JP2002183264A - 配送/配車計画装置、配送/配車計画方法、及び記録媒体 - Google Patents

配送/配車計画装置、配送/配車計画方法、及び記録媒体

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JP2002183264A
JP2002183264A JP2000382825A JP2000382825A JP2002183264A JP 2002183264 A JP2002183264 A JP 2002183264A JP 2000382825 A JP2000382825 A JP 2000382825A JP 2000382825 A JP2000382825 A JP 2000382825A JP 2002183264 A JP2002183264 A JP 2002183264A
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Japan
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delivery
route
cost
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customer
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JP2000382825A
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English (en)
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Masaya Murakami
賢哉 村上
Yoshihiro O
喜宏 王
Kenichi Kurotani
憲一 黒谷
Junichi Hiramatsu
純一 平松
Mikio Kubo
幹雄 久保
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LOG OPT KK
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
LOG OPT KK
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 将来の一定期間の最適な配送スケジュール/
配送ルートを計画できる配送/配車計画装置を提供す
る。 【解決手段】 需要予測結果と各種データとに基づい
て、各配送先(顧客)について順次(ステップS4)、
今回処理対象となっている顧客の前の顧客までについて
ステップS10〜ステップS80の処理により作成され
た既存ルートに対して、今回の顧客を挿入した場合に考
え得るルートの中で最適な(最もコストが安い)ルート
を、計画期間内の各日毎に求め、また各日毎に最適ルー
トによる移動費用の増加分を求めて格納しておく(ステ
ップS10)。そして、ステップS10の処理結果を用
い、DP法を利用して、この顧客への最適な訪問タイミ
ング(配送スケジュール)を求める(ステップS30、
S50、S70)。この顧客への訪問日となった日の配
送ルートは、上記最適ルートとなり、これを新たな既存
ルートとして、次の顧客の処理に移る(ステップS8
0)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、将来の一定期間の
最適な配送スケジュール、配送ルートを計画する配送/
配車計画装置、その方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、人間の経験や勘等に依らずに
商品の配達または商品の補充等の為の最適な配送ルート
を自動的に決定することができる装置が、種々提案され
ている。
【0003】例えば特開平9−245234号公報記載
の発明では、商品の補充を行う自動販売機の選定や自動
販売機の商品補充量の決定を、安い費用で的確に行うこ
とができる自動販売機の商品補充支援装置を提案してい
る。
【0004】この発明では、例えば販売実績データを収
集した日の翌日を計画対象日とし、予測手段により算出
した自動販売機の商品の在庫量や商品が売切れてしまう
時刻等に基づいて、商品を補充すべき自動販売機を選定
したり、補充量を決定したり、特定の自動販売機に対す
る商品の補充時刻を決定したりする。これにより、商品
が売切れた状態のまま長時間放置されたり、商品の不足
が発生していない自動販売機を不必要に訪問したりする
ことを回避できる発明である。
【0005】また、例えば、特開平7−234997号
公報記載の発明では、遺伝的ニューロコンピュータによ
って構成される装置によって、厳密なニーズと輸送能力
の把握、道路事情の変動の考慮、急なオーダーの変更や
取消しに対応した、最小コストでの配車を実現する配車
計画方法と配車計画システムを提供するものである。
【0006】また、例えば、特開平8−115495号
公報記載の発明は、所定の条件により車両数に対応して
エリア全体を動的に複数の塊(分割エリア)に分け、更
に各塊内での最短時間の配送ルートを作成し、荷物の配
送を効率的に行えるようにする発明である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来よ
り、最適な配車計画を立案する手法は、種々提案されて
いるが、より最適な配車計画を立案する手法、より効率
的に処理を行える(高速化が図れる)手法は、あるいは
より装置構成が簡単で済むようにできる(装置が大規模
化しない、または汎用の情報処理装置で済む)手法は、
常に望まれている。特に将来の一定期間の配送/配車計
画は、各顧客をどの日に訪問(配送)するのが良いかと
いう配送スケジュールの問題と、各日毎にどのような配
送ルートを採用すればよいのか(配送スケジュールによ
って変わってくる)という問題が複雑に絡み合ってく
る。よって、このような将来の一定期間の配送/配車計
画を、効率良く、より最適な結果が得られるようにでき
る手法/装置が望まれる。
【0008】本発明の課題は、将来の一定期間の計画期
間において、精度良い配送/配車計画を立案でき、また
汎用の情報処理装置でより効率的に処理を行える配送/
配車計画装置、その方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の配送/配車計画
装置は、入力される需要予測結果と各種データに基づい
て、将来の一定期間の配送/配車計画を立てる配送/配
車計画装置であって、対象となる全ての顧客の中のある
顧客について、計画期間内の各期における既存ルートに
顧客を挿入した場合に最も配送コストが安くなる配送ル
ートを求める配送ルート決定手段と、該配送ルート決定
手段により求められる各期毎の配送ルートと配送コスト
を記憶する記憶手段と、前記計画期間内での配送スケジ
ュールを複数パターン作成し、各パターンについて、そ
れぞれ前記記憶手段に記憶される配送コストと前記需要
予測結果に基づいて算出される在庫費用と品切費用とに
基づいて、該計画期間の最終期までの累積総コストを算
出し、該累積総コストが最も安くなる配送スケジュール
により該顧客への配送期を決定する配送期決定手段と、
該配送期決定手段により決定される配送期の前記既存ル
ートを、前記配送ルート決定手段により求められたその
期の配送ルートにより更新し、該更新後の既存ルート
を、次の顧客の処理における前記既存ルートとする配送
ルート更新手段とを有するように構成する。
【0010】上記配送/配車計画装置は、例えば対象と
なる顧客がm=m1〜mMまで存在したとすると、m1
〜mMまで順次上記各手段による処理を行なっていく。
ある顧客mについて処理を行う場合、それまでの(顧客
m−1までの)処理で作成された配送ルート(既存ルー
ト)に対して顧客mを挿入した場合の最適な配送ルート
を見つけるという所謂「挿入法」の手法を利用しつつ、
更にこの結果を用いたうえで在庫費用と品切費用とを加
味した総費用を各パターン毎に算出/累積して比較する
ことにより、最終的にトータルのコストが最も少なくて
済む配送スケジュールが抽出されることになる。これよ
り、顧客mMまでの処理が完了した時点で、最終的に最
適な(精度の良い)配送/配車計画が立てられているこ
とになる。また、装置自体に特別な構成は必要なく、汎
用の情報処理装置により実現できる。
【0011】例えば、前記配送コストは固定費ではな
く、前記在庫費用と品切費用は、各期毎に前記顧客に配
送するか否かにより変動する。また更に、例えば、前記
配送ルート決定手段は、配送車の積載量をオーバーする
か、稼働時間をオーバーする配送ルートは除外したうえ
で最も配送コストが安くなる配送ルートを決定する。
【0012】このようにすることで、現実の状況を考慮
すると実現不可能となってしまうような配送/配車計画
が立てられてしまうことを防止できる。また、例えば、
前記配送期決定手段は、訪問最低周期または指定訪問日
という条件が設定されている場合には、該条件を満たす
ように強制的に前記配送期を決定する。
【0013】このように、顧客の要望を満たしつつ最適
な配送/配車計画を立てられるようにもできる。また、
本発明は、上記配送/配車計画装置の構成に限らず、配
送/配車計画方法、またはこれらを実現させるプログラ
ムが記録された記録媒体自体として構成することもでき
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。図1は、本発明の配送/
配車計画装置を実現するシステムの概略的な構成の一例
を示す図である。
【0015】同図において、データベース3には、需要
予測装置2による需要予測処理に用いられる各種デー
タ、配送/配車計画装置1による時間−空間方向の配送
/配車計画処理に用いられる各種データが格納される。
また、このデータは随時更新される。例えば、データベ
ース3のデータ格納内容は、不図示のネットワークを介
して外部の装置(各顧客の情報処理端末または自動販売
機等)から送られてくる各種データ(例えばその顧客の
売上実績データ、品切れ等)により更新される。
【0016】需要予測装置2は、既存の需要予測手法に
より、例えば数日〜数十日先までの、各顧客の各製品の
需要予測を立てる。配送/配車計画装置1は、需要予測
装置2による需要予測結果とデータベース3に格納され
ている各種データとに基づいて、例えば数日〜数十日先
までの各日に配送する顧客の決定と配送ルートの決定を
行う。詳しくは、以下に説明していくものとする。
【0017】図2は、本例の配送/配車計画装置により
実現される時間−空間方向の配送/配車計画の最適化手
法について概略的に説明する為の図である。同図には、
当該配送/配車計画を実行する日を基準としてその翌日
からT日目までを計画期間として、この計画期間内の各
日の最適配送ルート(これを時間−空間方向の配送/配
車計画と表現する)を立案するイメージを示す。
【0018】この最適化手法を概略的に説明するなら
ば、まず、配送(訪問)対象である顧客mはm=1〜M
(m1〜mMと表現する)のM箇所(顧客が自動販売機
である場合にはM台)存在するものとし、m1〜mMの
順に挿入していく。尚、同一場所の近傍に設置された複
数の自販機は、まとめて1箇所とカウントすることもで
きる。これにより、より効率的な計画を立案できる可能
性がある。
【0019】まず、顧客m1について最適配送日を決
定する処理を行う。まず、各日の既存の配送ルートに対
して顧客m1を挿入した場合の配送ルートを作成して、
その移動費用(基本的にはガソリン代、更に人件費等を
加えてもよい;また、積荷の量によって移動費用を変え
てもよい)を計算するが、顧客m1は、最初の処理であ
るので、未だ各日とも配送ルートは存在しない。よっ
て、営業所(デポ(配送センター))から顧客m1への
往復ルートが配送ルートとなり、この往復の移動費用
(顧客m1に関しては全ての日で同じ値(固定費用)と
なる;積荷の量によって移動費用を変える場合は異な
る)が求められる。次に、需要予測結果を初めとする各
種データ(後述する)に基づいて、顧客m1への最適な
配送日(基本的には複数存在する;例えば翌日、3日
後、及び6日後というように)を決定する。この決定方
法は、図3で説明するDP法を利用する。そして、最適
な配送日については、上記往復ルートが既存ルートとし
て残り、それ以外の日については未だ配送ルートが存在
しない状態となる。 続いて、顧客m2以降の各顧客について、順次、以下
の処理を実行していく。
【0020】まず、顧客m2について説明する。顧客m
2に関しては、まず、で決定された各日の既存ルート
に対して顧客m2を挿入した場合に考え得る全ての配送
ルート(仮ルート)を作成し、各仮ルートの移動費用
が、既存ルートの移動費用から幾ら増えたかを算出し、
この増加分を新たな移動費用とすると共に、最も増加分
(移動費用)が少なかった仮ルートを、その日の最適ル
ートとする(上記顧客m1の配送日ではない日について
は、営業所から顧客m2への往復ルートが配送ルートと
なり、この往復の移動費用が求められる)。
【0021】そして、次に、上記(毎日別々に定められ
た)移動費用と、需要予測結果を初めとする各種データ
(後述する)とに基づいて、顧客m2の最適な配送日を
決定し(配送日決定については後述)、顧客m2の配送
日となった日については上記最適ルートを新たな既存ル
ートとする(既存ルートを更新する)。 顧客m3以降についても、と同様にして、それまで
に作成された既存ルート(例えば顧客m3の場合は、上
記顧客m2までの処理により作成された既存ルート)に
対して、その顧客を挿入した場合の最適ルートを求めた
後、最適な配送日を決定し、既存ルートを更新する処理
を、顧客m3〜mMまで順次実行していく。
【0022】図3は、DP法(Dynamic Programming ;
動的計画法)の概略的なイメージを示す図である。尚、
同図では、顧客が自動販売機である例について示すが、
これに限るものではない。また、同図では、簡単化の
為、一台の自動販売機で1種類の商品のみを扱っている
ものとして説明する。
【0023】まず、同図において、 di;i日の需要予測(個数) Fi;i日の移動費用(固定費用)(円) Hi;i日の在庫費用(円) Li;i日の品切費用(円)、とする。(i=1〜T) 在庫費用は商品を保管するのに掛かる費用であり、品切
費用は商品が売切れた場合に発生する損失(もし品切れ
していなかったら消費されていたはずの金額)を意味す
る。両方とも商品1個当たりの単価(在庫費用単価、品
切費用単価)が予め設定されており、これに個数(例え
ば在庫数)を乗することで求められる。
【0024】また、Hi、Liは、各日毎に、日々の在
庫量と需要(予測)とに応じて、何れか一方が発生する
(売切れていなければHi、売切れれればLi)。
(尚、これらの値は、その日の最後に例えば在庫数はど
うなるか、という値である)。
【0025】Hi、Liは、どの日に配送(補充)する
かによって変動する。例えば、H1、L1は、1日目に
配送するか否かにより変動する。2日目については、更
に、1日目に配送したか否かと、2日目に配送するか否
かにより、H2、L2の値は変わる。
【0026】これより、1日目からT日目までについ
て、どの日とどの日に配送を行うかという配送スケジュ
ールを、全ての組み合わせについて、それぞれ、総コス
ト(i=1〜Tまでの、Fiのトータルと、Hiまたは
Li(上記の通り、配送スケジュールに応じて変動す
る)のトータルとの和)を求め、総コストが最も少ない
配送スケジュールを採用する。
【0027】図4〜図9は、本例による将来の一定期間
の商品補充の為の配送/配車計画処理内容について説明
する為のフローチャート図であり、図4は全体フロー、
図5〜図9は、図4のフローの各部の詳細フローチャー
トである。以下、これら図面を参照して説明していく。
【0028】その前に、以下の説明の前提条件について
説明しておく。まず、以下の説明における「1期」と
は、例えば「1日」のことである。勿論、これに限ら
ず、例えば半日(午前で「1期」、午後で「1期」)で
あってもよいが、ここでは説明を簡単にするために「1
期」が「1日」である場合を例にして説明していく(図
面において「期」となっていても「日」として説明す
る)。
【0029】次に、補充は、その日の初め(朝一(あさ
いち)または午前0時)から行われるものとし、そこか
らその日一日の需要が発生して、その日の終わり(夕方
または夜の12時)の在庫が「期末在庫」となる。そし
て、「期末在庫」に基づき、「在庫費用」と「品切費
用」が算出される。
【0030】また、補充/配達用の車(トラック等)
が、デポ(配送センター)を出発して、顧客を順に訪問
し作業を行って、デポに戻るまでを1ルートとする。
「顧客」とは、商品の補充/配送先を意味する。よっ
て、商品を保管/消費して補充を必要するもの全てが
「顧客」の概念に含まれ、例えば、倉庫、小売店、自動
販売機等である。
【0031】尚、既存のルートに対し、その中に含まれ
ていない顧客も訪問するようにすることを「ルートに顧
客を挿入する」と表現する。まず、図4を参照して、処
理全体を概略的に説明する。
【0032】図4において、まず、データベース3に格
納されているデータに基づいて、需要予測を行う(ステ
ップS1)。需要予測自体は、本発明の特徴ではないの
で、ここでは特に説明しない。例えば既存の需要予測手
法の何れかを用いて処理を実行するものとする(例え
ば、上記特開平9−245234号の「予測手段」を用
いてもよい)。
【0033】次に、商品補充配送/配車計画処理に必要
なデータを読み込む(ステップS2)。これは、上記ス
テップS1の処理で得られる需要予測結果と、データベ
ース3から読み出した各種データ(詳しくは図5で説明
する)である。
【0034】次に、ステップS4以降の処理で顧客を
“挿入"する順番を決定する(ステップS3)。すなわ
ち、ステップS10〜S80の処理は、m=1〜Mまで
の顧客(以下、顧客m1、m2、・・・mMと表現す
る)について順次行っていく(例えば顧客m1について
の処理が完了したら、次に顧客m2の処理を行う(顧客
m1に関する処理で作成されたルート(既存ルート)に
顧客m2を“挿入"する))が、どの顧客をm1とし、
どの顧客をm2とするかを決定する処理を行う。この決
定方法は、どのような方法でもよい(例えば乱数等でラ
ンダムに決めてもよい)が、経験上、デポ(配送センタ
ー)から最も遠い顧客から(または需要が多い顧客か
ら)順番にm1、m2、m3・・・mMと決めていく方
法が良い。
【0035】尚、本処理の対象となるエリア内の全顧客
数が“M"であるとする。そして、顧客m=m1〜mM
まで順番に、ステップS10〜S80の処理を繰り返し
実行していく(ステップS4)。
【0036】まず、ステップS10の処理は、挿入法に
より、各日毎の最適なルートを決定する処理である。こ
れは、各日毎に、顧客m−1までの処理で決まっていた
ルート(既存ルート)に対して、顧客mを挿入した場合
に考え得る全てのルートの中で配送費用が最小となるル
ート(本例では後述する費用増分Δ(m,r)が最小と
なるルート;更にこのときの費用増分Δ(m,r)を配
送費用F(m,t)として格納しておく)を、最適なル
ートであるものと決定する。
【0037】尚、本処理では、T日後までの配送/配車
計画を立てるものとし(計画期間がT日先まで)、t=
1〜T(本処理を実行する当日をt=0とし、翌日がt
=1となる)の各日について、上記最適ルートを決定す
る。
【0038】また、決定した最適ルートを記憶すると共
に(本例では、当該顧客mを挿入する既存ルート(挿入
ルート)と、その挿入点を記憶する(位置的な点の意味
ではない。例えば、最適ルートが、顧客m−1とm−2
との間に顧客mを挿入したルートであるのか、顧客m−
2とm−3との間に顧客mを挿入したルートであるの
か、という意味))。これは、後の処理により、ある日
tには顧客mへの配送を行わないと決定された場合に、
この日tのルートは既存ルートのままとして、次の顧客
m+1の処理に移るので、この段階で既存ルートのデー
タを消去するのは問題があるからである。
【0039】上記ステップS10の処理により、t=1
〜Tまでの各日の最適ルートが決定すると、次に、DP
法により、顧客mへの最適な配送スケジュール(訪問
日)を決定する(ステップS30、S50、S70)。
その際、上記の通り費用増分Δ(m,r)を配送費用F
(m,t)としているので、配送費用F(m,t)が固
定的ではなくなっている点が、本発明の特徴の1つであ
る。そして、この配送費用F(m,t)と、上記需要予
測結果と、「在庫費用単価」、「品切費用単価」から計
算される「在庫費用」、「品切費用」とに基づいて、顧
客mへの最適な配送スケジュール(訪問日)を決定す
る。
【0040】尚、「在庫費用」は、各製品種毎に、1日
当たりの製品保管に掛かる費用である(例えば顧客が倉
庫の場合、倉庫の1日毎の保管料等に基づいて、予め製
品1個当たりに掛かる「在庫費用」単価を算出してお
く)。また、在庫費用には、時間経過に伴う製品価値の
低下分を含めることができる。製品毎に、入荷された日
を記憶しておき、入荷後の時間経過に応じて在庫費用単
価に製品価値の目減り分を加えて、その製品の新たな在
庫費用として更新していけばよい。「品切費用」は、品
切れが発生した場合、もしその商品が品切れにならなか
ったら得られていたはずの売上高(儲け)を意味する。
これも、各製品種毎に、予め「品切費用」単価を決定し
ておく。
【0041】以下、ステップS30、S50、S70の
処理について簡単に説明する。まず、ステップS30の
処理により、顧客mを「初期在庫」(t=0からt=1
に持ち越す在庫量(各製品毎に))でt=1〜Tまでま
かなった場合、すなわち、補充/配送は一切行わなかっ
た場合の費用計算を行う。この場合、補充/配送は行わ
ないので、各日t=1〜Tの配送費用F(m,t)全て
‘0’となる。一方で、商品が品切れになった後は「品
切費用」が増大していくことになる。
【0042】次に、ステップS50の処理により、顧客
mについて、t=1〜Tまで順に、各日毎に、補充した
場合と補充しなかった場合の総費用を計算し、これを累
積していく(詳しくは後に説明する。また、その具体的
なイメージは図10に示す)。
【0043】そして、最後に、ステップS70におい
て、上記ステップS30、S50の処理結果に基づい
て、この顧客の最適な訪問日(配送スケジュール)を決
定する。最後に、ステップS80において、ステップS
30、S50、S70の処理によって顧客mへの訪問日
となった各日について、ステップS10で記憶した内容
に基づいて配送ルートを更新する(上記最適ルートを新
たな配送ルートとし、これは次の顧客m+1の処理にお
いて既存ルートとなる)。
【0044】尚、既存ルートが存在していなかった場合
には、新たに、デポ(配送センター)と顧客m間を往復
する配送ルートを作成する。これも次の顧客m+1の処
理においてその日tについての既存ルートとなる以上
で、顧客mについての処理が完了すると、続いて顧客m
+1について同様の処理を実行し、これを繰り返し、顧
客mMの処理が完了すると、本処理は終了する。
【0045】次に、図4の各処理について、以下、詳細
に説明していく。まず、ステップS1、S2の処理につ
いて、図5を参照して説明する。まずステップS1の需
要予測については、上記の通り特に詳細には説明しない
が、例えばデータベース3から、各顧客データ、顧客別
/商品別の需要実績、カレンダー情報(曜日、祝祭
日)、イベント情報(クリスマス等の、需要に影響する
イベント)等を読み出して、これらに基づいて需要予測
を行うようにする。
【0046】尚、需要予測結果は、データベース3に返
すようにしてもよい。ステップS2で読み込むデータ
は、例えば、顧客データ(顧客名称、顧客住所、顧客住
所の緯度/経度、顧客毎の作業可能時間帯、顧客毎の作
業禁止時間帯、等)、デポ(配送センター)データ(配
送センター名称、配送センター住所、配送センター住所
の緯度/経度、配送センターで所有する運搬車(ここで
はトラックを例にする)の数、等)、トラックデータ
(トラック名称、積載量(重量、容量)、出発時間、稼
働時間、等)、各種パラメータ、各種製品データ、顧客
別の製品収容数(最大Capacity)等である。
【0047】次に、図4のステップS10の処理の詳細
について、図6を参照して説明する。まず、初期値を設
定する(ステップS11)。これは、顧客mの日tの配
送費用F(m,t)を、仮決定しておくものである(後
述するように、配送費用F(m,t)は、費用増分Δ
(m,r)で置き換えられていく)。配送費用F(m,
t)(ガソリン代等の移動費用)の初期値は、例えばこ
こでは、単純にデポ(配送センター)と顧客mを往復す
る場合に掛かる費用とする。単位移動費用(円/km)は
予め設定してある。デポ(配送センター)−顧客m間の
距離は、上記ステップS2で読み込んだ緯度/経度情報
を用いて直線距離としてもよいし、あるいは更に地図・
道路情報を用いて道路に沿った距離(道のり)を求めて
もよい。移動時の車両の積荷に応じて変えてもよい。ま
た、移動に掛かる時間も算出する。
【0048】次に、顧客mを既存ルート(顧客m−1ま
での処理で決定している配送ルート)に挿入した場合の
最適なルートを求める処理を行う(ステップS12〜S
20)。すなわち、各日t毎に、既存ルートに顧客mを
挿入した場合の最適なルートを求めて、そのときの費用
増分Δ(m,r)を配送費用F(m,t)とする処理を
行う。
【0049】本処理は、それまでの処理で決定している
各既存ルートr=r1〜rR(R;それまでに決定して
いる全ルート数)について、順次、ステップS13〜S
20の処理を繰り返し行う(ステップS12)。また、
各既存ルートr毎に、その既存ルートrに顧客mを挿入
して成る全てのパターンについて、ステップS14〜S
20の処理繰り返し行う(ステップS13)。尚、本処
理では、既存ルートrに存在する顧客は変数j=0〜J
(J;そのルートrに存在する全顧客数)で表わし、j
=0の顧客とは、デポ(配送センター)を意味するもの
とする。
【0050】そして、まず、ある既存ルートr上でステ
ップS13で対象とした顧客jの次に顧客mを挿入して
成る全てのルートを仮に作成する(ステップS14)。
例えば、当該処理が、顧客m3について行われるとし、
それまでの処理(顧客m2までの処理)により顧客m
1、m2が存在する既存ルート(例えば{0→m1→m
2→0})が作成されていたとする。すると、この例で
は、{0→m3→m1→m2→0}、{0→m1→m3
→m2→0}、{0→m1→m2→m3→0}という仮
ルートが作成され、各々について、順次、ステップS1
5〜S20の処理が行われていくことになる。
【0051】まず、上記ステップS14で作成した仮ル
ートが、実現可能であるか否かを判定する(ステップS
15)。これは、まず、仮ルート上を配送した場合に掛
かる時間(各顧客における作業時間を含む)、配送する
全製品による重量/容量を求め、その日tに稼働可能な
トラックの上記トラックデータ(トラック名称、積載量
(重量、容量)、出発時間、稼働時間、等)を用いて、
トラック積載量(重量、容量)をオーバーするか否か、
稼働時間をオーバーするか否かを判定し、オーバーする
場合には「実現できない」と判定する(ステップS1
5,NO)。更に、例えば上記顧客毎の作業禁止時間帯
等を考慮し、仮ルートで配送すると作業禁止時間帯に訪
問してしまう場合にも、「実現できない」と判定する
(ステップS15,NO)ようにしてもよい。尚、トラ
ックに関するスケジュールは、予めt=1〜Tの各日別
に指定できるので、各日のトラックの稼働可能台数や各
トラックの積載量、及び稼働時間等は、予め設定され、
データベース3に格納することができる。
【0052】そして、「実現できない」と判定された場
合には(ステップS15,NO)、この仮ルートは採用
されず、次の仮ルートに関する処理に移る。一方、「実
現可能」と判定された場合には(ステップS15,YE
S)、続いて、費用増分Δ(m,r)を算出する。すな
わち、顧客mを挿入する前の既存ルート(上記例では
{0→m1→m2→0})における配送費用と、当該仮
ルートにおける配送費用との差を算出し、これを変数Δ
(m,r)に格納する(ステップS16)。
【0053】次に、既存ルートrの属する日t(既存ル
ートrが、t=1〜Tの何れの日について作成されてい
たルートであるのか)を抽出する(ステップS17)。
尚、ステップS17の処理は削除し、その代わり、ステ
ップS12の処理において、処理対象とした既存ルート
rの属する日tを抽出して、これを記憶しておくように
してもよい。
【0054】そして、Δ(m,r)が配送費用F(m,
t)より小さい(少ない)か否かを判定する(ステップ
S18)。F(m,t)の値は、最初は、ステップS1
1で設定した初期値となっているが、もし今回の処理で
F(m,t)>Δ(m,r)となり、ステップS19の
処理(F(m,t)にΔ(m,r)を代入する)により
F(m,t)の値が更新された場合には、次の仮ルート
に関する処理では、今回の仮ルートのΔ(m,r)と次
の仮ルートのΔ(m,r)とが比較され、より小さい
(少ない)ほうがF(m,t)として残っていくことに
なり、またより小さい(少ない)ほうの仮ルートの挿入
点の情報(例えば上記{0→m1→m3→m2→0}の
ように、既存ルートrのどの位置に顧客mを挿入したの
かを示す情報)を記憶しておく。
【0055】よって、これを繰り返していくことで、最
終的には、最もΔ(m,r)が小さい(少ない)仮ルー
トが最適ルートとなって、その挿入点情報が残されると
共に、この最適ルートによるF(m,t)情報が残さ
れ、後の処理に使用されることになる。
【0056】最適ルートは、各日t=1〜T毎に、それ
ぞれ決定される。次に、図7を参照して、図4のステッ
プS30の処理の詳細について説明する。
【0057】尚、同図において、f(m、t)は、各顧
客m/各日t毎の全ての製品に係わる総費用(ここで
は、F(m,t)は0となるので、各製品毎の「在庫費
用+品切費用」の総和)である。
【0058】d(m,p,t)は、顧客mにおける製品pの
日tにおける需要予測量である。D(m,p)は、製品p
に関する需要予測量の日tまでの累積値を格納する変数
である。
【0059】‘cost'は、在庫費用の累計テンポラリ変
数である。在庫単価(p)は、製品種pの一個当たり1
期当たりの「在庫費用」単価である。
【0060】品切単価(p)は、製品種pの一個当たり
の「品切費用」単価である。在庫単価(p)、品切単価
(p)は、予め決められて、データベース3に格納され
ている。
【0061】尚、在庫単価、品切単価は、顧客別・製品
別(2次元配列)として定めてもよい。 在庫単価(m,p) 品切単価(m,p) (2次元配列) まず最初に、f(m、t)をt=1〜Tまで(f(m、
1)〜f(m、T)まで)全て初期化する(ステップS
31)。
【0062】次に、以下の変数の初期化を行う(ステッ
プS32)。 ・t cost=0 ・PrevNode(0)=−1 t cost、PrevNodeは、後の処理で使われるものであ
り、ここでの説明は省略する。
【0063】続いて、以下の項目について初期化処理を
行う(ステップS33)。 ・p=1〜P(P;顧客mで扱っている製品の種類の
数)まで、それぞれ、D(m,p)=0とする。
【0064】・cost=0とする。 そして、t=1〜Tの各日について、ステップS35〜
S41の処理(場合によっては更にステップS42、S
43の処理も)を行う(ステップS34)。
【0065】まず、在庫費用、品切費用を、それぞれ初
期化(‘0'を代入)する(ステップS35)。次に、
各製品種p=1〜Pについて、順次、ステップS37以
降の処理を繰り返し実行する(ステップS36)。
【0066】まず、次式により、製品pの日tまでの累
積需要量を計算する(ステップS37)。 D(m,p)=D(m,p)+d(m,p,t) 次に、以下の式により、在庫費用、品切費用を、それぞ
れ更新する(ステップS38)。在庫費用については、
日tにおけるその製品種pの在庫費用(一日当たり)を
求める。品切費用については、日tにおけるその製品種
の品切費用(日1〜tまでの累積となる)を求める。
【0067】在庫費用=在庫費用+在庫単価(p)×
[初期在庫(m、p)−D(m,p)]+ 品切費用=品切費用+品切単価(p)×[D(m,p)−
初期在庫(m、p)]+ (但し、[x]+とは、xが0以上である場合にはその
ままxの値を用い、xが0未満である場合にはxの値に
係わらず一律‘0'とするという意味である)。
【0068】そして、上記ステップS38で算出した在
庫費用を用いて、次式により、日tまでの在庫費用の累
積値を求める(ステップS39)。 cost=cost+在庫費用 最後に、次式により、上記在庫費用の累積値に上記ステ
ップS38で算出した品切費用を加算することで、日t
における製品種pまでの総費用を算出する(ステップS
40)。
【0069】f(m、t)=cost+品切費用 更にここで、後の処理において「初期在庫だけでまかな
う」とした場合に処理分岐させる為のダミー値をPrevNo
de(t)に代入しておく。ここでは、PrevNode(t)=−1と
するものとする(ステップS41)。PrevNode(t)の役
割については、後に説明する。
【0070】尚、もしその顧客mに訪問最低周期が設定
されている場合には、更に、以下に説明する処理を追加
する。尚、訪問最低周期とは、たとえ品切れが起こって
いなくても定期的に訪問しなければならない周期のこと
である(たとえばある顧客は、最低、3日毎に訪問しな
ければならない等;例えば自動販売機の場合、売上金の
回収やつり銭の補充などの為)。
【0071】すなわち、その日tが、前回の訪問日から
訪問最低周期以上経過している場合には(ステップS4
2、YES)、次式によりf(m、t)の値を強制的に
非常に大きくする(ステップS43)。
【0072】f(m、t)=f(m、t)+LARGE (但し、LARGEは十分に大きな値の正の整数) 次に、図8を参照して、図4のステップS50の処理の
詳細について説明する。
【0073】まず、図8に示す処理は、計画期間の第1
日目から第T日目までについて、順次、繰り返し行って
いくものである(但し、変数はtではなくsを用い、s
=0〜T−1と記す)(ステップS51)。
【0074】続いて、p=1〜P(P;顧客mで扱って
いる製品の種類の数)まで、それぞれ、D(m,p )=0
とする(累積需要量の初期化)(ステップS52)。次
に、costを初期化する(ステップS53)。これは、co
stに上記ステップS10の処理で得られた、各日T毎の
最適ルートのときの配送費用F(m、t)を代入する
(但し、ここではt=s+1で表現する;最初は、ステ
ップS51によりs=0であるので、t=1の日の配送
費用F(m、1)を代入する)。
【0075】そして、t=s+1〜Tまでの各日につい
て、順次、ステップS55〜S62の処理を行っていく
(ステップS54)。これは、期s+1に補充した場合
の期s+1〜期tの累積費用を計算するものである。
【0076】在庫費用、品切費用を、それぞれ初期化
(初期値‘0'を代入)する(ステップS55)。そし
て、各製品種p=1〜Pまで、順次、ステップS57〜
S58の処理を繰り返し実行していく(ステップS5
6)。
【0077】まず、次式により、製品pの日(期)S+
1から日tまでの累積需要量を計算する(ステップS5
7)。 D(m,p )=D(m,p )+d(m,p,t ) 次に、以下の式により、在庫費用、品切費用を、それぞ
れ更新する(ステップS58)。在庫費用については、
日tにおけるその製品種pの在庫費用(一日当たり)を
求める。品切費用については、日tにおけるその製品種
の品切費用(日1〜tまでの累積となる)を求める。
【0078】在庫費用=在庫費用+在庫単価(p)×
[製品収容数(m、p)−D(m,p )]+ 品切費用=品切費用+品切単価(p)×[D(m,p )−
製品収容数(m、p)]+ 製品収容数(m、p);顧客mにおいて製品pを収容す
る(最大)数量(満杯数) (但し、[x]+ とは、xが0以上である場合にはその
ままxの値を用い、xが0未満である場合にはxの値に
係わらず一律‘0’とするという意味である)。
【0079】そして、上記ステップS58で算出した在
庫費用を用いて、次式により、日tまでの在庫費用の累
積値を求める(ステップS59)。 cost=cost+在庫費用 続いて、次式により、上記在庫費用の累積値に上記ステ
ップS58で算出した品切費用を加算することで、日t
における顧客mに置かれている全製品種Pの総費用を算
出する(ステップS60)。
【0080】t_cost=cost+品切費用 そして、ステップS30で求められたf(m,t)とf
(m,s)+t_cost(f(m,s);(期1か
ら)期sまでの最適費用)とを比較して、f(m,s)
+t_costの値がf(m,t)より小さい場合には
(ステップS61,YES)、f(m,t)にf(m,
s)+t_costを代入する。また、このときのsを
PrevNnode(t)に代入する(ステップS62)。
【0081】上記ステップS61、S62の処理は、す
なわち、s+1に補充した後、各日t毎に、補充した場
合の費用(上述した処理で算出)とそれまでに算出され
た最小のf(m,t)とを比較して、その日t(=1〜
T)までの累積総費用が少ない方を選択してf(m,
t)として残す、という処理である(よって、図7の説
明では、f(m,t)は全く配送(補充)しなかった場
合の総費用としたが、これは仮に当該総費用をf(m,
t)に代入していただけであり、f(m,t)とは、最
終的には、より費用が少ないほうの総費用が代入される
変数である)。
【0082】次に、図9を参照して、図4のステップS
70の処理、及びステップS80の処理の詳細について
説明する。まず、ステップS70の処理について説明す
る。
【0083】尚、本処理のイメージは、図10で説明し
ている。本処理は、上記ステップS50の詳細処理で求
めた、最適な配送スケジュール(最終日Tにおける累積
総費用が最も少なくなる経路(図10で一例を示してい
る))を、日t=Tから日t=1まで逆に辿っていき、
補充することによりその時点での累積総費用がその日の
中で最も少ないものとなった日tを抽出していく処理で
ある。
【0084】まず最初に、ステップS71、S72の処
理により以下の初期化を行う。 ・変数tにTを代入(ステップS71) ・配送フラグ(t)の値を、t=1〜T(配送フラグ
(0)〜配送フラグ(T))について、各々、‘0’と
する(ステップS72)。
【0085】続いて、ステップS74〜S76の処理を
繰り返し実行する。この処理は、ステップS77でNO
(すなわち、t=0)となることでループを抜けるまで
は、無限ループとなり、1ループ毎にtから1減じてい
く(最初はt=T、次はt=T−1、・・・)(ステッ
プS73)。
【0086】次に、図9を参照して、図4のステップS
70の処理、及びステップS80の処理の詳細について
説明する。まず、ステップS70の処理について説明す
る。
【0087】尚、本処理のイメージは、図10で説明し
ている。本処理は、上記ステップS50の詳細処理で求
めた、最適な配送スケジュール(最終日Tにおける累積
総費用が最も少なくなる経路(図10で一例を示してい
る))を、日t=Tから日t=1まで逆に辿っていき、
補充することによりその時点での累積総費用がその日の
中で最も少ないものとなった日tを抽出していく処理で
ある。
【0088】まず最初に、ステップS71、S72の処
理により以下の初期化を行う。 ・変数tにTを代入(ステップS71) ・配送フラグ(t)の値を、t=1〜T(配送フラグ
(0)〜配送フラグ(T))について、各々、‘0’と
する(ステップS72)。
【0089】続いて、ステップS74〜S76の処理を
繰り返し実行する。この処理は、ステップS75または
S77の判定でNO(すなわち、t=−1またはt=
0)となることでループを抜けるまでは、無限ループと
なる(ステップS73)。
【0090】このループの処理は、まず、tにPrevNode
(t)を代入する(ステップS74)。上記ステップS
61、S62の処理により、もしこの日tに補充を行っ
た場合にその時点での累積総費用が最も少ないものとな
っていた場合は、tにsを代入している。よって、この
処理は、「直前に補充した日(訪問日)−1」を得る処
理である。例えば、最初はステップS71でt=Tとな
っているので、t=PrevNode(T)により、「Tの直前
に補充した日−1」を得る(よって、後のステップS7
6の処理により、t+1日に配送(補充)を行うものと
される)。また、ステップS74の処理は、その後のル
ープで、順次、「訪問日−1」を辿っていく処理とな
る。
【0091】次のステップS75の処理で、tが−1で
あるか(上記ステップS61、S62の処理でsが代入
されず、初期値‘−1’のままであるか)否かを判定
し、−1である場合には(ステップS75,NO)ルー
プを抜ける。
【0092】一方、sが代入されていることによってPr
evNode(t)が−1以外となっている場合には(ステッ
プS75,YES)、配送フラグ(t+1)に‘1’を
代入する(ステップS76)。
【0093】そして、ステップS77においてtの値が
‘0’であった場合には期1に補充することになり(ス
テップS77,NO)、ループを抜けて、本処理を終了
する。
【0094】ここで、図10に示す例を用いて、上記処
理を具体的に説明する。図10では7日先までが計画期
間であるので、最初は、ステップS74でt=PrevNode
(7)となる処理から始まる。後述するように、7日目
における最適費用は‘6400’であるので、ここの至る経
路(矢印)を逆に辿っていくと、図10を見れば配送日
が1、3、4、6日であることが分かるが、これを上記
処理で説明すると、まず、PrevNode(7)は‘5’とな
っているはずであり、ステップS76の処理で配送フラ
グ(t+1)=配送フラグ(6)=1が得られ、次のル
ープでは、t=5となっていることからステップS74
でt=PrevNode(5)の処理が行なわれ、順次、以下の
PrevNode(t)の値を得ながら、処理を行なっていくこ
とになる。
【0095】PrevNode(5)=3 PrevNode(3)=2 PrevNode(2)=0 このように、この例では、0、2、3、5日が「訪問日
−1」として得られ、ステップS76の処理により1、
3、4、6日が訪問日となり、これが最適な配送スケジ
ュールとなる。
【0096】図10は、上述した処理(主に図8の処
理)の具体的なイメージを示す図である。同図において
横方向の‘1’〜‘7’は、計画期間(ここでは7日先
まで)内の各日である。例えば、‘1’は、本処理実行
日の翌日(1日目)を意味する。また、右矢印は、次の
日補充しない場合を意味し、右下矢印は、次の日補充す
ることを意味する。また、各枠内の数値は、それまでの
経路での総費用を意味し、枠が太枠であるのは、各日ま
での最善の経路を意味する。例えば、2日目を例にする
と、1日目から右矢印となっている枠(次の日(2日
目)に補充しないパターン)の総費用は‘1900’、1日
目から右下矢印となっている枠(次の日補充するパター
ン)の総費用は‘3300’となっており、補充しない場合
のほうが総費用が小さい(少ない)ので、その枠が太枠
となっている。
【0097】そして、一日目から順に、各日までの最善
の経路となったもの(枠)からは、次の日補充する場合
と補充しない場合の両方について総費用を算出し、それ
以外のものについては以後ずっと補充しない場合につい
ての総費用を算出していく。例えば上記2日目の‘190
0’については、次の日(3日目)に補充する場合(340
0)、補充しない場合(3900)について各々算出する
が、2日目の‘3300’についてはその後は7日目までず
っと次の日補充しない場合について算出していく(3300
→3500→7500→11500 →16500 →20500 )。
【0098】このような処理を7日目まで行なってい
き、7日目の時点で算出される総費用(累計総費用)が
最も少ないものが、当該計画期間における最善の経路と
なる。図示の例では、7日目における総費用の中で‘64
00’が最も少ないので、これに至る経路(矢印)を逆に
辿っていくと、6日目の‘6300’、5日目の‘4800’、
4日目の‘4800’、3日目の‘3400’、2日目の‘190
0’、1日目の‘1600’の経路となり、これが最適な配
送スケジュールを表わすことになる。よって、訪問日
(配送日)は、この経路の中で右下矢印で示す日とな
り、1日目、3日目、4日目、及び6日目が配送日とな
る。
【0099】尚、同図には、簡単化のため、一日目に補
充したケースについてのみ示してあるが、実際には一日
目に補充しなかったケースについても、同様の処理を行
っていき、両者の中で7日目の時点での累積総費用が最
も少ないものが、最善の経路となる。
【0100】また、尚、図10に示す各枠の総費用の計
算は、その製品を在庫するCapacity(最大容量、最大収
容能力)が‘100 ’、需要予測が、t=1〜T日(ここ
ではT=7とする;すなわち計画期間は1週間先までと
する)まで、それぞれ、40,30,50,60,40,50,40、「在庫
費用」が‘10’、「品切れ費用」は‘100 ’、「初期在
庫」は満杯(すなわち、最大容量である‘100 ’)であ
ったものとして計算している。
【0101】図11は、上記配送/配車計画処理等を実
行する情報処理装置のハードウェア構成図、及びこれら
処理を実行させるプログラムを記憶した記憶媒体の一例
を示す図である。
【0102】図11において、情報処理装置10は、C
PU11、記憶部12(可搬記憶媒体12aを含む)、
メモリ13、表示部14、操作部15、入出力インタフ
ェース部16、通信部17等より構成される。
【0103】CPU11は、情報処理装置10全体を制
御する中央処理装置である。記憶部12は、少なくと
も、上述した配送/配車計画処理を実現するためのプロ
グラムが記憶されているHDD等の記憶装置である。ま
たは記憶部12は可搬記憶媒体12aとその駆動読み取
り装置の組合せ(例えば、フロッピディスク(FD)と
フロッピー(登録商標)ディスクドライブ(FDD))
であってもよい。可搬記憶媒体12aには上記FDの他
にCD−ROM、メモリカード、DVD、MO等があ
る。
【0104】メモリ13は、記憶部12に格納されてい
るプログラムを一時的に記憶し当該プログラムをCPU
11に実行させる為のRAM等である。表示部14は、
ディスプレイ等であり、例えば上述した配送/配車計画
処理により得られた配送/配車計画一覧等を表示する。
【0105】操作部15は、キーボード、マウス等であ
り、これを用いてユーザ等は表示部14に表示させる内
容を選択/指定したり、あるいは表示される配送/配車
計画の内容の一部分を変更する等の所望の操作/入力を
行う。
【0106】入出力インタフェース部16は、例えば何
等かの通信線を介して需要予測装置2、データベース3
等と接続して、上述した各種情報を入力する為のインタ
フェースである。
【0107】通信部17は、例えば、公衆回線網、専用
の通信網等のネットワーク等を介して、外部の他の情報
処理装置と通信する機能を提供する構成であり、一般的
に良く知られているものである。
【0108】ここで、本発明は、情報処理装置といった
装置それ自体に限らず、コンピュータにより使用された
ときに、本発明に係わる各種機能を実現させる為のプロ
グラムが格納されたコンピュータ読出し可能な記録媒体
(記憶媒体)自体として構成することもできる。
【0109】この場合、「記録媒体」には、例えば図1
1で可搬記憶媒体12aの一例として示しているCD−
ROM18、フロッピィーディスク19等の可搬記憶媒
体や(勿論、これら一例に限らず、MO、DVD、リム
ーバブルハードディスク等、「可搬記憶媒体」の範疇に
入るものであれば何であってもよい)だけでなく、ネッ
トワークを介して通信可能な外部の任意の情報処理装置
(不図示)の「記録媒体」も含まれる。また、当然、上
記情報処理装置10内の記憶装置(RAM/ROM又は
ハードディスク等)も含まれる。
【0110】尚、上述した処理に加えて、以下に列挙す
る点に対応する処理を行うようにしてもよい。尚、以下
に列挙する内容は、顧客が自動販売機である場合を例に
しているが、一般の配送/配車形態にも適用可能であ
る。 ・自動販売機の売上データは、ネットワークを介して配
送/配車計画装置1側に送られる(そして、データベー
ス3に格納される)が、自動販売機とネットワークとの
接続は、有線であってもよいし、無線であってもよい。 ・ネットワークを介してデータ収集できない自動販売機
に関しては、補充作業時に作業員等が補充データを持ち
帰り、これより売上数を推定する。 [車両台数の制限について] ・車両稼働台数の上限を、各日について独立に与えるこ
とにより、車両や運転手の稼働スケジュールに合わせた
計画を行うことができる。 ・また逆に、稼働台数の下限を与え、運転手の給与が固
定給の場合等に適正に運転手に仕事を与えることができ
る(これがないと最低限の車両で計画を立てるので、稼
働しない(遊んでしまう)車両、運転手がでることにな
る。)。 [シミュレーション機能] ・逆に、少ない車両台数を条件として与えた場合には、
全顧客を品切れなしで補充訪問しきれない場合が出てく
る可能性がある。この場合には、与えられた車両台数で
補充訪問を行った場合に品切れ発生が予想される顧客、
製品、品切れ数、をシミュレーションして表示すること
と同時に、品切れを最小限にするための必要車両数の目
安も出力することができる。 [[再計画について]] ・上述した配送/配車計画装置、その方法によって出力
された補充訪問計画について、ユーザが見て変更を加
え、再計画を行うことができる。 [計画結果の表示変更方法]まずそのために、計画の良し
悪しをユーザが判断するための表示機能が考えられる。
【0111】M件の顧客、N台の車両、P種類の製品、
T日先までの訪問スケジュール、と多次元のデータであ
り、これを表示するのに以下のような方法が考えられ
る。 (表示変更画面の例) −訪問先リスト:訪問先リストを車両別に別ウィンドウ
や別のタブに表示する(図12に一例を示す)。 −顧客別訪問カレンダー:表形式で、縦軸に自販機、横
軸にカレンダー(時間:期)を表示し、自販機別に訪問
するタイミングを○(まる)等で表す(図13に一例を
示す)。 −車両別稼働カレンダー:表形式で、縦軸に車両、横軸
にカレンダー(時間:期)を表示し、車両別に各期に訪
問する顧客数を表示する。これを時系列グラフとして表
すこともできる(図14に一例を示す)。 −期別地図:期1〜期Tまで別ウィンドウや別のタブに
期別に訪問する顧客や訪問ルート(経路)を表示する
(図15、図16に一例を示す)。 −訪問する車両を「フォルダ」として表し、その中に
「アイコン」としてその車両が訪問する顧客が配置され
た表示画面を作成する。訪問顧客を変更する場合には、
この「顧客アイコン」をドラッグドロップして、変更し
たい先の車両等へ移動する((図17に一例を示す)。 [再計画] 再計画:大きく以下の2つの再計画の方法がある。 期1〜T全部を計画しなおす(この場合T自体も変え
てもよい) 1需要予測の変更(最新の需要予測) 2パラメータの変更 3顧客の訪問指定/禁止日の設定を変更 4各車両の稼働可能時間帯の変更 期1のみ再計画 1車両間の訪問先の変更、入替 2顧客毎に、期1に訪問するか/しないかを変更 (非訪問を訪問に変更した場合、その顧客をどの車両が
訪問するかを指定する/しないのオプションがある) により、顧客における最新の需要動向やその他の条件
(訪問指定日、車両や運転手の稼働可能スケジュール)
をみながら補充計画をダイナミックに立てることが可能
となる。 については、ユーザが顧客を訪問する車両を指定した
り、詳細な指定を行うことが可能になる。 [優先度]上述した本発明の実施の形態の説明では、顧客
毎に訪問すべき優先度や優先順位という概念がなかった
が、のような場合で、顧客毎の訪問/非訪問を変更し
たい場合が、どの顧客を変更したらよいかわからない場
合などだと顧客毎に「訪問の優先度」があれば便利であ
る。
【0112】よって、上述した本発明の実施の形態で説
明した方法に追加して、顧客毎に「優先度」をつけるこ
とにより、ユーザは、この優先度を判断材料として、シ
ステムが出力した「訪問予定(訪問すべき)顧客」の中
でも期1に訪問する優先順位が低いものを期1に訪問さ
せなくしたり、逆に期1には訪問しなくてもよいことに
なっていた顧客の中で優先順位の高いものを選び出し、
期1に訪問させるようにすることができる。
【0113】優先度の定め方についてはいろいろな考え
方がある。 [既存のルートをできるだけ変えないルート計画(期1
のみ)]また、で期1の訪問顧客をユーザが設定(確
定)後には、現在一般に入手可能な配車計画アルゴリズ
ムを用いてルート計画を行ってもよいが、以下のように
「挿入法」を用いてできるだけ、その再計画を行う前の
計画結果からルート(車両と訪問顧客の対応等)を変え
ないようにすることもできる。 挿入法:ここでは期1のみについて、再計画前にできて
いたルートから、まずユーザが「訪問しない」ように変
更した顧客を除く。こうしてできたルートを初期ルート
として、「挿入法」の手順によってユーザが「訪問しな
い」から「訪問する」に変更した顧客を最適なルートの
最適な挿入点に挿入していく。こうしてすべての「訪問
する顧客」を挿入することにより、再計画が行える。
【0114】挿入法自体は既存の手法であるが、今回こ
れを組み合わせることで再計画前の計画からできるだけ
変更を少なくすることができる。このようにしての再
計画を行った後、期1の中で訪問顧客を変更して、また
の再計画を行うこともできる。
【0115】またこのとき、は期1のみの計画である
が、と組み合わせて、期1に訪問する顧客を確定した
上で期1〜期Tの全体を計画することにより、その場合
に(期1に訪問する顧客を確定した上で)期2〜期Tに
各車両が訪問すべき顧客がわかるようにすることができ
る。これにより、車両の負荷と顧客の訪問タイミングの
疎密を参考とすることができる。 ・各日毎に使用可能な車両、運転手の将来の変動までを
計画に組込むことで、運搬可能数と負荷の平準化を考慮
した計画立案できる。 ・需要予測処理を、各自動販売機(顧客)側で行うよう
にしてもよい。 ・顧客が指定した日には必ず訪問するようにする(上記
本処理中に、指定日に関する費用を強制的に少なくする
処理を加える)。 ・顧客毎に「品切費用」に乗する係数を持たせ、条件に
応じてこの係数の値を変更する。例えば、顧客から“品
切れ”のクレームが来たら、その顧客の係数を一定倍に
する。また、その後、一定期間クレームがなければ(装
置内部の時計/カレンダー機能により自動的に判定)上
記係数を元に戻すようにしてもよい。 ・エリア分けへの対応 エリアを分けることで(但し、地理的に完全に分割する
とは限らず、地理的にいは分割エリアが重複することに
なってもよい)、エリア毎に適した補充訪問計画を与え
ることができる。
【0116】自動販売機(顧客)を地理的または売上特
性別等でグルーピングし、このグループ毎に配送/配車
計画を立てる。これにより、もともと各車両(補充作業
者)毎に、担当する自動販売機が固定的に割り当てられ
ている業務形態をとっている配送業者にも適用できる。
また、地理的に最適な車両を予め設定して計画を立てる
ことも可能となる(例えば、山間部には山間部に適した
パワフルなトラックを割り当てる等)。
【0117】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
配送/配車計画装置、その方法によれば、将来の一定期
間の計画期間において、精度良い配送スケジュール/配
送ルートの計画を立てることでき、また汎用の情報処理
装置で効率的(高速)に処理を行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】配送/配車計画装置を実現するシステムの概略
的な構成の一例を示す図である。
【図2】配送/配車計画装置により実現される時間−空
間方向の配送/配車計画の最適化手法について概略的に
説明する為の図である。
【図3】DP法の概略的なイメージを示す図である。
【図4】配送/配車計画処理内容について説明する為の
全体フローチャート図である。
【図5】図4のステップS1、S2の処理について詳細
に説明する為の図である。
【図6】図4のステップS10の処理の詳細フローチャ
ート図である。
【図7】図4のステップS30の処理の詳細フローチャ
ート図である。
【図8】図4のステップS50の処理の詳細フローチャ
ート図である。
【図9】図4のステップS70、S80の処理の詳細フ
ローチャート図である。
【図10】最適訪問日を決定する処理の具体的イメージ
を示す図である。
【図11】配送/配車計画処理等を実行する情報処理装
置のハードウェア構成図、及び記憶媒体の一例を示す図
である。
【図12】計画結果の表示変更画面の一例(訪問先リス
トを車両別に別ウィンドウや別のタブに表示した例)を
示す図である
【図13】計画結果の表示変更画面の一例(顧客別訪問
カレンダーの例)を示す図である。
【図14】計画結果の表示変更画面の一例(車両別稼働
カレンダーの例)を示す図である。
【図15】計画結果の表示変更画面の一例(地図表示の
例)を示す図(その1)である。
【図16】計画結果の表示変更画面の一例(地図表示の
例)を示す図(その2)である。
【図17】計画結果の表示変更画面の一例(アイコン、
ドラッグドロップ)を示す図である。
【符号の説明】
1 配送/配車計画装置 2 需要予測装置 3 データベース 10 情報処理装置 11 CPU 12 記憶部 12a 可搬記憶媒体 13 メモリ 14 表示部 15 操作部 16 入出力インタフェース部 17 通信部 18 CD−ROM 19 フロッピィーディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 王 喜宏 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 黒谷 憲一 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 平松 純一 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 久保 幹雄 千葉県八千代市緑が丘一丁目13番5号 有 限会社ログ・オプト内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される需要予測結果と各種データに
    基づいて、将来の一定期間の配送/配車計画を立てる配
    送/配車計画装置であって、 対象となる全ての顧客の中のある顧客について、計画期
    間内の各期における既存ルートに顧客を挿入した場合に
    最も配送コストが安くなる配送ルートを求める配送ルー
    ト決定手段と、 該配送ルート決定手段により求められる各期毎の配送ル
    ートと配送コストを記憶する記憶手段と、 前記計画期間内での配送スケジュールを複数パターン作
    成し、各パターンについて、それぞれ前記記憶手段に記
    憶される配送コストと前記需要予測結果に基づいて算出
    される在庫費用と品切費用とに基づいて、該計画期間の
    最終期までの累積総コストを算出し、該累積総コストが
    最も安くなる配送スケジュールにより該顧客への配送期
    を決定する配送期決定手段と、 該配送期決定手段により決定される配送期の前記既存ル
    ートを、前記配送ルート決定手段により求められたその
    期の配送ルートにより更新し、該更新後の既存ルート
    を、次の顧客の処理における前記既存ルートとする配送
    ルート更新手段と、 を有することを特徴とする配送/配車計画装置。
  2. 【請求項2】 前記配送コストは固定費ではなく、前記
    在庫費用と品切費用は、各期毎に前記顧客に配送するか
    否かにより変動することを特徴とする請求項1記載の配
    送/配車計画装置。
  3. 【請求項3】 前記配送ルート決定手段は、配送車の積
    載量をオーバーするか、稼働時間をオーバーする配送ル
    ートは除外したうえで最も配送コストが安くなる配送ル
    ートを決定することを特徴とする請求項1または2記載
    の配送/配車計画装置。
  4. 【請求項4】 前記配送期決定手段は、訪問最低周期ま
    たは指定訪問日という条件が設定されている場合には、
    該条件を満たすように強制的に前記配送期を決定するこ
    とを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の配送/配
    車計画装置。
  5. 【請求項5】 各顧客毎に順次、 計画期間内の各期における既存ルートに顧客を挿入した
    場合に最も配送コストが安くなる最適ルートを探索し、
    該各期毎の最適ルートと配送コストを記憶し、 少なくとも前記配送コストと在庫費用と品切費用と、入
    力される需要予測結果とに基づいて、DP法により、該
    顧客への配送期を決定し、 該配送期の前記既存ルートを前記最適ルートにより更新
    し、該更新後の既存ルートを、次の顧客の処理における
    前記既存ルートとすることを特徴とする配送/配車計画
    方法。
  6. 【請求項6】 コンピュータにおいて用いられたとき、 需要予測結果と各種データを入力する機能と、 対象となる全ての顧客の中のある顧客について、計画期
    間内の各期における既存ルートに顧客を挿入した場合に
    最も配送コストが安くなる配送ルートを求める機能と、 該求められた各期毎の配送ルートと配送コストを記憶す
    る機能と、 前記計画期間内での配送スケジュールを複数パターン作
    成し、各パターンについて、それぞれ前記記憶される配
    送コストと、在庫費用と品切費用と、前記需要予測結果
    とに基づいて、該計画期間の最終期までの累積総コスト
    を算出し、該累積総コストが最も安くなる配送スケジュ
    ールにより該顧客への配送期を決定する機能と、 該決定された配送期の前記既存ルートを、前記求められ
    たその期の配送ルートにより更新する機能と、 を実現させるプログラムを記憶した前記コンピュータ読
    取り可能な記録媒体。
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