JP3944417B2 - 自動料金収受システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は車両等に塔載した車載機と路上に設置された路上機との間で通信によりに料金の収受を行なう自動料金収受システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近来、利用者自身が給油作業を行なうセルフサービス方式の給油所が急増しており、クレジットカードを自分で決算用機器に通す自動支払方式の自動料金収受システムも開発されている。このようなセルフサービス方式の給油所では機器類や取扱(喫煙など諸注意事項を含め)の監視が必要である。また、給油等のサービス代金の回収や保守等を確実に行なうために係員を配置している。
【0003】
一方では、高速道路の渋滞解消手段の一つとして、有料道路を走行する車両に搭載した通信機能を有する車載機と自動化車線(ETCレーン)に設けた路上機の間で無線通信を行ない通行料金を支払う自動料金収受システムがある。これにより高速道路を利用した車両は料金所で一旦停止することなく通過でき、渋滞解消になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
セルフサービス方式の給油所においては、可燃物の取扱という観点から係員の配置はやむ得ないとして、自動支払方式による代金決済については利用者側の操作になる。金融機関のATMや各種代金の支払にカードを使用する取引が普及しているが煩わしさは残っている。
【0005】
有料道路における通行料金の自動料金収受システムでは機器を操作する煩わしさはない。しかし、車載機等に異常があった場合に自動化車線に進入した車両は通過を許容されない。即ち、自動化車線に設けられたゲートが開放されずに、一旦停止して再度通信を行なったり、他の料金支払手段によりゲートを開放させる必要がある。
【0006】
このような車載機の異常に対して迅速に対応する技術として特開平11−86055号公報に開示されたものが存在する。これは車載機の異常が発生した場合にテストサイトでの検査指示を報知して、ゲートを手動操作により開放し車両をテストサイトに移動させる。そしてテストサイトに設けた路上機などを用いて車載機の異常を検査するものである。しかしながら、料金所入口ゲートまたは出口ゲートまで走行してしまっているので前記の対応は煩わしく、特に現金などの持ち合わせがなく他の料金支払手段がないときには困窮する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、第1の料金収受取引を行なう第1の自動料金収受装置と、第2の料金収受取引を行なえる第2の自動料金収受装置と、前記第1,第2の自動料金収受装置と回線接続された上位装置と、前記第1,第2の自動料金収受装置と通信可能な移動体搭載機を配した自動料金収受システムであって、
前記第1の自動料金収受装置における料金収受取引時に、前記移動体搭載機から前記第2の料金収受取引の利用可否確認の信号が発信されると、前記第1の自動料金収受装置における料金収受取引を実行すると共に、前記第2の料金収受取引の利用可否確認を行なうものである。
【0008】
第1の自動料金収受装置を「ガソリンスタンド」とし、第2の自動料金収受装置を有料道路における通行料金の自動料金収受システムにおける「自動化車線ゲート」とすれば、ガソリンスタンドにおける給油等のサービスの享受時に、自動的に「自動化車線ゲート」の利用可否確認を行う。また、第1の自動料金収受装置を「有料駐車場」とすれば、駐車場への入出庫時に「自動化車線ゲート」の利用可否確認を行う。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の自動料金収受システムにおけるシステムの概念図で、図2は本発明の制御ブロック図である。図において、1は第1の自動料金収受装置としてのガソリンスタンドである。2は第2の自動料金収受装置としての自動化車線ゲートである。3は上位装置としてのホストコンピュータであって、記憶装置4を有している。5は通信回線であって、第1の自動料金収受装置1,第2の自動料金収受装置2と上位装置3を接続している。
