JP3927170B2 - 側溝用ブロック構造物 - Google Patents

側溝用ブロック構造物 Download PDF

Info

Publication number
JP3927170B2
JP3927170B2 JP2003435118A JP2003435118A JP3927170B2 JP 3927170 B2 JP3927170 B2 JP 3927170B2 JP 2003435118 A JP2003435118 A JP 2003435118A JP 2003435118 A JP2003435118 A JP 2003435118A JP 3927170 B2 JP3927170 B2 JP 3927170B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block structure
shaped groove
fiber layer
water
concrete material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003435118A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005194693A (ja
Inventor
東 江
Original Assignee
セイナン工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2003435118A priority Critical patent/JP3927170B2/ja
Application filed by セイナン工業株式会社 filed Critical セイナン工業株式会社
Priority to PCT/JP2004/019303 priority patent/WO2005064087A1/ja
Priority to KR1020067012567A priority patent/KR20070004556A/ko
Priority to CNA2004800387682A priority patent/CN1898443A/zh
Priority to EP04807660A priority patent/EP1707681A1/en
Priority to US10/583,725 priority patent/US20080304908A1/en
Priority to CA002550949A priority patent/CA2550949A1/en
Priority to AU2004309226A priority patent/AU2004309226A1/en
Publication of JP2005194693A publication Critical patent/JP2005194693A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3927170B2 publication Critical patent/JP3927170B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28BSHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
    • B28B19/00Machines or methods for applying the material to surfaces to form a permanent layer thereon
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02BHYDRAULIC ENGINEERING
    • E02B5/00Artificial water canals, e.g. irrigation canals
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02BHYDRAULIC ENGINEERING
    • E02B13/00Irrigation ditches, i.e. gravity flow, open channel water distribution systems
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02BHYDRAULIC ENGINEERING
    • E02B3/00Engineering works in connection with control or use of streams, rivers, coasts, or other marine sites; Sealings or joints for engineering works in general
    • E02B3/04Structures or apparatus for, or methods of, protecting banks, coasts, or harbours
    • E02B3/12Revetment of banks, dams, watercourses, or the like, e.g. the sea-floor
    • E02B3/122Flexible prefabricated covering elements, e.g. mats, strips
    • E02B3/125Flexible prefabricated covering elements, e.g. mats, strips mainly consisting of vegetable material, e.g. wood, reeds
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02BHYDRAULIC ENGINEERING
    • E02B5/00Artificial water canals, e.g. irrigation canals
    • E02B5/02Making or lining canals
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03FSEWERS; CESSPOOLS
    • E03F3/00Sewer pipe-line systems
    • E03F3/04Pipes or fittings specially adapted to sewers
    • E03F3/046Open sewage channels
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A10/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE at coastal zones; at river basins
    • Y02A10/11Hard structures, e.g. dams, dykes or breakwaters

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Sewage (AREA)
  • Artificial Fish Reefs (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

