JP3928540B2 - ディスク装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスク装置に関し、特に、光ピックアップの位置精度の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスク装置は、周知のように、例えば光ディスクを再生する装置である(例えば特許文献1参照)。ディスク装置の一つとして、ディスクチェンジャ装置が挙げられる。ディスクチェンジャ装置は、複数枚のディスクから選択されたディスクを再生する。ディスクチェンジャ装置はその設置個所の多様化から小型化を必要とされており、小型化を図るための装置が開発されている。
【0003】
図6は従来のディスクチェンジャ装置のディスク演奏部の概略平面図である。ディスク演奏部60は光デッキシャーシ62を有し、光デッキシャーシ62にはターンテーブル64が設置されている。ターンテーブル64にはディスクが載せられる。ターンテーブル64は、図示されない駆動手段によって駆動されて、ディスクを回転させる。
【0004】
ディスク演奏部60は、さらに、光ピックアップ66、リードスクリュー68、ブラケット70、72および板ばね74を有し、これらは、光ピックアップ送り機構を構成している。この機構は、光デッキシャーシ62の下側に配置されており、したがって、図6では本来は光デッキシャーシ62の後ろに隠れている。しかし、図6は、光ピックアップ送り機構の構成を分かりやすくするために、光ピックアップ機構を実線で示している。
【0005】
図6に示されるように、光ピックアップ66には、ガイド軸であるリードスクリュー68が係合している。リードスクリュー68は光ピックアップ66の貫通穴を通り抜けており、光ピックアップ66に設けられた部品がリードスクリュー68と係合している。リードスクリュー68は、その両端部にてブラケット70、72に保持され、これらブラケット70、72は光デッキシャーシ62に固定されている。
【0006】
リードスクリュー68は光ピックアップ66をガイドおよび駆動する。すなわち、リードスクリュー68が図示しない駆動手段により回転されると、光ピックアップ66が、リードスクリュー68に沿って移動する。これにより、光ピックアップ66は、ターンテーブル64に対して接近および離反する方向に駆動される。以下、光ピックアップの移動方向をスラスト方向という。図6では、スラスト方向は、リードスクリュー68の軸方向と一致している。
【0007】
さらに、図6に示されるように、光デッキシャーシ62には、板ばね74が固定されている。板ばね74の端部はリードスクリュー68の先端をスラスト方向に付勢している。これにより、板ばね74は、部品間の隙間によるリードスクリュー68のスラスト方向の位置ずれ(ガタ)を防いでいる。
【0008】
高性能のディスク装置を提供するためには、ディスクに対する光ピックアップの高い位置精度が求められる。スラスト方向、スラスト方向に垂直でシャーシ平面に沿った方向(以下、タンジェンシャル方向という)およびスラスト方向とタンジェンシャル方向に直交する方向(以下、フォーカス方向という)のいずれにおいても、光ピックアップの高い位置精度が求められる。タンジェンシャル方向およびフォーカス方向は、軸方向に交差する方向(軸交差方向)である。
【0009】
そして、光ピックアップの高い位置精度を得るには、光ピックアップのガイド軸であるリードスクリューの位置精度を高くすることが有効である。この点に関し、スラスト方向については、従来から、図6に示されるように板ばねを使って隙間が吸収されており、高い位置精度が得られている。
【0010】
【特許文献1】
特開2000−105932号公報(第5−7頁、第1図)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のディスク装置では、タンジェンシャル方向およびフォーカス方向といった軸交差方向については、位置精度を高くする効果的な構成が設けられていなかった。
【0012】
