JP4401017B2 - 移動通信端末 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は移動通信端末に係り、特に、スケジュール機能を具備した移動通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の移動通信端末はスケジュール機能を持っていないか、持っていてもスケジュール機能と連携して自動で動作の制御を行う機能を具備していなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、会議や来客等で電話に出られなくなる日時が予めわかっていながら、各種設定(留守電セット、電源OFF、リンガーOFF等)を各イベント開始前に行わなければならなかった。
また、電話をかける相手が電話に出られるか否かわからないために無駄に電話をかけることがあった。さらに電話をかけた相手が応答しないときにいつ応答できるようになるのかもわからなかった。
【0004】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、ユーザがイベント発生前に端末の設定を変更する必要のない移動通信端末を提供することを目的とする。
さらに、電話をかけようとする時点で先方が応答可能かどうか、応答できない場合はいつ応答できるようになるのかを知ることのできる移動通信端末を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、本発明の移動通信端末はスケジュール機能を具備し、イベントの日時、内容、及び場所と対応づけて着呼処理内容をスケジュール登録する手段と、スケジュール登録した日時に着呼があった場合、着呼日時に対応する着呼処理を自動的に行う手段と、スケジュール登録した着呼処理内容を特定の相手と交換する手段と、着呼処理内容を交換した相手に発呼する場合、相手の着呼処理内容から端末状態をもとめ、その状態に基づいて発呼処理内容を決定する手段と、相手の端末状態が応答不可かつ電源ONの場合、その旨を通知したのち発呼するか否かをユーザに確認する手段と、を具備したことを特徴とする。
また、本発明の移動通信端末はスケジュール機能を具備し、イベントの日時、内容、及び場所と対応づけて着呼処理内容をスケジュール登録する手段と、スケジュール登録した日時に着呼があった場合、着呼日時に対応する着呼処理を自動的に行う手段と、スケジュール登録した着呼処理内容を特定の相手と交換する手段と、着呼処理内容を交換した相手に発呼する場合、相手の着呼処理内容から端末状態をもとめ、その状態に基づいて発呼処理内容を決定する手段と、相手の端末状態が応答不可かつ電源OFFの場合、その旨を通知したのち相手側端末が応答可になる日時を通知する手段と、を具備したことを特徴とする。
本発明による移動通信端末においては、特定の相手であるか否かを判別する情報をアドレス帳に登録する手段を具備することができる
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、図1〜4を参照して本発明による移動通信端末の実施の形態を詳細に説明する。ここで、図4は本発明の実施の形態としての携帯電話機を示す機能ブロック図、図1〜図3は本発明の実施の形態を説明するためのフローチャートである。図4を参照すると、本発明による移動通信端末を携帯電話機に適用した実施の形態を示す機能ブロック図が示されている。同図において、アンテナが接続される送受信回路部10は、移動通信端末における送受信処理を、CPUを内臓した制御部12に制御されることにより行う回路である。すなわち、送受信回路部10は音声メッセージや文字メッセージまたは制御信号等を高周波により変調してアンテナより送出したり、アンテナより受信した音声メッセージや文字メッセージまたは制御信号等を復調して制御部12に出力する。
【0007】
制御部12は、フラッシュメモリ14に記憶されたプログラムやデータに従って、キー操作部24および送受信回路部10からの制御信号により動作し、送受信回路部10、LCDドライバ18および音声処理部26を制御する。また、制御部12はRAM16に接続され、RAM16をフラッシュメモリ14に記憶されたプログラムを実行するときのワークエリアとして使用する。RAM16には、文字入力の際の辞書機能の1つである学習機能データも記憶される。フラッシュメモリ14は、メッセージセンタから受信した文字メッセージや文字パターン(英、数字も含む)/アイコン(図形)などのフォント情報を記憶し、さらに電話帳メモリとしても使用され、複数の電話番号および氏名等を記憶する。
【0008】
