JP3941582B2 - 建物用土台 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、基礎の上面に沿って配置される建物用土台に関する。尚、本明細書において、基礎は、布基礎、べた基礎、または独立基礎などを含む。
【0002】
【従来の技術】
一般に、コンクリートからなる基礎の上面に沿って固定される建物用土台には、在来工法やプレハブ工法においても、断面角形の木材からなる土台が広く用いられている。かかる木材製の土台は、基礎に埋め込まれたアンカーボルトにより固定されると共に、柱や間柱などもかかる土台を介して立設されている。
【0003】
しかしながら、従来の木材製の土台には、以下のような問題があった。
(1)白蟻による食害を受け易く、湿気によって腐食し易い。
(2)吸湿および放湿を繰り返すことにより、土台の断面寸法が経年変化するため、建物に歪みを招来させる。
(3)重量が大きいため、現場での作業性に適さないと共に、建物の固定荷重が大きくコスト高になり易い。
(4)柱の直下などの集中荷重を支持する部分とそうでない部分との何れも同一断面であるため、固定荷重が過大となり、当該土台材料の無駄ともなる。
(5)加工精度が低く且つ寸法が狂いやすいため、モジュールユニット化が困難で建物の施工性が低下する。
(6)屋外側の水切り材や屋内側の根太受けを取り付けるため、煩雑な位置決めなどが必要となる。
(7)木材伐採による環境破壊につながり易い。
【0004】
【発明が解決すべき課題】
本発明は、以上に説明した従来の技術における問題点を解決し、白蟻の食害や湿気による腐食または寸法変化がなく、軽量で加工精度および施工性を高められると共に、屋外側への水切り材や屋内側への根太受けの取り付けも容易となる建物用土台を提供する、ことを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、建物用土台にアルミニウム合金からなる押出形材を適用すると共に、かかる形材に水切り材との嵌合部や根太受けとの係止部を一体に形成する、ことに着想して成されたものである。
即ち、本発明における第1の建物用土台(請求項1)は、基礎の上面に沿って配置され且つアルミニウム合金からなる押出形材により形成される建物用土台であって、断面がほぼ矩形を呈し、その屋外側における水切り材の嵌合部および屋内側における根太受けの係止部の少なくとも一方を長手方向の全長に沿って形成していると共に、上記建物用土台の嵌合部に追って嵌合される水切り材は、アルミニウム合金の押出形材からなり、上記嵌合部に嵌合する垂直片またはかかる垂直片に設けた嵌合突条、かかる垂直片の屋外側に位置する水平片、かかる水平片の屋外側に立設する突条、およびかかる突条から斜め下向きで且つ屋外側に傾斜する傾斜片を長手方向の全長に沿って形成している、ことを特徴とする。
【0006】
これによれば、アルミニウム合金の押出形材により建物用土台を形成するため、白蟻の食害や湿気による腐食または寸法変化がなく、長期間にわたり断面や形状および強度が安定した土台となる。また、軽量で固定荷重を小さくでき、加工精度が高く且つ建物の施工性を高められると共に、環境上からも好ましくなる。
しかも、断面が矩形で且つ屋外側に水切り材用の嵌合部や屋内側に根太受け用の係止部の少なくとも一方を長手方向に沿って形成している。このため、水切り材の垂直片などを上記建物用土台の嵌合部に嵌合することにより、かかる水切り材を上記建物用土台の屋外側に容易且つ精度良く位置決めできる。更に、水平片の上で且つ突条の屋内側に建物の外装材に添接する合板を垂直に立設することにより、傾斜片の上を吹き上がる雨水から上記合板を確実に保護することもできる。
加えて、所定の位置で後述する根太受けを容易に係止することも可能となる。
尚、上記長手方向とは、土台を形成する押出形材の押出方向と同じである。
また、水切り材は、建物用土台の長手方向の全長に沿ってほぼ沿って嵌合され且つ位置決めされた後、ネジ止めなどによりその位置を固定される。
【0007】
また、本発明における異なる形態の第1の建物用土台(請求項2)は、基礎の上面に沿って配置され且つアルミニウム合金からなる押出形材により形成される建物用土台であって、断面がほぼ矩形を呈し、その屋外側における水切り材の嵌合部および屋内側における根太受けの係止部の少なくとも一方を長手方向の全長に沿って形成していると共に、上記建物用土台の係止部に追って係止される根太受けは、アルミニウム合金の押出形材をその長手方向にて所定の長さに切断したものであり、上記係止部に係止する段部または係止突条を少なくとも上部に設けた垂直片と、かかる垂直片の上部から屋内側に水平に伸びた水平片と、を長手方向に沿って形成している、ことを特徴とする。
【0008】
これによっても、前記腐食または寸法変化がなく、断面や形状および強度が安定すると共に、軽量で固定荷重を小さくでき、加工精度が高く且つ建物の施工性を高められる。
