JP3936228B2 - 時間領域エコー消去処理においてトーンの存在に起因する誤収束を回避するためのシステム及び方法 - Google Patents
時間領域エコー消去処理においてトーンの存在に起因する誤収束を回避するためのシステム及び方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般に、エコーキャンセラ(echo canceller)に関し、特に、時間領域エコー消去処理においてトーンの存在に起因する誤収束を回避するためのシステムおよび方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の地上ベースの電話システムにおいて、2線ライン(two-wire line) (多くの場合、消費者ループまたは加入者ループと呼ばれる)を用いて、加入者装置を中央局に接続することが一般的である。しかしながら、中央局から35マイルを越える距離だけ離れた装置の場合、双方向の伝送は物理的に離れた線に分離されてしまう。これは4線ライン(four-wire line)と呼ばれる。このため、呼側の1つが中央局から長距離離れている場合(例えば、加入者が長距離呼を送受信する場合)、中央局は2線ラインを4線ラインに接続しなければならない。この接続を行うために用いられる装置はハイブリッドと呼ばれる。このため、通常の長距離電話回線は、中央局のローカルハイブリッドに対する加入者ループの2線、遠隔中央局の遠隔ハイブリッドに対する長距離網全体にわたる4線、および遠隔ハイブリッドから遠隔者側に対する2線であると言える。
【0003】
4線ラインを2線ラインに接続するためハイブリッドを用いる結果として、インピーダンスの不整合が生じる。ハイブリッドでインピーダンス不整合が生じる結果、一端側の話者の音声は他端側のハイブリッド(遠隔ハイブリッド)から反射する可能性がある。この反射のため、話者は話者自身の声の聞き苦しいエコーを聞くことになる。比較的短距離の場合、エコーは一時的に実際の音声と一致するので、エコーは目立たない。しかしながら、長距離の場合、実際の音声と受信されたエコーとの間の潜伏期(latency) は大きいので、エコーが目立つ。このようなエコーの望ましくない影響を最小化するため、エコーキャンセラは種々の形式で用いられてきた。
【0004】
エコーキャンセラの一形式は、米国特許第5,307,405号「ネットワークエコーキャンセラ」(1994年4月26日刊行、本願の譲受人に譲渡されている)に記載されている。米国特許第5,307,405号は、未知のエコーチャネルのインパルス応答を識別し、適応フィルタ(adaptive filter) 技術を用いて実際のエコー信号のレプリカを形成するシステムを記載している。エコーレプリカを信号ヘッディングから末端の話者へ減じ、実際のエコー信号を消去する。特に、中央局の適応フィルタは末端の話者から受信した信号から基準信号を形成する。適応フィルタはこの基準信号を用いて、実質的にエコーの推定値であるエコーレプリカを形成する。この推定値を末端に向けられる(heading) 帰還信号(return signal) から減じることによって、話者のエコーをこの信号から消去する。減算によって残留エコー信号が生じ、適応フィルタはこのエコー信号を用いて、最小2乗平均(LMS)法のような適応アルゴリズムにしたがってそのタップを更新する。本質的に、適応フィルタは、末端信号で送出された周波数に対する応答を観察することによって、未知のチャネルの周波数応答を学習する。換言すれば、適応フィルタは末端音声を基準として用い、そのフィルタタップを適応させ、正確にエコー信号を濾過する。
【0005】
状態機(state machine) を設けて、エコーキャンセラの動作を制御するとともに、適応フィルタを更新すべきときを判定する。通常、フィルタの適応ステップ(a adaption step) の大きさは最初は大きく設定されているので、フィルタは迅速に収束する(converge)(すなわち、フィルタはチャネルに迅速に適応する)。次に、いったんフィルタが収束すると、ステップの大きさは小さくなるので、フィルタはチャネルに収束したままの状態である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、エコー消去装置において誤収束(false convergence) を抑制する(inhibiting)システムおよび方法を図る。時間領域エコーキャンセラにおいて、適応フィルタを用いてエコー信号を推定する。次に、推定エコー信号を帰還信号から減じるので、末端の話者は自身のエコーを聞くことはない。エコーキャンセラの状態機は、適応アルゴリズムにしたがって、適応フィルタの適応ステップサイズを制御する。適応フィルタがエコーチャネルの周波数応答を学習するとき、状態機は適応ステップサイズを小さくし、エコーキャンセラを収束させる。
【0007】
