JP3941673B2 - ケーブルブーツ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケーブルを開口部に挿通する部分において、当該開口部に液密的に取り付けられるとともにケーブルを損傷しないように保持する、ケーブルブーツの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電線を孔などの開口部に挿通する際に、当該電線が開口部の縁部に擦れて損傷することを防止するように保持し、かつ当該開口部からの水滴等が漏れを防止するよう液密的に密着封止することとした、ケーブルブーツは公知となっている。
【0003】
例えば、特許文献1に開示されるケーブルブーツ(当該文献では「グロメット」と称している)がある。このグロメット(1)は車体パネル(P)の開口部たる円孔に取り付けるものとされ、小径な電線挿通筒部(2)と、該電線挿通筒部に連続した拡径筒部(4)を備えている。そして、該拡径筒部(4)の大径開口端側の外周面には環状の車体係止溝(5)を設け、この車体係止溝(5)にシールリップ(5b−2)を突設している。車体係止溝(5)を車体パネル(P)の円孔に嵌着させ、シールリップ(5b−2)を円孔の縁部に液密的に密着させることで、円孔まわりの防水性を確保している。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−233035号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述したようなグロメット(1)において良好な防水性を得るには、車体係止溝(5)の幅を小さく設定しておき、車体係止溝(5)が適宜押し広げられるように弾性変形しながら車体パネル(P)の孔に嵌合するようにし、グロメット(1)自身が有する反発力によって車体係止溝(5)が強い力で孔の縁部に押し付けられて密着するようにすることが良好である。
しかしながら、このように車体係止溝(5)が強い力で車体パネル(P)側に押し付けられて密着する構成を採った場合、装置のメンテナンス作業のためにグロメット(1)を取り外すときに、大変大きな力が必要になる。この結果、メンテナンス作業が煩雑で時間の掛かるものとなり、作業者に負担を強いるものとなっている。
【0006】
また、上述のように車体係止溝(5)が強い力で車体パネル(P)側に押し付けられて密着する構成となっているので、グロメット(1)を取り付ける際も強い力が必要になる。
この点、前記特許文献1の構成では、電線挿通筒部(4)を斜めに引っ張ることで小さい力でグロメット(1)を取り付けられるように、車体係止溝(5)に構造上の工夫が施されている。しかしながらこの構成は、開口部の電線挿通筒部(4)側が狭くて指を差し込めないような装置構成の場合には、意味のないものとなってしまう。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0008】
即ち、第1の発明は、ケーブルを保持可能な保持部と、被着物に液密を保って嵌合する凹条と、を有する、弾性体で構成されるケーブルブーツであって、前記凹条の深さ方向に略垂直な方向に突出する凸部が一体形成されているものである。
【0009】
この第1の発明において「ケーブル」とは、細長い導電体に外皮を被着したものをいう。
【0010】
第1の発明の構成によれば、ケーブルブーツを被着物に取り付ける際に、凸部に指を掛けて力を加えることで、凹条が広がるように弾性変形させることが容易である。従って、被着物の縁部の凹条への嵌入が容易となり、ケーブルブーツを取り付け易くなる。
逆に、ケーブルブーツを被着物から取り外す際も、凸部に指を掛けて力を加えることで、凹条が広がるように弾性変形させることが容易である。従って、縁部を凹条から抜くことが容易となり、ケーブルブーツの取り外しも簡単である。
以上の結果、ケーブルブーツの取付け/取外し作業の際に、凹条を広げるために強い力をケーブルブーツに加える必要がなくなり、作業性に優れる。
【0011】
第2の発明は、前記凸部は、前記凹条を被着物に嵌合させたときに、当該被着物との間に隙間を形成する位置に設けられているものである。
【0012】
