JP3929027B2 - コイル材のループ検知装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般にコイル材を繰り出してプレス機械に供給、或いはプレス加工後にコイル材を巻き取る場合などに用いるコイル受け台とともに使用されるループ検知装置に関するものである。
[従来の技術]
図13は、従来のループ部調整機構付きコイル受け台100を示すものである。この種のコイル受け台100は、スタンド101に支持された回転軸102がモーター103によって回転駆動されるようになっており、この回転軸102にコイル材Cの芯孔104を拡径保持するマンドレルアーム105が取り付けられている。マンドレルアーム105にはコイル材設置部106が設けられ、コイル材設置部106によってコイル材Cの幅方向を狭装するように保持している。また上記スタンド101には、巻き解されたコイル材Cのループ量を検知してループ部の弛みが適切に保持されるように、モーター103起動のON−OFF制御を行うコイル材ループ検知装置107が装着されている。このコイル材ループ検知装置107には、L字状検知レバー108が支持点108a周りに揺動可能に設けられており、このL字状検知レバー108は小径線材からなるものや、コイル材Cに接触する部位に円筒状ローラー109を配設したものがある。
【0002】
また、ループ検知装置107は、接触式やカム検知式があり、接触式ループ検知装置はコイル材Cが導体材料からなるものに適用され、コイル材Cとの接触によりコイル材Cの微弱電流を感知してモーター103起動のON・OFF制御を行い、一方、カム検知式ループ検知装置はコイル材Cが不導体材料からなるものに適用され、コイル材Cとの接触によるL字状検知レバー108の揺動によりモーター103起動のON・OFF制御を行う。なお、導体材料からなるコイル材では、接触式に限るものではなく、カム検知式ループ検知装置も用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述したような従来のコイル材ループ検知装置107は、接触式にしてもカム検知式にしても繰り出されるコイル材Cに直接接触してモーター103起動のON-OFF制御を行うもので、コイル材表面に擦り傷を残し、プレス加工品の商品価値を損なったり、プレス加工精度に支障をきたしたりしていた。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、コイル材が導体、不導体或いは軽量体であってもコイル材の面部に擦り傷などを残すことのないループ検知装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明においては、コイル材を繰り出してプレス機械に供給する際、或いはプレス加工後にコイル材を巻き取る際のコイル材のループ部に接触してループ部の弛み具合を検知する検知レバーを備えたコイル材のループ検知装置において、少なくとも、コイル材横断方向に延出する前記検知レバーにおけるループ部との接触部を、コイル材の幅方向中心に向かってコイル材表面から漸次離反する形状に成形した軽量線材で構成した。
【0008】
請求項2に係る発明においては、請求項に記載のコイル材のループ検知装置において、前記検知レバーを、床面に設置したスタンドに上下方向揺動可能に支承するとともに、前記ループ部との接触部を揺動アーム部に対し直交するL字型に構成し、前記検知レバーの上下の揺動量から前記ループ部の弛み具合を機械的に検出する検出手段を備えるように構成した。
【0009】
請求項3に係る発明においては、請求項に記載のコイル材のループ検知装置において、前記検知レバーを、床面に設置したスタンドに支持されて上下方向に離間して対向する一対で構成するとともに、少なくとも前記ループ部との接触部を導電材で構成し、前記検知レバーとコイル材間の通電状態から前記ループ部の弛み具合を電気的に検出する検出手段を備えるように構成した。
【0010】
(作用)請求項1に係る発明では、上記のように、検知レバーにおけるループ部との接触部が、コイル材の幅方向中心に向かってコイル材表面から漸次離反する形状に成形された軽量線材であるため、コイル材のループ部では、コイル材の幅方向両側縁だけが検知レバーと接触し、コイル材の表面とは一切接触しないので、コイル材の表面には傷が付かない。
