JP3930871B2 - 透湿度・気体透過度測定装置及び気体透過度測定方法 - Google Patents

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本発明は、薄膜物質の透湿度や、薄膜物質のガス透過度などの気体透過度を測定する透湿度・気体透過度測定装置に関わり、特に電子部品の保護膜の透湿度やガス透過度を測定するのに好適な、透湿度・気体透過度測定装置及び気体透過度測定方法に関する。
従来、プラスチックフィルム及びプラスチックシートに対する水蒸気透過度や気体透過度を試験する方法が日本工業規格により規定されている。例えば、JIS「プラスチックフィルム及びシートの水蒸気透過度試験方法(機器測定法) K 7129−1992」(日本規格協会 発行)に開示されているA法(感湿センサー法)は以下のような試験方法である。
透過セルの上部測定セルと下部測定セルとの間に試験片を挟み、乾燥空気で上部測定セル内を乾燥させるとともに、貯水器に接続した下部測定セルに相対湿度の高い雰囲気を持たせ、上部測定セルに接続した感湿センサにより上部測定セル内の相対湿度を測定し、測定した相対湿度と標準試験片の水蒸気透過度とから試験片の水蒸気透過度(WVTR)を算出する。
また、例えば、JIS「プラスチックフィルム及びシートの気体透過度試験方法 JIS K 7126−1987」(日本規格協会 発行)に開示されているA法(差圧法)は以下のような試験方法である。
透過セルの上部と下部との間に試験片を挟み、透過セルの下部から真空ポンプで吸引して、透過セル内の圧力を10Pa(0.08mmHg)以下にしておく。そこに、上部から100Pa(0.75mmHg)程度の試験気体を導入し、圧力検出器により5Pa(0.04mmHg)以下の精度で透過セルの下部の圧力変化を検出し、その圧力変化(直線の傾き)から気体透過度を求める。
なお、本出願人はインターネットを利用して透湿度測定装置及びガス透過測定装置を開示している。
JIS「プラスチックフィルム及びシートの水蒸気透過度試験方法(機器測定法) K 7129−1992」(日本規格協会 発行) JIS「プラスチックフィルム及びシートの気体透過度試験方法 JIS K 7126−1987」(日本規格協会 発行) 「透湿度(WVTR)測定装置 / ガス透過率(GTR)測定器」、株式会社クリエテック、インターネット<http://www.createc.jp/product/>
近年、電子部品技術が進歩しているが該電子部品の保護膜の透湿度や気体透過度を検査することが要求されるようになった。しかしながら、前記従来の試験方法は例えば食品包装用のプラスチックフィルムやシートを対象とするものであり、電子部品の保護膜のように測定結果に高い精度を要求されるものには適用することができない。
ところで、透湿度や気体透過度の測定精度を高めるためには、試験片を超高真空状態の環境において測定することも必要になるが、このような超高真空状態を実現するためのシステムは高価なものとなる。したがって、透湿度の測定と気体透過度の測定を別のシステムで測定するように構成すると、過大なコスト増加を招いてしまう。
本発明は、保護膜等の透湿度、ガス透過度の測定を従来に比べて高精度で短時間に行えるとともに、コストを低減した透湿度・気体透過度測定装置を提供することを課題とする。
本出願人は、前記非特許文献3にて開示した透湿度測定装置及びガス透過測定装置を用いて、特に電子部品の保護膜の透湿度やガス透過度を測定するのに好適な測定方法を見出すとともに、この測定方法により1つのシステムで透湿度とガス透過度を測定できる透湿度・気体透過度測定装置を開発した。すなわち、1つのシステムで透湿度とガス透過度を測定できる。