従来のエコーキャンセラを用いて、あるトーン、例えば、デュアルトーン多重周波数(DTMF)がエコーチャネルに存在する場合、誤収束を引き起こす可能性がある。特に、トーンしか存在しない場合、適応フィルタはトーン周波数に対するチャネル応答を迅速に学習するとともに迅速に収束し、トーンを消去する。しかしながら、トーン周波数だけではチャネルが搬送する周波数の全範囲を示さない。人間の声および他の音声信号は非常に広範な周波数を含む。したがって、トーンしか存在しない場合にエコーキャンセラがチャネルに収束するとともにフィルタの適応ステップサイズを小さくすると、エコーキャンセラは、新しい周波数がチャネルに出現したとき、トーン周波数とは異なる周波数のエコー信号を直ちに消去することができない可能性がある。その理由は、適応ステップサイズが小さいことによって、新しい周波数に対する適応フィルタの応答が遅くなるからである。
【0008】
誤収束を検出するとともに回避するため、比較回路が設けられる。適応フィルタのタップ値(フィルタ係数とも言う)は未知のエコーチャネルの現状の推定値を構成するので、タップはチャネルに存在した周波数に関する情報を含む。比較回路を用いて、フィルタタップ値のスペクトル(spectral)の内容を分析し、収束処理時にトーンしか存在していなかったかどうか、または、音声のような他の音声情報も存在していたかどうかを判定することができる。トーンしか存在しない場合、比較回路はエコーキャンセラがその適応ステップサイズを小さくすることを抑制し、ステップの大きさを大きい状態のままにする。このような大きな適応ステップサイズを用いる場合、音声のような音声情報がエコーチャネルに出現したとき、エコーキャンセラは迅速に収束し、末端の話者がエコーを聞く前にエコーを消去することができる。
【0009】
本発明の1つの観点に従って、適応フィルタが入力信号に収束できるように制御された適応ステップサイズを備える該適応フィルタを有するエコーキャンセラにおいて誤収束を抑制するシステムであって,前記エコーキャンセラによって受信された前記入力信号がトーンのみを含むかどうかを判定する手段と;そして、該入力信号がトーンのみ含む場合、該エコーキャンセラが該適応フィルタの該適応ステップサイズを小さくすることを防ぐ手段と、を備えることを特徴とする誤収束を抑制するシステムが提供される。
【0010】
このシステムにおいて、前記判定する手段は、フィルタタップ信号を濾過し、濾過信号を形成する濾過手段と;前記濾過信号のエネルギ量を判定する第1のエネルギ判定手段と;濾過されていないフィルタタップ信号のエネルギ量を判定する第2のエネルギ判定手段と;及び前記濾過信号の前記エネルギ量と前記濾過されていないフィルタタップ信号の前記エネルギ量とを比較し、該入力信号がトーンのみを含むどうかを判定する比較手段と、を備えることが好ましい。
【0011】
このシステムにおいて、前記比較手段は、前記濾過信号の前記エネルギ量が前記濾過されていないフィルタタップ信号の前記エネルギ量よりはるかに小さい場合、該入力信号はトーンのみを含むことを示す手段,を備えることが好ましい。
【0012】
このシステムにおいて、前記比較手段は、前記濾過信号の前記エネルギ量が前記濾過されていないフィルタタップ信号の前記エネルギ量とかなり異なる場合、前記入力信号はトーンのみを含むことを示す手段,を備えることが好ましい本発明の他の観点に従って、帰還信号からの望ましくないエコー信号を消去し、第1のユーザに送信されるエラー信号を形成するエコーキャンセラであって,未知のエコーチャネルの周波数応答を推定し、前記エコーキャンセラが第1のユーザから受信した入力信号を用いて形成される前記エコー信号の推定値を求める適応フィルタ手段と;前記エコー信号の前記推定値を前記帰還信号から減じ、前記エラー信号を形成する手段と;そして、前記帰還信号、前記入力信号および前記エラー信号を監視し、前記適応フィルタ手段の適応ステップサイズを制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記適応フィルタ手段の前記入力信号がトーンのみを含むどうかを判定する手段と、前記入力信号がトーンのみを含む場合、前記適応フィルタの前記適応ステップサイズの小さくすることを抑制する手段と、を有することを特徴とするエコーキャンセラが提供される。
【0013】
このエコーキャンセラーにおいて、前記判定手段は、前記適応フィルタ手段の1組のフィルタタップを濾過し、濾過信号を形成する濾過手段と;前記濾過信号のエネルギ量を判定する第1のエネルギ判定手段と;前記1組のフィルタタップのエネルギ量を判定する第2のエネルギ判定手段と;及び前記濾過信号の前記エネルギ量を前記1組のフィルタタップの前記エネルギ量と比較し、前記入力信号がトーンしか含まないかどうかを判定する比較手段と、を備えることが好ましい。
【0014】
本発明の他の観点から、適応フィルタが入力信号に収束できるように制御された適応ステップサイズを備える該適応フィルタを有するエコーキャンセラにおいて誤収束を抑制するシステムであって,前記エコーキャンセラによって受信された前記入力信号がトーンのみを含むかどうかを判定する手段と;そして該入力信号がトーンのみ含む場合、該エコーキャンセラが該適応フィルタの該適応ステップサイズを小さくすることを防ぐ手段と、を備えることを特徴とする誤収束を抑制するシステムが提供される。
