JP3943877B2 - 位置決め制御装置及び方法 - Google Patents

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  • Feedback Control In General (AREA)
  • Gyroscopes (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、航空機や艦船に搭載する赤外線映像装置等の空間安定化装置において、所要トルクを抑え、高い視軸安定性能が実現できる制御の切り換え方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
空間安定化装置は、いわゆるジンバルを含む。ジンバルは、羅針盤や撮像カメラなどの被制御対象物を水平に保つ装置(機構)である。
【0003】
図1に、ジンバルの一般的な制御モード説明図を示す。尚、以下説明は、全て艦船に搭載される場合の制御例である。
【0004】
ジンバル制御モードには、一般に図1に示したような、.対艦角度制御モードM1、.対空間角度制御モードM2、対空間角速度制御モードM3の3つの制御モードがあり、それぞれ以下機能を有する。
【0005】
対艦角度制御モードM1は、ジンバルを艦船に対し位置決め制御する機能を有する。例えば、艦船に対し、決められた格納位置にジンバルを指向させ、ブレーキをかけジンバルを固定する。
【0006】
対空間角度制御モードM2は、動揺外乱印加時に、視軸を常に空間に対し、一定方向に指向制御するように、動揺修正を行う機能を有し、画像の回転や移動を抑止し、常に画像中心を同一無限遠ポイントに指向する。
【0007】
対空間角速度制御モードM3は、視軸を空間に対し任意方向に向ける機能を有する。
【0008】
外部からの制御コマンドにより、上記3つの制御モードM1〜M3を切り換えることで、電源投入から電源切断までのジンバル運用動作を行っている。
【0009】
ジンバル制御フローチャート図を図2に示す。
【0010】
ジンバルは、電源ON時(ステップS1)は対艦角度制御モードM1となり、ジンバルのブレーキを解除(S2)後、切り換え処理を経て対空間角度制御モードに移行し(S3)、動揺修正を行う。対空間角度制御モードM2にて、外部からの制御コマンドを受信反映し(S4)、受付コマンドに対応した切り換え処理(S5、S6;S8、S9)を経てコマンドに対応した制御モードに移行する(S7、S10)。電源OFFコマンド受付時(S11)には、対艦角度制御モードM1に移行し(S12)、ジンバルの対艦係止角度に位置決め(S13)後、ブレーキをかけ(ブレーキON)、電源をOFFする(S14)。
【0011】
以下は、制御誤差量を抑え、高性能化するための制御ブロック構成について説明を行う。
【0012】
一般に、制御ブロックは、角加速度ループ、角速度ループ、角度ループの3重制御ループを構成し、高い周波数領域にて応答させることで、視軸位置決め精度を高精度化することができる。
各ループの機能を以下に簡単に説明する。
【0013】
角加速度ループの機能は、周囲温度により変化するメカニカルな静止/動摩擦トルクや、風雨等による艦船航行時の受風面に対する風圧トルク、艦船航行時の波との衝突による振動/衝撃によるアンバランストルクといった外乱トルク、艦船動揺時、視軸を安定に保つために必要な慣性トルク等、常に変動する所要トルクに対し、俊敏に応答し、外乱を抑圧するために用いる。
【0014】
角速度ループの機能は、角速度(本特許では対空間角速度と対艦角速度を示す)に対する追従応答性すなわち速応性を向上する目的に使用する。
角度ループの機能は、角度(本特許では対空間角度と対艦角度を示す)に対する追従応答特性すなわち位置決め性能を向上する目的に使用する。
【0015】
対艦角度制御モードM1の制御系を図3のブロック図に示す。
【0016】
制御ブロックの構成は、内側ループより順に、角加速度ループ10、対艦角速度をフィードバック信号とする対艦角速度ループ11、対艦角度をフィードバック信号とする対艦角度ループ12の3重制御ループより構成される。
【0017】
角加速度ループ10は、減算器13、サーボアンプとモータ(駆動装置)と負荷を含む被制御対象物14、対艦角速度センサ15、対艦角速度から加速度を算出する乗算器16、トルク・オブ・サーバ17からなる。角速度ループ11は、角加速度ループ10に加え、減算器18を有する。角度ループ12は角速度ループ11に加え、対艦角度指令20、減算器21、角度補償器22、角速度から角度を算出する乗算器23及び対艦角度センサ24を有する。
【0018】
対艦角度指令20と、対艦角度センサ24で検知した実際の対艦角度との角度誤差値を減算器21で演算して、これを角度補償器22で補償する。角度補償器22が出力する角速度指令値と、対艦角速度センサ15が検知した実際の対艦角速度との角速度誤差値を減算器18で演算して、これを角速度補償器19で補償する。角速度補償器19が出力するトルク指令値から、トルク・オブ・サーバ17が出力するトルクフィードバック信号を減算器21で演算して、これをモータ駆動電流指令電圧として被制御対象物14のサーボアンプに与え、モータを駆動する。
【0019】
対空間角度制御モードM2の制御系を図4のブロック図に示す。
【0020】
制御ブロックの構成は、内側ループより順に、角加速度ループ10、対空間角速度をフィードバック信号とする対空間角速度ループ11A、対空間角度をフィードバック信号とする対空間角度ループの3重制御ループ12Aより構成される。図4の角加速度ループ10は、図3に示す角加速度ループ10と同一構成である。対空間角速度ループ11Aは、対空間角速度センサ26で検知した対空間角速度をフィードバックする点で、図3に示す対空間角速度ループ11とは異なる。角度ループ12Aは、ジンバル対艦角度と、艦船動揺角度(艦船ジャイロ信号)27との差を減算器28で算出し、これを対空間目標角指令25から減算する。艦船動揺角度(艦船ジャイロ信号)27は、艦船ジャイロが出力する信号である。一般に、艦船の中心底部に設置されており、3軸構成のジンバル構造をした高速で回転する慣性体を有し、慣性体を常に空間に対し、安定に保つよう制御する事で、ジンバル3軸(ロール軸、ピッチ軸、ヨー軸)に対する傾き角度を検出・出力する。 従って、3軸回りの艦船の対空間角度(すなわち艦船の動揺角度)を出力する。
【0021】
対空間角速度制御モードM3の制御系を図5のブロック図に示す。
【0022】
制御ブロックの構成は、内側ループより順に、角加速度ループ10と対空間角速度をフィードバック信号とする対空間角速度ループ11Bの2重制御ループより構成される。角加速度ループ10は、図3及び図4に示すものと同一である。対空間角速度ループ11Bは、対空間角速度指令29から対空間角速度を減算器18で減算して、演算結果を角速度補償器19に出力する。
【0023】
上記3系統の制御モードは、角加速度ループ10のみが共通部分であり、角度ループあるいは角速度ループに用いているフィードバック信号や制御形態が異なるため、単なる制御ブロックの切り換えだけでは、過大なモータ印加トルクが必用となり、出力トルクオーバーにより発振、発散してしまい対応できない。従って、3種制御モード間のトルクを抑えた切り換え手段を設ける必要がある。
【0024】
尚、ジンバル機構は、一般に艦船に対し仰角方向に駆動範囲制限を有するため、制御系においては、動作範囲制限(メカリミット)を設け、衝突を回避し、稼動範囲内に制御量が入った場合、動作復帰させる手段が必要となる。
【0025】
例えば、対空間角速度制御モードM3で、最大角速度で、視軸をメカリミット角度方向に指令を出しつづけた場合、衝突回避手段を設けないと、ジンバルはメカリミット点で激しく衝突し、ジンバルおよび駆動系にダメージを与える。また、メカリミットからの復帰手段を設け、視軸をメカリミット角度範囲内に復帰させることが出来なくてはならない。
【0026】
例えば、対空間角度制御モードM2で、視軸がメカリミット近辺で空間安定化(動揺修正)している場合、動揺条件により、ジンバル駆動範囲内で修正しきれず、視軸が空間に対し安定化できない場合が発生する。 この場合、ジンバルは、メカリミットで対艦角度に対し停止した状態で艦船とともに動揺し、動揺角度と視軸対空間角の加算値がメカリミット範囲に入った時点で、動揺修正を復帰、視軸を空間に対し安定化させなければならない。
図6にメカリミット角での空間安定化機能制限の説明図を示す。
【0027】
本説明例では、メカリミットを−60°(説明のため、ここでは視軸が艦首俯角となる場合を想定)に、視軸の対空間指向角を−55°に向いた状態で、±10°の動揺外乱が印加されている時を想定している。ジンバル駆動範囲では、目標に対し視軸を指向させ空間安定化をはかり、メカリミット点にてジンバルを艦船に対し停止させ、目標追従可能領域であるメカリミット域に入る時点で動揺修正を復帰する。
【0028】
対艦角度制御モードM1では、対艦角度指令値がメカリミットを超えないように制限することで対応できる。
【0029】
図3から図5に示す3つの制御系による制御モード間の切り換え方式として、従来から種々の方式が提案されており、以下に示すような制御方式が知られている。
【0030】
制御モード間の切り換え方式に関し、第1の従来例は、角度制御ループにより制御モードの切り換えを行う方式である。この第1の従来例の制御ブロックを図7に示す。同図において、制御ブロックは、スイッチ(SW)30、角度指令生成部31、減算器32、角度補償器33、モータアンプ34、モータ+負荷部35、積分器36、艦船動揺角度37、切り換え判定部38、加算器39及び対艦角度センサ40を含む。
【0031】
対艦角度制御モードM1は、スイッチ30を切ることで艦船動揺角度37を反映しない状態にて、角度指令生成部31が対艦目標角度を指令値として出力する。対空間角度モードM2は、スイッチ30をONして艦船動揺角度37を反映した状態にて、角度指令生成部31が対空間目標角度を指令値として出力する。対艦角度制御モードM1から対空間角度制御モードM2への切り換えは、切り換え判定部38がスイッチ30をONとし、艦船動揺角37を接続して、艦船動揺に対しジンバルを切り換え制御する。通常、接続開始時の追従応答性を良くするため、ジンバル対空間角度誤差が小さい時に艦船動揺角度接続を行う切り換え判定部38を有する。
また、対空間角度制御モードM2から対艦角度制御モードM1へ切り換える場合は、切り換え判定部38がスイッチ30をOFFさせて艦船動揺角を切り離し、角度指令処理部31からの対艦指令信号で切り換え時のジンバル角度から目標格納位置へ対艦角度制御する。
【0032】
本方式には、対空間角速度制御モードM3はないが、対空間角度制御モードM2時、角度指令生成部31からの指令信号を変化させる事で、視軸を任意方向に指向させることが出来る。
【0033】
第2の従来例は角度制御と角速度制御の切り換えを行う方式で、特開平6−289937号に記載のサーボ制御システムである。この第2の従来例を当システムに適応した場合の制御ブロックを図8に示す。この制御ブロックは、角度生成指令部31、モータアンプ34、モータ+負荷部35、積分器36、艦船動揺角度37、対艦角度センサ40、角速度指令生成部41、角速度補償器42、スイッチ(SW)43、対空間角速度センサ44、加算器45、減算器46、角度補償器47、ドリフト補正用角度補償器48、加算器49及び切り換え判定部50を有する。
【0034】
対艦角度制御モードM2は、切り換え判定部50が、スイッチ43を対艦角度制御モードM1側へ切り換え、対艦角度センサ40を使い、角度指令生成部41からの対艦角度指令値を出力し、目標値へ対艦角度制御を行う。
対空間角速度制御モードM2は、切り換え判定部50がスイッチ43を対空間角速度制御モードM2側へ切り換え、対空間角速度センサ44を使い、角速度指令生成部41からの対空間角速度指令値を出力し、目標値へ対空間角速度制御を行う。
【0035】
対艦角度制御モードM1から対空間角速度モードM2への切り換え時、切り換え判定部50は、対空間角速度制御モードM2側へスイッチ43を切り換え、対空間角度センサ44を使い、角速度指令生成部41からの対空間角速度指令値を目標値とした対空間角速度制御を行う。
通常、対空間角速度センサ44はドリフト成分を含むため、対艦角度センサ40と艦船動揺角度37を加算器49で加算し、ドリフトを除去でき得る低周波に応答帯域をとるようにドリフト補正用角度補償器48の制御定数を設定し、ドリフト補正することを目的とした、角度ループを組む必要がある。
【0036】
制御モードの切り換えは、通常、接続開始時の追従応答性を良くするため、角度指令電圧値と角速度指令電圧値の差が、許容範囲内に規定時間で静定するのを待って信号を接続し、艦船動揺角37に追従させる切り替え判定部50を有する。
【0037】
また、角度と角速度制御モードの切り換え時のステップ状トルクに応答させるため、角速度補償器42および角度補償器47のゲインを落としたり、制御モードの切り換え時、角速度補償器42および角度補償器47のゲインを落とした状態から設定ゲインまで可変させて対応する場合もある。
【0038】
ジンバル・メカリミット近辺の切り換え制御方式に関し、第3の従来例は、メカリミット位置に例えば電気リミットスイッチを設け、ストッパが電気リミットスイッチを押した場合、押された方向に回転動作しないように、電気回路により駆動制限を設けていた。電気スイッチの代わりとして対艦角度信号を判定基準角度に用いる場合もある。
【0039】
この第3の従来例のリミット制御機能説明図(構造図)を図9に示す。
リミットプレート51を内蔵し、軸回りをCW(時計回り)/CCW(反時計回り)方向に回転する駆動メカにおいて、固定部に設置された上限と下限メカリミット角検出用の2個のリミットスイッチSW1、SW2を備えた構造において、メカ部が各リミット点に達すると、リミットプレート51がスイッチSW1、SW2を押し、押されたスイッチの方向に回転しないように、指令電圧出力制限を設けることにより、衝突回避処理をおこなう。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した第1から第3の従来例は以下のような問題点がある。
【0041】
第1の従来例の問題点は次の通りである。
【0042】
機体動揺を修正する安価で単純な方式で、角速度センサを使用しないため、構成が単純であるが、位置決め精度は悪く、速応性に欠け、ステップ状に印加される角速度外乱に対する応答に追従し得るトルクを出力できる大型トルクモータを使う必要があり、口径もしくはモータ長が大型化する難点がある。切り替え判定手段を用いることで、立上がりトルクをある程度抑える事は出来るが、判定手段による切り換え開始待ち時間が必要となり、艦船の動揺条件によっては、切り換え開始時間が長くかかる場合がおこり得る。また、切り換え時に、ステップ状の艦船ジャイロ信号が印加されることにより、追従挙動が不安定となる、といった難点がある。
【0043】
第2の従来例の問題点は次の通りである。
図10に空間安定動作時の対艦角速度と対空間角度の関係を示す。角度制御と角速度制御は位相が90°異なるため、対艦角度制御モードから対空間角速度制御モードへの切り換え時、対艦ジンバル角と対艦動揺角度がほぼ一致した状態(通常対艦角度0°の位置から追従を開始する)では速度が最大となる。従って、動揺条件下の切り替えにおいて大きなトルクが必用となり、切り換え処理が難しい。よって、機体動揺の少ない航空機等に適用する方式と言える。第2の従来例は、ステップ状に印加される角速度外乱に対する応答に追従し得るトルクを出力できる大型トルクモータを使う必要があり、装置が大型化する。なお、第1の従来例に比べ、空間安定化性能は中程度である。
【0044】
また、通常、角度センサ自身にドリフトが含まれているため、角速度指令による制御時に視軸がドリフトしてゆく難点がある。このための回避策として、角速度ループの外側に応答帯域の低い角度ループを構成する必要がある。
【0045】
切り替え判定手段を用い、立上がりトルクをある程度抑える事は出来るが、判定手段による切り換え開始待ち時間が必要で、また切り換え判定に使用する切り換え範囲に幅をもたせるため、ステップ状外乱を除去できず、追従挙動が不安定となるといった難点がある。
【0046】
第3の従来例の問題点は次の通りである。
【0047】
メカリミット近辺の動作を制限する一般的な方式であるが、リミット点でのスイッチングによる切り換えのため、停止/再追従時に減速/加速による大きなステップ状トルクを生じる。従って、スムーズ停止/スムーズ再追従が出来ず、切り換え時に場合によってはジンバルが発振する。このため、応答に追従し得るトルクを出力できる大型トルクモータを使う必要があり装置が大型化する。
【0048】
上記第1、第2のような従来方法では、切り替え処理部の判定条件により、切り換え時の追従に対応させていたため、追従の高速応答性の妨げとなっていた。また、角度ループおよび角速度ループのみの制御であるため、ジンバル制御誤差が大きく、高性能化の妨げとなっていた。
【0049】
上記に示した以外の構造の工夫によるモータの小型化の手法として、減速装置を用いる方法もあるが、減速装置の配置スペースが必要となったり、角度や、角速度や、角加速度に対する応答性能が犠牲となる欠点がある。
【0050】
本出願に係る発明の目的は、上記課題を解決し、制御モード間の切り換えを円滑に行なえる高精度な位置決め制御装置及び方法を提供することを目的とする。
【0051】
より詳細には、本発明は、外乱に対する抑圧度を高め、視軸空間安定化制御誤差をきわめて小さい状態で制御でき、また判定のための切り換え開始待ち時間無しに、小さなトルクで切り換え追従できる機能を有するジンバル制御装置及び方法を提供することにある。
【0052】
更に、本発明は、メカリミット点での停止/再復帰に際しても、安定した追従動作をはかれ、小出力トルクの小型モータで駆動し得るジンバル制御装置及び方法を提供することにある。
【0053】
【課題を解決するための手段】
本発明は、被制御対象物の位置決めを制御する複数の制御モードに応じたフィードバックループを有する位置決め制御装置において、制御モードの切り換え時に、切り換え前の制御モードによる制御を、切り換え後の制御モードにおける制御に反映させる手段を有することを特徴とする位置決め制御装置である。切り換え動作時に、切り換え前の制御モードによる制御を、切り換え後の制御モードに反映させるため、制御モード間の切り換えを円滑に行なえる高精度な位置決め制御が可能になる。
【0054】
また、本発明は、所定基準に対する被制御対象物の角度を検知する角度センサを含む角度ループと、前記所定基準に対する被制御対象物の角速度を検知する第1の角速度センサを含む角速度ループと、空間に対する被制御対象物の角速度を検知する第2の角速度センサを含む角加速度ループを有する位置決め制御装置において、角度センサで検知した角度の反映率を変化させて角度ループを制御する第1の処理器と、第1及び第2の角速度センサで検知した角速度の反映率を変化させて角速度ループを制御する第2の処理器と、角加速度ループのゲインを変化させて角加速度ループを制御する第3の処理器とを有することを特徴とする位置決め制御装置である。制御モード間の切り換えを円滑に行なえる高精度な位置決め制御装置、より詳細には、外乱に対する抑圧度を高め、視軸空間安定化制御誤差をきわめて小さい状態で制御でき、また判定のための切り換え開始待ち時間無しに、小さなトルクで切り換え追従できる機能を有する位置決め制御装置を提供することができる。
【0055】
更に、本発明は、前記手段は、被制御対象物の位置決めの物理的な限界付近においては、所定の複数のモードを同時に動作させることを特徴とする。これにより、メカリミット点での停止/再復帰に際しても、安定した追従動作をはかれ、小出力トルクの小型モータで駆動し得る位置決め制御装置を提供することができる。
【0056】
【発明の実施の形態】
第1の実施の形態
まず、電源投入から停止までの3つの制御モードM1〜M3の切り換えに関する本発明の第1の実施の形態を説明する。
【0057】
図11は、本発明の第1の実施の形態によるジンバル制御装置を示すブロック図である。図11中、前述した構成要素と同一のものには、同一の参照番号を付してある。
【0058】
図示するジンバル制御装置は、角加速度ループ110、角速度ループ111及び角度ループ112を有する。本実施例の特徴の一つは、角加速度ループ110に角加速度ゲイン切り換え処理器121を設けたこと、角速度ループ111に角速度切り換え処理器122を設けたこと、角度ループ112に対艦指令角切り換え処理器123を設けたこと、そしてこれらの処理器121、122及び123を制御する動作パラメータ設定/反映処理器124を設けたことにある。
【0059】
また、本請求項は、対艦角度制御モードM1と対空間角度制御モードM2間の切り換え処理を行なうスイッチSW1とSW2を具備する。
【0060】
図11に示す第1の実施の形態は、艦船に対するジンバルの角速度を検知する対艦角速度センサ15からの対艦角速度信号と、空間に対する角速度検知する対空間角速度センサ26からの対空間角速度信号とを切り換える角速度切り換え処理器122と、角加速度ゲイン可変処理器121と、対艦指令角切り換え処理器123を備え、大出力トルクモータを使用せず、また空間安定化性能を劣化させることなく、制御モード切り換え時に、安定追従できることを特徴とする。換言すれば、第1の実施の形態は、切り換え前の制御モードに関する動作パラメータ値を、切り換え後の制御モードに動的に反映させる。
【0061】
この構成では、角速度切り換え処理器122により、対艦角速度信号と対空間角速度信号のそれぞれの反映割合を乗算し、加算することで、制御モードの切り換え時の対艦角速度と対空間角速度の切り換え時の角速度変化のスムーズ化をはかる機能を有する。反映割合(反映率とも言う)とは、角速度切り換え処理器122の出力信号が対艦角速度と対空間角速度にどの程度依存したものなのかを示す割合(%)である。換言すれば、反映割合とは、角速度切り換え処理器122の出力信号における角加速度ループ110のゲインと角速度ループ111のゲインとの割合である。
【0062】
角加速度ゲイン可変処理器121では、角加速度ループ110のゲインの反映率を0から100%まで可変し、制御モード切り換え時のステップ状角加速度応答に対応させることで切り換え時の角加速度変化のスムーズ化をはかる機能を有する。
【0063】
対艦指令角切り換え処理器123は、対艦指令角度の反映率を0から100%まで可変し、切り換え時から実動揺角度にゆっくりと変化させることで切り換え時の動揺外乱変化をスムーズ化する機能を有する。減算器127は、ジンバル対艦角度から対艦指令角切り換え処理器123の出力を減算し、減算器21に出力する。
【0064】
上記3つの処理器の機能を併用する事で、制御モード切り換え時のステップ状駆動トルクの発振を除去することができ、モータ出力トルク範囲内で、切り換え制御でき、空間安定駆動時に必要となる外乱抑圧トルクと、駆動に必要な慣性トルクを合算考慮するだけの小型モーターを選定使用でき得る。
しかも、切り換え終了時の制御パラメータゲインを下げる必要がないため、空間安定制御時の視軸の安定性(追従精度)が本来の制御精度を維持でき、かつ ステップ状トルクの発生主要因である対艦指令角度の反映率を0〜100%の間でスムーズ可変するため、制御モード切り換え時の待ち時間が不要となる。
【0065】
動作パラメータ設定/反映処理部124は、動作パラメータを設定/記憶し、サーボアンプ14への電流指令電圧を監視し、艦船に対する角速度から空間に対する角速度への変化割合と、角加速度フィードバックループ110のゲイン反映割合と、対艦指令角度の反映割合について、モータ印加電流電圧がモータ指令電圧リミット値を超えないようにコントロールする。この構成では、動作パラメータ設定/反映処理部124にて設定、記憶させた動作パラメータに対応した切り換え割合を演算出力を行うことが出来るため、動作パラメータ設定値を変更する事で、動揺条件や機械構造の異なる他システムへ適応させることが出来る。
【0066】
図12に、動作パラメータ設定/反映処理部124の一構成例を示す。動作パラメータ設定/反映処理部124は、演算部131と記憶部(メモリ)132とを有する。演算部131は、対艦指令角反映割合演算部133と、角加速度ゲイン反映割合演算部134と、角速度反映割合演算部135とを有する。記憶部132は、パソコン136から供給される動作パラメータや初期値設定データを受け取り、格納する。
【0067】
角速度反映割合演算部135は、切り換え時のパラメータ設定値を用いた演算を行ない、角速度切り換え処理器122への制御信号を生成する。より具体的には、角速度反映割合演算部135は、艦船に対する角速度を検知する対艦角速度センサ15の対艦角速度信号138と空間に対する角速度を検知する対空間角速度センサ26からの対空間角速度信号の反映割合を、パソコン136で記憶部132に設定された初期設定基準切り換え率とモータ電流指令電圧137の関数式にしたがって可変制御する。この構成では、制御モード切り換え時の駆動に必要なトルクをモータの出力できる定格トルク内に抑えることが出来、開始時間待ちなしに、短い時間でスムーズに安定した、切り換え動作を実現できる。
【0068】
角加速度ゲイン反映割合演算部134は、切り換え時のパラメータ設定値を用いた演算を行ない、角加速度ゲイン切り換え処理器121への制御信号を生成する。より具体的には、角加速度ゲイン反映割合鉛残部134は、角加速度ループ110のゲインの反映割合を、パソコン136で記憶部132に設定された初期設定増分値とモータ電流指令電圧137を使った関数式にしたがって0〜100%変化させる。この構成では、角加速度ループ110のフィードバック応答ゲインの反映割合を可変制御することにより、必要なトルクをモータの出力できる定格トルク内に抑えることが出来、ジンバルの過渡応答を無くし、開始時間待ちなしに、短い時間でスムーズにジンバルの追従動作を完了できる。
【0069】
対艦指令角反映割合演算部133は、切り換え時のパラメータ設定値を用いた演算を行ない、対艦指令角切り換え処理器123への制御信号を生成する。より具体的には、対艦指令角反映割合演算部133は、艦船動揺角度(艦船ジャイロ信号)27が示す空間安定立上げ/停止時の動揺補正角度の反映割合を、初期設定増分値とモータ電流指令電圧137を使った関数式にしたがって0〜100%変化させる。このように、対艦指令角反映割合演算部133は、角度補正量の反映割合を可変制御することにより、必要なトルクをモータの出力できる定格トルク内に抑えることが出来、ジンバルの過渡応答を無くし、開始時間待ちなしに、短い時間でスムーズにジンバルの追従動作を完了できる。なお、艦船動揺角度(艦船ジャイロ信号)27に、積分器125が出力する対艦視軸角を加算器126で加算した信号を、対艦指令角切り換え処理器123の入力とすることが好ましい。
第2の実施の形態
図13は、本発明の第2の実施の形態によるジンバル制御装置を示すブロック図である。図13中、前述した構成要素と同一のものには、同一の参照番号を付してある。第2の実施の形態は、前述したジンバル・メカリミット角度近辺での3種制御モードM1〜M3の切り換え方式に関する。
【0070】
図13に示す構成は、ジンバル・メカリミット角度近辺にて、艦船に対する角速度を検知する対艦角速度センサ15の出力信号と空間に対する角速度を検知する対空間角速度センサ26の出力信号の反映割合を角度に応じて変化させる角速度切り換え処理器122と、角度ループ112Aに設けた角度/角速度リミット処理器140と、対艦指令角切り換え処理器123を備える。角度/角速度リミット処理器140は、図11に示す減算器18を加算器18Aと減算器18Bにニ分割し、その間に設けられている。これにより、対艦指令角度がジンバル稼動角度範囲内では対空間角度/角速度制御動作を行い、動揺補正角度がジンバル・メカリミット設定角度を超えた状態では対艦船制御モードに切り換わって対艦位置決め制御を行うことで、稼動角度リミット点近辺での衝突回避機能と、スムーズな切り換えを行うことを特徴とする。換言すれば、ジンバル・メカリミット点近辺での対空間角度制御と対艦角度制御及び2種混合制御を行う事で衝突回避と復帰機能を有し、制限範囲突入/脱出時の駆動トルク緩和機能を抑え、低駆動トルクにてスムーズな追従/復帰動作を行うことができる。
【0071】
動作パラメータ設定/反映処理器124Aは、上限、下限、対艦角度リミット値と、上限、下限、対艦角速度リミット値、最大許容角速度と最低許容角速度の値を動作パラメータとして設定/保存/反映し、角速度切り換え処理器122と、角度/角速度リミット処理器140と、対艦指令角切り換え処理器123のそれぞれに対する制御信号中の反映割合を演算出力する。この構成では、動揺条件や機械構造の異なる他製品に対応した動作パラメータの設定値を変更する事で、機種に依存する稼動角度リミット点での衝突防止機能に対応できる。
【0072】
図14は、角度/角速度リミット処理器140の一構成例を示す図である。角度/角速度リミット処理器140は、角度/角速度リミット演算部141と、角速度指令出力フィルタ142とを有する。
【0073】
角度/角速度リミット演算部141は、ジンバル対艦角度を観察し、メカリミット角度近辺において艦船に対する角速度と空間に対する角速度の反映割合をジンバル対艦角度に応じて0〜100%の間で可変させる。すなわち、メカリミット点近辺に、対艦角速度と対空間角速度を混合して反映する領域を設け、対空間制御モードと対艦制御モードと角速度信号の切り換えを補完することになる。例えば、メカリミット角度を超えた領域では、対艦角速度を100%反映し、混合領域では双方反映割合の合計が100%となるように、それぞれの角速度信号を0〜100%の間で可変し、前記以外の空間安定領域では、対空間角速度信号を100%反映する。以上により、メカリミット点近辺での角速度変化が連続性をもつため、所要駆動トルクを抑え、稼動角度リミット点での衝突防止/再復帰機能とスムーズ切り換えを行うことができる。
【0074】
角速度指令出力フィルタ142は、動作パラメータ設定/反映処理部124Aにて設定した動作パラメータに対応し、角速度制限を加えた後にフィルタ処理する機能を行う。このフィルタ処理により、ジンバル対艦角と指令角速度リミッタを設定テーブルに設け、設定パラメータとジンバル対艦角度を基に、入力角速度を制限する角度/角速度リミット演算部を設け、出力フィルタにより急激な角速度指令をなまらせる機能の相乗効果が得られる。よって、角速度の急激なステップ状入力をなくし、所要駆動トルクを抑え、稼動角度リミット点での衝突防止/再復帰機能とスムーズ切り換えを行うことができる。
【0075】
図15は、対艦指令角切り換え処理器123の一構成例を示す図である。対艦指令角切り換え処理器123は、演算部144と出力リミッタ145とを有する。演算部は、動作パラメータ設定/反映処理部124Aにて設定した対艦指令角反映率(u[1])と、加算器126からの空間対艦指令(u[2])とを所定演算(f(u))し、体感指令角演算出力値を算出して出力リミッタ145に出力する。出力リミッタ145は、動作パラメータ設定/反映処理部124Aにて設定したプラス側及びマイナス側の対艦角度リミット角度に従い、入力する対艦指令角度を制限するリミット機能を有する。この構成では、設定したリミット角に対応した出力リミット機能を設けることにより、対艦補正角度と対空間視軸角度の加算値である対艦指令角度がメカリミットを超えないように制限することで、稼動角度リミット点以上の動揺が発生しないように制限することができ、衝突防止と復帰を確実に実現できる。
実施例
図16は、本発明の一実施例を示す図である。図中、前述した構成要素と同一のものには同一の参照番号を付してある。
【0076】
図16に示す構成は、前述の第1及び第2の実施の形態の両方を含む構成である。図16に示す構成は、図13に示す構成に対艦角度記憶処理器147を設けたものである。対艦角度記憶処理器147は、ジンバル対艦角度に応じた対艦視軸角を記憶する。この対艦視軸角は、図13に示す積分器125の出力信号に相当する。
【0077】
対艦角度記憶処理器147の機能をスイッチSW1とSW2との関連で説明すると、次の通りある。対空間角速度制御モードM3時は、対角度ループ反映スイッチとして機能するスイッチSW2をOFFし、外部角速度信号反映スイッチとして機能するスイッチSW1をONにすることで、対空間角度制御モードM2への切り換えを行う。一方、対空間角度制御モードM2から対空間角度制御モードM3への切り換え時は、対艦角度記憶処理器147に対空間視軸角度値を記憶し、外部角速度信号反映スイッチSW1をOFF、対角度ループ反映スイッチSW2をONとする。このように、切り換え時の角度誤差を0とすることで、切り換え時の駆動に必要なトルクを低減でき、切り換え待ち時間無しに、ジンバルのスムーズ切り換え動作を実現することができる。例えば、視軸を任意方向に指向(対空間角速度制御モードM3)させた後、対空間角度制御モードM2に切り換える場合に一瞬で切り換えることが出来る。
<動作パラメータ設定/反映処理部124Aの説明>
動作パラメータ設定/反映処理部124Aは、サーボアンプへの電流指令電圧をモニターし、角速度切り換え処理部122、角加速度ゲイン切り換え処理部121、及び対艦指令角切り換え処理部123への反映割合を内部演算し、角速度切り換え処理部122と角加速度ゲイン可変処理部121と対艦指令角切り換え処理部123にそれぞれ演算結果を出力し、各処理器への変化率をコントロールする。また、角度/角速度リミッタ処理部140、角加速度ゲイン切り換え処理部121、対艦指令角切り換え処理部123へのパラメーター設定を行う機能を有する。
【0078】
動作パラメータ設定/反映処理部124Aの機能ブロック図は、前述した図12に示す通りである。また、設定/記憶する動作パラメータと信号出力内容の一覧を図17に示す。図12に示すように、動作パラメータの設定と反映処理は、記憶部132と演算部131で行なわれる。記憶部132は、外部のパソコン136から入力指示された図17に示した各動作パラメータの初期値を記憶し、演算部131及び各処理部へパラメータを受け渡す機能を有する。演算部131は、対艦指令角反映割合演算部133、角加速度ゲイン反映割合演算部134、角速度切り換え割合演算部135の3ブロックから構成され、記憶された動作パラメータと、モータ電流指令電圧および対艦角度のモニタ信号を基に内部演算し、個々に対応した切り換え処理器へ反映率を出力し、切り換え状態をコントロールする機能を有する。
【0079】
ここで、図17に示す動作パラメータ設定内容の一例を説明すると、No.1のパラメータはモータ電流指令電圧リミット値で、その内容は電圧判定パラメータである。このパラメータに関して動作パラメータ設定/反映処理器124Aの演算部131が出力する信号は、対艦目標角反映率、角加速度ゲイン反映率、角速度指令補正値、角速度反映率であり、それぞれの信号出力先は対艦指令角切り換え処理器123、角加速度ゲイン可変処理器121、角度/角速度リミット処理器140及び角速度切り換え処理器122である。
【0080】
次に演算部131の個々の説明を行う。
<対艦指令角反映割合演算部133の説明>
図18に対艦指令角反映割合演算部133のブロック図を、図19に制御モード切り換え条件と条件別演算式一覧を示す。
【0081】
対艦指令角反映割合演算部133は、外部からの制御コマンド(u[0])と、モータ電流指令電圧(u[1])、及び記憶部132に設定した動作パラメータであるモータ電流指令リミット値(u[2])、対艦指令角基準切り換え率(u[3])、対艦指令角反映率(u[4])を入力変数として取り込み、図19に示した条件式にしたがって、対艦指令角反映率f(u)を計算出力する。
【0082】
対空間角度制御モードM2から対空間角速度モードM3の切り換え時、もしくは対空間角速度モードM3から対空間角度制御モードM2への切り換え時においては、対艦指令角反映率は無条件で1(固定)となる。その他の制御モード切り換え時は、モータ電流指令電圧(u[1])とモータ電流指令リミット値(u[2])を比較し、モータ電流指令電圧(u[1])値の絶対値が、モータ電流指令リミット値(u[2])値を超えた場合、反映率の変化を止め、トルク復旧まで保持させる。モータ電流指令電圧(u[1])値の絶対値が、モータ電流指令リミット値(u[2])値を超えない場合は、モータに対するトルクマージンがあるので、対艦指令角反映率(u[4])値に、対艦指令角基準切り換え率(u[3])を図19の演算式にしたがって加減算し出力する。
【0083】
ここで、演算結果の値が0の場合は、反映率0%を、1の場合は反映率100%を示す。なお、サーボアンプにモータ印加電流検出機能がある場合、モータ電流指令電圧のかわりに、検出電流を利用し、モータ電流指令リミット値をモータ電流リミット値としても良い。
<角加速度ゲイン反映割合演算部134の説明>
図20に角加速度ゲイン反映割合演算部134のブロック図を、図21に制御モード切り換え条件と条件別演算式一覧を示す。
【0084】
角加速度ゲイン反映割合演算部134は、外部からの制御コマンド(u[0])と、モータ電流指令電圧(u[1])、及び記憶部132に設定/記憶した動作パラメータであるモータ電流指令リミット値(u[2])、角加速度ゲイン基準切り換え率(u[3])、角加速度ゲイン反映率(u[4])を入力変数として取り込み、図21に示した条件式にしたがって角加速度ゲイン反映率を計算出力する。
【0085】
対空間角度制御モードM2から対空間角速度モードM3の切り換え時、もしくは対空間角速度モードM3から対空間角度制御モードM1への切り換え時においては、対艦指令角反映率は無条件で 1(固定)となる。その他の制御モード切り換え時は、モータ電流指令電圧(u[1])と、モータ電流指令リミット値(u[2])を比較し、モータ電流指令電圧(u[1])値の絶対値がモータ電流指令リミット値(u[2])値を超えた場合、反映率の変化を止め、トルク復旧まで保持させる。
【0086】
モータ電流指令電圧(u[1])値の絶対値が、モータ電流指令リミット値(u[2])値を超えない場合は、モータに対するトルクマージンがあるので、角加速度ゲイン反映率(u[4])値に、角加速度ゲイン基準切り換え率(u[3])を表の演算式にしたがって加減算し出力する。
【0087】
ここで、演算結果の値が0の場合は、反映率0%を、1の場合は反映率100%を示す。なお、サーボアンプにモータ印加電流検出機能がある場合、モータ電流指令電圧のかわりに検出電流を利用し、モータ電流指令リミット値をモータ電流リミット値としても良い。
<角速度反映割合演算部135の説明>
図22に角速度反映割合演算部135のブロック図を、図23(A)に制御モード切り換え時の反映条件と条件別演算式一覧を、図23(B)に駆動範囲領域別の反映条件と条件別演算式一覧を示す。
【0088】
角速度反映割合演算部135は、外部からの制御コマンド(u[0])、モータ電流指令電圧(u[1])と、対艦角度センサからの対艦角度(u[2])、及び記憶部に設定した動作パラメータであるモータ電流指令リミット値(u[3])、角速度基準切り換え率(u[4])、対艦角速度リミット角(+)(u[5])、対艦角速度リミット角(−)(u[6])、対艦角度リミット角(+)(u[7])、対艦角度リミット角(−)(u[8])、角速度反映率(u[9])を入力変数として取り込み、図23に示した条件式にしたがって角速度反映率を計算出力する。
【0089】
制御モードの切り換え時は、図23(A)に制御モード切り換え時の反映条件と条件別演算式を反映する。対空間角度制御モードM2から対空間角速度モードM3の切り換え時、もしくは対空間角速度モードM3から対空間角度制御モードM2への切り換え時においては、角速度反映率は無条件で1(固定)となり、対空間角速度を100%反映することになる。
【0090】
その他の制御モード切り換え時は、モータ電流指令電圧(u[1])とモータ電流指令リミット値(u[3])を比較し、モータ電流指令電圧(u[1])値の絶対値がモータ電流指令リミット値(u[3])値を超えた場合、反映率の変化を止め、トルク復旧まで保持させる。モータ電流指令電圧(u[1])値の絶対値が、モータ電流指令リミット値(u[3])値を超えない場合は、モータに対するトルクマージンがあるので、角速度反映率(u[9])値に、角速度基準切り換え率(u[4])を図23の演算式にしたがって加減算し出力する。
【0091】
ここで、演算結果の値が0の場合は、反映率0%を、1の場合は反映率100%を示す。なお、サーボアンプにモータ印加電流検出機能がある場合、モータ電流指令電圧のかわりに、検出電流を利用し、モータ電流指令リミット値をモータ電流リミット値としても良い。
【0092】
ジンバル・メカリミット制限が有る場合、図23(B)に示した駆動範囲制限時の反映条件と条件別演算式を反映する。
【0093】
対艦角度制御モードM1では、角速度反映率は無条件で 0(固定)となり、100%対艦角速度を反映することとなる。
【0094】
対空間角度制御モードM2及び対空間角速度制御モードM3時には、図23(B)に示した演算式に従い、演算出力する。演算では、ジンバル角度が対空間角速度反映領域であるか、対艦角速度反映領域であるか、対空間角速度反映領域と対艦角速度反映領域の2種混合反映領域であるかを判断し、対空間角速度反映領域では100%対空間角速度センサ22の値を、対艦角速度反映領域では100%対艦角速度センサの値を、2種混合反映領域では反映率を演算出力し、対空間角速度センサ26と対艦角速度センサ15の出力値を混合し制御する。
【0095】
ここで、演算結果の値が0の場合は、反映率0%を、1の場合は反映率100%を示す。なお、サーボアンプにモータ印加電流検出機能がある場合、モータ電流指令電圧のかわりに、検出電流を利用し、モータ電流指令リミット値をモータ電流リミット値としても良い。
<角加速度ゲイン可変処理器121の説明>
角加速度ループ110に角加速度ゲイン可変処理器121を設け、立上げ/停止時のフィードバック・ループゲインを動作パラメータ設定/反映処理器124Aの反映割合を基に演算し、可変出力する。
【0096】
図24に、角加速度ゲイン切り換え処理器121の機能ブロック図と演算式を示す。角加速度ゲイン切り換え処理器121は、出力演算部151と出力リミット処理器152、及びローパス・フィルタ153から構成される。
動作パラメータ設定/反映処理器124Aからの反映率(u[1])と、トルクオブザーバ17からのフィードバック出力値(u[2])を使い、出力演算部151にて、図示する演算式f(u)=u[1]+u[2]にしたがって反映率を算出する。また、動作パラメータ設定/反映処理器124Aから入力される角加速度出力リミッタ設定値(u[3])を使い、出力演算部151にて計算した出力値を制限する。更に、動作パラメータ設定/反映処理器124Aから入力される出力フィルタ定数(u[4])を使ったローパスフィルタ153にて、ジンバルが追従出来ない高周波領域のノイズ成分、ならびにメカ共振や電気ノイズの影響を除去し、角加速度フィードバック信号として出力する。
<角速度切り換え処理器122の説明>
角速度ループ110に角速度切り換え処理器122を設け、制御モード切り換え時、およびメカニカル駆動リミット点近辺での反映角速度を演算し出力する。
【0097】
角速度切り換え処理器122の機能ブロック図及び演算式を図25に、角速度反映の様子を図26に示す。
角速度切り換え処理器122は、動作パラメータ設定/反映処理器124Aから出力される角速度反映率、及び対艦角速度と対空間角速度との2系統の検出信号を入力し、図示する演算式f(u)=u[2]×u[1]+u[3])×(1−(u[1])に従って、反映角速度を演算し出力する。
角速度切り換え処理器122は、3つの制御モードM1〜M3のスムーズ切り換え機能と、ジンバル・メカリミット近辺でのスムーズ停止/再追従機能を有する。
図26に示すように、対空間角度制御モードM2時および、対空間角速度制御モードM3時は、ジンバル対艦角度が、対艦角速度リミット角度(+)から対艦角速度リミット角度(−)の範囲内にある条件では、角速度切り換え処理器122は100%対空間角速度を反映した信号を使用する。
ジンバル対艦角度が、対艦角度リミット角度(+)以上、もしくは対艦角度リミット角度(−)以下の範囲にある場合、角速度切り換え処理器122は100%対艦角速度を反映した信号を出力する。
ジンバル対艦角度が、対艦角速度リミット角度(+)から対艦角度リミット角度(+)の範囲、 もしくは対艦角度リミット角度(−)から対艦角速度リミット角度(−)の範囲内にある条件下では、対空間角速度と対艦角速度の信号を混合して出力する。
<角度/角速度リミット処理器140の説明>
角度/角速度リミット処理器140は角度ループ112A内に設けられ、動作パラメータ設定/反映処理器124Aからの動作パラメータと指令角速度、ジンバル対艦角度を使い、角速度指令出力値を出力する。
【0098】
角度/角速度リミット処理器140の一構成例を前述した図14に、図14に示す角度/角速度リミット演算部141の演算を図27に示す。
角度/角速度リミット処理器140では、動作パラメータの設定/反映処理器にて設定した最大許容角速度(+)、最大許容角速度(−)、最低許容角速度(+)、最低許容角速度(−)、対艦角度リミット角度(+)、対艦角度リミット角度(−)、対艦角速度リミット角度(+)、対艦角速度リミット角度(−)の計8個の動作パラメータにより形成される、図27に示した▲1▼〜▲5▼の領域に角速度指令値が入るように、対艦角度に対しリミッタをかける。
【0099】
角度/角速度リミット処理器140は、角度/角速度リミット演算部141と角速度指令出力フィルタ142を有し、動作パラメータ設定/反映処理器124Aからの動作パラメータ設定値が反映される。
指令角速度信号(u[2])と対艦角度(u[1])を角度/角速度リミット演算部141に入力し、動作パラメータ計8個(最大許容角速度(+)、最大許容角速度(−)、最低許容角速度(+)、最低許容角速度(−)、対艦角度リミット角度(+)、対艦角度リミット角度(−)、対艦角速度リミット角度(+)、対艦角速度リミット角度(−))の動作パラメータを基に、角度/角速度リミット演算部141にて図27に示した領域を制限するように反映演算出力し、動作パラメータ設定/反映処理器124Aからの角速度出力フィルタ定数を使用した角速度指令出力フィルタ142を通過させ、補正された角速度指令値を出力する。
【0100】
演算部141は図27の状態では、図中三角で示した部分にて停止/復旧の角度指令値がランプ状波形となるため、角加速度を生じ、瞬間的ではあるが、所要トルクが増大する。
【0101】
演算部141を図28の形状とすることにより、図中丸で示した対艦角速度リミット点での停止動作は、角度指令値が滑らかとなるため所要トルクは抑えられスムーズ化できるが、図中三角で示した再復帰点では、角度指令値がランプ状波形となるため、角加速度を生じ、瞬間的ではあるが、所要トルクが増大する。
【0102】
演算部141を図29の形状とすることにより、図中丸で示した対艦角速度リミット点での停止動作と、対艦角度リミット角での再復帰点の双方で、角度指令値が滑らかとなるため所要トルクは抑えられ動作のスムーズ化がはかれる。
<対艦指令角切り換え処理器123の説明>
対艦指令角切り換え処理器123は、角度ループ112A内に設けられ、動作パラメータ設定/反映処理器124Aにより指示された対艦指令角反映割合と空間対艦指令角度を基に、図15に示す演算部144にて対艦指令角を演算する。
【0103】
対艦角度制御モードM1では、動作パラメータ設定/反映処理部124Aからの対艦指令角反映割合は0(対艦指令角度出力も0)となり、ジンバル対艦角信号のみがフィードバックされる。
対艦角度制御モードM1と対空間角度制御モードM2、及び対空間角速度制御モードM3移行時には、動作パラメータ設定/反映処理部124Aからの対艦指令角反映割合は0〜1の間で可変する。対空間角度制御モードM2、及び対空間角速度制御モードM3時には、動作パラメータ設定/反映処理部124Aからの対艦指令角反映割合は1で固定され、100%空間対艦指令角度となる。対空間角度制御モードM2及び対空間角速度制御モードM3時には、対艦指令角切り換え処理器123に内蔵する出力リミッタ145により、例えば、視軸が水平線を大きく外れ、ジンバル・メカリミット角度を超えないように、動作パラメータ設定/反映処理部124Aからの対艦角度リミット角度(+)と対艦角度リミット角度(−)により出力制限する。
【0104】
図15に示す演算部144の演算式は、f(u)=u[1]×u[2]である。動作パラメータ設定/反映処理器124Aにより指示された対艦指令角反映割合(u[1])と空間対艦指令角(u[2])を基に、上記演算式に従って対艦指令角度を演算し、動作パラメータ設定/反映処理器124Aにて設定した対艦角度リミット角度(+)(u[3])と対艦角度リミット角度(−)(u[4])により指示される角度リミット制限をおこなうことにより、メカニカル・リミット角度を超えないように対艦目標角度出力の値を出力制限する。
<対空間角度制御と対空間角速度制御の切り換えの説明>
外部対艦角速度指令(例えばジョイスティック)により、視軸を対空間に対し任意方向に指向させる対空間角速度制御モードM3に移行する場合、角度ループ反映スイッチSW2と、外部対空間角速度指令、外部対空間角速度反映スイッチSW1と、艦角度記憶処理器147を用い、動作パラメータ設定/反映処理器124Aが制御コマンドを監視し、対空間角速度モードM2に切り換わった時、SW2をOFF(切り離す)することで角度制御を切り離し、対空間角速度制御M2に切り換え、SW1をON(接続)し、対艦角速度指令を接続反映する。
<対艦角度記憶処理器147の説明>
対空間角速度制御モードM3から対空間角度制御モードM2もしくは対艦角度制御モードM1に切り換える時、外部対空間角速度反映スイッチSW1をOFFし(切り離す)、対艦角度記憶処理器147内の演算器にて演算した対艦視軸角を瞬時に内部のメモリに記憶して、記憶角度を対艦視軸角として反映し、スイッチSW2をON(接続)する。
【0105】
図30に対艦角度記憶処理器147のブロック図を示す。対艦角度センサ24からのジンバル対艦角から、対艦補正角処理器からの空間対艦動揺角を減算器155で減算することで算出した対艦視軸角を、制御コマンドが対空間角速度制御モードからの切り換えをトリガとして記憶メモリ156に記憶し、対艦視軸角として出力する。
【0106】
以上説明した、第1及び第2の実施の形態及び実施例によれば、以下の効果が得られる。
【0107】
角速度切り換え処理器122と、角加速度ゲイン可変処理器121と、対艦指令角切り換え処理器123を備え、反映信号を切り換えることにより、制御指令コマンドからの制御モード切り換えを実現できる。
【0108】
動作パラメータ設定/反映処理器124、124Aにより、対艦角度制御モードM1と対空間角度制御モード間M2の切り換え時に、モータ電流指令電圧が設定値を超えないように、各切り換え処理器121〜123での反映率をコントロールすることができ、また動作パラメータを設定/記憶/外部反映することで、諸元の異なる他の駆動システムに対しても対応することができる。
【0109】
角速度切り換え処理器122により、対艦角速度と対空間角速度の切り換え割合をスムーズ反映でき、安定した切り換え動作を実現できる。
【0110】
角加速度切り換え処理器122により、角加速度フィードバック・ループ110の反映ゲインの反映割合をスムーズ反映でき、切り換え時に発生する起動トルクを抑えることができる。
【0111】
対艦指令角切り換え処理器123により、対艦指令角の切り換えをスムーズ反映でき、安定した切り換え動作を実現できる。
【0112】
トルク不足により急激な応答に対応出来ない小型モータを使用でき、外乱条件下(例えば、艦船出港後の艦船動揺条件、風雨の強い悪天候時、低温条件下、高速航行による振動等)においても、ジンバル搭載カメラ視軸をスムーズに空間に対し安定化をはかり、高精度位置決めすることができる。
【0113】
図31に、本発明を用いて対空間角度制御モードM2から対空間角速度制御モードM3への切り換えシミュレーション例を示す。図の横軸に、経過時間「秒」を、左側縦軸に、対艦に対する指令角度、ジンバル追従角度、艦船動揺角度(角度単位は[°])をそれぞれ示し、右側縦軸にモータ電流指令電圧(角度単位は[Volt])をとり、シミュレーション結果(艦に対する指令角度、ジンバル追従角度、艦船動揺角度、モータ電流指令電圧)をプロットしたものである。尚、モータ電流指令電圧は、±10Vで定格トルクを出力するスケールファクタとなっている。
【0114】
対艦角速度制御モード領域(0から1.8秒)では、ジンバルは艦船に対し、対艦角度指令からの」指令で、格納位置(ここでは、−55°)から対艦角度基準角度0°に追従制御し、外部制御コマンドが、対空間角度制御モードに切り換わった時点(1.8秒)で、制御モード移行期間約1秒を要し、対空間角度制御モードに移行している。
【0115】
対空間角度制御モードに切り換わった時(1.8秒)、モータ電流指令電圧に変化が無く安定駆動している様子が図から見て取れる。
【0116】
また、本発明の第2の実施の形態及び実施例によれば、角速度切り換え処理器122と、角度ループ112Aに設けた角度/角速度リミット処理器140と、対艦指令角切り換え処理器123を備え、反映信号を切り換える事により、ジンバル・メカリミット角度近辺での衝突回避と、駆動トルクを抑え、スムーズ追従動作を行うことができる。
【0117】
また、動作パラメータ設定/反映処理器124Aにより、ジンバル・メカリミット角度近辺での衝突回避のための動作パラメータを設定/記憶/外部反映し、角速度切り換え処理器122と、角度ループ112Aに設けた角度/角速度リミット処理器140と、対艦指令角切り換え処理器123の反映率をコントロールすることができる。
【0118】
角速度切り換え処理器122により、対艦角速度と対空間角速度の切り換え割合をスムーズ反映できる。
【0119】
角度/角速度リミット処理器140により、ジンバル対艦角度に対する指令角速度を制限できる。
【0120】
図32に、本発明を使いた対空間角度制御モードM2から対艦角度制御モードM1への切り換えシミュレーション結果例を示す。図の横軸に経過時間「秒」を、左側縦軸に対艦に対する指令角度、ジンバル追従角度、艦船動揺角度(角度単位は[°])をそれぞれ示し、右側縦軸にモータ電流指令電圧(角度単位は[Volt])をとり、シミュレーション結果(艦に対する指令角度、ジンバル追従角度、艦船動揺角度、モータへの電流指令電圧)をプロットしたものである。尚、モータ電流指令電圧は、±10Vで定格トルクを出力するスケールファクタとなっている。
【0121】
対空間角速度制御モード領域(0から4秒)では、大きな空間対艦視軸角を有した状態で、空間対艦船動揺外乱に対し、視軸の空間安定化を図り、対艦角度制御モードへの切り換え時(4秒)の対艦角度位置から格納位置格納位置(本例では、−55°)に駆動させている。
【0122】
本シミュレーション例では、動作パラメータ設定/反映処理器124Aにより設定された対艦角速度リミット角度(+)を超え、対艦角度リミット角度(+)の領域まで、対艦指令角がおよんでいる状態でのジンバル・メカリミット近辺での動作を確認できる。
【0123】
対艦角速度リミット角度(+)を超え、対艦角度リミット角度(+)の領域まで、角速度反映処理部が正常に働き、ジンバル追従角度が、対艦角度リミット角度(+)を超え、オーバーシュートしていない様子を見て取れる。
【0124】
制御モード切り換え時(4秒)および対艦角速度リミット角度(+)を超えた領域にて、モータ電流指令電圧に過大な変化が無く、安定駆動している様子が図から見て取れる。
【0125】
また、対艦角度記憶処理器147により、対空間角速度制御モードM3からの切り換え時に対艦視軸角を記憶/反映し、外部角速度指令を切り離し、角度ループを接続反映することで、瞬時切り換えを実現できる。
【0126】
図33に、本発明を用いた対空間角度制御モードM2と対空間角速度制御モードm3の切り換えシミュレーション結果例を示す。図の横軸は、経過時間「秒」を、左側縦軸は、対艦角度指令、ジンバル追従角度、空間対艦船動揺角度(角度単位は[°])をそれぞれ示し、右側縦軸は、モータへの電流指令電圧(角度単位は[Volt])を示し、シミュレーション結果(艦対する指令角度、ジンバル対艦角度、空間対艦船動揺角度、モータへの電流指令電圧)をプロットしたものである。尚、モータ電流指令電圧は、±10Vで定格トルクを出力するスケールファクタとなっている。
【0127】
対空間角度制御モード領域(0から1秒)では、空間対艦視軸角(0°)の状態で、視軸の空間安定化を図っており、ちょうど空間対艦船動揺角とほぼ一致して制御されている。対空間角速度制御モードへの切り換え時(1秒)の対空間角度制御モードM2から、対空間角速度制御モードM3に瞬時に切り換えている。
【0128】
本例では、対空間角速度制御モード領域(1秒から5秒)において、外部対空間角速度指令信号が常に最大角速度で印加され続けている状態(ジンバル・メカリミット近辺での本発明要素が機能し、手前で停止すること)を想定している。
【0129】
対艦角速度制御モードへの切り換え(1秒)後、外部対空間角速度指令を反映し、ジンバル(視軸)が、対艦角速度リミット角度(+)を越え、対艦角度リミット角度(+)でスムーズ停止していることがわかる。
【0130】
対艦角速度制御モードから対空間角度制御モードへの切り換え時(5秒)では、対艦角度記憶処理器147に視軸角を記憶し、対艦指令角切り換え処理器にてスムーズ切り換えを行っている関係上、対艦角度リミット角度(+)からの行き過ぎ量が対艦角度リミット角度(+)設定角度範囲内に戻るまで、若干の時間を要している。
【0131】
図中、モータ電流指令電圧プロットをみてもわかるように、制御モードの切り換え動作、およびジンバル・メカリミット点近辺での過渡的な電圧変動は見られず、安定動作していることがわかる。
【0132】
以上、本発明の実施の形態及び実施例を説明した。本発明はこれらに限定されるものではない。例えば、艦船以外の物体に搭載されるジンバルの制御を含むものである。また、被制御対象物はカメラに限定されるものではない。
【0133】
最後に、本発明の要旨の一部を以下に列挙する。
【0134】
(付記1) 被制御対象物の位置決めを制御する複数の制御モードに応じたフィードバックループを有する位置決め制御装置において、
制御モードの切り換え時に、切り換え前の制御モードによる制御を、切り換え後の制御モードにおける制御に反映させる手段(121、122、123、124、124A)を有することを特徴とする位置決め制御装置。
【0135】
(付記2) 前記手段は、切り換え前の制御モードに関する動作パラメータ値を、切り換え後の制御モードに動的に反映させることを特徴とする付記1記載の位置決め制御装置。
【0136】
(付記3) 前記手段は、各制御モードに係る動作パラメータと、切り換え前の制御モードに関する動作パラメータ値を、切り換え後の制御モードに反映させる割合を所定の演算式で算出して、対応するフィードバックループを制御する動作パラメータ設定/反映処理器を有することを特徴とする付記1記載の位置決め制御装置。
【0137】
(付記4) 前記手段は、被制御対象物の位置決めの物理的な限界付近においては、所定の複数のモードを同時に動作させることを特徴とする付記1記載の位置決め制御装置(図26)。
【0138】
(付記5) 前記複数の制御モードは、被対象物の角度を制御する角度ループ、被対象物の角速度を制御する各速度ループ及び被対象物の角加速度を制御する角加速度ループを含むことを特徴とする付記1ないし4のいずれか一項記載の位置決め制御装置。
【0139】
(付記6) 所定基準に対する被制御対象物の角度を検知する角度センサを含む角度ループ(112,112A)と、前記所定基準に対する被制御対象物の角速度を検知する第1の角速度センサを含む角速度ループ(111)と、空間に対する被制御対象物の角速度を検知する第2の角速度センサを含む角加速度ループ(110)を有する位置決め制御装置において、
角度センサで検知した角度の反映率を変化させて角度ループを制御する第1の処理器(123)と、
第1及び第2の角速度センサで検知した角速度の反映率を変化させて角速度ループを制御する第2の処理器(122)と、
角加速度ループのゲインを変化させて角加速度ループを制御する第3の処理器(121)と
を有することを特徴とする位置決め制御装置。
【0140】
(付記7) 前記位置決め制御装置は更に、前記第1、第2及び第3の処理器の動作パラメータの設定及び第1及び第2の処理器の反映率並びに第3の処理器のゲインを算出する演算式を記憶する動作パラメータ設定/反映処理器を有することを特徴とする付記6記載の位置決め制御装置。
【0141】
(付記8) 前記動作パラメータ設定/反映処理器は、被制御対象物を位置決めする駆動装置が許容動作範囲内で動作できる演算式を記憶することを特徴とする付記7記載の位置決め制御装置。
【0142】
(付記9) 前記位置決め制御装置は更に、被制御対象物の位置決めの物理的な限界付近において、前記角度ループと角速度ループの両方を動作させる第4の処理器を有することを特徴とする付記6記載の位置決め制御装置。
【0143】
(付記10) 前記位置決め制御装置は更に、前記第4の処理器の動作パラメータの設定及び前記物理的な限界付近の定義を記憶する動作パラメータ設定/反映処理器を有することを特徴とする付記9記載の位置決め制御装置。
【0144】
(付記11) 前記第4の処理器は、前記角度ループと角速度ループの両方を動作させ、所定基準に対する被制御対象物の角度の変化に対し、被制御対象物の移動が非線形に変化するように制御することを特徴とする付記6記載の位置決め制御装置。
【0145】
(付記12) 前記第4の処理器は、所定基準に対する被制御対象物の角度の変化が所定範囲を越えないように制御するリミッタを含むことを特徴とする付記6記載の位置決め制御装置。
【0146】
(付記13) 前記位置決め制御装置は更に、角度ループと角速度ループを選択的にオンするスイッチ手段を有することを特徴とする付記6ないし11のいずれか一項記載の位置決め制御装置。
【0147】
(付記14) 前記被対象物は、ジンバルを含むことを特徴とする付記1ないし13のいずれか一項記載の位置決め制御装置。
【0148】
(付記15) 被制御対象物の位置決めを制御する複数の制御モードに応じたフィードバックループを用いた位置決め制御方法において、
制御モードの切り換え時に、切り換え前の制御モードによる制御を、切り換え後の制御モードに反映させることを特徴とする位置決め制御方法。
【0149】
(付記16) 所定基準に対する被制御対象物の角度を検知する角度センサを含む角度ループと、前記所定基準に対する被制御対象物の角速度を検知する第1の角速度センサを含む角速度ループと、空間に対する被制御対象物の角速度を検知する第2の角速度センサを含む角加速度ループを用いた位置決め制御方法において、
角度センサで検知した角度の反映率を変化させて角度ループを制御する第1のステップと、
第1及び第2の角速度センサで検知した角速度の反映率を変化させて角速度ループを制御する第2のステップと、
角加速度ループのゲインを変化させて角加速度ループを制御する第3のステップと
を有することを特徴とする位置決め制御方法。
【0150】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、制御モード間の切り換えを円滑に行なえる高精度な位置決め制御装置及び方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ジンバル制御モードの説明図である。
【図2】ジンバル制御フローチャート説明図である。
【図3】対艦角度制御ブロック図である。
【図4】対空間角度制御ブロック図である。
【図5】対空間角速度制御ブロック図である。
【図6】メカリミット角での空間安定化機能制限説明図である。
【図7】第1の従来例を示す制御ブロック図である。
【図8】第2の従来例を示す制御ブロック図である。
【図9】第3の従来例を示すリミット制御説明図である。
【図10】艦船動揺角度と角速度との関係説明図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態の構成図である。
【図12】図11に示す動作パラメータ設定/反映処理器の一構成例のブロック図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態の構成図である。
【図14】図13に示す角度/角速度リミット処理器の一構成例のブロック図である。
【図15】図13に示す対艦指令角切り換え処理器の位置構成例を示すブロック図である。
【図16】本発明の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図17】図16に示す実施例の動作パラメータ設定/反映内容の例を示す図である。
【図18】図12に示す対艦指令角反映割合演算部の一構成例を示すブロック図である。
【図19】図18に示す対艦指令角反映割合演算部の演算式と反映条件を示す図である。
【図20】図12に示す角加速度ゲイン反映割合演算部の一構成例を示すブロック図である。
【図21】図20に示す角加速度ゲイン反映割合演算部の演算式と反映条件を示す図である。
【図22】図12に示す角速度反映割合演算部の一構成例を示すブロック図である。
【図23】図22に示す角速度反映割合演算部の演算式と反映条件を示す図である。
【図24】図12に示す角加速度ゲイン切り換え処理器の位置構成例を示すブロック図である。
【図25】図13に示す角速度切り換え処理器122の一構成例を示すブロック図である。
【図26】角速度反映処理の一例を示す図である。
【図27】図13に示す角度/角速度リミット演算部の一構成例を示す図である。
【図28】図13に示す角度/角速度リミット演算部の別の構成例を示す図である。
【図29】図13に示す角度/角速度リミット演算部の更に別の構成例を示す図である。
【図30】図13に示す対艦角度記憶処理器の一構成例を示すブロック図である。
【図31】発明の効果の一例を示すシミュレーション結果(その1)である。
【図32】発明の効果の一例を示すシミュレーション結果(その2)である。
【図33】発明の効果の一例を示すシミュレーション結果(その3)である。
【符号の説明】
110 角加速度ループ
111 角速度ループ
112、112A 角度ループ
122 角速度切り換え処理器
121 角加速度ゲイン切り換え処理器
123 対艦指令角度切り換え処理器
124、124A 動作パラメータ設定/反映処理器
140 角度/角速度リミット処理器
147 対艦角度記憶処理器

Claims (3)

  1. 被制御対象物がジンバルを介して物体に搭載され、ジンバルを制御することにより被制御対象物の位置を制御する位置決め制御装置であって、
    前記位置決め制御装置は、
    前記物体に対する被制御対象物の角度を検知する角度センサを含む角度ループと、前記物体に対する被制御対象物の角速度を検知する第1の角速度センサを含む角速度ループと、空間に対する被制御対象物の角速度を検知する第2の角速度センサを含む角加速度ループを備えることによって、
    前記第1の角速度センサからの角速度信号を使用することで被制御対象物を物体に位置決めするための対物体角度制御モードと、前記第2の角速度センサからの角速度信号を使用することで被対象物を空間に対し一定の方向に指向制御する空間角度制御モードとを有し、
    前記対物体角度制御モードと前記空間角度制御モードとの間での切り換え初期時に、第1及び第2の角度センサからの角速度信号の両方の信号を所定の比率で反映させる角速度切り換え処理器を設けたことを特徴とする位置決め制御装置。
  2. 前記角速度切り換え処理器は、前記第1及び第2の角度センサの両方のセンサからの角速度信号のそれぞれの反映割合を乗算し、加算することで、反映させることを特徴とする請求項1記載の位置決め制御装置。
  3. 被制御対象物がジンバルを介して物体に搭載され、ジンバルを制御することにより被制御対象物の位置を制御する位置決め制御装置であって、
    前記位置決め制御装置は、
    前記物体に対する被制御対象物の角度を検知する角度センサを含む角度ループと、前記物体に対する被制御対象物の角速度を検知する第1の角速度センサを含む角速度ループと、空間に対する被制御対象物の角速度を検知する第2の角速度センサを含む角加速度ループを備えることによって、
    前記第1の角速度センサからの角速度信号を使用することで被制御対象物を物体に位置決めするための対物体角度制御モードと、前記第2の角速度センサからの角速度信号を使用することで被対象物を空間に対し一定の方向に指向制御する空間角度制御モードとを有し、
    前記対物体角度制御モードと前記空間角度制御モードとの切り換え初期時に、第1及び第2の角度センサからの角速度信号の両方を所定の比率で反映させると共に、その反映比率を変化させるようにした角速度切り換え処理器を設けたことを特徴とする位置決め制御装置。
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