【0012】
また、請求項1に係る発明では、検知レバーの少なくともコイル材との接触部が軽量線材より形成されているので、薄く軽量なコイル材でもコイル材の鏡面に傷が付かない。さらに、フィーダーなどで積極的に引き出さなければループが得られないようなフィルム状樹脂材料からなるコイル材であっても、コイル材に抵抗を与えることがないので、傷を付けることなく円滑に供給できる。
【0013】
また、請求項2に係る発明のように、L字型検知レバーの揺動を機械的に検知してループ部の弛み具合を検知する機械式ループ検知装置、あるいは請求項3に係る発明のように、上下に対向する一対の検知レバーとコイル材との接触を電気的に検知する接触式ループ検知装置のいずれのタイプにおいても、鋭敏に感度良くコイル材のループ量を検知して、コイル材繰り出し用(コイル材巻き取り用)のモーターの駆動を制御し、コイル材をプレス加工側(巻き取り側)へ円滑に供給できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
【0015】
図1〜6は本発明の第1実施例に係るループ検知装置を示し、図1は本発明の第1実施例であるループ検知装置を組み込んだコイル受け台の正面図、図2は同受け台の側面図、図3はコイル材ループ検知装置及びL字状検知レバーを示すループ検知装置の水平断面図(図2に示す線III−IIIに沿う断面図)、図4は図3のIV−IV線に沿う側面図、図5は図3のV−V線に沿う縦断面図、図6(a)、(b)は、L字状検知レバーに装着される鼓形状のコイル材案内ロールの正面図及びそのコイル材案内ロールの変形例を示す正面図である。
【0016】
図1において、ループ検知装置10の下端部には、床面に設置する台座11が設けられ、台座11に立設されたスタンド12の上端部には、モーター13の出力軸14に連結された回転軸15がその回転軸心を水平姿勢にされて回転可能に支持されている。回転軸15には、その軸線を上記回転軸心と一致させたガイドロッド16が設けられており、ガイドロッド16の先部に可動筒17が外嵌されている。
【0017】
この可動筒17は、可動筒17から突出する調節ロッド18を図示しないハンドルを用いて回転することにより、図示しないねじ機構を介してガイドロッド16の軸線方向へスライド可能になっている(図1仮想線参照)。
【0018】
また、回転軸15には、円周方向90°間隔に上記回転軸心から離反するように放射状に直線的に延びるガイド部19が設けられており、このガイド部19にはコイル材設置部20が取り付けられている。
【0019】
コイル材設置部20は、ガイド部19に対し離脱不能で且つ上記回転軸15の回転軸心に対し半径方向に接近離反するべくスライド可能に取り付けられた固定コイル材受け部材21と、回転軸15の回転軸心に対し平行に配置され固定コイル材受け部材21に固定されたマンドレルアーム22と、マンドレルアーム22にコイル材Cの芯孔9を固定保持する際に固定コイル材受け部材21と平行な姿勢に起立して対向支持するようにマンドレルアーム22にその軸線方向へ移動可能に取り付けられた可動コイル材受け部材23とから構成されている。
【0020】
また、このループ検知装置10にあっては、コイル材Cの繰り出し或いは巻き戻しにおけるモーター起動のON−OFF制御をループ量に応じて行うために、スタンド12にコイル材ループ検知装置24が装着されている。
【0021】
このループ検知装置24は、図3〜5に拡大して示すように、スタンド12の下部に装着され、スタンド12に支持されたカバー25内壁に固定されたマイクロスイッチ或いはリミットスイッチなどからなる検知器26と、スタンド12に直交するように貫通してカバー25内方に延出して軸心が回動可能にスタンド12に挿設されたL字状検知レバー27で構成され、カバー25内に延出するL字状検知レバー27の延出端部27aには、締め付けねじ28によって錘部29が固定されている。
【0022】
錘部29は、L字状検知レバー27との均衡を保つカウンタバランサー機能を有するとともに、L字状検知レバー27の揺動運動に伴って検知器26の接触子26aに接触或いは離反してモーター起動のON-OFF制御を行うカム面29aを有する。なお、上記検知器26はマイクロスイッチ或いはリミットスイッチに限らず、光センサを用いL字状検知レバー27の揺動に伴う錘部29の遮光或いは透光作用によってモーター起動のON-OFF制御を行うようにしても検知可能である。
