JP2004150734A - 空気清浄装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】空気清浄装置は、室内11の空気を吸引する送風機1と、吸引された室内の空気12を通過させながら清浄化するとともに集塵し脱臭する集塵脱臭部2と、集塵脱臭部2を通過する空気の流れの上流側に配設されてその部分での空気の汚れを検出する第1の空気汚れ度センサ3と、集塵脱臭部2の下流側にあって通過して清浄化された空気に湿気を加える気化式加湿装置5と、気化式加湿装置5によって加湿化された空気をイオン化させる放電式マイナスイオン発生装置6と、検出された空気の汚れに基づいて少なくとも気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作を制御して室内の空気を清浄化して有害物質の発生を低減しながらマイナスイオンを発生させるよう制御する制御部4と、から構成される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気清浄装置に関し、特にマイナスイオン発生機能を有する空気清浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
マイナスイオンが人体に良好な作用を持つことは既に良く知られている。空気中にはプラスとマイナスの両方のイオンが存在しているのであるが、一般的にプラスイオンが多いと疲労、倦怠感、頭痛等の症状が出やすくなる。反対に、マイナスイオンが多いとそれらの症状が緩和されるといわれている。あるいは、加湿状態でのイオン化空気、特に加湿状態でのマイナスイオン化空気はストレス解消に効果的であることが広く知られている。自然界の滝等で作られるマイナスイオンは生体作用に良好な効果があるといわれているが、その場合、酸素分子に水分子が数個付着したO2 −(H2O)nの形を取ると考えられている。
【0003】
しかしその一方で、汚れた空気中での放電によって発生したマイナスイオンは返って有害となり得る可能性があると報告されている。そして、イオンの発生条件としては、過度の高湿度および低湿度においては不利であり、一般的には湿度が40〜60%である場合が最も好適であるとされている。
【0004】
現在、マイナスイオンを発生させる機能を有する空気清浄機、エアコン、加湿器、およびドライヤ等が発売されている。マイナスイオン発生器で市販されているものは、レナード効果を利用した水波砕式と、高電圧放電を利用したコロナ放電式や電子放射式が一般的である。しかしながら、水波砕式では騒音が発生すること、および水に雑菌が繁殖した場合雑菌をばらまいてしまうという問題点があった。一方、高圧電源放電を利用したコロナ放電式ではオゾンの発生、窒素化合物等の副生成物発生の問題に加え、強制的に空気中のさまざまな粒子を帯電させるため、挨やチリ、その他空気中に含まれるさまざまなガス成分等人体に有害な物質までもマイナスに帯電させてしまうという問題があった。
【0005】
この点を解決するために、特開2000−356372号公報の発明では蒸気発生装置で発生させた蒸気へ、イオン針を用いるマイナスイオン発生器によってマイナスイオンを放出することで、水波砕式での騒音と雑菌放出の問題を解決しようとしている。即ち、浄化された空気の流れの出口に加湿器を設置し、イオン化針を用いる電子放射式マイナスイオン発生器によってマイナスイオンを発生させるものである(特許文献1)。
【0006】
また、特開2002−89940号公報の発明では、空気清浄器とマイナスイオン発生器を備えた空気調和機において、室内空気の汚れが低いときは空気清浄器を停止してマイナスイオン発生器のみを稼働することによって消費電力を低減しようとするものである(特許文献2)。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−356372号公報(第2−3頁、第1図)
【特許文献2】
特開2002−89940号公報(第2−3頁、第2、3図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、マイナスイオン発生部の空気が汚れている場合は、挨やチリ、その他空気中に含まれるさまざまなガス成分等人体に有害な物質までをもマイナスに帯電させてマイナスイオンにしてしまい、有害物質を発生させてしまうことになる。その点で、特開2000−356372号公報の発明ではマイナスイオン発生器がマイナスイオンを放出する近傍の空気の汚れを浄化する手段がなく、マイナスイオンの生成にともなって有害な物質がイオン化により新たに発生するという問題があった。
【0009】
また、特開2002−89940号公報の発明では、空気清浄器とマイナスイオン発生器を備えた空気調和機であるが、室内空気の汚れが低いときに空気清浄器を停止してマイナスイオン発生器のみを稼働することによって消費電力を抑えるとしているが、空気の汚れ度が高い際にその汚れ度を低減させてマイナスイオンを発生させたい場合には、どのようにすれば良いかが開示されていない。
【0010】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされ、その目的は、マイナスイオンの発生にともなって発生しやすい有害物質の発生を低減しマイナスイオンを有効に発生させることができる空気清浄装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、室内の空気を吸引して送出する吸引送風手段と、吸引された前記空気を通過させて清浄化する清浄化手段と、前記清浄化手段を通過する前記空気の流れの上流側に配設されて上流側空気の汚れ度を検出する第1の空気汚れ度検出手段と、前記清浄化手段を通過する前記空気の流れの下流側に配設されて加湿する気化式加湿手段と、前記清浄化手段を通過する前記空気の流れの下流側に配設されてマイナスイオンを発生する放電式マイナスイオン発生手段と、検出された前記上流側空気の汚れ度に基づいて、前記吸引送風手段、清浄化手段、第1の空気汚れ度検出手段、気化式加湿手段、および放電式マイナスイオン発生手段のうち、少なくとも前記気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を制御することにより、前記室内の空気を清浄化して有害物質の発生を低減しながらマイナスイオンを発生させる制御手段と、を備えたことを特徴とする空気清浄装置である。
【0012】
この請求項1の発明によれば、室内の空気を吸引して送出する吸引送風手段によって清浄化手段に空気を通過させ、その空気の流れの上流側に空気の汚れ度を検出する第1の空気汚れ度検出手段を設け、清浄化手段の下流側に気化式加湿手段と放電式マイナスイオン発生手段とを配設し、上流側空気の汚れ度に基づいて制御手段は、吸引送風手段、清浄化手段、第1の空気汚れ度検出手段、気化式加湿手段、および放電式マイナスイオン発生手段のうち、少なくとも気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を制御することによって空気を清浄化して有害物質の発生を低減しながらマイナスイオンを発生させるので、有害物質の発生を低減しマイナスイオンを有効に発生させることができる空気清浄装置を提供できる。
【0013】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の空気清浄装置において、前記第1の空気汚れ度検出手段は、前記上流側空気の汚れ度として上流側ガス濃度を検出する第1のガスセンサを含み、前記制御手段は、前記上流側ガス濃度が所定値以下において前記気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を動作させるよう制御することを特徴とする。
【0014】
この請求項2の発明によれば、請求項1に記載の空気清浄装置の作用に加え、第1の空気汚れ度検出手段は上流側空気の汚れ度として上流側ガス濃度を検出する第1のガスセンサを含み、制御手段は上流側ガス濃度が所定値以下において気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を動作させることによって、ガスにより発生する有害物質の発生を低減しながらマイナスイオンを発生させるので、ガスによる有害物質の発生を低減しマイナスイオンを有効に発生させることができる空気清浄装置を提供できる。
【0015】
また、請求項3にかかる発明は、請求項1に記載の空気清浄装置において、前記第1の空気汚れ度検出手段は、前記上流側空気の汚れ度として上流側粉塵濃度を検出する第1の煙センサを含み、前記制御手段は、前記上流側粉塵濃度が所定値以下において前記気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を動作させるよう制御することを特徴とする。
【0016】
