JP2004269179A - 集配送混合配車計画立案装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハードウエア資源に負担をかけることなく、良好な効率で、複数の車両の集配送混合配車計画を立案できる集配送混合配車計画立案装置を提供する。
【解決手段】集荷オーダー順序に沿って集荷順序を決定する際、未配送割付荷物として該集荷オーダーの荷物の配送オーダーを、荷物を配送する順序を予測して、順次割付ける。
予め登録された制約条件内で、集配送可能性を検証し、配送が完了しない場合には、前記集荷オーダーのうち、直前に割付けられた集荷オーダーのみ再割付を行う。
このため、バックトラックは、最小限で済み、大規模なバックトラックが無くなるため計算時間を短縮できる。
【選択図】 図1
【解決手段】集荷オーダー順序に沿って集荷順序を決定する際、未配送割付荷物として該集荷オーダーの荷物の配送オーダーを、荷物を配送する順序を予測して、順次割付ける。
予め登録された制約条件内で、集配送可能性を検証し、配送が完了しない場合には、前記集荷オーダーのうち、直前に割付けられた集荷オーダーのみ再割付を行う。
このため、バックトラックは、最小限で済み、大規模なバックトラックが無くなるため計算時間を短縮できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の車両の制約条件を満たして、効率的に配車計画を立案できる集配送混合配車計画立案装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、配車計画立案装置としては、図4に示すような複数の配送車両が、物流拠点から出発して、複数の配送先に積荷を配送した後、前記元の物流拠点に戻る経路で総走行距離が最短になるように配車計画を立案可能としたものが知られている(例えば、特許文献1、2、3参照)。
【0003】
このようなものでは、配送先や車両の情報の入力を行う入力手段としてのキーボード1に、立案処理を行う処理装置3が接続されている。この処理装置3には、処理結果を表示する出力手段としてのディスプレイ2が接続されている。
【0004】
また、この処理装置3には、各配送先の拠点位置等の情報を含む拠点位置情報を登録する拠点位置登録処理部3aと、輸送に利用できる車両台数と各車両の最大積載量及び、各車両の最大走行距離等の情報を入力する車両条件入力処理部3bと、各店舗等の配送先への輸送量などの情報を入力する輸送量情報入力処理部3cと、前記物流拠点から出発して、配送先を巡回して荷物の配送を終えた後、再び元の物流拠点に戻る車両のルートを作成するルート作成部3dとが設けられている。
【0005】
そして、この処理装置3には、各配送先の拠点位置4a等の情報を記憶する記憶装置4が接続されている。
【0006】
この記憶装置4には、前記拠点位置4aの他、車両台数4b,車両の最大積載量4c、最大走行距離4d、輸送量4e等が記憶されている。
【0007】
次に、この従来の配車計画立案装置の作用について説明する。
【0008】
このように構成された従来の配車計画立案装置では、未配送の配送先の中から配送車両が最初に訪れる配送先であるシードを、乱数のパラメータを持つシード生成方法で選択し、このシードの選択の後に、配送車両の積載量制約及び走行距離制約を満たす間、直前に訪れた配送先を選択しながらルートを生成する処理を、前記乱数のパラメータの値を変えて複数回繰り返し、その中で生成された複数の異なるルートの中で最短なものを選択する。
【0009】
【特許文献1】特開2001−283136号公報
【特許文献2】特開2001−034880号公報
【特許文献3】特開平10−69596号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の配車計画立案装置では、生成されたルートを全てメモリ等の記憶装置に記憶させておかなければならず、メモリ使用量が増大してしまうといった問題があった。
【0011】
また、この配車計画立案装置では、複数の集荷先で荷物を車両が集荷すると共に、該集荷された荷物を配送オーダーに応じて配送先に配送するようないわゆる集配送混合配車計画は立案することができない。
【0012】
このような集配送混合配車計画では、集荷を行った時点では、帰庫時間までに配送が行えるか否かは、実際にこの集荷に対応する配送オーダーを含めた集配送順序が決定するまで不明で、全ての集配送順が決定した時点で、その配送が不可能であることが判明する場合がある。
【0013】
このような場合、この配送オーダーを行うこととなった対応する集荷オーダーの配送順序を決定した時点まで戻って割付けし直す必要が生じる。
【0014】
集荷オーダーの決定が早い順序であった場合、それまで決定してきた配送順序の殆ど全てをやり直すことになり、このような大規模なバックトラックを繰り返して配車計画を立案しようとすると膨大な計算時間を費やしてしまう。
【0015】
また、選択してきた集配送順序を元に戻すためにそれまで選択してきた履歴を記憶しておく必要がある。この点においてもメモリ使用量が増大してしまうといった問題があった。
【0016】
本発明は、上記の問題に鑑みて為されたものであり、ハードウエア資源に負担をかけることなく、良好な効率で、複数の車両の集配送混合配車計画を立案できる集配送混合配車計画立案装置を提供することを課題とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載されたものでは、集荷オーダーに応じて、集荷先で荷物を車両が集荷すると共に、該集荷された荷物を配送オーダーに応じて配送先に配送する集配送順序を含めた集配送計画を立案する集配送混合配車計画立案装置において、集荷配送順序を決定する際、未配送割付荷物として該集荷オーダーの荷物に対応する配送オーダーを記憶して荷物を配送する順序を予測し、該予測に基づいて、順次、集荷割付及び配送割付を割付けると共に、予め登録された制約条件内で、集配送可能性を検証し、配送が完了しない場合には、前記集荷オーダーの再割付と共に、配送オーダーの再割付を行う集配送混合配車計画立案装置を特徴としている。
【0018】
このように構成された請求項1記載のものでは、前記集荷オーダー順序に沿って集荷順序を決定する際、前記配送オーダーが、未配送割付荷物として配送する順序が予測されて、順次割付けられて、予め登録された制約条件内で、集配送可能性が検証される。
【0019】
このため、予測によって、配送まで割り付けられた荷物については、バックトラックが必要なくなり、配送が完了しない場合にのみ、前記集荷オーダーの再割付と共に、配送オーダーの再割付が行われる。
【0020】
従って、バックトラックは、最小限で済み、大規模なバックトラックが無くなるため計算時間を短縮できる。
【0021】
また、選択してきた集配送順序を元に戻す必要が無く、メモリ使用量を減少させることが出来る。
【0022】
更に、請求項2に記載のものでは、集荷オーダーのうち、必ず集荷しなくてはならない集荷オーダーを未配送割付荷物として記憶する集配送混合配車計画立案装置を特徴としている。
【0023】
このように構成された請求項2記載のものでは、必ず集荷しなくてはならない集荷オーダーが、未配送割付荷物として記憶されて、予め登録された制約条件内で、集配送可能性が検証される。
【0024】
集荷オーダーに対応する配送オーダーは、予測によって割り付けられるので、一旦、配送可能であるとされた荷物は、バックトラックの対象とならない。
【0025】
このため、更に、バックトラックは、最小限で済み、大規模なバックトラックが無くなるため計算時間を短縮できる。
【0026】
また、請求項3に記載されたものでは、集荷オーダーと配送オーダーとのペアで必ず集荷及び配送を行いたい必須ペアを未割付配送荷物として記憶して、集荷割付と共に配送割付を行う請求項1又は2記載の集配送混合配車計画立案装置を特徴としている。
【0027】
このように構成された請求項3記載のものでは、前記必須ペアが、未割付配送荷物として記憶されて、割付が行われるので、集荷割付と共に配送割付が、先ず、配送順序予測に基づき割り付けられる。