第2の発明の構成とすると、当該隙間に指などを差し込むようにすれば、前記凸部に力を加えることが容易であり、ケーブルブーツの取外し時の作業性に優れる。
【0013】
第3の発明は、前記凸部は、前記凹条の長手方向に沿って設けられた凸条であるものである。
【0014】
第3の発明の構成とすると、凸部が凸条とされているので指を掛け易く、また、凸条に力を加えることで凹条を拡げ易い。この結果、作業性が良好である。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るケーブルブーツの全体的な構成を示した斜視図、図2はケーブルブーツを図1と異なる方向からみた斜視図である。
図3はケーブルブーツを電動モータのハウジングに取り付けた様子を示す斜視図、図4は図3と異なる方向から見た斜視図である。
図5は図3・図4におけるA−A断面矢視図である。
図6はケーブルブーツの凸条に手を掛けて第二厚肉部を弾性変形させ、ハウジングから取り外す様子を示す断面拡大図、図7は逆にケーブルブーツをハウジングに取り付ける様子を示す断面拡大図である。
【0016】
本実施形態に係るケーブルブーツ1の全体斜視図が図1・図2に示される。図1に示すようにケーブルブーツ1は、第一厚肉部1aと、第二厚肉部1bと、薄肉部1cと、を一体形成して構成している。このケーブルブーツ1は、ゴムやエラストマー等の弾性部材で形成されている。
【0017】
第一厚肉部1aはケーブルブーツ1の中央部に配置されており、この第一厚肉部1aの中央部には、太いワイヤケーブル(図3・図4の符号14)をそれぞれ挿通させるための円形の大貫通孔2が、三つ並べて形成されている。
また、前記第一厚肉部1aにおいては、大貫通孔2の一側の脇の位置に、細いワイヤハーネス(図3・図4の符号15)を挿通させるための円形の小貫通孔3が形成される。本実施形態のケーブルブーツ1においては、これら大貫通孔2と小貫通孔3が、本発明の保持部に相当する。
【0018】
第二厚肉部1bは図1に示すように、前記第一厚肉部1aの周囲三方を取り囲むように、ケーブルブーツ1の縁部に沿って略「コ」字状に形成される。
薄肉部1cは、第一厚肉部1aの外側かつ第二厚肉部1bの内側に設けられるものであり、第一厚肉部1a・第二厚肉部1bを互いに接続するように、略「コ」字状に形成されている。
【0019】
第二厚肉部1bの両脇の位置には、厚肉状のボス部1dが、両サイドに向けて突出するよう一体形成されている。このボス部1dには、細いワイヤーハーネス(図3・図4の符号16)を挿通させるための小貫通孔5がそれぞれ形成される。
【0020】
図1に示すように、ケーブルブーツ1の一側(第二厚肉部1bが形成されていない側であって、図中下側)の縁部においては、円弧面状のシール面6が形成されている。また、前記第一厚肉部1aが前記シール面6に面する箇所においては、薄肉状の舌部9が突出形成される。
前述の三つの大貫通孔2、および小貫通孔3からは、それぞれ図中下方に向けて切込み4が形成される。それぞれの切込み4は、第一厚肉部1aの前記シール面6側の縁部、及び、前記舌部9の突出端部に到達するまで、直線状に延出されている。
【0021】
前記ボス部1dに前述のとおり形成されている小貫通孔5にも、切込み4が形成されている。この切込み4は図中上方に向けて延出し、前記シール面6と反対側の縁部まで延出されている。
【0022】
図1に示すように、前記第二厚肉部1bの内側の面(第一厚肉部1a側を向く面)には、当該第二厚肉部1bに沿って、細長い凹条7が形成されている。この凹条7は一様な深さに形成されており、前記第二厚肉部1bの内側の面が緩やかな湾曲状になっていることに対応して、その長手方向が湾曲を呈するように形成されている。
この凹条7は、後述する電動モータ10のエンドブラケット11b(膨出部13)の折曲部17を嵌入するためのものであり、詳しくは後述する。
【0023】
図3・図4には、ケーブルブーツ1を電動モータ10のハウジング11に取り付けた状態が示される。この電動モータ10はバッテリー式フォークリフトに取り付けられるものであり、パワーステアリング装置および荷役のためのリフトシリンダに供給する圧油を吐出するための、図示しない油圧ポンプを駆動するためのものである。
図3・図4に示すように、ケーブルブーツ1の被着物たる電動モータ10のハウジング11は、固定子及び回転子を内部に収納する円筒状のケーシング11aと、ケーシング11aを挟むようにしてその両側にそれぞれ接合されるカップ状のエンドブラケット11bと、によりなる。
エンドブラケット11bは図示しない脚部を有しており、この脚部が、フォークリフトを構成する適宜のフレームに、防振のための図示しないマウント部材を介して固定される。また、エンドブラケット11bのそれぞれには、モータ軸12を回転自在に軸支するための図示しない軸受が備えられている。モータ軸12は、前述の油圧ポンプの入力軸に連結される。
【0024】
二つのうち一側(図3における手前左側、図4における左側)のエンドブラケット11bは、その一部をラジアル方向外側に膨出させて、膨出部13を形成している。膨出部13は前記ケーシング11a側の面に開放部分を有し、この開放部分を介して、給電線としての三本のケーブルワイヤ14、及び、電動モータ10の制御のためのワイヤハーネス15が、図4に示すようにエンドブラケット11b内部に引き込まれる構成となっている。前述のケーブルブーツ1は、この膨出部13の開放部分を覆うようにして、ハウジング11に取り付けられる。
この際は、前記切込み4を拡開するようにケーブルブーツ1を弾性変形させることで、ケーブルワイヤ14は切込み4を通過させて大貫通孔2の内部に、ワイヤハーネス15は切込み4を通過させて小貫通孔3の内部に、それぞれ保持させることになる。
【0025】
図3・図4におけるA−A断面矢視図が図5(i)に示され、更にこの図の符号Bで示す部分の拡大図が(ii)に示される。図5(i)に示すように、ケーブルワイヤ14は、エンドブラケット11b及びケーシング11aとの間に適宜の隙間を形成した状態で支持固定される(ワイヤハーネス15も同様である)。従って、前記ケーブルワイヤ14・ワイヤハーネス15がエンドブラケット11bやケーシング11aに擦れて損傷することが防止される。この効果は特に、例えばエンドブラケット11bやケーシング11aが金属製とされ、鋭利なエッジ部を有するような場合に有効である。
【0026】
図5(i)(ii)に示すように、エンドブラケット11bの膨出部13は、そのケーシング11a側の縁部の全体が一定幅で外側に向けてほぼ垂直に折り曲げられた形状とされ、折曲部17を形成している。
一方、ケーブルブーツ1は、エンドブラケット11bの膨出部13のケーシング11a側の縁部の形状に沿わせるように、第二厚肉部1bが形成されている。図5(ii)に示すように、この第二厚肉部1bに欠設される凹条7は、その深さ方向の向きpが折曲部17の突出向きに一致するように構成している。従って、凹条7へ前記折曲部17を嵌入させて図5に示す状態とすることで、ケーブルブーツ1を電動モータ10のハウジング11に対し取り付けて固定することができる。
【0027】
ここで、前記凹条7の幅は前記折曲部17の厚みよりも若干小さく設定されており、凹条7へ折曲部17を嵌入させたときは、凹条7の壁が弾性変形しながら折曲部17に液密的に密着するように構成している。また、ケーブルブーツ1は若干押し縮められるように弾性変形される形でハウジング11に取り付けられ、ケーブルブーツ1自身が有する弾発力によって、前述の円弧面状のシール面6がケーシング11aに押し付けられ、液密的に密着するよう構成されている。
以上の結果、ケーブルブーツ1はハウジング11(エンドブラケット11bおよびケーシング11a)との接合部において良好なシール性を発揮し、水などが前記膨出部13の開放部分からハウジング11内部に侵入することが防止される。
【0028】
また、前記大貫通孔2の内径は、保持するケーブルワイヤ14の外径よりも若干小さく設定されており、大貫通孔2にケーブルワイヤ14を固定したときは、大貫通孔2の内周面が弾性変形しながらケーブルワイヤ14の外面に密着し、シール性を発揮するように構成している。
同様に、前記小貫通孔3の内径は、保持するワイヤハーネス15の外径よりも若干小さく設定されており、小貫通孔3が弾性変形しながらワイヤハーネス15の外面に密着し、シール性を発揮するように構成している。
従って、ケーブルブーツ1の大貫通孔2や小貫通孔3の部分でも良好なシール性が発揮され、この部分からハウジング11内部に水などが入ることを防止できている。
【0029】
更に図1や図5に示すように、このケーブルブーツ1の前記第二厚肉部1bにおいては、前記凹条7に沿うようにして凸条8が設けられている。この凸条8の長さは凹条7とほぼ同じとされており、凹条7が湾曲していることに対応して、凸条8も同様に湾曲を呈している。そして図5(ii)に示すように、凸条8の突出向きqは、前述した凹条7の深さ方向pと、略垂直をなしている。
【0030】
従って、図6に示すように凸条8に指を掛けて前記折曲部17の突出向きとほぼ同じ方向に力を加えれば、(この図の鎖線で示すように)凹条7の幅が広がるように、かつ、凹条7が折曲部17から若干抜けて外れるように、第二厚肉部1bの部分を容易に弾性変形させることができる。
この弾性変形により、凹条7の壁部が折曲部17を挟み込んで圧接する状態は解除され、また、凹条7の一側の壁部18を折曲部17の先端が乗り越え易い状態とすることができる。従って、この状態から図6の白抜き矢印方向に力を加えれば、折曲部17は凹条7から容易に外れることになり、ケーブルブーツ1の取り外しが極めて容易となる。
【0031】
また、図5(ii)に示すように、前記凸条8は、前記凹条7をエンドブラケット11bの折曲部17に嵌合させたときに、このエンドブラケット11bとの間に隙間gを形成する位置に設けられている。
従って、図6に示すようにこの隙間gに指を差し込むようにすれば、凸条8に指を掛けて力を加えることが容易であり、ケーブルブーツ1取外し時の作業性に優れる。
【0032】
ケーブルブーツ1を取り付ける場合は図7に示すように、前記凸条8に指を掛けて太線矢印方向に力を加えれば、第二厚肉部1bが弾性変形し、折曲部17の先端が凹条7の一側の壁部18を乗り越え易い状態となる。この状態で白抜き矢印方向にスライド移動させれば、容易にケーブルブーツ1をハウジング11に取り付けることができる。
【0033】
以上に本発明の実施形態を示したが、本発明の技術的範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に示すような様々な変容が可能である。
【0034】
(イ)前記実施形態では第二厚肉部1bに設けられる凸部は、凹条7の長手方向のほぼ全体に対応するように設けられた、一本の凸条8としている。しかしこの構成に限るものではなく、例えば、凸条を断続的(間欠的)に設けたりする構成でも構わない。例えば、(弾性変形のしにくい場所である)凹条7の急湾曲部分にのみ凸条を設けることが考えられる。
ただし、特に凹条7が長い構成のケーブルブーツ1の場合は、凹条7の長手方向のほぼ全体に対応するように凸条8を設けると、ケーブルブーツ1の取付け・取外しの際に、凹条7の長手方向全体にわたってその幅を広げるように弾性変形させることが容易である点で有利である。
【0035】
(ロ)あるいは凸条8とすることに限定せず、単なる円状の突起を凹条7の長手方向に沿って適当な間隔で並べるような構成であっても良い。
【0036】
(ハ)ケーブルワイヤ14を保持可能な保持部としては、本実施形態では切込み4付きの孔(大貫通孔2、小貫通孔3)としているが、この形状に限定されるものではない。他の保持部の形状としては、「U」字状の溝や、掴持爪などが考えられる。
また、大貫通孔2や小貫通孔3の数や配置も、前述の実施形態に限られるものではない。大貫通孔2のみの構成としたり、小貫通孔3のみの構成としたりすることも可能である。
【0037】
(ニ)前記凸部(凸条8)に力を加える方法としては、直接指で力を加える方法の他、適宜の工具を使用してもよい。挺子の原理を利用した工具の場合は、より小さい力で取付け・取外しが可能となるメリットがある。
【0038】
(ホ)ケーブルブーツ1を取り付ける対象(被着物)としては、本実施形態ではフォークリフトに取り付けられた電動モータ10のハウジング11としたが、これに限らず、他の機器(電気機器であると否とを問わない)の適宜の部材にこれを取り付けるように構成することも可能である。
【0039】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0040】
即ち、第1の発明として示すように、ケーブルを保持可能な保持部と、被着物に液密を保って嵌合する凹条と、を有する、弾性体で構成されるケーブルブーツであって、前記凹条の深さ方向に略垂直な方向に突出する凸部が一体形成されているので、
ケーブルブーツを被着物に取り付ける際に、凸部に指を掛けて力を加えることで、凹条が広がるように弾性変形させることが容易である。従って、被着物の縁部の凹条への嵌入が容易となり、ケーブルブーツを取り付け易くなる。
逆に、ケーブルブーツを被着物から取り外す際も、凸部に指を掛けて力を加えることで、凹条が広がるように弾性変形させることが容易である。従って、縁部を凹条から抜くことが容易となり、ケーブルブーツの取り外しも簡単である。
以上の結果、ケーブルブーツの取付け/取外し作業の際に、凹条を広げるために強い力をケーブルブーツに加える必要がなくなり、作業性に優れる。
【0041】
第2の発明として示すように、前記凸部は、前記凹条を被着物に嵌合させたときに、当該被着物との間に隙間を形成する位置に設けられているので、
当該隙間に指などを差し込むようにすれば、前記凸部に力を加えることが容易であり、ケーブルブーツの取外し時の作業性に優れる。
【0042】
第3の発明として示すように、前記凸部は、前記凹条の長手方向に沿って設けられた凸条であるので、
指が掛け易い形状であり、また、凸条に力を加えることで凹条を拡げ易い。この結果、作業性が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るケーブルブーツの全体的な構成を示した斜視図。
【図2】ケーブルブーツを図1と異なる方向からみた斜視図。
【図3】ケーブルブーツを電動モータのハウジングに取り付けた様子を示す斜視図。
【図4】図3と異なる方向から見た斜視図。
【図5】図3・図4におけるA−A断面矢視図。
【図6】ケーブルブーツの凸条に手を掛けて第二厚肉部を弾性変形させ、ハウジングから取り外す様子を示す断面拡大図。
【図7】ケーブルブーツの凸条に手を掛けて第二厚肉部を弾性変形させ、ハウジングに取り付ける様子を示す断面拡大図。
【符号の説明】
1 ケーブルブーツ
2 大貫通孔(保持部)
3 小貫通孔(保持部)
7 凹条
8 凸条(凸部)
11 電動モータのハウジング(被着物)
14 ケーブルワイヤ(ケーブル)
15 ワイヤハーネス(ケーブル)
17 折曲部(被着物の縁部)
p 凹条の深さ方向
q 凸条の突出方向

Claims (3)

  1. ケーブルを内部に引き込むための開放部分が少なくとも一部に形成されたハウジングに対して、当該開放部分を覆うように取り付けられる、弾性体で構成されたケーブルブーツであって、
    前記ケーブルを挿通させて弾性変形しながら当該ケーブルの外面に密着して保持可能な貫通孔が形成された第一弾性部と、
    前記第一弾性部の周囲を取り囲むように当該第一弾性部に対して接続されるとともに、当該第一弾性部側に向かって開口する凹条が形成された第二弾性部と、を有し、
    前記凹条は、前記開放部分の縁部から外側に曲がって形成される折曲部に液密を保って嵌合するとともに、深さ方向の向きが嵌入された前記折曲部の突出向きに一致するように、前記第二弾性部に沿って形成され、
    前記第二弾性部には、前記凹条の深さ方向に略垂直な方向に突出する凸条が当該凹条の長手方向に沿うように一体形成されており、
    前記凸条は、前記凹条を前記折曲部に嵌合させたときに、前記ハウジングの外側表面との間に隙間を形成する位置に設けられていることを特徴とする、ケーブルブーツ。
  2. 請求項1に記載のケーブルブーツであって、前記第一弾性部の外側かつ前記第二弾性部の内側に、当該第一弾性部と当該第二弾性部とを互いに接続するように薄肉部が形成されていることを特徴とする、ケーブルブーツ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のケーブルブーツであって、前記凹条を前記折曲部に嵌合させたときに、前記凹条と前記凸条との間において前記ハウジングの外側表面に向かって突出する壁部を有することを特徴とする、ケーブルブーツ。
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