JP6638168B2 - 空気調和機の冷媒回路、及び空気調和機 - Google Patents

空気調和機の冷媒回路、及び空気調和機 Download PDF

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本発明は、空気調和機の冷媒回路、及び、空気調和機に関する。
例えば輸送用冷凍機等の車両用の空気調和機では、一般に車両のエンジンルーム内に冷媒ガスを圧縮する圧縮機が搭載されるが、設置スペースが狭いため、オイルパンを持たず冷媒に搬送されるミストオイルで潤滑する圧縮機の使用が一般的である。
ところで輸送用冷凍機では、庫内の温度調整範囲が広く、低温域での冷凍能力の確保のために大型の熱交換器が設置される。さらに、圧縮機が車両のエンジンの動力によって駆動されるため、圧縮機の駆動回転数が車両の運転状態(エンジンの回転数等)によって大きく変化し、冷媒回路中の冷媒の流速も変化する。冷媒の流速が遅くなると、冷媒回路中にホールドされる油の量が増大する。この結果、例えば冷媒回路中の熱交換器での熱交換性能が低下するとともに圧縮機に供給される油量が低下し、潤滑が不十分となる問題がある。
このような問題に関して、特許文献1には、冷媒の循環回路中にオイルセパレータを設けることで、圧縮機での油不足の解消を図ることが記載されている。
特開平6−26714号公報
しかしながら、特許文献1のように、圧縮機の吸込側の流路に分離した油を流入させるようにオイルセパレータを設けた場合には、冷媒流速が高い状態で運転したときに冷媒回路中にホールドされる油量が減少し、オイルセパレータ内の保持油量が増加する。この状態から圧縮機の運転を停止すると、オイルセパレータ内の多量の油が吸入側の流路に移動し、圧縮機の運転再開時に油圧縮を起こしてしまう可能性がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、圧縮機への供給油量の不足を回避しつつ、油圧縮を抑制可能な空気調和機の冷媒回路、及び空気調和機を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明の第一の態様に係る空気調和機の冷媒回路は、圧縮機から吐出される油を含む冷媒から油を分離する油分離部と、前記油分離部からの冷媒との間で熱交換を行って冷媒を凝縮させる凝縮器と、前記凝縮器からの冷媒の減圧を行う減圧器と、前記減圧器からの冷媒を蒸発させる蒸発器と、前記蒸発器からの冷媒における気相と液相とを分離した後、該気相を前記圧縮機に流入させる気液分離部と、を備え、前記油分離部は、前記圧縮機の吐出側流路に接続されて冷媒から油を分離する第一オイルセパレータと、前記第一オイルセパレータで分離した油を前記圧縮機の吸込側流路に流入可能とする第一油戻し流路と、前記第一オイルセパレータよりも油の保持容量が大きく、かつ、前記第一オイルセパレータ
と直列となるように該第一オイルセパレータと前記凝縮器との間に設けられた第二オイルセパレータと、前記第二オイルセパレータで分離した油を前記気液分離部に流入可能とする第二油戻し流路と、を有し、前記第一油戻し流路の方が前記第二油戻し流路よりも油の流動抵抗が大きく設定されている。
このような冷媒回路によれば、第二オイルセパレータより油の保持容量が小さい第一オイルセパレータを設け、この第一オイルセパレータから圧縮機の吸込側流路に油を戻すようになっている。このため、第一オイルセパレータで分離されて保持される油の量を低く抑えることができ、運転停止後に吸入側流路に移動する油が大量に圧縮機に流れ込むことが無いため、運転再開時の油圧縮が抑制できる。さらに、第一オイルセパレータよりも油の保持容量が大きな第二オイルセパレータを、第一オイルセパレータに接続することで、第一オイルセパレータで保持しきれない油を第二オイルセパレータで保持できる。従って、冷媒回路中にホールドされる油の量が増大してしまうことを抑制でき、冷媒回路での油の循環率(Oil Circulation Ratio:OCR)を低減することができる。
また、第二オイルセパレータで保持された油は、気液分離部に流入するようになっているため、圧縮機に流れ込んで油圧縮が引き起こされることを回避することができる。また、第二オイルセパレータからは気液分離部に油を戻すことが可能となるため、冷媒回路中の油不足を回避することができる。
さらに、油の保持容量の小さな第一オイルセパレータからの油が、圧縮機の吸込側流路に流入するようになっている。このため、空気調和機の起動時に第一オイルセパレータからの少量の油が圧縮機に流入することになり、起動後、短時間で油を圧縮機に流入させることができる。従って、起動時の圧縮機での潤滑不良を抑制することができる。
また、第一油戻し流路での油の流動抵抗が第二油戻し流路に比べて大きくすることで、第一オイルセパレータから圧縮機に流入する油の流量を制限し、通常運転範囲の全域にわたって、第一オイルセパレータ内部に油を溜めることができる。その結果、運転停止後は毎回、吸入側流路が油で満たされ、圧縮機起動時に短時間で油を供給することができる。
また、本発明の第の態様に係る空気調和機の冷媒回路では、圧縮機から吐出される油を含む冷媒から油を分離する油分離部と、前記油分離部からの冷媒との間で熱交換を行って冷媒を凝縮させる凝縮器と、前記凝縮器からの冷媒の減圧を行う減圧器と、前記減圧器からの冷媒を蒸発させる蒸発器と、前記蒸発器からの冷媒における気相と液相とを分離した後、該気相を前記圧縮機に流入させる気液分離部と、を備え、前記油分離部は、前記圧縮機の吐出側流路に接続されて冷媒から油を分離する第一オイルセパレータと、前記第一オイルセパレータで分離した油を前記圧縮機の吸込側流路に流入可能とする第一油戻し流路と、前記第一オイルセパレータよりも油の保持容量が大きく、かつ、前記第一オイルセパレータと直列となるように該第一オイルセパレータと前記凝縮器との間に設けられた第二オイルセパレータと、前記第二オイルセパレータで分離した油を前記吸込側流路に流入可能とする第二油戻し流路と、前記第一油戻し流路と前記第二油戻し流路とのうち前記第二油戻し流路のみに設けられて該第二油戻し流路を開閉する弁装置と、運転停止時に前記第二油戻し流路が閉塞されるように前記弁装置を制御する制御部と、を有し、前記第一油戻し流路での油の流動抵抗は、機器が動作を保障する運転範囲において、少なくとも一部の油を前記第一オイルセパレータに保持可能な値に設定されている。
このような冷媒回路によれば、油の保持容量が小さい第一オイルセパレータを設け、この第一オイルセパレータから圧縮機の吸込側流路に油を戻すようになっている。このため、第一オイルセパレータで分離されて保持される油の量を低く抑えることができ、運転停止後に吸入側流路に移動する油が大量に圧縮機に流れ込むことが無いため、運転再開時の油圧縮が抑制できる。さらに、第一オイルセパレータよりも油の保持容量が大きな第二オ
イルセパレータを、第一オイルセパレータと凝縮器との間に接続することで、第一オイルセパレータで保持しきれない油を第二オイルセパレータで分離できる。従って、冷媒回路での油の循環率(OCR)を低減することができる。
また、運転停止中は弁装置を閉塞することによって、第二オイルセパレータに油を保持し、吸入側流路への多量の油の移動による油圧縮を防止することができる。
さらに、第一油戻し流路での油の流動抵抗を規定することで、機器の動作を保障する運転範囲において第一オイルセパレータ内部に油を溜めることができる。その結果、運転停止後は毎回、吸入側流路が油で満たされ、圧縮機には起動後に短時間で油を供給することができる。
本発明の第の態様に係る空気調和機は、油を含む冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機に接続された上記の冷媒回路と、を備え、前記圧縮機、及び、前記第一オイルセパレータは、輸送用車両のエンジンルーム内に設けられ、前記第二オイルセパレータ、前記凝縮器、前記減圧器、前記蒸発器、及び前記気液分離部は、前記輸送用車両の輸送用コンテナに設けられてもよい。
このような空気調和機によれば、冷媒回路に油の保持容量が小さい第一オイルセパレータを設けたことで、第一オイルセパレータで保持された油が圧縮機に流れ込んでしまうことを抑制できる。さらに、油の保持容量が大きな第二オイルセパレータを、第一オイルセパレータに接続することで、第一オイルセパレータで保持しきれない油を第二オイルセパレータで分離できる。従って、冷媒回路での油の循環率(OCR)を低減することができる。
さらに、油の保持容量の小さな第一オイルセパレータからの油が、圧縮機の吸込側流路に流入するようになっているため、空気調和機の起動後、短時間で油を圧縮機に流入させることができ、起動時の圧縮機での潤滑不良を抑制することができる。
また、このように、第一オイルセパレータをエンジンルーム内に設けることで、第一オイルセパレータを圧縮機の近くに設置することができる。従って、第一オイルセパレータからの油を圧縮機へ流入させ易くなり、圧縮機での潤滑不良を抑制することができる。
上記の空気調和機の冷媒回路、及び空気調和機によれば、第一オイルセパレータ及び第二オイルセパレータを設けることで、圧縮機への供給油量の不足を回避しつつ、油圧縮を抑制可能となる。
本発明の第一実施形態に係る空気調和機の全体構成図である。 本発明の第二実施形態に係る空気調和機が搭載される輸送用車両の概略全体図である。 本発明の第二実施形態に係る空気調和機の全体構成図である。 本発明の第三実施形態に係る空気調和機の全体構成図である。
〔第一実施形態〕
以下、本発明の第一実施形態における空気調和機1について説明する。
本実施形態の空気調和機1は、図1に示すように、油Oを含む冷媒Rを圧縮する圧縮機10と、圧縮機10から吐出された冷媒Rを循環させて、再度、圧縮機10に供給する冷媒回路2とを備えている。
圧縮機10は、低圧の気体の冷媒R(以下、冷媒ガスG)を圧縮して高温高圧の冷媒ガスGを吐出する。また圧縮機10では、冷媒Rの圧縮とともに、冷媒Rに含まれる油O(ミストオイル)を用いて潤滑が行われる。圧縮機10としては、例えばスクロール型の圧縮機が挙げられる。また、圧縮機10には、吐出側に吐出側流路10aが設けられ、吸込側に吸込側流路10bが設けられている。
冷媒回路2は、圧縮機10の吐出側流路10aに接続された油分離部3と、油分離部3から冷媒Rの流れる下流側に向かって順に接続された凝縮器4、レシーバタンク5、減圧器6、蒸発器7、及び気液分離部8を備えている。
油分離部3は、圧縮機10に設けられた吐出側流路10aを介して圧縮機10から吐出される油Oを含む高温高圧の冷媒ガスGを導入し、冷媒ガスGから油Oを分離し、吸入側流路10bに供給すると同時に一部の油Oを保持する。
凝縮器4は、油分離部3からの高温高圧の冷媒ガスGを導入する室外熱交換器であって、この高温高圧の冷媒ガスGとの間で熱交換を行ことで、冷媒ガスGから外部への放熱を行い、冷媒ガスGを凝縮させ、高圧の液体の冷媒R(冷媒液L)とする。
レシーバタンク5は、凝縮器4からの高圧の冷媒液Lを導入し、余剰な冷媒液Lを貯留するとともに、冷媒液L中に含まれる気体成分を分離する。
減圧器6は、例えば膨張弁等であって、レシーバタンク5からの気体成分を取り除いた後の高圧の冷媒液Lを導入して、冷媒液Lの減圧を行って低圧の冷媒液Lとする。
蒸発器7は、減圧器6からの低圧の冷媒ガスGを導入する室内熱交換器であって、低圧の冷媒液Lに吸熱させて冷媒液Lを蒸発させ、低圧の冷媒ガスGとする。
気液分離部8は、いわゆるアキュムレータであって、蒸発器7からの低圧の冷媒ガスGを導入し、冷媒ガスGを気相Raと液相Rlとに分離した後、気相Raを圧縮機10の吸込側流路10bに流入させる。
冷媒回路2では、油分離部3、凝縮器4、レシーバタンク5、減圧器6、蒸発器7及び気液分離部8は、互いに管路15を介して接続されている。
次に、油分離部3について詳しく説明する。
油分離部3は、圧縮機10の吐出側流路10aに接続された第一オイルセパレータ11と、第一オイルセパレータ11と凝縮器4との間に設けられた第二オイルセパレータ12と、第一オイルセパレータ11に設けられた第一油戻し流路13と、第二オイルセパレータ12に設けられた第二油戻し流路14とを有している。
第一オイルセパレータ11は、圧縮機10から吐出された冷媒ガスGから油Oを分離して、吸入側流路10bに供給すると同時に一部の油Oを保持する。
第一油戻し流路13は、第一オイルセパレータ11と吸込側流路10bとを接続する。第一油戻し流路13の吸込側流路10bへの接続位置は、圧縮機10と気液分離部8との間の中途位置となっている。そして第一オイルセパレータ11に保持された油Oが、第一油戻し流路13を介して圧縮機10の吸込側流路10bに流入するようになっている。
また、第一油戻し流路13における油Oの流動抵抗は、機器の動作を保障する運転範囲で、第一オイルセパレータ11に保持された油Oの全てが吸込側流路10bに向かって流出してしまわない程度の値に設定されている。
また、第一油戻し流路13での流動抵抗の値を所定値に設定するため、第一油戻し流路13には、キャピラリチューブ等を適用可能である。
第二オイルセパレータ12は、第一オイルセパレータ11に対して冷媒の流れの下流側に、第一オイルセパレータ11と直列に設けられている。第二オイルセパレータ12は、第一オイルセパレータ11からの冷媒ガスG中の油O(第一オイルセパレータ11で分離しきれない分の油O)を分離して、吸入側流路10bに供給すると同時に一部の油を保持する。
第二油戻し流路14は、第二オイルセパレータ12と気液分離部8とを接続している。また、第二油戻し流路14は、第二オイルセパレータ12に保持した油Oを、気液分離部8に流入可能としている。さらに、本実施形態では、第二油戻し流路14よりも、第一油戻し流路13における油Oの流動抵抗は大きくなっている。
このように、第二油戻し流路14での流動抵抗の値を所定値に設定するため、第二油戻し流路14には、第一油戻し流路13と同様にキャピラリチューブ等を適用可能である。
以上説明した本実施形態の空気調和機1では、上記の冷媒回路2が設けられていることで、油Oの保持容量が小さい第一オイルセパレータ11で、まず圧縮機10からの冷媒ガスGから、油Oを分離して保持するようになっている。そして、この第一オイルセパレータ11から第一油戻し流路13によって、圧縮機10の吸込側流路10bに油Oを戻すようになっている。このため、第一オイルセパレータ11で分離されて保持された油Oの量を低く抑えることができ、運転停止後に吸入側流路10bに移動する油Oが大量に圧縮機10に流れ込むことが無いため、運転再開時の油圧縮が抑制できる。
さらに、第一オイルセパレータ11よりも油Oの保持容量が大きな第二オイルセパレータ12を、第一オイルセパレータ11の下流側に接続することで、第一オイルセパレータ11で分離、保持しきれない油Oを第二オイルセパレータ12で分離、保持できる。従って、冷媒回路2中にホールドされる油Oの量が増大してしまうことを抑制でき、冷媒回路2での油Oの循環率(OCR)を低減することができる。
また、第二オイルセパレータ12は第一オイルセパレータ11に比べて多くの油Oが保持できるが、保持された油Oは気液分離部8に流入するようになっているため、第二オイルセパレータ12から圧縮機10に油Oが直接流れ込んでしまうことがなく、圧縮機10で油圧縮が引き起こされることを回避することができる。
また、第二オイルセパレータ12からは気液分離部8に油Oを戻すことが可能となるため、冷媒回路2中の油Oの不足を回避することができる。
さらに、油Oの保持容量の小さな第一オイルセパレータ11からの油Oが、運転停止後に吸込側流路10bに流入するようになっている。このため、圧縮機10が運転を開始する前は、吸入側流路10bが油で満たされており、起動後、短時間で油Oを圧縮機10に流入させることができる。即ち、起動時に、気液分離部8からの油Oが圧縮機10に到達するまでのタイムラグの発生を抑制することができる。
従って、本実施形態の空気調和機1によれば、圧縮機10での油O量の不足を回避しつつ、油圧縮を抑制することが可能となる。
また、第一油戻し流路13の方が第二油戻し流路14よりも油Oの流動抵抗を大きく設定することで、機器が動作を保障する運転範囲の全域にわたって、第一オイルセパレータ11の内部に油Oを溜めることができる。その結果、運転停止後は毎回、吸入側流路10bが油で満たされ、圧縮機10の起動時に短時間で油Oを供給することができる。
また、第一油戻し流路13での油Oの流動抵抗を規定し、上記のように機器の動作を保障する運転範囲での油Oの循環量で第一オイルセパレータ11に油Oの少なくとも一部を保持することで、第一オイルセパレータ11から圧縮機10へ全量の油Oが流入してしまうことを抑制することができる。よって圧縮機での油圧縮の発生を抑制することができる。
本実施形態では、第一オイルセパレータ11での油Oの保持容量は、圧縮機10の圧縮機構部の吸込み側容積の1/2以下程度にするとよい。
本実施形態では、第二オイルセパレータ12での油Oの保持容量は第一オイルセパレータ11での油Oの保持容量よりも大きくなっている。ここで、油Oの保持容量(分離性能)は、冷媒回路2内での油Oの循環率(OCR)がおよそ2〔重量パーセント〕以下となる程度の容量とするとよい。この場合、冷媒回路2での油Oの循環率(OCR)を十分に低い値に保つことができ、冷媒回路2中にホールドされる油Oの量をさらに抑制することができ、熱交換性能向上により冷却能力が増加する。
〔第二実施形態〕
次に、図2及び図3を参照して、本発明の第二実施形態における空気調和機21について説明する。
第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
本実施形態の空気調和機21は、輸送用車両100に搭載される輸送用冷凍機である点で、第一実施形態とは異なっている。
本実施形態の空気調和機21が搭載される輸送用車両100は、図2に示すように、車両本体101と、車両本体101に設けられた荷台102とを備えている。
図3に示すように、空気調和機21における圧縮機10、及び、第一オイルセパレータ11は、エンジン103が搭載された車両本体101のエンジンルームES内に設けられ、圧縮機10は、エンジン103に接続されて、その動力によって駆動される。
第二オイルセパレータ12、凝縮器4、レシーバタンク5、減圧器6、蒸発器7、及び気液分離部8は、冷凍機本体110の内部に納められ、荷台102に取り付けられて荷台102の内部の空間を冷却する。
以上説明した本実施形態の空気調和機21では、第一実施形態と同様に、第一オイルセパレータ11及び第二オイルセパレータ12を設けることで、圧縮機10での油Oの量の不足を回避しつつ、油圧縮を抑制可能となる。
さらに、本実施形態では第一オイルセパレータ11を圧縮機10の近くに設置することができる。従って、第一オイルセパレータ11からの油Oを圧縮機10へ流入させ易くなり、圧縮機10での潤滑不良を抑制することができる。
また、設置スペースの少ないエンジンルームES内には、空気調和機21の圧縮機10及び第一オイルセパレータ11のみを設置し、残りを荷台102に取り付けて設けている。このため、容量の大きな第二オイルセパレータ12、凝縮器4、レシーバタンク5、減圧器6、蒸発器7、及び気液分離部8の設置スペースを確保することができる。
〔第三実施形態〕
次に、図4を参照して、本発明の第三実施形態における空気調和機31について説明する。
第一実施形態及び第二実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
本実施形態の空気調和機31では、第二油戻し流路14の冷媒回路2中の接続位置が第一実施形態及び第二実施形態とは異なっている。
即ち、第二油戻し流路34は、第一油戻し流路13が吸込側流路10bに接続される位置よりも、冷媒Rの流れの上流側で吸込側流路10bに接続されることで、第二オイルセパレータ12と吸込側流路10bとを連通している。
また本実施形態の第二油戻し流路34には、油Oの流動抵抗の値を所定値に設定するため、第一実施形態及び第二実施形態と同様にキャピラリチューブ等を適用可能である。
そして、本実施形態の空気調和機31は、第二油戻し流路34に設けられて第二油戻し流路34を開閉する弁装置35をさらに備えている。弁装置35を電磁弁として開閉操作が不図示の制御部によって行われてもよいし、手動で弁装置35の開閉操作が行われてもよい。
以上説明した本実施形態の空気調和機31では、第一実施形態及び第二実施形態と同様に、第一オイルセパレータ11及び第二オイルセパレータ12を設けることで、圧縮機10での油Oの量の不足を回避しつつ、油圧縮の発生を抑制可能となる。
さらに、本実施形態では弁装置35を設けたことによって、運転停止中に第二油戻し流路34を閉塞することで、第二オイルセパレータ12側に油Oを保持できる。
この結果、吸込側流路10b(低圧側流路)への油の移動がなく、油圧縮を未然に防止することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、第一オイルセパレータ11は、第二オイルセパレータ12よりも油の保持容量が小さいことに加え、全量が圧縮機10に流出したとしても圧縮機10での油圧縮が発生しない程度の容量とするとよい。
1…空気調和機
2…冷媒回路
3…油分離部
4…凝縮器
5…レシーバタンク
6…減圧器
7…蒸発器
8…気液分離部
10…圧縮機
10a…吐出側流路
10b…吸込側流路
11…第一オイルセパレータ
12…第二オイルセパレータ
13…第一油戻し流路
14…第二油戻し流路
15…管路
21…空気調和機
31…空気調和機
34…第二油戻し流路
35…弁装置
100…輸送用車両
101…車両本体
102…荷台
103…エンジン
110…冷凍機本体
ES…エンジンルーム
R…冷媒
O…油
G…冷媒ガス
L…冷媒液
Ra…気相
Rl…液相

Claims (3)

  1. 圧縮機から吐出される油を含む冷媒から油を分離する油分離部と、
    前記油分離部からの冷媒との間で熱交換を行って冷媒を凝縮させる凝縮器と、
    前記凝縮器からの冷媒の減圧を行う減圧器と、
    前記減圧器からの冷媒を蒸発させる蒸発器と、
    前記蒸発器からの冷媒における気相と液相とを分離した後、該気相を前記圧縮機に流入させる気液分離部と、
    を備え、
    前記油分離部は、
    前記圧縮機の吐出側流路に接続されて冷媒から油を分離する第一オイルセパレータと、
    前記第一オイルセパレータで分離した油を前記圧縮機の吸込側流路に流入可能とする第一油戻し流路と、
    前記第一オイルセパレータよりも油の保持容量が大きく、かつ、前記第一オイルセパレータと直列となるように該第一オイルセパレータと前記凝縮器との間に設けられた第二オイルセパレータと、
    前記第二オイルセパレータで分離した油を前記気液分離部に流入可能とする第二油戻し流路と、
    を有し、
    前記第一油戻し流路の方が前記第二油戻し流路よりも油の流動抵抗が大きく設定されている空気調和機の冷媒回路。
  2. 圧縮機から吐出される油を含む冷媒から油を分離する油分離部と、
    前記油分離部からの冷媒との間で熱交換を行って冷媒を凝縮させる凝縮器と、
    前記凝縮器からの冷媒の減圧を行う減圧器と、
    前記減圧器からの冷媒を蒸発させる蒸発器と、
    前記蒸発器からの冷媒における気相と液相とを分離した後、該気相を前記圧縮機に流入させる気液分離部と、
    を備え、
    前記油分離部は、
    前記圧縮機の吐出側流路に接続されて冷媒から油を分離する第一オイルセパレータと、
    前記第一オイルセパレータで分離した油を前記圧縮機の吸込側流路に流入可能とする第一油戻し流路と、
    前記第一オイルセパレータよりも油の保持容量が大きく、かつ、前記第一オイルセパレータと直列となるように該第一オイルセパレータと前記凝縮器との間に設けられた第二オイルセパレータと、
    前記第二オイルセパレータで分離した油を前記吸込側流路に流入可能とする第二油戻し流路と、
    前記第一油戻し流路と前記第二油戻し流路とのうち前記第二油戻し流路のみに設けられて該第二油戻し流路を開閉する弁装置と、
    運転停止時に前記第二油戻し流路が閉塞されるように前記弁装置を制御する制御部と、
    を有し、
    前記第一油戻し流路での油の流動抵抗は、機器が動作を保障する運転範囲において、少なくとも一部の油を前記第一オイルセパレータに保持可能な値に設定されている
    空気調和機の冷媒回路。
  3. 油を含む冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機に接続された請求項1又は2に記載の冷媒回路と、
    を備え、
    前記圧縮機、及び、前記第一オイルセパレータは、輸送用車両のエンジンルーム内に設
    けられ、
    前記第二オイルセパレータ、前記凝縮器、前記減圧器、前記蒸発器、及び前記気液分離部は、前記輸送用車両の輸送用コンテナに設けられる空気調和機。
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