【0028】
このため、この必須ペアについては、バックトラックが不要となり、更に計算時間を短縮できる。
【0029】
また、請求項4に記載されたものでは、前記集荷オーダーの再割付は、直前に割付けられた集荷オーダーのみ行われる請求項1乃至3のうち何れか一項記載の集配送混合配車計画立案装置を特徴としている。
【0030】
このように構成された請求項4記載のものでは、配送オーダーが、対応する集荷オーダーの割付時に、荷物を配送する順序が予測されて順次割付けられる。
【0031】
そして、集配送可能性の検証で、配送が完了しない場合には、前記集荷オーダーのうち、直前に割付けられた集荷オーダーのみ再割付が行われる。
【0032】
このため、バックトラックは、最小限で済み、大規模なバックトラックが無くなるため計算時間を短縮できる。
【0033】
また、選択してきた集配送順序を元に戻す必要が無く、メモリ使用量を減少させることが出来る。
【0034】
そして、請求項5に記載されたものでは、前記オーダーの割付で割付が出来ず、集配送可能性の検証に失敗したオーダーを選択対象としないように、選択対象から除外する選択対象除外機能部を有する請求項1乃至4のうち何れか一項記載の集配送混合配車計画立案装置を特徴としている。
【0035】
このように構成された請求項5記載のものでは、前記選択対象除外機能部では、前記オーダーの割付で割付が出来ず、集配送可能性の検証に失敗したオーダーが選択対象とならないように選択対象から除外される。
【0036】
このため、集配送可能性の無い配送の組み合わせは、再び検証されることがないので、更に、計算時間を短縮させることができる。
【0037】
そして、請求項6に記載されたものでは、前記オーダーの割付で割付が出来ず、集配送可能性の検証に失敗したオーダーと類似のオーダーは選択対象としないように、選択対象から除外する選択対象除外機能部を有する請求項1乃至5のうち何れか一項記載の集配送混合配車計画立案装置を特徴としている。
【0038】
ここで、類似のオーダーとは、配送先が、同一のエリア内である場合や、配送オーダーの配送希望時間が、前,後1時間以内である場合、或いは、荷物の重量が積載量をオーバーして選択対象から除外された場合は、荷物の重量が、±300kg以内である等、集配送可能性の検証を行っても失敗する可能性の高いオーダーのことである。
【0039】
このように構成された請求項6記載のものでは、前記選択対象除外機能部では、前記オーダーの割付で割付が出来ず、集配送可能性の検証に失敗したオーダーと類似のオーダーが、選択対象とならないように選択対象から除外される。
【0040】
このため、集配送可能性の低い配送の組み合わせは、再び検証されることがないので、更に、計算時間を減少させることができる。
【0041】
【発明の実施の形態1】
以下、本発明の実施の形態1の集配送混合配車計画立案装置を図面を用いて説明する。なお、前記従来と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0042】
まず、構成から説明すると、この実施の形態1の集配送混合配車計画立案装置10では、配送先や車両の情報の入力を行う入力手段としてのキーボード1が、立案処理を行う配車計画立案装置本体11に接続されている。
【0043】
この配車計画立案装置本体11には、処理結果を表示する出力手段としてのディスプレイ2が接続されている。
【0044】
この配車計画立案装置本体11には、立案の起動、実行、条件設定を前記キーボード1からの入力に応じて行う配車計画システム制御部12が設けられている。
【0045】
この実施の形態1では、前記配車計画立案装置本体11内に、配車計画データ蓄積部13が設けられていて、前記配車計画システム制御部12の制御によって、この配車計画データ蓄積部13のデータの読取り及び書込みが出来るように構成されている。
【0046】
この配車計画データ蓄積部13内には、記憶部として、主に予め与えられたデータを読取及び書込可能に記憶する第1記憶部13aと、配車計画の立案によって生じるデータを一時的に記憶して、随時、読取及び書込可能とする第2記憶部13bとを有している。
【0047】
このうち、前記第1記憶部13aには、配送に用いる車両の乗員の勤務時間を記憶する勤務時間情報記憶部13cと、最大積載重量等の車両情報を記憶する車両情報記憶部13dと、集荷オーダーの内容である集荷荷量、集荷場所、集荷時間等を記憶すると共に、同一荷物の対応する配送オーダーの内容である配送場所、配送時間等を記憶するオーダー情報記憶部13eとが設けられている。
【0048】
また、前記第1記憶部13aには、制約条件情報記憶部13fが設けられている。この実施の形態1の制約条件情報記憶部13fには、次の制約条件が記憶されている。
【0049】
すなわち、1.配送に用いる車両の乗員の勤務時間帯開始時刻以降に車両が出庫して、勤務時間帯収納時刻以前に帰庫しなくてはならない。2.対になっている集配送オーダーは、集荷オーダー及び配送オーダー共に、帰庫までに完了しなければならない。3.各車両は、最大積載重量を超える積載はしてはならない。4.各オーダーの作業には、荷物の積み卸し等、所定の作業時間が必要となる。5.各オーダーに応じて集配送を行う場合には、所定の移動距離に基づく移動時間を考慮しなくてはならない。6.集荷を行うことが決定すると配送も、集荷が行われた当日の稼働終了時刻である帰庫時間までに配送も行わなればならない、等の各制約条件が記憶されている。
【0050】
更に、前記第1記憶部13aには、集配送先情報記憶部13gが設けられている。この集配送先情報記憶部13gには、集配送先の住所等が記憶されている。
【0051】
また、前記第1記憶部13aには、エリア情報記憶部13hが設けられている。
【0052】
このエリア情報記憶部13hには、所定の住所の範囲内の集配送先を同一エリアとして登録するように構成されている。
【0053】
そして、この第1記憶部13aには、集配送先間距離情報記憶部13iが設けられている。この集配送先間距離情報記憶部13iには、予め登録された集配送先間の距離が、記憶されていて、この距離情報に基づいて、車両の移動に必要とされる時間を算出出来るように構成されている。
【0054】
また、前記第2記憶部13bには、未割付荷量リスト記憶部13jが設けられている。この未割付荷量リスト記憶部13jには、集荷オーダーに応じて荷量を車両に割付けた場合、対応配送荷量を、未割付リストとして登録する未割付荷量リストが、記憶されている。
【0055】
そして、この第2記憶部13bには、割付不可オーダーリスト記憶部13kが設けられている。この割付不可オーダーリスト記憶部13kには、配車計画の検証で、割付不可となってオーダーが、リストとして記憶されるように構成されている。
【0056】
更に、この配車計画立案装置本体11内には、この配車計画データ蓄積部13内のデータに基づいて立案した結果を、前記配車計画システム制御部12の制御によって、前記ディスプレイ2に表示できるように、ガントチャートの形状に編集するガントチャートエディタからなる配車計画立案結果編集部14が設けられている。
【0057】
更に、この配車計画立案装置本体11には、今回どの車両の立案を行うかを選択する割付対象車両選択部15が設けられている。
【0058】
また、この配車計画立案装置本体11には、次に、どのオーダーを割付けるのかを選択する未割付オーダー選択部16が設けられている。
【0059】
更に、この配車計画立案装置本体11には、制約条件情報記憶部13fに記憶された制約条件に基づいて、配車計画を検証する制約条件検証部17が設けられている。
【0060】
また、この配車計画立案装置本体11には、制約条件更新部18が設けられている。
【0061】
この制約条件更新部18では、最新の立案状況に応じて前記オーダー毎に条件を狭める機能を有し、例えば、車両の最大積載重量が、3tの場合、すでに1tの荷物を集荷している場合には、車両情報記憶部13dで、登録されている3tから既に積載されている1tを引いて、3t−1t=2tが更新された積載可能重量となる。
【0062】
