JP3946209B2 - 結合具およびこれを用いた組立式コンテナ - Google Patents

結合具およびこれを用いた組立式コンテナ Download PDF

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Description

本発明は、物品を輸送または保管するためのコンテナ、より詳しくは組立および分解することが可能な組立式コンテナおよびこの組立式コンテナを構成する部材等を結合するための結合具に関する。
一般に組立式コンテナは、再使用可能なプラスチック製のパレットと、段ボール製のスリーブと、段ボールまたはプラスチック製の天蓋とからなる。パレットは底板に連接された側壁を有し、スリーブはこの側壁内側に立設させる構成である。さらに、このスリーブ上に天蓋を被せ、ポリプロピレン(PP)バンド等の結合具で結合することにより、コンテナとして利用するものである。未使用時には、パレットおよび天蓋とスリーブを分離し、スリーブは折り畳んだ状態で搬送することが可能である。
この種のコンテナでは、一般にパレットおよび天蓋とスリーブとは、例えば、特許文献1に記載のクリップを用いて結合される。スリーブには、上下にそれぞれクリップを取り付けるための取付孔が形成されている。特許文献1に記載のクリップでは、この取付孔にクリップのオス・スペーサおよびメス・スペーサを嵌め込み、さらにそれぞれの溝を介してオス・スナップ部材にラチェット・ウェッジを嵌め込むことにより、クリップはこの取付孔に強固に固定される。そして、このスリーブに固定されたクリップのキーを、パレットおよび天蓋に形成された連結孔に嵌め込み、回転させることにより、パレットおよび天蓋とスリーブとが結合される。
米国特許第5862917号明細書
しかしながら、上記特許文献1に記載のクリップでは、スリーブにクリップを固定する際、オス・スペーサに紐状の連結部材で連結されたスナップを、オス・スペーサの溝およびメス・スペーサの溝に嵌め込み、さらに反対側からラチェット・ウェッジを嵌め込む必要があるため、スリーブを反転させて作業しなければならないという問題がある。
また、コスト削減のため、スリーブに段ボールが採用された場合、段ボールの廃棄時には、プラスチックス製のクリップは取り外さなければならない。しかし、一方で容易に外れるとコンテナとして機能しなくなることから、特許文献1に記載のクリップでは、ラチェット・ウェッジをスナップのラチェット・リブに噛み込ませることによって、スリーブにクリップを強固に固定する構造を採用している。
このように特許文献1に記載のクリップでは、スナップに嵌め込まれたラチェット・ウェッジが、スナップのラチェット・リブに噛み込んでいるので、ペンチなどの工具を使用しなければ取り外すことができないうえ、ラチェット・ウェッジの引き抜き時にはスリーブとクリップとの間に大きな剪断力が加わることになる。そのため、強度的に弱い段ボール製のスリーブは、この剪断力が加わることによって損傷する可能性がある。スリーブが損傷した場合には、スリーブの廃棄・交換が発生する。
そこで、本発明においては、パレット、天蓋やスリーブ等の部材を結合するための結合具であって、取り付けおよび取り外しを容易とし、さらにこれらの部材に強固に固定することが可能な結合具およびこれを用いた組立式コンテナを提供することを目的とする。
本発明の結合具は、第1の部材を第1および第2の板材により挟持する結合具であって、第1の板材に、第1の部材に形成された取付孔を通じて第2の板材に形成された開口部と係わり合う係合片を備え、第2の板材の開口部に、係合片を拘束する拘束片を備えたものである。
本発明の結合具によれば、第1の部材を第1の板材および第2の板材により挟み込み、第1の部材に形成された取付孔を通じて第1の板材の係合片を第2の板材の開口部に係わり合わせることにより容易に取り付けることができる。また、一旦、第1の板材の係合片を第2の板材の開口部に係わり合わせると、この係合片は第2の板材の開口部の拘束片により拘束されるので、容易には外れない。そのため、結合具は、第1の部材の開口部に強固に固定される。一方、取り外し時には、この拘束片による拘束を解くことにより、係合片は第2の板材の開口部から容易に外すことができる。