LCDドライバ18は制御部12の制御に従ってLCD表示部22を駆動してこれの表示を行う。すなわち、LCDドライバ18は、制御部12からの制御信号に対応する文字パターン(英、数字も含む)やアイコン(図形)パターンをフラッシュメモリ14から読み出し、LCD表示部22に表示する。音声処理部26は、スピーカ28およびマイク30に接続され、制御部12から入力した音声信号を増幅してスピーカ28で出力したり、マイク30で入力した音声信号を増幅して制御部12に出力する処理を行う。
【0009】
照明32はキー押下時や着呼時等に制御部12によって点灯、消灯制御され、点灯するとキー操作部24およびLCD表示部22を明るく照明する。バイブレータ34は制御部12に接続され、この制御部12の制御の下、着呼時等に振動してそれを知らせる。リンガ又はスピーカ36は制御部12によって制御され、着呼時等に鳴動してそれを知らせる。着信LED(着信発光ダイオード)38は制御部12に接続され、この制御部12による制御の下、着呼時等に点滅してそれを知らせる。
【0010】
図1は図4で説明した携帯電話機でスケジュール登録を行う際のフローチャートである。まず、端末に内蔵されているスケジューラを起動する(101)。イベント追加を起動し(103)、開始/終了の日時・場所・内容等の必要事項を入力する(105)。従来のスケジューラではここまででイベントの登録が終了するが、本発明ではさらにそのイベント中に着呼があった場合に応答可能であるか否かを選択する(107)。
【0011】
107で応答可能を選択した場合はリンガーOFFにするか否か選択する(109)。109の結果、リンガーOFF(113)又はリンガーON(115)に設定すると、つづいてバイブレータ機能をOFFにするか否かを選択する(119)。119の結果、バイブレータ機能をOFF(125)又はON(127)に設定すると、選択内容(応答可,リンガーON/OFF,バイブレータON/OFF)が着呼処理リストに設定保存される(129)。
【0012】
一方、107で応答不可能と選択した場合はリンガー及びバイブレータ機能をOFFに設定し(111)電源をOFFにするか否かを選択する(117)。117の結果、電源をOFFに設定(121)すると選択内容(応答不可,リンガー及びバイブレータOFF,電源OFF)が着呼処理リストに設定保存される(129)。一方、117の結果、電源をONに設定すると選択内容(応答不可,リンガー及びバイブレータOFF,電源ON)が着呼処理リストに設定保存される(129)。この場合、登録日時に着呼があったときは着信履歴のみが残る設定となる(123)。
【0013】
131で、さらにイベントを追加する場合は再びイベント追加を起動する(103)。追加するイベントがない場合はスケジューラを終了する(133)。こうして作成された着呼処理リストに従い、イベント及びその日時に対応づけして設定された処理内容(電源OFF、着信履歴記録等)の着呼処理が自動的に行われる。
【0014】
図2は図1で説明した着呼処理リストを特定の相手と交換する際のフローチャートである。従来の携帯電話機では通信中に切断ボタンを押すことにより切断を即座に実行してしまうが、本発明では同図に示すように切断処理を実際に行う前に通信相手との着呼処理リストの交換を行う。
まず、通信中(201)に切断ボタンが押されると(203)、通信相手が着呼処理リストを交換可能な相手か否かアドレス帳で確認する(205)。着呼処理リストを交換可能な相手はあらかじめアドレス帳で指定しておく。
【0015】
205の結果、通信相手が着呼処理リストを交換可能な相手でなければすぐに切断処理を行うが(215)、交換可能な相手であった場合は通信相手の端末内の通信相手自身の着呼処理リストを自分の端末内にある通信相手の着呼処理リストと比較して更新されているか否かを判断する(207)。
更新されている場合は自機内の通信相手の着呼処理リストを更新し(209)、更新されていなければそのまま次の処理(211)を行う。引き続き、通信相手の端末内の自分の着呼処理リストが最新であるか否かを確認する(211)。最新でない場合は自機内の自分の着呼処理リストを通信相手に送信してから(213)切断処理を行う(215)。
最新である場合はなにもせずに切断処理を実行する(215)。交換した他人の着呼処理リストは発呼の際に使用する。そのプロセスを図3にフローチャートで表す。
【0016】
図3を参照するとまず最初に、アドレス帳から電話をかける相手を選択し(301)、発信ボタンを押す(303)。携帯電話機は選択された相手に対して実際に発呼を行う前に、自機内に保存されている自機以外の着呼処理リストを呼び出し(305)、電話をかけようとする相手の着呼処理リストがあるか否かを確認する(307)。