また、前記割付対象車両選択部15及び未割付オーダー選択部16には、選択対象除外機能部19が接続されている。
【0063】
この選択対象除外機能部19には、オーダーの割付で割付が出来ず、集配送可能性の検証に失敗したオーダー及びこのオーダーと類似のオーダーを選択対象としないように、選択対象から除外するオーダー除外機能部20が設けられている。
【0064】
ここで、類似のオーダーとは、配送先が、同一のエリア内である場合や、配送オーダーの配送希望時間が、前,後1時間以内である場合、或いは、荷物の重量が積載量をオーバーして選択対象から除外された場合は、荷物の重量が、±300kg以内である等、集配送可能性の検証を行っても失敗する可能性の高いオーダーのことである。
【0065】
更に、この実施の形態1の選択対象除外機能部19には、オーダーの割付で割付が出来ず、集配送可能性の検証に失敗した車両を、このオーダーの割付では除外する車両除外機能部21が設けられている。
【0066】
次に、この実施の形態1の集配送混合配車計画立案装置の作用について、図2に示す処理順次に沿って説明する。
【0067】
まず、Step1では、前記配車計画システム制御部12によって、立案が開始されると、Step2では、入力データチェック、及びデータ構造作成等の立案前処理が行われる。
【0068】
次に、Step3では、割付可能なオーダーが無いか有るか、と共に、全ての車両で帰庫まで荷量が割付いたか否かが判定されて、割付可能なオーダーが有り、全ての車両で帰庫まで荷量が割付いていない場合には、次のStep4に進むと共に、割付可能なオーダーが無く、全ての車両で帰庫まで荷量が割付いている場合には、Step11に進み配車計画立案が終了する。
【0069】
Step4では、今回割付けられる車両が選択される。
【0070】
Step5では、次に割付ける集配送オーダーを割付不可オーダーリスト以外から選択して割付ける。
【0071】
Step6では、各種制約条件が、前記制約条件検証部17でチェックされる。すなわち、この実施の形態1では、1.配送に用いる車両の乗員の勤務時間帯開始時刻以降に車両が出庫して、勤務時間帯終了時刻以前に帰庫しなくてはならない。2.対になっている集配送オーダーは、集荷オーダー及び配送オーダー共に、帰庫までに完了しなければならない。3.各車両は、最大積載重量を超える積載はしてはならない。4.各オーダーの作業には、荷物の積み卸し等、所定の作業時間が必要となる。5.各オーダーに応じて集配送を行う場合には、所定の移動距離に基づく移動時間を考慮しなくてはならない。6.集荷を行うことが決定すると、集荷が行われた当日の稼働終了時刻である帰庫時間までに配送も行わなればならない、等の各制約条件が、前記制約条件記憶部13fから呼び出されて、前記制約条件検証部17で、集配送オーダーが制約条件を違反しているか否かがチェックされる。
【0072】
制約条件違反が無い場合には、Step7に進み、制約条件違反が有る場合には、Step10に進んで、割付を元に戻すと共に、前記Step3まで戻る。
【0073】
Step7では、今回割付オーダーが集荷か否かが判定される。
【0074】
今回割付オーダーが集荷である場合には、Step8に進み、集荷でない場合には、前記Step3に戻る。
【0075】
Step8では、未割付配送オーダーが全て割付くことが出来るか否かが判定される。割付けられる場合には、前記Step3に戻り、割付けられない場合にはStep9に進む。
【0076】
Step9では、割付けられないオーダーを、前記未割付荷量リスト記憶部13jの割付不可リストに追加する。
【0077】
ある車両の一日の集配送の割付を図3に沿って説明すると、この図3中(a)に示すように、出庫時刻から帰庫時刻までの間に、集荷オーダー1及び集荷オーダー2が順次割付けられる際に、未割付配送荷量として配送オーダー1及び配送オーダー2が、前記第2記憶部13bの未割付荷量リスト記憶部13jに未割付リストとして登録される。
【0078】
次に、図3中(b)に示すように、出庫時刻から帰庫時刻までの間に、各制約条件をクリアする集荷オーダー3が割付けられる。この際、未割付配送荷量として配送オーダー3が、前記第2記憶部13bの未割付荷量リスト記憶部13jに未割付リストとして登録される。
【0079】
そして、図3中(c)に示すように、前記集荷オーダー3を割付けた後、未割付配送荷量として、前記未割付荷量リスト記憶部13jに記憶されたリストの配送オーダー1〜3が全て、帰庫時間までの間に割付くかどうかの集配送可能性が、前記Step8で検証されながら割付けられる。
【0080】
従って、割付けられた場合には、前記Step3に戻って、更に割付及び全ての割付が完了するまで、前記図2のルーチンを繰り返す共に、割付けられない場合には、この配送3に対応する集荷3が、Step9で、前記第2記憶部13bの割付不可オーダーリスト記憶部13kの割付不可リストに追加されると共に、Step10で割付が元に戻されて、図3中(a)に示す状態となり、前記ルーチンの繰り返しによっても、どの集配オーダーも割付けることが出来ない場合には、図3中(d)に示すように、集荷1及び集荷2に対応する配送1及び配送2を割付ける。
【0081】
このように、配送オーダーが、対応する集荷オーダーの割付時に、荷物を配送する順序が予測されて順次割付けられる。
【0082】
そして、集配送可能性の検証で、配送が完了しない場合には、前記集荷オーダーのうち、直前に割付けられた集荷オーダーのみ再割付が行われる。
【0083】
すなわち、前記集荷オーダー順序に沿って集荷順序を決定する際、前記配送オーダーが、未配送割付荷物として配送する順序が予測されて、順次割付けられて、予め登録された制約条件内で、集配送可能性が検証される。
【0084】
このため、予測により、割り付けられた配送を行った場合の制約条件違反が、生じた場合には、集荷オーダーの全て割付終了を待たずに、直ちに別の集荷オーダー若しくは、未割付の配送オーダーを選択することで、バックトラックを最小限とすることができる。
【0085】
また、予測によって、配送まで割り付けられた荷物については、バックトラックが必要なくなり、配送が完了しない場合にのみ、前記集荷オーダーの再割付と共に、配送オーダーの再割付が行われる。
【0086】
従って、バックトラックは、最小限で済み、大規模なバックトラックが無くなるため計算時間を短縮できる。
【0087】
また、選択してきた集配送順序を元に戻す必要が無く、メモリ使用量を減少させることが出来る。
【0088】
そして、前記選択対象除外機能部19では、前記オーダーの割付で割付が出来ず、集配送可能性の検証に失敗したオーダーが選択対象とならないように選択対象から除外される。
【0089】
このため、集配送可能性の無い配送の組み合わせは、再び、前記Step6で検証されることがないので、更に、計算時間を短縮させることができる。
【0090】
そして、この実施の形態1の前記選択対象除外機能部19では、前記オーダーの割付で割付が出来ず、集配送可能性の検証に失敗したオーダーと類似のオーダーは選択対象ならないように選択対象から除外される。
【0091】
この実施の形態1では、類似のオーダーとして、配送先が、同一のエリア内である場合や、配送オーダーの配送希望時間が、前,後1時間以内である場合、或いは、荷物の重量が積載量をオーバーして選択対象から除外された場合は、荷物の重量が、±300kg以内である等、集配送可能性の検証を行っても失敗する可能性の高いオーダーが選択対象から除外される。
【0092】
このため、集配送可能性の低い配送の組み合わせは、再びStep6で、検証されることがないので、更に、計算時間を短縮させることができる。
【0093】
このようにして、前記図2に示すルーチンを終了して、図3中(d)に示すように帰庫時刻まで集配送オーダーが、一車両に割付けられると、前記Step4で、同日に集配送を行う他の車両が選択されて割付が行われることが繰り返される。
【0094】
この実施の形態1では、バックトラックの量が減少されるので、複数の車両に集配送オーダーを割付ける際にも、短時間で演算を行うことができる。
【0095】