この請求項3の発明によれば、請求項1に記載の空気清浄装置の作用に加え、第1の空気汚れ度検出手段として、上流側粉塵濃度を検出する第1の煙センサを含み、制御手段は、上流側粉塵濃度が所定値以下において気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を動作させることによって、粉塵により発生する有害物質の発生を低減しながらマイナスイオンを発生させるので、粉塵による有害物質の発生を低減しマイナスイオンを有効に発生させることができる空気清浄装置を提供できる。
【0017】
また、請求項4にかかる発明は、請求項1に記載の空気清浄装置において、前記第1の空気汚れ度検出手段は、前記空気の流れの上流側において上流側ガス濃度を検出する第1のガスセンサおよび上流側粉塵濃度を検出する第1の煙センサを含み、前記制御手段は、前記上流側空気の汚れ度として、検出された前記上流側ガス濃度および前記上流側粉塵濃度の1次結合値が所定値以下において前記気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を動作させるように制御することを特徴とする。
【0018】
この請求項4の発明によれば、請求項1に記載の空気清浄装置の作用に加え、第1の空気汚れ度検出手段は、上流側ガス濃度を検出する第1のガスセンサおよび上流側粉塵濃度を検出する第1の煙センサを含み、制御手段は、上流側空気の汚れ度として上流側のガス濃度および粉塵濃度の1次結合値が所定値以下において気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を動作させるように制御することによって、ガスおよび粉塵により発生する有害物質の発生を低減しながらマイナスイオンを発生させるので、ガスおよび粉塵による有害物質の発生を低減しマイナスイオンを有効に発生させることができる空気清浄装置を提供できる。
【0019】
また、請求項5にかかる発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載の空気清浄装置において、前記清浄化手段を通過する前記空気の流れの下流側に配設されて、前記下流側空気の汚れ度を検出する第2の空気汚れ度検出手段を、更に備え、前記制御手段は、検出された前記下流側空気の汚れ度が所定値以下において前記気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を動作させるように制御することを特徴とする。
【0020】
この請求項5の発明によれば、請求項1〜4のいずれか1つに記載の空気清浄装置の作用に加え、清浄化手段の下流側に下流側空気の汚れ度を検出する第2の空気汚れ度検出手段を更に備えて、制御手段は下流側空気の汚れ度が所定値以下において気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を動作させるように制御することによって、清浄化された下流側空気の汚れ度を検知するので、より精確に空気の汚れにより発生する有害物質の発生を低減しマイナスイオンを有効に発生させることができる空気清浄装置を提供できる。
【0021】
また、請求項6にかかる発明は、請求項5に記載の空気清浄装置において、前記第2の空気汚れ度検出手段は、前記下流側空気の汚れ度として下流側ガス濃度を検出する第2のガスセンサを含み、前記制御手段は、前記下流側ガス濃度が所定値以下において前記気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を動作させるように制御することを特徴とする。
【0022】
この請求項6の発明によれば、請求項5に記載の空気清浄装置の作用に加え、第2の空気汚れ度検出手段は、下流側ガス濃度を検出する第2のガスセンサを含み、制御手段は、下流側ガス濃度が所定値以下において前記気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を動作させるように制御することによって、より精確にガスにより発生する有害物質の発生を低減しながらマイナスイオンを発生させるので、ガスによる有害物質の発生を低減しマイナスイオンを有効に発生させることができる空気清浄装置を提供できる。
【0023】
また、請求項7にかかる発明は、請求項5に記載の空気清浄装置において、前記第2の空気汚れ度検出手段は、前記下流側空気の汚れ度として下流側粉塵濃度を検出する第2の煙センサを含み、前記制御手段は、前記下流側粉塵濃度が所定値以下において前記気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を動作させるように制御することを特徴とする。
【0024】
この請求項7の発明によれば、請求項5に記載の空気清浄装置の作用に加え、第2の空気汚れ度検出手段は下流側粉塵濃度を検出する第2の煙センサを含み、制御手段は下流側粉塵濃度が所定値以下において気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を動作させるように制御することによって、より精確に粉塵により発生する有害物質の発生を低減しながらマイナスイオンを発生させるので、より精確に粉塵による有害物質の発生を低減しマイナスイオンを有効に発生させることができる空気清浄装置を提供できる。
【0025】
また、請求項8にかかる発明は、請求項5に記載の空気清浄装置において、前記第2の空気汚れ度検出手段は、前記空気の流れの下流側において下流側ガス濃度を検出する第2のガスセンサおよび下流側粉塵濃度を検出する第2の煙センサを含み、前記制御手段は、前記下流側空気の汚れ度として、検出された前記下流側ガス濃度および前記下流側粉塵濃度の1次結合値が所定値以下において前記気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を動作させるように制御することを特徴とする。
【0026】
この請求項8の発明によれば、請求項5に記載の空気清浄装置の作用に加え、第2の空気汚れ度検出手段は、下流側ガス濃度を検出する第2のガスセンサおよび下流側粉塵濃度を検出する第2の煙センサを含み、制御手段は、下流側空気の汚れ度として検出された下流側ガス濃度および下流側粉塵濃度の1次結合値が所定値以下において前記気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を動作させるように制御することによって、ガスおよび粉塵により発生する有害物質の発生を、より精確に低減しながらマイナスイオンを発生させるので、より精確にガスおよび粉塵による有害物質の発生を低減しマイナスイオンを有効に発生させることができる空気清浄装置を提供できる。
【0027】
また、請求項9にかかる発明は、請求項1〜8のいずれか1つに記載の空気清浄装置において、前記室内の湿度を検出する湿度センサを、更に備え、前記制御手段は、検出される前記室内の湿度が所定の範囲内において、前記気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を動作させるように制御することにより、前記室内の空気を清浄化して有害物質の発生を低減しながらマイナスイオンを発生させることを特徴とする。
【0028】
この請求項9の発明によれば、請求項1〜8のいずれか1つに記載の空気清浄装置の作用に加え、室内の湿度を検出する湿度センサを更に備え、制御手段は室内の湿度が所定の範囲内において、気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を動作させるように制御することによって、より精確に室内の空気を清浄化して有害物質の発生を低減しながらマイナスイオンを発生させることができるので、より精確に有害物質の発生を低減しマイナスイオンを有効に発生させることができる空気清浄装置を提供できる。
【0029】
また、請求項10にかかる発明は、請求項2または4に記載の空気清浄装置において、前記制御手段は、前記検出された前記室内の湿度に基づいて、前記第1のガスセンサの検出する前記上流側ガス濃度を補正することにより、補正された前記上流側ガス濃度が所定値以下において前記気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を動作させるように制御すること特徴とする。
【0030】
この請求項10の発明によれば、請求項2または4に記載の空気清浄装置の作用に加え、制御手段は室内の湿度に基づいて補正された上流側ガス濃度が所定値以下において気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を動作させるように制御することにより、より精確にガスにより発生する有害物質の発生を低減しながらマイナスイオンを発生させるので、より精確にガスによる有害物質の発生を低減しマイナスイオンを有効に発生させることができる空気清浄装置を提供できる。
【0031】
