JP3923934B2 - ドアモジュール - Google Patents
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Description
本発明は、ドアモジュールに関するものである。
近年、車両用ドアには、ボディの外表面を形成するアウタパネルと室内を構成するドアトリムとの間の隙間に、ドアモジュールを配設したものが提案されている。このドアモジュールは、樹脂製のパネルにウィンドモータやウィンドレギュレータが装着されて構成されている。従来のウィンドレギュレータには、例えばセクタ式のウィンドレギュレータ機構が知られており、セクタ式のウィンドレギュレータ機構として、Xアーム方式(例えば、特許文献1参照)とシングルアーム方式(例えば、特許文献2,3参照)とが知られている。シングルアーム式のウィンドレギュレータ機構は、Xアーム式のウィンドレギュレータ機構に比べて部品点数が少なくかつ軽量であるという利点があるため、シングルアーム式のウィンドレギュレータ機構が用いられるようになってきている。
上記従来の構成のシングルアーム式のドアモジュールは、樹脂製のベースパネルに金属製のアームが回動可能に設けられており、該アームの一端に形成されたギヤ歯とベースパネルに取着されたウィンドモータにて回動駆動される歯車とを噛合させ、ウィンドモータにてアームを回動させてウィンドを上下動させている。
特表平12−510074号公報
特開平6−146708号公報
特開2000−27531号公報
しかしながら、ベースパネルを形成する材料とアームを形成する材料との間には大きな線膨張係数差がある。このため、温度変化によりベースパネルとアームとの間に大きな線膨張差が発生し、この線膨張差によりベースパネルとアームとの相対位置関係が変化する。この相対位置関係の変化によって、ウィンドモータ側の歯車とアームのギヤ歯との咬合が外れてしまうという不具合が発生する場合があった。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、温度変化による不具合の発生を低減することができるドアモジュールを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、樹脂製のベースパネルと、前記ベースパネルに取着されたウィンドモータと、前記ベースパネルに設けられた回動軸にて回動可能に支持され、一端側が前記ウィンドモータにて回動駆動される歯車と噛合され、他端側がウィンドガラスを保持するキャリアに連結された動力伝達アームと、を備えたドアモジュールにおいて、前記動力伝達アームには、前記一端側から前記回動軸までの間に、前記ベースパネルを形成する樹脂の線膨張係数に近い線膨張係数を有する材料にて形成された連結部が設けられたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、樹脂製のベースパネルと、前記ベースパネルに取着されたウィンドモータと、前記ウィンドモータにて回動駆動される歯車に噛合するギヤ部と、前記ベースパネルに設けられた回動軸にて回動可能に支持され、先端がウィンドガラスを保持するキャリアに連結されたアーム部と、前記ベースパネルを形成する樹脂の線膨張係数に近い線膨張係数を有する材料で形成され、前記ギヤ部と前記アーム部とを一体回動可能に連結する連結部と、を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のドアモジュールにおいて、前記ウィンドモータを前記アーム部の回動軸と前記キャリアとの間に配置したことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のうち何れか1項に記載のドアモジュールにおいて、前記連結部を樹脂製としたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のうち何れか1項に記載のドアモジュールにおいて、前記連結部を樹脂製としたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のうち何れか1項に記載のドアモジュールにおいて、前記ベースパネルに、前記ウィンドガラスの開閉方向に沿って延びる前記キャリアをガイドするガイド部を設けたことを特徴とする。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、動力伝達アームには、一端側から回動軸までの間に、ベースパネルを形成する樹脂の線膨張係数に近い線膨張係数を有する材料にて形成された連結部が設けられている。このため、動力伝達アームを一端側から他端側まですべて樹脂とは異なる線膨張係数を有する材料で形成した場合と比較して、ウィンドモータの出力軸と動力伝達アームの回動軸との間の、ベースパネルと動力伝達アームとの線膨張係数差が小さくなり、温度変化が生じた場合の線膨張差が小さくなる。この結果、ウィンドモータにて回動駆動される歯車と動力伝達アームの一端側との噛合が外れるなどの、温度変化による不具合の発生を低減することができる。