例えば、この実施の形態1で、集配送オーダーの割付を車両の割付完了よりも優先させるようにすれば、前記選択対象除外機能部19のうち、車両除外機能部21で、割付けられない車両を、この集配送オーダーとの組み合わせでは、除外して、次の車両に効率よく割付けることもできる。
【0096】
更に、この実施の形態1では、前記制約条件更新部18によって、前記制約条件検証部17が、集配送オーダーをチェックする際の制約条件を最新の立案状況に応じて前記オーダー毎に条件が狭められる。
【0097】
例えば、車両の最大積載重量が、3tの場合、すでに1tの荷物を集荷している場合には、車両情報記憶部13dで、登録されている3tから既に積載されている1tを引いて、3t−1t=2tが更新された積載可能重量となり、最新の立案状況の下で制約条件を満たす集配送オーダーを効率よく割付けることができる。
【0098】
また、必ず集荷しなくてはならない集荷オーダーが、未配送割付荷物として記憶されて、予め登録された制約条件内で、集配送可能性が検証される。
【0099】
集荷オーダーに対応する配送オーダーは、予測によって割り付けられるので、一旦、配送可能であるとされた荷物は、バックトラックの対象とならない。
【0100】
このため、更に、バックトラックは、最小限で済み、大規模なバックトラックが無くなるため計算時間を短縮できる。
【0101】
【実施例1】
図4は、この発明の実施の形態1の実施例1の集配送混合配車計画立案装置を示すものである。
【0102】
なお、前記実施の形態1と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0103】
この実施例1では、必ず、集荷日に配送しなければならない集荷オーダーと配送オーダーとが、前記必須ペアとして、未割付配送荷物として前記未割付荷量リスト記憶部13Jに記憶されて、割付が行われるので、集荷割付と共に配送割付が、先ず、配送順序予測に基づき割り付けられる。
【0104】
このため、この必須ペアについては、バックトラックが不要となり、更に計算時間を短縮できる。
【0105】
他の構成、及び作用効果については、前記実施の形態1と同一乃至均等であるので説明を省略する。
【0106】
以上、実施の形態1及びその実施例1を用いて本願発明に係る集配送混合配車計画立案装置を説明してきたが、本発明に係る集配送混合配車計画立案装置は、前記実施の形態1及びその実施例1において示したものには限定されず、設計的事項の範囲内の変更は、本発明に含まれる。
【0107】
例えば、前記実施の形態1では、前記配車計画立案装置本体11内に、配車計画データ蓄積部13が設けられているが、特にこれに限らず、例えば前記配車計画立案装置本体11の外部に接続されたり、或いはネットワーク上のサーバ装置等内に設けられる等、何れの箇所に設けられていてもよい。
【0108】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1に記載された発明では、前記集荷オーダー順序に沿って集荷順序を決定する際、前記配送オーダーが、未配送割付荷物として配送する順序が予測されて、順次割付けられて、予め登録された制約条件内で、集配送可能性が検証される。
【0109】
このため、予測によって、配送まで割り付けられた荷物については、バックトラックが必要なくなり、配送が完了しない場合にのみ、前記集荷オーダーの再割付と共に、配送オーダーの再割付が行われる。
【0110】
従って、バックトラックは、最小限で済み、大規模なバックトラックが無くなるため計算時間を短縮できる。
【0111】
また、選択してきた集配送順序を元に戻す必要が無く、メモリ使用量を減少させることが出来る。
【0112】
更に、請求項2に記載のものでは、必ず集荷しなくてはならない集荷オーダーが、未配送割付荷物として記憶されて、予め登録された制約条件内で、集配送可能性が検証される。
【0113】
集荷オーダーに対応する配送オーダーは、予測によって割り付けられるので、一旦、配送可能であるとされた荷物は、バックトラックの対象とならない。
【0114】
このため、更に、バックトラックは、最小限で済み、大規模なバックトラックが無くなるため計算時間を短縮できる。
【0115】
また、請求項3に記載されたものでは、前記必須ペアが、未割付配送荷物として記憶されて、割付が行われるので、集荷割付と共に配送割付が、先ず、配送順序予測に基づき割り付けられる。
【0116】
このため、この必須ペアについては、バックトラックが不要となり、更に計算時間を短縮できる。
【0117】
また、請求項4に記載されたものでは、配送オーダーが、対応する集荷オーダーの割付時に、荷物を配送する順序が予測されて順次割付けられる。
【0118】
そして、集配送可能性の検証で、配送が完了しない場合には、前記集荷オーダーのうち、直前に割付けられた集荷オーダーのみ再割付が行われる。
【0119】
このため、バックトラックは、最小限で済み、大規模なバックトラックが無くなるため計算時間を短縮できる。
【0120】
また、選択してきた集配送順序を元に戻す必要が無く、メモリ使用量を減少させることが出来る。
【0121】
そして、請求項5に記載されたものでは、前記選択対象除外機能部では、前記オーダーの割付で割付が出来ず、集配送可能性の検証に失敗したオーダーが選択対象とならないように選択対象から除外される。
【0122】
このため、集配送可能性の無い配送の組み合わせは、再び検証されることがないので、更に、計算時間を短縮させることができる。
【0123】
そして、請求項6に記載されたものでは、前記選択対象除外機能部では、前記オーダーの割付で割付が出来ず、集配送可能性の検証に失敗したオーダーと類似のオーダーが、選択対象とならないように選択対象から除外される。
【0124】
このため、集配送可能性の低い配送の組み合わせは、再び検証されることがないので、更に、計算時間を減少させることができる、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る集配送混合配車計画立案装置で、全体の構成を説明するブロック図である。
【図2】実施の形態1の集配送混合配車計画立案装置の動作順序を説明するフローチャートである。
【図3】実施の形態1の集配送混合配車計画立案装置で、割付順序を説明する模式図である。
【図4】実施の形態1の実施例1に用いられる集配送混合配車計画立案装置で、割付順序を説明する模式図である。
【図5】従来例の配車計画立案装置で、全体の構成を説明するブロック図である。
【符号の説明】
10 集配送混合配車計画立案装置
11 配車計画立案装置
12 配車計画システム
16 未割付オーダー選択部
17 制約条件検証部
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の車両の制約条件を満たして、効率的に配車計画を立案できる集配送混合配車計画立案装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、配車計画立案装置としては、図4に示すような複数の配送車両が、物流拠点から出発して、複数の配送先に積荷を配送した後、前記元の物流拠点に戻る経路で総走行距離が最短になるように配車計画を立案可能としたものが知られている(例えば、特許文献1、2、3参照)。
【0003】
このようなものでは、配送先や車両の情報の入力を行う入力手段としてのキーボード1に、立案処理を行う処理装置3が接続されている。この処理装置3には、処理結果を表示する出力手段としてのディスプレイ2が接続されている。
【0004】
また、この処理装置3には、各配送先の拠点位置等の情報を含む拠点位置情報を登録する拠点位置登録処理部3aと、輸送に利用できる車両台数と各車両の最大積載量及び、各車両の最大走行距離等の情報を入力する車両条件入力処理部3bと、各店舗等の配送先への輸送量などの情報を入力する輸送量情報入力処理部3cと、前記物流拠点から出発して、配送先を巡回して荷物の配送を終えた後、再び元の物流拠点に戻る車両のルートを作成するルート作成部3dとが設けられている。
【0005】
