JP3929274B2 - 筆記具の軸筒 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、軸筒本体の把持部に凹部を形成し、該凹部に射出成形により弾性樹脂からなる把持部材を被着してなる筆記具の軸筒に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、筆記具を握りやすくするために、軸筒本体の把持部にシリコンゴムやエラストマー等の弾性樹脂からなる把持部材を被覆した軸筒は良く知られており、中でも例えば特開10−297161号公報等により、熱接着性エラストマーを二色成形により軸筒本体の把持部の凹部に把持部材を被着した軸筒が知られている。
【0003】
前記筆記具の軸筒を図7(上半分を断面としてある。)を用いて詳述すると、軸筒100は、軸筒本体101の把持部102に形成した凹部103の前方端面107と後方端面108とを底面104から軸筒本体101の外表面105,106に垂直に起立した面で構成し、さらに、前記前方端面107及び後方端面108を平面的なものとし、その凹部103に熱接着性エラストマーからなる把持部材109を被着した構造である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、前記前方端面107及び後方端面108への把持部材109の接着力は、平面的な起立面に対してだけ働くため、接触面積が小さく十分な接着力を得られず、把持部を把持した指により把持部材109が前後に移動するような力が働いた際に、接着力の弱い把持部材109の端部が剥がれ、結果として端部がずれてしまうという問題があった。
【0005】
本発明はこうした問題点を解消するために、凹部の前方端面及び/又は後方端面の把持部材との接触面積を多くすれば接着力が増すことに着目し、熱接着性エトマーの把持部材の前方端面及び/又は後方端面への接着力を増大することにより、把持部材の前方端面及び/又は後方端面のめくれ上がりがおき難くすることを思いつき、本発明に至った。本発明の目的は、筆記具の軸筒の把持部に被着した把持部材の前方及び/又は後方端部がずれ難い筆記具の軸筒を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
次に、前記課題の解決するために案出した本発明の筆記具の軸筒を説明する。
「軸筒本体の把持部に凹部を形成し、該凹部に射出成形により熱接着性エラストマーからなる把持部材を当該凹部の形状に沿って被着してなる筆記具の軸筒において、前記凹部の軸心に沿った方向の前方端面及び/又は後方端面を、軸心に沿った方向の前後に起伏する正弦波の波形々状で形成すると共に、該前方端面及び/又は後方端面を、当該凹部の底面から軸筒本体の外表面に向かうにしたがって拡開するように傾斜させたことを特徴とする。」
【0007】
本発明は、把持部材として熱接着性エラストマーを用いるが、熱接着性エラストマーとは、被着体となる樹脂と電子的相互作用をする官能基を導入することにより、被着体となる樹脂と熱接着することのできる樹脂である。例えば、スチレンブロックコポリマー系の熱可塑性樹脂は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン等に対して、ある程度の相溶性により接着するが、ポリカーボネート、ABS樹脂(アクリル・ブタジエン・スチレン樹脂)、ポリメタクリル酸メチル等のように極性基が存在する樹脂には接着し難い傾向がある。そこで、スチレンブロックコポリマー系の熱可塑性樹脂に、前記した官能基を導入することにより、殆ど全ての樹脂に対して熱接着を可能にしたものである。熱接着性のエラストマーの選定にあたっては、接着力、耐油性、硬さおよび経時性能変化等を考慮することが好ましい。
【0008】
本発明における凹部の軸心に沿った方向の前方端面及び/又は後方端面に形成する波形々状は、前後方向が滑らかに起伏する正弦波であるため、波形々状が、正弦波、矩形波、鋸波、三角波等に比べて、その部分の把持部材が指で擦られてもめくれ上がってしまうことを軽減することができ好ましい。
【0009】
尚、本発明において、凹部の軸心に沿った方向の前方端面及び/又は後方端面を、前記凹部の底面から軸筒本体の外表面に向かうにしたがって拡開するように傾斜するのは、凹部の前方端面及び/又は後方端面と、これに対応する把持部材の端部との接触面積を大きくして接着力を増大させるためである。
【0010】
さらに、前方端面及び/又は後方端面を、軸心に沿った方向の前後に起伏する波形々状で形成するのは、さらに接触面積を大きくして接着力をさらに増大させることができ、また、軸筒本体と把持部材の端部が波形々状で噛合うため、把持部材の回転方向へのずれも防げるという相乗の作用効果を奏するためである。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を理解し易くするために図を用いて説明を行なう。尚、本実施の形態では、筆記具の軸筒としてボールペンの軸筒を用いて説明を行なうが、本発明はボールペンの軸筒に限定されるものではなく、シャープペンシルやサインペン等の種種の筆記具の軸筒に用いることができる。また、本発明では、軸筒の先窄み部側を前方として表現し、その反対側を後方として表現する。
【0012】
