JP3930150B2 - 複写装置のモードクリア方法,複写装置,操作部のモードクリア方法およびファクシミリ装置 - Google Patents

複写装置のモードクリア方法,複写装置,操作部のモードクリア方法およびファクシミリ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3930150B2
JP3930150B2 JP16782298A JP16782298A JP3930150B2 JP 3930150 B2 JP3930150 B2 JP 3930150B2 JP 16782298 A JP16782298 A JP 16782298A JP 16782298 A JP16782298 A JP 16782298A JP 3930150 B2 JP3930150 B2 JP 3930150B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mode
operation mode
clear
key
setting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16782298A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11242411A (ja
Inventor
洋 増山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP16782298A priority Critical patent/JP3930150B2/ja
Publication of JPH11242411A publication Critical patent/JPH11242411A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3930150B2 publication Critical patent/JP3930150B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,複写装置のモードクリア方法,複写装置,操作部のモードクリア方法およびファクシミリ装置に関し,より詳細には,複写装置又はファクシミリ装置のモードクリア時におけるモードクリアの内容をユーザが必要に応じて設定可能とした複写装置のモードクリア方法,複写装置,操作部のモードクリア方法およびファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年,複写装置は多機能化が進み,複写処理の様々な条件項目を設定することが可能になっている。例えば,記録紙のサイズの自動選択,記録濃度の濃さの選択,排出先の選択,複写倍率の選択,複写を片面にするかまたは両面にするかの選択,綴じ代値の選択等の項目を設定することができる。したがって,ユーザは,各項目の設定内容を設定することにより細かい点まで自分の希望に沿った複写処理を行うことができる。
【0003】
また,最近の複写装置では,所定のモードクリアキーを押下すると,不揮発性RAMから予め登録されている標準モードを呼び出して,設定されているモードの初期化(以下,モードクリアと呼ぶ)を行える構成であり,ユーザは多機能化された複写装置を使用する場合,モードの設定ミスを回避するために,このモードクリアキーを押下して以前のモード設定を一度クリア(モードクリア)してから,所望のモードを設定するのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,上記従来の複写装置によれば,モードクリアキーを押下した後,所望のモードを設定することにより,モードの設定ミスを回避することができるものの,同一のユーザが似たようなモードで,連続して複写処理を行う場合にも,モードクリアを行ってから,再度所望のモードの設定を行う必要があるため,各項目の内容を設定する作業が煩雑になるという問題点があった。
【0005】
例えば,複数の原稿を類似するモード(換言すれば,多少異なるモード)で1枚ずつ複写したい場合に,確実に設定ミスを回避のためには,複写の度にモードクリアを行ってから,すべての項目の設定内容について再度設定すれば良いが,設定に手間がかかるため,逆にミスを誘発するという不具合があった。
【0006】
本発明は上記に鑑みてなされたものであって,モードクリアを行う際に,所望のモードを残して不要なモードのみをクリアできるようにして,設定作業の効率化および設定ミスの低減を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために,請求項1に係る複写装置のモードクリア方法は,複写処理の動作モードの初期化を指定するモードクリアキーが押下されると,前記動作モードを予め指定されている標準モードに設定する複写装置のモードクリア方法において,設定されている動作モードの内容を選択的に残して動作モードの初期化を行う選択的モードクリアを指定する第1の工程と,前記第1の工程で選択的モードクリアが指定された場合に,前記設定されている動作モードから初期化せずに残す動作モードを選択する第2の工程と,前記第2の工程で選択された前記初期化せずに残す動作モード以外の動作モードを前記標準モードに設定する第3の工程と,を含むものである。
【0008】
また,請求項2に係る複写装置のモードクリア方法は,請求項1記載の複写装置のモードクリア方法において,前記第3の工程が,前記第2の工程で選択された前記初期化せずに残す動作モードの中の少なくとも1つの動作モードが前記標準モードと相反するモードになるときは,警告を表示する工程を含むものである。
【0010】
また,請求項に係る複写装置は,複写処理の動作モードの初期化を指定するモードクリアキーが押下されると,前記動作モードを予め指定されている標準モードに設定する複写装置において,設定されている動作モードの内容を選択的に残して動作モードの初期化を行う選択的モードクリアを指定するための指定手段と,前記指定手段を介して選択的モードクリアが指定された場合に,前記設定されている動作モードから初期化せずに残す動作モードを選択する選択手段と,前記選択手段で選択した前記動作モードを記憶する記憶手段と,前記指定手段を介して選択的モードクリアが指定された状態で,前記モードクリアキーが押下されると,前記記憶手段に記憶されている動作モード以外の動作モードを前記標準モードに設定する設定手段と,を備えたものである。
【0011】
また,請求項に係る複写装置は,請求項記載の複写装置において,前記選択手段が,前記初期化せずに残す動作モードを選択するための表示画面を有し,さらに前記選択された動作モードの設定内容を表示するものである。
【0012】
また,請求項に係る複写装置は,請求項記載の複写装置において,前記選択手段が,前記指定手段を介して選択的モードクリアが指定された場合に,前記記憶手段に記憶されている動作モードの設定内容を表示するものである。
【0013】
また,請求項に係る複写装置は,請求項記載の複写装置において,前記設定手段が,前記選択手段で選択した前記動作モードの中の少なくとも1つの動作モードが前記標準モードと相反するモードであるときは,警告を表示するものである。
【0014】
また,請求項に係る複写装置は,請求項記載の複写装置において,前記設定手段が,前記選択手段で選択した前記動作モードの中の少なくとも1つの動作モードが前記標準モードと相反するモードであるときは,前記選択手段で選択した前記動作モードを変更するものである。
【0017】
また,請求項に係る複写装置は,請求項記載のいずれか一つの複写装置において,前記選択手段を介して動作モードが選択されると,選択されている動作モードおよび前記選択されている動作モード以外の前記標準モード中の動作モードに基づいて,組合せ不可能な動作モード同士が存在する組合せ不可状態が発生したか否かを判定し,組合せ不可状態である場合に,組合せ不可状態である旨を報知すると共に,該当する組合せ不可能な動作モードの変更を行わせる報知・変更手段を備えたものである。
【0018】
また,請求項に係る複写装置は,請求項記載の複写装置において,前記報知・変更手段が,組合せ不可状態が複数発生している場合,それぞれの組合せ不可能な動作モードの組またはグループにおいて該当する組合せ不可能な動作モードの変更を行わせるものである。
【0019】
また,請求項10に係る複写装置は,請求項または記載の複写装置において,前記報知・変更手段が,組合せ不可状態が解除された場合,組合せ不可状態の解除を報知するものである。
【0020】
また,請求項11に係るファクシミリ装置における操作部のモードクリア方法は,ファクシミリ装置における操作部の動作モードの初期化を指定するモードクリアキーが押下されると,前記動作モードを予め指定されている標準モードに設定するファクシミリ装置における操作部のモードクリア方法において,設定されている動作モードの内容を選択的に残して動作モードの初期化を行う選択的モードクリアを指定する第1の工程と,前記第1の工程で選択的モードクリアが指定された場合に,前記設定されている動作モードから初期化せずに残す動作モードを選択する第2の工程と,前記第2の工程で選択された前記初期化せずに残す動作モード以外の動作モードを前記標準モードに設定する第3の工程と,を含むものである。
【0021】