また、請求項11にかかる発明は、請求項6または8に記載の空気清浄装置において、前記制御手段は、前記検出された前記室内の湿度に基づいて、前記第2のガスセンサの検出する前記下流側ガス濃度を補正することにより、補正された前記下流側ガス濃度が所定値以下において前記気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を動作させるように制御することを特徴とする。
【0032】
この請求項11の発明によれば、請求項6または8に記載の空気清浄装置の作用に加え制御手段は、室内の湿度に基づいて補正された下流側ガス濃度が所定値以下において気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を動作させるように制御することにより、より精確にガスにより発生する有害物質の発生を低減しながらマイナスイオンを発生させるので、ガスによる有害物質の発生を低減しマイナスイオンを有効に発生させることができる空気清浄装置を提供できる。
【0033】
また、請求項12にかかる発明は、請求項1〜11のいずれか1つに記載の空気清浄装置おいて、更に人感センサを備え、前記制御手段は、前記人感センサの検出に基づいて、所定の無人状態において、前記吸引送風手段、清浄化手段、気化式加湿手段、および放電式マイナスイオン発生手段のうち、少なくとも1つの動作を制御することにより、電力消耗を低減することを特徴とする。
【0034】
この請求項12の発明によれば、請求項1〜11のいずれか1つに記載の空気清浄装置において、更に人感センサを備え、制御手段は人感センサの検出に基づいて所定の無人状態において、吸引送風手段、清浄化手段、気化式加湿手段、および放電式マイナスイオン発生手段のうち、少なくとも1つの動作を制御することにより、電力消耗を低減することができるので、ガスによる有害物質の発生を低減しマイナスイオンを有効に発生させることができ、かつ電力消費を低減できる空気清浄装置を提供できる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる空気清浄装置について、実施の形態1〜4について詳細に説明する。
【0036】
[実施の形態1]
(空気清浄装置全体の構成)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる空気清浄装置の機能的構成図である。空気清浄装置10は、室内11の空気を吸引する送風機1と、吸引された室内の空気12を清浄化するとともに集塵し脱臭する集塵脱臭部2と、集塵脱臭部2を通過する空気の流れの上流側に配設されてその部分での空気の汚れを検出する第1の空気汚れ度センサ3と、集塵脱臭部2を通過して清浄化された空気に湿気を加える気化式加湿装置5と、気化式加湿装置5によって加湿された空気をイオン化させる放電式マイナスイオン発生装置6と、第1の空気汚れ度センサ3によって検出された空気の汚れ度に基づいて少なくとも気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作を制御する制御部4と、を含んで構成される。
【0037】
ここで、送風機1は、本発明の吸引送風手段を構成する。同様に、集塵脱臭部2は清浄化手段を構成する。以下同様に、第1の空気汚れ度センサ3は第1の空気汚れ度検出手段を、気化式加湿装置5は気化式加湿手段を、放電式マイナスイオン発生装置6は放電式マイナスイオン発生手段を、制御部4は制御手段を、それぞれ本発明において構成する。
【0038】
ここで、送風機1は例えば電動式モータを用いる公知の吸引送風手段を用いる。また、集塵脱臭部2は公知の集塵脱臭手段を用いれば良く、何ら限定されるものではない。また、集塵脱臭部2は、空気を通過させて清浄化する空気清浄化手段の一例として空気の清浄化のうち空気中のチリ、埃、ガス、および臭いを除去するものである。
【0039】
送風機1によって室内11の空気が吸引送風されることによって、空気の流れは集塵脱臭部2に流れ込み(図中符号12の矢印)、脱塵され脱臭されて清浄化された空気が流れ出す。その清浄化された空気の流れの下流側には、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6が配設される。気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6が空気の流れに沿って配設される位置的な順序は、必ずしもこの順序でなくても良い。
【0040】
第1の空気汚れ度センサ3は例えば、後述するガス濃度センサである。あるいは、煙センサである。あるいは、ガス濃度センサと煙センサとの組み合わせたセンサである。第1の空気汚れ度センサ3は、集塵脱臭部2の前段、即ち空気の流れの上流側に配設されて、室内11の空気の汚れ度をリアルタイムで検出する。第1の空気汚れ度センサ3が検出した上流側空気汚れ度は、上流側空気汚れ度信号aとして制御部4に送られる。
【0041】
制御部4は、上流側空気汚れ度検出信号aを受信し、室内の環境の汚れ具合を判定し、その判定に基づいて送風機1、集塵・脱臭する集塵脱臭部2、第1の空気汚れ度センサ3、気化式加湿装置5、および放電式マイナスイオン発生装置6のうち、必要に応じて制御動作を実行する。例えば、制御部4は、環境に適した送風機1の回転数を選択し、送風機1の回転数を制御する。あるいは、集塵脱臭部2において、例えば静電気による集塵の場合は、その集塵力を決定する電界の強度を制御する。あるいは、気化式加湿装置5においてはその気化速度を、そして放電式マイナスイオン発生装置6においては放電電圧を制御する。
【0042】
制御部4は、例えばマイクロコンピュータを備えてデジタル制御可能とすることができる。あるいは電気的なアナログ信号を受信する方式でも良い。室内11の空気の汚れがひどくて、上流側空気汚れ度検出信号aがあらかじめ設定された設定値を超えて高く検出された場合、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作を停止して、送風機1の送風能力を上げて室内11の空気の浄化のみ行うように制御する。過度に室内11の空気が汚れている場合には、このようにマイナスイオン発生を停止して空気の浄化のみを行うことによって、マイナスイオンの発生を停止して、有害物質、特に有害なイオン物質の発生を抑制することができる。
【0043】
気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6は組み合わせて用いる。それによって気化して発生する水蒸気に対して、コロナ放電により発生する電子を衝突させてマイナスに帯電させることができる。この気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6を組み合わせる方式については既に公知である(例えば論文「マイナスイオンの特徴と空気調和への応用現況」第3−2頁〜第3−8頁、工業調査会(株)2002年6月発行)。放電式マイナスイオン発生方式は、そのままで使用するとオゾンや2酸化窒素などの有害な2次生成物を生じるという欠点を有するのであるが、しかし、イオン発生量が多いという利点を有していた。そのため、放電式マイナスイオン発生方式に気化式加湿装置5を組み合わせることによって、オゾンおよび二酸化窒素など高圧放電式において問題となる副生成物の発生を低く抑えることができる。
【0044】
即ち、実施の形態1においては、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6は、集塵脱臭部2を通過して清浄化された空気を用いてマイナスイオンを発生させるため、チリ、埃、あるいは煙成分に含まれる有害物質を除去した後にコロナ放電によりイオン化するので、有害物質をイオン化して新たな有害イオン物質を生成することを防ぎながら、多量のマイナスイオンを適度な湿度において発生させるので、快適な空気清浄装置を提供可能となる。
【0045】
また、気化式加湿装置5を用いると、水を気化させて加湿するので、たとえその水の中に雑菌が含まれていたとしても熱によって殺菌される。この点で、実施の形態1による空気清浄装置においては、水破砕式のマイナスイオン発生装置のように室内に雑菌がまき散らされることを、避けることができる。
【0046】
(第1の空気汚れ度センサとしてガス濃度センサを用いる場合)
図2は、実施の形態1による空気清浄装置の動作を示すフロー図である。ここで、第1の空気汚れ度センサ3として、空気中の有害な、あるいは有害となる可能性のあるガス濃度を検出する第1のガスセンサを用いる。第1のガス濃度センサの符号は、説明の便宜上第1の空気汚れ度センサと同じく3として説明する。その場合、図1において第1の空気汚れ度センサ3を第1のガス濃度センサ3と読み替えることにする。この場合、制御部4に対して送信される図1に記された上流側空気汚れ度信号aは、そこにおいて検出される空気中のガス濃度を表す上流側ガス濃度信号Sgである。
【0047】
その流れを説明すると、先ず、第1のガス濃度センサ3が、集塵脱臭部2の上流部において空気の汚れ度として上流側ガス濃度を検出する(ステップS201)。その検出値はガス濃度を表す上流側ガス濃度信号Sgとして制御部4に送信される。受信した制御部4は、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作状態を判定する(ステップS202)。動作が「入」の場合(ステップS202の入)、上流側ガス濃度信号Sgが、あらかじめ設定されている入・切判定値以上であるかを比較する(ステップS203)。そして、上流側ガス濃度信号Sgがあらかじめ定めた所定の入・切判定値以上の場合(ステップS203のY)、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作を停止する(ステップS204)。
【0048】
また、第1ガス濃度を検出した後、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作が停止状態であると判定した場合(ステップS202の切)、制御手段4は上流側ガス濃度信号Sgが、入・切判定値以下であるかを判定する(ステップS205)。そして、入・切判定値以下の場合(ステップS205のY)、制御部4は、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作を開始させる(ステップS206)。一方、入・切判定値以下でない場合(ステップS205のN)、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6は動作を停止したままである。
【0049】
こうして、制御部4は第1のガス濃度センサ3のガス濃度の検出に基づいて気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6のオン・オフ動作を制御して、上流側ガス濃度信号Sgが所定値以下に低下したときのみ加湿装置5およびマイナスイオン発生装置6を動作させる。それにより、上流側ガス濃度が高い場合、マイナスイオン発生の過程におけるイオン化された有害物質が新たに発生することを避けることができる。
【0050】
上流側ガス濃度信号Sgを受信した制御部4は、室内のガス濃度が規定値以上であると判断した場合、例えば、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作を停止して、送風機1の回転数を上げるように制御することもできる。それによって、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作を停止して、放電によって生じる有害なイオン生成物の発生を抑えることができ、またその間、送風機1の回転数を上げるよう制御することによって空気浄化能力を高めて迅速に空気を浄化することができる。
【0051】
(第1の空気汚れ度センサとして煙センサを用いる場合)
ここで、第1の空気汚れ度センサ3として第1の煙センサを用いることができる。第1の煙センサの符号は図1における第1の空気汚れ度センサ3を読み替えたものとして便宜上3を用いる。第1の煙センサは、微粒子の粉末や煙に起因する粉塵濃度を上流側において検出する。この場合、上流側空気汚れ度検出信号aは、検出された上流側粉塵濃度信号Sdである。上流側粉塵濃度信号Sdは制御部4に送信され、制御部4はそれを読み取って判定する。
【0052】
図3は、実施の形態1の空気清浄装置の動作のフロー図である。図3を参照しながら説明すると、先ず、第1の煙センサ3が、集塵脱臭部2の上流部において空気の汚れ度として上流側粉塵濃度を検出する(ステップS301)。その検出値は粉塵濃度を表す上流側粉塵濃度信号Sdとして制御部4に送信される。受信した制御部4は、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作状態を判定する(ステップS302)。動作が「入」の場合(ステップS302の入)、上流側粉塵濃度信号Sdが、あらかじめ設定されている入・切判定値以上であるかを比較する(ステップS303)。そして、上流側粉塵濃度信号Sdがあらかじめ定めた所定の入・切判定値以上の場合(ステップS303のY)、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作を停止する(ステップS304)。
【0053】
また、第1粉塵濃度を検出した後、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作が停止状態であると判定した場合(ステップS302の切)、制御手段4は上流側粉塵濃度信号Sdが、入・切判定値以下であるかを判定する(ステップS305)。そして、入・切判定値以下の場合(ステップS305のY)、制御部4は、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作を開始させる(ステップS306)。一方、入・切判定値以下でない場合(ステップS305のN)、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6は動作を停止したままである。
【0054】
こうして、制御部4は第1の煙センサ3の粉塵濃度の検出に基づいて気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6のオン・オフ動作を制御して、上流側粉塵濃度信号Sdが所定値以下に低下したときのみ加湿装置5およびマイナスイオン発生装置6を動作させる。それにより、上流側粉塵濃度が高い場合、マイナスイオン発生の過程におけるイオン化された有害物質が新たに発生することを避けることができる。
【0055】
上流側粉塵濃度信号Sdを受信した制御部4は、室内の粉塵濃度が規定値以上であると判断した場合、例えば、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作を停止して、送風機1の回転数を上げるように制御することもできる。それによって、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作を停止して、放電によって生じる有害なイオン生成物の発生を抑えることができ、またその間、送風機1の回転数を上げるよう制御することによって空気浄化能力を高めて迅速に空気を浄化することができる。
【0056】
(ガス濃度センサと煙センサとを備える場合)
ここで、第1の空気汚れ度センサ3として、第1のガスセンサおよび第1の煙センサの両方を備えることができる。図4は、実施の形態1による空気清浄装置の空気汚れ度検出信号の1例を示す説明図である。図4に示すように、第1の空気汚れ度センサ3のうち、一方のセンサである第1のガスセンサ30は、上流側ガス濃度を検出し、上流側ガス濃度信号Sgを制御手段4に送信する。他方のセンサである煙センサ31は上流側粉塵濃度Sdを検出し、上流側粉塵濃度信号Sdを制御部4に送信する。制御部4に送信された上流側ガス濃度信号Sgおよび上流側粉塵濃度信号Sdは、加算されて、汚れ度信号aとして制御部4に送信される。
【0057】
ここで、上記それぞれの信号に対してそれぞれm、nなる定数を乗じて加算して用いることもできる。即ち、上流側空気汚れ度を表す汚れ度検出信号aは、a=m・Sg+n・Sdとして、SgとSdの1次結合値を用いる。
【0058】
このとき、特に、0<m、n<1であって、かつm+n=1であるようにm、nを設定することができる。このように設定することによって、上式で表された上流側空気汚れ度検出信号値aは、上流側空気ガス濃度信号Sgと上流側空気粉塵濃度信号Sdとの加重平均値となる。
【0059】
図5は、第1のガスセンサおよび第1のガス濃度を併せて用いた場合の空気清浄装置の動作フロー図である。その流れを説明すると、先ず、第1のガスセンサ30および第1の煙センサ31が、集塵脱臭部2の上流部において空気の汚れ度として上流側ガス濃度および粉塵濃度を検出する(ステップS501)。その検出された上流側ガス濃度を表す上流側ガス濃度信号Sgと上流側粉塵濃度を表す上流側汚れ度信号aとが1次結合として加算されて汚れ度信号aとして、制御部4に送信される。受信した制御部4は、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作状態を判定する(ステップS502)。動作が「入」の場合(ステップS502の入)、上流側汚れ度信号aが、あらかじめ設定されている入・切判定値以上であるかを比較する(ステップS503)。そして、上流側汚れ度信号aがあらかじめ定めた所定の入・切判定値以上の場合(ステップS503のY)、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作を停止する(ステップS504)。
【0060】