請求項1に記載の発明によれば、動力伝達アームには、一端側から回動軸までの間に、ベースパネルを形成する樹脂の線膨張係数に近い線膨張係数を有する材料にて形成された連結部が設けられている。このため、動力伝達アームを一端側から他端側まですべて樹脂とは異なる線膨張係数を有する材料で形成した場合と比較して、ウィンドモータの出力軸と動力伝達アームの回動軸との間の、ベースパネルと動力伝達アームとの線膨張係数差が小さくなり、温度変化が生じた場合の線膨張差が小さくなる。この結果、ウィンドモータにて回動駆動される歯車と動力伝達アームの一端側との噛合が外れるなどの、温度変化による不具合の発生を低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、ベースパネルに取着されたウィンドモータにて回動駆動される歯車に噛合するギヤ部と、同じくベースパネルに設けられた回動軸にて回動可能に支持されたアーム部と、を一体回動可能に連結する連結部が、ベースパネルを形成する樹脂の線膨張係数に近い線膨張係数を有する材料で形成されている。このため、連結部を樹脂とは異なる線膨張係数を有する材料で形成した場合と比較して、ウィンドモータの出力軸とアーム部の回動軸との間の、ベースパネルと連結部との線膨張係数差が小さくなり、温度変化が生じた場合の線膨張差が小さくなる。この結果、ウィンドモータにて回動駆動される歯車とギヤ部との噛合が外れるなどの、温度変化による不具合の発生を低減することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の作用に加えて、ウィンドモータをアーム部の回動軸とキャリアとの間に配置したため、ウィンドモータの動力をキャリアに伝達する機構をコンパクトな構成とすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3のうち何れか1項に記載の発明の作用に加えて、連結部をベースパネルと同じ樹脂製としたため、ベースパネルと連結部との線膨張差がなくなり、温度変化により発生する不具合をより防止することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4のうち何れか1項に記載の発明の作用に加えて、ウィンドガラスの開閉方向に沿って延びるキャリアをガイドするガイド部を設けたため、ウィンドガラスの両側にガイド部を設ける場合と比較してシンプルな構成でウィンドガラスをガイドすることができ、部品点数の低減及び軽量化を図ることができる。
本発明によれば、温度変化による不具合の発生を低減することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を自動車のドアモジュールに具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
以下、本発明を自動車のドアモジュールに具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
図1(a)に示すように、ドアモジュール1は樹脂製のベースパネル2を有し、ベースパネル2にはウィンドモータ3及びガイドレール4が設けられている。ガイドレール4にはキャリア5が配置されており、キャリア5は動力伝達アーム10によりウィンドモータ3の動力が伝達されて、ウィンドガラス6を保持しながらガイドレール4に沿って移動可能とされている。
図1(a)に示すように、ベースパネル2は、車両用のドアのアウタパネルより室内側、詳しくはアウタパネルとドアトリムとの間に設けられる。ベースパネル2は、車両側方(図において表側)から見て略平行四辺形の板形状をなしている。ベースパネル2の車内側面(図1(b)のベースパネル2における右側面)2aには、ウィンドモータ3が取着されている。ウィンドモータ3はウィンドモータ本体3aとギヤ部3bとを備えており、ウィンドモータ本体3aとギヤ部3bとは一体化されている。
図2に示すように、ギヤ部3bの出力軸3cはベースパネル2に形成された挿入孔2cを貫通してベースパネル2の車外側面(図1(b)のベースパネル2における左側面)2bから突出するように配置されている。その出力軸3cの車外側先端には、該出力軸3cと中心軸線L1を中心に一体回動するように、ピニオンギヤ3dが固定されている。ピニオンギヤ3dは、ウィンドモータ3にて回動駆動される歯車に相当する。このピニオンギヤ3dには動力伝達アーム10の一端側10aが噛合されている。なお、動力伝達アーム10については後述する。
また、図1(a),(b)に示すように、ベースパネル2の車外側面2bには開閉方向へ沿って延びるガイド部材としてのガイドレール4が設けられている。本実施形態では、ガイドレール4は、ベースパネル2と一体形成されている。ガイドレール4はアーム支持部7より車両後方(図1(a)において左方)に形成されている。ガイドレール4は、図1(a)に示すように、車両側方(図において表側)から視て直線状をなし、図1(b)に示すように、開閉方向(図1(b)における上下方向)中央部が車外側へ向けて最も突出するように湾曲形成されている。ガイドレール4の曲率は、ウィンドガラス6の曲率と同じ曲率で形成されている。
図3に示すように、ガイドレール4は、ベースパネル2(図2参照)から車外側に向かって突出形成された土台部20と、その土台部20の先端に一体に形成されたガイド部21及び支持部22とを備えている。
