JP3997277B2 - 移動通信端末 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は移動通信端末に係り、特に、最寄りの基地局から配信されるステーション情報を自動的に受信する機能を具備した移動通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、移動通信端末(特に、携帯電話機)向けの情報提供サービスが急速に普及している。そして、これに伴い端末本体の機能も進化し、多種多様な情報サービスを受けることが可能になっている。提供される情報サービスは天気予報からスポーツニュース・交通情報まで、そのジャンルにおいても多岐に及んでおり、ユーザは移動中や外出先でも様々な情報を取得することができる。また、情報提供者が優先度を高く設定した情報(強制表示情報)を携帯電話機に自動的に表示することも可能になった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特に複数の強制表示情報を同時に受信した直後に、別の画面を表示させたり別の操作を行いたい場合など、上記強制表示情報を簡単に画面上から外せなければ利便性に欠けるものとなる。
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、簡易な操作で強制表示情報を未読のまま表示部から外すことを可能にすることで、ユーザの見たい画面、やりたい操作を優先させることのできる移動通信端末を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は課題を解決するため、次のような手段を用いる。
(1)情報提供者によって優先度が高く設定された強制表示情報を基地局から受信し、前記強制表示情報が複数重なった場合には予め定められた規則に基づいて表示し、前記強制表示情報をメモリに保持してその内容を後に呼び出して確認可能とする移動通信端末において、
所定のキーが押下されたとき、表示中の強制表示情報を未読のままメモリに保存して、待ち受け状態に移行する手段と、
所定のキーとは異なる別のキーが押下されたとき、表示中の強制表示情報を未読のままメモリに保存して、未表示の強制表示情報を表示する手段と、の少なくともどちらか一方を具備し、
前記いずれかの手段の操作によって未読のまま前記メモリに保持された前記強制表示情報は、呼び出されたときに既読の強制表示情報と識別可能な状態で表示される。
(2)(1)の移動通信端末においては、強制表示情報が複数重なった場合に前記所定のキーが押下されたときに未表示の強制表示情報があり、かつ前記所定のキー押下後にユーザ操作のない待ち受け状態が所定時間続いたとき、未表示の強制表示情報を表示する手段を具備することが好ましい。
【0005】
(3)(1)または(2)の移動通信端末においては、強制表示情報が複数重なった場合に、前記別のキーが押下されたときに未表示の強制表示情報がなければ、待ち受け状態に移行する手段を具備することが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に図1〜7を参照して本発明による移動通信端末の実施の形態を詳細に説明する。ここで、図1は本発明の実施の形態としての携帯電話機を示す機能ブロック図、図2は本実施の形態である携帯電話機に提供される情報サービスの概要図、図3及び図4は本発明の実施の形態を説明するための画面遷移図、図5は強制表示の順番を説明するための図、図6及び図7は本発明の実施の形態を説明するための画面遷移図である。
【0007】
図1を参照すると、本発明による移動通信端末を携帯電話機に適用した実施の形態を示す機能ブロック図が示されている。同図において、アンテナが接続される送受信回路部10は、移動通信端末における送受信処理を、CPUを内臓した制御部12に制御されることにより行う回路である。すなわち、送受信回路部10は音声メッセージや文字メッセージまたは制御信号等を高周波により変調してアンテナより送出したり、アンテナより受信した音声メッセージや文字メッセージまたは制御信号等を復調して制御部12に出力する。
【0008】
制御部12は、フラッシュメモリ14に記憶されたプログラムやデータに従って、キー操作部24および送受信回路部10からの制御信号により動作し、送受信回路部10、LCDドライバ18および音声処理部26を制御する。また、制御部12はRAM16に接続され、RAM16をフラッシュメモリ14に記憶されたプログラムを実行するときのワークエリアとして使用する。RAM16には、文字入力の際の辞書機能の1つである学習機能データも記憶される。フラッシュメモリ14は、メッセージセンタから受信した文字メッセージや文字パターン(英、数字も含む)/アイコン(図形)などのフォント情報を記憶し、さらに電話帳メモリとしても使用され、複数の電話番号および氏名等を記憶する。
【0009】
LCDドライバ18は制御部12の制御に従ってLCD表示部22を駆動してこれの表示を行う。すなわち、LCDドライバ18は、制御部12からの制御信号に対応する文字パターン(英、数字も含む)やアイコン(図形)パターンをフラッシュメモリ14から読み出し、LCD表示部22に表示する。音声処理部26は、スピーカ28およびマイク30に接続され、制御部12から入力した音声信号を増幅してスピーカ28で出力したり、マイク30で入力した音声信号を増幅して制御部12に出力する処理を行う。
【0010】
照明32はキー押下時や着信時等に制御部12によって点灯、消灯制御され、点灯するとキー操作部24およびLCD表示部22を明るく照明する。バイブレータ34は制御部12に接続され、この制御部12の制御の下、着信時等に振動してそれを知らせる。リンガ又はスピーカ36は制御部12によって制御され、着信時等に鳴動してそれを知らせる。着信LED(着信発光ダイオード)38は制御部12に接続され、この制御部12による制御の下、着信時等に点滅してそれを知らせる。
【0011】
図2(a)〜(c)は図1で説明した携帯電話機で受けることのできる情報提供サービスの具体例である。同図(a)に示すのがリクエストサービスの概要図であり、(b)に示すのが自動配信サービスの概要図であり、(c)に示すのがステーションサービスの概要図である。
図2(a)のリクエストサービスは、携帯電話機200のLCD表示部22にメニューリストを表示させ、キー操作部24を使って当該メニューを選択したり、キーワードを入力するなどしてリクエストメッセージ201を情報サービスセンタ203に送信し、リクエストメッセージ201を受取った情報サービスセンタ203が蓄積している情報を携帯電話機200に配信する仕組みになっている。
【0012】
図2(b)の自動配信サービスでは、携帯電話機200のLCD表示部22にメニューを表示させ、キー操作部24を使って取得したい情報の種類や受け取りたい日時などを入力し、設定メッセージ205として情報サービスセンタ203に送信する。設定メッセージ205を受取った情報サービスセンタ203は指定日時がきたら、蓄積している所定の種類の情報を携帯電話機200に自動的に配信する仕組みになっている。
【0013】
図2(c)のステーションサービスは、同図(a)リクエストサービスや(b)自動配信サービスのようなリクエスト・アクセス型の情報提供サービスとは異なり、情報提供者209が発信した情報を基地局207が受け取り、基地局207から配信されるその情報を携帯電話機200が自動的に受信する仕組みになっている。
【0014】
図3は携帯電話機200のキー操作部24の拡大図である。チェックキー301はLCD表示部22にリストメニューを表示させる時などに押下する機能キーであり、事業者サービスキー303はテンキー311を続けて押下することにより所定の操作画面に移行するための機能キーであり、モードセット(MODE/SET)キー309は各項目を選択したり確定したりするときに使用する多方向操作キーである。また、オンフックキー305は電話を切るときなどに押下するキー、オフフックキー307は電話を受けたり、情報サービスセンタ203との通信を開始したりするとき等に押下するキーである。その他、テンキー311は相手先の電話番号を入力したり、送信メッセージを入力するときなどに押下するキーである。以下、本実施の形態では図3で用いたキー名称と符号とを引用する。
【0015】
次に、図4の携帯電話機200のLCD表示部22の画面遷移図を参照して、メインリストから当該ステーション情報を確認するときの操作例を説明する。図示しない待ち受け画面において、事業者サービスキー303→「3」と表記されたテンキー311の順でキーを押下すると、メニュー選択画面401が表示される。同画面の1行目には選択中のアイコンの機能名(ステーション)が表示され、その下に左端からメールアイコン、ウェブアイコン、ステーションサービスアイコンの3つのアイコンが表示されている。
【0016】
メニュー選択画面401の状態で「1」と表記されたテンキー311を押下すると、メールアイコンが選択され、メールセンタを介して相手の携帯電話機やインターネットに接続しているパソコンなどとの間で文字メッセージを授受することができる。メニュー選択画面401の状態で「2」と表記されたテンキー311を押下すると、ウェブアイコンが選択され、情報サービスセンタ203に蓄積されている様々な情報(本実施の形態では「ウェブ情報」と称す)を携帯電話機200で入手することができる。本実施の形態ではメニュー選択画面401の状態で「3」と表記されたテンキー311を押下したときの説明をする。
【0017】
メニュー選択画面401の状態で「3」と表記されたテンキー311を押下すると、ステーションサービスの各機能に対応したアイコン一覧(ステーションメニュー)が表示される(画面403)。以下に、画面403に表示されている合計8つのアイコンの機能名と機能概要とを記載する。
(1)メインリスト(画面403上段左)
最寄りの基地局から配信された全てのステーション情報をジャンル別タイトル別に分類したリスト。
(2)マイリスト(画面403上段中央)
メインリストの中からユーザがピックアップしたタイトルをマイリストに登録しておくと、このリストのタイトルが更新される毎に「新着情報」としてユーザに通知される。
(3)情報ボックス(画面403上段右)
メインリスト、又はマイリストの情報を蓄積型にメッセージ変換したものが保存される。一度保存した情報は手動で消去しない限り消去されない。
【0018】
(4)リスト更新(画面403中段左)
メインリストを最新の情報に更新する。
(5)ユーザ設定(画面403中段中央)
ステーションサービスの各種設定を行う。
(6)位置情報ボックス(画面403中段右)
現在地の位置情報を取得したり、取得した位置情報を掲示板に設定する。
(7)申込内容確認(画面403下段左)
有料情報受信の設定を確認する。
(8)新着情報(画面403下段中央)
新しく受信した情報を確認する。
【0019】
画面401と同様に、画面403の1行目には選択中のアイコンの機能名(メインリスト)が表示される。画面403の状態でモードセットキー309を押下すると、メインリスト内の全ジャンルが表示される(画面405)。メインリストの欄外(画面405の最下部)にはステータス表示部が設けられ、メインリスト全件中の何件目のジャンルを選択しているか表示される。画面405の状態では63件中の1件目(天気予報)を選択していることが表示されている。
【0020】
画面405の状態でモードセットキー309を押下すると、選択ジャンル(この場合、天気予報)内の全タイトルが表示される(画面407)。このリストの欄外(画面407の最下部)にはステータス表示部が設けられ、選択ジャンル内の全タイトルのうち何件目のタイトルを選択しているか表示される。画面407の状態では10件中の1件目(今日・明日・週間の天気)を選択していることが表示されている。
【0021】
画面407の状態でモードセットキー309を押下すると、当該ジャンル−当該タイトルに対応した内容の情報(この場合、「今日・明日・週間の天気」)が表示される(画面409)。
ステーション情報の中でも情報提供者209が優先度を高く設定した情報(強制表示情報)は、携帯電話機200のLCD表示部22に自動的に表示される。そして、同じ優先度をもつ強制表示情報が同時に送られてきた場合には、その情報の種類によって表示される順番が決まる。
【0022】
図5を参照すると、本実施の形態による強制表示情報(合計9)の表示順が示されている。同図からわかるように、強制表示情報501は優先度▲3▼→▲2▼→▲1▼の順、同一優先度の場合には「緊急情報」→「広告情報」→「通常情報」の順で表示されるように定められている。
【0023】
図6は優先度▲3▼の緊急情報601、優先度▲2▼の広告情報603、及び優先度▲1▼の通常情報605が同時に送られてきた場合の表示順を示した図である。これら3つの強制表示情報を受信した携帯電話機200のLCD表示部22には、まず最初に緊急情報601が表示される。そして、この状態でオンフックキー305を押下すると、待ち受け画面607(待ち受け状態)に移行し、601〜605の強制表示情報は未読のまま携帯電話機200のRAM16に保持される。
【0024】
図6に示した強制表示情報601〜605のうち、広告情報603及び通常情報605は未表示である。オンフックキー305押下後、ユーザ操作のない待ち受け状態が所定時間(例えば、10秒間)続いた場合には、これら未表示の広告情報603及び通常情報605をLCD表示部22に表示する。その際には、前述の表示順にしたがって広告情報603から先に表示する。
【0025】
図7は優先度▲3▼の緊急情報601、優先度▲2▼の広告情報603、及び優先度▲1▼の通常情報605が同時に送られてきた場合の表示順を示した図である。これら3つの強制表示情報を受信した携帯電話機200のLCD表示部22には、まず最初に緊急情報601が表示される。そして、この状態で事業者サービスキー303を押下すると広告情報603が表示され、緊急情報601は未読のまま携帯電話機200のRAM16に保持される。
【0026】
ひきつづき、広告情報603が表示されている状態で事業者サービスキー303を押下すると通常情報605が表示され、広告情報603も未読のまま携帯電話機200のRAM16に保持される。ひきつづき、通常情報605が表示されている状態で事業者サービスキー303を押下すると待ち受け画面607が表示され、通常情報605も未読のまま携帯電話機200のRAM16に保持される。
【0027】
一方、広告情報603が表示されている状態でオンフックキー305を押下すると、待ち受け画面607(待ち受け状態)に移行し、広告情報603は未読のまま、通常情報605は未読・未表示のまま携帯電話機200のRAM16に保持される。オンフックキー305押下後、ユーザ操作のない待ち受け状態が所定時間(例えば、10秒間)続いた場合には、未表示の通常情報605をLCD表示部22に表示する。
なお、図6及び図7で説明した操作手順によって未読のままRAM16に保持された強制表示情報601〜605は別の操作手順で呼び出され、その際、既読の強制表示情報と識別可能な状態(例えば、赤字で表示するなど)で表示される。
【0028】
このように、本発明の実施の形態である携帯電話機によれば、強制表示情報を未読のまま表示部から外すことが可能になり、ユーザの見たい画面を優先させて表示したり、ユーザのやりたい操作を優先させて行うことが可能になる。
また、強制表示情報はその後呼び出されたときに未読/既読が識別できるため、表示部から外したのちも確実に確認することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、簡易な操作で強制表示情報を未読のまま表示部から外すことを可能にすることで、ユーザの見たい画面、やりたい操作を優先させることのできる移動通信端末を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動通信端末の実施の形態を示すブロック図。
【図2】本発明の実施の形態である携帯電話機に提供される情報サービスの概要図。
【図3】本発明の実施の形態である携帯電話機のLCD表示部の画面遷移図。
【図4】本発明の実施の形態である携帯電話機のLCD表示部の画面遷移図。
【図5】優先度及び情報の種類に基づく強制表示情報の表示順を示した図。
【図6】本発明の実施の形態である携帯電話機のLCD表示部の画面遷移図。
【図7】本発明の実施の形態である携帯電話機のLCD表示部の画面遷移図。
【符号の説明】
12 制御部
14 フラッシュメモリ
16 RAM
22 LCD表示部
Claims (3)
- 情報提供者によって優先度が高く設定された強制表示情報を基地局から受信し、前記強制表示情報が複数重なった場合には予め定められた規則に基づいて表示し、前記強制表示情報をメモリに保持してその内容を後に呼び出して確認可能とする移動通信端末において、
所定のキーが押下されたとき、表示中の強制表示情報を未読のままメモリに保存して、待ち受け状態に移行する手段と、
前記所定のキーとは異なる別のキーが押下されたとき、表示中の強制表示情報を未読のままメモリに保存して、未表示の強制表示情報を表示する手段と、の少なくともどちらか一方を具備し、
前記いずれかの手段の操作によって未読のまま前記メモリに保持された前記強制表示情報は、呼び出されたときに既読の強制表示情報と識別可能な状態で表示される、ことを特徴とする移動通信端末。 - 請求項1に記載の移動通信端末において、
前記強制表示情報が複数重なった場合に前記所定のキーが押下されたときに未表示の強制表示情報があり、かつ前記所定のキー押下後にユーザ操作のない待ち受け状態が所定時間続いたとき、前記未表示の強制表示情報を表示する手段を具備したことを特徴とする移動通信端末。 - 請求項1又は請求項2に記載の移動通信端末において、
前記強制表示情報が複数重なった場合に、前記別のキーが押下されたときに未表示の強制表示情報がなければ、待ち受け状態に移行する手段を具備したことを特徴とする移動通信端末。
Priority Applications (1)
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JP2000259778A Expired - Lifetime JP3997277B2 (ja) | 2000-08-29 | 2000-08-29 | 移動通信端末 |
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JP (1) | JP3997277B2 (ja) |
-
2000
- 2000-08-29 JP JP2000259778A patent/JP3997277B2/ja not_active Expired - Lifetime
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