また、上流側汚れ度信号aを検出した後、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作が停止状態であると判定した場合(ステップS502の切)、制御手段4は上流側汚れ度信号aが、入・切判定値以下であるかを判定する(ステップS505)。そして、入・切判定値以下の場合(ステップS505のY)、制御部4は、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作を開始させる(ステップS506)。一方、入・切判定値以下でない場合(ステップS505のN)、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6は動作を停止したままである。
【0061】
こうして、制御部4は第1のガスセンサ30および第1の煙センサ31の粉塵濃度の検出に基づいて気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6のオン・オフ動作を制御して、上流側汚れ度信号aが所定値以下に低下したときのみ加湿装置5およびマイナスイオン発生装置6を動作させる。それにより、上流側ガス濃度と粉塵濃度を合わせたものが高い場合、マイナスイオン発生の過程におけるイオン化された有害物質が新たに発生することを避けることができる。
【0062】
上流側汚れ度信号aを受信した制御部4は、室内の粉塵濃度が規定値以上であると判断した場合、例えば、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作を停止して、送風機1の回転数を上げるように制御する。それによって、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作を停止して、放電によって生じる有害なイオン生成物の発生を抑えることができ、またその間、送風機1の回転数を上げるよう制御することによって空気浄化能力を高めて迅速に空気を浄化することができる。
【0063】
実施の形態1では、ガスや粉塵による空気の汚れ度が一定値よりも下がるまでコロナ放電による放電式マイナスイオン発生装置6の動作を停止して有害物質の発生を抑えながら空気の清浄化能力を高めて運転し、空気の汚れ度が一定値より下がった場合において気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作を開始することによって、有害物質の発生を能率良く低減しながら良好なマイナスイオンを発生する空気浄化を行うことができる。
【0064】
[実施の形態2]
(第2の空気汚れ度センサを備えた場合)
図6は、本発明の実施の形態2にかかる空気清浄装置の機能的構成図である。図6に示す様に、実施の形態2は、実施の形態1の構成に、第2の空気汚れ度センサを加えた構成である。ここで、第2の空気汚れ度センサは、本発明における第2の空気汚れ度検出手段を構成する。
【0065】
第2の空気汚れ度センサ9は、集塵脱臭部2の後段側、即ち、空気の流れの下流側に配設される。第2の空気汚れ度検出センサ9は、集塵脱臭部2から送出される清浄化された空気の汚れ度を検出する。そして、下流側空気の汚れ度をリアルタイムで検出して、下流側空気汚れ度検出信号bとして制御部4に送信する。そして、集塵脱臭部2で清浄化された下流側空気の汚れ度bが、あらかじめ設定された所定値以下になったときに、制御部4は加湿装置5およびマイナスイオン発生装置6を動作させる。ここで、第2の空気汚れ度センサとして、実施の形態1と同様に、ガス濃度センサ、煙センサ、およびその両方を用いた場合を説明する。
【0066】
図7は、実施の形態2による空気清浄装置の動作を示すフロー図である。第2の空気汚れ度センサ9に基づく制御部4の制御動作は、集塵脱臭部2の下流側で検出された空気の汚れ度bを用いる。ここで、第2の空気汚れ度センサ9として、空気中の有害な、あるいは有害となる可能性のあるガス濃度を検出する第2のガスセンサを用いる。第2のガス濃度センサの符号は、説明の便宜上第2の空気汚れ度センサと同じく9として説明する。その場合、図6において第2の空気汚れ度センサ9を第2のガス濃度センサ9と読み替えることにする。この場合、制御部4に対して送信される図6に記された下流側空気汚れ度信号bは、そこにおいて検出される空気中のガス濃度を表す下流側ガス濃度信号S’gである。
【0067】
図7を参照しながら流れを説明すると、先ず、第2のガス濃度センサ9が、集塵脱臭部2の下流部において空気の汚れ度として下流側ガス濃度を検出する(ステップS701)。その検出値はガス濃度を表す下流側ガス濃度信号S’gとして制御部4に送信される。受信した制御部4は、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作状態を判定する(ステップS702)。動作が「入」の場合(ステップS702の入)、下流側ガス濃度信号S’gが、あらかじめ設定されている入・切判定値以上であるかを比較する(ステップS703)。そして、下流側ガス濃度信号S’gがあらかじめ定めた所定の入・切判定値以上の場合(ステップS703のY)、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作を停止する(ステップS704)。
【0068】
また、下流側ガス濃度を検出した後、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作が停止状態であると判定した場合(ステップS702の切)、制御手段4は下流側ガス濃度信号S’gが、入・切判定値以下であるかを判定する(ステップS705)。そして、入・切判定値以下の場合(ステップS705のY)、制御部4は、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作を開始させる(ステップS706)。一方、入・切判定値以下でない場合(ステップS705のN)、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6は動作を停止したままである。
【0069】
こうして、制御部4は第2のガス濃度センサ9のガス濃度の検出に基づいて気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6のオン・オフ動作を制御して、下流側ガス濃度信号S’gが所定値以下に低下したときのみ加湿装置5およびマイナスイオン発生装置6を動作させる。それにより、下流側ガス濃度が高い場合、マイナスイオン発生の過程におけるイオン化された有害物質が新たに発生することを避けることができる。
【0070】
下流側ガス濃度信号S’gを受信した制御部4は、室内のガス濃度が規定値以上であると判断した場合、例えば、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作を停止して、送風機1の回転数を上げるように制御することもできる。それによって、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作を停止して、放電によって生じる有害なイオン生成物の発生を抑えることができ、またその間、送風機1の回転数を上げるよう制御することによって空気浄化能力を高めて迅速に空気を浄化することができる。
【0071】
(第2の空気汚れ度センサとして煙センサを用いる場合)
ここで、第2の空気汚れ度センサ9として第2の煙センサを用いることができる。第2の煙センサの符号は図6における第2の空気汚れ度センサ9を読み替えたものとして便宜上9を用いる。第2の煙センサは、微粒子の粉末や煙に起因する粉塵濃度を下流側において検出する。この場合、下流側空気汚れ度検出信号bは、検出された下流側粉塵濃度信号S’dである。下流側粉塵濃度信号S’dは制御部4に送信され、制御部4はそれを読み取って判定する。
【0072】
図8は、実施の形態2の空気清浄装置の動作のフロー図である。図8を参照しながら説明すると、先ず、第2の煙センサ9が、集塵脱臭部2の下流部において空気の汚れ度として下流側粉塵濃度を検出する(ステップS801)。その検出値は粉塵濃度を表す下流側粉塵濃度信号S’dとして制御部4に送信される。受信した制御部4は、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作状態を判定する(ステップS802)。動作が「入」の場合(ステップS802の入)、下流側粉塵濃度信号S’dが、あらかじめ設定されている入・切判定値以上であるかを比較する(ステップS803)。そして、下流側粉塵濃度信号S’dがあらかじめ定めた所定の入・切判定値以上の場合(ステップS803のY)、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作を停止する(ステップS804)。
【0073】
