JP3924161B2 - 床仕上材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、床基盤上に敷き詰められる床仕上材に関するものであり、特に、床暖房用の直張り床仕上材として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、集合住宅やオフィスビル等において、床暖房システムを採用することが多くなってきている。ここで、床暖房用の床構造は、例えばコンクリートの床基盤内に温水パイプを通し、外部の給湯機器と接続して温水を循環させ、温水の熱を木質床の表面に伝えるようになっている。従って、仕上材と温水パイプの距離が近いほど伝熱効率がよい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、床基盤と仕上材の間に何も介在させず、コンクリート上に直接木質床を敷き詰めることは、階下に伝わる足音等の騒音や歩行感の悪さ及び転倒時の安全性といった問題がある。そのため、仕上材の下部に防振材を設けるのが通常であり、それが床暖房システムでは、伝熱効率を悪化させることになっていた。
【0004】
そこで本発明は、相反する特性の両立を図り、騒音を防止し、良好な歩行感と安全性を保持しつつ、床暖房用の床構造に適用した場合であっても伝熱効率のよい床仕上材を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上の課題を解決するためになされたものであって、その要旨は、仕上材と、防振材と、熱伝導体とからなる床仕上材であって、仕上材の下部に金属フィラーの入ったゴム又は金属繊維を網状に固めたバネ材でできている防振材が設けられ、仕上材と防振材と床基盤とで構成される空間に防振材よりも柔軟性を有する熱伝導体が配置されている床仕上材に係るものである。
【0006】
そして好ましくは、防振材が間隔を開けて設けられ、更に好ましくは、防振材が隣接する仕上材の突き合わせ部に設けられている床仕上材である。
【0007】
一方、熱伝導体は、仕上材と防振材と床基盤とで構成される空間の略全面、具体的には70〜100%を占めて配置されていることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の床仕上材は、仕上材と、防振材と、熱伝導体とからなるものである。ここで、仕上材としては、使い勝手や安全性等の観点から、四周に本実加工を施した木製フローリング材が好適であるが、何らこれに限定されるものではなく、タイルや石材等の窯業系仕上材も使用できる。また、合板、MDF(中質繊維板)、HDF(硬質繊維板)、OSB(配向性ストランドボード)、LVL(単板積層材)、樹脂製ボード等の基材に、薄物化粧木材、軟質樹脂シート仕上材、窯業系の仕上材等を接着等で複合化したもの等も使用できる。
【0009】
仕上材の厚さは、材質や寸法等によっても異なるが、5〜60mmが適当である。5mmより薄いと強度的に問題があり、60mmを越えると柔軟性が損なわれ、歩行感が悪化するからである。
【0010】
防振材は、仕上材の下部に設けられ、床基盤上に固定されるものである。従って、仕上材と床基盤との間に防振材が介在することから、階下に伝わる足音等の騒音が大幅に低減され、良好な歩行感と安全性が保たれる。なお、防振材は、予め仕上材に接着加工等で取り付けておくことができるが、現場加工にて先に床基盤上に接着又は釘打ち、接着と釘の併用等で固定し、その後、防振材の上に仕上材を固定することもできる。
【0011】
また、防振材は、個々の仕上材の寸法や剛性等に応じた適当な間隔で設置すればよいが、仕上材全体又は部分的に一定間隔(規則的な間隔)で配置することが均質な歩行感が得られる等の点で好ましい。そして、隣接する仕上材の突き合わせ部に設けることにより、一層効率的な配置が可能となる。例えば、四周に本実加工を施した木製フローリング材を仕上材に使用した場合、相互に突き合わせられた仕上材の間に配置すれば、本実加工部分の強度を確保しつつ、防振効果も得られる。なお、防振材の設置方向は、仕上材の長手方向であっても幅方向であってもよく、いずれの方向であっても、本実加工部分のみで分断せずに連続したものにすることもできる。
【0012】
防振材は材質的にゴムが好適であるが、金属バネ等であってもよい。ゴムの場合、防振材自体の熱伝導性を向上させ、床暖房用の温水パイプから仕上材に良好に熱が伝わるように、金属フィラーを入れることが好ましい。一方、金属バネの場合も、金属繊維を網状に固めたバネ材とすることで、伝熱効率がよくなる。
【0013】
防振材の厚さは、材質や寸法等によっても異なるが、2〜15mmが適当であり、中でも4〜5mmが好ましい。2mmより薄いと防振性及び遮音性が不十分となり、15mmを越えても防振性や遮音性の向上が見込めないばかりでなく、経済性、施工性が悪化してしまうからである。
【0014】
次に、熱伝導体は、仕上材と床基盤との間に防振材が介在する床仕上材にあって、床暖房システムにおける温水パイプからの熱を効率的に仕上材に伝える作用をするものである。そのため、仕上材と防振材と床基盤とで構成される空間に配置して床基盤と仕上材とを熱的に接続する。そして特に、空間の略全面、具体的には70〜100%を占めるように配置して空間を埋め、床基盤と仕上材との接触面積をできるだけ増やすことが伝熱上効果的である。
【0015】
熱伝導体としては、アルミ箔、アルミ板材、スチール薄板、銅薄板、熱伝導性に優れる樹脂板等が使用できる。また、形状的には、これらの薄板を筒状にしたもの、比較的小型の筒状チューブを複数並べたもの、薄板を鉛直方向のバネ定数が極小になるように加工したハニカム構造物、スチールウール等の金属製網状体等が考えられる。
【0016】
但し、十分な遮音性や良好な歩行感及び安全性の確保を考慮すると、熱伝導体が防振材の機能を阻害せず、端部の防振材を支点として仕上材が鉛直方向に変形できるようにし、床仕上材の板としての弾力性が損なわれないように、防振材よりも柔軟性を有する材料や構造のものを熱伝導体とすることが好ましい。
【0017】
なお、本発明の床仕上材は、経済性や熱伝導性等から、床基盤上に直接的に仕上材を敷き詰める直張り床に適用することが最も効果的であるが、何ら直張り床に限定されるものではない。即ち、床基盤内や床基盤上に温水パイプを通した床暖房システムにあって、支持脚に防振材を取り付けたいわゆる二重床にも適用できるものである。
【0018】
【実施例】
以下、本発明の好ましい実施の形態の具体例を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の床仕上材の第1実施例を示す図であり、図1(A)はその断面図、図1(B)はその平面図である。図1に示す第1実施例の床仕上材は、暖房用温水パイプ11が埋設されたコンクリート床基盤10の上に敷き詰められた床暖房用の直張り床仕上材であり、経済性及び熱伝導性に優れている。
【0019】
床仕上材は、図1(A)に示すように、仕上材1と、防振材2と、熱伝導体3とからなっている。仕上材1は、四周に本実加工を施した単位ユニット1Aを相互に突き合わせて構成した、適度な弾性を有する木製フローリング材であり、各単位ユニット1Aは、厚さが12mm、図1(B)の上下方向の長さが125mm、左右方向の長さが900mmとなっている。
【0020】
また、仕上材1を構成する各単位ユニット1Aの左右方向両端部の下部には予め防振材2が接着加工されている。防振材2は、金属フィラーが入った厚さ5mmのゴムであり、図1(B)に示すように、仕上材1における単位ユニット1Aの左右方向突き合わせ部にまたがって設けられている。従って、防振材2のゴムが仕上材1の単位ユニット1Aの左右方向端部を支え、床基盤10と仕上材1の間を防振及び遮音すると共に、金属フィラーが床基盤10から仕上材1に熱を伝える。
【0021】
仕上材1と防振材2と床基盤10とで構成される空間の全面には、スチールウールの熱伝導体3が配置されている。従って、仕上材1の下面と床基盤10の上面とは防振材2と熱伝導体3とを介して全面的に接触しており、温水パイプ11によって温められた床基盤10の熱は、特に熱伝導体3を通って、仕上材1に効率的に伝わることになる。
【0022】
図2は、本発明の床仕上材の第2実施例を示す図であり、図2(A)はその断面図、図2(B)はその平面図である。図2に示す第2実施例の床仕上材は、第1実施例に対し、防振材2の設置範囲を単位ユニット1Aの突き合わせ部のみで分断せずに図2(B)の上下方向に連続させたものである。
【0023】
従って、床仕上材1を構成する単位ユニット1Aにおいて、本実加工部分と中間部分の両方に防振材が配置されることになり、特に単位ユニット1Aが左右方向に長く、剛性が低い場合の対応として有効である。
【0024】
図3は、本発明の床仕上材の第3実施例を示す平面図である。図3に示す第3実施例の床仕上材は、防振材2を単位ユニット1Aの突き合わせ部に設置しているが、第1及び第2実施例と異なり、図3の左右方向に連続させたものである。第3実施例でも第1及び第2実施例と同様に、優れた防振、遮音性能と伝熱性能を有する。
【0025】
図4は、熱伝導体3の形状例を示す斜視図であり、図4(A)は筒状の金属薄膜加工品、図4(B)は比較的小型の筒状金属薄膜加工品を3本並べたもの、図4(C)は2枚の金属シートを熱伝導リブで連結したもの、図4(D)は金属薄板ハニカム材、図4(E)はスチールウール等の金属網状体を示すものである。
【0026】
【発明の効果】
本発明の床仕上材は、仕上材と、防振材と、熱伝導体とからなる床仕上材であって、仕上材の下部に金属フィラーの入ったゴム又は金属繊維を網状に固めたバネ材でできている防振材が設けられ、仕上材と防振材と床基盤とで構成される空間に防振材よりも柔軟性を有する熱伝導体が配置されているので、騒音が防止され、良好な歩行感と安全性が保持されるだけでなく、伝熱効率がよい床仕上材を得ることができる。従って、床暖房用の直張り床仕上材として特に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の床仕上材の第1実施例を示す断面図及び平面図である。
【図2】図2は、本発明の床仕上材の第2実施例を示す断面図及び平面図である。
【図3】図3は、本発明の床仕上材の第3実施例を示す平面図である。
【図4】図4は、本発明の床仕上材に使用する熱伝導体の形状例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1‥仕上材
1A‥単位ユニット
2‥防振材
3‥熱伝導材
10‥床基盤
11‥温水パイプ
Claims (4)
- 仕上材(1)と、防振材(2)と、熱伝導体(3)とからなる床仕上材であって、
仕上材(1)の下部に金属フィラーの入ったゴム又は金属繊維を網状に固めたバネ材でできている防振材(2)が設けられ、仕上材(1)と防振材(2)と床基盤(10)とで構成される空間に防振材(2)よりも柔軟性を有する熱伝導体(3)が配置されていることを特徴とする床仕上材。 - 防振材(2)が間隔を開けて設けられていることを特徴とする請求項1に記載の床仕上材。
- 防振材(2)が隣接する仕上材(1)の突き合わせ部に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の床仕上材。
- 熱伝導体(3)が仕上材(1)と防振材(2)と床基盤(10)とで構成される空間の70〜100%を占めて配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の床仕上材。
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