また,請求項12に係るファクシミリ装置における操作部の動作モードの初期化を指定するモードクリアキーが押下されると,前記動作モードを予め指定されている標準モードに設定するファクシミリ装置において,設定されている動作モードの内容を選択的に残して動作モードの初期化を行う選択的モードクリアを指定するための指定手段と,前記指定手段を介して選択的モードクリアが指定された場合に,前記設定されている動作モードから初期化せずに残す動作モードを選択する選択手段と,前記選択手段で選択した前記動作モードを記憶する記憶手段と,前記指定手段を介して選択的モードクリアが指定された状態で,前記モードクリアキーが押下されると,前記記憶手段に記憶されている動作モード以外の動作モードを前記標準モードに設定する設定手段と,を備えるものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下,本発明の複写装置のモードクリア方法,複写装置,操作部のモードクリア方法およびファクシミリ装置について,〔本発明の複写装置の概略構成〕,〔実施の形態1〕,〔実施の形態2〕,〔実施の形態3〕,〔実施の形態4〕の順で,添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
〔本発明の複写装置の概略構成〕
先ず,各実施の形態の説明に先立って,各実施の形態に共通する本発明の複写装置の概略構成について説明する。
図1は,各実施の形態に共通する複写装置の構成図である。この複写装置は,図に示すように,複写機本体A,循環式に原稿の自動給送を行う循環式自動原稿送り装置(RDF)B,非循環式にすなわち通常に原稿の自動給送を行う自動原稿送り装置C,最終的な処理を行うフィニッシャーDで構成されている。
【0024】
次に,複写機本体Aの機能について説明する。コンタクトガラス101に載置された原稿は,循環式自動原稿送り装置Bによって押圧される。光源102から発せられた光は,反射板103で反射されてコンタクトガラス101上の原稿の全面に照射される。そして,その反射光が,ミラー104,レンズ105,ミラー106を介して,感光体ベルト107に照射される。この感光体ベルト107はメインモータ(図示せず)により回転駆動されており,帯電用コロナ放電器108により一様に帯電される。したがって,感光体ベルト107に照射される光によって原稿の画像が露光されて,現像される前の電界による像すなわち静電潜像が形成される。そして,イレイサー109により複写する画像領域以外の電荷がイレースされ,現像装置110により現像される。この後,感光体ベルト107は転写用コロナ放電器111の位置に送られる。
【0025】
一方,下段トレイ112,中段トレイ113,上段トレイ114,あるいは後述する両面トレイ124のいずれか1つから給紙された用紙が搬送路115に送り出され,レジストローラ116によって転写用コロナ放電器111に搬送されて,感光体ベルト107に密着されてその静電潜像に対応したトナー像が転写される。この後,感光体ベルト107から分離された転写用紙は,搬送ベルト117によって搬送されて,定着部118でトナーが定着される。通常の片面複写モードかつ非反転排紙モードにおいては,トナーが定着された転写用紙はコピー受け119に排出される。
【0026】
両面複写モードの場合または反転排紙モードおよびステイプルモードの場合には,切換爪121または切換爪122によって転写用紙の搬送方向が変更される。両面複写モードの場合には,搬送路123を経て両面トレイ124に排紙される。反転排紙モードおよびステイプルモードの場合には,切換爪122によってフィニッシャーDに排紙される。
【0027】
トナー転写後の感光体ベルト107は,除電ランプ125によって除電され,クリーニング装置126によってクリーニングされて,次の複写サイクルに備える。
【0028】
次に,循環式自動原稿送り装置(RDF)Bの機能について,図2を参照して説明する。複写する原稿束は,原稿載置台201に複写する面を下向きに載置される。そして,最下部の1枚の原稿がバキュームベルト202に引き付けられ,バキュームベルト202の移動により原稿給紙口に送られるが,給紙に先立って,原稿仕切爪217が一旦原稿左上側に引き込まれ,再度出現することにより,原稿束上にセットされる。その状態で給紙された原稿は,原稿給紙ローラ203により中間搬送路204に送られて,この位置で一旦停止させられる。
【0029】
この後の再起動で,ターンローラ205および原稿搬送ベルト206により,原稿は,複写機本体Aのコンタクトガラス101上にセットされる。連続給紙する場合には,同時に前記給紙動作を実行することで,次の原稿を中間搬送路204にセットする。
【0030】
コンタクトガラス101上の原稿の排紙は,原稿搬送ベルト206による搬送によって行われるが,片面原稿で,かつ,原稿の循環を行わない場合には,排紙切換爪207が上側にセットされることによって下搬送路を経て,原稿排紙ローラ208によって図1に示す原稿排紙トレイ260に排紙される。また,片面原稿で,かつ,原稿の循環を行う場合には,排紙切換爪207が下側にセットされることによって,一旦上搬送路209へ送られ,その後,原稿の後端が反転センサ211によって検出されると,スイッチバックローラ210が逆転して原稿が逆送され,搬送ローラ212によってさらに逆送される。なお,このとき搬送ローラ212の後に設けられた搬送切換爪213が下側にセットされることにより,逆送された原稿が中間搬送路216に送られ,排紙ローラ215により原稿載置台201に排出される。
【0031】
一方,両面原稿の場合には,表面の静電潜像の形成がなされた後,コンタクトガラス101上の原稿は原稿搬送ベルト206で搬送され,下側にセットされた排紙切換爪207により,上側の搬送路209に送られる。そして,スイッチバックローラ210によって搬送され,原稿の後端が反転センサ211によって検出されると,スイッチバックローラ210が逆転して原稿が逆送される。
【0032】
逆送された原稿は,搬送ローラ212によってさらに逆送されるが,このとき搬送ローラ212の後に設けられた搬送切換爪213が上側にセットされることにより,逆送された原稿が中間搬送路204に送られ,ターンローラ205および原稿搬送ベルト206によりコンタクトガラス101上に裏面を下にセットされる。そして,裏面の静電潜像の形成がなされた後に排紙されるが,このとき裏表が逆にならないように,再び搬送路209に送られて,スイッチバックローラ210により搬送路214に搬送され,排紙ローラ215により原稿載置台201に排出される。
【0033】
したがって,原稿束は,最初に原稿載置台201にセットされた状態で元の原稿載置台201または原稿排紙トレイ260に排紙される。なお,原稿束から原稿を1枚ずつ搬送するために,原稿載置台201の原稿給紙口に原稿仕切爪217および原稿仕切爪センサ218が設けられている。
【0034】
次に,自動原稿送り装置(ADF)Cの機能について,図3を参照して説明する。図3は自動原稿送り装置Cの構造図を示し,複写する原稿束は,原稿載置台251に複写する面を下側に載置される。そして,分離ブレード252により規制されて,最下面の1枚の原稿のみが,分離ローラ253,呼出ローラ254の搬送力によって給紙される。給紙された原稿は,プルアウトローラ255により上述した循環式自動原稿送り装置Bのターンローラ205に送られて搬送される。そして,原稿搬送ベルト206によって複写機本体Aのコンタクトガラス101上にセットされる。この後は,図1の複写機本体Aおよび図2の循環式自動原稿送り装置Bの機能により,原稿搬送および用紙への転写がなされる。
【0035】
なお,図3の自動原稿送り装置Cにおいて,原稿をコンタクトガラス101に精度よく停止させるために,ADFレジストセンサ256が設けられている。また,原稿載置台251に載置された原稿を検出するために,原稿セットセンサ257が設けられており,原稿載置台251に載置された原稿束の最終原稿が搬送されたことを検出するために,原稿エンドセンサ258が設けられている。なお,259はADFサイドセンサで,原稿サイズの検出と原稿給紙時に斜めに搬送されないように規制する働きを持つ。
【0036】
上述した循環式自動原稿送り装置Bおよび自動原稿送り装置Cは,ともに複写する原稿を給送する装置であるが,両者の違いは,原稿循環により複写処理をするか否かである。自動原稿送り装置Cは,原稿を給紙位置に戻すことができないため,1枚原稿から複数コピーを作成するのに適している。ただし,循環式自動原稿送り装置Bにおいても,原稿の循環させないように設定することにより,自動原稿送り装置Cと同様の複写動作をさせることは可能である。
【0037】
次に,図1におけるフィニッシャーDの機能について説明する。フィニッシャーDは,反転ユニットD1とステイプルユニットD2で構成されている。反転ユニットD1において,用紙受入れ口301は,複写機本体Aから排出された複写された用紙受入れる。反転切換爪302は,受け入れた用紙を反転して排出するかまたは非反転のまま排出するかによって動作位置が決定する。反転する場合は,一旦,反転路303に導き,裏表を反転させてステイプルユニットD2へ搬送する。一方,反転しない場合は反転路303を経由しないで,ステイプルユニットD2へ搬送する。
【0038】
ステイプルユニットD2において,搬送切換爪304は,搬送された複写した用紙をステイプルするか否かによって搬送路を決める。ステイプルする場合にはステイプルトレイ305に搬送し,ステイプルしない場合にはフィニッシュトレイ306に排出する。ステイプルトレイ305にスタックされた用紙束は,ステイプラー307によって綴じられて,リフトアップベルト308によって搬送されてフィニッシュトレイ306に排出される。
【0039】
図4は,循環式自動原稿送り装置Bおよび自動原稿送り装置Cの原稿移動制御を行うDF制御部のブロック構成図である。ここで,CPU401は,ROM402,RAM403,ADコンバータを有するAD入力ポート404,通信ポート405等が一体となったワンチップマイコンである。CPU401のシステムバスには,入力ポート406および出力ポート407が外付けされ,AD入力ポート404には原稿サイズセンサ408が接続されている。ROM402は,CPU401の動作プログラムやイニシャライズにおける初期データを記憶している。RAM403は,入力されるデータやCPU401が処理するデータを記憶する。AD入力ポート404には,原稿サイズのアナログデータが入力され,ディジタルデータに変換されてCPU401に入力される。通信ポート405は,後述する操作制御部との間で通信を行う。
