JP2001295911A - 無段変速機を有する動力伝達装置 - Google Patents

無段変速機を有する動力伝達装置

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JP2001295911A JP2000110483A JP2000110483A JP2001295911A JP 2001295911 A JP2001295911 A JP 2001295911A JP 2000110483 A JP2000110483 A JP 2000110483A JP 2000110483 A JP2000110483 A JP 2000110483A JP 2001295911 A JP2001295911 A JP 2001295911A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CVT装置に用いられるトルクコンバータの
小型化、あるいは高容量化を可能にする。 【解決手段】 この装置に用いられるトルクコンバータ
は、インペラ、タービン及びステータを有している。そ
して、トルクコンバータのステータは、速度比が0.5
以下の低速度比域においてトルクコンバータがトルクコ
ンバータ領域とフルードカップリング領域とを有するよ
うな翼形状のブレードを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動力伝達装置、特
に、変速装置に無段変速機を有する動力伝達装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車用の動力伝達装置として、機械式
クラッチ装置と歯車列を有する変速装置の組み合わせか
らなる装置と、トルクコンバータと歯車列を有する自動
変速装置(以下、AT装置と記す)の組み合わせからな
る装置と、各種自動クラッチ装置とベルト・プーリ式の
無断変速機を有する変速装置(以下、CVT装置と記
す)の組み合わせからなる装置とが従来から提供されて
いる。
【0003】特にCVT装置については、無段階に変速
比が選択でき、さらに最近はトルク伝達容量の高いベル
トの開発も進んでいることから、その可能性が見直され
てきている。従来のCVT装置を用いた動力伝達装置で
は、エンジンとCVT装置との間は電磁クラッチ装置等
の自動クラッチ装置によって連結されている。しかし電
磁クラッチ装置等の自動クラッチ装置ではクリープ現象
が生じないこと等の欠点を有しているため、運転性を向
上させるために、CVT装置とトルクコンバータとを組
み合わせて使用することも行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】CVT装置にトルクコ
ンバータを組み合わせて使用する場合、トルクコンバー
タの容量(サイズ)は、AT装置にトルクコンバータを
装着する場合と同様に考えることができる。すなわち、
まず、装着されるエンジンの性能を十分に発揮できるよ
うにエンジンのトルク特性から必要な容量係数を求め
る。この容量係数Cは、 C=Ti/Ni2 Ti:入力トルク Ni:入力回転数 で表され、ある回転で入力し得るトルクを示すものであ
る。また、容量係数は、流路の代表寸法(トーラスの外
径D)の5乗に比例する関係があるので、 C=Ti/Ni2 =K×D5 で表される。ここで、Kはトルクコンバータの型式、構
造、作動流体の性質及び速度比によって決まる係数であ
る。一般的にこのような関係から、流路外径の概算値を
求め、トルクコンバータのサイズが決定される。
【0005】CVT装置は、AT装置と比較して装置全
体の寸法を小型化することができる。したがって、CV
T装置に組み合わされるトルクコンバータも小型化の要
望が強い。本発明の課題は、CVT装置とトルクコンバ
ータとの組み合わせに係る動力伝達装置において、AT
装置とトルクコンバータの組み合わせに係る動力伝達装
置と同等の性能を有し、かつ小型化を可能にすることに
ある。
【0006】あるいは、AT装置とトルクコンバータの
組み合わせに係る動力伝達装置と同等の外径サイズを有
し、かつ容量を向上させることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】ここで、本発明の構成の
基本的な原理を説明する。AT装置とCVT装置とを比
較した場合、両者の変速比の幅に違いがある。したがっ
て、AT装置にトルクコンバータを装着する場合と同様
に考えてそのサイズを決定したのでは、必要以上にトル
クコンバータのサイズが大きくなってしまう。以下にそ
の理由を詳細に説明する。
【0008】一般的なAT装置の変速比の一例を示す
と、 最大変速比(1速)=2.840−−−最小変速比(4速)=0.697 である。一方、CVT装置の変速比の一例を示すと、 最大変速比=2.441 −−−−− 最小変速比=0.407 である。これらから、それぞれの変速比の幅を求める
と、以下のようになる。
【0009】 AT装置の変速比幅 :2.840/0.697=4.075 CVT装置の変速比幅:2.441/0.407=5.998 以上のように、CVT装置の変速比幅は、AT装置のそ
れに比較して一般的に広く設定されている。ここで、ト
ルクコンバータの性能を代表するストールトルク比を考
慮すると、AT装置に装着されるトルクコンバータのス
トールトルク比は、一般に2.0〜2.2である。AT
装置が装着された車両の牽引力とCVT装置が装着され
た車両の牽引力とを同じにする場合、前記の変速比の幅
がワイド化されている分だけストールトルク比が小さく
てもよいことになる。
【0010】すなわち、CVT装置に組み合わされるト
ルクコンバータのストールトルク比は、 2.0×4.075/5.998≒1.4 にすれば、AT装置とトルクコンバータとの組み合わせ
に係る動力伝達装置と同様の性能が得られることにな
る。
【0011】以上は、一例により具体的な数値を挙げた
が、一般的には、CVT装置では、ストールトルク比を
1.4前後にすることが可能である。このことを元にト
ルクコンバータの容量係数について検討すると、以下の
ようなことが言える。すなわち、従来の一般的なトルク
コンバータのストールトルク比は2.0前後であり、イ
ンペラを回転数Npで回転させるために必要なトルクを
2.0とした場合、タービン及びステータの負荷トルク
はそれぞれ1.0となる。このステータの負荷トルク
1.0はインペラを駆動するトルクとしてインペラに作
用するため、インペラを回転数Npで回転させるために
必要な実トルクは、 2.0−1.0=1.0 となる。
【0012】一方、CVT装置では、前述のようにスト
ールトルク比を1.4前後にすることができるために、
インペラを回転数Npで回転させるために必要なトルク
を前記同様に2.0とした場合、タービンの負荷トルク
は1.0、ステータの負荷トルクは0.4となる。この
ステータの負荷トルク0.4はインペラを駆動するトル
クとしてインペラに作用するが、残りのトルク(0.
6)はインペラの回転を抑える方向に作用する。したが
って、インペラを回転数Npで回転させるために必要な
実トルクは、 2.0−0.4+0.6=2.2 となる。
【0013】以上から明らかなように、ストールトルク
比を1.4にすることで、ストールトルク比が2.0で
ある従来の一般的なトルクコンバータに比較して、同サ
イズで有れば、容量を約2.2倍にすることが可能であ
ることがわかる。したがって、このことを外径サイズに
関して検討すれば、以下のようになる。入力軸トルク係
数(入力軸トルクを回転数の2乗で除したもの)Ti
は、 Ti=Cs×D5 但し、Cs:ストール時の容量係数 D:トルクコンバータサイズ(トーラス外径) で表されるので、AT装置用トルクコンバータサイズを
Da、CVT装置用トルクコンバータサイズをDcとし
た場合、両者を同様のエンジンに装着すると仮定すれ
ば、 2.2Cs×Dc5 =Cs×Da5 となり、したがって、 Dc={Da5 /2.2}1/5 となる。
【0014】以上をエンジントルクTkgf・mとDa
mm又はDcmmとの関係で表現すると、 Da=2.5T+(185〜198) Dc=2.5T+(157〜183) となる。
【0015】また、AT装置用とCVT装置用のトルク
コンバータサイズを同一にした場合は、トルクコンバー
タの幅(トーラスの軸方向長さ)Lmmは、以下のような
範囲に設定することができる。 (0.14D+8.4)≦L≦(0.18D+12.
