JP3936516B2 - ケイ酸鉛ガラス、それを用いた二次電子増倍管、およびその製造方法 - Google Patents
ケイ酸鉛ガラス、それを用いた二次電子増倍管、およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3936516B2 JP3936516B2 JP2000147058A JP2000147058A JP3936516B2 JP 3936516 B2 JP3936516 B2 JP 3936516B2 JP 2000147058 A JP2000147058 A JP 2000147058A JP 2000147058 A JP2000147058 A JP 2000147058A JP 3936516 B2 JP3936516 B2 JP 3936516B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- lead silicate
- silicate glass
- glass
- surface resistance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C3/00—Glass compositions
- C03C3/04—Glass compositions containing silica
- C03C3/062—Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight
- C03C3/07—Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight containing lead
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
- Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
- Electron Tubes For Measurement (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケイ酸鉛ガラスおよびそれを用いた二次電子増倍管に関する。さらに本発明は、本発明によるケイ酸鉛ガラスの還元された表面抵抗を設定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
二次電子増倍管(SEM)は、光電陰極以外の、光電子増倍管の主要な構成部品である。この電子部品の稼働原理は外部の光の効果に基づいており、すなわち可動性の電荷担体は、照射(放射線、可視光および紫外線、X線または放射性照射)と材料(光電陰極)の相互作用を通して発生する。従来の光電子増倍管は、光電陰極および陽極を含む排気されたガラス管(バルブ)からなる。ダイノード(dynode)として知られているいくつかの電極は、陰極および陽極との間に配置されている。光子(または安定したエネルギーを持つ他の素子)によって生じた光電子は、電極間の電圧勾配によって励起され、約100eVの運動エネルギーでダイノード表面を攻撃し、多数の二次電子を放出する。それぞれの電子はこのようにして二次電子のカスケードを形成する。光電流はこのように109倍にまで増幅されうる。連続したガラスが例えば被膜又は還元を通して適切な表面抵抗を持つ場合は、個別のダイノードの機能は、連続したガラス管表面によって行われうる。このタイプの光電子増倍管は、米国特許出願No.09/116,520(1998年7月16日)で説明されている。
【0003】
さらに開放SEM(光電陰極なし)が、電子およびイオンの検出に使用されており、例えば質量分析装置や残留ガス分析においてである。
【0004】
低い表面抵抗により、より電流の流れが確実になり、これは次に光学的に続いておこる解離した二次電子の運搬を行い、ダイナミックレンジの増加を可能にする。しかしながら、表面抵抗が低すぎそのため導電性が高くなりすぎると、例えば熱応力を介して、材料の望ましくない加熱または崩壊がおこる。
【0005】
例えば良好な解像度が実現できる医療目的のガンマ線カメラの用途のために、高い二次電子生産および高い増幅率のほかに光電子増倍管の低いバックグラウンドノイズが必要である。バックグラウンドノイズは、自然発生する放射性同位体によって生じ、例えばカリウム40Kおよびルビジウム87Rであり、これらは例えばガラスの成分として使用されており、望ましくない二次電子の形成に寄与する。
【0006】