【0040】
入力ポート406には,原稿搬送センサ409,原稿仕切爪センサ410(図2の218),4つの搬送センサ411〜414,4つの原稿長さセンサ415〜418,リフトスイッチ419,2つのカバーセンサ420および421が接続されている。そして,原稿の現在位置を検出してCPU401に入力するとともに,装置のカバーの開閉等を検出してCPU401に入力する。
【0041】
出力ポート407には,複数のモータを駆動するモータドライバ422,各搬送切換爪を切換る原稿搬送クラッチ423,図2の原稿仕切爪217を制御する仕切爪ソレノイド424が接続されている。そして,モータドライバ422には,原稿を搬送する原稿搬送モータ425,感光体ベルト107を駆動するベルト駆動モータ426,原稿を排出する原稿排出モータ427が接続されている。そして,CPU401の指令に応じて駆動信号をその指令に対応する部分に出力する。
【0042】
図5は,複写機本体Aに設けられた操作部500の平面図である。この操作部500には,各種操作を行うための複数のキーが設けられている。モードクリア/予熱キー501は,モードクリアキーと予熱キーとを兼ねており,このキーを押すことによりモードクリアキーの機能になり,そのまま押し続けると予熱キーの機能になる。モードクリアキーは,各々のモードを標準モードに戻すためのものである。このキーの操作により,リピート枚数は1枚,濃度は自動濃度,給紙は自動給紙選択,変倍率は等倍に設定され,両面等のその他の機能はすべて解除される。予熱キーは,機械を予熱状態にするときと予熱状態を解除するときに操作するオルタネートスイッチである。予熱状態では,図1に示した定着装置118が低温制御されるとともに,予熱ランプ(図示せず)のみを点灯し,その他の表示は消灯することで消費電力を抑えている。したがって,複写処理の実行中は,この予熱キーは無効となる。
【0043】
割込みキー502は,割込みコピーをするときに操作するキーである。エンターキー503は,ズーム変倍,綴じ代の数値を設定するときに操作するキーである。プリントキー(スタートキー)504は,複写動作を開始するときに操作するキーである。なお,プリントキー504は,内部にレディ/ウェイト表示をするためのLEDを有し,動作(レディ)時は緑色のLEDが点灯し,待機(ウェイト)時は赤色のLEDが点灯する。
【0044】
テンキー505は,数値を入力するためのキーであり,複写枚数,ズーム変倍値,綴じ代の数値等を入力するときに操作する。クリア/ストップキー506は,待機中はクリアキーの機能になり,動作中はストップキーの機能になるキーである。クリアキーは,設定した複写枚数を解除するときに押す。また,ストップキーは,複写動作を中断するときに押し,その時点での複写動作が終了したときに機械は停止する。
【0045】
ガイダンスキー507は,基本操作の説明を表示させるときに操作するキーである。プログラム登録キー508は,任意の複写モードを登録するキーであり,ユーザが頻繁に利用する複写モードの設定内容を登録するとき等に操作する。そして,プログラム呼出キー509は,登録した複写モードを呼び出すときに操作するキーである。カスタマイズクリアキー511は,カスタマイズモード(本発明の選択的モードクリアを行うモード)を選択するときに操作するキーである。カスタマイズモードについては後述する。LCD表示部550は,機能の表示をするディスプレイの機能とともに,タッチキー(選択キー)の機能を備えている。
【0046】
図6は,LCD表示部550の表示画面を示す図である。この図に示すように,LCD表示部550は複数のエリアに区分されている。そのいくつかのエリアはメッセージ等を表示するディスプレイを構成し,他のいくつかのエリアは,接触操作で入力するタッチ・スクリーンで構成され,タッチ操作によりオン/オフする複数のタッチキーを構成している。
【0047】
エリア551は,この装置に関する情報を表示するエリアであり,例えば『コピーできます。』,『用紙を補給して下さい。』,『予約コピーできます。』等のメッセージを表示する。エリア552は,複写枚数を表示するセット表示エリアである。エリア553は,トレイ選択キーおよび用紙サイズ,残量表示エリアであり,図の左より順に,上段トレイ,中段トレイ,下段トレイ,および大容量トレイを示している。また,各トレイの用紙の残量に応じて用紙マークが変化する。
【0048】
エリア554は,自動用紙選択キーであり,このキーが選択されたときにはコンタクトガラス101に載置された原稿と同じサイズの用紙が収納されたトレイが自動的に選択される。エリア555は,濃度調節キーであり,複写濃度を手動で調節するときに操作する。エリア556は,自動濃度キーであり,原稿の地肌濃度に応じて複写濃度を自動的に選択する。エリア557は,等倍キーであり,原稿と同じ倍率で複写するときに操作する。エリア558は,拡大キーであり,原稿を拡大して複写するときに操作する。エリア559は,縮小キーであり,原稿を縮小して複写するときに操作する。エリア560は,ズームキーであり,64%〜142%の間で任意の倍率を指定するときに押す。
【0049】
エリア561は,用紙指定変倍キーであり,指定した用紙のサイズに合わせて原稿の画像を自動的に縮小拡大するときに操作する。エリア562は,両面モードを選択する両面キーであり,片面原稿を用紙の両面に複写するとき,両面原稿を用紙の両面に複写するとき,両面原稿を用紙の片面に複写するときに,対応するエリアを操作する。エリア563は,両面モードメッセージエリアであり,両面キーによって両面モードの機能が選択されたときに,コピー作成状態が絵で表示される。エリア564は,綴じ代モードの機能を選択する綴じ代キーであり,綴じ代が必要なとき所定の綴じ代値内であれば,表または裏を操作することにより左右どちら側にも綴じ代を設定できる。エリア565は,綴じ代メッセージエリアであり,綴じ代キーによって綴じ代モードの機能が選択されたとき,綴じ代状態が絵で表示される。
【0050】
エリア566は,シフトキーであり,ステイプルをする場合に操作する。エリア567およびエリア568は,ステイプルの位置を1ケ所および2ケ所にするときに操作する。エリア569は,ステイプルメッセージエリアであり,ステイプルが選択されたときに,ステイプル状態が絵で表示される。その他,図には示していないが,ソートキーは,複写した用紙をページ順にそろえるときに操作する。この場合には,複写された用紙が各ソータビンに原稿と同じ順序で排出される。スタックキーは,複写した用紙をページごとに仕分けするときに操作する。この場合には,各ソータビンに同じ原稿の複写された用紙が排出される。大量ソートキーは,原稿の枚数が多くて1つのソータビンに仕分けられないときに,複数のソータビンを1つのブロックとして用いる場合に操作する。
【0051】
図7は,操作部500を制御する操作制御部のブロック構成図である。CPU601は,ROM602,RAM603,割込コントローラ604,通信ポート605,LCDコントローラ606,出力ポート608,DMAコントローラ609とアドレスバスおよびデータバスを介して接続され,各部との間で指令コマンド,応答メッセージ,データ等の授受を行う。ROM602は,CPU601の動作プログラム,表示データ,イニシャライズにおける初期データ等を記憶している。RAM603は,不揮発性のメモリであり,入力された設定内容のデータを記憶する。割込コントローラ604は,各種割込みに対してその優先順位に応じた割込処理を行う。通信ポート605は,図4に示したCPU401の通信ポート405との間で通信を行い,DF制御部とこの操作制御部との間で複写処理に関する各種情報を交換する。
【0052】
LCDコントローラ606は,表示データを記憶する表示メモリ607に接続され,CPU601の表示指令コマンドに応じて表示メモリ607から読み出した1画面分の表示データをLCD表示部550に出力する。出力ポート608は,CPU601の点灯指令コマンド,消灯指令コマンドに応じて,操作部500のLEDを点灯または消灯する。DMAコントローラ609は,タッチキーおよびプッシュキーから入力されたデータを,CPU601を介さずに直接にRAM603に転送する。
【0053】
〔実施の形態1〕
実施の形態1の複写装置のモードクリア方法,複写装置,操作部のモードクリア方法およびファクシミリ装置は,設定されている動作モードの内容を選択的に残して動作モードの初期化を行う選択的モードクリアを指定すると,設定されている動作モードから初期化せずに残す動作モードを選択することができ,この選択された初期化せずに残す動作モード以外の動作モードを標準モードに設定するようにしたものである。
【0054】
以下,実施の形態1におけるカスタマイズクリア(本発明の選択的モードクリア)の動作について,図8および図9に示すCPU601の動作フローチャート,並びに図10および図11に示すLCD表示部550の表示例を参照して説明する。
【0055】
図8は,実施の形態1におけるカスタマイズ画面の表示動作を示すフローチャートである。図5に示す操作部500において,カスタマイズクリアキー511が押下されると,その押下検出データがDMAコントローラ609を介してRAM603に転送される。そして,CPU601がそのデータを読み込むと,図8のフローにおいて,カスタマイズクリアキー511が押下されたか否かを判別し(ステップS1),押下された場合はカスタマイズクリア画面をオープンする(ステップS2)。この後,メインフロー(図示せず)に戻る。