【0023】
なお、上記したL字状検知レバー27は、カバー25内壁に取着された上下のストッパー30a、30b(図4参照)に当接する錘部29によって、その上下の揺動量が制限される。即ち、検知レバー27は、図2符号C1で示すようなループ部の弛みが過少となる形態から、図2符号C2で示すようなループ部の弛みが過多となる形態の間(上下揺動角がθの範囲)で上下揺動して、プレス機械に供給されるコイル材Cのループ部の弛みが常に一定の範囲内となるように調整される。
【0024】
揺動中心となるL字状検知レバー27の延出端部27a側は、スタンド12に直交するようにスタンド12の対向側面に設けられた軸受け部31a、31bに回転可能に軸承されて、L字状検知レバー27は上下方向に揺動できる。カバー25側への延出端とは逆方向に延出する揺動アーム部27bは、コイル材Cが繰り出される方向に90°屈曲して延出する。そして、アーム部27bの揺動先端部には、コイル材案内ロール32がコイル材繰り出し方向に対して直交するように取着固定されている。アーム部27bの揺動先端部に設けられているコイル材案内ロール32は、コイル材を横切る方向に延出して、コイル受け台10から繰り出されるコイル材Cの下面と接触するように設けられている。即ち、検知レバー27は、重り29によりレバー27(の案内ロール32)に作用する図2反時計回り方向の力(上向きの力)と、コイル材ループ部の重量による下向きの力がつり合う位置に保持された形態となっている。
【0025】
コイル材案内ロール32は、その形状の詳細が図6(a),(b)に示されており、外周面が軸方向中心に向かうに従って漸次縮径するD1>D2の略鼓形に形成されて、コイル材Cの幅方向両側縁部とだけ接触するように構成されている。即ち、コイル材案内ロール32の鼓形状タイプには、図6(a)に示す円弧の鼓形状タイプの他に、図6(b)に示したように、コイル材案内ロール32’の凹状面部が軸方向中心に向かってV字状に縮径したV字の鼓形状タイプもある。コイル材案内ロール32、32’の素材としては、鉄,アルミニウムその他の金属製の他、耐摩耗性のエンジニアリングプラスチックなどの合成樹脂製であってもよい。
【0026】
また、コイル材案内ロール32、32’には、共通して、アーム部27b挿入用の取付孔33が穿孔され、さらにその取付孔33に直交するようにロックボルト用ねじ孔34が螺設されている。符号27B1は、アーム部27bと取付孔33間の回り止めのために面取りされた、アーム部27aにおけるロックボルト35先端部の当接面である。
【0027】
前記した略鼓形状の案内ロール32、32’では、コイル材Cの幅方向両側縁だけが検知レバー27(の案内ロール32、32’)と接触し、コイル材Cの表面とは一切接触しないので、コイル材Cの表面には傷が付かない。
【0028】
【第2実施例】
図7は本発明の第2実施例であるループ検知装置の要部であるコイル材案内ロールの正面図である。
【0029】
ここに示すコイル材案内ロールは、コイル材Cと接触する円周面が個々に分離された一対のコイル材案内ロール32a、32bからなるものである。
即ち、これら一対のコイル材案内ロール32a、32bは、例えば耐摩耗性を有するエンジニアリングプラスチックなどの合成樹脂から形成され、上記した第1実施例のアーム部27bがさらにコイル材繰り出し方向に対して直交するように延出した延出部27’に摺動自在に分離して嵌入されている。これら一対のコイル材案内ロール32a、32bは、先細のテーパー面を有するこま形状に形成されている。そして互いのテーパー面が対峙するように対向させて延出部27’に摺動自在に遊嵌され、コイル材Cの幅寸法に応じて互いの間隔を位置決めし、テーパー面基部に設けたねじ孔36にロックボルト37を配して、延出部27’に固定される。また、案内ロール32a、32bの素材は、前記した実施例における案内ロールと同様、金属製または耐摩耗性合成樹脂が望ましい。
【0030】
この第2の実施例においても、コイル材Cの幅方向両側縁だけが検知レバー27(の案内ロール32a、32b)と接触し、コイル材Cの表面とは一切接触しないので、コイル材Cの表面には傷が付かない。