図1(b)に示すように、土台部20は車外側先端がウィンドガラス6の曲率に応じて湾曲して形成されている。土台部20は、車両前後方向(図1(a)の左右方向)に所定の幅を有し、図3に示すように、後端に断面鉤型形状(断面L字形状)をなすガイド部21が形成され、前端に断面矩形状をなす支持部22が形成されている。図1(b)に示すように、ガイド部21及び支持部22は土台部20に沿って開閉方向に延びるように形成されている。また、ガイド部21及び支持部22は、土台部20の先端から車外側に向かって一定の幅にて形成されている。従って、ガイド部21及び支持部22の先端は、ウィンドガラス6の曲率に応じて湾曲して形成されている。なお、ガイド部21及び支持部22の先端がウィンドガラス6の曲率に応じて湾曲していればよく、土台部20の車外側方向の幅を一定にて形成するとともにガイド部21及び支持部22の車外側方向の幅を開閉方向に応じた幅に形成してもよい。
また、ガイドレール4には、キャリア5が支持されている。図1(a)に示すように、キャリア5にはウィンドガラス6が相対回動しないように二点固定されている。キャリア5は、後述する動力伝達アーム10の他端側10bに連結されている。詳しくは、図2に示すように、キャリア5は動力伝達アーム10を構成するアーム部13の先端部に設けられた係合突部14に連結されている。
図3及び図4(a),(b)に示すように、キャリア5は、ガイドレール4に対向する側の面に、断面矩形状をなす第1被ガイド部23及び第2被ガイド部24と、断面鉤型形状(断面L字形状)をなす第3被ガイド部25とを備えている。図1(a)に示すように、第1被ガイド部23はキャリア5における上端に形成され、第2被ガイド部24はキャリア5における下端に形成されている。第3被ガイド部25はキャリア5における上下方向略中央に形成されている。
図3に示すように、第1及び第2被ガイド部23,24は、ガイドレール4におけるガイド部21と支持部22との間に配置されると共に、ガイド部21に当接(摺接)するように形成されている。第3被ガイド部25は、第1及び第2被ガイド部23,24と協働してガイド部21を挟むように形成されると共に、ガイド部21に当接(摺接)するように構成されている。ガイド部21と第3被ガイド部25は互いの先端が逆方向に突出し、ガイド部21の先端が第3被ガイド部25とキャリア5との間に嵌入されている。そして、ガイド部21と第3被ガイド部25の先端部は、キャリア5と直交する方向(図3における上下方向)に係合する。支持部22は、その先端がキャリア5に当接(摺接)する。
従って、キャリア5は、ガイド部21と第3被ガイド部25の係合と支持部22がキャリア5に当接することにより傾きが規制され、ガイドレール4から外れることなくガイドレール4(開閉方向)に沿って摺動する。
従って、キャリア5は、ガイド部21と第3被ガイド部25の係合と支持部22がキャリア5に当接することにより傾きが規制され、ガイドレール4から外れることなくガイドレール4(開閉方向)に沿って摺動する。
また、図2に示すように、キャリア5は動力伝達アーム10よりも車外側(図2における上側)に配置されている。図2及び図5に示すように、キャリア5における車内側(図2における下側)面には係合レール30が設けられている。係合レール30は、第1〜第3被ガイド部23〜25よりも車両前方(図1(a)において右方)に設けられている。
図4(b)に示すように、係合レール30は車両側方(図において表側)から視て略U字形状をなしている。図4(b)及び図5に示すように、係合レール30は、第1レール部31と、第2レール部32と、連結部33と、係合部34とを備えている。第1レール部31及び第2レール部32は、キャリア5から立設され互いに所定間隔をおいて車両前後方向(図4(b)において左右方向)へ延びる板状に形成されている。連結部33は、第1及び第2レール部31,32における第3被ガイド部25側の端部同士を一体に連結するように形成されている。
ここで、動力伝達アーム10について詳述する。
図1(a)に示すように、動力伝達アーム10は、ギヤ部11と連結部12とアーム部13とを備えており、これらがベースパネル2の車外側面2b(図1(b)参照)に突設されたアーム支持部7を回動中心として一体回動可能に構成されている。上述したように、動力伝達アーム10の一端側(ギヤ部11が設けられた側)10aはピニオンギヤ3dに噛合され、他端側(アーム部13のアーム支持部7と反対側)10bはキャリア5に連結されている。なお、アーム支持部7は、ベースパネル2に突設された略円柱状の支持部7aと、支持部7aの先端に形成された係止部7bとを備えて構成されている。支持部7aは動力伝達アーム10を回動可能に支持し、係止部7bは動力伝達アーム10をベースパネル2に係止する。
図1(a)に示すように、動力伝達アーム10は、ギヤ部11と連結部12とアーム部13とを備えており、これらがベースパネル2の車外側面2b(図1(b)参照)に突設されたアーム支持部7を回動中心として一体回動可能に構成されている。上述したように、動力伝達アーム10の一端側(ギヤ部11が設けられた側)10aはピニオンギヤ3dに噛合され、他端側(アーム部13のアーム支持部7と反対側)10bはキャリア5に連結されている。なお、アーム支持部7は、ベースパネル2に突設された略円柱状の支持部7aと、支持部7aの先端に形成された係止部7bとを備えて構成されている。支持部7aは動力伝達アーム10を回動可能に支持し、係止部7bは動力伝達アーム10をベースパネル2に係止する。