また、第2粉塵濃度を検出した後、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作が停止状態であると判定した場合(ステップS802の切)、制御手段4は下流側粉塵濃度信号S’dが、入・切判定値以下であるかを判定する(ステップS805)。そして、入・切判定値以下の場合(ステップS805のY)、制御部4は、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作を開始させる(ステップS806)。一方、入・切判定値以下でない場合(ステップS805のN)、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6は動作を停止したままである。
【0074】
こうして、制御部4は第2の煙センサ9の粉塵濃度の検出に基づいて気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6のオン・オフ動作を制御して、下流側粉塵濃度信号S’dが所定値以下に低下したときのみ加湿装置5およびマイナスイオン発生装置6を動作させる。それにより、下流側粉塵濃度が高い場合、マイナスイオン発生の過程におけるイオン化された有害物質が新たに発生することを避けることができる。
【0075】
下流側粉塵濃度信号S’dを受信した制御部4は、室内の粉塵濃度が規定値以上であると判断した場合、例えば、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作を停止して、送風機1の回転数を上げるように制御することもできる。それによって、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作を停止して、放電によって生じる有害なイオン生成物の発生を抑えることができ、またその間、送風機1の回転数を上げるよう制御することによって空気浄化能力を高めて迅速に空気を浄化することができる。
【0076】
(ガス濃度センサと煙センサとを備える場合)
ここで、第2の空気汚れ度センサ9として、第2のガスセンサおよび第2の煙センサの両方を備えることができる。図9は、実施の形態2による空気清浄装置の空気汚れ度検出信号の1例を示す説明図である。図9に示すように、第2の空気汚れ度センサ9のうち、一方のセンサである第2のガスセンサ30は、下流側ガス濃度を検出し、下流側ガス濃度信号S’gを制御手段4に送信する。他方のセンサである煙センサ91は下流側粉塵濃度S’dを検出し、下流側粉塵濃度信号S’dを制御部4に送信する。制御部4に送信された下流側ガス濃度信号S’gおよび下流側粉塵濃度信号S’dは、加算されて、汚れ度信号bとして制御部4に送信される。
【0077】
ここで、上記それぞれの信号に対してそれぞれm’、n’なる定数を乗じて加算して用いることもできる。即ち、下流側空気汚れ度を表す汚れ度検出信号bは、b=m’・S’g+n’・S’dとして、S’gとS’dの1次結合値を用いる。
【0078】
このとき、特に、0<m、n<1であって、かつm+n=1であるようにm、nを設定することができる。このように設定することによって、上式で表された下流側空気汚れ度検出信号値bは、下流側空気ガス濃度信号S’gと下流側空気粉塵濃度信号S’dとの加重平均値となる。
【0079】
図10は、第2のガスセンサおよび第2のガス濃度を併せて用いた場合の空気清浄装置の動作フロー図である。その流れを説明すると、先ず、第2のガスセンサ30および第2の煙センサ31が、集塵脱臭部2の下流部において空気の汚れ度として下流側ガス濃度および粉塵濃度を検出する(ステップS1001)。その検出された下流側ガス濃度を表す下流側ガス濃度信号S’gと下流側粉塵濃度を表す下流側汚れ度信号bとが1次結合として加算されて汚れ度信号bとして、制御部4に送信される。受信した制御部4は、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作状態を判定する(ステップS1002)。動作が「入」の場合(ステップS1002の入)、下流側汚れ度信号bが、あらかじめ設定されている入・切判定値以上であるかを比較する(ステップS1003)。そして、下流側汚れ度信号bがあらかじめ定めた所定の入・切判定値以上の場合(ステップS1003のY)、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作を停止する(ステップS1004)。
【0080】
また、下流側汚れ度信号bを検出した後、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作が停止状態であると判定した場合(ステップS1002の切)、制御手段4は下流側汚れ度信号bが、入・切判定値以下であるかを判定する(ステップS1005)。そして、入・切判定値以下の場合(ステップS1005のY)、制御部4は、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作を開始させる(ステップS1006)。一方、入・切判定値以下でない場合(ステップS1005のN)、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6は動作を停止したままである。
【0081】
こうして、制御部4は第2のガスセンサ30および第2の煙センサ31の粉塵濃度の検出に基づいて気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6のオン・オフ動作を制御して、下流側汚れ度信号bが所定値以下に低下したときのみ加湿装置5およびマイナスイオン発生装置6を動作させる。それにより、下流側ガス濃度と粉塵濃度を合わせたものが所定値より高い場合、動作を停止することによってマイナスイオン発生の過程におけるイオン化された有害物質が新たに発生することを避けることができる。
【0082】
ここで、既に説明した第1の空気汚れ度センサ3による上流側空気汚れ度検出値aと、第2の空気汚れ度センサによる下流側の空気汚れ度検出値bとを比較し、集塵脱臭部2の清浄化能力を検出して、制御部4は集塵脱臭部2を制御することも可能である。あるいは、集塵脱臭部2の長期間使用などによる清浄化能力の低下を検出することもできる。
【0083】
特に下流側の空気汚れ度検出値bが所定値以下であるときのみ、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6を動作させることによって、清浄化された空気であること、即ち有毒物質の発生が有効に除去されたことを確認した上でマイナスイオンを発生させることができるので、より精確に空気清浄装置の運転を制御することができる。
【0084】
こうして、下流側の空気汚れ度が一定値よりも下がるまでコロナ放電による放電式マイナスイオン発生装置6の動作を停止して有害物質の発生を抑え、そして一定値以下に下がった場合においてマイナスイオン発生装置6の動作を開始することによって、有害物質の発生を低減しながらマイナスイオンを発生する空気浄化を行うことができる。また、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6を停止して、送風機1の送風強度を高めて有害な物質の発生を避けながら能率良く空気を浄化することもできる。
【0085】
[実施の形態3]
(湿度センサを備える場合)
図11は、本発明の実施の形態3にかかる空気清浄装置の機能的構成図である。実施の形態3は、実施の形態1の構成に、室内の湿度を検出する湿度センサ7を加えた構成である。湿度センサ7は、集塵脱臭部2の上流側に配設される。
【0086】
室内の湿度は一般に空気の清浄条件に影響を与える。そのため、湿度センサ7によって検出された湿度によって、制御部4は、空気清浄装置全体を制御することができる。例えば制御部4は、検出湿度に基づいて、送風機1の回転数を制御する、あるいは、集塵脱臭部2が静電気による集塵である場合はその集塵力を決定する電界の強度を湿度補正を加味して制御する。あるいは制御部4は、第1および/または第2のガスセンサによる検出値、あるいは第1および/または第2の煙センサの検出値に湿度による補正を加えることができる。こうして、制御部4は、湿度に基づく補正を加味しながら制御するので、空気清浄装置に対する制御動作がより正確となる。
【0087】
室内の湿度の変化は特に、ガス濃度センサの検出値に影響を与え易いので、第1および/または第2のガス濃度センサによって検出されたガス濃度に対して、検出された湿度による補正を加えて湿度による補正を加味することによって、第1および/または第2のガス濃度センサの検出するガス濃度が、湿度が変化したとしても、より正確なものとなり、制御部4による制御動作がより正確となる。
【0088】