ここで、係合片は、弾性変形することにより開口部を通じて第2の板材と係わり合うものであり、拘束片は、弾性変形することにより係合片を拘束するものであることが望ましい。これにより、第1の板材の係合片を開口部に押し込めば、係合片が変形して開口部の中を通じた後、弾性変形して原形に戻ることにより開口部と係わり合うようになる。また、拘束片は、第1の板材の係合片の押し込み時に変形してこの係合片に開口部の中を通じさせた後、弾性変形して原形に戻ることにより係合片を拘束するようになる。
係合片は、開口部に嵌合するように対向配置された一対の腕部と、この腕部の先に外側に向かって形成された爪部とを備え、拘束片は、一対の腕部の内側に嵌合する形状とすることが望ましい。これにより、第1の板材の係合片を開口部に押し込めば、係合片の腕部が変形して開口部の中を通じた後、弾性変形して原形に戻ることにより係合片の腕部の先の爪部が開口部と係わり合うようになる。一旦、第1の板材の係合片を第2の板材の開口部に係わり合わせると、拘束片は一対の腕部の内側に嵌合してこれらを拘束するので、係合片が開口部から自然に外れることはない。
なお、第1および第2の板材は、一端辺同士が連結されたものであり、この連結部は、第2の部材に形成された連結孔を貫通する結合片を備え、この結合片は、第2の部材の連結孔を貫通後、この連結孔から抜けないようにストッパ部材を嵌め込んで止めるための係止部を備えたものとすることができる。これにより、上述のように結合具を第1の部材に固定した後、連結部に備えた結合片を第2の部材の連結孔に貫通させ、この結合片の係止部にストッパ部材を嵌め込むことにより、結合片を第2の部材の連結孔に固定することができる。また、係止部に嵌め込んだストッパ部材を取り外すことで、結合片を第2の部材の連結孔から抜くことができる。
また、第1および第2の板材は、一端辺同士が連結されたものであり、この連結部は、第2の部材に形成された連結孔を貫通後、この連結孔から抜けないように回転するキー部材を備えたものとすることができる。これにより、上述のように結合具を第1の部材に固定した後、連結部に備えたキー部材を第2の部材の連結孔に貫通させ、この連結孔から抜けないように回転することにより、キー部材が第2の部材の連結孔から抜けないようにすることができる。また、このキー部材を回転することで、キー部材を第2の部材の連結孔から抜くことができる。
本発明の組立式コンテナは、上述の結合具により、第1の部材としての側壁部材と、第2の部材としてのパレット部材とを結合するものとして構成することができる。さらに、上述の結合具により、第1の部材としての側壁部材と、第2の部材としての天蓋部材とを結合する構成とすることができる。これにより、組立および分解が容易な組立式コンテナが得られる。
(1)第1の部材を第1および第2の板材により挟持する結合具であって、第1の板材に、第1の部材に形成された取付孔を通じて第2の板材に形成された開口部と係わり合う係合片を備え、第2の板材の開口部に、係合片を拘束する拘束片を備えたことにより、取付時には、第1の部材を第1の板材および第2の板材により挟み込み、第1の部材に形成された取付孔を通じて第1の板材の係合片を第2の板材の開口部に係わり合わせることにより容易に行うことができる。また、一旦取り付けた後は、拘束片によって係合片が拘束されるので係合片は容易に外れないので、結合具を第1の部材に強固に固定することができる。さらに、取り外し時には、拘束片による拘束を解くことにより、係合片は第2の板材の開口部から容易に外すことができる。
(2)係合片は、弾性変形することにより開口部を通じて第2の板材と係わり合うものであり、拘束片は、弾性変形することにより係合片を拘束するものであることによって、第1の板材の係合片を開口部に押し込むだけで、係合片が開口部と係わり合い、拘束片により係合片が拘束される。これにより、さらに結合具を第1の部材に容易に取り付けることが可能となる。
(3)係合片は、開口部に嵌合するように対向配置された一対の腕部と、この腕部の先に外側に向かって形成された爪部とを備え、拘束片は、一対の腕部の内側に嵌合する形状とすることによって、第1の板材の係合片を開口部に押し込むだけで、係合片の腕部の先の爪部が開口部と係わり合い、拘束片が一対の腕部の内側に嵌合してこれらを拘束するので、係合片が開口部から自然に外れることはない。これにより、結合具を第1の部材にさらに強固に固定することが可能となる。