3) ここで、(0.18D+12.3)はAT装置用トルク
コンバータ(のトーラス)の軸方向長さの下限値であ
り、(0.14D+8.4)はCVT装置用トルクコン
バータ(のトーラス)の軸方向長さの下限値である。
【0016】そこで、本発明の動力伝達装置は以下のよ
うな構成を有している。請求項1に係る動力伝達装置
は、エンジンからの動力を出力側装置に伝達するための
装置であり、トルクコンバータと変速装置とを備えてい
る。トルクコンバータは、エンジンからの動力が入力さ
れるインペラ、インペラに対向して配置されたタービン
及びインペラ及びタービンの間に配置されたステータを
有している。変速装置は、無段変速機を有し、トルクコ
ンバータからの出力を変速して出力する。そして、トル
クコンバータのステータは、タービンから流出した作動
油の一部をインペラに直接流入するような翼形状のブレ
ードを有している。
【0017】ここでは、ステータのブレードが、タービ
ンから流出した作動油の一部をインペラに直接流入する
ような翼形状であるので、ストールトルク比を下げると
ともに容量係数の値を高くすることができる。したがっ
て、従来のAT装置用のトルクコンバータに比較して、
同一サイズの場合は容量を大きくでき、また同容量の場
合は小型化が可能である。
【0018】請求項2に係る動力伝達装置は、エンジン
からの動力を出力側装置に伝達するための装置であり、
トルクコンバータと変速装置とを有している。トルクコ
ンバータは、エンジンからの動力が入力されるインペ
ラ、インペラに対向して配置されたタービン及びインペ
ラ及びタービンの間に配置されたステータを有してい
る。変速装置は、無段変速機を有し、トルクコンバータ
からの出力を変速して出力する。そして、トルクコンバ
ータのステータは、速度比が0.5以下の低速度比域に
おいてトルクコンバータがトルクコンバータ領域とフル
ードカップリング領域とを有するような翼形状のブレー
ドを有している。
【0019】ここでは、ステータのブレードが、速度比
が0.5以下の低速度比域においてトルクコンバータが
トルクコンバータ領域とフルードカップリング領域とを
有するような形状に形成されているため、ストールトル
ク比を下げるとともに容量係数の値を高くすることがで
きる。したがって、前記同様に、従来のAT装置用のト
ルクコンバータに比較して、同一サイズの場合は容量を
大きくでき、また同容量の場合は小型化が可能である。
【0020】請求項3に係る動力伝達装置は、請求項1
又は2の装置において、トルクコンバータのトーラス外
径Dmmは、エンジンの最大トルクTkgf・mに対して、 D=2.5T+(157〜183) の範囲にある。この装置では、無断変速装置を有する変
速装置に対して必要十分なサイズのトルクコンバータに
より動力を伝達でき、無断変速機を採用した変速装置と
併せて、装置全体を小型かつ軽量にできる。
【0021】請求項4に係る動力伝達装置は、エンジン
からの動力を出力側装置に伝達するための装置であり、
トルクコンバータと変速装置とを有している。トルクコ
ンバータは、エンジンからの動力が入力されるインペ
ラ、インペラに対向して配置されたタービン及びインペ
ラ及びタービンの間に配置されたステータを有し、トー
ラスの軸方向長さLmmと外径Dmmとが、 (0.14D+8.4)≦L≦(0.18D+12.
3) である。変速装置は、無段変速機を有し、トルクコンバ
ータからの出力を変速して出力する。
【0022】ここでは、従来のAT装置に採用される動
力伝達装置に比較してトーラスの軸方向長さが短くな
り、装置全体の小型化が可能になる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態による
動力伝達装置の模式図である。この動力伝達装置は、エ
ンジンに装着されるトルクコンバータ1と、トルクコン
バータ1の出力をディファレンシャル装置2に伝達する
ための変速装置3とを有している。
【0024】トルクコンバータ1は、インペラ5、ター
ビン6及びステータ7からなり動力を作動流体を介して
伝達するトルクコンバータ本体8と、エンジン側の動力
を変速装置3に直接伝達するためのロックアップクラッ
チ装置10とを有している。インペラ5はエンジン側の
部材の固定されたフロントカバー11に連結されてい
る。タービン6はインペラ5と対向するように配置され
ており、作動流体を介してインペラ5から動力が伝達さ
れる。また、ステータ7は、インペラ5とタービン6と
の間に配置されており、ワンウェイクラッチ12を介し
てハウジングに固定されている。
【0025】図2は、ステータ7のブレード7aの翼形
状の例を示している。図2(a)は従来の一般的なステ
ータのブレードとの比較を示すものであり、同図(b)
はブレード転向角が小さく出口角度が起きている場合、
同図(c)はブレード枚数が少ない場合を示している。
これらの図において、矢印はタービン6のブレード6a
により制御された作動油の流れる方向を示している。ま
た、ステータブレード7における破線で示した部分は、
従来のステータブレードから削除した部分を示してい
る。すなわち、破線で示す形状が、従来のステータブレ
ードの形状である。
【0026】これらの図から明らかなように、本実施形
態のステータブレード7aは出口側部分が従来のブレー
ドに比較して短く、このため、タービン6からの作動油
の一部は、インペラ5に直接流入される。このインペラ
5に直接流入される作動油はインペラ5の回転を抑える
ように作用する。したがって、従来のステータブレード
形状を採用した場合に比較して、インペラ5を回転させ
るための実トルクは大きくなり、しかもストールトルク
