JP2004110341A - エリア分割方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】対象の地域を、各作業員が早く巡回できるようにエリア分割する。
【解決手段】初期設定部114は、地域に、少なくとも一つの巡回ポイントを含むエリアを初期値として複数設定する。候補選択処理部116は、各エリアに追加する候補となる巡回ポイントを、エリアの代表点からの距離を考慮して選択する第一のステップを行う。分割制御部118は、候補選択処理部による第一のステップの後、エリアに属する巡回ポイントによって定まる統計量を基準値とし、該統計量がエリア間で最も均等となるように、いずれかのエリアに対し、対応する候補ポイントを帰属させる第二のステップを行う。エリアシュミレータ装置100は、第一のステップと第二のステップとを順次繰り返し実行してエリアを拡張し、巡回ポイントをいずれかのエリアに帰属させる。
【選択図】   図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の巡回ポイントを含む地域をエリア分割する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動販売機(以下、単に「自販機」とする。)で商品を販売するボトラー等の業者は、各自販機について、定期的に商品の補充、在庫確認、現金の回収、釣り銭の補充、ゴミの回収等の作業を行う必要がある。このような業者にとって、巡回作業を効率よく行い、作業員の数を増やすことなく巡回する自販機の台数をいかに増やすかは重要な問題である。従来、自販機の巡回作業は、作業員の勘や経験に頼るところが大きかった。
【0003】
こうした問題に対し、コンピュータやネットワークを用いて自販機の巡回作業を効率化する試みが提案されている。たとえば、配送車から各自販機の在庫状況を事前に把握できるようにして、自販機の商品の補充作業を行う作業員の負担を軽減する方法が提案されている(特許文献1参照)。また、たとえば、自販機に通信機能を持たせて、ネットワークを介して各自販機から販売実績情報を収集し、販売実績情報に基づき巡回・補充計画を立てることにより、各作業員の巡回効率を高める方法が提案されている(特許文献2参照)。
【0004】
一方、複数の自販機間を巡回する最短経路は、いわゆる巡回セールスマン問題と同様の手法で求めることができる。巡回セールスマン問題は、セールスマンがn個の都市を1回ずつ通って巡回する場合の最短経路を探索する問題である。都市数をnとすると、(n−1)!/2の組み合わせがあり、nの数が大きくなると、全ての組み合わせの数は指数関数的に増大するため、厳密解を求めるのは困難である。そこで、組み合わせの最適化を行うために種々の近似アルゴリズムが用いられる。このような近似アルゴリズムとしては、たとえばランダムサーチ、山登り法、焼きなまし法(SA:Simulated Annealing)、遺伝的アルゴリズム(GA)、MST(Minimum Spanning Tree)等が挙げられる。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−204561号公報
【特許文献2】
特開2002−42217号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の方法では、各作業員が、予め割り当てられた担当エリアをいかに早く巡回できるかという観点からの検討がなされているだけである。従来は、各作業員が早く巡回できるような担当エリア分割をどのようにして最適化するかについては検討されていない。また、一つの営業区域における複数の作業員のトータルの作業量を考慮した最適化は検討されていない。さらに、各作業員への担当自販機の分配が適切に行われていないため、作業員の労力を客観的に把握することができなかった。そのため、作業員間で不公平感が生じることもあった。
【0007】
また、巡回セールスマン問題における組み合わせの最適化の近似アルゴリズムは、最短経路という命題にたいして解を与えるものの、複数の作業員によるエリア分割について有用な情報を提供するものではなかった。
【0008】
本発明の目的は、複数の巡回ポイントを含む地域を、各エリアにおける作業量等の統計量が均等になるように複数のエリアに分割する技術を提供することにある。本発明の別の目的は、地域全体におけるトータルの作業量を低減することができるように、営業区域を複数のエリアに分割する技術を提供することにある。本発明のまた別の目的は、各エリアの担当者に公平感を持たせるようにエリア分割する技術を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、複数の巡回ポイントを含む地域を複数のエリアに分割する技術が提供提供される。その際、まず、分割対象の地域を、それぞれが少なくとも一つの巡回ポイントを含むように複数のエリアに分割する。次いで、各エリアに帰属させる巡回ポイントの候補をエリア毎に選択する。その後、各エリアの統計量を基準として、いずれかのエリアに候補の巡回ポイントを帰属させる処理を行う。以上の処理を順次繰り返すことにより、複数の巡回ポイントをいずれかのエリアに帰属させてエリア分割を行う。ここで、巡回ポイントとは、作業員が巡回作業を行う際に立ち寄る地点のことをいう。たとえば、充填作業等を行う際の自販機、商品配送を行う際のコンビニエンスストア等のチェーン店等各種店舗、訪問販売や聞き取り調査をする際の対象者、新聞や牛乳等の各種配達サービスの対象者、チラシの配布を行う際の対象設備等を例示することができる。
【0010】
本発明によれば、複数の巡回ポイントを含む地域を複数のエリアに分割し、それぞれのエリアに前記巡回ポイントを帰属させるエリア分割方法であって、 前記地域に、少なくとも一つの巡回ポイントを含むエリアを初期値として複数設定した後、各エリアに追加する候補となる巡回ポイントを、エリアの代表点からの距離を考慮して選択する第一のステップと、 第一のステップの後、エリアに属する巡回ポイントによって定まる統計量を基準値とし、該統計量がエリア間で最も均等となるように、いずれかのエリアに対し、対応する候補ポイントを帰属させる第二のステップと、を順次繰り返し実行してエリアを拡張し、巡回ポイントをいずれかのエリアに帰属させることを特徴とするエリア分割方法が提供される。
【0011】
また本発明によれば、コンピュータシステムにより、複数の巡回ポイントを含む地域を複数のエリアに分割し、それぞれのエリアに前記巡回ポイントを帰属させるエリア分割方法であって、前記コンピュータシステムは、初期設定手段、候補選択手段および候補帰属手段を備え、前記初期設定手段が、前記地域に、少なくとも一つの巡回ポイントを含むエリアを初期値として複数設定した後、前記候補選択手段が、各エリアに追加する候補となる巡回ポイントを、エリアの代表点からの距離を考慮して選択する第一のステップと、前記候補帰属手段が、第一のステップの後、エリアに属する巡回ポイントによって定まる統計量を基準値とし、該統計量がエリア間で最も均等となるように、いずれかのエリアに対し、対応する候補ポイントを帰属させる第二のステップと、を順次繰り返し実行してエリアを拡張し、巡回ポイントをいずれかのエリアに帰属させることを特徴とするエリア分割方法が提供される。
【0012】
本発明に係るエリア分割方法は、候補となる巡回ポイントを、エリアの代表点からの距離を考慮して選択しているため、対象となる地域を、所定の形状のエリアに好適に分割することができる。また、選択された候補のエリアへの帰属を、統計量がエリア間で最も均等となるように行っているため、エリア分割の目的を考慮した統計量を設定することで、かかる目的に合致したエリア分割を客観的かつ合理的に行うことができる。たとえば統計量を作業量とした場合、地域全体におけるトータルの作業量を低減することができるようにエリア分割することができる。
【0013】
本発明のエリア分割方法において、初期値のエリアは、単一の巡回ポイントからなるものとすることができる。本発明のエリア分割方法において、分割対象の地域に含まれる複数のポイントの中から、各エリアにおける起点となるシードを設定するステップをさらに含むことができ、初期エリアは各シードからなるものとすることができる。
【0014】
また、代表点は、エリアに属するすべての巡回ポイントの位置情報に基づいて定められる点とすることができ、たとえば、エリアに属する巡回ポイントの重心とすることができる。
【0015】
