JP3934267B2 - 開閉蓋のロック装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は開閉蓋のロック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のコンソール、あるいはグローブボックス等の開口を閉塞するための簡易な開閉蓋のロック装置としては、図5に示すように、コンソール等に固定するベース部材1と、ベース部材1に回転自在に連結されるノブ5とから構成されるものが提案されている。ノブ5は手掛け部2と手掛け部2の背面から突出するフック部4とを有し、フック部4をコンソール側のストライカ(図示せず)に係止させることにより閉蓋状態が維持される。
【0003】
しかし、上述した従来例においてノブ5は手掛け部2とフック部4とが一体成型され、一般に同一の表面処理が施されるために、例えば、手掛け部2にメッキを施した場合には、フック部4も金属光沢を有し、開閉蓋を開放した際に目立って開閉蓋の裏面との意匠的調和がとれなくなるという欠点がある。
【0004】
かかる欠点を解消するために、例えば実公平3-39581号公報記載の考案のように手掛け部2の表面にメッキ処理を施した外皮体を装着することも提案されている。本公報記載のロック装置はスプリングにより上方に付勢されるロックレバーを備えたボディーと、ボディーに回転自在に枢支されるノブ本体と、ノブ本体の外表面に装着される外皮体とから構成される。ノブ本体には作動レバーが突設され、アンロック状態においてノブ本体を支軸回りに回転させるとレバーを介してロックレバーをボディー内に沈降させることができる。
【0005】
外皮体のノブ本体への装着は係合体と係合部とをノブ本体に係合させることにより行われ、装着状態において、ノブ本体に形成された弾性舌片が係合体を係合方向に押し付けることにより分離が防止される。
【0006】
この従来例は、所望の表面処理等が施された外皮体を用意するだけでノブの手掛け部のみにメッキを施したり、あるいは任意の着色を施すことができるという利点を有するものであるが、以下に述べる欠点がある。
【0007】
すなわち、外皮体は係合体、および係合部を弾性変形させてノブ本体の手掛け部に弾発係合させるものであるから、装着作業時に外皮体のメッキ膜、あるいは塗膜の亀裂、剥離が生じやすい。また、外皮体をノブ本体に弾発係合させるためには、外皮体は合成樹脂材により形成する必要があるが、合成樹脂材表面に形成することのできるメッキ膜の種類は限られており、一般に重厚感に欠けるという欠点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上の欠点を解消すべくなされたものであって、手掛け部のみを任意の表面状態に仕上げることができる開閉蓋のロック装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば上記目的は、
ベース部材1に回転自在に枢支され、手掛け部2の背面にストライカ3に係止可能なフック部4を備えるノブ5と、
ノブ5をストライカ3との係止方向に付勢するトーションスプリング6とを有し、
前記ノブ5は、手掛け部2においてベース部材1に枢支され、手掛け部2の裏面後方にほぼ直角に突設される連結突起2aをフック部4の連結筒部4aに嵌合させて別体からなる手掛け部2とフック部4とを連結突起2aと連結筒部4aの重合部に打ち込まれる連結ピン7により連結して形成され、
前記トーションスプリング6は、フック部4に係止される係止脚部8を挟んで左右に巻き方向が逆なコイル部9、9を配置し、該コイル部9、9の自由端をベース部材1にそれぞれ係止したダブルトーションスプリングであり、
かつ、前記連結ピン7は、両端の脱離経路がノブ5の回転に伴って回転するトーションスプリング6の係止脚部8により閉塞される位置に配置される開閉蓋のロック装置を提供することにより達成される。
【0010】
ロック装置のノブ5は、フック部4と手掛け部2とを連結ピン7により連結して構成される。フック部4と手掛け部2との重合部に連結ピン7を挿通させることにより双方を連結する本発明において、連結時の弾性変形を要しないために、フック部4、あるいは手掛け部2の一方、あるいは双方を弾性変形能のない材料、例えば金属材料により形成することができる。このため、手掛け部2に種々のメッキ、あるいは塗装が可能な材料を使用したり、あるいはフック部4に自己潤滑性に優れた材料を使用するなど、設計の自由度が向上する。
【0011】
また、手掛け部2に連結されるフック部4にはトーションスプリング6が係止されて付勢力が与えられ、手掛け部2はベース部に枢支されるために、がたつきの発生が防止される。
【0013】
さらに、フック部4と手掛け部2とを連結する連結ピン7は、双方に穿孔されたピン挿通孔に挿通、あるいは圧入され、脱離経路がトーションスプリング6の脚部により閉塞されて脱離が防止される。
【0014】
ここで脱離経路とは、連結ピン7の抜け方向をさすもので、例えば、連結ピン7として有頭のピンを使用する場合には、頭部側への移動方向をさし、無頭のピンで突き抜けが可能な場合には、連結ピン7の挿入方向、およびこれと反対方向の双方をさす。
【0015】
また、トーションスプリング6としては、1個のコイル部9を有するもの以外に、ダブルトーションスプリング6を使用することができ、この場合には、無頭で、反対方へ突き抜けるようなピンを連結ピン7として使用することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図3、4に本発明に係るロック装置が適用された開閉蓋10を示す。この開閉蓋10は、自動車のリアシートから開閉可能なコンソール11の開放部を閉塞するもので、コンソール11に形成されたヒンジ11a回りに回転自在に枢支される。コンソール11にはU字状に屈曲された杆体からなるストライカ3が形成されており、開閉蓋10に装着したロック装置Aをストライカ3に係止させることにより閉蓋状態を維持する。開閉蓋10はほぼ水平姿勢まで回転可能であり、上記ロック装置Aを解除して図4で鎖線で示すように水平姿勢に回転させると、テーブルとして利用可能であり、例えば開閉蓋10の裏面パネル10aに形成された凹部10bに清涼飲料水12等を置くことができる。
