JP3926136B2 - 毛髪補強方法及び毛髪補強剤 - Google Patents

毛髪補強方法及び毛髪補強剤 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、毛髪補強方法及び毛髪補強剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来においてもシリコーンを毛髪に使用することは知られている。ジメチルシリコーンオイル、高重合ジメチルシリコーンオイル、環状シリコーンオイル等各種のシリコーンがメークアップ化粧品として、又毛髪用化粧品として使用されている。その多くにくし通り性の向上、撥水効果、艶、光沢の付与、エモリエント効果の付与の効果があり、シャンプー、リンス、コンディショナー等の製品に夫々の効果を与えている。
例えば、シリコーンオイルを基本としたカチオンエマルジョンをヘアケア製品に配合し、毛髪表面にシリコーン被膜を形成し、毛髪表面の保護とくし通り性の向上、撥水性の向上を目的とするようにである。
【0003】
然して、これらシリコーンは毛髪に処理した場合、その附着は物理的であり、あるものは初期附着性に優れ、洗浄による抵抗力の強い被膜を形成すると云われているものの、基本的に表面附着によるものである。しかるに毛髪を内部から補強することは出来ない。
【0004】
そこで、例えば同一分子内にシラトル基とアミノ基を持たせるようにしたアミノ変性シリコーンが提案され、アミノ基と毛髪タンパクとの親和による吸着及びシラノール基同志の縮合によって毛髪表面に持続性のあるシリコーン被膜を形成させるようにしたものが提案されている。更に又、コラーゲンやケラチンのポリペプチドのポリペプチド誘導体を用い、イオン結合、水素結合等により、毛髪、皮膚に吸着させる機構を構成したものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
これらは何れも、毛髪の表面で被膜を形成し、毛髪のコンディションを高めるための配慮であるが、毛髪の外面への附着であって、表面で被膜を形成するに過ぎず、その内面への浸透を考慮することは出来なかった。
【0006】
このため、傷んだ毛髪への吸着性を強くし、被膜形成能力を高め、保湿力を高めて毛髪の活性力を高める機能の付与に重点を置いたものでも、その限界があった。通常毛髪は、約20種類のアミノ酸で構成されていて、各アミノ酸のアミノ基(NH)とカルボキシル基(COOH)からHとOHが取れて脱水縮合をし、アミノ酸は縦に繋がる。縦に繋がったアミノ酸は、水素結合、塩結合、ジスフィルド結合と云う側鎖結合によって3本が1束になり、それがαヘリックス構造をとり、プロトフィブリルの繊維を作ると考えられている。プロトフィブリルの繊維が、更に中心に2本、その周りに9本集まり、ミクロフィブリルの繊維になり、その周りを間充物質(非結晶型ケラチンでマトリックスと呼ぶ)で埋めている。マトリックスは繊維と繊維間を埋めるセメントの如き役目をするとされている。
毛髪は、マトリックスがシャンプーやパーマ、ヘアダイ、ブリーチ等の処置によって流出することによって乾燥し、流出の程度によっては、毛髪は極度に軟化し、最後には溶けてしまう。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明に於いて上記課題を解決するための手段として、第一の手段はシリコーンと非イオン界面活性剤とを配合した組成物を毛髪に塗布し、毛髪内部へ浸透させ、毛髪を内部から補強することを特徴とする毛髪補強方法である。
【0008】
第二の手段は第一の手段においてケラチンを組成物に含有することを特徴とする毛髪補強方法である。
【0009】
第三の手段はシリコーンと非イオン界面活性剤とを配合した組成物であって、毛髪内部へ浸透し、毛髪を内部から補強することを特徴とする毛髪補強剤である。
【0010】
第四の手段は第三の手段においてシリコーンと非イオン界面活性剤とを配合した組成物にケラチンを含有することを特徴とする毛髪補強剤である。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の毛髪補強方法及び毛髪補強剤は、シリコーンを0.1重量%〜20重量%と非イオン界面活性剤0.1重量%〜20重量%とを配合するもので、その配合は使用される毛髪用化粧品の具体的形態等に応じて適宜選択しうるものであり、特に限定されないが、毛髪用化粧品全体としてシリコーン0.1重量%〜20重量%及び非イオン界面活性剤0.1重量%〜20重量%であるものが好ましい。
【0012】
シリコーン0.1重量%、非イオン界面活性剤0.1重量%以下であると、毛髪補強効果がなく、夫々に20重量%を超えても効果に変化なく、無駄となる。これらを配合した組成物を下釜にて80℃〜85℃に加温し溶解させる。その溶解を確認した後、上釜にて80℃〜85℃に加温した純水を下釜に送入する。これを撹拌乳化した後50℃まで冷却する。次いで、ケラチン5重量%を加え撹拌均一化し、その後に釜出しし、製品を得る。
【0013】
本発明に用いられるシリコーンは、親油性のものについては、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルポリシクロシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン(1)、高重合メチルポリシロキサン(1)及びデカメチルシクロペンタシロキサン、高重合メチルポリシロキサン(1)及びメチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン(1)及び軽質流動イソパラフィン、高重合メチルポリシロキサン(2)、ポリメチルシルセスキオキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸及びメチルポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸及びデカメチルシクロペンタシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、架橋型シリコーン末、架橋型シリコーン末+マイカ、シリコーン樹脂がある。
【0014】
水溶性のものについては、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)共重合体、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・メチルポリシロキサン共重合体、デカメチルシクロペンタシロキサン溶液、オクタメチルシクロテトラシロキサン溶液がある。
【0015】
エマルジョン型のものについては、メチルポリシロキサンエマルジョン、メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン(1)、高重合メチルポリシロキサン(1)およびデカメチルシクロペンタシロキサン、高重合メチルポリシロキサン(1)およびメチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン(1)及び軽質流動イソパラフィン、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体エマルジョンがある。
【0016】
又、界面活性剤については、非イオン系のものであって、その例についてはレシチン誘導体、プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル(1)、ポリグリセリン脂肪酸エステル(2)、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンステロール・水素添加ステロール、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(1)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(2)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラノリン・ラノリンアルコール・ミツロウ誘導体、ポリオキシエチレンアルキルアミン・脂肪酸アミド、アルキルアルカノールアミド、アルキロールマイド型がある。
【0017】
このうち、レシチン誘導体に属するものは、精製水素添加大豆リン脂質、精製水素添加卵黄リン脂質、水素添加酵素分解大豆リン脂質、水酸化大豆リン脂質、であり、プロピレングリコール脂肪酸エステルに属するものは、モノステアリン酸プロピレングリコールであり、グリセリン脂肪酸エステルに属するものは、モノミリスチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、モノオイレン酸グリセリル、モノイソステアリン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセル、ジオイレン酸グリセリルであり、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルに属するものは、モノステアリン酸POEグリセリル、モノオイレン酸POEグリセリルである。
【0018】
ポリグリセリン脂肪酸エステル(1)に属するものは、モノステアリン酸ジグリセリル、モノオレイン酸ジグリセリル、ジオレイン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、モノステアリン酸テトラグリセリル、モノオレイン酸テトラグリセリル、トリステアリン酸テトラグリセリル、ペンタステアリン酸テトラグリセリル、ペンタオレイン酸テトラグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノミリスチン酸ヘキサグリセリル、モノステアリン酸ヘキサグリセリル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、トリステアリン酸ヘキサグリセリル、ペンタステアリン酸ヘキサグリセリル、ペンタオレイン酸ヘキサグリセリル、ポリリシノール酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デングリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノリノール酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、ジステアリン酸デカグリセリル、ジイソステアリン酸デカグリセリル、トリステアリン酸デカグリセリル、トリオレイン酸デカグリセリルである。
【0019】
ポリグリセリン脂肪酸エステル(2)に属するものは、ペンタステアリン酸デカグリセリル、ペンタオレイン酸デカグリセリル、ペンタイソステアリン酸デカグリセリル、ヘプタステアリン酸デカグリセリル、ヘプタオレイン酸デカグリセリル、デンスイアリン酸デカグリセリル、デンオレイン酸デカグリセリル、デカイソステアリン酸デカグリセリルであり、ソルビタン脂肪酸エステルに属するものは、モノラウリン酸ソルビタン、モノパルチミン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタンである。
【0020】
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルに属するものは、モノヤシ油脂肪酸POE(20)ソルビタン、モノパルミチン酸POE(20)ソルビタン、モノステアリン酸POE(20)ソルビタン、トリステアリン酸POE(20)ソルビタン、モノステアリン酸POE(6)ソルビタン、モノオレイン酸POE(20)ソルビタン、トリオレイン酸POE(20)ソルビタン、モノオレイン酸POE(6)ソルビタン、モノイソステアリン酸POE(20)ソルビタンであり、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステルに属するものは、モノラウリン酸POE(6)ソルビット、ヘキサステアリン酸POE(6)ソルビット、テトラステアリン酸POE(60)ソルビット、テトラオレイン酸POE(6)ソルビット、テトラオレイン酸POE(30)ソルビット、テトラオレイン酸POE(40)ソルビット、テトラオレイン酸POE(60)ソルビットであり、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物に属するものは、POEノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物である。
【0021】
ポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油に属するものは、POE(3)ヒマシ油、POE(10)ヒマシ油、POE(20)ヒマシ油、POE(40)ヒマシ油、POE(50)ヒマシ油、POE(60)ヒマシ油、POE(5)硬化ヒマシ油、POE(10)硬化ヒマシ油、POE(20)硬化ヒマシ油、POE(30)硬化ヒマシ油、POE(40)硬化ヒマシ油、POE(50)硬化ヒマシ油、POE(60)硬化ヒマシ油、POE(80)硬化ヒマシ油、POE(100)硬化ヒマシ油であり、ポリオキシエチレンステロール・水素添加ステロールに属するものは、POE(5)フィトステロール、POE(10)フィトステロール、POE(20)フィトステロール、POE(30)フィトステロール、POE(25)フィトスタノール、POE(30)コレスタノールである。
【0022】
ポリエチレングリコール脂肪酸エステルに属するものは、モノラウリン酸ポリエチレングリコール(10EO)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(1EO)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(2EO)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(4EO)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(10EO)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(25EO)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(40EO)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(45EO)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(55EO)、モノオレイン酸ポリエチレングリコール(2EO)、モノオレイン酸ポリエチレングリコール(6EO)、モノオレイン酸ポリエチレングリコール(10EO)、モノステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸エチレングリコール、ステアリン酸ジエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、ジイソステアリン酸ポリエチレングリコールである。
【0023】
ポリオキシエチレンアルキルエーテル(1)に属するものは、POE(2)ラウリルエーテル、POE(4.2)ラウリルエーテル、POE(9)ラウリルエーテル、POE(21)ラウリルエーテル、POE(25)ラウリルエーテルであり、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(2)に属するものは、POE(2)セチルエーテル、POE(5.5)セチルエーテル、POE(7)セチルエーテル、POE(10)セチルエーテル、POE(15)セチルエーテル、POE(20)セチルエーテル、POE(23)セチルエーテル、POE(25)セチルエーテル、POE(30)セチルエーテル、POE(40)セチルエーテル、POE(2)ステアリルエーテル、POE(4)ステアリルエーテル、POE(20)ステアリルエーテル、POE(2)オレイルエーテル、POE(7)オレイルエーテル、POE(10)オレイルエーテル、POE(15)オレイルエーテル、POE(20)オレイルエーテル、POE(50)オレイルエーテル、POE(5)ベヘニルエーテル、POE(10)ベヘニルエーテル、POE(20)ベヘニルエーテル、POE(30)ベヘニルエーテル、POE(2)合成アルキルエーテル、POE(4)合成アルキルエーテル、POE(10)合成アルキルエーテル、POE(3)2級アルキルエーテル、POE(5)2級アルキルエーテル、POE(7)2級アルキルエーテル、POE(9)2級アルキルエーテル、POE(12)2級アルキルエーテルである。
【0024】
ポリオキシオエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルに属するものは、POE(1)POP(4)セチルエーテル、POE(10)POP(4)セチルエーテル、POE(20)POP(4)セチルエーテル、POE(1)POP(8)セチルエーテル、POE(20)POP(8)セチルエーテル、POE(12)POP(6)デシルテトラデシルエーテル、POE(20)POP(6)デシルテトラデシルエーテル、POE(30)POP(6)デシルテトラデシルエーテル、酢酸ポリオキシエチレン(3)ポリオキシプロピレン(1)セチルエーテル、酢酸ポリオキシエチレン(3)ポリオキシプロピレン(1)イソセチルエーテルである。
【0025】
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルに属するものは、POE(2)ノニフェニルエーテル、POE(5)ノニフェニルエーテル、POE(7.5)ノニフェニルエーテル、POE(10)ノニフェニルエーテル、POE(15)ノニフェニルエーテル、POE(18)ノニフェニルエーテル、POE(20)ノニフェニルエーテル、POE(3)オクチルフェニルエーテル、POE(10)オクチルフェニルエーテル、POE(30)オクチルフェニルエーテルであり、ポリオキシエチレンラノリン・ラノリンアルコール・ミツロウ誘導体に属するものは、POEラノリン、POE(5)ラノリンアルコール、POE(10)ラノリンアルコール、POE(20)ラノリンアルコール、POE(40)ラノリンアルコール、POE(6)ソルビットミツロウ、POE(20)ソルビットミツロウである。
【0026】
ポリオキシエチレンアルキルアミン・脂肪酸アミドに属するものは、POE(5)ステアリルアミン、POE(10)ステアリルアミン、POE(15)ステアリルアミン、POE(5)オレイルアミン、POE(15)オレイルアミン、POE(8)ステアリルプロピレンジアミン、POE(4)ステアリン酸アミド、POE(15)ステアリン酸アミド、POE(5)オレイン酸アミドであり、アルキルアルカノールアミドに属するものは、アルキルアルカノールアミドであり、アルキロールアマイド型に属するものは、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド(1)、ラウリン酸ミリスチン酸ジエタノールアミド、ミリスチン酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンステアリン酸アミドである。
【0027】
【実施例】
以下、本発明に使用する処方例の製造について説明する。尚、以下の実施例における単位は全体を100重量%とした場合における重量%である。
〔実施例1〕
アモジチコーンエマルジョン 4重量%
ポリオキシエチレンオレイルエーテル 2重量%
ポリオキシエチレンセチルエーテル 1.5重量%
ケラチン 5重量%
パラベン 0.5重量%
水 残部
これらを下釜にて80℃に加温し、溶解を確認する。そこで上釜にて純水を80℃に加温し、下釜に送入する。乳化撹拌した後、50℃まで冷却する。次いで釜出し製品を得る。
【0028】
〔実施例2〕
メチルポリシロキサン 4重量%
モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン 0.9重量%
ポリオキシエチレンオレイルエーテル 1.8重量%
ポリオキシエチレンセチルエーテル 1.5重量%
パラベン 0.8重量%
ケラチン 5重量%
水 残部
【0029】
メチルポリシロキサン、モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン、ポリオキシエチレンオレイルエーテルポリオキシエチレンセチルエーテル、パラベンを下釜にて80℃に加温し、溶解を確認する。一方上釜にて純水を80℃に加温し、これを上記下釜に送入する。乳化撹拌し、50℃まで冷却する。そこで加水分解ケラチン、加水分解コラーゲンを加え、全量調整し、撹拌均一化した後、釜出し、製品を得る。
【0030】
〔実施例3〕
メチルポリシロキサン重合体 4重量%
ポリオキシエチレンオレイルエーテル 5重量%
ケラチン 10重量%
パラベン 0.5重量%
水 残部
これらを下釜にて80℃に加温し、溶解を確認する。そこで上釜にて純水を80℃に加温し、下釜に送入する。乳化撹拌した後、50℃まで冷却する。次いで釜出し製品を得る。
【0031】
本発明の毛髪補強剤は上記各成分を用い、常法により調整した。その各実施例を表1に示す。尚、表1の数値の単位は全体を100重量%とした場合の重量%であり、残部は水である。
【表1】
Figure 0003926136
【0032】
本発明方法に使用される処方に係る毛髪補強剤は、上記成分により、常法に従いヘアートリートメント、リンス、シャンプー、セットローション、コンディショナー、ヘアーダイ、ブリーチ、染毛剤、パーマネントウェーブに含有させることが出来るが、これに限定されるものではない。
【0033】
次いで、各実施例に示す処方により毛髪補強剤を調整し、夫々を用いて毛髪を処理した後の強度、伸び率を表2に示す。
その詳細を説明すると、
方法:人頭髪のかもじを作り、過酸化ナトリウムで損傷させ、未処理と実験両グループに分けた。実験グループには上記各処方を適量塗布して自然放置15分後、軽くプレーンリンスしてタオルで軽くふいてから自然乾燥させて測定に用いた。測定は各グループから頭髪10本づつ頭髪の直径が一定のもの(本実験では75μm±3)を測定に用い、強度の一番高い値と一番低い値を削除してから平均値を求め、損傷毛(未処理)と比較した。
結果:全ての実施例において、強度は15%〜110%アップした。
【表2】
Figure 0003926136
【0034】
又、これら処理の過程に於いて、過酸化ナトリウムによる損傷を受けた毛の走査電子顕微鏡写真(X600)所見を図1に示す。
これによれば、毛表皮は剥離され、広範囲に毛皮質の露出が見られる。又、毛皮質の破壊、流出により、毛髪正常時の丸みは認められず、凸凹状になっている。そして、剥がれた毛皮質は、互いに凝集し、flap状を呈している。
【0035】
又、これを更に透過型顕微鏡写真(X16000)所見を図2に示す。
これによれば、正常の7〜8層の毛小皮(キューティクル)は損傷を受けて剥離され、6層しか確認できない。毛皮質(コルテックス)は正常の繊維構造を殆ど失っており、メラノソーム顆粒も分解されている。
【0036】
これら損傷毛に本発明補強剤を塗布後15分経過した毛の走査電子顕微鏡(X600)所見を図3に示す。
これによれば、毛髪は円柱状になっており、flap状の毛表皮が元の状態の戻る傾向にあり、表面に毛表皮(キューティクル)が規則正しい配列を呈し、正常に近い状態にまで修復しているのが確認できる。
【0037】
又、これを更に透過型顕微鏡写真(X16000)所見を図4に示す。
これによれば、毛小皮は7層緊密に毛皮質表面を覆っており、毛皮質の繊維構造も明瞭になっている。メラノソーム顆粒も認められる。
【0038】
【発明の効果】
上記の如き本発明によれば、本願組成物を毛髪塗布により、毛髪内部へ浸透させ、毛髪を内部から補強するので、毛表皮の剥離部分は、flap状を呈する部分を含め、元の毛表皮の状態に戻り、表面に毛表皮が規則正しい配列を呈し、毛皮質の繊維構造も修復され、メラノソーム顆粒も復元し、毛髪は扁平の凸凹状から全体が円柱状となり、正常に近い状態まで修復できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 過酸化ナトリウムによる損傷を受けた毛の走査電子顕微鏡写真図
【図2】 過酸化ナトリウムによる損傷を受けた毛の透過型顕微鏡写真図
【図3】 損傷毛に本発明補強剤を塗布後15分経過した毛の走査電子顕微鏡図
【図4】 損傷毛に本発明補強剤を塗布後15分経過した毛の透過型顕微鏡写真図

Claims (2)

  1. シリコーンと非イオン界面活性剤とケラチンとを配合した組成物であって、界面活性剤としては非イオン界面活性剤のみを含有する組成物を毛髪に塗布し、毛髪内部へ浸透させ、毛髪を内部から補強することを特徴とする毛髪補強方法。
  2. シリコーンと非イオン界面活性剤とケラチンとを配合し、界面活性剤としては非イオン界面活性剤のみを含有する組成物であって、毛髪内部へ浸透し、毛髪を内部から補強することを特徴とする毛髪補強剤。
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