JP3947307B2 - 大電流用のマイクロスイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、マイクロスイッチに関し、特に空調装置、冷凍装置、ヒータ装置等において使用される大電流用のマイクロスイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
空調装置、冷凍装置、ヒータ装置等においては、サーモスタットを用いた温度制御を行う上で、リレーを用いず大容量にも耐え得るマイクロスイッチによって通電のオンオフを行うことが要求され、あるいは、既に実施されている。
【0003】
このような大容量にも耐え得るマイクロスイッチは、固定接点部材と可動接点部材とスナップアクション機構とを有し、前記スナップアクション機構による前記可動接点部材の機械的変位によって前記可動接点部材が前記固定接点部材に離接し、電気回路を開閉するよう構成されている。
【0004】
マイクロスイッチにおける固定接点部材、可動接点部材の材料としては、銀、銀−炭素焼結金属、銀−金属酸化物系合金等があり、大電流用のマイクロスイッチでは、耐溶着性、耐アーク消耗性に優れている銀−金属酸化物系合金が多く使用されている。
【0005】
特開昭59−123108号公報には、一方の接点部材を銀−炭化タングステン(Ag−WC)系焼結金属により構成し、他方の接点部材を銀−金属酸化物系合金であるAg−SnO2 系複合合金により構成し、対をなす接点部材を異種材料により構成することが示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
大電流用のマイクロスイッチにおいて、多く使用されている銀−金属酸化物系合金は、耐溶着性、耐アーク消耗性に優れているが、銀、銀−炭素焼結金属に比べて接点接触抵抗が大きく、通電時の接点温度上昇が高いと云う問題点がある。
【0007】
このため、可動接点部材と固定接点部材とがともに、銀−金属酸化物系合金によって構成されると、接点接触抵抗が高いことにより接点温度上昇が高くなり、電気的性能が低下する。この対処策として、接触面積の増大による接点接触抵抗の低下のために接点部材の直径を大きくしたり、放熱のために熱伝導性が高い補助接点板を付加する等の必要が生じる。
【0008】
スイッチケースの寸法を変えずに、接点部材の直径を大きくすると、接点部材と他の部材との間の空隙が小さくなり、これらの間で、アーク放電を起こす虞れが生じる。特に、スナップアクション機構が、一端をスイッチケースに固定された板ばねと、板ばねの自由端側と可動接点を保持する可動接点支持板の自由端側とに橋渡し係合したU字形のスナップアクションばねとにより構成されているものでは、スナップアクションばねと固定接点部材とが近接し、両者間でアーク放電を起こすため、固定接点部材のスナップアクションばね側を削り取って固定接点部材をD字形に加工する必要が生じる。
【0009】
これに対し、銀−炭素焼結金属による接点部材同士では、銀−金属酸化物系合金製の接点部材における上述のような問題を生じることはないが、耐溶着性、耐アーク消耗性に関して銀−金属酸化物系合金製のものに比して劣り、電気的寿命が短く、また、銀−炭素焼結金属は比較的靱性が高くて塑性加工することができず、ダイス伸線や接点部材を接点支持板に直接かしめ止め(かしめ結合)することができない。
【0010】
特開昭59−123108号公報に示されているものでは、一方の接点部材を銀−タングステン炭化物系焼結金属により構成し、他方の接点部材を銀−金属酸化物系合金により構成することにより、耐溶着性を確保し、接点接触抵抗の低減して接点温度の上昇を抑制することができるが、耐溶着性の確保、接点温度上昇の抑制に関してまだ充分ではなく、またタングステンを高熱加工した炭化タングステンが必要である。
【0011】
この発明は、上述の如き問題点に着目してなされたものであり、耐溶着性ならびに耐アーク消耗性の確保と接点接触抵抗の低減とを充分に両立し、補助接点支持部材の不要化、接点部材の小型化を可能にすると共に電気的寿命の向上を図り、また接点部材を接点支持板に直接かしめ止めすることができ、接点組付性に優れた大電流用のマイクロスイッチを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1に記載の発明による大電流用のマイクロスイッチは、固定接点部材と可動接点部材とスナップアクション機構とを内蔵するスイッチケースと、前記スイッチケースに固定された固定接点側端子部材と可動接点側端子部材とを有し、前記固定接点部材は前記固定接点側端子部材に固定され、前記可動接点部材は前記可動接点側端子部材に導電接続されて前記スイッチケースより片持ち支持されたばね性を有する可動接点支持板の自由端側に直接かしめ結合されて固定され、前記スナップアクション機構は、一端を前記スイッチケースに固定された板ばねと、前記板ばねの自由端側と前記可動接点支持板の自由端側とに橋渡し係合するU字形のスナップアクションばねとにより構成され、前記スナップアクション機構による前記可動接点部材の機械的変位によって前記可動接点部材が前記固定接点部材に離接する大電流用のマイクロスイッチにおいて、前記可動接点部材が銀−炭素(Ag−Gr)焼結金属により構成され、前記固定接点部材がAg−In−SnO 2 からなる銀−金属酸化物系合金により構成され、前記可動部材を構成する銀−炭素焼結金属は、平均粒径1μm以下の炭素粉末0.01〜0.5重量%を銀粉末に添加分散せしめて焼結したものであることを特徴とする
【0016】
請求項1に記載の発明による大電流用のマイクロスイッチによれば、固定接点部材は固定接点側端子部材によってスイッチケースに固定され、可動接点部材は可動接点側端子部材に導電接続されてスイッチケースより片持ち支持されたばね性を有する可動接点支持板の自由端側に直接かしめ結合されて固定され、一端を前記スイッチケースに固定された板ばねと当該板ばねの自由端側と可動接点支持板の自由端側とに橋渡し係合したU字形のスナップアクションばねとによりスナップアクション機構が構成され、そのスナップアクション機構によって可動接点部材の接点間移動が高速度に行われる。平均粒径1μm以下の炭素粉末0.01〜0.5重量%を銀粉末に添加分散せしめて焼結してなり、可動接点支持板に直接かしめ結合されている銀−炭素(Ag−Gr)焼結金属による可動接点部材と、Ag−In−SnO 2 からなる銀−金属酸化物系合金による固定接点部材とを使用した異質の接点材料の組み合わせと、可動接点部材への特定の銀−炭素(Ag−Gr)焼結金属の使用とにより、単一接点材料による場合に比して互いの欠点をカバーし、接点温度の上昇が抑制されているから、接点部材の直径を大きくする必要がなく、マイクロスイッチの寸法を大きくすることなく接点部材とスナップアクションばねとの間隔を大きく取ることができ、両者間でアーク放電を起こすことがなく、耐久性が向上し、長期間に亙って安定した優れた電気的性能が得られる他、放熱のための補助接点板を可動接点側に付加する必要をなくすることができ、耐溶着性ならびに耐アーク消耗性の確保と接点接触抵抗の低減とが充分に両立するとともに、可動接点部材の塑性加工が容易となって、ばね性を有する可動接点支持板に過大な力を付与することなく、可動接点支持板に可動接点部材を直接かしめ結合して固定することができる
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照してこの発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0021】
図1、図2はこの発明による大電流用のマイクロスイッチの一つの実施の形態を示している。マイクロスイッチは、電気絶縁材料製のターミナルボックス1とターミナルカバー3とによる密閉構造のスイッチケース5を有している。ターミナルボックス1には固定接点側端子片7と可動接点側端子片9とが各々嵌込み式に固定装着されている。
【0022】
固定接点側端子片7はスイッチケース5内に位置するステープル状の接点支持部11を一体に有しており、接点支持部11の下底面にボタン状の固定接点部材13がかしめ止め固定されている。
【0023】
可動接点側端子片9はスイッチケース5内において板ばねによる横転U字状の可動接点支持板15の一端をターミナルボックス1との間に挟み込み式に固定している。これにより可動接点支持板15は可動接点側端子片9と導電接続されてスイッチケース5より片持ち支持されている。可動接点支持板15の自由端側の上面にはボタン状の可動接点部材17が固定されている。
【0024】
可動接点支持板15の自由端は接点支持部11の下方に位置していることにより、可動接点部材17は固定接点部材13と微小接点間隔をおいて対向している。
【0025】
ターミナルボックス1には接点間隔を調整するために接点間隔調整ねじ19と座金ばね21とが取り付けられている。
【0026】
可動接点側端子片9はスナップアクション機構の横転U字状の板ばね23の一端をターミナルボックス1との間に挟み込み式に固定している。板ばね23の自由端側と可動接点支持板15の自由端側とに間には該両者に橋渡し係合するU字形のスナップアクションばね25が取り付けられている。板ばね23には、マイクロスイッチを開閉する棒状のアクチュエータ27が接続されている。
【0027】
このマイクロスイッチでは、図1に示されているように、アクチュエータ27が押し下げられることにより、上述のスナップアクション機構によるスナップアクションによって可動接点部材17が上昇変位して固定接点部材13と当接し、接点を閉じ、これに対し、図2に示されているように、アクチュエータ27が持ち上げられることにより、上述のスナップアクション機構による逆スナップアクションによって可動接点部材17が降下変位して固定接点部材13より離間し、接点を閉じる。
【0028】
上述のように構造によるスナップアクション機構により、接点開閉における可動接点部材17の接点間移動が高速度に行われるようになり、電気スイッチの所謂「キレ」がよくなる。
【0029】
固定接点部材13はAg−In−SnO 2 よる銀−金属酸化物系合金で形成されている。
【0030】
これに対し、可動接点部材17は銀−炭素(Ag−Gr)焼結金属により構成されている。可動接点部材17を構成する銀−炭素焼結金属は、平均粒径1μm以下、特に好ましくは0.1μm以下の炭素粉末0.01〜0.5重量%を銀粉末に添加分散せしめて焼結したものであり、耐溶着性を損ねることなく塑性加工性を有している。
【0031】
これにより、可動接点部材17は可動接点支持板15にかしめ結合により直接固定されている。
【0032】
銀−炭素焼結金属に添加する炭素粉末の平均粒径が1μm以下、特に好ましくは0.1μm以下であることにより、不溶着性を得るのに必要な炭素量が最低5重量%程度より0.01〜0.5重量%に低減し、このことと炭素粉末の平均粒径が極小であることが、銀−炭素焼結金属の塑性加工を可能にしていると考えられる。
【0033】
炭素粉末の平均粒径が1μm以下でないと、所要の耐溶着性を得るために必要な炭素量が増え、健全な塑性加工を不可能にする。炭素粉末の平均粒径が1μm以下であれば、炭素量が0.01重量%以下であると、所要の耐溶着性が得られず、炭素量が0.5重量%以上であると、健全な塑性加工が行われ得なくなる。
【0034】
なお、上述の銀−炭素焼結金属による電気接点材料は、特開平6−228678号公報に示されているものと同等のものであってよい。
【0035】
上述のように、可動接点部材17が銀−炭素焼結金属により構成され、固定接点部材13が銀−金属酸化物系合金により構成されていることにより、単一接点材料による場合に比して互いの欠点がカバーされ、耐溶着性ならびに耐アーク消耗性の確保と接点接触抵抗の低減とが充分に両立し、接点温度の上昇が抑制される。
【0036】
これにより、耐久性が向上し、電気的寿命が長くなると共に、接触面積の増大による接点接触抵抗の低下のために固定接点部材13や可動接点部材17の直径を大きくしたり、放熱のために熱伝導性が高い補助接点板を付加する等の必要がなくなり、マイクロスイッチの小型化設計と部品点数の削減が図られる。
【0037】
上述のように、固定接点部材13の直径を大きくする必要がないので、マイクロスイッチの寸法を大きくすることなく固定接点部材13とスナップアクションばね25との間隔を大きく取ることができ、両者間でアーク放電を起こすことがない。このことによっても、耐久性が向上し、長期間に亙って安定した優れた電気的性能が得られる。
【0038】
また、銀−炭素焼結金属よる可動接点部材17は可動接点支持板15に直接かしめ結合されているから、接点組付性に優れている。
【0039】
上述の構成によるこの発明の実施品と従来品(固定接点部材と可動接点部材が共にAg−In−SnO2 による銀−金属酸化物系合金で構成されているもの)との性能比較評価試験を以下に云う条件で行った。
【0040】
評価するマイクロスイッチを圧力式サーモスタットに組み込み、下記条件の電気負荷をマイクロスイッチに与え、キャピラリチューブより空気圧をアクチュエータ27に印加することによって接点を開閉させ、接点溶着の有無および転移、消耗状態を調べる。
【0041】
接点溶着とは、キャピラリチューブより印加する空気圧によって設定している本来の接点開閉時間に対して1秒以上の電流遮断遅延(通電延長)があった場合を指し、接点溶着が発生すれば、試験装置を停止する。なお、試験装置よりサンプルを取り外した時点で、接点が自力開離している場合は軽溶着として耐久試験を継続し、自力開離しない場合は完全溶着とする。
【0042】
電気負荷条件;
電圧:AC250V
電流i1 :80A(cosφ0.45)
電流i2 :20A(cosφ0.75)
電流i1 通電時間t1 :0.2秒
電流i2 通電時間t2 :0.8秒
通電休止時間t3 :9秒
頻度:6回/分
この電気負荷条件による通電波形が図3に示されている。
【0043】
評価結果を表1に示す。
【0044】
【表1】
Figure 0003947307
【0045】
表1に示されている評価結果より、従来品では、12万回以降で、すべてに軽溶着が発生し、22万回〜30万回までで5台中、2台に完全溶着が発生し、接触抵抗が最大39mΩまで上がり、接点温度上昇が63℃まで上昇したが、この発明による実施品では、24万回以降で初めて5台中、4台に軽溶着が発生し、30万回まで完全溶着の発生が皆無で、接触抵抗が最大10mΩで、接点温度上昇が50℃以下に抑えられたと云う優れた評価が得られた。
【0046】
【発明の効果】
以上の説明から理解される如く、請求項1に記載の発明による大電流用のマイクロスイッチによれば、平均粒径1μm以下の炭素粉末0.01〜0.5重量%を銀粉末に添加分散せしめて焼結してなり、可動接点支持板に直接かしめ結合されている銀−炭素(Ag−Gr)焼結金属による可動接点部材と、Ag−In−SnO 2 からなる銀−金属酸化物系合金による固定接点部材とを使用した異質の接点材料の組み合わせと、可動接点部材への特定の銀−炭素(Ag−Gr)焼結金属の使用とにより、単一接点材料による場合に比して互いの欠点をカバーし、特に可動接点部材の接点及びこれに連なる可動接点支持板の温度の上昇が抑制されているから、接点部材の直径を大きくする必要がなく、マイクロスイッチの寸法を大きくすることなく接点部材とスナップアクションばねとの間隔を大きく取ることができ、両者間でアーク放電を起こすことがなく、耐久性が向上し、長期間に亙って安定した優れた電気的性能が得られる他、放熱のための補助接点板を可動接点側に付加する必要をなくすることができ、耐溶着性ならびに耐アーク消耗性の確保と接点接触抵抗の低減とが充分に両立するとともに、可動接点部材の塑性加工が容易となって、ばね性を有する可動接点支持板に過大な力を付与することなく、可動接点支持板に可動接点部材を直接かしめ結合して固定することができる
【0047】
このため、異質接点材料の組み合わせにより、単一接点材料による場合に比して互いの欠点がカバーされ、耐溶着性ならびに耐アーク消耗性の確保と接点接触抵抗の低減とが充分に両立するようになり、接点温度の上昇が抑制され、耐久性が向上し、電気的寿命の長くなると共に、接触面積の増大による接点接触抵抗の低下のために固定接点部材や可動接点部材の直径を大きくしたり、放熱のために熱伝導性が高い補助接点板を付加する等の必要がなくなり、マイクロスイッチの小型化設計と部品点数の削減が図られる。
【0051】
さらに、銀−炭素(Ag−Gr)焼結金属による可動接点部材は耐溶着性を備えて塑性加工可能な焼結金属により構成され、この可動接点部材はかしめ結合によりばね性を有する可動接点支持板に過大な力を付与することなく直接固定されるようになって接点組付性がよくなり、製作コストの低減が図られる他、スナップアクション機構によって可動接点部材の接点間移動が所望の高速度に安定的に行わる
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるマイクロスイッチの一つの実施の形態を接点閉じ状態について示す断面図である。
【図2】この発明によるマイクロスイッチの一つの実施の形態を接点開き状態について示す断面図である。
【図3】性能比較評価試験における通電波形を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ターミナルボックス
3 ターミナルカバー
5 スイッチケース
7 固定接点側端子片
9 可動接点側端子片
11 接点支持部
13 固定接点部材
15 可動接点支持板
17 可動接点部材
19 接点間隔調整ねじ
21 座金ばね
23 板ばね
25 スナップアクションばね
27 アクチュエータ

Claims (1)

  1. 固定接点部材と可動接点部材とスナップアクション機構とを内蔵するスイッチケースと、前記スイッチケースに固定された固定接点側端子部材と可動接点側端子部材とを有し、前記固定接点部材は前記固定接点側端子部材に固定され、前記可動接点部材は前記可動接点側端子部材に導電接続されて前記スイッチケースより片持ち支持されたばね性を有する可動接点支持板の自由端側に直接かしめ結合されて固定され、前記スナップアクション機構は、一端を前記スイッチケースに固定された板ばねと、前記板ばねの自由端側と前記可動接点支持板の自由端側とに橋渡し係合するU字形のスナップアクションばねとにより構成され、前記スナップアクション機構による前記可動接点部材の機械的変位によって前記可動接点部材が前記固定接点部材に離接する大電流用のマイクロスイッチにおいて、
    前記可動接点部材が銀−炭素(Ag−Gr)焼結金属により構成され、前記固定接点部材がAg−In−SnO 2 からなる銀−金属酸化物系合金により構成され、
    前記可動部材を構成する銀−炭素焼結金属は、平均粒径1μm以下の炭素粉末0.01〜0.5重量%を銀粉末に添加分散せしめて焼結したものである
    ことを特徴とする大電流用のマイクロスイッチ。
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