JP3927335B2 - ガスケット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、組み立て作業性の向上を図り、正確な組み付けが可能であり、誤組み、脱落、組み忘れ等を防止できるガスケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、内燃機関において、流体通路を構成する部品間のシール部材として、所謂ガスケットが使用されている。従来は、前記各部品間に独立状態のガスケットを個々に介在させていた。
【0003】
したがって、部品点数及び組み付け工数が多くなるとともに、正確な組み付けに手数を要し、組み立て時の作業性に問題が残るとともに、さらに、誤組み、脱落、組み忘れ等のおそれがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記事情に鑑み為されたもので、部品点数の削減、組み付けの容易化及び工数の低減化により作業性の向上を図り、さらに、誤組み、脱落、組み忘れ等の防止を図った内燃機関に用いられるガスケットを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明のガスケットは、中央で折曲げられて、内燃機関を構成するシリンダカバーに形成された流体通路孔の表裏両側面部を覆う一枚のシート部材からなり、該シート部材の折曲げられたそれぞれの両側片に前記シリンダカバーの前記流体通路孔及び該流体通路孔の周辺部に形成された取付孔に適合する適合孔がそれぞれ設けられた構成としたものである。
【0006】
前記構成によれば、必要とするガスケットの数が従来の2分の1となるため、部品点数が削減され、また、従来は別々に行う必要があった二枚のガスケットの組み付けが、同時作業の一回ですむため、工数が低減され、誤組み、脱落、組み忘れ等もまた防止される。
【0007】
さらに、従来の部品形状に適合させたガスケットと異なり、組み付け時に折曲げ部等が外部に露出して視認できることになり、その点においても誤組み、脱落、組み忘れ等が防止される。
【0010】
以下に、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明を用いた内燃機関の分解斜視図、図2は本発明の実施の一形態のガスケットの使用前の形態を示す正面図、図3は図2に示したガスケットのシリンダカバーへの装着過程を示す斜視図、図4は図2に示したガスケットの他の装着状態を示す要部縦断面図である。
【0011】
図1において、10はピストン、クランクシャフト及び点火装置等を省略した小型空冷2サイクルエンジンのシリンダ、11は断風、断熱を兼ねて設けられた板材成形部品である板金製のシリンダカバー、12はマフラー、13は気化器、14はエアクリーナ、15はインテークインシュレータ、16はエアクリーナシール、17はガスケットである。また、図中、18は前記シリンダ10の一側に形成された混合気吸入口であり、図示しないが他側には前記マフラー12が接続される排気口が形成されている。
【0012】
さらに、組み付け状態で前記シリンダカバー11の前記シリンダ10の前記混合気吸入口18と対向する位置には、混合気を通過せしめるための通孔である流体通路孔19のほか、前記気化器13や前記マフラー12等を前記シリンダ10に図示しないボトル等で固着せしめるための取付孔20が打ち抜き加工等により形成され、同様に、前記シリンダ10の排気口(図示せず)と対向する位置には、前記マフラー12の排気入口12aに接続される流体通路孔19のほか、取付孔20が打ち抜き加工等により形成されている。
【0013】
そして、従来は、前記シリンダ10の前記吸入口18部に、予め用意された一枚のガスケットを介して、前記シリンダカバー11の前記流体通路孔19の内(裏)側面が適合させられ、さらに前記流体通路孔19の外(表)側面には、予め用意されたもう一枚のガスケットを介して、前記インテークインシュレータ15、前記気化器13、前記エアクリーナ14、前記ガスケット17等が順次取り付けられていた。
【0014】
すなわち、従来は、前記シリンダカバー11の前記流体通路孔19の表裏両側面に、それぞれ別体に分離成形された一枚ずつのガスケットを、個々に介在させていた。
【0015】
前記構成は、前記シリンダカバー11の排気口と対向する前記流体通路孔19部も同様であるが、前記排気口側の前記流体通路孔19部で使用されるガスケットは、一般に、断熱、耐熱性等を考慮して、比較的肉厚の素材が使用されている。
【0016】
前記のごとく、従来のガスケットの組み付けは、前記シリンダカバー11に形成された前記流体通路孔19のそれぞれ内側面及び外側面において個々に行わなければならず、したがって、前記流体通路孔19及び前記取付孔20との適合及び組み付けに、きわめて手数を要するものであった。
【0017】
特に、前記シリンダカバー11の内側面と前記シリンダ10の前記吸入口18間及び前記シリンダカバー11の内側面と前記シリンダ10の前記排気口間へのガスケットの組み付けには手数を要し、糊を使用して仮付けすることも行われている。さらに糊を使用した仮付け後のガスケット脱落に気がつかず、組み付け完了としてしまったり、また、組み付け忘れの問題も残されていた。
【0018】
前記ガスケットの脱落、組み付け忘れは、混合気や排気ガス等の流体漏れの原因となり、内燃機関の不調にとどまらず、故障、事故等の原因となるものであった。
【0019】
そこで、本発明では、図面に示した、一実施の形態のごとく、前記シリンダカバー11に構成された前記流体通路孔19の表裏両側面部を、それぞれ中央部Sで折り曲げた一枚のシート部材1で覆い、ガスケットGとするものである。
【0020】
すなわち、本発明のガスケットGは、一枚のシート部材1が、図2及び図3に示すごとく、中央部Sで折曲げられ、折曲げられたその両側片1a,1bが、前記シリンダカバー11の下端11a側から前記流体通路孔19部に装着され、該流体通路孔19の表裏両側面周辺部、具体的には、前記流体通路孔19及び該流体通路孔19の周辺部に形成される取付孔部を覆う大きさに予め成形される。
【0021】
そして、前記シート部材1の折曲げられたそれぞれの前記両側片1a,1bに、前記シリンダカバー11の前記流体通路孔19及び該流体通路孔19の周辺部に形成された前記取付孔20に適合する適合孔19a及び20aが設けられる。すなわち、前記中央部Sの両側対称位置にそれぞれ前記適合孔19a及び20aが設けられる。
【0022】
前記と同様の構成は、断熱、耐熱性等の要求から肉厚素材が使用される前記排気口側であっても、適用が可能である。
【0023】
前記構成のシート部材1からなる本実施の形態のガスケットGは、前記シリンダカバー11の下端11a側から前記流体通路孔19部に装着される。すなわち、図3に示す実施の一形態では、前記シリンダカバー11の下方から差し込むようにして装着している。
【0024】
前記の如く装着することにより、前記シリンダカバー11の前記流体通路孔19と前記シート部材1の前記適合孔19a、及び前記シリンダカバー11の前記取付孔20と前記シート部材1の前記適合孔20aが、それぞれ適合させられる。
【0025】
なお、前記二つ折り使用の本発明のガスケットGは、作業性、その他を考慮して、前記シリンダカバー11の横方向から装着するように構成することも可能且つ容易である。すなわち、横方向からの装着に合わせて、予め、前記適合孔19a及び20aの打ち抜き加工を施せばよい。
【0026】
図4には、他の実施の一形態が示されている。この実施の一形態は、部品、例えば、シリンダカバー11に設けられた流体通路孔19の上辺に近接させて、前記ガスケットGを構成するシート部材3を挿通自在な幅を有するスリット21を設け、該スリット21部に前記シート部材1の一側片を挿通することにより、両側片1a,1bを前記流体通路孔19の表裏両側面に垂下させるものである。
【0027】
この実施の一形態によれば、前記流体通路孔19が、例えば、前記シリンダカバー11の下端11aから大きな寸法Lで離れた中央部に形成されている場合などに、前記ガスケットGを不必要に大型に成形する必要がなく、しかもその装着及び保持にに手数を要することがない。
【0028】
前記のごとく、ガスケットGは、一枚のシート部材を二つ折りにして装着するため、作業時の取扱がきわめて容易である。
【0029】
【発明の効果】
本発明のガスケットによれば、部品点数の削減、組み付けの容易化及び工数の低減により、作業性の向上を図ることができ、さらに誤組み、脱落、組み忘れ等の防止効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を用いた内燃機関の分解斜視図である。
【図2】 本発明の実施の一形態のガスケットの使用前の状態を示す正面図である。
【図3】 図2に示したガスケットのシリンダカバーへの装着過程を示す斜視図である。
【図4】 図2に示したガスケットの他の装着状態を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 シート部材
1a,1b 両側片
11 シリンダカバー
19 流体通路孔
19a 適合孔
20 取付孔
20a 適合孔
S 中央部
Claims (1)
- 中央部(S)で折曲げられて、内燃機関を構成するシリンダカバー(11)に形成された流体通路孔(19)の表裏両側面周辺部を覆う一枚のシート部材(1)からなり、該シート部材(1)の折曲げられたそれぞれの両側片(1a,1b)に前記シリンダカバー(11)の前記流体通路孔(19)及び該流体通路孔(19)の周辺部に形成された取付孔(20)に適合する適合孔(19a,20a)が設けられてなることを特徴とするガスケット。
Priority Applications (1)
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JP14905799A JP3927335B2 (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | ガスケット |
Applications Claiming Priority (1)
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JP14905799A JP3927335B2 (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | ガスケット |
Publications (2)
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JP2000337513A JP2000337513A (ja) | 2000-12-05 |
JP3927335B2 true JP3927335B2 (ja) | 2007-06-06 |
Family
ID=15466737
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14905799A Expired - Fee Related JP3927335B2 (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | ガスケット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3927335B2 (ja) |
-
1999
- 1999-05-28 JP JP14905799A patent/JP3927335B2/ja not_active Expired - Fee Related
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