比が低くなる。すなわち、低ストールトルク比で高容量
のトルクコンバータを実現できる。
【0027】なお、この実施形態では、ストールトルク
比が1.4〜1.8になるようにステータブレード7a
の翼形状が決定される。また、変速装置3は、入力軸1
4と、入力軸14に連結された前後進切換用のクラッチ
部15と、無断変速機16と、出力側歯車列17とを有
している。前後進切換用のクラッチ部15は、遊星歯車
列20と、前進用クラッチ21と、後進用クラッチ22
と、駆動軸23とを有している。遊星歯車列20は、出
力軸23に連結されたサンギア25と、サンギア25に
噛み合う第1遊星ギア26aと、第1遊星ギア26aに
噛み合う第2遊星ギア26bと、遊星ギア26bに噛み
合うリングギア27とを有している。第1及び第2遊星
ギア26a,26bは、入力軸14に連結されたキャリ
ア28に支持されている。前進用クラッチ21はキャリ
ア28と出力軸23とを接続あるいは切断するように、
また後進用クラッチ22はリングギア27の回転を禁止
あるいは許容するように設けられている。
【0028】無断変速機16は、入力側プーリ装置30
と、出力側プーリ装置31と、両プーリ装置30、31
を連結するベルト32とを有している。入力側プーリ装
置30は、駆動軸23に固定された固定プーリ32と、
固定プーリ32に対して接近離反自在に配置された可動
プーリ33とを有している。また、出力側プーリ装置3
1は、出力軸35に固定された固定プーリ36と、固定
プーリ36に対して接近離反自在に配置された可動プー
リ37とを有している。そして、この無断変速機16で
は、各可動プーリ33,37を移動させることにより、
最小変速比と最大変速比との間の幅を5以上にすること
が可能である。
【0029】出力側歯車列17は、出力軸35に固定さ
れた出力ギア40と、カウンタ軸41に固定された第1
中間ギア42及び第2中間ギア43とを有している。第
1中間ギア42は出力ギア40に噛み合い、第2中間ギ
ア43はディファレンシャル装置2の入力ギア44に噛
み合っている。このような動力伝達装置において、トル
クコンバータ本体1のトーラスの外径Dmmは、この動力
伝達装置が装着されるエンジンの最大トルクTkgf・m
に対して、 D=2.5T+(157〜183)−−−−(1) の関係になるように設定されている。また、このトルク
コンバータ本体1のストールトルク比は、前述のよう
に、ステータブレード7aの形状を従来の形状から変更
することによって、1.4〜1.8に設定される。
【0030】このトーラス外径Dmmは、従来のAT装置
用トルクコンバータのサイズに比較して小型化されてい
る。この関係を図3に示している。図3に示すように、
従来のAT装置用トルクコンバータについては、領域A
に示すような範囲でトルクコンバータのサイズを決定し
ている。これを一般式で表すと、 D=2.5T+(185〜198)−−−−(2) 程度になる。これに対して、CVT装置用のトルクコン
バータサイズは、一般式では上述の式(1)のように表
され、これを図3に示すと、領域Cの範囲となる。
【0031】このように、AT装置用トルクコンバータ
に比較してCVT装置用トルクコンバータのサイズが小
型化できるのは、先に詳しく説明したが、CVT装置の
変速比幅は、AT装置のそれに比較して一般的に広く
(5以上)設定されており、AT装置が装着された車両
の牽引力とCVT装置が装着された車両の牽引力とを同
じにする場合、前記の変速比の幅がワイド化されている
分だけストールトルク比が小さくてもよいことに起因し
ている。
【0032】このため、CVT装置のトルクコンバータ
のストールトルク比は、1.4〜1.8とすることがで
き、サイズも前述のように小型化が可能となる。ここ
で、具体的な数値で比較すると、例えば、 1)エンジン(最大)トルクが12kgf・mの場合、A
T装置用トルクコンバータとしては、一般的に、トーラ
ス外径がφ215〜235mm(式(2)にしたがった計
算上では、φ215〜228mm)のものが使用される。
これに対して、CVT装置用トルクコンバータとして
は、トーラス外径φ185〜215mm(式(1)にした
がった計算上では、φ187〜213mm)のものを使用
することにより、AT装置とトーラス外径がφ215〜
235mmのトルクコンバータの組み合わせの装置と同様
の性能を得ることができる。
【0033】また、 2)エンジントルクが18kgf・mの場合、AT装置用
トルクコンバータとしては、一般的に、トーラス外径が
φ230〜245mm(式(2)にしたがった計算上で
は、φ230〜243mm)のものが使用される。これに
対して、CVT装置用トルクコンバータとしては、トー
ラス外径φ200〜230mm(式(1)にしたがった計
算上では、φ202〜228mm)のものを使用すること
により、AT装置とトーラス外径がφ230〜245mm
のトルクコンバータの組み合わせの装置と同様の性能を
得ることができる。
【0034】一方、トルクコンバータのサイズ(トーラ
ス外径)をAT装置用とCVT装置用で同じにした場合
は、AT装置用のトルクコンバータに比較して、CVT
装置用のトルクコンバータの軸方向寸法を短くすること
が可能である。これを図4に示す。図4に示すように、
トーラスの軸方向長さをLmm、トーラスの外径をDmmと
した場合、AT装置用では、軸方向長さLの下限は、 L=0.18D+12.3 である。また、CVT装置用では、軸方向長さLの下限
は、 L=0.14D+8.4 である。そこで本実施形態のトルクコンバータでは、軸
方向長さLを、 (0.14D+8.4)≦L≦(0.18D+12.
3) となるようにしている。
【0035】ここでは、例えばトルクコンバータの外径
がφ200mmの場合、AT装置用では、 L=0.18×200+12.3=48.3(mm) が下限であるが、CVT装置用では、 L=0.14×200+8.4=36.4(mm) が下限となる。したがって、CVT装置用の場合は、ト
ルクコンバータの外径サイズを同等とすれば、11.9
mm以上の軸方向長さの短縮が可能となる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明では、無断変速機
を有する変速装置を含む動力伝達装置において、従来の
AT装置用トルクコンバータに比較して小型のトルクコ
ンバータを装着でき、装置全体を小型かつ軽量化するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が採用された動力伝達装置
の模式図。
【図2】前記装置のトルクコンバータに用いられるステ
ータのブレード形状の一例を示す図。
【図3】エンジントルクとトルクコンバータサイズとの
関係を示す図。
【図4】トルクコンバータサイズとトルクコンバータの
軸方向寸法との関係を示す図。
【符号の説明】
1 トルクコンバータ 3 変速装置 5 インペラ 6 タービン 7 ステータ 7a ステータブレード 8 トルクコンバータ本体 16 無断変速機

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンからの動力を出力側装置に伝達す
    るための動力伝達装置であって、 前記エンジンからの動力が入力されるインペラ、前記イ
    ンペラに対向して配置されたタービン及び前記インペラ
    及びタービンの間に配置されたステータを有するトルク
    コンバータと、 無段変速機を有し、前記トルクコンバータからの出力を
    変速して出力する変速装置とを備え、 前記トルクコンバータのステータは、タービンから流出
    した作動油の一部を前記インペラに直接流入するような
    翼形状のブレードを有している、動力伝達装置。
  2. 【請求項2】エンジンからの動力を出力側装置に伝達す
    るための動力伝達装置であって、 前記エンジンからの動力が入力されるインペラ、前記イ
    ンペラに対向して配置されたタービン及び前記インペラ
    及びタービンの間に配置されたステータを有するトルク
    コンバータと、 無段変速機を有し、前記トルクコンバータからの出力を
    変速して出力する変速装置とを備え、 前記トルクコンバータのステータは、速度比が0.5以
    下の低速度比域において前記トルクコンバータがトルク
    コンバータ領域とフルードカップリング領域とを有する
    ような翼形状のブレードを有している、動力伝達装置。
  3. 【請求項3】前記トルクコンバータのトーラス外径Dmm
    は、前記エンジンの最大トルクTkgf・mに対して、 D=2.5T+(157〜183) の範囲にある、請求項1又は2に記載の動力伝達装置。
  4. 【請求項4】エンジンからの動力を出力側装置に伝達す
    るための動力伝達装置であって、 前記エンジンからの動力が入力されるインペラ、前記イ
    ンペラに対向して配置されたタービン及び前記インペラ
    及びタービンの間に配置されたステータを有し、トーラ
    スの軸方向長さLmmと外径Dmmとが、 (0.14D+8.4)≦L≦(0.18D+12.
    3) であるトルクコンバータと、 無段変速機を有し、前記トルクコンバータからの出力を
    変速して出力する変速装置と、を備えた動力伝達装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009054270A1 (ja) * 2007-10-22 2009-04-30 Komatsu Ltd. 作業車両のエンジン出力制御装置および方法

Cited By (3)

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