JP3939313B2 - 空気調和機及び空気調和機の運転方法 - Google Patents
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Description
このような空気調和機として、各室外機内にオイルセパレータを設け、それらをバランス管で連通してオイル不足の室外機を発生させないようにする空気調和機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この空気調和機によれば、オイルセパレータにオイルセンサが配されているので、オイルセンサがオイルセパレータのオイル量を検出することによって圧縮機内のオイル量を把握することができ、不足と判断したときにはバランス管を通して他の室外機からオイルを移送して補充することができる。
また、圧縮機が必要とするオイル量のみならず、オイルセパレータ内に溜めるオイル量を確保する必要があり、コストアップとなっている。
本発明に係る空気調和機は、複数の圧縮機を有する室外機が複数並列に接続され、前記複数の圧縮機が各圧縮機内の余剰油を移送可能とされた連通管に接続され、各室外機に係る前記連通管同士が均油管によって連通されている空気調和機であって、各室外機が、前記複数の圧縮機から吐出する冷媒内から油を分離して前記各圧縮機に返油する第一油分離部と、前記第一油分離部を通過した前記冷媒からさらに油を分離して前記連通管に送油する第二油分離部とを備え、前記第一油分離部と前記第二油分離部とが、それぞれ分離した油の混入を規制する分離壁を挟んで一体に形成されていることを特徴とする。
また、必要以上の油量を一つの油分離部内に封入しておく必要がないので、油コストを低減することができるとともに、複数の室内機間を循環する油量の過多を抑えて能力の低下をなくすことができる。
この空気調和機1は、複数の室外機2A、2B、2Cが並列に接続されており、室内機3A、3B、3Cが外部液配管5及び外部ガス配管6を介して接続されている。なお、これら、室外機2A、2B、2C、室内機3A、3B、3Cの台数は、空調規模によって適宜選択することができる。
ここで、室外機2A、2B、2Cはそれぞれ同様の構成とされているので、以下、室外機2Aを中心にして説明する。
室外機2Aは、第一圧縮機11Aと第二圧縮機12Aの2つの圧縮機を備えている。第一圧縮機11A及び第二圧縮機12Aは、吐出側が並列に接続されており、合流した吐出配管13Aには、第一圧縮機11A及び第二圧縮機12Aから吐出された冷媒内から油15を分離して油戻し管16Aに移送する第一油分離器(第一油分離部)17Aが接続されている。第一油分離器17Aの吐出側は、第一油分離器17Aを通過した冷媒からさらに油15を分離して、内部の余剰油を移送可能とされた連通管18Aに送油する第二油分離器(第二油分離部)20Aに接続されている。
そして、室外機2A、2B、2Cに係る連通管18A、18B、18C同士は、均油管21によって互いに連通されている。
四方弁22Aは、冷房運転時には図1の状態にて実線に示す流れとなるように切り替えられ、暖房運転時には図1の状態にて破線に示す流れに切り替えられる。
油戻し管16Aは、減圧器35Aを介して吸入配管33Aに接続されている。
第一圧縮機11Aと第二圧縮機12Aとは、室外機内均油管38Aによって互いに連通されており、第二逆止弁40A、第二電磁弁41Aを経て連通管18Aに接続されている。
第一電磁弁36A及び第二電磁弁41Aは、図示しない制御部によって開閉制御される。
なお、図1において、室外機2Aに係る各機器を示す符号は、室外機2Bに係る各機器に付した「A」の代わりに「B」を付したものとしている。また、「C」を付したものは、図示していないが、室外機2Cに係る各機器を示すものとする。
まず、室外機2A、2B、2Cの全てを運転する場合について説明する。
このときの運転方法は、図2に示すように、10分毎に各室外機2A、2B、2Cの第一電磁弁36A、36B、36Cを順番に30秒(第一の時間)の間開き、同時に、第二電磁弁41A、41B、41Cのうち、第一電磁弁36B、36Cが開いていない室外機2B、2Cに係る第二電磁弁41B、41Cを2分間(第二の時間)開く(各時間は一例)。
すなわち、最初の10分間では、室外機(一の室外機)2Aにおいては、第一圧縮機11A及び第二圧縮機12Aから吐出した冷媒内から分離した第二油分離器20A内の油15を連通管18Aから均油管21に移送する第一工程(S01)を行い、室外機(他の室外機)2B、2Cにおいては、移送された油15をそれぞれ第一圧縮機11B、11C及び第二圧縮機12B、12Cへ供給する第二工程(S02)を行う。
ここで、第二電磁弁41B、41Cを開く時間が2分間なので、均油管21内に油15が満たされるのを抑えることができる。
この運転を10分間ずつ各室外機2A、2B、2Cに対して順に繰り返し行う。
一方、室外機2A、2B、2Cに係る第二電磁弁41A、41B、41Cのうち、室外機2Aに係る第一電磁弁36Aを開くときには室外機2Cに係る第二電磁弁41Cを2分間(第二の時間)開き、室外機2Cに係る第一電磁弁36Cを開くときには室外機2Aに係る第二電磁弁41Aを2分間(第二の時間)開き、室外機2Bに係る第一電磁弁36Bを開くときには室外機2A、2Cに係る第二電磁弁41A、41Cを同時に2分間(第二の時間)開く(各時間は一例)。
このとき、停止中の室外機2Bの第二電磁弁41Bは常時閉状態とされているので、運転中の室外機2A、2Cに係る第一圧縮機11A、11C及び第二圧縮機12A、12Cには油15を供給することができても、室外機2Bに係る第一圧縮機11B及び第二圧縮機12Bに油15を供給することを抑えることができる。
また、必要以上の油量を一つの油分離器内に封入しておく必要がないので、油コストを低減することができるとともに、複数の室内機3A、3B、3C間を循環する油量の過多を抑えて室内機3A、3B、3Cの能力の低下をなくすことができる。
なお、上述した第1の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第2の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る空気調和機43が、室外機45A内に第一油分離室(第一油分離部)46Aと第二油分離室(第二油分離部)47Aとがそれぞれ分離した油15の混入を規制する分離壁48Aを挟んで一体に形成された油分離器50Aを備えているとした点である。
分離壁48Aには、これを貫通して第一油分離室46Aの上方と第二油分離室47Aの上方とを連通する接続管51Aが配されている。接続管51Aは、第二油分離室47Aからの油の流出を抑えるために先端が屈曲されている。第一圧縮機11A及び第二圧縮機12Aからの吐出冷媒は、第一油分離室46Aの上方から内部に導入されており、連通管18Aは、第二分離室47A内の下方側の油溜まり部分に接続されている。
例えば、上記実施形態では、室外機及び室内機がそれぞれ3個としているが、2個でも4個以上であっても構わない。この場合であっても、均油制御は上述と同様に行うことができることは言うまでもない。
2A,2B、2C、45A 室外機
11A、11B 第一圧縮機(圧縮機)
12A、12B 第二圧縮機(圧縮機)
17A 第一油分離器(第一油分離部)
18A、18B、18C 連通管
20A、20B 第二油分離器(第二油分離部)
21 均油管
36A、36B、36C 第一電磁弁
41A、41B、41C 第二電磁弁
46A 第一油分離室(第一油分離部)
47A 第二油分離室(第二油分離部)
48A 分離壁
Claims (2)
- 複数の圧縮機を有する室外機が複数並列に接続され、前記複数の圧縮機が各圧縮機内の余剰油を移送可能とされた連通管に接続され、各室外機に係る前記連通管同士が均油管によって連通されている空気調和機であって、
各室外機が、前記複数の圧縮機から吐出する冷媒内から油を分離して前記各圧縮機に返油する第一油分離部と、
前記第一油分離部を通過した前記冷媒からさらに油を分離して前記連通管に送油する第二油分離部とを備え、
前記第一油分離部と前記第二油分離部とが、それぞれ分離した油の混入を規制する分離壁を挟んで一体に形成されていることを特徴とする空気調和機。 - 複数の圧縮機を有する室外機が複数並列に接続され、前記複数の圧縮機が各圧縮機内の余剰油を移送可能とされた連通管に接続され、各室外機に係る前記連通管同士が均油管によって連通されている空気調和機の運転方法であって、
一の室外機に係る前記複数の圧縮機から吐出した冷媒内から分離した油を第一の時間の間、前記連通管から前記均油管に移送する第一工程と、
該第一工程の際、移送された前記油を第一の時間よりも長い第二の時間にわたって運転中の他の室外機に係る前記複数の圧縮機へ供給する第二工程とを備えていることを特徴とする空気調和機の運転方法。
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