しかも、断面が矩形で且つ屋外側に水切り材用の嵌合部や屋内側に根太受け用の係止部の少なくとも一方を長手方向に沿って形成している。このため、根太受けの垂直片における上部に設けた段部または係止突条を、上記建物用土台における所定の位置の係止部に係止することで、かかる根太受けを上記建物用土台の屋内側に容易に位置決めすることができる。この結果、建物の床部分を迅速に施工することも可能となる。
加えて、前記嵌合部に前記水切材を容易に係止することも可能となる。
尚、根太受けは、これを形成する押出形材をその長手方向に沿って短尺に切断したものであり、建物用土台の屋内側でその長手方向に沿って、複数個が係止される。また、係止された複数の根太受けは、ネジ止めなどにより建物用土台の屋内側に固定されると共に、これの水平片の上に根太および床材が載置される。
【0009】
一方、本発明による第2の建物用土台(請求項3)は、基礎の上面に沿って配置され且つアルミニウム合金からなる押出形材により形成される土台本体と、かかる土台本体の長手方向における所定の位置に嵌合され且つ上記同様の押出形材からなる補強材と、を備えた建物用土台であって、上記土台本体は、開口部が基礎側に開口した断面ほぼコ字を呈し、係る土台本体の屋外側における水切り材の嵌合部および屋内側における根太受けの係止部の少なくとも一方を長手方向の全長に沿って形成していると共に、上記土台本体の嵌合部に追って嵌合される水切り材は、アルミニウム合金の押出形材からなり、上記嵌合部に嵌合する垂直片またはかかる垂直片に設けた嵌合突条、かかる垂直片の屋外側に位置する水平片、かかる水平片の屋外側に立設する突条、およびかかる突条から斜め下向きで且つ屋外側に傾斜する傾斜片を長手方向の全長に沿って形成している、ことを特徴とする。
【0010】
これによっても、白蟻の食害、湿気による腐食のおそれ、寸法変化、および建物の歪みを生じるおそれがなく、加工精度が高く且つ建物の施工性を高められる。また、アンカーボルトが貫通する部分や柱が立設されて垂直方向の荷重が集中する部分にのみ補強材を配置するため、一層軽量で固定荷重を小さくすることができる。更に、土台本体の屋外側に水切り材用の嵌合部や屋内側に根太受け用の係止部の少なくとも一方を長手方向に沿って形成している。このため、水切り材の垂直片などを土台本体の嵌合部に嵌合することにより、かかる水切り材を土台本体の屋外側に容易且つ精度良く位置決めできる。更に、水平片の上で且つ突条の屋内側に建物の外装材に添接する合板を垂直に立設することにより、傾斜片の上を吹き上がる雨水から上記合板を確実に保護することもできる。
加えて、所定の位置で前記根太受けを容易に係止することも可能となる。
尚、水切り材は、土台本体の長手方向の全長に沿ってほぼ沿って嵌合され且つ位置決めされた後、ネジ止めなどによりその位置を固定される。
【0011】
また、本発明における異なる形態の第2の建物用土台(請求項4)は、基礎の上面に沿って配置され且つアルミニウム合金からなる押出形材により形成される土台本体と、かかる土台本体の長手方向における所定の位置に嵌合され且つ上記同様の押出形材からなる補強材と、を備えた建物用土台であって、上記土台本体は、開口部が基礎側に開口した断面ほぼコ字を呈し、係る土台本体の屋外側における水切り材の嵌合部および屋内側における根太受けの係止部の少なくとも一方を長手方向の全長に沿って形成していると共に、上記土台本体の係止部に追って係止される根太受けは、アルミニウム合金の押出形材をその長手方向にて所定の長さに切断したものであり、上記係止部に係止する段部または係止突条を少なくとも上部に設けた垂直片と、かかる垂直片の上部から屋内側に水平に伸びた水平片と、を長手方向に沿って形成している、ことを特徴とする。
【0012】
これによっても、前記腐食のおそれ、寸法変化、および建物の歪みを生じるおそれがなく、加工精度が高く且つ建物の施工性を高められる。また、アンカーボルトが貫通する部分などの垂直方向の荷重が集中する部分にのみ補強材を配置するため、一層軽量で固定荷重を小さくできる。更に、土台本体の屋外側に水切り材用の嵌合部や屋内側に根太受け用の係止部の少なくとも一方を長手方向に沿って形成している。このため、根太受けの垂直片における上部に設けた段部または係止突条を、土台本体における所定の位置の係止部に係止することにより、かかる根太受けを土台本体の屋内側に容易に位置決めすることができる。その結果、建物の床部分を迅速に施工することも可能となる。
尚、根太受けは、押出形材を長手方向に沿って短尺に切断したものであり、前記土台本体の屋内側でその長手方向に沿って、複数個が係止される。また、係止された複数の根太受けは、ネジ止めなどにより土台本体の屋内側に固定されると共に、これの水平片の上に根太および床材が載置される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下において、本発明の実施に好適な形態を図面と共に説明する。