図1〜図4に示す本実施の形態のボールペンの軸筒について説明する。図1は、軸筒の側面図を示し、上半分を断面としてある。図2は図1における要部の拡大図であり、図3は軸筒本体の姿図であり、図4は軸筒の姿図である。軸筒1は、軸筒本体2の前方に先窄み状とした先窄み部3を形成し、該先窄み部3の後方の把持部4に凹部5を形成してある。凹部5は、底面6と、底面6の前後と軸筒本体2の外表面7,8とを連接する前方端面9と後方端面10とで構成してある。
【0013】
また、軸筒本体2は、先窄み部3に先端開口部11を形成してボールペンチップ(図示せず)を突出可能とし、軸部の後方に後端開口部12を形成すると共に、後端開口部12の内面に雌螺子部13を形成して、ボールペンの後方部材(図示せず)を螺着可能としている。
【0014】
また、本実施の形態の凹部5は、前方端面9を底面6から垂直に起立させて形成し、後方端面10を前記凹部5の底面6から軸筒本体2の外表面8に向かうにしたがって拡開するように傾斜させると共に、軸心に沿った方向の前後に起伏する正弦波の波形々状に形成してある。こうした形状の凹部5に、熱接着性エラストマーからなる把持部材14の裏面および側面が底面6および前方端面9と後方端面10とに接着するように被着している。
【0015】
尚、本実施の形態の軸筒1は、軸筒本体2と把持部材14とを二色成形により形成している。次に、図3,図4を用いて軸筒1の形成過程の概略を説明する。尚、図3,図4においては、形成過程における金型等の図面は省略する。図3は、一次側金型により軸筒本体を形成した状態を示す姿図である。図4は、二次側金型により軸筒本体に把持部材を被着した状態を示す姿図である。
【0016】
図3において軸筒本体2は、一次側金型とコアピンとの間に、ポリカーボネート樹脂を射出して形成したものである。この一次成形において軸筒本体2は、先窄み部3と把持部4に凹部5が形成される。尚、図3に示すように、後方端面10は、前記凹部5の底面6から軸筒本体2の外表面8に向かうにしたがって拡開するように傾斜しており、軸筒本体2を一周する正弦波の波形形状としてある。また、軸筒本体2の内面形状は、コアピンの外形形状により形成されるものであるが、二次側金型による二次成形を行うまでは、コアピンを挿入したままの状態とする。
【0017】
図4において軸筒1は、二次側金型と凹部(図示せず)との間にポリエステル系熱接着性エラストマー樹脂を射出して形成したものである。この二次成形において軸筒1は、凹部(図示せず)に把持部材14を被着しており、把持部材14の後端部が正弦波の波形々状で且つ傾斜した後方端面10と大きな接触面積で接着されている。尚、軸筒1の後端開口部12には、二次側金型から取り外す前にコアピンを回転させながら軸筒本体2から引き抜くことにより形成した、雌螺子部13を設けてある。
【0018】
図5及び図6に示す軸筒21は、他の実施の形態を示すもので、図5は軸筒21の側面図を示し、上半分を断面としてある。図6は、図5における要部の拡大図である。軸筒21は、後方端面10を、前記凹部5の底面6から軸筒本体2の外表面8に向かうにしたがって拡開するように傾斜した第1の傾斜面10aと、該傾斜面10aに連接し軸筒本体2の外表面8に達する前記傾斜面10aより傾斜角度が急な第2の傾斜面10bとで構成してある。他の点は前述の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
【0019】
【発明の効果】
本発明は以上のような構造としたので、把持部材の前方及び/又は後方端部と軸筒本体に形成した凹部の前方端面及び/又は後方端面との接触面積を大きくして接着力を増大してあるので、凹部に被着した把持部材の前方端部及び/又は後方端部がずれ難いものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態例のボールペンの軸筒を示す側面図である。
【図2】 図1における要部の拡大図である。
【図3】 一次側金型により軸筒本体を形成した状態を示す姿図である。
【図4】 二次側金型により軸筒本体に把持部材を被覆した状態を示す姿図である。
【図5】 他の実施の形態のボールペンの軸筒を示す側面図である。
【図6】 一次側金型により他の実施の形態の軸筒本体を形成した状態を示す姿図である。
【図7】 従来構造の筆記具のボールペンの軸筒を示す側面図である。
【符号の説明】
1,21…軸筒、2…軸筒本体、3…先窄み部、4…把持部、5…凹部、6…底面、
7…外表面、8…外表面、9…前方端面、10…後方端面、
10a…第1の傾斜面、10b・・・第2の傾斜面、
11…先端開口部、12…後端開口部、13…雌螺子部。

Claims (1)

  1. 軸筒本体の把持部に凹部を形成し、該凹部に射出成形により熱接着性エラストマーからなる把持部材を当該凹部の形状に沿って被着してなる筆記具の軸筒において、前記凹部の軸心に沿った方向の前方端面及び/又は後方端面を、軸心に沿った方向の前後に起伏する正弦波の波形々状で形成すると共に、該前方端面及び/又は後方端面を、当該凹部の底面から軸筒本体の外表面に向かうにしたがって拡開するように傾斜させたことを特徴とする筆記具の軸筒。
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