また、従来のディスク装置では、リードスクリュー68の先端(ターンテーブル側)はブラケット70の開口に保持されている。そして、リードスクリュー68の断面形状とブラケット70の開口の形状は共に円形である。リードスクリュー68の後端においても、ブラケット72の円形の開口にリードスクリュー68が保持されている。このような構成では、リードスクリュー68が円形の穴の内部で移動しやすく、そのために光ピックアップ68の位置ずれが生じやすい。このことは、光ピックアップ68の位置精度を低下させる要因になり得る。
【0013】
本発明は上記背景の下でなされたものであり、その目的は、光ピックアップの位置精度を向上できるディスク装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明のディスク装置は、光ピックアップと、前記光ピックアップをガイドするガイド軸と、前記ガイド軸を、軸方向に対して交差する軸交差方向へ押圧する交差方向押圧手段とを含む。
【0015】
この構成により、ガイド軸が軸交差方向へ押圧されて、軸交差方向の動きが制限されるので、軸交差方向の位置精度を向上できる。
【0016】
また、本発明のディスク装置は、前記交差方向押圧手段による押圧に対抗して前記ガイド軸を支持する支持手段を含み、前記支持手段は、互いに角度を成す複数の支持面を有する。典型的には、支持手段は、「V」字を形成する2つの傾斜面で構成される。
【0017】
この構成によれば、ガイド軸が軸交差方向に押圧されて、複数の支持面に支持されて、ガイド軸が位置決めされるので、軸交差方向の高い位置精度が得られる。
【0018】
また、本発明のディスク装置において、前記交差方向押圧手段は弾性部材を含み、前記弾性部材は、前記ガイド軸を前記軸交差方向に押圧するとともに、前記軸方向にも押圧するように設けられている。
【0019】
この構成により、弾性部材が軸方向と軸交差方向にガイド軸を押圧するので、少ない部材で複数方向の位置精度を向上できる。
【0020】
また、本発明のディスク装置において、前記弾性部材はコイルばねであり、前記コイルばねに前記ガイド軸が挿入されており、前記コイルばねは、伸縮方向の弾性力で前記ガイド軸を前記軸方向に押圧すると共に、内周面で前記ガイド軸を前記軸交差方向に押圧するように設けられている。
【0021】
この構成により、コイルばねの伸縮方向の弾性力を利用するだけでなく、コイルばねの内周面を軸交差方向の押圧に利用したので、コイルばねを効果的に使った簡素な構成でガイド軸を軸方向と軸交差方向に押圧できる。
【0022】
また、本発明のディスク装置は、前記ガイド軸の端部に被せられ、つば部を有するキャップを含み、前記コイルばねが前記キャップの前記つば部を前記軸方向に押圧するように前記つば部に係合し、かつ、前記コイルばねの内周面が前記キャップの外周面に当接している。
【0023】
この構成によれば、コイルばねがキャップを介してガイド軸を押圧するので、コイルばねとガイド軸が摺動せず、したがって摺動による摩耗を防ぐことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0025】
本実施の形態では、本発明が、ディスク装置の一種であるディスクチェンジャ装置に適用される。
【0026】
図1および図2は、本実施の形態の特徴的構成を示しており、図3〜図5は、図1および図2の構成が備えられるディスクチェンジャ装置のディスク演奏部を示している。以下、図3〜図5を参照してディスク演奏部の全体構成を説明し、それから、図1および図2について説明する。
【0027】
図3は、ディスク演奏部10の概略平面図であり、図4および図5は、それぞれ、図3のディスク演奏部10を左側および上側から見た図である。
【0028】
図3〜図5に示されるように、ディスク演奏部10は、ベース部としての光デッキシャーシ12を有し、光デッキシャーシ12の上面にはターンテーブル14が回転可能に設置されている。ターンテーブル14にはディスクが定置される。ターンテーブル14は、光デッキシャーシ12に固定されたスピンドルモータ16によって駆動されて、ディスクを回転させる。ターンテーブル14とスピンドルモータ16は光デッキシャーシ12を挟むようにして設けられている。
【0029】
光デッキシャーシ12には、さらに、信号を記録および再生する光ピックアップ18が設けられている。光ピックアップ18は、光ピックアップ送り機構により、光デッキシャーシ12に保持され、駆動される。
【0030】
図6の従来装置と同様、本実施の形態のディスクチェンジャ装置においても、光ピックアップ18とその送り機構は、光デッキシャーシ12の下側に配置されている。したがって、図3の平面図では、本来は、光ピックアップ18およびその送り機構は光デッキシャーシ12の後ろに隠れている。しかし、図3は、光ピックアップ18および送り機構の構成を分かりやすくするために、それらを実線で示している。
【0031】
図3に示すように、光ピックアップ送り機構は、ガイド軸の一形態であるリードスクリュー20を含み、リードスクリュー20は光デッキシャーシ12と平行に配置され、光ピックアップ18と係合している。光ピックアップ18の貫通穴をリードスクリュー20が通り抜けている。図示されないが、光ピックアップ18においては、貫通穴の一部が開放されている。すなわち、貫通穴を形成する筒状部が途中で部分的に削除されて、軸方向に沿って2つの部分に分かれており、この2つの筒部分の間で貫通穴が開放されている。そして、この開放部にて光ピックアップ28に固定された係合部品(図示せず)がリードスクリュー20に係合している。
【0032】
リードスクリュー20が図示しない駆動手段により駆動されると、リードスクリュー20がその軸を中心として回転し、そして、光ピックアップ18が、リードスクリュー20に沿って移動する。これにより、光ピックアップ18は、ターンテーブル14に対して接近および離反する方向に駆動される。図3の想像線は、ターンテーブル14から遠ざかったときの光ピックアップ18の位置を示している。
【0033】
ここで、図6の従来装置の説明と同様、本実施の形態のディスクチェンジャ装置においても、光ピックアップ18の移動方向をスラスト方向という。さらに、スラスト方向に垂直でシャーシ平面に沿った方向を、タンジェンシャル方向といい、スラスト方向とタンジェンシャル方向に直交する方向を、フォーカス方向という。スラスト方向はリードスクリュー20の軸方向と一致している。タンジェンシャル方向およびフォーカス方向は、軸方向と交差する方向であり、すなわち本発明の軸交差方向に含まれる。
【0034】
リードスクリュー20の後端部22(ターンテーブル14から遠い方の端部)は、樹脂製のブラケット24に係合し、回転可能に保持されている。ブラケット24は、光デッキシャーシ12に固定されている。ブラケット24には、図示されない駆動手段の回転力をリードスクリュー12に伝えるギア機構が設けられている。
【0035】
一方、リードスクリュー20の先端部26(ターンテーブル14に近い方の端部)は、以下に説明する本実施の形態の特徴的な構成によって保持されている。
【0036】
図2は、図4の部分的な拡大図であり、リードスクリュー20の先端部26の付近を示している。図示のように、リードスクリュー20の先端部26は、ブラケット30、キャップ32、および、弾性部材の一形態であるコイルばね34によって保持されている。図2では、ブラケット30およびキャップ32は、リードスクリュー20の中心を通る面で切断されている。また、図面を分かりやすくするために、コイルばね34は細線で示されており、コイルばね34の向こう側の構成も示されている。
【0037】
図2に示されるように、ブラケット30は、鉄製であり、「L」字形の断面形状を有する。ブラケット30の固定板部36は、「L」字の長い方の線に相当し、光デッキシャーシ12に固定される。支持壁部38は、固定板部36と一体に設けられており、「L」字の短い方の線に相当する。すなわち、支持壁部38は、固定壁部36から垂直に折れ曲がった部分である。
【0038】
支持壁部38は、図2に示されるように、光デッキシャーシ12から突出する壁面を構成している。支持壁部38は、キャップ32およびリードスクリュー20に対応する位置に開口部40を有しており、キャップ32がリードスクリュー20と共に開口部40に嵌合されている。
【0039】
キャップ32は、樹脂製であり、リードスクリュー20の先端部26に被せられている。キャップ32とリードスクリュー20の隙間は非常に小さい。また、キャップ20の内側の底部(図2では上の方)は円錐形状を有し、一方、リードスクリュー20の先端は半球形状を有する。これらが当接することにより、リードスクリュー20の先端はキャップ32の底部の中央に位置している。
【0040】
キャップ32の口部分には、つば部42が設けられている。つば部42は、キャップ32の口部分から半径方向に突出している。つば部42は、キャップ32の口部分の全周に設けられている。
【0041】
コイルばね34は、キャップ32を取り囲むように設けられている。すなわち、キャップ32はリードスクリュー20と共にコイルばね34に嵌められている。コイルばね34は、ブラケット30の支持壁部38とキャップ32のつば部42の間に挟まれている。コイルばね34の一端が支持壁部38に当接し、コイルばね34の他端はつば部42に当接している。組立状態でコイルばね34が自由長より短くなり、圧縮されるように、各部の寸法が設定されている。これにより、コイルばね34は、つば部42をスラスト方向(軸方向)に押圧する。
【0042】
コイルばね34は、その両端に足部44、46を有する。足部44は、コイルばね34の支持壁部38側の端部に設けられている。また、足部46は、コイルばね34のつば部42側の端部に設けられている。足部44、46は、それぞれ、支持壁部38、つば部42に沿って延び、ブラケット30の固定板部36に当接している。
【0043】
図1は、図2を線X−Xで切断した断面図であり、上記の足部44、46を明示している。足部44、46は、コイルばね34の線材を曲げることにより形成されている。コイルばね34の線材は、螺旋状に巻かれた後、さらに延びており、この延長部分を使って足部44、46が形成されている。
【0044】
図1において、線Lは、リードスクリュー20の中心を通っており、かつ、光デッキシャーシ12に対して垂直である。足部44、46の形状は、線Lに対して線対象である。足部44、46は、それぞれ、線材を「U」字形に折り曲げた形状を有し、線Lに対して斜めの方向を向いている。
【0045】
足部44、46は、ブラケット30の固定板部36に当接している。また、コイルばね34の内周面が、光デッキシャーシ12に最も近い位置で、キャップ32の外周面と接触している。そして、コイルばね34の内周面は、キャップ32をリードスクリュー20と共に、フォーカス方向であって光デッキシャーシ12から離れる方向(矢印Y)に押圧している。
【0046】
要するに、コイルばね34は、その足部44、46の踏張りを利用して、内周面でキャップ32を矢印Yの方向に押している。足部44、46は、押圧方向と反対方向に延びてコイルばね34を支持するばね支持部として機能し、押圧力を生じさせている。キャップ32は、足部44、46を構成する線材の弾性力によって付勢されている。上記の接触と押圧が得られるように、そして適当な大きさの押圧力が得られるように、各部の寸法形状、特に、足部44、46の長さが設定されている。
【0047】
また、図1を参照すると、支持壁部38の開口部40は完全な円形ではなく、円弧部48とテーパ部50で構成される。円弧部48は、図1の線Mの下側であり、すなわち、光デッキシャーシ12に近い側の半部である。円弧部48の形状は円弧(半円)である。
【0048】
一方、テーパ部50は、図1の線Mの上側であり、すなわち、光デッキシャーシ12から遠い側の半部である。テーパ部50は、2つのテーパ面52、54を有する。テーパ面52、54は、コイルばね34の押圧方向(矢印Y、線L)に対して傾斜しており、これにより略「V」字を形成している。この略「V」字形状においては、テーパ面52およびテーパ面54は円弧(図1で上方に示されており、円弧部48より小さい半径の円弧)で接続されている。また、テーパ面52およびテーパ面54は、コイルばね34の押圧方向に対して対象である。テーパ面52、54は、ガイド軸であるリードスクリュー20を支持する支持面に相当する。
【0049】
次に、本実施の形態のディスク演奏部10の動作を説明する。チェンジャ機構を利用して複数枚のディスクの一つが選択される。選択されたディスクはターンテーブル14へと載せられる。スピンドルモータ16が駆動して、ターンテーブル14と共にディスクを回転させる。
【0050】
また、リードスクリュー20が図示しない駆動手段により駆動されて回転し、これに伴い光ピックアップ18がスラスト方向に移動する。すなわち、リードスクリュー20により光ピックアップ18がガイドおよび駆動される。そして、光ピックアップ18を用いてディスクの記録・再生が行われる。
【0051】
ディスクの記録・再生の性能向上のためには、光ピックアップ18の高い位置精度が求められる。本実施の形態は、この要求に対して、以下のようにして応えている。
【0052】
すなわち、本実施の形態では、コイルばね34が、キャップ32のつば部42に係合し、つば部42をスラスト方向に押圧している。これにより、コイルばね34は、キャップ32を介してリードスクリュー20をスラスト方向、すなわち、軸方向に押圧している。伸縮方向の弾性力により、リードスクリュー20が軸方向に付勢されている。このようにして、部品間の隙間による軸方向の位置ずれが防止されている。
【0053】
さらに、コイルばね34の内周面が、キャップ32の外周面をフォーカス方向に押圧している。これにより、コイルばね34は、キャップ32を介してリードスクリュー20をフォーカス方向、すなわち軸交差方向に押圧している。軸交差方向の弾性力によってリードスクリュー20が付勢されている。
【0054】
さらに、図1に示されるように、コイルばね34による軸交差方向の押圧に対抗して、ブラケット30の支持壁部38がリードスクリュー20およびキャップ32を支持している。支持壁部38の開口部40にはテーパ面52、54が設けられており、テーパ面52、54が支持面として機能して、キャップ32に当接し、キャップ32を介してリードスクリュー20を支持している。
【0055】
これにより、リードスクリュー20は、テーパ面52、54の両方に支持される位置にて位置決めされる。この位置決めにより、部品間の隙間による軸交差方向の位置ずれも防止される。タンジェンシャル方向およびフォーカス方向を含む全方向の位置ずれが防止されている。
【0056】
この点に関し、従来装置では、リードスクリューが円形断面を有し、かつ、円形開口に保持されていたので、リードスクリューは不安定であり、振動等の外乱によって移動しやすく、そのために光ピックアップの位置ずれが生じやすい傾向があった。これに対し、本実施の形態では、テーパ面52、54によりリードスクリュー20が位置決めされ、安定する。これにより、光ピックアップの位置ずれが生じ難くなっている。
【0057】
また、光ピックアップ18を移動させるときは、上述のようにリードスクリュー20は回転される。このとき、コイルばね34は回転しない。仮にコイルばね34がリードスクリュー20に直接接触していると、両者の摺動による摩耗が生じ得る。しかし、本実施の形態では、樹脂製のキャップ32が、コイルばね34とリードスクリュー20の間に介在している。したがって、コイルばね34とリードスクリュー20の摺動による摩耗が回避される。
【0058】
以上のように、本発明の実施の形態のディスク装置は、光ピックアップをガイドするガイド軸を軸交差方向へ押圧する構成を設けているので、ガイド軸の軸交差方向の動きが制限され、したがって軸交差方向の位置精度を向上できる。
【0059】
さらに、本実施の形態のディスク装置は、交差方向押圧手段による押圧に対抗してガイド軸を支持する支持手段を設けており、支持手段が互いに角度を成す複数の支持面(上記の実施の形態ではテーパ面)を有するので、これら支持面に支持される位置でガイド軸が位置決めされ、したがって、軸交差方向の高い位置精度が得られる。
【0060】
また、本実施の形態のディスク装置は、弾性部材に、ガイド軸を軸交差方向と軸方向に押圧させているので、少ない部材で複数方向の位置精度を向上できる。
【0061】
また、本実施の形態のディスク装置では、弾性部材がコイルばねである。本実施の形態では、コイルばねが伸縮方向の弾性力でガイド軸を軸方向に押圧するだけでなく、内周面でガイド軸を軸交差方向に押圧しており、コイルばねを効果的に利用して軸方向と軸交差方向の押圧を実現している。
【0062】
また、本実施の形態のディスク装置は、ガイド軸であるリードスクリューとコイルばねの間に、つば付きのキャップを介在させているので、上述したように、コイルばねとガイド軸の摺動による摩耗を防止できる。
【0063】
また、図6の従来装置と比べると、本実施の形態のディスク装置は、板ばねをコイルばねとキャップに代えることで軸方向と軸交差方向の押圧を実現しており、簡素な構成で軸方向と軸交差方向の押圧が可能となっている。さらに、本実施の形態では、キャップを設けたことで、従来のガイド軸(リードスクリュー)をそのまま適用することも可能となっている。
【0064】
なお、上記実施の形態では、本発明がディスクチェンジャ装置に適用されたが、本発明が、チェンジャ機能を持たないディスク装置に適用されてもよいことはもちろんである。
【0065】
また、上記実施の形態では、ディスクチェンジャ装置が再生および記録機能を備えていたが、再生または記録機能だけが備えられてもよいことはもちろんである。
【0066】
また、上記実施の形態では、ガイド軸であるリードスクリュー20が、軸交差方向の一つであるフォーカス方向に押圧されたが、リードスクリュー20が他の方向に押圧されてもよいことはもちろんである。例えば、リードスクリュー20がタンジェンシャル方向に押圧されてもよい。また、リードスクリュー20は、タンジェンシャル方向とフォーカス方向の間の方向に押圧されてもよい。好ましくは、テーパ面52、54の位置も、押圧方向に合わせて変更される。
【0067】
また、上記実施の形態では、弾性部材がコイルばねであったが、他の弾性部材が適用されてもよい。また、軸方向の押圧のための弾性部材が、軸交差方向の押圧のための弾性部材と異なっていてもよい。ただし、上述のコイルばねを用いた構成は、少ない部品で位置精度を向上できるので、より有利であると考えられる。
【0068】
また、上記の実施の形態では、テーパ面52、54が、コイルばね34の押圧方向に対して線対象であった。しかし、本発明はこれに限定されない。テーパ面52が押圧方向と成す角が、テーパ面54が押圧方向と成す角と異なっていてもよい。ただし、上記の線対象の構成は、ガイド軸の安定性の点で有利と考えられる。
【0069】
また、テーパ面52、54は平面でなくてもよい。リードスクリュー20を支持する点での接線(上記実施の形態ではキャップ32との接触点での接線)の角度が2つの面で異なっていればよい。
【0070】
その他、本発明が上記の実施の形態に限定されないことはもちろんであり、当業者は、本発明の範囲内で上記の実施の形態を変形および応用可能である。
【0071】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、光ピックアップのガイド軸を軸交差方向に押圧する構成により、ガイド軸の位置精度を向上し、これにより光ピックアップの位置精度を向上して、光ピックアップの読取性能の向上に寄与できるという、きわめてすぐれた効果を有するディスク装置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のディスク装置におけるリードスクリューを保持する部分の構成を示す平面図
【図2】本発明の実施の形態のディスク装置におけるリードスクリューを保持する部分の構成を示す側面図
【図3】本発明の実施の形態のディスク再生装置を示す概略的な平面図
【図4】本発明の実施の形態のディスク再生装置を示す概略的な側面図
【図5】本発明の実施の形態のディスク再生装置を示す概略的な正面図
【図6】従来のディスク装置の概略的な平面図
【符号の説明】
12 光デッキシャーシ
18 光ピックアップ
20 リードスクリュー
30 ブラケット
32 キャップ
34 コイルばね
36 固定板部
38 支持壁部
40 開口部
42 つば部
44,46 足部
50 テーパ部
52,54 テーパ面

Claims (3)

  1. 光ピックアップと、
    前記光ピックアップをガイドするガイド軸と、
    前記ガイド軸を、軸方向に対して交差する軸交差方向へ押圧するコイルばねとを有し、
    前記コイルばねに前記ガイド軸が挿入されており、前記コイルばねは、伸縮方向の弾性力で前記ガイド軸を前記軸方向に押圧すると共に、内周面で前記ガイド軸を前記軸交差方向に押圧するように設けられたことを特徴とするディスク装置。
  2. 前記コイルばねによる押圧に対抗して前記ガイド軸を支持する支持手段を含み、前記支持手段は、互いに角度を成す複数の支持面を有することを特徴とする請求項1に記載のディスク装置。
  3. 前記ガイド軸の端部に被せられ、つば部を有するキャップを含み、前記コイルばねが前記キャップの前記つば部を前記軸方向に押圧するように前記つば部に係合し、かつ、前記コイルばねの内周面が前記キャップの外周面に当接することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のディスク装置。
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