JP3933648B2 - プラグを備えた器機 - Google Patents

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Description

本発明は、器機本体に対して出没可能に構成されたプラグを備えた器機に関する。
従来より、使用時にはプラグ刃を回動して器機本体より突出させ、不使用時には、プラグ刃を器機本体内に収納する構成の充電器などの器機が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
まず、特許文献1に開示されている充電器は、筐体の背面にプラグを収納するプラグ収納開口部と操作ボタンを収納するボタン収納開口部とが設けられ、プラグは回動本体と回動本体から突出される一対のプラグ刃とを備えて、プラグ収納開口部は回動本体が収納される本体収納開口部と、一対のプラグ刃が収納される一対のスリット状の刃収納開口部と、を備えている。このプラグ収納開口部の一対の刃収納開口部の間の領域に、前記ボタン収納開口部が配置されており、該ボタン収納開口部に操作ボタンが後方(背面側)へ向けて付勢された状態で筐体から脱落しないように取り付けられている。
この充電器は、操作ボタンを押すことにより、該操作ボタンの上部の係合突部と回動本体の下側端面との接触が解除されると、プラグ収納開口部内に収納されているプラグがバネ仕掛けによって筐体1の後方側へ90度回動し、プラグ刃が自動的に筐体内から飛び出すように構成されている。このプラグ収納開口部内から90度回動したプラグ刃は、筐体の背面に対して垂直に起立した状態となり、この状態でプラグ刃をコンセントに差し込むように構成している。
また、特許文献2に開示されている充電器は、筐体の前部分にプラグを回動させて出没自在に収納するプラグ収納開口部と、このプラグ収納開口部の底部に備えた回路基板と、プラグ収納開口部に収納されているプラグと、プラグの回動を支持する回動軸受部と、プラグが回動して略起立状態になるときにプラグと電気的に接続する接点板バネとを備えている。
プラグは絶縁性樹脂で直方体形状に形成され、その外側長手方向が半円筒形状に形成された回動本体と、この回動本体の四角形状に形成された側に、長手方向に対して起立した状態で植設されている一対のプラグ刃と、回動本体の両端面に円形状の凸形状に形成された回動軸と、この回動軸の中心位置から偏心した位置に設けた凸形状に形成した接点端子部とを備えた構成になっている。接点端子部は、回動本体内部において、プラグ刃と電気的に接続した状態で組み込まれている。
接点板バネは略「く」字型形状に形成され弾性力を有するとともに導電部材としてのターミナルの役目もするのであり、回動軸の偏心した位置に設けた接点端子部に当接して電気的に接続する。
プラグ刃が没の状態で筐体内部に収納されているときは、プラグ刃がプラグ収納開口部に収納され、接点端子部は筐体の側壁面側に位置し、接点板バネとは離間した状態となっている。従って、プラグ刃への通電はなされていない。
この状態で、プラグ刃を手で90度回動させて、筐体の背面に対して垂直な第1の起立状態にすると、プラグ刃を回動して第1の起立状態になることに連動して回動する接点端子部が接点板バネの面に摺動して当接する。従って、プラグ刃が第1の起立状態になったときに接点端子部が接点板バネに電気的に接続され、この状態でプラグ刃をコンセントに差し込むように構成されている。
そして、この状態から、さらにプラグ刃を90度回動させ、つまり、プラグ刃がプラグ収納開口部に収納されている収納状態からは180度の回動で、筐体の側面に対して垂直な第2の起立状態にすると、連動して回動する接点端子部が接点板バネの面に当接した状態を維持して摺動する。この摺動状態は、当接力を殆ど変化させないで回動する。従って、プラグ刃が収納状態から第2の起立状態に回動したときに接点端子部が接点板バネに電気的に接続することを維持するため、プラグ刃は通電された状態を維持し、この状態でもプラグ刃をコンセントに差し込むことができるように構成されている。
以上のような構成で、前記特許文献1に開示されている充電器では、プラグ刃が筐体内に収納されている収納位置から90度回動した位置姿勢でしか、コンセントに差し込めないが、この特許文献2に開示されている充電器は、プラグ刃が筐体内に収納されている収納位置から90度回動した位置姿勢と、180度回動した位置姿勢との2位置でコンセントに差し込めるように構成され、プラグの回動本体の回動軸の外側端面に接点端子部が凸設されて、該接点端子部と接点板バネとが接触することで、回路基板へ電気が供給されるように構成されている。
実開平2−31074号公報
特開2004−95431号公報
まず、特許文献1に開示されている充電器であるが、この充電器は、操作ボタンがプラグ収納開口部の一対の刃収納開口部の間の領域に設けられているため、操作がし難く、このプラグのプラグ刃の間隔は大人の男性の指先よりも狭いために、操作ボタンを押した途端に、バネ仕掛けによりプラグ刃が勢いよく飛び出てきたときに指先を怪我する恐れがあり、安全面で問題がある。
また、特許文献1、特許文献2に開示されている充電器では、プラグの収納開口部は、回動本体を収納する本体収納開口部と、一対のプラグ刃を収納する一対のスリット状の刃収納開口部と、とで構成されており、この本体収納開口部の開口面積は比較的大きく、この部分から塵挨が侵入する可能性が高く、回動本体の回動軸の受部に溜まると、プラグが回動し難くなり、プラグの回動に不具合が生じる。
さらに、特許文献1、特許文献2に開示されている充電器では、プラグの回動本体は直方体形状の部分と、その長手方向外側の半円筒形状の部分と、を有し、この直方体形状の部分の反半円筒形状の部分側の側面に一対のプラグ刃が立設される構成で、この構成では配置上の制約を受けるとともに、デザイン上の制約を受けることになる。
特許文献1、特許文献2に開示されている充電器など、従来の充電器では、回動本体から突出するプラグ刃の長さは日本工業規格(JIS規格)で定めた規格サイズの長さで構成されており、従って、プラグは必然的に筐体の表面近くに配置されることになる。プラグはこのようにして配置されており、プラグが筐体の背面のプラグ収納開口部内に収納されて収納位置にあるときには、プラグの回動本体の直方体形状の部分の一側面が筐体の背面と面一となり、この状態からプラグが90度回動して、プラグ刃が筐体の背面に対して垂直な起立状態(第1の起立状態)に起き上がると、前記プラグ刃が立設される回動本体の直方体形状の部分の反半円筒形状の部分側の側面が筐体の背面と面一となるように構成されて、視覚を通じて美感を起こさせるように構成されている。
また、プラグが筐体内の収納位置から90度回動した位置姿勢と180度回動した位置姿勢との2位置に回動可能な特許文献2に開示されている充電器では、プラグの回動本体は筐体の背面と側面との角部で、両面の表面近くに配置されることになる。この充電器では、プラグを前記の第1の起立状態からさらに90度回動させることができ、つまり、収納位置からは180度回動させることができて、プラグ刃が筐体の側面に対して垂直な第2の起立状態にすることができ、このとき前記回動本体の直方体形状の部分の反半円筒形状の部分側の側面が筐体の側面と面一となるとともに、プラグ刃の回動本体の直方体形状の部分の他側面(前記回動本体の直方体形状の部分の一側面と反対側(裏)の面)が筐体の背面と面一となり、視覚を通じて美感を起こさせるように構成されている。
この充電器の筐体の角部を、視覚を通じて美感を起こさせるために面取りするなどして、デザイン性の向上が図られることがあるが、特許文献2に開示されている充電器においては、筐体の背面と側面との角部を面取りする量が限られ、面取りし過ぎると、プラグが収納位置に収められているときも、回動本体の一部が筐体の輪郭から外へ露出してかえって見栄えが悪くなり、デザイン上の制約を受けることになる。
また、コンセントの周囲のスペースが狭いなどプラグをコンセントに差し込む場合に制約を受けることもあり、プラグのコンセントの差込態様は複数あることが望ましい。