【0056】
この結果,LCD表示部550には,カスタマイズ画面800の初期画面が表示される。図10は,そのカスタマイズ画面の初期画面を示す図である。この図で,エリア801〜エリア807はカスタマイズクリアを行うか否かを設定するモードキーであり,複写処理に関する複数の項目をそれぞれ入力する。ユーザは,各項目のキー,すなわち,濃度キー801,変倍率キー802,綴じ代キー803,置数キー804,トレイ給紙選択キー805,両面キー806,排出方法キー807を押下することにより,各項目の所望の内容を設定する。また,エリア808はキャンセルキーであり,このキーの押下によって設定されている設定内容をすべて解除する。エリア809は,現在設定されている項目の設定内容を表示する。なお,各キーはサイクリックスイッチであり,押下するごとに条件項目の設定内容がサイクリックに変化し,最後の設定内容の状態で押下した場合には,そのキーに対応する条件項目の設定が解除される。各キーの押下状態のデータは,DMAコントローラ609を介してRAM603に転送される。
【0057】
図9は,設定動作を示すフローチャートである。CPU601は,図9において,RAM603に転送されたデータを検索し,モードキー801〜807が押下されたか否かを判別し(ステップS11),押下された場合は押下後のセット(設定)/リセット(設定解除)を行い,キーの表示を行う(ステップS12)。そして,キーのセット内容に応じてモードのセット内容をエリア809に表示する(ステップS13)。ステップS11において,モードキーが押下されない場合には,キャンセルキー808が押下されたか否かを判別する(ステップS14)。このキーが押下された場合には,セット内容をリセットし,カスタマイズウィンドウ(カスタマイズ画面)をクローズする(ステップS15)。
【0058】
ステップS14において,キャンセルキー808が押下されない場合は,図5のモードクリアキー501が押下されたか否かを判別する(ステップS16)。このキーが押下された場合は,カスタマイズクリアを実行する(ステップS17)。図11は,実施の形態1におけるカスタマイズ画面における設定内容を示す図である。例えば,トレイ給紙選択,両面複写,排出方法のモードが設定された状態でモードクリアキー501が押下された場合は,図11に示すように,対応するモードキーのエリアのみを表示し,設定されたモードの設定内容をエリア809に表示する。この場合には,トレイ給紙選択は自動給紙であり,両面複写は原稿の両面を用紙の両面に複写し,排出方法は1カ所のステイプルをした後,フィニッシャーDの排出トレイ306に排出する。また,これら設定内容は,通信ポート605から図4の通信ポート405を介して搬送制御部に送信される。
【0059】
図12は,実施の形態1の変形例のカスタマイズ画面における設定内容を示す図である。この変形例では,カスタマイズ画面で設定されている内容にかかわらず,カスタマイズクリアをしたときには,すでにRAM603に記憶されている設定内容をエリア809に表示する。図12において,トレイと置数の項目は,カスタマイズクリア前に設定されてRAM603に記憶されているので,その設定内容をエリア809に表示するが,両面複写については設定されていないにもかかわらず,カスタマイズクリア前にRAM603に記憶されているのでエリア809に表示される。一方,排出方法についてはカスタマイズ画面で設定されているにもかかわらず,カスタマイズクリア前にはRAM603に記憶されていないので,エリア809には表示されない。したがってユーザは,すでに記憶されている設定内容を確認することにより,設定ミスを防止することができる。
【0060】
そして,CPU601は,カスタマイズクリアキー511の押下がなく,直接モードクリアキー501が操作されたときは,現在の設定内容を標準の設定内容(標準モード)でモードクリアし,カスタマイズクリアキー511が押下された後,モードクリアキー501が操作されたときは,現在の設定内容をRAM603に記憶されている設定内容(すなわち,初期化せずに残す動作モード)と標準の設定内容の両方を用いてモードクリアする。具体的には,RAM603に記憶されている設定内容(すなわち,初期化せずに残す動作モード)以外を標準モードに設定する。
【0061】
また,実施の形態1では,カスタマイズクリアキー511を操作部500に有しているので,カスタマイズクリアキー511のワンタッチ操作のみによって,選択的モードクリアの指定を行うことができ,操作性の向上を図ることができる。
【0062】
また,実施の形態1では,LCD表示部550が,接触操作で入力するタッチ・スクリーンを有し,選択的モードクリアを行うモードにおいて,入力の前には選択可能な設定内容の項目のみを表示し,項目への入力ごとに設定内容をサイクリックに表示する。したがって,選択された設定内容(選択された動作モード)をそのつど表示し,選択されない内容は表示しないので,表示の煩雑さを解消して,初期化せずに残す動作モードの選択およびその設定内容の確認を容易に行える。
【0063】
また,実施の形態1では,LCD表示部550が,選択的モードクリアで初期化せずに残す動作モードの選択を指行う際に,選択する動作モードの入力の前には,RAM603に記憶されている動作モードおよびその設定内容(すなわち,前回選択された初期化せずに残す動作モードおよびその設定内容)を表示する。したがって,新たに動作モードが選択されるまでは,記憶されている動作モードおよびその設定内容を表示するので,すでに記憶されている動作モードおよびその設定内容を確認することにより,設定ミスを防止することができる。
【0064】
なお,実施の形態1では,複写装置について説明したが,本発明は,ファクシミリ,パソコン,ワープロ等のオフィス機器や近年普及している携帯通信端末等の装置にも適用することができる。例えば,ファクシミリにおいては,中間調,解像度,濃度,メモリ送信等のように,送信モードについて設定内容があるので,本発明を適用することにより,初期化せずに残す動作モードを簡単に選択して,それ以外の不要な動作モードの設定を容易にクリアすることができ,無駄な労力を要したい,設定内容を間違えて再設定したりする虞を低減することができる。
【0065】
〔実施の形態2〕
実施の形態2は,実施の形態1の複写装置のモードクリア方法,複写装置,操作部のモードクリア方法およびファクシミリ装置に加えて,さらに初期化せずに残す動作モードの中の少なくとも1つの動作モードが標準モードと相反するモードになるときに,警告を表示するようにしたものである。すなわち,実施の形態1においては,カスタマイズする場合に,現状の設定モードとモードクリア時の設定とにおいて,組合せ不可のモードが発生する恐れがある。そこで,実施の形態2では,さらに,このような組合せ不可の情報をユーザに提供して,組合せ不可の設定を回避するものである。
【0066】
以下,実施の形態2におけるカスタマイズクリアの動作について,図14および図18に示すCPU601の動作フローチャート,並びに図13および図15〜図17および図19,図20に示すLCD表示部550の表示例を参照して説明する。
【0067】
図13は,実施の形態2におけるLCD表示部550に表示されたカスタマイズ画面1300の一例を示す図である。この図で,濃度キー1301,変倍率キー1302,綴じ代キー1303,置数キー1304,トレイ給紙選択キー1305,両面キー1306,排出方法キー1307は,モードクリア時に残す各モードを設定するモード設定キーである。また,キャンセルキー1308は,カスタマイズクリアをキャンセルして,このカスタマイズ画面から抜けるためのキーである。また,エリア1309は,カスタマイズクリア時において設定されるモードの内容を表示するエリアである。例えば,置数は80枚に設定されている。
【0068】
終了キー1310は,カスタマイズクリアして終了するためのキーである。なお,上記した実施の形態1と同様に,各キーはサイクリックスイッチであり,オン(押下)するごとに条件項目の設定内容がサイクリックに変化し,最後の設定内容の状態でオンした場合には,そのキーに対応する条件項目の設定が解除される。各キーのオン状態のデータは,DMAコントローラ609を介してRAM603に転送される。
【0069】
図14は,設定動作を示すフローチャートである。CPU601は,RAM603に転送されたデータを検索し,モードキー1301〜1307がオンされたか否かを判別し(ステップS21),オンされない場合はこのフローを終了するが,オンされた場合はカスタマイズ画面をオープンする(ステップS22)。図15にこの場合におけるカスタマイズ画面を示す。図15に示すように,濃度は『自動濃度』,変倍率は『等倍』,綴じ代は『表0,裏0』,置数は『100』,トレイは『自動用紙選択』,両面片面の選択は『片面/片面』,排出方法は『シフトしない』に設定されている。
【0070】
図15のカスタマイズ画面をオープンした後,図14において,各モードのセットまたはリセットがないか否かを判別する(ステップS23)。セットまたはリセットがされたときは,そのセットまたはリセットされた組合せが可能か否かを判別する(ステップS24)。例えば,変倍率キー1302をオンして倍率71%を選択し,トレイキー1305をオンして第1トレイ(B5サイズ)を選択し,排出方法キー1307をオンしてステイプル2カ所を選択したときは,図16に示す画面になる。この場合の設定内容の組合せは可能であるので,図14において終了キー1310がオンされたか否かを判別する(ステップS25)。終了キー1310がオンされたときは,エリア1309の設定内容がRAM603に記憶される。
【0071】
