JP3930800B2 - コース作成システムおよびコース作成方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コース作成システムおよびコース作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の巡回ポイントを含む地域において、これらの巡回ポイントを巡回する最短経路は、いわゆる巡回セールスマン問題の手法で求めることができる。巡回セールスマン問題は、セールスマンがn個の都市を1回ずつ通って巡回する場合の最短経路を探索する問題である。都市数をnとすると、(n−1)!/2の組合せがあり、nの数が大きくなると、全ての組合せの数は指数関数的に増大するため、厳密解を求めるのは困難である。そこで、組合せの最適化を行うために種々の近似アルゴリズムが用いられる。このような近似アルゴリズムとしては、たとえばランダムサーチ、山登り法、焼きなまし法(SA:Simulated Annealing)、遺伝的アルゴリズム(GA)等が挙げられる。
【0003】
従来、イメージ地図から経路探索に好適な経路データを作成し、その経路データを用いて距離または時間のより少ない経路を決定する経路決定方法が開示されている(特許文献1)。これにより、距離は時間のより小さい経路を決定することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−273181号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、たとえばトラックで物品を配送するような場合、各トラックに搭載できる物品の量には制限があるため、最短の巡回路を作成しても、トラックに搭載しきれない物品の量が割り当てられて実際にはその巡回路での配送を行うことができないことがある。ところが、上記のような従来の技術では、各巡回者が、いかに早く巡回できるかという観点からの検討がなされているだけであって、物品の量をも考慮することは全く想定されていない。トラックで物品を配送する場合には、距離や時間だけを考慮したのでは、物品の量が適切に設定されず、実状に沿わない配送コースが作成される可能性が高い。
【0006】
本発明の目的は、実効性の高い配送コースを作成する技術を提供することにある。本発明の別の目的は、複数の巡回ポイントを含む地域内で、物品の量をも考慮して配送コースを作成する技術を提供することにある。本発明の目的は、必要なトラック台数を減らして効率よく配送することのできる配送コースを作成する技術を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、複数の巡回ポイントを含む地域内に、配送拠点から複数の巡回ポイントに物品を配送するためのコースを作成するシステムであって、配送拠点の位置情報を含む拠点情報データを記憶する拠点情報記憶部と、各巡回ポイントの位置情報、当該巡回ポイントへの物品の配送量、および当該巡回ポイントへ物品を配送する際の制限の度合いが強いほど値が低くなるように設定された融通性パラメータを含む巡回ポイント情報データを、地域内に含まれる複数の巡回ポイントについてそれぞれ記憶する巡回ポイント情報記憶部と、一のコースの作成を終了するための終了条件となる当該コースの配送時間の下限および上限ならびに配送量の下限および上限の設定を受け付ける条件設定受付部と、拠点情報記憶部に記憶された配送拠点の位置情報および巡回ポイント情報記憶部に記憶された巡回ポイントの位置情報に基づき、巡回ポイント情報記憶部に巡回ポイント情報データが記憶された複数の巡回ポイントの中から同一コースに含める巡回ポイントを順次選択する選択部と、選択部が新たな巡回ポイントを選択すると、拠点情報記憶部に記憶された拠点情報データおよび巡回ポイント情報記憶部に記憶された巡回ポイント情報データに基づき、選択された当該巡回ポイントを含む既に選択済みの同一コースに含まれる巡回ポイントを巡回ポイントが選択された順序で巡回した場合または既に選択済みの同一コースに含まれる巡回ポイントを最短経路で巡回した場合の配送時間により定まる第一の統計量およびそれらの巡回ポイントに配送する物品の量によって定まる第二の統計量をそれぞれ算出する算出処理部と、算出処理部により算出された第一の統計量および第二の統計量に基づき、第一の統計量または第二の統計量のいずれか一方が条件設定受付部が設定を受け付けたそれぞれの上限を超過したか否かおよび終了条件を満たしているか否かを判断する判断部と、判断部により、第一の統計量および第二の統計量の少なくとも一方がそれぞれの上限を超過したにもかかわらず終了条件を満たしていないと判断された場合、第一の統計量および第二の統計量の両方がそれぞれの上限を超過している場合には同一コースに含まれる巡回ポイントの中から融通性パラメータの値が高い一の巡回ポイントを優先的に外す暫定処理を行い、第一の統計量および第二の統計量のいずれか一方のみがそれぞれの上限を超過している場合には同一コースに含まれる巡回ポイントの中から融通性パラメータの値が高い一または二以上の巡回ポイントを優先的に外して当該同一コースに含まれていない未選択の他の巡回ポイントと交換する暫定処理を行い、算出処理部に第一の統計量および第二の統計量を算出させ、第一の統計量および第二の統計量がそれぞれの上限以下となるとともに第一の統計量および第二の統計量がそれぞれ暫定処理の前の状態よりも終了条件に近づくように改善された場合またはそれぞれの下限以上である場合に暫定処理を確定し、暫定処理が確定できなかった場合に新たな暫定処理を行う処理を繰り返す調整処理部と、を含み、判断部により終了条件を満たしていると判断されるまで、選択部による巡回ポイントの選択を繰り返して一のコースを作成するコース作成システムが提供される。
【0008】
ここで、配送時間は、巡回ポイント−巡回ポイント間の移動時間、配送拠点−巡回ポイント間の移動時間、各巡回ポイントにおける作業時間を考慮して算出される。選択部は、同一コースに含める巡回ポイント間が所定の範囲内に含まれるように巡回ポイントを順次選択していくことができる。
【0009】
また、巡回ポイントとは、作業員が物品を配送する地点のことをいう。たとえば、充填作業等を行う際の自動販売機、商品配送を行う際のコンビニエンスストア等のチェーン店等各種店舗、雑誌や牛乳等の各種配送サービスの対象者、サンプル配布を行う際の対象設備等とすることができる。
ここで、融通性パラメータとは、たとえば巡回ポイントを巡回する頻度の多少、配送曜日や時間の指定の有無、配送拠点からの距離により求められる。ここで、たとえば制限の多い店舗の融通性パラメータは低くなるように設定される。この場合、選択部は、融通性パラメータの低い店舗を優先的にシードとして選択することができる。制限の少ない融通性パラメータが高い店舗については、取り込むことのできるコースが多数あるので、制限の多い店舗を基準とすることにより、スムーズなコース作成を行うことができる。
【0010】
このようにすれば、たとえばトラックで物品を配送する際等、物品の積載量に上限があるような場合、物品の量を考慮しつつ、配送作業員の作業時間である配送時間をも考慮してコースが作成されるので、実効的なコース作成を行うことができる。
また、物品を配送する際には、配送拠点で物品を積み込んで各巡回ポイントでの配送作業を行う。そのため、配送拠点の位置を考慮して巡回ポイントを選択することにより、効率よく配送作業を行うことのできる配送コースを作成することができる。
さらに、たとえば、配送拠点から近い位置にある巡回ポイントには容易に配送を行うことができる。したがって、このような巡回ポイントは、コースから外しても、何らかの方法で配送作業を行うことができるため、調整時にこのような巡回ポイントを外すことにより、作成中のコースにおける第一の統計量および第二の統計量を適正な範囲とすることができる。
また、このようにすれば、たとえば物品の量が極端に少ないコースや配送時間が極端に少ないコース等を作成することなく、効率よく配送作業が行えるコースを作成することができる。
