JP3934305B2 - 無段変速機を有する動力伝達装置 - Google Patents

無段変速機を有する動力伝達装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、動力伝達装置、特に、変速装置に無段変速機を有する動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用の動力伝達装置として、機械式クラッチ装置と歯車列を有する変速装置の組み合わせからなる装置と、トルクコンバータと歯車列を有する自動変速装置(以下、AT装置と記す)の組み合わせからなる装置と、各種自動クラッチ装置とベルト・プーリ式の無断変速機を有する変速装置(以下、CVT装置と記す)の組み合わせからなる装置とが従来から提供されている。
【0003】
特にCVT装置については、無段階に変速比が選択でき、さらに最近はトルク伝達容量の高いベルトの開発も進んでいることから、その可能性が見直されてきている。
【0004】
従来のCVT装置を用いた動力伝達装置では、エンジンとCVT装置との間は電磁クラッチ装置等の自動クラッチ装置によって連結されている。しかし電磁クラッチ装置等の自動クラッチ装置ではクリープ現象が生じないこと等の欠点を有しているため、運転性を向上させるために、CVT装置とトルクコンバータとを組み合わせて使用することも行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
CVT装置にトルクコンバータを組み合わせて使用する場合、トルクコンバータの容量(サイズ)は、AT装置にトルクコンバータを装着する場合と同様に考えることができる。すなわち、まず、装着されるエンジンの性能を十分に発揮できるようにエンジンのトルク特性から必要な容量係数を求める。この容量係数Cは、
C=Ti/Ni2
Ti:入力トルク
Ni:入力回転数
で表され、ある回転で入力し得るトルクを示すものである。また、容量係数は、流路の代表寸法(トーラスの外径D)の5乗に比例する関係があるので、
C=Ti/Ni2 =K×D5
で表される。ここで、Kはトルクコンバータの型式、構造、作動流体の性質及び速度比によって決まる係数である。一般的にこのような関係から、流路外径の概算値を求め、トルクコンバータのサイズが決定される。
【0006】
CVT装置は、AT装置と比較して装置全体の寸法を小型化することができる。したがって、CVT装置に組み合わされるトルクコンバータも小型化の要望が強い。
【0007】
本発明の課題は、CVT装置とトルクコンバータとの組み合わせに係る動力伝達装置において、AT装置とトルクコンバータの組み合わせに係る動力伝達装置と同等の性能を有し、かつ小型化を可能にすることにある。
【0008】
あるいは、AT装置とトルクコンバータの組み合わせに係る動力伝達装置と同等の外径サイズを有し、かつ容量を向上させることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
ここで、本発明の構成の基本的な原理を説明する。
【0010】
AT装置とCVT装置とを比較した場合、両者の変速比の幅に違いがある。したがって、AT装置にトルクコンバータを装着する場合と同様に考えてそのサイズを決定したのでは、必要以上にトルクコンバータのサイズが大きくなってしまう。以下にその理由を詳細に説明する。
【0011】
一般的なAT装置の変速比の一例を示すと、
最大変速比(1速)=2.840−−−最小変速比(4速)=0.697
である。一方、CVT装置の変速比の一例を示すと、
最大変速比=2.441 −−−−− 最小変速比=0.407
である。これらから、それぞれの変速比の幅を求めると、以下のようになる。
【0012】
AT装置の変速比幅 :2.840/0.697=4.075
CVT装置の変速比幅:2.441/0.407=5.998
以上のように、CVT装置の変速比幅は、AT装置のそれに比較して一般的に広く設定されている。
【0013】
ここで、トルクコンバータの性能を代表するストールトルク比を考慮すると、AT装置に装着されるトルクコンバータのストールトルク比は、一般に2.0〜2.2である。AT装置が装着された車両の牽引力とCVT装置が装着された車両の牽引力とを同じにする場合、前記の変速比の幅がワイド化されている分だけストールトルク比が小さくてもよいことになる。
【0014】
すなわち、CVT装置に組み合わされるトルクコンバータのストールトルク比は、
2.0×4.075/5.998≒1.4
にすれば、AT装置とトルクコンバータとの組み合わせに係る動力伝達装置と同様の性能が得られることになる。
【0015】
以上は、一例により具体的な数値を挙げたが、一般的には、CVT装置では、ストールトルク比を1.4前後にすることが可能である。このことを元にトルクコンバータの容量係数について検討すると、以下のようなことが言える。
【0016】
