JP6144173B2 - プラグ変換アダプタ - Google Patents

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Description

本発明は、例えばAC電源コンセントに挿入するプラグなど、所定のタイプのプラグを別タイプのプラグに変換するために用いられるプラグ変換アダプタに関するものである。
世界には様々なタイプのAC電源コンセントが存在しているため、国内の電化製品を海外で使用する場合には、その国のAC電源コンセントと適合するようにプラグを変換するアダプタが必要となる。下記の特許文献1には、海外の様々な規格のAC電源コンセント(BF,B3,B,C,SE,O)と適合するように電極ピンの形状や配置,数などを変換できる海外コンセント用アダプタが記載されている。
特許第3946491号公報明細書
上述した特許文献1に記載されるアダプタは、電極差込口の間隔が異なる様々なタイプのAC電源コンセントと適合するように、電極ピン(プラグ端子)の間隔を調節できる構造となっている。一対の電極ピンは、例えば、アダプタのケース内部に設けられた一対のスライド部材に接続される。一対のスライド部材は、バネなどによって互いに離れる方向に付勢されている。一対のスライド部材の端部は、ケースの両側に開いた孔から押ボタンとして外部に突出している。この一対の押ボタンをバネ等の付勢力に逆らって押すことにより、一対の電極ピンの間隔を狭めることができる。
他方、海外のAC電源コンセントの中には、安全のため、電極ピンの差込口をシャッターによって開閉するものがある。例えば、イギリス,香港等で使用されているBFタイプのAC電源コンセントは、アース差込口に適当なピンを挿入しなければ、一対の電極ピン差込口のシャッターが開かない構造となっている。
また、BFタイプのAC電源コンセントの中には、上記と異なる仕組みでシャッターを開閉するものがある。すなわち、一対の電極ピンが一対の電極ピン差込口の両隅(互いに最も離れた隅)をシャッターの上から押すことによって、シャッターが開放する仕組みのシャッター構造である。このようなシャッター構造によれば、本来の角柱形状ではない電極ピン(特にBタイプ,Cタイプなどの断面が円形の電極ピン)の誤挿入が防止される。
ところが、一対の電極ピンが一対の電極ピン差込口の両隅を押すことでシャッターが開く構造を有したAC電源コンセント場合、上述した従来のアダプタでは、シャッターを開放させ難いという問題がある。すなわち、一対の電極ピンによって一対の電極ピン差込口の両隅を押そうとしても、従来のアダプタでは一対の電極ピンの間隔が変化し易くなっているため、両隅を適切に押すことが難しい場合がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電極ピンの形状が異なる複数タイプのプラグに対応可能であるとともに、一対の電極ピンが一対の電極ピン差込口の両隅を押すことでシャッターが開く構造を有したAC電源コンセントであっても容易にシャッターを開くことが可能なプラグ変換アダプタを提供することにある。
本発明に係るプラグ変換アダプタは、所定のタイプのプラグを複数の別タイプのプラグに変換可能なプラグ変換アダプタであって、前記所定のタイプのプラグを受け入れるソケットが設けられた第1ケーシングと、前記第1ケーシングから平行に突出し、前記別タイプのプラグの少なくとも一部を構成する一対の電極ピンと、前記一対の電極ピンと平行に伸びた一対のシャッター開放ピンと、前記一対のシャッター開放ピンと接続され、前記一対の電極ピンと平行な方向へ移動し得るように前記第1ケーシングに配置された第1可動部材と、前記一対のシャッター開放ピンが前記第1ケーシングの外部に突出した状態となる第1の位置にある場合、及び、前記一対のシャッター開放ピンが前記第1ケーシングの内部に収まった状態となる第2の位置にある場合において、前記第1可動部材を前記第1ケーシングに解除可能に固定する固定部材とを有する。
好適に、前記第1可動部材は、前記固定部材と嵌合し、前記第1可動部材から離れる方向への前記固定部材の移動を案内する嵌合部を有してよい。前記固定部材は、前記第1可動部材から最も離れた先端部に比べて幅広に形成された幅広部を有してよい。前記第1ケーシングは、前記一対の電極ピンと平行な方向に伸び、前記固定部材の前記先端部の貫通を許容しつつ前記幅広部の貫通を阻止する長孔と、前記第1可動部材が前記第1の位置にある場合において前記固定部材の前記幅広部と当接することにより、前記第1可動部材が前記第2の位置へ移動することを妨げる第1段差と、前記第1可動部材が前記第2の位置にある場合において前記固定部材の前記幅広部と当接することにより、前記第1可動部材が前記第1の位置へ移動することを妨げる第2段差とを有してよい。上記プラグ変換アダプタは、前記先端部が前記長孔を貫通するとともに、前記幅広部が前記長孔の縁に当接する方向へ向かって前記固定部材を付勢する第1弾性部材を有してよい。
好適に、前記第1可動部材の前記嵌合部は、前記一対の電極ピンの間に位置してよい。前記第1ケーシングは、前記一対の電極ピンの間において前記嵌合部を挟んで前記一対の電極ピンと平行に伸び、前記一対の電極ピンと平行な方向における前記嵌合部の移動を案内する一対の壁部を有してよい。
好適に、上記プラグ変換アダプタは、前記一対の電極ピンとともに前記別タイプのプラグを構成するアース差込口用ピンを備えた第2ケーシングを有してよい。前記第1ケーシングは、前記長孔が形成される面と対向する面において前記第2ケーシングを着脱自在に装着する装着部を有してよい。
好適に、上記プラグ変換アダプタは、前記一対の電極ピンをそれぞれ保持し、前記一対の電極ピンの平行を保ったまま前記一対の電極ピンの間隔を変化させる方向へ移動し得るように前記第1ケーシングに配置された一対の第2可動部材と、前記一対の第2可動部材を互いに離間する方向へ付勢する第2弾性部材とを有してよい。前記第1ケーシングは、前記一対の電極ピンが一定の可動範囲を超えて離間しないように前記一対の第2可動部材をそれぞれ係止する一対の係止部と、前記第2弾性部材の付勢方向における前記一対の第2可動部材の端部をそれぞれ外部に露出させる一対の開口部とを有してよい。前記一対のシャッター開放ピンは、前記一対の電極ピンの前記可動範囲より外側に配置されてよい。
本発明によれば、電極ピンの形状が異なる複数タイプのプラグに対応可能であるとともに、一対の電極ピンが一対の電極ピン差込口の両隅を押すことでシャッターが開く構造を有したAC電源コンセントであっても容易にシャッターを開くことができる。
本発明の実施形態に係るプラグ変換アダプタの一例を示す図である。図1Aは正面図を示し、図1Bは背面図を示し、図1Cは平面図を示し、図1Dは底面図を示し、図1Eは右側面図を示し、図1Fは左側面図を示す。 図1に示すプラグ変換アダプタを所定のタイプのAC電源コンセントに使用する場合の外観例を示す図である。図2AはAタイプ、図2BはOタイプ、図2CはO2タイプの場合の外観例をそれぞれ示す。 図1に示すプラグ変換アダプタをBタイプ,SEタイプ又はCタイプのAC電源コンセントに使用する場合の外観例を示す図である。 図1に示すプラグ変換アダプタをBFタイプのAC電源コンセントに使用する場合の外観例を示す図である。 図1に示すプラグ変換アダプタをB3タイプのAC電源コンセントに使用する場合の外観例を示す図である。 第1ケーシングの一部が取り外された状態を示す斜視図である。図6Aは一対のシャッター開放ピンが第1ケーシングの内部に収容されている場合を示し、図6Bは一対のシャッター開放ピンが第1ケーシングの外部に突出している場合を示す。 第1ケーシングの内部の構造を示す断面図である。図7Bは、一対の電極ピンと平行な面によってそれらの中央を切断した断面の要部であって、一対のシャッター開放ピンが第1ケーシングの外部に突出している場合を示す。図7Cは、図7Bと同じ断面の要部であって、一対のシャッター開放ピンが第1ケーシングの内部に収容されている場合を示す。図7Aは、図7BにおけるA−A線の断面を示す。 第1ケーシングの一部が取り外された状態を示す平面図である。図8Aは一対の電極ピンの間隔が最大の場合を示し、図8Bは一対の電極ピンの間隔が最小の場合を示す。
図1は、本発明の実施形態に係るプラグ変換アダプタの一例を示す図である。図1Aは正面図を示し、図1Bは背面図を示し、図1Cは平面図を示し、図1Dは底面図を示し、図1Eは右側面図を示し、図1Fは左側面図を示す。図1に示すプラグ変換アダプタは、それぞれソケットと電極ピンを備えた2つのケーシング(第1ケーシング10,第2ケーシング20)を有する。図1の例では、第1ケーシング10のソケット7(図6,図8)に第2ケーシング20の電極ピン24A,24B(図2,図4,図5)が挿入されている。第1ケーシング10と第2ケーシング20を図1のように合体させることで、全体のサイズがコンパクトになり、持ち運びが容易となる。
図2〜図5は、図1に示すプラグ変換アダプタを各種タイプのAC電源コンセント(A,O,O2,B,SE,C,BF,B3)に使用する場合の外観例を示す図である。図2AはAタイプ、図2BはOタイプ、図2CはO2タイプ、図3はBタイプ,SEタイプ又はCタイプ、図4はBFタイプ、図5はB3タイプの場合の外観例をそれぞれ示す。
Aタイプ,Oタイプ,O2タイプのAC電源コンセントについては、図2A〜図2Cに示すように、第2ケーシング20が単体で用いられる。Bタイプ,SEタイプ,CタイプのAC電源コンセントについては、図3に示すように、第1ケーシング10が単体で用いられる。BFタイプ,B3タイプのAC電源コンセントについては、図4,図5に示すように、第1ケーシング10と第2ケーシング20を組み合わせて使用される。
まず、第2ケーシング20について説明する。
第2ケーシング20は、薄い箱型の形状を有し、その1つの側面にソケット21(図1D)が設けられ、当該1つの側面と対向する側面に一対の電極ピン24A,24Bが設けられている(図2,図4,図5)。ソケット21は、所定のタイプの電源プラグが備える一対の電極ピンを受け入れるための一対のメスコンタクト21A,21Bを有する。一対の電極ピン24A,24Bは、それぞれ細長い板状の形状を有しており、第2ケーシング20の一側面から互いに平行に突出する。メスコンタクト21Aは電極ピン24Aと導通し、メスコンタクト21Bは電極ピン24Bと導通する。
一対の電極ピン24A,24Bは、その突出方向と平行な回転軸において回動できるように、第2ケーシング20においてそれぞれ回動自在に支持されている。そのため、一対の電極ピン24A,24Bは、図2A,図2Bに示すように、それぞれ面の傾きを調節できる。AタイプのAC電源コンセントに使用される場合、一対の電極ピン24A,24Bの面は互いに平行とされ、Oタイプ又はO2タイプのAC電源コンセントに使用される場合、一対の電極ピン24A,24Bの面は非平行に傾いた状態とされる。
また、第2ケーシング20には、O2タイプのAC電源コンセントにおいて使用されるアース差込口用ピン27が折り畳み自在に設けられている(図2C)。アース差込口用ピン27は、O2タイプのAC電源コンセントのアース差込口に挿入してシャッターを開放させるためのピンである。アース差込口用ピン27は、側面においてL型に曲がった板状の部材によって構成される。そのL型板状部材の一端は、第2ケーシング20における一対の電極ピン24A,24Bの中間において回転自在に支持されている。O2タイプのAC電源コンセントの場合、アース差込口用ピン27は、電極ピン24A,24Bと平行に突き出た状態とされる。それ以外のAC電源コンセントの場合、アース差込口用ピン27は、第2ケーシング20に設けられた溝の中に折り畳まれた状態とされる。
更に、第2ケーシング20には、BFタイプのAC電源コンセントに使用されるアース差込口用ピン25と、B3タイプのAC電源コンセントに使用されるアース差込口用ピン26とが、それぞれ折り畳み自在に設けられている(図2,図4,図5)。アース差込口用ピン25,26は、いずれも、アース差込口に挿入してシャッターを開放させるためのピンである。アース差込口用ピン25は細長い板状の形状を有し、アース差込口用ピン26は先端部が丸められた円柱状の形状を有する。
第2ケーシング20の対向する2つの側面(ソケット21と電極ピン24A,24Bが設けられていない側面)には、それぞれ溝が形成される。一方の溝の中では、アース差込口用ピン25の一端が回動自在に支持され、他方の溝の中では、アース差込口用ピン26の一端が回動自在に支持される。アース差込口用ピン25,26は、それぞれ使用時に第2ケーシング20の側面から突き出た状態とされ、未使用時には溝の中に折り畳まれた状態とされる。
第2ケーシング20においてソケット21が形成される側面部に近接した部分には、その側面部の縁と平行に伸びた溝22,23が形成される。この溝22,23は、第1ケーシング10に形成された突条16(図3)に嵌合可能である。溝22又は溝23と突条16とが嵌合されることによって、第2ケーシング20は第1ケーシング10に着脱自在に装着された状態となる(図4,図5)。アース差込口用ピン25が使用される場合、第2ケーシング20の溝23と第1ケーシング10の突条16とが嵌合され(図4)、アース差込口用ピン26が使用される場合は、第2ケーシング20の溝22と第1ケーシング10の突条16とが嵌合される(図5)。第1ケーシング10の突条16は、本発明における装着部の一例である。
第1ケーシング10の突条16は、後述する長孔6(図1B,図7)が形成される面と対向する面に形成されている。そのため、長孔6を貫通した固定部材4の先端部41(図1B,図7)は、第2ケーシング20を第1ケーシング10に装着させた状態でも第1ケーシング10の外側に露出した状態となり、容易に操作をすることが可能である。長孔6を貫通する固定部材4の先端部41は、BFタイプのAC電源コンセント(図4)において一対のシャッター開放ピン2A,2Bを一対の電極ピン1A,1Bとともに突出させる操作において使用される。
以上が、第2ケーシング20の説明である。
次に、第1ケーシング10について説明する。
第1ケーシング10は、第2ケーシング20と同様に薄い箱型の形状を有し、その1つの側面にソケット7(図6,図8)が設けられ、当該1つの側面と対向する側面に一対の電極ピン1A,1B(図3)が設けられている。第1ケーシング10の横幅は、ソケット7の側に比べて一対の電極ピン1A,1Bの側が狭くなっている。ソケット7は、所定のタイプの電源プラグが備える一対の電極ピンを受け入れるための一対のメスコンタクト7A,7B(図6,図8)を有する。一対の電極ピン1A,1Bは、それぞれ先端部が丸みを帯びた円柱状の形状を有しており、第1ケーシング10の一側面から互いに平行に突出している。メスコンタクト7Aは電極ピン1Aと導通し、メスコンタクト7Bは電極ピン1Bと導通する。
また、第1ケーシング10には、一対の電極ピン1A,1Bと平行に伸び、一対の電極ピン1A,1Bの各々と近接して配置された一対のシャッター開放ピン2A,2B(図4)が設けられている。一対のシャッター開放ピン2A,2Bは、BFタイプのAC電源コンセントにおいて、一対の電極ピン差込口の両隅(互いに最も離れた隅)をシャッターの上から押すことにより、シャッターを開放させるためのピンである。この一対のシャッター開放ピン2A,2Bは、第1ケーシング10の内部において、第1可動部材3(図6,図7)にそれぞれ接続される。第1ケーシング10の長孔6から突出した固定部材4の先端部41(図7)を操作して第1可動部材3を移動させることにより、一対のシャッター開放ピン2A,2Bを第1ケーシング10の外部に突出した状態にしたり(図4)、第1ケーシング10の内部に収容した状態にしたりすることができる(図3,図5)。
更に、第1ケーシング10には、一対の電極ピン1A,1Bをそれぞれ保持する一対の第2可動部材5A,5Bが設けられている(図1,図8)。一対の第2可動部材5A,5Bは、一対の電極ピン1A,1Bの平行を保ったまま一対の電極ピン1A,1Bの間隔を変化させる方向へ移動し得るように、第1ケーシング10の内部において移動可能に配置されている。この一対の第2可動部材5A,5Bを操作することにより、一対の電極ピン1A,1Bの間隔をAC電源コンセントのタイプ(B,SE,C,B3)に合わせて調節することができる(図3,図5)。
図6〜図8を参照して、第1ケーシング10の内部の構造を説明する。
図6は、第1ケーシング10の一部が取り外された状態を示す斜視図である。第1ケーシング10は、側面の中央付近において2つの部材(ケース部材11,12)に分かれている(図3〜図5)。図6の斜視図は、その一方(ケース部材12)を取り外した状態を示す。図6Aにおいて、一対のシャッター開放ピン2A,2Bは第1ケーシング10の内部に収容されており、図6Bにおいて、一対のシャッター開放ピン2A,2Bは第1ケーシング10の外部に突出している。
図7は、第1ケーシング10の内部の構造を示す断面図である。図7B,図7Cは、一対の電極ピン1A,1Bと平行な面によってそれらの中央を切断した場合の断面の要部を示し、図7Aは、図7BにおけるA−A線の断面を示す。図7Bにおいて、一対のシャッター開放ピン2A,2Bは第1ケーシング10の外部に突出しており、図7Cにおいて、一対のシャッター開放ピン2A,2Bは第1ケーシング10の内部に収容されている。なお、図7B,図7Cの断面図では、理解を容易にするため、電極ピン1Aの外形を点線で表し、その背後にあるシャッター開放ピン2Aが電極ピン1Aを透過して手前に見えるように図解している。
図8は、第1ケーシング10の一部(ケース部材12)が取り外された状態を示す平面図である。図8Aは一対の電極ピン1A,1Bの間隔が最大の場合を示し、図8Bは一対の電極ピン1A,1Bの間隔が最小の場合を示す。なお、図8A,図8Bの平面図では、理解を容易にするため、第2可動部材5A,第2可動部材5Bをそれぞれ斜線で表している。
第1ケーシング10の内部には、一対のシャッター開放ピン2A,2Bに接続される第1可動部材3と、その第1可動部材3の位置を解除可能に固定する固定部材4が設けられている。例えば、シャッター開放ピン2A,2Bと第1可動部材3は、適度な強度と絶縁性を有する合成樹脂などの材料によって一体に成形される。第1可動部材3は、一対の電極ピン1A,1Bと平行な方向へ移動し得るように第1ケーシング10の内部に配置される。そのため、第1可動部材3が第1ケーシング10の内部を移動すると、一対のシャッター開放ピン2A,2Bも一対の電極ピン1A,1Bと平行な方向に移動する。固定部材4は、この一対のシャッター開放ピン2A,2Bが第1ケーシング10の外部に突出した状態となる位置(第1の位置)にある場合、及び、一対のシャッター開放ピン2A,2Bが第1ケーシング10の内部に収まった状態となる位置(第2の位置)にある場合において、第1可動部材3を第1ケーシング10に解除可能に固定する。
第1可動部材3には、例えば図7Aに示すように、固定部材4と嵌合する嵌合部31が形成される。嵌合部31は、第1可動部材3から離れる方向への固定部材4の移動を案内する。固定部材4は、例えば円柱状の形状を有しており、嵌合部31には、その固定部材4と嵌合する円柱状の空洞が形成される。嵌合部31は、一対の電極ピン1A,1Bの間に位置しており、第1ケーシング10に形成された一対の壁部15A,15Bの間に挟まれている。一対の壁部15A,15Bは、一対の電極ピン1A,1Bの間に位置しており、嵌合部31を両側から挟んだ状態で一対の電極ピン1A,1Bと平行に伸びて形成される。一対の壁部15A,15Bは、一対の電極ピン1A,1Bと平行な方向における嵌合部31の移動を案内する。
固定部材4は、第1可動部材3から最も離れた位置にある先端部41と、その先端部41に比べて幅広に形成された幅広部42を有する。固定部材4の先端部41は、第1ケーシング10に形成された長孔6を貫通して、第1ケーシング10の外部に露出した状態となる。長孔6は、第1ケーシング10において一対の電極ピン1A,1Bと平行な方向に伸びて形成されており、固定部材4の先端部41の貫通を許容しつつ、幅広部42の貫通を阻止する。
固定部材4の幅広部42が当接する第1ケーシング10の内面には、第1段差71及び第2段差72が形成される。第1段差71は、第1可動部材3が第1の位置(一対のシャッター開放ピン2A,2Bが第1ケーシング10の外部に突出した状態となる位置)にある場合において固定部材4の幅広部42と当接することにより(図7B)、第1可動部材3が第1の位置から第2の位置(一対のシャッター開放ピン2A,2Bが第1ケーシング10の内部に収まった状態となる位置)へ移動することを妨げる。他方、第2段差72は、第1可動部材3が第2の位置にある場合において固定部材4の幅広部42と当接することにより(図7C)、第1可動部材3が第2の位置から第1の位置へ移動することを妨げる。この第1段差71と第2段差72は、例えば、長孔6を挟んで対向する位置にそれぞれ形成される。第1段差71と第2段差72の間には、固定部材4の幅広部42が接触しながら円滑に移動できる平らな面73が設けられている。
また、第1ケーシング10には、固定部材4を第1可動部材3から離れる方向に付勢する第1弾性部材8が設けられている。第1弾性部材8は、例えば、金属のスプリング(バネ)などを用いて構成される。第1弾性部材8は、先端部41が長孔6を貫通する方向であって、幅広部42が長孔6の縁に当接する方向に向かって固定部材4を付勢する。固定部材4の幅広部42が第1段差71や第2段差72と当接している場合には、第1弾性部材8の付勢力に抗して固定部材4を第1可動部材3へ近づける方向に押し戻して、幅広部42をこれらの段差から離間させない限り、第1可動部材3の位置は固定されたままとなる。
更に、第1ケーシング10には、一対の電極ピン1A,1Bそれぞれ保持する一対の第2可動部材5A,5Bと、その第2可動部材5A,5Bを互いに離間する方向へ付勢するスプリング等の第2弾性部材9が設けられている。一対の第2可動部材5A,5Bは、一対の電極ピン1A,1Bの平行を保ったまま一対の電極ピン1A,1Bの間隔を変化させる方向へ移動し得るように、第1ケーシング10の内部において移動可能に配置されている。
また、第1ケーシング10には、第2弾性部材9の付勢力によって互いに離間する方向に移動する一対の電極ピン1A,1Bの可動範囲を制限するために、一対の係止部13A,13Bが形成される。一対の係止部13A,13Bは、第2弾性部材9の付勢力を受けた一対の第2可動部材5A,5Bを係止することによって、一対の電極ピン1A,1Bの可動範囲を一定範囲内に制限する。一対の係止部13A,13Bが一対の第2可動部材5A,5Bを係止した状態において、一対の電極ピン1A,1Bの間隔は最大となる(図8A)。
図8の例において、係止部13Aは、第2可動部材5Aの胴部51Aの貫通を許容するとともに、その胴部51Aより内側に位置する第2可動部材5Aの幅広部52Aの貫通を阻止するように形成された貫通孔を有する。また、係止部13Bは、第2可動部材5Bの胴部51Bの貫通を許容するとともに、その胴部51Bより内側に位置する第2可動部材5Bの幅広部52Bの貫通を阻止するように形成された貫通孔を有する。
第2弾性部材9の付勢方向における一対の第2可動部材5A,5Bの端部は、第1ケーシング10に形成された一対の開口部14A,14Bにおいて外部に露出する。この外部に露出した第2可動部材5A,5Bの端部を、第2弾性部材9の付勢力に抗して第1ケーシング10の内側方向へ押し戻すことにより、一対の電極ピン1A,1Bの間隔が狭められる。
一対のシャッター開放ピン2A,2Bは、一対の係止部13A,13Bによって制限された一対の電極ピン1A,1Bの可動範囲より外側に配置される。そのため、一対の電極ピン1A,1Bの間隔が最大となる場合でも(図8A)、一対のシャッター開放ピン2A,2Bは一対の電極ピン1A,1Bによって圧迫されることがなく、固定部材4の先端部42の操作によって円滑に移動することができる。
以上説明したように、本実施形態に係るプラグ変換アダプタによれば、一対の電極ピン1A,1Bと平行に伸びた一対のシャッター開放ピン2A,2Bを第1ケーシング10の外部に突出させた状態とし、一対のシャッター開放ピン2A,2Bをその位置に固定させることができる。そのため、一対の電極ピン差込口の両隅(互いに最も離れた隅)をシャッターの上から押すことによりシャッターを開放させるタイプ(BFタイプ等)のAC電源コンセントであっても、一対のシャッター開放ピン2A,2Bを利用して容易にシャッターを開くことができる。
また、本実施形態に係るプラグ変換アダプタによれば、一対のシャッター開放ピン2A,2Bを第1ケーシング10の内部に収めた状態とし、一対のシャッター開放ピン2A,2Bをその位置に固定させることができる。そのため、シャッター開放ピン2A,2Bが不要なBFタイプ以外のAC電源コンセント(B,SE,C,B3等)にも、本実施形態に係るプラグ変換アダプタは使用可能である。
また、本実施形態に係るプラグ変換アダプタによれば、一対のシャッター開放ピン2A,2Bが一対の電極ピン1A,1Bと平行に移動して第1ケーシング10の内部に収容されるため、一対のシャッター開放ピン2A,2Bの収納スペースが小さくなり、サイズを小型化できる。
また、本実施形態に係るプラグ変換アダプタによれば、長孔6において固定部材4の先端部41を第1ケーシング10の外部に露出させていることから、固定部材4に複数の機能(第1可動部材3の固定機能、第1可動部材3の操作機能)を持たせることが可能となる。従って、これらの機能のために別個の部材を設ける場合に比べて部品点数を削減し、サイズを小型化できる。
また、本実施形態に係るプラグ変換アダプタによれば、第1ケーシング10に設けた一対の壁部15A,15Bによって嵌合部31の移動を案内させていることから、一対のシャッター開放ピン2A,2Bをより安定に移動させることができる。嵌合部31に複数の機能(固定部材4の案内機能、第1可動部材3の案内機能)を持たせることにより、部品点数の削減とサイズの小型化を図ることができる。
また、本実施形態に係るプラグ変換アダプタによれば、一対の電極ピン1A,1Bの間隔を一対の第2可動部材5A,5Bの操作によって調節できるため、より多くのタイプのAC電源コンセントに使用可能である。しかも、一対のシャッター開放ピン2A,2Bが一対の電極ピン1A,1Bの可動範囲より外側に配置されているため、一対の電極ピン1A,1Bの状態に関わりなく一対のシャッター開放ピン2A,2Bを円滑に移動させることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々のバリエーションを含んでいる。すなわち、ピンや各部材、ケーシング等の形状、サイズ、間隔、配置等は一例であり、上記以外の様々な形態も本発明のバリエーションを構成し得る。
1A,1B,24A,24B…電極ピン、2A,2B…シャッター開放ピン、3…第1可動部材、31…嵌合部、4…固定部材、41…先端部、42…幅広部、5A,5B…第2可動部材、51A,51B…胴部、52A,52B…幅広部、6…長孔、7…ソケット、7A,7B…メスコンタクト、8…第1弾性部材、9…第2弾性部材、10…第1ケーシング、11,12…ケース部材、14A,14B…開口部、16…突条、20…第2ケーシング、21…ソケット、21A,21B…メスコンタクト、22,23…溝、25〜27…アース差込口用ピン、71…第1段差、72…第2段差。

Claims (5)

  1. 所定のタイプのプラグを複数の別タイプのプラグに変換可能なプラグ変換アダプタであって、
    前記所定のタイプのプラグを受け入れるソケットが設けられた第1ケーシングと、
    前記第1ケーシングから平行に突出し、前記別タイプのプラグの少なくとも一部を構成する一対の電極ピンと、
    前記一対の電極ピンと平行に伸びた一対のシャッター開放ピンと、
    前記一対のシャッター開放ピンと接続され、前記一対の電極ピンと平行な方向へ移動し得るように前記第1ケーシングに配置された第1可動部材と、
    前記一対のシャッター開放ピンが前記第1ケーシングの外部に突出した状態となる第1の位置にある場合、及び、前記一対のシャッター開放ピンが前記第1ケーシングの内部に収まった状態となる第2の位置にある場合において、前記第1可動部材を前記第1ケーシングに解除可能に固定する固定部材と
    を有するプラグ変換アダプタ。
  2. 前記第1可動部材は、前記固定部材と嵌合し、前記第1可動部材から離れる方向への前記固定部材の移動を案内する嵌合部を有し、
    前記固定部材は、前記第1可動部材から最も離れた先端部に比べて幅広に形成された幅広部を有し、
    前記第1ケーシングは、
    前記一対の電極ピンと平行な方向に伸び、前記固定部材の前記先端部の貫通を許容しつつ前記幅広部の貫通を阻止する長孔と、
    前記第1可動部材が前記第1の位置にある場合において前記固定部材の前記幅広部と当接することにより、前記第1可動部材が前記第2の位置へ移動することを妨げる第1段差と、
    前記第1可動部材が前記第2の位置にある場合において前記固定部材の前記幅広部と当接することにより、前記第1可動部材が前記第1の位置へ移動することを妨げる第2段差と
    を有し、
    前記先端部が前記長孔を貫通するとともに、前記幅広部が前記長孔の縁に当接する方向へ向かって前記固定部材を付勢する第1弾性部材を有する、
    請求項1に記載のプラグ変換アダプタ。
  3. 前記第1可動部材の前記嵌合部は、前記一対の電極ピンの間に位置しており、
    前記第1ケーシングは、前記一対の電極ピンの間において前記嵌合部を挟んで前記一対の電極ピンと平行に伸び、前記一対の電極ピンと平行な方向における前記嵌合部の移動を案内する一対の壁部を有する、
    請求項2に記載のプラグ変換アダプタ。
  4. 前記一対の電極ピンとともに前記別タイプのプラグを構成するアース差込口用ピンを備えた第2ケーシングを有し、
    前記第1ケーシングは、前記長孔が形成される面と対向する面において前記第2ケーシングを着脱自在に装着する装着部を有する
    請求項2又は3に記載のプラグ変換アダプタ。
  5. 前記一対の電極ピンをそれぞれ保持し、前記一対の電極ピンの平行を保ったまま前記一対の電極ピンの間隔を変化させる方向へ移動し得るように前記第1ケーシングに配置された一対の第2可動部材と、
    前記一対の第2可動部材を互いに離間する方向へ付勢する第2弾性部材と
    を有し、
    前記第1ケーシングは、
    前記一対の電極ピンが一定の可動範囲を超えて離間しないように前記一対の第2可動部材をそれぞれ係止する一対の係止部と、
    前記第2弾性部材の付勢方向における前記一対の第2可動部材の端部をそれぞれ外部に露出させる一対の開口部と
    を有し、
    前記一対のシャッター開放ピンは、前記一対の電極ピンの前記可動範囲より外側に配置される、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載のプラグ変換アダプタ。

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