JP3928938B2 - 電圧変換回路および半導体装置 - Google Patents

電圧変換回路および半導体装置 Download PDF

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    • H03K3/012Modifications of generator to improve response time or to decrease power consumption

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電圧変換回路およびそれを用いた半導体装置に関し、特に、電源電圧の異なる回路間における信号電圧レベルを変換する電圧変換回路およびそれを用いた半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電源電圧の異なる回路間にて信号の伝達を行う場合には、それらの回路間のインターフェイス回路として信号電圧の振幅レベルを変換する電圧変換回路(レベルシフター回路)が使用されている。
【0003】
例えば、MOSトランジスタによって構成され、異なる電源電圧にて駆動される複数の回路部を有し、インターフェイス回路として動作する電圧変換回路の回路構成およびその動作を以下に説明する。
【0004】
図7は、上記インターフェイス回路である電圧変換回路Aの回路図である。図7に示す電圧変換回路Aは、インバータ回路70および電圧出力回路80を有している。
【0005】
電圧出力回路80の電源電圧および基準電圧(Lowレベル)は、それぞれVDD1およびVSS1である。また、インバータ回路70の電源電圧および基準電圧(Lowレベル)は、それぞれVDD2およびVSS1である。ここで、電圧条件としては、VDD1>VDD2およびVSS1=VSS2=GNDレベルであり、この条件を電圧条件Aとする。
【0006】
電圧出力回路80は、P型MOSトランジスタ80cおよび80dが並列に接続されている。P型MOSトランジスタ80cおよび80dの各ソース端子は、それぞれ電源電圧VDD1に接続され、P型MOSトランジスタ80cおよび80dの各ドレイン端子は、それぞれN型MOSトランジスタ80aおよび80bのドレイン端子にそれぞれ接続されている。P型MOSトランジスタ80cおよび80dの各ゲート端子は、それぞれN型MOSトランジスタ80bおよび80aのドレイン端子にそれぞれ接続されている。P型MOSトランジスタ80dおよびN型MOSトランジスタ80bの各ドレイン端子は、電圧変換回路Aの出力端子である出力ノードBとなる。N型MOSトランジスタ80aおよび80bの各ソース端子は、それぞれVSS1=GND(アース)に接続される。N型MOSトランジスタ80aのゲート端子は、インバータ回路70の入力端子に接続され、N型MOSトランジスタ80bのゲート端子は、インバータ回路70の出力端子に接続される。
【0007】
インバータ回路70は、P型MOSトランジスタ70bおよびN型MOSトランジスタ70aから構成されている。P型MOSトランジスタ70bのドレイン端子およびゲート端子は、それぞれN型MOSトランジスタ70aのドレイン端子およびゲート端子にそれぞれ接続される。P型MOSトランジスタ70bおよびN型MOSトランジスタ70aの各ドレイン端子は、インバータ回路70の出力端子となり、P型MOSトランジスタ70bおよびN型MOSトランジスタ70aの各ゲート端子は、インバータ回路70の入力端子となる。インバータ回路70の入力端子は、電圧変換回路Aの入力端子である入力ノードAとなる。P型MOSトランジスタ70bおよびN型MOSトランジスタ70aのソース端子は、それぞれ電源電圧VDD2およびVSS2=GND(アース)に接続される。
【0008】
図7の電圧変換回路Aは、入力ノードAに信号電圧A(Highレベル:VDD2、Lowレベル:VSS2)が入力されると、出力ノードBから信号電圧B(Highレベル:VDD1、Lowレベル:VSS1)が出力され、信号電圧AのHighレベル:VDD2を、信号電圧BのHighレベル:VDD1に電圧変換する。この動作を、以下に説明する。尚、HighレベルはH状態、LowレベルはL状態と明記する。
【0009】
入力ノードAがH(VDD2)状態の場合を考える。入力ノードAがH状態になると、インバータ回路70の入力端子および電圧出力回路80のN型MOSトランジスタ80aのゲート端子がH状態となり、N型MOSトランジスタ80aはON状態となる。この時、インバータ回路70の出力端子はL状態となり、N型MOSトランジスタ80aのドレイン端子はL状態となる。インバータ回路70の出力端子がL状態となると、N型MOSトランジスタ80bのゲート端子もL状態となり、N型MOSトランジスタ80bは、OFF状態となりN型MOSトランジスタ80bのドレイン端子はH状態となる。
【0010】
N型MOSトランジスタ80bのドレイン端子がH状態となるとP型MOSトランジスタ80cのゲート端子もH状態となり、P型MOSトランジスタ80cはOFF状態となり、電圧出力回路80の電源電圧VDD1は、N型MOSトランジスタ80aのドレイン端子に印加されず、N型MOSトランジスタ80aのドレイン端子はL状態を保持する。
【0011】
N型MOSトランジスタ80aのドレイン端子がL状態であると、P型MOSトランジスタ80dのゲート端子もL状態となり、P型MOSトランジスタ80dがON状態となる。これにより、電圧出力回路80の電源電圧VDD1は、N型MOSトランジスタ80bのドレイン端子に印加される。この時、N型MOSトランジスタ80bは、OFF状態であるので、N型MOSトランジスタ80bのドレイン端子のH状態(VDD1)が出力端子である出力ノードBより出力される。
【0012】
入力ノードAがL(VSS2)状態の場合も同様に説明でき、出力ノードBはL(VSS1)状態となる。ここで、VSS1=VSS2=GNDである。
【0013】
次に、電源電圧の異なる回路間に、図7に示す電圧変換回路Aではなく、インバータ回路のみが設けられた場合の動作を図8を用いて説明する。
【0014】
図8に示すインバータ回路は、P型MOSトランジスタ90bおよびN型MOSトランジスタ90aから構成されている。P型MOSトランジスタ90bのドレイン端子およびゲート端子は、それぞれN型MOSトランジスタ90aのドレイン端子およびゲート端子に接続される。P型MOSトランジスタ90bおよびN型MOSトランジスタ90aのドレイン端子は、インバータ回路の出力端子である出力ノードBとなり、P型MOSトランジスタ90bおよびN型MOSトランジスタ90aのゲート端子は、インバータ回路の入力端子である入力ノードAとなる。P型MOSトランジスタ90bおよびN型MOSトランジスタ90aのソース端子は、それぞれ電源電圧VDD1およびVSS1=GND(アース)に接続される。
【0015】
このインバータ回路の入力ノードAに、前述の電圧条件A(VDD1>VDD2およびVSS1=VSS2=GNDレベル)を満足する信号電圧A(H:VDD2、L:VSS2)が印加される場合の動作を説明する。
【0016】
VDD1とVDD2との電位差(=VDD1−VDD2)が、図8のP型MOSトランジスタ90bの閾値電圧未満である場合、入力ノードAにH状態(VDD2)の信号電圧Aが入力されると、P型MOSトランジスタ90bはOFF状態となり、N型MOSトランジスタ90aはON状態となるため、出力ノードBはL状態(VSS1)となる。また、入力ノードAにL状態(VSS2)の信号電圧Aが入力されると、P型MOSトランジスタ90bはON状態となり、N型MOSトランジスタ90aはOFF状態となるため、出力ノードBはH状態(VDD1)となる。これにより、インバータ回路は正常に動作し、入力ノードAおよび出力ノードB間にて、電圧変換(VDD2→VDD1)が行われる。
【0017】
ところが、VDD1とVDD2との電位差が、図8のP型MOSトランジスタ90bの閾値電圧以上である場合、入力ノードAにH状態(VDD2)の信号電圧Aが入力されると、図8のインバータ回路のP型MOSトランジスタ90bおよびN型MOSトランジスタ90aの両方がON状態となる。これにより、電源電圧VDD1およびVSS1(アース)間に、貫通電流が発生し、P型MOSトランジスタ90bおよびN型MOSトランジスタ90aから成るCMOSトランジスタのインバータ回路は、信号電圧AがH状態では、貫通電流が常に流れることになり、低消費電力での駆動が満足できなくなる。
【0018】
したがって、図7および8に示す回路において、入力ノードAに電圧条件Aを満足する信号電圧A(H:VDD2、L:VSS2)が入力されて、出力ノードAより信号電圧B(H:VDD1、L:VSS1)が正常に出力されるには、図7に示すように電圧出力回路80が必要となる。
【0019】
また、近年、電源電圧の異なるICチップを組み合わせてシステム機器を構築する方式、および、動作電圧、機能等の異なる電圧変換回路ブロックを1チップ化する方式において、前述の電圧条件Aのような信号入力条件にて動作する回路は、益々、多用される傾向にあると考えられる。
【0020】
図7に示す電圧変換回路Aは、入力電圧と出力電圧との電圧変換を行う機能のみを持つ回路であるが、これ以外にインターフェイス回路は、スタンバイ(待機)機能を有する場合、1チップ化された機能の異なる電圧変換回路ブロック間に使用される場合等がある。図9は、スタンバイ(待機)機能を有する場合のインターフェイス回路である電圧変換回路Bの一例を示す回路図である。
【0021】
図9に示す電圧変換回路Bは、バッファ回路50、NOR回路60、インバータ回路70および電圧出力回路80を有している。この電圧変換回路Bは、電圧変換回路Bの入力端子であるNOR回路60のAD端子に入力される上記電圧条件Aを満足するAD(アドレス)信号(H状態:VDD2、L状態:VSS2)を、電圧変換回路Bの制御端子であるバッファ回路50のCEB端子に入力されるCEB信号に基づいて制御し、電圧変換回路Bの出力端子である電圧出力回路80のADOUTB端子から、AD信号が電圧変換されたADOUTB信号(H状態:VDD1、L状態:VSS1)を出力する。CEB信号は、電圧変換回路Bがスタンバイ状態であるか動作状態であるかを切り換える制御信号である。尚、インバータ回路70および電圧出力回路80は、回路構成が図7と同様の回路である。
【0022】
