JP3947267B2 - マスキング材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は例えば自動車の窓のピラーのマスキング材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図5に示すように例えば自動車のピラー(1) を異色塗装する場合には、該ピラー(1) をマスキング材(2) で被覆して保護するが、該マスキング材(2) としてはプラスチックシートを該ピラー(1) の外面形状に適合する形状に成形したものが使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
該マスキング材(2) の上端部には、ピラー(1) の上端の段部(1A)の形状に適合するように折曲り部(2A)が形成されているが、該折曲り部(2A)を形成すると、この部分に材料疲労が起り破損を生じ易い。
したがってマスキング材(2) を繰返し使用するために耐久性のあるプラスチック材料を用いても、この部分だけ破損して繰返し使用出来なくなり、耐久性のあるプラスチック材料の使用が無意味になる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来の課題を解決するための手段として、自動車のピラーを保護対象として使用されるマスキング材 (12) であって、該マスキング材 (12) はプラスチックシートの成形物であり、保護対象となるピラー (11) の外面形状に適合する形状を有し、該ピラー (11) の上端に形成されている段部(11A) を覆う箇所には該段部(11A) 形状に適合するように可撓性折曲り部(12E) が設けられており、該折曲り部(12E) には補強シート(12F) が接着されているマスキング材(12)を提供するものである。
上記マスキング材(12)は例えば熱可塑性プラスチックシートの真空成形によって製造される。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明を図1〜図3に示す一具体例によって説明すれば、マスキング材(12)は自動車のピラー(11)を異色塗装する際に該ピラー(11)を保護するために使用されるものであって、該マスキング材(12)はピラー(11)の外面形状に適合した形状にされ、その内側にピラー(11)の嵌合部(12B) を形成した本体(12A) と、該本体(12A) の両側壁(12C,12C) の下縁に沿って形成された該ピラー(11)の内側フランジ(11B,11B) を嵌合するフランジ嵌合部(12D,12D) と、上端部に形成され、該ピラー(11)の上端段部(11A) に適合するように形成された折曲り部(12E) とからなり、更に該折曲り部(12E) には補強シート(12F) が接着され、本体(12A) の周囲には補強リブ(12G) が形成されている。
【0006】
該マスキング材(12)は、例えばポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリ塩化ビニル、塩化ビニリデン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、熱可塑性ポリエステル等の熱可塑性プラスチックのシートあるいはポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル,ポリフェニレンオキシド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリアリレート、ポリエーテルエーテルケトン、結晶性ポリエステル、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリアミノビスマレイミド、メチルペンテンコポリマー、セルロースアセテート等のエンジニアリングプラスチックのシート、あるいは上記プラスチックの二種以上の混合物のシート、あるいは上記プラスチックシートの二種以上の積層物からなり、該プラスチックシートに真空成形、プレス成形等を施すことによって成形される。
【0007】
上記プラスチックシートには、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、亜硫酸カルシウム、燐酸カルシウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、アルミナ、シリカ、ケイ藻土、ドロマイト、石膏、タルク、クレー、アスベスト、マイカ、ガラス繊維、ケイ酸カルシウム、ベンナイト、ホワイトカーボン、カーボンブラック、鉄粉、アルミニウム粉、石粉、高炉スラグ、フライアッシュ、セメント、ジルコニア粉等の無機充填剤、木綿、竹、麻、羊毛等の天然繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ビスコース繊維、アセテート繊維、塩化ビニル繊維、塩化ビニリデン繊維等の有機合成繊維、アスベスト繊維、ガラス繊維、炭素繊維、セラミック繊維、金属繊維、ウィスカー等の無機繊維、リンター、リネン、サイザル、木粉、ヤシ粉、クルミ粉、でん粉、小麦粉等の有機充填材等の補強材を添加して形状保持性、寸法安定性、圧縮および引張強度等を向上せしめてもよいし、更に難燃剤、防炎剤、防虫剤、防腐剤、ワックス類、滑剤、老化防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、結晶化促進剤、化学発泡剤、カプセル型発泡剤等の発泡剤、染料、顔料等の着色剤、DOP、DBP等の可塑剤等の一種または二種以上が混合されてもよい。
【0008】
また該補強シート(12F) はマスキング材(12)と同様なプラスチックシートを使用し、該マスキング材(12)の折曲り部(12E) に接着剤、粘着剤、両面粘着テープ、溶着等によって接着される。そして該補強シート(12F) はマスキング材(12)の材料疲労を起し易い折曲り部(12E) を補強し破損を防止する。
【0009】
上記マスキング材(12)は異色塗装したピラー(11)に取付けられるが、該ピラー(11)はアウタパネル(11C) とインナパネル(11D) とにより構成され、該ピラー(11)の内側には該アウタパネル(11C) とインナパネル(11D) とが重なったフランジ(11B,11B) が形成されている。
【0010】
上記マスキング材(12)は図3および図4に示すようにピラー(11)を該マスキング材(12)の本体(12A) の嵌合部(12B) に嵌合し、該マスキング材(12)の折曲り部(12E) を該ピラー(11)の段部(11A) に当接し、該ピラー(11)のフランジ(11B,11B) を該マスキング材(12)のフランジ嵌合部(12D,12D) に嵌合して固定する。
【0011】
このようにして図3および図4に示すようにピラー(11)にマスキング材(12)を取付けた後、自動車車体に該ピラー(11)の塗装とは異なった色の塗装を施す。塗装後はマスキング材(12)をピラー(11)から引剥がす。
【0012】
【発明の効果】
したがって本発明のマスキング材は、材料疲労を起し易い折曲り部が補強シートで補強されているから、この部分の破損が防止され繰返し使用が可能になる。
【図面の簡単な説明】
図1〜図4は本発明の一具体例を示すものである。
【図1】 斜視図
【図2】 部分斜視図
【図3】 取付け状態横断面図
【図4】 取付け状態縦断面図
【図5】 従来例の斜視図
【符号の説明】
11 ピラー(被マスキング部)
11A 段部
12 マスキング材
12E 折曲り部
12F 補強シート
Claims (2)
- 自動車のピラーを保護対象として使用されるマスキング材であって、該マスキング材はプラスチックシートの成形物であり、保護対象となるピラーの外面形状に適合する形状を有し、該ピラーの上端に形成されている段部を覆う箇所には該段部形状に適合するように可撓性折曲り部が設けられており、該折曲り部には補強シートが接着されていることを特徴とするマスキング材。
- 該マスキング材は熱可塑性プラスチックシートの真空成形によって製造される請求項1に記載のマスキング材。
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JP10529197A JP3947267B2 (ja) | 1997-04-07 | 1997-04-07 | マスキング材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10529197A JP3947267B2 (ja) | 1997-04-07 | 1997-04-07 | マスキング材 |
Publications (2)
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JPH10277450A JPH10277450A (ja) | 1998-10-20 |
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Family
ID=14403590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10529197A Expired - Fee Related JP3947267B2 (ja) | 1997-04-07 | 1997-04-07 | マスキング材 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3947267B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013063361A (ja) * | 2011-09-15 | 2013-04-11 | Nagoya Oil Chem Co Ltd | マスキング材 |
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1997
- 1997-04-07 JP JP10529197A patent/JP3947267B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH10277450A (ja) | 1998-10-20 |
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