ケイ酸鉛ガラスおよび二次電子形成のためのそれらの用途はいくつか知られている。例えばGB1,239,687は、鉛およびビスマス含有のケイ酸ガラスを説明しており、その組成は、SiO230〜70質量%、PbO6〜30質量%、Bi2O32〜45質量%、Al2O30.5〜10質量%、MgO0.5〜7質量%であり、任意の組成物は、Bi2O5質量%、Na2O6質量%、K2O10質量%、CaO+SrO8質量%、As2O3+Sb2O32質量%である。同様に、前記ガラスから製造されたガラスチャンネルを複数含むダイノードが説明されている。このガラス組成物の顕著な特徴は、低いPbO含有量のほかに、比較的高い上限の広いBi2O3範囲が挙げられる。
【0007】
PbOおよびBi2O3は、同じように還元後にガラスの表面抵抗に影響を与える。しかしながら、いずれか一つの成分だけではその効果を達成し得ない。上述の範囲内でPbOおよびBi2O3を組み合わせることによってのみ、達成可能な表面抵抗の限られた範囲が実現する。しかしそのガラスはK2Oが含まれており、実質的に高感度の二次電子増倍管の製造に対して限られた適合性しか持たない。このようなガラスの例は全て、K2Oを0.6〜7.5質量%の範囲で含む。それにより生じるバックグラウンドノイズにより、そのガラスを含むダイノードの感度は顕著に減少する。
【0008】
DE第33 177 78号公報において、ミクロ−チャンネルプレートの製造に適したガラスが説明されており、これらは二次電子増倍管として使用される。そのガラスに付与されている組成範囲は、SiO263〜72モル%、PbO20〜30モル%、Bi2O32〜45モル%、アルカリ金属酸化物3〜7モル%、アルカリ度類金属酸化物1〜3.5モル%およびAl2O3、Bi2O3、Al2O31モル%未満である。このガラスにおいても、その表面抵抗は限られた範囲においてのみ設定される。これらはアルカリ金属酸化物を含有するために、このガラスは高感度の二次電子増倍管の製造に対して限られた適合性しか持たない。
【0009】
類似の観点がGB第2,218,982号公報において請求されているガラスに適用されており、その組成は、SiO230〜35質量%、PbO50〜57質量%、Cs2O2〜10質量%、MgO+CaO+SrO+BaO0〜5質量%、Al2O3+ZrO2+TiO2+Nb2O50.1〜1質量%であり、PbOとSiO2のモル比は、PbO/SiO2で2.0〜2.4である。前記組成物では、特に低い表面抵抗値を達成することはできない。同様に、高いCs2O含有量により達成可能な表面抵抗がかなり上がり、すなわち全時間中に生じる電流の流れはSEMにおいて電極が稼働することを確実にすることができない。
【0010】
二次電子の製造に適したさらなるケイ酸鉛ガラスが、SU第17 175 66号公報に説明されている。そのガラスは、SiO2とPbOのほかにBeOを1〜15モル%含む。しかしながらBaOの使用は毒性の面でかなり問題である。さらにその上、このガラスの表面抵抗は再び限られた範囲においてしか設定されない。
【0011】
さらにその上、JP88−166735号公報において、その組成が、SiO215〜65質量%、PbO15〜75質量%、Al2O30〜10質量%、Cs2O0.1〜50質量%、LiO20〜5質量%、Na2O0〜10質量%、K2O0〜20質量%、Rb2O0〜30質量%、Cs2O+Li2O+Na2O+K2O+Rb2O0.1〜50質量%、B2O30〜20質量%、Al2O30〜10質量%、MgO0〜10質量%、CaO0〜10質量%、SrO0〜20質量%、BaO0〜25質量%、ZnO0〜15質量%、CdO0〜10質量%、MgO+CaO+SrO+BaO+ZnO+CdO0〜25質量%、Bi2O30〜20質量%、Sb2O30〜25質量%、Tl2O0〜30質量%、Bi2O3+Sb2O3+Tl2O0〜30質量%、TiO20〜10質量%、WO30〜7質量%、As2O30〜2質量%、T20〜10質量%(ただし、Bi2O3、Sb2O3、Tl2O、WO3およびAs2O30から選択される酸化物の少なくとも一つ又は二つが存在しなければならない)であるケイ酸鉛ガラスが説明されている。
【0012】
JP91−295828号公報において、重金属酸化物および希土類酸化物を含むガラスが説明されている。この重金属酸化物は、PbO、Bi2O3、、CdO、Ga2O3、TeO2、Sb2O3、As2O3およびGeO2である。説明した最後の二つのガラスの場合、述べられた多様な成分が表面抵抗に影響を及ぼす効果は何かということを予見することは事実上不可能である。いずれにしても表面抵抗を目標通りに設定することは困難である。加えて、多くの成分を使用することは、しばしば高価であり製造コストを上げてしまう。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、製造が簡便であり、その上良好な熱安定性を持ち、低い表面抵抗の設定が可能であり、安定した二次電子生産、高い増幅率および低いバックグラウンドノイズを持つ二次電子増倍管の製造に適しているケイ酸鉛ガラスを見出すことである。加えて、生じたガラスの表面は、電界放射を生じ二次電子増倍管の感度を損なう表面の不均一を避けるために、実質的にできる限りなめらかであるべきである。