また、第一のステップは、いずれのエリアにも帰属していない巡回ポイントを対象として、エリアの代表点からの距離が最小となる巡回ポイントを検出するステップと、検出された巡回ポイントとエリアに既に帰属している巡回ポイントとの最短距離が所定の制限距離内であるか否かを判定するステップと、最短距離が制限距離内である場合に、検出された巡回ポイントを候補として選択するステップと、を含む構成とすることができる。
【0016】
本発明のエリア分割方法において、最短距離が制限距離内でないと判定された場合に、他のエリアに帰属する巡回ポイントを対象として候補を検出するようにしてもよい。
【0017】
本発明のエリア分割方法において、他のエリアに帰属する巡回ポイントが、当該他のエリアとは異なる別のエリアに帰属された場合、当該巡回ポイントは、所定の解除条件を満たすまでは、候補の対象とされないようにできる。ここで、所定の解除条件とは、たとえば、巡回ポイントが、他のエリアから別のエリアに奪取された後、いずれかのエリアにより新たな巡回ポイントの取得が行われたとき、または、当該他のエリアにより別の新たな巡回ポイントの取得が行われたときとすることができる。また、一度他のエリアから別のエリアに奪取された巡回ポイントは、当該他のエリア、または他の全てのエリアから再奪取が行えないようにすることもできる。
【0018】
本発明のエリア分割方法において、統計量は、たとえば、各エリアに帰属する巡回ポイントを経由して作業を行う場合の作業量とすることができる。
【0019】
本発明のエリア分割方法において、地域は拠点を含み、統計量は、拠点と各エリアに含まれる巡回ポイントとの間の移動時間を考慮して算出されるようにしてもよい。
【0020】
本発明のエリア分割方法において、複数のエリアにおける統計量に加える重み付けを設定するステップをさらに含むことができ、その後、第二のステップは、重み付けを考慮して統計量を算出することができる。
【0021】
本発明のエリア分割方法において、コンピュータシステムは、重み付け設定手段をさらに備えることができ、重み付け設定手段が、初期設定手段により設定された複数のエリアにおける統計量に加える重み付けを設定することができ、第二のステップにおいて、重み付けを考慮して統計量を算出することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、複数の自販機が設置された営業区域をエリア分割する例を挙げて本発明の実施の形態を説明する。ここでは、分割対象の営業区域に含まれる自販機を複数の作業員で分担して巡回作業を行う場合に、全体の作業効率が上昇し、かつ各作業員の労力が均等となるようにエリア分割を行う。また、各作業員は、毎日営業所などの拠点を出発点として自己の担当エリア内の自販機を回って商品の補充等の作業を行い、1日の終了時にはまた拠点に戻るという巡回作業を行うものとする。したがって、全体の作業効率を上昇させるためには、各作業員が移動する拠点−自販機間および自販機−自販機間の距離がそれぞれなるべく短くなるようにしてエリア分割を行うのが好ましい。また各作業員の労力を均等にするためには、複数のエリアにおける巡回作業の労力を調整しながらエリア分割を行うのが好ましい。
【0023】
(第一の実施の形態)
図1は、本発明の第一の実施の形態におけるエリア分割処理の手順を示すフローチャートである。まず、エリア分割の処理に必要な各種データの登録が行われる(S1)。つづいて、エリア分割に必要なパラメータの設定が行われる(S2)。次いで、営業区域のエリア分割数の設定(S3)や各エリアにおける起点となるシードの設定(S4)等の初期設定が行われる。つづいて、シードを起点としたエリア分割が行われる(S5)。その後、エリア分割の結果が表示され、評価および調整が行われる(S6)。
【0024】
図2は、図1に示した手順を模式的に示した図である。
エリアの分割処理に先立ち、地図情報データ、拠点情報データ、自販機情報データ等の各種データを登録しておく。つづいて、登録された各種データに基づき、画面上に地図情報およびその地図情報上の対応する位置に拠点および自販機がポイントとしてマッピングされる。また、エリア分割に必要なパラメータの設定および初期設定が行われる。パラメータおよび初期設定に基づき、エリア分割エンジンにより営業区域がエリア分割される。つづいて、画面上に地図情報およびエリアの分割状態がマッピングされる。同時に、エリア別の統計量が一覧表示される。ここで、統計量とは、たとえば各エリアのコース数(1日毎の作業量)、各エリアに含まれる自販機の台数、自販機あたりの平均装填作業時間、自販機あたりの平均月装填回数、自販機あたりの拠点からの距離平均、自販機間距離平均、コースあたりの自販機台数、総売上、自販機あたりの売上平均等、各エリアに含まれる自販機の特性を示す情報である。ユーザは表示された分割エリアと統計量を画面(不図示)で見ることができ、エリアの分割状態を確認することができる。エリア別の統計量に基づき、必要に応じてパラメータの再設定が手動または自動で行われ、再度エリア分割が行われる。また、ユーザは表示された情報に基づき、手動により各エリアに帰属させる自販機のポイント付け替え作業を行うこともできる。これにより、エリア分割データが作成され、このデータは記憶される。
【0025】
図3は、本実施の形態におけるエリア分割処理を行うエリアシュミレータ装置の構成を示すブロック図である。エリアシュミレータ装置100は、表示処理部108と、パラメータ設定部110と、初期設定部114と、候補選択処理部116と、分割制御部118と、地図情報記憶部T1と、拠点情報記憶部T2と、自販機情報記憶部T3と、パラメータ記憶部T4と、初期設定記憶部T5と、エリア分割情報記憶部T6と、ロジック記憶部T7とを有する。
【0026】
地図情報記憶部T1は、少なくとも分割の対象となる営業区域の地図情報データを記憶する。拠点情報記憶部T2は、拠点情報データを記憶する。拠点情報データは、拠点の識別コード、拠点の名称、拠点の位置(緯度および経度、またはX座標およびY座標)等を含む。ここで、拠点とは、たとえばその営業区域における営業所である。
【0027】
自販機情報記憶部T3は、自販機情報データを記憶する。自販機情報データは、拠点の識別コード、自販機の識別コード、自販機の名称、自販機の位置(緯度および経度、またはX座標およびY座標)、月売上(円)、月装填量(個)、1回あたりの装填作業時間(分)、月装填回数、拠点からの移動速度(km/時間)、自販機間移動速度(km/時間)等を含む。
【0028】
表示処理部108は、各種データを画面(不図示)上に表示する処理を行う。パラメータ設定部110は、営業区域をエリア分割するために必要なパラメータの設定を受け付ける。パラメータは、各作業員の1日の標準作業時間、各自販機での標準作業時間、自販機間の標準移動速度、拠点と自販機間の標準移動速度、距離倍率、自販機取得制限距離等を含む。パラメータ記憶部T4は、これらのパラメータを記憶する。
【0029】
初期設定部114は、営業区域をエリア分割するために必要な初期設定を行う。初期設定部114は、ユーザから、シード設定方法の選択、エリア分割数、ウェイト設定等を受け付ける。ここで、シードとは、エリア分割をする際に各エリアにおける起点となるポイントのことである。本実施の形態において、たとえば分割の対象となる営業区域を4つに分割する場合、4つのシードが設定される。初期設定部114は、複数の自販機の中からシードとなる自販機を選択する。シード設定方法としては、手動または自動を選択することができる。シード設定方法についてユーザが手動を選択した場合、初期設定部114は、ユーザからの設定の入力を受け付ける。また、シード設定方法についてユーザが自動を選択した場合、初期設定部114は、シードを自動設定する。シードの自動設定方法については種々の方法があるが、シードは、各シードを起点として営業区域内の自販機を分類したときに、営業区域がエリア分割されるように設定される。初期設定記憶部T5は、これらの初期設定を記憶する。
【0030】
候補選択処理部116および分割制御部118は、初期設定部114にて設定された各シードを起点として、分割対象の営業区域のエリア分割を行う。候補選択処理部116は、各エリアについて、それぞれそのエリアの代表点から近い位置にある自販機をそのエリアに分類する候補として選択する。分割制御部118は、複数のエリアのうち、そのエリアにおける統計量が最も小さいエリアが候補の自販機をそのエリア内に取り込むように処理する。分割制御部118は、算出されたエリア別の統計量が全エリアにおいてほぼ均等となるように、複数の自販機を順次各エリアに帰属させていく。
【0031】
ロジック記憶部T7は、初期設定部114、候補選択処理部116および分割制御部118において、それぞれ、シードの自動設定、分割処理、統計量の算出等に必要なロジックを記憶する。
【0032】
候補選択処理部116および分割制御部118による自動エリア分割処理が終了すると、その結果はエリア分割情報記憶部T6に記憶される。また、表示処理部108は、エリア分割状態を画面(不図示)に表示する。これにより、ユーザはエリア分割状態を把握することができる。ユーザは表示されたエリア分割状態に基づき、再度のパラメータの設定や初期設定を行うことができる。
【0033】
図4は、本実施の形態において、初期設定部114がシードの自動設定を行う手順を示すフローチャートである。
【0034】
初期設定部114は、ユーザからエリア分割数(シード数)の設定を受け付ける(S10)。つづいて、初期設定部114は、営業区域内の複数の自販機の中から、エリア分割数の任意の自販機を初期ポイントとして選択する(S12)。初期設定部114は、自販機情報記憶部T3を参照して、リスト順に初期ポイントを選択していくことができる。初期設定部114は、選択された初期ポイント間の最短距離Iを算出する(S14)。次に、初期設定部114は、自販機情報記憶部T3のリストの次の自販機を検査ポイントとして選択する(S16)。初期設定部114は、初期ポイントの中で、検査ポイントから最近隣の初期ポイントと検査ポイントとの最短距離Iを算出する(S18)。つづいて、初期設定部114は、第1検査を行う(S20)。第1検査において、初期設定部114は、ステップ14で算出した初期ポイント間の最短距離Iと、ステップ18で算出した最短距離Iとを比較する(S22)。最短距離Iが最短距離Iよりも大きい場合(S22のYes)、初期設定部114は、検査ポイントを初期ポイントのいずれかと置換して新たな選択ポイントとする(S24)。ここで置換対象となるのは、初期ポイント間の最短距離Iを構成するポイントのうち、検査ポイントからの距離が短い方の初期ポイントである。
【0035】
ステップ22において、最短距離Iが最短距離I以下の場合(S22のNo)、初期設定部114は、検査ポイントから最近隣の初期ポイント以外の初期ポイントへの最短距離Iを算出する(S26)。また、初期設定部114は、最近隣の初期ポイントから他の初期ポイントへの最短距離Iを算出する(S28)。つづいて、初期設定部114は、第2検査を行う(S30)。第2検査において、初期設定部114は、最近隣の初期ポイントと他の初期ポイントとの最短距離Iとステップ26で算出された最短距離Iとを比較する(S32)。最短距離Iが大きい場合(S32のYes)、ステップ24に進み、初期設定部114は、検査ポイントを最近隣の初期ポイントと置換して新たな選択ポイントとする(S24)。
【0036】
ステップ32において、最短距離Iが最近隣の初期ポイントと他の初期ポイントとの最短距離I以下だった場合(S32のNo)、ポイントの置換は行われない。
【0037】
以上の処理は営業区域内の全てのポイントについて所定回数n、たとえばここでは100回行われる。ステップ34において、nが100以下の場合(S34のNo)、ステップ14に戻り、新たな選択ポイント間の最短距離Iが選択される。初期設定部114は、自販機情報記憶部T3のリストの次の自販機を検査ポイントとして選択し(S16)、以下同様の処理を繰り返す。一方、ステップ34において、n>100の場合(S34のYes)、ポイントの選択処理は終了する。初期設定部114は、この段階での選択ポイントをシードとして設定する。
【0038】
図5は、図4を参照して説明したシードの設定処理を具体的に説明する図である。ここでは、エリア分割数を「3」とする。まず、図5(a)に示すように、初期ポイントとしてポイントa、ポイントb、およびポイントcが選択される。初期設定部114は、これらの初期ポイント間の最短距離を検出する。ここでは、ポイントaおよびポイントb間が最短距離Lとなる。次に、検査ポイントとしてポイントdが選択される。初期設定部114は、ポイントdから最近隣の初期ポイントを検出し、ポイントdと最近隣の初期ポイントとの間の最短距離を算出する。ここでは、ポイントdおよびポイントc間が最短距離Lとなる。初期設定部114は、最短距離Lと最短距離Lとを比較する。ここで、最短距離L>最短距離Lとなるので、初期設定部114は、ポイントdを他の初期ポイントと置換し、新たな選択ポイントとする。ここで、ポイントdとの置換対象となるのは、最短距離Lを構成するポイントaまたはポイントbのいずれかである。初期設定部114は、ポイントdと置換する置換対象のポイントを決定するために、図5(b)に示すように、ポイントdと置換対象のポイントaおよびポイントbとの距離LおよびLを算出する。ここで、L>Lとなるため、ポイントaが置換対象となる。以上の処理により、図5(c)に示すように、ポイントb、ポイントc、およびポイントdが新たな選択ポイントとされる。同様の処理を繰り返し、所定回数の処理が終了した時点の選択ポイントがシードとして選択される。
【0039】
図6は、シードの設定処理の他の例を説明する図である。ここでも、エリア分割数を「3」とする。まず、図6(a)に示すように、初期ポイントとしてポイントa、ポイントb、およびポイントcが選択される。初期設定部114は、これらの初期ポイント間の最短距離を検出する。ここでは、ポイントaおよびポイントb間が最短距離Lとなる。次に、検査ポイントとしてポイントeが選択される。初期設定部114は、ポイントeから最近隣の初期ポイントを検出し、ポイントeと最近隣の初期ポイントとの間の最短距離を算出する。ここでは、ポイントeおよびポイントb間が最短距離Lとなる。初期設定部114は、最短距離Lと最短距離Lとを比較する。ここで、最短距離L<最短距離Lとなるので、初期設定部114は、第2検査を行う。
【0040】
図6(b)に示すように、初期設定部114は、検査ポイントであるポイントeの最近隣の初期ポイントbの次に、ポイントeに近いポイントaとポイントeとの間の最短距離Lを算出する。また、最近隣のポイントbと最も近いポイントaとの間の最短距離Lを算出する。初期設定部114は、最短距離Lと最短距離Lとを比較する。ここでは、最短距離L>最短距離Lとなるので、ポイントeを最近隣のポイントbと置換する。以上の処理により、図6(c)に示すように、ポイントa、ポイントc、およびポイントeが新たな選択ポイントとされる。同様の処理を繰り返し、所定回数の処理が終了した時点に選択されている選択ポイントがシードとして設定される。
【0041】
以上の処理において、第1検査では、検査ポイントと既存の選択ポイント間の最短距離が既存の選択ポイント間の最短距離よりも長い場合に選択ポイントの置換が行われるので、ポイント間の距離が短いようなポイントの組み合わせは排除されていく。また、置換対象の選択ポイントのうち、検査ポイントとの距離が短い方の選択ポイントが置換されるので、新たな選択ポイント間の距離をより一層長くすることができる。また、第1検査の条件を満たしていなくても、第2検査では、検査ポイントと既存の選択ポイントとを置換した場合に、他の選択ポイントとの距離がより長くなる場合にポイントの置換が行われる。したがって、ポイント間の距離が長くなるように選択ポイントが置換されていく。以上の処理により、複数の自販機の中から、互いの距離が均等に長くなるような自販機をシードとして設定することができる。
【0042】
図7は、エリア分割処理の手順を示すフローチャートである。
まず、上述したように初期設定部114によりシードが設定される(S102)。候補選択処理部116は、各シードについて、同じエリアに帰属させる自販機の候補を選択する(S104)。
【0043】
ここで、図8を参照して、ステップ104の自販機の候補を選択する手順を説明する。各エリアについて同様の処理を行うので、一のエリアについてのみ説明する。まず、そのエリアで取得済みの自販機の重心の位置を算出する(S130)。各エリアにシードしか含まれていない段階では、シードの自販機の位置が重心となる。
【0044】
次に、まだいずれのエリアにも属していない無所属の自販機の中から、算出された重心から最短の位置にある自販機を候補として検出する(S132)。つづいて、そのエリアに既に取得されている自販機のうち、検出された自販機の候補から最近隣の自販機と、検出された自販機との最短距離を算出する(S134)。ここで算出された最短距離と、予め設定された自販機取得制限距離とを比較し(S136)、最短距離が制限内の場合(S136のYes)、その候補をそのエリアの候補として決定する(S138)。一方、ステップ136において、算出された最短距離が制限内でない場合(S136のNo)、無所属の自販機が他にあるか否かを判断する(S140)。無所属の自販機が他にある場合(S140のYes)、ステップ132に戻り、算出された重心から次に最短の位置にある自販機を候補として検出する。以下、同様の処理を繰り返す。
【0045】
ステップ140において、無所属の自販機が他にない場合(S140のNo)、他のエリアに既に取得されている取得済の自販機の中から、その重心から最近の自販機を候補として検出する(S142)。つづいて、そのエリアに既に取得されている自販機のうち、検出された自販機の候補から最短の位置にある自販機と、検出された自販機との距離を算出する(S144)。ここで算出された最短距離と、予め設定された自販機取得制限距離とを比較し(S146)、最短距離が制限内の場合(S146のYes)、その候補をそのエリアの候補として決定する(S138)。一方、ステップ146において、算出された最短距離が制限内でない場合(S146のNo)、取得済の自販機の中で奪取可能なものが他にあるか否かを判断する(S148)。奪取可能なものがある場合(S148のYes)、ステップ142に戻り、算出された重心から次に最短の位置にある自販機を候補として検出する。以下、同様の処理を繰り返す。なお、ステップ148において、奪取可能な自販機がない場合(S148のNo)、このエリアについての候補の選択処理を終了する。
【0046】
図7に戻り、ステップ104で候補が選択されたか否かが判断される(S106)。ステップ104で候補が選択されている場合(S106のYes)、分割制御部118は候補の自販機を含めたそのエリアの統計量を算出する(S108)。統計量としてはたとえば合計コース数を挙げることができる。合計コース数の算出方法については後述する。
【0047】
つづいて、分割制御部118は、エリアの統計量が最小となるエリアを検出する(S110)。分割制御部118により、統計量が最小であることが検出された場合(S110のYes)、そのエリアは候補の自販機を取得する(S112)。つづいて、営業区域内に無所属の自販機があるか否か、またはステップ112の候補取得処理が所定回数、たとえば100回行われたか否かが判断される(S114)。営業区域内に無所属の自販機があるか、またはステップ112の候補取得処理の回数が100回以下の場合(S114のNo)、ステップ104に戻り、次の候補を選択する。ステップ114において、無所属の自販機がないか、またはステップ112の候補取得処理の回数が100を超えた場合(S114のYes)、エリア分割処理は終了する。
【0048】
ステップ110において、統計量が最小でないことが検出された場合(S110のNo)、ステップ116に進み、他のエリアにより候補が取得されるまで待機する(S116のNo)。ステップ116において、他のエリアにより候補が取得された場合(S116のYes)、自己のエリアで既に取得していた自販機が他のエリアに奪取されたか否かを検出する(S118)。奪取されなかった場合(S118のNo)、このエリアにおける既得の自販機および候補に変動がないということであるので、ステップ110に戻り、再び統計量が最小となるか否かが判断される(S110)。
【0049】
ステップ118において、自己のエリアで既に取得していた自販機が他のエリアに奪取された場合(S118のYes)、このエリアにおける既得の自販機に変動があることを意味する。したがって、新たな候補を選択する必要があるため、ステップ114に進み、営業区域内に無所属の自販機があるか否かが判断され、同様の処理が行われる。
【0050】
一方、ステップ118において、候補の修正が必要ない場合(S118のNo)、ステップ110に戻り、他のエリアとの関係で統計量が最小になるまで同様の処理を繰り返す。
【0051】
一方、ステップ104で候補が選択されなかった場合(S106のNo)、ステップ120に進み、他のエリアにより候補が取得されるまで待機する(S120のNo)。ステップ120において、他のエリアにより候補が取得された場合(S120のYes)、自己のエリアで既に取得していた自販機が他のエリアに奪取されたか否かを検出する(S122)。自己のエリアで既に取得していた自販機が他のエリアに奪取された場合(S122のYes)、このエリアにおける既得の自販機に変動があることを意味する。したがって、新たな候補を選択する必要があるため、ステップ114に進み、営業区域内に無所属の自販機があるか否かが判断され、同様の処理が行われる。
【0052】
一方ステップ122において、自己のエリアで既に取得していた自販機が他のエリアに奪取されなかった場合(S122のNo)、ステップ124に進み、営業区域内に無所属の自販機があるか否か、またはステップ112の候補取得処理が所定回数、たとえば100回行われたか否かが判断される。ステップ124において、無所属の自販機がないか、またはステップ112の候補取得処理の回数が100を超えた場合(S124のYes)、エリア分割処理は終了する。また、ステップ124において、営業区域内に無所属の自販機があるか、またはステップ112の候補取得処理の回数が100回以下の場合(S124のNo)、ステップ120に戻り、他のエリアにより候補が取得されるまで待機する(S120)。
【0053】
なお、以上の処理において、他のエリアの候補として選択されている自販機については無所属として扱い、複数のエリアの候補の自販機が重複する場合、取得の優先順位の高いエリアがその自販機を取得するものとする。
【0054】
図9は、図7および図8に示したエリア分割処理の一例を説明する図である。ここでは、各エリアにおける合計コース数が均等になるように、エリア分割が行われる。図9(a)に示すように、この営業区域には、V〜V26の自販機が設置されている。ここで、エリア分割数を4とし、図9(b)に示すように、自販機V、V、V21、V24をそれぞれエリアA、B、C、およびDのシードとして設定する。図9(c)に示すように、候補選択処理部116は、各シード自販機V、V、V21、V24と同じエリアに帰属させる自販機の候補を選択していく。ここで、候補選択処理部116は、自販機VをエリアAの候補として選択し、自販機VをエリアBの候補として選択し、自販機V17をエリアCの候補として選択し、自販機V26をエリアDの候補として選択する。分割制御部118は、後述する算定方法に従って、各エリアにおける合計コース数を逐次算出する。分割制御部118は、合計コース数が最小となるエリアから候補を取得させ、あるエリアが候補を取得する毎に、合計コース数が最小となるエリアを検出して、候補を取得させる処理を繰り返す。
【0055】
このようにして順次自販機を選択させていくと、図9(d)に示すように、複数の自販機が徐々に各エリアに所属するようになる。表示処理部108は、異なるエリアに所属する自販機が異なるマークや異なる色で表示されるように処理を行う。ここで、シード自販機Cが含まれるエリアにおける候補の自販機はV15である。候補選択処理部116は、エリアCに既に取得されている自販機のうち、V15から最も近い位置にある自販機V19とV15との距離を算出する。この距離と予め設定された自販機取得制限距離とを比較する。ここで、算出された距離は制限距離より大きいものとする。この場合、候補として自販機V15を選択することはできない。候補選択処理部116は、この営業区域内の自販機のうち、いずれのエリアにも取得されていない他の自販機について順次エリアCの重心からの距離が近い順に候補を検出していく。その結果、いずれの自販機も自販機取得制限距離より大きかった場合、候補選択処理部116は、既に他のエリアに取得されている自販機を含め候補を検出する。そこで、候補選択処理部116は、他のエリアDに既に取得されている自販機V23を候補として検出する。なお、直前の処理で他のエリアから奪取された自販機については、たとえばフラグを立てるなどして奪取が行われないようにしておく。このようにすると、たとえば、自販機V23が、もともとエリアCに取得されていたものであって、その直前にエリアDに奪取されていた場合、エリアCは、次の候補としてエリアDから再奪取することはできない。
【0056】
本実施の形態におけるエリア分割処理によれば、エリアの重心から近い位置の自販機が次の候補として選択されていくので、各エリアをブロック状に形成していくことができる。これにより、営業区域に含まれる複数の自販機を自販機の統計量を考慮しつつ複数のグループに分割するときに、これらの自販機が領域間でまたがることなく、エリアに分割することができる。そのため、グループ分けの状態が把握しやすく、作業員に公平感を持たせることができる。
【0057】
図10は、エリア分割情報記憶部T6のデータ構造の一部を示す図である。エリア分割情報記憶部T6は、自販機欄と、その自販機が属するエリア欄、候補欄、および直前に他のエリアから奪取された自販機を示す直前奪取欄とを含む。図10(a)は、図9(d)に示したように各自販機がエリアに分類されている場合を想定して説明する。このとき、自販機VはエリアAに分類されているためエリア欄に「A」と記載されている。また、自販機Vは、エリアBにおける候補となっているため、候補欄に「B」と記載されている。自販機V23は、エリアDに帰属しているが、エリアCにおける候補となっているため、候補欄に「C」と記載されている。また、自販機V23が、もともとエリアCに取得されていたものであって、直前の処理でエリアDに奪取されていた場合、図10(b)に示すように、自販機V23の直前奪取欄に印が記載される。これにより、エリアCや他のエリアは次の候補として自販機V23を選択することができない。
【0058】
本実施の形態におけるエリアシュミレータ装置100によれば、合計コース数等の統計量が最小となるエリアから順に自販機を取得していくので、全てのエリアにおける統計量を均等にすることができる。また、各エリアにおいては、自販機間の距離が短くなるように候補の自販機が選択されるので、各エリアにおける移動時間を低減することができ、全エリアにおける移動時間も低く抑えることができる。これにより、営業区域における作業効率を高めることができる。
【0059】
図11は、各分割エリアにおける合計コース数の算出処理の手順を示すフローチャートである。各エリアについて同様の処理を行うので、ここでは一つのエリアについてのみ説明する。
【0060】
まず、拠点からそのエリア内で既に取得されている自販機および候補の自販機への平均移動時間Mを算出する(S160)。拠点から各自販機への合計距離を求めた後、拠点−自販機間移動速度から合計移動時間を求めることができる。この合計移動時間をそのエリア内の全自販機数で除すことによりMが求められる。
【0061】
つづいて、自販機間の平均移動時間Mを算出する(S162)。平均移動時間Mは、(i)各自販機から直近n個の自販機への合計距離を算出した後、自販機間移動速度から合計移動時間を求める。(ii)この合計移動時間をnで除すことにより、各自販機から他の自販機への平均移動時間m〜mを得る。(iii)m〜mを合計し、そのエリア内の全自販機数で除す、ことにより求められる。ここで、nが小さいときはそのエリアにおける全自販機数をnとすることができる。
【0062】
次いで、1日で作業可能な自販機数Nを算出する(S164)。1日で作業可能な自販機数Nは、(i)1日の合計作業時間Tz=M×2+M(N−1)+T×N(Tは1自販機当たりの平均作業時間)を求め、(ii)N=(Tz−M×2+M)/(M+T)から得られる。
【0063】
一方、1日あたりの処理が必要な自販機数Nを算出する(S166)。1日あたりの処理が必要な自販機数Nは、(i)各自販機毎に月ごとの装填回数を算出して合計することにより、月ごとの装填回数Wを算出する。(ii)各作業員の1月の労働日数を4週間×5日とすると、N=W/20から得られる。
【0064】
その後、各エリアにおけるコース数=N/Nが求められる。(S168)以上の処理によれば、1日で作業可能な自販機数Nを算出する際に、拠点から各エリアの自販機までの移動時間をも考慮しているので、各エリアを拠点からの距離がほぼ均等となるように分割することができる。また、コース数は、各エリアにおける自販機間の距離をも考慮して算出されるので、各エリアにおける移動距離が均等となるように営業区域を分割することができる。
【0065】
図12〜図16は、パラメータの設定および初期設定を行うための画面を示す。図12は、分割方法の選択画面を示す。ここでは、分割対象の拠点として「東京2」が選択されている。また、分割方法の選択肢としては「シード手動設定」および「シード自動設定」がある。ここでは「シード手動設定」が選択されている。
【0066】
図13は、分割のための基礎条件の設定画面を示す。この営業区域において、各作業員の作業時間(オペ時間)、各自販機毎の作業時間、拠点−自販機間の移動速度、自販機−自販機間の移動速度、距離倍率、自販機取得制限距離を設定する。ここでは、各作業員の作業時間が「7時間30分」、自販機毎の作業時間が「20分」、拠点−自販機間の移動速度が「50Km/h」、自販機−自販機間の移動速度が「50Km/h」、距離倍率が「1」、自販機取得制限距離が「10Km」と設定されている。これらのパラメータは、図11を参照して説明した各エリアにおけるコース数を算出する際に用いられる。
【0067】
その際、たとえば距離倍率が「2」と設定されていれば、図11のステップ160およびステップ162の処理における拠点から各自販機への合計距離および各自販機から直近n個の自販機への合計距離を2倍としてMおよびMが算出される。各エリアのコース数は、拠点−自販機間、自販機−自販機間の移動距離から算出される移動時間と、各自販機における作業時間とから算出されるが、距離倍率を適宜設定することにより、移動時間にウェイトをかけることができる。本実施の形態において、コース数の算出には、拠点−自販機間および自販機−自販機間の直線距離が用いられている。しかし、実際に拠点−自販機間および自販機−自販機間を移動する場合には、曲がりくねった道を通ることや複雑に入り組んだ道を通ることが多い。したがって、営業区域毎の地域特性として所定の距離倍率を設定することにより、実際の移動距離をコース数に反映させることができる。
【0068】
また、自販機取得制限距離が「10Km」と設定されていれば、図8のステップ146において、既にそのエリアに取得されている自販機のいずれかから10Kmを超える距離にある自販機はそのエリアに取得されないようにされる。したがって、各エリアにおける自販機間の最短距離を10Km以下とすることができ、営業区域を複数のエリアのブロックに分割することができる。自販機取得制限距離は、分割対象の営業区域の大きさに応じて適宜設定することができる。
【0069】
図12に示した分割方法の選択画面において、「シード手動設定」が選択された場合、図14に示すように、シード選択画面が表示される。図14(a)に示すように、ユーザは各自販機のリストからシードを選択することもでき、また図14(b)に示すように、地図上からシードを選択することもできる。
【0070】
シードが選択されると、図14(b)に示すように、選択されたシードが地図上に表示される。ここで、自販機は地図上に●で表示されている。また、初期シードとして設定された自販機には●の周囲に○が付けられている。また、この設定画面には「自販機情報」表示画面および「統計情報」表示画面が含まれる。ユーザが地図上の自販機のいずれかにポインタを移動させると、「自販機情報」表示画面に、その自販機に関する情報が表示される。
【0071】
また、図12に示した分割方法の選択画面において、「シード自動選択」が選択された場合、図15に示すように、エリア分割数の入力画面が表示される。ここで、ユーザは分割対象の拠点配下におけるシード数(エリア分割数)を入力する。ここでは、シードの数が「6」となるように設定されている。
【0072】
次に、図16に示すように、ウェイトの設定画面が表示される。たとえばエリアが1〜6まである場合、いずれかのエリアのコース数にウェイトをかけることができる。ここで設定されたウェイトは、各エリアにおいて統計量を算出する際に用いられる。たとえば、ここではエリア「4」にウェイト「2」が設定されている。したがって、分割制御部118は、図11に示した合計コース数の算出処理において、エリア「4」で算出されたコース数を2倍したものを他のエリアのコース数と比較する。このようにすれば、最終的にエリア4のコース数は他のエリアの約半分に設定されることになる。たとえば、パートタイムの作業員をエリア4の担当者に割り当てるような場合にこのようなウェイト設定を行うことができる。
【0073】
以上のように、本実施の形態におけるエリア分割処理によれば、各エリアにおいて、自販機間の距離が短くなるように順次自販機が取り込まれていくので、最終的に、エリア間の距離が短い自販機が各エリアに分類されることになる。したがって、一つの営業区域を、各エリア内における自販機間の移動距離等を低減することができるように、ブロック単位のエリアに分割することができる。このように本実施の形態におけるエリア分割処理によれば、営業区域を、各エリアにおける自販機の巡回作業の効率が高まるように分割することができる。また、各エリアに含まれる複数の自販機の統計量が均等になるように各エリアに自販機が取り込まれていくので、作業員に公平感を持たせることができる。さらに、これらの結果は地図情報とともにマッピングされるので、担当者が客観的に公平感を認識することができる。
【0074】
(第二の実施の形態)
本実施の形態においては、図1に示したステップ4のシード設定処理が第一の実施の形態と異なる。ここでは、まず、実際に必要とされるシード数よりも多い数のシードが選択され、そのシードの中から所定の条件を満たすシードが最終的にシードとして選択される。
【0075】
図17は、本実施の形態におけるシード設定処理の手順を示すフローチャートである。初期設定部114は、シード候補数および選択条件の設定を受け付ける(S200)。ここで選択条件とは、シード候補数から最終的にいくつのシードをそのような条件で選択するか等である。
【0076】
初期設定部114は、図4に示したのと同様の手順で、シード候補数として設定された数のシード候補を設定する(S202)。つづいて、初期設定部114は、営業区域内の自販機を、ステップ202で設定されたシード候補のいずれかに帰属させるグループ分割を行う(S204)。
【0077】
グループ分割としては、営業区域内の自販機を、ステップ202で設定されたシード候補のうちそれぞれ最も近い位置にあるシード候補に帰属させることができる。また、グループ分割の他の例としては、候補選択処理部116および分割制御部118に、ステップ202で設定されたシード候補を起点として、図7および図8に示したのと同様の手順で、予備的なエリア分割を行わせることもできる。
【0078】
その後、初期設定部114は、グループ分割の結果、各シード候補に分割された自販機の情報を考慮して、選択条件に基づき、いくかのシード候補をシードとして選択する(S206)。
【0079】
以上の処理により、実際にエリア分割を行うためのシードが設定され、図7および図8に示したのと同様の手順でエリア分割が行われる(S208)。
【0080】
図18は、本実施の形態におけるシード候補数および選択条件の設定画面を示す図である。ここでは、シード候補として「6」が入力されている。また、選択条件としては、「分割結果から、自販機台数の多いグループより、いくつをシード候補として選択しますか」という条件と、「分割結果から、自販機台数の少ないグループより、いくつをシード候補として選択しますか」という条件が記載されている。ここで、「分割結果から、自販機台数の少ないグループより、いくつをシード候補として選択しますか」という条件に対して「3」が入力されている。
【0081】
このように入力した場合、まずシード候補として6個の自販機が選択され、他の自販機は、これらの6個の自販機のいずれかに帰属されてグループ分割が行われる。つづいて、各グループにおける自販機の数が検出され、6つのグループのうち、自販機の数が少ない順から3つのグループが選択され、そのグループにおけるシード候補が最終的なシードとして選択される。
【0082】
本実施の形態におけるエリア分割処理によれば、複数のエリアにおけるコース数が均等になるように、それぞれシードを起点としてエリア分割がなされる。したがって、自販機が密集した領域にシードを設けると、そのシードは近隣の自販機への移動距離が少なくなる。そのため、そのシードを含むエリアは、同じコース数であっても他のエリアに比べてたくさんの自販機を含むようになる場合がある。複数のエリアにおける自販機の数が極端に異なると、コース数が同じに設定されても、作業員間に不公平感が生じるおそれがある。
【0083】
また、他の自販機から極端に離れた位置に一つだけ設置されている自販機をシードとすると、そのシードから近隣の自販機への移動距離は長くなってしまう。そのため、そのシードを含むエリアでは、エリア分割処理中のコース数の算出処理においては他のエリアと同じコース数となるようにエリア分割されても、実際は効率の悪いエリア分割結果となってしまう可能性もある。
【0084】
本実施の形態におけるエリア分割処理によれば、自販機が密集した領域にシードが設定されたり、他の自販機から極端に離れた位置にシードが設定されたりするのを避けることができるため、複数のエリアにおけるコース数を均等にするとともに、各エリアに含まれる自販機の数も近くなるようにエリア分割をすることができる。これにより、各エリアを担当する作業員の不公平感を低減することができる。
【0085】
(第三の実施の形態)
本実施の形態においては、シード数の設定も自動で行われる点で第一の実施の形態および第二の実施の形態と異なる。
【0086】
図19は、本実施の形態におけるエリアシュミレータ装置100の構成を示すブロック図である。本実施の形態において、エリアシュミレータ装置100は、分割状態判定部120を有する点で第一の実施の形態におけるエリアシュミレータ装置100と異なる。図19において、図3に示したのと同様の構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0087】
分割状態判定部120は、候補選択処理部116および分割制御部118により分割処理が行われた後に、分割された各エリアにおける統計量を比較して、分割が適正に行われたか否かを判断する。分割状態判定部120が、分割が適正に行われていないと判断した場合、再度パラメータおよび初期設定が行われ、再度分割処理が行われる。
【0088】
図20は、本実施の形態におけるシード設定処理の手順を示すフローチャートである。
【0089】
初期設定部114は、ユーザから各エリアにおけるコース数の入力を受け付ける(S220)。ここで、コース数とは、各作業員が1日に行うことのできる作業量であるので、各エリアにおけるコース数の初期値としては「1」が設定されている。ただし、たとえば忙繁期などの場合コース数を1以上としたり、巡回作業以外の業務時間を考慮してコース数を1以下とすることもできる。つづいて、初期設定部114は、その営業区域における必要なエリア分割数を算出する(S222)。
【0090】
図21は、この営業区域における必要なエリア分割数の算出処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、図11を参照して説明した各エリアにおける合計コース数の算出処理と同様の手順で行われる。
【0091】
まず、拠点からその営業区域内の自販機への平均移動時間Mを算出する(S250)。拠点から各自販機への合計距離を求めた後、拠点−自販機間移動速度から合計移動時間を求めることができる。この合計移動時間をそのエリア内の全自販機数で除すことによりMが求められる。
【0092】
つづいて、自販機間の平均移動時間Mを算出する(S252)。平均移動時間Mは、(i)各自販機から直近n個の自販機への合計距離を算出した後、自販機間移動速度から合計移動時間を求める。(ii)この合計移動時間をnで除すことにより、各自販機から他の自販機への平均移動時間m〜mを得る。(iii)m〜mを合計し、そのエリア内の全自販機数で除す、ことにより求められる。
【0093】
次いで、この営業区域において、1日で作業可能な自販機数Nを算出する(S254)。1日で作業可能な自販機数Nは、(i)1日の合計作業時間Tz=M×2+M(N−1)+T×N(Tは1自販機当たりの平均作業時間)を求め、(ii)N=(Tz−M×2+M)/(M+T)から得られる。
【0094】
一方、1日あたりの処理が必要な自販機数Nを算出する(S256)。1日あたりの処理が必要な自販機数Nは、(i)各自販機毎に月ごとの装填回数を算出して合計することにより、月ごとの装填回数Wを算出する。(ii)各作業員の1月の労働日数を4週間×5日とすると、N=W/20から得られる。
【0095】
その後、1日あたりの必要コース数=N/Nが算出される(S258)。ここで算出されたコース数を図20のステップ220で入力されたコース数で除すことにより、この営業区域において必要なエリア分割数を算出することができる(S260)。
【0096】
図20に戻り、初期設定部114は、図4に示したのと同様の手順で、算出された必要なエリア分割数の2倍のシードを設定する(S224)。
【0097】
つづいて、初期設定部114は、第二の実施の形態で説明したのと同様に、営業区域内の自販機を、ステップ224で設定されたシード候補のいずれかに帰属させるグループ分割を行う(S226)。
【0098】
その後、初期設定部114は、グループ分割の結果、各シード候補に帰属する自販機の数を考慮して、自販機の少ないシード候補から順に必要なエリア分割数のシードを選択する。これら選択されたシード候補がシードとして設定される(S228)。
【0099】
以上の処理により、実際にエリア分割するためのシードが設定され、図7および図8に示したのと同様の手順でエリア分割が行われる(S230)。
【0100】
つづいて、分割状態判定部120は、この条件で実際に分割されたエリアにおけるコース数を算出し、分割状態を評価する(S232)。その結果、算出されたコース数が許容範囲内であれば(S234のYes)、この処理は終了し、結果が表示される。許容内でなかった場合(S234のNo)、ステップ222に戻り、新たなコース数が算出される。
【0101】
図22〜図24は、本実施の形態におけるパラメータの設定および初期設定を行うための画面を示す。図22は、分割方法の選択画面を示す。本実施の形態においては、第一の実施の形態について、図12を参照して説明した内容に加えて、分割方法の選択肢として「コース数設定」が含まれる。ここでは、分割方法として「コース数設定」が選択されている。
【0102】
図23は、分割のための基礎条件の設定画面を示す。本実施の形態においては、第一の実施の形態について、図13を参照して説明した内容に加えて、週稼働日数が項目として含まれる。ここでは、週稼働日数として「5」日が設定されている。
【0103】
図22に示した分割方法の選択画面において、「コース数設定」が選択された場合、図24に示すように、コース数の入力画面が表示される。ここで、ユーザは、各エリアのコース数を入力する。ここでは、コース数として「1」が入力されている。つづいて、ユーザは許容誤差範囲を入力する。ここでは、+10%、および−10%と設定されている。したがって、各エリアにおけるコース数が0.9〜1.1となるようにエリア分割が行われる。
【0104】
本実施の形態におけるエリア分割処理によれば、各エリアにおけるコース数の設定を行うだけで、分割対象の営業区域を複数のエリアに分割することができる。営業区域はエリアシュミレータ装置100により各エリアに含まれる複数の自販機の統計量が均等になるように自動的に分割されていくので、客観的なエリア分割を行うことができ、作業員に公平感を持たせることができる。また、各エリアにおいて、自販機間の距離が短くなるように順次自販機が取り込まれていくので、最終的に、エリア間の距離が短い自販機が各エリアに分類されることになる。したがって、一つの営業区域をブロック単位のエリアに分割することができるとともに、各エリア内における自販機間の移動距離等を低減することができるので、自販機の巡回作業の効率を高めることができる。
【0105】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、そのような変形例を説明する。
【0106】
第一の実施の形態において、図7〜図9を参照して説明したエリア分割処理は、種々の手順を用いて行うことができる。たとえば、図7のステップ104の候補選択処理において、各エリアで取得済みの自販機の重心から最短の位置にある自販機が候補として検出されている(図8、S130およびS132)が、各エリアでシードとして設定された自販機から最短の位置にある自販機を候補として検出するようにしてもよい。この場合も、検出された自販機を候補として決定するか否かの判断は、図8と同様の処理で行うことができる。
【0107】
また、MST(minimum spanning tree)と同様の原理を用いて、各エリアで取得済みの自販機のいずれかから最短の位置にある自販機を候補として検出するようにしてもよい。することもできる。この場合も、検出された自販機を候補として決定するか否かの判断は、図8と同様の処理で行うことができる。
【0108】
さらに、第三の実施の形態において、コース数の入力を行うと、自動的にシードが設定されるとして説明したが、初期設定部114は、ユーザからコース数の入力を受け付けると、ロジック記憶部T7を参照して図21に示した処理によりエリア分割数を算出し、必要なエリア分割数をユーザに提示するようにすることもできる。この場合、ユーザは、シードの設定を手動で行うか自動で行うかを選択することができ、必要に応じてウェイトの設定等の微調整を行うことができる。
【0109】
また、以上の実施の形態において、統計量として各エリアの合計コース数を例示して説明したが、各エリアにおいて、たとえば、各エリアに含まれる自販機の台数、自販機あたりの平均装填作業時間、自販機あたりの平均月装填回数、自販機あたりの拠点からの距離平均、自販機間距離平均、コースあたりの自販機台数、総売上、自販機あたりの売上平均等、コース数以外の統計量が均等となるようにエリア分割を行うこともできる。たとえば、統計量として自販機あたりの売上平均を用いた場合、各エリアにおける売上を均等にすることができる。このような処理を第二の実施の形態および第三の実施の形態において説明したように、実際に必要なシード数より多くのシード候補を設定してグループ分割を行う処理と組み合わせることもできる。この場合、各エリアに含まれる自販機の数が均等になるようなシードを適切に設定することができるので、最終的に各エリアにおけるコース数もある程度均等にしつつ、各エリアにおける売上をも均等にすることもできる。これにより、作業員の公平感をより高めることもできる。
【0110】
また、以上の実施の形態においては、各自販機を単独に処理したが、ユーザは同じエリアに含めたい自販機間の関連付けを手動で行うこともできる。この場合、関連付けられた自販機は一つの自販機として取り扱うことができる。
【0111】
また、以上の実施の形態においては、複数の自販機が設置された営業区域をエリア分割する例を挙げて説明したが、本発明のエリア分割方法は、自販機に限定されず、コンビニエンスストア等のチェーン店等各種店舗、訪問販売や聞き取り調査をする際の対象者、新聞や牛乳等の各種配達サービスの対象者、チラシの配布を行う際の対象設備等、種々のものに応用することができる。また、以上の実施の形態では、営業区域を複数のエリアに分割する例を説明したが、複数の営業区域を設定する際に、同様の手法を用いることもできる。この場合は、以上の実施の形態においてシードを設定したのと同様の手法で、各営業区域における拠点を設定することもできる。
【0112】
さらに、以上の実施の形態において、図11のステップ164で説明したように、各エリアにおけるコース数の算出には、図13の基礎条件として入力された自販機毎作業時間の平均作業時間が用いられるとして説明したが、自販機情報記憶部T3に記憶された各自販機毎の実際の作業時間を考慮してコース数を算出するようにすることもできる。たとえば最近の自販機では在庫数の確認がデジタル化されていたり、キャッシュレスになっているものもあり、実際の自販機での作業時間は自販機の種類に応じて異なってくる。このようにすれば、自販機の種類に応じて作業時間が異なる場合であっても、より厳密にコース数を算出することができるので、各エリアにおける作業員の労力を均等にすることができる。
【0113】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、複数の巡回ポイントを含む地域を、各エリアにおける作業量等の統計量が均等になるように複数のエリアに分割することができる。また、本発明によれば、地域全体におけるトータルの作業量を低減することができるように、営業区域を複数のエリアに分割することができる。さらに、本発明によれば、各エリアの担当者に公平感を持たせるようにエリア分割することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態におけるエリア分割処理の手順を示すフローチャートである。
【図2】図1に示した手順を模式的に示した図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態におけるエリア分割処理を行うエリアシュミレータ装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第一の実施の形態におけるシードの設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】図4に示したシードの設定処理の一例を説明する図である。
【図6】図4に示したシードの設定処理の他の例を説明する図である。
【図7】本実施の形態におけるエリア分割処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】図7に示したステップ104の自販機の候補を選択する手順を示すフローチャートである。
【図9】図7および図8に示したエリア分割処理の一例を説明する図である。
【図10】エリア分割情報記憶部のデータ構造の一部を示す図である。
【図11】各分割エリアにおける合計コース数の算出処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】パラメータの設定および初期設定を行うための画面を示す図である。
【図13】パラメータの設定および初期設定を行うための画面を示す図である。
【図14】パラメータの設定および初期設定を行うための画面を示す図である。
【図15】パラメータの設定および初期設定を行うための画面を示す図である。
【図16】パラメータの設定および初期設定を行うための画面を示す図である。
【図17】本発明の第二の実施の形態におけるシード設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図18】本発明の第二の実施の形態におけるシード候補数および選択条件の設定画面を示す図である。
【図19】本発明の第三の実施の形態におけるエリアシュミレータ装置の構成を示すブロック図である。
【図20】本発明の第三の実施の形態におけるシード設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図21】図20に示したステップ222のエリア分割数算出処理の手順を示すフローチャートである。
【図22】パラメータの設定および初期設定を行うための画面を示す図である。
【図23】パラメータの設定および初期設定を行うための画面を示す図である。
【図24】パラメータの設定および初期設定を行うための画面を示す図である。
【符号の説明】
100 エリアシュミレータ装置
108 表示処理部
110 パラメータ設定部
114 初期設定部
116 候補選択処理部
118 分割制御部
120 分割状態判定部
T1 地図情報記憶部
T2 拠点情報記憶部
T3 自販機情報記憶部
T4 パラメータ記憶部
T5 初期設定記憶部
T6 エリア分割情報記憶部
T7 ロジック記憶部

Claims (20)

  1. 複数の巡回ポイントを含む地域を複数のエリアに分割し、それぞれのエリアに前記巡回ポイントを帰属させるエリア分割方法であって、
    前記地域に、少なくとも一つの巡回ポイントを含むエリアを初期値として複数設定した後、
    各エリアに追加する候補となる巡回ポイントを、エリアの代表点からの距離を考慮して選択する第一のステップと、
    第一のステップの後、エリアに属する巡回ポイントによって定まる統計量を基準値とし、該統計量がエリア間で最も均等となるように、いずれかのエリアに対し、対応する候補ポイントを帰属させる第二のステップと、
    を順次繰り返し実行してエリアを拡張し、巡回ポイントをいずれかのエリアに帰属させることを特徴とするエリア分割方法。
  2. 請求項1に記載のエリア分割方法において、前記初期値のエリアは、単一の巡回ポイントからなるエリア分割方法。
  3. 請求項1または2に記載のエリア分割方法において、前記代表点は、エリアに属するすべての巡回ポイントの位置情報に基づいて定められる点であるエリア分割方法。
  4. 請求項1乃至3いずれかに記載のエリア分割方法において、前記代表点は、エリアに属する巡回ポイントの重心であるエリア分割方法。
  5. 請求項1乃至4いずれかに記載のエリア分割方法において、前記第一のステップは、
    いずれのエリアにも帰属していない巡回ポイントを対象として、エリアの代表点からの距離が最小となる巡回ポイントを検出するステップと、
    検出された前記巡回ポイントと前記エリアに既に帰属している前記巡回ポイントとの最短距離が所定の制限距離内であるか否かを判定するステップと、
    前記最短距離が前記制限距離内である場合に、前記検出された巡回ポイントを前記候補として選択するステップと、
    を含むエリア分割方法。
  6. 請求項5に記載のエリア分割方法において、前記最短距離が前記制限距離内でないと判定された場合に、他のエリアに帰属する巡回ポイントを対象として前記候補を検出するエリア分割方法。
  7. 請求項6に記載のエリア分割方法において、
    前記他のエリアに帰属する巡回ポイントが、当該他のエリアとは異なる別の前記エリアに帰属された場合、当該巡回ポイントは、所定の解除条件を満たすまでは、前記候補の対象とされないエリア分割方法。
  8. 請求項1乃至7いずれかに記載のエリア分割方法において、前記統計量は、各エリアに帰属する巡回ポイントを経由して作業を行う場合の作業量であるエリア分割方法。
  9. 請求項1乃至8いずれかに記載のエリア分割方法において、前記地域は拠点を含み、前記統計量は、前記拠点と各エリアに含まれる巡回ポイントとの間の移動時間を考慮して算出されるエリア分割方法。
  10. 請求項1乃至9いずれかに記載のエリア分割方法において、
    前記複数のエリアにおける前記統計量に加える重み付けを設定するステップをさらに含み、その後、
    前記第二のステップは、前記重み付けを考慮して前記統計量を算出するエリア分割方法。
  11. コンピュータシステムにより、複数の巡回ポイントを含む地域を複数のエリアに分割し、それぞれのエリアに前記巡回ポイントを帰属させるエリア分割方法であって、
    前記コンピュータシステムは、初期設定手段、候補選択手段および候補帰属手段を備え、
    前記初期設定手段が、前記地域に、少なくとも一つの巡回ポイントを含むエリアを初期値として複数設定した後、
    前記候補選択手段が、各エリアに追加する候補となる巡回ポイントを、エリアの代表点からの距離を考慮して選択する第一のステップと、
    前記候補帰属手段が、第一のステップの後、エリアに属する巡回ポイントによって定まる統計量を基準値とし、該統計量がエリア間で最も均等となるように、いずれかのエリアに対し、対応する候補ポイントを帰属させる第二のステップと、
    を順次繰り返し実行してエリアを拡張し、巡回ポイントをいずれかのエリアに帰属させることを特徴とするエリア分割方法。
  12. 請求項11に記載のエリア分割方法において、前記初期値のエリアは、単一の巡回ポイントからなるエリア分割方法。
  13. 請求項11または12に記載のエリア分割方法において、前記代表点は、エリアに属するすべての巡回ポイントの位置情報に基づいて定められる点であるエリア分割方法。
  14. 請求項11乃至13いずれかに記載のエリア分割方法において、前記代表点は、エリアに属する巡回ポイントの重心であるエリア分割方法。
  15. 請求項11乃至14いずれかに記載のエリア分割方法において、前記第一のステップは、
    いずれのエリアにも帰属していない巡回ポイントを対象として、エリアの代表点からの距離が最小となる巡回ポイントを検出するステップと、
    検出された前記巡回ポイントと前記エリアに既に帰属している前記巡回ポイントとの最短距離が所定の制限距離内であるか否かを判定するステップと、
    前記最短距離が前記制限距離内である場合に、前記検出された巡回ポイントを前記候補として選択するステップと、
    を含むエリア分割方法。
  16. 請求項15に記載のエリア分割方法において、前記最短距離が前記制限距離内でないと判定された場合に、他のエリアに帰属する巡回ポイントを対象として前記候補を検出するエリア分割方法。
  17. 請求項16に記載のエリア分割方法において、
    前記他のエリアに帰属する巡回ポイントが、当該他のエリアとは異なる別の前記エリアに帰属された場合、当該巡回ポイントは、所定の解除条件を満たすまでは、前記候補の対象とされないエリア分割方法。
  18. 請求項11乃至17いずれかに記載のエリア分割方法において、前記統計量は、各エリアに帰属する巡回ポイントを経由して作業を行う場合の作業量であるエリア分割方法。
  19. 請求項11乃至18いずれかに記載のエリア分割方法において、前記地域は拠点を含み、前記統計量は、前記拠点と各エリアに含まれる巡回ポイントとの間の移動時間を考慮して算出されるエリア分割方法。
  20. 請求項11乃至19いずれかに記載のエリア分割方法において、
    前記コンピュータシステムは、重み付け設定手段をさらに備え、
    前記重み付け設定手段が、前記初期設定手段により設定された複数の前記エリアにおける前記統計量に加える重み付けを設定し、
    前記第二のステップにおいて、前記重み付けを考慮して前記統計量を算出するエリア分割方法。
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