そして、この処理装置3には、各配送先の拠点位置4a等の情報を記憶する記憶装置4が接続されている。
【0006】
この記憶装置4には、前記拠点位置4aの他、車両台数4b,車両の最大積載量4c、最大走行距離4d、輸送量4e等が記憶されている。
【0007】
次に、この従来の配車計画立案装置の作用について説明する。
【0008】
このように構成された従来の配車計画立案装置では、未配送の配送先の中から配送車両が最初に訪れる配送先であるシードを、乱数のパラメータを持つシード生成方法で選択し、このシードの選択の後に、配送車両の積載量制約及び走行距離制約を満たす間、直前に訪れた配送先を選択しながらルートを生成する処理を、前記乱数のパラメータの値を変えて複数回繰り返し、その中で生成された複数の異なるルートの中で最短なものを選択する。
【0009】
【特許文献1】特開2001−283136号公報
【特許文献2】特開2001−034880号公報
【特許文献3】特開平10−69596号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の配車計画立案装置では、生成されたルートを全てメモリ等の記憶装置に記憶させておかなければならず、メモリ使用量が増大してしまうといった問題があった。
【0011】
また、この配車計画立案装置では、複数の集荷先で荷物を車両が集荷すると共に、該集荷された荷物を配送オーダーに応じて配送先に配送するようないわゆる集配送混合配車計画は立案することができない。
【0012】
このような集配送混合配車計画では、集荷を行った時点では、帰庫時間までに配送が行えるか否かは、実際にこの集荷に対応する配送オーダーを含めた集配送順序が決定するまで不明で、全ての集配送順が決定した時点で、その配送が不可能であることが判明する場合がある。
【0013】
このような場合、この配送オーダーを行うこととなった対応する集荷オーダーの配送順序を決定した時点まで戻って割付けし直す必要が生じる。
【0014】
集荷オーダーの決定が早い順序であった場合、それまで決定してきた配送順序の殆ど全てをやり直すことになり、このような大規模なバックトラックを繰り返して配車計画を立案しようとすると膨大な計算時間を費やしてしまう。
【0015】
また、選択してきた集配送順序を元に戻すためにそれまで選択してきた履歴を記憶しておく必要がある。この点においてもメモリ使用量が増大してしまうといった問題があった。
【0016】
本発明は、上記の問題に鑑みて為されたものであり、ハードウエア資源に負担をかけることなく、良好な効率で、複数の車両の集配送混合配車計画を立案できる集配送混合配車計画立案装置を提供することを課題とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載されたものでは、集荷オーダーに応じて、集荷先で荷物を車両が集荷すると共に、該集荷された荷物を配送オーダーに応じて配送先に配送する集配送順序を含めた集配送計画を立案する集配送混合配車計画立案装置において、集荷配送順序を決定する際、未配送割付荷物として該集荷オーダーの荷物に対応する配送オーダーを記憶して荷物を配送する順序を予測し、該予測に基づいて、順次、集荷割付及び配送割付を割付けると共に、予め登録された制約条件内で、集配送可能性を検証し、配送が完了しない場合には、前記集荷オーダーの再割付と共に、配送オーダーの再割付を行う集配送混合配車計画立案装置を特徴としている。
【0018】
このように構成された請求項1記載のものでは、前記集荷オーダー順序に沿って集荷順序を決定する際、前記配送オーダーが、未配送割付荷物として配送する順序が予測されて、順次割付けられて、予め登録された制約条件内で、集配送可能性が検証される。
【0019】
このため、予測によって、配送まで割り付けられた荷物については、バックトラックが必要なくなり、配送が完了しない場合にのみ、前記集荷オーダーの再割付と共に、配送オーダーの再割付が行われる。
【0020】
従って、バックトラックは、最小限で済み、大規模なバックトラックが無くなるため計算時間を短縮できる。
【0021】
また、選択してきた集配送順序を元に戻す必要が無く、メモリ使用量を減少させることが出来る。
【0022】
更に、請求項2に記載のものでは、集荷オーダーのうち、必ず集荷しなくてはならない集荷オーダーを未配送割付荷物として記憶する集配送混合配車計画立案装置を特徴としている。
【0023】
このように構成された請求項2記載のものでは、必ず集荷しなくてはならない集荷オーダーが、未配送割付荷物として記憶されて、予め登録された制約条件内で、集配送可能性が検証される。
【0024】
集荷オーダーに対応する配送オーダーは、予測によって割り付けられるので、一旦、配送可能であるとされた荷物は、バックトラックの対象とならない。
【0025】
このため、更に、バックトラックは、最小限で済み、大規模なバックトラックが無くなるため計算時間を短縮できる。
【0026】
また、請求項3に記載されたものでは、集荷オーダーと配送オーダーとのペアで必ず集荷及び配送を行いたい必須ペアを未割付配送荷物として記憶して、集荷割付と共に配送割付を行う請求項1又は2記載の集配送混合配車計画立案装置を特徴としている。
【0027】
このように構成された請求項3記載のものでは、前記必須ペアが、未割付配送荷物として記憶されて、割付が行われるので、集荷割付と共に配送割付が、先ず、配送順序予測に基づき割り付けられる。
【0028】
このため、この必須ペアについては、バックトラックが不要となり、更に計算時間を短縮できる。
【0029】
また、請求項4に記載されたものでは、前記集荷オーダーの再割付は、直前に割付けられた集荷オーダーのみ行われる請求項1乃至3のうち何れか一項記載の集配送混合配車計画立案装置を特徴としている。
【0030】
このように構成された請求項4記載のものでは、配送オーダーが、対応する集荷オーダーの割付時に、荷物を配送する順序が予測されて順次割付けられる。
【0031】
そして、集配送可能性の検証で、配送が完了しない場合には、前記集荷オーダーのうち、直前に割付けられた集荷オーダーのみ再割付が行われる。
【0032】
このため、バックトラックは、最小限で済み、大規模なバックトラックが無くなるため計算時間を短縮できる。
【0033】
また、選択してきた集配送順序を元に戻す必要が無く、メモリ使用量を減少させることが出来る。
【0034】
そして、請求項5に記載されたものでは、前記オーダーの割付で割付が出来ず、集配送可能性の検証に失敗したオーダーを選択対象としないように、選択対象から除外する選択対象除外機能部を有する請求項1乃至4のうち何れか一項記載の集配送混合配車計画立案装置を特徴としている。
【0035】
このように構成された請求項5記載のものでは、前記選択対象除外機能部では、前記オーダーの割付で割付が出来ず、集配送可能性の検証に失敗したオーダーが選択対象とならないように選択対象から除外される。
【0036】
このため、集配送可能性の無い配送の組み合わせは、再び検証されることがないので、更に、計算時間を短縮させることができる。
【0037】
そして、請求項6に記載されたものでは、前記オーダーの割付で割付が出来ず、集配送可能性の検証に失敗したオーダーと類似のオーダーは選択対象としないように、選択対象から除外する選択対象除外機能部を有する請求項1乃至5のうち何れか一項記載の集配送混合配車計画立案装置を特徴としている。
【0038】
ここで、類似のオーダーとは、配送先が、同一のエリア内である場合や、配送オーダーの配送希望時間が、前,後1時間以内である場合、或いは、荷物の重量が積載量をオーバーして選択対象から除外された場合は、荷物の重量が、±300kg以内である等、集配送可能性の検証を行っても失敗する可能性の高いオーダーのことである。
【0039】
このように構成された請求項6記載のものでは、前記選択対象除外機能部では、前記オーダーの割付で割付が出来ず、集配送可能性の検証に失敗したオーダーと類似のオーダーが、選択対象とならないように選択対象から除外される。
【0040】
このため、集配送可能性の低い配送の組み合わせは、再び検証されることがないので、更に、計算時間を減少させることができる。