ステップS25において,終了キー1310がオンされない場合は,キャンセルキー1308がオンされたか否かを判別する(ステップS26)。オンされない場合はこのフローを終了する。キャンセルキー1308がオンされたときは,ステップS23に移行して,各モードのセットまたはリセットを判別する。図15に示す状態で,さらに両面キー1306がオンされた場合には,ステップS24において組合せが不可であると判別される。そして,不可となるモードのセットまたはリセットをせず(ステップS27),セットまたはリセットできない旨をメッセージでウィンドウ画面によって表示して(ステップS28),ステップS23に移行する。すなわち,図17に示すように,警告メッセージとして『両面/両面はセットできません。両面セット枚数は80枚が限界です。』を表示する。警告メッセージのウィンドウ画面が閉じられた後は,再び図16の画面に戻る。
【0072】
したがって,実施の形態2によれば,カスタマイズ画面において,組合せ不可の設定を回避するとともに,ユーザにその旨を通知することにより,操作性を向上させ,ユーザに対して設定時の混乱を回避させることが可能になる。
【0073】
図18は,実施の形態2の変形例の設定動作を示すフローチャートである。CPU601は,モードキー1301〜1307がオンされたか否かを判別し(ステップS31),オンされない場合はこのフローを終了するが,オンされた場合はカスタマイズ画面をオープンする(ステップS32)。カスタマイズ画面は図15と同じである。すなわち,濃度は『自動濃度』,変倍率は『等倍』,綴じ代は『表0,裏0』,置数は『100』,トレイは『自動用紙選択』,両面片面の選択は『片面/片面』,排出方法は『シフトしない』に設定されている。
【0074】
このカスタマイズ画面をオープンした後,図18において,各モードのセットまたはリセットがないか否かを判別する(ステップS33)。セットまたはリセットがされたときは,そのセットまたはリセットされた組合せが可能か否かを判別する(ステップS34)。組合せが可能である場合は,終了キー1310がオンされたか否かを判別する(ステップS35)。終了キー1310がオンされたときは,エリア1309の設定内容がRAM603に記憶される。終了キー1310がオンされない場合は,キャンセルキー1308がオンされたか否かを判別する(ステップS36)。オンされない場合はこのフローを終了する。キャンセルキー1308がオンされたときは,ステップS33に移行して,各モードのセットまたはリセットを判別する。
【0075】
例えば,図16に示したように,倍率71%,第1トレイ(B5サイズ),ステイプル2カ所が選択されているとき,さらに両面キー1306がオンされた場合には,ステップS34において組合せが不可であると判別される。この場合には,不可となる組合せモードの内容を変更し(ステップS37),セットすることにより変更されたモードの内容及び理由をメッセージ等でウィンドウ画面によって表示して(ステップS38),ステップS33に移行する。すなわち,図19に示すように,警告メッセージとして,『置数を80枚に変更しました。』という変更内容,及び『両面セット枚数は80枚が限界です。』という理由を表示する。警告メッセージのウィンドウ画面が閉じられた後は,図20に示すように,変更された設定内容の画面を表示する。
【0076】
したがって,実施の形態2の変形例によれば,設定ミスを回避し,設定の手間を省き,操作効率の向上を図ることが可能になる。
【0077】
〔実施の形態3〕
実施の形態3は,実施の形態1の複写装置のモードクリア方法,複写装置,操作部のモードクリア方法およびファクシミリ装置に加えて,モードクリアキーが押下されると,前回の選択的モードクリアによって設定された動作モードを表示するようにしたものである。すなわち,実施の形態1においては,カスタマイズする場合に,すべてを改めて設定しようとすると手間がかかってしまう。そこで,実施の形態3では,カスタマイズ時の設定の手間をできるだけ省くようにするものである。
【0078】
以下,実施の形態3におけるカスタマイズクリアの動作について,図21〜図23に示すCPU601の動作フローチャート,並びに図24〜図26に示すLCD表示部550の表示例を参照して説明する。
【0079】
図21は,カスタマイズ画面をオープンする処理フローである。CPU601は,RAM603に転送されたデータを検索し,図5に示したカスタマイズクリアキー511がオンされたか否かを判別し(ステップS41),オンされない場合はこのフローを終了するが,オンされた場合は前回カスタマイズクリアしているか否かを判別する(ステップS42)。前回カスタマイズクリアしていない場合には,現セット情報をカスタマイズクリアモードにセットする(ステップS43)。そして,カスタマイズ画面をオープンする(ステップS44)。
【0080】
図24は,現セット情報をカスタマイズクリアモードにセットするためのカスタマイズ画面2400である。この図で,濃度キー2401,変倍率キー2402,綴じ代キー2403,置数キー2404,トレイ給紙選択キー2405,両面キー2406,排出方法キー2407は,モードクリア時に残す各モードを設定するモード設定キーである。また,キャンセルキー2408は,カスタマイズクリアをキャンセルして,このカスタマイズ画面から抜けるためのキーである。また,エリア2409は,カスタマイズクリア時において設定されるモードの内容を表示するエリアである。
【0081】
標準モード登録キー2410は,標準モードを登録するためのキーである。前回セット情報エリア2411は,前回カスタマイズクリアしている場合に反転表示されるエリアである。また,現セット情報エリア1312は,前回カスタマイズクリアしていない場合に反転表示されるエリアである。したがって,図21のステップS43からステップS44に移行した場合には,図24に示すように,現セット情報エリア1312が反転表示される。
【0082】
図21のステップS42において,前回カスタマイズクリアしている場合には,前回のカスタマイズクリアの内容をRAM603から呼び出す(ステップS45)。そして,呼び出したモードをセットし(ステップS46),カスタマイズ画面をオープンする(ステップS44)。図25にこの場合のカスタマイズ画面を示す。したがってこの場合には,前回セット情報エリア2411が反転表示される。また,前回セットされたモードキーである置数キー2404,トレイキー2405,排出方法キー2407が反転表示されるとともに,エリア2409には,これらのモードキーによって設定されている設定確認の内容が表示される。
【0083】
したがって,図21の処理フローによれば,前回のカスタマイズされた設定を呼び出すことにより,カスタマイズクリアのモード設定の手間を省き,作業効率を向上させるとともに,設定ミスの防止を図ることが可能になる。
【0084】
図22は,前回のカスタマイズクリアが設定されていない場合の処理フローである。CPU601は,カスタマイズ画面であるか否かを判別し(ステップS51),カスタマイズ画面である場合には,標準モード登録キー2410がオンされたか否かを判別する(ステップS52)。このキーがオンされたときは,図26に示すように,カスタマイズ画面2400の上に表示したウィンドウ画面2600に,『標準モードにしてもいいですか?』というメッセージとともに,『はい』キー2601および『いいえ』キー2602を表示し,『はい』キー2601がオンされたか否かを判別する(ステップS53)。このキーがオンされたときは,標準モードを格納している不揮発性メモリの内容をカスタマイズクリアの内容に書き替える(ステップS54)。
【0085】
ステップS51においてカスタマイズ画面でない場合,ステップS52において標準モード登録キー2410がオフである場合,または,ステップS53において『いいえ』キー2602がオンされた場合には,いずれの場合も,不揮発性メモリの内容を書き替えることなくこのフローを終了する。
【0086】
したがって,図22の処理フローによれば,カスタマイズクリアの前回の設定がない場合には,設定するモードがない状態を回避して操作上の不具合を解消することができる。
【0087】
図23は,モードセット内容を書き替える処理フローである。CPU601は,カスタマイズクリア画面であるか否かを判別し(ステップS61),カスタマイズクリア画面であるときは,カスタマイズクリアのセット内容が現セット情報によるものか否かを判別する(ステップS62)。現セット情報であるときは,前回セット情報キー2411がオンされたか否かを判別する(ステップS63)。このキーがオンされない場合はこのフローを終了するが,このキーがオンされたときは,カスタマイズクリアのモードセット内容を前回のカスタマイズ情報の内容に書き替える(ステップS64)。
【0088】
一方,ステップS62において,カスタマイズクリアのセット内容が現セット情報によるものでない場合には,現セット情報キー2402がオンされたか否かを判別する(ステップS65)。このキーがオンされない場合はこのフローを終了するが,このキーがオンされたときは,カスタマイズクリアのモードセット内容を現セット情報の内容に書き替える(ステップS66)。
【0089】
したがって,図23の処理フローによれば,前回のカスタマイズクリアのセット情報および現セット情報を効率よく切り替えて,不揮発性メモリに格納することにより,操作性の向上を図るとともに,情報を瞬時に提供することが可能となる。
【0090】
〔実施の形態4〕
実施の形態4は,実施の形態1の複写装置のモードクリア方法,複写装置,操作部のモードクリア方法およびファクシミリ装置に加えて,カクタマイズクリア(本発明の選択的モードクリア)において,動作モードが選択されると,選択されている動作モードおよび選択されている動作モード以外の標準モード中の動作モードに基づいて,組合せ不可能な動作モード同士が存在する組合せ不可状態が発生したか否かを判定し,組合せ不可状態である場合に,組合せ不可状態である旨を報知すると共に,該当する組合せ不可能な動作モードの変更を行わせるものである。