ギヤ部11は金属製とされており、図6(a)に示すように、アーム支持部7の中心軸線L2を中心とする略円弧状の板材とされている。図6(a)において、ギヤ部11の右側の側面はピニオンギヤ3dに噛合する噛合部11aとされており、ピニオンギヤ3dが回転するとギヤ部11が所定角度回動可能とされている。即ち、ピニオンギヤ3dの回転により、動力伝達アーム10が所定角度回動可能とされている。また、ギヤ部11の左側の側面に沿って複数の係合穴11bが形成されている。
連結部12は、ベースパネル2を形成する樹脂と同じ線膨張係数を有する樹脂で形成されている。図6(a)において、連結部12の右側がアーム支持部7に回動可能に支持されて、左側がギヤ部11に連結されている。連結部12は、ギヤ部11に連結される側の側面は、ギヤ部11に沿った円弧状とされており、ベースパネル2に対向する面の前記係合穴11bに対応する位置に複数の第1突起部12aが列設されている。図6(b)に示すように、この複数の第1突起部12aは前記ギヤ部11の係合穴11bにそれぞれ嵌入されている。また、連結部12のアーム支持部7に支持される側には、開口部12bが形成されている。開口部12bは、アーム支持部7の支持部7aと同じ大きさとされており、連結部12を組み付けた位置から所定角度(本実施形態では略90度)回動させた状態で係止部7bに貫通させることができる形状とされている。また、連結部12のベースパネル2に対向する面と反対側の面には、開口部12bを挟むように2つの第2突起部12cが突設されている。
ところで、図6(a)に示すように、ギヤ部11の円弧形状に沿って、係合穴11bと重ならないように、ベースパネル2に2列の支持突条部2dがベースパネル2と一体的に形成されている。ギヤ部11はベースパネル2側の面がこの支持突条部2dに摺接しながら回動する。また、図6(b)に示すように、支持突条部2dの上側にギヤ部11と連結部12とが重ねられた状態で、上側から係止部材15がベースパネル2に固定されている。係止部材15は、出力軸3cを挿入する挿入孔15aが形成されており、ギヤ部11と連結部12とを支持突条部2dとともに挟む係止突部15bが設けられている。なお、係止部材15は、動力伝達アーム10、即ちギヤ部11のアーム支持部7を中心とする回動を許容する形状とされている。
また、アーム部13は金属製であり、図1(a)に示すように、車両の前後方向に長尺状の板材とされている。図6(a)において、アーム部13の右側が連結部12に連結されるとともにアーム支持部7に回動可能に支持されて、左側がキャリア5に連結されている。アーム部13のアーム支持部7に支持される側には、開口部13aと係合穴13bとが形成されている。開口部13aは、前記連結部12の開口部12bと略同じ形状とされている。また、係合穴13bは、前記連結部12の第2突起部12cに対応する位置に形成されている。図6(b)に示すように、連結部12及びアーム部13がアーム支持部7の支持部7aに支持された状態で、係合穴13bに第2突起部12cが嵌入される。
更には、図1(a)に示すように、アーム部13のキャリア5に連結される側の端部(動力伝達アーム10の他端側10b)には、係合突部14が設けられている。この係合突部14は、動力伝達アーム10の車外側面に設けられている。図5に示すように、係合突部14は、アーム部13(動力伝達アーム10)の車外側面から該面と略垂直方向に延びるように形成された基端側の部位である軸部14aと、該軸部14aの先端に形成された先端側の部位である係合部14bとを備えている。前記係合部14bは軸部14aよりも外径が大きくなるように形成されている。
ところで、上記のキャリア5における係合部34は、第1レール部31における第2レール部32側の側面、連結部33における第3被ガイド部25とは反対側の側面、及び第2レール部32における第1レール部31側の側面にかけて突出するように形成されている。係合部34は、第1及び第2レール部31,32及び連結部33において、車内側(図5における右側)の端部に形成されている。図5に示すように、係合部34がなす幅方向(図5における上下方向)の間隔は、両第1及び第2レール部31,32がなす幅方向(図5における上下方向)の間隔よりも狭く、前記係合突部14の係合部14bの外径よりも小さくかつ係合突部14の軸部14aの外径よりも大きく形成されている。
そして、図5に示すように、前記係合突部14の係合部14bは、両第1及び第2レール部31,32間に配置されている。係合部14bにはその外周に球面部14cを備えており、その球面部14cが第1レール部31及び第2レール部32に当接(摺接)するように構成されている。第1及び第2レール部31,32におけるキャリア5に対して直交する方向の長さは、係合部14bのキャリア5に対して直交する方向の長さと、ガイドレール4の湾曲に対応した長さとの合計よりも長く形成されている。詳しく述べると、ガイドレール4はウィンドガラス6の曲率に応じてその上下方向中央部が車外側方向にふくらむように湾曲して形成されている。従って、ガイドレール4によって開閉方向に案内されるキャリア5は、そのガイドレール4の湾曲によってベースパネル2と直交する方向に移動する。
従って、係合突部14の係合部14bは、係合レール30(第1及び第2レール部31,32)に対して傾動可能でかつ第1及び第2レール部31,32に沿って摺動する。係合突部14の係合部14bは第1及び第2レール部31,32内をキャリア5に対して直交する方向へ摺動する。
次に、動力伝達アーム10の組み付け手順について説明する。
先ず、ギヤ部11と連結部12とが係合される。図6(a)に示すように、複数のギヤ部11の係合穴11bと連結部12の第1突起部12aとがそれぞれ重ねられて、図6(b)に示すように係合穴11bに第1突起部12aが嵌入される。
先ず、ギヤ部11と連結部12とが係合される。図6(a)に示すように、複数のギヤ部11の係合穴11bと連結部12の第1突起部12aとがそれぞれ重ねられて、図6(b)に示すように係合穴11bに第1突起部12aが嵌入される。
次に、連結部12とアーム支持部7とが係合される。図6(a)において、連結部12の開口部12bは、アーム支持部7の係止部7bに対して略90度回動した状態で係止部7bに挿入され、図6(b)に示す支持部7aの位置まで挿入した状態で略90度回動される。なお、このとき連結部12と係合されたギヤ部11の噛合部11aがピニオンギヤ3dに噛合するように組み付けられる。この状態で、図6(b)において上側から、係止部材15の挿入孔15aをウィンドモータ3の出力軸3cに貫通させて、係止部材15をベースパネル2にビス止め等により固定させる。これにより、ギヤ部11と連結部12とは、係合された状態で下側を支持突条部2dに上側を係止部材15に挟まれた状態で、アーム支持部7を中心に回動可能とされる。
その後、アーム支持部7にアーム部13が係合される。図6(a)において、アーム支持部7の係止部7bに対して90度回動した状態で、アーム部13の開口部13aが係止部7bに挿入される。そして、図6(b)に示す支持部7aの位置まで挿入した状態で90度回動させて、係合穴13bに連結部12の第1突起部12aを嵌め込む。なお、このときアーム部13のキャリア5に連結される側はアーム支持部7と反対側とされる。これにより、連結部12とアーム部13とは、互いに係合されて支持部7aに一体回動可能に保持されるとともに、係止部7bに係止されてベースパネル2からの離脱を禁止される。
次に、上記の構成のドアモジュール1の作用について説明する。
図1(a)に示すように、ウィンドモータ本体3aを正逆回転駆動させると、その正逆回転駆動力はギヤ部3bを介してピニオンギヤ3dに伝達される。ピニオンギヤ3dが中心軸線L1を中心として正逆回転駆動すると、動力伝達アーム10はアーム支持部7(中心軸線L2)を中心として時計方向又は反時計方向へ回動する。
図1(a)に示すように、ウィンドモータ本体3aを正逆回転駆動させると、その正逆回転駆動力はギヤ部3bを介してピニオンギヤ3dに伝達される。ピニオンギヤ3dが中心軸線L1を中心として正逆回転駆動すると、動力伝達アーム10はアーム支持部7(中心軸線L2)を中心として時計方向又は反時計方向へ回動する。
図7(a)に示すように、ウィンドモータ本体3aを反時計回り方向に回転させると、ピニオンギヤ3dは動力が伝達されて同じく反時計回り方向に回転し、ピニオンギヤ3dに噛合部11aが噛合してギヤ部11が時計回り方向に回動する。すると、動力伝達アーム10はアーム支持部7を中心に回動し、図1(a)においてアーム部13のキャリア5に連結された側は上方へ回動される。これにより、キャリア5はガイドレール4に沿って上方に移動し、ウィンドガラス6を閉める方向に移動する。
また、図7(b)に示すように、ウィンドモータ本体3aを時計回り方向に回転させると、ピニオンギヤ3dは動力が伝達されて同じく時計回り方向に回転し、ピニオンギヤ3dに噛合部11aが噛合してギヤ部11が反時計回り方向に回動する。すると、動力伝達アーム10はアーム支持部7を中心に回動し、図1(a)においてアーム部13のキャリア5に連結された側は下方へ回動される。これにより、キャリア5はガイドレール4に沿って下方に移動し、ウィンドガラス6を開ける方向に移動する。
ところで、ガイドレール4のガイド部21に対してキャリア5の第1〜第3被ガイド部23〜25を三点支持しているため、キャリア5はガイドレール4に対して回動不能な状態で支持されている。そして、キャリア5には、ウィンドガラス6が二点固定されている。従って、ウィンドガラス6は、キャリア5により、ガイドレール4に対して回動不能に支持されている。
このため、ベースパネル2の開閉方向中央から上方へ動力伝達アーム10の他端側10bを回動(時計方向へ回動)させると、キャリア5及びウィンドガラス6は押し上げられる。係合突部14の係合部14bは、キャリア5の係合レール30における両第1及び第2レール部31,32に対して摺動する。
また、図1(b)に示すようにキャリア5は、開閉方向へ移動する際にはガイドレール4に沿う湾曲した軌道となる。一方、動力伝達アーム10の回動により、係合突部14はベースパネル2に対して平行な軌道となる。そのため、図1(a)において、実線で図示したキャリア5及び動力伝達アーム10がなす互いの距離に比して、二点鎖線で図示したキャリア5及び動力伝達アーム10がなす互いの距離は短くなる。
そして、図5に示すように、第1及び第2レール部31,32のレール高さを、係合部14bの係合部高さよりも長く形成し、キャリア5に直交する方向において係合突部14の係合部14bと係合レール30とを係合した。そのため、係合レール30は、ベースパネル2と直交する方向のキャリア5の移動を許容し、動力伝達アーム10を撓めたりキャリア5を撓めたりすることなくキャリア5及びウィンドガラス6が閉鎖方向へ円滑に移動される。
加えて、キャリア5は、ガイドレール4が湾曲しているため、ウィンドの開放方向又は閉鎖方向に移動するに従って傾く。図5に示すように、球面部14cの中心部を中心として係合突部14は回転可能とされている。言い換えると、動力伝達アーム10に対するキャリア5の動きが球面運動可能とされている。
従って、ガイドレール4の湾曲に応じて、キャリア5が動力伝達アーム10に対する角度を変えても、動力伝達アーム10を撓めたりキャリア5を撓めたりすることなくキャリア5及びウィンドガラス6が閉鎖方向へ円滑に移動される。
従って、ガイドレール4の湾曲に応じて、キャリア5が動力伝達アーム10に対する角度を変えても、動力伝達アーム10を撓めたりキャリア5を撓めたりすることなくキャリア5及びウィンドガラス6が閉鎖方向へ円滑に移動される。
図5に示すように、係合部34がなす間隔を、軸部14aの外径より大きく係合部14bの外径より小さくした。そのため、キャリア5に直交する方向において、係合突部14の係合部14bが第1及び第2レール部31,32から抜け出すことがない。
次に、ドアモジュール1において温度変化した場合のドアモジュール1の変化について考察する。
図8(a)に示すように、出力軸3cの回転中心である中心軸線L1はベースパネル2に形成された挿入孔2cの位置により決まり、動力伝達アーム10の回動中心はベースパネル2に形成されたアーム支持部7の位置により決まる。つまり、中心軸線L1と中心軸線L2との間の距離は、ベースパネル2に形成された挿入孔2cの中心位置とアーム支持部7の中心位置との間の距離Wとなる。また、図8(b)に示すように、中心軸線L1と中心軸線L2との間における動力伝達アーム10の長さは、中心軸線L2とギヤ部11の噛合部11aとの間の距離Rとなる。
図8(a)に示すように、出力軸3cの回転中心である中心軸線L1はベースパネル2に形成された挿入孔2cの位置により決まり、動力伝達アーム10の回動中心はベースパネル2に形成されたアーム支持部7の位置により決まる。つまり、中心軸線L1と中心軸線L2との間の距離は、ベースパネル2に形成された挿入孔2cの中心位置とアーム支持部7の中心位置との間の距離Wとなる。また、図8(b)に示すように、中心軸線L1と中心軸線L2との間における動力伝達アーム10の長さは、中心軸線L2とギヤ部11の噛合部11aとの間の距離Rとなる。
例えば、樹脂材料が熱膨張するまで温度が上昇すると、ベースパネル2の熱膨張により前記距離Wが長くなり、動力伝達アーム10における距離Rは連結部12の熱膨張により長くなる。図8(a)において、距離Wが長くなると、アーム支持部7(中心軸線L2)に対して挿入孔2c(中心軸線L1)が離れる方向に移動するため、アーム支持部7から出力軸3c及びピニオンギヤ3dが離れることとなる。一方、図8(b)において、距離Rが長くなると、アーム支持部7(中心軸線L2)に対してギヤ部11の噛合部11aが離れる方向に移動する。
つまり、樹脂材料の熱膨張によりアーム支持部7(中心軸線L2)からピニオンギヤ3d(中心軸線L1)が離れても、同様に噛合部11aがアーム支持部7から離れるため、噛合部11aとピニオンギヤ3dとの相対関係はあまり変化することなく噛合したままの状態を保つことができる。また、図7(a),(b)に示すように回動した状態であっても、距離W及び距離Rは同様に温度変化に伴い変動するので、ピニオンギヤ3dと噛合部11aとが噛合したままの状態を保つことができる。つまり、樹脂材料が熱膨張するまで温度上昇しても、ギヤ部11の噛合部11aはピニオンギヤ3dに好適に噛合したまま回動動作することができる。
仮に、連結部12が樹脂材料ではなく例えば金属材料など温度上昇しても樹脂材料と比べて、あまり熱膨張しない材料で形成されていると、距離Wのみが長くなり距離Rはあまり変化しないこととなる。そうすると、アーム支持部7(中心軸線L2)に対して、ピニオンギヤ3d(中心軸線L1)が離れても、噛合部11aは温度上昇前の位置と変わらない。この結果、ピニオンギヤ3dが噛合部11aから離れてしまい、噛み合いが外れてしまう場合がある。また、この噛み合いが外れないにしても、ピニオンギヤ3dと噛合部11aとの間にガタツキが生じてしまう。しかし、本実施形態では、中心軸線L1と中心軸線L2との間において、動力伝達アーム10にベースパネル2を構成する樹脂材料と同じ線膨張係数を有する樹脂材料で形成した連結部12を設けたため、ピニオンギヤ3dと噛合部11aとの噛み合いを良好に保つことができる。
上記したように、本実施形態によれば以下の効果を有する。
(1)本実施形態では、ベースパネル2に取着されたウィンドモータ3から出力されるトルクにて回動するピニオンギヤ3dに噛合するギヤ部11と、ベースパネル2に設けられたアーム支持部7を中心に回動可能であるアーム部13とを連結する連結部12を、ベースパネル2を形成する材料と同じ線膨張係数を有する材料で形成した。このため、連結部12を樹脂とは異なる線膨張係数を有する材料で形成した場合と比較して、ウィンドモータ3の出力軸3cとアーム部13のアーム支持部7との間、即ち中心軸線L1と中心軸線L2との間のベースパネル2と連結部12の線膨張係数差が小さくなり、温度変化が生じた場合の線膨張差が小さくなる。この結果、ウィンドモータ3にて回動駆動されるピニオンギヤ3dとギヤ部11の噛合部11aとの噛合が外れるなどの、温度変化による不具合の発生を低減することができる。
(1)本実施形態では、ベースパネル2に取着されたウィンドモータ3から出力されるトルクにて回動するピニオンギヤ3dに噛合するギヤ部11と、ベースパネル2に設けられたアーム支持部7を中心に回動可能であるアーム部13とを連結する連結部12を、ベースパネル2を形成する材料と同じ線膨張係数を有する材料で形成した。このため、連結部12を樹脂とは異なる線膨張係数を有する材料で形成した場合と比較して、ウィンドモータ3の出力軸3cとアーム部13のアーム支持部7との間、即ち中心軸線L1と中心軸線L2との間のベースパネル2と連結部12の線膨張係数差が小さくなり、温度変化が生じた場合の線膨張差が小さくなる。この結果、ウィンドモータ3にて回動駆動されるピニオンギヤ3dとギヤ部11の噛合部11aとの噛合が外れるなどの、温度変化による不具合の発生を低減することができる。
(2)本実施形態では、連結部12をベースパネル2と同じ樹脂製としたため、ベースパネル2と連結部12との線膨張差がなくなり、ピニオンギヤ3dとギヤ部11の噛合部11aとの噛合が外れるのを防ぐことができる。
(3)本実施形態では、ウィンドガラス6の開閉方向に沿って延びるキャリア5をガイドするガイドレール4を設けたため、ウィンドガラス6の両側にガイド部を設ける場合と比較してシンプルな構成でウィンドガラス6をガイドすることができ、部品点数の低減及び軽量化を図ることができる。
(4)本実施形態では、ギヤ部11を金属製としたため、ピニオンギヤ3dと噛合する噛合部11aの耐摩耗性を確保することができる。また、アーム部13を金属製としたため、動力伝達アーム10は、キャリア5を介してウィンドガラス6を保持しながら、アーム支持部7を中心に回動するだけの強度を確保することができる。
(5)本実施形態では、図1(a)において表側から見て直線状をなすガイドレール4をベースパネル2に形成した。従って、図1(a)において表側から見て湾曲したガイドレールを形成した場合と比べて、本実施形態のガイドレール4は加工・設計・組み付け作業を容易とすることができ、製作コストを削減できる。
(第2実施形態)
以下、本発明を自動車のドアモジュールに具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。
以下、本発明を自動車のドアモジュールに具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。
図9及び図10に示すように、本実施形態のドアモジュール100では、ウィンドモータ3の動力をキャリア5に伝達するための機構が第1実施形態と比べて若干異なっている。なお、本実施形態においては、上記第1実施形態と相違する部分についてのみ説明し、同じ個所については、同一番号を付してその説明を省略する。
図9及び図10(a)に示すように、ドアモジュール100は、ウィンドモータ3及びウィンドモータ3を構成するピニオンギヤ3dに噛合するギヤ部11と、アーム部53のキャリア5を保持する側とを、アーム支持部7(中心軸線L2)に対して同じ側に設けた点でドアモジュール1と構成が異なる。このため、出力軸3cの回転軸である中心軸線L3は、中心軸線L2に対して中心軸線L1とは反対側とされている。また、図10(b)に示すように、動力伝達アーム50は、アーム部13の代わりにアーム支持部7近傍が、ベースパネル2と離れる側に湾曲されたアーム部53を備えた点で動力伝達アーム10と異なる。
図10(a)に示すように、アーム部53のアーム支持部7側の端部には、アーム部13と同様に開口部53a及び係合穴53bが形成されている。そして、図10(b)に示すように、ギヤ部11と連結部12とが係合されて支持突条部2dと係止突部15bとに挟まれ、連結部12とアーム部53とがアーム支持部7において回動可能に連結されている。
図10(a)において、ウィンドモータ本体3aを正逆回転駆動させると、その正逆回転駆動力はギヤ部3bを介してピニオンギヤ3dに伝達される。ピニオンギヤ3dが中心軸線L3を中心として正逆回転駆動すると、動力伝達アーム50はアーム支持部7(中心軸線L2)を中心として時計方向又は反時計方向へ回動する。詳述すると、ピニオンギヤ3dが時計回り方向に回動すると、ピニオンギヤ3dに噛合するギヤ部11は反時計回り方向へ回動する。ギヤ部11と連結部12とは一体回動可能に係合されているので、ギヤ部11の回動にともない連結部12がアーム支持部7(中心軸線L2)を中心に反時計回り方向に回動動作する。また、ピニオンギヤ3dが時計回り方向に回動すると、ピニオンギヤ3dに噛合するギヤ部11は反時計回り方向へ回動する。ギヤ部11と連結部12とは一体回動可能に係合されているので、ギヤ部11の回動にともない連結部12がアーム支持部7(中心軸線L2)を中心に反時計回り方向に回動動作する。
また、動力伝達アーム50においては、中心軸線L2に対してウィンドモータ3及びギヤ部11と、アーム部53の回動する側(キャリア5を保持する側)とが同じ側となるように連結されている。しかし、アーム部53はアーム支持部7近傍においてウィンドモータ3の出力軸3c等と緩衝しないようにベースパネル2と離れる側に湾曲されているため、アーム部53の回動動作はスムーズに行われる。
上記したように、本実施形態によれば、第1実施形態の効果に加えて以下の効果を有する。
(1)本実施形態では、ウィンドモータ3をアーム部53の回動軸であるアーム支持部7とキャリア5との間に配置した。このため、アーム支持部7に対して、アーム部53のキャリア5に連結される側と連結部12のギヤ部11を介してウィンドモータ3に噛合される側(噛合部11a)とが同じ側となる。つまり、ウィンドモータ3の動力をキャリア5に伝達する機構をコンパクトな構成とすることができる。
(1)本実施形態では、ウィンドモータ3をアーム部53の回動軸であるアーム支持部7とキャリア5との間に配置した。このため、アーム支持部7に対して、アーム部53のキャリア5に連結される側と連結部12のギヤ部11を介してウィンドモータ3に噛合される側(噛合部11a)とが同じ側となる。つまり、ウィンドモータ3の動力をキャリア5に伝達する機構をコンパクトな構成とすることができる。
尚、上記各実施形態は、以下のように変更してもよい。
○上記各実施形態では、連結部12を構成する樹脂は、ベースパネル2を構成する樹脂と同じ線膨張係数を有する材料としたが、同じ線膨張係数の樹脂でなくても、近い値の線膨張係数を有する樹脂で構成すればよい。
○上記各実施形態では、連結部12を構成する樹脂は、ベースパネル2を構成する樹脂と同じ線膨張係数を有する材料としたが、同じ線膨張係数の樹脂でなくても、近い値の線膨張係数を有する樹脂で構成すればよい。
○上記各実施形態では、ベースパネル2に、ウィンドガラス6の開閉方向に沿って延びてキャリア5をガイドするガイドレール4を設けたが、ウィンドガラス6をガイドするガイド部はこの形態に何ら限定されない。例えば、キャリア5をガイドするガイド部を設けずに、ウィンドガラス6の両側にガイド部を設けてもよい。
○上記各実施形態では、連結部12を樹脂製としたが、連結部12を構成する材料は、ベースパネル2を構成する樹脂に近い線膨張係数を有する材料であれば何で構成してもよい。
○上記各実施形態において、ギヤ部11は、ピニオンギヤ3dと噛合しても耐摩耗性を有する強度、アーム部13,53はキャリア5を介してウィンドガラス6を回動動作させるだけの強度を確保することができれば、金属以外の材料で形成してもよい。
1,100…ドアモジュール、2…ベースパネル、3…ウィンドモータ、3d…ピニオンギヤ(歯車)、4…ガイドレール(ガイド部)、5…キャリア、6…ウィンドガラス、7…アーム支持部(回動軸)、10,50…動力伝達アーム、10a…一端側、10b…他端側、11…ギヤ部、12…連結部、13,53…アーム部。
Claims (5)
- 樹脂製のベースパネルと、
前記ベースパネルに取着されたウィンドモータと、
前記ベースパネルに設けられた回動軸にて回動可能に支持され、一端側が前記ウィンドモータにて回動駆動される歯車と噛合され、他端側がウィンドガラスを保持するキャリアに連結された動力伝達アームと、
を備えたドアモジュールにおいて、
前記動力伝達アームには、前記一端側から前記回動軸までの間に、前記ベースパネルを形成する樹脂の線膨張係数に近い線膨張係数を有する材料にて形成された連結部が設けられたことを特徴とするドアモジュール。 - 樹脂製のベースパネルと、
前記ベースパネルに取着されたウィンドモータと、
前記ウィンドモータにて回動駆動される歯車に噛合するギヤ部と、
前記ベースパネルに設けられた回動軸にて回動可能に支持され、先端がウィンドガラスを保持するキャリアに連結されたアーム部と、
前記ベースパネルを形成する樹脂の線膨張係数に近い線膨張係数を有する材料で形成され、前記ギヤ部と前記アーム部とを一体回動可能に連結する連結部と、
を備えたことを特徴とするドアモジュール。 - 請求項2に記載のドアモジュールにおいて、
前記ウィンドモータを前記アーム部の回動軸と前記キャリアとの間に配置したことを特徴とするドアモジュール。 - 請求項1〜3のうち何れか1項に記載のドアモジュールにおいて、
前記連結部を樹脂製としたことを特徴とするドアモジュール。 - 請求項1〜4のうち何れか1項に記載のドアモジュールにおいて、
前記ベースパネルに、前記ウィンドガラスの開閉方向に沿って延びる前記キャリアをガイドするガイド部を設けたことを特徴とするドアモジュール。
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