【0010】
6は移動体としての車両であって、移動体搭載機としての車載機7を搭載している(詳細は後述する)。第1の自動料金収受装置(以後、ガソリンスタンドとする)1は、給油機11と路上機12とゲート13およびそれらの動作指示を行なうガソリンスタンドコンピュータ(以後、GSコンピュータとする)14により構成されている。15は路上機12に接近した車両6を検出する車両検知器で、16は車両6や給油機11などを撮影するカメラであり、GSコンピュータ14により制御される。
【0011】
第2の自動料金収受装置(以後、自動化車線ゲートとする)2は、路上機22とゲート23およびそれらの動作指示を行なう料金所コンピュータ24により構成されている。この自動化車線ゲート2にも車両検知器15とカメラ16を有し、詳細な説明は省略するが、ETC(Electronic Toll Collection System;自動料金収受システム)として開発されているものである。
【0012】
GSコンピュータ14は制御部14a,演算部14b,メモリ14c等で構成されている。制御部14aは給油機11の制御や通信回線5を介しての上位装置(以後、ホストコンピュータとする)との通信制御を行う。演算部14bは給油機11から受信するサービス(給油など)に対する課金料を演算するものである。メモリ14cは車載機7から受信する顧客情報の一時記憶や例えばガソリン単価などが記憶されている。
【0013】
給油機11には給油したガソリン量を表示したり、提供したサービスに関する情報の入力やその表示を行なう操作・表示部11aがある。更に、図示しない燃料貯蔵タンクから燃料を汲み上げるポンプなども保有しているが本願説明と直接的に関係がないので、その説明は省略する。
【0014】
次に、車載機7について説明する。7aは操作・表示部であって、給油サービスを受けるときや有料道路を走行する際にそれぞれのサービス内容を指示入力したり、操作誘導するための表示などを行うものである。7bはアンテナ部で、路上機12,22と無線通信を行なうため電波の送受信部である。7cはメモリであって、操作・表示部7aに表示される文言情報や入力された情報を処理するための制御プログラムが格納されている。
【0015】
7dはカードリーダライタであって、挿入された情報記憶媒体としてのICカード8のIC(集積回路)から格納情報を読み出したり、記憶するためのものである。7eは制御部であって、前述した操作・表示部7aからカードリーダライタ7dまでを制御するものである。なお、制御部7eには車体6に搭載されているバッテリーを電源として作動し、車両6に塔載されている車両コンピュータ6aとも接続されている。
【0016】
ICカード8の内部構成についての詳細説明は省略するが、プリペイドとして金銭的価値情報を格納させること、または利用者のID情報などを格納しておきこのID情報を読み出して、ホストコンピュータ3に照会して、例えば金融機関に口座開設している預貯金口座からの引落(決済)を行なえる形式でもよいことは言うまでもない。
【0017】
図3に示す本発明のフローチャートおよび図4に示す車載機の表示画面例を使用して動作説明する。なお、給油はセルフサービス方式を採用し、給油と共にETC機能確認を希望することを前提とする。車載機7の電源投入状態にて、図4(a)に示すように「給油/ETC機能確認」モードに設定した車両6をガソリンスタンド1に乗り入れると、車両検知器15が車両6の進入を検知する(S1)。制御部14aは車両6の進入検知信号を受けて路上機12を起動する。路上機12からの信号が車載機7に届くエリア内まで進行して停車する。この停車位置は概ね給油時の停車位置と一致させてある。
【0018】
アンテナ7bを介して、給油所(料金所に相当)の番号,給油レーン(通過レーンに相当)等、路上機側の情報を受信した制御部7eはメモリ7cに格納されている制御プログラムを起動し、「給油/ETC機能確認」信号を返信する(S2)。路上機12を介して「給油/ETC機能確認」信号を受信した制御部14aは、その信号を解析して正規のものであれば処理を開始する旨を車載機7側に返信する。同時にホストコンピュータ3に通知する(S3)。
【0019】
ホストコンピュータ3ではこの受信情報を「有料道路のゲート入場情報」と想定して記憶装置4に格納する。「有料道路のゲート入場情報」としては、車載機番号,車種区分,給油所(入口料金所に相当)番号等の情報である。一方、車載機7では操作・表示部7aに「ETC機能確認処理中、給油サービスを受付けました」を表示し、各処理を開始する(S4)。
【0020】
ステップS4にて「給油/ETC機能確認」を行う場合、制御部14aは料金の決済方法の確認を行なう(S5)。まず、車載機7にICカード8が搭載されており、その金銭的価値情報により代金の支払を行なう場合には、残高の読み出しを行う(S6)。そして残高金額情報はメモリ14cに一旦格納される。残高が所定金額以上ある場合には、図4(b)に示すように「エンジンを停止してください」と操作・表示部7aにさせる。
【0021】
車両コンピュータ6aおよび制御部14aは「エンジン停止」を検知したら(S7)、給油サービスを許容する。即ち、車両コンピュータ6aはエンジンを停止しないと給油口を開状態にしない。また制御部14aは給油機11の駆動を開始しない。即ち、給油ノズルが車両6側に挿入できても給油ポンプを駆動させない。
【0022】
利用者がエンジンを停止させると、給油ポンプの駆動が可能になり給油が開始される(S8)。この時にはメモリ14cに格納した残高金額から許容される給油量を算出して、許容された量だけ給油されることになる。また、残高金額が十分あり、給油量として最大量(車両の燃料タンク容量)まで可能と判断されたときには、利用者の操作に任せる。給油操作が終了すると制御部14aは給油量と単価を乗算して請求金額を算出する(S9)。この乗算処理を演算部14bが行ない、図4(c)に示すように給油量や料金が表示される。
【0023】
給油料金の計算が行なわれ、ICカード8からその料金が差し引かれる(S10)。なお、ICカード8の抜取りなどが行われていると、給油料金の引落としが不可能となり、係員対応になるが詳細は後述する。ICカード8から給油代金の支払決済が終了すると、操作・表示部7aに「始動可能」が表示される(S11)。利用者がエンジン始動操作すると(S12)、制御部7eは車両コンピュータ6aから始動信号を受けて、日時,給油量などの履歴情報をメモリ7cに格納する(S13)。
【0024】
ステップS4にて「ETC機能確認」要求があるため、制御部7eは「ETC機能確認」を開始し、図4(d)に示す表示を行う。処理を開始する旨の信号を受信した車載機7は、車載機番号,車種区分,給油所(出口料金所に相当)番号等を路上機12側に返信する。制御部14aは路上機12を介して入手した情報を通信回線5を介してホストコンピュータ3に送る。
【0025】
ホストコンピュータ3ではステップS3で受信し、記憶装置4内に格納している情報の検索を開始する。この際、「出口料金所番号」として受信した「給油所番号」は記憶装置4内に記憶している給油所番号と同一のため料金0(ゼロ)である。即ち、有料道路における車両の入場ゲート番号と退場ゲート番号が同一であるので、通行料金は不要ということである。
【0026】
以上のETC機能確認は、車載機7とGSコンピュータ14aを経由したホストコンピュータ3間で行われる(S14)。この通信の結果、異常がないときには「異常なし」と表示する。また給油料金の支払により残金が無くなった場合には、「異常なし、但し残高が有りませんので、このままではETCをご利用できません」と報知する(S15)。なお、これらの表示と連動して車両コンピュータ6aの作動により、例えばボイスナビゲーションやカーラジオ等から音声による報知を行うことも可能である。
【0027】
給油操作から代金支払までは、ステップS5からステップS13により説明し、ステップS14にて「ETC機能確認」が行われたことになる。しかし、車両静止状態での利用可否確認となるので、有料道路を通過する場合と環境条件が異なる。よって、給油所への乗入口と退出口近傍にも路上機を配置することにより移動状態での機能確認する形態も考えられる。
【0028】
ステップS5にてクレジット決済を行う場合を説明する。まず、車載機7はICカード8からカード番号を読み取らせ、その番号を制御部14aに送信する。制御部14aは通信回線5を介してホストコンピュータ3にクレジット決済を意味する信号とカード番号情報を送る。続いて、ホストコンピュータ3は図示せぬ接続手段によりクレジット会社にオンライン照会を行なう(S16)。この照会によりクレジット決済可能であればステップS7に移行する。また、取引きできないときには「取引不可」を操作・表示部7aや11aに表示して(S17)、係員による対応になる(S18)。
【0029】
ステップS18による係員対応としては、取引不可の説明,給油済みであれば給油サービス料として「給油料金」の精算が行われる。これは現金による代金授受であったり、他のクレジットカードや銀行カードによる金融機関の預貯金口座からの引き落す決済をでもよい。
【0030】
ガソリンスタンドにて給油するときにその給油所の入退場時を「有料道路の入退場ゲート通過」とみなしてETC利用可否確認を行なうので、給油を行う毎にETC機能確認が自動的にできるので煩わしさがない。なお、本発明のガソリンスタンドを有料道路内(例えば、サービスエリア)に設置する場合もある。この場合には制御方法が若干異なることになる。即ち、有料道路の入場ゲートにおいて受信したゲート入場情報が記憶装置4に存在するため、重複記憶になるのでETC機能確認を意味する識別情報を付加する必要がある。
【0031】
次に本自動料金収受システムの変形例として、車両監視機能を有する有料駐車場における駐車料金収受システムを説明する。図5は有料駐車場のゲートを示す説明図で、図6は本発明の変形例を示すフローチャートである。図において、6は車両であって第2の自動料金収受装置としての有料駐車場31を利用するものである。なお、この車両6にも車載機7が搭載されている。32は路上機であって車載機7と無線通信が可能になっているのは図1にて説明したものと同一である。
【0032】
33がゲートであり、駐車場コンピュータ34により制御される。駐車場コンピュータ34は前述したGSコンピュータ14および料金所コンピュータ24と同様な構成をしている。即ち、制御部34a,演算部34b,メモリ34cを有する。更に、車両検知器15やカメラ16も設けてある。
【0033】
駐車を希望する利用者は車載機7にICカード8を挿入し、車載機7を有効にセットしておき、駐車場のゲート33に近づく。ゲート33では車両の接近を検知して路上機32から所定の信号を発生する(S21)。路上機32からの信号を受信した車載機7は、ICカード8の情報と車両コンピュータ6aから受信する移動体自身の識別情報(以後、車体番号情報とする)を駐車場コンピュータ34に送信する。
【0034】
制御部34aはICカード8からの情報と車体番号情報を入場時刻情報とともにメモリ34cに格納すると共にホストコンピュータ3に送信する(S22)。ホストコンピュータ3ではこの受信情報を「有料道路のゲート入場情報」と想定して記憶装置4に格納する。「有料道路のゲート入場情報」としては、車載機番号,車種区分,給油所(入口料金所に相当)番号等の情報であることは前述の通りである。
【0035】
利用者が空きの駐車スペースに駐車後にICカード8を抜き取るとことにより車載機7は車両6の監視を開始し、待機状態に入る(S23)。メモリ34cに格納したICカード8からの情報等は、利用者が駐車場より車両6を持ち出す、即ち、駐車料金の決済(精算)が完了するまでステップS22で格納した情報を記憶していることになる。
【0036】
出庫するために車両6のエンジン始動操作がなされると(S24)、車載機7の制御部7eは車両コンピュータ6aからエンジン始動信号を受信して所定の初期化が行われる(S25)。なお、始動操作により通常ではエンジンが始動されるが、このエンジン起動(回転)とは無関係に車両6から受信できる始動キー操作により車載機7の初期化が行われる。この初期化は言うまでもなくメモリ7c内に組み込まれた制御プログラムにより操作・表示部7a等の機能確認を行うもので、正常終了できないときには(S26)、予め定めた回数だけリトライ動作を実行する(S27)。
【0037】
初期化が完了すると、制御部7eはカードリーダライタ7dを駆動させてICカード8の情報を読み取る(S28)。このステップでは次の三通りの状況が想定される。第一の状況はICカード8の挿入が無い場合、第二の状況ではカードが挿入されているが読み取れない場合、第三の状況がICカード8から情報が読み取れたときである。第一の状況の場合には操作・表示部7aに「カードを挿入してください」とICカード8の挿入を誘導する。第二の状況にはICカード8の挿入方向が違う場合や本自動料金収受システムに不適合なカードと想定される場合であるので、操作・表示部7aに「カードを確認してください」と確認要求を表示する。第三の状況の場合が本自動料金収受システムに適合する情報を格納したICカード8の時である(S29)。
【0038】
本自動料金収受システムに適合する情報を格納したICカード8である場合に、車載機7は待機状態を解除する。そして、制御部7eはアンテナ7bから出庫希望を意味する所定の通信信号を送信する(S30)。ゲート33に近づき、図示しない車両検知器が車両6を検出すると(S31)、路上機32と車載機7とで相互通信を行う(S32)。車載機7から信号を受信した制御部34aは、その信号が出庫希望要求であることを認識すると、車載機7に対してICカード8内の情報および車体番号情報の送信を要求する。
【0039】
ICカード8内の情報と車体番号情報を受信し、メモリ34c内の格納情報との照合を開始する。その結果、ステップS22で格納された情報と一致するものが抽出される(S33)。一致情報が存在しない場合には不正な取扱がなされた可能性があるため、係員呼出しになる。但し、車載機7との通信が正常に行えない場合などには、予め定めた所定の操作を要求(具体的には再送信操作、それでも不可のときには係員呼出しなど)を行う(S34)。
【0040】
制御部34aは、メモリ34c内から抽出した同一情報の中から「入場時刻情報」を読み出す。そして現時刻情報から駐車場の利用時間を計算し、駐車料金を車載機7に送信する(S35)。車載機7では受信した情報として、入場時刻、利用時間、駐車料金を操作・表示部7aに表示する。この表示を見て、利用者が「確認」操作を行うと、ICカード8内の金銭的価値情報の更新により料金決済を行う(S36)。
【0041】
制御部34aでは料金の決済が完了すると、ホストコンピュータ3に車載機番号、車種区分、駐車場(退場ゲートに相当)番号情報を送信する。一方では通過するゲート33を開状態にし車両6の通過を可能にする(S37)。利用者が車両6を移動させて、ゲート33外に出たことを図示しない車両検知器15が検出すると、ゲート33を閉状態に戻し、次の車両6の接近を待つ状態に入る。
【0042】
ゲートを出る時点までに、ホストコンピュータ3はステップS22で受信し、記憶装置4に格納している情報を検索/抽出し、料金計算を行う。この料金は前述した第1の実施の形態例で説明した通り料金0(ゼロ)となる。この通信の結果、異常がないときには「異常なし」と表示する(S38)。そして、ステップS22で記憶装置4に格納した情報等は消去する。
【0043】
次にステップS29にて、ICカードの未挿入又は本システム適用外のカードと判定した場合について説明する。この場合には不正に車両6の移動(駐車場より持ち出し)を行おうとしている可能性を想定するものである。制御部7eは操作・表示部7aに、例えば図4(e)に示すように「盗難防止機能を解除してください」と点滅表示し、監視解除操作を行うように誘導する(S39)。この解除操作は、本システムを利用する盗難防止機能を利用する場合には予め周知しているはずであるので、その手段により解除操作されることになる(S40)。
【0044】
所定時間内に盗難防止機能が解除されない時には、盗難警報を発信することになる。盗難警報として制御部7eはアンテナ7bを介して、盗難信号を発生させる(S41)。この盗難信号を路上機32が受信できればゲート33の制御部34aが図示しない所定の監視センター等の保安部門に通報する(S42)。なお、ステップS40における「所定時間」は車両6のエンジン始動状態であっても、移動していない(運転されていない)場合には長い時間に設定する。
【0045】
車両コンピュータ6aとしては、エンジン停止信号を発生させることや、クラックションの呼動を行うなど種々の形態が可能である。よって、車両6の盗難に対して自走による移動を不可能にしたり、第三者の注意を引くことにより盗難抑止効果も奏することができる。なお、ステップS40において、利用者による監視解除操作が予め定めたものであったときには、盗難警報を発することなく例えば係員対応により出庫させることができる(S43)。また、所定のICカード8が挿入された時にはステップS29に移行する。
【0046】
以上説明したように、駐車料金の精算時にETC機能確認を実行できる。また、一般家庭の自家用車駐車場において、ゲート未設置さらに料金支払額「0(ゼロ)」設定として本システムを応用すれば盗難防止用として利用できるため、車載機購入の促進につながるという効果もある。また、駐車料金をICカード内の金銭的価値情報による支払いとすれば、決済手段の機能確認も同時に行える。
【0047】
前記した請求項以外の技術思想について述べる。
(1)移動体搭載機には情報記憶媒体を挿抜可能にし、第1の料金収受装置と通信したときに情報記憶媒体からの情報を第1の料金収受装置内に記憶しておき、料金収受取引時に情報記憶媒体との一致確認を行う。よって、移動体(車両)を停止後に情報記憶媒体(ICカード)を抜き取っておくことにより料金収受取引を不可にする。
【0048】
(2)移動体搭載機から第1の自動料金収受装置に送信される情報には、移動体自身の識別情報も含まれる。よって、移動体搭載機を交換されても料金収受取引を不可にする。即ち、駐車場システムなどでは車両を駐車場以外に持ち出すことができず、盗難に遭うことがない。
【0049】
【発明の効果】
以上、説明した本発明には次の効果がある。有料道路における通行料金の自動料金収受システムで、車載機に異常があった場合に自動化車線に進入した車両は通過を許されないが、ガソリンスタンドや有料駐車場におけるサービス享受時にETC利用可否確認ができるので、利用者にとっては安心して有料道路を利用できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動料金収受システムにおけるシステム概念図である。
【図2】本発明の自動料金収受システムの制御ブロック図である。
【図3】本発明の自動料金収受システムのフローチャートである。
【図4】本発明の車載機の表示画面例を示す説明図である。
【図5】本発明の他の利用形態における駐車料金収受システムの概念図である。
【図6】本発明の他の利用形態における駐車料金収受システムのフローチャートである。
【符号の説明】
1 第1の自動料金収受装置(ガソリンスタンド)
2 第2の自動料金収受装置(自動化車線ゲート)
3 上位装置(ホストコンピュータ)
6 移動体(車両)
7 移動体搭載機(車載機)
8 情報記憶媒体(ICカード)
31 第2の自動料金収受装置(有料駐車場)
Claims (3)
- 第1の料金収受取引を行なう第1の自動料金収受装置と、
第2の料金収受取引を行なえる第2の自動料金収受装置と、
前記第1,第2の自動料金収受装置と回線接続された上位装置と、
前記第1,第2の自動料金収受装置と通信可能な移動体搭載機を配した自動料金収受システムであって、
前記第1の自動料金収受装置における料金収受取引時に、
前記移動体搭載機から前記第2の料金収受取引の利用可否確認の信号が発信されると、前記第1の自動料金収受装置における料金収受取引を実行すると共に、前記第2の料金収受取引の利用可否確認を行なうことを特徴とする自動料金収受システム。 - 請求項1記載の自動料金収受システムにおいて、
前記第1,第2の自動料金収受装置は異なるサービスに対して設定した自動料金収受システム。 - 請求項2記載の自動料金収受システムにおいて、
前記移動体搭載機から前記サービスの内容を指示可能とした自動料金収受システム。
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