請求項1の透湿度・気体透過度測定装置は、外気から密閉される雰囲気チャンバと、外気から密閉される真空チャンバと、前記雰囲気チャンバと真空チャンバとの間に試験片を挟持して該雰囲気チャンバと真空チャンバとを密着固定する固定手段と、前記雰囲気チャンバに接続され水蒸気を該雰囲気チャンバに導入する水蒸気導入手段と、前記雰囲気チャンバに接続され試験気体を該雰囲気チャンバに導入する試験気体導入手段と、前記雰囲気チャンバに対して前記水蒸気導入手段と前記試験気体導入手段との接続状態を選択切り換えする接続切換手段と、前記雰囲気チャンバと前記真空チャンバとに接続され該雰囲気チャンバ内と該真空チャンバ内とをそれぞれ独立に吸引可能な真空発生手段と、前記真空チャンバの内の圧力を検出する圧力検出手段と、を備え、前記雰囲気チャンバと前記真空チャンバとで前記試験片を挟持した状態で該雰囲気チャンバと真空チャンバの内部を真空状態とし、該真空チャンバの内部圧力が一定となる第1の定常状態になったときの該内部圧力を第1の圧力として検出し、該真空チャンバの内部の吸引を続けながら、前記接続切換手段の選択切換により該雰囲気チャンバの内部に水蒸気または試験気体を導入し、該真空チャンバの内部圧力が一定となる第2の定常状態になったときの該内部圧力を第2の圧力として検出し、前記第1の圧力と該第2の圧力との圧力差により、水蒸気の前記試験片に対する透湿度、または試験気体の該試験片に対する気体透過度を、それぞれ切り換えて測定できるようにしたことを特徴とする。
請求項1の透湿度・気体透過度測定装置において、雰囲気チャンバに気体(水蒸気または試験気体)を導入すると、該気体は試験片を透過して真空チャンバに溜る。これにより、該真空チャンバの内部圧力が上昇するが、真空チャンバの内部は吸引が続けられるので、試験片を透過して真空チャンバ内に溜る気体の量と該真空チャンバを吸引する気体の量とが平衡状態となり、該真空チャンバの内部圧力が定常状態となる。この定常状態となったときの内部圧力と、雰囲気チャンバに気体を導入開始時の該真空チャンバの内部圧力との差は、試験片に対する該気体の気体透過度が大きいほど大きくなる。したがって、雰囲気チャンバと真空チャンバとで試験片を挟持した状態で該雰囲気チャンバと真空チャンバの内部を真空状態として該真空チャンバの内部圧力が一定となる第1の定常状態になったときの該内部圧力である第1の圧力と、該真空チャンバの内部の吸引を続けながら、雰囲気チャンバの内部に水蒸気または試験気体を導入して、真空チャンバの内部圧力が一定となる第2の定常状態になったときの該内部圧力である第2の圧力とを圧力検出手段で検出し、この第1の圧力と第2の圧力との圧力差から透湿度または気体透過度を測定できる。
また、定常状態での測定値から求めるので、従来のように直線の傾きから求めるような過渡状態の測定値から求める場よりも、精度良く測定することができる。さらに、真空チャンバの内部の吸引を続けるので、内部圧力の定常状態に早く達することができ、短時間に測定を行うことができる。
また、圧力検出手段で圧力を検出することで透湿度と気体透過度の両方に対して測定を行うようにしているので、1つのシステムで透湿度とガス透過度を測定でき、コストを低減したシステムとなる。
請求項2の気体透過度測定方法は、請求項1に記載の透湿度・気体透過度測定装置を用いた気体透過度測定方法であって、前記試験気体としてトレーサーガスを使用し、該トレーサーガスによる前記真空チャンバの内部のトレーサーガス圧力により、該トレーサーガスの前記気体透過度を測定し、予め定めた検量線の式と該測定されたトレーサーガスの気体透過度とから、所定の気体についての気体透過度を求めるようにしたことを特徴とする。
請求項2の気体透過度測定方法によれば、各種の試験気体についてキャリブレーションにより検量先を用意しておき、実際の試験気体を用いなくても気体透過度を測定することができる。
請求項3の気体透過度測定方法は、請求項2に記載の気体透過度測定方法であって、前記試験気体がヘリウムガスであることを特徴とする。
ヘリウムガスは大気中で希有ガスであり、それに応じ、該真空チャンバ内の残留、試験片に含む量も微量である。したがって、請求項3の気体透過度測定方法によれば、圧力の定常状態に要する時間が短時間になるとともに真空排気系が極めて簡単になる。
請求項1の透湿度・気体透過度測定装置によれば、保護膜等の透湿度、ガス透過度の測定を従来に比べて高精度で短時間に行うことができるとともに、システムのコストを低減することができる。
請求項2の気体透過度測定方法によれば、実際の試験気体を用いなくても気体透過度を測定することができる。
請求項3の気体透過度測定方法によれば、請求項1と同様な効果が得られるとともに、排気時間を短縮して短時間で測定を行うことができる。