【0015】
このシステムにおいて、前記判定する手段は、フィルタタップ信号を濾過し、濾過信号を形成する濾過手段と;前記濾過信号のエネルギ量を判定する第1のエネルギ判定手段と;濾過されていないフィルタタップ信号のエネルギ量を判定する第2のエネルギ判定手段と;及び前記濾過信号の前記エネルギ量と前記濾過されていないフィルタタップ信号の前記エネルギ量とを比較し、該入力信号がトーンのみを含むどうかを判定する比較手段と、を備えることが好ましい。
【0016】
このシステムにおいて、前記比較手段は、前記濾過信号の前記エネルギ量が前記濾過されていないフィルタタップ信号の前記エネルギ量より小さい場合、該入力信号はトーンのみを含むことを示す手段,を備えることが好ましい。
【0017】
このシステムにおいて、前記比較手段は、前記濾過信号の前記エネルギ量が前記濾過されていないフィルタタップ信号の前記エネルギ量と異なる場合、前記入力信号はトーンのみを含むことを示す手段,を備えることが好ましい。
【0018】
本発明の他の観点に基づいて、帰還信号からの望ましくないエコー信号を消去し、第1のユーザに送信されるエラー信号を形成するエコーキャンセラであって,未知のエコーチャネルの周波数応答を推定し、前記エコーキャンセラが第1のユーザから受信した入力信号を用いて形成される前記エコー信号の推定値を求める適応フィルタ手段と;前記エコー信号の前記推定値を前記帰還信号から減じ、前記エラー信号を形成する手段と;そして、前記帰還信号、前記入力信号および前記エラー信号を監視し、前記適応フィルタ手段の適応ステップサイズを制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記適応フィルタ手段の前記入力信号がトーンのみを含むどうかを判定する手段と、前記入力信号がトーンのみを含む場合、前記適応フィルタの前記適応ステップサイズの小さくすることを抑制する手段と、を有することを特徴とするエコーキャンセラが提供される。このエコーキャンセラにおいて、前記判定手段は、前記適応フィルタ手段の1組のフィルタタップを濾過し、濾過信号を形成する濾過手段と;前記濾過信号のエネルギ量を判定する第1のエネルギ判定手段と;前記1組のフィルタタップのエネルギ量を判定する第2のエネルギ判定手段と;及び、前記濾過信号の前記エネルギ量を前記1組のフィルタタップの前記エネルギ量と比較し、前記入力信号がトーンしか含まないかどうかを判定する比較手段と、を備えることが好ましい。
【0019】
このキャンセラーにおいて、前記濾過手段は,高域フィルタであり、前記比較手段は、前記1組のフィルタタップの前記エネルギ量が前記濾過信号の前記エネルギ量を上回る場合、前記入力信号がトーンのみを含むことを示す手段を備えることが好ましい。
【0020】
本発明の他の観点に従って、エコーチャネルが形成したエコー信号を帰還信号から消去するエコーキャンセラにおいて、前記エコーキャンセラは、前記エコーチャネルの周波数応答を推定して前記エコー信号の推定値を求める適応フィルタと、前記エコー信号の前記推定値を前記帰還信号から減じる手段とを有し、前記エコーキャンセラにおいて誤収束を抑制する方法であって,フィルタタップを濾過し、濾過信号を形成する濾過ステップ;該濾過信号のエネルギ量を判定するステップ;フィルタタップ中のエネルギ量を判定するステップ;濾過信号の該エネルギ量を該フィルタタップのエネルギ量と比較し、該入力信号がトーンのみを含むどうかを判定する比較ステップ;及び前記入力信号が1つ以上のトーンを含むとき、該エコーキャンセラが引き続く誤収束を生起することを防止するステップ,と、を備えることを特徴とする前記エコーキャンセラにおいて誤収束を抑制する方法が提供される。
【0021】
このエコーキャンセラーにおいて、前記濾過ステップは前記フィルタタップを高域濾過するステップを具備し,そして前記防止するステップは、前記フィルタタップの前記エネルギ量が前記濾過信号の前記エネルギ量を上回る場合、前記適応フィルタの適応ステップサイズを小さくすることを防止するステップを具備する,ことが好ましい。
【0022】
本発明の他の観点に従って、エコーチャネルが形成したエコー信号を帰還信号から消去するエコーキャンセラであって,前記エコーチャネルの周波数応答を推定して前記エコー信号の推定値を求める適応フィルタと、前記エコー信号の前記推定値を前記帰還信号から減じる手段とを有する前記エコーキャンセラにおいて,誤収束を抑制する方法であって,前記適応フィルタのフィルタタップを濾過し、濾過信号を形成するステップと;前記濾過信号のエネルギ量を判定するステップと;前記フィルタタップのエネルギ量を判定するステップと;前記濾過信号の前記エネルギ量と前記フィルタタップの前記エネルギ量と比較し、前記適応フィルタに対する入力信号がトーンのみを含むどうかを推定する比較ステップと;及び前記比較ステップによって前記入力信号がトーンしか含まないと判定された場合、前記適応フィルタの適応ステップサイズを小さくすることを防止するステップと、を具備することを特徴とする誤収束を抑制する方法が提供される。