本発明は、排水路や灌漑用水路等に使用される側溝用ブロック構造物に関する。
排水路や灌漑用水路等の構築には側溝用ブロックが広く使用されている。通常、側溝用ブロックは、鉄筋コンクリート製とされ、断面形状がV字状、U字状或いは凵型状等とされている。該側溝用ブロックの内側表面は、流水抵抗が少なくなるようにコンクリート面を露出させた平滑面として仕上げられている。
上記側溝用ブロックを現場において並べて連結延設し、水路を構築している。従って、該水路は直線状のものとして構築されることになる。
特開2001−3343号公報
上記側溝用ブロックを用いて構築された水路の内側表面及びその側壁は、円滑に排水や用水を流すことができ或いは水圧に耐える耐久性を得ることができるものの、水中や水際で生息する微生物、藻類、水生昆虫類、魚類その他の脊椎小動物等にとっては必ずしも良好な生活環境とはなっていなかった。
例えば、上記側溝用ブロックにより側溝が構築される以前には、多数見られたホタル類やトンボ類を見つけることができないことが多くなっている。また、水生昆虫類やメダカ等の魚類、その他の脊椎動物の減少も著しい状態となっている。
このような水生昆虫類等の減少は、側溝に大量の生活排水や家畜の糞尿等の流出により水質が悪化したこと、餌となる微生物及び藻類などが繁殖しにくい環境となったこと等が原因であると考えられている。
また、ホタル類の激減についていえば、上記原因の他に、ホタル類の幼虫の餌である巻貝類が上記コンクリート面が露出した側溝では生育、繁殖しにくいこと、ホタル類の幼虫が該コンクリートの壁面を這い上がりにくく、その結果、陸で成虫となることもなく一生を終えてしまうこと等が指摘されている。上記コンクリート面が露出した側溝用ブロックの壁面は、カエル類やトンボ類或いは脊椎小動物などにとっても這い上がりにくい仕上面となっている。
本発明の目的は、水生昆虫類、微生物及び藻類並びに魚類、その他の脊椎小動物等の生育に好適な環境を得ることが可能なこと、周辺土壌との水の共有化及び水流の速度調整が可能なこと等が得られる側溝用ブロック構造物を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決したもので、透水性を有するポーラスコンクリート材を底部及び側壁部よりなる側溝用ブロック構造物の主たる構成材料とし、該側溝用ブロック構造物の側壁部の内側両側壁面には階段状の段部を形成し、且つ内側底部面及び両側壁面並びに上端部にはそれらの形状に沿って該コンクリート材との付着力が良好な椰子繊維一体化し5mm〜15mm厚となる椰子繊維層を形成してなる側溝用ブロック構造物を特徴とする。
また、内側底部面を凹凸状に形成した側溝用ブロック構造物を特徴とする。
更に、両側壁面を湾曲状或いはS字状に形成した側溝用ブロック構造物を特徴とする。
また、透水性を有するポーラスコンクリート材を底部及び側壁部よりなる側溝用ブロック構造物の主たる構成材料とし、該側溝用ブロック構造物の外側壁面が卵型或いは球状となるように外方に膨出形成し、該側溝用ブロック構造物の側壁部の内側両側壁面も湾曲状になるように形成し、上方部側の一部は延設される水路用開口部となるU字溝を形成し、且つ内側底部面からは半球状の突出部を突出形成し、更に内側表面には側溝用ブロック構造物の形状に沿って該コンクリート材との付着力が良好な椰子繊維一体化し5mm〜15mm厚となる椰子繊維層を形成してなる側溝用ブロック構造物を特徴とする。
本発明は、側溝用ブロック構造物の内側表面及び上端部を植物繊維層によって覆うことになり、コンクリートの肌面が露出することがなく、且つ当該箇所より植物が育成されて景観面で優れたものとすることが可能となった。
また、植物繊維層のPHは低く、例えば椰子繊維層の場合はPH6程度であり、コンクリート(PH12〜13)から溶出されるアルカリが椰子繊維層により中和されることになり、側溝用ブロック構造物の植物繊維層が植生基盤として有効に作用することを可能とした。
更に、コンクリート材及び植物繊維層が共にポーラス構造のため、例えば、該側溝用ブロック構造物により水路を形成する場合、増水期には周囲の土壌より水路内へ水分が浸透してくることが可能となり、逆に渇水期には周囲の土壌へ水路より水分を供給させることが可能となった。
また、水分が地下へも補給されることになるので、周辺地域の地盤沈下を防止するとともに、地下水位の低下を防止することになり、渇水期においても、周囲の植物、微生物及び昆虫等の生命維持に貢献することができる。
更に、植物の根がポーラス構造物に定着し、且つ貫通することにより、根の成長並びに周辺土壌からの水分の補給及び栄養分の吸収も可能となった。
また、側溝用ブロック構造物を連結構築した水路においては、特別な開口部、内腔部及びポケット部等の植裁用空間を設ける必要がなく、植物の根は上記のように植物繊維層及びコンクリートの空隙に定着し、安定化されることになり、緑化帯を形成することが可能となった。同時に、植物の根が大きく成長することがないので、当該植物の必要以上の巨大化を防止することができ、枝落としや草刈等の管理を省力化することが可能となった。
更に、側溝用ブロック構造物の内側壁面に段部を形成したり、凹凸模様等を設け当該ブロックを連結して水路として構築した場合、該水路の内側に入り込んだ昆虫や小動物が抜け出す足場とすることが可能となった。
また、側溝用ブロック構造物の長手方向壁面を湾曲させたり、S字状とすることにより、当該構造物の内側を流れる水の速度を緩和させることができる。更に、直線状部分と湾曲状部分とを隣接して配置することにより流速の異なる区域を形成することができ、水中生物の生育環境の最適化を提供することが可能となった。
また、側溝用ブロック構造物の外側壁面を外方へ湾曲状に膨出した形状としたことにより、地下水が凍結した場合、まず、上部側が凍結することになるので、水路の上方部を固定し、水路構造物が上昇することを防止することができる。その後、場合によっては下部側が凍ることになるが、その場合においても、膨張圧は湾曲面に沿って逃げることになり、該圧力が周囲の土壌を上昇させるように作用し、水路構造物が上昇することはない。
上記現象は平常時においても同様であり、横方向からの土圧は該湾曲面に沿って分散されることになり、構造的にも有効な側溝用ブロック構造物を得ることができる。
また、側溝用ブロック構造物の浸透性及び上記曲面構造により、急激な降水時においても、流速を緩めて滞留させることができ、更に、土壌への水の浸透により周辺領域に一時的に貯留することができ、下流側への洪水圧力を緩和させることが可能となった。
以下、本発明の側溝用ブロック構造物及び該側溝用ブロック構造物によって形成された水路並びに該側溝用ブロック構造物の製造方法をU字溝の実施例に基づいて説明する。
図1は、U字溝の斜視図を示している。該U字溝1は、コンクリート材からなる断面略U字状の本体2と、内側表面を構成する植物繊維層3とから形成している。
本体2は、コンクリート材から形成され、その内部には必要に応じて横及び縦鉄筋を配筋し、横断面形状が上方部がやや大きな開口部とした略U字型形状としている。該本体2の巾及び長手方向の長さは適宜選択できる。
コンクリート材としては、透水性を有するコンクリート材が選ばれる。骨材としては、人工軽量骨材や産業廃棄物を用いることができる。人工軽量骨材としては、プラスチック破砕物が好ましく、発泡プラスチック、発泡プラスチックを溶解して減容化した減容プラスチック等の破砕物を用いることができる。産業廃棄物としては、コンクリート殻、コンクリートスラッジ、ゴミ溶融スラグ、鋳物スラグ、鋳物ダストを用いることができる。
また、骨材を約20mm程度の大きさの単一粒径のものを使用することにより、全体として透水性に優れたポーラスコンクリート材を完成することができる。
コンクリート材の結合材としては、無機系結合材、有機系結合材を採用し、各々単独又は混合して用いる。無機系結合材としては、水と反応することにより硬化する水硬性の無機化合物であればよく、例えば、無機セメント類、エトリンジャイト、石膏等が好ましく、断熱性、靭性、耐久性が得られ易い無機セメント類がより好ましい。無機セメント類としては、ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、白色ポルトランドセメント、アルミナセメント、焼き石膏等の水硬性セメント類、高炉セメント、高硫酸塩スラグセメント、石灰スラグセメント等の潜在水硬性セメント類、シリカセメント、フライアッシュセメント等の混合セメント類等を挙げることができる。有機系結合材としては、反応硬化型、熱可塑型等の状態から固化するものであればよく、エポキシ系樹脂が好ましい。
植物繊維層3としては、植物繊維を乾燥させたもので、多くの植物繊維を採用することができるが、強い強度があり、且つコンクリート材との付着力が良好な椰子繊維が好ましい。当該植物繊維を相互に絡めたものを加圧形成し5mm〜15mm厚で所定の大きさのシート状のものを使用する。
椰子繊維層は、吸水性、保水性及び通気性を有し、且つ個々の繊維が湾曲しているので、相互に絡まり合い、土砂を留め易く、植物の種子や根を捕捉し、植物の育成基盤を形成するには最適である。
上記U字溝を製造するには、図2に示すように、底型枠4、内型枠5、外型枠6及び側型枠7とによって枠組みした型枠により行なう。底型枠4は平坦状の型枠を地盤や架台等の水平面上に載置する。該底型枠4上に内型枠5を載置固定する。該内側枠5は、その外形がU字溝の溝の形状に対応したものを使用する。
該内型枠5の外側には、所定間隔を確保して外型枠6を配設する。該外型枠6は、底型枠4の端部或いはその側面部より立ち上げて配設する。上記所定間隔がU字溝の壁厚となる。該外型枠6の立設高さがU字溝の概略高さとなる。
該外型枠6の両端部には、側型枠7を配設する。該側型枠7は、上記同様底型枠4の端部或いはその側面部より立ち上げて配設する。
上記型枠の枠組みによりU字溝の外形及び内側の溝を形成することが可能となる。該内型枠5の表面3a及び枠組みした内側に露出する底型枠4の表面3bに植物繊維層3となる植物繊維を敷設する。該植物繊維は該内型枠5及び底型枠4の表面3a、3bに接着剤を使用し、或いは載置するのみにより敷設する。
該底型枠4、内型枠5、外型枠6及び側型枠7の枠組みによって形成される空間Sを構成する位置には、横及び縦方向に亘って鉄筋8を組み立て配設する。スペーサーにより各型枠から所定間隔が得られるように配設する。該鉄筋8は予め鉄筋カゴとして形成し、植物繊維層3を形成した後の型枠空間Sに配設することもできる。
上記鉄筋8の配設後、枠組みを完了し、それら型枠の型くずれを防止するためにその周囲より保持金具等により、当該型組みに対する内圧力に耐えるようにその周囲を強固に固定する。その後、該型枠空間Sにコンクリートを打設する。コンクリートの充填時には該コンクリートを振動させながら打設する。コンクリート内にバイブレーターを入れて振動させたり、型枠に振動を与えて行なう。
上記型枠で型組みされた上方部は開放され、コンクリートの打設部となるが、図3に示すように、上方部よりプレス板9を押し付けることにより、該開放部を閉鎖し、振動により打設コンクリートが外方部へ飛散することを防止すると同時に、コンクリートの表面側(完成時には底面側)を平坦とすることが可能となる。
更に、該プレス板9により所定圧力を付与することができ、植物繊維層3は繊維を絡めた空気層が多く形成されているので、上記コンクリートの充填時には、無機系又は/及び有機系結合材及び骨材等が繊維間の空隙に入り込み、また、骨材に絡み合って、該植物繊維層3がコンクリート材と強固に付着され一体化されることになる。
図4(a)は、U字溝の他の実施例の斜視図を示している。U字溝11は、コンクリート材よりなる本体12と、内側表面を形成する植物繊維層13とより構成している。
本体12は、上記実施例1と同様の材料及び鉄筋等を配設して形成されるが、その外形は、外側壁面を外方へ向けて膨出させた湾曲形状としている。
図4(b)は、V字溝の実施例を示しているが、冬期においてV字溝水路が周囲の土壌の凍結により盛り上がることがある。上記原因は、V字溝水路の外側壁及び底面部が矢印に示すように押し上げられることにより、該水路全体を上昇させるものである。
また、図4(c)に示すU字溝の実施例にあっては、該U字溝水路の外側壁面は横方向からの土圧を直接受けることになり、溝部分に外力負担を生じさせることになる。
上記図4(b)、(c)に示す外側壁面を、図4(a)に示す外側壁面とすることにより、土圧力を曲面に沿って分散させることが可能となる。
更に、図5に示すように、上方部の外側壁面を卵型壁面14とすることにより、凍結時において、上部側Aがまず凍結し、水路を固定することとなり、漸時下部側の土壌が凍結することになっても、該下部側の凍結時に生じる膨張圧力は外側壁面の曲面に沿って逃げることになる。
図6は、本実施例2のU字溝を製造する場合の斜視図を示している。外側枠15を湾曲状に形成しておくことにより、上記実施例1と同様の製造方法により外側壁面の膨出したU字溝を形成することができる。
図7は、U字溝の他の実施例の断面図を示している。
U字溝21は、コンクリート材よりなる本体22と、内側表面を形成する植物繊維層23とより構成している。
該本体22及び植物繊維層23の内側壁表面には、適数個の段部24を形成している。実施例では、側壁表面に2段の段部24を設けている。
該段部24は、上記実施例1、2での内型枠5の表面に段部を形成しておくことにより、上記実施例と同様の製造方法により段部付のU字溝21を形成することができる。
図8は、U字溝の他の実施例の断面図を示している。
U字溝31は、コンクリート材よりなる本体32と、内側表面を形成する植物繊維層33とより構成している。
該本体32及び植物繊維層33の内側壁表面には、上記同様、適数個の段部34を形成している。
更に、本体32の外側壁面は湾曲状に膨出され、曲面を形成している。
また、該外側壁部と底部との隅部表面側も湾曲状の曲面に形成している。
上記湾曲面により、土圧力を壁面に沿って分散することが可能となる。外側底部は設置面として平坦部を設けておくことができる。
上記実施例3、4により、U字溝21、31の内側壁面に水平部或いは勾配の緩やかな箇所を得ることができるので、それらが足場となり、U字溝の内底部より昆虫や小動物等が脱出することを容易としている。
また、表面側の植物繊維層23、33は、段部24、34によりコンクリートとの接触面積を増加させることができ、コンクリートとの係止強化の役割をすることになり、コンクリート本体22、32との付着力がより増加し、脱落しにくくなる。
図9は、U字溝の他の実施例の斜視図を示している。
U字溝41は、コンクリート材よりなる本体42と、内側表面を形成する植物繊維層43とより構成している。
該本体42は、その溝の長手方向を湾曲形状に形成している。図9に示すものは、S字型に形成したものである。
該U字溝41は、それらのものを適数個連結して延設して水路を形成するが、直線的な設置場所であっても、当該湾曲形状のものを連続的に形成したり或いは直線状のU字溝と組み合わせて断続的に湾曲部を有する水路を形成することができる。
上記実施例5のU字溝41により、該U字溝41内を流れる水流速度を緩めることができるとともに、流速が異なる区域を設けることも可能となった。それにより、植物繊維層43の存在と併せ、水中生物の生育環境を極めて良好な状態とすることが可能となった。
更に、流速が減速されるので、浸透性を有する植物繊維層43及びコンクリート本体42とにより、急激な降水時においても周辺の土壌へ水を浸透させることが可能となり、雨水がU字溝41に集中的に集まることを防止することができ、下流域への洪水の圧力を緩和することが可能となった。
図10は、U字溝の他の実施例の斜視図を示している。
実施例6は、上記実施例3、4、5のものを併せ有するU字溝としている。
U字溝51は、コンクリート材よりなる本体52と、内側表面を形成する植物繊維層53とより構成している。
該本体52は、その溝の長手方向をS字型形状に形成している。
また、該本体52及び植物繊維層53の内側壁表面には、適数個の段部54を形成し、外側壁表面部は外方へ向けて膨出させた湾曲形状としている。
更に、該外側壁部と底部との隅部表面側も湾曲状の曲面に形成している。
図11は、U字溝の他の実施例の長手方向の断面図を示している。
図11(a)のU字溝61は、コンクリート材よりなる本体62と、内側表面を形成する植物繊維層63とより構成している。
該本体62は、その内側底部に適数個の段部を形成している。実施例では凹部を形成する段部64aと凸部を形成する段部64bとを形成している。また、該段部64a、64bを形成する傾斜角度も、該段部64aにあっては、緩やかな傾斜角αとし、該段部64bにあっては急激な傾斜角βとしている。該傾斜角は適宜選択することができる。
図11(b)のU字溝65は、上記同様、本体66及び植物繊維層67とより構成している。
該本体66は、その内側底部に適宜間隔を有して突起物68を配設している。
上記実施例1、2で示したU字溝の製造方法において、内型枠の植物繊維層37の上面に石、擬似石、その他の物を配置し或いは押し付け配置し、コンクリートを打設することによって、内側底部に凹凸のあるU字溝65を完成させることができる。
上記実施例において、内側表面に段部を形成すること、外側壁面及び該外側壁面と底部との隅部を曲面形状とすること並びに溝の長手方向を湾曲状に折曲形成すること等は適宜選択してU字溝として構成できることは言うまでもない。
上記実施例により、水流の速度を緩めることができるとともに、流速が異なる区域を設けることも可能となった。それにより、植物繊維層と併わせ、水中生物の生育環境を極めて良好な状態とすることが可能となった。
更に、流速が減速されると同時に、特に傾斜面を形成する段部により植物繊維層及びコンクリート本体の溝中の水が周辺土壌へ浸透し易くなった。
図12は、側溝用ブロック構造物の他の実施例の斜視図を示している。
図12の側溝用ブロック構造物71は、コンクリート材よりなる本体72と、内側表面を形成する植物繊維層73とより構成している。
該本体72は、その外形を球状或いは卵型に近い形状とした球状U字溝(卵型を含めこの表現とする)としている。壁部は外方及び底部側へ大きく膨出形成し、湾曲状に形成している。
従って、上方部から底部に至る高さを大きな寸法としている。また、該壁部と底部との隅部も湾曲状に形成している。該底部の内側からは半球状の突出部74を突出形成する。
球状側壁には、U字溝となる開口部75を形成する。外壁部は全体を球状としているので、その上部側は外方へ突出した突出部76とし、短手側となる妻側壁面77は垂直に形成する。U字溝の内側表面には段部78を形成する。
図13(a)は、上記実施例6のU字溝51と実施例7、8のU字溝71とを組み合わせて水路とした概略平面図を示し、同13(b)は、水路の長手方向の概略断面図を示している。
S字型のU字溝51の適数個を連接し、その長手方向の適所に球状U字溝71を設けて水路としている。
水路として、S字型U字溝及び底部に凹凸を形成した段部付U字溝により、それらを連接した水路を流れる水速は、上記したようにその速度を緩和することができ、更に、球状U字溝71に入り込んだ水は、底部から突設した半球状突出部74と内側表面とで形成される空間W内へ導入され、その流速は急激に緩められることになる。
水流をより一層緩めることのできる水路により、植物育成の安定化、コンクリート材及び植物繊維層からの水の透水性の向上、周辺地盤の沈下防止、植物や動物の生命維持等々の効果を一層促進することが可能となった。
本発明の側溝用ブロック構造物の一実施例の斜視図。 本発明の側溝用ブロック構造物を製造するときの一実施例の斜視図。 本発明の側溝用ブロック構造物を製造するときの一実施例の断面図。 本発明の側溝用ブロック構造物の他の実施例の斜視図。 本発明の側溝用ブロック構造物と周辺土壌との関係を示す断面図。 本発明の側溝用ブロック構造物と周辺土壌との関係を示す断面図。 本発明の側溝用ブロック構造物と周辺土壌との関係を示す概略一部断面図。 本発明の側溝用ブロック構造物を製造する時の実施例の斜視図。 本発明の側溝用ブロック構造物の他の実施例の断面図。 本発明の側溝用ブロック構造物の他の実施例の断面図。 本発明の側溝用ブロック構造物の他の実施例の斜視図。 本発明の側溝用ブロック構造物の他の実施例の斜視図。 本発明の側溝用ブロック構造物の他の実施例の長手方向断面図。 本発明の側溝用ブロック構造物の他の実施例の長手方向断面図。 本発明の側溝用ブロック構造物の他の実施例の斜視図。 本発明の側溝用ブロックを連接して水路とした実施例の平面図。 本発明の側溝用ブロックを連接して水路とした長手方向断面図。
符号の説明
1、11、21、31、35、41、51、61、71 U字溝
2、12、22、32、36、42、52、62、72 本体
3、13、23、33、37、43、53、63、73 植物繊維層
4 底型枠
5 内型枠
6、15 外型枠
7 側型枠
8 鉄筋
9 プレス板
24、34、54、78 段部
68、74 突起物

Claims (4)

  1. 透水性を有するポーラスコンクリート材を底部及び側壁部よりなる側溝用ブロック構造物の主たる構成材料とし、該側溝用ブロック構造物の側壁部の内側両側壁面には階段状の段部を形成し、且つ内側底部面及び両側壁面並びに上端部にはそれらの形状に沿って該コンクリート材との付着力が良好な椰子繊維一体化し5mm〜15mm厚となる椰子繊維層を形成してなることを特徴とする側溝用ブロック構造物。
  2. 内側底部面を凹凸状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の側溝用ブロック構造物。
  3. 両側壁面を湾曲状或いはS字状に形成したことを特徴とする請求項1ないし2に記載の側溝用ブロック構造物。
  4. 透水性を有するポーラスコンクリート材を底部及び側壁部よりなる側溝用ブロック構造物の主たる構成材料とし、該側溝用ブロック構造物の外側壁面が卵型或いは球状となるように外方に膨出形成し、該側溝用ブロック構造物の側壁部の内側両側壁面も湾曲状になるように形成し、上方部側の一部は延設される水路用開口部となるU字溝を形成し、且つ内側底部面からは半球状の突出部を突出形成し、更に内側表面には側溝用ブロック構造物の形状に沿って該コンクリート材との付着力が良好な椰子繊維一体化し5mm〜15mm厚となる椰子繊維層を形成してなることを特徴とする側溝用ブロック構造物。
JP2003435118A 2003-12-26 2003-12-26 側溝用ブロック構造物 Expired - Fee Related JP3927170B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003435118A JP3927170B2 (ja) 2003-12-26 2003-12-26 側溝用ブロック構造物
KR1020067012567A KR20070004556A (ko) 2003-12-26 2004-12-24 측구용 블럭 구조물 및 상기 측구용 블럭 구조물에 의해형성된 수로 및 측구용 블럭 구조물의 제조 방법
CNA2004800387682A CN1898443A (zh) 2003-12-26 2004-12-24 边沟用砌块结构件和通过该边沟用砌块结构件形成的水路以及边沟用砌块结构件的制造方法
EP04807660A EP1707681A1 (en) 2003-12-26 2004-12-24 Block structure for gutter, water channel formed of block structure for the gutter, and method of manufacturing block the structure for gutter
PCT/JP2004/019303 WO2005064087A1 (ja) 2003-12-26 2004-12-24 側溝用ブロック構造物及び該側溝用ブロック構造物によって形成された水路並びに側溝用ブロック構造物の製造方法
US10/583,725 US20080304908A1 (en) 2003-12-26 2004-12-24 Gutter Block Structure, Water Channel Formed by Gutter Block Structures, and Method of Manufacturing Gutter Block Structure
CA002550949A CA2550949A1 (en) 2003-12-26 2004-12-24 Block structure for gutter, water channel formed of block structure for the gutter, and method of manufacturing block the structure for gutter
AU2004309226A AU2004309226A1 (en) 2003-12-26 2004-12-24 Block structure for gutter, water channel formed of block structure for the gutter, and method of manufacturing block the structure for gutter

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003435118A JP3927170B2 (ja) 2003-12-26 2003-12-26 側溝用ブロック構造物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005194693A JP2005194693A (ja) 2005-07-21
JP3927170B2 true JP3927170B2 (ja) 2007-06-06

Family

ID=34736592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003435118A Expired - Fee Related JP3927170B2 (ja) 2003-12-26 2003-12-26 側溝用ブロック構造物

Country Status (8)

Country Link
US (1) US20080304908A1 (ja)
EP (1) EP1707681A1 (ja)
JP (1) JP3927170B2 (ja)
KR (1) KR20070004556A (ja)
CN (1) CN1898443A (ja)
AU (1) AU2004309226A1 (ja)
CA (1) CA2550949A1 (ja)
WO (1) WO2005064087A1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8661742B1 (en) * 2000-02-18 2014-03-04 Christopher M. Hunt Moisture and runoff removal system
KR100593188B1 (ko) 2005-11-11 2006-07-03 주식회사 한경 낙차 감소용 배수 시설
US20080292396A1 (en) * 2007-05-01 2008-11-27 Shanley Patrick T Molded sectional curb constructions in combination with paved roadways and method
JP5518512B2 (ja) * 2010-02-02 2014-06-11 栃木県コンクリート製品協同組合 コンクリートフリューム
KR101389479B1 (ko) * 2011-09-02 2014-04-28 한영해 식생구조체 및 이를 이용한 모듈형 빗물 침투·저류 시설구조
CN103334367B (zh) * 2013-07-16 2015-11-25 重庆交通大学 一种公路截水沟及其施工方法
CN103938597B (zh) * 2014-04-28 2016-05-18 重庆师范大学 模块式生态排水沟砌块及构成的生态排水沟
USD770115S1 (en) * 2014-11-10 2016-10-25 Jobar International, Inc. Screen wiper
WO2017165765A1 (en) 2016-03-24 2017-09-28 Palm Silage, Inc. Palm-based erosion control and water flow control
CN108222036A (zh) * 2018-01-20 2018-06-29 西北大学 一种生态柔性排水沟及其构筑方法
CN112049221A (zh) * 2019-10-16 2020-12-08 重庆市发成科技开发有限公司 一种u字型混凝土沟底
CN114134980A (zh) * 2021-10-13 2022-03-04 宁夏兴昊永胜盐业科技有限公司 具有防渗功能的地沟的制备方法
EP4286349A1 (en) 2022-06-01 2023-12-06 Holcim Technology Ltd Method of building a concrete element for marine or river applications
CN115139407B (zh) * 2022-09-06 2022-11-29 中铁建设集团有限公司 一种装配式组合模壳梁构件的制作方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60483U (ja) * 1984-05-17 1985-01-05 草竹 杉晃 水路付き境界ブロツク
JPH0477681U (ja) * 1990-11-19 1992-07-07
JPH08184095A (ja) * 1994-12-27 1996-07-16 Maeda Seikan Kk 緑化用簡易型側溝
JPH08277535A (ja) * 1995-04-10 1996-10-22 Mitsubishi Materials Corp 打込型枠
JPH08284136A (ja) * 1995-04-14 1996-10-29 Nisseki House Kogyo Kk 景観、生物環境を向上したコンクリート製水路
JP2000202479A (ja) * 1999-01-13 2000-07-25 Mugen:Kk 水質浄化水路
JP2002129535A (ja) * 2000-10-20 2002-05-09 Koji Tamura 浄化作用を有する透水性水路部材

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005194693A (ja) 2005-07-21
EP1707681A1 (en) 2006-10-04
CN1898443A (zh) 2007-01-17
WO2005064087A1 (ja) 2005-07-14
AU2004309226A1 (en) 2005-07-14
US20080304908A1 (en) 2008-12-11
CA2550949A1 (en) 2005-07-14
KR20070004556A (ko) 2007-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3927170B2 (ja) 側溝用ブロック構造物
US20050044781A1 (en) Ecological brick for slope lands
KR200407821Y1 (ko) 천연섬유가 일체로 형성된 식생 블록
CN110106830A (zh) 一种有孔模袋混凝土生态护岸结构及施工方法
CN105862690A (zh) 一种带生态池的灌溉渠道
KR101229757B1 (ko) 생태 수로
JP2002112626A (ja) 植物育成ブロック構築構造
KR200349427Y1 (ko) 수로구축용 콘크리트구조물
KR100793487B1 (ko) 환경 친화적 식생 블럭과 그 제조 방법 및 동 블럭을이용한 식생 블럭망 및 상기 식생 블럭망을 이용한 식생공법
JP2005143326A (ja) 緑化ブロック
CN205669192U (zh) 一种带生态池的灌溉渠道
JP3577592B2 (ja) コケ植生体
JP2008048645A (ja) コケ緑化用コンクリート体及びコンクリート体のコケ緑化構造
CN220503812U (zh) 一种多功能组装式生态护坡砖
CN211113735U (zh) 一种新型景观挡墙结构
CN212294536U (zh) 一种河蟹养殖区生态排水沟护坡结构
JP4309884B2 (ja) 緑化盤及び緑地構造体
KR101979005B1 (ko) 식생 축조 기초블록
KR200352883Y1 (ko) 친환경 식생 옹벽블록 및 이를 이용한 구조체
JP3037350U (ja) コンクリート規格外製品を利用した魚礁ブロック
KR101902688B1 (ko) 농업용 배수로의 제조방법
JPH09242048A (ja) 水路用プレキャストコンクリートブロックおよびプレキャストコンクリートブロック水路
JP3030733U (ja) 霞側壁構築の小動物の昇降水路
JP3096900U (ja) 防腐剤注入間伐材を利用した景観・生態系保全水路
KR100626095B1 (ko) 친환경 식생 옹벽블록 및 이를 이용한 구조체

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060523

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060718

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060919

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070301

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees