JP3924876B2 - 真空ロック室のゲート弁装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は所定真空下で被処理物体に所定の処理を施すための真空処理室に対し該被処理物体を搬入及び(又は)搬出するための該真空処理室に連設された真空ロック室の外部と連通するゲート開口を開閉するゲート弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
所定真空下で被処理物体に所定の処理を施すための真空処理室としては、半導体デバイス基板、液晶表示装置のためのガラス基板等の基板などにインオ注入したり、イオンドーピングしたりするためのイオン注入処理室、プラズマCVD法等によりかかる基板等上に所定の薄膜を形成する膜形成処理室、かかる基板等上に形成されている膜を所定パターンに従って例えばプラズマのもとでエッチングするエッチング処理室等がある。
【0003】
このような真空処理室に対し被処理物体を搬入及び(又は)搬出するには、物体搬入に用いるときはロードロック室、物体搬出に用いるときはアンロードロック室と呼ばれる真空ロック室が採用されている。
その1例を図4を参照して説明する。
図4には真空処理室1に連設された真空ロック室2が示されている。
【0004】
真空ロック室2は真空処理室1と連通するためのゲート開口21を有しているとともに外部と連通するゲート開口22を有している。
開口21は真空処理室1と真空ロック室2との略境界部分に設けられたゲート弁(弁体)31により開閉され、開口22は真空ロック室2の外側に配置したゲート弁(弁体)32により開閉される。
【0005】
ゲート弁31は支持軸30に支持されて真空ロック室2の開口21を閉じる位置R1と開く位置R2との間を往復昇降できる。
真空ロック室2には被処理物体Wの支持部材23が設けられており、これは開口22に臨む位置Q1と真空処理室1内へ突出する位置Q2との間を往復動できる。
【0006】
また、真空処理室1内には被処理物体搬送のための搬送ロボット40が設置されている。搬送ロボット40は、真空処理室1内の物体処理部位(図示省略)との間で被処理物体Wをやり取りできる位置と前記突出位置Q2の物体支持部材23との間で被処理物体Wをやり取りできる位置Pxとの間を往復動できる。
開口22を開閉するゲート弁32は、開口22の上方部位24において真空ロック室2の外壁部に回動可能に支持され、図示を省略した弁体駆動装置により開口22を閉じる位置X1又はそこから上方へ回動して開口22を開く位置X2に配置される。
【0007】
この開口22を開けた状態で外部ロボット50が真空ロック室2内の物体支持部材23との間で被処理物体Wをやり取りする。
被処理物体Wを真空ロック室2と真空処理室1との間でやり取りするときは、真空処理室1内を所定の真空度に維持しておくために真空ロック室2内がこれに接続された排気装置6により排気され、真空処理室1内と同程度の真空度にされる。
【0008】
かかる真空ロック室2は、真空処理室1内へ被処理物体Wを搬入するロードロック室としても、真空処理室1内から処理済の物体Wを外部へ取り出すためのアンロードロック室としても使用できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明した中で、真空ロック室2における外部と連通する被処理物体搬入又は搬出のための開口22については、図4に示すように、これを開閉するゲート弁32が、該開口22の上方部位24において真空ロック室2の外壁部に回動可能に支持され、開口22を閉じる位置X1又はそこから上方へ回動して開口22を開く位置X2に配置される。図示していない他の従来真空ロック室においてもこの点は同様である。
【0010】
このようにゲート弁32が開口22の上方部位24において回動可能に支持されるのは、外部ロボット50の設置スペース及びその動作スペースを得るためである。
しかしながら、このようにゲート弁32が設置されているため、ゲート弁32が開かれ、外部ロボット50が真空ロック室2内と物体のやり取りをするとき、該物体はゲート弁32の下方を通過することになる。
【0011】
一方、ゲート弁32が開閉時に真空ロック室2側の弁座と擦れ合う等により、一般にパーティクルと称されている微細な塵埃が発生する。
従って外部ロボット50に支持されてゲート弁32の下方を通過する物体Wには該パーティクルが降り注ぐ恐れがある。
かかる物体Wが回路の高密度化、高集積化が要求される半導体デバイス基板や液晶表示装置におけるガラス基板等であるときには、それにパーティクルが付着すると、高品質の製品が得られなくなるばかりか、極端な場合には、使いものにならない製品が発生することにもなる。
【0012】
そこで本発明は、所定真空下で被処理物体に所定の処理を施すための真空処理室に対し該被処理物体を搬入及び(又は)搬出するための該真空処理室に連設された真空ロック室の外部と連通するゲート開口を開閉するゲート弁装置であって、該ゲート開口を通じて真空ロック室に対し搬入及び(又は)搬出される被処理物体にパーティクルを付着させることがなく、また、該真空ロック室と外部との間で被処理物体をやり取りする外部ロボットの設置及び動作に支障がないゲート弁装置を提供することを課題とする。
【0013】
また、本発明はかかるゲート弁装置であって、ゲート開口を確実に気密に閉じることができるゲート弁装置を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する本発明のゲート弁装置は、
所定真空下で被処理物体に所定の処理を施すための真空処理室に対し該被処理物体を搬入及び(又は)搬出するための該真空処理室に連設された真空ロック室の外部と連通するゲート開口を開閉するゲート弁装置であり、
前記ゲート開口を開閉するための弁体と、
上端部に該弁体を支持するとともに該弁体よ下方位置で、該弁体を前記真空ロック室に対し接離させる方向に揺動可能に支持され、前記弁体を前記ゲート開口に臨む位置と該位置より下方へ後退した位置との間に昇降駆動する弁体駆動装置と、
前記弁体が前記ゲート開口に臨む位置に配置された状態で該弁体を前記ゲート開口を閉じる位置又は該位置より離反した位置に配置するように前記弁体駆動装置を揺動させるための揺動駆動装置とを備えていることを特徴とする真空ロック室のゲート弁装置を提供する。
【0015】
このゲート弁装置によると、弁体駆動装置により弁体を上昇させて真空ロック室の外部と通じるゲート開口に臨む位置に配置し、そのあと揺動駆動装置により弁体駆動装置及びそれに支持された該弁体の全体を揺動させて該弁体をゲート開口を閉じる位置に配置し、該開口を確実に気密に閉じることができる。
また、ゲート開口を開くときは、弁体がゲート開口を閉じている状態から、先ず、揺動駆動装置にて弁体駆動装置及びそれに支持されている弁体の全体を真空ロック室から離れる方向に揺動させて該弁体をゲート開口から離反させ、そのあと弁体駆動装置により該弁体をゲート開口より下方へ下降させ、待機位置に置けばよい。
【0016】
このようにゲート開口が開かれると、外部ロボットは真空ロック室内と被処理物体をやり取りすることができ、且つ、そのとき被処理物体はゲート開口下方位置に待機する弁体より上方位置を通過する。従って、弁体から被処理物体上にパーティクルが降り注ぐことはない。
また、このゲート弁装置は弁体をゲート開口に臨む位置とそれより下方の位置との間で昇降させるものであるが、真空ロック室に接近した領域にコンパクトに設置することができるので、真空ロック室と外部との間で被処理物体をやり取りする外部ロボットの設置及び動作に支障はない。
【0017】
該真空ロック室と外部との間で被処理物体をやり取りする外部ロボットの設置に支障がない前記弁体駆動装置やこれを揺動させる前記揺動駆動装置は種々のものを採用できるが、例えば流体圧(空気圧や油圧等)で作動するピストンシリンダ装置を挙げることができる。
弁体駆動装置としてピストンシリンダ装置を採用するとき、該装置が、そのピストンロッドの自由端部側で前記弁体を支持するとともにシリンダ部で揺動可能に支持され、前記弁体は、該ピストンロッドの自由端部側に、該自由端部が前記ゲート開口の方へ揺動駆動されたときゲート開口の弁座に密着できるように揺動可能に支持される例を挙げることができる。揺動駆動装置を構成するピストンシリンダ装置は弁体駆動装置を構成するピストンシリンダ装置のシリンダ部に連結すればよい。
【0018】
弁体駆動装置(例えばピストンシリンダ装置)の揺動可能な支持は、普通には、真空ロック室やこれに接続された部材等の定位置で行うことができる。
また、揺動駆動装置を構成するピストンシリンダ装置は弁体駆動装置を構成するピストンシリンダ装置のシリンダ部に連結すればよいが、普通には、該シリンダ部と真空ロック室やこれに接続された部材等の定位置とに渡し連結すればよい。
【0019】
また、弁体駆動装置としてピストンシリンダ装置を採用する場合、前記弁体は前記ピストンロッドの自由端部に支持部材を介して揺動可能に支持し、該支持部材には、前記弁体の揺動支点より下方で前記弁体に当接可能であって該弁体側への突出量を調節できる弁体戻り止め部材を設けるとともに、前記弁体の前記揺動支点より上方で前記弁体を前記ゲート開口へ向け弾力的に押圧する押圧装置を設けてもよい。これにより、弁体の弁座への密着度や弁座へ密着させるときの円滑さを調節でき、より安定的に確実にゲート開口を閉じることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るゲート弁装置の1例を搭載した真空ロック室の例とその周辺部分の断面図である。図2は図1に示すゲート弁装置の正面図である。図3は図1に示すゲート弁装置における弁体とその周辺部分の一部の拡大断面図である。
【0021】
図示の真空ロック室2は真空処理室1と連通するためのゲート開口21を有しているとともに外部と連通するゲート開口22を有している。
開口21は真空処理室1と真空ロック室2との略境界部分に設けられたゲート弁(弁体)31により開閉され、開口22は真空ロック室2の外側に配置したゲート弁(弁体)71により開閉される。このゲート弁71はゲート弁装置7の一部を構成している。ゲート弁装置7については後ほど詳述する。
【0022】
ゲート弁31は支持軸30により支持され、この支持軸30が昇降駆動されることで支持軸30とともに真空ロック室2の開口21を閉じる位置R1と開く位置R2との間を往復昇降できる。
真空ロック室2にはさらに被処理物体の支持部材23が設けられており、これは開口22に臨む位置Q1と真空処理室1内へ突出する位置Q2との間を往復動できる。
【0023】
また、真空処理室1内には被処理物体搬送のための搬送ロボット40が設置されている。搬送ロボット40は、真空処理室1内の物体処理部位(図示省略)との間で被処理物体Wをやり取りできる位置と前記突出位置Q2の物体支持部材23との間で被処理物体Wをやり取りできる位置Pxとの間を往復動できる。
ロボット40は例えば被処理物体を保持したり、放したりできる一対の開閉アームや爪部材、或いは物体を下方から掬い支持できるアームを備えるものである。
【0024】
開口22はゲート弁71により開閉されるが、この開口22を開けた状態で外部ロボット50が真空ロック室2内の物体支持部材23との間で被処理物体Wをやり取りする。ロボット50も例えば被処理物体を保持したり、放したりできる一対の開閉アームや爪部材、或いは物体を下方から掬い支持できるアームを備えるものである。
【0025】
以上説明した真空ロック室2を真空処理室1内へ被処理物体Wを搬入するロードロック室として使用するときは、当初、図示を省略した排気装置により真空処理室1内が所定真空状態に設定される。このとき、物体支持部材23は真空ロック室2内の開口22に臨む位置Q1に置かれる。さらに真空ロック室2の開口21がゲート弁31で閉じられる。
【0026】
次に被処理物体Wを真空処理室1内の物体処理部位へ搬入するために、まず開口21がゲート弁31で閉じられた状態とされ、ゲート弁71が開かれた状態とされる。かくして外部の搬送ロボット50に支持された被処理物体Wが開口22から真空ロック室2内へ搬入され、物体支持部材23上に載置される。その後ゲート弁71は閉じられ、真空ロック室2内がこれに接続された排気装置6にて排気され、真空処理室1内と同等の真空状態に設定される。
【0027】
真空ロック室2内が所定の真空状態に設定されると、ゲート弁31が上昇駆動され、開口21が開かれる。また、これとともに又はその後に物体支持部材23が上昇駆動され、真空処理室1内に突出し、これにより被処理物体Wが真空処理室1内に配置される。ここで搬送ロボット40が位置Pxに移され、該物体Wを保持し、物体処理部位へ搬送し、そこに設置する。
【0028】
ロボット40が物体Wを保持して物体処理部位へ移動すると、空になった物体支持部材23が真空ロック室2内へ下降し、ゲート弁31も下降して開口21を閉じる。次いで真空ロック室2内気圧が、リーク弁20を開いて窒素ガス等を導入することで大気圧と同程度に戻され、ゲート弁71が開かれる。そして次の被処理物体Wが物体支持部材23へ搬入され、再びゲート弁71が閉じられ、真空ロック室2内が真空処理室1内と同等の真空状態に設定される。該物体Wは真空処理室1内への搬入のため待機する。
【0029】
また真空ロック室2を真空処理室1内から処理後の物体Wを搬出するアンロードロック室として使用するときは、搬送ロボット40が物体処理部位から処理済の物体Wを保持して真空ロック室2の上方へ移動する。ロボット40が真空ロック室2へ到来してくると、或いはそれに先立ってゲート弁31が開かれ、また、物体支持部材23が真空処理室1内に突出し、該ロボットから処理済物体Wを受け取る。この状態ではゲート弁71は閉じられており、真空ロック室2内は真空処理室1内と同等の真空状態におかれている。次いでロボット40は待機位置に戻され、ゲート弁31が開口21を閉じる。次いで真空ロック室2内がリーク弁20を開くことで略大気圧程度に戻され、ゲート弁71が開かれ、外部の搬送ロボット50が真空ロック室2内の処理済物体Wを外部へ取り出す。
【0030】
その後はゲート弁71が再び閉じられ、真空ロック室2内が次の物体取り出しに備えて排気装置6にて所定真空状態に設定される。
前記のゲート弁装置7について以下に詳述する。
ゲート弁装置7は、図1から図3に示すように、ゲート開口22を開閉するためのゲート弁(弁体)71と、弁体駆動装置としての空気圧駆動できる第1ピストンシリンダ装置72と、第1ピストンシリンダ装置72を揺動させる揺動駆動装置としての空気圧駆動できる第2ピストンシリンダ装置73とを備えている。
【0031】
第1ピストンシリンダ装置72は、そのピストンロッド721の上端部に弁体支持部材74を介して前記のゲート弁71を揺動可能に支持している。ピストンシリンダ装置72のシリンダ部722は、真空ロック室2から垂下された支持フレーム8の中程の定位置に揺動可能に支持されている。
さらに説明すると、支持フレーム8の中程には一対のシリンダ部支持アーム81が突設されているとともに、シリンダ部722の両側面に一対の軸受け部材82が設けられている。そして各支持アーム81に片持ち支持された軸棒83が該軸受け部材82に嵌められている。かくしてシリンダ部722は、弁体71を真空ロック室のゲート開口22周囲の弁座221に対し接離させる方向に揺動可能に支持されている。
【0032】
なお図2中、72aはピストンロッド721と平行なガイドロッドであり、上端部が弁体支持部材74に接続されていて、ピストンロッド721とともに上下動する。
ゲート弁71は、ピストンシリンダ装置72の駆動、すなわちそのピストンロッド721の出退によりゲート開口22に臨む位置P1と該位置より下方へ後退した位置P2との間に昇降できる。
【0033】
第2ピストンシリンダ装置73は、そのピストンロッド731が第1ピストンシリンダ装置72のシリンダ部722に連結され、シリンダ部732が前記の支持フレーム8の下端部に固定接続されている。ピストンロッド731はその自由端部にピン731aを有しており、該ピンが、第1ピストンシリンダ装置72のシリンダ部722に接続された部材723下端部の上下方向の長孔723aに遊嵌している。かくしてゲート弁71はゲート開口22に臨む位置P1に配置された状態で、第2ピストンシリンダ装置73の駆動、すなわちそのピストンロッド731の出退により、ゲート開口周囲の弁座221に密着してゲート開口22を気密に閉じる位置P3又は該位置より離反した位置P1に配置される。
【0034】
ゲート弁71は既述のとおり第1ピストンシリンダ装置72のピストンロッド721の自由端部に支持部材74を介して揺動可能に支持されいるが、この点を図3等を参照してさらに説明する。
弁体支持部材74は水平部材741とその両端部に立設されたピン支持部材742とからなっている。第1ピストンシリンダ装置72のピストンロッド721やガイドロッド72aはこれに接続されている。ゲート弁71の背面には一対の部材740が立設されており、ゲート弁71はこの部材740の部分で、各ピン支持部材742にピン74aで揺動可能に支持されている。各ピン支持部材742には、ピン74aより下方部位に弁体戻り止め部材744が設けられているとともにピン74aより上方部位に押圧装置743が設けられている。
【0035】
図3に示すように弁体戻り止め部材744はピン支持部材742に螺合されたボルトからなっており、ゲート弁71へ向けての支持部材74(ピン支持部材742)からの突出量の調節が可能であり、その先端の表面球面状の部分744aが支点ピン74aより下方でゲート弁71に当接するようになっている。744bはボルトに螺合されたいわゆるロックナットである。
【0036】
押圧装置743はピン支持部材742に螺合されたボルト7431とこれに嵌合支持されたバネ7432とからなっており、該バネ7432が支持部材742と弁体71との間にあってピン74aより上方でゲート弁71に当接し、ゲート弁71をゲート開口22(より正確には弁座221)の方へ弾力的に押圧するようになっている。7433はボルト7431に螺合したいわゆるロックナットである。
【0037】
弁体戻り止め部材744の突出量を調節することで、ゲート開口22に臨むゲート弁71の姿勢を制御でき、また、その姿勢を制御することで、ゲート弁71が弁座221に円滑に且つ確実に気密に密着できる。
なおゲート弁71の弁座221に向けられた面には無端シールリングSを嵌めてある。
【0038】
以上説明したゲート弁装置7によると、第1ピストンシリンダ装置72によりゲート弁71を上昇させて真空ロック室2のゲート開口22に臨む位置P1に配置し、そのあと第2ピストンシリンダ装置73により第1ピストンシリンダ装置72及びそれに支持されたゲート弁71の全体を揺動させて該ゲート弁71を弁座221に密着してゲート開口22を閉じる位置P3に配置し、開口22を確実に気密に閉じることができる。
【0039】
また、ゲート開口22を開くときは、ゲート弁71がゲート開口22を閉じている状態から、先ず、第2ピストンシリンダ装置73にて第1ピストンシリンダ装置72及びそれに支持されているゲート弁71の全体を真空ロック室2から離れる方向に揺動させてゲート弁71をゲート開口22から位置P1へ離反させ、そのあと第1ピストンシリンダ装置72によりゲート弁71をゲート開口22より下方へ下降させ、待機位置P2に置けばよい。
【0040】
このようにゲート開口22が開かれると、外部ロボット50は真空ロック室2内と被処理物体Wをやり取りすることができ、且つ、そのとき被処理物体3はゲート開口22下方位置に待機するゲート弁71より上方位置を通過する。従って、ゲート弁71から被処理物体W上にパーティクルが降り注ぐことはない。
また、このゲート弁装置7はゲート弁体71をゲート開口22に臨む位置P1や開口閉じ位置P3とそれより下方の位置P2との間で昇降させるものであるが、真空ロック室2に接近した領域にコンパクトに設置できるので、外部ロボット50の設置及び動作に支障はない。
【0041】
なお、前記第1ピストンシリンダ装置72や第2ピストンシリンダ装置73に代えて他の弁体駆動装置や揺動駆動装置を採用することもでき、例えば、それら装置としてモータ駆動される伸縮ネジ機構やモータ駆動されるラックピニオン機構利用の装置等を採用できる。
前記弁体支持部材74における弁体戻り止め部材744や押圧装置743についても、これに代えて他の構成の弁体戻り止め部材(例えば所定量ずつ突出量を調節できるもの)や押圧装置(例えばバネに代えてゴム用弾性部材を利用したもの)を採用してもよい。
【0042】
また以上説明した真空処理室1は半導体デバイス基板、液晶表示装置のためのガラス基板等の基板などにインオ注入したり、イオンドーピングしたりするためのイオン注入処理室、プラズマCVD法等によりかかる基板等上に所定の薄膜を形成する膜形成処理室、かかる基板等上に形成されている膜を所定パターンに従って例えばプラズマのもとでエッチングするエッチング処理室等の何であってもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によると、所定真空下で被処理物体に所定の処理を施すための真空処理室に対し該被処理物体を搬入及び(又は)搬出するための該真空処理室に連設された真空ロック室の外部と連通するゲート開口を開閉するゲート弁装置であって、該ゲート開口を通じて真空ロック室に対し搬入及び(又は)搬出される被処理物体にパーティクルを付着させることがなく、また、該真空ロック室と外部との間で被処理物体をやり取りする外部ロボットの設置及び動作に支障がないゲート弁装置を提供することができる。
【0044】
また本発明によると、かかるゲート弁装置であって、ゲート開口を確実に気密に閉じることができるゲート弁装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゲート弁装置の1例を搭載した真空ロック室の例とその周辺部分の断面図である。
【図2】図1に示すゲート弁装置の正面図である。
【図3】図1に示すゲート弁装置における弁体とその周辺部分の一部の拡大断面図である。
【図4】従来例の側面図である。
【符号の説明】
1 真空処理室
2 真空ロック室
21 真空ロック室の真空処理室に通じるゲート開口
22 真空ロック室の外部に通じるゲート開口
221 弁座
23 物体支持部材
Q1 物体支持部材の真空ロック室内位置
Q2 物体支持部材の真空処理室内へ出た位置
31 ゲート弁(弁体)
R1 ゲート弁31の閉位置
R2 ゲート弁31の開位置
40 真空処理室内搬送ロボット
50 外部搬送ロボット
6 排気装置
20 リーク弁
7 ゲート弁装置
71 ゲート弁(弁体)
72 第1ピストンシリンダ装置(弁体駆動装置)
721 ピストンロッド
722 シリンダ部
723 シリンダ部722に接続された部材
723a 長孔
73 第2ピストンシリンダ装置(揺動駆動装置)
731 ピストンロッド
731a ピン
732 シリンダ部
74 弁体支持部材
74a ピン
744 弁体戻り止め部材
743 押圧装置
7431 ボルト
7432 バネ
8 支持フレーム
81 シリンダ部支持アーム
82 軸受け部材
83 軸棒
P1 ゲート弁71のゲート開口22に臨む位置
P2 ゲート弁71の下方後退位置
P3 ゲート弁71のゲート開口閉じ位置
W 被処理物体

Claims (2)

  1. 所定真空下で被処理物体に所定の処理を施すための真空処理室に対し該被処理物体の搬入及び搬出のうち少なくとも一方を行うための該真空処理室に連設された真空ロック室の外部と連通するゲート開口を開閉するゲート弁装置であり、
    前記ゲート開口を開閉するための弁体と、
    前記弁体を昇降駆動する弁体駆動装置と、
    前記弁体駆動装置を揺動させるための揺動駆動装置とを備えており、
    前記弁体駆動装置は、流体圧で作動するピストンシリンダ装置からなり、該ピストンシリンダ装置のピストンロッドの自由上端部に前記弁体を支持しているとともに該弁体を前記真空ロック室に対し接離させる方向に揺動させることができるように該ピストンシリンダ装置の、該弁体より下方のシリンダ部で揺動可能に支持されており、前記弁体を前記ゲート開口に臨む位置と該位置より下方へ後退した位置との間に昇降駆動可能であり、
    前記揺動駆動装置は、前記弁体が前記ゲート開口に臨む位置に配置された状態で該弁体を前記ゲート開口を閉じる位置又は該ゲート開口を閉じる位置より離反した位置に配置するように前記弁体駆動装置を揺動させることができ
    前記弁体は、該弁体が前記ゲート開口に臨む位置に配置された状態で前記ピストンロッドの自由上端部が該ゲート開口の方へ揺動駆動されたとき該ゲート開口の弁座に密着できるように該ピストンロッドの自由上端部に支持部材を介して揺動可能に支持されており、該支持部材には、該弁体の該支持部材における揺動支点を間にして弁体戻り止め部材及び押圧装置が設けられており、該弁体戻り止め部材は該弁体に当接可能であって該弁体側への突出量を調節でき、該押圧装置は該弁体を前記ゲート開口へ向け弾力的に押圧することを特徴とする真空ロック室のゲート弁装置。
  2. 前記揺動駆動装置は、前記弁体駆動装置であるピストンシリンダ装置のシリンダ部に連結された流体圧で作動するピストンシリンダ装置である請求項1記載のゲート弁装置。
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