【0041】
【発明の実施の形態1】
以下、本発明の実施の形態1の集配送混合配車計画立案装置を図面を用いて説明する。なお、前記従来と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0042】
まず、構成から説明すると、この実施の形態1の集配送混合配車計画立案装置10では、配送先や車両の情報の入力を行う入力手段としてのキーボード1が、立案処理を行う配車計画立案装置本体11に接続されている。
【0043】
この配車計画立案装置本体11には、処理結果を表示する出力手段としてのディスプレイ2が接続されている。
【0044】
この配車計画立案装置本体11には、立案の起動、実行、条件設定を前記キーボード1からの入力に応じて行う配車計画システム制御部12が設けられている。
【0045】
この実施の形態1では、前記配車計画立案装置本体11内に、配車計画データ蓄積部13が設けられていて、前記配車計画システム制御部12の制御によって、この配車計画データ蓄積部13のデータの読取り及び書込みが出来るように構成されている。
【0046】
この配車計画データ蓄積部13内には、記憶部として、主に予め与えられたデータを読取及び書込可能に記憶する第1記憶部13aと、配車計画の立案によって生じるデータを一時的に記憶して、随時、読取及び書込可能とする第2記憶部13bとを有している。
【0047】
このうち、前記第1記憶部13aには、配送に用いる車両の乗員の勤務時間を記憶する勤務時間情報記憶部13cと、最大積載重量等の車両情報を記憶する車両情報記憶部13dと、集荷オーダーの内容である集荷荷量、集荷場所、集荷時間等を記憶すると共に、同一荷物の対応する配送オーダーの内容である配送場所、配送時間等を記憶するオーダー情報記憶部13eとが設けられている。
【0048】
また、前記第1記憶部13aには、制約条件情報記憶部13fが設けられている。この実施の形態1の制約条件情報記憶部13fには、次の制約条件が記憶されている。
【0049】
すなわち、1.配送に用いる車両の乗員の勤務時間帯開始時刻以降に車両が出庫して、勤務時間帯収納時刻以前に帰庫しなくてはならない。2.対になっている集配送オーダーは、集荷オーダー及び配送オーダー共に、帰庫までに完了しなければならない。3.各車両は、最大積載重量を超える積載はしてはならない。4.各オーダーの作業には、荷物の積み卸し等、所定の作業時間が必要となる。5.各オーダーに応じて集配送を行う場合には、所定の移動距離に基づく移動時間を考慮しなくてはならない。6.集荷を行うことが決定すると配送も、集荷が行われた当日の稼働終了時刻である帰庫時間までに配送も行わなればならない、等の各制約条件が記憶されている。
【0050】
更に、前記第1記憶部13aには、集配送先情報記憶部13gが設けられている。この集配送先情報記憶部13gには、集配送先の住所等が記憶されている。
【0051】
また、前記第1記憶部13aには、エリア情報記憶部13hが設けられている。
【0052】
このエリア情報記憶部13hには、所定の住所の範囲内の集配送先を同一エリアとして登録するように構成されている。
【0053】
そして、この第1記憶部13aには、集配送先間距離情報記憶部13iが設けられている。この集配送先間距離情報記憶部13iには、予め登録された集配送先間の距離が、記憶されていて、この距離情報に基づいて、車両の移動に必要とされる時間を算出出来るように構成されている。
【0054】
また、前記第2記憶部13bには、未割付荷量リスト記憶部13jが設けられている。この未割付荷量リスト記憶部13jには、集荷オーダーに応じて荷量を車両に割付けた場合、対応配送荷量を、未割付リストとして登録する未割付荷量リストが、記憶されている。
【0055】
そして、この第2記憶部13bには、割付不可オーダーリスト記憶部13kが設けられている。この割付不可オーダーリスト記憶部13kには、配車計画の検証で、割付不可となってオーダーが、リストとして記憶されるように構成されている。
【0056】
更に、この配車計画立案装置本体11内には、この配車計画データ蓄積部13内のデータに基づいて立案した結果を、前記配車計画システム制御部12の制御によって、前記ディスプレイ2に表示できるように、ガントチャートの形状に編集するガントチャートエディタからなる配車計画立案結果編集部14が設けられている。
【0057】
更に、この配車計画立案装置本体11には、今回どの車両の立案を行うかを選択する割付対象車両選択部15が設けられている。
【0058】
また、この配車計画立案装置本体11には、次に、どのオーダーを割付けるのかを選択する未割付オーダー選択部16が設けられている。
【0059】
更に、この配車計画立案装置本体11には、制約条件情報記憶部13fに記憶された制約条件に基づいて、配車計画を検証する制約条件検証部17が設けられている。
【0060】
また、この配車計画立案装置本体11には、制約条件更新部18が設けられている。
【0061】
この制約条件更新部18では、最新の立案状況に応じて前記オーダー毎に条件を狭める機能を有し、例えば、車両の最大積載重量が、3tの場合、すでに1tの荷物を集荷している場合には、車両情報記憶部13dで、登録されている3tから既に積載されている1tを引いて、3t−1t=2tが更新された積載可能重量となる。
【0062】
また、前記割付対象車両選択部15及び未割付オーダー選択部16には、選択対象除外機能部19が接続されている。
【0063】
この選択対象除外機能部19には、オーダーの割付で割付が出来ず、集配送可能性の検証に失敗したオーダー及びこのオーダーと類似のオーダーを選択対象としないように、選択対象から除外するオーダー除外機能部20が設けられている。
【0064】
ここで、類似のオーダーとは、配送先が、同一のエリア内である場合や、配送オーダーの配送希望時間が、前,後1時間以内である場合、或いは、荷物の重量が積載量をオーバーして選択対象から除外された場合は、荷物の重量が、±300kg以内である等、集配送可能性の検証を行っても失敗する可能性の高いオーダーのことである。
【0065】
更に、この実施の形態1の選択対象除外機能部19には、オーダーの割付で割付が出来ず、集配送可能性の検証に失敗した車両を、このオーダーの割付では除外する車両除外機能部21が設けられている。
【0066】
次に、この実施の形態1の集配送混合配車計画立案装置の作用について、図2に示す処理順次に沿って説明する。
【0067】
まず、Step1では、前記配車計画システム制御部12によって、立案が開始されると、Step2では、入力データチェック、及びデータ構造作成等の立案前処理が行われる。
【0068】
次に、Step3では、割付可能なオーダーが無いか有るか、と共に、全ての車両で帰庫まで荷量が割付いたか否かが判定されて、割付可能なオーダーが有り、全ての車両で帰庫まで荷量が割付いていない場合には、次のStep4に進むと共に、割付可能なオーダーが無く、全ての車両で帰庫まで荷量が割付いている場合には、Step11に進み配車計画立案が終了する。
【0069】
Step4では、今回割付けられる車両が選択される。
【0070】
Step5では、次に割付ける集配送オーダーを割付不可オーダーリスト以外から選択して割付ける。
【0071】
Step6では、各種制約条件が、前記制約条件検証部17でチェックされる。すなわち、この実施の形態1では、1.配送に用いる車両の乗員の勤務時間帯開始時刻以降に車両が出庫して、勤務時間帯終了時刻以前に帰庫しなくてはならない。2.対になっている集配送オーダーは、集荷オーダー及び配送オーダー共に、帰庫までに完了しなければならない。3.各車両は、最大積載重量を超える積載はしてはならない。4.各オーダーの作業には、荷物の積み卸し等、所定の作業時間が必要となる。5.各オーダーに応じて集配送を行う場合には、所定の移動距離に基づく移動時間を考慮しなくてはならない。6.集荷を行うことが決定すると、集荷が行われた当日の稼働終了時刻である帰庫時間までに配送も行わなればならない、等の各制約条件が、前記制約条件記憶部13fから呼び出されて、前記制約条件検証部17で、集配送オーダーが制約条件を違反しているか否かがチェックされる。