図1は、本発明らおける第1の建物用土台1(請求項1)の施工済み状態の概要を模式的に示す斜視図であり、かかる土台1は、図1に示すように、建物の布基礎(基礎)Kの上面に沿ってスペーサS,sなどを介して配置されている。
図1に示すように、建物用土台1は、アンカーボルト20により布基礎Kに固定され、かかるボルト20は、土台1上に立設される柱Hの近傍における当該土台1を貫通している。また、かかる柱Hは、後述する接続金具40を介して垂直に立設される。尚、建物用土台1上の柱H,H間には、布基礎Kとの間にスペーサSを介して間柱mHが金具により立設されると共に、互いに平行な建物用土台1,1間には、根太23が水平に掛け渡される。かかる根太23は、後述するように根太受け24の上に固定するか、図1に示すように、かかる根太23をアルミニウム合金からなる断面角形の中空押出形材とし、その端部の中空部内に根太受け24が固定されることにより、上記土台1に取り付けられる。この際、根太23の上面はかかる土台1の上面と同じレベルに配置されている。
【0014】
図2(A)は、第1の建物用土台1の納まりを示す垂直断面図である。
建物用土台1は、布基礎Kにより形成された基礎の上面に沿ってスペーサSを介して配置され、アルミニウム合金(JIS:A6063S−T5など)の押出形材からなる。図2(A),図2(B)に示すように、建物用土台1は、上・下端の水平片2,5および屋外・屋内側の縦片3,4からなる断面がほぼ矩形(長方形)を呈し、かかる断面形状と全体がほぼ相似形の中空部6a,6b,6cを長手方向(図示で奥行き方向で且つ押出方向)の全長に沿って有する。
【0015】
中空部6a,6b,6cは、当該土台1の幅方向における中央付近で且つ不均等な位置に形成された垂直な一対の隔壁7a,7bにより分割されているため、それらの幅寸法が互いに異なる。因みに、かかる土台1全体の外形における高さは40mmで且つ幅は120mmであり、且つ各部の厚みは約2mmである。
また、建物用土台1は、図2(A)に示すように、上端の水平片2の中央付近に浅い凹溝2aを有し、屋外側の縦片3の上・下端に、対向する断面L形で且つ長短の突条8,10およびこれらの内側の嵌合溝(嵌合部)9,11を、それぞれ一体に設けている。更に、屋内側の縦片4の上・下端に、水平な突片12,13およびその間の浅い凹部(係止部)14を、それぞれ一体に設けている。
【0016】
更に、図2(A)に示すように、布基礎Kの上には、平面視がほぼ正方形を呈し厚みが約20mmのスペーサSが図示で前後方向に沿って複数載置される。かかるスペーサSは、耐熱性および耐候性を有する硬質の合成ゴムまたは合成樹脂からなり、その中心部には、布基礎K中の図示しないアンカー部から連続し且つ布基礎Kの上面の中央付近から立設するアンカーボルト20が貫通する。
アンカーボルト20は、図2(A)に示すように、土台1の中央に位置する中空部6cおよびその上下の水平片2,5を貫通し、座金21を介してナット22とネジ結合される。この結果、建物用土台1は、複数のスペーサSを介して布基礎Kの上方に沿って固定される。尚、水平片2上で且つ後述する柱H,H間には、図2(A)に示す断熱材Dおよびその屋内側の内装材(図示せず)が配置される。
【0017】
また、図2(A)に示すように、建物用土台1の屋外側の縦片3における嵌合溝9,11には、水切り材30の垂直片32が嵌合され且つネジ37により縦片3に固定される。この水切り材30も前記同様のアルミニウム合金の押出形材からなり、図2(B)に示すように、垂直片32、水平片33、突条34、傾斜片35、およびカバー片36を一体に有する。例えば、雨天の際に屋外から傾斜片35上を吹き上がる雨水は、図2(A)に示すように、突条34により阻止されるため、布基礎Kと土台1との間から雨水が屋内側へ浸入する事態を防止できる。尚、合板38の屋外側には、外装材Gが配置されている。
【0018】
更に、図2(A)に示すように、建物用土台1の屋内側の縦片4に位置する突片12,13間の凹部(係止部)14には、複数の根太受け24が互いに間隔を置き且つその出隅部の段部27が個別に係止され且つ垂直片25が挿入される。
上記根太受け24も、図2(B)の下方に示すように、前記同様の押出形材をその長手方向において短く切断したもので、垂直片25および水平片26からなる断面ほぼL字形を呈し、その出隅部に段部27が一体に設けられている。かかる根太受け24は、図2(A)に示すように、垂直片25を縦片4にネジ37により固定された後、その水平片26上に根太23および床材Fが載置される。
【0019】
以上のような建物用土台1によれば、白蟻の食害や湿気による腐食や寸法変化がなく、長期間にわたり断面や形状および強度が安定する。また、軽量で施工作業性も良く、アルミニウム合金の押出形材にて形成されるため、加工精度が高く且つ建物の施工性を高められる。更に、木材の伐採などの必要もなく且つリサイクルも容易なため、環境上からも好ましい。しかも、断面が矩形で且つ屋外側の嵌合溝(嵌合部)9,11および屋内側の凹部(係止部)14を長手方向に沿って形成しているため、水切り材30の垂直片32を長手方向に沿って容易且つ精度良く嵌合できると共に、所定の位置で所望数の根太受け24の垂直片25などを容易に係止できる。従って、雨水の布基礎Kと土台1との間からの浸入を防止し、且つ床材Fの施工も精度良く迅速に行うことが可能となる。
【0020】
次に、建物用土台1を布基礎Kの上方で固定する作業について説明する。
図3(A)に示すように、布基礎Kにより形成された基礎から立設するアンカーボルト20は、スペーサSの中心部を貫通している。尚、建物用土台1を固定する位置は、後述する接続金具40などがない位置が選定される。
予め、建物用土台1の水平片2,5の幅方向の中央における凹溝2aなどの付近には、通し孔2bを穿孔しておく(水平片5の通し孔の図示は省略)。更に、ナット22および座金21を用意する。
【0021】
次いで、図3(B)に示すように、アンカーボルト20を、通し孔2bなどに貫通させて建物用土台1を複数のスペーサSの上に載置する。そして、アンカーボルト20の上端の雄ネジ部20aに、座金21を挿通させ且つナット22をネジ結合する。この結果、図3(B)に示すように、建物用土台1は、複数のスペーサSを介して布基礎Nの上面に沿って強固に固定される。しかも、アンカーボルト20およびナット22による締め付けによっても、隔壁7a,7bがあるため、水平片2の中央付近が変形する事態を防止することができる。
【0022】
図4(A)は、前記土台1の変形形態である建物用土台1aの納まり図である。建物用土台1aも前記同様のアルミニウム合金の押出形材からなり、図4(B)に示すように、上・下端の水平片2,5、屋外・屋内側の縦片3,4、中空部6a,6b,6c、および屋外側の突条8,10および嵌合溝(嵌合部)9,11を有している。また、屋内側の縦片4の上端には、断面L形の突条15およびその内側の係止溝(係止部)16が、当該縦片4の下端には水平な突片17が設けられると共に、突条15と突片17のとの間に凹部(係止部)18が形成されている。
【0023】
建物用土台1aも前記土台1と同様にスペーサSを介して布基礎Kの上方に配置され、中空部6cなどを貫通する前記アンカーボルト20により固定される。
また、図4(A)に示すように、アンカーボルト20が貫通しない位置では、予めベース板47の上面から立設するボルト48が、薄肉のスペーサsを介して、建物用土台1aの中空部6cなどを貫通する。かかるボルト48の上端における雄ネジ部は、接続金具40の中間に溶着したナット46にネジ結合する。かかる金具40は、矩形の接続板42と、その下辺43の中央に下向きの設けた図示しない凹部の中間に溶着したナット46と、を備えている。
この結果、建物用土台1aの凹溝2aに接続板42の下辺43を嵌合して、接続金具40を回転不能に固定した後、布基礎Kの上方に沿って前記同様にアンカーボルト20を介して建物用土台1aを固定する。
【0024】
そして、図4(A)に示すように、建物用土台1a上における所定の位置に、柱Hを接続金具40を介して接続する。この柱Hの下端には、屋内・外方向の中央から垂直に切り込んだスリットhsと、接続金具40のナット46およびボルト20の上端を収容する凹部とが形成されている。接続金具40の接続板42を、柱Hのスリットhsに嵌合した後、図示しないピンを柱Hに水平に打ち込むと同時に接続板42の上部に形成した図示しない通し孔を貫通させる。
この結果、柱Hを建物用土台1a上に抜け出し不能にして垂直に立設することができる。尚、前記土台1上の所定の位置にも、上記同様に接続金具40を介して柱Hが垂直に立設される。
更に、図4(A)に示すように、建物用土台1aにおける屋外側の縦片3の嵌合溝(嵌合部)9,11には、水切り材30の垂直片32が前記同様に嵌合される。
【0025】
加えて、図4(A)に示すように、建物用土台1aの屋内側の縦片4には、根太受け24aが配置される。
図4(C)に示すように、根太受け24aも垂直片25および水平片26からなる断面ほぼL字形を呈し、その出隅部に、係止突条28と係止溝29とを設けている。尚、上記突条28の長さは、土台1aの突条15よりも短く設定される。
根太受け24aは、以下のようにして建物土台1aに固定される。先ず、縦片4の上端の係止溝16に、根太受け24aの係止突条28の先端部を斜めに挿入する。次に、かかる状態で根太受け24aを、図4(A)で時計回り方向に回転しつつ押し込むことにより、建物用土台1aの突条15を係止溝29に係止し、且つ当該土台1aの凹部(係止部)18に垂直片25を挿入する。この結果、根太受け24aは、位置決めされる。そして、垂直片25を縦片4にネジ37により固定した後、水平片26上に根太23および床材Fが載置される。
以上のような建物用土台1aによっても前記土台1と同様の効果が得られる。
【0026】
図5(A)は、本発明の第2の建物用土台50(請求項2)の納まり図である。
かかる建物用土台50は、布基礎Kの上面に沿って配置される長尺な土台本体51と、かかる土台本体51における所定の位置に嵌合され且つ布基礎Kから立設するアンカーボルト20または前記ボルト48が貫通する位置などに配置される複数の短い補強材60と、を組み合わせたものである。尚、図5(A)において、建物用土台50全体の高さは40mmであり、その幅は120mmである。
図5(B)に示すように、土台本体51も前記同様のアルミニウム合金の押出形材からなり、下向き(布基礎K側)に開口する断面ほぼコ字形を呈し、上端の水平片52および屋外・屋内側の縦片53,54と、これらに囲まれた開口部55とを備えている。水平片52の中央には、前記同様の凹溝52aが位置する。
【0027】
また、図5(B)に示すように、土台本体51における屋外側の縦辺53の上端と下端付近とには断面L形で互いに対向する長短の突条56,58およびこれらの内側の嵌合溝(嵌合部)57,57を、長手方向に沿って有する。
更に、屋内側の縦片54の上端には、断面L形の突条56およびその内側の係止溝(係止部)57aを有し、下端には水平な突片59を有すると共に、これらの間の凹部57b(係止部)を、それぞれ長手方向(図示で奥行き方向で押出方向)の全長に沿って一体に設けている。
【0028】
一方、補強材60も前記同様の押出形材からなり、図5(B)に示すように、上・下端の水平片62,65および屋外・屋内側の縦片63,64とからなる断面がほぼ矩形を呈し、その内部には中空部66a,66b,66cを長手(奥行き)方向に沿って有している。尚、中空部66a,66b,66cは、補強材60の幅方向における中央付近の垂直な一対の隔壁67a,67bにより分割され、且つ幅方向の寸法が互いに相違している。
また、図5(B)に示すように、上端の水平片62の中央には、土台本体51の凹溝52aの底部を受け入れる幅広い凹溝62aが形成されている。更に、屋外側の縦片63の下端には、下端の水平片65の先端から立設する突片68とその内側の小溝61とが位置すると共に、屋内側の縦片64の下端には、断面L字形の突条69とその内側の幅広の小溝61とが位置している。
【0029】
図5(A),(C)に示すように、土台本体51の開口部55における所定の位置に補強材60を嵌合すると共に、屋外側において土台本体51の縦片53の下端を、補強材60の小溝61に挿入し、屋内側において土台本体51の縦片54の下端に位置する突片59を、補強材60の小溝61に挿入する。この結果、長尺な土台本体51における所定の位置に所望数の補強材60を嵌合した建物用土台50が組み立てられる。尚、土台本体51における水平片52の幅方向における中央付近で且つ凹溝52aの底部と、補強材60の中空部66cの上下に位置する水平片62,65には、図5(A)中で破線で示す通し孔を穿孔しておく。
【0030】
図5(A),(C)に示すように、布基礎K中からその上面に垂直に立設するアンカーボルト20は、スペーサSを貫通し、更に建物用土台50における土台本体51や補強材60の上記各通し孔を貫通する。かかる土台50の上方に突出するアンカーボルト20の雄ネジ部に座金21を通してナット22をネジ結合する。
この結果、建物用土台50は、補強材60が嵌合された部分に位置する複数のスペーサSを介して、布基礎Kの上方に沿って配置され且つ固定される。
尚、上記操作の前に、建物用土台50上における所定の位置に、予め前記接続金具40の接続板42をボルト48など用いて立設しておくものとする。また、土台50の上で且つ前記柱H,H間には、図5(A)に示すように、断熱材Dおよびその屋内側の内装材(図示せず)が配置される。更に、図5(C)は、図5(A)中のC−C線に沿った矢視における建物用土台50の断面図である。
【0031】
また、図5(A)に示すように、建物用土台50における屋外側の縦片53の嵌合溝(嵌合部)57,57には、水切り材30の垂直片32が前記同様に嵌合された後、突条34の内外両側には、合板38と外装材Gとが配置される。
更に、図5(A)に示すように、建物用土台50の屋内側の縦片54には、根太受け24aが配置される。前記同様に、土台本体51の突条56に根太受け24aの係止溝29を係止し且つ係止溝57aに係止突条28を係止することにより、凹部(係止部)57bに垂直片25を挿入する。この結果、根太受け24aは位置決めされる。そして、垂直片25を土台本体51の縦片54などにネジ37により固定した後、水平片26の上に根太23および床材Fが載置される。
【0032】
以上のような建物用土台50によっても、白蟻の食害、湿気による腐食のおそれ、寸法変化、および建物の歪みを生じるおそれがなく、軽量で施工作業性が良くアルミニウム合金の押出形材で形成されるため、加工精度が高くなる。しかも、嵌合溝57,57により、水切り材30の位置決めが、また、係止溝57aおよび凹部57bより、根太受け24aの位置決めが、容易で且つ精度も良く行えるため、建物の施工性を高められる。加えて、アンカーボルト20やボルト48が貫通する部分にのみ補強材60を配置すると共に、その隔壁67a,67bにより、土台本体51や補強材60の水平片52,62の下向きの変形も防止できる。従って、固定荷重を一層小さくし高い強度を有する建物用土台50となる。
【0033】
図6(A)は、前記土台50の変形形態の建物用土台50aの納まり図である。
建物用土台50aも、前記同様に、布基礎Kの上面に沿って配置される長尺な土台本体51aと、かかる土台本体51aの一部に嵌合され、布基礎Kから立設する前記アンカーボルト20や柱Hの直下に位置する前記ボルト48が貫通する位置などに配置される複数の短い補強材60aとを組み合わせたものである。
土台本体51も前記同様の押出形材からなり、図6(A)に示すように、上端の水平片52、屋外側・屋内側の縦片53,54、およびこれらの囲まれた開口部55とからなる断面ほぼコ字形を呈する。前記同様に、水平片52の中央には凹溝52aが形成され、屋外側の縦片53には、前記同様の突条56,58およびこれらの内側の嵌合溝(嵌合部)57が設けられている。また、屋内側の縦片54の上端および下端付近には水平な突片59a,59bと、これらの間に位置する凹部(係止部)57cとがそれぞれ長手方向(図示で奥行き方向で且つ押出方向)の全長に沿って一体に設けられている。
【0034】
また、補強材60aも前記同様の押出形材からなり、図6(A)に示すように、前記同様の上・下端の水平片62,65、屋外・屋内側の縦片63,64、およびこれらに囲まれ且つ前記同様の隔壁67a,67bにより3つの中空部66a〜66cを内蔵している。また、水平片62の中央には幅広の凹溝62aが形成され、屋外側の縦片63の下端には、前記同様の突片68およびその内側の小溝61が形成されている。更に、屋内側の縦片64の下端には、断面L字形の突条69およびその内側の小溝61が形成されている。
前記同様に、土台本体51aの開口部55における所定の位置に補強材60aを嵌合すると共に、屋外側にて土台本体51の縦片53の下端を、補強材60aの小溝61内に挿入し、屋内側において土台本体51aの縦片54の下端を、補強材60aの小溝61内に挿入し且つ突片59bを突条69の上面に載せる。
この結果、図6(A)に示すように、長尺な土台本体51aにおける所定の位置に所望数の補強材60aを嵌合した建物用土台50aが組み立てられる。
【0035】
土台本体51aの水平片52の幅方向における中央付近で且つ凹溝52aの底部と、補強材60aの中空部66cの上下に位置する水平片62,65とに、それぞれ通し孔を穿孔し且つこれらを長手方向の所定の位置ごとに穿孔しておく。
先ず、図6(A)に示すように、ベース板47上から立設するボルト48を、薄肉のスペーサsに貫通し且つ建物用土台50aにおける上記各通し孔に貫通させた後、接続板42の底辺43が凹溝52a内に嵌合するように、ベース板47を回転して、上記ボルト48を接続金具40のナット46にネジ結合させる。
この結果、接続金具40の接続板42が、建物用土台51a上における所定の位置に垂直に立設して固定される。
【0036】
次に、前記図5(A)と同様に、布基礎KからスペーサSを介して立設するアンカーボルト20を、建物用土台50aの異なる位置における土台本体51aや補強材60aの上記各通し孔に貫通させ、且つ座金21を介してナット22に螺着させる。この結果、建物用土台50aが布基礎Kの上面に沿って固定される。
そして、図6(A)に示すように、柱H下端のスリットhsに接続板42を嵌合し、且つ柱Hに図示しないピンを水平に打ち込みと同時に接続板42の上部を貫通させることにより、建物用土台50a上に柱Hを立設することができる。尚、水切り材30や根太受け24を前記同様に土台50aに取り付け且つ固定する。
また、前記と同様に、土台本体51aの嵌合溝57,57に水切り材30の垂直片32を嵌合する。更に、土台本体51aの突片59aに根太受け24の段部27を係止し、且つ上記本体51aの凹部57cに根太受け24の垂直片25を挿入した後、ネジ37により縦片54などに根太受け24を固定する。その後、水平片26の上に根太23および床材Fが載置される。
以上の建物用土台50aによっても、前記土台50と同様な効果が得られる。
【0037】
図6(B)は、前記土台1の変形形態である建物用土台1bおよびその屋外側に嵌合する水切り材30aを示す。かかる土台1bは、図6(B)に示すように、その屋外側の縦片3の上下に断面L字形の突条8a,10およびそれらの内側で上向きに開口する嵌合溝(嵌合部)9a,11を一体に設けている。
一方、水切り材30aは、前記と同様の垂直片32、水平片33、突条34、傾斜片35、およびカバー片36を有すると共に、垂直片32の上・下端に、断面L字形で下向きの嵌合突条31,31を一体に付設している。
前記のように、布基礎K上に固定した建物用土台1bの縦片3における上下の嵌合溝9a,11に対し、水切り材30aを上方から降ろしつつ、嵌合突条31,31を下向きに嵌合する。その結果、図6(B)に示すように、水切り材30aは、土台1bに容易に位置決めされる。その後、前記ネジ37にて固定される。
【0038】
図6(C)は、前記土台1の変形形態の建物用土台1cおよびその屋内側に係止する根太受け24bを示す。土台1cは、図6(C)に示すように、その屋内側の縦片4の上下に断面L字形の突条19,19aおよびそれらの内側で上向きに開口する係止溝(係止部)11a,11bを一体に設けている。一方、根太受け24bは、その垂直片25の上下端に断面L字形で下向きの係止突条28a,28bと、上端の突条28aの内側に位置する係止溝29aと、を一体に設けている。
前記と同様に、布基礎K上に固定した建物用土台1cの縦片4における上下の係止溝11a,11bに対して、根太受け24bを上方から降ろしつつ、その係止突条28a,28bを下向きに係止する。その結果、図6(C)に示すように、根太受け24bは、建物用土台1cに容易に位置決めされる。その後、根太受け24bは、前記ネジ37によって縦片4に固定される。
【0039】
図6(D)は、前記土台1の変形形態である建物用土台1dおよびその屋内側に係止する根太受け24cを示す。建物用土台1dは、図6(D)に示すように、その屋内側の縦片4の上下端に断面L字形で互いに対向する突条15,19aおよびそれらの内側に位置する係止溝(係止部)16,11bを一体に設けている。
一方、根太受け24cは、その垂直片25の上端に断面L字形の係止突条28およびその内側の係止溝29と、垂直片25の下端に垂直で薄肉の係止突条28cと、を一体に設けている。
前記と同様に、布基礎K上に固定した建物用土台1dの縦片4における上下の係止溝16,11bに対し、根太受け24cの突条28,28cを長手方向から挿入し所定の位置で係止する。その結果、図6(D)に示すように、根太受け24cは、上記土台1dに位置決めされた後、前記同様にして縦片4に固定される。
【0040】
尚、本発明の建物用土台は、以上において説明した各形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することも可能である。
例えば、図6(B)の水切り材30aは、前記建物用土台50,50aにおける土台本体51,51aの変形形態に対しても、嵌合することが可能である。
また、図6(C),(D)の根太受け24b,24cも、前記土台50,50aにおける土台本体51,51aの変形形態に対して係止することが可能である。
【0041】
【発明の効果】
以上に説明した本発明の第1の建物用土台(請求項1)によれば、白蟻の食害や湿気による腐食または寸法変化がなく、長期間にわたり断面や形状および強度が安定した土台となる。また、アルミニウム合金の押出形材で形成されるため、軽量で加工精度が高く且つ建物の施工性を高められると共に、環境上からも好ましくなる。しかも、屋外側の嵌合部や屋内側の係止部の少なくとも一方を長手方向に沿って形成しているため、水切り材の垂直片などを長手方向に沿って容易且つ精度良く嵌合でき、あるいは所定の位置で根太受けを容易且つ精度良く係止することも可能となる。
また、異なる形態の第1の建物用土台(請求項2)によっても、上記と同様の効果を奏することができる。
【0042】
一方、本発明の第2の建物用土台(請求項3)によれば、前記の効果に加えて、アンカーボルトが貫通する部分や柱が立設されて垂直方向の荷重が集中する部分にのみ補強材を配置するため、一層軽量で固定荷重を小さくすることができる。しかも、前記土台本体における屋外側の嵌合部や屋内側の係止部の少なくとも一方を長手方向に沿って形成しているため、水切り材の垂直片などを長手方向に沿って容易且つ精度良く嵌合でき、あるいは所定の位置で根太受けを容易且つ精度良く係止することも可能となる。
また、異なる形態の第2の建物用土台(請求項4)によっても、上記と同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建物用土台を布基礎上に施工した状態の概要を模式的に示す斜視図。
【図2】 (A)は図1の建物用土台の納まりを示す垂直断面図、(B)は(A)中の建物用土台などを示す斜視図。
【図3】 (A),(B)は図1の建物用土台を布基礎の上に固定する状態を示す概略図。
【図4】 (A)は図1の土台の変形形態の建物用土台の納まりを示す垂直断面図、(B)は(A)中の建物用土台を示す斜視図、(C)は(A)中の根太受けを示す斜視図。
【図5】 (A)は異なる形態の建物用土台の納まりを示す垂直断面図、(B)は(A)中の建物用土台などを示す斜視図、(C)は(A)中のC−C線に沿った矢視の断面図。
【図6】 (A)は図5の土台の変形形態の建物用土台の納まりを示す垂直断面図、(B)は図1の土台の変形形態および異なる形態の水切り材を示す断面図、(C),(D)は図1の土台における別の変形形態および異なる形態の根太受けとを示す断面図。
【符号の説明】
1,1a〜1d,50,50a……………建物用土台
9,9a,11,57………………………嵌合溝(嵌合部)
11a,11b,16,57a……………係止溝(係止部)
14,18,57b,57c………………凹部(係止部)
24,24a〜24c………………………根太受け
25……………………………………………垂直片
26……………………………………………水平片
27……………………………………………段部
28,28a〜28c………………………係止突条
30,30a…………………………………水切り材
31……………………………………………嵌合突条
32……………………………………………垂直片
33……………………………………………水平片
34……………………………………………突条
35……………………………………………傾斜片
51,51a…………………………………土台本体
55……………………………………………開口部
60,60a…………………………………補強材
K………………………………………………布基礎(基礎)
Claims (4)
- 基礎の上面に沿って配置され且つアルミニウム合金からなる押出形材により形成される建物用土台であって、
断面がほぼ矩形を呈し、その屋外側における水切り材の嵌合部および屋内側における根太受けの係止部の少なくとも一方を長手方向の全長に沿って形成していると共に、
上記建物用土台の嵌合部に追って嵌合される水切り材は、アルミニウム合金の押出形材からなり、上記嵌合部に嵌合する垂直片またはかかる垂直片に設けた嵌合突条、かかる垂直片の屋外側に位置する水平片、かかる水平片の屋外側に立設する突条、およびかかる突条から斜め下向きで且つ屋外側に傾斜する傾斜片を長手方向の全長に沿って形成している、
ことを特徴とする建物用土台。 - 基礎の上面に沿って配置され且つアルミニウム合金からなる押出形材により形成される建物用土台であって、
断面がほぼ矩形を呈し、その屋外側における水切り材の嵌合部および屋内側における根太受けの係止部の少なくとも一方を長手方向の全長に沿って形成していると共に、
上記建物用土台の係止部に追って係止される根太受けは、アルミニウム合金の押出形材をその長手方向にて所定の長さに切断したものであり、上記係止部に係止する段部または係止突条を少なくとも上部に設けた垂直片と、かかる垂直片の上部から屋内側に水平に伸びた水平片と、を長手方向に沿って形成している、
ことを特徴とする建物用土台。 - 基礎の上面に沿って配置され且つアルミニウム合金からなる押出形材により形成される土台本体と、かかる土台本体の長手方向における所定の位置に嵌合され且つ上記同様の押出形材からなる補強材と、を備えた建物用土台であって、
上記土台本体は、開口部が基礎側に開口した断面ほぼコ字を呈し、
上記土台本体の屋外側における水切り材の嵌合部および屋内側における根太受けの係止部の少なくとも一方を長手方向の全長に沿って形成していると共に、
上記土台本体の嵌合部に追って嵌合される水切り材は、アルミニウム合金の押出形材からなり、上記嵌合部に嵌合する垂直片またはかかる垂直片に設けた嵌合突条、かかる垂直片の屋外側に位置する水平片、かかる水平片の屋外側に立設する突条、およびかかる突条から斜め下向きで且つ屋外側に傾斜する傾斜片を長手方向の全長に沿って形成している、
ことを特徴とする建物用土台。 - 基礎の上面に沿って配置され且つアルミニウム合金からなる押出形材により形成される土台本体と、かかる土台本体の長手方向における所定の位置に嵌合され且つ上記同様の押出形材からなる補強材と、を備えた建物用土台であって、
上記土台本体は、開口部が基礎側に開口した断面ほぼコ字を呈し、
上記土台本体の屋外側における水切り材の嵌合部および屋内側における根太受けの係止部の少なくとも一方を長手方向の全長に沿って形成していると共に、
上記土台本体の係止部に追って係止される根太受けは、アルミニウム合金の押出形材をその長手方向にて所定の長さに切断したものであり、上記係止部に係止する段部または係止突条を少なくとも上部に設けた垂直片と、かかる垂直片の上部から屋内側に水平に伸びた水平片と、を長手方向に沿って形成している、
ことを特徴とする建物用土台。
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