【0091】
また,実施の形態4では,組合せ不可状態が複数発生している場合,それぞれの組合せ不可能な動作モードの組またはグループにおいて該当する組合せ不可能な動作モードの変更を行わせると共に,組合せ不可状態が解除された場合には,組合せ不可状態の解除を報知するものである。
【0092】
以下,実施の形態4におけるカスタマイズクリアの動作について,図27〜図32を参照して詳細に説明する。
【0093】
図27は,実施の形態4におけるカスタマイズクリアの設定を行うためのカスタマイズ画面2700の表示例を示し,図6のLCD表示部550に開く画面である。図において,エリア2701〜エリア2707はモードクリア時に残す各モード(カスタマイズクリア時)を設定する設定キーであり,エリア2708はカスタマイズクリアをキャンセルするための(カスタマイズクリア画面から抜けるための)キャンセルキーであり,エリア2709は,標準モードに登録する(モードクリアの内容をカスタマイズクリアの内容に書き換える)キーであり,エリア2710は選択されたモードの組合せが組合せ不可状態である場合に,該当する組合せ不可能な動作モードの変更を行うための不可組合せキーであり,エリア2711は前回セット情報を呼び出すキーであり,エリア2712は現セット情報を呼び出すキーであり,エリア2713は不可組合せが生じているか否かをメッセージで表示するための表示エリアである。
【0094】
図28は,実施の形態4における不可モード再設定画面2800の表示例を示し,図27に示した不可組合せキー2710が押下されるとカスタマイズ画面2700上に開く画面である。なお,ここでは,両面モードとセット置数が組合せ不可を起こした場合を例とする。図において,2801および2802は各々の組合せ不可モードを示すエリアであり,2803は置数の再入力を行う際の選択キーであり,2804はセット置数を表示するエリアであり,2805〜2808は両面モードの選択キーであり,2809は設定終了時の確定キーであり,2810は設定不可原因を表示するエリアであり,2811は設定不可状態が解除されたか否かを表示するエリアである。
【0095】
図29は,実施の形態4において組合せ不可モードが複数発生した場合のカスタマイズ画面2900の表示例を示す。なお,カスタマイズ画面2900は基本的にカスタマイズ画面2700と同様であるため,ここでは異なる部分のみを説明する。カスタマイズ画面2900において,2901は選択不可モード(組合せ不可モード)が存在する状態を表示するエリアであり,2902〜2904は複数の組合せ不可モードをその組合せ毎に選択する選択キーであり,2905の『次』キーおよび2906の『前』キーは組合せ不可モードの数が上記選択キー2902〜2904で表示しきれない場合に使用するキーであり,例えば,選択キー2902〜2904のキーネームが『不可組合せ1』〜『不可組合せ3』と表示されている場合に,『次』キー2905を操作することにより,選択キー2902〜2904のキーネームが切り換わって『不可組合せ4』〜『不可組合せ6』のように表示される。
【0096】
図30は,カスタマイズ画面2700から不可モード再設定画面2800をオープンする処理フローである。CPU601は,カスタマイズ画面2700において,モード選択があると(S71で肯定,S72で肯定),選択されている動作モードおよび選択されている動作モード以外の標準モード中の動作モードに基づいて,組合せ不可能な動作モード同士が存在する組合せ不可状態が発生したか否かを判定し(S73),不可モードがある場合(組合せ不可状態である場合)に,エリア2713に“組合せ不可の設定があります”のメッセージを表示して,組合せ不可状態である旨を報知する(S74)。
【0097】
この状態のときに,図27の不可組合せキー2710が押下されると(S75で肯定),図28に示すように,不可モード再設定画面2800をオープンし(S76),エリア2810に設定不可原因(組合せ不可原因)を表示し(S77),エリア2811に設定不可状態のメッセージ表示を行う(S78)。
【0098】
これによって,ユーザは組合せ不可モードが発生したことを知ることができると共に,後述するように該当する組合せ不可能な動作モードの変更を行うことができる。
【0099】
図31は,不可モード再設定画面2800における再設定の処理フローを示し,CPU601は,不可モード再設定画面2800がオープンされている状態で(S81で肯定),選択キー2803〜2808を用いて設定モードの変更が行われると(S82で肯定),組合せ不可状態が解除されたか否かを判定し(S83),解除された場合には,エリア2811に“組合せ不可が解除されました”等の設定不可状態の解除のメッセージ表示を行う(S84)。
【0100】
その後,確定キー2809が押下されると(S85で肯定),再設定画面を閉じて(S86),カスタマイズ画面2700に戻る。
【0101】
なお,図28に示した不可モード再設定画面2800では,両面モードとセット置数の組合せ不可を例に挙げて表示している。この場合,再設定画面で,組合せ不可状態が解除されると,すなわち,置数を50以下にセットし直す(ここでは,再入力キー2803を選択し,テンキーで再入力する)か,両面モードを片面→片面(片面→片面キー2805を選択)にして不可状態を回避すると,エリア2811に“組合せ不可が解除されました”等のメッセージが表示される。
【0102】
図32は,組合せ不可モードが複数発生した場合のカスタマイズ画面2900をオープンする処理フローである。カスタマイズ画面2700において(S91で肯定),組合せ不可モードが複数ある場合(S92で肯定),図29で示したように,カスタマイズ画面2900を表示して,組合せ不可の数だけ組合せ不可キー2902〜2904を表示する(S93)。なお,一度に表示できない場合には,『次』キー2905等を用いてキー表示の切換等で対応する。一方,組合せ不可モードが複数でない場合には,カスタマイズ画面2700に示すように,1個の組合せ不可キー2710のみを表示する(S94)。
【0103】
前述したように実施の形態4によれば,カスタマイズ画面にて,組合せ不可モードのみを設定し直すことができるので,モードの再設定を最小限の設定・操作で済ませることができ,ユーザの設定時の手間を省くことが可能となる。
【0104】
また,組合せ不可モードが複数存在する場合には,それぞれの不可モードの組合せに対応させた複数の組合せ不可モードキーを表示するので,換言すれば,組合せ不可状態が複数発生している場合,それぞれの組合せ不可能な動作モードの組またはグループにおいて該当する組合せ不可能な動作モードの変更を行わせるので,より効率的に再設定を行えると共に,ユーザの設定時の混乱を回避することが可能である。
【0105】
さらに,組合せ不可モードが解除されると,組合せ不可状態の解除を報知するので,ユーザは再設定時に設定内容の可・不可の確認を直ぐに行うことができ,設定時の操作効率を向上させることができる。
【0106】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明の複写装置のモードクリア方法(請求項1)は,複写処理の動作モードの初期化を指定するモードクリアキーが押下されると,動作モードを予め指定されている標準モードに設定する複写装置のモードクリア方法において,設定されている動作モードの内容を選択的に残して動作モードの初期化を行う選択的モードクリアを指定する第1の工程と,第1の工程で選択的モードクリアが指定された場合に,設定されている動作モードから初期化せずに残す動作モードを選択する第2の工程と,第2の工程で選択された初期化せずに残す動作モード以外の動作モードを標準モードに設定する第3の工程と,を含むため,モードクリアを行う際に,所望のモードを残して不要なモードのみをクリアできるようにして,設定作業の効率化および設定ミスの低減を図ることができる。
【0107】
また,本発明の複写装置のモードクリア方法(請求項2)は,請求項1記載の複写装置のモードクリア方法において,前記第3の工程が,前記第2の工程で選択された前記初期化せずに残す動作モードの中の少なくとも1つの動作モードが前記標準モードと相反するモードになるときは,警告を表示する工程を含むため,モードクリアを行う際に,カスタマイズ画面において,組合せ不可の設定を回避するとともに,ユーザにその旨を通知することにより,操作性を向上させ,ユーザに対して設定時の混乱を回避させることが可能になる。
【0109】
また,本発明の複写装置(請求項)は,複写処理の動作モードの初期化を指定するモードクリアキーが押下されると,動作モードを予め指定されている標準モードに設定する複写装置において,設定されている動作モードの内容を選択的に残して動作モードの初期化を行う選択的モードクリアを指定するための指定手段と,指定手段を介して選択的モードクリアが指定された場合に,設定されている動作モードから初期化せずに残す動作モードを選択する選択手段と,選択手段で選択した動作モードを記憶する記憶手段と,指定手段を介して選択的モードクリアが指定された状態で,モードクリアキーが押下されると,記憶手段に記憶されている動作モード以外の動作モードを標準モードに設定する設定手段と,を備えたため,モードクリアを行う際に,所望のモードを残して不要なモードのみをクリアできるようにして,設定作業の効率化および設定ミスの低減を図ることができる。
【0110】