【0023】
この方法において、前記濾過ステップは、フィルタタップを高域濾過するステップを具備することが好ましい。
【0024】
本発明の他の観点に従って、1組のフィルタタップ値が収束できるように制御された適応ステップサイズを備え、動作周波数範囲全域にわたってチャネル応答を推定する適応フィルタを有するエコーキャンセラにおいて,誤収束を回避するシステムであって、前記1組のフィルタタップ値のスペクトルの内容を判定する手段と;及び前記1組のフィルタタップ値の前記スペクトルの内容に応じて、前記適応フィルタの前記適応ステップサイズを制御する手段と、を具備することを特徴とする誤収束を回避するシステムが提供される。
【0025】
このシステムにおいて、前記スペクトルの内容を判定する手段は高速フーリエ変換であることが好ましい。
【0026】
このシステムにおいて、前記スペクトルの内容を判定する手段は、前記動作周波数範囲の部分集合であるところの限定周波数範囲に対応する前記1組のフィルタタップ値のエネルギを判定する第1の濾過手段と;前記動作周波数範囲の前記1組のフィルタタップ値のエネルギを判定する手段と;前記限定周波数範囲に対応する前記エネルギと前記動作周波数範囲に対応する前記エネルギとを比較する手段と、を具備することが好ましい。
【0027】
このシステムにおいて、前記第1の濾過手段は高域フィルタであり、前記限定周波数範囲は所定の遮断周波数を越える周波数に対応することが好ましい。
【0028】
このシステムにおいて、前記第1の濾過手段は帯域フィルタであり、前記限定周波数範囲は、低い遮断周波数と高い遮断周波数との間の周波数に対応することが好ましい。
【0029】
このシステムにおいて、前記前記第1の濾過手段は低域フィルタであり、前記限定周波数範囲は所定の遮断周波数未満の周波数に対応することが好ましい。
【0030】
このシステムにおいて、前記スペクトルの内容を判定する手段は、前記1組のフィルタタップ値が前記チャネルにトーン周波数のみが存在することを示すかどうかを判定する手段を具備することが好ましい。
【0031】
このシステムにおいて、前記適応ステップサイズを制御する手段は、前記スペクトルの内容が誤収束を引き起こしうる状態を示す場合、前記適応ステップサイズを小さくすることを防止する手段を具備することが好ましい。
【0032】
本発明の他の観点に従って、1組のフィルタタップ値が収束できるように制御される適応ステップサイズを備え、動作周波数範囲の全域にわたってチャネル応答を推定する適応フィルタを有するエコーキャンセラにおいて誤収束を回避する方法であって,前記1組のフィルタタップ値のスペクトルの内容を判定するステップと;前記1組のフィルタタップ値の前記スペクトルの内容に応じて、前記適応フィルタの前記適応ステップサイズを制御するステップと、を具備することが好ましい。
【0033】
本発明の種々の実施の形態の構造および動作とともに、本発明の別の特徴および利点については、添付図面を参照しながら以下に詳細に説明する。
【0034】
【発明の実施の形態】
本発明について添付図面を参照して説明する。図面において、同様の符号は同一または機能的に同様な要素を示す。さらに、符号の左端の桁は符号が最初に示された図面を示す。
【0035】
1.発明の概観および検討本発明は、伝送トーンから生じる誤収束を検出するとともに回避する比較回路を有する改良されたエコーキャンセラに向けられている。本発明によると、時間領域エコーキャンセラは比較回路を含み、比較回路はチャネルの周波数応答の累積推定値を観察し、トーンしかチャネルに存在していなかったかどうかを判定する。トーンしか存在していなかった場合、エコーキャンセラはその適応ステップサイズを小さくすることを抑制し、誤収束を回避する。
【0036】
2.発明の環境本発明を詳細に説明する前に、本発明が実施される環境例を説明することが有効である。本発明は改良されたエコーキャンセラ技術を図るので、本発明は、特に、長距離電話通信システムの環境で有効である。図1はこのような環境の1つを示す。
【0037】
図1を参照すると、長距離通信システムは電話機104を備え、電話機104は、それぞれ、関連する中央局120で関連するハイブリッド122に接続されている。この接続は加入者ループ162と呼ばれる2線ラインを介して行われる。ある中央局120から他の中央局への長距離ネットワークにわたる通信の場合、接続は4線区画164であるロングホールネットワークを介して行われる。
【0038】
本発明が有効な別の環境はセルラ電話通信回線の環境である。図2は、通常のセルラ電話通信回線を示すブロック図である。セルラ電話通信回線は、セルラ電話204および基地局208を含む。基地局208はセルラ電話204を中央局120にインタフェース接続し、電話機104とセルラ電話204との間の呼を行う。