次に、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は実施形態における測定装置の要部概略図であり、この装置は、チャンバ部1、試験気体導入系2、高真空排気系3、超高真空排気系4及び5に大別される。チャンバ部1は、雰囲気チャンバ容器11、真空チャンバ容器12及び漏洩防止チャンバ容器13を備えている。これらのチャンバ容器はステンレス製であり、真空チャンバ容器12は架台Tに取り付けられるとともに、この真空チャンバ容器12と雰囲気チャンバ容器11との接合部分は架台T上の漏洩防止チャンバ容器13内に収容されている。
雰囲気チャンバ容器11には試験気体導入系2の導管aが接続されている。試験気体導入系2は、水槽22、キャパシタンスマノメータ23、試験気体及びトレーサーガス導入口24を備えており、それぞれ導管aに接続されている。また、導管aの要所には開閉弁A,B,C,D,Eが配設されている。
高真空排気系3はターボ分子ポンプ32と油回転ポンプ31で構成されており、それぞれ配管a,bに接続され、この導管bの要所には開閉弁F,H,Jが配設されている。このことにより、試験気体配管を高真空に管理し、試験気体の純度を損なうことなく、試験片に導くことができ、透過物質中に試験気体以外を透過させない管理ができる。超高真空排気系4はターボ分子ポンプ42と油回転ポンプ41で構成され、更に、吸湿量の多い試験片のために、水に対する圧縮比が極めて大きい、クライオポンプ51と油回転ポンプ52で構成された、クライオポンプ系5を備え、それぞれ真空チャンバ容器12に接続されている。なお、開閉弁B,Eが請求項1における「接続切換手段」に相当する。
図2は雰囲気チャンバ容器11と真空チャンバ容器12の要部断面図であり、雰囲気チャンバ容器11には、試験気体導入系2の導管aが連通された雰囲気チャンバ11aが形成されている。真空チャンバ容器12には、超高真空排気系4及び5が直結された真空チャンバ12aが形成されている。また、この真空チャンバ12aの上端には金網(メッシュ)12bが配設されるとともに、その周囲にOリング12cが配設されている。なお、図1に示したように真空チャンバ12a内には超高真空計14が配設されている。試験時には、金網12b及びOリング12c上に試験片Sが載置されるとともに、この試験片Sを雰囲気チャンバ11aと真空チャンバ12aの間に挟持する。そして、雰囲気チャンバ容器11と真空チャンバ容器12の各フランジ部11b,12dをトルクで締め付けることで、雰囲気チャンバ11aと真空チャンバ12aが外気から密閉される。
水蒸気の発生、チャンバ部1の真空状態の発生、及び水蒸気の導入は以下のようにして行う。試験気体導入系2の水槽22には純水が入れられており、開閉弁B,C,Jを「開」、開閉弁Aを「閉」として、高真空排気系3を駆動することで導管a内に水蒸気を発生させる状態とするとともに、雰囲気チャンバ11a内と漏洩防止チャンバ容器13内が高真空状態とされる。同時に、超高真空排気系4を駆動することで、真空チャンバ12a内が超高真空状態とされる。そして、試験気体導入系2の開閉弁Jを「閉」とし、開閉弁A,B,Cを「開」とすることで、雰囲気チャンバ11a内に水蒸気が導入される。
図3は透湿度試験時の操作を示すフローチャート、図4は透湿度試験時の雰囲気チャンバ11aと真空チャンバ12aの圧力の変化を状態遷移図であり、同図に基づいて試験時の操作手順と状態の変化を説明する。なお、試験を開始すると超高真空計14の計測値並びに試験気体分圧力値、試験片の温度等がコンピュータ等によりデータ収集される。まず、サンプル(試験片S)を雰囲気チャンバ容器11及び真空チャンバ容器12内に固定し(ステップS1)、所定のテストスイッチをONにする(ステップS2)。これにより、試験片が温度管理されるとともに(ステップS3)、開閉弁G,Fを「閉」として、開閉弁H,Iを「開」の状態で、スロー排気を行ってチャンバ内が吸引される(ステップS4)。このスロー排気とは少しずつ吸引することであり、これはサンプルの雰囲気チャンバ11a側と真空チャンバ12a側の圧力差をでき得る限り小さくしてサンプルの破損を防止するためである。次に所定時間がタイムアップすると(ステップS5)、自動的に、試験気体系も含め本排気となる(ステップS6,S7)。そして、試験片の吸湿量に適合した時間の経過後(ステップS8)、超高真空計14により真空チャンバ12a内の真空度を確認する(ステップS9)。
予め設定された時間内に所定の真空度が得られないときはNGとなって警報が発せられ(ステップS10)、サンプルの固定からやり直す。所定の真空度に達していると、真空排気を続行し、一定の時間経過後をもって(ステップ11)、真空チャンバ12a内の真空度が定常状態であるかを確認する(ステップS13)。ここで、このステップS12で試験気体系の排気を停止し、雰囲気チャンバ11a内に水蒸気を供給する(ステップS14)。
次に、予め設定した所定時間が経過してタイムアップすると(ステップS15)、真空チャンバ12a内の真空度が定常状態であるかを確認する(ステップS16)。定常状態となったら、これでテスト完了となるのでテスト終了スイッチをONし(ステップS17)、スロー排気時と同様にサンプルの破損を防止するためにスローベントする(ステップS18)。そして、サンプルを取り出し(ステップS19)、雰囲気チャンバ11aを盲蓋して、系内を真空排気後、乾燥空気を密封する(ステップS20)。試験の終了後は、パーソナルコンピュータ等により、データ収集システムで収集した計測データから後述のように透湿度(WVTR)、ガス透過度(GTR)を計算する(ステップS21)。
以上の試験により、例えば図4のように状態が遷移する。まず、ステップS4のスロー排気により区間T1のように真空チャンバ12a内の圧力が下降し、ステップS6の本排気によりさらに圧力が排気曲線に沿って下降する。区間T2後(ステップS7のタイムアップ)真空度の確認をする。次に、定常状態を見極める。そして、ステップS14の試験気体の供給開始により試験気体が発生し、真空チャンバ12a内の圧力が昇圧曲線に沿って上昇し、区間T3後、定常状態を見極める。そして、水蒸気の供給開始前の定常状態の圧力(超高真空計14の計測値)と、この水蒸気供給後の定常状態の圧力との圧力差ΔPから透湿度(WVTR)を求める。
ここで、透湿度(WVTR)の場合は[g/m2 ・day]の単位であり、次式(1)から求める。
q=ΔP・S/A …(1)
ここで、qは透湿度[g/m2 ・day]、ΔPは圧力差[Pa]、Sは真空チャンバ12aの実行排気速度[m3 ・/sec]、Aはサンプルの実行透過面積[m2 ]であり、実施形態の装置では、S=0.046785m3 ・/sec、A=1.257×10-32 である。
すなわち、この実施形態では圧力差ΔPに25480.4437を乗じた値が透湿度q[g/m2 ・day]として得られる。
図5〜図8は透湿度測定の試験結果の一例を示す図であり、図5は基板に使用する厚さ25μのポリイミドフィルムの透湿度と水蒸気圧力の関係を示し、図6は厚さ25μのカプトンフィルムに保護膜である厚さ100nmのSiNx層を形成したサンプルの透湿度と水蒸気圧力の関係を示している。また、図7は基板に使用する厚さ100μのPETフィルムの透湿度と水蒸気圧力の関係を示し、図8は厚さ100μのPETフィルムに厚さ70μのエポキシ層を形成したサンプルの透湿度と水蒸気圧力の関係を示している。
これらの試験結果の図では、水蒸気圧力の変化に対する透湿度の変化を図示しているが、この透湿度は前掲の式から得られる値に対応しており、この図における透湿度は真空チャンバ12aで逐次変化する圧力差(定常状態のΔPと同様)を示している。いずれの例でも、所定の水蒸気圧を加えるとその水蒸気圧に応じて透湿度が定常状態に達していることがわかる。
以上は透湿度の測定を行う例について説明したが、次に、例えば酸素(O2 )の試験気体についての気体透過度の測定について説明する。なお、この気体透過度の測定前には系内に乾燥空気が密封されている。チャンバ部1の真空状態を発生させるには、透湿度の測定の場合と同様の手順で、試験気体を導管aを介して雰囲気チャンバ11a内に導入する。
そして、試験気体の導入開始前の定常状態の圧力(超高真空計14の計測値)と、この試験気体の導入後の定常状態の圧力との圧力差ΔPから、気体透過度[cc/m2 ・day・atm]を求めることは前記同様である。
また、試験気体としてトレーサーガスを用いて、各種の気体についてのガス透過度を測定することもできる。この場合は、試験気体導入口24から試験気体のトレーサガスを導管aを介して雰囲気チャンバ11aに供給する。真空チャンバ12aを超高真空にし、この真空チャンバ12a内のヘリウム分圧(ヘリウムディテクタ7の計測値)の定常状態に達した時の値とヘリウムガス供給前の圧力差ΔPを求め、この圧力差ΔPから気体透過度をることは前記同様である。
このトレーサーガスのガス透過度の場合には、求めた圧力差ΔPを所定の検量線の式に代入してガス透過度を演算する。この検量線の式は、各種のガスに対するガス透過度が既知である多数の試験片Sに対して、上記トレーサガスで試験を行い、そのときの圧力差ΔPを求める。そして、各種のガスのおのおのについて、キャリブレーションを行ってガス透過度を変えたときの圧力差ΔPとガス透過度との関係を計算式として求めたものである。
また、図1に示したように、真空チャンバ12a内に水晶発振子6を配設し、この水晶発振子6の共振周波数の変位を検出し、この検出される共振周波数の変位値から水分量を計測する。これは、水晶発振子6に水分が凝結するとその凝結量に応じて共振周波数が変化することを検出原理としている。この場合も、検出される共振周波数の変位と透湿度との関係はキャリブレーション等により予め検量線の式として求めておき、試験時に検出される固有振動数と検量線の式とから透湿度を求めるようにすればよい。
本発明の実施形態における測定装置の要部概略図である。 本発明の実施形態における雰囲気チャンバと真空チャンバの要部断面図である。 本発明の実施形態における透湿度試験時の操作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における透湿度試験時の雰囲気チャンバと真空チャンバの圧力の変化を状態遷移図である。 本発明の実施形態におけるカプトンフィルムの透湿度の試験結果の一例を示す図である。 本発明の本発明の実施形態におけるカプトンフィルムにSiNx層を形成したサンプルの透湿度の試験結果の一例を示す図である。 本発明の実施形態におけるPETフィルムの透湿度の試験結果の一例を示す図である。 本発明の本発明の実施形態におけるPETフィルムにエポキシ層を形成したサンプルの透湿度の試験結果の一例を示す図である。
符号の説明
1 チャンバ部
2 試験気体導入系
3 高真空排気系
4 超高真空排気系
11a 雰囲気チャンバ
12a 真空チャンバ
21 水蒸気発生用真空ポンプ
22 水槽
24 トレーサーガスボンベ
31 補助真空ポンプ
41 超高真空ポンプ

Claims (3)

  1. 外気から密閉される雰囲気チャンバと、
    外気から密閉される真空チャンバと、
    前記雰囲気チャンバと真空チャンバとの間に試験片を挟持して該雰囲気チャンバと真空チャンバとを密着固定する固定手段と、
    前記雰囲気チャンバに接続され水蒸気を該雰囲気チャンバに導入する水蒸気導入手段と、
    前記雰囲気チャンバに接続され試験気体を該雰囲気チャンバに導入する試験気体導入手段と、
    前記雰囲気チャンバに対して前記水蒸気導入手段と前記試験気体導入手段との接続状態を選択切り換えする接続切換手段と、
    前記雰囲気チャンバと前記真空チャンバとに接続され該雰囲気チャンバ内と該真空チャンバ内とをそれぞれ独立に吸引可能な真空発生手段と、
    前記真空チャンバの内の圧力を検出する圧力検出手段と、
    を備え、
    前記雰囲気チャンバと前記真空チャンバとで前記試験片を挟持した状態で該雰囲気チャンバと真空チャンバの内部を真空状態とし、該真空チャンバの内部圧力が一定となる第1の定常状態になったときの該内部圧力を第1の圧力として検出し、該真空チャンバの内部の吸引を続けながら、前記接続切換手段の選択切換により該雰囲気チャンバの内部に水蒸気または試験気体を導入し、該真空チャンバの内部圧力が一定となる第2の定常状態になったときの該内部圧力を第2の圧力として検出し、前記第1の圧力と該第2の圧力との圧力差により、水蒸気の前記試験片に対する透湿度、または試験気体の該試験片に対する気体透過度を、それぞれ切り換えて測定できるようにしたことを特徴とする透湿度・気体透過度測定装置。
  2. 請求項1に記載の透湿度・気体透過度測定装置を用いた気体透過度測定方法であって、
    前記試験気体としてトレーサーガスを使用し、
    該トレーサーガスによる前記真空チャンバの内部圧力により、該トレーサーガスの前記気体透過度を測定し、予め定めた検量線の式と該測定されたトレーサーガスの気体透過度とから、所定の気体についての気体透過度を求めるようにしたことを特徴とする気体透過度測定方法。
  3. 前記試験気体がヘリウムガスであることを特徴とする請求項2に記載の気体透過度測定方法。
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