また、湿度が高すぎたり低すぎたりする場合は、イオン化が容易ではなくなる。そのため、あらかじめ所定の湿度を高湿度入・切判定値および低湿度入・切判定値として設定しておいて、制御部4は、その低湿度入・切判定値と高湿度入・切判定値との湿度範囲内で、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6を動作させるよう制御する。イオン化にとって最も好適な湿度範囲は一般に40〜60%といわれているが、例えばそのような範囲を選択してその湿度範囲において制御部4は空気清浄装置を動作させるよう制御することができる。
【0089】
図12は、本発明の実施の形態3にかかる空気清浄装置の湿度センサの検出に基づく制御の流れを示すフロー図である。先ず、設置された湿度センサ7が、室内11の湿度を検出すると、その湿度検出信号(湿度センサ出力値)hを制御部4に送信する(ステップS1201)。湿度検出信号hを受信した制御部4は、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作状態を判断する(ステップS1202)。気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6が動作中であると判断した場合は(ステップS1202の入)、送信された湿度センサ出力値である湿度検出信号hが、あらかじめ設定され高湿度入・切判定値以上であるかどうかを判定する(ステップS1203)。この高湿度入・切判定値は、室内の湿度が高くなりすぎる場合に運転動作を停止するために設定されている。湿度検出信号hが高湿度入・切判定値以上である場合(ステップS1203のY)、制御部4は気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の運転を停止する(ステップS1204)。その反対に、湿度検出信号hが高湿度入・切判定値以上でない場合は(ステップS1203のN)、そのまま気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の運転を継続する。
【0090】
次に、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の運転状態が停止中の場合(ステップS1202の切)、制御部4は、湿度検出信号hが低湿度入・切判定値以下であるかを判定する(ステップS1205)。そして、低湿度入・切判定値以下であった場合は(ステップS1205のY)、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の運転を開始する(ステップS1206)。一方、湿度検出信号hが低湿度入・切判定値以下ではなかった場合(ステップS1205のN)、そのまま継続して停止する(ステップS1206)。
【0091】
このようにあらかじめ高湿度入・切判定値および低湿度入・切判定値を設定しておいて、その高および低湿度入・切判定値の範囲の湿度で気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6を動作させることにより、マイナスイオンの発生にとって好適な湿度範囲において、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6を動作するようにできる。
【0092】
[実施の形態4]
(人感センサを備える場合)
実施の形態4は、図11に示すように、実施の形態1の構成に人感センサ8を加えた構成である。人感センサ8は、室内に人間が存在するかどうかを検出するセンサであって、例えば赤外線センサを用いるなど公知の種々の方式を用いることができる。
【0093】
人感センサ8が配設される場所は、人の有無を検出しやすい場所であれば良い。人感センサ8は、室内に人が一定時間居ないことを検出した場合、その検出に基づいて制御部4が、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作、あるいは空気清浄装置の動作を停止するなどして、空気清浄装置の電力消費を抑えることができる。
【0094】
図13は、実施の形態4による空気清浄装置の人感センサの検出による制御動作を示すフロー図である。先ず、人感センサ8は、室内の人間の存在の有無を検出し、人の存在の有無を表す人感センサ出力信号eを制御部4に送信する(ステップS1301)。次に、制御部4は、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作状態を判定する(ステップS1302)。そして、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6が動作中の場合(ステップS1302の入)、制御部4は先に受信した人感センサ出力信号eを判定して(ステップS1303)、人が存在すると判定した場合、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6を継続して運転する(ステップS1304)。一方、制御部4が人は存在しないと判定した場合(ステップS1303のN)、人未検出時間があらかじめ設定された規定時間よりも長いかを判定する(ステップS1305)。人未検出時間の検出には、一般的なタイマーを用いれば良い。そして、制御部4が、規定時間よりも長いと判定したときは(ステップS1305のY)、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の運転を停止する(ステップS1306)。一方、規定時間よりも長くないと判定したときは(ステップS1305のN)、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の運転を継続する。
【0095】
反対に、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作が停止中の場合(ステップS1302の切)、人感センサ8は人を検出したかどうかを判定し(ステップS1307)、人が存在すると判定した場合は、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の運転を開始する(ステップS1308)。人の存在を検出しなかった場合は(ステップS1307のN)、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6は、そのまま継続して動作を停止したままとする。
【0096】
こうして、人感センサ8を備えた場合、室内における人の有無をリアルタイムで検出し、加湿装置5およびマイナスイオン発生装置6の動作状態を確認でき、人が居る場合には気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6を継続して動作させ、逆に人を検出しない状態で所定の時間(例えば30分間)経過した場合は、気化式加湿装置5および放電式マイナスイオン発生装置6の動作を停止する。このように人感センサ8を備えることによって、人が室内に実際に居ないにも拘わらず空気清浄装置の運転を続けるという無駄な電力消耗を避けることができる。
【0097】
【発明の効果】
請求項1にかかる発明によれば、マイナスイオンを発生に際し空気の汚れによる有害物質の発生を低減しマイナスイオンを有効に発生させることができる空気清浄装置を提供できるという効果を奏する。
【0098】
また、請求項2にかかる発明によれば、請求項1に記載の空気清浄装置の効果に加え、ガスによる有害物質の発生を低減しマイナスイオンを有効に発生させることができる空気清浄装置を提供できるという効果を奏する。
【0099】
また、請求項3にかかる発明によれば、請求項1に記載の空気清浄装置の効果に加え、粉塵による有害物質の発生を低減しマイナスイオンを有効に発生させることができる空気清浄装置を提供できるという効果を奏する。
【0100】
また、請求項4にかかる発明によれば、請求項1に記載の空気清浄装置の効果に加え、ガスおよび粉塵による有害物質の発生を低減しマイナスイオンを有効に発生させることができる空気清浄装置を提供できるという効果を奏する。
【0101】
また、請求項5にかかる発明によれば、請求項1〜4のいずれか1つに記載の空気清浄装置の効果に加え、清浄化手段の能力を判定でき、かつ清浄化された空気の汚れ度を検知するので、より精確に空気の汚れにより発生する有害物質の発生を低減しマイナスイオンを有効に発生させることができる空気清浄装置を提供できるという効果を奏する。
【0102】
また、請求項6にかかる発明によれば、請求項5に記載の空気清浄装置の効果に加え、より精確にガスにより発生する有害物質の発生を低減しながらマイナスイオンを有効に発生させることができる空気清浄装置を提供できるという効果を奏する。
【0103】
また、請求項7にかかる発明によれば、請求項5に記載の空気清浄装置の効果に加え、より精確に粉塵により発生する有害物質の発生を低減しながらマイナスイオンを有効に発生させることができる空気清浄装置を提供できるという効果を奏する。
【0104】
また、請求項8にかかる発明によれば、請求項5に記載の空気清浄装置の効果に加え、ガスおよび粉塵により発生する有害物質の発生をより精確に低減しながらマイナスイオンを有効に発生させることができる空気清浄装置を提供できるという効果を奏する。
【0105】
また、請求項9にかかる発明によれば、請求項1〜8のいずれか1つに記載の空気清浄装置の効果に加え、更に湿度を検出してより精確に制御するので、有害物質の発生をより精確に低減しながらマイナスイオンを有効に発生させる空気清浄装置を提供できるという効果を奏する。
【0106】
また、請求項10にかかる発明によれば、請求項2または4に記載の空気清浄装置の効果に加え、より精確にガスにより発生する有害物質の発生を低減しながらマイナスイオンを有効に発生させる空気清浄装置を提供できるという効果を奏する。
【0107】
また、請求項11にかかる発明によれば、請求項6または8に記載の効果に加え、より精確にガスにより発生する有害物質の発生を低減しながらマイナスイオンを有効に発生させる空気清浄装置を提供できるという効果を奏する。
【0108】
また、請求項12にかかる発明によれば、請求項1〜11のいずれか1つに記載の発明の効果に加え、有害物質の発生を低減しながら有効にマイナスイオンを発生させかつ電力消費を低減できる空気清浄装置を提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる空気清浄装置の機能的構成図である。
【図2】実施の形態1にかかる空気清浄装置の動作を示すフロー図である。
【図3】実施の形態1にかかる空気清浄装置の動作を示すフロー図である。
【図4】実施の形態1にかかる空気清浄装置の上流側空気汚れ度検出信号の1例を説明する図である。
【図5】実施の形態1にかかる空気清浄装置の動作を示すフロー図である。
【図6】本発明の実施の形態2にかかる空気清浄装置の機能的構成図である。
【図7】実施の形態2にかかる空気清浄装置の動作を示すフロー図である。
【図8】実施の形態2にかかる空気清浄装置の動作を示すフロー図である。
【図9】実施の形態2にかかる空気清浄装置の下流側空気汚れ度検出信号の1例を説明する図である。
【図10】実施の形態2にかかる空気清浄装置の動作を示すフロー図である。
【図11】本発明の実施の形態3にかかる空気清浄装置の機能的構成図である。
【図12】実施の形態3にかかる空気清浄装置の動作を示すフロー図である。
【図13】本発明の実施の形態4にかかる空気清浄装置の動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 送風機
2 集塵脱臭部
3 第1の空気汚れ度センサ
4 制御部
5 気化式加湿装置
6 放電式マイナスイオン発生装置
7 湿度センサ
8 人感センサ
9 第2の空気汚れ度センサ
30 第1のガス濃度センサ
31 第1の煙センサ
40 第2のガス濃度センサ
41 第2の煙センサ
Claims (12)
- 室内の空気を吸引して送出する吸引送風手段と、
吸引された前記空気を通過させて清浄化する清浄化手段と、
前記清浄化手段を通過する前記空気の流れの上流側に配設されて上流側空気の汚れ度を検出する第1の空気汚れ度検出手段と、
前記清浄化手段を通過する前記空気の流れの下流側に配設されて加湿する気化式加湿手段と、
前記清浄化手段を通過する前記空気の流れの下流側に配設されてマイナスイオンを発生する放電式マイナスイオン発生手段と、
検出された前記上流側空気の汚れ度に基づいて、前記吸引送風手段、清浄化手段、第1の空気汚れ度検出手段、気化式加湿手段、および放電式マイナスイオン発生手段のうち、少なくとも前記気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を制御することにより、前記室内の空気を清浄化して有害物質の発生を低減しながらマイナスイオンを発生させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする空気清浄装置。 - 前記第1の空気汚れ度検出手段は、前記上流側空気の汚れ度として上流側ガス濃度を検出する第1のガスセンサを含み、
前記制御手段は、前記上流側ガス濃度が所定値以下において前記気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を動作させるように制御することを特徴とする請求項1に記載の空気清浄装置。 - 前記第1の空気汚れ度検出手段は、前記上流側空気の汚れ度として上流側粉塵濃度を検出する第1の煙センサを含み、
前記制御手段は、前記上流側粉塵濃度が所定値以下において前記気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を動作させるように制御することを特徴とする請求項1に記載の空気清浄装置。 - 前記第1の空気汚れ度検出手段は、前記空気の流れの上流側において上流側ガス濃度を検出する第1のガスセンサおよび上流側粉塵濃度を検出する第1の煙センサを含み、
前記制御手段は、前記上流側空気の汚れ度として、検出された前記上流側ガス濃度および前記上流側粉塵濃度の1次結合値が所定値以下において前記気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を動作させるように制御することを特徴とする請求項1に記載の空気清浄装置。 - 前記清浄化手段を通過する前記空気の流れの下流側に配設されて、前記下流側空気の汚れ度を検出する第2の空気汚れ度検出手段を、更に備え、
前記制御手段は、検出された前記下流側空気の汚れ度が所定値以下において前記気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を動作させるように制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の空気清浄装置。 - 前記第2の空気汚れ度検出手段は、前記下流側空気の汚れ度として下流側ガス濃度を検出する第2のガスセンサを含み、
前記制御手段は、前記下流側ガス濃度が所定値以下において前記気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を動作させるように制御することを特徴とする請求項5に記載の空気清浄装置。 - 前記第2の空気汚れ度検出手段は、前記下流側空気の汚れ度として下流側粉塵濃度を検出する第2の煙センサを含み、
前記制御手段は、前記下流側粉塵濃度が所定値以下において前記気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を動作させるように制御することを特徴とする請求項5に記載の空気清浄装置。 - 前記第2の空気汚れ度検出手段は、前記空気の流れの下流側において下流側ガス濃度を検出する第2のガスセンサおよび下流側粉塵濃度を検出する第2の煙センサを含み、
前記制御手段は、前記下流側空気の汚れ度として、検出された前記下流側ガス濃度および前記下流側粉塵濃度の1次結合値が所定値以下において前記気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を動作させるように制御することを特徴とする請求項5に記載の空気清浄装置。 - 前記室内の湿度を検出する湿度センサを、更に備え、
前記制御手段は、検出される前記室内の湿度が所定の範囲内において前記気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を動作させるように制御することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の空気清浄装置。 - 前記制御手段は、前記検出された前記室内の湿度に基づいて前記第1のガスセンサの検出する前記上流側ガス濃度を補正することにより、補正された前記上流側ガス濃度が所定値以下において前記気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を動作させるように制御すること特徴とする請求項2または4に記載の空気清浄装置。
- 前記制御手段は、前記検出された前記室内の湿度に基づいて、前記第2のガスセンサの検出する前記下流側ガス濃度を補正することにより、補正された前記下流側ガス濃度が所定値以下において前記気化式加湿手段および放電式マイナスイオン発生手段を動作させるように制御することを特徴とする請求項6または8に記載の空気清浄装置。
- 更に、人感センサを備え、
前記制御手段は、前記人感センサの検出に基づいて、所定の無人状態において、前記吸引送風手段、清浄化手段、気化式加湿手段、および放電式マイナスイオン発生手段のうち、少なくとも1つの動作を制御することにより、電力消耗を低減することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載の空気清浄装置。
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