【0031】
【第3実施例】
図8は本発明の第3実施例であるループ検知装置の要部である検知レバーを示し、(a)は第3実施例のループ検知装置のL字状検知レバーの正面図、(b)は同検知レバー斜視図、(c)は第3実施例のループ検知装置のL字状検知レバーの変形例の正面図、(d)は同検知レバー斜視図である。
【0032】
この実施例では、L字状検知レバー46がピアノ線等の軽量な小径線材で構成されている。そして、揺動アーム部46bからコイル材繰り出し方向に対して直交するように延出した接触部46cが、図8(a),(b)ではコイル材C'の幅方向中心に向かってコイル材C'の接触面から漸次離反するような曲線をなすR形状に形成され、図8(c),(d)では、コイル材C’との接触部46c部が、曲線ではなくV形状に形成されている。
【0033】
この第3の実施例においても、コイル材C’の幅方向両側縁だけが検知レバー46(の接触部46c)と接触し、コイルC’の表面とは一切接触しないので、コイル材C’の表面には傷が付かない。
【0034】
【第4実施例】
図9および図10は本発明の第4実施例であるループ検知装置を組み込んだコイル受け台を示し、図9は同受け台の正面図、図10は要部である案内ロールの斜視図である。
【0035】
コイル材C"は、繰り出されても自重でループが形成できないような材料、例えばプラスチックなどのフィルム状樹脂材料からなるもので、プレス加工する際は図示しないフィーダーによって積極的に引き出す必要があると同時に、フィーダーとの送りを円滑にするべくループ検知装置でモーターの起動ON-OFF制御する必要がある。
【0036】
その為に、ループ検知装置38をコイル受け台10'から適宜距離を置いて配置してループ検知装置38のL字状ロング検知レバー39が揺動可能なようにコイル材C"にループを持たせるようにしている。
【0037】
このループ検知装置38には、上部に起動用L字型検知レバー40,下部に停止用L字型検知レバー41が設けられ、さらにこれら検知レバー40,41間にあって停止用検知レバー41近傍にL字状ロング検知レバー39が上下方向に揺動自在に設けられている。
【0038】
L字状ロング検知レバー39には、錘42が摺動調整可能に装着され、レバー39の先端はコイル材C"の繰り出しラインに直交するように90°に屈曲し、その屈曲部にコイル材案内ローラー43が回転自在に軸着されている。
【0039】
即ち、コイル材案内ローラー43は、図10に示すように、第1の実施例におけるロール32と同様の鼓形状に形成されるとともに、揺動アーム部39bから直角に延出する延出軸39cにベアリング44を介して回転自在に軸着されている。このため、案内ローラー43は、フィルム状樹脂材料からなるコイル材C"の側縁には接触するが表面領域とは接触しないことに加えて、コイル材C"の移動に伴ってローラー43が転動して、コイル材C"にはより傷が付かないようになっている。
【0040】
【第5実施例】
図11および図12は本発明の第5実施例であるループ検知装置およびコイル受け台を示し、図11は同装置および受け台の正面図、図12は要部である同装置の側面図である。
【0041】
前記した第1〜第4の実施例では、検知レバーがL字型で、しかも揺動できる構造で、L字型検知レバーの揺動を機械的に検出することで、ループ部の弛み具合を検知できるように構成されていたが、この第5の実施例では、上下に対向する一対の検知レバーとコイル材との接触を電気的に検知することで、ループ部の弛み具合を検知できるようになっている。
【0042】
即ち、スタンド12の側面には、上下方向に対向する一対の検知レバー(上検知レバー50aと下検知レバー50b)がループ部のコイル材を横切るように水平に配設されている。検知レバー50a(50b)は、図12(a)に示すように、外周面が略鼓形状の案内ロール52が軸部51に固定一体化された構造であるか、あるいは図12(b)に示すように、円弧状に形成した軽量線材53で構成されて、送られるコイル材の幅方向側縁部だけが検知レバー50a(50b)に摺接して、コイル材Cの表面に傷がつかない。
【0043】
また、検知レバー50a(50b)を構成する案内ロール52および軸部51、または軽量線材53は、導電材で構成されるとともに、導体材料からなるコイル材Cには微弱電流が常時流れている。そして、スタンド12内には、検知レバー50a(50b)に流れる電流を検出する電流計54a(54b)が設けられており、コイル材が検知レバー50a(50b)に接触すると電流計54a(54b)に電流が流れてループ部の弛み具合が検出され、コイル受け台10’に設けたモータ13の駆動がON・OFF制御されることで、ループ部の弛み具合が調整される。
【0044】
上述した種々の実施例に示すループ検知装置の動作はいずれもほぼ同じであり、第1の実施例に基づいて説明する。
【0045】
モーター13停止状態において、先ず、可動コイル材受け部材23をマンドレルアーム22と平行に倒す。コイル材Cをループ検知装置10に装填する際、コイル材Cの芯孔がマンドレルアーム22に装着できるように調節ロッド18を図示しないハンドルで回転し、ガイドロッド16を軸線方向へスライドしてリンク8を窄めるように回動してマンドレルアーム22を縮径する。そして、コイル材Cをマンドレルアーム22に挿入し、固定コイル材受け部材21に押し付け装填する。
【0046】
次いで、コイル材Cをループ検知装置10のコイル材設置部20に固定保持するために、調節ロッド18を回転してマンドレルアーム22を拡径しコイル材Cの芯孔9を固定保持するとともに、コイル材Cの幅方向を保持するために、可動コイル材受け部材23を立ち上げコイル材C側面に押し付けコイル材Cを挟装保持する。
【0047】
コイル材Cを解してプレス加工ラインへ繰り出し供給する際は、モーター13を起動し、繰り出されたコイル材CをL字状検知レバー27のコイル材案内ロール31に架け渡し(載せ)、さらにプレス加工ラインのフィーダー側にセットする。
【0048】
プレス加工に際しては、ループ検知装置10のモータ13とプレス加工ラインのフィーダーとが同期してコイル材Cを繰り出しフィーダー側に供給する。
この時、モーター13駆動で繰り出され供給されるコイル材Cはフィーダ側の送り能力を損なわないようにL字状検知レバー27とループ検知装置24によってモーター13のON・OFF制御を行う。
【0049】
即ち、モーター駆動によって繰り出されたコイル材Cは、L字状検知レバー27を介してループを形成させながらフィーダー側に供給されるが、コイル材Cのループ量の増加に従ってL字状検知レバー27が回動(ロール32が下降)し、一定の個所まで回動(ロール32が下降)するとL字状検知レバー27とともに回動する錘部29のカム面29aが検知器26の接触子26aに当接してモーター13をOFFする。
【0050】
なお、第4実施例におけるループ形成に際しては、錘42をL字状ロング検知レバー39上で摺動調整し、L字状ロング検知レバー39を介してコイル材C"上に適宜負荷を与えてループ検知装置10'からコイル材C"をループ検知装置10'とループ検知装置38間に繰り出し、ループを形成する。
【0051】
モーター13が停止し、コイル材Cの繰り出し供給が止まると、フィーダー側が自力でループ状のコイル材Cをプレス加工部へ送る。このフィーダー側の送りで一定量のコイル材Cのループが減少するとL字状検知レバー27が逆方向に回動し、錘部29のカム面29aが検知器26の接触子26aから外れてモーターをONする。この時、フィーダー側の送り込みが停止し、プレス加工が行われる。この間、モーター起動によってコイル材Cが繰り出されループ量を増やす。
【0052】
このように、コイル材CはL字状検知レバー27のコイル材案内ロール32に接触し、L字状検知レバー27はコイル材Cの繰り出し供給或いは停止をなすモーター13を制御する。
【0053】
そして、コイル材Cがコイル材案内ロール32に接触しながら移動する時、コイル材案内ロール32との摺接部は、コイル材Cの幅方向両側部にのみ摺接する。
【0054】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1に係る発明のループ検知装置によれば、プレス機械に供給されるコイル材のループ部、あるいはプレス後に巻き取られるコイル材のループ部において、コイル材はその表面が検知レバーに接触することなく送られるので、コイル材の表面には傷が付かず、それだけプレス加工品の品質が向上する。
【0057】
また、請求項1に係る発明によれば、少なくとも検知レバーのコイル材との接触部が軽量線材であってコイル材の側縁部でのみ摺接する形状であるため、軽量なフィルム状樹脂材料からなるコイル材でも傷を付けることがない。
【0058】
また、請求項2又は3に係る発明によれば、巻きほぐしたコイル材を傷つけることなく円滑にプレス機械に繰り出したり、あるいはプレス加工後のコイル材を傷つけることなく円滑に巻き取ることができる。
【0059】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるループ検知装置を組み込んだコイル受け台の正面図である。
【図2】同受け台の側面図である。
【図3】コイル材ループ検知装置の水平断面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う側面図である。
【図5】図3のV−V線に沿う縦断面図である。
【図6】(a)L字状検知レバーに挿着される鼓形状のコイル材案内ロールの正面図である。
(b)同コイル材案内ロールの変形例を示す正面図である。
【図7】本発明の第2実施例に係るループ検知装置のL字状検知レバーに装着さる一対のコイル材案内ロールの正面図である。
【図8】(a)第3実施例のループ検知装置のL字状検知レバーの正面図である。
(b)同検知レバー斜視図である。
(c)第3実施例のループ検知装置のL字状検知レバーの変形例の正面図である。
(d)同検知レバー斜視図である。
【図9】本発明の第4実施例に係るループ検知装置を組み込んだコイル受け台の正面図である。
【図10】要部であるコイル材案内ロールの斜視図である。
【図11】本発明の第5実施例であるループ検知装置およびコイル受け台の正面図である。
【図12】(a)要部である同装置の側面図である。
(b)要部である同装置の変形例の側面図である。
【図13】従来のループ検知装置を示す正面図である。
【符号の簡単な説明】
C、C’、C" コイル材
10、10' コイル受け台
11 台座
12 スタンド
13 モーター
20 コイル材設置部
21 固定コイル材受け部材
24 ループ検知装置
26 検知器
26a 接触子
27 L字状検知レバー
29 錘部
30a、30b ストッパー
31a、31b 軸受け部
32、32' コイル材案内ロール
32a、32b 分割された一対のコイル材案内ロール
35、37、 ロックボルト
38 隔置されたループ検知装置
39 L字状ロング検知レバー
40 起動用検知レバー
41 停止用検知レバー
42 錘
43 案内ローラー
46 軽量線材で形成したL字状検知レバー
50a、50b 検知レバー

Claims (3)

  1. コイル材を繰り出してプレス機械に供給する際、或いはプレス加工後にコイル材を巻き取る際のコイル材のループ部に接触してループ部の弛み具合を検知する検知レバーを備えたコイル材のループ検知装置において、少なくとも、コイル材横断方向に延出する前記検知レバーにおけるループ部との接触部が、コイル材の幅方向中心に向かってコイル材表面から漸次離反する形状に成形された軽量線材で構成されたことを特徴とするコイル材のループ検知装置。
  2. 前記検知レバーは、床面に設置されたスタンドに上下方向揺動可能に支承されるとともに、前記ループ部との接触部が揺動アーム部に対し直交するL字型で、前記検知レバーの上下の揺動量から前記ループ部の弛み具合を機械的に検出する検出手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のコイル材のループ検知装置。
  3. 前記検知レバーは、床面に設置されたスタンドに支持されて上下方向に離間して対向する一対で構成されるとともに、少なくとも前記ループ部との接触部が導電材で構成され、前記検知レバーとコイル材間の通電状態から前記ループ部の弛み具合を電気的に検出する検出手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のコイル材のループ検知装置
JP2002031345A 2002-02-07 2002-02-07 コイル材のループ検知装置 Expired - Lifetime JP3929027B2 (ja)

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