すなわち、従来の一般的なトルクコンバータのストールトルク比は2.0前後であり、インペラを回転数Npで回転させるために必要なトルクを2.0とした場合、タービン及びステータの負荷トルクはそれぞれ1.0となる。このステータの負荷トルク1.0はインペラを駆動するトルクとしてインペラに作用するため、インペラを回転数Npで回転させるために必要な実トルクは、
2.0−1.0=1.0
となる。
【0017】
一方、CVT装置では、前述のようにストールトルク比を1.4前後にすることができるために、インペラを回転数Npで回転させるために必要なトルクを前記同様に2.0とした場合、タービンの負荷トルクは1.0、ステータの負荷トルクは0.4となる。このステータの負荷トルク0.4はインペラを駆動するトルクとしてインペラに作用するが、残りのトルク(0.6)はインペラの回転を抑える方向に作用する。したがって、インペラを回転数Npで回転させるために必要な実トルクは、
2.0−0.4+0.6=2.2
となる。
【0018】
以上から明らかなように、ストールトルク比を1.4にすることで、ストールトルク比が2.0である従来の一般的なトルクコンバータに比較して、同サイズで有れば、容量を約2.2倍にすることが可能であることがわかる。
【0019】
したがって、このことを外径サイズに関して検討すれば、以下のようになる。
【0020】
入力軸トルク係数(入力軸トルクを回転数の2乗で除したもの)Tiは、
Ti=Cs×D5
但し、Cs:ストール時の容量係数
D:トルクコンバータサイズ(トーラス外径)
で表されるので、AT装置用トルクコンバータサイズをDa、CVT装置用トルクコンバータサイズをDcとした場合、両者を同様のエンジンに装着すると仮定すれば、
2.2Cs×Dc5 =Cs×Da5
となり、したがって、
Dc={Da5 /2.2}1/5
となる。
【0021】
以上をエンジントルクTkgf・mとDamm又はDcmmとの関係で表現すると、
Da=2.5T+(185〜198)
Dc=2.5T+(157〜183)
となる。
【0022】
また、AT装置用とCVT装置用のトルクコンバータサイズを同一にした場合は、トルクコンバータの幅(トーラスの軸方向長さ)Lmmは、以下のような範囲に設定することができる。
【0023】
(0.14D+8.4)≦L≦(0.18D+12.3)
ここで、(0.18D+12.3)はAT装置用トルクコンバータ(のトーラス)の軸方向長さの下限値であり、(0.14D+8.4)はCVT装置用トルクコンバータ(のトーラス)の軸方向長さの下限値である。
【0024】
そこで、本発明の動力伝達装置は以下のような構成を有している。
【0025】
請求項1に係る動力伝達装置は、エンジンからの動力を出力側装置に伝達するための装置であり、トルクコンバータと変速装置とを備えている。トルクコンバータは、エンジンからの動力が入力されるインペラ、インペラに対向して配置されたタービン及びインペラ及びタービンの間に配置されたステータを有している。変速装置は、無段変速機を有し、トルクコンバータからの出力を変速して出力する。そして、トルクコンバータのステータは、タービンから流出した作動油の一部をインペラに直接流入するような翼形状のブレードを有し、トルクコンバータは速度比が0.5以下の低速度比域においてトルクコンバータ領域とフルードカップリング領域とを有する。
【0026】
ここでは、ステータのブレードが、タービンから流出した作動油の一部をインペラに直接流入するような翼形状であるので、ストールトルク比を下げるとともに容量係数の値を高くすることができる。言い換えれば、ステータのブレードが、速度比が0.5以下の低速度比域においてトルクコンバータがトルクコンバータ領域とフルードカップリング領域とを有するような形状に形成されているため、ストールトルク比を下げるとともに容量係数の値を高くすることができる。したがって、従来のAT装置用のトルクコンバータに比較して、同一サイズの場合は容量を大きくでき、また同容量の場合は小型化が可能である。
【0027】
請求項に係る動力伝達装置は、請求項1の装置において、トルクコンバータのトーラス外径Dmmは、エンジンの最大トルクTkgf・mに対して、
D=2.5T+(157〜183)
の範囲にある。
【0028】
この装置では、無断変速装置を有する変速装置に対して必要十分なサイズのトルクコンバータにより動力を伝達でき、無断変速機を採用した変速装置と併せて、装置全体を小型かつ軽量にできる。
【0029】
請求項に係る動力伝達装置は、請求項1又は2の装置において、トルクコンバータは、トーラスの軸方向長さLmmと外径Dmmとが、
(0.14D+8.4)≦L≦(0.18D+12.3)
である
【0030】
こでは、従来のAT装置に採用される動力伝達装置に比較してトーラスの軸方向長さが短くなり、装置全体の小型化が可能になる。
【0031】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態による動力伝達装置の模式図である。
【0032】
この動力伝達装置は、エンジンに装着されるトルクコンバータ1と、トルクコンバータ1の出力をディファレンシャル装置2に伝達するための変速装置3とを有している。
【0033】
トルクコンバータ1は、インペラ5、タービン6及びステータ7からなり動力を作動流体を介して伝達するトルクコンバータ本体8と、エンジン側の動力を変速装置3に直接伝達するためのロックアップクラッチ装置10とを有している。
【0034】
インペラ5はエンジン側の部材の固定されたフロントカバー11に連結されている。タービン6はインペラ5と対向するように配置されており、作動流体を介してインペラ5から動力が伝達される。また、ステータ7は、インペラ5とタービン6との間に配置されており、ワンウェイクラッチ12を介してハウジングに固定されている。
【0035】
図2は、ステータ7のブレード7aの翼形状の例を示している。図2(a)は従来の一般的なステータのブレードとの比較を示すものであり、同図(b)はブレード転向角が小さく出口角度が起きている場合、同図(c)はブレード枚数が少ない場合を示している。
【0036】
これらの図において、矢印はタービン6のブレード6aにより制御された作動油の流れる方向を示している。また、ステータブレード7における破線で示した部分は、従来のステータブレードから削除した部分を示している。すなわち、破線で示す形状が、従来のステータブレードの形状である。
【0037】
これらの図から明らかなように、本実施形態のステータブレード7aは出口側部分が従来のブレードに比較して短く、このため、タービン6からの作動油の一部は、インペラ5に直接流入される。このインペラ5に直接流入される作動油はインペラ5の回転を抑えるように作用する。したがって、従来のステータブレード形状を採用した場合に比較して、インペラ5を回転させるための実トルクは大きくなり、しかもストールトルク比が低くなる。すなわち、低ストールトルク比で高容量のトルクコンバータを実現できる。
【0038】
なお、この実施形態では、ストールトルク比が1.4〜1.8になるようにステータブレード7aの翼形状が決定される。
【0039】
また、変速装置3は、入力軸14と、入力軸14に連結された前後進切換用のクラッチ部15と、無断変速機16と、出力側歯車列17とを有している。
【0040】
前後進切換用のクラッチ部15は、遊星歯車列20と、前進用クラッチ21と、後進用クラッチ22と、駆動軸23とを有している。遊星歯車列20は、出力軸23に連結されたサンギア25と、サンギア25に噛み合う第1遊星ギア26aと、第1遊星ギア26aに噛み合う第2遊星ギア26bと、遊星ギア26bに噛み合うリングギア27とを有している。第1及び第2遊星ギア26a,26bは、入力軸14に連結されたキャリア28に支持されている。前進用クラッチ21はキャリア28と出力軸23とを接続あるいは切断するように、また後進用クラッチ22はリングギア27の回転を禁止あるいは許容するように設けられている。
【0041】
無断変速機16は、入力側プーリ装置30と、出力側プーリ装置31と、両プーリ装置30、31を連結するベルト32とを有している。入力側プーリ装置30は、駆動軸23に固定された固定プーリ32と、固定プーリ32に対して接近離反自在に配置された可動プーリ33とを有している。また、出力側プーリ装置31は、出力軸35に固定された固定プーリ36と、固定プーリ36に対して接近離反自在に配置された可動プーリ37とを有している。そして、この無断変速機16では、各可動プーリ33,37を移動させることにより、最小変速比と最大変速比との間の幅を5以上にすることが可能である。
【0042】
出力側歯車列17は、出力軸35に固定された出力ギア40と、カウンタ軸41に固定された第1中間ギア42及び第2中間ギア43とを有している。第1中間ギア42は出力ギア40に噛み合い、第2中間ギア43はディファレンシャル装置2の入力ギア44に噛み合っている。
【0043】
このような動力伝達装置において、トルクコンバータ本体1のトーラスの外径Dmmは、この動力伝達装置が装着されるエンジンの最大トルクTkgf・mに対して、
D=2.5T+(157〜183)−−−−(1)
の関係になるように設定されている。また、このトルクコンバータ本体1のストールトルク比は、前述のように、ステータブレード7aの形状を従来の形状から変更することによって、1.4〜1.8に設定される。
【0044】
このトーラス外径Dmmは、従来のAT装置用トルクコンバータのサイズに比較して小型化されている。この関係を図3に示している。図3に示すように、従来のAT装置用トルクコンバータについては、領域Aに示すような範囲でトルクコンバータのサイズを決定している。これを一般式で表すと、
D=2.5T+(185〜198)−−−−(2)
程度になる。これに対して、CVT装置用のトルクコンバータサイズは、一般式では上述の式(1)のように表され、これを図3に示すと、領域Cの範囲となる。
【0045】