【0039】
これらの環境の両方ともハイブリッド122を供給し、ハイブリッド122はローカル2線加入者ループ162を4線区画164にインタフェース接続する。上記のとおり、ハイブリッド122のインピーダンス不整合によってエコーが生じる可能性がある。これらの環境におけるエンド・ツー・エンド通信に関連する待ち時間に起因して生じるエコーは望ましくない影響になりかねない。したがって、これらの環境は改良されたエコーキャンセラからの利益に理想的に適している。
【0040】
本発明をこれらの環境例によって説明する。このような説明は収束にのみなされる。本発明がこれらの環境例における適用に限定されるわけではない。実際、以下の説明を読んだ後、当業者には本発明を代替の環境で実施する方法が明らかになるであろう。
【0041】
3.時間領域エコーキャンセラ図3は、簡単な時間領域エコーキャンセラ300を示すブロック図である。時間領域エコーキャンセラ300は、適応フィルタ304、状態機308および総和合流点(summing junction)312からなる。また、図3には未知のエコーチャネル360が示され、エコーチャネル360はハイブリッド122によって導入された望ましくないエコー信号源を示す。
【0042】
入力信号322は4線区画164の他端で末端ユーザから受信される。入力信号322は、例えば、ユーザ音声から末端のセルラ電話204または電話機104に送信される音声信号である。また、入力信号322は4線区画164の末端から受信されたモデムデータまたは他の音声データでもある。
【0043】
インピーダンス不整合がある環境では、入力信号322は未知のエコーチャネル360を通過して、エコー信号362を形成する。末端近傍の音声332(例えば、ローカルユーザからの音声)と混合されるのがエコー信号362である。エコー信号362と末端近傍の音声332との総和は帰還信号324からなる。エコーキャンセラ300を用いない場合、末端近傍の音声332およびエコー信号362の両方を含む帰還信号324は末端ユーザにフィードバックされる。しかしながら、エコーキャンセラは適応フィルタ304および総和合流点312を用いて、エコー信号362が帰還信号324に及ぼす影響を消去する。
【0044】
適応フィルタ304は入力信号322を用いて、実際のエコー信号362の推定値である推定信号328を形成する。推定信号328を帰還信号324から減じ、エラー信号326を形成する。また、適応フィルタ304はエラー信号326を用い、最小2乗平均(LMS)法のような適応アルゴリズムにしたがってそのフィルタタップ(係数とも言う)を更新する。実質的に、適応フィルタ304は、入力信号322で受信された周波数に対する応答を観察することによって、未知のエコーチャネル360の周波数応答を学習する。
【0045】
状態機308は、入力信号322、エラー信号326および帰還信号324を監視することによって適応フィルタ304の動作を制御し、適応フィルタ304を更新すべきときを判定する。特に、状態機308は適応フィルタ304の適応ステップサイズを変化させ、適応フィルタ304がどのくらいの速さで収束するかを制御する。大きな適応ステップサイズの場合、適応フィルタ304は未知のエコーチャネル360に迅速に適応する。しかしながら、ステップサイズが大きいので、エラー信号326の周波数応答がわずかな変化しても、適応フィルタ304の応答が大きく変化する。
【0046】
適応フィルタの収束を決定するために用いられる重要なパラメータの1つは、エコー帰還損エンハンスメント(echo return loss enhancement)(ERLE)である。ERLEは下式のように定義される。
【0047】
ERLE(dB)=10log(σ2 y/σ2 e)
ここで、σ2 yはエコー信号362の分散を示し、σ2 eはエラー信号326の分散を示し、これらの分散は、それぞれ、帰還信号324およびエラー信号326の短期エネルギ平均値を用いて接近する。ERLEは、帰還信号324がエコーキャンセラ300を通過した後に帰還信号324から除去されるエネルギ量を示す。ERLEが25〜30dBに達する場合、状態機308は、適応フィルタ304が収束したこと、すなわち、適応フィルタ304が未知のエコーチャネル360の周波数応答を学習したことを仮定する。次に、状態機308は、適応フィルタ304が未知のエコーチャネル360により接近するように、適応フィルタ304の適応ステップサイズを小さくする。このような適応ステップサイズの変更はギアシフティング(gearshifting)と呼ばれる。
【0048】
図3に示されるものと同様で、収束測定およびダブルトーク検出のためにERLEを用いる時間領域フィルタについては、上記米国特許第5,307,405号に完全に開示され、開示全体が本願の援用文献である。
【0049】