【0014】
本発明の他の目的は、該ケイ酸鉛ガラスの還元された表面抵抗を設定するためのケイ酸鉛ガラスの製造方法を見出すことである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、SiO215〜35質量%、PbO35〜55質量%、Bi2O3は20を超えて29質量%以下、BaO0〜10質量%、Cs2O0.1〜10質量%、CaO0〜10質量%、およびSrO0〜10質量%からなる組成を有し、かつBaO+Cs2O2〜13質量%、CaO+SrO+BaO0〜10質量%であり、さらに清澄剤を前記組成に対して0〜1質量%含み、B 2 O 3 を含まないことを特徴とするケイ酸鉛ガラスである。
【0016】
さらに本発明は、SiO220〜30質量%、PbO38〜52質量%、Bi2O321〜26質量%、BaO0〜9質量%、Cs2O0.1〜9質量%、CaO0〜9質量%、およびSrO0〜9質量%からなる組成を有し、かつBaO+Cs2O3〜12質量%、CaO+SrO+BaO0〜9質量%であり、さらに清澄剤を前記組成に対して0〜1質量%含み、B 2 O 3 を含まないことを特徴とする、前記ケイ酸鉛ガラスである。
【0017】
さらに本発明は、SiO221〜30質量%、PbO39〜51質量%、Bi2O322〜25質量%、BaO0〜9質量%、Cs2O0.2〜6質量%、CaO0〜8質量%、SrO0〜8質量%からなる組成を有し、かつBaO+Cs2O3〜11質量%、CaO+SrO+BaO0〜9質量%であり、さらに清澄剤を前記組成に対して0〜1質量%含み、B 2 O 3 を含まないことを特徴とする、前記ケイ酸鉛ガラスである。
【0018】
さらに本発明は、SiO222〜29質量%、PbO40〜50質量%、Bi2O323〜25質量%、BaO0〜8質量%、Cs2O0.2〜5質量%、CaO0〜7質量%、およびSrO0〜7質量%からなる組成を有し、かつBaO+Cs2O4〜10質量%、CaO+SrO+BaO0〜9質量%であり、さらに清澄剤を前記組成に対して0〜1質量%含み、B 2 O 3 を含まないことを特徴とする、前記ケイ酸鉛ガラスである。
【0019】
さらに本発明は、SiO222〜29質量%、PbO40〜50質量%、Bi2O323〜24質量%、BaO0〜8質量%、Cs2O0.2〜5質量%、CaO0〜6質量%、およびSrO0〜6質量%からなる組成を有し、かつBaO+Cs2O5〜10質量%、CaO+SrO+BaO0〜8質量%であり、さらに清澄剤を前記組成に対して0〜1質量%含み、B 2 O 3 を含まないことを特徴とする、前記ケイ酸鉛ガラスである。
【0020】
さらに本発明は、2質量%未満のK2Oを含む、前記ケイ酸鉛ガラスである。
【0021】
さらに本発明は、0.05質量%未満のK2Oを含む、前記ケイ酸鉛ガラスである。
【0022】
さらに本発明は、水素雰囲気中での還元後の表面抵抗が0.1〜60MΩ/m2であることを特徴とする、前記ケイ酸鉛ガラスである。
【0023】
さらに本発明は、水素雰囲気中での還元後の表面抵抗が0.2〜40MΩ/m2であることを特徴とする、前記ケイ酸鉛ガラスである。
【0024】
さらに本発明は、水素雰囲気中での還元後の表面抵抗が0.3〜25MΩ/m2であることを特徴とする、前記ケイ酸鉛ガラスである。
【0025】
さらに本発明は、水素雰囲気中での還元後の表面抵抗が0.4〜20MΩ/m2であることを特徴とする、前記ケイ酸鉛ガラスである。
【0026】
さらに本発明は、水素雰囲気中での還元後の表面抵抗が0.5〜6MΩ/m2であることを特徴とする、前記ケイ酸鉛ガラスである。
【0027】
さらに本発明は、430℃を超過するガラス転移温度、および該ガラス転移温度を100℃以上超過する軟化温度を持つことを特徴とする、前記ケイ酸鉛ガラスである。
【0028】
さらに本発明は、前記ケイ酸鉛ガラスで製造された二次電子増倍管である。
【0029】
さらに本発明は、ケイ酸鉛ガラスを還元水素雰囲気中に晒すことにより、ケイ酸鉛ガラスの組成に従って決定された還元条件で還元された表面抵抗が設定される段階を含むことを特徴とする、前記ケイ酸鉛ガラスの製造方法である。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明のケイ酸鉛ガラスは、SiO215〜35質量%、PbO35〜55質量%、Bi2O3は20を超えて29質量%以下、BaO0〜10質量%、Cs2O0.1〜10質量%、CaO0〜10質量%、SrO0〜10質量%からなる組成を有し、かつBaO+Cs2O2〜13質量%、CaO+SrO+BaO0〜10質量%であり、さらに清澄剤を前記組成に対して0〜1質量%含み、B 2 O 3 を含まないことを特徴とする。
【0031】