(4)第1および第2の板材は、一端辺同士が連結されたものであり、この連結部は、第2の部材に形成された連結孔を貫通する結合片を備え、この結合片は、第2の部材の連結孔を貫通後、この連結孔から抜けないようにストッパ部材を嵌め込んで止めるための係止部を備えたものとすることで、上述のように結合具を第1の部材に固定した後、連結部に備えた結合片を第2の部材の連結孔に貫通させ、この結合片の係止部にストッパ部材を嵌め込むことにより、結合片を第2の部材の連結孔に固定することができる。これにより、第1の部材および第2の部材を結合具により容易に固定することが可能となる。また、係止部に嵌め込んだストッパ部材を取り外すことで、結合片を第2の部材の連結孔から抜くことができるので、第1の部材と第2の部材とを容易に分離することが可能となる。
(5)第1および第2の板材は、一端辺同士が連結されたものであり、この連結部は、第2の部材に形成された連結孔を貫通後、この連結孔から抜けないように回転するキー部材を備えたものとすることで、上述のように結合具を第1の部材に固定した後、連結部に備えたキー部材を第2の部材の連結孔に貫通させ、この連結孔から抜けないように回転することにより、キー部材が第2の部材の連結孔から抜けないようにすることができる。これにより、第1の部材および第2の部材を結合具により容易に固定することが可能となる。また、このキー部材を回転することで、キー部材を第2の部材の連結孔から抜くことができるので、第1の部材と第2の部材とを容易に分離することが可能となる。
(6)上述の結合具により、第1の部材としての側壁部材と、第2の部材としてのパレット部材とを結合する構成により、側壁部材とパレット部材との組立および分解が容易な組立式コンテナが得られる。さらに、上述の結合具により、第1の部材としての側壁部材と、第2の部材としての天蓋部材とを結合する構成により、側壁部材と天蓋部材との組立および分解が容易な組立式コンテナが得られる。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1実施形態における結合具の斜視図、図2は図1の結合具の結合過程を示す断面図、図3は図1の結合具の結合状態を示す断面図である。
図1において、本発明の第1実施形態における結合具は、結合具本体1およびストッパ部材2の2ピース構成である。結合具本体1は、第1の板材としての外側板4と第2の板材としての内側板3とを備える。内側板3と外側板4とは、それぞれの一端辺同士がヒンジ5を介して連結部6により連結されている。例えば、2ヶ所のヒンジ5は、薄肉部を幅2mm確保して、屈曲時に多少上下に動く寸法で形成されている。連結部6の下部の中央には、ストッパ部材2を嵌め込んで止めるための係止部7a(図2参照。)が形成された結合片7を備える。ストッパ部材2は、合片7の係止部7aと弾性変形によって係わり合うコ字状の係合部2aを備える。
連結部6の上部には、上面が平坦な断面T字状をなす係合片8が形成されている。一方、内側板3および外側板4には、この係合片8に対応する位置に係合片8のT字状の両腕8a,8bと嵌り合う嵌合部9a,9bが形成されている。係合片8は、ヒンジ5を介して連結された内側板3と外側板4とを屈曲させた際、図2および図3に示すように、内側板3および外側板4の嵌合部9a,9bと嵌合する。これにより、連結部6に加わる力を、この嵌合部9a,9bに嵌合した係合片8が受けるようになり、ヒンジ5に力が作用するのを防ぐことができる。
内側板3の先端部には、外側板4との間隔を確保するためのツバ状のスペーサ10が形成されている。このスペーサ10の内側には中間壁11を有する。中間壁11には、コ字状の開口を有する開口部12が形成されている。この開口部12には、中間壁11の裏側に段差を設けて長方形状の拘束片13が形成されている。また、中間壁11の内側の開口部12の上下には、斜めにカットした斜面からなる爪ガイド部14が形成されている。
一方、外側板4の先端部には、内側板3のスペーサ10の内側の凹部15に嵌合する凸部16が形成されている。また、この凸部16には、内側板3の開口部12と係わり合う一対の係合片17が形成されている。係合片17は、拘束片13と爪ガイド部14との間の開口部12に対応する位置に配置された腕部18と、この腕部18の先に外側に向かって形成された爪部19とから構成される。