上記のとおり、状態機308は、適応フィルタ304の適応ステップサイズを調整することによって適応フィルタ304の収束を制御する。大きな適応ステップサイズを用いる場合、適応フィルタ304は未知のエコーチャネル360の周波数応答に迅速に適応する。しかしながら、適応ステップサイズが大きい状態のままの場合、エコーチャネル360の応答の変化によって、適応フィルタ304の適応は大きくなる。大きな適応ステップサイズを用いることによって、未知の適応フィルタ304の応答は未知のエコーチャネル360および/または入力信号322のわずかな変化に対して過度に補正する可能性がある。このため、大きな適応ステップサイズは粗雑な調整として考えられる。すなわち、入力が小さく変化しても応答は大きく変化してしまう。これは正しいエリアに迅速に到達するためには理想的であるが、目標に正しく方向づけるには理想的ではない。
【0050】
適応フィルタ304を精密に調整するため、小さな適応ステップサイズを設けることができる。しかしながら、適応フィルタ304が未知のエコーチャネル360の周波数応答から離れている場合、適応ステップサイズが小さいので、適応フィルタ304は未知のエコーチャネル360の周波数応答を学習するためかなりの時間を要する。
【0051】
したがって、最適な解決法では、最初は、適応ステップサイズを大きく設定することによって、適応フィルタ304は未知のエコーチャネル360の周波数応答に迅速に収束することができる。いったん適応フィルタ304が収束したら、適応ステップサイズを小さくすることによって、適応フィルタ304は未知のエコーチャネル360および入力信号322の変化を正確に検知することができる。
【0052】
しかしながら、トーンが存在する場合にERLEを収束測定値として用いると、問題が生じる。入力信号322が1つの周波数トーンまたは1対のトーンの場合、適応フィルタ304はこれらの周波数に対する未知のエコーチャネル360のチャネル応答を迅速に学習する。このとき、周波数は消去され、ERLEは30dBを越えて増加する。これに応じて、状態機308は、適応フィルタ304が収束されたと判断するので、適応ステップサイズを小さくする。実際には、適応フィルタ304はチャネルの完全な周波数応答に対して収束しておらず、受信トーン周波数に対して収束したにすぎない。
【0053】
このような誤収束を引き起こし得る電話呼において通常発生するこのようなトーンの例として、呼進行トーン(call-progress) (例えば、リングバック(ringback))およびデュアルトーン多重周波数(DTMF)があり、これらはキーパッド(keypad)入力から生じる。
【0054】
この誤収束から生じる小さな適応ステップサイズの場合、エコーキャンセラ300は動作定常状態モードになる。実際の収束の場合、適応ステップサイズが小さいとき、適応フィルタ304の精密な調整しか行えない。しかしながら、フィルタはトーン周波数に対するチャネル応答を学習しただけなので、フィルタは実際には収束していない。その結果、末端の話者が話し始めるとき、エコー信号362は適応フィルタ304が消去しない新しい周波数を含み、適応フィルタ304は、適応ステップサイズが小さいので、新しい周波数に対するチャネル応答をなかなか学習しない。
【0055】
誤収束によって引き起こされる別の問題は、状態機308が帰還信号324の音声がダブルトークであると誤解することである。例えば、両者側が離している場合、また、末端近傍の音声332およびエコー信号362の両方が音声信号を含む場合にダブルトークが発生する。ある実施例において、状態機308は、適応フィルタ304の適応を無効にすることによってダブルトークを収容するようにプログラムすることができる。
【0056】
4.フィルタタップ周波数比較器
トーンが上記誤収束状態を作り出すことを防ぐため、フィルタタップ周波数比較回路が設けられている。フィルタタップ周波数比較回路はエコーキャンセラ300とともに実施され、上記ERLE計算とともに用いられる。フィルタタップ周波数比較回路は適応フィルタ304のタップ値のスペクトルの内容を調べ、誤収束に至る状態が存在していたかどうかを判定する。
【0057】
図4は、本発明に係るフィルタタップ周波数比較器400の一実施の形態を示すブロック図である。本実施の形態において、フィルタタップ周波数比較器400は、高域フィルタ(HPF)404、エネルギ算出回路408Aおよび408Bおよび比較器412からなる。フィルタタップ周波数比較器400は、好適な実施の形態では、状態機308内部に設けられている。
【0058】
フィルタタップ周波数比較器400の動作を概略的に説明する。図5は、誤収束を検出する際、フィルタタップ周波数比較器400によって続いて行われる処理を示す動作フロー図である。
【0059】
図4および図5を参照すると、ステップ504において、フィルタタップ周波数比較器400はフィルタタップ値426を受信し、フィルタタップ値426は、上記のように、エラー信号326および入力信号322を用いて導出された1組の周波数に対応する整列された値である。ステップ508では、フィルタタップ値426は高域フィルタで濾過され、周波数エネルギを望ましい遮断周波数未満に減衰させる。遮断周波数を選択して、高域フィルタ404はトーンに対応する周波数を遮断するが、最高のトーン周波数を越える他の信号周波数は通過させる。このため、高域フィルタ404を透過した周波数はトーン周波数以外の周波数に対応する。通常、トーン周波数は音声周波数スペクトルの底端で生じるので、フィルタ処理は効果的である。その結果は、高域フィルタタップ値434と呼ばれる第2の組のフィルタタップである。
【0060】
例えば、通常の電話システムにおいて、音声スペクトルは0〜4kHzの範囲であり、すべてのトーンは2kHz近傍または未満で生じる。このような環境では、高域フィルタ404の遮断周波数は2kHzに設定される。本実施の形態では、2〜4kHzの周波数しか通過されない。
【0061】
ステップ512において、高域フィルタタップ値434のエネルギはエネルギ算出装置408Aによって算出され、EHIGH値436を求める。EHIGH値436は高域フィルタタップ値434のエネルギ量を示す。好適な実施の形態では、EHIGH値436は、高域フィルタタップ値434の2乗の総和を計算することによって算出される。
【0062】
同様に、ステップ516において、フィルタタップ値426のエネルギはエネルギ算出装置408Bによって算出される。エネルギ算出装置408BはETOT値438を求め、ETOT 値438は通信システムの音声周波数帯全体にわたるフィルタタップ値426のエネルギを示す。好適な実施の形態では、ETOT 値438は、フィルタタップ値426の2乗の総和を計算することによって算出される。
【0063】
ステップ520において、EHIGH値436はETOT 値438と比較され、適応フィルタ304が実際に収束しているかどうか(または、適応フィルタ304が真に収束しているかどうか)、または、トーンが存在することによって誤収束の問題が発生し得る状態になっているかどうかを判定する。入力信号322がトーンのみから構成される場合、フィルタタップ値426のすべてのエネルギは高域フィルタ404の遮断周波数未満である。したがって、EHIGH値436はETOT値438の総数のごく一部であり、これは入力信号322がトーンのみから構成されることを示す。このように、フィルタタップ値426のスペクトルの内容を用いて、入力信号322に現在存在するトーンを検出する。
【0064】
トーンの存在が検出された場合、状態機308によって、エコーキャンセラ300はその適応ステップサイズを小さくしない。一方、入力信号322がトーンから構成されていない場合(すなわち、EHIGH値436がETOT 値438のごく一部より大きい場合)、エコーキャンセラ300は、判定ブロック524およびステップ526、528に示されるように、そのステップサイズを小さい値にギアシフトする。例えば、一実施の形態において、EHIGH値436がETOT 値438の15%より大きい場合、キャンセラはギアシフトを行う。
【0065】
一実施の形態では、比較器412は、EHIGH値436/ETOT 値438比が所定のしきい値を越えるかどうかを判定するにすぎない。越える場合は、エコーキャンセラ300は定常状態に入る。しきい値レベル、遮断周波数および他の動作パラメータの選択は本発明が実施される環境に左右される。動作パラメータに影響を及ぼす要素は、発生しうるトーンの強度、所要時間および周波数を含む。さらに、要素は、入力信号(例えば、末端の話者の音声)で予測される音声データの種類、レベルおよび周波数範囲も含む。
【0066】
上記実施の形態において、フィルタタップ周波数比較器はフィルタタップの周波数応答を観察し、エコーキャンセラにその適応ステップサイズを小さくされるかどうかを判定する。代替の実施の形態において、周波数比較回路は入力信号を観察し、入力信号がトーンのみからなるかどうかを判定する。
【0067】
フィルタタップ周波数比較器400の実施例は多数ある。例えば、1つの信号路を高域フィルタで濾過する代わりに、信号を低域フィルタで濾過し、ELOW とETOT との関係を判定する。
【0068】
さらに、比較器412の実施例も多数ある。一実施の形態では、比較器412は、EHIGH値436/ETOT 値438比を観察する簡単な比較回路にである。より複雑な実施例では、比較器412はプロセッサを用いて実施され、EHIGH値436/ETOT 値438比を判定するとともに、しきい値を越えるかどうかを判定することができる。この実施例は、同一のプロセッサを用いて比較器412を実施できるので、プロセッサを用いて状態機308を実施する場合に理想的である。
【0069】
本発明のようなシステムにおいて基本的なことは、ハードディスク媒体上またはシリコン、ガリウム砒素、または他の半導体基板の集積回路媒体内に原子または超原子レベルで充填した粒子を設けるとともに構成することによって情報を記憶する種々の情報記憶装置(多くの場合、「メモリ」と呼ばれる)を用いることと、電気信号、電磁信号および電荷に応じて状況および状態を変更する種々の情報処理装置(多くの場合、「マイクロプロセッサ」と呼ばれる)を用いることである。また、特定の光学特性を有する光エネルギまたは粒子またはその組み合わせを記憶するとともに処理するメモリおよびマイクロプロセッサが図られ、メモリおよびマイクロプロセッサを用いることはに記載の発明の動作に矛盾しない。例えば、好適な実施の形態では、比較器412を含むフィルタタップ周波数比較器400は、ディジタル信号プロセッサ(DSP)チップを用いて実施できる。さらに、本好適な実施の形態では、状態機308および適応フィルタ304は同一のDSPチップとともに実施することができる。なお、上記DSPを用いる実施の形態の機能的構造は図3に示されるエコーキャンセラ300によって示され、フィルタタップ周波数比較器400は状態機308の一部として実施される。
【0070】
本発明の種々の代替の実施の形態および実施例が想定される。例えば、より複雑な例として、高速フーリエ変換(FFT)を用いてフィルタタップ値の周波数応答を求めてもよい。また、本発明において2つの帯域の比較に拡張してもよいし、3つ以上の異なる周波数帯を調べてもよい。代替の実施の形態においてより簡単なのは、高域フィルタの代わりに低域フィルタまたは帯域フィルタを用いてもよい。上記代替の実施の形態の多くと組み合わせて用いられるさらに別の実施の形態では、状態機は、上記のようにステップサイズの小さくするを抑制する代わりにステップサイズを小さくした後、適応フィルタ処理のステップサイズを大きくしてもよい。
【0071】
5.結論
本発明の種々の実施の形態を以上に説明してきたが、これらは一例にすぎず、本発明を限定するものでないことは理解されるであろう。これらの実施の形態に対する様々な修正は当業者には容易に明らかになり、本明細書に記載の一般的な原理は、発明的能力を用いることなく、他の実施の形態に適用できる。本発明の広さおよび範囲は上記実施の形態のいずれによっても限定されず、以下の請求の範囲およびその等価物によってのみ定義される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、長距離電話通信システムを示す。
【図2】 図2は、セルラ電話通信システムを示す。
【図3】 図3は、時間領域エコーキャンセラを示す。
【図4】 図4は、フィルタタップ比較回路を示す。
【図5】 図5は、フィルタタップ比較回路の動作を示す動作フロー図である。
【符号の説明】
120‥中央局,162‥加入者ループ,164‥4線区画,300‥時間領域エコーキャンセラー,322‥入力信号,324‥帰還信号,400‥フィルタタップ周波数比較器。
Claims (2)
- 1組のフィルタタップ値が収束できるように制御された適応ステップサイズを備え、動作周波数範囲全域にわたってチャネル応答を推定する適応フィルタを有するエコーキャンセラにおいて,誤収束を回避するシステムであって、
前記1組のフィルタタップ値のスペクトルの内容を分析する手段と;及び
前記1組のフィルタタップ値の前記スペクトルの内容に応じて、前記適応フィルタの前記適応ステップサイズを制御する手段とを具備し、
前記適応ステップサイズを制御する手段は、前記組の前記フィルタタップ値の前記スペクトルの内容が誤収束を引き起こしうる状態を示す場合、前記適応ステップサイズを小さくする手段と、ここにおいて、前記状態は入力信号がトーンのみであるか否かに基いて決定される、
前記内容が誤収束を引き起こしうる状態を示す場合、前記適応ステップサイズを前記小さくすることに続いて前記適応ステップサイズを大きくする手段とを、
具備する誤収束を回避するシステム。 - 帰還チャネル中で反響受信チャネル信号を消去し,補正された帰還チャネル信号を形成し、ここにおいて,前記反響受信チャネル信号はエコーチャネルによって入力帰還チャネル信号と結合され,補正されていない帰還チャネル信号を形成する,エコーキャンセラであって,
前記反響受信チャネル信号の推定値を供給する第1の出力と、1組のタップ値を供給する第2の出力と、受信チャネル信号に接続された第1の入力と、前記補正された帰還チャネル信号に接続された第2の入力と、前記反響受信チャネル信号に対して動的に適応する1組のタップ値とを有する適応フィルタと;
出力を有する総和器であって,前記総和器の出力は前記補正された帰還チヤネル信号を形成し,前記適応フィルタの前記第1の出力に接続された第1の入力と,前記補正されていない帰還チャネル信号に接続された第2の入力とを有する総和器と;及び
前記1組のタップ値を受信する前記適応フィルタの前記第2の出力に接続された入力と、前記一組のタップ値が前記反響受信チャネル信号に動的に適応することを制御するための前記適応フイルタに接続された出力とを有する,フィルタタップ比較回路と、
ここにおいて、該フィルタタップ比較回路は、該組のタップ値の一部を濾過するフイルタを備え、前記フィルタタップ比較回路は、前記一組のタップ値の一部のエネルギ量を前記一組のタップ値の全エネルギ量と比較する、
を具備することを特徴とするエコーキャンセラ。
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