JP3931082B2 - 携帯電話機 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は携帯電話機に係り、特に、バックグラウンド処理を実行する機能を有した携帯電話機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、携帯電話機は特定のユーザ操作中(例えば、メール作成時や機能設定時等)に特定の割込みが発生した場合(例えば、メールの着信等)にその割込みに対応する処理を、当該ユーザ操作を妨げないように行う。これを「バックグラウンド処理」という。
従来の携帯電話機では、ユーザ操作中等にバックグラウンド処理を要するイベントが発生した場合、イベントが発生したことをユーザに通知するために、ピクト表示を行っていた。ピクト表示とは、着信音を鳴動したり、画面を切り替えることなく、各種イベントの発生をユーザに通知するための表示機能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ピクト表示を消去するための操作を行う前に、新たにイベントが発生した場合には、そのピクト状態が上書きされるだけであった。
具体的に説明すると、従来の携帯電話機では、メール作成中や機能設定中にメールを受信した場合、その旨を通知するピクト表示を行い、ユーザが当該メールを確認するまではそのピクトを表示したままにしていた。したがって、ピクト表示中に新たなイベント(例えば、新たなメールの受信)が発生しても、ユーザはその旨を知ることができなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、端末状態に依らず、バックグランドで処理するイベントの発生をユーザに通知することのできる携帯電話機を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本願発明は、次のような手段を用いる。
未読の電子メール、ウェブ情報、またはステーション情報が存在する場合、表示部の所定の位置にそれぞれ、メールピクト、ウェブ情報ピクト、またはステーション情報ピクトを表示させて、未読の旨を通知する機能を具備した携帯電話機において、
前記未読の電子メール、ウェブ情報、またはステーション情報の存在をそれぞれのピクトに表示することにより、その旨を通知する通知手段と、
電子メール、ウェブ情報、またはステーション情報を受信したとき、
前記通知手段は、
前記メールピクト、ウェブ情報ピクト、またはステーション情報ピクトが点灯表示されていない場合は、前記ピクトを点灯表示し、
前記メールピクト、ウェブ情報ピクト、またはステーション情報ピクトが点灯表示されている場合は、
前記メールピクト、ウェブ情報ピクト、またはステーション情報ピクトのうち、前記受信した情報に対応するピクトを点灯表示から点滅表示へと移行させ、未読の情報がある場合に新たな電子メール、ウェブ情報、またはステーション情報を受信した旨を通知するとともに、
前記受信した情報の確認がなされたとき、またはピクト点滅開始から所定の時間が経過したときには、ピクトの点滅を停止して、前記メールピクト、ウェブ情報ピクト、またはステーション情報ピクトを点灯表示させる、
ことを特徴とする携帯電話機とした。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に図1乃至図5を参照して本発明による通信端末の実施の形態を詳細に説明する。ここで、図1は本発明の実施の形態である携帯電話機を示す機能ブロック図、図2は本発明の実施の形態である携帯電話機の表示部を表した図、図3乃至図5は本発明の実施の形態を説明するフローチャートである。
【0007】
図1を参照すると、本発明の実施の形態である携帯電話機の機能ブロック図が示されている。同図において、アンテナが接続される送受信回路部10は、移動通信端末における送受信処理を、CPUを内蔵した制御部12に制御されることにより行う回路である。すなわち、送受信回路部10は音声や文字メールまたは各種情報や制御信号等を変調してアンテナより送出したり、アンテナより受信した音声メールや文字メールまたは各種情報や制御信号等を復調して制御部12に出力する。
【0008】
制御部12は、例えばフラッシュメモリ14に記憶されたプログラムやデータに従って、キー操作部24および送受信回路部10からの制御信号により動作し、送受信回路部10、表示部ドライバ18および音声処理部26を制御する。また、制御部12はRAM16に接続され、RAM16をフラッシュメモリ14に記憶されたプログラムを実行するときのワークエリアとして使用する。フラッシュメモリ14は、メールセンタから受信した文字メールや文字パターン(英、数字も含む)/アイコン(図形)などのフォント情報を記憶し、さらに電話帳メモリとしても使用され、複数の電話番号および氏名等を記憶する。さらに、カメラ42で撮影し、画像処理部40で処理した画像データもフラッシュメモリ14に記憶される。
【0009】
表示部ドライバ18は制御部12の制御に従って表示部22を駆動してこれの表示を行う。すなわち、表示部ドライバ18は、制御部12からの制御信号に対応する文字パターン(英、数字も含む)やアイコン(図形)パターンをフラッシュメモリ14から読み出し、表示部22に表示する。音声処理部26は、スピーカ28およびマイク30に接続され、制御部12から入力した音声信号を増幅してスピーカ28で出力したり、マイク30で入力した音声信号を増幅して制御部12に出力する処理を行う。
【0010】
照明32はキー押下時や着信時等に制御部12によって点灯、消灯制御され、点灯するとキー操作部24および表示部22を明るく照明する。バイブレータ34は制御部12に接続され、この制御部12の制御の下、着信時に振動してそれを知らせる。リンガ又はスピーカ36は制御部12によって制御され、着信時に鳴動してそれを知らせる。着信LED(着信発光ダイオード)38は制御部12に接続され、この制御部12による制御の下、着信時等に点滅してそれを知らせる。
図2は本発明の実施の形態である携帯電話機の表示部22を表した図である。同図はメール作成中の画面状態を表したものである。メール作成中の画面は、画面上部201・画面中央部207・画面下部211の3つの領域に大別される。
【0011】
本実施の形態では画面上部201をピクト行と称す。ピクト行にはアンテナピクト203、メールピクト205a、ウェブ情報ピクト205b、ステーション情報ピクト205c等が表示される。アンテナピクト203は電波の受信強度を表すためのピクトである。メールピクト205aは未読メールの有無を表し、ユーザが未読メールを全て確認するまで表示状態が続く。ウェブ情報ピクト205bは未読のウェブ情報の有無を表し、ユーザが未読のウェブ情報を全て確認するまで表示状態が続く。ステーション情報ピクト205cは未読のステーション情報の有無を表し、ユーザが未読のステーション情報を確認するまで表示状態が続く。
【0012】
画面中央部207は主にメールの宛先・タイトル・本文等の編集に使用する。図2の場合、画面中央部207の1行目には「おはよう!今日も一日」と入力確定したときの状態が表示されている。画面中央部207の最終行には入力候補の文字が表示される。図2の場合、カーソル209のみ表示されており、入力候補の文字はない。さらに、本実施の形態では画面下部211をナビ行と称し、使用可能キーの名称、そのキーを押下したときの動作、入力モード等が表示される。
【0013】
本発明の実施の形態である携帯電話機は、ユーザ操作中にバックグランド処理を要するイベントが発生し、その旨を通知している間に新たなバックグランド処理を要する新たなイベントが発生した場合にも、そのイベントの発生をも通知することができる。図2乃至図5を参照し、バックグラウンド処理として、メールの受信(1)〜ステーション情報の受信(3)を実行したときの説明を行う。
【0014】
(1)ユーザ操作中にメールを受信したとき(図2及び図3参照)。
▲1▼ユーザ操作中(メール作成中)にバックグランド処理を要するイベント(メールの受信)が発生すると、ピクト行にメールピクト205aを表示する。
▲2▼▲1▼で受信したメールを確認せず、メールの作成を続行し、その間に新たなバックグランド処理を要するイベントが発生した場合(新たなメールを受信した場合)、メールピクト205aを点滅させる。
【0015】
図3を参照しながら、ユーザ操作中にメールを受信したときの処理動作を説明する。本発明の実施の形態である携帯電話機は、ユーザ操作中にメールを受信すると(S301)、メールピクト205aのピクト状態を判定する(S303)。
S303の結果、ピクト状態が「ピクト非表示中」になっている場合にはメールピクト205aを表示して(S305)、ピクト状態を「ピクト表示中」する(S309)。
【0016】
S311でユーザが新着メール(S301で受信したメール)を確認すれば、メールピクト205aを消去して(S313)処理を終了する(S327)。
S311でユーザが新着メール(S301で受信したメール)を確認しなかった場合にはS309の処理に戻る。
S303の結果、ピクト状態が「ピクト表示中」になっている場合にはタイマを起動して(S307)、メールピクト205aを点滅させる(S315)。
【0017】
S317でユーザが新着メール(S301で受信したメール)その他未読メールを確認すれば、メールピクト205aの点滅を停止して(S319)、メールピクト205aを表示する(S323)。
そして、S325において、ユーザが未読メールを全て確認すればメールピクト205aを消去して(S313)処理を終了する(S327)。一方、S325において、ユーザが確認していない未読メールがあれば、S323に戻ってメールピクト205aを表示する(S323)。
【0018】
一方、S317でユーザが新着メール(S301で受信したメール)も、その他の未読メールも確認せず、S321でタイムアウトになった場合にはメールピクト205aの点滅を停止して(S319)、メールピクト205aを表示する(S323)。S323以降の処理は前述したので省略する。S321でタイムアウトにならなかった場合にはメールピクト205aを点滅させる処理(S315)に戻る。S315以降の処理は前述したので省略する。
【0019】
(2)ユーザ操作中にウェブ情報を受信したとき(図2及び図4参照)。
▲1▼ユーザ操作中(メール作成中)にバックグランド処理を要するイベント(ウェブ情報の受信)が発生すると、ピクト行にウェブ情報ピクト205bを表示する。
▲2▼▲1▼で受信したウェブ情報を確認せず、メールの作成を続行し、その間に新たなバックグランド処理を要するイベントが発生した場合(新たなウェブ情報を受信した場合)、ウェブ情報ピクト205bを点滅させる。
ここで、上記のウェブ情報は、本発明の出願人による特許出願(特願2000−259778)の願書に添付した明細書に記載している「ウェブ情報」を指す。
【0020】
図4を参照しながら、ユーザ操作中にウェブ情報を受信したときの処理動作を説明する。本発明の実施の形態である携帯電話機は、ユーザ操作中にウェブ情報を受信すると(S401)、ウェブ情報ピクト205bのピクト状態を判定する(S403)。
S403の結果、ピクト状態が「ピクト非表示中」になっている場合にはウェブ情報ピクト205bを表示して(S405)、ピクト状態を「ピクト表示中」する(S409)。
S411でユーザが新着ウェブ情報(S401で受信したウェブ情報)を確認すれば、ウェブ情報ピクト205bを消去して(S413)処理を終了する(S427)。
【0021】
S411でユーザが新着ウェブ情報(S401で受信したウェブ情報)を確認しなかった場合にはS409の処理に戻る。
S403の結果、ピクト状態が「ピクト表示中」になっている場合にはタイマを起動して(S407)、ウェブ情報ピクト205bを点滅させる(S415)。
S417でユーザが新着ウェブ情報(S401で受信したウェブ情報)その他未読ウェブ情報を確認すれば、ウェブ情報ピクト205bの点滅を停止して(S419)、ウェブ情報ピクト205bを表示する(S423)。
【0022】
そして、S425において、ユーザが未読ウェブ情報を全て確認すればウェブ情報ピクト205bを消去して(S413)処理を終了する(S427)。一方、S425において、ユーザが確認していない未読ウェブ情報があれば、S423に戻ってウェブ情報ピクト205bを表示する(S423)。
【0023】
一方、S417でユーザが新着ウェブ情報(S401で受信したウェブ情報)も、その他の未読ウェブ情報も確認せず、S421でタイムアウトになった場合にはウェブ情報ピクト205bの点滅を停止して(S419)、ウェブ情報ピクト205bを表示する(S423)。S423以降の処理は前述したので省略する。S421でタイムアウトにならなかった場合にはウェブ情報ピクト205bを点滅させる処理(S415)に戻る。S415以降の処理は前述したので省略する。
【0024】
(3)ユーザ操作中にステーション情報を受信したとき(図2及び図5参照)。
▲1▼ユーザ操作中(メール作成中)にバックグランド処理を要するイベント(ステーション情報の受信)が発生すると、ピクト行にステーション情報ピクト205cを表示する。
▲2▼▲1▼で受信したステーション情報を確認せず、メールの作成を続行し、その間に新たなバックグランド処理を要するイベントが発生した場合(新たなステーション情報を受信した場合)、ステーション情報ピクト205cを点滅させる。
ここで、上記のステーション情報は、本発明の出願人による特許出願(特願2000−259778)の願書に添付した明細書に記載している「ステーション情報」を指す。
【0025】
図5を参照しながら、ユーザ操作中にステーション情報を受信したときの処理動作を説明する。本発明の実施の形態である携帯電話機は、ユーザ操作中にステーション情報を受信すると(S501)、ステーション情報ピクト205cのピクト状態を判定する(S503)。
S503の結果、ピクト状態が「ピクト非表示中」になっている場合にはステーション情報ピクト205cを表示して(S505)、ピクト状態を「ピクト表示中」する(S509)。
【0026】
S511でユーザが新着ステーション情報(S501で受信したステーション情報)を確認すれば、ステーション情報ピクト205cを消去して(S513)処理を終了する(S527)。
S511でユーザが新着ステーション情報(S501で受信したステーション情報)を確認しなかった場合にはS509の処理に戻る。
S503の結果、ピクト状態が「ピクト表示中」になっている場合にはタイマを起動して(S507)、ステーション情報ピクト205cを点滅させる(S515)。
【0027】
S517でユーザが新着ステーション情報(S501で受信したステーション情報)その他未読ステーション情報を確認すれば、ステーション情報ピクト205cの点滅を停止して(S519)、ステーション情報ピクト205cを表示する(S523)。
そして、S525において、ユーザが未読ステーション情報を全て確認すればステーション情報ピクト205cを消去して(S513)処理を終了する(S527)。一方、S525において、ユーザが確認していない未読ステーション情報があれば、S523に戻ってステーション情報ピクト205cを表示する(S523)。
【0028】
一方、S517でユーザが新着ステーション情報(S501で受信したステーション情報)も、その他の未読ステーション情報も確認せず、S521でタイムアウトになった場合にはステーション情報ピクト205cの点滅を停止して(S519)、ステーション情報ピクト205cを表示する(S523)。S523以降の処理は前述したので省略する。S521でタイムアウトにならなかった場合にはステーション情報ピクト205cを点滅させる処理(S515)に戻る。S515以降の処理は前述したので省略する。
【0029】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記説明に限定されず、例えば、本実施の形態ではバックグラウンド処理を要するイベント(メール受信、ウェブ情報受信、ステーション情報受信)の通知をピクトを点滅させることにより行ったが(図3のS315、図4のS415、図5のS515)、着信音を鳴動させたり、バイブレータを振動させる等して通知することも可能である。
また、本実施の形態で用いたバックグラウンド処理を要するイベント(メール受信、ウェブ情報受信、ステーション情報受信)は一例に過ぎず、アラーム起動等のイベントが発生したときも同様の通知を行うことは明らかである。
【0030】
【発明の効果】
このように、本発明によれば、端末状態に依らず、バックグランドで処理するイベントの発生をユーザに通知することのできる携帯電話機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である携帯電話機の機能ブロック図。
【図2】本発明の実施の形態である携帯電話機の表示部を表した図
【図3】本発明の実施の形態を説明するフローチャート。
【図4】本発明の実施の形態を説明するフローチャート。
【図5】本発明の実施の形態を説明するフローチャート。
【符号の説明】
12 制御部
14 フラッシュメモリ
16 RAM
22 表示部
Claims (1)
- 未読の電子メール、ウェブ情報、またはステーション情報が存在する場合、表示部の所定の位置に、それぞれ、メールピクト、ウェブ情報ピクト、またはステーション情報ピクトを表示させて、未読の旨を通知する機能を具備した携帯電話機において、
前記未読の電子メール、ウェブ情報、またはステーション情報の存在をそれぞれのピクトに表示することにより、その旨を通知する通知手段と、
電子メール、ウェブ情報、またはステーション情報を受信したとき、
前記通知手段は、
前記メールピクト、ウェブ情報ピクト、またはステーション情報ピクトが点灯表示されていない場合は、前記ピクトを点灯表示し、
前記メールピクト、ウェブ情報ピクト、またはステーション情報ピクトが点灯表示されている場合は、
前記メールピクト、ウェブ情報ピクト、またはステーション情報ピクトのうち、前記受信した情報に対応するピクトを点灯表示から点滅表示へと移行させ、未読の情報がある場合に新たな電子メール、ウェブ情報、またはステーション情報を受信した旨を通知するとともに、
前記受信した情報の確認がなされたとき、またはピクト点滅開始から所定の時間が経過したときには、ピクトの点滅を停止して、前記メールピクト、ウェブ情報ピクト、またはステーション情報ピクトを点灯表示させる、
ことを特徴とする携帯電話機。
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