上記構成の結合具では、図2に示すように、結合具本体1の内側板3および外側板4を、それぞれの連結部6との境界のヒンジ5によって内側に折り曲げることにより、係合片8のT字状の両腕8a,8bが内側板3および外側板4の嵌合部9a,9bに嵌り込んでいく。一方で、外側板4の一対の係合片17は、その先端の爪部19が内側板3の爪ガイド部14に当接し、爪ガイド部14にガイドされながら、その腕部18が開口部12の内側に変形する。同時に、一対の係合片17は、開口部12の拘束片13を外側に押し出して変形させ、爪部19が開口部12を通過すると、図3に示すように、その腕部18が弾性変形して元に戻る。このとき、一対の係合片17によって押し出されていた拘束片13も、図3に示すように、弾性変形して元に戻り、一対の係合片17の腕部18の内側に嵌合する。
これにより、一対の係合片17は、爪部19が中間壁11の裏側に掛かるとともに、腕部18が拘束片13によって内側へ変形するのを防止されているので、中間壁11に完全にロックされた状態となる。このようにロックされた係合片17は、拘束片13を指先で変形させて腕部18の内側から外さない限り、ロックが解除されることはない。すなわち、外側板4の係合片17は内側板3の開口部12に係わり合い、ロックされるので、係合片17は開口部12から自然に外れることはない。
図4は本実施形態における結合具の使用状態を示す斜視図、図5は結合具をスリーブ部材に固定した状態を示す断面図である。本実施形態における結合具を取り付けるスリーブ部材20には、結合具本体1を取り付けるための取付孔21が形成されている。また、スリーブ部材20の端部には、結合具本体1の結合部6および嵌合部9a,9bの形状に合わせた切欠部22が形成されている。
本実施形態における結合具をスリーブ部材20に固定する際、まず、図4に示すように、結合具本体1の内側板3のスペーサ10をスリーブ部材20の取付孔21に嵌め込む。このとき、結合具本体1の結合部6および嵌合部9aは、スリーブ部材20の切欠部22に嵌り込んだ状態となる。そして、連結部6および外側板4をヒンジ5によって内側へと折り曲げ、前述のように、係合片8の両腕8a,8bが内側板3および外側板4の嵌合部9a,9bに嵌め込むとともに、外側板4の一対の係合片17を内側板3の開口部12に嵌め込む。これにより、外側板4の係合片17が内側板3の開口部12に係わり合い、ロックされる
このように本実施形態における結合具によれば、スリーブ部材20に形成された取付孔21および切欠部22に結合具本体1の内側板3を嵌め込み、外側板4をヒンジ5によって折り曲げて押さえるだけで、結合具をワンタッチでスリーブ部材20に容易に取り付け、強固に固定することができる。また、一旦取り付けた後は、拘束片13によってロックされているので、結合具はスリーブ部材20から容易には外れない。なお、取り外し時には、拘束片13を指先で変形させて腕部18の内側から外すことにより、容易に結合具を取り外すことができる。なお、拘束片13は、中間壁11の裏側に段差を設けて形成しているので、容易に指で変形させることができる。すなわち、本実施形態における結合具の取り付けおよび取り外しには、工具は一切不要である。
図6は本実施形態における結合具を用いた組立式コンテナの斜視図、図7は図6の組立式コンテナの分解斜視図、図8は図6の組立式コンテナのパレット部材の連結孔およびストッパ部材収納部の拡大図、図9は図6の組立式コンテナのパレット部材にスリーブを載置した状態の局部断面図、図10はストッパ部材による結合具の固定状態を示す部分斜視図である。
図6および図7に示すように、組立式コンテナ30は、側壁部材としての前述のスリーブ部材20を、パレット部材40および天蓋部材50に結合したものである。スリーブ部材20の上下には、予め前述のように結合具本体1が取り付けられ、固定されている。図8に示すように、パレット部材40には、結合具本体1の結合片7を挿入可能な連結孔41が形成されている。結合片7は、図9に示すように、パレット部材40の連結孔41に挿入され、連結孔41を貫通する。結合片7の係止部7aは、連結孔41を貫通してパレット部材40の裏側に突出する。この係止部7aに、図10に示すようにストッパ部材2を嵌め込むことにより、結合具本体1はパレット部材40に固定される。これにより、スリーブ部材20はパレット部材40に結合される。