【0017】
上記開閉蓋10のロック装置Aは、図1、2に示すように、ベース部材1にノブ5を回転自在に連結して形成される。ベース部材1にはナット1aが埋設されており、該ナット1aに螺合されるボルト(図示せず)によりコンソール11に固定される。また、ベース部材1には後述するノブ5のフック部4に対峙する緩衝部13が形成される。
【0018】
上記ベース部材1は軸受け部1bを有し、該軸受け部1bに固定される支軸14によりノブ5が回転自在に枢支される。ノブ5を図1において実線で示すロック姿勢に維持するために、ノブ5とベース部材1との間にはトーションスプリング6が介装される。トーションスプリング6はU字状に屈曲された係止脚部8の左右に巻き方向が逆なコイル部9、9を連接したいわゆるダブルトーションスプリングであり、係止脚部8をノブ5に、コイル部9の自由端をベース部材1にそれぞれ係止してノブ5をロック姿勢側に付勢する。
【0019】
ノブ5は各々別体に形成される手掛け部2とフック部4とを連結して形成される。図3に示すように、ノブ5の手掛け部2は開閉蓋10を閉塞している状態で外部に露出して意匠面となるために、メッキが施され、重厚な印象を与えるメッキ層を得るために、例えば亜鉛ダイカストにより製造される。一方、フック部4は図3(b)に示すように、開閉蓋10を水平姿勢に保持した状態で裏面パネル10aの開口10cから目視可能であり、かつ、当該部位は目立たないのが望ましいために、例えば黒色の合成樹脂材により形成される。
【0020】
これら手掛け部2とフック部4とを連結するために、手掛け部2側には裏面方向にほぼ直角に突設される連結突起2aが、フック部4側には連結突起2aが嵌合する連結筒部4aが各々設けられ、重合部に連結ピン7が打ち込まれる。連結ピン7には、一端にローレット加工を施したローレットピン、あるいはスプリングピンを使用できる。この実施の形態において上記ダブルトーションスプリング6の係止脚部8はフック部4に係止されており、連結ピン7は該係止脚部8に重合する位置で手掛け部2とフック部4を連結する。
【0021】
したがってこの実施の形態において、コンソール11にベース部を固定した状態においてノブ5はトーションスプリング6によりロック位置側に付勢され、さらに、連結ピン7は抜け方向の経路が係止脚部8により閉鎖された状態となって抜け止めされる。この状態でフック部4の先端はストライカ3に係止しており、この後、手掛け部2を操作してノブ5を図1において鎖線で示すように回転させると、フック部4とストライカ3との係止が解除され、開閉蓋10を開放することができる。
【0022】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、手掛け部のみを任意の表面状態に仕上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を示す断面図である。
【図2】本発明のロック装置を示す図で、(a)は図1の2A方向矢視図、(b)は(a)の2B-2B線断面図である。
【図3】コンソールを示す図で、(a)は自動車の室内を示す説明図、(b)は開閉蓋を示す(a)の拡大図である。
【図4】図3の要部断面図である。
【図5】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ベース部材
2 手掛け部
3 ストライカ
4 フック部
5 ノブ
6 トーションスプリング
7 連結ピン
8 係止脚部
9 コイル部
Claims (1)
- ベース部材に回転自在に枢支され、手掛け部の背面にストライカに係止可能なフック部を備えるノブと、
ノブをストライカとの係止方向に付勢するトーションスプリングとを有し、
前記ノブは、手掛け部においてベース部材に枢支され、手掛け部の裏面後方にほぼ直角に突設される連結突起をフック部の連結筒部に嵌合させて別体からなる手掛け部とフック部とを連結突起と連結筒部の重合部に打ち込まれる連結ピンにより連結して形成され、
前記トーションスプリングは、フック部に係止される係止脚部を挟んで左右に巻き方向が逆なコイル部を配置し、該コイル部の自由端をベース部材にそれぞれ係止したダブルトーションスプリングであり、
かつ、前記連結ピンは、両端の脱離経路がノブの回転に伴って回転するトーションスプリングの係止脚部により閉塞される位置に配置される開閉蓋のロック装置。
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Publications (2)
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ID=18495688
Family Applications (1)
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JP36994098A Expired - Fee Related JP3934267B2 (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | 開閉蓋のロック装置 |
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1998
- 1998-12-25 JP JP36994098A patent/JP3934267B2/ja not_active Expired - Fee Related
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