JP3937708B2 - 画像処理装置および画像処理装置の制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像情報をプリントさせるためのプリントモードを含む複数の動作モードを有する画像処理装置、およびその制御方法に関するものである。
【0002】
本発明は、動作モードとして、プリントモードの他、画像を撮影する撮影モード、画像情報を加工処理する加工モード、および画像情報を表示画面上に再生する再生モードの内の少なくとも1つを含む画像処理装置、およびその制御方法として広く適用できるものである。このような種々の動作モードを有する画像処理装置の具体例としては、カメラを用いた撮影モードにおいてデジタル画像を取得し、そのデジタル画像をプリントモードにおいてプリントする情報機器を挙げることができる。より具体的には、プリンタ一体型カメラ、プリンタに接続可能なカメラ、プリンタに接続可能なカメラ内蔵の情報機器、プリンタに接続可能なカメラ内蔵の通信機器、プリンタに接続されたカメラ内蔵のPC(パーソナルコンピュータ)、カード型のカメラをコントロールするプリンタに接続可能なPC、および遠隔操作可能なカメラをコントロールするプリンタに接続可能な情報機器を挙げることができる。
【0003】
【従来の技術】
従来、カメラの撮像機能を利用して取得したデジタル画像の記録方法としては、以下のような方法があった。
【0004】
(1)カメラの撮影機能を用いて取得したデジタル画像を格納メディアに格納し、この格納メディアを介して、PC(パーソナルコンピュータ)へデジタル画像をダウンロードし、そのPC上にて、そのデジタル画像を管理および加工してから、プリンタへ出力して記録する。
【0005】
(2)カメラの撮影機能を用いて取得したデジタル画像を格納メディアに格納し、PCに接続したケーブルを介して、PCへデジタル画像をダウンロードし、そのPC上にて、そのデジタル画像を管理および加工してから、プリンタへ出力して記録する。
【0006】
(3)カメラの撮影機能を用いて取得したデジタル画像を格納メディアに格納し、赤外線通信を介して、PCへデジタル画像をダウンロードし、そのPC上にて、そのデジタル画像を管理および加工してから、プリンタへ出力して記録する。
【0007】
(4)カメラの撮影機能を用いて取得したデジタル画像を格納メディアに格納し、ネットワークを介して、PCへデジタル画像をダウンロードし、そのPC上にて、そのデジタル画像を管理および加工してから、プリンタへ出力して記録する。
【0008】
(5)カメラの撮影機能を用いて取得したデジタル画像を格納メディアに格納し、この格納メディアを直接プリンタにセットし、そのプリンタ上にて、そのデジタル画像を管理および加工してから、そのプリンタにおいて記録する。
【0009】
(6)カメラの撮影機能を用いて取得したデジタル画像を格納メディアに格納し、この格納メディアをプリンタに接続されたアダプタにセットし、そのアダプタ上にて、そのデジタル画像を管理および加工してから、プリンタへ出力して記録する。
【0010】
(7)カメラの撮影機能を用いて取得したデジタル画像を格納メディアに格納し、この格納メディアをプリントショップへ持って行き、そのプリントショップにて、そのデジタル画像を管理および加工して記録する。
【0011】
(8)カメラの撮影機能を用いて取得したデジタル画像を、カメラに内蔵されたプリンタ、もしくはカメラに接続されたプリンタによって、直接的に記録する。その場合、プリンタは、指定された特定の同一画像を指示された枚数分だけ記録する。
【0012】
また、以下の公報には、このような記録方法に関連する先行技術が記載されている。
【0013】
(1)特開平09−026561号公報には、カメラによる撮影毎に、その撮影した画像をプリントするプリンタ付き電子カメラが示されている。
【0014】
(2)特開平10−066015号公報には、画像データとその画像データに関連する関連情報とを関連付けて1つのデータにまとめて、それらの記録を行うプリントシステムが示されている。
【0015】
(3)特開平11−196358号公報には、デジタル画像データのプリント時におけるプリント指定情報を設定可能なデジタルカメラが示されている。
【0016】
(4)特開平11−298833号公報には、プリント枚数が複数枚の場合に、1枚目のプリント出力が終了したときにプリント出力を中断状態とし、その中断状態を解除してから残り枚数のプリント出力を行うためのデジタルカメラ・プリンタシステム、プリント出力制御方法、および記憶媒体が示されている。
【0017】
(5)特開2000−083207号公報には、デジタルカメラにより撮影が行われた後、撮影が行われていない状態が検知された時点において、その撮影された画像の記録を自動的に開始するプリントシステムが示されている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術においては、カメラによって撮影したデジタル画像を格納メディアに格納した場合、この格納メディア上の画像データを記録するためには、カメラとは別のPCなどの機器、もしくはプリントショップを利用する必要があった。
【0019】
また、カメラに内蔵されたプリンタ、もしくはカメラに接続されたプリンタによって直接記録する構成では、指定した特定の同一画像を指示した枚数分しか記録できなかった。例えば、先行技術の特開平09−026561号公報、特開平11−298833号公報、特開2000−083207号公報においては、記録手段についての各種の工夫はなされているものの、やはり撮影もしくは指定した特定の同一画像を指示した枚数分しか記録できない。また、先行技術の特開平11−196358号公報においては、複数コマ分の画像のプリント指示が行えるようにはなっているものの、あくまでもプリント時におけるプリント指定情報を設定することしかできない。また、先行技術の特開平10−066015号公報においては、撮影画像とその撮影画像に関連した関連情報を関連付けて記録できるようになっているだけであり、その関連情報に関する画像しか記録できない。
【0020】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、画像情報をプリントさせるためのプリントモードを含む複数の動作モードを有する画像処理装置において、その操作性を向上させることができる画像処理装置、およびその制御方法を提供することにある。
【0021】
本発明の具体的な目的としては、下記の事項を挙げることができる。
【0022】
(1)本発明の目的の1つは、カメラもしくはカメラをコントロールする機器の種々の動作モードにおいても、プリント対象となる画像の指定と、そのプリント部数の指定を可能とし、そしてプリント指示がなされた時点において、それらの指定内容に基づくプリント処理を実行すると同時に、指定された画像をプリント指定ファイルに書込む処理も実行する。これにより、従来技術にはなかった操作性の向上を実現する。カメラもしくはカメラをコントロールする機器の種々の動作モードとしては、例えば、画像を撮影する撮影モード、撮影した画像を再生する再生モード、カメラ外部の機器を用いてプリントさせるためのプリント指定情報を設定するプリント指定モード、撮影した画像に対して加工編集処理を施す画像加工モードなどがある。
【0033】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像処理装置は、少なくとも、画像データを取得するための撮影モードを有する画像処理装置であって、前記撮影モードでの動作中にシャッターボタンが押されたことに応じて、画像を撮影する撮影手段と、撮影した画像に対するプリント部数を指定する指定手段と、を有し、前記撮影モードにおいて、前記撮影手段による画像撮影後に自動的に、前記指定手段によりプリント部数を指定するプリント部数指定モードに移行し、さらに前記プリント部数指定モード中に、前記シャッターボタンが押されたことに応じて、前記プリント部数指定モードを解除する制御手段を有することを特徴とする。
【0034】
本発明の画像処理装置の制御方法は、少なくとも、画像データを取得するための撮影モードを有する画像処理装置の制御方法であって、前記撮影モードでの動作中にシャッターボタンが押されたことに応じて画像を撮影し、その画像の撮影後に自動的に、プリント部数を指定するプリント部数指定モードに移行し、さらに前記プリント部数指定モード中に、前記シャッターボタンが押されたことに応じて、前記プリント部数指定モードを解除することを特徴とする。
【0053】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0054】
本明細書において、「プリント」(「記録」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広くプリント媒体上に画像、模様、パターン等を形成する場合、またはプリント媒体の加工を行う場合を言うものとする。
【0055】
また、「プリント媒体」とは、一般的なプリント装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板等、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能な物も言うものとするが、以下では「用紙」または単に「紙」ともいうものとする。
【0056】
また、本明細書において、「カメラ」とは光学的に撮像し、光学像を電気信号に変換する機器やデバイスを示すものであり、以下の説明において「撮像部」とも称する。
【0057】
さらに、「インク」(「液体」という場合もある)とは、上記「プリント」の定義と同様広く解釈されるべきものであり、プリント媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成、プリント媒体の加工、或いはインクの処理(例えば、プリント媒体に付与されるインク中の色材の凝固または不溶化)に供される液体を言うものとする。
【0058】
なお、本発明が有効に用いられるヘッドの一形態は、電気熱変換体が発生する熱エネルギーを利用して液体に膜沸騰を生じさせ気泡を形成する形態である。
【0059】
「基本構成」
まず、図1から図14に基づいて、本発明に係る装置の基本構成について説明する。本例において説明する装置は、光学的に撮像して電気信号に変換する撮像部(以下、「カメラ部」とも称する)と、撮像して得られた電気信号に基づいて画像の記録を行う画像記録部(以下、「プリンタ部」とも称する)とを備えた情報処理装置として構成されている。以下、本例で説明する情報処理機器を「プリンタ内蔵カメラ」と称して説明する。
【0060】
装置本体A001においては、カメラ部A100の背面側にプリンタ部(記録装置部)B100が一体的に組み込まれている。プリンタ部B100は、メディアパックC100から供給されるインクとプリント媒体を用いて画像を記録する。本構成では、装置本体A001から外装を外して背面側から見た図5から明らかなように、装置本体A001の同図中の右手側にメディアパックC100が挿入され、装置本体A001の同図中左手側にプリンタ部B100が配置される。プリンタ部B100によって記録を行う場合には、カメラ部A100における後述の液晶表示部A105を上側、レンズA101を下側にするように、装置本体A001を置いた姿勢とすることができる。この記録姿勢において、プリンタ部B100における後述の記録ヘッドB120は、インクを下向きに吐出する姿勢となる。記録姿勢は、カメラ部A100による撮影状態の姿勢と同様の姿勢とすることも可能であり、上記の記録姿勢に限られることはない。記録動作の安定性の面からは、上記のインクを下向きに吐出する記録姿勢が好ましい。
【0061】
以下においては、本例の装置の機械的な基本構成をA「カメラ部」、B「メディアパック」、C「プリンタ部」とに分けて説明し、また、信号処理系の基本構成はD「信号処理系」として説明する。
【0062】
A「カメラ部」
カメラ部A100は、基本的には、一般的なデジタルカメラを構成するものであり、後述するプリンタ部B100と共に装置本体A001に一体的に組み合わせられることによって、図1から図3のような外観のプリンタ内蔵のデジタルカメラを構成する。図1から図3において、A101はレンズ、A102はファインダー、A102aはファインダー窓、A103はストロボ、A104はレリーズボタン、A105は液晶表示部(外部表示部)である。カメラ部A100は、後述するように、CCDを用いて撮像したデータの処理、コンパクトフラッシュメモリカード(CFカード)A107への画像の記憶、画像の表示、プリンタ部B100との間の各種データの授受等をする。A109は、撮影された画像を後述のプリント媒体C104に記録した場合に、画像が記録されたプリント媒体C104が排出される排出部である。図5に示されるA108は、カメラ部A100およびプリンタ部B100の電源としての電池である。
【0063】
B「メディアパック」
メディアパックC100は、装置本体A001に対して着脱可能であり、本例の場合は、装置本体A001の挿入部A002(図3参照)から差し込まれることによって、図1のように装置本体A001に装着される。挿入部A002は、メディアパックC100が装着されていないときは図3のように閉じられており、それが装着されるときに開かれる。図5は、メディアパックC100が装着された装置本体A001から、外装を外した状態を示す。メディアパックC100のパック本体C101には、図4のように、シャッターC102が矢印D方向にスライド可能に備えられている。シャッターC102は、メディアパックC100が装置本体A001に装着されていないときには図4中の2点鎖線の位置にスライドしており、メディアパックC100が装置本体A001に装着されたときには、図4中の実線の位置にスライドする。
【0064】
パック本体C101には、インクパックC103とプリント媒体C104が収容されている。図4において、インクパックC103は、プリント媒体C104の下方に収容される。本例の場合、インクパックC103は、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)のインクを個別に収容するように3つ備えられており、またプリント媒体C104は20枚程度重ねて収容されている。それらのインクとプリント媒体C104は、画像の記録に最適な組合せのものが選択された上、同じメディアパックC100内に収容されている。したがって、インクとプリント媒体の組合せが異なる種々のメディアパックC100(例えば、超高画質用、ノーマル画質用、シール(分割シール)用等のメディアパック)を用意しておいて、記録すべき画像の種類、および画像が形成されたプリント媒体の用途などに応じて、それらのメディアパックC100を選択的に装置本体A001に装着することにより、最適な組合せのインクとプリント媒体を用いて、目的に応じた画像を確実に記録することができる。また、メディアパックC100には後述するEEPROM(識別IC)が備えられており、そのEEPROMには、メディアパックが収容しているインクとプリント媒体の種類や残量などの識別データが記憶される。
【0065】
インクパックC103は、メディアパックC100が装置本体A001に装着されたときに、Y,M,Cのインクのそれぞれに対応する3つのジョイントC105を通して、後述する装置本体A001側のインク供給系に接続される。一方、プリント媒体C104は、図示しない分離機構によって一枚ずつ分離されてから、後述する給紙ローラC110(図9参照)によって矢印C方向に送り出される。その給紙ローラC110の駆動力は、装置本体A001側に備わる後述の搬送モータM002(図9参照)から、連結部C110aを介して供給される。
【0066】
また、パック本体C101には、後述するプリンタ部の記録ヘッドをワイピングするためのワイパーC106と、そのプリンタ部から排出された廃インクを吸収するためのインク吸収体C107と、が備えられている。プリンタ部における記録ヘッドは、後述するように矢印Aの主走査方向に往復移動する。メディアパックC100が装置本体A001から外されているときは、シャッターC102が図4中の2点鎖線の位置にスライドして、ジョイントC105、ワイパーC106、およびインク吸収体C107などを保護する。
【0067】
C「プリンタ部」
本例のプリンタ部B100は、インクジェット記録ヘッドを用いるシリアルタイプである。このプリンタ部B100については、C−1「プリント動作部」、C−2「プリント媒体搬送系」、およびC−3「インク供給系」に分けて説明する。
【0068】
C−1「プリント動作部」
図6は、プリンタ部B100全体の斜視図、図7は、プリンタ部B100の一部を取り外した斜視図である。
【0069】
プリンタ部B100の本体内部の定位置には、図5のように、装置本体A001に装着されたメディアパックC100の先端部分が位置する。メディアパックC100から矢印C方向に送り出されたプリント媒体C104は、後述するプリント媒体搬送系におけるLFローラB101とLFピンチローラB102との間に挟まれつつ、プラテンB103上にて矢印Bの副走査方向に搬送される。B104は、ガイド軸B105とリードスクリューB106に沿って矢印Aの主走査方向に往復移動されるキャリッジである。
【0070】
キャリッジB104には、図8のように、ガイド軸B105用の軸受けB107と、リードスクリューB106用の軸受けB108が設けられている。キャリッジB104の定位置には、図7のように、軸受けB108の内側に突出するスクリューピンB109がばねB110によって取り付けられている。そして、リードスクリューB106の外周部に形成された螺旋溝に対して、スクリューピンB109の先端がはまり合うことによって、リードスクリューB106の回転がキャリッジB104の往復移動に変換される。
【0071】
また、キャリッジB104には、Y,M,Cのインクを吐出可能なインクジェット記録ヘッドB120と、その記録ヘッドB120に供給されるインクを収容するサブタンク(図示せず)が搭載されている。記録ヘッドB120には、矢印Aの主走査方向と交差する方向(本例の場合は、直交する方向)に沿って並ぶ複数のインク吐出口B121(図8参照)が形成されている。インク吐出口B121は、サブタンクから供給されたインクを吐出可能なノズルを構成する。インクを吐出させるためのエネルギーの発生手段としては、ノズル毎に備えた電気熱変換体を用いることができる。その電気熱変換体は、発熱駆動されることによってノズル内のインク中に気泡を発生させ、その発泡エネルギーによってインク吐出口B121からインク滴を吐出させる。
【0072】
サブタンクは、メディアパックC100に収容されているインクパックC103よりも小容量であり、少なくともプリント媒体C104の1枚分の画像記録に必要な量のインクを収容する大きさとなっている。サブタンクにおいて、Y,M,Cのインク毎のインク収容部分には、それぞれインク供給部と負圧導入部が形成されており、それらのインク供給部は対応する3つの中空のニードルB122に個別に接続され、また、それらの負圧導入部は共通の供給エアー口B123に接続されている。このようなサブタンクには、後述するように、キャリッジB104が図6のようなホームポジションに移動したときに、メディアパックC100のインクパックC103からインクが補給される。
【0073】
図8のキャリッジB104において、B124はニードルカバーであり、ニードルB122とジョイントC105とが連結していないときは、スプリングの力によって同図のように、ニードルB122を保護する位置に移動しており、ニードルB122とジョイントC105とが連結するときは、スプリングの力に抗して同図中の上方に押されてニードルB122の保護を解く。キャリッジB104の移動位置は、キャリッジB104側のエンコーダセンサB131と、プリンタ部B100の本体側のリニアスケールB132(図6参照)と、によって検出される。また、キャリッジB104がホームポジションに移動したことは、キャリッジB104側のHP(ホームポジション)フラグB133と、プリンタ部B100の本体側のHPセンサB134(図7参照)と、によって検出される。
【0074】
図7において、ガイド軸B105の両端には、その中心軸から偏心した位置に支軸(図示せず)が設けられている。ガイド軸B105は、その支軸を中心として回動調整されることにより、キャリッジ104の位置が調整されて、記録ヘッドB120と、プラテンB103上のプリント媒体C104と、の間の距離(「紙間距離」ともいう)が調整される。また、リードスクリューB106は、スクリューギアB141、アイドラギアB142、およびモータギアB143を介して、キャリッジモータM001によって回転駆動される。また、B150は、後述する制御系と記録ヘッドB120とを電気的に接続するためのフレキシブルケーブルである。
【0075】
記録ヘッドB120は、キャリッジB104と共に矢印Aの主走査方向に移動しつつ、画像信号に応じてインク吐出口B121からインクを吐出することによって、プラテンB103上のプリント媒体に1行分の画像を記録する。このような記録ヘッドB120による1行分の記録動作と、後述するプリント媒体搬送系による矢印Bの副走査方向におけるプリント媒体の所定量の搬送動作と、を繰り返すことによって、プリント媒体上に順次画像を記録する。
【0076】
C−2「プリント媒体搬送系」
図9は、プリンタ部B100におけるプリント媒体搬送系の構成部分の斜視図である。図9において、B201は対の排紙ローラであり、同図中上側の一方の排紙ローラB201は、排紙ローラギアB202と中継ギアB203を介して、搬送モータM002により駆動される。同様に、前述したLFローラB101は、LFローラギアB204と中継ギアB203を介して、搬送モータM002により駆動される。排紙ローラB201とLFローラB101は、搬送モータM002の正転時の駆動力によって、プリント媒体C104を矢印Bの副走査方向に搬送する。
【0077】
一方、搬送モータM002が逆転したときは、切り替えスライダB211および切り替えカムB212を介して、圧板ヘッドB213と図示しないロック機構が駆動されると共に、メディアパックC100側の給紙ローラC110に駆動力が伝達される。すなわち、圧板ヘッドB213は、搬送モータM002の逆転時の駆動力によって、メディアパックC100のシャッターC102の窓部C102A(図4参照)を通って、メディアパックC100内に集積されているプリント媒体C104を図4中の下方に押圧する。これにより、図4中の最下位置のプリント媒体C104がメディアパックC100内の給紙ローラC110上に押し付けられる。また、図示しないロック機構は、搬送モータM002の逆転時の駆動力によって、装置本体A001に対してメディアパックC100をロックしてメディアパックC100の取り外しを禁止する。また、メディアパックC100側の給紙ローラC110は、搬送モータM002の逆転時の駆動力が伝達されることによって、図4中最下位置の1枚のプリント媒体C104を矢印C方向に搬出する。
【0078】
このように、搬送モータM002が逆転することによって、メディアパックC100からプリント媒体C104が1枚だけ矢印C方向に取り出され、その後、搬送モータM002が正転することによって、そのプリント媒体C104が矢印B方向に搬送される。
【0079】
C−3「インク供給系」
図10は、プリンタ部B100におけるインク供給系の構成部分の斜視図、図11は、そのインク供給系の構成部分にメディアパックC100が装着されたときの平面図である。
【0080】
プリンタ部B100に装着されたメディアパックC100のジョイントC105は、ホームポジションに移動したキャリッジB104側のニードルB122(図8参照)の下に位置する。プリンタ部B100の本体には、ジョイントC105の下方に位置するジョイントフォークB301(図10参照)が備えられており、そのジョイントフォークB301がジョイントC105を上動させることにより、ジョイントC105がニードルB122に接続される。これにより、メディアパックC100側のインクパックC103と、キャリッジB104側のサブタンクのインク供給部と、の間のインク供給路が形成される。また、プリンタ部B100の本体には、ホームポジションに移動したキャリッジB104の供給エアー口B123(図8参照)の下に位置する供給ジョイントB302が備えられている。この供給ジョイントB302は、供給チューブB303を介して、負圧発生源としてのポンプのポンプシリンダB304に接続されている。供給ジョイントB302は、ジョイントリフタB305によって上動されることにより、キャリッジB104側の供給エアー口B123に接続される。これにより、キャリッジB104側のサブタンクの負圧導入部と、ポンプシリンダB304と、の間の負圧導入路が形成される。ジョイントリフタB305は、ジョイントモータM003の駆動力によって、供給ジョイントB302と共にジョイントフォークB301を上下動させる。
【0081】
サブタンクの負圧導入部には、空気の通過を許容し、かつインクの通過を阻止する気液分離部材(図示せず)が備えられている。気液分離部材は、負圧導入路を通して吸引されるサブタンク内の空気の通過を許容し、これによりメディアパックC100からサブタンクにインクが補給される。そして、サブタンク内のインクが気液分離部材に達するまで、インクが充分に補給されたときに、その気液分離部材がインクの通過を阻止することにより、インクの補給が自動的に停止する。気液分離部材は、サブタンクのインク毎のインク収容部分におけるインク供給部に備えられており、それらのインク収容部分毎に、インクの補給を自動的に停止させる。
【0082】
また、プリンタ部B100の本体には、ホームポジションに移動したキャリッジB104側の記録ヘッドB120(図8参照)に対して、キャッピングが可能な吸引キャップB310が備えられている。吸引キャップB310は、その内部に、吸引チューブB311を通してポンプシリンダB304から負圧が導入されることによって、記録ヘッドB120のインク吐出口B121からインクを吸引排出(吸引回復処理)させることができる。また、記録ヘッドB120は、必要に応じて、画像の記録に寄与しないインクを吸引キャップB310内に吐出させる(予備吐出処理)。吸引キャップB310内のインクは、ポンプシリンダB304から、廃液チューブB312と廃液ジョイントB313を通して、メディアパックC110内のインク吸収体C107に排出される。
【0083】
ポンプシリンダB304は、それを往復駆動するためのポンプモータM004などと共にポンプユニットB315を構成する。ポンプモータM004は、ワイパーリフタB316(図10参照)を上下動させるための駆動源としても機能する。ワイパーリフタB316は、プリンタ部B100に装着されたメディアパックC100のワイパーC106を上動させることによって、そのワイパーC106を記録ヘッドB120のワイピングが可能な位置に移動させる。
【0084】
図10および図11において、B321は、ポンプシリンダB304によって構成されるポンプの動作位置がホームポジションにあることを検出するポンプHPセンサである。また、B322は、前述したインク供給路および負圧導入路が形成されたことを検出するジョイントHPセンサである。また、B323は、プリンタ部B100の本体を構成するシャーシである。
【0085】
D「信号処理系」
図12は、カメラ部A100とプリンタ部B100の概略のブロック構成図である。
【0086】
カメラ部A100において、101は撮像素子としてのCCD、102は音声入力のためのマイク、103はハードウェア処理を行なうASIC、104は画像データ等を一時的に記憶する第1メモリ、105は撮像画像を記憶するCFカード(「CFカードA107」に相当)、106は撮影画像または再生画像を表示するLCD(「液晶表示部A105」に相当)、120はカメラ部A100の制御をする第1CPU、である。
【0087】
プリンタ部B100において、210は、カメラ部A100とプリンタ部B100との間のインターフェース、201は画像処理部(画像を2値化する2値化処理部を含む)、202は画像処理を行なう上で使用する第2メモリ、203はバンドメモリ制御部、204はバンドメモリ、205はマスクメモリ、206はヘッド制御部、207は記録ヘッド(「記録ヘッドB120」に相当)、208はエンコーダ(「エンコーダセンサB131」に相当)、209はエンコーダカウンタ、220はプリンタ部B100を制御する第2CPU、221はモータドライバ、222はモータ(「モータM001,M002,M003,M004」に相当)、223はセンサ(「HPセンサB134,B321,B322」を含む)、224はメディアパックC100に内蔵されているEEPROM、230は音声エンコーダ部、250は装置全体に電源を供給する電源部(「電池A108」に相当)、である。
【0088】
図13は、カメラ部A100における信号処理の説明図である。撮影モードの時は、レンズ107を通してCCD101により撮像された画像は、ASIC103により信号処理(CCD信号処理)され、YUV輝度2色差信号に変換される。更に、所定の解像度にリサイズされ、JPEG圧縮されてCFカード105に記録される。また、音声に関しては、マイク102より入力され、ASIC103を介してCFカード105に記憶される。音声の記録に関しては、撮影時と同時、または、撮影後のアフレコとして記憶させることができる。再生モードの時には、CFカード105よりJPEG画像が読み出され、ASIC103によりJPEG伸張され、更に表示用の解像度にリサイズされてLCD106に表示される。
【0089】
図14は、プリンタ部B100における信号処理の説明図である。
【0090】
カメラ部A100側で再生された画像、即ちCFカード105より読み出された画像は、図13のように、ASIC103によってJPEG伸張され、プリントする解像度に適する解像度にリサイズされる。そして、リサイズされた画像データ(YUV)はインターフェース部210を介してプリンタ部B100へ送られる。プリンタ部B100は、図14のように、カメラ部A100より送られた画像データを画像処理部201により画像処理し、画像データのRGB信号への変換、カメラの特性に応じた入力γ補正、ルックアップテーブル(LUT)を用いての色補正および色変換、プリントするための2値化信号への変換をする。2値化処理の際には、誤差拡散(ED)処理を行うために、誤差メモリとして第2メモリ202を用いる。本例の場合、画像処理部201における2値化処理部は誤差拡散処理を行なっているが、ディザパターンを使った2値化処理等、他の処理を行うことも可能である。2値化されたプリントデータはバンドメモリ制御部203によって、一旦バンドメモリ204に記憶される。プリンタ部B100のエンコーダカウンタ209には、記録ヘッド207およびエンコーダ208を搭載したキャリッジB104が一定距離移動する毎に、エンコーダ208からのエンコーダパルスが入る。そして、このエンコーダパルスに同期して、バンドメモリ204とマスクメモリ205からプリントデータが読み出され、そのプリントデータに基づき、ヘッド制御部206が記録ヘッド207を制御して記録を行う。
【0091】
図14中のバンドメモリ制御について説明すると次のとおりである。
【0092】
記録ヘッド207における複数のノズルは、例えば、1200dpiの密度をなすように列状に形成されている。このような記録ヘッド207を用いて画像を記録すべく、キャリッジを1回走査させるときには、副走査方向(以下、「縦(Y方向)」ともいう)においてはノズル数分、主走査方向(以下、「横(X方向)ともいう」)においては記録領域分の記録データ(1走査分の記録データ)を、予め作成しておく必要がある。記録データは、画像処理部201にて作成されてから、バンドメモリ制御部203によってバンドメモリ204に一旦蓄えられる。バンドメモリ204に1走査分の記録データが蓄えられた後、キャリッジが主走査方向に走査される。その際、エンコーダ208より入力されたエンコーダパルスがエンコーダカウンタ209によってカウントされ、このエンコーダパルスにしたがってバンドメモリ204から記録データが読み出され、その画像データに基づいて記録ヘッド207からインク滴が吐出される。記録ヘッド207の往走査時および復走査時に画像を記録(往路記録および復路記録)する双方向記録方式を採用した場合には、記録ヘッド207の走査方向に応じて、バンドメモリ204から画像データが読み出される。例えば、往路記録時は、バンドメモリ204から読み出される画像データのアドレスが順次インクリメントされ、復路記録時は、バンドメモリ204から読み出される画像データのアドレスが順次デクリメントされる。
【0093】
実際には、画像処理部201により作成された画像データ(C,M,Y)がバンドメモリ204に書き込まれて、1バンド分の画像データが準備されたとき、記録ヘッド207の走査が可能となる。そして、記録ヘッド207を走査し、バンドメモリ204より画像データを読み出して、その画像データに基づいて記録ヘッド207が画像を記録する。記録動作の間に、次に記録すべき画像データが画像処理部201にて作成され、その画像データは、その記録位置に対応するバンドメモリ204の領域に書き込まれる。
【0094】
このように、バンドメモリ制御は、画像処理部201により作成された記録データ(C,M,Y)をバンドメモリ204に書込む作業と、キャリッジの走査動作に合わせて、記録データ(C,M,Y)をヘッド制御部206に送るために読み出す作業と、を切替えながら行なう。
【0095】
図14中のマスクメモリ制御について説明すると次のとおりである。
【0096】
このマスクメモリ制御は、マルチパス記録方式を採用した場合に必要となる。マルチパス記録方式の場合、記録ヘッド207のノズル列の長さに相当する幅をもつ1行分の記録画像は、記録ヘッド207の複数回の走査に分けて記録される。すなわち、副走査方向に間欠的に搬送されるプリント媒体の搬送量がノズル列の長さの1/Nとされ、例えば、N=2のときは、1行分の記録画像が2回の走査に分けて記録(2パス記録)され、N=4のときは、1行分の記録画像が4回の走査に分けて記録(4パス記録)される。同様に、N=8のときは8パス記録、N=16のときは16パス記録となる。したがって、1行分の記録画像が記録ヘッド207の複数回の走査によって完成されることになる。
【0097】
実際には、マスクメモリ205に、画像データを記録ヘッド207の複数回の走査に割り当てるためのマスクデータが格納されており、そのマスクデータと画像データとの論理積(AND)データに基づき、記録ヘッド207がインクを吐出して画像を記録する。
【0098】
また、図14において、CFカード105に記憶された音声データは、ASIC102により、画像データと同じように、インターフェース210を介してプリンタ部B100へ送られる。プリンタ部B100に送られた音声データは、音声エンコーダ230においてコード化(エンコード)されて、プリントする画像の中にコードデータとして記録される。プリント画像に音声データを入れる必要の無い時、または、音声データの無い画像をプリントする際には、当然に、コード化された音声データはプリントされず、画像のみがプリントされる。
【0099】
本実施形態においては、カメラ部A100とプリンタ部B100が一体となったプリンタ内蔵カメラとして説明を行なってきた。しかし、カメラ部A100とプリンタ部B100を分離した別々の装置とし、それらをインターフェース210により接続した構成においても同様に構成して、同様の機能を実現することが可能である。
【0100】
「特徴的な構成」
以下、本発明の特徴的な構成の実施形態について説明する。
【0101】
図15は、カメラ部A100を主体として、前述した図12のカメラ一体型プリンタのブロック構成図を概略的に現した図である。
【0102】
図15において、カメラ一体型プリンタのカメラ部A100には、CPU1(図12の「第1CPU120」に相当)、ROM2、RAM3、キー入力装置4、画像撮影装置5(図12の「CCD101」を含む)とデジタル画像生成ユニット6、画像表示装置7(図12の「LCD106」を含む)、および画像格納装置8(図12の「メモリ104」および「CFカード105」を含む)が備えられている。また、図15において、プリンタ部B100はインターフェース9(図12の「インターフェース210」に相当)とプリント装置10によって構成されている。
【0103】
また、プリンタに接続されるカメラ、およびプリンタに接続されるカメラ内蔵の情報機器として、カメラ部A100が構成される場合には、図15におけるプリント装置10がカメラ外部のプリント装置となり、この外部のプリント装置10とインターフェース9は、外部プリント装置用の接続ケーブル、もしくは赤外線通信手段によって、カメラ部A100に接続されることになる。また、プリンタに接続されるカメラ内蔵の通信機器としてカメラ部A100が構成される場合には、さらにデータ通信装置が加えられることになる。また、プリンタに接続されるカメラ内蔵のPC、PCカードカメラをコントロールするプリンタに接続されたPC、および遠隔操作が可能なカメラをコントロールするプリンタに接続された情報機器が構成される場合には、さらに汎用外部インターフェースにアクセスするための装置が加えられることになる。
【0104】
図15において,CPU1は、ROM2に格納された各種プログラムを実行し、必要に応じてRAM3にデータを書込んだり、RAM3のデータを参照する処理を実行する。
【0105】
ROM2には、上述した通信機記や情報機器の制御を司るためのメインプログラム、およびカメラ一体型プリンタにおける各構成部の制御を司るためのプログラムなどが格納されている。また、ROM2には、キー入力装置4からの入力指示に基づいて、種々の操作モードにおいて必要な処理を実行するためのプログラムも格納されている。RAM3は、後述するように、ROM2に格納されたプログラムの実行に伴なって、必要なデータが書込まれたり、書込まれたデータが参照されたりする。また、RAM3は、後述するように、各種処理の実行に伴なって撮影画像を展開するバッファとして使用されたり、各種処理の設定状態を記録管理する管理メモリとして使用されたり、各種処理を実行する上でのワークメモリとして使用されたりする。
【0106】
キー入力装置4は、後述するように、各種操作モードを切替えるための指示を与えるキー入力、および切替えられた操作モードにおける各種処理の実行を促すためのキー入力を行う。また、キー入力装置4は、撮影処理の実行指示、プリント部数の指定指示、およびプリント処理の実行指示などの各種実行指示の入力を行う。
【0107】
画像撮影装置5は、画像撮影操作モードにおいて撮影処理の実行指示がなされた場合に、光学系の装置を通して画像の撮影処理をする。デジタル画像生成ユニット6は、画像撮影装置5における光学系の装置を通して撮影された画像データをデジタル化し、各種処理において取扱うことが可能なデータを生成する。画像表示装置7は、後述するように、撮影された画像データ、再生された画像データ、加工された画像データ、プリント部数を示す数字データ、エラーメッセージ、および操作を促すメッセージを示す文字データなどを、実行プログラムの指示に基づいて表示する。
【0108】
画像格納装置8は、撮影された画像データをCFカードを始めとするメモリカード等の格納メディア(図12中の「CFカード105」を含む)に書込む処理と、格納メディアに格納されている画像データを読込み再生する処理を行う。また、この画像格納装置8は、プリント指定されたデータをプリント指定ファイルとして書込んだり、このプリント指定ファイルを読込んだりする処理にも使用されて、プリント処理の実行を促したり、プリント指定データを更新したりする処理を行う。
【0109】
CPU1の制御下におけるプリンタドライバ(図示せず)は、プリント用に展開された画像データをプリントデータに変換し、プリント装置10との取り決めに基づいて、プリント装置10へプリント実行の依頼を発行する。また、プリント装置10からの応答に基づくメッセージを画像表示装置7へ表示する処理も行う。プリント装置10は、プリンタドライバ9により発行された依頼内容に基づいて、プリント処理を実行する。
【0110】
次に、本発明の特徴的な構成を実施形態毎に説明する。
【0111】
(第1の実施形態)
図16は、本発明の第1の実施形態における制御系の主要部を説明するための機能ブロック図である。図16において、1100は、各種操作モードを切替えるための操作モード切替え手段である。1110は設定モード操作手段であり、切替え手段1100により切替えられた操作モードに応じて、カメラの操作状態を設定する。1120は、画像を撮影するための操作を行う画像撮影モード操作手段である。1130は、撮影した画像を再生するための操作を行う画像再生モード操作手段、1140は、撮影した画像をプリント指定するための操作を行うプリント指定操作手段、1150は、撮影した画像を加工するための操作を行う画像加工操作手段である。
【0112】
図17は、図16中の設定モード操作手段1110の機能ブロック図である。図17において、1111は、設定項目の表示処理を含め、設定モードにおける操作の管理を行う設定値管理手段である。1112は設定項目指定手段であり、管理手段1111により管理されて、設定値の設定項目を指定する。1113は設定値入力手段であり、指定手段1112により指定された設定項目に、設定値入力もしくは設定を行う。1114は設定値管理メモリであり、入力手段1112により入力された値を管理し記憶する。
【0113】
図18は、図16中の画像撮影モード操作手段1120の機能ブロック図である。図18において、1121は、画像の撮影処理に関する操作を管理する画像撮影操作管理手段である。1122は画像撮影手段であり、操作管理手段1121により撮影指示がなされた場合に、直接もしくはリモートコントロールにより、画像の撮影処理を行う。1123は、撮影手段1122により撮影された画像を格納メディアに格納する撮影画像管理手段である。1124はプリント部数指定手段であり、管理手段1122により画像が格納メディアに格納された後、操作管理手段1121によりプリント部数指定の指示がなされた場合に、格納された撮影画像に対してプリント部数の指定を行う。1125はプリント指定ファイル生成手段であり、指定手段1124によりプリント部数が指定された場合に、対象となる撮影画像およびプリント部数をプリント対象画像として指定するためのプリント指定ファイルを生成する。1126は、画像プリント手段であり、操作管理手段1121によりプリント実行指示がなされた場合に、プリント指定ファイル生成手段1125により生成されたプリント指定ファイルに指定された内容に基づいて、プリント処理を実行する。1127は、プリント指定ファイルに指定された内容を解析するプリント指定ファイル解析手段である。また、撮影画像管理手段1123は、指定された撮影画像を格納メディアより読込む。
【0114】
図19は、図18中の撮影画像管理手段1123の機能ブロック図である。本例の撮影画像管理手段1123において、撮影画像取扱い振分け手段1231は、撮影画像の取扱い処理を振分けることによって、図12中のCFカード195などの撮影画像格納メディア1234を管理する。すなわち、図18中の画像撮影手段1122からの依頼のように撮影画像の書込み指示がなされた場合には、撮影画像書込み手段1232により、撮影画像格納メディア1234に撮影画像を書込む。また、図18中の画像プリント手段1126からの依頼のように撮影画像の読込み指示がなされた場合には、撮影画像読込み手段1233により、撮影画像格納メディア1134に格納されている撮影画像を指示に基づいて読込む。
【0115】
図20は、図16中の画像再生モード操作手段1130の機能ブロック図である。図20において、1131は、画像の再生処理に関する操作を管理する画像再生操作管理手段である。1123は撮影画像管理手段であり、操作管理手段1131により再生指示がなされた場合に、再生指示のなされた画像を図19中の格納メディア1134から読込む。1132は、読込まれた画像の再生処理を行う画像再生手段である。1124はプリント部数指定手段であり、操作管理手段1131によりプリント部数指定指示が-なされた場合に、格納された撮影画像に対してプリント部数の指定を行う。1125はプリント指定ファイル生成手段であり、指定手段1124によりプリント部数が指定された場合に、対象となる撮影画像およびプリント部数をプリント対象画像として指定するためのプリント指定ファイルを生成する。1126は画像プリント手段であり、操作管理手段1131によりプリント実行指示がなされた場合に、プリント指定ファイル生成手段1125により生成されたプリント指定ファイルの指定内容に基づいて、プリント処理を実行する。1127はプリント指定ファイル解析手段であり、プリント指定ファイルに指定された内容を解析する。
【0116】
図21は、図16中のプリント指定操作手段1140の機能ブロック図である。図21において、1141は、撮影画像のプリント指定処理に関する操作を管理するためのプリント指定操作管理手段である。1142は画像指定手段であり、操作管理手段1141によりプリント指定の指示がなされた場合に、指定された撮影画像を格納メディアから読込む撮影画像管理手段1123を用いて、指定対象となる画像を読込み再生してプリント指定の処理を行う。1124はプリント部数指定手段であり、操作管理手段1141により、プリント指定対象となる撮影画像のプリント部数指定の指示がなされた場合に、指示された撮影画像に対してプリント部数の指定を行う。1125はプリント指定ファイル生成手段であり、指定手段1124によりプリント部数が指定された場合に、対象となる撮影画像とプリント部数をプリント対象画像として指定するためのプリント指定ファイルを生成する。1126は画像プリント手段であり、操作管理手段1141によりプリント実行の指示がなされた場合に、プリント指定ファイル生成手段1125により生成されたプリント指定ファイルの指定内容に基づいて、プリント処理を実行する。1127はプリント指定ファイル解析手段であり、プリント指定ファイルに指定された内容を解析する。
【0117】
図22は、図16中の画像加工操作手段150の機能ブロック図である。図21において、1151は、撮影画像の加工処理に関する操作を管理する加工画像操作管理手段である。1152は画像加工手段であり、操作管理手段1151により加工画像再生の指示がなされた場合に、指定された撮影画像を格納メディアから読込む撮影画像管理手段1123を用いて、指定対象となる画像を読込み再生する。1124はプリント部数指定手段であり、画像加工対象となっている加工画像のプリント部数指定の指示が操作管理手段1151によりなされた場合に、指示された加工画像に対してプリント部数の指定を行う。1125は、前述したプリント指定ファイル生成手段であり、指定手段1124によりプリント部数が指定された場合に、対象となる加工画像とプリント部数をプリント対象画像として指定するためのプリント指定ファイルを生成する。1126は画像プリント手段であり、操作管理手段1151によりプリント実行指示がなされた場合に、プリント指定ファイル生成手段1125により生成されたプリント指定ファイルの指定内容に基づいて、プリント処理を実行する。1127はプリント指定ファイル解析手段であり、プリント指定ファイルに指定された内容を解析する。
【0118】
次に、作用について説明する。以下の説明において用いるフローチャートには、処理内容と処理手段とを対応付けるために、処理内容と共に、それを実行する代表的な手段の符号を付している。
【0119】
図23は、図16の制御系の処理を説明するためのフローチャートである。まず、装置の電源ONにより、装置の初期化処理が行われてから(ステップS1)、操作モードの切替え入力待ち状態となる(ステップS2、S3)。この切替え入力待ち状態において、電源OFFのキー入力があると(ステップS2)、終了処理(ステップS4)を実行してから、電源をOFFにして終了する。また、切替え入力待ち状態において、操作モードの切替え用のキー入力があると、モード判別処理(ステップS5)により操作モードを切替える。すなわち、「設定モード」に切替えられたときは設定モード操作処理(ステップS10)を実行し、「画像撮影モード」に切替えられたときは画像撮影モード操作処理(ステップS30)を実行し、「画像再生モード」に切替えられたときは画像再生モード操作処理(ステップS50)を実行し、「プリント指定モード」に切替えられたときはプリント指定操作処理(ステップS70)を実行し、「画像加工モード」に切替えられたときは画像加工操作処理(ステップS90)を実行する。
【0120】
図24は、図23の設定モード操作処理(ステップS10)を説明するためのフローチャートである。
【0121】
この設定モード操作処理においては、まず、設定モードに切替えられた時点にて初期化処理(ステップS11)を行い、キー入力の待ち状態となる(ステップS12、S13)。このキー入力の待ち状態において、電源OFFのキー入力があると(ステップS12)、終了処理(ステップS14)を実行してから、電源をOFFにして終了する。また、キー入力の待ち状態において、電源OFFキー以外のキーからの有効なキー入力があると、その入力キーをキー判別処理(ステップS15)により判別し、入力キーの種類に応じた処理を実行する。すなわち、入力キーが「設定項目移動キー」の場合には設定項目の指定処理を実行し(ステップS110)、入力キーが「設定内容移動キー」の場合には設定内容の指定処理を実行する(ステップS130)。また、入力キーが「設定モードの終了キー」の場合には、設定モード操作の終了処理(ステップS170)を実行して、設定モード操作処理を終了する。また、その他のキーから入力があった場合には、その入力キーに応じた必要な処理が実行される。
【0122】
図25は、図23の画像撮影モード操作処理(ステップS30)を説明するためのフローチャートである。
【0123】
この画像撮影モード操作処理においては、まず、画像撮影モードに切替えられた時点にて初期化処理(ステップS31)を行い、キー入力の待ち状態となる(ステップS32、S33)。このキー入力の待ち状態において、電源OFFのキー入力があると(ステップS32)、終了処理(ステップS34)を実行してから、電源をOFFにして終了する。また、キー入力の待ち状態において、電源OFFキー以外のキーからの有効なキー入力があると、その入力キーをキー判別処理(ステップS35)により判別し、入力キーの種類に応じた処理を実行する。すなわち、入力キーが「シャッターキー」の場合には、画像を撮影する画像撮影処理(ステップS36)を行い、撮影した画像を格納メディア(CFカードを始めとするメモリカード)に格納する撮影画像格納処理(ステップS37)を実行する。入力キーがプリント部数を指定する「部数指定キー」の場合には、プリント部数指定処理(ステップS38)により、撮影した画像のプリント部数を指定し、その指定されたプリント部数に基づいてプリント指定ファイルを作成してから、そのプリント指定ファイルを格納メディアに書込むプリント指定ファイル書込み処理(ステップS39)を実行する。また、入力キーが「プリント実行キー」の場合には、プリント指定ファイル読込み処理(ステップS40)により、格納メディアに格納されているプリント指定ファイルを読込み、そして、そのプリント指定ファイルを解析して、プリント実行パラメータを作成した上、そのプリント実行パラメータに基づくプリント処理をプリント実行処理(ステップS41)にて実行する。入力キーが「画像撮影モードの終了キー」の場合には、画像撮影モード操作の終了処理(ステップS43)を実行して、画像撮影モード操作処理を終了する。また、その他のキーからのキー入力があった場合には、そのキーに応じた必要な処理を実行する(ステップS42)。
【0124】
図26は、図23の画像再生モード操作処理(ステップS50)を説明するためのフローチャートである。
【0125】
この画像再生モード操作処理においては、まず、画像再生モードに切替えられた時点にて初期化処理(ステップS51)を行い、キー入力の待ち状態となる(ステップS52、S53)。このキー入力の待ち状態において、電源OFFのキー入力があると(ステップS52)、終了処理(ステップS54)を実行してから、電源をOFFにして終了する。また、キー入力の待ち状態において、電源OFFキー以外のキーからの有効なキー入力があると、その入力キーをキー判別処理(ステップS55)により判別し、入力キーの種類に応じた処理を実行する。すなわち、入力キーが「再生画像の切替えキー/再生モードの切替えキー」の場合には、画像再生処理(ステップS56)により、再生する画像の切替え/再生モードの切替えを行ってから、再生画像表示処理(ステップS57)により、再生された画像を表示する。入力キーが「プリント部数の指定キー」の場合には、プリント部数指定処理(ステップS38)により、切替えられた画像のプリント部数を指定し、その指定されたプリント部数に基づいてプリント指定ファイルを作成してから、そのプリント指定ファイルを格納メディアに書込むプリント指定ファイル書込み処理(ステップS59)を実行する。また、入力キーが「プリント実行キー」の場合には、プリント指定ファイル読込み処理(ステップS60)により、格納メディアに格納されているプリント指定ファイルを読込み、そして、そのプリント指定ファイルを解析して、プリント実行パラメータを作成した上、そのプリント実行パラメータに基づくプリント処理(ステップS61)を実行する。入力キーが「画像撮影モードの終了キー」の場合には、画像再生モード操作の終了処理(ステップS63)を実行して、画像再生モード操作処理を終了する。また、その他のキーからのキー入力があった場合には、そのキーに応じた必要な処理を実行する(ステップS62)。
【0126】
図27は、図23のプリント指定操作処理(ステップS70)を説明するためのフローチャートである。
【0127】
このプリント指定操作処理においては、まず、プリント指定モードに切替えられた時点にて初期化処理(ステップS71)を行い、キー入力の待ち状態となる(ステップS72、S73)。このキー入力の待ち状態において、電源OFFのキー入力があると(ステップS72)、終了処理(ステップS74)を実行してから、電源をOFFにして終了する。また、キー入力の待ち状態において、電源OFFキー以外のキーからの有効なキー入力があると、その入力キーをキー判別処理(ステップS75)により判別し、入力キーの種類に応じた処理を実行する。すなわち、入力キーが「指定画像切替えキー」の場合には、プリント指定対象画像の再生処理(ステップS76)により、プリント指定対象の画像の切替えを行ってから、再生画像表示処理(ステップS77)により、再生されたプリント指定対象の画像を表示する。入力キーが「プリント部数の指定キー」の場合には、プリント部数指定処理(ステップS78)により、切替えられた画像のプリント部数を指定し、その指定されたプリント部数に基づいてプリント指定ファイルを作成してから、そのプリント指定ファイルを格納メディアに書込むプリント指定ファイル書込み処理(ステップS79)を実行する。また、入力キーが「プリント実行キー」の場合には、プリント指定ファイル読込み処理(ステップS80)により、格納メディアに格納されているプリント指定ファイルを読込み、そして、そのプリント指定ファイルを解析して、プリント実行パラメータを作成した上、そのプリント実行パラメータに基づくプリント処理をプリント実行処理(ステップS81)にて実行する。入力キーが「プリント指定モードの終了キー」の場合には、プリント指定操作の終了処理(ステップS83)を実行して、プリント指定操作処理を終了する。また、その他のキーからのキー入力があった場合には、そのキーに応じた必要な処理を実行する(ステップS82)。
【0128】
図28は、図23の画像加工操作処理(ステップS90)を説明するためのフローチャートである。
【0129】
この画像加工操作処理においては、まず、画像加工モードに切替えられた時点にて初期化処理(ステップS91)を行い、キー入力の待ち状態となる(ステップS92、S93)。このキー入力の待ち状態において、電源OFFのキー入力があると(ステップS92)、終了処理(ステップS94)を実行してから、電源をOFFにして終了する。また、キー入力の待ち状態において、電源OFFキー以外のキーからの有効なキー入力があると、その入力キーをキー判別処理(ステップS95)により判別し、入力キーの種類に応じた処理を実行する。すなわち、入力キーが「加工画像切替えキー」の場合には、画像加工処理(ステップS96)により、画像の加工処理を行ってから、加工画像表示処理(ステップS97)により、加工された画像を表示する。入力キーが「プリント部数の指定キー」の場合には、プリント部数指定処理(ステップS98)により、加工された画像のプリント部数を指定し、その指定されたプリント部数に基づいてプリント指定ファイルを作成してから、そのプリント指定ファイルを格納メディアに書込むプリント指定ファイル書込み処理(ステップS99)を実行する。また、入力キーが「プリント実行キー」の場合には、プリント指定ファイル読込み処理(ステップS100)により、格納メディアに格納されているプリント指定ファイルを読込み、そして、そのプリント指定ファイルを解析して、プリント実行パラメータを作成した上、そのプリント実行パラメータに基づくプリント処理をプリント実行処理(ステップS101)にて実行する。入力キーが「画像加工モードの終了キー」の場合には、画像加工操作の終了処理(ステップS103)を実行して、画像加工操作処理を終了する。また、その他のキーからのキー入力があった場合には、そのキーに応じた必要な処理を実行する(ステップS102)。
【0130】
以上のように、本実施形態においては、カメラもしくはカメラをコントロールする機器において、画像を撮影する画像撮影モード(ステップS30)と、撮影した画像を再生する画像再生モード(ステップS50)と、外部の機器を用いたプリント時に、プリントさせるプリント指定情報を設定するプリント指定モード(ステップS90)と、撮影した画像に対して加工編集処理を施す画像加工モード(ステップS90)と、のいずれの操作モードにおいても、プリント対象となる画像の指定(ステップS40,S60,S80,S100)と、そのプリント部数の指定(ステップS38,S58,S78,S98)ができ、そして、この指定された画像に関してのプリント指示がなされた時点において、指定指定内容に基づくプリント実行処理(ステップS41,S61,S81,S101)をプリント指定ファイルを用いて実行できる。これにより、従来技術にはなかった操作性の向上を実現することができる。
【0131】
(第2の実施形態)
図29は、本実施形態における設定モード操作手段1110の機能ブロック図であり、前述した第1の実施形態における図17の設定モード操作手段1110に、日付プリント設定手段1210を備えた構成となっている。この日付プリント設定手段は、設定項目として、日付のプリントをするか否かを設定するためのものである。
【0132】
図30は、前述した第1の実施形態における図18中のプリント指定ファイル生成手段1125を本実施形態に適応させた場合の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【0133】
図30において、1221はプリント画像ファイル名取得手段であり、プリント指定のされた撮影画像をプリント対象画像として、そのファイル名を取得する。1222は、日付プリント設定判別手段であり、前述した図29の設定モード操作手段1110により設定された日付プリント設定項目の設定内容が記憶されている設定値管理メモリ1114を参照し、日付プリントの設定内容を判別する。1223は、撮影画像の撮影日付をプリント日付データとして取得する日付データ取得手段である。1224は、設定されたプリント部数をプリント部数データとして取得するプリント部数データ取得手段である。1220は、それぞれの取得データをプリント指定データとして生成するプリント指定データ生成手段である。1225は、その生成手段1220により生成されたプリント指定データをプリント指定ファイルとして格納メディアに格納するプリント指定ファイル書込み手段である。
【0134】
図31は、前述した第1の実施形態における図18中のプリント指定ファイル解析手段1127を本実施形態に適応させた場合の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【0135】
図31において、1234は、格納メディアに格納されているプリント指定ファイルを読込むプリント指定ファイル読込み手段である。1230は、読込んだプリント指定ファイルのデータを解析するプリント指定データ解析手段である。1231はプリント画像ファイル名設定手段であり、解析手段1230からプリント対象となるプリント画像ファイル名を取得し、プリント実行パラメータとしてプリント画像ファイル名を設定する。1232は日付データ設定手段であり、解析手段1230からプリント対象となる画像ファイルの日付データが取得できる場合には、その日付データを取得し、それが取得できない場合には日付データにNull(=0)をセットし、プリント実行パラメータとしてプリント日付データを設定する。1233はプリント部数設定手段であり、解析手段1230からプリント対象となる画像ファイルのプリント部数を取得し、プリント実行パラメータとしてプリント部数データを設定する。
【0136】
図32は、前述した第1の実施形態における図18中の画像プリント手段1126を本実施形態に適応させた場合の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【0137】
図32において、1240は、プリント実行時のパラメータとして設定されるプリント実行パラメータを取得するための取得手段である。1241はプリント画像展開手段であり、プリント実行パラメータに設定されているプリント画像ファイル名に基づいて、撮影画像管理手段1123(図18参照)からプリント画像ファイルを読込み、読込んだ画像をプリント実行のために展開する。1243は画像データプリント手段であり、プリント実行パラメータにNull(=0)以外の日付データが設定されている場合には、その日付データをプリント画像展開手段1241による展開画像に合成する。1243は、展開画像および日付データが合成された展開画像をプリントする画像データプリント手段である。1244はプリント部数繰り返し手段であり、プリント実行パラメータに設定されているプリント部数を取得し、その取得したプリント部数分のプリント処理を繰り返す。
【0138】
また、そのプリント部数繰り返し手段1244は、プリント実行パラメータに指定されたプリント部数分のプリント処理を繰り返すために、プリント画像展開手段1241、日付プリントデータ合成手段1242、および画像データプリント手段243による処理を指定されたプリント部数分繰り返し実行させるものであってもよい。
【0139】
次に、本実施形態の作用について説明する。以下の説明において用いるフローチャートには、処理内容と処理手段とを対応付けるために、処理内容と共に、それを実行する代表的な手段の符号を付している。
【0140】
図33は、前述した第1の実施形態における図24中の設定項目指定処理(ステップS110)を本実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【0141】
本実施形態の設定モード操作処理における設定項目指定処理は、まず、入力された設定項目移動キーの判別処理(ステップS111)をする。入力キーが「前方設定項目移動キー」の場合には、前方設定項目指定処理(ステップS112)により、種々の設定項目の表示画面上にてカーソルを前方へ順次移動させ、そのカーソルによって設定項目を選択的に指定することによって、その設定項目に応じた処理をする。例えば、日付プリント設定項目が指定されたときには、それを設定すべき項目として指定処理(ステップS113)し、その他の設定項目が指定されたときには、それを設定すべき項目として指定処理(ステップS114)する。一方、入力キーが「後方設定項目移動キー」の場合には、後方設定項目指定処理(ステップS115)により、種々の設定項目の表示画面上にてカーソルを後方へ順次移動させ、そのカーソルによって設定項目を選択的に指定することによって、その設定項目に応じた処理をする。例えば、日付プリント設定項目が指定されたときには、それを設定すべき項目として指定処理(ステップS116)し、その他の設定項目が指定されたときには、それを設定すべき項目として指定処理(ステップS117)する。
【0142】
図34は、前述した第1の実施形態における図24中の設定内容指定処理(ステップS130)を本実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【0143】
上述した図33の設定項目指定処理により日付プリント設定項目が指定された場合は、この図34の設定内容指定処理により、日付プリントの“あり”または“なし”の指定、つまり日付プリントをするか否かの指定をする。すなわち、まず、入力された設定内容移動キーの判別処理(ステップS131)をし、入力キーが「前方設定内容移動キー」の場合には、前方設定内容指定処理(ステップS132)により、種々の設定内容の表示画面上にてカーソルを前方へ順次移動させ、そのカーソルによって“あり”の表示部分を指定したときには、日付プリント“あり”の指定処理(ステップS133)をして、その指定内容を設定内容管理メモリ(本例の場合は、図29中の「設定内容管理メモリ1114」)に記憶させ、また、カーソルによって“なし”の表示部分を指定したときには、日付プリント“なし”の指定処理(ステップS134)をして、その指定内容を設定内容管理メモリに記憶させる。一方、入力キーが「後方設定内容移動キー」の場合には、後方設定内容指定処理(ステップS135)により、種々の設定内容の表示画面上にてカーソルを前方へ順次移動させる。そして、カーソルによって“あり”の表示部分を指定したときには、日付プリント“あり”の指定処理(ステップS136)をして、その指定内容を設定内容管理メモリに記憶させ、また、カーソルによって“なし”の表示部分を指定したときには、日付プリント“なし”の指定処理(ステップS137)をして、その指定内容を設定内容管理メモリに記憶させる。
【0144】
図35は、前述した第1の実施形態における図25中のプリント指定ファイル書込み処理(ステップS39)を本実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【0145】
本実施形態のプリント指定ファイル書込み処理においては、まず、プリント画像ファイル名取得処理(ステップS211)により、撮影されて格納メディアに格納された画像ファイルのファイル名を取得する。この取得された画像ファイルに関して、日付データ取得判別処理(ステップS212)により、前述した図34の指定処理によって設定内容管理メモリに指定された日付プリントの設定内容を参照して、日付プリントの“あり”または“なし”の判別をする。そして、日付プリント“あり”の場合には、日付データ取得処理(ステップS213)により、画像ファイルに記録されている日付データを取得する。一方、日付プリント“なし”の場合には、日付データの取得処理を行うことなく、処理を継続する。次に、指定されたプリント部数データの取得処理(ステップS214)を行い、それぞれ取得されたファイル名、日付データ、および部数をプリント指定データとして生成処理(ステップS215)する。そして、プリント指定データ書込み処理(ステップS216)により、その生成されたプリント指定データをプリント指定ファイルとしてファイル化する。そして、この作成されたプリント指定ファイルの解析とプリントパラメータの生成が前述した図25のプリント指定ファイル読込み処理(ステップS40)において行われてから、前述した図25のプリント実行処理(ステップS41)によりプリントが実行される。
【0146】
図36は、前述した第1の実施形態における図25中のプリント指定ファイル読込み処理(ステップS40)を本実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【0147】
本実施形態のプリント指定ファイル読込み処理においては、まず、プリント指定データの読込み処理(ステップS221)により、プリント指定ファイル中のプリント指定データを読込み、プリント画像ファイル名の取得処理(ステップS222)、日付データの取得処理(ステップS223)、および日付データの判定処理(ステップS224)が実行される。日付データがプリント指定データ中に存在しない場合には、日付データのデフォルトデータとして、Null(=0)データを設定する処理(ステップS225)が行われる。その後、プリント部数データの取得処理(ステップS226)を行ってから、プリントパラメータ生成処理(ステップS227)により、それぞれ取得されたファイル名、日付データ、およびプリント部数をプリントパラメータとして生成する。
【0148】
図37は、前述した第1の実施形態における図25中のプリント実行処理(ステップS41)を本実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【0149】
本実施形態におけるプリント実行処理は、前述した図36の読込み処理により生成されたプリントパラメータに基づいて実行される。まずは、プリントパラメータの解析処理(ステップS231)を行い、これにより取得された画像ファイル名の画像データの展開処理(ステップS232)を行う。そして、この展開された画像データに対して、取得された日付データを画像データとして合成する処理を日付データ合成展開処理(ステップS233)にて実行する。この日付データ合成展開処理においては、取得された日付データがNull(=0)の場合には、合成処理を行うことなく、処理を終了する(ステップS234)。そして、このようにして展開されたプリント画像データをプリント処理(ステップS235)においてプリントする。そして、そのプリント処理に伴なってプリント部数データを順次減算(ステップS236)し、プリント部数に指定された回数分だけプリント処理を繰り返して(ステップS237)、全部数分のプリントをする。したがって、本例の場合には、プリントすべき画像データをページデータとして作成してから、プリント部数分だけプリント処理を繰り返すことになる。
【0150】
図38は、上述した図37のプリント実行処理の変形例を説明するためのフローチャートである。
【0151】
本例の場合は、プリント画像データの展開処理(ステップS232)、日付データ合成展開処理(ステップS233)、およびプリント処理(ステップS235)を任意のラスター単位で実行し、それをプリント部数に応じて指定された回数分だけ繰り返す。本例によっても図37の場合と同様の処理をすることができる。
【0152】
また、本実施形態における図35のプリント指定ファイル書き込み処理、図36のプリント指定ファイル読込み処理、図37および図38のプリント実行処理は、図25の画像撮影モード操作処理においてのみならず、図26の画像再生モード操作処理、図27のプリント指定操作処理、および図28の画像加工操作処理においても同様に実施することが可能である。
【0153】
以上のように、本実施形態においては、カメラもしくはカメラをコントロールする機器において、画像のプリントに際し、プリント対象となる撮影画像の撮影した日付を合成してプリントするか否かの指定ができ、その指定がなされた場合に、プリント対象となる撮影画像に日付を合成してプリントすることができる。これにより、従来技術にはなかった操作性の向上を実現することができる。
【0154】
(第3の実施形態)
図39は、前述した第1の実施形態における図18の画像撮影モード操作手段1120を本実施形態に適応させた場合の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【0155】
本実施形態における画像撮影モード操作手段は、前述した第1の実施形態における図18の画像撮影モード操作手段におけるプリント指定ファイル生成手段1125およびプリント指定ファイル解析手段1127に代えて、一括プリント指定ファイル生成手段1310と一括プリント指定ファイル解析手段1320を備えている。一括プリント指定ファイル生成手段1310は、画像撮影操作管理手段1121からの指示により、一括してプリント指定ファイルを生成する。また、一括プリント指定ファイル解析手段1320は、画像プリント手段1126の実行に際し、複数の画像を指定するプリント指定ファイルを解析して、プリント処理の実行を促す。
【0156】
図40は、上述した図39中の一括プリント指定ファイル生成手段1310の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【0157】
この一括プリント指定ファイル生成手段1310に関しては、前述した第2の実施形態における図30のプリント指定ファイル生成手段1125との相違点について説明する。一括プリント指定ファイル生成手段1310において、1312はプリント指定データ登録手段であり、プリント画像ファイル名取得手段1221により取得されたファイル名、日付データ取得手段1223によって取得されたプリント日付データ、およびプリント部数データ取得手段1224によって取得されたプリント部数などの各取得データをプリント指定データとして、プリントデータ登録メモリ1311に登録する。プリント指定ファイル書込み手段1225は、前述した第1の実施形態における図18の画像撮影操作管理手段1121からの指示により、登録メモリ1311に登録されたプリント指定データをプリント指定ファイルとして格納メディアに格納する。
【0158】
図41は、上述した図39中の一括プリント指定ファイル解析手段1320の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【0159】
この一括プリント指定ファイル解析手段1320に関しては、前述した第2の実施形態における図31のプリント指定ファイル解析手段1127との相違点について説明する。一括プリント指定ファイル解析手段1320において、プリント指定ファイル読込み手段1234は、格納メディアに格納されているプリント指定ファイルをプリント指定データ展開メモリ1321へ読込む。プリント指定データ特定手段1323は、取得画像指定パラメータ取得手段1322によって取得された取得画像の指定パラメータに基づいて、展開メモリ1321上に読込んだプリント指定ファイルのデータを解析して、プリント対象となる画像データを特定する。プリント画像ファイル名設定手段1231は、特定手段1323により特定されたプリント対象のプリント画像ファイル名を取得し、プリント実行パラメータにプリント画像ファイル名を設定する。日付データ設定手段1232は、特定手段1323により特定されたプリント対象画像に関して、プリント対象となる画像ファイルの日付データが取得できる場合には、その日付データを取得し、それが取得できない場合には日付データにNull(=0)をセットして、プリント実行パラメータにプリント日付データを設定する。プリント部数データ設定手段1233は、特定手段1323により特定されたプリント対象となる画像ファイルのプリント部数を取得し、プリント実行パラメータにプリント部数データを設定する。
【0160】
同様に、前述した図20の画像再生モード操作手段1130、図21のプリント指定操作手段1140、および図22の画像加工操作手段1150におけるプリント指定ファイル解析手段1127において、プリント指定ファイル生成手段1125の代わりに一括プリント指定ファイル生成手段1310(図39参照)を備え、かつプリント指定ファイル解析手段1127の代わりに一括プリント指定ファイル解析手段1320(図39参照)を備える。図42、図43、および図44は、そのように構成した画像再生モード操作手段1130、プリント指定操作手段1140、および画像加工操作手段1150の機能ブロックである。このように構成した場合、一括プリント指定ファイル生成手段1310は、それぞれの管理手段1131,1141,1151からの指示により一括してプリント指定ファイルを生成し、また一括プリント指定ファイル解析手段1320は、複数の画像を指定するプリント指定ファイルを解析してプリント処理の実行を促すことになる。
【0161】
図45は、図39の画像撮影モード操作手段1120の変形例を説明するための機能ブロック図である。
【0162】
本例の画像撮影モード操作手段1120は、画像撮影操作管理手段1121からのモード終了指示により、画像撮影モードの終了処理を行う画像撮影モード終了手段1360を備えている。そして、その終了処理の実行に伴い、一括プリント指定ファイル生成手段1310が一括してプリント指定ファイルを生成する。
【0163】
同様に、前述した図20の画像再生モード操作手段1130においては、画像再生操作管理手段1131からのモード終了指示により画像再生モードの終了処理を行う画像再生モード終了手段を備え、また図21のプリント指定操作手段1140においては、プリント指定操作管理手段1141からのプリント指定操作の終了指示によりプリント指定操作の終了処理を行うプリント指定操作終了手段を備え、また図22の画像加工操作手段1150においては、画像加工操作管理手段1151の画像加工操作の終了指示による画像加工操作の終了処理を行う画像加工操作終了手段を備えてもよい。これらの場合、それらの終了手段による終了処理の実行に伴ない、一括プリント指定ファイル生成手段1310が一括してプリント指定ファイルを生成することになる。
【0164】
さらに、このように画像撮影モード終了手段1360、画像再生モード終了手段、プリント指定操作終了手段、画像加工操作終了手段を備えた場合には、それらの終了手段が終了処理を実行する際に、プリント指定ファイルの生成を強制的に実行するか否かの確認をするためのプリント指定ファイル強制生成確認手段を備えてもよい。
【0165】
この確認手段に関しては、プリント指定ファイルの生成を強制的に実行するか否かを、あらかじめ登録しておき、この登録された内容にもとづき、プリント指定ファイルの生成を行ってもよいし、実行のタイミングで、その都度、確認を行うようにしてもよい。
【0166】
図46は、前述した図40の一括プリント指定ファイル生成手段1310の機能と、図41の一括プリント指定ファイル解析手段1320の機能と、を併せ持つプリント指定データ登録メモリ管理手段1370の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【0167】
本例の管理手段1370は、一括プリント指定ファイル生成手段1310と一括プリント指定ファイル解析手段1320とを組み合わせた基本構成において、プリント指定ファイルの読込み手段1234(図41参照)に代えてプリント指定ファイル一括読込み手段1371を備え、かつプリント指定ファイルの書込み手段1125(図40参照)に代えてプリント指定ファイル一括書込み手段1372を備えている。プリント指定ファイル一括読込み手段1371は、格納メディアに格納されているプリント指定ファイルをプリントデータ登録メモリ1311に一括して読込む。プリント指定ファイル一括書込み手段1372は、プリントデータ登録メモリ1311に登録されているプリント指定ファイルを一括して格納メディアに書込む。このように構成されたプリント指定データ登録メモリ管理手段1370は、プリント指定データ登録メモリ1311を介して、処理を実行する。
【0168】
図47、図48、図49、および図50は、図39の画像撮影モード操作手段1120、図42の画像再生モード操作手段1130、図43のプリント指定操作手段1140、および図44の画像加工操作手段1150のそれぞれに、このような図46のプリント指定データ登録メモリ管理手段1370を備えた場合の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【0169】
本例における操作手段1120,1130,1140,1150のそれぞれには、プリント指定データ登録メモリ管理手段1370と共に、初期化手段(画像撮影モード初期化手段1371、画像再生モード初期化手段1372、プリント指定モード初期化手段1373、画像加工モード初期化手段1374)と、前述したプリント指定ファイル強制生成確認手段と、終了手段(画像撮影モード終了手段1361、画像再生モード終了手段1362、プリント指定モード終了手段1363、画像加工モード終了手段1364)が備えられている。それぞれの初期化手段1371,1372,1373,1374は、前述した図16の操作モード切替え手段1100によって、対応する操作手段1120,1130,1140,1150への切替えが行われた時点において、一括生成されたプリント指定ファイルをプリント指定データ登録メモリ1311に呼び出す。また、それぞれの終了手段1361.1362,1363,1364は、プリント指定データ登録メモリ311に登録されているプリント指定データをプリント指定ファイルとして一括して生成するプリント指定ファイル生成手段を備えている。このような本例の構成により、操作モードが切替えられても、生成されているプリント指定ファイルに基づいてプリント指定の更新が可能となる。また、プリント指定データ登録メモリ1311を介したプリント処理が可能となる。さらに、操作モードの切替えおよび終了時に、プリント指定データ登録メモリ1311に登録されている内容に基づいて、プリント指定ファイルの生成が可能となる。
【0170】
次に、本実施形態の作用について説明する。以下の説明において用いるフローチャートには、処理内容と処理手段とを対応付けるために、処理内容と共に、それを実行する代表的な手段の符号を付している。
【0171】
本実施形態においては、プリント指定を連続的に行い、その結果を一括してプリント指定ファイルとして生成し、それを連続してプリントすることができる。
【0172】
図51は、前述した第1の実施形態における図22の画像撮影モード操作処理(ステップS30)を本実施形態に適応した場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【0173】
本実施形態における画像撮影モード操作処理に関しては、前述した第1の実施形態における図25と相違する部分について説明する。図51の画像撮影モード操作処理においては、プリント部数が指定される毎にプリント部数指定処理(ステップS38)を行い、その後、プリント指定データをプリント指定データ登録メモリ1311に登録する処理(ステップS39A)を行う。その後、プリント実行指示がなされた時点において、その登録メモリ1311に登録されているプリント指定データを一括してプリント指定ファイルに書込む処理(ステップS40A)を行う。その後、その書込まれたプリント指定ファイルの内容に基づき、一括してプリント処理(ステップS41A)を実行する。このようにして、連続的なプリント処理を行う。
【0174】
図52は、図51中におけるプリント指定ファイル一括書込み処理(ステップS40A)を説明するためのフローチャートである。
【0175】
本例のプリント指定ファイル一括書込み処理においては、まず、プリント指定データ登録メモリ1311に登録されているプリント指定データの取得処理(ステップS311)を行い、その取得したプリント指定データをプリント指定ファイルに書込む(ステップS312)。このようなステップS311,S312の処理は、登録メモリ1311に登録されているプリント指定データの分の処理が終了するまで繰り返す(ステップS313)。
【0176】
図53は、図51中における一括プリント実行処理(ステップS41A)を説明するためのフローチャートである。
【0177】
本例の一括プリント実行処理においては、まず、プリント指定ファイルの読込み処理(ステップS321)を行い、そのプリント指定ファイルを解析して、プリントパラメータを作成する。そして、その作成されたプリントパラメータに基づいてプリント処理(ステップS323)を行う。このようなステップS321、S322の一連の処理は、プリント指定ファイルに書込まれているプリント指定データの分だけ、繰り返し実行する(ステップS323)。
【0178】
このように、図51の画像撮影モード操作処理において、図52および図53の処理を実行することにより、プリント指定を連続的に行い、その結果を一括してプリント指定ファイルとして生成してから、それを連続してプリントすることができる。同様に、前述した図26の画像再生モード操作処理、図27のプリント指定操作処理、および図28の画像加工操作処理において、図52および図53の処理を実行することにより、プリント指定を連続的に行い、その結果を一括してプリント指定ファイルとして生成してから、それを連続してプリントすることができる。
【0179】
以上のように、本実施形態においては、カメラもしくはカメラをコントロールする機器において、複数の任意の画像に対して、プリント対象となる画像の指定とプリント部数の指定ができる。また、プリント指示がなされた時点においては、任意の指定された画像を指定されたプリント部数分、一括してプリントすることができる。これにより、従来技術にはなかった操作性の向上を図ることができる。
【0180】
また、本実施形態において連続的に行われたプリント指定の結果は、操作モードの終了時、もしくは電源OFFによる終了時に、一括してプリント指定ファイルとして生成することができる。
【0181】
そのためには、図54の操作モード終了処理を実行すればよい。この操作モード終了処理は、例えば、図51の画像撮影モード操作処理、図26の画像再生モード操作処理、図27のプリント指定操作処理、および図28の画像加工操作処理のそれぞれの終了処理(ステップS34,S43,S54,S63,S74,S83,S94,S103)において、実施することができる。
【0182】
この図54の操作モードの終了処理においては、まず、プリント指定データ登録メモリ1311中に、新たにプリント指定データが追加登録されたかどうかの判別(ステップS331)を行う。追加登録されたことが判別された場合には、プリント指定ファイルを強制生成するか否かを確認する(ステップS332)。プリント指定ファイルを強制生成することが確認された場合には、前述した図52のプリント指定ファイルの一括書込み処理を実行し(ステップS333)、プリント指定データ登録メモリ1311中のプリント指定データを一括してプリント指定ファイルとして書込む。また、電源OFF操作時の終了処理においても同様の処理を実行することにより、一括してプリント指定ファイルを生成することができる。
【0183】
したがって、このような処理を実行することにより、カメラもしくはカメラをコントロールする機器において、各操作モードの終了に際してプリント指定の登録だけがなされ、まだプリント指定ファイルに書込まれていない場合には、プリント指定ファイルを書込むかどうかの確認をした後に、プリント指定ファイルの書込みができる。これにより、従来技術にはなかった操作性の向上を図ることができる。
【0184】
また、本実施形態においては、操作モードの切替え時に、すでに作成されているプリント指定ファイルの内容を反映させて、それに追加するようにプリント指定を連続的に行うことにより、プリント指定ファイルを生成することなく連続してプリントを実行することができる。
【0185】
そのためには、図55の画像撮影モード操作処理を実行すればよい。図55の画像撮影モード操作処理においては、まず、モードが切替えられた時点にて、初期化処理(ステップS31A)により、すでに作成されているプリント指定ファイルを読込む。そして、プリント部数の指定が行われる毎に、プリント部数指定処理(ステップS38)を行う。その後、プリント指定データをプリント指定データ登録メモリ1311に登録する処理(ステップS39A)を行う。そして、プリント実行指示がなされた時点にて、その登録メモリ1311に登録されているプリント指定データの内容に基づいて、一括してプリント処理(ステップS41B)を実行させることにより、連続的なプリント処理を行う。
【0186】
図56は、図55における初期化処理(ステップS31A)を説明するためのフローチャートである。この初期化処理においては、まず、実行すべき操作モードに必要な初期化処理(ステップS341)を行い、その後、すでに作成されているプリント指定ファイルを一括してプリント指定データ登録メモリ1311に読込む処理(ステップS342)を行う。これにより、すでに作成されているプリント指定ファイルを反映させて、新たにプリント指定データを追加することができる。
【0187】
図57は、図55中の一括プリント実行処理(ステップS41B)を説明するためのフローチャートである。この一括プリント実行処理においては、まず、登録メモリ1311を参照し、その登録メモリ1311中の全てのプリント指定データを解析(ステップS351)して、プリントパラメータを取出す。これにより、プリント指定ファイルを生成させることなく、一括してプリント処理(ステップS352)が実行できる。このようなステップS351、S352の一連の処理は、プリント指定データの分だけ、繰り返し実行する(ステップS353)。
【0188】
図58は、図57中のプリント指定データ解析処理(ステップS351)を説明するためのフローチャートである。
【0189】
本例のプリント指定データ解析処理においては、まず、プリント指定データの読込み処理(ステップS361)により、プリント指定ファイル中のプリント指定データを読込み、プリント画像ファイル名の取得処理(ステップS362)、日付データの取得処理(ステップS363)、および日付データの判定処理(ステップS364)が実行される。日付データがプリント指定データ中に存在しない場合には、日付データのデフォルトデータとして、Null(=0)データを設定する処理(ステップS365)が行われる。その後、プリント部数データの取得処理(ステップS366)を行ってから、プリントパラメータ生成処理(ステップS367)により、それぞれ取得されたファイル名、日付データ、およびプリント部数をプリントパラメータとして生成する。
【0190】
このように、図55の画像撮影モード操作処理において、図56、図57、および図58の処理を実行することにより、モードの切替え時に、すでに作成されているプリント指定ファイルの内容を反映させ、これに追加する形式でプリント指定を連続的に行うことができる。この結果、プリント指定ファイルを生成することなく、連続してプリントをすることができる。前述した図26の画像再生モード操作処理、図27のプリント指定操作処理、および図28の画像加工操作処理において、図56および図58の処理を実行した場合も同様である。
【0191】
したがって、このような処理を実行することにより、カメラもしくはカメラをコントロールする機器において、各操作モードの切替え時に、書込まれているプリント指定ファイルを登録メモリに読込み、そのプリント指定ファイルに指定内容を登録することができる。この結果、すでに存在するプリント指定ファイルに基づいてプリント指定の更新ができ、更新した内容に関しては、登録メモリを参照することにより一括したプリントもできる。これにより、従来技術にはなかった操作性の向上を図ることができる。
【0192】
(第4の実施形態)
図59は、本実施形態における設定モード操作手段1110の機能ブロック図であり、前述した第1の実施形態における図17の設定モード操作手段1110に、プリント指定ファイル書込み設定手段1400を備えた構成となっている。このプリント指定ファイル書込み設定手段1400は、設定項目として、プリント指定ファイルの書込みをするか否かを設定するためのものである。
【0193】
図60は、前述した第2の実施形態における図30中のプリント指定ファイル書込み手段1225を本実施形態に適応させた場合の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【0194】
本例のプリント指定ファイル書込み手段1225において、1410はプリント指定ファイル書込み設定判別手段であり、図59の設定モード操作手段1110により設定されかつ設定値管理メモリ1114に記憶されたプリント指定ファイル書込み設定項目の設定内容を参照し、その設定内容から、プリント指定ファイルの書込みをするか否かを判別する。1411は格納メディア書込み手段であり、判別手段1410によりプリント指定ファイルの“書込みする”と判別された場合に、格納メディアにプリント指定ファイルを書込む。1412は内部メモリエリア書込み手段であり、判別手段1410によりプリント指定ファイルの“書込みしない”と判別された場合に、格納メディアにではなくシステムの内部メモリにプリント指定ファイルを書込む。この内部メディア書込み手段1412は、格納メディアにはプリント指定ファイルを生成しない。
【0195】
図61は、前述した第2の実施形態における図31中のプリント指定ファイル読込み手段1234を本実施形態に適応させた場合の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【0196】
本例のプリント指定ファイル読込み手段1234において、1410は上述したプリント指定ファイル書込み設定判別手段であり、図59の設定モード操作手段1110により設定されかつ設定値管理メモリ1114に記憶されたプリント指定ファイル書込み設定項目の設定内容を参照し、その設定内容から、プリント指定ファイルの書込みをするか否かを判別する。1421は格納メディア読込み手段であり、判別手段1410によりプリント指定ファイルの“書込みする”と判別された場合に、前述した図60中の格納メディア書込み手段1411により格納メディアに書込まれたプリント指定ファイルを読込む。1422は内部メモリエリア読込み手段であり、判別手段1410によりプリント指定ファイルの“書込みしない”と判別された場合に、前述した図60中の内部メモリエリア書込み手段1412によりシステムの内部メモリに書込まれたプリント指定ファイルを読込む。
【0197】
図62は、本実施形態における設定モード操作手段1110の他の構成例を説明するための機能ブロック図である。本例の操作手段1110は、前述した第1の実施形態における図17の設定モード操作手段1110に、プリント指定ファイルのデータ形式設定項目指定手段1430を備えた構成となっている。この設定手段1430は、設定項目として、標準1/標準2/独自のいずれかのプリン値指定ファイルのデータ形式を設定するためのものである。
【0198】
図63は、図62の設定モード操作手段1110の構成に適応すべく、前述した第2の実施形態における図30中のプリント指定ファイル書込み手段1225を構成した場合の機能ブロック図である。
【0199】
本例のプリント指定ファイル書込み手段1225において、1441はプリント指定ファイル書込み形式設定判別手段であり、上述した図62の設定モード操作手段1110により設定されかつ設定値管理メモリ1114に記憶されているプリント指定ファイル書込み形式設定項目の設定内容を参照し、その設定項目から、プリント指定ファイルデータ形式が標準1/標準2/独自のいずれであるかを判別する。1442は標準プリント指定データ生成手段であり、判別手段1441により書込み形式が“標準1”もしくは“標準2”と判定された場合に、DPOF(Digital Print Order Format)のような標準プリント指定ファイルの形式によってプリント指定データを作成する。1443は標準プリント指定データ作成手段であり、生成手段1442のデータ作成に際し、“標準1”に対応する標準仕様として定義されている形式により、プリント指定データを作成する。1444は例外プリント指定データ作成手段であり、生成手段1442のデータ作成に際し、“標準2”に対応する標準仕様として定義されている例外データ形式の組み込み仕様(Vender Uniqueな記述方式)に基づいて、例外的なプリント指定データの内容を標準プリント指定ファイル形式により作成する。1445は独自プリント指定データ生成手段であり、判別手段1441により書込み形式が“独自”と判定された場合に、標準プリント指定ファイルの形式ではなく、独自のプリント指定ファイル形式によりプリント指定ファイルを作成する。
【0200】
図64は、図62の設定モード操作手段1110の構成に適応すべく、前述した第2の実施形態における図31中のプリント指定ファイル読込み手段1234を構成した場合の機能ブロック図である。
【0201】
本例のプリント指定ファイル読込み手段1234において、1451は、プリント指定データの形式種別を判別するプリント指定データ形式判別手段である。1452は標準プリント指定ファイル読込み手段であり、判別手段1451によりプリント指定データの形式が標準プリント指定ファイルであると判別された場合に、そのプリント指定データを標準プリント指定ファイルとして読込む。標準プリント指定データ取得手段1453は、標準プリント指定データをプリント指定データ格納手段1456に取り込み、例外プリント指定データ取得手段1454は、標準プリント指定フィルの中の例外データを独自データとして、プリント指定データ格納手段1456に取り込む。1455は独自プリント指定データ読込み手段であり、判別手段1451により、プリント指定データが独自プリント指定ファイルであると判明された場合には、そのファイル中のデータをそのままプリント指定データ格納手段1456に取り込む。
【0202】
次に、本実施形態の作用について説明する。以下の説明において用いるフローチャートには、処理内容と処理手段とを対応付けるために、処理内容と共に、それを実行する代表的な手段の符号を付している。
【0203】
図65は、前述した第1の実施形態における図24中の設定項目指定処理(ステップS110)を本実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。本実施形態においては、プリント指定ファイルの書込み“あり”および“なし”の指定に応じて、プリント指定ファイルの書込みおよび読込み処理をする。
【0204】
本実施形態の設定モード操作処理における設定項目指定処理は、まず、入力された設定項目移動キーの判別処理(ステップSS411)をする。入力キーが「前方設定項目移動キー」の場合には、前方設定項目指定処理(ステップS412)により、種々の設定項目の表示画面上にてカーソルを前方へ順次移動させ、そのカーソルによって設定項目を選択的に指定することによって、その設定項目に応じた処理をする。本例の場合は、プリント指定ファイル書込み設定項目が指定されたときに、それを設定すべき項目として指定処理(ステップS413)し、その他の設定項目が指定されたときには、それを設定すべき項目として指定処理(ステップS414)する。一方、入力キーが「後方設定項目移動キー」の場合には、後方設定項目指定処理(ステップS415)により、種々の設定項目の表示画面上にてカーソルを後方へ順次移動させ、そのカーソルによって設定項目を選択的に指定することによって、その設置項目に応じた処理を実行する。本例の場合は、プリント指定ファイル書込み設定項目が指定されたときに、それを設定すべき項目として指定処理(ステップS416)し、その他の設定項目が指定されたときには、それを設定すべき項目として指定処理(ステップS417)する。
【0205】
図66は、前述した第1の実施形態における図24中の設定内容指定処理(ステップS130)を本実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【0206】
上述した図65の設定項目指定処理によりプリント指定ファイル書込み設定項目が設定された場合には、この図66の設定内容指定処理により、プリント指定ファイル書込みの“あり”または“なし”の指定をする。すなわち、まず、入力された設定内容移動キーの判別処理(ステップS421)をし、入力キーが「前方設定内容移動キー」の場合には、前方設定内容指定処理(ステップS422)により、種々の設定内容の表示画面上にてカーソルを前方へ順次移動させる。そして、カーソルによって“あり”の表示部分を指定したときには、プリント指定ファイル書込み“あり”の指定処理(ステップS423)をして、その指定内容を設定内容管理メモリに記憶させ、また、カーソルによって“なし”の表示部分を指定したときには、プリント指定ファイル書込み“なし”の指定処理(ステップS424)をして、その指定内容を設定内容管理メモリに記憶させる。一方、入力キーが「後方設定内容移動キー」の場合には、後方設定内容指定処理(ステップS425)により、種々の設定内容の表示画面上にてカーソルを前方へ順次移動させる。そして、カーソルによって“あり”の表示部分を指定したときには、プリント指定ファイル書込み“あり”の指定処理(ステップS426)をして、その指定内容を設定内容管理メモリに記憶させ、また、カーソルによって“なし”の表示部分を指定したときには、プリント指定ファイル書込み“なし”の指定処理(ステップS427)をして、その指定内容を設定内容管理メモリに記憶させる。
【0207】
図67は、前述した第2の実施形態における図35中のプリント指定データ書込み処理(ステップS216)を本実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【0208】
本例のプリント指定データ書込み処理においては、図66の指定処理の指定内容に基づいて、書込み設定判別処理(ステップS431)により、図66の指定処理にての指定内容、つまりプリント指定ファイル書込み“あり”または“なし”を判別する。プリント指定ファイルの書込み“あり”と判定された場合には、格納メディア書込み処理(ステップS432)により、プリント指定ファイルを格納メディアへ書込む。一方、プリント指定ファイルの書込み“なし”と判定された場合には、内部メモリ書込み処理(ステップS433)により、プリント指定ファイルを内部メモリへ書込む。
【0209】
図68は、前述した第2の実施形態における図36中のプリント指定データ読込み処理(ステップS221)を本実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【0210】
本例のプリント指定データ読込み処理においては、まず、書込み設定判別処理(ステップS441)により、設定内容管理メモリを参照して、その設定内容からプリント指定ファイル書込みの“あり”または“なし”を判別する。プリント指定ファイルの書込み“あり”の場合には、格納メディア読込み処理(ステップS442)により、格納メディアに書込まれているプリント指定ファイルを読込む。一方、プリント指定ファイルの書込み“なし”の場合には、内部メモリ読込み処理(ステップS443)により、内部メモリに書込まれているプリント指定ファイルを読込む。
【0211】
図69から図72は、前述したように、標準1/標準2/独自のいずれかのプリント指定ファイルのデータ形式を設定可能に構成した場合の作用を説明するためのフローチャートである。
【0212】
図69は、前述した第1の実施形態における図24中の設定項目指定処理(ステップS110)を本例に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【0213】
本実施形態の設定モード操作処理における設定項目指定処理は、まず、入力された設定項目移動キーの判別処理(ステップS451)をする。入力キーが「前方設定項目移動キー」の場合には、前方設定項目指定処理(ステップS452)により、種々の設定項目の表示画面上にてカーソルを前方へ順次移動させ、そのカーソルによって設定項目を選択的に指定することによって、その設定項目に応じた処理をする。本例の場合は、プリント指定ファイルのデータ形式設定項目が指定されたときに、それを設定すべき項目として指定処理(ステップS453)し、その他の設定項目が指定されたときには、それを設定すべき項目として指定処理(ステップS454)する。一方、入力キーが「後方設定項目移動キー」の場合には、後方設定項目指定処理(ステップS455)により、種々の設定項目の表示画面上にてカーソルを後方へ順次移動させ、そのカーソルによって設定項目を選択的に指定することによって、その設置項目に応じた処理を実行する。本例の場合は、プリント指定ファイルのデータ形式設定項目が指定されたときに、それを設定すべき項目として指定処理(ステップS456)し、その他の設定項目が指定されたときには、それを設定すべき項目として指定処理(ステップS457)する。
【0214】
図70は、前述した第1の実施形態における図24中の設定内容指定処理(ステップS130)を本例に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【0215】
上述した図69の設定項目指定処理によりプリント指定ファイルのデータ形式設定項目が設定された場合には、この図70の設定内容指定処理により、プリント指定ファイルのデータ形式の“標準1”/“標準2”/“独自”を指定する。すなわち、まず、入力された設定内容移動キーの判別処理(ステップS461)をし、入力キーが「前方設定内容移動キー」の場合には、前方設定内容指定処理(ステップS462)により、種々の設定内容の表示画面上にてカーソルを前方へ順次移動させる。そして、カーソルによって“標準1”の表示部分が指定されたときには、データ形式“標準1”の指定処理(ステップS463)をして、その指定内容を設定内容管理メモリに記憶し、またカーソルによって“標準2”の表示部分が指定されたときには、データ形式“標準2”の指定処理(ステップS464)をして、その指定内容を設定内容管理メモリに記憶させ、またカーソルによって“独自”の表示部分が指定されたときには、データ形式“独自”の指定処理(ステップS465)をして、その指定内容を設定内容管理メモリに記憶する。一方、入力キーが「後方設定内容移動キー」の場合には、後方設定内容指定処理(ステップS466)により、種々の設定内容の表示画面上にてカーソルを前方へ順次移動させる。そして、カーソルによって“標準1”の表示部分が指定されたときには、データ形式“標準1”の指定処理(ステップS467)をして、その指定内容を設定内容管理メモリに記憶し、またカーソルによって“標準2”の表示部分が指定されたときには、データ形式“標準2”の指定処理(ステップS468)をして、その指定内容を設定内容管理メモリに記憶させ、またカーソルによって“独自”の表示部分が指定されたときには、データ形式“独自”の指定処理(ステップS469)をして、その指定内容を設定内容管理メモリに記憶する。
【0216】
図71は、前述した第2の実施形態における図35中のプリント指定データ生成処理(ステップS215)を本例に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【0217】
本例のプリント指定データ生成処理においては、まず、データ形式設定判別処理(ステップS471)により、プリント指定ファイルのデータ形式が標準(“標準1”、“標準2”)または“独自”いずれであるかを判別する。データ形式が標準(“標準1”または“標準2”)の場合には、標準データ生成処理(ステップS472)により、プリント指定ファイルのヘッダ部などの情報に関する標準プリント指定データをデータ形式により生成する。さらに、データ形式が“標準1”または“標準2” のいずれであるかを判別し(ステップS473)、データ形式が“標準1”の場合には、標準データ作成処理(ステップS474)により標準データを作成し、データ形式が“標準2”の場合には、例外データ作成処理(ステップS475)により、前述したように、例外データ形式の記述方式に基づいてプリント指定データを作成する。また、データ形式が“独自”の場合には、独自データ生成処理(ステップS476)により、前述したように、独自の形式によりプリント指定データを生成する。このようにして生成されたプリント指定データは、前述した図35中のプリント指定データ書込み処理(ステップS216)により、プリント指定ファイルとしてファイル化される。
【0218】
図72は、前述した第2の実施形態における図36中のプリント指定データ読込み処理(ステップS221)を本例に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【0219】
本例のプリント指定データ読込み処理においては、まず、データ形式設定判別処理(ステップS481)により、プリント指定ファイルのデータ形式が標準(“標準1”、“標準2”)または“独自”いずれであるかを判別する。データ形式が標準(“標準1”または“標準2”)の場合には、標準データ読込み処理(ステップS482)により、標準データとしてプリント指定データを読込む。さらに、データ形式が“標準1”または“標準2” のいずれであるかを判別し(ステップS483)、データ形式が“標準1”の場合には、標準データ取得処理(ステップS484)により標準データを取得し、データ形式が“標準2”の場合には、例外データ取得処理(ステップS485)により例外データを取得する。また、データ形式が“独自”の場合には、独自データ読込み処理(ステップS486)により、前述したように、独自形式によりプリント指定データを読込む。
【0220】
以上のように、本実施形態の場合は、カメラもしくはカメラをコントロールする機器において、操作モードの設定に関連してプリント指定ファイルの作成を行うことができる。さらには、作成するプリント指定ファイルとして、DPOF(Digital Print Order Format)のような標準プリント指定ファイルの作成も可能となる。したがって、本実施形態における機器だけでなく、他の機器で取扱われる標準プリント指定ファイルとの互換性を保ちつつ、プリント処理を実行することができる。これにより、従来技術にはなかった操作性の向上を図ることができる。
【0221】
(第5の実施形態)
図73は、前述した第1の実施形態における図18の画像撮影モード操作手段1120を本実施形態に適応させた場合の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【0222】
本実施形態における画像撮影モード操作手段は、前述した第1の実施形態における図18の画像撮影モード操作手段に対して、プリント部数指定解除手段1500を備えている。そのプリント部数指定解除手段1500は、画像撮影操作管理手段1121により撮影指示がなされ、かつプリント部数指定状態となっていた場合に、そのプリント部数指定状態を解除するためのものである。また、画像撮影手段1122は、その解除手段1500によるプリント部数指定状態の解除後に、画像の撮影処理を行う。また、プリント部数指定手段1124は、管理手段1121により格納メディアに画像が格納された後に、自動的にプリント部数指定状態とし、その操作管理手段1121によりプリント部数指定指示がなされた場合に、格納された撮影画像に対してプリント部数の指定を行う。
【0223】
図74は、前述した第1の実施形態における図25の画像撮影モード操作処理(ステップS30)を本実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。このフローチャートには、処理内容と処理手段とを対応付けるために、処理内容と共に、それを実行する代表的な手段の符号を付している。
【0224】
本実施形態においては、前述した第1の実施形態における図25の画像撮影モード操作処理に対して、プリント部数指定モードの解除処理(ステップS501)と、プリント部数指定モードの設定処理(ステップS502)が加えられている。そして、本実施形態においては、撮影処理の終了後、自動的にプリント部数指定モードとなってプリント部数の指定を可能とし、次の撮影処理の開始動作によって、プリント部数の指定モードを自動的に解除することになる。すなわち、シャッターキーが入力されたときに、プリント部数指定モードの解除処理(ステップS501)によりプリント部数指定モードを解除した後、画像撮影処理(ステップS36)と撮影画像格納処理(ステップS37)を行ってから、プリント部数指定モードの設定処理(ステップS502)を行う。
【0225】
また、シャッターキーの半押し/全押しを検知する構成を採用した場合には、シャッターキーが半押しされたときに、プリント部数指定モードの解除処理(ステップS501)を行い、またシャッターキーが全押しされたときに、画像撮影処理(ステップS36)と撮影画像格納処理(ステップS37)とプリント部数指定モードの設定処理(ステップS502)を行うように、図74のフローチャートを一部変更することもできる。これにより、シャッターキーの半押しにより、プリント部数指定モードを解除することができる。
【0226】
以上のように、本実施形態の場合には、カメラもしくはカメラをコントロールする機器において、撮影実行後、直ちにプリント部数指定モードとなってプリント部数の指定が可能となり、次の撮影動作の実行によりプリント部数指定モードを解除することにより、撮影動作と関連的にプリント動作を実行することができる。これにより、従来技術にはなかった操作性の向上を図ることができる。
【0227】
(第6の実施形態)
図75は、前述した第1の実施形態における図20の画像再生モード操作手段1130を本実施形態に適応させた場合の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【0228】
本例の画像再生モード操作手段1130において、画像再生操作管理手段1131は、画像の再生処理に関する操作を管理する。画像再生手段1610は、操作管理手段1131により再生指示がなされた場合に、画像のシングル再生もしくはマルチ再生の再生処理を行う。撮影画像管理手段1123は、再生指示のなされた画像を格納メディアから読込む。プリント部数指定手段1620は、操作管理手段1131によりプリント部数の指定指示がなされた場合に、画像の再生状態に応じて、記録された撮影画像に対してプリント部数の指定を行う。プリント指定ファイル生成手段1630は、指定手段1620によってプリント部数が指定された場合に、画像の再生状態に基づき、対象となる撮影画像とプリント部数をプリント対象画像として指定するためのプリント指定ファイルを生成する。プリント指定ファイル解析手段1640は、操作管理手段1131によってプリント実行の指示がなされた場合に、プリント指定ファイルにおける指定内容を解析し、複数種のプリント処理を可能とするようなプリントパラメータを生成する。画像プリント手段1650は、解析手段1640により得られたプリントパラメータに基づいて、複数種のプリント処理の実行する。
【0229】
図76は、図75中の画像再生手段1610を説明するための機能ブロック図である。本例の画像再生手段1610において、画像再生情報管理メモリ1611は画像の再生状態を記録管理するために用いられ、再生モード振分け手段1612は、管理メモリ1611を参照して、画像の再生モードをシングル再生モードまたはマルチ再生モードに振り分ける。撮影画像シングル再生手段1613は、振分け手段1612により再生モードがシングル再生モードに振り分けられた場合に、1コマ分の画像をシングル再生する。撮影画像マルチ再生手段1614は、振分け手段1612により再生モードがマルチ再生モードに振り分けられた場合に、複数コマ分の画像をマルチ再生する。再生モード切替え手段1615は、図75中の画像再生操作管理手段1131により再生モードの切替え指示がなされた場合に、画像の再生モードを切替え、管理メモリ1611の管理情報を更新して、画像の再生処理を行う。
【0230】
図77は、図75中のプリント部数指定手段1620を説明するための機能ブロック図である。本例のプリント部数指定手段1620において、プリント部数指定モード振分け手段1621は、画像再生情報管理メモリ1611を参照して、プリント部数指定モードを、シングル再生画像またはマルチ再生画像のプリント部数の指定モードに振り分ける。シングル再生画像プリント部数指定手段1622は、振分け手段1621がシングル再生モードを検知して、プリント部数指定モードがシングル再生画像のプリント部数の指定モードに振り分けられた場合に、再生中のシングル画像に対してプリント部数の指定を行う。マルチ再生画像プリント部数手段1623は、振分け手段1621がマルチ再生モードを検知して、プリント部数指定モードがマルチ再生画像のプリント部数の指定モードに振り分けられた場合に、再生中のマルチ画像全体に対してプリント部数の指定を行う。
【0231】
図78は、図75中のプリント指定ファイル生成手段1630を説明するための機能ブロック図である。本例のプリント指定ファイル生成手段1630において、プリント画像ファイル名取得手段1221は、プリント指定の対象とされた撮影画像をプリント対象画像として、そのファイル名の取得を行う。日付プリント設定判別手段1222は、前述した設定モード操作手段1110により設定されて設定値管理メモリ1114に記憶されている日付プリント設定項目の設定内容を参照して、日付けプリント設定内容の判別を行う。日付データ取得手段1223は、判別手段1222により日付情報の取得が必要と判別された場合に、撮影画像の撮影日付をプリント日付データとして取得する。プリント部数データ取得手段1224は、設定されたプリント部数をプリント部数データとして取得する。プリント指定データ生成手段1631は、画像の再生状態に応じて、各取得データをプリント指定データとして生成する。プリント指定ファイル書込み手段1225は、生成手段1631により生成されたプリント指定データをプリント指定ファイルとして格納メディアに格納する。
【0232】
図79は、図78中のプリント指定データ生成手段1631を説明するための機能ブロック図である。本例のプリント指定データ生成手段1631において、プリント指定モード振分け手段1631Aは、画像再生情報管理メモリ1611を参照して、プリント指定モードを振り分ける。シングルコマプリント指定手段631Bは、振分け手段1631Aがシングル再生モードを検知して、プリント指定モードがシングル再生画像のプリント指定モードに振り分けられた場合に、再生中のシングル画像に対するプリントの種別として、1コマ分のシングルコマプリントを指定する。また、マルチコマプリント指定手段631Cは、振分け手段1631Aがマルチ再生モードを検知して、プリント指定モードがマルチ再生画像のプリント指定モードに振り分けられた場合に、再生中のマルチ画像全体に対するプリントの種別として、複数コマ分のマルチコマプリントを指定する。
【0233】
図80は、図75中のプリント指定ファイル解析手段1640を説明するための機能ブロック図である。本例のプリント指定ファイル解析手段1640において、プリント指定ファイル読込み手段1234は、格納メディアに格納されているプリント指定ファイルを読込む。プリント指定データ解析手段1230は、その読込まれたプリント指定ファイルのデータを解析する。プリント形式データ設定手段1641は、図79のプリント指定データ生成手段1631により指定されたプリント種別を解析手段1230から取得し、プリント種別として1コマプリントが指定されていた場合には、プリント対象となる画像をシングルコマプリントするための情報として、紙面上(被プリント媒体上のプリント面)における画像の配置情報をプリント実行パラメータのプリント形式データとして設定する。また、設定手段1641は、プリント種別としてマルチコマプリントが指定されていた場合には、プリント対象となる複数の画像をマルチコマプリントするための情報として、紙面上における画像の配置情報をプリント実行パラメータのプリント形式データとして設定する。プリント画像ファイル名設定手段1231は、解析手段1230から、プリント対象となるプリント画像ファイル名を取得し、プリント実行パラメータにおけるプリント画像ファイル名を設定する。プリント画像ファイル名テーブル設定手段1642は、解析手段1230によってプリント対象となる画像ファイルの日付データが取得できる場合に、その日付データを取得し、それが取得できない場合には、日付データにNull(=0)をセットする。さらに、この設定手段1642は、プリント実行パラメータとしてのプリント日付データを設定する日付データ設定手段1232を用いて、マルチコマプリントにも対応すべく、プリント対象となる画像のファイル名の一覧を日付データと共に1コマ分以上のファイル名テーブルとして設定する。プリント部数データ設定手段1233は、解析手段1230からプリント対象となる画像ファイルのプリント部数を取得し、プリント実行パラメータとしてプリント部数データを設定する。
【0234】
図81は、図75中の画像プリント手段1650を説明するための機能ブロック図である。本例の画像プリント手段1650において、プリント実行パラメータ格納手段1651には、画像プリント実行時のパラメータが設定される。プリント形式データ解析手段1652は、そのパラメータに設定されたプリント形式データを解析し、紙面上における画像の展開エリアを指定する。プリント画像ファイル名取得手段1653は、パラメータに設定されているプリント画像ファイル名テーブルの中から、プリント画像ファイルのファイル名と日付データを取得する。プリント画像展開手段1654は、取得手段1653により取得されたプリント画像ファイル名に基づいて、図75中の撮影画像管理手段1123からプリント画像ファイルを読込み、その読込まれた画像をプリント形式データ解析手段1652により指定された画像展開エリアに展開する。日付データ合成手段1655は、取得手段1653により取得した日付データにNull(=0)以外の日付データが設定されている場合には、その日付データをプリント形式データ解析手段1652により指定された画像展開エリアに合成する。展開された画像、および日付データが合成された展開画像は、画像データプリント手段1656によってプリントされる。プリント部数繰り返し手段1657は、プリント実行パラメータに設定されているプリント部数を取得し、取得したプリント部数分のプリント処理を繰り返す。
【0235】
また、そのプリント部数繰り返し手段1657は、プリント実行パラメータに指定されたプリント部数分のプリント処理を繰り返すために、プリント画像ファイル名取得手段1653、プリント画像展開手段1654、日付プリントデータ合成手段1655、および画像データプリント手段1656のそれぞれによる処理を、指定されたプリント部数分だけ繰り返し実行させる構成であってもよい。
【0236】
次に、本実施形態の作用について説明する。以下の説明において用いるフローチャートには、処理内容と処理手段とを対応付けるために、処理内容と共に、それを実行する代表的な手段の符号を付している。
【0237】
図82は、前述した第1の実施形態における図26中の画像再生処理(ステップS56)を本例に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【0238】
本実施形態の場合は、撮影画像の再生モードとして、シングル再生とマルチ再生の2つの再生モードを設け、シングル再生時のプリントとしてシングルコマプリントを行い、マルチ再生時のプリントとしてマルチコマプリントを行う。すなわち、図82の画像再生処理において、まず、キーの判別処理(ステップS601)を行い、入力キーがシングル再生の切替えキーの場合にはシングル再生処理(ステップS602)を行ってから、再生モードの設定をシングル再生モードに設定する(ステップS603)。また、入力キーがマルチ再生の切替えキーの場合には、マルチ再生処理(ステップS604)を行ってから、再生モードの設定をマルチ再生モードに設定する(ステップS605)。入力キーが再生画像の切替えキーの場合には、画像切替え再生処理(ステップS606)により、切替え設定された再生モードにより画像の再生を行う。
【0239】
図83は、前述した第1の実施形態における図25、図26、図27、および図28中のプリント部数指定処理(ステップS38,S58,S78,S98)を本例に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。本例のプリント部数指定処理においては、設定された再生モードを判別し(ステップS611)、シングル再生モードが設定された場合にはシングル再生プリント部数指定処理(ステップS612)を行い、またマルチ再生モードが設定された場合にはマルチ再生プリント部数の指定処理(ステップS613)を行う。
【0240】
図84は、前述した第2の実施形態における図35中のプリント指定データ生成処理(ステップS215)を本例に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。本例のプリント指定データ生成処理においては、再生モードの判別処理(ステップS621)を行い、シングル再生モードであることが判別されたときは、シングルコマプリント指定データの生成処理(ステップS622)を行い、またマルチ再生モードであることが判別されたときは、マルチコマプリント指定データの生成処理(ステップS623)を行う。これにより、マルチコマのプリント指定にも対応したプリント指定データを生成し、そのデータをプリント指定ファイルとして、ファイルの生成を行う。シングルコマプリント指定データの生成処理(ステップS632)においては、プリント種別のシングルコマプリントを指定するために、1枚のプリント用紙ごとにプリント対象となる1つの画像のファイル名と、日付情報と、プリント部数情報と、に合わせたプリント指定データを生成する。また、マルチコマプリント指定データの生成処理(ステップS633)においては、プリント種別のマルチコマプリントを指定するために、1枚のプリント用紙ごとにプリント対象となる複数の画像ファイル名と、日付情報と、プリント部数情報と、に合わせたプリント指定データを生成する。
【0241】
図85は、前述した第2の実施形態における図36のプリント指定ファイル読込み処理を本実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【0242】
本実施形態のプリント指定データの読込み処理においては、まず、プリント指定ファイル中のプリント指定データを読込み(ステップS221)、その後、プリントレイアウト形式取得処理(ステップS631)において、プリント指定データに記述されたプリント種別に基づいて、プリントレイアウト形式を取得する。その後、プリント指定データに記述されたプリント画像ファイル名と日付データを取得(ステップS222,S223)してから、日付データの判定処理(ステップS224)、日付データのデフォルト設定処理(ステップS225)を実行する。その後、プリント画像ファイル名テーブルの作成処理(ステップS632)を行い、指定されている分だけプリント画像ファイル名と日付データの取得と、プリント画像ファイル名テーブルの作成と、を繰り返す(ステップS633)。その後、プリント指定データに記述されているプリント部数データを取得し(ステップS226)、その取得情報に基づいて、プリントパラメータ生成処理(ステップS227)によりプリント実行パラメータを生成する。
【0243】
また、プリントレイアウト形式を取得する処理(ステップS631)において、プリント種別にシングルコマプリント指定がなされていた場合には、プリントレイアウト形式として、シングルコマをプリントするための配置レイアウト情報を取得し、それをプリントパラメータ取得処理における取得情報とする。また、プリント種別にマルチコマプリント指定が指定されていた場合には、プリントレイアウト形式として、マルチコマをプリントするための配置レイアウト情報を取得し、それをプリントパラメータ取得処理における取得情報とする。
【0244】
図86および図87は、前述した第2の実施形態における図37および図38のプリント実行処理を本実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【0245】
図86および図87のプリント実行処理においては、まず、プリントパラメータの解析処理(ステップS231)が行われ、その後、プリントレイアウト形式解析処理(ステップS641)により、プリントパラメータ中のプリントレイアウト形式に対する画像データの配置情報が解析される。そして以降において、プリント画像ファイル名テーブルに登録された画像ファイルの展開およびプリント処理を実行する。
【0246】
以上のように、本実施形態の場合には、カメラもしくはカメラをコントロールする機器において、撮影した画像の再生状態に応じたプリントを実行することができる。すなわち、画像がシングル再生されている場合には、再生されたコマの1コマ(シングル)プリントを実行し、また画像がマルチ再生されている場合には、再生されている複数コマのマルチプリントを実行することができる。これにより、従来技術にはなかった操作性の向上を図ることができる。
【0247】
(第7の実施形態)
図88は、前述した第1の実施形態における図20の画像再生モード操作手段1130を本実施形態に適応させた場合の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【0248】
本例の画像再生モード操作手段1130において、画像再生操作管理手段1131は、画像の再生処理に関する操作を管理する。画像再生手段1710は、操作管理手段1131により再生指示がなされた場合に、画像の標準再生もしくは拡大再生の再生処理を行って、画像の部分再生エリアを指定する。撮影画像管理手段1123は、再生指示のなされた画像を格納メディアから読込む。プリント部数指定手段1124は、操作管理手段1131によりプリント部数指定指示がなされた場合に、記録された撮影画像に対してプリント部数の指定を行う。プリント指定ファイル生成手段1720は、指定手段1124によりプリント部数が指定された場合に、対象となる撮影画像、画像の部分再生エリア、およびプリント部数をプリント対象画像として指定するためのプリント指定ファイルを生成する。プリント指定ファイル解析手段1730は、操作管理手段1131によりプリント実行指示がなされた場合に、プリント指定ファイル生成手段1720により生成されたプリント指定ファイルの指定内容に基づき、そのプリント指定ファイルの指定内容を解析し、画像の部分再生エリアに対するプリント処理を可能とするプリントパラメータを生成する。画像プリント手段1740は、解析手段1730により得られたプリントパラメータに基づいて、画像の部分再生エリアのプリント処理を実行する。
【0249】
図89は、図88中の画像再生手段1710を説明するための機能ブロック図である。
【0250】
本例の画像再生手段710において、拡大再生情報管理メモリ1711は、画像の再生状態と拡大再生時の部分エリアを記録管理する。拡大再生モード振分け手段1712は、管理メモリ1711を参照して、画像の再生モードを振り分ける。撮影画像標準再生手段1713は、振分け手段1712により再生状態が標準再生状態にあると検知されて、再生モードが標準再生モードに振り分けられた場合に、画像全体を画面に再生する。撮影画像拡大再生手段1714は、振分け手段1712により再生状態が拡大再生状態にあると検知されて、再生モードが拡大再生モードに振り分けられた場合に、画像の任意の部分エリアを画面に再生する。拡大再生画像部分エリア移動手段1715は、画像再生操作管理手段1131により拡大再生モード時の部分エリア移動指示がなされた場合に、拡大再生画像の部分エリアを移動させて、管理メモリ1711を更新する。再生モード切替え手段1716は、画像再生操作管理手段1131により拡大再生モードの切替え指示がなされた場合に、画像の再生モードを切替え、管理メモリ1711を更新して、画像の再生処理を行う。
【0251】
図90は、図88中のプリント指定ファイル生成手段1720を説明するための機能ブロック図である。
【0252】
本例のプリント指定ファイル生成手段1720において、プリント画像ファイル名取得手段1221は、プリント指定の対象とされた撮影画像をプリント対象画像として、そのファイル名の取得を行う。日付プリント設定判別手段1222は、設定モード操作手段1110(図16参照)により設定されて、設定値管理メモリ1114に記憶されている日付プリント設定項目の設定内容を参照し、その日付けプリント設定内容の判別を行う。日付データ取得手段1223は、判別手段1222により日付情報の取得が必要と判別された場合に、撮影画像の撮影日付をプリント日付データとして取得する。プリント部数データ取得手段1224は、設定されたプリント部数をプリント部数データとして取得する。クリッピング領域取得手段1721は、画像の再生状態に応じて、拡大再生時の部分エリアをプリント画像のクリッピング領域として取得する。プリント指定データ生成手段1722は、上記の各取得データをプリント指定データとして生成する。プリント指定ファイル書込み手段1225は、生成手段1722により生成されたプリント指定データをプリント指定ファイルとして格納メディアに格納する。
【0253】
図91は、図90中のクリッピング領域取得手段1721を説明するための機能ブロック図である。本例のクリッピング領域取得手段1721においては、拡大再生情報管理メモリ1711を参照し、拡大再生モードの場合には、拡大再生画像部分エリア取得手段1721Aにより、管理メモリ1711中の拡大再生時の部分エリアをプリント画像のクリッピング領域として取得する。
【0254】
図92は、図88中のプリント指定ファイル解析手段1730を説明するための機能ブロック図である。
【0255】
本例のプリント指定ファイル解析手段1730において、プリント指定ファイル読込み手段1234は、格納メディアに格納されているプリント指定ファイルを読込む。プリント指定データ解析手段1230は、読込んだプリント指定ファイルのデータを解析する。クリッピング領域設定手段1731は、解析手段1230から、プリント指定データ生成手段1720(図90参照)により指定された拡大再生画像部分エリアを取得し、取得した部分エリアを画像プリント時のクリッピング領域としてプリント実行パラメータに設定する。プリント画像ファイル名設定手段1231は、解析手段1230からプリント対象となるプリント画像ファイル名を取得して、プリント実行パラメータにプリント画像ファイル名を設定する。日付データ設定手段1232は、解析手段1230からプリント対象となる画像ファイルの日付データが取得できる場合に、その日付データを取得し、また、それが取得できない場合には日付データにNull(=0)をセットして、プリント実行パラメータにプリント日付データを設定する。プリント部数データ設定手段1233は、解析手段1230からプリント対象となる画像ファイルのプリント部数を取得し、プリント実行パラメータにプリント部数データを設定する。
【0256】
また、クリッピング領域設定手段1731は、プリント指定データに拡大再生画像部分エリアが登録されていて、その拡大再生画像部分エリアの取得が可能な場合には、上記のように、取得した拡大再生画像部分エリアをクリッピング領域として指定を行う。さらに、この設定手段1731は、プリント指定データに拡大再生画像の部分エリアが登録されていない場合には、画像領域全体をクリッピング領域としてデフォルト指定する機能をも有する。
【0257】
図93は、図88中の画像プリント手段1740を説明するための機能ブロック図である。
【0258】
本例の画像プリント手段740において、プリント実行パラメータ格納手段1741は、プリント実行時のパラメータを設定する。クリッピング領域解析手段1742は、そのパラメータとして設定されたクリッピング領域を解析し、指定されたクリッピング領域のみの画像を展開するように、クリッピング領域を指定してプリント画像展開手段743に指示する。プリント画像展開手段1743は、パラメータとして設定されているプリント画像ファイル名に基づいて、撮影画像管理手段1123(図88参照)からプリント画像ファイルを読込み、この読込んだ画像に関して、クリッピング領域解析手段1742により指定されたクリッピング領域のみの展開を行う。日付データ合成手段1744は、プリントパラメータとして指定された日付データに、Null(=0)以外の日付データが設定されている場合に、その日付データを画像展開手段1743により展開された画像に合成する。画像データプリント手段1745は、そのような展開画像、および合成された展開画像をプリントする。プリント部数繰り返し手段1244は、プリントパラメータに設定されているプリント部数を取得し、取得されたプリント部数分のプリント処理を繰り返す。
【0259】
また、プリント部数繰り返し手段1244においては、プリント実行パラメータに指定されたプリント部数分のプリント処理を繰り返すために、クリッピング領域解析手段1742、プリント画像展開手段1743、日付プリントデータ合成手段1744、および画像データプリント手段1745による処理を指定されたプリント部数分繰り返し実行させるものであってもよい。
【0260】
次に、本実施形態の作用について説明する。以下の説明において用いるフローチャートには、処理内容と処理手段とを対応付けるために、処理内容と共に、それを実行する代表的な手段の符号を付している。
【0261】
本実施形態においては、撮影画像の再生モードとして標準再生と拡大再生の2つの再生モードを設け、標準再生時に画像の全エリアをプリントし、拡大再生時に画像の任意の部分エリアを拡大してプリントする。
【0262】
図94は、前述した第1の実施形態における図26中の画像再生処理(ステップS56)を本例に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【0263】
本例の画像再生処理においては、まず、入力キーの判別処理(ステップS701)を行い、入力キーが標準再生切替えキーの場合には、標準の再生処理(ステップS702)を行い、再生モードの設定を標準再生モードに設定し(ステップS703)、部分再生エリア情報のクリア(ステップS704)を行う。また、入力キーが拡大再生の切替えキーの場合には、拡大再生の処理(ステップS705)を行い、再生モードの設定を拡大再生モードに設定し(ステップS706)、部分再生エリア情報の設定を行う(ステップS707)。また、入力キーが部分再生エリアの移動キーの場合には、部分再生エリアの移動処理(ステップS708)を行い、その移動量に関して部分再生エリア情報を更新する処理(ステップS709)を行う。また、入力キーが再生画像の切替えキーの場合には、画像切替え再生処理(ステップS710)により、切替え設定された再生モード、および設定された部分再生エリア情報に基づいて、画像の再生を行う。
【0264】
図95は、前述した第2の実施形態における図35のプリント指定ファイル書込み処理を本実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。本例のプリント指定ファイル書込み処理においては、設定された部分再生エリア情報に基づいて、画像のクリッピング領域を取得するクリッピング領域取得処理(ステップS721)を行う。そして、プリント指定データ生成処理(ステップS215)において、この取得されたクリッピング領域に関する情報をプリント指定データに反映させ、プリント指定ファイル書込み処理(ステップS216)において、このプリント指定データに基づいてプリント指定ファイルの作成処理を行う。
【0265】
図96は、前述した第2の実施形態における図36のプリント指定ファイル読込み処理を本実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。本例のプリント指定データの読込み処理においては、プリント指定ファイル中のプリント指定データを読込み(ステップS221)、クリッピング領域取得処理(ステップS722)により、上述した図95のプリント指定フィル書込み処理により書込まれたクリッピング領域に関する情報を取得する。そして、この取得したクリッピング領域に関する情報も含めて、プリントパラメータ生成処理(ステップS227)により、プリント実行パラメータを生成する。
【0266】
図97および図98は、前述した第2の実施形態における図37および図38のプリント実行処理を本実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。本例のプリント実行処理においては、プリントパラメータを解析し(ステップS231)、プリント画像データ部分プリント展開処理(ステップS232A)により、プリントパラメータ中の指定されたクリッピング領域のみの画像展開を行う。
【0267】
以上のように、本実施形態の場合には、カメラもしくはカメラをコントロールする機器において、撮影した画像の再生状態に応じたプリントを実行することができる。すなわち、標準再生されている場合には、再生されたコマの全エリアプリントを実行し、また拡大再生されている場合には、拡大再生された任意の部分エリアプリントを実行することができる。これにより、従来技術にはなかった操作性の向上を図ることができる。
【0268】
(第8の実施形態)
図99は、前述した第1の実施形態における図22の画像加工操作手段1150を本実施形態に適応させた場合の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【0269】
本例の画像加工操作手段1150において、画像加工操作管理手段1135は、画像の加工処理に関する操作を管理する。画像加工手段1810は、操作管理手段1131により加工再生指示がなされた場合に、画像の加工情報に基づいて加工再生処理を行う。撮影画像管理手段1123は、再生指示のなされた画像を格納メディアから読込む。プリント部数指定手段1124は、操作管理手段1131によりプリント部数指定の指示がなされた場合に、加工再生された撮影画像に対してプリント部数の指定を行う。プリント指定ファイル生成手段1820は、指定手段1124によりプリント部数が指定された場合に、対象となる撮影画像、画像の加工情報、およびプリント部数をプリント対象画像として指定するためのプリント指定ファイルを生成する。プリント指定ファイル解析手段1830は、操作管理手段1131によりプリント実行指示がなされた場合に、プリント指定ファイル生成手段1820により生成されたプリント指定ファイルの指定内容を解析し、指定された加工情報に基づくプリント処理を可能とするようなプリントパラメータを生成する。画像プリント手段1840は、解析手段1830から得られたプリントパラメータに基づいて、加工処理のなされた画像に対するプリント処理を実行する。
【0270】
図100は、図99中の画像加工手段1810を説明するための機能ブロック図である。本例の画像加工手段1810において、画像加工情報管理メモリ1811は、画像に付加するテンプレート情報、画像を回転させる回転情報、および画像の加工対象となる部分エリアを記録管理する。加工再生モード振分け手段1812は、管理メモリ1811を参照して、画像の加工再生モードを振り分ける。加工画像標準再生手段1813は、画像に付加するテンプレートが指定されていないために、振分け手段1812が加工画像標準再生モードに振り分けた場合に、画像全体を画面に再生する。加工画像部分再生手段1814は、画像に付加するテンプレートが指定されているために、振分け手段1812が加工画像部分再生モードに振り分けた場合に、画像の任意の部分エリアをテンプレートに重ねて画面に再生する。部分再生画像部分エリア移動手段1815は、加工画像部分再生モード時に、画像再生操作管理手段1131(図20参照)により部分エリアの移動指示がなされた場合に、加工再生画像の部分エリアを移動させて、管理メモリ1811の情報を更新する。テンプレート指定手段1816は、画像再生操作管理手段1131(図20参照)により、付加するテンプレートの切替え指定の指示がなされた場合に、画像に付加するテンプレートの切替え指定を行い、指定されたテンプレートの情報を管理メモリ1811に登録変更して、画像の加工状態の情報を更新する。文字入力手段1819は、切替えられたテンプレートに文字入力エリアがある場合、そのエリアに当てはまる文字を入力させ、入力された文字情報を管理メモリ1811に登録変更し、画像の加工状態の情報を更新する。加工対象画像回転手段1817は、画像再生操作管理手段1131(図20参照)により、加工対象となる画像の回転指示がなされた場合に、画像の回転情報を管理メモリ1811に設定変更して、画像の加工状態の情報を更新する。加工対象画像指定手段1818は、画像再生操作管理手段1131(図20参照)により、加工対象となる画像の切替え指示がなされた場合に、加工対象となる画像の切替え指定を行い、加工対象となる画像を切替えて、画像の加工状態の情報を更新する。
【0271】
図101は、図99中のプリント指定ファイル生成手段1820を説明するための機能ブロック図である。
【0272】
本例のプリント指定ファイル生成手段1820において、プリント画像ファイル名取得手段1221は、プリント指定の対象とされた加工画像をプリント対象画像として、そのファイル名の取得を行う。日付プリント設定判別手段1222は、設定モード操作手段1110(図16参照)により設定されて設定値管理メモリ1114に記憶されている日付プリント設定項目を参照し、その日付けプリント設定の内容を判別する。日付データ取得手段1223は、判別手段1222により日付情報の取得が必要と判別された場合に、撮影画像の撮影日付をプリント日付データとして取得する。プリント部数データ取得手段1224は、設定されたプリント部数をプリント部数データとして取得する。画像加工情報取得手段1821は、管理メモリ1811に記録された画像の加工状態に応じて、画像の回転指定や、トリミング位置の指定や、入力すべき文字情報等の画像加工情報を取得する。プリント指定データ生成手段1822は、上記の各取得データをプリント指定データとして生成する。プリント指定ファイル書込み手段1225は、生成手段1822により生成されたプリント指定データをプリント指定ファイルとして格納メディアに格納する。
【0273】
図102は、図101中の画像加工情報取得手段1821を説明するための機能ブロック図である。本例の画像加工情報取得手段1821において、テンプレート情報取得手段1821Aは、画像加工情報管理メモリ1811を参照し、付加するテンプレート情報が登録されている場合には、そのテンプレート情報を収得し、さらに、そのテンプレート情報に付随した文字情報が登録されている場合には、その登録されている文字情報をも取得する。加工画像回転情報取得手段1821Bは、管理メモリ1811を参照し、画像の回転情報が設定されている場合には、その回転情報を取得する。部分再生画像部分エリア取得手段1821Cは、管理メモリ1811を参照し、部分再生時の部分エリア情報をプリント画像のクリッピング領域情報として取得する。
【0274】
図103は、図99中のプリント指定ファイル解析手段1830を説明するための機能ブロック図である。本例のプリント指定ファイル解析手段1830において、プリント指定ファイル読込み手段1234は、格納メディアに格納されているプリント指定ファイルを読込む。プリント指定データ解析手段1230は、読込まれたプリント指定ファイルのデータを解析する。画像加工情報設定手段1831は、図101のプリント指定データ生成手段1820により指定された各種画像加工情報を解析手段1230から取得し、取得した加工情報を画像プリント時の画像加工情報としてプリント実行パラメータに設定する。プリント画像ファイル名設定手段1231は、解析手段1230からプリント対象となるプリント画像ファイル名を取得し、プリント実行パラメータにプリント画像ファイル名を設定する。日付データ設定手段1232は、解析手段230からプリント対象となる画像ファイルの日付データが取得できる場合には、その日付データを取得し、また、それが取得できない場合には日付データにNull(=0)をセットして、プリント実行パラメータにプリント日付データを設定する。プリント部数データ設定手段1233は、解析手段1230からプリント対象となる画像ファイルのプリント部数を取得し、プリント実行パラメータにプリント部数データを設定する。また、画像加工情報設定手段1831は、プリント指定データに、取得できる画像加工情報が指定されていない場合には、取得できない加工情報に対してデフォルト値を設定する機能をも有する。
【0275】
図104は、図99中の画像プリント手段1840を説明するための機能ブロック図である。本例の画像プリント手段840において、プリント実行パラメータ設定手段1841は、プリント実行時のパラメータとしてプリント実行パラメータを設定する。画像加工情報解析手段1842は、パラメータに設定された画像加工情報を解析し、そして設定された加工情報に応じた加工画像の展開が行われるように、プリント画像展開手段843に画像の加工指示を行う。プリント画像展開手段1843は、パラメータに設定されているプリント画像ファイル名に基づいて、図99中の撮影画像管理手段1123によりプリント画像ファイルを読込み、この読込んだ画像を、画像加工情報解析手段1842により指定された加工指示に基づいて加工展開する。日付データ合成手段1844は、プリントパラメータに指定された日付データにNull(=0)以外の日付データが設定されている場合に、その日付データを画像展開手段1843により展開された画像に合成する。画像データプリント手段1845は、展開された画像、さらに合成された画像をプリントする。プリント部数繰り返し手段1244は、プリントパラメータに設定されているプリント部数を取得し、その取得したプリント部数分のプリント処理を繰り返す。
【0276】
また、そのプリント部数繰り返し手段1244は、プリント実行パラメータに指定されたプリント部数分のプリント処理を繰り返す際に、画像加工情報解析手段1842、プリント画像展開手段1843、日付プリントデータ合成手段1844、および画像データプリント手段1845による処理を指定されたプリント部数分繰り返すことによって、同様のプリント処理を実行することもできる。
【0277】
次に、本実施形態の作用について説明する。以下の説明において用いるフローチャートには、処理内容と処理手段とを対応付けるために、処理内容と共に、それを実行する代表的な手段の符号を付している。
【0278】
本実施形態においては、撮影画像の加工に際して、画像に合成するテンプレートの切替え、画像の回転、テンプレートに合成される撮影画像を部分的にクリッピングする等の処理を施すことができる。そして、このような加工処理を施した画像をプリントすることができる。
【0279】
図105は、前述した第1の実施形態における図28中の画像加工処理(ステップS96)を本例に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【0280】
本例の画像加工処理においては、まず、入力キーの判別処理(ステップS801)を行う。そして、入力キーがテンプレートの切替えキーの場合には、テンプレートの切替え処理(ステップS803)を行い、加工再生モードを設定する(ステップS804)。合成されるテンプレートによって撮影画像がかぶってしまう場合には、加工再生モードとして部分再生モードを設定し、テンプレートの重ねをしない場合およびテンプレートが撮影画像にかぶらない場合には、加工再生モードとして標準再生モードを設定する。その後、テンプレートの切替えによるテンプレート情報を画像加工情報として設定する(ステップS804)。また、このステップS804において、文字入力指示キーが入力された場合には、テンプレートに設定された文字入力エリアに当てはまる文字の入力を行い、入力された文字情報を画像加工情報として設定する。なお、文字入力指示キーは、テンプレートに文字入力エリアがない場合には、無効となる。また、入力キーが画像の回転キーの場合には、画像を回転させる加工画像回転処理(ステップS805)を行い、画像の回転に伴う回転情報を画像加工情報として設定する(ステップS806)。また、入力キーが部分再生エリアの移動キーの場合には、部分再生モードにおいて部分的に再生される画像の部分エリアを移動させるための加工再生部分エリア移動処理(ステップS807)を行い、その部分エリアの移動に伴う移動情報を画像加工情報として設定する(ステップS808)。また、入力キーが加工画像の切替えキーの場合には、加工画像切替え再生処理(ステップS809)により、加工画像を切替える。その後、加工再生モードを判別し(ステップS810)、加工再生モードが標準再生モードの場合には、加工画像標準再生処理(ステップS811)により、加工対象となる撮影画像の全エリアを再生する。また、加工再生モードが部分再生モードの場合には、加工画像部分再生処理(ステップS812)により、加工対象となる撮影画像の部分エリアを再生する。
【0281】
図106は、前述した第2の実施形態における図35のプリント指定ファイル書込み処理を本実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。本例のプリント指定ファイル書込み処理においては、画像加工情報取得処理(ステップS821)により、前述した加工処理により設定された画像加工情報を取得する。そして、プリント指定データ生成処理(ステップS215)において、その取得した画像加工情報をプリント指定データに反映させ、プリント指定ファイル書込み処理(ステップS216)において、このプリント指定データに基づいてプリント指定ファイルの作成処理を行う。
【0282】
図107は、前述した第2の実施形態における図36のプリント指定ファイル読込み処理を本実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。本例のプリント指定データの読込み処理においては、プリント指定ファイル中のプリント指定データを読込み(ステップS221)、画像加工情報取得処理(ステップS822)により、上述した図106のプリント指定フィル書込み処理により書込まれた画像の加工情報を取得する。そして、この取得した画像加工情報に関する情報も含めて、プリントパラメータ生成処理(ステップS227)により、プリント実行パラメータを生成する。
【0283】
図108および図109は、前述した第2の実施形態における図37および図38のプリント実行処理を本実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。本例のプリント実行処理においては、プリントパラメータを解析し(ステップS231)、プリント画像データ加工プリント展開処理(ステップS232B)により、プリントパラメータ中の指定された画像加工情報に基づいて画像展開を行う。
【0284】
以上のように、本実施形態の場合には、カメラもしくはカメラをコントロールする機器において、再生した画像の加工状態に応じたプリントを実行することができる。特に、テンプレートなどの重ねあわせの場合には、テンプレートに重ねあわせる再生画像の部分エリアを指定できるようにして、それぞれの加工状態に合わせたプリントを実行することができる。これにより、従来技術にはなかった操作性の向上を図ることができる。
【0285】
また、テンプレートに関しては、その格納先が、例えば、機器内のROM上にあってもよいし、メモリカードを始めとするメモリカードによって提供されてもよいし、ネットワークを介してサーバー上から提供されてもよい。さらには、メディアパック内にセットされた用紙に合わせた形式によるテンプレートが、メディアパック内の不揮発性メモリに記憶されていて、この不揮発性のメモリから提供されてもよい。これにより、さらなる操作性の向上を図ることができる。
【0286】
(第9の実施形態)
図110は、前述した第1の実施形態における図18の撮影画像管理手段1123を本実施形態に適応させた場合の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【0287】
本例の撮影画像管理手段1123において、撮影画像取扱い振分け手段1900は、取扱い指示に基づいて撮影画像の取扱いを振り分ける。撮影静止画像書込み手段1910は、静止画像の書込み指示により、撮影された静止画像を撮影画像格納メディア1950に書込む。撮影静止画像読込み手段1920は、静止画像の読込み指示により、撮影画像格納メディア950上の指定された静止画像ファイルを読込む。撮影動画像書込み手段1930は、動画像の書込み指示により、撮影された動画像を撮影画像格納メディア1950に書込む。撮影動画像読込み手段1940は、動画像中にある任意コマの読込み指示により、撮影画像格納メディア1950上の指定された動画像ファイルを読込み、その動画像ファイル上の指定されたコマを切り出して、それを静止画像として読込む。
【0288】
図111は、図110中の撮影動画読込み手段1940を説明するための機能ブロック図である。本例の撮影動画像読込み手段1940において、動画像読込み手段1941は、指定された動画像ファイルを読込む。静止画像切り出し手段1942は、読込んだ動画ファイルから。指定された任意のコマを切り出す。静止画像切り出しメモリ1943は、切り出し手段1942により切り出された静止画像を展開する。
【0289】
本実施形態の場合には、取扱い対象となる画像に対して、動画像ファイル名とファイル中の任意コマを指定することにより、動画像中の撮影画像に対しても同様のプリント処理が可能となる。すなわち、プリント対象となる撮影画像に対して、静止画像のファイル名ではなく、動画像のファイル名と動画像ファイル中の任意の切り出し対象となるコマ番号を用いることにより、プリント処理することができる。また、撮影画像の読込み処理において、動画像のファイル名とコマ番号により読込み命令が発行された場合に、動画像ファイル中の指定されたコマ番号にあたる画像を静止画像として切り出す処理を追加してもよい。これにより、動画像についても、静止画像と同様の処理を実行できることになる。
【0290】
以上のように、本実施形態の場合には、カメラもしくはカメラをコントロールする機器において、撮影された静止画像だけでなく、動画像に対しても、動画像上の特定のコマを静止画像として切り出すことにより、静止画像と同様に取扱うことができる。これにより、従来技術にはなかった操作性の向上を図ることができる。
【0291】
上記の実施形態の説明において、図67のように、プリント指定ファイルをメモリーカードに書き込み、プリント時にはこれを読み出してプリントするとしたが、これに限るものではなく、プリント時までは、プリント設定情報を内部メモリに格納しておき、プリントモードの終了後に、例えばDPOFファイルとして画像とともにメモリーカードに保存する様にしておいてもよい。この場合には、実際のプリントの出来具合を確認してから、必要なプリント設定情報を保存しておくことも可能になる。
【0292】
また、撮影機能とプリント機能を併せ持つ、実施形態のような画像処理装置においては、撮影後にすぐに各種編集設定を行ったプリントを行うと、プリント後には編集情報はもはや必要でないものとして失い易いが、プリントモードが終了しても編集情報を記憶しておくことで、同じ設定をわざわざ繰り返さなくても、後で同じプリントを得たいという要求に答えることも出来る。
【0293】
また、DPOF対応プリンターにこのメモリーカードを挿入することによって、いつでもどこでも、自動的に同じプリントを得ることが出来る。
【0294】
特に、保存しておくプリント設定情報として、テンプレートの種類や、トリミングや回転、入力した文字情報等の編集情報を入れておくことで、改めて細かなプリント設定をする手間を省くことが出来る、
【0295】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、画像情報をプリントさせるためのプリントモードを含む複数の動作モードを有する画像処理装置において、複数の動作モードにおける制御を相互に関連付けることにより、操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能なプリンタ内蔵カメラの正面図である。
【図2】図1のカメラの斜め前方からの斜視図である。
【図3】図1のカメラの斜め後方からの斜視図である。
【図4】図1のカメラに装着可能なメディアパックの斜視図である。
【図5】図1のカメラの内部における主要構成部の配置関係を示す斜視図である。
【図6】図5におけるプリンタ部の斜視図である。
【図7】図6のプリンタ部の一部を取り外した斜視図である。
【図8】図6のプリンタ部におけるキャリッジの斜視図である。
【図9】図6のプリンタ部におけるプリント媒体搬送系の構成部分の斜視図である。
【図10】図6のプリンタ部におけるインク供給系の構成部分の斜視図である。
【図11】図10のインク供給系の構成部分にメディアパックが装着されたときの平面図である。
【図12】図1のカメラにおけるカメラ部とプリンタ部の概略ブロック構成図である。
【図13】図12のカメラ部における信号処理の説明図である。
【図14】図12のプリンタ部における信号処理の説明図である。
【図15】図12のブロック構成図をカメラ部主体に概略的に現したブロック構成図である。
【図16】本発明の第1の実施形態における制御系の主要部を説明するための機能ブロック図である。
【図17】図16中の設定モード操作手段の機能ブロック図である。
【図18】図16中の画像撮影モード操作手段の機能ブロック図である。
【図19】図18中の撮影画像管理手段の機能ブロック図である。
【図20】図16中の画像再生モード操作手段の機能ブロック図である。
【図21】図16中のプリント指定操作手段の機能ブロック図である。
【図22】図16中の画像加工操作手段の機能ブロック図である。
【図23】図16の制御系の処理を説明するためのフローチャートである。
【図24】図23の設定モード操作処理を説明するためのフローチャートである。
【図25】図23の画像撮影モード操作処理を説明するためのフローチャートである。
【図26】図23の画像再生モード操作処理を説明するためのフローチャートである。
【図27】図23のプリント指定操作処理を説明するためのフローチャートである。
【図28】図23の画像加工操作処理を説明するためのフローチャートである。
【図29】本発明の第2の実施形態における設定モード操作手段の機能ブロック図である。
【図30】図18中のプリント指定ファイル生成手段を本発明の第2の実施形態に適応させた場合の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【図31】図18中のプリント指定ファイル解析手段を本発明の第2の実施形態に適応させた場合の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【図32】図18中の画像プリント手段を本発明の第2の実施形態に適応させた場合の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【図33】図24中の設定項目指定処理を本発明の第2の実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図34】図24中の設定内容指定処理を本発明の第2の実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図35】図25中のプリント指定ファイル書込み処理を本発明の第2の実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図36】図25中のプリント指定ファイル読込み処理を本発明の第2の実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図37】図25中のプリント実行処理を本発明の第2の実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図38】図37のプリント実行処理の変形例を説明するためのフローチャートである。
【図39】図18の画像撮影モード操作手段を本発明の第3の実施形態に適応させた場合の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【図40】図39中の一括プリント指定ファイル生成手段の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【図41】図39中の一括プリント指定ファイル解析手段の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【図42】本発明の第3の実施形態における画像再生モード操作手段の機能ブロックである。
【図43】本発明の第3の実施形態におけるプリント指定操作手段の機能ブロックである。
【図44】本発明の第3の実施形態における画像加工操作手段の機能ブロックである。
【図45】図39の画像撮影モード操作手段の変形例を説明するための機能ブロック図である。
【図46】本発明の第3の実施形態におけるプリント指定データ登録メモリ管理手段の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【図47】本発明の第3の実施形態における画像撮影モード操作手段の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【図48】本発明の第3の実施形態における画像再生モード操作手段の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【図49】本発明の第3の実施形態におけるプリント指定操作手段の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【図50】本発明の第3の実施形態における画像加工操作手段の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【図51】図22の画像撮影モード操作処理を本発明の第3の実施形態に適応した場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図52】図51中におけるプリント指定ファイル一括書込み処理を説明するためのフローチャートである。
【図53】図51中における一括プリント実行処理を説明するためのフローチャートである。
【図54】本発明の第3の実施形態における操作モード終了処理を説明するためのフローチャートである。
【図55】本発明の第3の実施形態における画像撮影モード操作処理を説明するためのフローチャートである。
【図56】図55における初期化処理を説明するためのフローチャートである。
【図57】図55中の一括プリント実行処理を説明するためのフローチャートである。
【図58】図57中のプリント指定データ解析処理を説明するためのフローチャートである。
【図59】本発明の第4の実施形態における設定モード操作手段の機能ブロック図である。
【図60】図30中のプリント指定ファイル書込み手段を本発明の第4の実施形態に適応させた場合の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【図61】図31中のプリント指定ファイル読込み手段を本発明の第4の実施形態に適応させた場合の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【図62】本発明の第4の実施形態における設定モード操作手段の他の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【図63】図62の設定モード操作手段の構成に適応すべく、図30中のプリント指定ファイル書込み手段を構成した場合の機能ブロック図である。
【図64】図62の設定モード操作手段の構成に適応すべく、図31中のプリント指定ファイル読込み手段を構成した場合の機能ブロック図である。
【図65】図24中の設定項目指定処理を本発明の第4の実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図66】図24中の設定内容指定処理を本発明の第4の実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図67】図35中のプリント指定データ書込み処理を本発明の第4の実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図68】図36中のプリント指定データ読込み処理を本発明の第4の実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図69】図24中の設定項目指定処理を本発明の第4の実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図70】図24中の設定内容指定処理を本発明の第4の実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図71】図35中のプリント指定データ生成処理を本発明の第4の実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図72】図36中のプリント指定データ読込み処理を本発明の第4の実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図73】図18の画像撮影モード操作手段を本発明の第5の実施形態に適応させた場合の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【図74】図25の画像撮影モード操作処理を本発明の第5の実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図75】図20の画像再生モード操作手段を本発明の第6の実施形態に適応させた場合の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【図76】図75中の画像再生手段を説明するための機能ブロック図である。
【図77】図75中のプリント部数指定手段を説明するための機能ブロック図である。
【図78】図75中のプリント指定ファイル生成手段を説明するための機能ブロック図である。
【図79】図78中のプリント指定データ生成手段を説明するための機能ブロック図である。
【図80】図75中のプリント指定ファイル解析手段1640を説明するための機能ブロック図である。
【図81】図75中の画像プリント手段を説明するための機能ブロック図である。
【図82】図26中の画像再生処理を本発明の第6の実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図83】図25、図26、図27、および図28中のプリント部数指定処理を本発明の第6の実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図84】図35中のプリント指定データ生成処理を本発明の第6の実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図85】図36のプリント指定ファイル読込み処理を本発明の第6の実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図86】図37のプリント実行処理を本発明の第6の実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図87】図38のプリント実行処理を本発明の第6の実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図88】図20の画像再生モード操作手段を本発明の第7の実施形態に適応させた場合の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【図89】図88中の画像再生手段を説明するための機能ブロック図である。
【図90】図88中のプリント指定ファイル生成手段を説明するための機能ブロック図である。
【図91】図90中のクリッピング領域取得手段を説明するための機能ブロック図である。
【図92】図88中のプリント指定ファイル解析手段を説明するための機能ブロック図である。
【図93】図88中の画像プリント手段を説明するための機能ブロック図である。
【図94】図26中の画像再生処理を本発明の第7の実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図95】図35のプリント指定ファイル書込み処理を本発明の第7の実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図96】図36のプリント指定ファイル読込み処理を本発明の第7の実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図97】図37のプリント実行処理を本発明の第7の実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図98】図38のプリント実行処理を本発明の第7の実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図99】図22の画像加工操作手段を本発明の第8の実施形態に適応させた場合の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【図100】図99中の画像加工手段を説明するための機能ブロック図である。
【図101】図99中のプリント指定ファイル生成手段を説明するための機能ブロック図である。
【図102】図101中の画像加工情報取得手段を説明するための機能ブロック図である。
【図103】図99中のプリント指定ファイル解析手段を説明するための機能ブロック図である。
【図104】図99中の画像プリント手段を説明するための機能ブロック図である。
【図105】図28中の画像加工処理(ステップS96)を本発明の第8の実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図106】図35のプリント指定ファイル書込み処理を本発明の第8の実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図107】図36のプリント指定ファイル読込み処理を本発明の第8の実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図108】図37のプリント実行処理を本発明の第8の実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図109】図38のプリント実行処理を本発明の第8の実施形態に適応させた場合の処理例を説明するためのフローチャートである。
【図110】図18の撮影画像管理手段を本発明の第9の実施形態に適応させた場合の構成例を説明するための機能ブロック図である。
【図111】図110中の撮影動画読込み手段を説明するための機能ブロック図である。
【符号の説明】
A001 装置本体
A002 挿入部
A100 カメラ部
A101 レンズ
A102 ファインダー
A102a ファインダー窓
A103 ストロボ
A104 レリーズボタン
A105 液晶表示部(外部表示部)
A107 コンパクトフラッシュメモリカード(CFカード)
A108 電池
A109 排出部
B100 プリンタ部(記録装置部)
B101 LFローラ
B102 LFピンチローラ
B103 プラテン
B104 キャリッジ
B105 ガイド軸
B106 リードスクリュー
B107 軸受け
B108 軸受け
B109 スクリューピン
B110 ばね
B120 記録ヘッド
B121 インク吐出口
B122 ニードル
B123 供給エアー口
B124 ニードルカバー
B131 エンコーダセンサ
B132 リニアスケール
B133 HPフラグ
B134 HPセンサ
B141 スクリューギア
B142 アイドラギア
B143 モータギア
B150 フレキシブルケーブル
B201 排紙ローラ
B202 排紙ローラギア
B203 中継ギア
B204 LFローラギア
B211 切り替えスライダ
B212 切り替えカム
B213 圧板ヘッド
B301 ジョイントフォーク
B302 供給ジョイント
B303 供給チューブ
B304 ポンプシリンダ
B305 ジョイントリフタ
B310 吸引キャップ
B311 吸引チューブ
B312 廃液チューブ
B313 廃液ジョイント
B315 ポンプユニット
B316 ワイパーリフタ
B321 ポンプHPセンサ
B322 ジョイントHPセンサ
B323 シャーシ
C100 メディアパック
C101 パック本体
C102 シャッター
C102A 窓部
C103 インクパック
C104 プリント媒体
C105 ジョイント
C106 ワイパー
C107 インク吸収体
C110 給紙ローラ
C110a 連結部
M001 キャリッジモータ
M002 搬送モータ
M003 ジョイントモータ
M004 ポンプモータ
101 CCD
102 マイク
103 ASIC
104 第1メモリ
105 CFカード(「CFカードA107」に相当)
106 LCD(「液晶表示部A105」に相当)
107 レンズ
120 第1CPU
201 画像処理部
202 第2メモリ
203 バンドメモリ制御部
204 バンドメモリ
205 マスクメモリ
206 ヘッド制御部
207 記録ヘッド(「記録ヘッドB120」に相当)
208 エンコーダ(「エンコーダセンサB131」に相当)
209 エンコーダカウンタ
210 インターフェース
220 第2CPU
221 モータドライバ
222 モータ(「モータM001,M002,M003,M004」に相当)
223 センサ(「HPセンサB134,B321,B322」を含む)
224 EEPROM
230 音声エンコーダ部
250 電源部(「電池A108」に相当)
1100 操作モード切替手段
1110 設定モード操作手段
1120 画像撮影モード操作手段
1130 画像再生モード操作手段
1140 プリント指定操作手段
1150 画像加工操作手段
Claims (4)
- 少なくとも、画像データを取得するための撮影モードを有する画像処理装置であって、
前記撮影モードでの動作中にシャッターボタンが押されたことに応じて、画像を撮影する撮影手段と、
撮影した画像に対するプリント部数を指定する指定手段と、を有し、
前記撮影モードにおいて、前記撮影手段による画像撮影後に自動的に、前記指定手段によりプリント部数を指定するプリント部数指定モードに移行し、さらに
前記プリント部数指定モード中に、前記シャッターボタンが押されたことに応じて、前記プリント部数指定モードを解除する制御手段を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記シャッターボタンの全押しと半押しを検知する検知手段をさらに有し、
前記検知手段が前記シャッターボタンの半押しを検知したことに応じて、前記プリント部数指定モードを解除し、
前記検知手段が前記シャッターボタンの全押しを検知したことに応じて、前記撮影手段による撮影処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 少なくとも、画像データを取得するための撮影モードを有する画像処理装置の制御方法であって、
前記撮影モードでの動作中にシャッターボタンが押されたことに応じて画像を撮影し、その画像の撮影後に自動的に、プリント部数を指定するプリント部数指定モードに移行し、さらに
前記プリント部数指定モード中に、前記シャッターボタンが押されたことに応じて、前記プリント部数指定モードを解除することを特徴とする画像処理装置の制御方法。 - 前記シャッターボタンの全押しと半押しを検知し、
前記シャッターボタンの半押しを検知したことに応じて、前記プリント部数指定モードを解除し、
前記シャッターボタンの全押しを検知したことに応じて、画像を撮影することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置の制御方法。
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