また,本発明の複写装置(請求項)は,請求項記載の複写装置において,選択手段が,初期化せずに残す動作モードを選択するための表示画面を有し,さらに選択された動作モードの設定内容を表示するため,選択的モードクリアを行う際に,モードの内容確認を行うことができる。したがって,効率的に動作モードの選択を行うことができ,操作性の向上を図ることができる。
【0111】
また,本発明の複写装置(請求項)は,請求項記載の複写装置において,選択手段が,指定手段を介して選択的モードクリアが指定された場合に,記憶手段に記憶されている動作モードの設定内容を表示するため,換言すれば,新たに動作モードが選択されるまでは,記憶されている動作モードおよびその設定内容を表示するので,すでに記憶されている動作モードおよびその設定内容を確認することにより,設定ミスを防止することができる。
【0112】
また,本発明の複写装置(請求項)は,請求項記載の複写装置において,選択手段が,指定手段を介して選択的モードクリアが指定された場合に,記憶手段に記憶されている動作モードの設定内容を表示するため,前回のカスタマイズされた設定を呼び出すことにより,カスタマイズクリアのモード設定の手間を省き,作業効率を向上させるとともに,設定ミスの防止を図ることが可能になる。
【0113】
また,本発明の複写装置(請求項)は,請求項記載の複写装置において,設定手段が,選択手段で選択した動作モードの中の少なくとも1つの動作モードが標準モードと相反するモードであるときは,警告を表示するため,モードクリアを行う際に,カスタマイズ画面において,組合せ不可の設定を回避するとともに,ユーザにその旨を通知することにより,操作性を向上させ,ユーザに対して設定時の混乱を回避させることが可能になる。
【0114】
また,本発明の複写装置(請求項)は,請求項記載の複写装置において,設定手段が,選択手段で選択した動作モードの中の少なくとも1つの動作モードが標準モードと相反するモードであるときは,選択手段で選択した動作モードを変更するため,モードクリアを行う際に,設定ミスを回避し,設定の手間を省き,操作効率の向上を図ることが可能になる。
【0117】
また,本発明の複写装置(請求項)は,請求項記載のいずれか一つの複写装置において,選択手段を介して動作モードが選択されると,選択されている動作モードおよび選択されている動作モード以外の標準モード中の動作モードに基づいて,組合せ不可能な動作モード同士が存在する組合せ不可状態が発生したか否かを判定し,組合せ不可状態である場合に,組合せ不可状態である旨を報知すると共に,該当する組合せ不可能な動作モードの変更を行わせる報知・変更手段を備えたため,モードの再設定を最小限の設定・操作で済ませることができ,ユーザの設定時の手間を省くことが可能となる。
【0118】
また,本発明の複写装置(請求項)は,請求項記載の複写装置において,報知・変更手段が,組合せ不可状態が複数発生している場合,それぞれの組合せ不可能な動作モードの組またはグループにおいて該当する組合せ不可能な動作モードの変更を行わせるため,より効率的に再設定を行えると共に,ユーザの設定時の混乱を回避することが可能である。
【0119】
また,本発明の複写装置(請求項10)は,報知・変更手段が,組合せ不可状態が解除された場合,組合せ不可状態の解除を報知するため,ユーザは再設定時に設定内容の可・不可の確認を直ぐに行うことができ,設定時の操作効率を向上させることができる。
【0120】
また,本発明の操作部のモードクリア方法(請求項11)は,ファクシミリ装置における操作部の動作モードの初期化を指定するモードクリアキーが押下されると,動作モードを予め指定されている標準モードに設定するファクシミリ装置における操作部のモードクリア方法において,設定されている動作モードの内容を選択的に残して動作モードの初期化を行う選択的モードクリアを指定する第1の工程と,第1の工程で選択的モードクリアが指定された場合に,設定されている動作モードから初期化せずに残す動作モードを選択する第2の工程と,第2の工程で選択された初期化せずに残す動作モード以外の動作モードを標準モードに設定する第3の工程と,を含むため,モードクリアを行う際に,所望のモードを残して不要なモードのみをクリアできるようにして,設定作業の効率化および設定ミスの低減を図ることができる。
【0121】
また,本発明のファクシミリ装置(請求項12)は,ファクシミリ装置における操作部の動作モードの初期化を指定するモードクリアキーが押下されると,動作モードを予め指定されている標準モードに設定するファクシミリ装置において,設定されている動作モードの内容を選択的に残して動作モードの初期化を行う選択的モードクリアを指定するための指定手段と,指定手段を介して選択的モードクリアが指定された場合に,設定されている動作モードから初期化せずに残す動作モードを選択する選択手段と,選択手段で選択した動作モードを記憶する記憶手段と,指定手段を介して選択的モードクリアが指定された状態で,モードクリアキーが押下されると,記憶手段に記憶されている動作モード以外の動作モードを標準モードに設定する設定手段と,を備えたため,モードクリアを行う際に,所望のモードを残して不要なモードのみをクリアできるようにして,設定作業の効率化および設定ミスの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用する複写装置の構成図である。
【図2】 循環式自動原稿送り装置の構成図である。
【図3】 自動原稿送り装置の構成図である。
【図4】 循環式自動原稿送り装置および自動原稿送り装置の原稿移動制御を行うDF制御部のブロック構成図である。
【図5】 図1の複写機本体に設けられた操作部の平面図である。
【図6】 図5の表示部の表示画面を示す説明図である。
【図7】 図5の操作部を制御する操作制御部のブロック構成図である。
【図8】 実施の形態1におけるカスタマイズ画面の表示動作を示すフローチャートである。
【図9】 実施の形態1における設定動作を示すフローチャートである。
【図10】 実施の形態1におけるカスタマイズ画面の初期画面を示す説明図である。
【図11】 実施の形態1におけるカスタマイズ画面における設定内容を示す説明図である。
【図12】 実施の形態1の変形例のカスタマイズ画面における設定内容を示す説明図である。
【図13】 実施の形態2におけるカスタマイズ画面の例を示す説明図である。
【図14】 実施の形態2における設定動作を示すフローチャートである。
【図15】 実施の形態2におけるカスタマイズ画面における設定内容を示す説明図である。
【図16】 実施の形態2におけるカスタマイズ画面における設定内容を示す説明図である。
【図17】 実施の形態2におけるカスタマイズ画面における設定内容を示す説明図である。
【図18】 実施の形態2の変形例における設定動作を示すフローチャートである。
【図19】 実施の形態2の変形例におけるカスタマイズ画面における設定内容を示す説明図である。
【図20】 実施の形態2の変形例におけるカスタマイズ画面における設定内容を示す説明図である。
【図21】 実施の形態3における設定動作を示すフローチャートである。
【図22】 実施の形態3におけるモードセット内容の書き替えのフローチャートである。
【図23】 実施の形態3におけるモードセット内容の書き替えのフローチャートである。
【図24】 実施の形態3におけるカスタマイズ画面の例を示す説明図である。
【図25】 実施の形態3におけるカスタマイズ画面の例を示す説明図である。
【図26】 実施の形態3における登録選択画面を示す説明図である。
【図27】 実施の形態4におけるカスタマイズ画面の例を示す説明図である。
【図28】 実施の形態4における不可モード再設定画面の表示例を示す説明図である。
【図29】 実施の形態4において組合せ不可モードが複数発生した場合のカスタマイズ画面の表示例を示す説明図である。
【図30】 実施の形態4のカスタマイズ画面から不可モード再設定画面をオープンする処理を示すフローチャートである。
【図31】 実施の形態4の不可モード再設定画面における再設定の処理を示すフローチャートである。
【図32】 実施の形態4において,組合せ不可モードが複数発生した場合のカスタマイズ画面をオープンする処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
A 複写機本体
B 循環式自動原稿送り装置(RDF)
C 自動原稿送り装置
C フィニッシャー
500 操作部
601 CPU
602 ROM
603 RAM
604 割込コントローラ
605 通信ポート
606 LCDコントローラ
607 表示メモリ
608 出力ポート
609 DMAコントローラ
800 カスタマイズ画面
1300 カスタマイズ画面
2400 カスタマイズ画面
2700 カスタマイズ画面
2800 不可モード再設定画面
2900 カスタマイズ画面

Claims (12)

  1. 複写処理の動作モードの初期化を指定するモードクリアキーが押下されると,前記動作モードを予め指定されている標準モードに設定する複写装置のモードクリア方法において,
    設定されている動作モードの内容を選択的に残して動作モードの初期化を行う選択的モードクリアを指定する第1の工程と,
    前記第1の工程で選択的モードクリアが指定された場合に,前記設定されている動作モードから初期化せずに残す動作モードを選択する第2の工程と,
    前記第2の工程で選択された前記初期化せずに残す動作モード以外の動作モードを前記標準モードに設定する第3の工程と,
    を含むことを特徴とする複写装置のモードクリア方法。
  2. 前記第3の工程は,前記第2の工程で選択された前記初期化せずに残す動作モードの中の少なくとも1つの動作モードが前記標準モードと相反するモードになるときは,警告を表示する工程を含むことを特徴とする請求項1記載の複写装置のモードクリア方法。