バッファ回路50は、CMOSトランジスタから成るインバータ回路が直列に2段接続されている。1段目のインバータ回路は、P型MOSトランジスタ50bおよびN型MOSトランジスタ50aから構成されている。P型MOSトランジスタ50bのドレイン端子およびゲート端子は、それぞれN型MOSトランジスタ50aのドレイン端子およびゲート端子に接続される。P型MOSトランジスタ50bおよびN型MOSトランジスタ50aの各ドレイン端子は、1段目のインバータ回路の出力端子であり、2段目のインバータ回路の入力端子に接続されている。P型MOSトランジスタ50bおよびN型MOSトランジスタ50aの各ゲート端子は、バッファ回路50の入力端子であり、スタンバイ状態と動作状態との切換信号であるCEB信号が入力されるCEB端子となる。P型MOSトランジスタ50bおよびN型MOSトランジスタ50aの各ソース端子は、それぞれ電源電圧VDD2およびVSS2=GND(アース)に接続される。
【0023】
2段目のインバータ回路も、P型MOSトランジスタ50dおよびN型MOSトランジスタ50cから構成されており、1段目のインバータ回路と同様に接続されている。P型MOSトランジスタ50dおよびN型MOSトランジスタ50cの各ゲート端子は、2段目のインバータ回路の入力端子であり、1段目のインバータ回路の出力端子と接続されている。P型MOSトランジスタ50dおよびN型MOSトランジスタ50cの各ドレイン端子は、バッファ回路50の出力端子であり、ノードAに接続されている。P型MOSトランジスタ50dおよびN型MOSトランジスタ50cの各ソース端子は、それぞれ電源電圧VDD2およびVSS2=GND(アース)にそれぞれ接続される。
【0024】
NOR回路60は、直列接続されたP型MOSトランジスタ60cおよび60d、および、並列接続されたN型MOSトランジスタ60aおよび60bを有している。P型MOSトランジスタ60dのソース端子およびドレイン端子は、それぞれ電源電圧VDD2およびP型MOSトランジスタ60cのソース端子にそれぞれ接続され、P型MOSトランジスタ60cのドレイン端子は、N型MOSトランジスタ60aおよび60bの各ドレイン端子とそれぞれ接続される。P型MOSトランジスタ60cのドレイン端子およびN型MOSトランジスタ60aおよび60bのドレイン端子は、NOR回路60の出力端子であり、ノードBに接続されている。N型MOSトランジスタ60aおよび60bの各ソース端子は、VSS2=GND(アース)に接続される。N型MOSトランジスタ60aのゲート端子は、ノードAを介してバッファ回路50の出力端子に接続されるとともに、P型MOSトランジスタ60cのゲート端子に接続される。N型MOSトランジスタ60bのゲート端子は、P型MOSトランジスタ60dのゲート端子に接続され、NOR回路60の入力端子であり、アドレス信号であるAD信号が入力されるAD端子となる。
【0025】
NOR回路60の出力端子は、ノードBを介してインバータ回路70の入力端子、および、電圧出力回路80のN型MOSトランジスタ80aのゲート端子に接続されている。
【0026】
インバータ回路70および電圧出力回路80は、図7に示す回路と同様の回路構成であり、インバータ回路70の出力端子が、ノードCを介して電圧出力回路80のN型MOSトランジスタ80bのゲート端子に接続されている。
【0027】
次に、図9に示す電圧変換回路Bの動作を説明する。電圧変換回路Bは、制御端子であるCEB端子より入力されるCEB信号がL状態の場合に動作状態、CEB信号がH状態の場合にスタンバイ状態となる。
【0028】
CEB信号がH状態(VDD2)の場合、バッファ回路50の入力端子には、H状態のCEB信号が入力され、バッファ回路50の出力端子からH状態の出力信号が出力される。このH状態の出力信号は、ノードAを介してNOR回路60のP型MOSトランジスタ60cおよびN型MOSトランジスタ60aのゲート端子に入力され、P型MOSトランジスタ60cはOFF状態となり、N型MOSトランジスタ60aはON状態となり、N型MOSトランジスタ60aのドレイン端子はL状態となる。
【0029】
この場合、NOR回路60のAD端子に入力されるAD信号がH状態またはL状態のどちらのでも、N型MOSトランジスタ60aのドレイン端子に接続されているNOR回路60の出力端子はL状態となるため、L状態の出力信号がノードBを介してインバータ回路70および電圧出力回路80に出力される。インバータ回路70および電圧回路80は、L状態の信号が入力されると、図7の電圧変換回路Aの動作にて説明したように、電圧出力回路80の出力端子であるADOUTB端子はL状態となる。
【0030】
これにより、電圧変換回路Bは、制御端子であるCEB端子に入力されるCEB信号がH状態であれば、入力端子であるAD端子に入力されるAD信号がH状態またはL状態の信号状態にかかわらず、出力端子であるADOUTB端子から出力されるADOUTB信号は、常に、L状態となり電圧変換回路Bのスタンバイ状態が保持される。
【0031】
次に、CEB信号がL状態(VSS2)の場合、バッファ回路50の入力端子には、L状態のCEB信号が入力され、バッファ回路50の出力端子からL状態の出力信号が出力される。このL状態の出力信号は、ノードAを介してNOR回路60のP型MOSトランジスタ60cおよびN型MOSトランジスタ60aのゲート端子に入力され、P型MOSトランジスタ60cは、ON状態となり、N型MOSトランジスタ60aはOFF状態となる。
【0032】
この場合、NOR回路60のAD端子に入力されるAD信号がH状態であれば、このAD信号がP型MOSトランジスタ60dおよびN型MOSトランジスタ60bのゲート端子に入力され、P型MOSトランジスタ60dはOFF状態となり、N型MOSトランジスタ60bのドレイン端子はL状態となる。N型MOSトランジスタ60bのドレイン端子がL状態となると、N型MOSトランジスタ60bのドレイン端子に接続されているNOR回路60の出力端子はL状態となるため、L状態の出力信号がノードBを介してインバータ回路70および電圧出力回路80に出力される。インバータ回路70および電圧出力回路80は、L状態の信号が入力されると、電圧出力回路80の出力端子であるADOUTB端子はL状態となる。
【0033】
また、NOR回路60のAD端子に入力されるAD信号がL状態であれば、P型MOSトランジスタ60dはON状態となり、N型MOSトランジスタ60bはOFF状態となる。この時、N型MOSトランジスタ60aおよびN型MOSトランジスタ60bのドレイン端子はH状態であり、P型MOSトランジスタ60cおよびP型MOSトランジスタ60dもON状態であるため、P型MOSトランジスタ60cおよびN型MOSトランジスタ60bのドレイン端子に接続されているNOR回路60の出力端子は、電源電圧VDD2は印加されH状態(VDD2)となり、H状態の出力信号がノードBを介してインバータ回路70および電圧出力回路80に出力される。インバータ回路70および電圧出力回路80は、H状態の信号が入力されると、図7の電圧変換回路Aの動作にて説明したように、電圧出力回路80の出力端子であるADOUTB端子はH状態となる。
【0034】
これにより、電圧変換回路Bは、制御端子であるCEB端子に入力されるCEB信号がL状態であれば、入力端子であるAD端子に入力されるAD信号のH状態またはL状態の信号状態に基づいて、出力端子であるADOUTB端子から出力されるADOUTB信号は、それぞれL状態またはH状態の信号状態となり、電圧変換回路Bの動作状態が保持される。
【0035】
図10は、図9に示す電圧変換回路Bのスタンバイ状態が解除された場合のCEB信号、AD信号、ADOUTB信号および各ノードA、B、C、Dにおける信号のタイミングチャートである。ここで、CEB、AD、ADOUTBおよびノードA、B、C、Dは、それぞれCEB信号、AD信号、ADOUTB信号およびノードA、B、C、Dにおける信号の信号波形を示す。
【0036】
図9の電圧変換回路Bにおいてスタンバイ状態が解除される場合、バッファ回路50に入力されるCEB信号がH状態(VDD2)からL状態(VSS2=GND)に変化するので、バッファ回路50の出力端子に接続されているノードAにおけるバッファ回路50の出力信号は、バッファ回路50内の遅延時間(2T)だけ遅れて、図10のノードAに示すH状態からL状態に変化する信号波形(H状態:VDD2、L状態:GND)になる。
【0037】
この場合、NOR回路60に入力されるAD信号は、図10のADに示すようにL状態(VSS2=GND)に固定されているとする。この時、図9に示すNOR回路60の出力端子に接続されているノードBにおけるNOR回路60の出力信号は、NOR回路60内の遅延時間(1T)だけ遅れて、図10のノードBに示すL状態からH状態に変化する信号波形(H状態:VDD2、L状態:GND)になる。
【0038】
インバータ回路70の出力端子に接続されているノードCにおけるインバータ回路70の出力信号は、インバーター回路70内の遅延時間(1T)だけ遅れて、図10のノードCに示すH状態からL状態に変化する信号波形(H状態:VDD2、L状態:GND)となる。
【0039】
N型MOSトランジスタ80aのドレイン端子に接続されているノードDにおける信号は、N型MOSトランジスタ80aのゲート端子に入力されるノードBの信号状態に基づいて変化し、図10のノードDに示すH状態からL状態に変化する信号波形(H状態:VDD1、L状態:GND)となる。
【0040】
電圧変換回路Bの出力端子であるADOUTB端子から出力されるADOUTB信号は、図10のノードBおよびノードCに示す信号波形のタイミングを受けて、図10のADOUTBに示すL状態からH状態に変化する信号波形(H状態:VDD1、L状態:GND)となる。
【0041】
図10に示すように、ノードCにおける信号は、ノードBにおける信号よりも1Tだけ遅延する。このため、図9の電圧出力回路80内の動作は、まず始めに図9に示すノードBの信号状態が、NOR回路60の出力信号に基づいて、L状態からH状態に変化することによって、N型MOSトランジスタ80aがOFF状態からON状態になる。N型MOSトランジスタ80aがON状態になると、N型MOSトランジスタ80aのドレイン端子がL状態になり、電圧出力回路80のノードDの信号状態がH状態(VDD1)からL状態(GND)に変化する。その後、図9に示すノードCの信号状態が、インバータ回路70の出力信号に基づいて、H状態からL状態に変化することによって、N型MOSトランジスタ80bがON状態からOFF状態になる。このN型MOSトランジスタ80bがON状態からOFF状態になる動作時に、上記ノードDの信号状態がH状態からL状態に変化することに伴うP型MOSトランジスタ80dがOFF状態からON状態へ変化し、電源電圧VDD1がN型MOSトランジスタ80bのドレイン端子に印加され、このドレイン端子に接続されたADOUTB端子から出力されるADOUTB信号がL状態(GND)からH状態(VDD1)に変化する。この場合、P型MOSトランジスタ80dがOFF状態からON状態になるタイミングと、N型MOSトランジスタ80bがON状態からOFF状態になるタイミングとは、ほぼ同じタイミングということになる。
【0042】
電圧出力回路80におけるADOUTB信号のL状態からH状態への変化は、図10に示すノードBの信号波形のL状態からH状態への変化点が起点になっているので、この起点からの経過時間を遅延時間(AT)とする。
【0043】
これにより、電圧変換回路Bのスタンバイ状態を解除した場合に、出力端子であるADOUTB端子からADOUTB信号が出力されるまでの遅延時間は、図10のADOUTBの信号波形に示すように、2T+ATとなる。この遅延時間は、CEB信号がH状態から(VDD2)/2の電圧値になる時間を起点とし、ADOUTB信号がL状態から(VDD1)/2の電圧値になる時間を終点とする。
【0044】
また、NOR回路60に入力されるAD信号が、H状態(VDD2)に固定されている場合は、ADOUTB信号は、常に、L状態となるので、この場合には、電圧変換回路Bのスタンバイ状態が解除されてから、出力端子であるADOUTB端子からADOUTB信号が出力されるまでの遅延時間は存在しない。
【0045】
したがって、図9に示す電圧変換回路Bおけるスタンバイ状態の解除時に、出力信号であるADOUTB信号が出力されるまでの遅延時間は、2T+ATが最大(ワーストケース)となる。
【0046】
次に、図9に示す電圧変換回路Bにおいて、スタンバイ状態を解除後、バッファ回路50に入力されるCEB信号がL状態を保持し、NOR回路60に入力されるAD信号がL状態からH状態に変化する場合を考える。
【0047】
図11は、電圧変換回路Bのスタンバイ状態の解除後、AD信号がL状態からH状態に変化した場合のADOUTB信号および各ノードA、B、C、Dのおける信号のタイミングチャートである。ここで、CEB、AD、ADOUTBおよびノードA、B、C、Dは、それぞれCEB信号、AD信号、ADOUTB信号およびノードA、B、C、Dにおける信号の信号波形を示す。
【0048】
CEB信号は、スタンバイ状態が解除されているので、図11のCEBに示すように、L状態(GND)に固定されている。
【0049】
ノードAにおける信号は、CEB信号がL状態(GND)であるので、L状態となり遅延時間は存在せず、図11のノードAに示すタイミングの信号波形(L状態:GND)になる。
【0050】
AD信号は、図11のADに示すL状態からH状態に変化する信号波形(H状態:VDD2、L状態:GND)になる。
【0051】
ノードBにおける信号は、AD信号が入力されるNOR回路60内の遅延時間(1T)だけ遅れて、図11のノードBに示すH状態からL状態に変化する信号波形(H状態:VDD2、L状態:GND)になる。
【0052】
ノードCにおける信号は、インバーター回路70内の遅延時間(1T)だけ遅れて、図11のノードCに示すL状態からH状態に変化する信号波形(H状態:VDD2、L状態:GND)になる。
【0053】
ノードDにおける信号は、N型MOSトランジスタ80aのスイッチングに基づいて変化し、図11のノードDに示すL状態からH状態に変化する信号波形(H状態:VDD1、L状態:GND)となる。
【0054】
ADOUTB信号は、図11のノードBおよびノードCに示す信号波形のタイミングを受けて、図11のADOUTBに示すH状態からL状態に変化する信号波形(H状態:VDD2、L状態:GND)となる。
【0055】
図11に示すように、ノードCにおける信号は、ノードBにおける信号よりも1Tだけ遅延する。このため、図9の電圧出力回路80内の動作は、まず始めに図9に示すノードBの信号状態が、NOR回路60の出力信号に基づいて、H状態からL状態に変化することによって、N型MOSトランジスタ80aがON状態からOFF状態になる。この時、電圧出力回路80のADOUTB端子から出力されるADOUTB信号は、H状態であるため、N型MOSトランジスタ80aおよびP型MOSトランジスタ80cがOFF状態であり、電圧出力回路80内のノードDの信号状態は、フローティング状態になる。ただし、ノードDには電流がどこからも供給されないので、ノードDの信号状態は、L状態を維持する。 その後、図9に示すノードCの信号状態が、インバータ回路70の出力信号に基づいて、L状態からH状態に変化することによって、N型MOSトランジスタ80bがOFF状態からON状態となり、ここで初めて、ADOUTB信号がH状態からL状態に変化する。ADOUTB信号がH状態からL状態に変化することによって、P型MOSトランジスタ80cがOFF状態からON状態に変化し、フローティング状態であったノードDの信号状態がL状態からH状態に変化する。ノードDの信号状態がL状態からH状態に変化することによって、P型MOSトランジスタ80dがON状態からOFF状態に変化し、ADOUTB信号のH状態からL状態への遷移が加速される。
【0056】
電圧出力回路80におけるADOUTB信号のH状態からL状態への変化は、図11に示すノードCの信号波形のL状態からH状態への変化点が起点になっているので、この起点からの経過時間を遅延時間(BT)とする。
【0057】
これにより、電圧変換回路Bのスタンバイ状態を解除後、入力端子であるAD端子から入力されるAD信号のみがL状態からH状態に変化した場合に、出力端子であるADOUTB端子からADOUTB信号が出力されるまでの遅延時間は、図11のADOUTBの信号波形に示すように、1T+BTとなる。この遅延時間は、ノードBの信号状態がH状態からL状態への変化点を起点とし、ADOUTB信号がH状態から(VDD1)/2の電圧値になる時間を終点とする。
【0058】
次に、図9に示す電圧変換回路Bにおいて、スタンバイ状態を解除後、バッファ回路50に入力されるCEB信号がL状態を保持し、NOR回路60に入力されるAD信号がH状態からL状態に変化する場合を考える。
【0059】
図12は、電圧変換回路Bのスタンバイ状態の解除後、AD信号がH状態からL状態に変化した場合のADOUTB信号および各ノードA、B、C、Dのおける信号のタイミングチャートである。ここで、CEB、AD、ADOUTBおよびノードA、B、C、Dは、それぞれCEB信号、AD信号、ADOUTB信号およびノードA、B、C、Dにおける信号の信号波形を示す。
【0060】
CEB信号は、スタンバイ状態が解除されているので、図12のCEBに示すように、L状態(GND)に固定されている。
【0061】
ノードAにおける信号は、CEB信号がL状態(GND)であるので、L状態となり遅延時間は存在せず、図12のノードAに示すタイミングの信号波形(L状態:GND)になる。
【0062】
AD信号は、図12のADに示すH状態からL状態に変化する信号波形(H状態:VDD2、L状態:GND)になる。
【0063】
ノードBにおける信号は、AD信号が入力されるNOR回路60内の遅延時間(1T)だけ遅れて、図12のノードBに示すL状態からH状態に変化する信号波形(H状態:VDD2、L状態:GND)になる。
【0064】
ノードCにおける信号は、インバーター回路70内の遅延時間(1T)だけ遅れて、図12のノードCに示すH状態からL状態に変化する信号波形(H状態:VDD2、L状態:GND)になる。
【0065】
ノードDにおける信号は、N型MOSトランジスタ80aのスイッチングに基づいて変化し、図12のノードDに示すH状態からL状態に変化する信号波形(H状態:VDD1、L状態:GND)となる。
【0066】
ADOUTB信号は、図12のノードBおよびノードCに示す信号波形のタイミングを受けて、図12のADOUTBに示すL状態からH状態に変化する信号波形(H状態:VDD1、L状態:GND)となる。
【0067】
図12に示すように、ノードCにおける信号は、ノードBにおける信号よりも1Tだけ遅延する。このため、図9の電圧出力回路80内の動作は、まず始めに図9に示すノードBの信号状態が、NOR回路60の出力信号に基づいて、L状態からH状態に変化することによって、N型MOSトランジスタ80aがOFF状態からON状態になる。N型MOSトランジスタ80aがON状態になると、N型MOSトランジスタ80aのドレイン端子がL状態になり、電圧出力回路80のノードDの信号状態がH状態(VDD1)からL状態(GND)に変化する。その後、図9に示すノードCの信号状態が、インバータ回路70の出力信号に基づいて、H状態からL状態に変化することによって、N型MOSトランジスタ80bがON状態からOFF状態になる。このN型MOSトランジスタ80bがON状態からOFF状態になる動作時に、上記ノードDの信号状態がH状態からL状態に変化することに伴うP型MOSトランジスタ80dがOFF状態からON状態へ変化し、電源電圧VDD1がN型MOSトランジスタ80bのドレイン端子に印加され、このドレイン端子に接続されたADOUTB端子から出力されるADOUTB信号がL状態(GND)からH状態(VDD1)に変化する。P型MOSトランジスタ80dがOFF状態からON状態になるタイミングと、N型MOSトランジスタ80bがON状態からOFF状態になるタイミングとは、図10に示すスタンバイ状態が解除された場合と同様に、ほぼ同じタイミングということになる。
【0068】
図12に示すように、ノードBの信号波形と、ノードCの信号波形との関係は、ノードBの信号波形がL状態からH状態に変化をし、この変化に基づいて、ノードCの信号波形がH状態からL状態に変化する。このように、図9に示す電圧出力回路80に対する信号の入力状態は、図10に示すスタンバイ状態が解除された場合と同様であるため、ADOUTB信号はL状態からH状態に変化するまでの遅延時間は、ATとなる。
【0069】
これにより、電圧変換回路Bのスタンバイ状態を解除後、入力端子であるAD端子から入力されるAD信号のみがH状態からL状態に変化した場合に、出力端子であるADOUTB端子からADOUTB信号が出力されるまでの遅延時間は、図12のADOUTBの信号波形に示すように、1T+ATとなる。この遅延時間は、ノードBの信号状態がL状態からH状態への変化点を起点とし、ADOUTB信号がL状態から(VDD1)/2の電圧値になる時間を終点とする。
【0070】
図10、11および12のADOUTBおよびノードDに示すADOUTB信号およびノードDの信号は、それぞれの電圧極性が反転している関係にある。図9に示す電圧出力回路80内のノードDにおける信号を、電圧変換回路Bの出力信号とした場合、図11および12に示すようにノードDからの信号が出力されるまでの遅延時間の差が大きくなる。このため、ノードDからの信号を電圧変換回路Bの出力信号とすることは好ましくない。これにより、電圧変換回路Bの出力信号は、スタンバイ状態の解除、スタンバイ状態解除後のAD信号のL状態からH状態およびH状態からL状態のそれぞれの動作における遅延時間の差が小さいADOUTB端子から出力されるADOUTB信号を用いる。
【0071】
【発明が解決しようとする課題】
図9に示す電圧変換回路Bでは、スタンバイ状態を解除する場合、および、スタンバイ状態解除後のアドレス信号であるAD信号のみがH状態、L状態に変化する場合でも、前述のように、電圧変換回路Bの出力信号に遅延時間が生じ、この遅延時間を短縮することが強く要求される。例えば、一般的な半導体記憶装置のように、アドレス信号を入力して出力信号としてデータを出力する場合、半導体記憶装置内のアクセスタイムを短縮することにより、高速にデータの読み出しが可能となる。
【0072】
しかしながら、図9に示す電圧変換回路Bでは、スタンバイ状態を解除するアクセス、および、スタンバイ状態解除後のアドレス信号のみがH状態またはL状態に変化するアクセスでも、電圧変換回路Bの出力信号に長い遅延時間が生じ、電圧変換回路Bを半導体記憶装置等の半導体装置に用いると、高速にデータの読み出しが行なえないおそれがある。
【0073】
本発明は、このような課題を解決するものであり、その目的は、入出力端子間における信号の遅延時間を短縮する電圧変換回路およびそれを用いた半導体装置を提供することにある。
【0074】
【課題を解決するための手段】
本発明の電圧変換回路は、入力信号電圧を所定の電圧に変換する電圧変換回路において、待機・動作制御信号を反転させた第1反転信号を出力する反転回路と、該待機・動作制御信号および該第1反転信号に基づいて、入力信号に応じた動作用信号または待機用信号を出力する論理回路と、該待機用信号の入力により電圧変換出力レベルを所定の電圧レベルに固定し、該動作用信号の入力により、該入力信号および該第1反転信号に基づいて、該入力信号電圧を所定の電圧に変換して出力する電圧出力回路と、を有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0075】
また、本発明の電圧変換回路は、入力信号電圧を所定の電圧に変換する電圧変換回路において、第1反転信号を出力する第1反転制御回路および該第1反転信号を反転させた待機・動作制御信号を出力する第2反転制御回路が設けられた制御回路と、該待機・動作制御信号および該第1反転信号に基づいて、入力信号に応じた動作用信号または待機用信号を出力する論理回路と、該待機用信号の入力により電圧変換出力レベルを所定の電圧レベルに固定し、該動作用信号の入力により、該入力信号および該第1反転信号に基づいて、該入力信号電圧を所定の電圧に変換して出力する電圧出力回路と、を有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0076】
また、好ましくは、本発明の電圧変換回路は、前記待機・動作制御信号を生成する制御回路をさらに有する。
【0077】
さらに、好ましくは、本発明の電圧変換回路において、前記論理回路は3値論理回路であり、該3値論理回路の出力端と電源との間にプルアップ回路が設けられ、該プルアップ回路は、前記第1反転信号により制御可能に構成されている。
【0078】
さらに、好ましくは、本発明の電圧変換回路において、前記3値論理回路は、P型MOSトランジスタおよびN型MOSトランジスタから成るCMOSインバータを有し、該P型MOSトランジスタのソース端子には、さらに他のP型MOSトランジスタのドレイン端子が接続され、該N型MOSトランジスタのソース端子には、さらに他のN型MOSトランジスタのドレイン端子が接続され、該他のP型MOSトランジスタのソース端子は電源電圧に接続され、該他のN型MOSトランジスタのソース端子は、アース(接地)に接続され、該他のN型MOSトランジスタのゲート端子には前記第1反転信号が入力され、該他のP型MOSトランジスタのゲート端子には、前記待機・動作制御信号が入力され、該CMOSインバータの該P型MOSトランジスタおよびN型MOSトランジスタの各ゲート端子には、前記入力信号が入力されるように構成されている。
【0079】
さらに、好ましくは、本発明の電圧変換回路において、前記電圧出力回路は、各ソース端子が電源に接続され並列に設けられた各P型MOSトランジスタを有し、一方の該P型MOSトランジスタのゲート端子は他方の該P型MOSトランジスタのドレイン端子に接続され、他方の該P型MOSトランジスタのゲート端子は一方の該P型MOSトランジスタのドレイン端子に接続され、一方の該P型MOSトランジスタのドレイン端子は第1N型MOSトランジスタおよび第2N型MOSトランジスタを介して接地され、他方の該P型MOSトランジスタのドレイン端子は、第3N型MOSトランジスタを介して接地されており、該第3N型MOSトランジスタのゲート端子には前記動作用信号または待機用信号が入力され、該第2N型MOSトランジスタのゲート端子には前記入力信号が入力され、該第1N型MOSトランジスタのゲート端子には前記第1反転信号が入力されるように構成されている。
【0080】
さらに、好ましくは、本発明の電圧変換回路は、前記電圧出力回路が少なくとも二つの出力端子を有しており、一方の該出力端子と他方の該出力端子とから互いに極性を反転した電圧変換出力信号が出力される。
【0081】
本発明の半導体装置は、請求項1〜7のいずれかに記載の電圧変換回路を集積したものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0082】
上記構成により、以下、その作用を説明する。
【0083】
本発明の電圧変換回路は、まず、入力信号であるAD(アドレス)信号が、電圧出力回路に入力される。次に、待機・動作制御信号が反転回路に入力され、反転回路から待機・動作制御信号を反転させた第1反転信号が出力されて、電圧出力回路に入力される。また、待機・動作制御信号および第1反転信号が入力信号とともに論理回路に入力され、論理回路から入力信号に応じた極性の動作用信号または待機用信号が出力されて電圧出力回路に入力される。
【0084】
このように、電圧出力回路は、電圧出力回路の出力側の所定の入力端子に入力信号、第1反転信号が入力され、電圧出力回路の入力側の所定に入力端子に動作用信号または待機用信号が入力され、動作用信号または待機用信号が入力されるよりも先に、入力信号および第1反転信号が入力されることによって、入力信号および第1反転信号の信号波形の変化を受けて、電圧変換回路の出力信号である電圧変換出力信号の信号波形が変化を開始するので、信号の遅延時間の短縮が実現できる。
【0085】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
【0086】
図1は、本発明の実施形態である電圧変換回路1の回路図である。
【0087】
図1に示す本発明の電圧変換回路1は、スタンバイ機能を備えており、制御回路であるバッファ回路10、反転回路であるインバータ回路15、出力状態がH状態、L状態、HIGHインピーダンスの3つの状態を取る3値論理回路であるトライステート回路20、入力信号電圧を所定の電圧に変換する電圧出力回路25およびプルアップ回路であるプルアップ用P型MOSトランジスタ30aを有する。
【0088】
本発明の電圧変換回路1は、電圧変換回路1の入力端子であるトライステート回路20のAD端子に入力される前述の電圧条件Aを満足するAD(アドレス)信号(H状態:VDD2、L状態:VSS2)を、電圧変換回路1の制御端子であるバッファ回路10のCEB端子に入力されるCEB信号に基づいて制御し、電圧変換回路1の出力端子である電圧出力回路25のADOUTB端子から、AD信号が電圧変換されたADOUTB信号(H状態:VDD1、L状態:VSS1)が最小の遅延時間にて出力される。CEB信号は、電圧変換回路1がスタンバイ状態であるか動作状態であるかを切り換える制御信号である。
【0089】
バッファ回路10は、CMOSトランジスタから成るインバータ回路が直列に2段接続されている。1段目のインバータ回路は、P型MOSトランジスタ10bおよびN型MOSトランジスタ10aから構成されている。P型MOSトランジスタ10bのドレイン端子およびゲート端子は、それぞれN型MOSトランジスタ10aのドレイン端子およびゲート端子にそれぞれ接続される。P型MOSトランジスタ10bおよびN型MOSトランジスタ10aの各ドレイン端子は、1段目のインバータ回路の出力端子であり、2段目のインバータ回路の入力端子に接続されている。P型MOSトランジスタ10bおよびN型MOSトランジスタ10aの各ゲート端子は、バッファ回路10の入力端子であり、スタンバイ状態と動作状態との切換信号であるCEB信号が入力されるCEB端子となる。P型MOSトランジスタ10bおよびN型MOSトランジスタ10aの各ソース端子は、それぞれ電源電圧VDD2およびVSS2=GND(アース)に接続される。
【0090】
2段目のインバータ回路も、P型MOSトランジスタ10dおよびN型MOSトランジスタ10cから構成されており、1段目のインバータ回路と同様に接続されている。P型MOSトランジスタ10dおよびN型MOSトランジスタ10cの各ゲート端子は、2段目のインバータ回路の入力端子であり、1段目のインバータ回路の出力端子と接続されている。P型MOSトランジスタ10dおよびN型MOSトランジスタ10cの各ドレイン端子は、バッファ回路10の出力端子であり、ノードAに接続されている。P型MOSトランジスタ10dおよびN型MOSトランジスタ10cの各ソース端子は、それぞれ電源電圧VDD2およびVSS2=GND(アース)にそれぞれ接続される。
【0091】
インバータ回路15は、P型MOSトランジスタ15bおよびN型MOSトランジスタ15aから構成されている。P型MOSトランジスタ15bのドレイン端子およびゲート端子は、それぞれN型MOSトランジスタ15aのドレイン端子およびゲート端子にそれぞれ接続される。P型MOSトランジスタ15bおよびN型MOSトランジスタ15aの各ドレイン端子は、インバータ回路15の出力端子となり、P型MOSトランジスタ15bおよびN型MOSトランジスタ15aの各ゲート端子は、インバータ回路15の入力端子となる。インバータ回路15の出力端子は、ノードCを介してトライステート回路20のN型MOSトランジスタ20aのゲート端子、プルアップ用P型MOSトランジスタ30aのゲート端子および電圧出力回路25のN型MOSトランジスタ25cのゲート端子に接続されている。インバータ回路15の入力端子は、ノードAを介してバッファ回路10の出力端子に接続されているとともに、トライステート回路20のP型MOSトランジスタ20dのゲート端子に接続される。P型MOSトランジスタ15bおよびN型MOSトランジスタ15aの各ソース端子は、それぞれ電源電圧VDD2およびVSS2(GND:アース)にそれぞれ接続される。
【0092】
トライステート回路20は、CMOSトランジスタを構成するP型MOSトランジスタ20cおよびN型MOSトランジスタ20b、および、P型MOSトランジスタ20cおよびN型MOSトランジスタ20bの各ソース端子にそれぞれ接続されたP型MOSトランジスタ20dおよびN型MOSトランジスタ20aを有している。
【0093】
P型MOSトランジスタ20cおよびN型MOSトランジスタ20bは、それぞれドレイン端子同士およびゲート端子同士が接続され、ドレイン端子側がトライステート回路20の出力端子、ゲート端子側がトライステート回路20の入力端子となる。トライステート回路20の出力端子は、ノードBを介してプルアップ用P型MOSトランジスタ30aのドレイン端子および電圧出力回路25のN型MOSトランジスタ25aの各ゲート端子に接続されている。トライステート回路20の入力端子は、アドレス信号であるAD信号が入力されるAD端子であり、電圧出力回路25のN型MOSトランジスタ25bのゲート端子に接続されている。
【0094】
P型MOSトランジスタ20cおよびN型MOSトランジスタ20bの各ソース端子は、それぞれP型MOSトランジスタ20dおよびN型MOSトランジスタ20aのドレイン端子にそれぞれ接続される。P型MOSトランジスタ20dのソース端子およびゲート端子は、それぞれ電源電圧VDD2およびインバータ回路15の入力端子にそれぞれ接続され、N型MOSトランジスタ20aのソース端子およびゲート端子は、それぞれVSS2(GND:アース)およびインバータ回路15の出力端子にそれぞれ接続される。
【0095】
ノードBを電源電圧VDD2にプルアップするプルアップ用P型MOSトランジスタ30aは、ソース端子が電源電圧VDD2に接続され、ドレイン端子およびゲート端子がそれぞれノードBおよびノードCにそれぞれ接続されている。
【0096】
電圧出力回路25は、P型MOSトランジスタ25dおよび25eが並列に接続されている。P型MOSトランジスタ25dおよび25eの各ソース端子は、それぞれ電源電圧VDD1に接続され、P型MOSトランジスタ25dおよび25eの各ドレイン端子は、それぞれN型MOSトランジスタ25aおよび25cのドレイン端子にそれぞれ接続されている。P型MOSトランジスタ25dおよび25eの各ゲート端子は、それぞれN型MOSトランジスタ25cおよび25aのドレイン端子にそれぞれ接続されている。N型MOSトランジスタ25cのソース端子は、N型MOSトランジスタ25bのドレイン端子に接続されている。P型MOSトランジスタ25eおよびN型MOSトランジスタ25cの各ドレイン端子は、電圧変換回路1の出力端子であるADOUTB端子となる。N型MOSトランジスタ25aおよび25bの各ソース端子は、それぞれVSS1(GND:アース)に接続される。N型MOSトランジスタ25aおよび25cの各ゲート端子は、それぞれノードBおよびノードCを介してトライステート回路20およびインバータ回路15の出力端子にそれぞれ接続され、N型MOSトランジスタ25bのゲート端子は、トライステート回路20の入力端子であるAD端子に接続される。
【0097】
次に、図1に示す本発明の電圧変換回路1の動作を説明する。電圧変換回路1は、制御端子であるCEB端子より入力されるCEB信号がL状態の場合に動作状態、CEB信号がH状態の場合にスタンバイ状態となる。
【0098】
CEB信号がH状態(VDD2)の場合、バッファ回路10の入力端子には、H状態のCEB信号が入力され、CMOSトランジスタが2段接続されたバッファ回路10の出力端子からH状態の出力信号(待機・動作制御信号)が出力される。このH状態の出力信号は、ノードAを介してインバータ回路15の入力端子、および、トライステート回路20ののP型MOSトランジスタ20dのゲート端子に入力される。このため、P型MOSトランジスタ20dは、OFF状態となる。また、H状態の信号が入力されたインバータ回路15の出力端子からは、L状態の出力信号(第1反転信号)が出力され、そのL状態の出力信号は、トライステート回路20のN型MOSトランジスタ20a、電圧出力回路25のN型MOSトランジスタ25cおよびプルアップ用P型MOSトランジスタ30aの各ゲート端子に入力され、N型MOSトランジスタ20aおよびN型MOSトランジスタ25cはOFF状態となり、プルアップ用P型MOSトランジスタ30aはON状態となり、ノードBをH状態に保持する。
【0099】
この場合、トライステート回路20のAD端子に入力されるAD信号がH状態またはL状態のどちらでも、P型MOSトランジスタ20dおよびN型MOSトランジスタ20aは、OFF状態であるので、P型MOSトランジスタ20cおよびN型MOSトランジスタ20bのドレイン端子に接続されているトライステート回路20の出力端子はHIGHインピーダンスとなる。このため、トライステート回路20の出力状態は、HIGHインピーダンスに固定される。ところが、ノードBは、P型MOSトランジスタ30aによりH状態に保持されているので、電圧出力回路25のN型MOSトランジスタ25aのゲート端子には、H状態の信号(待機用信号)が入力される。
【0100】
N型MOSトランジスタ25aのゲート端子がH状態になると、N型MOSトランジスタ25aはON状態となり、N型MOSトランジスタ25aのドレイン端子はL状態になる。この時、N型MOSトランジスタ25cのゲート端子には、インバータ回路15からのL状態の出力信号がノードCを介して入力され、N型MOSトランジスタ25bのゲート端子には、AD端子からH状態またはL状態のAD信号が入力される。このため、N型MOSトランジスタ25cは、OFF状態となり、N型MOSトランジスタ25bは、AD信号に基づいてON状態またはOFF状態となる。これにより、N型MOSトランジスタ25cのドレイン端子は、N型MOSトランジスタ25bのON状態またはOFF状態に影響を受けず、H状態を保持する。
【0101】
N型MOSトランジスタ25cのドレイン端子がH状態となるとP型MOSトランジスタ25dのゲート端子もH状態となり、P型MOSトランジスタ25dはOFF状態となる。このため、電圧出力回路25の電源電圧VDD1は、N型MOSトランジスタ25aのドレイン端子に印加されず、N型MOSトランジスタ25aのドレイン端子はL状態を保持する。
【0102】
N型MOSトランジスタ25aのドレイン端子がL状態であると、ノードDを介してP型MOSトランジスタ25eのゲート端子もL状態となり、P型MOSトランジスタ25eがON状態となる。これにより、電圧出力回路25の電源電圧VDD1は、N型MOSトランジスタ25cのドレイン端子に印加される。この時、N型MOSトランジスタ25cは、OFF状態であるので、N型MOSトランジスタ25cのドレイン端子に接続された電圧出力回路25のADOUTB端子よりH状態(VDD1)の信号が出力される。
【0103】
これにより、電圧変換回路1は、制御端子であるCEB端子に入力されるCEB信号がH状態であれば、入力端子であるAD端子に入力されるAD信号がH状態またはL状態の信号状態にかかわらず、出力端子であるADOUTB端子から出力されるADOUTB信号は、常に、H状態となり電圧変換回路1のスタンバイ状態が保持される。
【0104】
次に、CEB信号がL状態(VSS2)の場合、バッファ回路10の入力端子であるCEB端子には、L状態のCEB信号が入力され、バッファ回路10の出力端子からL状態の出力信号が出力される。このL状態の出力信号は、ノードAを介してインバータ回路15の入力端子およびトライステート回路20のP型MOSトランジスタ20dのゲート端子に入力される。この時、インバータ回路15の出力端子からは、H状態の出力信号が出力され、このH状態の出力信号は、ノードCを介してトライステート回路20のN型MOSトランジスタ20a、電圧出力回路25のN型MOSトランジスタ25cおよびプルアップ用P型MOSトランジスタ30aの各ゲート端子に入力され、N型MOSトランジスタ20aおよびN型MOSトランジスタ25cはON状態となり、プルアップ用P型MOSトランジスタ30aはOFF状態となる。
【0105】
また、L状態の信号がゲート端子に入力されたP型MOSトランジスタ20dは、ON状態となる。このため、トライステート回路20のN型MOSトランジスタ20aおよびP型MOSトランジスタ20dのどちらもON状態となり、トライステート回路20は、入力端子であるAD端子に入力されるH状態またはL状態のAD信号に基づいてノードBに出力信号(動作用信号)を出力する。
【0106】
この場合、トライステート回路20のAD端子に入力されるAD信号がH状態であれば、H状態のAD信号がP型MOSトランジスタ20cおよびN型MOSトランジスタ20bのゲート端子、および、電圧出力回路25のN型MOSトランジスタ25bのゲート端子に入力される。P型MOSトランジスタ20dおよびN型MOSトランジスタ20aは、どちらもON状態となるので、P型MOSトランジスタ20cおよびN型MOSトランジスタ20bは、CMOSトランジスタとして動作し、N型MOSトランジスタ25bもON状態となる。このため、P型MOSトランジスタ20cおよびN型MOSトランジスタ20bのドレイン端子に接続されているトライステート回路20の出力端子からは、L状態の出力信号が出力される。このL状態の出力信号は、ノードBを介して電圧出力回路25のN型MOSトランジスタ25aのゲート端子に入力される。
【0107】
N型MOSトランジスタ25aのゲート端子がL状態になると、N型MOSトランジスタ25aはOFF状態となり、N型MOSトランジスタ25aのドレイン端子はH状態になる。この時、N型MOSトランジスタ25cのゲート端子には、インバータ回路15からのH状態の出力信号がノードCを介して入力される。このため、N型MOSトランジスタ25cおよびN型MOSトランジスタ25bは、共にON状態となり、N型MOSトランジスタ25cのドレイン端子はL状態となる。
【0108】
N型MOSトランジスタ25cのドレイン端子がL状態となるとP型MOSトランジスタ25dのゲート端子もL状態となり、P型MOSトランジスタ25dはON状態となる。このため、電圧出力回路25の電源電圧VDD1が、N型MOSトランジスタ25aのドレイン端子に印加され、ノードDがH状態に保持される。N型MOSトランジスタ25aのドレイン端子がH状態となると、ノードDを介してP型MOSトランジスタ25eのゲート端子もH状態となり、P型MOSトランジスタ25eはOFF状態となる。このため、電圧出力回路25の電源電圧VDD1は、N型MOSトランジスタ25cのドレイン端子に印加されず、N型MOSトランジスタ25cのドレイン端子はL状態を保持され、N型MOSトランジスタ25cのドレイン端子に接続された電圧出力回路25のADOUTB端子よりL状態(VSS1)の信号が出力される。
【0109】
また、CEB信号がL状態(VSS2)において、トライステート回路20のAD端子に入力されるAD信号がL状態であれば、L状態のAD信号がP型MOSトランジスタ20cおよびN型MOSトランジスタ20bのゲート端子、および、電圧出力回路25のN型MOSトランジスタ25bのゲート端子に入力される。P型MOSトランジスタ20dおよびN型MOSトランジスタ20aは、どちらもON状態であるので、P型MOSトランジスタ20cおよびN型MOSトランジスタ20bは、CMOSトランジスタとして動作し、N型MOSトランジスタ25bは、OFF状態となる。このため、P型MOSトランジスタ20cおよびN型MOSトランジスタ20bのドレイン端子に接続されているトライステート回路20の出力端子からは、H状態の出力信号が出力される。このH状態の出力信号は、ノードBを介して電圧出力回路25のN型MOSトランジスタ25aのゲート端子に入力される。
【0110】
N型MOSトランジスタ25aのゲート端子がH状態になると、N型MOSトランジスタ25aはON状態となり、N型MOSトランジスタ25aのドレイン端子はL状態になる。この時、N型MOSトランジスタ25cのゲート端子には、インバータ回路15からのH状態の出力信号がノードCを介して入力される。このため、N型MOSトランジスタ25cは、ON状態となるが、N型MOSトランジスタ25bは、OFF状態となり、N型MOSトランジスタ25cのドレイン端子は、N型MOSトランジスタ25bのドレイン端子のH状態と同電位になる。
【0111】
N型MOSトランジスタ25cのドレイン端子がH状態になるとP型MOSトランジスタ25dのゲート端子もH状態となり、P型MOSトランジスタ25dはOFF状態となる。このため、電圧出力回路25の電源電圧VDD1は、N型MOSトランジスタ25aのドレイン端子に印加されず、N型MOSトランジスタ25aのドレイン端子のL状態が保持される。N型MOSトランジスタ25aのドレイン端子がL状態であると、ノードDを介してP型MOSトランジスタ25eのゲート端子もL状態となり、P型MOSトランジスタ25eはON状態となる。このため、電圧出力回路25の電源電圧VDD1は、N型MOSトランジスタ25cのドレイン端子に印加され、N型MOSトランジスタ25cのドレイン端子に接続された電圧出力回路25のADOUTB端子よりH状態(VDD1)の信号が出力される。
【0112】
これにより、電圧変換回路1は、制御端子であるCEB端子に入力されるCEB信号がL状態であれば、入力端子であるAD端子に入力されるAD信号がH状態またはL状態の信号状態に基づいて、出力端子であるADOUTB端子から出力されるADOUTB信号は、それぞれL状態またはH状態となり電圧変換回路1の動作状態が保持される。
【0113】
図2は、図1に示す電圧変換回路1のスタンバイ状態が解除された場合のCEB信号、AD信号、ADOUTB信号および各ノードA、B、C、Dにおける信号のタイミングチャートである。ここで、CEB、AD、ADOUTBおよびノードA、B、C、Dは、それぞれCEB信号、AD信号、ADOUTB信号およびノードA、B、C、Dにおける信号の信号波形を示し、ノードAにおける信号は待機・動作制御信号、ノードBにおける信号は待機用信号または動作用信号、ノードCにおける信号は第1反転信号、ADOUTB信号は電圧変換出力信号である。
【0114】
図1の電圧変換回路1においてスタンバイ状態が解除される場合、バッファ回路10に入力されるCEB信号がH状態(VDD2)からL状態(VSS2=GND)に変化するので、バッファ回路10の出力端子に接続されているノードAにおけるバッファ回路10の出力信号は、バッファ回路10内の遅延時間(2T)だけ遅れて、図1のノードAに示すH状態からL状態に変化する信号波形(H状態:VDD2、L状態:GND)になる。
【0115】
この場合、トライステート回路20に入力されるAD信号は、図2のADに示すようにH状態(VDD2)に固定されているとする。
【0116】
この時、図1に示すノードAの信号が入力されるインバータ回路15の出力端子に接続されているノードCにおける出力信号は、インバーター回路15内の遅延時間(1T)だけ遅れて、図2のノードCに示すL状態からH状態に変化する信号波形(H状態:VDD2、L状態:GND)となる。
【0117】
ノードCの信号波形がL状態からH状態への変化を受けて、図1に示すトライステート回路20の出力端子に接続されているノードBにおける出力信号は、ノードCの信号よりトライステート回路20内の遅延時間(1T)だけ遅れて、図2のノードBに示すH状態からL状態に変化する信号波形(H状態:VDD2、L状態:GND)になる。
【0118】
N型MOSトランジスタ25aのドレイン端子に接続されているノードDにおける信号は、ノードBの信号波形がH状態からL状態への変化を受けて、図2のノードDに示すL状態からH状態に変化する信号波形(H状態:VDD1、L状態:GND)となる。
【0119】
電圧変換回路1の出力端子であるADOUTB端子から出力されるADOUTB信号は、図2のノードBおよびノードCに示す信号波形のタイミングを受けて、図2のADOUTBに示すH状態からL状態に変化する信号波形(H状態:VDD1、L状態:GND)となる。
【0120】
図2に示すように、ノードBにおける信号は、ノードCにおける信号よりも1Tだけ遅延する。図1の電圧出力回路25内の動作は、まず始めに、H状態のAD信号がN型MOSトランジスタ25bのゲート端子に入力され、N型MOSトランジスタ25bはON状態となる。次に、ノードCの信号状態が、インバータ回路15の出力信号に基づいて、L状態からH状態に変化することによって、N型MOSトランジスタ25cがOFF状態からON状態になり、P型MOSトランジスタ30aがON状態からOFF状態になる。P型MOSトランジスタ30aは、OFF状態となりトライステート回路20の出力信号であるノードBにおける信号の変化に影響しない。N型MOSトランジスタ25bおよびN型MOSトランジスタ25cがON状態になると、N型MOSトランジスタ25bおよびN型MOSトランジスタ25cのドレイン端子がH状態からL状態に変化し、電圧出力回路25のADOUTB端子から出力されるADOUTB信号もH状態(VDD1)からL状態(GND)に変化し始める。そうすると、P型MOSトランジスタ25dがOFF状態からON状態に変化する。その変化中に、トライステート回路20の出力信号であるノードBにおける信号は、H状態からL状態に変化し、これに伴ないN型MOSトランジスタ25aがON状態からOFF状態に変化し、N型MOSトランジスタ25aのドレイン端子に接続されているノードDの信号状態がL状態からH状態に変化する。この結果、ノードDのH状態の信号がP型MOSトランジスタ25eのゲート端子に入力され、P型MOSトランジスタ25eは、ON状態からOFF状態に変化し、電源電圧VDD1およびGND(VSS1)間のP型MOSトランジスタ25e、N型MOSトランジスタ25cおよびN型MOSトランジスタ25bを流れる貫通電流は、無くなる。
【0121】
このように、電圧出力回路25におけるADOUTB信号のH状態からL状態への変化は、ノードBにおける信号の遅延時間に関係なく、図2に示すノードCの信号波形のL状態からH状態への変化点が起点になっているので、この起点からの経過時間を遅延時間(CT)とする。
【0122】
これにより、電圧変換回路1のスタンバイ状態を解除した場合に、出力端子であるADOUTB端子からADOUTB信号が出力されるまでの遅延時間は、図2のADOUTBの信号波形に示すように、2T+CTとなる。この遅延時間は、
CEB信号がH状態から(VDD2)/2の電圧値になる時間を起点とし、ADOUTB信号がH状態から(VDD1)/2の電圧値になる時間を終点とする。
【0123】
また、トライステート回路20に入力されるAD信号が、L状態(VSS2)に固定されている場合は、ADOUTB信号は、常に、H状態となるので、この場合には、電圧変換回路1のスタンバイ状態が解除されてから、出力端子であるADOUTB端子からADOUTB信号が出力されるまでの遅延時間は存在しない。
【0124】
したがって、図1に示す電圧変換回路1おけるスタンバイ状態の解除時に、出力信号であるADOUTB信号が出力されるまでの遅延時間は、2T+CTが最大(ワーストケース)となる。
【0125】
本発明の電圧変換回路1および従来例である図9に示す電圧変換回路Bのスタンバイ状態を解除した場合の電圧出力回路25および80におけるADOUTB信号の電圧変化が生じるまでのそれぞれの遅延時間CTおよび遅延時間ATを、図2および図10のタイミングチャートを用いて比較すると、以下の改善が図れる。従来例における遅延時間ATは、図10に示すノードBの信号波形の変化を受けて、ノードDの信号波形が変化し、さらに、そのノードDの信号波形の変化を受けて、ADOUTBの信号波形が変化するまでの時間である。一方、本発明における遅延時間CTは、図2に示すノードCの信号波形の変化を受けて、ADOUTB信号波形が変化するまでの時間である。
【0126】
この結果、遅延時間CTは、ノードC→ADOUTBに対する信号変化の時間となり、遅延時間ATのようなノードB→ノードD→ADOUTBに対する信号変化の時間に対して、明確に時間短縮が図れる。
【0127】
次に、図1に示す電圧変換回路1において、スタンバイ状態を解除後、バッファ回路50に入力されるCEB信号がL状態を保持し、トライステート回路20に入力されるAD信号がL状態からH状態に変化する場合を考える。
【0128】
図3は、本発明の電圧変換回路1のスタンバイ状態の解除後、AD信号がL状態からH状態に変化した場合のADOUTB信号および各ノードA、B、C、Dのおける信号のタイミングチャートである。ここで、CEB、AD、ADOUTBおよびノードA、B、C、Dは、それぞれCEB信号、AD信号、ADOUTB信号およびノードA、B、C、Dにおける信号の信号波形を示す。
【0129】
CEB信号は、スタンバイ状態が解除されているので、図3のCEBに示すように、L状態(GND)に固定されている。
【0130】
ノードAにおける信号は、CEB信号がL状態(GND)であるので、L状態となり遅延時間は存在せず、図3のノードAに示すL状態の信号波形(L状態:GND)になる。
【0131】
AD信号は、図3のADに示すL状態からH状態に変化する信号波形(H状態:VDD2、L状態:GND)になる。
【0132】
ノードBにおける信号は、AD信号が入力されるトライステート回路20内の遅延時間(1T)だけ遅れて、図3のノードBに示すH状態からL状態に変化する信号波形(H状態:VDD2、L状態:GND)になる。
【0133】
ノードCにおける信号は、インバーター回路15の入力信号であるノードAの信号がL状態であるので、H状態となり遅延時間は存在せず、図3のノードCに示すH状態の信号波形(H状態:VDD2)になる。
【0134】
N型MOSトランジスタ25aのドレイン端子に接続されているノードDにおける信号は、ノードBの信号波形がH状態からL状態への変化を受けて、図3のノードDに示すL状態からH状態に変化する信号波形(H状態:VDD1、L状態:GND)となる。
【0135】
ADOUTB信号は、図3のノードBおよびノードCに示す信号波形のタイミングを受けて、図3のADOUTBに示すH状態からL状態に変化する信号波形(H状態:VDD2、L状態:GND)となる。
【0136】
図3に示すように、ノードCにおける信号は、H状態となり遅延時間が存在しない。図1の電圧出力回路25内の動作は、まずL状態からH状態に変化するAD信号がN型MOSトランジスタ25bのゲート端子に入力され、N型MOSトランジスタ25bはOFF状態からON状態となる。次に、H状態のノードCにおける信号によって、N型MOSトランジスタ25cおよびP型MOSトランジスタ30aがそれぞれON状態およびOFF状態となる。P型MOSトランジスタ30aは、OFF状態であるので、トライステート回路20の出力信号であるノードBにおける信号の変化に影響しない。N型MOSトランジスタ25bおよびN型MOSトランジスタ25cがON状態になると、N型MOSトランジスタ25bおよびN型MOSトランジスタ25cのドレイン端子がH状態からL状態に変化し、電圧出力回路25のADOUTB端子から出力されるADOUTB信号もH状態(VDD1)からL状態(GND)に変化し始める。そうすると、P型MOSトランジスタ25dがOFF状態からON状態に変化する。その変化中に、L状態からH状態に変化するAD信号が入力されるトライステート回路20の出力信号であるノードBにおける信号は、H状態からL状態に変化し、これに伴ないN型MOSトランジスタ25aがON状態からOFF状態に変化し、N型MOSトランジスタ25aのドレイン端子に接続されているノードDの信号状態がL状態からH状態に変化する。その後、前述の電圧変換回路1のスタンバイ状態が解除される場合と同様の動作となる。
【0137】
このように、電圧出力回路25におけるADOUTB信号のH状態からL状態への変化は、図3に示すADの信号波形のL状態からH状態への変化点が起点になっているので、この起点からの経過時間を遅延時間(CT)とする。
【0138】
これにより、電圧変換回路1のスタンバイ状態を解除後、入力端子であるAD端子から入力されるAD信号がL状態からH状態に変化した場合に、出力端子であるADOUTB端子からADOUTB信号が出力されるまでの遅延時間は、上記ADの信号波形のL状態からH状態への変化点が起点になるため、図3のADOUTBの信号波形に示すように、CTとなる。この遅延時間は、ADの信号波形のL状態からH状態への変化点を起点とし、ADOUTB信号がH状態から(VDD1)/2の電圧値になる時間を終点とする。
【0139】
本発明の電圧変換回路1および従来例である図9に示す電圧変換回路Bのスタンバイ状態を解除後、トライステート回路20に入力されるAD信号がL状態からH状態に変化する場合の電圧出力回路25および80におけるADOUTB信号の電圧変化が生じるまでのそれぞれの遅延時間CTおよび遅延時間1T+BTを、図3および図11のタイミングチャートを用いて比較すると、以下の改善が図れる。従来例における遅延時間ATは、図11に示すようにAD信号が入力された後に、ノードCの信号波形の変化を受けて、ADOUTBの信号波形が変化するまでの時間である。一方、本発明における遅延時間CTは、図3に示す入力信号であるADの信号波形の変化を受けて、直ちにADOUTB信号波形が変化するまでの時間である。
【0140】
この結果、遅延時間CTは、AD→ADOUTBに対する信号変化の時間となり、遅延時間1T+BTのようなAD→ノードC→ADOUTBに対する信号変化の時間に対して、明確に時間短縮が図れる。
【0141】
次に、図1に示す電圧変換回路1において、スタンバイ状態を解除後、バッファ回路50に入力されるCEB信号がL状態を保持し、トライステート回路20に入力されるAD信号がH状態からL状態に変化する場合を考える。
【0142】
図4は、本発明の電圧変換回路1のスタンバイ状態の解除後、AD信号がH状態からL状態に変化した場合のADOUTB信号および各ノードA、B、C、Dのおける信号のタイミングチャートである。ここで、CEB、AD、ADOUTBおよびノードA、B、C、Dは、それぞれCEB信号、AD信号、ADOUTB信号およびノードA、B、C、Dにおける信号の信号波形を示す。
【0143】
CEB信号は、スタンバイ状態が解除されているので、図11のCEBに示すように、L状態(GND)に固定されている。
【0144】
ノードAにおける信号は、CEB信号がL状態(GND)であるので、L状態となり遅延時間は存在せず、図4のノードAに示すL状態の信号波形(L状態:GND)になる。
【0145】
AD信号は、図4のADに示すH状態からL状態に変化する信号波形(H状態:VDD2、L状態:GND)になる。
【0146】
ノードBにおける信号は、AD信号が入力されるトライステート回路20内の遅延時間(1T)だけ遅れて、図4のノードBに示すL状態からH状態に変化する信号波形(H状態:VDD2、L状態:GND)になる。
【0147】
ノードCにおける信号は、インバーター回路15の入力信号であるノードAの信号がL状態であるので、H状態となり遅延時間は存在せず、図4のノードCに示すH状態の信号波形(H状態:VDD2)になる。
【0148】
N型MOSトランジスタ25aのドレイン端子に接続されているノードDにおける信号は、ノードBの信号波形がL状態からH状態への変化を受けて、図4のノードDに示すH状態からL状態に変化する信号波形(H状態:VDD1、L状態:GND)となる。
【0149】
ADOUTB信号は、図4のノードBおよびノードCに示す信号波形のタイミングを受けて、図4のADOUTBに示すL状態からH状態に変化する信号波形(H状態:VDD2、L状態:GND)となる。
【0150】
図4に示すように、ノードCにおける信号は、H状態を保持し、遅延時間が存在しない。図1の電圧出力回路25内の動作は、まずH状態からL状態に変化するAD信号がN型MOSトランジスタ25bのゲート端子に入力され、N型MOSトランジスタ25bはON状態からOFF状態になる。次に、H状態のノードCにおける信号によって、N型MOSトランジスタ25cおよびP型MOSトランジスタ30aがそれぞれON状態およびOFF状態となる。P型MOSトランジスタ30aは、OFF状態であるので、トライステート回路20の出力信号であるノードBにおける信号の変化に影響しない。
【0151】
AD信号がH状態からL状態に変化すると、AD信号が入力されるトライステート回路20の出力信号であるノードBにおける信号は、L状態からH状態に変化し、これに伴ないN型MOSトランジスタ25aがOFF状態からON状態に変化し、N型MOSトランジスタ25aのドレイン端子に接続されているノードDの信号状態がH状態からL状態に変化する。また、N型MOSトランジスタ25cのドレイン端子は、N型MOSトランジスタ25bのドレイン端子と同電位になる。
【0152】
ノードDの信号状態がL状態になると、P型MOSトランジスタ25eがON状態となり、電源電圧VDD1がN型MOSトランジスタ25cのドレイン端子に印加され、ADOUTB端子から出力されるADOUTB信号もL状態(GND)からH状態(VDD1)に変化し始める。そうすると、P型MOSトランジスタ25dがON状態からOFF状態に変化する。
【0153】
このように、電圧出力回路25におけるADOUTB信号のL状態からH状態への変化は、図4に示すADの信号波形がH状態からL状態になった時間を起点としているので、この起点からの経過時間を遅延時間(DT)とする。
【0154】
これにより、電圧変換回路1のスタンバイ状態を解除後、入力端子であるAD端子から入力されるAD信号がH状態からL状態に変化した場合に、出力端子であるADOUTB端子からADOUTB信号が出力されるまでの遅延時間は、図4のADOUTBの信号波形に示すように、1T+DTとなる。この遅延時間は、AD信号がH状態から(VDD2)/2の電圧値になる時間を起点とし、ADOUTB信号がL状態(GND)から(VDD1)/2の電圧値になる時間を終点とする。
【0155】
本発明の電圧変換回路1および従来例である図9に示す電圧変換回路Bのスタンバイ状態を解除後、トライステート回路20に入力されるAD信号がH状態からL状態に変化する場合の電圧出力回路25および80におけるADOUTB信号の電圧変化が生じるまでのそれぞれの遅延時間1T+DTおよび遅延時間1T+ATを、図4および図12のタイミングチャートを用いて比較すると、以下の改善が図れる。従来例における遅延時間ATは、図12に示すようにAD信号が入力された後に、ノードCの信号波形の変化を受けて、ADOUTBの信号波形が変化するまでの時間である。一方、本発明における遅延時間1T+DTは、図4に示す入力信号であるADの信号波形の変化を受けて、N型MOSトランジスタ25bが完全にOFF状態となり、その後、ADOUTB信号波形が変化するまでの時間である。このため、
この結果、遅延時間1T+DTは、AD→ADOUTBに対する信号変化の時間となり、遅延時間1T+ATのようなAD→ノードC→ADOUTBに対する信号変化の時間に対して、明確に時間短縮が図れる。
【0156】
このような構成により、図1に示す本発明の電圧変換回路1は、図9に示す従来の電圧変換回路Bと比較して、入力信号が出力信号として出力されるまでの遅延時間が短縮され、信号伝送におけるアクセスの高速化が図れる。
【0157】
尚、実際の電圧変換回路内において、入力信号が出力信号として出力されるまでの遅延時間は、トランジスタのサイズ、回路素子と回路素子との接続によって生じる配線等によって決定されるが、本発明の実施形態の内容により、本質的に本発明の図1の電圧変換回路1は、従来例の図9の電圧変換回路Bと比較して、遅延時間が短縮できる。
【0158】
図5は、本発明の他の実施形態である電圧変換回路2の回路図である。図5の電圧変換回路図2は、図1の電圧変換回路1のインバータ回路15が設けられていない以外、図1の電圧変換回路1と同様の構成である。
【0159】
図5の電圧変換回路2は、バッファ回路10のP型MOSトランジスタ10bおよびN型MOSタランジスタ10aから構成された1段目のインバータ回路の出力端子とノードCとが接続されている。バッファ回路10の1段目のインバータ回路は、電圧変換回路2において、図1の電圧変換回路1のインバータ回路15と同様の作用を有し、バッファ回路10の1段目のインバータ回路の出力信号は、ノードCを介してトライステート回路20のN型MOSトランジスタ20aのゲート端子、プルアップ用P型MOSトランジスタ30aのゲート端子および電圧出力回路25のN型MOSトランジスタ25cのゲート端子に供給される。
【0160】
このような構成により、図5の電圧変換回路2は、図1の電圧変換回路1と同様の効果が得られ、回路規模の設定および配線の設計によっては、図1の電圧変換回路1より、さらに、入力信号が出力信号として出力されるまでの遅延時間が短縮され、信号伝送におけるアクセスの高速化が図れる。
【0161】
図6は、本発明の電圧変換回路1および2の電圧出力回路25のADOUTB端子、および、ノードD側のP型MOSトランジスタ25dおよびN型MOSトランジスタ25aのドレイン端子に、それぞれインバータ回路が接続された回路図である。2つのインバータ回路は、反転電圧を調整することによって、それぞれ極性の異なる信号を出力する。
【0162】
電圧出力回路25のADOUTB端子に接続されているインバータ回路は、P型MOSトランジスタ35bおよびN型MOSトランジスタ35aから構成されており、ノードD側のP型MOSトランジスタ25dおよびN型MOSトランジスタ25aのドレイン端子に接続されているインバータ回路は、P型MOSトランジスタ35dおよびN型MOSトランジスタ35cから構成されている。
【0163】
これにより、図6に示す電圧出力回路25を備えた電圧変換回路1および2は、2つの出力端子を有し、2つの極性の異なる出力信号を同時に出力することが可能となる。この結果、電圧変換回路1および2は、入力信号を複数の回路ブロックに出力でき、多機能化が図れる。
【0164】
また、このような本発明の電圧変換回路1および2が複数のLSI等の回路ブロック間に設けられることによって、多機能化された半導体装置が得られる。
【0165】
【発明の効果】
本発明の電圧変換回路は、入力信号と、待機・動作制御信号を反転させた第1反転信号と、待機・動作制御信号および第1反転信号に基づいて入力信号に応じて生成された動作用信号または待機用信号とが入力される電圧出力回路において、入力信号および第1反転信号が動作用信号または待機用信号よりも先に電圧出力回路に入力されるために、入力信号および第1反転信号に基づいて、入力信号電圧を所定の電圧に変換して出力することができ、これにより、入出力端子間における信号の遅延時間が短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である電圧変換回路の回路図である。
【図2】図1に示す電圧変換回路のスタンバイ状態が解除された場合の各信号のタイミングチャートである。
【図3】図1に示す電圧変換回路のスタンバイ状態の解除後、入力信号がL状態からH状態に変化する場合の各信号のタイミングチャートである。
【図4】図1に示す電圧変換回路のスタンバイ状態の解除後、入力信号がH状態からL状態に変化する場合の各信号のタイミングチャートである。
【図5】本発明の他の実施形態である電圧変換回路の回路図である。
【図6】図1および5に示す電圧変換回路の出力端子が2つの場合の回路図である。
【図7】従来の電圧変換回路の回路図である。
【図8】インバータ回路の回路図である。
【図9】従来の他の例である電圧変換回路の回路図である。
【図10】図9に示す電圧変換回路のスタンバイ状態が解除された場合の各信号のタイミングチャートである。
【図11】図9に示す電圧変換回路のスタンバイ状態の解除後、入力信号がL状態からH状態に変化する場合の各信号のタイミングチャートである。
【図12】図9に示す電圧変換回路のスタンバイ状態の解除後、入力信号がH状態からL状態に変化する場合の各信号のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 電圧変換回路
2 電圧変換回路
10 バッファ回路
10a N型MOSトランジスタ
10b P型MOSトランジスタ
10c N型MOSトランジスタ
10d P型MOSトランジスタ
15 インバータ回路
15a N型MOSトランジスタ
15b P型MOSトランジスタ
20 トライステート回路
20a N型MOSトランジスタ
20b N型MOSトランジスタ
20c P型MOSトランジスタ
20d P型MOSトランジスタ
25 電圧出力回路
25a N型MOSトランジスタ
25b N型MOSトランジスタ
25c N型MOSトランジスタ
25d P型MOSトランジスタ
25e P型MOSトランジスタ
30a プッシュプル用P型MOSトランジスタ
35a N型MOSトランジスタ
35b P型MOSトランジスタ
35c N型MOSトランジスタ
35d P型MOSトランジスタ

Claims (7)

  1. 第1入力基準電圧および第1入力信号電圧を、第2基準電圧および第2信号電圧に変換する電圧変換回路において、
    待機指示に基づいて待機制御信号を出力し、動作指示に基づいて動作制御信号を出力する制御回路と、
    該制御回路からの出力信号を反転させた第1反転信号を出力する反転回路と、
    前記待機制御信号および前記第1反転信号が入力されると待機用信号を出力し、前記動作制御信号および前記第1反転信号が入力されると、選択的に入力される前記第1入力基準電圧および前記第1入力信号電圧にそれぞれ対応した基準用信号および動作用信号を出力する3値論理回路と、
    前記待機用信号および前記第1反転信号が入力された場合には出力レベルを前記第2基準電圧および前記第2信号電圧のいずれか一方に固定し、前記動作用信号および前記第1反転信号が入力された場合には、前記第1入力基準電圧の入力により前記第2基準電圧および前記第2信号電圧のいずれか一方を出力し、前記第1入力信号電圧の入力により前記第2基準電圧および前記第2信号電圧の他方を出力する電圧出力回路と、
    を有する電圧変換回路。
  2. 第1基準入力電圧および第1入力信号電圧を、第2基準電圧および第2信号電圧に変換する電圧変換回路において、
    待機指示および動作指示のいずれか一方が選択的に入力されると、その入力された信号を反転させた第1反転信号を出力する第1反転制御回路と該第1反転信号を反転させた待機制御信号または動作制御信号を出力する第2反転制御回路とが設けられた制御回路と、
    前記待機制御信号および前記第1反転信号が入力されると待機用信号を出力し、前記動作制御信号および前記第1反転信号が入力されると、選択的に入力される前記第1入力基準電圧および前記第1入力信号電圧にそれぞれ対応した基準用信号および動作用信号を出力する3値論理回路と、
    前記待機用信号および前記第1反転信号が入力された場合には出力レベルを前記第2基準電圧および前記第2信号電圧のいずれか一方に固定し、前記動作用信号および前記第1反転信号が入力された場合には、前記第1入力基準電圧の入力により前記第2基準電圧および前記第2信号電圧のいずれか一方を出力し、前記第1入力信号電圧の入力により前記第2基準電圧および前記第2信号電圧の他方を出力する電圧出力回路と、
    を有する電圧変換回路。
  3. 前記動作制御信号の出力時に前記3値論理回路の出力端を第1信号電圧に接続し、前記待機制御信号の出力時に前記3値論理回路の出力端を前記第1信号電圧から切り離すように制御可能に構成されたプルアップ回路をさらに有する、請求項1または2に記載の電圧変換回路。
  4. 前記3値論理回路は、第1P型MOSトランジスタおよび第1N型MOSトランジスタから成るCMOSインバータを有し、該第1P型MOSトランジスタのソース端子には、第2P型MOSトランジスタのドレイン端子が接続され、前記第1N型MOSトランジスタのソース端子には、第2N型MOSトランジスタのドレイン端子が接続され、前記第2P型MOSトランジスタのソース端子は第1信号電圧に接続され、前記第2N型MOSトランジスタのソース端子は、第1基準電圧に接続され、前記第2N型MOSトランジスタのゲート端子には前記第1反転信号が入力され、前記第2のP型MOSトランジスタのゲート端子には、前記待機制御信号または前記動作制御信号が入力され、前記CMOSインバータの前記第1P型MOSトランジスタおよび前記第1N型MOSトランジスタの各ゲート端子には、前記第1入力基準電圧または前記第1入力信号電圧が入力されるように構成されている請求項1または2に記載の電圧変換回路。
  5. 前記電圧出力回路は、それぞれのソース端子が第2信号電圧に接続されて相互に並列に設けられた第1および第2の各P型MOSトランジスタを有し、該第1のP型MOSトランジスタのゲート端子は該第2のP型MOSトランジスタのドレイン端子に接続され、該第2のP型MOSトランジスタのゲート端子は該第1のP型MOSトランジスタのドレイン端子に接続され、該第1のP型MOSトランジスタのドレイン端子は第1N型MOSトランジスタおよび第2N型MOSトランジスタを介して第2基準電圧に接続され、前記第2のP型MOSトランジスタのドレイン端子は、第3N型MOSトランジスタを介して前記第2基準電圧に接続されており、該第3N型MOSトランジスタのゲート端子には前記3値論理回路の出力が入力され、前記第2N型MOSトランジスタのゲート端子には前記第1入力基準電圧または前記第1入力信号電圧が入力され、前記第1N型MOSトランジスタのゲート端子には前記第1反転信号が入力されるように構成されている請求項1または2に記載の電圧変換回路。
  6. 前記第1のP型MOSトランジスタのドレインと前記第1N型MOSトランジスタとのノードにインバータが接続されるとともに、前記第2のP型MOSトランジスタのドレインと前記第3N型MOSトランジスタとのノードにインバータが接続されている、請求項5に記載の電圧変換回路。
  7. 請求項1〜のいずれかに記載の電圧変換回路を集積した半導体装置。
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