JP3942705B2 - 荷物運搬用台車 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷物運搬用台車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、組立工場で組立ラインの部品置き場などまで部品を運搬する際に走行可能な台車を用いたりしている。そのような台車の構造として、従来、例えば実願平5−6193号のマイクロフィルムに示されているように、台部の下面にキャスターを有し、台部上面にローラコンベアを設けたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記台車にあっては、荷物を台車上に載せたり下ろしたりする際に荷物をローラコンベア上でスライドさせることができるため、積み卸しが楽である。そして、台車運搬時の荷物の滑落を防止するために、台車の手押用取手とは相反する端部にローラコンベアの上端面に対して出没自在なストッパを設け、運搬時にはストッパをローラコンベアの上端面よりも上げるようにしている。
【0004】
しかしながら、上記従来の荷物運搬用台車にあっては、運搬時の荷物の滑落防止を、上記したように手押用取手とストッパとの両者により行っており、例えばスライド方向に対して長さの短い荷物を載せた場合には上記両者間で荷物が変位可能であるため、運搬時に荷物が動いてしまい、不安定な運搬状態になるという問題がある。したがって、長さの決められた特定の荷物に対する専用台車として用いるようになってしまうという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決して、荷物を載せたり下ろしたりすることが容易であってかつ種々の長さの荷物を安定した状態で運搬し得ることを実現するために、本発明に於いては、車輪により走行可能な台車の上面に荷物を載置するための荷物載置手段を設けた荷物運搬用台車であって、前記荷物載置手段が、前記荷物を前記台車の上面上でスライド可能にするスライド手段と、前記スライド手段に対して相対的に上下動可能であってかつ相対的に上昇した状態では前記荷物を前記スライド手段の上方に浮かした状態にして固定支持可能な固定支持手段と、前記スライド手段と前記固定支持手段とのいずれか一方を選択的に上下動させるためのリフト手段とを有し、前記スライド手段が複数の回転体を有すると共に前記固定支持手段が複数の摩擦係合体を有し、かつ前記複数の摩擦係合体が前記荷物のスライド方向に少なくとも1つの前記回転体を間において、前記複数の摩擦係合体と前記複数の回転体とが全体的に交互に配設されているものとした。
【0006】
このようにすることにより、荷物を台車に載せたり下ろしたりする作業を、荷物をスライドさせて行うことができ、作業を楽に行うことができると共に、運搬時には固定支持手段により支持することから、安定して運搬を行うことができる。さらに、固定支持手段を構成する複数の摩擦係合体を荷物スライド方向についてスライド手段の回転体を間において配設したことから、摩擦係合体と回転体とが全体的に交互に配設されるため、スライド方向に異なる長さの種々の形状の荷物に対応可能になり、荷物運搬用台車の汎用性を高め得る。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図面に示された具体例に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0008】
図1は、本発明が適用された荷物運搬用台車を示す正面図であり、図2はその平面図であり、本荷物運搬用台車は、組立工場での部品の運搬に用いるのに適する。図1及び図2に示されるように、本荷物運搬用台車は、鉄骨材により矩形状に形成された台部1と、その台部1の下面の概ね四隅にブラケット2を介して取り付けられた車輪としてのキャスター3とを有しており、手押しまたは自走車により牽引されて、走行し得るようになっている。
【0009】
台部1には、図2に良く示されているように、台部1の外周部から内側に延出するように設けられた4本の支持アーム5により、固定支持手段を構成する矩形状の固定支持枠4が固定支持されている。その固定支持枠4の上面には、その縦横方向に間隔をおいて配設された複数の柱部4aが立設しており、各柱部4aの上端に摩擦係合体としての大小の支持ブロック6a・6bがそれぞれ固設されている。大支持ブロック6aは台部1の一方の側縁に沿って1列設けられており、小支持ブロック6bは台部1の中央付近と他方の側縁側とにそれぞれ1列ずつ設けられている。
【0010】
また、台部1には、スライド手段を構成する矩形状の可動支持枠7が設けられている。その可動支持枠7は、台部1の外形よりも若干小さいが固定支持枠4よりは大きく形成されており、図示されないガイド手段により台部1の上面にて昇降可能に支持されている。なお、台部1の一方の側縁側に設けられている両ブラケット2上には可動支持枠7の上昇限度を規制するべく逆L字形のストッパ8が固設されている。
【0011】
可動支持枠7の上面には、上記各支持ブロック6a・6bの各列に沿って並べられた複数のローラ支持軸9が設けられている。ローラ支持軸9には複数の回転体としてのローラ10が同軸的に回動自在に支持されており、各ローラ10は、各支持ブロック6a・6bの列方向(図2における横方向)の配列と合わせて配置されている。また、各ローラ10の列(1本のローラ支持軸9により支持されたもの)は、一対の小ブロック6bの両列間に1列設けられ、大ブロック6aと隣接する一方の小ブロック6bとの各列間に2列設けられ、他方の小ブロック6bの列と隣接する可動支持枠7の側縁との間に2列設けられている。
【0012】
なお、大小の支持ブロック6a・6bの形状や支持ブロック6a・6b及びローラ10の列の数は任意であり、図示例に限定されるものではないが、支持ブロック及びローラの各列を全体的に交互に配設するべく、支持ブロック6a・6bの各列間に少なくとも1列のローラ10を配設するようにしている。
【0013】
前述したように昇降可能な可動支持枠7は、操作レバー11により選択的に昇降可能にされている。
【0014】
本図示例によれば、台部1の長手方向(走行方向)一端側に操作レバー11が設けられており、その操作レバー11と一体化された第1リンク12aが回動軸を介して台部1に傾動自在に枢支されている。また、第1リンク12aと連結ロッド13を介して連結されかつ第1リンク12aと同一形状の第2リンク12bが同様に回動軸を介して台部1に枢支されている。
【0015】
それら各リンク12a・12bの各回動軸は台部1の長手方向に延在しており、各回動軸の他端部にもそれぞれ各リンク12a・12bと同一形状のリンクが固着されている。そして、それら各リンク12a・12bの上端部には例えばカムフォロアが設けられており、可動支持枠7は、その下面の適所に固着されて4箇所に設けられたブロックを対応する各カムフォロアに当接させて、各リンク12a・12bにより支持されており、このようにして、リフト手段が構成されている。
【0016】
操作レバー11は図1の実線に示される状態と想像線に示される状態との両者間で傾動し得るようになっており、その実線の状態では、各リンク12a・12bが略起立状態になって、可動支持枠7が上昇した状態になり、それにより、各ローラ10が支持ブロック6a・6bよりも上方に突出するようになっている。
【0017】
ローラ10は、運搬対象となる図1に示されるようなドア部材14aなどを立てた状態で図1の矢印Aに示されるようにスライドさせて台部1上に載せることができるように、図3に示されるように、ローラ支持軸9にラジアル軸受を介して上記したように回動自在に支持されていると共に、その際にドア部材14aを所定の位置に収めることができるように、立てた状態のドア部材14aの下縁をガイドするべくV字溝付きローラ形状に形成されている。
【0018】
そして、操作レバー11を図1の矢印Bの向きに傾動して想像線の状態にすると、各リンク12a・12bが寝た状態に傾くため、各リンク12a・12bの上端により支持された状態の可動支持枠7が図1の矢印Cに示されるように下降することになる。すると、図4に示されるように、下降した各ローラ10の代わりに各支持ブロック6a・6bが相対的に突出するようになり、ローラ10のV字状溝10aによりガイドされていたドア部材14aが支持ブロック6a・6bにより支持されるようになる(図3の想像線参照)。
【0019】
なお、支持ブロック6a・6bには、運搬時にドア部材14aが振動により滑落しない程度の静止摩擦力を発生し得る材質のものであって良いが、表面にゴム材などを貼るなどして静止摩擦係数をより一層大きくすることにより、スライド方向に対する静止状態を確実なものにすることができる。また図3に示されるように支持ブロック6a・6bに、ローラ10のV字状溝10aに対応させてスライド方向に整合するようにV字状溝15を形成しておくことにより、ローラ10による支持状態と支持ブロック6a・6bによる支持状態との間での載せ変えの際にドア部材14aの収まりを良くすることができる。
【0020】
また本図示例では、ローラ10を下降させた状態における操作レバー11の傾きは、倒伏側に大きくなるようにされている。このようにすることにより、運搬時の振動により操作レバー11が反転してローラ10が上昇してしまうことを、操作レバー11にロック機構を設けることなく容易に阻止でき、ドア部材14aの支持状態が不安定になることを防止できる。
【0021】
本荷物運搬用台車にあっては、ドア部材14aを台部1上に載せたり下ろしたりする際にはローラ10を上昇させておくことにより、ドア部材14aをスライドさせることができることから作業が楽であり、運搬する際にはローラ10を下降させて支持ブロック6a・6bにより支持することから、ドア部材14aを摩擦係合力をもって支持して運搬中のドア部材14aの滑落を防止することができる。
【0022】
また、本発明によれば、支持ブロック6a・6bが、ドア部材14aのスライド方向にローラ10を介して複数配設されており、このようにすることにより、上記スライド方向に長さの異なる荷物を何ら問題なく載置して運搬することができる。例えば、図の長いドア部材14aの場合には、3つの支持ブロック6a・6bにより支持され、それより短いドア部材14bの場合には、3つの支持ブロック6a・6bの内の2つにより支持される。したがって、種々の形状の荷物に対応可能であり、汎用性が高い。
【0023】
なお、上記図示例では、ローラ10を昇降させるようにしたが、ローラ10を固定しておき、支持ブロック6a・6bの方を昇降させるようにしても良い。また、ローラ10及び支持ブロック6a・6bをV字溝付きに形成したが、比較的平たい底面を有する荷物の運搬用であれば、V字溝無しの形状であって良い。
【0024】
【発明の効果】
このように本発明によれば、固定支持手段を構成する複数の摩擦係合体を荷物スライド方向についてスライド手段の回転体を間において配設したことから、摩擦係合体と回転体とが全体的に交互に配設されるため、荷物を台部上に載せたり下ろしたりする際にスライドさせて行う台車において、そのスライド方向に異なる長さの種々の形状の荷物に対応可能になり、荷物運搬用台車の汎用性を高め得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された荷物運搬用台車を示す正面図。
【図2】本発明が適用された荷物運搬用台車を示す平面図。
【図3】ローラ及び支持ブロックを示す要部拡大側面図。
【図4】ローラを下降した状態を示す図1に対応する図。
【符号の説明】
1 台部
2 ブラケット
3 キャスター
4 固定支持枠
5 支持アーム
6a・6b 支持ブロック
7 可動支持枠
8 ストッパ
9 ローラ支持軸
10 ローラ
10a V字状溝
11 操作レバー
12a12b リンク
13 連結ロッド
14a・14b ドア部材
15 V字状溝
Claims (2)
- 車輪により走行可能な台車の上面に荷物を載置するための荷物載置手段を設けた荷物運搬用台車であって、
前記荷物載置手段が、前記荷物を前記台車の上面上でスライド可能にするスライド手段と、前記スライド手段に対して相対的に上下動可能であってかつ相対的に上昇した状態では前記荷物を前記スライド手段の上方に浮かした状態にして固定支持可能な固定支持手段と、前記スライド手段と前記固定支持手段とのいずれか一方を選択的に上下動させるためのリフト手段とを有し、
前記スライド手段が複数の回転体を有すると共に前記固定支持手段が複数の摩擦係合体を有し、かつ前記複数の摩擦係合体が前記荷物のスライド方向に少なくとも1つの前記回転体を間において、前記複数の摩擦係合体と前記複数の回転体とが全体的に交互に配設されていることを特徴とする荷物運搬用台車。 - 前記荷物が板状体であり、
前記板状体を立てた状態でガイドし得ると共に振れを防止して支持するべく、前記回転体がV字状溝付きローラからなり、かつ前記摩擦係合体がV字状溝付きブロックからなることを特徴とする請求項1に記載の荷物運搬用台車。
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JP28181197A JP3942705B2 (ja) | 1997-10-15 | 1997-10-15 | 荷物運搬用台車 |
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JP28181197A JP3942705B2 (ja) | 1997-10-15 | 1997-10-15 | 荷物運搬用台車 |
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JPH11115765A JPH11115765A (ja) | 1999-04-27 |
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Family Applications (1)
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-
1997
- 1997-10-15 JP JP28181197A patent/JP3942705B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11115765A (ja) | 1999-04-27 |
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