【0011】
本発明のコース作成システムにおいて、調整処理部は、判断部により、第一の統計量が上限を超過したにもかかわらず終了条件を満たしていないと判断された場合、同一コースに含まれる巡回ポイントの中から融通性パラメータの値が高い二つの巡回ポイントを優先的に外して当該同一コースに含まれていない未選択の一の巡回ポイントと交換する暫定処理を行うことができる。
本発明のコース作成システムにおいて、調整処理部は、判断部により、第二の統計量が上限を超過したにもかかわらず終了条件を満たしていないと判断された場合、同一コースに含まれる巡回ポイントの中から融通性パラメータの値が高い一の巡回ポイントを優先的に外して当該同一コースに含まれていない未選択の巡回ポイントのうち、優先的に外す一の巡回ポイントよりも各巡回ポイントへの物品の配送量が少ない一の巡回ポイントと交換する暫定処理を行うことができる。
本発明のコース作成システムにおいて、調整処理部により、巡回ポイント情報記憶部に巡回ポイント情報データが記憶された複数の巡回ポイントすべてを対象として暫定処理が繰り返し行われた場合でも、暫定処理を確定できなかった場合、一のコースの作成を終了することができる。
本発明のコース作成システムにおいて、一のコースが作成された後に、巡回ポイント情報記憶部に巡回ポイント情報データが記憶された複数の巡回ポイントの中に未選択の巡回ポイントが残っている場合、未選択の巡回ポイントを対象として次の一のコースの作成を行い、すべての巡回ポイントがいずれかのコースに含まれるまでコースの作成を行うことができる。
【0013】
本発明のコース作成システムにおいて、選択部は、まず、巡回ポイント情報記憶部に巡回ポイント情報データが記憶された複数の巡回ポイントの中から融通性パラメータの値が低い巡回ポイントを一のコースを作成する際の基準となるシードとして設定し、当該シードとして設定された巡回ポイントの位置情報も考慮して同一コースに含める巡回ポイントを選択することができる。
【0014】
のようにすれば、シードを基準として、実効的かつ効率よく配送作業を行うことのできる店舗を同一コースに含めることができる。
【0015】
本発明のコース作成システムにおいて、前記融通性パラメータを各巡回ポイントに対応づけて保持するポイント情報保持部をさらに含むことができる
【0019】
本発明のコース作成システムにおいて、算出処理部は、同一コース内に含まれる巡回ポイントの位置情報に基づき、当該巡回ポイントを最短経路で巡回することのできる巡回順序を算出する最適化処理部と、同一コース内に含まれる巡回ポイントの位置情報に基づき、同一コースに含まれる巡回ポイントを巡回ポイントが選択された順序で巡回した場合の配送時間を予備的な第一の統計量として算出するとともに予備的な第一の統計量が条件設定受付部が設定を受け付けた第一の統計量の上限を超過した場合に、最適化処理部に巡回ポイントを最短経路で巡回することのできる巡回順序を算出させ、同一コースに含まれる巡回ポイントを巡回ポイントが最適化処理部により算出された巡回順序で巡回した場合の配送時間を第一の統計量として算出する算出部と、をさらに含むことができ、判断部は、算出部により算出された予備的な第一の統計量が条件設定受付部が設定を受け付けた第一の統計量の上限を超過するまで、予備的な第一の統計量を第一の統計量として判断を行うことができる。このようにすれば、実効性の高いコースを作成することができる。
【0021】
このようにすれば、通常時には算出時間のかからない方法で予備的な第一の統計量を算出しておき、所定の基準値を超えた場合にのみ最適化処理を行うので、コース作成を迅速に行うことができる。
【0022】
本発明のコース作成システムにおいて、巡回ポイント情報記憶部に記憶された巡回ポイント情報データは、各巡回ポイントに物品を配送すべき曜日の指定を含む日時条件をさらに含むことができ、選択部は、曜日毎にコースを作成するために、作成するコースの曜日の設定に基づき、設定された曜日と同じ曜日が物品を配送すべき曜日として指定されている巡回ポイントおよび配送曜日が設定されていない巡回ポイントを対象として、巡回ポイントの選択を行うことができる。
本発明のコース作成システムにおいて、選択部は、まず、巡回ポイント情報記憶部に巡回ポイント情報データが記憶された複数の巡回ポイントの中から融通性パラメータの値が低い巡回ポイントを一のコースを作成する際の基準となるシードとして設定し、当該シードとして設定された巡回ポイントに物品を配送すべき曜日の指定がある場合は、当該曜日を当該コースの曜日として設定することができる。
本発明のコース作成システムにおいて、既に作成されたコースについて、当該コースと当該コースに含まれる巡回ポイントに物品が配送される曜日とを対応付けたスケジュール情報を記憶するコース情報記憶部をさらに含むことができ、選択部は、コース情報記憶部を参照して、曜日毎に作成されたコースの数が平均化されるように、次に作成するコースの曜日を設定することができる。
【0023】
本発明によれば、コンピュータシステムにより、複数の巡回ポイントを含む地域内に、配送拠点から複数の巡回ポイントに物品を配送するためのコースを作成する方法であって、コンピュータシステムは、配送拠点の位置情報を含む拠点情報データを記憶する拠点情報記憶部と、各巡回ポイントの位置情報、当該巡回ポイントへの物品の配送量、および当該巡回ポイントへ物品を配送する際の制限の度合いが強いほど値が低くなるように設定された融通性パラメータを含む巡回ポイント情報データを、地域内に含まれる複数の巡回ポイントについてそれぞれ記憶する巡回ポイント情報記憶部と、条件設定受付部と、選択部と、算出処理部と、判断部と、調整処理部と、を含み、条件設定受付部が、一のコースの作成を終了するための終了条件となる当該コースの配送時間の下限および上限ならびに配送量の下限および上限の設定を受け付けるステップと、選択部が、拠点情報記憶部に記憶された配送拠点の位置情報および巡回ポイント情報記憶部に記憶された巡回ポイントの位置情報に基づき、巡回ポイント情報記憶部に巡回ポイント情報データが記憶された複数の巡回ポイントの中から同一コースに含める巡回ポイントを順次選択するステップと、巡回ポイントを順次選択するステップにおいて巡回ポイントが選択されると、算出処理部が、拠点情報記憶部に記憶された拠点情報データおよび巡回ポイント情報記憶部に記憶された巡回ポイント情報データに基づき、選択された当該巡回ポイントを含む既に選択済みの同一コースに含まれる巡回ポイントを巡回ポイントが選択された順序で巡回した場合または既に選択済みの同一コースに含まれる巡回ポイントを最短経路で巡回した場合の配送時間により定まる第一の統計量およびそれらの巡回ポイントに配送する物品の量によって定まる第二の統計量をそれぞれ算出するステップと、判断部が、算出するステップにおいて算出された第一の統計量および第二の統計量に基づき、第一の統計量または第二の統計量のいずれか一方が設定を受け付けるステップにおいて条件設定受付部が設定を受け付けたそれぞれの上限を超過したか否かおよび終了条件を満たしているか否かを判断するステップと、調整処理部が、判断するステップにおいて、判断部により、第一の統計量および第二の統計量の少なくとも一方がそれぞれの上限を超過したにもかかわらず終了条件を満たしていないと判断された場合、第一の統計量および第二の統計量の両方がそれぞれの上限を超過している場合には同一コースに含まれる巡回ポイントの中から融通性パラメータの値が高い一の巡回ポイントを優先的に外す暫定処理を行い、第一の統計量および第二の統計量のいずれか一方のみがそれぞれの上限を超過している場合には同一コースに含まれる巡回ポイントの中から融通性パラメータの値が高い一または二以上の巡回ポイントを優先的に外して当該同一コースに含まれていない未選択の他の巡回ポイントと交換する暫定処理を行い、算出処理部に第一の統計量および第二の統計量を算出させ、第一の統計量および第二の統計量がそれぞれの上限以下となるとともに第一の統計量および第二の統計量がそれぞれ暫定処理の前の状態よりも終了条件に近づくように改善された場合またはそれぞれの下限以上である場合に暫定処理を確定し、暫定処理が確定できなかった場合に新たな暫定処理を行う処理を繰り返すステップと、を含み、判断部により終了条件を満たしていると判断されるまで、選択部による巡回ポイントの選択を繰り返して一のコースを作成するコース作成方法が提供される。