従来のケイ酸鉛ガラスと比較すると、本発明のケイ酸鉛ガラスは、Bi2O3を20を超えて29質量%以下で配合することにより区別される。Bi2O3の含有量による優れた加工特性、その上高い熱安定性および特別な特性により、該ガラスは二次電子増倍管の製造に非常に適している。このように該ガラスの表面抵抗は、還元水素雰囲気中での還元により、計画された方法で特に低く且つこのような好ましい領域において設定することができる。よって本発明の還元されたガラスから製造されたSEM部品は、安定な二次電子生産および高い増幅率を持つ。
【0032】
PbO成分35〜55質量%は、上記のBi2O3と共に、例えば水素雰囲気中でのガラス表面の還元後に表面抵抗を決定する。この二つの成分(Bi2O3およびPbO)はガラス表面上の半導体層の形成のための還元工程において活性であり、これにより低い表面抵抗を持ちうる。Bi2O3が20質量%以下の場合、還元後の表面抵抗が増加しそのために望ましい範囲からはずれるため好ましくない。Bi2O3が25質量%を超過する場合、還元後の表面抵抗がかなり減少し、それによりSEMとして使用すると、非常に高い電流、次に望ましくない加熱が生じ、SEM機能に欠陥が生じ、部品の破壊もおこる。PbOの含有量の範囲も同様のことがいえる。PbOの配合率が35質量%未満の場合、望ましくない表面抵抗の増加がおこる。PbOの配合率が55質量%を超過する場合、逆に表面抵抗の顕著な減少が起こる。
【0033】
において、K2Oの含有量は2質量%未満であり、好ましくは1質量%未満、さらに好ましくは0.05質量%未満である。該ケイ酸鉛ガラスは、特に好ましくはカリウムを含まないが、例えばガラス原料中または溶融器具の壁材中等に存在する回避できない量は除く。
【0034】
本発明のケイ酸鉛ガラスは、K2OおよびRb2Oのような放射性同位体を含むガラス成分を使用していないので、該ガラスを用いたSEM部品のバックグラウンドノイズは非常に低い。さらに該ガラスは、これらSEM部品等の加工に要求される温度を課しても良好な状態を保ちながら耐性を持つができる。
【0035】
本発明のガラスは、SiO215〜55質量%およびPbO35〜55質量%をネットワーク形成成分として含む。SiO2含有量が15質量%未満の場合、そのガラス転移温度(Tg)が低下する。同様にTgと軟化温度との温度範囲も減少する。このようなガラスの加工特性は劣っている。加えて、部品の熱変形を防ぐために、低いSEMの稼働温度しか許容されない。SiO2含有量が35質量%を超過する場合、不利に高い工程温度になり、これにより特にSEM製造のためのガラスの連続工程に欠陥を生じる。該ガラスのガラス転移温度(Tg)は、SEMの熱変形に対する耐性を持たせるため好ましくは430℃以上である。該軟化温度は、ガラスがその固有の質量により変形する温度であり、ガラス転移温度を超えて100℃以上の温度である。該SEMの製造における最適な工程制御は、このように確認される。過度に高いSiO2含有量(>35質量%)は、その上結晶化傾向に逆に作用し、ガラスの表面特性を望ましい応用に対し不適切にする。
【0036】
該ガラスはBaOおよびCs2Oをネットワーク調節剤として含有する。同様の作用がCaOおよびSrOによってなされ、これらは必要に応じて追加で使用されうるものである。該ガラスのアルカリ土類金属含有量の総量は、低い熱膨張α20/300および望ましい表面抵抗等の物理特性の適切な組み合わせを確実にするために10%未満である。還元後の表面抵抗が過剰に低くなることを防ぐために必要であれば、Cs2Oを使用することが特に有効である。該ガラスは総量で2〜13質量%のBaOおよびCs2Oを含む。
【0037】
該ガラスは加えて従来の清澄剤を含むことがあり、例えばAs2O3およびSb2O3等であり、これらは前記組成の1質量%までの範囲で使用されうる。このような清澄剤は、ガラスを均質にするために用いられる。
【0038】
該ガラスの表面抵抗は、水素雰囲気中での還元の後、0.1〜60MΩ/m2の範囲に設定される。
【0039】
また該ガラスの組成、特にPbOおよびBi2O3の含有量を変更することにより、望ましい表面抵抗を、該ガラス組成に基づいて決定された方法で設定することができる。
【0040】
本発明のケイ酸鉛ガラスは、SiO220〜30質量%、PbO38〜52質量%、Bi2O321〜26質量%、BaO0〜9質量%、Cs2O0.1〜9質量%、CaO0〜9質量%、およびSrO0〜9質量%を含み、かつBaO+Cs2O3〜12質量%、CaO+SrO+BaO0〜9質量%であり、さらに清澄剤を1質量%まで含むものであり、上記の利点のほかに、水素雰囲気中において表面抵抗が0.2〜40MΩ/m2の範囲で還元されうる。
【0041】
このように本発明のガラスは、SiO221〜30質量%、PbO39〜51質量%、Bi2O322〜25質量%、BaO0〜9質量%、Cs2O0.2〜6質量%、CaO0〜8質量%、およびSrO0〜8質量%の組成を持ち、かつBaO+Cs2O3〜11質量%、CaO+SrO+BaO0〜9質量%であり、従来の清澄剤を1質量%まで添加されうるものであり、還元の後、0.3〜25MΩ/m2の範囲で表面抵抗を持つ。
【0042】
また本発明のガラスは、SiO222〜29質量%、PbO40〜50質量%、Bi2O323〜25質量%、BaO0〜8質量%、Cs2O0.2〜5質量%、CaO0〜7質量%、およびSrO0〜7質量%の組成を持ち、かつBaO+Cs2O4〜10質量%、CaO+SrO+BaO0〜9質量%であり、さらに清澄剤を1質量%まで添加されうるものであり、還元の後、0.4〜20MΩ/m2の表面抵抗を持つ。
【0043】
また本発明のガラスは、SiO222〜29質量%、PbO40〜50質量%、Bi2O323〜24質量%、BaO0〜8質量%、Cs2O0.2〜5質量%、CaO0〜6質量%、およびSrO0〜6質量%の組成を持ち、BaO+Cs2O5〜10質量%、CaO+SrO+BaO0〜8質量%であり、さらに清澄剤を1質量%まで添加されうるものであり、還元の後、0.5〜6MΩ/m2の表面抵抗を持つ。
【0044】
本発明のガラスの還元された表面抵抗の設定は、ケイ酸鉛ガラスの組成に従って決定された還元条件で還元水素雰囲気中に晒されることによりなされ、それにより還元された表面抵抗が設定される。
【0045】
ガラス組成のほかに、その表面上のガラスの還元による表面抵抗の設定は重要な役割を持つ。すなわち表面抵抗は、温度および還元時間を多様に変化させることによって、本質的にガラスの組成によって決定された範囲内で設定されうる。該表面抵抗は、温度を上昇させると最小値を超過し、一定の還元時間の後、飽和値に達する。ある組成のガラスに望ましい表面抵抗を設定するための最適還元条件は簡単な方法で実験的に決定されうる。
【0046】
本発明によるガラスは以下のように製造される:原料を秤量し、続いてよく混合し、約1200〜1400℃で従来法により溶解し、よく均一にする。キャスティング温度は1250℃である。本発明のケイ酸鉛ガラスの製造において、計算されたガラス100kgに対する溶解配合例を表1に示す(表2の実施例2に相当する)。
【0047】
【表1】
【0048】
【実施例】
上述の製造方法に従い、本発明による実施例1〜10、および参考例1、2を表2に示した。これによると実施例1〜9、および参考例1、2においては低い表面抵抗が水素雰囲気中の還元によって設定された。実施例10は、比較的高い表面抵抗が設定されたガラスを示した。
【0049】
【表2】
【0050】
【発明の効果】
本発明のケイ酸鉛ガラスは、Bi2O3をを20を超えて29質量%以下で配合することにより、優れた加工特性、その上高い熱安定性等の特性を実現することができる。さらにBi2O3およびPbOの含有量を変更することにより、生じるガラスの表面抵抗範囲を設定することができる。またK2OおよびRb2Oのような放射性同位体を使用しないため、該ガラスを用いた二次電子増倍管はバックグラウンドノイズを低減させることができる。
【0051】
これらの特徴により本発明のケイ酸鉛ガラスは、低い表面抵抗の設定が可能であり、安定した二次電子生産、高い増幅率および低いバックグラウンドノイズを持つ二次電子増倍管の製造に適している。
【0052】
また本発明のケイ酸鉛ガラスの製造方法により、該ガラスの組成によって決められた還元条件下で還元水素雰囲気中に晒すことにより、還元された表面抵抗を設定することができる。
Claims (15)
- SiO215〜35質量%、PbO35〜55質量%、Bi2O3は20を超えて29質量%以下、BaO0〜10質量%、Cs2O0.1〜10質量%、CaO0〜10質量%、およびSrO0〜10質量%からなる組成を有し、かつBaO+Cs2O2〜13質量%、CaO+SrO+BaO0〜10質量%であり、さらに清澄剤を前記組成に対して0〜1質量%含み、B 2 O 3 を含まないことを特徴とするケイ酸鉛ガラス。
- SiO220〜30質量%、PbO38〜52質量%、Bi2O321〜26質量%、BaO0〜9質量%、Cs2O0.1〜9質量%、CaO0〜9質量%、およびSrO0〜9質量%からなる組成を有し、かつBaO+Cs2O3〜12質量%、CaO+SrO+BaO0〜9質量%であり、さらに清澄剤を前記組成に対して0〜1質量%含み、B 2 O 3 を含まないことを特徴とするケイ酸鉛ガラス。
- SiO221〜30質量%、PbO39〜51質量%、Bi2O322〜25質量%、BaO0〜9質量%、Cs2O0.2〜6質量%、CaO0〜8質量%、およびSrO0〜8質量%からなる組成を有し、かつBaO+Cs2O3〜11質量%、CaO+SrO+BaO0〜9質量%であり、さらに清澄剤を前記組成に対して0〜1質量%含み、B 2 O 3 を含まないことを特徴とするケイ酸鉛ガラス。
- SiO222〜29質量%、PbO40〜50質量%、Bi2O323〜25質量%、BaO0〜8質量%、Cs2O0.2〜5質量%、CaO0〜7質量%、およびSrO0〜7質量%からなる組成を有し、かつBaO+Cs2O4〜10質量%、CaO+SrO+BaO0〜9質量%であり、さらに清澄剤を前記組成に対して0〜1質量%含み、B 2 O 3 を含まないことを特徴とするケイ酸鉛ガラス。
- SiO222〜29質量%、PbO40〜50質量%、Bi2O323〜24質量%、BaO0〜8質量%、Cs2O0.2〜5質量%、CaO0〜6質量%、およびSrO0〜6質量%からなる組成を有し、かつBaO+Cs2O5〜10質量%、CaO+SrO+BaO0〜8質量%であり、さらに清澄剤を前記組成に対して0〜1質量%含み、B 2 O 3 を含まないことを特徴とするケイ酸鉛ガラス。
- 2質量%未満のK2Oを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載のケイ酸鉛ガラス。
- 0.05質量%未満のK2Oを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載のケイ酸鉛ガラス。
- 水素雰囲気中での還元後の表面抵抗が0.1〜60MΩ/m2であることを特徴とする、請求項1に記載のケイ酸鉛ガラス。
- 水素雰囲気中での還元後の表面抵抗が0.2〜40MΩ/m2であることを特徴とする、請求項2に記載のケイ酸鉛ガラス。
- 水素雰囲気中での還元後の表面抵抗が0.3〜25MΩ/m2であることを特徴とする、請求項3に記載のケイ酸鉛ガラス。
- 水素雰囲気中での還元後の表面抵抗が0.4〜20MΩ/m2であることを特徴とする、請求項4に記載のケイ酸鉛ガラス。
- 水素雰囲気中での還元後の表面抵抗が0.5〜6MΩ/m2であることを特徴とする、請求項5に記載のケイ酸鉛ガラス。
- 430℃を超過するガラス転移温度、および該ガラス転移温度を100℃以上超過する軟化温度を持つことを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載のケイ酸鉛ガラス。
- 請求項1〜13のいずれか一項に記載のケイ酸鉛ガラスで製造された二次電子増倍管。
- ケイ酸鉛ガラスを還元水素雰囲気中に晒すことにより、ケイ酸鉛ガラスの組成に従って決定された還元条件で還元された表面抵抗が設定される段階を含むことを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載のケイ酸鉛ガラスの製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19922678.4 | 1999-05-18 | ||
DE19922678A DE19922678C2 (de) | 1999-05-18 | 1999-05-18 | Bleisilicatglas sowie dessen Verwendung |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001010842A JP2001010842A (ja) | 2001-01-16 |
JP3936516B2 true JP3936516B2 (ja) | 2007-06-27 |
Family
ID=7908340
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000147058A Expired - Lifetime JP3936516B2 (ja) | 1999-05-18 | 2000-05-18 | ケイ酸鉛ガラス、それを用いた二次電子増倍管、およびその製造方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6420291B1 (ja) |
JP (1) | JP3936516B2 (ja) |
DE (1) | DE19922678C2 (ja) |
FR (1) | FR2793787B1 (ja) |
GB (1) | GB2351079B (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7081618B2 (en) * | 2004-03-24 | 2006-07-25 | Burle Technologies, Inc. | Use of conductive glass tubes to create electric fields in ion mobility spectrometers |
US11031038B2 (en) | 2018-02-01 | 2021-06-08 | Hoya Corporation | Glass spacer, hard disk drive apparatus, and method for manufacturing glass spacer |
CN116217246B (zh) * | 2023-02-27 | 2023-12-19 | 合肥水泥研究设计院有限公司 | 一种无机粘结剂以及无机粘结剂/TiC复合材料的制备方法 |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB647414A (en) * | 1947-01-29 | 1950-12-13 | British Thomson Houston Co Ltd | Improvements in and relating to vitreous coating compositions for electric insulators |
NL6816004A (ja) * | 1968-11-09 | 1970-05-12 | ||
NL7005457A (ja) | 1970-04-16 | 1971-10-19 | ||
NL7211478A (ja) | 1971-09-06 | 1973-03-08 | ||
DE3317778A1 (de) * | 1982-05-17 | 1983-11-17 | Galileo Electro-Optics Corp., Sturbridge, Mass. | Glas |
JPS63166735A (ja) * | 1986-12-27 | 1988-07-09 | Ohara Inc | 超音波遅延線用ガラス |
JPS63222040A (ja) * | 1987-03-09 | 1988-09-14 | Ohara Inc | 超音波遅延線用ガラス |
DE3909526A1 (de) * | 1988-03-24 | 1989-10-05 | Galileo Electro Optics Corp | Kanal-elektronenvervielfacher |
US4983551A (en) * | 1988-08-13 | 1991-01-08 | Galileo Electro-Optics Corp. | Channel electron multipliers |
JP2951358B2 (ja) * | 1990-04-12 | 1999-09-20 | ホーヤ株式会社 | アップコンバージョンガラス |
JPH0834635A (ja) * | 1994-07-27 | 1996-02-06 | Hoya Corp | マイクロチャンネルプレート用融着ガラス |
JPH08175847A (ja) * | 1994-12-22 | 1996-07-09 | Hoya Corp | ガラスの選択的エッチング方法及びチャンネルプレートの製造方法 |
US6166365A (en) * | 1998-07-16 | 2000-12-26 | Schlumberger Technology Corporation | Photodetector and method for manufacturing it |
-
1999
- 1999-05-18 DE DE19922678A patent/DE19922678C2/de not_active Expired - Lifetime
-
2000
- 2000-05-17 US US09/572,573 patent/US6420291B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2000-05-17 FR FR0006256A patent/FR2793787B1/fr not_active Expired - Lifetime
- 2000-05-17 GB GB0011773A patent/GB2351079B/en not_active Expired - Lifetime
- 2000-05-18 JP JP2000147058A patent/JP3936516B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001010842A (ja) | 2001-01-16 |
FR2793787B1 (fr) | 2003-09-26 |
GB2351079A (en) | 2000-12-20 |
DE19922678C2 (de) | 2001-06-21 |
GB0011773D0 (en) | 2000-07-05 |
GB2351079B (en) | 2002-12-31 |
FR2793787A1 (fr) | 2000-11-24 |
US6420291B1 (en) | 2002-07-16 |
DE19922678A1 (de) | 2000-11-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5041323B2 (ja) | 粉末材料及びペースト材料 | |
US6355586B1 (en) | Low melting point glass and glass ceramic composition | |
JP2001351509A (ja) | マイクロチャネルプレート | |
US3520831A (en) | Electrically conductive glass for a secondary emission electrode | |
JPH0789743A (ja) | 電子フラッシュランプ用ホウケイ酸ガラス | |
US5034354A (en) | Alkali-free multichannel plate and glass | |
JP3936516B2 (ja) | ケイ酸鉛ガラス、それを用いた二次電子増倍管、およびその製造方法 | |
JP4013012B2 (ja) | ホウリン酸スズ系ガラス及び封着材料 | |
JP2004010405A (ja) | リン酸スズ系ガラス及び複合材料 | |
JPH0834635A (ja) | マイクロチャンネルプレート用融着ガラス | |
JP5299834B2 (ja) | 支持枠形成用ガラス粉末、支持枠形成材料、支持枠および支持枠の製造方法 | |
JP5419249B2 (ja) | ビスマス系ガラス組成物およびビスマス系封着材料 | |
CN1320571A (zh) | 含铋的无铅硅酸盐玻璃及其应用 | |
JP2003252648A (ja) | リン酸スズ系ガラス及び複合材料 | |
JPH07291651A (ja) | マイクロチャンネルプレート製造用可溶性コアガラス | |
JP4953169B2 (ja) | 支持枠形成材料 | |
JP2004307329A (ja) | 表示管用絶縁材料 | |
WO2006132102A1 (ja) | リン酸亜鉛系無鉛ガラス組成物 | |
US20240199476A1 (en) | Glass composition resistant to ion bombardment, cladding glass of microchannel plate, microchannel plate and preparing method thereof | |
JP5152686B2 (ja) | 支持枠形成材料 | |
CN112979160A (zh) | 耐离子轰击玻璃组合物、微通道板皮料玻璃、微通道板及制备方法 | |
JP5365976B2 (ja) | 支持枠形成用ガラス組成物および支持枠形成材料 | |
CN115925251A (zh) | 一种适用于光电子器件的玻璃及其制备方法 | |
JP2001002446A (ja) | プラズマ表示装置用誘電体組成物 | |
JPH0831343A (ja) | ビームインデックス型陰極線管用ファンネル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20050914 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20050926 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20050928 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20050914 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060509 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060727 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061226 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070205 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070313 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070323 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 3936516 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110330 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130330 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140330 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |