JP3928207B2 - 加湿機能付空気清浄機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は空気中の臭気や浮遊粉塵を除去すると共に、特に加湿機能を付加した空気清浄機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気清浄機は塵埃を帯電させて集塵板に捕集するものや、繊維状のフィルターに捕集するもの、また活性炭などを用いて空気中の臭気成分を除去するものがあるが、加湿機能付空気清浄機としては特開平4−48946号公報に記載されているようなものが一般的であった。この加湿機能付空気清浄機は図17と図18に示すように加湿機能付空気清浄機1が空気清浄装置2と加湿器3との一体構成を成し、電気集塵手段4のイオナイザ部5の放電電極6と対向電極板7との間に直流高電圧を印加することにより放電電極6から放電電極7に向かってコロナ放電が起こり、ダストなどの微粒子が荷電され、後流側のコレクタ部8の電極板9に捕集される。また、タンク10から水槽11に供給された水は超音波発振子12により振動され、霧状の微粒子として水面から飛散し、加湿用水殺菌手段13の送風機14によって送り込まれたオゾンを含んだ清浄空気によって室内空気中に放出され、室内空気を加湿する。そして、タンク10内で繁殖したバクテリアはタンク10より水槽11に入ってくるが、加湿用水殺菌手段13の送風機14によって送り込まれた清浄空気中のオゾンによって殺菌されるため、活性化した菌を室内空気中に放出することがないようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成ではコレクタ部8の交換や清掃が必要であり、そのメンテナンスが煩雑であること、そして集塵効果は有るが脱臭効果はほとんど無いという課題があった。またタンク10内のバクテリアの繁殖は防ぐことができない為、衛生的に満足できるものではなかった。
【0004】
一方脱臭効果を有する活性炭を搭載した空気清浄機もすべての悪臭成分には十分機能しないため、酸性ガスやアルカリ性ガスに対応した添着活性炭を混合させるなどの方法が採られているが、いずれにせよ吸着容量が飽和すると交換しなければならず、メンテナンスの煩雑さとコストが高いという課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため、空気吸い込み口と、空気通路に臨ませて並設し、前記空気吸い込み口より吸引された空気を濾過し、かつ浸漬により毛細管現象で水を吸い上げ濡れて水分の一部が蒸発する2個の濾過蒸発部と、水槽と、送風機と、空気吹き出し口とからなり、前記水槽内の水中に一対の電極を設け、前記電極間に水中のイオン性物質が自由に通過する隔膜を設け、前記電極の一方は直流電源のプラス側に接続して陽極とし、前記電極の他方には前記直流電源のマイナス側を接続して陰極とし、前記水槽内の前記隔膜を隔てて一方の前記濾過蒸発部の下部が前記陽極側の水中に浸漬する位置とし、他方の前記濾過蒸発部が前記陰極側の水中に浸漬する位置とした構成にするとともに、前記水槽内に水位センサと、水位センサの出力による前記送風機と前記直流電源との運転の発停制御手段と水量不足表示手段とを設け、さらに前記送風機停止時にも前記水槽内の両電極への直流電圧の印加を間欠に行うタイマー手段を設けた構成としている。
【0006】
上記発明によれば、濾過蒸発部の下部が水槽内に浸漬しているので、毛細管現象で濾過蒸発部が水槽内の水を吸い上げて濡れ、濾過蒸発部が空気通路に臨ませているので湿式フィルターとなり、通過する空気中の塵埃を捕捉し、悪臭成分も水の中に溶解吸収し空気を浄化するとともに、濾過蒸発部からは水分の一部が蒸発し空気を加湿する。そして水槽内の水は電気分解され、隔膜を挟んで酸性水とアルカリ性水が生成され、一方の濾過蒸発部は酸性水を含み、他方の濾過蒸発部はアルカリ性水を含むことになり、酸性ガスはアルカリ性水に吸収されやすく、アルカリ性ガスは酸性水に吸収されやすいため、各種の悪臭成分を除去する性能が向上する。また、水槽内には水位センサが設けられ、水量が不足すると送風機と直流電源との停止と報知が可能なので、水の交換補充の時期が的確に行える。さらに送風機の停止時も水槽内の水の電気分解を間欠的に行うことができ、水槽内の水は酸性とアルカリ性に保持できるため水槽内でのバクテリアの繁殖を防ぐことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明は空気吸い込み口と、空気通路に臨ませて並設し、前記空気吸い込み口より吸引された空気を濾過し、かつ浸漬により毛細管現象で水を吸い上げ濡れて水分の一部が蒸発する2個の濾過蒸発部と、水槽と、送風機と、空気吹き出し口とからなり、水槽内の水中に一対の電極を設け、電極間に水中のイオン性物質が自由に通過する隔膜を設け、電極の一方は直流電源のプラス側に接続して陽極とし、電極の他方には直流電源のマイナス側を接続して陰極とし、水槽内の隔膜を隔てて一方の濾過蒸発部の下部が陽極側の水中に浸漬する位置とし、他方の濾過蒸発部が陰極側の水中に浸漬する位置とした構成を有するものである。
【0008】
そして、濾過蒸発部の下部が水槽内に浸漬しているので、毛細管現象で濾過蒸発部が水槽内の水を吸い上げて濡れ、濾過蒸発部が空気通路に臨ませているので湿式フィルターとなり、通過する空気中の塵埃を捕捉し、悪臭成分も水の中に溶解吸収し空気を浄化するが、水槽内の水は電気分解され、隔膜を挟んで酸性水とアルカリ性水が生成され、一方の濾過蒸発部は酸性水を含み、他方の濾過蒸発部はアルカリ性水を含むことになり、酸性ガスはアルカリ性水に吸収されやすく、アルカリ性ガスは酸性水に吸収されやすいため、各種の悪臭成分を除去する性能が向上するとともに、濾過蒸発部からは水分の一部が蒸発し空気を加湿することができる。
【0009】
また、室内のガス濃度を検出するガスセンサ、粒子濃度を検出する粒子センサ、湿度を検出する湿度センサのうち少なくとも一つを備え、センサの出力に応じて送風機出力を制御する手段を有するものである。
【0010】
そして、室内の臭気成分はガスセンサにてガス濃度を検出し、室内の塵埃は粒子センサにて粒子濃度を検出し、室内の空気湿度は湿度センサにて湿度を検出し、各センサの出力に応じて送風機出力を制御するので、臭気や塵埃が高濃度の場合と湿度が低い場合には送風機出力を大きくして、通過空気量を多くして室内の空気浄化を早めることや、加湿量を増加して室内乾燥状態の改善ができ、逆に臭気や塵埃が低濃度の場合や湿度が高い場合には送風機出力を小さくして、水の蒸発損失と消費電力の節約がはかれる。
【0011】
さらに、水槽内に水位を検出する水位センサと、水位センサの出力により送風機と直流電源との運転を停止させる停止制御手段と、水槽内水位が低水位の場合に表示する水量不足表示手段とを有するものである。
【0012】
そして、水量が不足すると送風機と直流電源との停止と報知が可能なので、空運転の防止と水の交換補充の時期が的確に行える。
【0013】
さらに、送風機停止時に水槽内の陽極と陰極とへの直流電圧の印加を間欠に行うタイマー手段を有するものである。
【0014】
そして、送風機の停止時も水槽内の水の電気分解を間欠的に行うことができ、水槽内の水は酸性とアルカリ性に保持できるため水槽内でのバクテリアの繁殖を防ぐことができる。
【0015】
さらに、水槽内の陽極と陰極とへ直流電圧を印加する電気回路の電流値検知手段を設け、電流値検知手段により直流電源の動作を制御する電気分解制御手段を有するものである。
【0016】
そして、直流電圧の印加により電気分解が進行中は電極間に大きな電流が流れ、水槽内にて水と水素イオンと水酸イオンとが平衡に達すると電極間の電流は少なくなるので、電流値検知により臭気成分を吸収するために必要な酸性水やアルカリ性水が得られているか、また水槽内でのバクテリアの繁殖を防止できるPH値を維持できているか判定できる。
【0017】
さらに、水槽の水位の高低により電気分解制御手段の条件値を変更するものである。
【0018】
そして、水槽内の水位の高低により電極間の電流値は異なるので、電流値により直流電源の動作を制御する条件値を水位の高低により変更し、水位が異なっても水槽内のPH値の判定をより確実にすることができる。
【0019】
さらに、水槽内の陽極と陰極との極性を切り換える直流電源の切り換え手段と、切り換え手段を間欠動作させる第2のタイマー手段を有するものである。
【0020】
そして、水の電気分解により陽極の近傍で生じる発生期の酸素が強い酸化作用を有しており、バクテリアを殺菌することができ、電極の極性を交互に切り換えることにより、隔膜を隔てた水槽内の二つの水域を殺菌することができ、水槽内のバクテリアの繁殖防止をより確実に行える。
【0021】
以下本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0022】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1の加湿機能付空気清浄機の正面から見た構成断面図である。また図2は加湿機能付空気清浄機の側面から見た構成断面図である。
【0023】
図において本体15の正面には空気吸い込み口16を有し、空気吸い込み口16に対峙して空気通路に臨ませた2個の濾過蒸発部17を有している。本体15の下部には水槽18を有し、本体15の上部にはファン19とファン19を回転させるファンモータ20を有し、空気吹き出し口21とを設けている。水槽18内の水中に一対の電極22を設け、電極22の一方は直流電源23のプラス側に接続して陽極22aとし、電極22の他方には直流電源23のマイナス側を接続して陰極22bとし、電極22間に水中のイオン性物質は自由に通過する隔膜24を設け、隔膜24を隔てて一方の濾過蒸発部17の下部が陽極22a側の水中に浸漬する位置とし、他方の濾過蒸発部17が陰極22b側の水中に浸漬する位置の構成としている。
【0024】
次に動作、作用について説明する。ファンモータ20を動作させるとファン19が回転し、空気吸い込み口16から室内空気が本体15内へ導入される。濾過蒸発部17は下部が水槽18内に浸漬しているので、毛細管現象で濾過蒸発部17が水槽18内の水を吸い上げて濡れ、濾過蒸発部17が空気吸い込み口16に対峙して空気通路に臨ませているので湿式フィルターとなり、通過する空気中の塵埃を捕捉し、悪臭成分も水の中に溶解吸収し空気を浄化し、浄化された空気はファン19により空気吹き出し口21から室内へ放出される。水槽18内の水は電気分解され、隔膜24を挟んで酸性水とアルカリ性水が生成され、一方の濾過蒸発部17は酸性水を含み、他方の濾過蒸発部17はアルカリ性水を含むことになり、酸性ガスはアルカリ性水に吸収されやすく、アルカリ性ガスは酸性水に吸収されやすいため、各種の悪臭成分を除去する性能が向上するとともに、濾過蒸発部17からは水分の一部が蒸発し空気を加湿することができる。
【0025】
(実施例2)
図3は本発明の実施例2の加湿機能付空気清浄機の電気回路図である。また図4、図5、図6は実施例2の加湿機能付空気清浄機の制御説明図である。
【0026】
実施例1と異なる点は、室内のガス濃度を検出するガスセンサ25a、粒子濃度を検出する粒子センサ25b、湿度を検出する湿度センサ25cを備え、各センサの出力に応じてファンモータ20の出力を制御するために制御部26と、ファンモータ20の回転数制御部27と、ファンモータ20の駆動部28を有している。
【0027】
なお実施例1と同一符号のものは同一構成部であり、説明は省略する。
【0028】
次に動作、作用について説明すると、室内の臭気成分はガスセンサ25aにてガス濃度を検出し、図4のように臭気が高濃度の場合は、制御部26、回転数制御部27を介して駆動部28を動作させファンモータ20の出力を大きくして、吸い込み空気量を多くして室内の空気浄化を早め、臭気が低濃度の場合にはファンモータ20の出力を小さくして、水の蒸発損失と消費電力の節約がはかれる。また室内の塵埃は粒子センサ25bにて粒子濃度を検出し、図5のように塵埃が高濃度の場合は、制御部26、回転数制御部27を介して駆動部28を動作させファンモータ20の出力を大きくして、吸い込み空気量を多くして室内の空気浄化を早め、塵埃が低濃度の場合にはファンモータ20の出力を小さくして、水の蒸発損失と消費電力の節約がはかれる。さらに室内の空気湿度は湿度センサ25cにて湿度を検出し、図6のように湿度が低い場合には制御部26、回転数制御部27を介して駆動部28を動作させファンモータ20の出力を大きくして、吸い込み空気量を多くして加湿量を高めて室内乾燥状態を改善でき、湿度が高い場合にはファンモータ20の出力を小さくして、水の蒸発損失と消費電力の節約がはかれる。
【0029】
(実施例3)
図7は本発明の実施例3の加湿機能付空気清浄機の電気回路図である。また図8は実施例3の加湿機能付空気清浄機の動作説明図である。
【0030】
実施例2と異なる点は水槽18内に水位を検出する水位センサ29と、水位センサ29の出力によりファンモータ20の駆動部28と直流電源23との運転を停止させる停止制御手段30と、水槽18内水位が低水位の場合に表示する水量不足表示手段31とを有するものである。
【0031】
なお実施例1および実施例2と同一符号のものは同一構成部であり、説明は省略する。
【0032】
次に動作、作用について説明すると、水槽18内の水位が低下すると、水位センサ29の信号により、制御部26を介して停止制御手段30によりファンモータ20の駆動部28と直流電源23とへの電源が切られ、ファンモータ20と直流電源23とが停止となり、また制御部23を介して水量不足表示手段31により水量不足を使用者に報知できるので、空運転の防止と水の交換補充の時期が的確に行える。
【0033】
(実施例4)
図9は本発明の実施例4の加湿機能付空気清浄機の電気回路図である。また図10は実施例4の加湿機能付空気清浄機の動作説明図である。
【0034】
実施例2と異なる点は、ファンモータ20の停止時に水槽18内の陽極22aと陰極22bとへの直流電圧の印加を間欠に行うタイマー手段32を有するものである。
【0035】
なお実施例1および実施例2と同一符号のものは同一構成部であり、説明は省略する。
【0036】
次に動作、作用について説明すると、ファンモータ20の停止時もタイマー手段32により直流電源23はON、OFFを間欠的に繰り返すので、水槽18内の水の電気分解を間欠的に行うことができ、水槽18内の水は酸性とアルカリ性に保持できるため水槽18内でのバクテリアの繁殖を防ぐことができる。
【0037】
(実施例5)
図11は本発明の実施例5の加湿機能付空気清浄機の電気回路図である。また図12は実施例5の加湿機能付空気清浄機の動作説明図である。
【0038】
実施例4と異なる点は、水槽18内の陽極22aと陰極22bとへ直流電圧を印加する電気回路の電流値検知手段33を設け、電流値検知手段33により直流電源23の動作を制御する電気分解制御手段34を有するものである。
【0039】
なお実施例1および実施例4と同一符号のものは同一構成部であり、説明は省略する。
【0040】
次に動作、作用について説明する。直流電源23から水槽18内の陽極22aと陰極22bとの間に直流電圧を印加すると、水槽18内の水の電気分解が進行中は電極22間に大きな電流が流れ、水槽18内にて水と水素イオンと水酸イオンとが平衡に達すると電極22間の電流は少なくなるので、電流値検知手段33の信号により電気分解制御手段34から、直流電源23のON、OFFを制御する。またファンモータ20停止時は電気分解制御手段34内蔵のタイマにより直流電源23を間欠的に動作させ、電流値検知手段33により電極22間の電流値を検出して水槽18内の水の電気分解度を判定し直流電源23のON、OFFを制御する。したがって臭気成分を吸収するために必要な酸性水やアルカリ性水が得られているか、また水槽18内でのバクテリアの繁殖を防止できるPHを維持できているか判定できることになる。
【0041】
(実施例6)
図13は本発明の実施例6の加湿機能付空気清浄機の電気回路図である。また図14は実施例6の加湿機能付空気清浄機の動作説明図である。
【0042】
実施例5と異なる点は、水槽18の底部付近に水槽18内の水位の高低を検出する水圧センサ35を有するものである。
【0043】
なお実施例1および実施例5と同一符号のものは同一構成部であり、説明は省略する。
【0044】
次に動作、作用について説明する。直流電源23から水槽18内の陽極22aと陰極22bとの間に直流電圧を印加し、水槽18内の水の電気分解に伴う電極22間に流れる電流値を電流値検知手段33の信号により電気分解制御手段34から、直流電源23のON、OFFを制御するが、水槽18内の水位の高低により、電気分解に伴う水のPHが同じであっても、電極22間に流れる電流値が異なるため、直流電源23のON、OFFを決定する電流制御値を水位の高低により補正する必要がある。水のPH値が同じであっても、水槽18内の水位が高い場合には、電極22間に流れる電流値は水位が低い場合よりも大きくなるので、水圧センサ35により水槽18内の水位高さを検出し、水位高さの信号と電流値検知手段33の信号とを制御部26に送り、制御部26にて直流電源23のON、OFFを決定する電流制御値を水位の高低により補正後、電気分解制御手段34を介して、直流電源23のON、OFFを制御する。したがって臭気成分を吸収するために必要な酸性水やアルカリ性水の確保と、水槽18内でのバクテリアの繁殖を防止するPHの維持がより確実にできることになる。
【0045】
(実施例7)
図15は本発明の実施例7の加湿機能付空気清浄機の電気回路図である。また図16は実施例7の加湿機能付空気清浄機の動作説明図である。
【0046】
実施例4と異なる点は、水槽18内の二つの電極22の極性を切り換える直流電源23の極性切り換え手段36と、極性切り換え手段36を間欠動作させる第2のタイマー手段37を有するものである。
【0047】
なお実施例1および実施例4と同一符号のものは同一構成部であり、説明は省略する。
【0048】
次に動作、作用について説明すると、極性切り換え手段36により直流電源23のプラス側とマイナス側を切り換える動作を第二タイマー手段37により間欠に行うことにより、電極22の極性を交互に切り換える。これにより水の電気分解により陽極の近傍で生じる発生期の酸素は強い酸化作用を有しており、バクテリアを殺菌することができ、隔膜24を隔てた水槽18内の二つの水域のどちらも殺菌することができ、水槽内のバクテリアの繁殖防止をより確実に行える。
【0049】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば空気吸い込み口と、空気通路に臨ませて並設し、前記空気吸い込み口より吸引された空気を濾過し、かつ浸漬により毛細管現象で水を吸い上げ濡れ て水分の一部が蒸発する2個の濾過蒸発部と、水槽と、送風機と、空気吹き出し口とからなり、水槽内の水中に一対の電極を設け、電極間に水中のイオン性物質が自由に通過する隔膜を設け、電極の一方は直流電源のプラス側に接続して陽極とし、電極の他方には直流電源のマイナス側を接続して陰極とし、水槽内の隔膜を隔てて一方の濾過蒸発部の下部が陽極側の水中に浸漬する位置とし、他方の濾過蒸発部が陰極側の水中に浸漬する位置としているので、濡れた濾過蒸発部が通過する空気中の塵埃を捕捉し、一方の濾過蒸発部は酸性水を含み、他方の濾過蒸発部はアルカリ性水を含むので、酸性ガスやアルカリ性ガスなどの各種の悪臭成分を除去する性能が向上するとともに、濾過蒸発部からは水分の一部が蒸発し空気を加湿することができる。
【0050】
また、室内のガス濃度を検出するガスセンサ、粒子濃度を検出する粒子センサ、湿度を検出する湿度センサのうち少なくとも一つを備え、センサの出力に応じて送風機出力を制御する手段を有するので、臭気や塵埃が高濃度の場合と湿度が低い場合には送風機出力を大きくして、通過空気量を多くして室内の空気浄化を早めることと、加湿量を増加して室内乾燥状態の改善ができ、逆に臭気や塵埃が低濃度の場合や湿度が高い場合には送風機出力を小さくして、水の蒸発損失と消費電力の節約がはかれる。
【0051】
さらに、水槽内に水位を検出する水位センサと、水位センサの出力により送風機と直流電源との運転を停止させる停止制御手段と、水槽内水位が低水位の場合に表示する水量不足表示手段とを有するので、水量が不足すると送風機と直流電源との停止と報知が可能なので、空運転の防止と水の交換補充の時期が的確に行える。
【0052】
さらに、送風機停止時に水槽内の陽極と陰極とへの直流電圧の印加を間欠に行うタイマー手段を有するので、常に水槽内の水は酸性とアルカリ性に保持できるため水槽内でのバクテリアの繁殖を防ぐことができる。
【0053】
さらに、水槽内の陽極と陰極とへ直流電圧を印加する電気回路の電流値検知手段を設け、電流値検知手段により直流電源の動作を制御する電気分解制御手段を有するので、電流値検知により臭気成分を吸収するために必要な酸性水やアルカリ性水が得られているか、また水槽内でのバクテリアの繁殖を防止できるPH値を維持できているか判定できる。
【0054】
さらに、水槽の水位の高低により電気分解制御手段の条件値を変更するので、電流値により直流電源の動作を制御する条件値を水位の高低により変更し、水位が異なっても水槽内のPH値の判定をより確実にすることができる。
【0055】
さらに、水槽内の陽極と陰極との極性を切り換える直流電源の切り換え手段と、切り換え手段を間欠動作させる第2のタイマー手段を有するので、水の電気分解により陽極の近傍で生じる発生期の酸素の強い酸化作用を利用したバクテリアの殺菌が隔膜を隔てた水槽内の二つの水域を殺菌することができ、水槽内のバクテリアの繁殖防止をより確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の加湿機能付空気清浄機の正面から見た構成断面図
【図2】 同加湿機能付空気清浄機を側面から見た構成断面図
【図3】 本発明の実施例2の加湿機能付空気清浄機の電気回路図
【図4】 同加湿機能付空気清浄機の制御説明図
【図5】 同加湿機能付空気清浄機の制御説明図
【図6】 同加湿機能付空気清浄機の制御説明図
【図7】 本発明の実施例3の加湿機能付空気清浄機の電気回路図
【図8】 同加湿機能付空気清浄機の動作説明図
【図9】 本発明の実施例4の加湿機能付空気清浄機の電気回路図
【図10】 同加湿機能付空気清浄機の動作説明図
【図11】 本発明の実施例5の加湿機能付空気清浄機の電気回路図
【図12】 同加湿機能付空気清浄機の動作説明図
【図13】 本発明の実施例6の加湿機能付空気清浄機の電気回路図
【図14】 同加湿機能付空気清浄機の動作説明図
【図15】 本発明の実施例7の加湿機能付空気清浄機の電気回路図
【図16】 同加湿機能付空気清浄機の動作説明図
【図17】 従来の加湿機能付空気清浄機の構成図
【図18】 従来の加湿機能付空気清浄機の外観図
【符号の説明】
16 空気吸い込み口
17 濾過蒸発部
18 水槽
19 ファン
20 ファンモータ
21 空気吹き出し口
22 電極
22a 陽極
22b 陰極
23 直流電源
24 隔膜
25a ガスセンサ
25b 粒子センサ
25c 湿度センサ
26 制御部
27 回転数制御部
28 駆動部
29 水位センサ
30 停止制御手段
31 水量不足表示手段
32 タイマー手段
33 電流値検知手段
34 電気分解制御手段
35 水圧センサ
36 極性切り換え手段
37 第2のタイマー手段

Claims (7)

  1. 空気吸い込み口と、空気通路に臨ませて並設し、前記空気吸い込み口より吸引された空気を濾過し、かつ浸漬により毛細管現象で水を吸い上げ濡れて水分の一部が蒸発する2個の濾過蒸発部と、水槽と、送風機と、空気吹き出し口とからなり、前記水槽内の水中に一対の電極を設け、前記電極間に水中のイオン性物質が自由に通過する隔膜を設け、前記電極の一方は直流電源のプラス側に接続して陽極とし、前記電極の他方には前記直流電源のマイナス側を接続して陰極とし、前記水槽内の前記隔膜を隔てて一方の前記濾過蒸発部の下部が前記陽極側の水中に浸漬する位置とし、他方の前記濾過蒸発部が前記陰極側の水中に浸漬する位置とした構成の加湿機能付空気清浄機。
  2. 室内のガス濃度を検出するガスセンサ、粒子濃度を検出する粒子センサ、湿度を検出する湿度センサのうち少なくとも一つを備え、センサの出力に応じて送風機出力を制御する手段を有する請求項1記載の加湿機能付空気清浄機。
  3. 水槽内に水位を検出する水位センサと、水位センサの出力により送風機と直流電源との運転を停止させる停止制御手段と、水槽内水位が低水位の場合に表示する水量不足表示手段とを有する請求項1または2記載の加湿機能付空気清浄機。
  4. 送風機停止時に水槽内の陽極と陰極とへの直流電圧の印加を間欠に行うタイマー手段を有する請求項1ないし3のいずれか1項記載の加湿機能付空気清浄機。
  5. 水槽内の陽極と陰極とへ直流電圧を印加する電気回路の電流値検知手段を設け、前記電流値検知手段により直流電源の動作を制御する電気分解制御手段を有する請求項1ないし3のいずれか1項記載の加湿機能付空気清浄機。
  6. 水槽の水位の高低により電気分解制御手段の条件値を変更する請求項1ないし3のいずれか1項記載の加湿機能付空気清浄機。
  7. 水槽内の陽極と陰極との極性を切り換える直流電源の切り換え手段と、前記切り換え手段を間欠動作させる第2のタイマー手段を有する請求項1ないし6のいずれか1項記載の加湿機能付空気清浄機。
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