本発明のコース作成方法において、暫定処理を行う処理を繰り返すステップにおいて、判断するステップにおいて、判断部により第一の統計量が上限を超過したにもかかわらず終了条件を満たしていないと判断された場合、調整処理部が、同一コースに含まれる巡回ポイントの中から融通性パラメータの値が高い二つの巡回ポイントを優先的に外して当該同一コースに含まれていない未選択の一の巡回ポイントと交換することができる。
本発明のコース作成方法において、暫定処理を行う処理を繰り返すステップにおいて、判断するステップにおいて、判断部により第二の統計量が上限を超過したにもかかわらず終了条件を満たしていないと判断された場合、調整処理部が、同一コースに含まれる巡回ポイントの中から融通性パラメータの値が高い一の巡回ポイントを優先的に外して当該同一コースに含まれていない未選択の巡回ポイントのうち、優先的に外す一の巡回ポイントよりも各巡回ポイントへの物品の配送量が少ない一の巡回ポイントと交換する暫定処理を 行うことができる。
本発明のコース作成方法において、暫定処理を行う処理を繰り返すステップにおいて、巡回ポイント情報記憶部に巡回ポイント情報データが記憶された複数の巡回ポイントすべてを対象として暫定処理が繰り返し行われた場合でも、暫定処理を確定できなかった場合、一のコースの作成を終了することができる。
本発明のコース作成方法において、一のコースが作成された後に、巡回ポイント情報記憶部に巡回ポイント情報データが記憶された複数の巡回ポイントの中に未選択の巡回ポイントが残っている場合、未選択の巡回ポイントを対象として次の一のコースの作成を行い、すべての巡回ポイントがいずれかのコースに含まれるまでコースの作成を行うことができる。
【0024】
本発明のコース作成方法において、算出処理部が算出するステップは、同一コース内に含まれる巡回ポイントの位置情報に基づき、当該巡回ポイントを最短経路で巡回することのできる最短巡回順序を算出するステップと、同一コース内に含まれる巡回ポイントの位置情報に基づき、同一コースに含まれる巡回ポイントを巡回ポイントが選択された順序で巡回した場合の配送時間を予備的な第一の統計量として算出するとともに予備的な第一の統計量が条件設定受付部が設定を受け付けた第一の統計量の上限を超過した場合に、最短巡回順序を算出するステップを行わせ、同一コースに含まれる巡回ポイントを最短巡回順序で巡回した場合の配送時間を第一の統計量として算出するステップと、を含むことができ、判断部が判断するステップにおいて、予備的な第一の統計量が条件設定受付部が設定を受け付けた第一の統計量の上限を超過するまで、予備的な第一の統計量を第一の統計量として判断を行うことができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、巡回ポイントを店舗として本発明の実施の形態を説明する。
本発明の実施の形態において、複数の店舗を含む地域内で、各店舗にトラックで商品を配送する際の配送コースを複数作成する例を説明する。各担当者は、毎日配送拠点で物品をトラックに積載し、自己の配送コースに含まれる店舗への配送を行った後、配送拠点に戻るという配送作業を行うものとする。したがって、全体の作業効率を上昇させるためには、各担当者が移動する拠点−店舗間および店舗−店舗間の距離がそれぞれなるべく短くなるようにして配送コースを設定するのが好ましい。また、トラック積載量の上限を考慮して配送コースを設定するのが好ましい。
【0034】
(第一の実施の形態)
図1は、本発明の第一の実施の形態におけるコース作成方法の手順を示すフローチャートである。まず、コース作成に必要な地図情報データ、拠点情報データ、店舗情報データ等の各種データの登録が行われる(S2)。次に、コース作成のために必要な条件の設定が行われる(S4)。つづいて、コース作成の際の基準となるシード店舗が選択される(S6)。その後、シード店舗を基準としてそのコース内に含める店舗が順次選択され、コースが作成される(S8)。対象の地域内に未選択の店舗が残っている場合(S10のYes)、ステップ6に戻り、次のシード店舗が選択され、同様にして次のコースが作成される。全ての店舗がいずれかのコースに含まれるようになると(S10のNo)、コース作成結果の評価および再作成が行われる(S12)。評価および再作成が終了すると、コース作成処理を終了する。
【0035】
図2は、本実施の形態におけるコース作成システムの構成を示すブロック図である。コース作成システム100は、表示処理部108と、条件設定受付部110と、店舗選択部112と、判断部114と、算出処理部116と、調整処理部122と、コース状態評価部124と、地図情報記憶部T1と、拠点情報記憶部T2と、店舗情報記憶部T3と、条件記憶部T4と、コース情報記憶部T5と、ロジック記憶部T6とを有する。算出処理部116は、算出部118および最適化処理部120を含む。
【0036】
地図情報記憶部T1は、コース作成の対象となる地域の地図情報データを記憶する。拠点情報記憶部T2は、拠点情報データを記憶する。拠点情報データは、拠点の識別コード、拠点の名称、拠点の位置(緯度および経度、またはX座標およびY座標)等を含む。ここで、拠点とは、たとえばその地域における物流センター等の配送拠点である。
【0037】
店舗情報記憶部T3は、店舗情報データを記憶する。店舗情報データは、拠点の識別コード、店舗の識別コード、店舗の名称、店舗の位置(緯度、経度および高さ、またはX座標、Y座標およびZ座標)、1回当たりの配送量、月配送回数、配送日時条件、1回あたりの作業時間(分)、拠点からの移動速度(km/時間)、店舗間移動速度(km/時間)、月売上(円)、商品毎の月販売量(個)、融通性パラメータ等、同一コース内に含める店舗を選択したり、合計物量やコース時間等の統計量を算出するために必要な情報を含む。融通性パラメータとは、コースに含める際の各店舗の制限の度合いを示すパラメータである。たとえば、配送曜日や時間が決まっている店舗はその曜日または時間に配送をしなければならず、制限の度合いが強い。そのため融通性パラメータが低く設定される。また、月当たりの配送回数が多い店舗も融通性パラメータが低く設定される。
【0038】
図3は、本実施の形態における店舗情報記憶部T3のデータ構造の一部を示す図である。ここでは、店舗情報記憶部T3は、拠点コード欄、店舗コード欄、名称欄、位置欄、高さ欄、作業時間欄、配送量欄、回数欄、日時条件欄、融通性パラメータ欄等を含む。ここで、たとえば、店舗コード「a」の店舗は、拠点コード「1000」の拠点に属し、名称が「スーパー」で、位置が「(X,Y)」、高さが「地上」、この店舗における作業時間が「25分」、1回当たりの配送量は0.001t、月当たりの配送回数は8回、配送の日時条件は「−(特になし)」である。また、この店舗は月当たりの配送回数が8回だが日時条件がないため、融通性パラメータは中程度の「3」である。たとえば、店舗コード「b」の店舗は、拠点コード「1000」の拠点に属し、名称が「ショッピングモール1」で、位置が「(X,Y)」、高さが「地上」、この店舗における作業時間が「15分」、1回当たりの配送量は0.002t、月当たりの配送回数は12回、配送の日時条件は「月・水・金」である。つまり、店舗コード「b」の店舗には毎週月曜日、水曜日、および金曜日に物品を配送する必要がある。この店舗は、月当たりの配送回数が12回で日時条件も決まっているため、融通性パラメータは最も低い「1」である。
【0039】
図2に戻り、表示処理部108は、各種データや作成されたコース状態を地図情報とともに画面(不図示)上に表示する処理を行う。
【0040】
条件設定受付部110は、ユーザからコース作成のための種々の条件の設定を受け付ける。条件設定受付部110は、たとえば、各担当者の1日の標準作業時間、各店舗での標準作業時間、店舗間の標準移動速度、拠点と店舗間の標準移動速度、トラックの積載量等の条件の設定を受け付ける。条件記憶部T4は、設定された条件を記憶する。
【0041】
また、条件設定受付部110は、トラックの最大積載量および下限積載量の設定を受け付ける。ここで、最大積載量とは、各トラックにおいて、それ以上物品を積載することのできない量、下限積載量とは積載量の下限の目標値である。ここで、2tトラックを用いる場合、たとえば最大積載量を2tとし、下限積載量を最大積載量の80%の1.6tと設定することができる。また、条件設定受付部110は、コース時間の上限および下限の設定を受け付ける。ここで、コース時間とは、拠点からコース内の店舗を巡回してまた拠点に戻るまでの時間のことである。コース時間にはトラックの走行時間および各店舗における作業時間が含まれる。たとえば、コース時間の上限は各担当者の1日の標準作業時間とすることができ、また、上限時間との差が1時間以内となるように下限時間を設定することができる。
【0042】
さらに、条件設定受付部110は、1日コースや半日コース等、コースの種類の選択を受け付けることもできる。ここで、1日コースとは、拠点を朝出発してコース内の各店舗を巡回し、途中で昼の休憩時間をとってそのまま午後も各店舗を巡回して夕方拠点に戻ってくるコースのことである。また、半日コースとは、拠点を朝出発して午前中コース内の各店舗を巡回して拠点に戻るコース、または昼の休憩時間をとった後拠点を出発してコース内の各店舗を巡回して夕方拠点に戻るコースのことである。たとえば、拠点から遠い位置にある店舗を回る場合は、拠点まで戻る時間が長くなるので、1日コースとした方が効率がよい。一方、拠点から近い位置にある店舗を回る場合は、半日コースとした方が1台のトラックで配送することのできる1日当たりの合計物量が実質的に増加するため効率がよくなる。
【0043】
さらに、条件設定受付部110は、一つのコースに含める店舗間の距離の上限や拠点と店舗との距離の上限等、種々の条件の設定を受け付けることができる。
【0044】
また、条件設定受付部110は、複数の店舗のなかで、同じコース内に含める店舗の組合せの指定を受け付けることもできる。ユーザは、たとえば同じビル内にある店舗や同一担当者が配送することが好ましいような店舗について、組合せ指定を行うことができる。これにより、各担当者が効率よく配送作業を行うことができる。ユーザは画面上にマッピングされた店舗のポイントを参照にして組合せ指定を行うこともでき、また店舗情報記憶部T3を参照して組合せ指定を行うこともできる。
【0045】
店舗選択部112は、同一コース内に含める店舗を順次選択する。店舗選択部112は、まず、基準となるシード店舗を選択する。店舗選択部112は、店舗情報記憶部T3を参照して、融通性パラメータの低い店舗から順にシードとして設定する。融通性パラメータの低い店舗とは、たとえば月当たりの配送回数が多い店舗や配送日時の指定がある店舗等のことである。
【0046】
つづいて、店舗選択部112は、選択されたシード店舗と同一コースに含める次の店舗を順次選択していく。店舗選択部112は、拠点情報記憶部T2および店舗情報記憶部T3を参照して、拠点やシード店舗からの距離や位置関係に基づいてそのコースに含める店舗を選択する。
【0047】
算出処理部116において、算出部118は、店舗選択部112が選択した店舗の合計物量およびコース数を逐次算出する。最適化処理部120は、同一コース内に含まれる店舗の位置情報に基づき、これらの店舗を最短経路で巡回することのできる巡回順序を近似アルゴリズム等を用いて算出する。
【0048】
判断部114は、算出部118により算出された合計物量およびコース数が所定の範囲内であるか否かを判断する。調整処理部122は、合計物量またはコース数が所定の範囲内でない場合に、コースに含まれる店舗を未選択の他の店舗と交換する等の修正を行う。
【0049】
図4は、判断部114の判断処理の手順を示すフローチャートである。
新たな店舗が選択されると(S40)、算出部118はそのコースに含まれる店舗の合計物量およびコース時間を算出する(S42)。このとき、算出部118は、そのコース内の店舗が選択された順序で巡回した場合のコース時間を算出する。これにより算出時間を短くすることができる。判断部114は、合計物量がそのトラックの最大積載量を超過しているか否かを判断する(S44)。合計物量が最大積載量を超過していない場合(S44のNo)、判断部114は、コース時間が上限時間を超過しているか否かを判断する(S46)。コース時間が上限時間を超過していない場合(S46のNo)、判断部114は、配送コースの設定の終了条件を満たしているか否かを判断する(S48)。終了条件は、たとえば合計物量が下限積載量以上最大積載量以下であり、かつコース時間が下限時間以上上限時間以下である場合とすることができる。また、終了条件は、以下に説明する調整処理において、所定範囲内の全ての店舗を対象として交換処理を行った場合でも、合計物量またはコース時間が改善されなかった場合とすることもできる。終了条件を満たしていない場合、ステップ40に戻り、店舗選択部112は次の店舗を選択する。
【0050】
ステップ46において、コース時間が上限時間を超過している場合(S46のYes)、最適化処理部120は、コースに含まれる店舗を最短経路序で巡回することのできる最適順序を検出する(S50)。算出部118は、その最適順序で配送を行った場合の実コース時間を算出する(S52)。つづいて、判断部114は、実コース時間が上限時間を超過しているか否かを判断する(S54)。実コース時間が上限時間を超過していない場合(S54のNo)、ステップ48に進み、終了条件を満たしているか否かが判断され、上述したのと同様の処理が繰り返される。なお、ステップ50で最適順序が検出され、ステップ52において実コース時間が算出された場合、コース情報記憶部T5は、最適順序および実コース時間を記憶しておき、それ以降は、ステップ42でコース時間を算出する際にこの実コース時間に、その後に選択された店舗を巡回する時間を追加してコース時間を算出するようにしてもよい。
【0051】
一方、ステップ44において合計物量が最大積載量を超過している場合(S44のYes)、またはステップ54において実コース時間が上限時間を超過している場合(S54のYes)、調整処理部122による調整処理(S56)を行う。
【0052】
図5は、調整処理部122が調整を行う手順を示すフローチャートの一例を示す。
合計物量が最大積載量を超過している場合(図4に示したステップ44のYes)、図4のステップ50〜ステップ54と同様にして実コース時間が上限時間を超過しているか否かを判断する(S60)。
【0053】
実コース時間が上限時間を超過している場合(S60のYes)、調整処理部122は、そのコースに含まれる店舗の中で、たとえば拠点から最も近い店舗の選択を外して新コースとする暫定処理を行う(S61)。拠点から最も近い店舗は、他のコースに組み込むこともでき、融通性が高いからである。また、調整処理部122は、店舗情報記憶部T3を参照して、融通性パラメータの高い店舗を外すようにすることもできる。つづいて、判断部114は、新コースの合計物量が改善されたか否かを判断する(S62)。新コースの合計物量が下限積載量以上最大積載量以下となっている場合、判断部114は合計物量が改善されたと判断して(S62のYes)、ステップ61の暫定処理を確定させる(S63)。つづいて、判断部114は、実コース時間が上限時間以下となったか否かを判断する(S64)。実コース時間が上限時間以下となった場合(S64のYes)、調整処理を終了し、図4のステップ48に戻る。
【0054】
一方、ステップ62において、合計物量が下限積載量以上最大積載量以下でない場合、判断部114は合計物量が改善されていないと判断して、ステップ61に戻り、拠点から次に近い店舗の選択を外して新コースとする暫定処理を行う(S61)。また、ステップ64において、実コース時間が上限時間以下となっていない場合(S64のNo)、ステップ61に戻り、店舗を外す暫定処理を繰り返す。
【0055】
ステップ60において、実コース時間が上限時間を超過していない場合(S60のNo)、調整処理部122は、拠点から最も近い店舗をその店舗よりも物量が少ない未選択の他の店舗と交換して新コースとする暫定処理を行う(S65)。判断部114は、新コースの合計物量が改善されたか否かを判断する(S66)。判断部114は、新コースの合計物量が減少し、かつ合計物量が下限物量以上である場合、合計物量が改善されたと判断し(S66のYes)、新コースの実コース時間を算出して実コース時間が改善されたか否かを判断する(S67)。判断部114は、実コース時間が上限時間以下で、実コース時間が下限時間以上または交換前よりも増えたという条件を満たしている場合、実コース時間が改善されていると判断し(S67のYes)、ステップ65の暫定処理を確定する(S68)。その後、合計物量が上限積載量を超過しているか否かを判断し(S69)、合計物量が上限積載量を超過していない場合(S69のNo)、調整処理を終了し、図4のステップ48に戻る。ステップ66において合計物量が改善されていない場合(S66のNo)、またはステップ67において実コース時間が改善されていない場合(S67のNo)、ステップ69において合計物量が上限積載量を超過している場合(S69のYes)、ステップ65に戻り、別の店舗と交換する暫定処理を行う。
【0056】
合計物量が最大積載量以下で、実コース時間が上限時間以下の場合(図4に示したステップ54のYes)、調整処理部122は、拠点から近い順に2つの店舗を未選択の他の1つの店舗と交換して新コースとする暫定処理を行う(S70)。判断部114は、新コースの合計物量が改善されたか否かを判断する(S72)。判断部は、(i)合計物量が最大積載量以下であるという条件、および(ii)下限積載量以上であるかまたは交換前よりも増えたという条件を満たしている場合、コースの合計物量が改善されていると判断し(S72のYes)、新コースの実コース時間を算出して実コース時間が改善されたか否かを判断する(S74)。判断部114は、実コース時間が交換前より減少している場合、実コースが改善されたと判断し(S74のYes)、ステップ70の暫定処理を確定する(S76)。つづいて、判断部114は、実コース時間が上限時間を超過しているか否かを判断し(S78)、実コース時間が上限時間を超過していない場合(S78のNo)、調整処理を終了し、図4のステップ48に戻る。
【0057】
一方、ステップ72で合計物量が改善されていなかった場合(S72のNo)、ステップ74で実コース時間が改善されていなかった場合(S74のNo)、またはステップ78で実コース時間が上限時間を超過していた場合(S78のYes)、ステップ70に戻り、別の店舗と交換する暫定処理を行う。
【0058】
図2に戻り、コース状態評価部124は、地域内の全ての店舗がいずれかのコースに含まれて、コース作成処理が終了すると、作成されたコースが適正であるか否かを判断する。コース状態評価部124は、たとえば、地域内に必要なコース数の理論値を算出し、実際に作成されたコース数と比較することにより、コース作成の適否を判断する。
【0059】
図8は、地域内に必要なコース数の理論値を算出するための手順の一例を示す図である。
コース状態評価部124は、拠点情報記憶部T2に記憶された拠点情報データ、店舗情報記憶部T3に記憶された店舗情報データ、および条件記憶部T4に記憶された各種条件を適宜参照して、以下の手順で合計コース数を算出する。
【0060】
コース状態評価部124は、拠点から対象地域内の店舗への平均移動時間Mを算出する(S160)。まず、拠点から各店舗への合計距離を求めた後、この合計距離を条件記憶部T4に記憶された拠点と店舗間の標準移動速度で除すことにより合計移動時間を求める。次いで、この合計移動時間を全店舗数で除すことによりMが求められる。
【0061】
つづいて、コース状態評価部124は、店舗間の平均移動時間Mを算出する(S162)。まず、各店舗から直近n個の店舗への合計距離を求めた後、この合計距離を条件記憶部T4に記憶された店舗間の標準移動速度で除すことにより合計移動時間を求める。次いで、この合計移動時間をnで除すことにより、各店舗から他の店舗への平均移動時間m〜mを得る。つづいて、これらの平均移動時間m〜mを合計し、全店舗数で除すことによりMを算出する。
【0062】
つづいて、コース状態評価部124は、この地域において、1日で作業可能な店舗数Nを算出する(S164)。1日の合計作業時間
Tz=M×2+M(N−1)+T×N
(Tは1店舗当たりの平均作業時間)
であるので、この式を変形して
=(Tz−M×2+M)/(M+T)
を算出する。
【0063】
一方、コース状態評価部124は、1日あたりの処理が必要な店舗数Nを算出する(S166)。まず、各店舗毎に月ごとの配送回数を算出して合計することにより、月ごとの装填回数Wを算出する。次いで、各担当者の1月の労働日数を4週間×5日=20として、N=W/20を求める。
【0064】
その後、コース状態評価部124は、1日あたりの処理が必要な店舗数Nを1日で作業可能な店舗数Nで除すことにより、1日あたりの必要コース数の理論値=N/Nを算出する(S168)。
【0065】
コース状態評価部124は、本実施の形態におけるコース作成システム100作成されたコースの数と、以上のようにして算出したコースの数とを比較して、作成されたコース数が理論値より低いか、所定範囲内であれば、コース作成が適正に行われたと判断する。一方、作成されたコース数が理論値より高く、所定範囲外であった場合、ユーザにその旨を通知し、新たな条件の設定等を促す。
【0066】
次に、本実施の形態において、店舗選択部112が同一コース内に含める店舗を選択する方法の一例を説明する。図6は、地域内の拠点および複数の店舗をポイントとして示した図である。
【0067】
本実施の形態において、店舗選択部112は、まず、上述したように融通性パラメータの低い店舗をシード店舗として選択する。ここでは、ポイントaがシード店舗であるとして説明する。店舗選択部112は、拠点を中心として拠点とポイントaとを結ぶ直線lと所定の角度をなす破線lおよびlの間に含まれるポイントを順次選択していく。ここで、店舗選択部112は、直線lから破線lおよびlの方向に軸線の角度を広げていったときに、軸線にぶつかる店舗から順に選択する。このとき、まず破線lの方向に広げた軸線がポイントbとぶつかるので、店舗選択部112はポイントbを選択する。次に、破線lの方向に広げた軸線がポイントcとぶつかるので、店舗選択部112はポイントcを選択する。店舗選択部112は、同様にしてポイントd、ポイントe、ポイントfの順で選択していき、合計物量および実コース時間が基準範囲内となるまで選択を行う。
【0068】
また、店舗選択部112は、図7に示すように、シード店舗からの距離をも考慮してポイントを選択することができる。
図7(a)は、シード店舗が拠点から比較的近い位置にある場合の例を示す。店舗選択部112は、直線lと直線lとの間に含まれる店舗および直線lと直線lとの間に含まれる店舗を順次選択していくが、その際、シード店舗からの距離が所定の範囲内にある第1領域内から店舗を選択する。つづいて、店舗選択部112は、シード店舗からの距離を広げて、第2領域から店舗を選択する。その後、直線lとなす角度を広げ、直線l'と直線l'との間の第3領域にある店舗を選択する。このとき、シード店舗からの距離をどの程度の間隔で広げていくか、また角度をどの程度広げていくかの設定は、予め条件設定受付部110により設定しておくことができる。
【0069】
図7(b)は、シード店舗が拠点から比較的遠い位置にある場合の例を示す。この場合、店舗選択部112は、シード店舗からの距離が所定の範囲内でなくても、シード店舗よりも拠点に近い位置にある第4領域の店舗は優先的に選択することができる。また、店舗選択部112は、直線lとなす角度が所定範囲内に含まれなくても、拠点とシード店舗を結ぶ直線lから所定の距離内にある店舗(たとえば第5領域)についても優先的に選択することができる。つまり、ここでは、店舗選択部112は、第1領域、第4領域、および第5領域に含まれる店舗を優先的に選択することができる。
【0070】
なお、ロジック記憶部T6は、以上で説明した種々の処理手順に関するロジックを記憶する。
【0071】
本実施の形態のコース作成システム100によれば、たとえばトラックで物品を配送する際等、物品の積載量に上限があるような場合であっても、物品の量を考慮しつつ、配送作業員の作業時間である配送時間をも考慮してコースが作成されるので、実効的なコース作成を行うことができる。
【0072】
(第二の実施の形態)
本実施の形態においても、コース作成システム100は、第一の実施の形態において図2を参照して説明したのと同様の構成を有する。本実施の形態において、店舗選択部112は、既に作成されたコースに関する情報を参照して新たなコースを作成する。
【0073】
本実施の形態におけるコース作成システム100は、配送コースを曜日毎に作成することができる。たとえば毎週月曜日に配送しなければならない店舗は月曜日のコースに含まれ、配送曜日が決まっていない店舗は、他の店舗との兼ね合いで、各曜日におけるコース数が平均化されるようにいずれかの曜日のコースに含まれる。
【0074】
図9は、本実施の形態におけるコース情報記憶部T5のデータ構造の一部を示す図である。コース情報記憶部T5は、既に作成されたコースに関するスケジュール情報をも記憶する。ここで、この地域において、トラックNo.1〜6までのトラックが含まれ、配送日は月〜金とする。
【0075】
店舗選択部112は、シード店舗として、日時指定のない店舗が選択された場合、図8のスケジュール情報を参照し、各曜日の合計コース数が均等となるように、今回作成するコースの曜日を設定する。
【0076】
ここでは、火曜日および水曜日のコース数が「2」で最も低いため、店舗選択部112は、今回作成するコースをトラックNo.2で水曜日に配送すると設定する。
【0077】
店舗選択部112は、このコースの配送日が水曜日であると設定されると、このコースに含める店舗を選択する際に、店舗情報記憶部T3を参照して、配送曜日が水曜日に指定されている店舗、または曜日指定のない店舗を選択していく。
【0078】
算出部118は、このように曜日毎にコースが作成される場合、たとえば2週間に1回しか配送が行われない店舗については、合計物量を算出する際にその旨を考慮する。このような場合、算出部118は、その店舗の物量を実際の配送量の2分の1として合計物量を算出する。
【0079】
(第三の実施の形態)
図10は、第一および第二の実施の形態で説明したコース作成システム100を含むネットワーク構成を示す図である。第一および第二の実施の形態で説明したユーザからの処理は、ネットワーク148を介してユーザ端末150から行うことができる。本実施の形態において、ユーザ端末150は、ネットワーク148を介してコース作成システム100と通信可能であればどのようなものであってもよい。たとえば、ユーザ端末150は、PC、PDA、携帯電話、その他任意のハードウエアとすることができる。
【0080】
このようにすれば、ユーザは、ユーザ端末150を持って、店舗が設置された地域内を実際に巡回しながらコース作成処理に必要な指示をコース作成システム100に送信することができる。これにより、実際の現場の状況を反映させて、条件設定受付部110に条件設定を入力することができる。
【0081】
また、第一および第二の実施の形態で説明したコース作成システム100は、各実施の形態において説明した構成に加えて、拠点情報データや店舗情報データ等の各種データの登録を受け付けるデータ登録受付部を有してもよい。
【0082】
図11は、第一の実施の形態におけるコース作成システム100がデータ登録受付部152を有する場合の構成を示すブロック図である。データ登録受付部152は、ユーザから各種データの登録を受け付け、それらのデータを拠点情報記憶部T2または店舗情報記憶部T3に記憶する。これにより、ユーザは、ユーザ端末150を持って店舗が設置された地域内を実際に巡回しながら各種データの登録を行うことができる。したがって、拠点情報記憶部T2および店舗情報記憶部T3に、より正確で的確な情報を記憶することができる。また、予め拠点情報記憶部T2または店舗情報記憶部T3に各種データを登録している場合であっても、現場の状況に変化があった場合に、迅速にデータの更新を行うことができる。拠点情報記憶部T2および店舗情報記憶部T3に記憶された各種データを、的確かつ迅速に整備することにより、対象の地域のコース作成を適切に行うことができる。
【0083】
本実施の形態において、ネットワーク148を介して、ユーザ端末150からコース作成システム100に必要な情報の送受信を行うことができるので、実際に地域内を巡回しながらコース作成に必要な情報をコース作成システム100に送信することができる。そのため、たとえば各種データを的確かつ迅速に更新することができ、コース作成を好適に行うことができる。
【0084】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0085】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、実効性のあるコースの作成を行うことができる。本発明によれば、複数の巡回ポイントを含む地域内で、物品の量をも考慮して配送コースを作成することができる。本発明によれば、必要なトラック台数を減らして効率よく配送することのできる配送コースを作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるコース作成処理の手順を示すフローチャートである。
【図2】本実施の形態におけるコース作成システムの構成を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態における店舗情報記憶部のデータ構造の一部を示す図である。
【図4】判断部の判断処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】調整処理部が調整を行う手順を示すフローチャートの一例を示す図である。
【図6】店舗選択部が同一コース内に含める店舗を選択する方法の一例を説明する図である。
【図7】店舗選択部が同一コース内に含める店舗を選択する方法の一例を説明する図である。
【図8】地域内で必要なコース数の理論値を算出するための手順を示す図である。
【図9】コース情報記憶部のデータ構造の一部を示す図である。
【図10】本発明のコース作成システムを含むネットワーク構成を示す図である。
【図11】本実施の形態におけるコース作成システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
100 コース作成システム
108 表示処理部
110 条件設定受付部
112 店舗選択部
114 判断部
116 算出処理部
118 算出部
120 最適化処理部
122 調整処理部
124 コース状態評価部
148 ネットワーク
150 ユーザ端末
152 データ登録受付部
T1 地図情報記憶部
T2 拠点情報記憶部
T3 店舗情報記憶部
T4 条件記憶部
T5 コース情報記憶部
T6 ロジック記憶部

Claims (16)

  1. 複数の巡回ポイントを含む地域内に、配送拠点から前記複数の巡回ポイントに物品を配送するためのコースを作成するシステムであって、
    前記配送拠点の位置情報を含む拠点情報データを記憶する拠点情報記憶部と、
    各前記巡回ポイントの位置情報、当該巡回ポイントへの物品の配送量、および当該巡回ポイントへ物品を配送する際の制限の度合いが強いほど値が低くなるように設定された融通性パラメータを含む巡回ポイント情報データを、前記地域内に含まれる前記複数の巡回ポイントについてそれぞれ記憶する巡回ポイント情報記憶部と、
    一のコースの作成を終了するための終了条件となる当該コースの配送時間の下限および上限ならびに配送量の下限および上限の設定を受け付ける条件設定受付部と、
    前記拠点情報記憶部に記憶された前記配送拠点の位置情報および前記巡回ポイント情報記憶部に記憶された前記巡回ポイントの位置情報に基づき、前記巡回ポイント情報記憶部に前記巡回ポイント情報データが記憶された前記複数の巡回ポイントの中から同一コースに含める巡回ポイントを順次選択する選択部と、
    前記選択部が新たな前記巡回ポイントを選択すると、前記拠点情報記憶部に記憶された前記拠点情報データおよび前記巡回ポイント情報記憶部に記憶された前記巡回ポイント情報データに基づき、選択された当該巡回ポイントを含む既に選択済みの前記同一コースに含まれる前記巡回ポイントを前記巡回ポイントが選択された順序で巡回した場合または既に選択済みの前記同一コースに含まれる前記巡回ポイントを最短経路で巡回した場合の配送時間により定まる第一の統計量およびそれらの前記巡回ポイントに配送する物品の量によって定まる第二の統計量をそれぞれ算出する算出処理部と、
    前記算出処理部により算出された前記第一の統計量および前記第二の統計量に基づき、前記第一の統計量または前記第二の統計量のいずれか一方が前記条件設定受付部が設定を受け付けたそれぞれの前記上限を超過したか否かおよび前記終了条件を満たしているか否かを判断する判断部と、
    前記判断部により、前記第一の統計量および前記第二の統計量の少なくとも一方がそれぞれの前記上限を超過したにもかかわらず前記終了条件を満たしていないと判断された場合、前記第一の統計量および前記第二の統計量の両方がそれぞれの前記上限を超過している場合には前記同一コースに含まれる前記巡回ポイントの中から前記融通性パラメータの値が高い一の前記巡回ポイントを優先的に外す暫定処理を行い、前記第一の統計量および前記第二の統計量のいずれか一方のみがそれぞれの前記上限を超過している場合には前記同一コースに含まれる前記巡回ポイントの中から前記融通性パラメータの値が高い一または二以上の前記巡回ポイントを優先的に外して当該同一コースに含まれていない未選択の他の前記巡回ポイントと交換する暫定処理を行い、前記算出処理部に前記第一の統計量および前記第二の統計量を算出させ、前記第一の統計量および前記第二の統計量がそれぞれの前記上限以下となるとともに前記第一の統計量および前記第二の統計量がそれぞれ前記暫定処理の前の状態よりも前記終了条件に近づくように改善された場合またはそれぞれの前記下限以上である場合に前記暫定処理を確定し、前記暫定処理が確定できなかった場合に新たな暫定処理を行う処理を繰り返す調整処理部と、
    を含み、
    前記判断部により前記終了条件を満たしていると判断されるまで、前記選択部による前記巡回ポイントの選択を繰り返して一のコースを作成するコース作成システム。
  2. 請求項1に記載のコース作成システムにおいて、
    前記調整処理部は、前記判断部により、前記第一の統計量が前記上限を超過したにもかかわらず前記終了条件を満たしていないと判断された場合、前記同一コースに含まれる前記巡回ポイントの中から前記融通性パラメータの値が高い二つの前記巡回ポイントを優先的に外して当該同一コースに含まれていない未選択の一の前記巡回ポイントと交換する暫定処理を行うコース作成システム。
  3. 請求項1または2に記載のコース作成システムにおいて、
    前記調整処理部は、前記判断部により、前記第二の統計量が前記上限を超過したにもか かわらず前記終了条件を満たしていないと判断された場合、前記同一コースに含まれる前記巡回ポイントの中から前記融通性パラメータの値が高い一の前記巡回ポイントを優先的に外して当該同一コースに含まれていない未選択の前記巡回ポイントのうち、前記優先的に外す前記一の巡回ポイントよりも各前記巡回ポイントへの物品の配送量が少ない一の前記巡回ポイントと交換する暫定処理を行うコース作成システム。
  4. 請求項1からいずれかに記載のコース作成システムにおいて、
    前記調整処理部により、前記巡回ポイント情報記憶部に前記巡回ポイント情報データが記憶された前記複数の巡回ポイントすべてを対象として前記暫定処理が繰り返し行われた場合でも、前記暫定処理を確定できなかった場合、前記一のコースの作成を終了するコース作成システム。
  5. 請求項1から4いずれかに記載のコース作成システムにおいて、
    前記算出処理部は、
    前記同一コース内に含まれる前記巡回ポイントの位置情報に基づき、当該巡回ポイントを最短経路で巡回することのできる巡回順序を算出する最適化処理部と、
    前記同一コース内に含まれる前記巡回ポイントの位置情報に基づき、前記同一コースに含まれる前記巡回ポイントを前記巡回ポイントが選択された順序で巡回した場合の配送時間を予備的な第一の統計量として算出するとともに前記予備的な第一の統計量が前記条件設定受付部が設定を受け付けた前記第一の統計量の前記上限を超過した場合に、前記最適化処理部に前記巡回ポイントを最短経路で巡回することのできる巡回順序を算出させ、前記同一コースに含まれる前記巡回ポイントを前記巡回ポイントが前記最適化処理部により算出された前記巡回順序で巡回した場合の配送時間を前記第一の統計量として算出する算出部と、をさらに含み、
    前記判断部は、前記算出部により算出された前記予備的な第一の統計量が前記条件設定受付部が設定を受け付けた前記第一の統計量の前記上限を超過するまで、前記予備的な第一の統計量を前記第一の統計量として判断を行うコース作成システム。
  6. 請求項1から5いずれかに記載のコース作成システムにおいて、
    前記一のコースが作成された後に、前記巡回ポイント情報記憶部に前記巡回ポイント情報データが記憶された前記複数の巡回ポイントの中に未選択の巡回ポイントが残っている場合、前記未選択の巡回ポイントを対象として次の一のコースの作成を行い、すべての前記巡回ポイントがいずれかのコースに含まれるまでコースの作成を行うコース作成システム。
  7. 請求項1から6いずれかに記載のコース作成システムにおいて、
    前記選択部は、まず、前記巡回ポイント情報記憶部に前記巡回ポイント情報データが記憶された前記複数の巡回ポイントの中から前記融通性パラメータの値が低い前記巡回ポイントを前記一のコースを作成する際の基準となるシードとして設定し、当該シードとして設定された前記巡回ポイントの位置情報も考慮して同一コースに含める前記巡回ポイントを選択するコース作成システム。
  8. 請求項1から7いずれかに記載のコース作成システムにおいて、
    前記巡回ポイント情報記憶部に記憶された前記巡回ポイント情報データは、各前記巡回ポイントに前記物品を配送すべき曜日の指定を含む日時条件をさらに含み、
    前記選択部は、曜日毎に前記コースを作成するために、作成するコースの曜日の設定に基づき、設定された前記曜日と同じ曜日が前記物品を配送すべき曜日として指定されている前記巡回ポイントおよび配送曜日が設定されていない前記巡回ポイントを対象として、前記巡回ポイントの選択を行うコース作成システム。
  9. 請求項に記載のコース作成システムにおいて、
    前記選択部は、まず、前記巡回ポイント情報記憶部に前記巡回ポイント情報データが記憶された前記複数の巡回ポイントの中から前記融通性パラメータの値が低い前記巡回ポイントを前記一のコースを作成する際の基準となるシードとして設定し、当該シードとして設定された前記巡回ポイントに前記物品を配送すべき曜日の指定がある場合は、当該曜日を当該コースの曜日として設定するコース作成してステム。
  10. 請求項8または9に記載のコース作成システムにおいて、
    既に作成されたコースについて、当該コースと当該コースに含まれる前記巡回ポイントに前記物品が配送される曜日とを対応付けたスケジュール情報を記憶するコース情報記憶部をさらに含み、
    前記選択部は、前記コース情報記憶部を参照して、曜日毎に作成されたコースの数が平均化されるように、次に作成するコースの曜日を設定するコース作成システム。
  11. コンピュータシステムにより、複数の巡回ポイントを含む地域内に、配送拠点から前記複数の巡回ポイントに物品を配送するためのコースを作成する方法であって、
    前記コンピュータシステムは、前記配送拠点の位置情報を含む拠点情報データを記憶する拠点情報記憶部と、各前記巡回ポイントの位置情報、当該巡回ポイントへの物品の配送量、および当該巡回ポイントへ物品を配送する際の制限の度合いが強いほど値が低くなるように設定された融通性パラメータを含む巡回ポイント情報データを、前記地域内に含まれる前記複数の巡回ポイントについてそれぞれ記憶する巡回ポイント情報記憶部と、条件設定受付部と、選択部と、算出処理部と、判断部と、調整処理部と、を含み、
    前記条件設定受付部が、一のコースの作成を終了するための終了条件となる当該コースの配送時間の下限および上限ならびに配送量の下限および上限の設定を受け付けるステップと、
    前記選択部が、前記拠点情報記憶部に記憶された前記配送拠点の位置情報および前記巡回ポイント情報記憶部に記憶された前記巡回ポイントの位置情報に基づき、前記巡回ポイント情報記憶部に前記巡回ポイント情報データが記憶された前記複数の巡回ポイントの中から同一コースに含める巡回ポイントを順次選択するステップと、
    前記巡回ポイントを順次選択するステップにおいて前記巡回ポイントが選択されると、前記算出処理部が、前記拠点情報記憶部に記憶された前記拠点情報データおよび前記巡回ポイント情報記憶部に記憶された前記巡回ポイント情報データに基づき、選択された当該巡回ポイントを含む既に選択済みの前記同一コースに含まれる前記巡回ポイントを前記巡回ポイントが選択された順序で巡回した場合または既に選択済みの前記同一コースに含まれる前記巡回ポイントを最短経路で巡回した場合の配送時間により定まる第一の統計量およびそれらの前記巡回ポイントに配送する物品の量によって定まる第二の統計量をそれぞれ算出するステップと、
    前記判断部が、前記算出するステップにおいて算出された前記第一の統計量および前記第二の統計量に基づき、前記第一の統計量または前記第二の統計量のいずれか一方が前記設定を受け付けるステップにおいて前記条件設定受付部が設定を受け付けたそれぞれの前記上限を超過したか否かおよび前記終了条件を満たしているか否かを判断するステップと、
    前記調整処理部が、前記判断するステップにおいて、前記判断部により、前記第一の統計量および前記第二の統計量の少なくとも一方がそれぞれの前記上限を超過したにもかかわらず前記終了条件を満たしていないと判断された場合、前記第一の統計量および前記第二の統計量の両方がそれぞれの前記上限を超過している場合には前記同一コースに含まれる前記巡回ポイントの中から前記融通性パラメータの値が高い一の前記巡回ポイントを優先的に外す暫定処理を行い、前記第一の統計量および前記第二の統計量のいずれか一方のみがそれぞれの前記上限を超過している場合には前記同一コースに含まれる前記巡回ポイントの中から前記融通性パラメータの値が高い一または二以上の前記巡回ポイントを優先的に外して当該同一コースに含まれていない未選択の他の前記巡回ポイントと交換する暫定処理を行い、前記算出処理部に前記第一の統計量および前記第二の統計量を算出させ、前記第一の統計量および前記第二の統計量がそれぞれの前記上限以下となるとともに前記第一の統計量および前記第二の統計量がそれぞれ前記暫定処理の前の状態よりも前記終了条件に近づくように改善された場合またはそれぞれの前記下限以上である場合に前記暫定処理を確定し、前記暫定処理が確定できなかった場合に新たな暫定処理を行う処理を繰り返すステップと、
    を含み、
    前記判断部により前記終了条件を満たしていると判断されるまで、前記選択部による前記巡回ポイントの選択を繰り返して一のコースを作成するコース作成方法。
  12. 請求項11に記載のコース作成方法において、
    前記暫定処理を行う処理を繰り返すステップにおいて、前記判断するステップにおいて、前記判断部により前記第一の統計量が前記上限を超過したにもかかわらず前記終了条件を満たしていないと判断された場合、前記調整処理部が、前記同一コースに含まれる前記巡回ポイントの中から前記融通性パラメータの値が高い二つの前記巡回ポイントを優先的に外して当該同一コースに含まれていない未選択の一の前記巡回ポイントと交換する暫定処理を行うコース作成方法。
  13. 請求項11または12に記載のコース作成方法において、
    前記暫定処理を行う処理を繰り返すステップにおいて、前記判断するステップにおいて、前記判断部により前記第二の統計量が前記上限を超過したにもかかわらず前記終了条件を満たしていないと判断された場合、前記調整処理部が、前記同一コースに含まれる前記巡回ポイントの中から前記融通性パラメータの値が高い一の前記巡回ポイントを優先的に外して当該同一コースに含まれていない未選択の前記巡回ポイントのうち、前記優先的に外す前記一の巡回ポイントよりも各前記巡回ポイントへの物品の配送量が少ない一の前記巡回ポイントと交換する暫定処理を行うコース作成方法。
  14. 請求項11から13いずれかに記載のコース作成方法において、
    前記暫定処理を行う処理を繰り返すステップにおいて、前記巡回ポイント情報記憶部に前記巡回ポイント情報データが記憶された前記複数の巡回ポイントすべてを対象として前記暫定処理が繰り返し行われた場合でも、前記暫定処理を確定できなかった場合、前記一のコースの作成を終了するコース作成方法。
  15. 請求項11から14いずれかに記載のコース作成方法において、
    前記算出処理部が算出するステップは、
    前記同一コース内に含まれる前記巡回ポイントの位置情報に基づき、当該巡回ポイントを最短経路で巡回することのできる最短巡回順序を算出するステップと、
    前記同一コース内に含まれる前記巡回ポイントの位置情報に基づき、前記同一コースに含まれる前記巡回ポイントを前記巡回ポイントが選択された順序で巡回した場合の配送時間を予備的な第一の統計量として算出するとともに前記予備的な第一の統計量が前記条件設定受付部が設定を受け付けた前記第一の統計量の前記上限を超過した場合に、前記最短巡回順序を算出するステップを行わせ、前記同一コースに含まれる前記巡回ポイントを前記最短巡回順序で巡回した場合の配送時間を前記第一の統計量として算出するステップと、
    を含み、
    前記判断部が判断するステップにおいて、前記予備的な第一の統計量が前記条件設定受付部が設定を受け付けた前記第一の統計量の前記上限を超過するまで、前記予備的な第一の統計量を前記第一の統計量として判断を行うコース作成方法。
  16. 請求項11から15いずれかに記載のコース作成方法において、
    前記一のコースが作成された後に、前記巡回ポイント情報記憶部に前記巡回ポイント情報データが記憶された前記複数の巡回ポイントの中に未選択の巡回ポイントが残っている場合、前記未選択の巡回ポイントを対象として次の一のコースの作成を行い、すべての前記巡回ポイントがいずれかのコースに含まれるまでコースの作成を行うコース作成方法。
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