なお、パレット部材40は、底板42に連接され立ち上がる側壁43と下方に膨出した複数の脚44により形成されている。脚44は、底板42に形成された凹凸のリブ45により連結されている。脚44に設けられた補強用リブ46は、側壁43と直接連結されている。連結孔41は、スリーブ部材20に固定された結合具本体1と同じピッチでパレット部材40の側壁43の内側に形成されており、その横にはストッパ収納部47が形成されている。
一方の天蓋部材50にも、パレット部材40と同様に、結合具本体1の結合片7を挿入可能な連結孔51と、ストッパ収納部52が形成されている。また、天蓋部材50には、この組立式コンテナ30を段積みした際、ずれないように位置を規制するためのパレット固定凸部53,54と、補強用リブ55とが形成されている。天蓋部材50とスリーブ部材20とは、パレット部材40と同様に、連結孔51から突き出た結合片7の係止部7aにストッパ部材2を差し込むことで結合することができる。逆に、このストッパ部材2を引き抜くことで、結合を解くこともできる。
なお、取り外したストッパ部材2は、パレット部材40および天蓋部材50のストッパ収納部47,52に収納することができる。図11はストッパ収納部47へのストッパ部材2の収納状態を示す断面図である。ストッパ収納部47は、底板42を打ち抜き膨出させることにより形成されている。天蓋部材50のストッパ収納部52も同様である。ストッパ2は、図1に示すように、引き抜き時に指が滑らないようにひだ形成され、薄肉化され、屈曲可能とされた引き抜き片2bが形成されている。また、係合部2aの下面には、ストッパ収納部47,52と係合して、抜け防止を図るための凸部2cが形成されている。
このような構成により、組立式コンテナ30を分解する際、まずストッパ部材2を引き抜くが、この引き抜いたストッパ部材2を捨てることなく、ストッパ収納部47,52に差し込んで収納、保管することができる。これにより、ストッパ部材2の紛失を防ぐことができると共に、パレット部材40および天蓋部材50と常に一体として運搬することができるので、組立式コンテナ30の再利用時の利便性が向上する。
上述のように本実施形態における結合具を用いた組立式コンテナ30は、パレット部材40の側壁43内側に、結合具本体1を固定したスリーブ部材20を載置することで、結合具本体1の合片7が連結孔41から突き出し、また、天蓋部材50を被せることにより、天蓋部材50の連結孔51から同様に合片7が突き出すので、この突き出したそれぞれの合片7の係止部7aにパレット部材40および天蓋部材50の外側より、結合用のストッパ部材2を着脱する構造としたものである。
この構成により、結合状態の視認性も高く、かつ、組立・分解を容易に行うことが可能な組立式コンテナ30が実現できる。また、本実施形態における組立式コンテナ30のパレット部材40は、脚44が下方に膨出した片面パレットであり、図12に示すように段積み時はパレット部材40の脚44が天蓋部材50の上に載る構成である。この天蓋部材50には、脚44がずれないように位置を規制するためのパレット固定凸部53,54が形成されているので、輸送中に発生する急ブレーキ時に、上段のコンテナが滑り、落下したり、ずれて傾きが発生したりするのを防止することができる。
また、本実施形態における組立式コンテナ30では、連結孔41の位置をフォークリフトの爪が挿入される脚44と脚44の間ではなく、図7に示すように、両側の角部脚44の側部に設けているので、フォークリフト作業時に爪による損傷が発生しにくい。また、パレット部材40と一体に連結されたスリーブ部材20は、フォークリフトで組立式コンテナ30を持ち上げた時のパレット部材40の変形・反りを防止する役目を果たす。そこで、スリーブ部材20とパレット部材40の結合位置を、脚44の側部としたことにより、プレスで絞り込まれた脚44の強度を活用することができる。これにより、貨物の荷くずれの要因の一つとなるパレット部材40の変形・反り防止効果をより高めることができる。
(実施の形態2)
図13は本発明の第2実施形態における結合具の斜視図、図14は図13の結合具の結合過程を示す断面図、図15は図13の結合具の結合状態を示す断面図である。
図13に示すように、本発明の第2実施形態における結合具は、結合具本体60およびキー部材61により構成される。結合具本体60は、第1実施形態と同様の内側板3と外側板4とを備え、連結部6に代えて平板状のキー支持部62を備える。連結板62には、キー部材61を挿入する長方形状のキー孔63を有する。なお、スペーサ10、中間壁11、開口部12、拘束片13、爪ガイド部14、凹部15、凸部16、係合片17、腕部18および爪部19の構成は、第1実施形態と同様である。
キー部材61は、上部にフランジ64、下部につまみ65が、角に曲面を有した角柱状の回転軸66と一体に形成されたものである。キー部材61は、結合具本体60のキー孔63に挿入される。内側板3および外側板4には、ヒンジ5を折り曲げた際、キー部材61のフランジ64の上下面を挟み込む凹部67と、切欠部68と、キー部材61の回転軸66に回転抵抗を与える膨出板69とからなるフランジ係合部70が対称に形成されている。
上記構成の結合具では、図13に示すように、結合具本体60のキー支持部62のキー孔63にキー部材61を挿入し、ヒンジ5を屈曲させながら、キー部材61のフランジ64をフランジ係合部70の凹部67に押し込み、内側板3および外側板4を押さえる。これにより、図14および図15に示すように、フランジ係合部70にキー部材61が係合するとともに、第1実施形態と同様に、外側板4の係合片17が内側板3の開口部12に係わり合い、ロックされる。
図16は本実施形態における結合具を用いた組立式コンテナの斜視図、図17は図16の組立式コンテナの分解斜視図、図18は図16の組立式コンテナのパレット部材にスリーブを載置した状態の局部断面図である。
図16および図17に示すように、組立式コンテナ80は、キー部材61を挿入して結合具本体60を固定したスリーブ部材20を、第1実施形態と同様のパレット部材81および天蓋部材82に結合したものである。パレット部材81および天蓋部材82には、結合具本体1に組み付けたキー部材61のつまみ65を挿入可能な連結孔83が形成されている。
本実施形態における組立式コンテナ80では、図18に示すように、パレット部材81の側壁84の内側に、キー部材61を挿入して結合具本体60を固定したスリーブ部材20を載置することで、キー部材61のつまみ65が連結孔83から突き出し、また、天蓋部材82を被せることで、同様に、天蓋部材82の連結孔83からキー部材61のつまみ65が突き出すので、この突き出したつまみ65を図18の想像線で示すように90°回すことで、パレット部材81および天蓋部材82とスリーブ部材20とを結合することができる。また、つまみ65をさらに90°回すことで、パレット部材81および天蓋部材82とスリーブ部材20とを分離することができる。これにより、結合状態の視認性も高く、かつ、組立・分離を容易に行うことが可能な組立式コンテナ80を実現できる。
ここで、本実施形態におけるキー部材61の回転時の機能について説明する。図19は結合時のキー部材61の状態を示す断面図、図20は図19の状態からキー部材61を45°回したときの状態を示す断面図、図21は図19の上方からみた回転軸66と左右一対の膨出板69の関係を示す図である。
図20に示すようにキー部材61は、角柱状の回転軸66の一部が台形状に形成されている。そのため、図19および図20に示すように、つまみ65を45°回すと、膨出板69が回転軸66の角柱部にて押し広げられ、変形する。キー部材61は、この膨出板69が変形した状態から弾性変形して元に戻ろうとする復元力を、つまみ65の回転抵抗に活用するものである。これにより、つまみ65は簡単に回らないようになり、パレット部材81および天蓋部材82とスリーブ部材20とが簡単に分離されないようにすることができる。また、つまみ65の回転時には、一対の膨出板69が弾性変形を起こすように構成しているため、つまみ65を回す指が痛くなく、かつスムーズに回すことができる。
なお、第1、第2実施形態における結合具は、結合具本体1,60の係合片17および拘束片13の弾性変形により係わり合い結合される構造であるため、樹脂成型品とするのが望ましいが、特に樹脂に限定されるものではない。また、スリーブ部材20の材質は限定されないが、コスト、強度、繰り返し使用のための折りたたみ等を考慮すると多層の強化段ボールを用いるのが望ましい。さらに、パレット部材40,81および天蓋部材50,82は、廃プラスチックスと廃紙を破砕、ミキシングし、加熱圧縮して固めることにより再生した熱プレス成型品のボードを用いるのが、低価格で高精度の成型でき、かつ、強度も大きいので望ましい。
本発明の結合具は、組立式コンテナを構成する部材等を結合する結合具として有用であり、特にこの結合具を用いた組立式コンテナは、組立および分解が容易な輸送用コンテナとして好適である。
本発明の第1実施形態における結合具の斜視図である。 図1の結合具の結合過程を示す断面図である。 図1の結合具の結合状態を示す断面図である。 本実施形態における結合具の使用状態を示す斜視図である。 結合具をスリーブ部材に固定した状態を示す断面図である。 本実施形態における結合具を用いた組立式コンテナの斜視図である。 図6の組立式コンテナの分解斜視図である。 図6の組立式コンテナのパレット部材の連結孔およびストッパ部材収納部の拡大図である。 図6の組立式コンテナのパレット部材にスリーブを載置した状態の局部断面図である。 ストッパ部材による結合具の固定状態を示す部分斜視図である。 ストッパ収納部へのストッパ部材の収納状態を示す断面図である。 組立式コンテナを段積みした状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態における結合具の斜視図である。 図13の結合具の結合過程を示す断面図である。 図13の結合具の結合状態を示す断面図である。 本実施形態における結合具を用いた組立式コンテナの斜視図である。 図16の組立式コンテナの分解斜視図である。 図16の組立式コンテナのパレット部材にスリーブを載置した状態の局部断面図である。 結合時のキー部材の状態を示す断面図である。 図19の状態からキー部材を45°回したときの状態を示す断面図である。 図19の上方からみた回転軸と左右一対の膨出板の関係を示す図である。
符号の説明
1 結合具本体
2 ストッパ部材
2a 係合部
2b 引き抜き片
2c 凸部
3 内側板
4 外側板
5 ヒンジ
6 連結部
7 結合片
7a 係止部
8 係合片
8a,8b 腕
9a,9b 嵌合部
10 スペーサ
11 中間壁
12 開口部
13 拘束片
14 爪ガイド部
15 凹部
16 凸部
17 係合片
18 腕部
19 爪部
20 スリーブ部材
21 取付孔
22 切欠部
30 組立式コンテナ
40 パレット部材
41 連結孔
42 底板
43 側壁
44 脚
45 リブ
46 補強用リブ
47 ストッパ収納部
50 天蓋部材
51 連結孔
52 ストッパ収納部
53,54 パレット固定凸部
55 補強用リブ
60 結合具本体
61 キー部材
62 キー支持部
63 キー孔
64 フランジ
65 つまみ
66 回転軸
67 凹部
68 切欠部
69 膨出板
70 フランジ係合部
80 組立式コンテナ
81 パレット部材
82 天蓋部材
83 連結孔
84 側壁

Claims (5)

  1. 第1の部材を第1および第2の板材により挟持する結合具であって、
    前記第1の板材に、前記第2の板材に形成された開口部に嵌合するように対向配置された一対の腕部と、この腕部の先に外側に向かって形成された爪部とを有し、前記第1の部材に形成された取付孔を通じて前記開口部と弾性変形することにより係わり合う一対の係合片を備え、
    前記第2の板材の開口部に、前記一対の腕部の内側に嵌合する形状であり、前記一対の係合片が嵌め込まれた際に前記一対の係合片によって押し出されて弾性変形し、前記爪部が前記開口部を通過すると元に戻り、前記一対の係合片の腕部の内側に嵌合して前記係合片を拘束する拘束片を備えた結合具。
  2. 前記第1および第2の板材は、一端辺同士が連結されたものであり、
    この連結部は、第2の部材に形成された連結孔を貫通する結合片を備え、
    この結合片は、前記第2の部材の連結孔を貫通後、この連結孔から抜けないようにコ字状の係合部を備えたストッパ部材を嵌め込んで止めるT字状の係止部を備えた請求項1記載の結合具。
  3. 前記第1および第2の板材は、一端辺同士が連結されたものであり、
    この連結部は、第2の部材に形成された連結孔を貫通後、この連結孔から抜けないように回転するキー部材を備えた請求項1記載の結合具。
  4. 請求項またはに記載の結合具により、前記第1の部材としての側壁部材と、前記第2の部材としてのパレット部材とを結合する組立式コンテナ。
  5. さらに請求項またはに記載の結合具により、前記第1の部材としての側壁部材と、前記第2の部材としての天蓋部材とを結合する請求項記載の組立式コンテナ。
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