307の結果、先方の着呼処理リストが無ければすぐに発呼するが(321)、ある場合はリストを確認し先方が応答可能か否か調べる(309)。そして、応答可能であればすぐに発呼し(321)、応答可能ではない場合はさらに電源OFFに設定されているか否かを調べる(311)。
【0017】
311の結果、電源OFFに設定されていなければ、ユーザーに対して先方が応答できない旨のメッセージを出し(313)、その後発呼するか否かをユーザーに確認する(319)。319の結果、ユーザが発呼すると判断した場合は発呼し(321)、発呼すると判断しなかった場合は発呼せず終了する(323)。一方、311の結果、電源OFFに設定されている場合は、先方が電源OFFであるメッセージをユーザーに出し(315)、さらに先方が応答可能になる予定時刻を先方の着呼処理リストで調べてユーザーに通知し(317)処理を終了する(323)。
【0018】
以上本発明の実施の形態を詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されず、参照図面で説明した各処理のプロセスはこれに限定されず、各図面上で説明した処理の順番が変わっても同様の効果を得ることは明らかである。
また、相手の端末状態が応答不可且つ電源ONの場合に、先方が応答可能になる予定時刻を表示や音声によって通知してもよい。
また、相手の端末状態が応答不可且つ電源OFFの場合にも発呼するか否かの判断をユーザにさせることが可能である。この場合、先方が留守番電話サービスセンター等とサービス契約をしているときには同センターにメッセージを入れておくことができる。
【0019】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、スケジューラにイベントと着呼処理とを登録しておくことにより、イベント中に着呼があった場合には予め設定してある適切な着呼処理を自動で行うことができる。これにより、各イベントの開始前に端末の設定をユーザが変更しなければならない煩わしさを回避することが可能になる。
さらに、アドレス帳の中の特定の相手を着呼処理リスト交換可能相手と設定し、その相手と着呼処理リストを交換することにより、電話をかけようとする時点で先方が応答可能かどうか、応答できない場合はいつ応答できるようになるのかを知ることが可能になる。
【0020】
【発明の効果】
このように、本発明の移動通信端末によれば、ユーザがイベント発生前に端末の設定を変更する必要のない移動通信端末を提供することができる。
さらに、電話をかけようとする時点で先方が応答可能かどうか、応答できない場合はいつ応答できるようになるのかを知ることのできる移動通信端末を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である処理フロー図。
【図2】本発明の実施の形態である処理フロー図。
【図3】本発明の実施の形態である処理フロー図。
【図4】本発明の移動通信端末の実施の形態を示す機能ブロック図。
【符号の説明】
12 制御部
14 フラッシュメモリ
22 LCD表示部

Claims (3)

  1. スケジュール機能を具備した移動通信端末において、
    イベントの日時、内容、及び場所と対応づけて着呼処理内容をスケジュール登録する手段と、
    スケジュール登録した日時に着呼があった場合、着呼日時に対応する着呼処理を自動的に行う手段と
    スケジュール登録した着呼処理内容を特定の相手と交換する手段と、
    前記着呼処理内容を交換した相手に発呼する場合、相手の着呼処理内容から端末状態をもとめ、その状態に基づいて発呼処理内容を決定する手段と、
    相手の端末状態が応答不可かつ電源ONの場合、その旨を通知したのち発呼するか否かをユーザに確認する手段と、
    を具備したことを特徴とする移動通信端末。
  2. スケジュール機能を具備した移動通信端末において、
    イベントの日時、内容、及び場所と対応づけて着呼処理内容をスケジュール登録する手段と、
    スケジュール登録した日時に着呼があった場合、着呼日時に対応する着呼処理を自動的に行う手段と、
    スケジュール登録した着呼処理内容を特定の相手と交換する手段と、
    前記着呼処理内容を交換した相手に発呼する場合、相手の着呼処理内容から端末状態をもとめ、その状態に基づいて発呼処理内容を決定する手段と、
    相手の端末状態が応答不可かつ電源OFFの場合、その旨を通知したのち相手側端末が応答可になる日時を通知する手段と、
    を具備したことを特徴とする移動通信端末。
  3. 請求項1又は2に記載の移動通信端末において、
    前記特定の相手であるか否かを判別する情報をアドレス帳に登録する手段を具備したことを特徴とする移動通信端末。
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