【0072】
制約条件違反が無い場合には、Step7に進み、制約条件違反が有る場合には、Step10に進んで、割付を元に戻すと共に、前記Step3まで戻る。
【0073】
Step7では、今回割付オーダーが集荷か否かが判定される。
【0074】
今回割付オーダーが集荷である場合には、Step8に進み、集荷でない場合には、前記Step3に戻る。
【0075】
Step8では、未割付配送オーダーが全て割付くことが出来るか否かが判定される。割付けられる場合には、前記Step3に戻り、割付けられない場合にはStep9に進む。
【0076】
Step9では、割付けられないオーダーを、前記未割付荷量リスト記憶部13jの割付不可リストに追加する。
【0077】
ある車両の一日の集配送の割付を図3に沿って説明すると、この図3中(a)に示すように、出庫時刻から帰庫時刻までの間に、集荷オーダー1及び集荷オーダー2が順次割付けられる際に、未割付配送荷量として配送オーダー1及び配送オーダー2が、前記第2記憶部13bの未割付荷量リスト記憶部13jに未割付リストとして登録される。
【0078】
次に、図3中(b)に示すように、出庫時刻から帰庫時刻までの間に、各制約条件をクリアする集荷オーダー3が割付けられる。この際、未割付配送荷量として配送オーダー3が、前記第2記憶部13bの未割付荷量リスト記憶部13jに未割付リストとして登録される。
【0079】
そして、図3中(c)に示すように、前記集荷オーダー3を割付けた後、未割付配送荷量として、前記未割付荷量リスト記憶部13jに記憶されたリストの配送オーダー1〜3が全て、帰庫時間までの間に割付くかどうかの集配送可能性が、前記Step8で検証されながら割付けられる。
【0080】
従って、割付けられた場合には、前記Step3に戻って、更に割付及び全ての割付が完了するまで、前記図2のルーチンを繰り返す共に、割付けられない場合には、この配送3に対応する集荷3が、Step9で、前記第2記憶部13bの割付不可オーダーリスト記憶部13kの割付不可リストに追加されると共に、Step10で割付が元に戻されて、図3中(a)に示す状態となり、前記ルーチンの繰り返しによっても、どの集配オーダーも割付けることが出来ない場合には、図3中(d)に示すように、集荷1及び集荷2に対応する配送1及び配送2を割付ける。
【0081】
このように、配送オーダーが、対応する集荷オーダーの割付時に、荷物を配送する順序が予測されて順次割付けられる。
【0082】
そして、集配送可能性の検証で、配送が完了しない場合には、前記集荷オーダーのうち、直前に割付けられた集荷オーダーのみ再割付が行われる。
【0083】
すなわち、前記集荷オーダー順序に沿って集荷順序を決定する際、前記配送オーダーが、未配送割付荷物として配送する順序が予測されて、順次割付けられて、予め登録された制約条件内で、集配送可能性が検証される。
【0084】
このため、予測により、割り付けられた配送を行った場合の制約条件違反が、生じた場合には、集荷オーダーの全て割付終了を待たずに、直ちに別の集荷オーダー若しくは、未割付の配送オーダーを選択することで、バックトラックを最小限とすることができる。
【0085】
また、予測によって、配送まで割り付けられた荷物については、バックトラックが必要なくなり、配送が完了しない場合にのみ、前記集荷オーダーの再割付と共に、配送オーダーの再割付が行われる。
【0086】
従って、バックトラックは、最小限で済み、大規模なバックトラックが無くなるため計算時間を短縮できる。
【0087】
また、選択してきた集配送順序を元に戻す必要が無く、メモリ使用量を減少させることが出来る。
【0088】
そして、前記選択対象除外機能部19では、前記オーダーの割付で割付が出来ず、集配送可能性の検証に失敗したオーダーが選択対象とならないように選択対象から除外される。
【0089】
このため、集配送可能性の無い配送の組み合わせは、再び、前記Step6で検証されることがないので、更に、計算時間を短縮させることができる。
【0090】
そして、この実施の形態1の前記選択対象除外機能部19では、前記オーダーの割付で割付が出来ず、集配送可能性の検証に失敗したオーダーと類似のオーダーは選択対象ならないように選択対象から除外される。
【0091】
この実施の形態1では、類似のオーダーとして、配送先が、同一のエリア内である場合や、配送オーダーの配送希望時間が、前,後1時間以内である場合、或いは、荷物の重量が積載量をオーバーして選択対象から除外された場合は、荷物の重量が、±300kg以内である等、集配送可能性の検証を行っても失敗する可能性の高いオーダーが選択対象から除外される。
【0092】
このため、集配送可能性の低い配送の組み合わせは、再びStep6で、検証されることがないので、更に、計算時間を短縮させることができる。
【0093】
このようにして、前記図2に示すルーチンを終了して、図3中(d)に示すように帰庫時刻まで集配送オーダーが、一車両に割付けられると、前記Step4で、同日に集配送を行う他の車両が選択されて割付が行われることが繰り返される。
【0094】
この実施の形態1では、バックトラックの量が減少されるので、複数の車両に集配送オーダーを割付ける際にも、短時間で演算を行うことができる。
【0095】
例えば、この実施の形態1で、集配送オーダーの割付を車両の割付完了よりも優先させるようにすれば、前記選択対象除外機能部19のうち、車両除外機能部21で、割付けられない車両を、この集配送オーダーとの組み合わせでは、除外して、次の車両に効率よく割付けることもできる。
【0096】
更に、この実施の形態1では、前記制約条件更新部18によって、前記制約条件検証部17が、集配送オーダーをチェックする際の制約条件を最新の立案状況に応じて前記オーダー毎に条件が狭められる。
【0097】
例えば、車両の最大積載重量が、3tの場合、すでに1tの荷物を集荷している場合には、車両情報記憶部13dで、登録されている3tから既に積載されている1tを引いて、3t−1t=2tが更新された積載可能重量となり、最新の立案状況の下で制約条件を満たす集配送オーダーを効率よく割付けることができる。
【0098】
また、必ず集荷しなくてはならない集荷オーダーが、未配送割付荷物として記憶されて、予め登録された制約条件内で、集配送可能性が検証される。
【0099】
集荷オーダーに対応する配送オーダーは、予測によって割り付けられるので、一旦、配送可能であるとされた荷物は、バックトラックの対象とならない。
【0100】
このため、更に、バックトラックは、最小限で済み、大規模なバックトラックが無くなるため計算時間を短縮できる。
【0101】
【実施例1】
図4は、この発明の実施の形態1の実施例1の集配送混合配車計画立案装置を示すものである。
【0102】
なお、前記実施の形態1と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0103】
この実施例1では、必ず、集荷日に配送しなければならない集荷オーダーと配送オーダーとが、前記必須ペアとして、未割付配送荷物として前記未割付荷量リスト記憶部13Jに記憶されて、割付が行われるので、集荷割付と共に配送割付が、先ず、配送順序予測に基づき割り付けられる。
【0104】
このため、この必須ペアについては、バックトラックが不要となり、更に計算時間を短縮できる。
【0105】
他の構成、及び作用効果については、前記実施の形態1と同一乃至均等であるので説明を省略する。
【0106】
以上、実施の形態1及びその実施例1を用いて本願発明に係る集配送混合配車計画立案装置を説明してきたが、本発明に係る集配送混合配車計画立案装置は、前記実施の形態1及びその実施例1において示したものには限定されず、設計的事項の範囲内の変更は、本発明に含まれる。
【0107】
例えば、前記実施の形態1では、前記配車計画立案装置本体11内に、配車計画データ蓄積部13が設けられているが、特にこれに限らず、例えば前記配車計画立案装置本体11の外部に接続されたり、或いはネットワーク上のサーバ装置等内に設けられる等、何れの箇所に設けられていてもよい。
【0108】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1に記載された発明では、前記集荷オーダー順序に沿って集荷順序を決定する際、前記配送オーダーが、未配送割付荷物として配送する順序が予測されて、順次割付けられて、予め登録された制約条件内で、集配送可能性が検証される。
【0109】
このため、予測によって、配送まで割り付けられた荷物については、バックトラックが必要なくなり、配送が完了しない場合にのみ、前記集荷オーダーの再割付と共に、配送オーダーの再割付が行われる。
【0110】
従って、バックトラックは、最小限で済み、大規模なバックトラックが無くなるため計算時間を短縮できる。
【0111】
また、選択してきた集配送順序を元に戻す必要が無く、メモリ使用量を減少させることが出来る。
【0112】
更に、請求項2に記載のものでは、必ず集荷しなくてはならない集荷オーダーが、未配送割付荷物として記憶されて、予め登録された制約条件内で、集配送可能性が検証される。
【0113】
集荷オーダーに対応する配送オーダーは、予測によって割り付けられるので、一旦、配送可能であるとされた荷物は、バックトラックの対象とならない。
【0114】
このため、更に、バックトラックは、最小限で済み、大規模なバックトラックが無くなるため計算時間を短縮できる。
【0115】
また、請求項3に記載されたものでは、前記必須ペアが、未割付配送荷物として記憶されて、割付が行われるので、集荷割付と共に配送割付が、先ず、配送順序予測に基づき割り付けられる。
【0116】
このため、この必須ペアについては、バックトラックが不要となり、更に計算時間を短縮できる。
【0117】
また、請求項4に記載されたものでは、配送オーダーが、対応する集荷オーダーの割付時に、荷物を配送する順序が予測されて順次割付けられる。
【0118】
そして、集配送可能性の検証で、配送が完了しない場合には、前記集荷オーダーのうち、直前に割付けられた集荷オーダーのみ再割付が行われる。
【0119】
このため、バックトラックは、最小限で済み、大規模なバックトラックが無くなるため計算時間を短縮できる。
【0120】
また、選択してきた集配送順序を元に戻す必要が無く、メモリ使用量を減少させることが出来る。
【0121】
そして、請求項5に記載されたものでは、前記選択対象除外機能部では、前記オーダーの割付で割付が出来ず、集配送可能性の検証に失敗したオーダーが選択対象とならないように選択対象から除外される。
【0122】
このため、集配送可能性の無い配送の組み合わせは、再び検証されることがないので、更に、計算時間を短縮させることができる。
【0123】
そして、請求項6に記載されたものでは、前記選択対象除外機能部では、前記オーダーの割付で割付が出来ず、集配送可能性の検証に失敗したオーダーと類似のオーダーが、選択対象とならないように選択対象から除外される。
【0124】
このため、集配送可能性の低い配送の組み合わせは、再び検証されることがないので、更に、計算時間を減少させることができる、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る集配送混合配車計画立案装置で、全体の構成を説明するブロック図である。
【図2】実施の形態1の集配送混合配車計画立案装置の動作順序を説明するフローチャートである。
【図3】実施の形態1の集配送混合配車計画立案装置で、割付順序を説明する模式図である。
【図4】実施の形態1の実施例1に用いられる集配送混合配車計画立案装置で、割付順序を説明する模式図である。
【図5】従来例の配車計画立案装置で、全体の構成を説明するブロック図である。
【符号の説明】
10 集配送混合配車計画立案装置
11 配車計画立案装置
12 配車計画システム
16 未割付オーダー選択部
17 制約条件検証部
Claims (6)
- 集荷オーダーに応じて、集荷先で荷物を車両が集荷すると共に、該集荷された荷物を配送オーダーに応じて配送先に配送する集配送順序を含めた集配送計画を立案する集配送混合配車計画立案装置において、
集荷配送順序を決定する際、未配送割付荷物として該集荷オーダーの荷物に対応する配送オーダーを記憶して荷物を配送する順序を予測し、該予測に基づいて、順次、集荷割付及び配送割付を割付けると共に、予め登録された制約条件内で、集配送可能性を検証し、配送が完了しない場合には、前記集荷オーダーの再割付と共に、配送オーダーの再割付を行うことを特徴とする集配送混合配車計画立案装置。 - 集荷オーダーのうち、必ず集荷しなくてはならない集荷オーダーを未配送割付荷物として記憶することを特徴とする請求項1記載の集配送混合配車計画立案装置。
- 集荷オーダーと配送オーダーとのペアで必ず集荷及び配送を行いたい必須ペアを未割付配送荷量として記憶して、集荷割付と共に配送割付を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の集配送混合配車計画立案装置。
- 前記集荷オーダーの再割付は、直前に割付けられた集荷オーダーのみ行われることを特徴とする請求項1乃至3のうち何れか一項記載の集配送混合配車計画立案装置。
- 前記オーダーの割付で割付が出来ず、集配送可能性の検証に失敗したオーダーを選択対象としないように、選択対象から除外する選択対象除外機能部を有することを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか一項記載の集配送混合配車計画立案装置。
- 前記オーダーの割付で割付が出来ず、集配送可能性の検証に失敗したオーダーと類似のオーダーは選択対象としないように、選択対象から除外する選択対象除外機能部を有することを特徴とする請求項1乃至5のうち何れか一項記載の集配送混合配車計画立案装置。
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---|---|---|---|
JP2003063477A JP2004269179A (ja) | 2003-03-10 | 2003-03-10 | 集配送混合配車計画立案装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003063477A JP2004269179A (ja) | 2003-03-10 | 2003-03-10 | 集配送混合配車計画立案装置 |
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Family Applications (1)
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JP2003063477A Pending JP2004269179A (ja) | 2003-03-10 | 2003-03-10 | 集配送混合配車計画立案装置 |
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JP (1) | JP2004269179A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7373169B2 (ja) | 2021-10-20 | 2023-11-02 | 国立大学法人群馬大学 | 輸送組み合わせ列挙システム、輸送組み合わせ列挙方法及び輸送組み合わせ列挙プログラム |
-
2003
- 2003-03-10 JP JP2003063477A patent/JP2004269179A/ja active Pending
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JP7373169B2 (ja) | 2021-10-20 | 2023-11-02 | 国立大学法人群馬大学 | 輸送組み合わせ列挙システム、輸送組み合わせ列挙方法及び輸送組み合わせ列挙プログラム |
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