  3. 複写処理の動作モードの初期化を指定するモードクリアキーが押下されると,前記動作モードを予め指定されている標準モードに設定する複写装置において,
    設定されている動作モードの内容を選択的に残して動作モードの初期化を行う選択的モードクリアを指定するための指定手段と,
    前記指定手段を介して選択的モードクリアが指定された場合に,前記設定されている動作モードから初期化せずに残す動作モードを選択する選択手段と,
    前記選択手段で選択した前記動作モードを記憶する記憶手段と,
    前記指定手段を介して選択的モードクリアが指定された状態で,前記モードクリアキーが押下されると,前記記憶手段に記憶されている動作モード以外の動作モードを前記標準モードに設定する設定手段と,
    を備えたことを特徴とする複写装置。
  4. 前記選択手段は,前記初期化せずに残す動作モードを選択するための表示画面を有し,さらに前記選択された動作モードの設定内容を表示することを特徴とする請求項3記載の複写装置。
  5. 前記選択手段は,前記指定手段を介して選択的モードクリアが指定された場合に,前記記憶手段に記憶されている動作モードの設定内容を表示することを特徴とする請求項4記載の複写装置。
  6. 前記設定手段は,前記選択手段で選択した前記動作モードの中の少なくとも1つの動作モードが前記標準モードと相反するモードであるときは,警告を表示することを特徴とする請求項4記載の複写装置。
  7. 前記設定手段は,前記選択手段で選択した前記動作モードの中の少なくとも1つの動作モードが前記標準モードと相反するモードであるときは,前記選択手段で選択した前記動作モードを変更することを特徴とする請求項4記載の複写装置。
  8. 前記選択手段を介して動作モードが選択されると、選択されている動作モードおよび前記選択されている動作モード以外の前記標準モード中の動作モードに基づいて,組合せ不可能な動作モード同士が存在する組合せ不可状態が発生したか否かを判定し,組合せ不可状態である場合に,組合せ不可状態である旨を報知すると共に,該当する組合せ不可能な動作モードの変更を行わせる報知・変更手段を備えたことを特徴とする請求項3〜7記載のいずれか一つの複写装置。
  9. 前記報知・変更手段は,組合せ不可状態が複数発生している場合,それぞれの組合せ不可能な動作モードの組またはグループにおいて該当する組合せ不可能な動作モードの変更を行わせることを特徴とする請求項8記載の複写装置。
  10. 前記報知・変更手段は,組合せ不可状態が解除された場合,組合せ不可状態の解除を報知することを特徴とする請求項8または9記載の複写装置。
  11. ファクシミリ装置における操作部の動作モードの初期化を指定するモードクリアキーが押下されると,前記動作モードを予め指定されている標準モードに設定するファクシミリ装置における操作部のモードクリア方法において,
    設定されている動作モードの内容を選択的に残して動作モードの初期化を行う選択的モードクリアを指定する第1の工程と,
    前記第1の工程で選択的モードクリアが指定された場合に,前記設定されている動作モードから初期化せずに残す動作モードを選択する第2の工程と,
    前記第2の工程で選択された前記初期化せずに残す動作モード以外の動作モードを前記標準モードに設定する第3の工程と,
    を含むことを特徴とするファクシミリ装置における操作部のモードクリア方法。
  12. ファクシミリ装置における操作部の動作モードの初期化を指定するモードクリアキーが押下されると,前記動作モードを予め指定されている標準モードに設定するファクシミリ装置において,
    設定されている動作モードの内容を選択的に残して動作モードの初期化を行う選択的モードクリアを指定するための指定手段と,
    前記指定手段を介して選択的モードクリアが指定された場合に,前記設定されている動作モードから初期化せずに残す動作モードを選択する選択手段と,
    前記選択手段で選択した前記動作モードを記憶する記憶手段と,
    前記指定手段を介して選択的モードクリアが指定された状態で,前記モードクリアキーが押下されると,前記記憶手段に記憶されている動作モード以外の動作モードを前記標準モードに設定する設定手段と,
    を備えたことを特徴とするファクシミリ装置
JP16782298A 1997-08-22 1998-06-02 複写装置のモードクリア方法,複写装置,操作部のモードクリア方法およびファクシミリ装置 Expired - Fee Related JP3930150B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16782298A JP3930150B2 (ja) 1997-08-22 1998-06-02 複写装置のモードクリア方法,複写装置,操作部のモードクリア方法およびファクシミリ装置

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24022497 1997-08-22
JP9-366826 1997-12-26
JP9-240224 1997-12-26
JP36682697 1997-12-26
JP16782298A JP3930150B2 (ja) 1997-08-22 1998-06-02 複写装置のモードクリア方法,複写装置,操作部のモードクリア方法およびファクシミリ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11242411A JPH11242411A (ja) 1999-09-07
JP3930150B2 true JP3930150B2 (ja) 2007-06-13

Family

ID=27322912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16782298A Expired - Fee Related JP3930150B2 (ja) 1997-08-22 1998-06-02 複写装置のモードクリア方法,複写装置,操作部のモードクリア方法およびファクシミリ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3930150B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006071797A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Kyocera Mita Corp インターフェース装置
WO2009008382A1 (ja) * 2007-07-12 2009-01-15 Nec Corporation 電子機器、情報出力方法およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11242411A (ja) 1999-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11296019A (ja) 画像形成装置
JPH06148990A (ja) 複写装置
JP2744233B2 (ja) 原稿循環装置
JP2000035730A (ja) 画像形成装置
JP3930150B2 (ja) 複写装置のモードクリア方法,複写装置,操作部のモードクリア方法およびファクシミリ装置
JP3399686B2 (ja) 画像形成装置
JPH06138740A (ja) 画像形成装置
JPH1124511A (ja) 画像形成装置
JP3535554B2 (ja) 画像形成装置および画像形成装置の制御方法
JP2590144B2 (ja) シート綴処理装置
JP2632904B2 (ja) 画像形成装置
JP2568243B2 (ja) 画像形成装置
JP3600629B2 (ja) 画像形成処理システム
JPH10289060A (ja) タッチパネルの表示方法
JP3333804B2 (ja) マルチジョブ機能付き複写装置
JP3036748B2 (ja) 画像形成装置
JPH0580602A (ja) 複写装置
JP3416200B2 (ja) 画像形成システムの制御方法
JPH0769525A (ja) 用紙後処理装置
JP2659983B2 (ja) 画像形成装置
JP3658502B2 (ja) 画像形成装置
JP3045986B2 (ja) シート積載装置
JPH10254299A (ja) 画像形成装置
JP2000035729A (ja) 画像形成装置
JPH1165737A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060314

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060613

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070306

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070308

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110316

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120316

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130316

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140316

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees