JP2002086808A - 画像記録部を有したカメラ、情報処理システム、情報処理方法および画像データ保存方法 - Google Patents

画像記録部を有したカメラ、情報処理システム、情報処理方法および画像データ保存方法

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JP2002086808A
JP2002086808A JP2000277328A JP2000277328A JP2002086808A JP 2002086808 A JP2002086808 A JP 2002086808A JP 2000277328 A JP2000277328 A JP 2000277328A JP 2000277328 A JP2000277328 A JP 2000277328A JP 2002086808 A JP2002086808 A JP 2002086808A
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data
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camera
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Takeo Kimura
岳男 木村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタ一体型であるデジタルカメラおい
て、画像データが蓄積されているメモリ或いはメモリカ
ード上の画像データファイルまたは撮影した画像データ
を、光学的に読み取り可能なコードパターンに変換して
デジタルカメラに一体化されたプリンタから印刷出力し
て保存することを可能とする。 【解決手段】 カメラに一体に設けられたプリンタの印
刷媒体の残り枚数とこのうちでユーザが設定する印刷枚
数および印刷する総データ量を考慮して(S401〜S
405)、撮影パラメータを定める(S406)。そし
て、これに基づいて撮影された結果について、所定のデ
ータ処理を行ない(S409〜S413)、コードパター
ンを作成して(S414)それを印刷する(S415)。こ
れにより、カメラに備えられるプリンタによって、メモ
リカード等の記憶媒体でなく、撮影した画像データを保
存できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像記録部を有し
たカメラおよび画像データ保存方法に関し、詳しくは、
特に、カメラによって撮影して得られた画像データを光
学的に読み取り可能なコードパターンに変換してカメラ
が有する画像記録部から出力して保存し、また、それを
復元する構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のデジタルカメラは、撮影して得ら
れたデジタル画像データをデジタルカメラ本体内のメモ
リ或いは交換可能なメモリカード等のリムーバブルメデ
ィアにファイルとして保存することが一般的である。
【0003】これらのうち、本体内のメモリに画像ファ
イルを保存するデジタルカメラでは、保存用メモリの空
き領域がなくなった場合は、不要な画像ファイルを消去
してから次の画像を撮影しその画像データを保存する
か、コンピュータ等の機器と接続して画像ファイルをそ
れらの機器ヘ転送した後、この転送したファイルを消去
してから次の画像を撮影保存することが一般的である。
【0004】また、メモリカード等のリムーバブルメデ
ィアに撮影データを保存するデジタルカメラでは、メモ
リカード等の空き領域がなくなると、上記と同様、保存
されている画像を消去した後、次の撮影データを保存す
るか、空き領域が十分ある別のメモリカード等に交換し
てから次の撮影データを保存することが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなデジタルカメラでは画像ファイル保存のためのメモ
リが一杯になった時点、或いは交換するメモリカード等
が無くなった時点で、消去してもよい画像が無い場合
は、次の撮影ができなくなるという基本的な問題があ
る。
【0006】また、コンピュータ等の機器に接続して保
存した画像ファイルを転送する構成にあっては、カメラ
が使用されて撮影が行われる場所にこのような機器が存
在することはほとんど無く、実用的ではない。
【0007】一方、本来撮影した画像をプリントするた
めの印刷用紙に、後に画像劣化が無く復元できるように
画像データを印刷して保存できることは、カメラの利便
性をさらに向上させることができるという利点がある。
【0008】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、プリンタ一体型であ
るデジタルカメラであるという特徴を活かして画像が蓄
積されているメモリ或いはメモリカード上の画像データ
ファイル、または撮影した画像データを、光学的に読み
取り可能なコードパターンに変換してデジタルカメラに
一体化されたプリンタから印刷出力して保存し、また、
これを復元することを可能とするプリンタ一体型カメラ
および画像データ保存方法を提供することにある。
【0009】また、本発明は、一つの画像データを複数
枚に渡ってコードパターンとして印刷することを前提に
考え、復元時に複数の印刷されたコードパターンを容易
に間違いなく読み込める方法を提供することも目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
印刷媒体を用い、該印刷媒体に記録を行う画像記録部を
有したカメラにおいて、撮影によって得られる画像デー
タをコードパターンデータに変換する変換手段と、該変
換手段によって変換されたコードパターンデータを前記
画像記録部によって印刷媒体に記録する記録制御手段と
を備えたことを特徴とする。
【0011】また、好ましくは、前記分割された画像デ
ータそれぞれに分割保存用の識別データと、前記分割さ
れた画像データそれぞれに復元位置指示データとを付加
する手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0012】また、さらに好ましくは、、前記コードパ
ターンデータが記録された印刷媒体を撮影して得られた
データから前記復元位置指示データを識別する手段と、
該識別した復元位置指示データに基づき前記撮影して得
られたデータを前記識別データと分割されたそれぞれの
画像データに変換する手段と、該それぞれの画像データ
に付加された誤り訂正データによって変換された画像デ
ータについて誤り訂正後に付加された誤り訂正データを
取り除く手段と、前記それぞれの画像データを、前記識
別データに基づいて順序どおりに結合する手段と、結合
した画像データをファイルとして保存する手段とをさら
に備えたことを特徴とする。
【0013】別の形態では、印刷媒体にコードパターン
として記録された画像データを復元する情報処理システ
ムにおいて、画像記録部を有し、撮影した画像データを
コードパターン化して印刷媒体に記録するカメラと、該
カメラの画像記録部が記録した印刷媒体のコードパター
ンを読取る手段と、該読取り手段が読取ったコードパタ
ーンデータに基づいて画像データを復元する手段と、を
備えたことを特徴とする。
【0014】また、印刷媒体に記録を行う画像記録部を
有したカメラを用いた画像データ保存方法において、撮
影によって得られる画像データをコードパターンデータ
に変換し、該変換されたコードパターンデータを前記画
像記録部によって印刷媒体に記録するステップを有した
ことを特徴とする。
【0015】好ましくは、前記分割された画像データそ
れぞれに分割保存用の識別データと、前記分割された画
像データそれぞれに復元位置指示データとを付加するス
テップをさらに有したことを特徴とする。
【0016】さらに好ましくは、前記コードパターンデ
ータが記録された印刷媒体を撮影して得られたデータか
ら前記復元位置指示データを識別し、該識別した復元位
置指示データに基づき前記撮影して得られたデータを前
記識別データと分割されたそれぞれの画像データに変換
し、該それぞれの画像データに付加された誤り訂正デー
タによって変換された画像データについて誤り訂正後に
付加された誤り訂正データを取り除き、前記それぞれの
画像データを、前記識別データに基づいて順序どおりに
結合し、結合した画像データをファイルとして保存する
ステップをさらに有したことを特徴とする。
【0017】また、別の形態では、印刷媒体にコードパ
ターンとして記録された画像データを復元する情報処理
方法において、画像記録部を有し、撮影した画像データ
をコードパターン化して印刷媒体に記録するカメラを用
意し、該カメラの画像記録部が記録した印刷媒体のコー
ドパターンを読取り、該読取ったコードパターンデータ
に基づいて画像データを復元するステップを有したこと
を特徴とする。
【0018】以上の構成によれば、カメラが撮影して得
た画像データをコードパターンデータに変換し、この変
換されたコードパターンデータを上記カメラが有する画
像記録部によって印刷媒体に記録するので、印刷媒体を
撮影した画像の記憶媒体として利用することができる。
また、この印刷媒体に記憶された画像データが何枚かの
印刷媒体に分割されて記憶される場合は、分割用の識別
データや復元位置指示データが画像データとともに印刷
されるので、画像データの復元の際は、これらのデータ
を用いて正確な復元を行なうことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0020】なお、本明細書において、「プリント」
(「記録」という場合もある)とは、文字、図形等有意
の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、
また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであ
るか否かを問わず、広くプリント媒体上に画像、模様、
パターン等を形成する場合、またはプリント媒体の加工
を行う場合を言うものとする。
【0021】また、「プリント媒体」とは、一般的なプ
リント装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラ
スチック・フィルム、金属板等、ガラス、セラミック
ス、木材、皮革等、インクを受容可能な物も言うものと
するが、以下では「用紙」または単に「紙」ともいうも
のとする。
【0022】また、本明細書において、「カメラ」とは光
学的に撮像し、光学像を電気信号に変換する機器やデバ
イスを示すものであり、以下の説明において「撮像部」と
も称する。
【0023】さらに、「インク」(「液体」という場合
もある)とは、上記「プリント」の定義と同様広く解釈
されるべきものであり、プリント媒体上に付与されるこ
とによって、画像、模様、パターン等の形成、プリント
媒体の加工、或いはインクの処理(例えば、プリント媒
体に付与されるインク中の色材の凝固または不溶化)に
供される液体を言うものとする。
【0024】なお、本発明が有効に用いられるヘッドの
一形態は、電気熱変換体が発生する熱エネルギーを利用
して液体に膜沸騰を生じさせ気泡を形成する形態であ
る。
【0025】以下では、まず本発明の実施形態のうち、
本発明に関する特徴的な構成を説明する前に、本発明の
実施形態にかかるプリンタ一体型のデジタルカメラの構
成について、図1〜図14を参照して説明する。
【0026】「基本構成」 まず、図1から図14に基づいて、本発明に係る装置の
基本構成について説明する。本例において説明する装置
は、光学的に撮像して電気信号に変換する撮像部(以
下、「カメラ部」とも称する)と、撮像して得られた電気
信号に基づいて画像の記録を行なう画像記録部(以下、
「プリンタ部」とも称する)とを備えた情報処理機器を「プ
リンタ一体型カメラ」と称して説明する。
【0027】装置本体A001においては、カメラ部A
100の背面側にプリンタ部(記録装置部)B100が
一体的に組み込まれている。プリンタ部B100は、メ
ディアパックC100から供給されるインクとプリント
媒体を用いて画像を記録する。本構成では、装置本体A
001から外装を外して背面側から見た図5から明らか
なように、装置本体A001の同図中の右手側にメディ
アパックC100が挿入され、装置本体A001の同図
中左手側にプリンタ部B100が配置される。プリンタ
部B100によって記録を行う場合には、カメラ部A1
00における後述の液晶表示部A105を上側、レンズ
A101を下側にするように、装置本体A001を置い
た姿勢とすることができる。この記録姿勢において、プ
リンタ部B100における後述の記録ヘッドB120
は、インクを下向きに吐出する姿勢となる。記録姿勢
は、カメラ部A100による撮影状態の姿勢と同様の姿
勢とすることも可能であり、上記の記録姿勢に限られる
ことはない。記録動作の安定性の面からは、上記のイン
クを下向きに吐出する記録姿勢が好ましい。
【0028】以下においては、本例の装置の機械的な基
本構成をA「カメラ部」、B「メディアパック」、C「プリ
ンタ部」とに分けて説明し、また、信号処理系の基本構
成はD「信号処理系」として説明する。
【0029】A「カメラ部」 カメラ部A100は、基本的には、一般的なデジタルカ
メラを構成するものであり、後述するプリンタ部B10
0と共に装置本体A001に一体的に組み合わせられる
ことによって、図1から図3のような外観のプリンタ内
蔵のデジタルカメラを構成する。図1から図3におい
て、A101はレンズ、A102はファインダー、A1
02aはファインダー窓、A103はストロボ、A10
4はレリーズボタン、A105は液晶表示部(外部表示
部)である。カメラ部A100は、後述するように、C
CDを用いて撮像したデータの処理、コンパクトフラッ
シュ(登録商標)メモリカード(以下、CFカードまた
は単にメモリカードともいう)A107への画像の記
憶、画像の表示、プリンタ部B100との間の各種デー
タの授受等をする。A109は、撮影された画像を後述
のプリント媒体C104に記録した場合に、画像が記録
されたプリント媒体C104が排出される排出部であ
る。図5に示されるA108は、カメラ部A100およ
びプリンタ部B100の電源としての電池である。
【0030】B「メディアパック」 メディアパックC100は、装置本体A001に対して
着脱可能であり、本例の場合は、装置本体A001の挿
入部A002(図3参照)から差し込まれることによっ
て、図1のように装置本体A001に装着される。挿入
部A002は、メディアパックC100が装着されてい
ないときは図3のように閉じられており、それが装着さ
れるときに開かれる。図5は、メディアパックC100
が装着された装置本体A001から、外装を外した状態
を示す。メディアパックC100のパック本体C101
には、図4のように、シャッターC102が矢印D方向
にスライド可能に備えられている。シャッターC102
は、メディアパックC100が装置本体A001に装着
されていないときには図4中の2点鎖線の位置にスライ
ドしており、メディアパックC100が装置本体A00
1に装着されたときには、図4中の実線の位置にスライ
ドする。
【0031】パック本体C101には、インクパックC
103とプリント媒体C104が収容されている。図4
において、インクパックC103は、プリント媒体C1
04の下方に収容される。本例の場合、インクパックC
103は、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シア
ン)のインクを個別に収容するように3つ備えられてお
り、またプリント媒体C104は20枚程度重ねて収容
されている。それらのインクとプリント媒体C104
は、画像の記録に最適な組合せのものが選択された上、
同じメディアパックC100内に収容されている。した
がって、インクとプリント媒体の組合せが異なる種々の
メディアパックC100(例えば、超高画質用、ノーマ
ル画質用、シール(分割シール)用等のメディアパッ
ク)を用意しておいて、記録すべき画像の種類、および
画像が形成されたプリント媒体の用途などに応じて、そ
れらのメディアパックC100を選択的に装置本体A0
01に装着することにより、最適な組合せのインクとプ
リント媒体を用いて、目的に応じた画像を確実に記録す
ることができる。また、メディアパックC100には後
述するEEPROM(識別IC)が備えられており、そ
のEEPROMには、メディアパックが収容しているイ
ンクとプリント媒体の種類や残量などの識別データが記
憶される。
【0032】インクパックC103は、メディアパック
C100が装置本体A001に装着されたときに、Y,
M,Cのインクのそれぞれに対応する3つのジョイント
C105を通して、後述する装置本体A001側のイン
ク供給系に接続される。一方、プリント媒体C104
は、図示しない分離機構によって一枚ずつ分離されてか
ら、後述する給紙ローラC110(図9参照)によって
矢印C方向に送り出される。その給紙ローラC110の
駆動力は、装置本体A001側に備わる後述の搬送モー
タM002(図9参照)から、連結部C110aを介し
て供給される。
【0033】また、パック本体C101には、後述する
プリンタ部の記録ヘッドをワイピングするためのワイパ
ーC106と、そのプリンタ部から排出された廃インク
を吸収するためのインク吸収体C107と、が備えられ
ている。プリンタ部における記録ヘッドは、後述するよ
うに矢印Aの主走査方向に往復移動する。メディアパッ
クC100が装置本体A001から外されているとき
は、シャッターC102が図4中の2点鎖線の位置にス
ライドして、ジョイントC105、ワイパーC106、
およびインク吸収体C107などを保護する。
【0034】C「プリンタ部」 本例のプリンタ部B100は、インクジェット記録ヘッ
ドを用いるシリアルタイプである。このプリンタ部B1
00については、C−1「プリント動作部」、C−2「プ
リント媒体搬送系」、およびC−3「インク供給系」に分
けて説明する。
【0035】C−1「プリント動作部」 図6は、プリンタ部B100全体の斜視図、図7は、プ
リンタ部B100の一部を取り外した斜視図である。
【0036】プリンタ部B100の本体内部の定位置に
は、図5のように、装置本体A001に装着されたメデ
ィアパックC100の先端部分が位置する。メディアパ
ックC100から矢印C方向に送り出されたプリント媒
体C104は、後述するプリント媒体搬送系におけるL
FローラB101とLFピンチローラB102との間に
挟まれつつ、プラテンB103上にて矢印Bの副走査方
向に搬送される。B104は、ガイド軸B105とリー
ドスクリューB106に沿って矢印Aの主走査方向に往
復移動されるキャリッジである。
【0037】キャリッジB104には、図8のように、
ガイド軸B105用の軸受けB107と、リードスクリ
ューB106用の軸受けB108が設けられている。キ
ャリッジB104の定位置には、図7のように、軸受け
B108の内側に突出するスクリューピンB109がば
ねB110によって取り付けられている。そして、リー
ドスクリューB106の外周部に形成された螺旋溝に対
して、スクリューピンB109の先端がはまり合うこと
によって、リードスクリューB106の回転がキャリッ
ジB104の往復移動に変換される。
【0038】また、キャリッジB104には、Y,M,
Cのインクを吐出可能なインクジェット記録ヘッドB1
20と、その記録ヘッドB120に供給されるインクを
収容するサブタンク(図示せず)が搭載されている。記
録ヘッドB120には、矢印Aの主走査方向と交差する
方向(本例の場合は、直交する方向)に沿って並ぶ複数
のインク吐出口B121(図8参照)が形成されてい
る。インク吐出口B121は、サブタンクから供給され
たインクを吐出可能なノズルを構成する。インクを吐出
させるためのエネルギーの発生手段としては、ノズル毎
に備えた電気熱変換体を用いることができる。その電気
熱変換体は、発熱駆動されることによってノズル内のイ
ンク中に気泡を発生させ、その発泡エネルギーによって
インク吐出口B121からインク滴を吐出させる。
【0039】サブタンクは、メディアパックC100に
収容されているインクパックC103よりも小容量であ
り、少なくともプリント媒体C104の1枚分の画像記
録に必要な量のインクを収容する大きさとなっている。
サブタンクにおいて、Y,M,Cのインク毎のインク収
容部分には、それぞれインク供給部と負圧導入部が形成
されており、それらのインク供給部は対応する3つの中
空のニードルB122に個別に接続され、また、それら
の負圧導入部は共通の供給エアー口B123に接続され
ている。このようなサブタンクには、後述するように、
キャリッジB104が図6のようなホームポジションに
移動したときに、メディアパックC100のインクパッ
クC103からインクが補給される。
【0040】図8のキャリッジB104において、B1
24はニードルカバーであり、ニードルB122とジョ
イントC105とが連結していないときは、スプリング
の力によって同図のように、ニードルB122を保護す
る位置に移動しており、ニードルB122とジョイント
C105とが連結するときは、スプリングの力に抗して
同図中の上方に押されてニードルB122の保護を解
く。キャリッジB104の移動位置は、キャリッジB1
04側のエンコーダセンサB131と、プリンタ部B1
00の本体側のリニアスケールB132(図6参照)
と、によって検出される。また、キャリッジB104が
ホームポジションに移動したことは、キャリッジB10
4側のHP(ホームポジション)フラグB133と、プ
リンタ部B100の本体側のHPセンサB134(図7
参照)と、によって検出される。
【0041】図7において、ガイド軸B105の両端に
は、その中心軸から偏心した位置に支軸(図示せず)が
設けられている。ガイド軸B105は、その支軸を中心
として回動調整されることにより、キャリッジ104の
位置が調整されて、記録ヘッドB120と、プラテンB
103上のプリント媒体C104と、の間の距離(「紙
間距離」ともいう)が調整される。また、リードスクリ
ューB106は、スクリューギアB141、アイドラギ
アB142、およびモータギアB143を介して、キャ
リッジモータM001によって回転駆動される。また、
B150は、後述する制御系と記録ヘッドB120とを
電気的に接続するためのフレキシブルケーブルである。
【0042】記録ヘッドB120は、キャリッジB10
4と共に矢印Aの主走査方向に移動しつつ、画像信号に
応じてインク吐出口B121からインクを吐出すること
によって、プラテンB103上のプリント媒体に1行分
の画像を記録する。このような記録ヘッドB120によ
る1行分の記録動作と、後述するプリント媒体搬送系に
よる矢印Bの副走査方向におけるプリント媒体の所定量
の搬送動作と、を繰り返すことによって、プリント媒体
上に順次画像を記録する。
【0043】C−2「プリント媒体搬送系」 図9は、プリンタ部B100におけるプリント媒体搬送
系の構成部分の斜視図である。図9において、B201
は対の排紙ローラであり、同図中上側の一方の排紙ロー
ラB201は、排紙ローラギアB202と中継ギアB2
03を介して、搬送モータM002により駆動される。
同様に、前述したLFローラB101は、LFローラギ
アB204と中継ギアB203を介して、搬送モータM
002により駆動される。排紙ローラB201とLFロ
ーラB101は、搬送モータM002の正転時の駆動力
によって、プリント媒体C104を矢印Bの副走査方向
に搬送する。
【0044】一方、搬送モータM002が逆転したとき
は、切り替えスライダB211および切り替えカムB2
12を介して、圧板ヘッドB213と図示しないロック
機構が駆動されると共に、メディアパックC100側の
給紙ローラC110に駆動力が伝達される。すなわち、
圧板ヘッドB213は、搬送モータM002の逆転時の
駆動力によって、メディアパックC100のシャッター
C102の窓部C102A(図4参照)を通って、メデ
ィアパックC100内に集積されているプリント媒体C
104を図4中の下方に押圧する。これにより、図4中
の最下位置のプリント媒体C104がメディアパックC
100内の給紙ローラC110上に押し付けられる。ま
た、図示しないロック機構は、搬送モータM002の逆
転時の駆動力によって、装置本体A001に対してメデ
ィアパックC100をロックしてメディアパックC10
0の取り外しを禁止する。また、メディアパックC10
0側の給紙ローラC110は、搬送モータM002の逆
転時の駆動力が伝達されることによって、図4中最下位
置の1枚のプリント媒体C104を矢印C方向に搬出す
る。
【0045】このように、搬送モータM002が逆転す
ることによって、メディアパックC100からプリント
媒体C104が1枚だけ矢印C方向に取り出され、その
後、搬送モータM002が正転することによって、その
プリント媒体C104が矢印B方向に搬送される。
【0046】C−3「インク供給系」 図10は、プリンタ部B100におけるインク供給系の
構成部分の斜視図、図11は、そのインク供給系の構成
部分にメディアパックC100が装着されたときの平面
図である。
【0047】プリンタ部B100に装着されたメディア
パックC100のジョイントC105は、ホームポジシ
ョンに移動したキャリッジB104側のニードルB12
2(図8参照)の下に位置する。プリンタ部B100の
本体には、ジョイントC105の下方に位置するジョイ
ントフォークB301(図10参照)が備えられてお
り、そのジョイントフォークB301がジョイントC1
05を上動させることにより、ジョイントC105がニ
ードルB122に接続される。これにより、メディアパ
ックC100側のインクパックC103と、キャリッジ
B104側のサブタンクのインク供給部と、の間のイン
ク供給路が形成される。また、プリンタ部B100の本
体には、ホームポジションに移動したキャリッジB10
4の供給エアー口B123(図8参照)の下に位置する
供給ジョイントB302が備えられている。この供給ジ
ョイントB302は、供給チューブB303を介して、
負圧発生源としてのポンプのポンプシリンダB304に
接続されている。供給ジョイントB302は、ジョイン
トリフタB305によって上動されることにより、キャ
リッジB104側の供給エアー口B123に接続され
る。これにより、キャリッジB104側のサブタンクの
負圧導入部と、ポンプシリンダB304と、の間の負圧
導入路が形成される。ジョイントリフタB305は、ジ
ョイントモータM003の駆動力によって、供給ジョイ
ントB302と共にジョイントフォークB301を上下
動させる。
【0048】サブタンクの負圧導入部には、空気の通過
を許容し、かつインクの通過を阻止する気液分離部材
(図示せず)が備えられている。気液分離部材は、負圧
導入路を通して吸引されるサブタンク内の空気の通過を
許容し、これによりメディアパックC100からサブタ
ンクにインクが補給される。そして、サブタンク内のイ
ンクが気液分離部材に達するまで、インクが充分に補給
されたときに、その気液分離部材がインクの通過を阻止
することにより、インクの補給が自動的に停止する。気
液分離部材は、サブタンクのインク毎のインク収容部分
におけるインク供給部に備えられており、それらのイン
ク収容部分毎に、インクの補給を自動的に停止させる。
【0049】また、プリンタ部B100の本体には、ホ
ームポジションに移動したキャリッジB104側の記録
ヘッドB120(図8参照)に対して、キャッピングが
可能な吸引キャップB310が備えられている。吸引キ
ャップB310は、その内部に、吸引チューブB311
を通してポンプシリンダB304から負圧が導入される
ことによって、記録ヘッドB120のインク吐出口B1
21からインクを吸引排出(吸引回復処理)させること
ができる。また、記録ヘッドB120は、必要に応じ
て、画像の記録に寄与しないインクを吸引キャップB3
10内に吐出させる(予備吐出処理)。吸引キャップB
310内のインクは、ポンプシリンダB304から、廃
液チューブB312と廃液ジョイントB313を通し
て、メディアパックC110内のインク吸収体C107
に排出される。
【0050】ポンプシリンダB304は、それを往復駆
動するためのポンプモータM004などと共にポンプユ
ニットB315を構成する。ポンプモータM004は、
ワイパーリフタB316(図10参照)を上下動させる
ための駆動源としても機能する。ワイパーリフタB31
6は、プリンタ部B100に装着されたメディアパック
C100のワイパーC106を上動させることによっ
て、そのワイパーC106を記録ヘッドB120のワイ
ピングが可能な位置に移動させる。
【0051】図10および図11において、B321
は、ポンプシリンダB304によって構成されるポンプ
の動作位置がホームポジションにあることを検出するポ
ンプHPセンサである。また、B322は、前述したイ
ンク供給路および負圧導入路が形成されたことを検出す
るジョイントHPセンサである。また、B323は、プ
リンタ部B100の本体を構成するシャーシである。
【0052】D「信号処理系」 図12は、カメラ部A100とプリンタ部B100の概
略のブロック構成図である。
【0053】カメラ部A100において、101は撮像
素子としてのCCD、102は音声入力のためのマイ
ク、103はハードウェア処理を行なうASIC、10
4は画像データ等を一時的に記憶する第1メモリ、10
5は撮像画像を記憶するCFカード(「CFカードA1
07」に相当)、106は撮影画像または再生画像を表
示するLCD(「液晶表示部A105」に相当)、120
はカメラ部A100の制御をする第1CPU、である。
【0054】プリンタ部B100において、210は、
カメラ部A100とプリンタ部B100との間のインタ
ーフェース、201は画像処理部(画像を2値化する2
値化処理部を含む)、202は画像処理を行なう上で使
用する第2メモリ、203はバンドメモリ制御部、20
4はバンドメモリ、205はマスクメモリ、206はヘ
ッド制御部、207は記録ヘッド(「記録ヘッドB12
0」に相当)、208はエンコーダ(「エンコーダセンサ
B131」に相当)、209はエンコーダカウンタ、2
20はプリンタ部B100を制御する第2CPU、22
1はモータドライバ、222はモータ(「モータM00
1,M002,M003,M004」に相当)、223
はセンサ(「HPセンサB134,B321,B322」
を含む)、224はメディアパックC100に内蔵され
ているEEPROM、230は音声エンコーダ部、25
0は装置全体に電源を供給する電源部(「電池A108」
に相当)、である。
【0055】図13は、カメラ部A100における信号
処理の説明図である。撮影モードの時は、レンズ107
を通してCCD101により撮像された画像は、ASI
C103により信号処理(CCD信号処理)され、YU
V輝度2色差信号に変換される。更に、所定の解像度に
リサイズされ、JPEG圧縮されてCFカード105に
記録される。また、音声に関しては、マイク102より
入力され、ASIC103を介してCFカード105に
記憶される。音声の記録に関しては、撮影時と同時、ま
たは、撮影後のアフレコとして記憶させることができ
る。再生モードの時には、CFカード105よりJPE
G画像が読み出され、ASIC103によりJPEG伸
張され、更に表示用の解像度にリサイズされてLCD1
06に表示される。
【0056】図14は、プリンタ部B100における信
号処理の説明図である。
【0057】カメラ部A100側で再生された画像、即
ちCFカード105より読み出された画像は、図13の
ように、ASIC103によってJPEG伸張され、プ
リントする解像度に適する解像度にリサイズされる。そ
して、リサイズされた画像データ(YUV)はインター
フェース部210を介してプリンタ部B100へ送られ
る。プリンタ部B100は、図14のように、カメラ部
A100より送られた画像データを画像処理部201に
より画像処理し、画像データのRGB信号への変換、カ
メラの特性に応じた入力γ補正、ルックアップテーブル
(LUT)を用いての色補正および色変換、プリントす
るための2値化信号への変換をする。2値化処理の際に
は、誤差拡散(ED)処理を行うために、誤差メモリと
して第2メモリ202を用いる。本例の場合、画像処理
部201における2値化処理部は誤差拡散処理を行なっ
ているが、ディザパターンを使った2値化処理等、他の
処理を行うことも可能である。2値化されたプリントデ
ータはバンドメモリ制御部203によって、一旦バンド
メモリ204に記憶される。プリンタ部B100のエン
コーダカウンタ209には、記録ヘッド207およびエ
ンコーダ208を搭載したキャリッジB104が一定距
離移動する毎に、エンコーダ208からのエンコーダパ
ルスが入る。そして、このエンコーダパルスに同期し
て、バンドメモリ204とマスクメモリ205からプリ
ントデータが読み出され、そのプリントデータに基づ
き、ヘッド制御部206が記録ヘッド207を制御して
記録を行う。
【0058】図14中のバンドメモリ制御について説明
すると次のとおりである。
【0059】記録ヘッド207における複数のノズル
は、例えば、1200dpiの密度をなすように列状に
形成されている。このような記録ヘッド207を用いて
画像を記録すべく、キャリッジを1回走査させるときに
は、副走査方向(以下、「縦(Y方向)」ともいう)にお
いてはノズル数分、主走査方向(以下、「横(X方向)
ともいう」)においては記録領域分の記録データ(1走
査分の記録データ)を、予め作成しておく必要がある。
記録データは、画像処理部201にて作成されてから、
バンドメモリ制御部203によってバンドメモリ204
に一旦蓄えられる。バンドメモリ204に1走査分の記
録データが蓄えられた後、キャリッジが主走査方向に走
査される。その際、エンコーダ208より入力されたエ
ンコーダパルスがエンコーダカウンタ209によってカ
ウントされ、このエンコーダパルスにしたがってバンド
メモリ204から記録データが読み出され、その画像デ
ータに基づいて記録ヘッド207からインク滴が吐出さ
れる。記録ヘッド207の往走査時および復走査時に画
像を記録(往路記録および復路記録)する双方向記録方
式を採用した場合には、記録ヘッド207の走査方向に
応じて、バンドメモリ204から画像データが読み出さ
れる。例えば、往路記録時は、バンドメモリ204から
読み出される画像データのアドレスが順次インクリメン
トされ、復路記録時は、バンドメモリ204から読み出
される画像データのアドレスが順次デクリメントされ
る。
【0060】実際には、画像処理部201により作成さ
れた画像データ(C,M,Y)がバンドメモリ204に
書き込まれて、1バンド分の画像データが準備されたと
き、記録ヘッド207の走査が可能となる。そして、記
録ヘッド207を走査し、バンドメモリ204より画像
データを読み出して、その画像データに基づいて記録ヘ
ッド207が画像を記録する。記録動作の間に、次に記
録すべき画像データが画像処理部201にて作成され、
その画像データは、その記録位置に対応するバンドメモ
リ204の領域に書き込まれる。
【0061】このように、バンドメモリ制御は、画像処
理部201により作成された記録データ(C,M,Y)
をバンドメモリ204に書込む作業と、キャリッジの走
査動作に合わせて、記録データ(C,M,Y)をヘッド
制御部206に送るために読み出す作業と、を切替えな
がら行なう。
【0062】図14中のマスクメモリ制御について説明
すると次のとおりである。
【0063】このマスクメモリ制御は、マルチパス記録
方式を採用した場合に必要となる。マルチパス記録方式
の場合、記録ヘッド207のノズル列の長さに相当する
幅をもつ1行分の記録画像は、記録ヘッド207の複数
回の走査に分けて記録される。すなわち、副走査方向に
間欠的に搬送されるプリント媒体の搬送量がノズル列の
長さの1/Nとされ、例えば、N=2のときは、1行分
の記録画像が2回の走査に分けて記録(2パス記録)さ
れ、N=4のときは、1行分の記録画像が4回の走査に
分けて記録(4パス記録)される。同様に、N=8のと
きは8パス記録、N=16のときは16パス記録とな
る。したがって、1行分の記録画像が記録ヘッド207
の複数回の走査によって完成されることになる。
【0064】実際には、マスクメモリ205に、画像デ
ータを記録ヘッド207の複数回の走査に割り当てるた
めのマスクデータが格納されており、そのマスクデータ
と画像データとの論理積(AND)データに基づき、記
録ヘッド207がインクを吐出して画像を記録する。
【0065】また、図14において、CFカード105
に記憶された音声データは、ASIC102により、画
像データと同じように、インターフェース210を介し
てプリンタ部B100へ送られる。プリンタ部B100
に送られた音声データは、音声エンコーダ230におい
てコード化(エンコード)されて、プリントする画像の
中にコードデータとして記録される。プリント画像に音
声データを入れる必要の無い時、または、音声データの
無い画像をプリントする際には、当然に、コード化され
た音声データはプリントされず、画像のみがプリントさ
れる。
【0066】本実施例においては、カメラ部A100と
プリンタ部B100が一体となったプリンタ内蔵カメラ
として説明を行なってきた。しかし、カメラ部A100
とプリンタ部B100を分離した別々の装置とし、それ
らをインターフェース210により接続した構成におい
ても同様に構成して、同様の機能を実現することが可能
である。
【0067】「特徴的な構成」 <第1実施形態>以下、本発明の特徴的な構成の第一の
実施形態である、上記デジタルカメラにおける、撮影し
た画像データをコードパターン化してプリント媒体に印
刷する構成およびそれを復元する構成について説明す
る。
【0068】なお、以下で説明するコードパターンを印
刷する構成やそれを復元する構成は、図12にて前述し
たカメラ部A100のCPU120やメモリ104、ま
た、プリンタ部B100におけるCPU220やメモリ
202などを用いて実現できるが、これら本実施形態の
要素を用いて実施する上記コードパターンを印刷するた
めの構成等を簡潔に説明するため、図15にその構成を
示す。
【0069】図15は、上述した構成のうち主にカメラ
部の構成を示し、撮影した画像データをコードパターン
化して印刷するための構成を説明するための図である。
なお、図15では、図1〜図14に示した要素と重複し
て示される要素であっても別の符号により示されるてい
る。
【0070】図15において、1は本実施形態のプリン
タ一体型デジタルカメラの主にカメラ部における各種処
理を実行し、各種データの演算を行うCPUである。2
はCPU1が動作中に各種データを格納するメモリであ
るRAM、3はCPU1で実行されるプログラムや各種
データを予め格納しておくRОMである。4はレンズや
シャッター等を制御し撮像素子からデジタル画像データ
を取り出すことで撮影を行う機構を有した撮像部、5は
撮像部4によって撮影された画像データをJPEG圧縮
したり、このJPEG圧縮された画像データを伸張する
処理を行うJPEGモジュール、6はリムーバブルなメ
モリカードを接続するためのメモリカードインタフェー
ス部、7はメモリカードであり、主にJPEGモジュー
ル5によって圧縮した画像データを画像ファイルとして
保存するために使用される。このメモリーカード7への
画像データ保存は、以下で説明されるように、プリント
媒体に撮影した画像データがコード化されて印刷される
ことによる画像データ保存と、切替え等して行なわれる
ものである。
【0071】8はLCDに画像等の表示を行うビデオモ
ジュール、9は画像データを印刷するプリンタ部、10
は装置をユーザが操作するためのボタン等の状態を読み
取るユーザインタフェースモジュール、11は装置を動
作させるための電源を供給するバッテリモジュールであ
る。なお、JPEGモジュール5は、本実施形態ではハ
ードウェアとして実装することを想定しているが、ソフ
トウェアとして実装しCPU1によって動作させても良
い。
【0072】図16および図17は、図1〜図3にて前
述したプリンタ一体型デジタルカメラについて、本特徴
構成に関する構成を特に説明するために示す図であり、
それぞれカメラをレンズ側の前方から見た斜視図および
レンズ1201を下にして底面方向から見た斜視図であ
る。
【0073】図16において、カメラ部とプリンタ部は
筐体1200内に完全に一体化され用紙やインクを供給
するメディアパックも筐体1200内に収納されてい
る。1201はカメラ部のレンズ部、1202はカメラ
部の光学ファインダ用窓、1203はカメラ部の各種光
学センサ用窓、1204はカメラ部のストロボ、120
5はカメラ部の撮影モードや撮影可能枚数、プリンタ部
の印刷可能枚数等を表示するLCD、1206はカメラ
部において撮影用スイッチであるレリーズボタン、12
07はプリンタ部の排紙口、1208はプリンタ部によ
って印刷が行われて排紙される印刷用紙である。
【0074】また、図17において、筐体1200の底
面には、本カメラを三脚に固定するねじ穴1220、バ
ッテリの入れ替え口1221等が設けられる。また、レ
ンズ1201が設けられた面の裏面側には、撮影した画
像を確認したり、各種情報を表示するためのカラーLC
D1230、光学ファインダ1231、カメラ部のモー
ドを切り替えたり、レンズ1201のズーム倍率を切り
替えるためのスイッチ1232、本カメラの動作を制御
するメニュー(LCD1230に表示される)を操作す
るためのスイッチ群1233等が設けられる。さらに、
筐体1200の排紙口1207と反対側の側面には、メ
モリカードの入れ替え口1240やプリンタ部のインク
や用紙を収めたカセットの入れ替え口1241が設けら
れる。
【0075】以下、以上説明したプリンタ一体型カメラ
を使用して撮像画像データを保存する構成について説明
する。
【0076】従来のデジタルカメラは、図15に示した
プリンタ部9を持たない構成であることが一般的であ
る。従って、撮影した画像はメモリカード7にファイル
として保存し、これに基づき、LCD1230に表示し
たり、メモリカード7をコンピュータ等に接続し格納す
る画像データを転送した後、再利用するものである。
【0077】これに対し、本実施形態のプリンタ一体型
デジタルカメラでは、従来の一般的なデジタルカメラの
機能に加えて撮影した画像データをプリンタ部9で印刷
することにより画像データをその場で写真として印刷物
に変換することができる。しかしながら、写真として印
刷物とした画像データは、プリンタ部の特性に合わせて
様々な画像処理が加えられている。このような理由等の
ため、スキャナ等を用いて印刷物を再び画像データに戻
すことは可能ではあるが、復元された画像データは印刷
前の原画像データの品質と比較してかなり劣化すること
が避けられず、画像データとして再利用することは現実
的ではない。
【0078】その一方、画像や音声をデジタル化したデ
ータを劣化無く印刷物として保存し復元する方法が提案
されている。その一例として、特許02833975号
公報に開示されたものが知られている。
【0079】そこで、本実施形態では、プリンタ一体型
デジタルカメラという特徴を活かし、従来デジタル画像
データそのもの保存には使用されなかった記録用紙など
の印刷媒体をメモリカードと同等なデジタル画像データ
保存用のメディアとして用いる。これにより、本実施形
態のプリンタ一体型デジタルカメラでは、撮影したデジ
タル画像データを保存するためのメモリカード等に空き
容量が無くなっても印刷用媒体があればここにデジタル
画像データを格納することによって撮影を継続できるよ
うになる。
【0080】図18は本実施形態のプリンタ一体型デジ
タルカメラにおいて、画像データを印刷媒体上に保存す
る手順を示すフローチャートである。なお、図18に示
した手順は図15に示した構成を持つ装置において順次
に実行される。
【0081】同図に示す実施形態は、画像データの保存
に使用する印刷媒体の枚数を限定した例である。前述し
たように、本実施形態のプリンタ一体型デジタルカメラ
では、印刷媒体がインクとともにパックとし封入されて
取替え可能な構成を取っている。この場合、デジタルカ
メラはパック内に何枚の印刷媒体が残されているかを検
出可能であり、このうち何枚までを画像データ保存用に
使用するかを決定することができる。
【0082】そこで、まずステップS401で、残りの
印刷メディアの枚数を取得する。ここで、印刷媒体の残
りが無い(0枚)の場合は、画像を保存することができ
ないので手順を中止して新しい印刷メディアカセットに
取り替えられるのを待機する(ステップS402)。一
方、印刷媒体の残りが1枚以上検出できた場合は、これ
をLCD1230等に表示することによってユーザに示
し、そのうち何枚を使うかというユーザの指定を操作ス
イッチ1233を通じて取得する(ステップS40
3)。指定が1枚以上であれば、次のステップへと進む
(ステップS404)。なお、0枚という指定は手順の
中止を意味することとする。
【0083】次に、ステップS405において、ステッ
プS403で取得した枚数を使用して保存できる総デー
タ量の計算を行う。例として、印刷媒体1枚の印刷可能
領域が600ppi(画素/インチ)換算で1600画
素×1200画素のデータ量がある場合を示す。また、
プリンタ部は、前述したように、シアン(C)、マゼン
タ(M)、イエロー(Y)の3色のインクを持ち、画素
について8色の表現が可能である。ここで、8色は、
C、M、Yの3色に加え、これらの2次色であるレッド
(R=M+Y)、ブルー(B=C+M)、グリーン(G
=C+Y)の3色と3次色であるブラック(K=C+M
+Y)の1色、そしてどの色も記録されないホワイト
(W)の1色の計8色である。従って、C、M、Yのイ
ンクで表現可能な各画素は3ビットのデータ量を持つと
考えることができる。この結果、上記の印刷媒体1枚あ
たりのデータ量は理論的には720Kバイト(=160
0×1200×3÷8)となる。
【0084】この容量は、画像データ保存、再生に際し
ての誤り訂正、読み取り用の位置決めマーク等のデータ
をJPEG圧縮された撮影画像データに付加することや
撮影画像サイズを考えると、本実施形態の印刷媒体1枚
では十分とは言えない場合が多い。従って、この場合
は、複数の印刷媒体に分割して保存する。なお、印刷を
1200ppi(3200画素×2400画素)で行う
場合は、4倍の約2.8Mバイトのデータが1枚の印刷
媒体に記録可能となり実用的な品質の画像データであれ
ば、複数の印刷媒体に分割しなくても記録可能となる。
また、保存できる総データ量は印刷媒体一枚あたりの情
報量にステップS403で取得した枚数を掛けたものに
なるが、画像データと同時に保存される誤り訂正用デー
タや識別用データに必要となるデータ量を除いたものが
画像データを保存できる最大データ容量Iとなる。
【0085】以上のように、ステップS405で、画像
データを保存できる最大容量が求まると、ステップS4
06で、この容量の制限下で記録できるサイズの画像フ
ァイルを作り出す撮影パラメータ(画像のサイズとJP
EGによる圧縮率の基準値)を決定する。一般にデジタ
ルカメラは数種類の撮影サイズと画質(データ圧縮率)
の組み合わせで画像データをファイルとして保存できる
ようになっており、ステップS406では、ステップS
405で求めた最大データ容量Iに収まる組み合わせの
撮影パラメータを選択する。この時、撮影サイズを優先
(大きく)するか、画質を優先(圧縮率を低く)するか
をユーザが選択できるようになっていると一層望まし
い。
【0086】なお、ステップS403で指定された枚数
では、どの撮影パラメータの組み合わせを用いても画像
を保存するための容量が足りない場合には、その旨をユ
ーザに通知して使用する枚数を指定し直すようにする
か、ステップS403で画像を保存するのに最低限必要
な印刷メディアの枚数よりも少ない枚数を指定できない
ようにしておいてもよい。また、プリセットされた画像
サイズと画質以外のパラメータで撮影を行うことによ
り、ステップS403で指定された枚数内に記録できる
場合は、パラメータを調整しても良い。逆に、ステップ
S403で指定された枚数が保存できる最大容量Iに達
しない撮影パラメータの組み合わせしかない場合もある
が、この場合は実際に必要な枚数の印刷メディアのみを
使用すればよい。
【0087】以上のように撮影パラメータが設定される
と、ステップS407では、設定した撮影パラメータを
ユーザに通知する。これはユーザに確認を行うためであ
り、ここで、ユーザがより画像サイズを大きくしたり、
より画質を良くすることを望む場合は、ステップS40
3の処理からやり直す機会を与えるようにする。
【0088】撮影パラメータが決定されると、ステップ
S408で、撮影が行われるのを待つ。撮影が行われる
と、ステップS409で、撮影された画像データをJP
EGモジュール5によって圧縮データに変換する。この
とき、デジタルカメラの標準画像ファイルフォーマット
に沿うように各種の情報を付け加える。なお、各種の情
報を付け加えた状態でのデータサイズは先に求めた容量
I以下でなければならず、このよう量Iを超えているこ
とを検出したときは、圧縮パラメータを再調整して再度
データ圧縮を行う必要がある。
【0089】圧縮済みの保存画像データができると、ス
テップS410で、誤り訂正符号を付加する。これは、
記録した印刷媒体の汚れや傷から保存されたデータを守
るためである。誤り訂正符号の方式は問わないが、ステ
ップS411の処理で、保存すべきデータをステップS
403で取得した枚数分に分割することを考えると、仮
に分割した内の1枚分を消失しても、全画像を復元でき
るような堅牢性を持つことが望まれる。例えばRAID
−3で実現されている様にパリティのみを記録した印刷
メディアが同時に印刷される様にするのが望ましいが、
この場合にはステップS403で取得した枚数をNとす
ると実際の画像データを格納するためにN−1枚しか使
えないことになるので、ステップS405で最大データ
容量Iを計算する際に考慮しておく必要がある。
【0090】ステップS411で分割された画像データ
には、次にステップS412で、分割識別データが各分
割データの先頭に付加される。分割識別データは、分割
されたデータが読み込まれる際に別の画像データが混入
されていることを検出したり、読み込みの順序が正しく
なくてもデータが正しく復元できるために必要なデータ
であり、本来、メモリカードに保存するためのファイル
名、作成日時、総分割数、分割の順序、記録されたデー
タ量等が付される。分割識別データは、特に重要なデー
タであるので印刷メディア単位で誤りを訂正できる仕組
みを用意しておく必要がある。
【0091】分割識別データが付加されたデータには、
さらに、読み取りの位置、方向、解像度を検出するため
の復元位置指示データを、ステップS413で付加す
る。このデータは、印刷した場合には光学的に識別可能
となるようなデータ群である。読み取り時には、このデ
ータを光学的に識別することにより分割識別データと画
像データが何処からどの方向にどんな解像度で記録され
ているかを知ることができる。復元位置指示データの例
を図19に示す。図において、601は復元位置指示デ
ータであり、602は記録された分割識別データ、60
3はコード化されて記録された画像データである。
【0092】記録するための全データの用意ができる
と、ステップS414で、分割(ページ)ごとに実際の
印刷用データ列へと変換し、プリンタ部9において印刷
を行う(ステップS415)。この際、図19に示した
ように、復元位置指示データ601は光学的な特徴を持
つような印刷結果となるよう変換が行われる。また、分
割識別データを同図の符号604で示す様にユーザ読取
り可能な形式で印刷メディアの一部に印刷しておくこと
で分割したデータをまとめ易くしたり、読み込み時の間
違いを防ぐことができる。また、画像データは603
は、前述の公報に示されるように、ドットパターンによ
り印刷が行なわれる。
【0093】以上説明した処理によれば、画像データを
劣化無く複数の印刷媒体に印刷して保存することができ
る。
【0094】次に、以上のように分割されて保存された
画像データを復元する処理について、図20に示すフロ
ーチャートを用いて説明する。なお、画像の復元手順
は、画像を保存したプリンタ一体型デジタルカメラによ
る撮影で行なっても良いし、スキャナを接続したコンピ
ュータ上で行っても良い。一般には、コンピュータに接
続されたスキャナの方が読取り解像度が高いので、これ
を前提に記録を行うのであれば印刷解像度を高くして1
枚の印刷媒体により多くの情報を記録することができ
る。例えば、プリンタ一体型デジタルカメラでデータを
読み込むのであれば300ppiで記録し、スキャナで
読み込むのであれば1200ppiで記録するようにす
る。このためには、前記のステップS405で最大デー
タ容量Iを計算する前に読み込みシステムをユーザに選
択させるステップを設けるようにしても良い。
【0095】図20において、分割されて印刷されたコ
ードパターンデータを画像データとして復元するため、
まず、印刷物をコードパターンイメージとして読み込む
(ステップS501)。
【0096】ここで、プリンタ一体型デジタルカメラを
使用して読み込む場合には、LCD230に読み込みの
ための補助マークを表示し、印刷された復元位置指示デ
ータのパターンをこの補助マークに合わせて撮影の位置
決めを行う。撮影後は直ちに正しく読み込まれたかどう
かを復元位置指示データのパターンを基に解析し(ステ
ップS502)、正しく撮影されていなければ、その結
果をユーザに知らせて再度撮影をするように促す。
【0097】一方、スキャナとコンピュータとの組み合
わせで読み込む場合には、専用の読み込みアプリケーシ
ョンを用意して、コンピュータの画面上で位置を調整し
ながら読み込むか、読み込んだ後に画像処理によって位
置を合わせるようにする。
【0098】以上のように読み込まれたコードパターン
イメージデーにおいて、復元開始位置指示データを見つ
け出すことで分割識別データと画像データが何処からど
のように記録されているかを解析し(ステップS50
3)、コードパターンイメージデータを分割識別データ
と画像データとに変換する(ステップS504)。この
際、予め付加された誤り訂正データを使用して誤りを訂
正して正しいデータに変換し付加された誤り訂正コード
は取り除く(ステップS505)。なお、ページごと欠
落しても全画像を復元できるように対策された記録方式
の場合は、画像データに関しては分割された全てのデー
タを読み込んでから誤り訂正を行っても良い。
【0099】次に、ステップS506では、まず読み込
んだデータが復元しようとしている画像データの一部で
あるか否かをチェックし、違っていれば手順を終了す
る。ここで、復元しようとしている画像データとは最初
に読み込んだデータの分割識別データ内に記録されてい
る画像ファイルである。
【0100】以上の手順で読み取られた各分割データ
は、ステップS507で、全ての分割データの読み込み
が終了したことが判別できると、分割識別データを使用
して分割データの欠落(ページ抜け)をチェックし(ス
テップS508)、欠落が無ければ分割識別データにし
たがった並び替え(ステップS509)を行った後、画
像データを結合する(ステップS510)。結合された
データは画像データファイルとして保存できる形式にな
っているので、これを決められた場所(メモリカードや
ハードディスク)へ、分割識別データ内に保存されたフ
ァイル名等の情報を用いながらファイルとして保存する
(ステップS511)。以上の処理により、画像データ
の復元手順を終了する。
【0101】なお、ステップS507で、全ての分割デ
ータの読み込みが終了していないと判断したときは、次
の分割データを読み込む(ステップS501)。また、
ステップS508で分割データの欠落を指示検出した場
合、欠落が誤り訂正データを用いて回復できる量であれ
ば(ステップS512)、これを回復し(ステップS5
13)、ステップS509へ進み、復元できない場合は
本復元手順を終了する。
【0102】以上説明したように、本実施形態では、撮
影した画像データを光学的に読み取り可能なコードパタ
ーンに変換して一体化されたプリンタから印刷出力して
保存し、後にこれを復元することができるようになるの
で、メモリが一杯になった時点、或いは替えのメモリカ
ード等が無くなった時点で、消去してもよい画像が無い
場合には、次の画像の撮影ができなくなるという従来の
デジタルカメラの問題を解決することができる。
【0103】また、本実施形態では、一つの画像データ
を複数枚の印刷媒体に渡ってコードパターンとして印刷
することを前提に考え、必要な情報を画像データともに
各印刷媒体に印刷記録しておくことにより、復元時に複
数の印刷されたコードパターンを容易にかつ間違いなく
読み込める方法を提供できる。
【0104】また、一般にメモリカードに比較して印刷
メディアは非常に安価であるため、メモリカードが使え
ない場合に限らず、積極的に印刷保存を行うことにより
デジタル画像データを安価に保存することもできる。
【0105】<第2実施形態>本発明の第二の実施形態
は、画像データの保存に使用する印刷媒体の枚数を、処
理上予め限定しない例に関するものである。この場合
は、撮影サイズと画質はユーザが設定したパラメータを
使用し、この条件で撮影した画像データを保存するため
に必要な枚数の印刷媒体を使用する。
【0106】従って、この実施形態では画像の保存の手
順が第1の実施例と異なるが、復元の手順は同じになる
ので後者の説明は省略する。
【0107】図21は、本実施形態の画像データ保存の
手順を示すフローチャートである。
【0108】最初に、現在の撮影パラメータで撮影した
場合に何枚の印刷媒体が必要となるかを計算する(ステ
ップS701)。この計算は、1枚あたりに保存できる
データ量と撮影した画像をファイルとして様々な情報を
付加して保存するのに必要なデータ量とを使用して求め
ることができる。計算で求めた値はLCD1230等に
表示してユーザに通知する(ステップS702)。これ
はユーザに確認を行うためであり、ここで、ユーザがよ
り少ない枚数にデータを保存することを望む場合は、撮
影パラメータを変更する機会を与えることができる。な
お、ユーザが撮影パラメータを変更する度に印刷媒体の
必要枚数を再計算してこれをLCD1230上に表示す
ることが望ましい。
【0109】撮影のパラメータが決まると、ステップS
703で撮影が行われるのを待機する。撮影が行われる
と、ステップS704で、撮影された画像データをJP
EGモジュール5によって圧縮データに変換する。この
際、デジタルカメラの標準画像ファイルフォーマットに
沿うように各種の情報を付け加える。
【0110】圧縮された保存用画像データは、ステップ
S705で、誤り訂正符号が付加され、次いで、ステッ
プS706で、この保存するデータをステップS701
で計算した枚数分に分割する。そして、ステップS70
7で、分割した画像データに分割識別データを付加し、
さらにステップS708で、復元位置指示データを付加
する。以上のようにして記録するための全データの用意
ができると、ステップS709で、分割(ページ)ごと
に実際の印刷用のコードパターンデータに変換し、これ
に基づき、プリンタ部9において各ページの印刷を行う
(ステップS710、ステップS711)。
【0111】なお、本実施形態の保存手順では、各ペー
ジの印刷中に印刷媒体が無くなる場合がある。従って、
これを検出した場合には(ステップS712)、LCD
1230等へ用紙なしエラーを表示し(ステップS71
3)、ユーザに対し印刷媒体を格納したメディアパック
の入れ替えを促す。
【0112】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、上述した第一実施形態と同様の効果に加え、プリン
タモジュールにあらかじめ何枚の印刷用紙が残っている
かを検出できなくても画像データを分割して印刷保存で
きるようになる。なお、印刷媒体を1枚ずつ手差しで供
給するようなメディアパック方式以外の給紙方式のプリ
ンタ部を持つプリンタ一体型デジタルカメラやデジタル
カメラと直結して印刷を行う分離タイプのプリンタとの
組みあわせシステムにおいても同様の効果を得ることが
可能となる。
【0113】<第3実施形態>本発明の第三の実施形態
は、第一実施形態と同様画像データの保存に使用する印
刷媒体の枚数を限定した例に関するものであるが、第一
の実施形態が撮影した画像を保存するのに対し、本実施
形態では、すでに撮影されてメモリカード上に画像ファ
イルとして保存されたものを印刷して保存するものであ
る。従って、JPEG圧縮やデジタルカメラ標準画像フ
ァイル情報の付加をする処理が省略され、印刷保存処理
に必要なメモリ量や時間を減らす効果も期待できる。
【0114】図22は、本発明の第三の実施形態にかか
る画像データ保存処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【0115】本手順では、最初にステップS801でメ
ディアパックにおける印刷媒体の残り枚数を取得する。
ここで、印刷媒体の残りが無い(0枚)の場合は、画像
を保存することができないので、手順を中止して新しい
メディアパックに取り替えられるのを待つ(ステップS
802)。
【0116】一方、印刷媒体に残りがある場合は、これ
をLCD230等に表示することによりユーザに示し、
そのうち何枚を使用するについてのユーザの決定を操作
スイッチ233を通じて取得し(ステップS803)、
この設定が1枚以上であれば次のステップへと進む(ス
テップS804)。ここで、0枚という指定は手順の中
止を意味することとする。
【0117】ステップS805では、ステップS803
で取得した枚数を使用して保存できる総データ量の計算
を行う。保存できる総データ量は印刷メディア一枚あた
りの情報量にステップS803で取得した枚数を乗じた
ものになるが、第一実施形態で前述したように、画像デ
ータと同時に保存される誤り訂正用データや識別用デー
タに必要となるデータ量を除いたものが画像データを保
存できる最大データ容量Iとなる。
【0118】画像データを保存できる最大容量が求まる
と、ステップS806で、この制限下で記録できるサイ
ズの、メモリカード上の画像ファイルを探す。記録する
画像ファイルは単数でも複数でも良いが、この例では単
数とする。なお、ステップS803で指定された枚数に
相当する最大データ容量Iでは、メモリカード上のいず
れの画像ファイルも保存できない場合にはその旨をユー
ザに通知して使用する枚数を指定し直すようにするか、
ステップS803でメモリカード上の最小サイズの画像
ファイルを保存するのに必要な印刷媒体の枚数よりも少
ない枚数を指定できないようにしておくとより良い。逆
に、ステップS803で指定された枚数が保存できる最
大データ容量Iにいずれの画像ファイルも達しない場合
もあるが、この時は実際に必要な枚数の印刷媒体のみを
使用すればよいことは勿論である。
【0119】この様に保存される画像ファイルは自動的
に決定されるので、ステップS807では、決定した画
像ファイルをユーザに通知する。ここでユーザに保存画
像ファイルを確認させるのは、メモリカードの空き領域
を作るためには保存作業の終了後に保存された画像ファ
イルの消去をしなければならないからである。保存作業
の終了後に保存したファイルをメモリカードから自動的
に消去する構成の場合は、このステップの処理は必要な
い。
【0120】保存する画像ファイルが決まると、ステッ
プS808で画像ファイルをメモリカードから読み込
み、ステップS809で画像ファイルのファイル名やタ
イムスタンプなどのデータを保存するデータに付加す
る。ここで、付加するデータは、複数の画像ファイルを
まとめて印刷保存する場合には個々のファイルを区別す
る重要なデータとなる。第一の実施形態と比較して、本
実施形態ではJPEG圧縮前の撮影データをメモリに上
に置く必要がなく、より少ない実行メモリ環境下でも実
施させることが期待できる。
【0121】画像ファイルを読み込むと、ステップS8
10で、誤り訂正符号を付加し、ステップS811で、
保存するデータを、ステップS803で取得した枚数分
に分割する。そして、分割した画像データには、ステッ
プS812で、分割識別データを付加し、更にステップ
S813で復元位置指示データを付加する。そして、記
録するための全データの用意ができると、ステップS8
14で分割(ページ)ごとに、実際の印刷用コードパタ
ーンデータに変換し、プリンタ部9において各ページの
印刷を行う(ステップS815)。
【0122】なお、以上のように印刷保存した画像デー
タの復元処理は、前述した第一の実施形態と同様に行な
うことができるのでその説明を省略する。
【0123】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、第一実施形態に関して説明した効果と同様の効果を
得ることができるとともに、JPEG圧縮前の撮影デー
タをメモリに上に置く必要がないようにすることがで
き、より少ない実行メモリ環境下でも本発明を実施させ
ることが可能となる。
【0124】<第4実施形態>本発明の第四の実施形態
は、画像データの保存に使用する印刷媒体の枚数を限定
しない例に関するものであるが、上述した第二の実施形
態が撮影した画像を印刷して保存するのに対し、本実施
形態では、既に撮影されてメモリカード上に画像ファイ
ルとして保存されたものを印刷して保存する。従って、
JPEG圧縮やデジタルカメラ標準画像ファイル情報の
付加をする必要がなく、印刷保存処理に必要なメモリ量
や時間を減らす効果も得ることができる。
【0125】図23は、本実施形態にかかる画像保存処
理の手順を示すフローチャートである。
【0126】最初に、ユーザがLCD1230や操作ス
イッチ1233を操作して選択した、メモリカード上に
保存されている画像ファイルを取得する(ステップS9
01)。なお、画像ファイルは一度に複数選択してもよ
いが、以下の説明では、単数のファイルが選択される場
合について説明する。次に、選択された画像ファイルを
保存する際に何枚の印刷媒体が必要となるかについて計
算する(ステップS902)。この計算は1枚あたりに
保存できるデータ量と選択された画像ファイルのサイズ
の合計とを用いて求めることができる。計算した値はL
CD1230等に表示してユーザに通知する(ステップ
S903)。これはユーザによって確認を行うためであ
り、仮にユーザがより少ない枚数にデータを保存するこ
とを望む場合は、画像ファイルの選択をやり直す機会を
与えることができる。なお、ユーザが画像ファイルを選
択し直す毎に印刷媒体の必要枚数を再計算してこれをL
CD230上に表示することが望ましいことは上述の各
実施形態と同様である。
【0127】保存すべき画像ファイルが決まると、ステ
ップS904で、その画像ファイルを読み込み、次ぎに
ステップS905で、画像ファイルのファイル名やタイ
ムスタンプなどのデータを、保存すべきデータに付加す
る。ここで、付加するデータは、複数の画像ファイルを
まとめて印刷保存する場合には個々のファイルを区別す
る重要なデータとなる。第二の実施形態と比較して、本
実施形態ではJPEG圧縮前の撮影データをメモリに上
に置く必要がなく、より少ない実行メモリ環境下でも実
施させることが可能となる。
【0128】画像ファイルを読み込むと、ステップS9
06で、誤り訂正符号を付加し、ステップS907で保
存するデータを、ステップS902で計算した枚数分に
分割する。次に、ステップ908で、分割した画像デー
タに分割識別データを付加し、更にステップS909
で、復元位置指示データを付加する。以上のようにして
記録するための全データの用意ができると、ステップS
910で分割(ページ)ごとに実際の印刷用コードパタ
ーンデータに変換し、プリンタ部9において各ページの
印刷を行う(ステップS911、ステップS912)。
【0129】本実施形態の保存手順によれば、各ページ
の印刷中に印刷媒体が無くなる場合がある。従って、こ
れを検出した場合には(ステップS913)、LCD1
230等において用紙なしエラーを表示し(ステップS
914)、ユーザに対し印刷メディアカセットの入れ替
えを促すようにする。
【0130】なお、本保存処理が終了した際には、印刷
保存したファイルをメモリカードから自動的に消去する
ようにしても良い。また、画像データの復元処理は、第
一の実施形態と同様に実行することができるで、ここで
はその説明を省略する。
【0131】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、上記第一実施形態で説明した効果と同様の効果を得
ることができるとともに、プリンタモジュールにあらか
じめ何枚の用紙が残っているかを検出できなくても画像
データを分割して印刷保存できるようになり、印刷媒体
を1枚ずつ手差しで供給するようなメディアカセット方
式以外の給紙方式のプリンタモジュールを持つプリンタ
一体型デジタルカメラやデジタルカメラと直結して印刷
を行う分離タイプのプリンタとの組みあわせシステムに
おいても同様の効果を得ることが可能となる。また、J
PEG圧縮前の撮影データをメモリに上に置く必要が全
くないようにすることで、より少ない実行メモリ環境下
でも本実施形態の処理を実行することもできる。
【0132】なお、以上説明した各実施形態において、
印刷媒体に撮影した画像データを印刷して保存する場合
としては、メモリカードの記憶容量に撮影した画像デー
タを取りこむ余裕がない場合やメモリカード自体がカメ
ラに装着されていない場合がある。このような場合は、
その旨をユーザに報知しこれに応じてユーザが印刷媒体
に画像データを保存するモードを設定するか、あるいは
上記の場合には自動的に保存先を印刷媒体とする上記各
実施形態で説明した処理のモードを起動するようにして
もよい。または、メモリカードの記憶容量に余裕が有る
無しにかかわらず、保存先をメモリカードまたは印刷媒
体のいずれにするかについてユーザが設定できるように
してもよい。この場合、ユーザが保存先として印刷媒体
を選択したときは、上述した各実施形態で説明した処理
を起動することができる。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、カ
メラが撮影して得た画像データをコードパターンデータ
に変換し、この変換されたコードパターンデータを上記
カメラが有する画像記録部によって印刷媒体に記録する
ので、印刷媒体を撮影した画像の記憶媒体として利用す
ることができる。本来撮影した画像をプリントするため
の印刷用紙に、後に画像劣化が無く復元できるように画
像データを印刷して保存できることは、カメラの利便性
をさらに向上させることができる。
【0134】また、この印刷媒体に記憶された画像デー
タが何枚かの印刷媒体に分割されて記憶される場合は、
分割用の識別データや復元位置指示データが画像データ
とともに印刷されるので、画像データの復元の際は、こ
れらのデータを用いて正確な復元を行なうことができ
る。
【0135】この結果、例えば、カメラに本来備わって
いるメモリの容量に余裕がなくなった時点、或いは替え
のメモリカード等が無くなった時点で、消去してもよい
画像が無い場合は、次の画像の撮影ができなくなるとい
う従来のデジタルカメラの問題を解決することができ
る。
【0136】また、一つの画像データを複数枚に渡って
コードパターンとして記録した場合、必要な情報を画像
データともに各印刷媒体に記録しておくことで復元時に
複数の印刷されたコードパターンを容易にかつ間違いな
く読み込むことができる。
【0137】さらに、一般にメモリカードに比較して印
刷媒体は安価であるため、メモリカードが使えない場合
に限らず、積極的に印刷保存を行うことでデジタル画像
データを安価に保存することができるという効果を得る
こともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能なプリンタ内蔵カメラの正面
図である。
【図2】図1のカメラの斜め前方からの斜視図である。
【図3】図1のカメラの斜め後方からの斜視図である。
【図4】図1のカメラに装着可能なメディアパックの斜
視図である。
【図5】図1のカメラの内部における主要構成部の配置
関係を示す斜視図である。
【図6】図5におけるプリンタ部の斜視図である。
【図7】図6のプリンタ部の一部を取り外した斜視図で
ある。
【図8】図6のプリンタ部におけるキャリッジの斜視図
である。
【図9】図6のプリンタ部におけるプリント媒体搬送系
の構成部分の斜視図である。
【図10】図6のプリンタ部におけるインク供給系の構
成部分の斜視図である。
【図11】図10のインク供給系の構成部分にメディア
パックが装着されたときの平面図である。
【図12】図1のカメラにおけるカメラ部とプリンタ部
の概略ブロック構成図である。
【図13】図12のカメラ部における信号処理の説明図
である。
【図14】図12のプリンタ部における信号処理の説明
図である。
【図15】本発明の一実施形態にかかるプリンタ一体型
デジタルカメラの特徴的構成を説明するためのブロック
図である。
【図16】上記特徴的構成を説明するためのプリンタ一
体型デジタルカメラの斜視図である。
【図17】図16に示したプリンタ一体型デジタルカメ
ラを裏側から見た斜視図である。
【図18】本発明の第一の実施形態による画像データの
保存処理の手順を示すフローチャートである。
【図19】上記印刷保存処理によって印刷された、コー
ド化された画像データ等を示す図である。
【図20】上記第一の実施形態による画像データの復元
処理の手順を示すフローチャートである。
【図21】本発明の第二の実施形態による画像データの
保存処理の手順を示すフローチャートである。
【図22】本発明の第三の実施形態による画像データの
保存処理の手順を示すフローチャートである。
【図23】本発明の第四の実施形態による画像データの
保存処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU 2 RAM 3 ROM 4 撮像部 5 JPEGモジュール 6 メモリカードインタフェース部 7 メモリカード 8 ビデオモジュール 9 プリンタ部 10 ユーザインタフェース部 11 バッテリ部 A001 装置本体 A002 挿入部 A100 カメラ部 A101 レンズ A102 ファインダー A102a ファインダー窓 A103 ストロボ A104 レリーズボタン A105 液晶表示部(外部表示部) A107 コンパクトフラッシュメモリカード(CFカ
ード) A108 電池 A109 排出部 B100 プリンタ部(記録装置部) B101 LFローラ B102 LFピンチローラ B103 プラテン B104 キャリッジ B105 ガイド軸 B106 リードスクリュー B107 軸受け B108 軸受け B109 スクリューピン B110 ばね B120 記録ヘッド B121 インク吐出口 B122 ニードル B123 供給エアー口 B124 ニードルカバー B131 エンコーダセンサ B132 リニアスケール B133 HPフラグ B134 HPセンサ B141 スクリューギア B142 アイドラギア B143 モータギア B150 フレキシブルケーブル B201 排紙ローラ B202 排紙ローラギア B203 中継ギア B204 LFローラギア B211 切り替えスライダ B212 切り替えカム B213 圧板ヘッド B301 ジョイントフォーク B302 供給ジョイント B303 供給チューブ B304 ポンプシリンダ B305 ジョイントリフタ B310 吸引キャップ B311 吸引チューブ B312 廃液チューブ B313 廃液ジョイント B315 ポンプユニット B316 ワイパーリフタ B321 ポンプHPセンサ B322 ジョイントHPセンサ B323 シャーシ C100 メディアパック C101 パック本体 C102 シャッター C102A 窓部 C103 インクパック C104 プリント媒体 C105 ジョイント C106 ワイパー C107 インク吸収体 C110 給紙ローラ C110a 連結部 M001 キャリッジモータ M002 搬送モータ M003 ジョイントモータ M004 ポンプモータ 101 CCD 102 マイク 103 ASIC 104 第1メモリ 105 CFカード(「CFカードA107」に相当) 106 LCD(「液晶表示部A105」に相当) 107 レンズ 120 第1CPU 201 画像処理部 202 第2メモリ 203 バンドメモリ制御部 204 バンドメモリ 205 マスクメモリ 206 ヘッド制御部 207 記録ヘッド(「記録ヘッドB120」に相当) 208 エンコーダ(「エンコーダセンサB131」に相
当) 209 エンコーダカウンタ 210 インターフェース 220 第2CPU 221 モータドライバ 222 モータ(「モータM001,M002,M00
3,M004」に相当) 223 センサ(「HPセンサB134,B321,B
322」を含む) 224 EEPROM 230 音声エンコーダ部 250 電源部(「電池A108」に相当)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 1/00 500 H04N 1/21 5C052 H04N 1/21 5/76 E 5C053 5/76 5/907 Z 5C073 5/907 B41J 3/534 5/91 H04N 5/91 H Fターム(参考) 2C055 EE00 EE02 JJ00 JJ08 JJ12 2C087 AA09 AB05 BB10 BB11 BC04 BC06 BC12 BD14 BD24 CA06 CA13 CB03 CB13 2C187 BH19 5B047 AA05 AB04 BB10 BC20 5B057 AA20 BA02 CA01 CA08 CB01 CB08 CB12 CC01 CE10 CG10 5C052 FA02 FA03 FB01 FB08 FC08 GA02 GA05 GE00 5C053 FA04 FA08 GB21 HA33 LA02 LA03 5C073 AA02 BB07 BD03 CC01

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷媒体を用い、該印刷媒体に記録を行
    う画像記録部を有したカメラにおいて、 撮影によって得られる画像データをコードパターンデー
    タに変換する変換手段と、 該変換手段によって変換されたコードパターンデータを
    前記画像記録部によって印刷媒体に記録する記録制御手
    段と、を備えたことを特徴とする画像記録部を有したカ
    メラ。
  2. 【請求項2】 前記コードパターンの記録に使用する印
    刷媒体の枚数を決定する手段と、該決定された使用枚数
    に基づいて撮影パラメータを決定する手段と、をさらに
    備え、前記変換手段は、前記撮影によって得られた画像
    データを前記決定された使用枚数の数で分割し、該分割
    された画像データをコードパターンデータに変換するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像記録部を有したカ
    メラ。
  3. 【請求項3】 指定された撮影パラメータに基づいて前
    記コードパターンの記録に使用する印刷媒体の枚数を決
    定する手段をさらに備え、前記変換手段は、前記撮影に
    よって得られた画像データを前記決定された使用枚数の
    数で分割し、該分割された画像データをコードパターン
    データに変換することを特徴とする請求項1に記載の画
    像記録部を有したカメラ。
  4. 【請求項4】 前記コードパターンの記録に使用する印
    刷媒体の枚数を決定する手段と、該決定された使用枚数
    に基づいて、当該カメラのメモリに保存されている画像
    データを決定する手段と、をさらに備え、前記変換手段
    は、前記手段によって決定された画像データを読み出す
    とともに、該画像データを前記手段によって決定された
    使用枚数の数で分割し、該分割された画像データをコー
    ドパターンデータに変換することを特徴とする請求項1
    に記載の画像記録部を有したカメラ。
  5. 【請求項5】 当該カメラのメモリに保存されている画
    像データの中からコードパターンに変換して保存する画
    像データを指定する手段と、該指定された画像データの
    量に基づいて前記コードパターンの記録に使用する印刷
    媒体の枚数を決定する手段をさらに備え、前記変換手段
    は、前記指定された画像データを読み出すとともに、該
    画像データを前記手段によって決定された使用枚数の数
    で分割し、該分割された画像データをコードパターンデ
    ータに変換することを特徴とする請求項1に記載の画像
    記録部を有したカメラ。
  6. 【請求項6】 前記変換手段によって読み出された後、
    前記メモリに保存されている前記読み出された画像デー
    タと同じ画像データを消去する手段をさらに備えたこと
    を特徴とする請求項4または5に記載の画像記録部を有
    したカメラ。
  7. 【請求項7】 前記分割された画像データそれぞれに分
    割保存用の識別データと、前記分割された画像データそ
    れぞれに復元位置指示データとを付加する手段をさらに
    備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに
    記載の画像記録部を有したカメラ。
  8. 【請求項8】 前記コードパターンデータが記録された
    印刷媒体を撮影して得られたデータから前記復元位置指
    示データを識別する手段と、該識別した復元位置指示デ
    ータに基づき前記撮影して得られたデータを前記識別デ
    ータと分割されたそれぞれの画像データに変換する手段
    と、該それぞれの画像データに付加された誤り訂正デー
    タによって変換された画像データについて誤り訂正後に
    付加された誤り訂正データを取り除く手段と、前記それ
    ぞれの画像データを、前記識別データに基づいて順序ど
    おりに結合する手段と、結合した画像データをファイル
    として保存する手段とをさらに備えたことを特徴とする
    請求項7に記載の画像記録部を有したカメラ。
  9. 【請求項9】 印刷媒体にコードパターンとして記録さ
    れた画像データを復元する情報処理システムにおいて、 画像記録部を有し、撮影した画像データをコードパター
    ン化して印刷媒体に記録するカメラと、 該カメラの画像記録部が記録した印刷媒体のコードパタ
    ーンを読取る手段と、 該読取り手段が読取ったコードパターンデータに基づい
    て画像データを復元する手段と、 を備えたことを特徴とする情報処理システム。
  10. 【請求項10】 前記カメラの画像記録部は、前記読取
    り手段の読取りの解像度に対応した解像度で前記コード
    パターンデータを記録することを特徴とする請求項9に
    記載の情報処理システム。
  11. 【請求項11】 印刷媒体に記録を行う画像記録部を有
    したカメラを用いた画像データ保存方法において、 撮影によって得られる画像データをコードパターンデー
    タに変換し、 該変換されたコードパターンデータを前記画像記録部に
    よって印刷媒体に記録する、ステップを有したことを特
    徴とする画像データの保存方法。
  12. 【請求項12】 前記コードパターンの記録に使用する
    印刷媒体の枚数を決定し、該決定された使用枚数に基づ
    いて撮影パラメータを決定する、ステップをさらに有
    し、前記変換するステップは、前記撮影によって得られ
    た画像データを前記決定された使用枚数の数で分割し、
    該分割された画像データをコードパターンデータに変換
    することを特徴とする請求項11に記載の画像データの
    保存方法。
  13. 【請求項13】 指定された撮影パラメータに基づいて
    前記コードパターンの記録に使用する印刷媒体の枚数を
    決定するステップをさらに有し、前記変換するステップ
    は、前記撮影によって得られた画像データを前記決定さ
    れた使用枚数の数で分割し、該分割された画像データを
    コードパターンデータに変換することを特徴とする請求
    項11に記載の画像データの保存方法。
  14. 【請求項14】 前記コードパターンの記録に使用する
    印刷媒体の枚数を決定し、該決定された使用枚数に基づ
    いて、当該カメラのメモリに保存されている画像データ
    を決定する、ステップをさらに有し、前記変換するステ
    ップは、前記決定された画像データを読み出すととも
    に、該画像データを前記決定された使用枚数の数で分割
    し、該分割された画像データをコードパターンデータに
    変換することを特徴とする請求項11に記載の画像デー
    タの保存方法。
  15. 【請求項15】 当該カメラのメモリに保存されている
    画像データの中からコードパターンに変換して保存する
    画像データを指定し、該指定された画像データの量に基
    づいて前記コードパターンの記録に使用する印刷媒体の
    枚数を決定するステップをさらに有し、前記変換するス
    テップは、前記指定された画像データを読み出すととも
    に、該画像データを前記決定された使用枚数の数で分割
    し、該分割された画像データをコードパターンデータに
    変換することを特徴とする請求項11に記載の画像デー
    タの保存方法。
  16. 【請求項16】 前記変換するステップによって読み出
    された後、前記メモリに保存されている前記読み出され
    た画像データと同じ画像データを消去するステップをさ
    らに有するとを特徴とする請求項14または15に記載
    の画像データの保存方法。
  17. 【請求項17】 前記分割された画像データそれぞれに
    分割保存用の識別データと、前記分割された画像データ
    それぞれに復元位置指示データとを付加するステップを
    さらに有したことを特徴とする請求項11ないし16の
    いずれかに記載の画像データの保存方法。
  18. 【請求項18】 前記コードパターンデータが記録され
    た印刷媒体を撮影して得られたデータから前記復元位置
    指示データを識別し、該識別した復元位置指示データに
    基づき前記撮影して得られたデータを前記識別データと
    分割されたそれぞれの画像データに変換し、該それぞれ
    の画像データに付加された誤り訂正データによって変換
    された画像データについて誤り訂正後に付加された誤り
    訂正データを取り除き、前記それぞれの画像データを、
    前記識別データに基づいて順序どおりに結合し、結合し
    た画像データをファイルとして保存するステップをさら
    に有したことを特徴とする請求項17に記載の画像デー
    タの保存方法。
  19. 【請求項19】 印刷媒体にコードパターンとして記録
    された画像データを復元する情報処理方法において、 画像記録部を有し、撮影した画像データをコードパター
    ン化して印刷媒体に記録するカメラを用意し、 該カメラの画像記録部が記録した印刷媒体のコードパタ
    ーンを読取り、 該読取ったコードパターンデータに基づいて画像データ
    を復元する、ステップを有したことを特徴とする情報処
    理方法。
  20. 【請求項20】 前記カメラの画像記録部は、前記読取
    りステップによる読取りの解像度に対応した解像度で前
    記コードパターンデータを記録することを特徴とする請
    求項19に記載の情報処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7689251B2 (en) 2003-10-31 2010-03-30 Lg Electronics Inc. Apparatus and method for controlling use of a SIM card of a mobile terminal
CN103144443A (zh) * 2013-03-26 2013-06-12 上海高节自动化系统有限公司 工业相机视觉精确定位控制系统
JP2015008442A (ja) * 2013-06-26 2015-01-15 株式会社リコー 画像形成システム、画像形成方法及びプログラム

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