以上、本発明で着目する問題点であり、本発明では、これらの問題点のうち少なくとも一つの解消を図ったプラグを備えた充電器などの器機を提供することを課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上のとおりであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
まず、請求項1に記載のように、器機本体の第1の面とその隣の第2の面とのコーナー部に設けられたプラグ収納部と、前記プラグ収納部内で回転自在に支持された回転体と、前記回転体の外周部から回転軸心方向と直交する方向に突設された一対の規格サイズよりも長いプラグ刃と、前記第1の面から前記第2の面にかけて前記一対のプラグ刃の回動範囲に形成された前記プラグ収納部と連通する一対のスリットと、前記プラグ刃が前記第1の面におけるスリットの一側部内に没した収納位置と、前記プラグ刃が前記第2の面におけるスリットの他側端に当たるまで回動してスリット内から全開に開き出された全開差込位置と、前記プラグ刃が前記収納位置と前記全開差込位置との間の回動位置に回動してスリット内から半開に開き出された半開差込位置と、前記回転体の回転を前記収納位置から前記全開差込位置へ向けて付勢する第1の付勢手段と、前記回転体の外周部に設けられた、前記プラグ刃の前記収納位置での係止に関わる第1の被係止部と、前記回転体の外周部における、前記第1の被係止部の前記プラグ刃が収納される方向の閉回転方向側に設けられた、前記プラグ刃の前記半開差込位置での係止に関わる第2の被係止部と、前記器機本体に設けられて、前記回転体の外周部の第1の被係止部又は第2の被係止部と係合する係止位置と、該係止位置から退避して係止を解除する係止解除位置と、の間で進退可能な係止部材と、前記係止部材を前記係止解除位置から前記係止位置へ向けて付勢する第2の付勢手段と、前記器機本体に設けられて、前記係止部材を前記係止位置と前記係止解除位置との間で進退させる操作部材と、を有するプラグを備えた器機とする。
また、請求項2に記載のように、前記器機本体の第1の面における前記一対のスリットの一側部の周囲に、プラグ刃を収納位置に押し込むための押込凹部が凹設された構成とする。
そして、請求項3に記載のように、前記器機本体に、器機本体側へ電気を導通するためのA接点部材を設けて、該A接点部材を収納位置にあるプラグの回転体の近傍に配置し、前記回転体に、前記プラグ刃が前記半開差込位置に位置するときに該A接点部材と接触する第1の接点端子部と、前記プラグ刃が前記全開差込位置に位置するときに該A接点部材と接触する第2の接点端子部と、を突設して、該第1の接点端子部、該第2接点端子部を前記プラグ刃に電気的に接続した構成とする。
または、請求項4に記載のように、前記器機本体に、器機本体側へ電気を導通するためのA接点部材を設けて、該A接点部材を収納位置にあるプラグの回転体の近傍に配置し、前記回転体に、前記プラグ刃が前記半開差込位置に位置するときに該A接点部材と接触する第1の接触位置から、前記プラグ刃が前記全開差込位置に位置するときに該A接点部材と接触する第2の接触位置にかけて、前記プラグ刃が引き出される方向回りに円弧状に突出する接点端子部を設けて、該接点端子部を前記プラグ刃に電気的に接続した構成とする。
また、請求項5に記載のように、前記半開差込位置を前記収納位置と前記全開差込位置との間に複数箇所設けた構成とする。
さらに、請求項6に記載のように、前記半開差込位置又は前記複数の半開差込位置のうち何れか一つの半開差込位置は前記プラグ刃が前記第1の面に対して垂直若しくは略垂直に起立する位置とし、前記全開差込位置は前記第2の面に対して垂直若しくは略垂直に起立する位置とした構成とする。
本発明は、以上のように構成したことにより、次のような効果を奏する。
まず、請求項1に記載の発明では、プラグ収納部内の収納位置に収められたプラグ刃は操作部材の操作により自動的に半開差込位置又は全開差込位置に開き出されるように構成されており、利便性の向上が図られている。
例えば、この操作部材は押して操作するように構成されており、ユーザは指で操作部材を1回押した後すぐさまその指を離すクリック操作を行うと、プラグ刃は収納位置から半開差込位置へ回動し、そして、もう一度操作部材を指でクリック操作すると、プラグ刃は半開差込位置から全開差込位置へ回動する。または、プラグ刃が収納位置に収められている状態で、ユーザは指で操作部材を押し続けると、プラグ刃は収納位置から全開差込位置へ回動するように構成されている。このようにして、ユーザはプラグ刃を収納位置から半開差込位置又は全開差込位置へ簡単に開き出すことができ、コンセントの周囲のスペース等に応じて、プラグ刃の回動位置を半開差込位置又は全開差込位置に適宜選択して使用することができて、使い勝手が良い構成となっている。
また、本発明は、プラグの回転基部である回転体は器機本体内のプラグ収納部に隠れた状態に配置されて、器機本体からは回転体から突出する一対のプラグ刃だけが出没し、器機本体の外側からはこの一対のプラグ刃だけが見え隠れして、見栄えがよく、視覚を通じて美感を起こさせる構成となって、デザイン性の向上が図られている。
さらに、プラグ収納部は一対のスリットのみを介して器機本体の外部と連通する構成で、外部からプラグ収納部内に極力塵挨が侵入しないように構成されており、回転体の回転軸とその軸受部材との間に塵挨が溜まって回転不良を起こすなどの不具合が発生し難い構成となっている。
また、請求項2に記載の発明では、半開差込位置又は全開差込位置に回動したプラグ刃を収納位置側に回動して、指で押込凹部内に押し込むことで、プラグ刃を完全にスリット内に収めることができ、該プラグ刃を収納位置に容易且つ確実にセットできて、操作性が向上する。
そして、請求項3に記載の発明では、プラグ刃の半開差込位置又は全開差込位置への回動に連動して、回転体の第1の接点端子部又は第2接点端子部とA接点部材とが電気的に接続された状態となり、この状態でプラグ刃をコンセントに差し込めば、器機本体側へ電気が流れる一方、プラグ刃の収納位置への回動に連動して、回転体の第1の接点端子部及び第2接点端子部とA接点部材とは非接触の状態となり、差込位置以外は器機本体側へ電気が流れない構成となって、安全性の向上が図られている。
また、請求項4に記載の発明では、プラグ刃の半開差込位置又は全開差込位置への回動に連動して、回転体の接点端子部とA接点部材とが電気的に接続された状態となり、この状態でプラグ刃をコンセントに差し込めば、器機本体側へ電気が流れる一方、プラグ刃の収納位置への回動に連動して、回転体の接点端子部とA接点部材とは非接触の状態となり、収納位置では器機本体側へ電気が流れない構成となって、安全性の向上が図られている。
そうして、請求項5に記載の発明では、収納位置と全開差込位置との間に複数の半開差込位置を設けたことで、器機本体に対してプラグ刃を斜めに突出させることもでき、コンセントの周囲のスペース等に応じて、最適な差込位置を選択することができ、利便性が向上する。
さらに、請求項6に記載の発明では、半開差込位置はプラグ刃が器機本体の第1の面に対して垂直若しくは略垂直に起立する位置とし、全開差込位置は器機本体の第2の面に対して垂直若しくは略垂直に起立する位置としたことで、これらの位置では、器機本体の第1の面又は第2の面とコンセントが設けられる壁面とが平行となり、プラグ刃をコンセントに差し込みやすくなる。
次に、本発明の実施の第一の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
以下では、プラグを備えた器機の一例として二次電池の充電器を例に挙げて説明するが、プラグを備えた器機は二次電池の充電器に限定するものではなく、電気カミソリなどの電気器機であってもよい。
図1に示すように、この二次電池を充電するための充電装置である充電器1は、器機本体10の前面10Fの一側部に、2つの電池セット部11・11を備え、各電池セット部11には単三形電池又は単四形電池がセット可能に構成されている。
この充電器1は、国産タバコ20本入の標準箱と同程度の寸法で、短手方向長さは単三形電池の長手方向長さと略同じ長さに、長手方向長さは単三形電池の長手方向長さの1.5倍以内に、高さは単三形電池の直径の1.75倍以内としてコンパクト化が図られ、業界最小寸法に構成されている。
この充電器1は器機本体10に対して、出没可能なプラグ2を備えており、以下、この構成について2つの実施形態を説明する。
まず、出没可能なプラグ2を備えた充電器1の第1実施形態から説明する。
図2から図4に示すように、充電器1の器機本体10には、その背面10B(一般には器機本体の第1の面)とその隣の面の一側面10S(一般には器機本体の第1の面の隣の第2の面)とのコーナー部10Cの、長手方向一側部にプラグ収納部12が設けられており、該プラグ収納部12は、器機本体10内部に設けられた中空空間で、該プラグ収納部12内にプラグ2の回転基部である回転体20が収められ、すなわち、該回転体20は器機本体10内に隠れた状態に配置されて、器機本体10からは回転体20から突出する一対のプラグ刃21・21だけが出没し、器機本体10の外側からはこのプラグ刃21・21だけが見え隠れする構成となっている。
プラグ2の回転基部である回転体20は円柱状に構成されており、その長手方向両端面から回転軸22・22が突設されている。なお、この回転体20の形状は円柱状に限定するものではなく、六角柱状や八角柱状など多角柱状の構成などでもよく、その形状は特に限定はしないものとする。
プラグ収納部12内の床面(器機本体10の背面10Bを構成するフレームの内側の面)から一対の軸受部材15・15が突設されており、該軸受部材15・15に回転体20の回転軸22・22が回転自在に支持されている。本発明に係るプラグ刃21・21の長手方向長さは日本工業規格(JIS規格)で定められた規格サイズよりも長く構成されており、該プラグ刃21・21は回転体20の外周面から回転軸心方向と直交する方向である半径外方向に突設されている。
図5に示すように、この回転体20の回転中心から器機本体10の背面10B(背面10Bを構成するフレームの外側の面)に下ろした垂線の足の長さをL1、回転体20の回転中心から前記器機本体10の一側面10S(一側面10Sを構成するフレームの外側の面)に下ろした垂線の足の長さをL2とすると、L1=L2となるように回転体20の回転中心(回転軸22の軸心)が配置されており、このとき、この背面10Bに最も近い回転体20の外周上の一点から背面10B(背面10Bを構成するフレームの外側の面)に下ろした垂線の足の長さをL3、この一側面10Sに最も近い回転体20の外周上の一点から一側面10S(一側面10Sを構成するフレームの外側の面)に下ろした垂線の足の長さをL4とすると、L3=L4となって、プラグ刃21・21の長さは規格サイズの長さよりもL3(=L4)の長さ分長く構成されている。
図2、図3に示すように、回転体20から突出する一対のプラグ刃21・21の回動範囲には一対のスリット13・13が形成されており、該スリット13・13は器機本体10の背面10Bから一側面10Sにかけて形成されていて、前記プラグ収納部12は該スリット13・13を介して外部と連通するように構成されている。
図6に示すように、プラグ収納部12内にある回転体20が回転することで、プラグ刃21・21だけがスリット13・13から出没するように構成されており、プラグ刃21・21は、回転体20の回転により、器機本体10の背面10Bにおけるスリット13・13の一側部内に没した収納位置(図6(a)参照)と、器機本体10の一側面10Sにおけるスリット13・13の他側端に当たるまで回動しきって、スリット13・13内から全開に開き出された全開差込位置(図6(c)参照)と、該収納位置と該全開差込位置との間の回動位置に回動して、スリット13・13内から半開に開き出された半開差込位置(図6(b)参照)と、に回動するように構成されている。
図6(a)に示すように、前記収納位置ではプラグ刃21・21はスリット13・13内に没した状態となり、図6(b)に示すように、前記半開差込位置ではプラグ刃21・21がその収納位置から開き出される方向へ90度回動して背面10Bに対して垂直(若しくは略垂直)に起立した位置姿勢となり、図6(c)に示すように、前記全開差込位置ではプラグ刃21・21が半開差込位置からさらに90度回動し、すなわち、収納位置からは開き出される方向へ180度回動して背面10Bと直交する一側面10Sに対して垂直(若しくは略垂直)に起立した位置姿勢となるように構成されている。
なお、本実施の形態の場合は、第1の面である背面10Bと第2の面である一側面10Sとが直交しているが、この第1の面と第2の面との成す角度がα(0<α<90、又は90<α<180)度の場合は、半開差込位置はプラグ刃がその収納位置から90度回動した位置となり、全開差込位置は収納位置から(180−α)度回動した位置となって、プラグ刃21・21が第1の面又は第2の面に対してそれぞれ垂直(若しくは略垂直)に起立する位置姿勢となり、器機本体10の第1の面又は第2の面とコンセントが設けられる壁面とが平行となって、プラグ刃21・21をコンセントに差し込みやすいように構成される。
図2、図4に示すように、また、器機本体10の背面10Bにおける一対のスリット13・13の一側部の周囲には、プラグ刃21・21を収納位置に押し込むための押込凹部10aが凹設されている。この押込凹部10aは円弧状の曲面で形成されていて、図6(a)に示すように、指8でプラグ刃21・21を完全にスリット13・13内に押し込めるように構成されており、該プラグ刃21・21を収納位置に容易且つ確実にセットできるようになっている。
前記プラグ2の回転体20には、その回転を収納位置から全開差込位置へ向けてプラグ刃21・21が開き出される方向となる、開回転方向側へ付勢する付勢手段が設けられており、この付勢手段は、例えば、捻りバネ23で次のように構成されている。
図2、図3に示すように、回転体20の長手方向一側方の回転軸22にはバネ受部材24が周設されており、捻りバネ23の巻回部分は該バネ受部材24と回転体20の長手方向一側面との間の回転軸22に嵌め込まれて、該捻りバネ23の一端が該回転軸20に取り付けられ、該捻りバネ23の他端は器機本体10側の背面10Bを構成するフレームに取り付けられている。
図4、図6に示すように、回転体20の回転面である外周部には、プラグ刃21・21の収納位置での係止に関わる第1の被係止部26(図6(a)参照)と、プラグ刃21・21の半開差込位置での係止に関わる第2の被係止部27(図6(b)参照)と、が突設されている。この第1の被係止部26と、第2の被係止部27は回転体20の長手方向略中央に配置されており、また、該第1の被係止部26と、該第2の被係止部27は、回転体20の回転方向(周方向)に対しては、同一回転軌跡上に配置されて、該第2の被係止部27は、該第1の被係止部26のプラグ刃21・21が収納される方向の、閉回転方向側に配置されている。
この各被係止部26(27)は、それぞれプラグ刃21・21が開き出される方向の、開回転方向側に設けられる、回転体20の回転方向(周方向)に垂直若しくは略垂直な被係止面26a(27a)と、プラグ刃21・21が収納される方向の閉回転方向側に設けられる案内面26b(27b)と、を有し、該案内面26b(27b)は被係止面26a(27a)の先端(回転体20の半径方向外側端)から回転体20の外周部における被係止面26a(27a)の閉回転方向側の周面へ向けて形成された斜面若しくは滑らかな曲面で形成されている。
なお、これらの被係止部26・27は回転体20の回転面である外周部に凹設した構成で設けてもよい。
また、器機本体10には、前記回転体20の外周部の、第1の被係止部26又は第2の被係止部27と係合する係止位置と、該係止位置から退避して係止を解除する係止解除位置と、の間で進退可能な係止部材56(又は66)が設けられており、該係止部材56(又は66)は操作部材5(又は6)によって進退操作されて、該係止部材56(又は66)が、前記回転体20の第1の被係止部26の被係止面26a、又は第2の被係止部27の被係止面27aと係合することで、プラグ刃21・21の開回転方向側の回動を規制するように構成されている。
操作部材の構成であるが、この操作部材は、例えば、次のような2通りの実施形態があり、まず、操作部材5の第1実施形態から説明する。
図3、図4に示すように、第1実施形態に係る操作部材5は、ユーザが操作する操作部51と、該操作部51が長手方向一端部に取り付けられるとともに、前記係止部材56が長手方向他端部に取り付けられたアーム部52と、該アーム部52の長手方向中央部から短手方向両側方へ突設された回動支点軸53・53と、器機本体10側に設けられて、該回動支点軸53・53を回転自在に支持する一対の軸受部材16・16と、アーム部52の回動を付勢する付勢手段と、を備えている。
操作部材5の操作部51は、器機本体10の何れかの面(前面10F、背面10B、一側面10Sなど)に配置され、ただし、背面10B又は一側面10Sに配置する場合は、一対のスリット13・13の間の領域以外に配置し、すなわち、一対のスリット13・13の間に挟まれる領域の外側に配置して、回動するプラグ刃21・21が指などに当たらないようにし、安全面の確保を図るものとする。
この第1実施形態に係る操作部材5の操作部51は器機本体10の前面10Fに開口部10hを設けて、該開口部10hから該操作部51の先端部を器機本体10の外側へ少し突出させており、該操作部51の先端部を指8で押して操作するように構成されている。
前記一対の軸受部材16・16は前記プラグ収納部12内の天井面(器機本体10の前面10Fを構成するフレームの内側の面)から突設されており、該軸受部材16・16にアーム部52の長手方向中央部の回動支点軸53・53が軸支されている。
また、アーム部52の長手方向の一端部には、操作部51が器機本体10の外側へ向けて突設され、アーム部52の長手方向他端部には係止部材56が回転体20へ向けて突設されている。
すなわち、この操作部51の突設方向と係止部材56の突設方向とは互いに反対方向となり、操作部51はアーム部52の長手方向の一端部に立設され、係止部材56はアーム部52の長手方向の他端部から垂設されて、操作部51を押すと、係止部材56と被係止部26(27)の係合が解除されるように構成されている。
前記操作部材5の付勢手段は、例えば、捻りバネ55で構成されて、次のように係止部材56を前記係止解除位置から前記係止位置へ向けて付勢している。アーム部52の短手方向一側方の回動支点軸53に捻りバネ55の巻回部分が嵌め込まれており、該捻りバネ55の一端が該回動支点軸53に取り付けられて、該捻りバネ55の他端は器機本体10側の前面10Fを構成するフレームに取り付けられている。
以上のように操作部材5が構成されており、該操作部材5により係止部材56を前記係止位置と前記係止解除位置との間で進退させるように構成されている。
次に、操作部材6の第2実施形態について説明する。
図7、図8、図9に示すように、第2実施形態に係る操作部材6は、プラグ2の回転体20と、離間・接近する方向に摺動自在な操作プレート62と、該操作プレート62の摺動を案内する案内部材63・63・・・と、該操作プレート62の反回転体20側の側端部に突設された操作部61と、該操作プレート62における前面10F側に取り付けられた係止部材66と、該係止部材66を回転体20側へ向けて付勢する、付勢手段としての圧縮バネ65と、該圧縮バネ65を受けるバネ受け部材64と、を備えている。
操作部材6の操作部61は、器機本体10の何れかの面(前面10F、背面10B、一側面10Sなど)に配置され、ただし、背面10B又は一側面10Sに配置する場合は、一対のスリット13・13の間の領域以外に配置し、すなわち、一対のスリット13・13の間に挟まれる領域の外側に配置して、回動するプラグ刃21・21が指などに当たらないようにし、安全面の確保を図るものとする。
この第2実施形態に係る操作部材6の操作部61は、器機本体10の背面10B側に向けて突設されており、器機本体10の背面10Bにおける一対のスリット13・13の間の領域の反回転体20側に開口部10iを設けて、該開口部10iから該操作部61の先端部を器機本体10の外側へ少し突出させ、該操作部61の先端部を指8で反回転体20側へ引いて操作するように構成されている。
前記操作プレート62の摺動を案内する案内部材63・63・・・は、前記プラグ収納部12内の床面(器機本体10の背面10Bを構成するフレームの内側の面)から突設されており、該案内部材63・63・・・は、長方形状の操作プレート62の四つ角付近に配置されている。この4組の案内部材63・63・・・はそれぞれ先端部に爪部63bを有し、該爪部63bは操作プレート62と対向する側に配置されて、該爪部63b・63b・・・に操作プレート62の両側辺を引っ掛けて操作プレート63の摺動を案内するように構成されている。
また、前記バネ受け部材64は前記プラグ収納部12内の床面(器機本体10の背面10Bを構成するフレームの内側の面)から突設されており、操作プレート62の反回転体20側の側端部には開口部62aが開口されていて、該バネ受け部材64は該開口部62aに遊貫して設けられている。
この操作プレート62の開口部62aを通り抜けて前面10F側に突出するバネ受け部材64の先端部に圧縮バネ65の一端が取り付けられており、係止部材66の反回転体20側の面には圧縮バネ65を収納するための収納凹部66bが凹設されていて、該収納凹部66bに圧縮バネ65の他端が嵌め込まれている。
このような構成で、圧縮バネ65によって係止部材66及び操作プレート62が回転体20側に付勢されており、前記操作部材6の操作部61が前記器機本体10の背面10Bに開口された開口部10iにおける回転体20側の縁部に当接することで、操作プレート62の摺動が規制されて、このとき係止部材66の回転体20側端部における爪部66aが回転体10の外周部上の第1の被係止部26’の被係止面26a’又は第2の被係止部27’の被係止面27a’と係合する係止位置に位置するように構成されている。
以上のように操作部材6が構成されており、該操作部材6により係止部材66を前記係止位置と前記係止解除位置との間で進退させるように構成されている。
なお、この第2実施形態に係る操作部材6の係止部材66によって係止される被係止部27’・28’は、第1実施形態に係る操作部材5の係止部材56によって係止される被係止部27・28と同様の構成であるが、その回転体20の外周部上における配置位置が異なり、次にこの配置位置について説明する。
回転体20の軸心位置を通り、前面10F(又は背面10B)と平行で且つ一側面10Sと直交する直線をX軸、回転体20の軸心位置を通り、一側面10Sと平行で且つ前面10F(又は背面10B)と直交するX軸に垂直な直線をY軸として、X軸と収納位置にあるプラグ刃21・21との成す角度を0度とすると、前記第1実施形態に係る操作部材5に設けられた係止部材56によって係止される被係止部26・27と、前記第2実施形態に係る操作部材6に設けられた係止部材66によって係止される被係止部26’・27’とは、回転体20の外周部において次の位置に配置されている。
第1実施形態の場合、図4(a)に示すように、プラグ刃21・21が収納位置にあるときには、第1の被係止部26は被係止面26aが270度若しくは略270度の地点に位置するように配置されており、第2の被係止部27は被係止面27aが180度若しくは略180度の地点に位置するように配置されている。
一方、第2実施形態の場合は、図9(a)に示すように、プラグ刃21・21が収納位置にあるときには、プラグ刃21・21の収納位置での係止に関わる第1の被係止部26’は被係止面26a’が0度若しくは略0度の地点に位置するように配置されており、プラグ刃21・21の半開差込位置での係止に関わる第2の被係止部27’は被係止面27a’が270度若しくは略270度の地点に位置するように配置されている。
また、図10に示すように、器機本体10には、器機本体側の回路基板40へ電気を導通するためのA接点部材41・41が一対設けられており、該A接点部材41の先端部41bは収納位置にあるプラグ2の回転体20の外周部の近傍に配置されている。A接点部材41は板状の板金等の導電部材で構成されて、その先端部41bは回転体20へ向けて凸となる円弧状に曲成されており、該A接点部材41は回転体20の半径方向へ弾性変形可能に構成されている。このA接点部材41・41の先端部41b・41bは収納位置にあるプラグ2の回転体20の外周部とは非接触の状態にあり、該プラグ刃21・21が全開差込位置又は半開差込位置に回動したときに接触するように構成されている。
具体的には、プラグ2の回転体20の外周部には、前記一対のA接点部材41・41に対応して、一対の電気的接続手段が設けられている。この電気的接続手段は、例えば、次のような2通りの実施形態があり、まず、電気的接続手段の第1実施形態から説明する。
図10に示すように、第1実施形態に係る一対の電気的接続手段はそれぞれプラグ刃21が半開差込位置に位置するときにA接点部材41の先端部41bと接触する第1の接点端子部21aと、プラグ刃21・21が全開差込位置に位置するときにA接点部材41の先端部41bと接触する第2の接点端子部21bと、プラグ刃21とで構成されており、該第1の接点端子部21aと該第2の接点端子部21bとは回転体20の外周部から半径方向へ突設されている。
回転体20は合成樹脂等の絶縁部材で形成されており、プラグ刃21と第1の接点端子部21aと第2の接点端子部21bとは鉄等の導電部材で一体的に形成されて、該第1の接点端子部21a、該第2接点端子部21bはプラグ刃21に電気的に接続されている。このプラグ刃21と第1の接点端子部21aと第2の接点端子部21bとから成る電気的接続手段は回転体20に植設されており、該電気的接続手段は回転体20の長手方向両側部に一対配置されている。
このような構成で、プラグ刃21・21の半開差込位置又は全開差込位置への回動に連動して、回転体20の第1の接点端子部21a又は第2接点端子部21bとA接点部材41の先端部41bとが電気的に接続された状態となり、この状態でプラグ刃21・21をコンセントに差し込めば、器機本体10側へ電気が流れる一方、プラグ刃21・21の収納位置への回動に連動して、回転体20の第1の接点端子部21a及び第2接点端子部21bとA接点部材41の先端部41bとは非接触の状態となり、2箇所の差込位置以外は器機本体10側へ電気が流れない構成となって、安全性の向上が図られている。
次に、電気的接続手段の第2実施形態について説明する。
図11に示すように、第2実施形態に係る一対の電気的接続手段はそれぞれプラグ刃21が半開差込位置に位置するときに前記A接点部材41の先端部41bと接触する第1の接触位置21dから、プラグ刃21が全開差込位置に位置するときに前記A接点部材41の先端部41bと接触する第2の接触位置21eにかけて、回転体20の外周部から、プラグ刃21が引き出される方向回りに円弧状に突出される接点端子部21cと、プラグ刃21とで構成されており、該プラグ刃21と該接点端子部21cとは鉄等の導電部材で一体的に形成されて、該接点端子部21cはプラグ刃21に電気的に接続されている。
このプラグ刃21と接点端子部21cとから成る電気的接続手段は回転体20に植設されており、該電気的接続手段は回転体20の長手方向両側部に一対配置されている。
このような構成で、プラグ刃21・21の半開差込位置又は全開差込位置への回動に連動して、回転体20の接点端子部21cとA接点部材41の先端部41bとが電気的に接続された状態となり、この状態でプラグ刃21・21をコンセントに差し込めば、器機本体10側へ電気が流れる一方、プラグ刃21・21の収納位置への回動に連動して、回転体20の接点端子部21cとA接点部材41の先端部41bとは非接触の状態となり、収納位置では器機本体10側へ電気が流れない構成となって、安全性の向上が図られている。
ここで、この器機本体10側への通電に係る接点端子部21a・21b(又は21c)と、前記の回転体20の回転規制に係る被係止部26・27の、回転体20の外周部上での位置関係をまとめると、回転体20の長手方向に対しては、該接点端子部21a・21b(又は21c)は該被係止部26・27の両側方に配置されている。また、回転体20の回転方向(周方向)に対しては、回転体20の軸心位置を通り、前面10F(又は背面10B)と平行で且つ一側面10Sと直交する直線をX軸、回転体20の軸心位置を通り、一側面10Sと平行で且つ前面10F(又は背面10B)と直交するX軸に垂直な直線をY軸として、X軸と収納位置にあるプラグ刃21・21との成す角度を0度とすると、接点端子部21a・21b(又は21c)は次の位置に配置されている。
図10(a)に示すように、電気的接続手段の第1実施形態では、プラグ刃21・21が収納位置にあるときに、第1の接点端子部21aは回転体20の外周部上の180度の位置に配置されており、第2の接点端子部21bは回転体20の外周部上の90度の位置に配置されている。
また、図11(a)に示すように、電気的接続手段の第2実施形態では、プラグ刃21・21が収納位置にあるときに、接点端子部21cの第1の接点位置21dは回転体20の外周部上の180度の地点に位置し、接点端子部21cの第2の接点位置21eは回転体20の外周部上の90度の地点に位置して、該接点端子部21cは回転体20の外周部上の90度の地点から180度の地点にかけて円弧状に形成されている。
以上のような構成で、器機本体10に対して出没可能なプラグ2を備えた充電器1が構成されており、該プラグ2のプラグ刃21・21は操作部51の操作により自動的に開き出されるように構成されている。
この第1実施形態に係る充電器1のプラグ2では、収納位置となるプラグ収納部12内の収められたプラグ刃21・21は操作部材5を操作することにより、プラグ刃21・21が自動的に半開差込位置又は全開差込位置に開き出されるように構成されており、利便性の向上が図られている。
詳述すると、図4に示すように、第1実施形態に係る操作部材5においては、ユーザは操作部材5の操作部51を指8で1回押した後、すぐさまその指8を離すクリック操作を行うと、この操作に連動して係止部材56が係止位置から係止解除位置へ退避して、該係止部材56と回転体20の外周部の第1の被係止部26の被係止面26aとの係合が解除される(図4(b)参照)。この係止部材56と第1の被係止部26との係合が解除されると、前記捻りバネ23によって回転体20はプラグ刃21・21が開き出される方向の開回転方向側に回転し始め、この直後に操作部51を押していた指が離されて、前記捻りバネ55により操作部材5は元位置に復帰する(図4(b)参照)。これにより係止部材56も係止解除位置から係止位置へ復帰し、該係止位置に位置する係止部材56に開回転方向側に回転してくる回転体20の外周部の第2の被係止部27の被係止面27aが当接して、回転体20の回動が規制され、プラグ刃21・21は半開差込位置で停止するようになっている。
このように指8で操作部51を1回クリック操作すると、プラグ刃21・21が収納位置から半開差込位置へ回動するようになっている。
ここで、ユーザが指8で操作部材5の操作部51をクリックして、該操作部51から指8が離されるまでの時間をt1(0.1秒程度)、このクリック操作により係止解除位置に退避した係止部材56が捻りバネ55の復元力によって元の係止位置に復帰するまでの時間をt2、回転体20が捻りバネ23の復元力によって第1の被係止部材26の被係止面26aと回転体20の回転中心と第2の被係止部材27の被係止面27aとで成す角度を回転するのに要する時間をt3とすると、t3>t1+t2の関係式を満たすように、回転体20の回転軸22に設けた捻りバネ23のバネ定数と、操作部材5の回動支点軸53に設けた捻りバネ55のバネ定数とが設定されている。
そうして、このプラグ刃21・21が半開差込位置にある状態からもう一度指8で操作部51をクリック操作すると、この操作に連動して係止部材56が係止位置から係止解除位置へ退避して、該係止部材56と回転体20の外周部の第2の被係止部27の被係止面27aとの係合が解除される。この係止部材56と第2の被係止部27との係合が解除されると、前記捻りバネ55によって回転体20は開回転方向側に回転し始め、この直後に操作部51を押していた指が離されて、前記捻りバネ55により操作部材5は元位置に復帰する。その後、回転体20はさらに開回転方向側に回転して、プラグ刃21・21が器機本体10の一側面10Sにおけるスリット13・13の他側端に当接して、プラグ刃21・21の回動が規制され、プラグ刃21・21は全開差込位置で停止するようになっている。
このように指8で操作部51を2回クリック操作すると、1回目のクリック操作でプラグ刃21・21が収納位置から半開差込位置へ回動し、2回目のクリック操作でプラグ刃21・21が半開差込位置から全開差込位置へ回動するようになっている。
または、プラグ刃21・21が収納位置に収められている状態で、ユーザは指8で操作部材5の操作部51を押し続けると、係止部材56が係止位置から係止解除位置へ退避して、該係止部材56と回転体20の外周部の第1の被係止部26の被係止面26aとの係合が解除され、この場合は該係止部材56は係止解除位置へ退避した状態が維持されるため、回転体20はプラグ刃21・21が器機本体10の一側面10Sにおけるスリット13・13の他側端に当たるまで回転して、全開差込位置で停止する。
このように指8で操作部51を押し続けると、プラグ刃21・21が収納位置から全開差込位置へ回動するようになっている。
また、第2実施形態に係る操作部材6においては、図9に示すように、ユーザは指8で操作部材6の操作部61を反回転体20側に1回引いた後すぐさまその指8を離す解除操作を行うと、この操作に連動して係止部材66の爪部66aが係止位置から係止解除位置へ退避して、該係止部材66の爪部66aと回転体20の外周部の第1の被係止部26’の被係止面26’aとの係合が解除される(図9(b)参照)。この係止部材66と第1の被係止部26’との係合が解除されると、前記捻りバネ23によって回転体20はプラグ刃21・21が開き出される方向の開回転方向側に回転し始め、この直後に操作部61を押していた指が離されて、前記圧縮バネ65により操作部材6は元位置に復帰する(図9(a)参照)。これにより係止部材66の爪部66aも係止解除位置から係止位置へ復帰し、該係止位置に位置する係止部材66の爪部66aに開回転方向側に回転してくる回転体20の外周部の第2の被係止部27’の被係止面27’aが当接して、回転体20の回動が規制され、プラグ刃21・21は半開差込位置で停止するようになっている。
このように指8で操作部61を引く解除操作を1回行うと、プラグ刃21・21が収納位置から半開差込位置へ回動するようになっている。
ここで、ユーザが指8で操作部材6の操作部61を引いて、該操作部61から指8が離されるまでの時間をt4(0.1秒程度)、この操作部61を指8で引く解除操作により係止解除位置に退避した係止部材66が圧縮バネ65の復元力によって元の係止位置に復帰するまでの時間をt5、回転体20が捻りバネ23の復元力によって第1の被係止部材26’の被係止面26’aと回転体20の回転中心と第2の被係止部材27’の被係止面27’aとで成す角度を回転するのに要する時間をt6とすると、t6>t4+t5の関係式を満たすように、回転体20の回転軸22に設けた捻りバネ23のバネ定数と、操作部材6に設けた圧縮バネ65のバネ定数とが設定されている。
そうして、このプラグ刃21・21が半開差込位置にある状態からもう一度指8で操作部61を引く解除操作をすると、この操作に連動して係止部材66が係止位置から係止解除位置へ退避して、該係止部材66と回転体20の外周部の第2の被係止部27’の被係止面27’aとの係合が解除される。この係止部材66と第2の被係止部27’との係合が解除されると、前記圧縮バネ65によって回転体20は開回転方向側に回転し始め、この直後に操作部61を引いていた指が離されて、前記圧縮バネ65により操作部材6は元位置に復帰する。その後、回転体20はさらに開回転方向側に回転して、プラグ刃21・21が器機本体10の一側面10Sにおけるスリット13・13の他側端に当接して、プラグ刃21・21の回動が規制され、プラグ刃21・21は全開差込位置で停止するようになっている。
このように指8で操作部61を引く解除操作を2回行うと、1回目の解除操作でプラグ刃21・21が収納位置から半開差込位置へ回動し、2回目の解除操作でプラグ刃21・21が半開差込位置から全開差込位置へ回動するようになっている。
または、プラグ刃21・21が収納位置に収められている状態で、ユーザは指8で操作部材6の操作部61を引いたままにすると、係止部材66が係止位置から係止解除位置へ退避して、該係止部材66の爪部66aと回転体20の外周部の第1の被係止部26’の被係止面26’aとの係合が解除され、この場合は該係止部材66は係止解除位置へ退避した状態が維持されるため、回転体20はプラグ刃21・21が器機本体10の一側面10Sにおけるスリット13・13の他側端に当たるまで回転して、全開差込位置で停止する。
このように指8で操作部61を引いたままにすると、プラグ刃21・21が収納位置から全開差込位置へ回動するようになっている。
このようにして、ユーザはプラグ刃21・21を収納位置から半開差込位置又は全開差込位置へ簡単に開き出すことができ、コンセントの周囲のスペース等に応じて、プラグ刃21・21の回動位置を半開差込位置又は全開差込位置に適宜選択して使用することができて、使い勝手が良い構成となっている。
また、プラグ刃21・21を全開差込位置又は半開差込位置から収納位置に収納するときには、ユーザは操作部材5の操作部51を押して解除操作を行うことなく、簡単にプラグ刃21・21を仕舞うことができるように構成されている。
ユーザはプラグ刃21・21を指8で摘みながら、該プラグ刃21・21を全開差込位置又は半開差込位置から開回転方向側とは反対方向の閉回転方向側へ回動するときには、係止位置にある係止部材56の先端(又は係止部材66の爪部66a)が前記第1の被係止部26(又は26’)の案内面26b(又は26’b)若しくは前記第2の被係止部27(又は27’)の案内面27b(又は27’b)に案内されながら、係止部材56(又は66)は係止解除位置へ向けて移動していき、操作部51(又は61)の解除操作を行うことなく、そのままプラグ刃21・21を閉回転方向側へ回動させることができる。そして、係止部材56(又は66)は第1の被係止部26(又は26’)の案内面26b(又は26’b)の開回転方向側の一端を越えたときに、若しくは第2の被係止部27(又は27’)の案内面27b(又は27’b)の開回転方向側の一端を越えたときに、前記捻りバネ55(又は圧縮バネ65)によって係止位置へ復帰する。このとき摘んでいたプラグ刃21・21を離すと、前記捻りバネ23によって回転体20は開回転方向側へ回転しようとするが、係止位置に復帰した係止部材56に回転体20の外周部の第1の被係止部26(又は26’)の被係止面26a(又は26’a)若しくは第2の被係止部27(又は27’)の被係止面27a(又は27’a)が当接して、プラグ刃21・21及び回転体20が開回転方向側に回動しないようになっている。
このような構成で、係止位置と係止解除位置に進退可能な係止部材56(又は66)と、被係止面26a(又は26’a)と案内面26b(又は26’b)とを有する第1の被係止部26(又は26’)と、被係止面27a(又は27’a)と案内面27b(又は27’b)とを有する第2の被係止部27(又は27’)と、により、回転体20が開回転方向に回転するときにはその回転を係止し、回転体20が閉回転方向に回転するときにはその回転を係止しない、ワンウェイ係止機構が構成されている。
また、第1実施形態に係る充電器1では、プラグ2の回転基部である回転体20は器機本体10内のプラグ収納部12に隠れた状態に配置されて、器機本体10からは回転体20から突出する一対のプラグ刃21・21だけが出没し、器機本体10の外側からはこの一対のプラグ刃21・21だけが見え隠れして、見栄えがよく、視覚を通じて美感を起こさせる構成となって、デザイン性の向上が図られている。
さらに、プラグ収納部12は一対のスリット13・13のみを介して器機本体10の外部と連通する構成で、外部からプラグ収納部12内に極力塵挨が侵入しないように構成されており、回転体20の回転軸22・22とその軸受部材15・15との間に塵挨が溜まって回転不良を起こすなどの不具合が発生し難い構成となっている。
以上のような構成で、第1実施形態に係る充電器のプラグ2は、プラグ刃21・21が収納位置から90度回動して器機本体10の背面10Bに対して垂直に起立した状態となる半開差込位置と、プラグ刃21・21が収納位置から180度回動して器機本体10の一側面10Sに対して垂直に起立した状態となる全開差込位置と、の2位置でコンセントに差し込めるように構成されているが、該収納位置と該全開差込位置との間に複数の半開差込位置を設けて、器機本体10に対してプラグ刃21・21が斜めに突出した状態でもコンセントに差し込めるようにし、コンセントの周囲のスペース等に応じて、最適な差込位置を選択することができるようにして、さらに利便性の向上を図ってもよい。
この場合、例えば、複数の半開差込位置のうち何れか一つの半開差込位置(第1の半開差込位置)はプラグ刃21・21が収納位置から90度回動して器機本体10の背面10Bに対して垂直(若しくは略垂直)に起立した状態となる位置とし、第2の半開差込位置は、プラグ刃21・21が収納位置から135度回動して器機本体10のコーナー部10Cに対して起立した状態となる位置として、回転体20の外周部には、この第1の半開差込位置と第2の半開差込位置と全開差込位置とに対応した、被係止部と、接点端子部とを設けるものとする。なお、これらの被係止部と、接点端子部とは前記の被係止部26・27と、接点端子部21a・21b(又は21c)と同様の構成のためその説明を省略する。
次に、プラグ3を備えた充電器1の参考形態を説明する。
図12、図13に示すように、この参考形態では、プラグ3に電源コード35が取り付けられた構成で、コンセントの周囲のスペース等に応じて、プラグ3のプラグ刃31・31が、器機本体10の背面10Bの隣の面の一側面10Sから突き出た状態でプラグ本体30を、器機本体10に位置固定した第1の使用形態(図13参照)と、プラグ3及び電源コード35を器機本体10から外に出して電源コード35の長さの範囲内でフリーな状態となる第2の使用形態(図15参照)と、に使い分けることができ、第2の使用形態では、器機本体10とコンセントとの距離がある程度離れていても、プラグ3をコンセントに差し込むことができるようになっている。
前記プラグ3は、プラグ本体30と、該プラグ本体30から突設される一対のプラグ刃31・31とを備え、該プラグ刃31・31の長手方向長さは日本工業規格(JIS規格)で定めた規格サイズの長さに構成されて、該プラグ本体30に電源コード35の一端部が取り付けられ、該電源コード35の他端部は器機本体10に取り付けられている。
このプラグ本体30は、平面視、略「凸」字型の形状の本体部30bと、該本体部30bの反プラグ刃31・31側の面から突設される被装部30cと、該被装部30cと該本体部30bとの間に介設される鍔部30dと、を有し、前記電源コード35の一端部は該被装部30cで被装されて該本体部30b内に接続されている。鍔部30dは本体部30bの反プラグ刃31・31側の面から幅方向(一方のプラグ刃31から他方のプラグ刃31へ向けての方向)に突出しており、該鍔部30dと該本体部30bとで幅方向に括れた形状となって、本体部30bは反プラグ刃31・31側の幅方向両側部に括れ部30f・30fを有している。
図13、図14に示すように、器機本体10には、その背面10Sを開閉自在に覆うカバー部材38が設けられており、該カバー部材38は一対の回動支点軸39・39によって開閉自在に支持されている。この一対の回動支点軸39・39は前記の一側面10Sにおける背面10B側の短手方向一側端側の隅部位置と、該一側面10Sの裏の面における背面10B側の短手方向一側端側の隅部位置とに設けられ、該回動支点軸39・39にカバー部材38の短手方向他側端部が上下回動自在に取り付けられている。また、器機本体10の背面10Bの短手方向他側端部にはカバー部材38の短手方向他側端側の縁部38aが係合する段差部10dが形成されている。
なお、本参考形態では、カバー部材38は器機本体10の背面10Bの短手方向一側端部を中心に上下回動自在に取り付けられているが、該カバー部材は器機本体10の背面10Bにその長手方向にスライド自在に取り付ける構成や、器機本体10の背面10Bの上方から蓋をするようにして取り付ける構成などでもよく、カバー部材により背面10Sを開閉自在に覆う構成は特に限定はしないものとする。
図13、図16に示すように、充電器1の器機本体10の背面10B(一般には器機本体の第1の面)には、電源コード35が出入自在に収納されるコード収納部10cと、プラグ本体30がプラグ刃31・31が器機本体10の背面10Bの隣の面の一側面10Sから外へ突き出た状態で着脱自在に嵌合されるプラグ嵌合部10pと、プラグ刃31・31が前記プラグ嵌合部10p内に収められた状態で、プラグ本体30が着脱自在に収納されるプラグ収納部10qと、プラグ本体30が前記プラグ収納部10q内に収納されたときに電源コード35の一部が溜められるコード溜まり部10rと、が凹設され、該プラグ嵌合部10pと該プラグ収納部10qと該コード溜まり部10rとは該背面10Bにおける短手方向一側部に配置されて、該コード収納部10cは該背面10Bにおける短手方向他側部に配置されている。
図15に示すように、このプラグ嵌合部10pとプラグ収納部10qとコード溜まり部10rとは一列に配置されており、該プラグ嵌合部10pは背面10Bにおける一側面10S側の端部に配置されて、該プラグ収納部10qは該プラグ嵌合部10pの反一側面10S側に配置され、該コード溜まり部10rは該プラグ収納部10qの反一側面10S側に配置されている。
なお、本参考形態では、コード収納部10cは背面視「S」字状の溝部で構成しているが、この構成に限定するものではなく、背面10Bの短手方向他側部に該他側部の略全域に渡って形成した大面積の凹部などで構成してもよい。
このプラグ嵌合部10pは背面10B側が開口されるとともに一側面10S側が開口されており、該プラグ嵌合部10pにプラグ本体30を嵌め込んだときに、器機本体10の一側面10Sとプラグ本体30のプラグ刃31・31側の面とが面一となり、規格サイズの長さのプラグ刃31・31が器機本体10の一側面10Sから突出するように構成されている。
また、コード収納部10cもその一端部で一側面10S側が開口されており、該コード収納部10cの一端部に電源コード35の基部36が上下回動可能に取り付けられている。図15に示すように、プラグ3及び電源コード35を器機本体10内から外に出すときには、該基部36を器機本体10の一側面10S側に回動させて、前記カバー部材38を閉じて器機本体10の背面10Sを覆ったときも、電源コード35が支えるこなく、該電源コード35はコード収納部10cの一端部の一側面10S側の開口から引き出されるように構成されている。
そして、このコード収納部10cの他側端部はコード溜まり部10rと連通しており、該コード溜まり部10rは連通部10tを介してプラグ収納部10qと連通して、該プラグ収納部10rは連通部10sを介してプラグ嵌合部10pと連通している。これらの連通部10s・10tも器機本体10に背面10Bに凹設されており、該プラグ嵌合部10pの幅方向(器機本体10の短手方向)の間隔と該プラグ収納部10qの幅方向の間隔とは同じ長さに構成される一方、該連通部10sの幅方向の間隔は、該プラグ嵌合部10pの幅方向の間隔及び該プラグ収納部10qの幅方向の間隔よりもやや狭く構成されている。このプラグ嵌合部10pと連通部10sとプラグ収納部10qとで、幅方向に括れた形状の凹部が構成されており、言い換えれば、この凹部の幅方向両側の側面は連通部10sで幅方向の中心側に突出する構成となっている。
また、プラグ収納部10qとコード溜まり部10rとの間の連通部10tの幅方向の間隔は、電源コード35の直径若しくは直径よりもやや長い長さで構成されている。
以上のような構成で、プラグ3を前記第1の使用形態で使用するときには、図13に示すように、まず、器機本体10の背面10Bを覆うカバー部材38を開けて、プラグ本体30の本体部30bを前記プラグ嵌合部10pと前記連通部10sとに嵌め込むとともに、プラグ本体30の被装部30cをプラグ収納部10q内に収め、プラグ刃21・21が器機本体10の一側面10Sから突出した状態でプラグ本体30を器機本体10に位置固定する。このとき、プラグ本体30の本体部30bの括れ部30f・30fが連通部10sに嵌り込まれており、これによりプラグ3が器機本体10の長手方向に移動しないようになっている。また、プラグ本体30から延出される電源コード35はその一側部をプラグ収納部10qとコード溜まり部10rとの間の連通部10tに嵌め込んで、その残りの部分をコード収納部10c内に収めるようにする。そうして、前記カバー部材38を閉じて、器機本体10の背面10Bを覆い、プラグ3及び電源コード35が器機本体10内から外へ出ないようにしておく。このようにして、プラグ3がプラグ嵌合部10pでの嵌合と、閉じられたカバー部材38とによって、保持された状態で、プラグ刃31・31をコンセントに差し込むように構成されている。
一方、プラグ3を前記第2の使用形態で使用するときには、図15に示すように、器機本体10の背面10Bを覆うカバー部材38を開けて、器機本体10内からプラグ3及び電源コード35を外に取り出し、電源コード35の基部36を器機本体10の一側面10S側に回動させて、電源コード35の他端部をコード収納部10cの一端部の一側面10S側の開口から引き出し、そして、前記カバー部材38を閉じて器機本体10の背面10Bを覆う。このような構成で、プラグ3は電源コード35の長さの範囲内でコンセントに差し込むことができるように構成されている。
また、不使用時には、図16に示すように、プラグ本体30をプラグ収納部10q内に収めるとともにプラグ刃31・31はプラグ嵌合部10pに収めて、プラグ刃31・31が器機本体10の一側面10Sから外へ突出しない状態にしておき、このとき弛んでいる電源コード35の一部はコード溜まり部10rに納めて、残りのコードは前記コード収納部10c内に収めておく。このような構成で、不使用時には、プラグ刃31・31を器機本体10内に収めて、プラグ刃31・31の刃先で怪我することのないようにしておき、安全面の向上を図っている。
第1の実施形態に係るプラグ2を備えた充電器1の平面図。 同じく背面図。 同じく正面図。 プラグ2及び第1実施形態に係る操作部材5の構成を示す側面断面図。(a)は係止部材56が係止位置にある状態を示す図。(b)は係止部材56が係止解除位置へ退避した状態を示す図。 第1実施形態に係るプラグ2の構成を示す側面図。 第1実施形態に係る操作部材5を備えたプラグ2の回動構成を示す図。(a)はプラグ刃21・21が収納位置に収納された状態を示す図。(b)はプラグ刃21・21が半開差込位置に回動した状態を示す図。(c)はプラグ刃21・21が全開差込位置に回動した状態を示す図。 第2実施形態に係る操作部材6の平面図。 同じく後面図。 同じく側面断面図。(a)は係止部材66が係止位置にある状態を示す図。(b)は係止部材66が係止解除位置へ退避した状態を示す図。 第1実施形態に係る電気的接続手段を備えたプラグ2の電気的な接続構成を示す図。(a)はプラグ刃21・21が収納位置に収納された状態を示す図。(b)はプラグ刃21・21が半開差込位置に回動した状態を示す図。(c)はプラグ刃21・21が全開差込位置に回動した状態を示す図。 第2実施形態に係る電気的接続手段を備えたプラグ2の電気的な接続構成を示す図。(a)はプラグ刃21・21が収納位置に収納された状態を示す図。(b)はプラグ刃21・21が半開差込位置に回動した状態を示す図。(c)はプラグ刃21・21が全開差込位置に回動した状態を示す図。 参考形態に係るプラグ3を備えた充電器1の平面図。 プラグ3が第1の使用形態で位置固定された充電器1の背面図。 同じく正面図。 プラグ3が第2の使用形態に引き出された充電器1の背面図。 プラグ刃31・31が器機本体3内に収納された状態の充電器1の背面図。
符号の説明
1 充電器
2 プラグ
3 プラグ
5 操作部材
8 指
10 器機本体
10B 背面
10C コーナー部
10S 一側面
10a 押込凹部
10c コード収納部
10p プラグ嵌合部
10q プラグ収納部
10r コード溜まり部
12 プラグ収納部
13 スリット
20 回転体
21 プラグ刃
21a 第1の接点端子部
21b 第2の接点端子部
21c 接点端子部
22 回転軸
23 捻りバネ
26 第1の被係止部
27 第2の被係止部
30 プラグ本体
30b 本体部
30c 被装部
30d 鍔部
30f 括れ部
31 プラグ刃
35 電源コード
38 カバー部材
51 操作部
52 アーム部
53 回動支点軸
55 捻りバネ
56 係止部材

Claims (6)

  1. 器機本体の第1の面と、その隣の第2の面とのコーナー部に設けられたプラグ収納部と、前記プラグ収納部内で回転自在に支持された回転体と、
    前記回転体の外周部から回転軸心方向と直交する方向に突設された一対の規格サイズよりも長いプラグ刃と、
    前記第1の面から前記第2の面にかけて、前記一対のプラグ刃の回動範囲に形成された前記プラグ収納部と連通する一対のスリットと、
    前記プラグ刃が、前記第1の面におけるスリットの一側部内に没した収納位置と、
    前記プラグ刃が、前記第2の面におけるスリットの他側端に当たるまで回動してスリット内から全開に開き出された全開差込位置と、
    前記プラグ刃が前記収納位置と前記全開差込位置との間の回動位置に回動してスリット内から半開に開き出された半開差込位置と、
    前記回転体の回転を前記収納位置から前記全開差込位置へ向けて付勢する第1の付勢手段と、
    前記回転体の外周部に設けられた、前記プラグ刃の前記収納位置での係止に関わる第1の被係止部と、
    前記回転体の外周部における、前記第1の被係止部の前記プラグ刃が収納される方向の閉回転方向側に設けられた、前記プラグ刃の前記半開差込位置での係止に関わる第2の被係止部と、
    前記器機本体に設けられて、前記回転体の外周部の第1の被係止部、又は第2の被係止部と係合する係止位置と、該係止位置から退避して係止を解除する係止解除位置と、の間で進退可能な係止部材と、
    前記係止部材を前記係止解除位置から前記係止位置へ向けて付勢する、第2の付勢手段と、
    前記器機本体に設けられて、前記係止部材を前記係止位置と前記係止解除位置との間で進退させる操作部材と、
    を有するプラグを備えた器機。
  2. 前記器機本体の、第1の面における前記一対のスリットの一側部の周囲に、プラグ刃を収納位置に押し込むための、押込凹部が凹設されたことを特徴とする請求項1に記載のプラグを備えた器機。
  3. 前記器機本体に、器機本体側へ電気を導通するためのA接点部材を設けて、該A接点部材を収納位置にあるプラグの回転体の近傍に配置し、
    前記回転体に、前記プラグ刃が前記半開差込位置に位置するときに該A接点部材と接触する第1の接点端子部と、前記プラグ刃が前記全開差込位置に位置するときに該A接点部材と接触する第2の接点端子部と、を突設して、該第1の接点端子部、該第2接点端子部を前記プラグ刃に電気的に接続したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプラグを備えた器機。
  4. 前記器機本体に、器機本体側へ電気を導通するためのA接点部材を設けて、該A接点部材を収納位置にあるプラグの回転体の近傍に配置し、
    前記回転体に、前記プラグ刃が前記半開差込位置に位置するときに該A接点部材と接触する第1の接触位置から、前記プラグ刃が前記全開差込位置に位置するときに該A接点部材と接触する第2の接触位置にかけて、前記プラグ刃が引き出される方向回りに円弧状に突出する接点端子部を設けて、該接点端子部を前記プラグ刃に電気的に接続したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプラグを備えた器機。
  5. 前記半開差込位置を、前記収納位置と前記全開差込位置との間に複数箇所設けたことを特徴とする請求項1から請求項4のうち何れか一項に記載のプラグを備えた器機。
  6. 前記半開差込位置又は前記複数の半開差込位置のうち、何れか一つの半開差込位置は、前記プラグ刃が、前記第1の面に対して垂直若しくは略垂直に起立する位置とし、前記全開差込位置は前記第2の面に対して垂直若しくは略垂直に起立する位置としたことを特徴とする請求項1から請求項5のうち何れか一項に記載のプラグを備えた器機。
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