このように、AT装置用トルクコンバータに比較してCVT装置用トルクコンバータのサイズが小型化できるのは、先に詳しく説明したが、CVT装置の変速比幅は、AT装置のそれに比較して一般的に広く(5以上)設定されており、AT装置が装着された車両の牽引力とCVT装置が装着された車両の牽引力とを同じにする場合、前記の変速比の幅がワイド化されている分だけストールトルク比が小さくてもよいことに起因している。
【0046】
このため、CVT装置のトルクコンバータのストールトルク比は、1.4〜1.8とすることができ、サイズも前述のように小型化が可能となる。
【0047】
ここで、具体的な数値で比較すると、例えば、
1)エンジン(最大)トルクが12kgf・mの場合、AT装置用トルクコンバータとしては、一般的に、トーラス外径がφ215〜235mm(式(2)にしたがった計算上では、φ215〜228mm)のものが使用される。これに対して、CVT装置用トルクコンバータとしては、トーラス外径φ185〜215mm(式(1)にしたがった計算上では、φ187〜213mm)のものを使用することにより、AT装置とトーラス外径がφ215〜235mmのトルクコンバータの組み合わせの装置と同様の性能を得ることができる。
【0048】
また、
2)エンジントルクが18kgf・mの場合、AT装置用トルクコンバータとしては、一般的に、トーラス外径がφ230〜245mm(式(2)にしたがった計算上では、φ230〜243mm)のものが使用される。これに対して、CVT装置用トルクコンバータとしては、トーラス外径φ200〜230mm(式(1)にしたがった計算上では、φ202〜228mm)のものを使用することにより、AT装置とトーラス外径がφ230〜245mmのトルクコンバータの組み合わせの装置と同様の性能を得ることができる。
【0049】
一方、トルクコンバータのサイズ(トーラス外径)をAT装置用とCVT装置用で同じにした場合は、AT装置用のトルクコンバータに比較して、CVT装置用のトルクコンバータの軸方向寸法を短くすることが可能である。これを図4に示す。
【0050】
図4に示すように、トーラスの軸方向長さをLmm、トーラスの外径をDmmとした場合、AT装置用では、軸方向長さLの下限は、
L=0.18D+12.3
である。また、CVT装置用では、軸方向長さLの下限は、
L=0.14D+8.4
である。そこで本実施形態のトルクコンバータでは、軸方向長さLを、
(0.14D+8.4)≦L≦(0.18D+12.3)
となるようにしている。
【0051】
ここでは、例えばトルクコンバータの外径がφ200mmの場合、AT装置用では、
L=0.18×200+12.3=48.3(mm)
が下限であるが、CVT装置用では、
L=0.14×200+8.4=36.4(mm)
が下限となる。したがって、CVT装置用の場合は、トルクコンバータの外径サイズを同等とすれば、11.9mm以上の軸方向長さの短縮が可能となる。
【0052】
【発明の効果】
以上のように、本発明では、無断変速機を有する変速装置を含む動力伝達装置において、従来のAT装置用トルクコンバータに比較して小型のトルクコンバータを装着でき、装置全体を小型かつ軽量化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態が採用された動力伝達装置の模式図。
【図2】 前記装置のトルクコンバータに用いられるステータのブレード形状の一例を示す図。
【図3】 エンジントルクとトルクコンバータサイズとの関係を示す図。
【図4】 トルクコンバータサイズとトルクコンバータの軸方向寸法との関係を示す図。
【符号の説明】
1 トルクコンバータ
3 変速装置
5 インペラ
6 タービン
7 ステータ
7a ステータブレード
8 トルクコンバータ本体
16 無断変速機

Claims (3)

  1. エンジンからの動力を出力側装置に伝達するための動力伝達装置であって、
    前記エンジンからの動力が入力されるインペラ、前記インペラに対向して配置されたタービン及び前記インペラ及びタービンの間に配置されたステータを有するトルクコンバータと、
    無段変速機を有し、前記トルクコンバータからの出力を変速して出力する変速装置とを備え、
    前記トルクコンバータのステータは、タービンから流出した作動油の一部を前記インペラに直接流入するような翼形状のブレードを有し
    前記トルクコンバータは速度比が0.5以下の低速度比域においてトルクコンバータ領域とフルードカップリング領域とを有する、
    動力伝達装置。
  2. 前記トルクコンバータのトーラス外径Dmmは、前記エンジンの最大トルクTkgf・mに対して、
    D=2.5T+(157〜183)
    の範囲にある、請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 前記トルクコンバータは、トーラスの軸方向長さLmmと外径Dmmとが、
    (0.14D+8.4)≦L≦(0.18D+12.3)
    である、請求項1又は2に記載の動力伝達装置。
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