JP2004324406A - ドアモジュール - Google Patents

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一馬 柴田
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Abstract

【課題】ウインドガラスを開閉する機構の部品点数を削減できるドアモジュールを提供する。
【解決手段】ドアモジュール11は、モジュール用パネル12に固定したウインドモータ20と、モジュール用パネル12に回動可能に支持されると共にウインドモータ20から駆動力が伝達されて正逆回動する動力伝達アーム21と、モジュール用パネル12に一体に形成されると共にウインドガラス16を開閉方向に沿って移動可能にかつ回転不能に支持するガイドレール14と、ウインドガラス16を保持するキャリア15とを備える。キャリア15は、ガイドレール14にガイドされる第1〜第3被ガイド部35〜37と、動力伝達アーム21に形成された係合突部25を摺動可能に係合させる係合レール40とを有する。
【選択図】 図2

Description

本発明はドアモジュールに係り、詳しくはシングルアームによりウインドを開閉するドアモジュールに関するものである。
従来より、車両用ドアのウインドを開閉するウインドレギュレータ機構として、Xアーム式(例えば、特許文献1参照)とシングルアーム式(例えば、特許文献2,3参照)とが知られている。シングルアーム式のウインドレギュレータ機構は、Xアーム式のウインドレギュレータ機構に比べて部品点数が少なくかつ軽量であるという利点があり、シングルアーム式のウインドレギュレータ機構が用いられるようになってきている。
特許文献2のウインドレギュレータ機構では、駆動機構を作動させて一本のリフトアームを正逆回動させ、そのリフトアームの先端にてガイド部を上下方向へ移動させる。ガイド部にはウインドが支持されている。ウインドは、その両側に設けたローラが車両のドアに固定された両ガイドレールにそれぞれ沿うことにより上下移動する。
特許文献3のウインドレギュレータ機構では、ウインドモータの駆動によりドライブアームを正逆旋回させ、そのドライブアームの先端を昇降させる。ドライブアームの先端の昇降に追従してリフトアームが昇降する。リフトアームは、その基端側が制御レールにてガイドされ、その先端側が支持部を昇降させる。支持部はガイドレールにガイドされて昇降する。この結果、支持部に支持されたガラスが昇降する。
特開2003−49583号公報 特開平6−146708号公報 特開2000−27531号公報
ところが、特許文献2においては、駆動機構、リフトアーム、ガイド部、一対のガイドレールの合計5つの部品にてウインドを上下移動するように構成していた。また、特許文献3においては、ウインドモータ、ドライブアーム、リフトアーム、制御レール、支持部、ガイドレールの合計5つの部品にてガラスを昇降させるように構成していた。このため、例えば複数のレールをドアパネル等に組み付けなければならず、またウインドやガラスを安定して上下移動(昇降)させるためにはそれらの組み付けに精度を要するため、組み付けに手間がかかり結果としてコストアップを招いていた。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的はウインドガラスを開閉する機構の部品点数を削減できるドアモジュールを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ウインドモータと、前記ウインドモータから駆動力が伝達されて正逆回動すると共に動力伝達部を有する動力伝達アームと、ウインドガラスを保持するガラス保持部材と、前記ウインドガラスの開閉方向に沿って延び、前記ガラス保持部材を前記ウインドガラスの開閉方向に沿って摺動可能にかつ回転不能に支持するガイド部材と、を備え、前記ガラス保持部材は、前記ガイド部材に対して開閉方向と直交する方向への揺動を抑制した状態で支持される被ガイド部と、前記動力伝達アームに設けられた前記動力伝達部を摺動可能に係合させる被動力伝達部とを有し、前記動力伝達アームの正逆回動に伴い前記動力伝達部が前記被動力伝達部に対して相対移動することにより、前記被ガイド部が前記ガイド部材に支持された状態で前記ガラス保持部材を開閉方向へ移動するように構成したことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のドアモジュールにおいて、前記ガイド部材は、開閉方向と直交する方向に面した一対のガイド面を備え、前記ガラス保持部材が有する複数の被ガイド部は、開閉方向に所定間隔をおいて配置され、前記両ガイド面に摺動するように設けられていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のドアモジュールにおいて、開閉方向において、前記被動力伝達部を前記ガラス保持部材に設ける位置は、前記ガラス保持部材に前記被ガイド部を設けた被ガイド部形成領域内としたことを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載のドアモジュールにおいて、前記動力伝達アームを回動可能に支持する固定パネルを備え、前記ガイド部材は前記固定パネルに一体に形成したことを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載のドアモジュールにおいて、前記ガイド部材は開閉方向に沿って湾曲するように設けられ、前記動力伝達アームと前記ガラス保持部材とがなす前記ウインドガラスの厚み方向に沿った距離の変化を許容するように、前記動力伝達部と前記被動力伝達部とを係合したことを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のドアモジュールにおいて、前記動力伝達アームと前記ガラス保持部材とがなす角度の変化を許容するように、前記動力伝達部と前記被動力伝達部とを係合したことを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のドアモジュールにおいて、前記動力伝達アームに対する前記ガラス保持部材の動きが球面運動可能となるように、前記動力伝達部及び前記被動力伝達部のうちいずれか一方には他方に当接する球面部を備えていることを要旨とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請求項7のうちいずれか1項に記載のドアモジュールにおいて、前記被動力伝達部はレール体であり、前記動力伝達部は前記レール体にガイドされる軸体であり、前記レール体が延出された方向と前記ガラス保持部材に前記被ガイド部を設けた被ガイド部形成領域とが交差するように、前記レール体を前記ガラス保持部材に設けたことを要旨とする。
請求項9に記載の発明は、請求項4乃至請求項8のうちいずれか1項に記載のドアモジュールにおいて、前記固定パネルは合成樹脂により形成されていることを要旨とする。
(作用)
従って、請求項1に記載の発明においては、ウインドモータを駆動させると、動力伝達アームが正逆回動する。動力伝達アームの正逆回動に伴い動力伝達部がガラス保持部材の被動力伝達部に対して相対移動すると、ガラス保持部材はガイド部材に支持された状態で開閉方向へ移動する。この結果、ウインドガラスも開閉方向へ移動する。ガラス保持部材の被ガイド部が、ガイド部材に対して開閉方向と直交する方向への揺動を抑制した状態で支持されているため、開閉時におけるウインドガラスの開閉移動をより一層円滑に行える。更には、ガラス保持部材はガイド部材に対して回転不能とされているため、ガラス保持部材に保持されているウインドガラスもガイド部材に対して回転不能となり、開閉時におけるウインドガラスの開閉移動をより一層円滑に行える。また、ガラス保持部材はウインドガラスを保持する部品であり、更に動力伝達アームから動力が伝達される被動力伝達部とガイド部材にガイドされる被ガイド部とを備えている。従って、このドアモジュールは、動力伝達アームから動力が伝達される部品やガイド部材にガイドされる部品が必要なく部品点数が削減される。
請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の発明の作用に加えて以下の作用を得る。各被ガイド部をガラス保持部材に設ける場合に、被ガイド部同士の距離を開閉方向において離すほど、ガラス保持部材に対してウインドガラスの表面に沿って回転するような力が加わった際の被ガイド部にかかる負荷を小さくできる。被ガイド部にかかる負荷を小さくできると、その分、被ガイド部の強度を小さく設定できる。即ち、被ガイド部の小型化、軽量化を図ることができる。よって、被ガイド部同士の距離を開閉方向において離すことにより、被ガイド部の小型化、軽量化を図ることができる。
請求項3に記載の発明においては、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて以下の作用を得る。本発明では、開閉方向において、被動力伝達部をガラス保持部材に設ける位置は、ガラス保持部材に被ガイド部を設けた被ガイド部形成領域内とした。このため、ガラス保持部材の開閉方向長さは、被ガイド部形成領域の開閉方向長さ分だけあればよい。これが例えば、開閉方向において、被動力伝達部をガラス保持部材に設ける位置が被ガイド部形成領域外とすると、ガラス保持部材における開閉方向長さは以下に示すようになる。ガラス保持部材の開閉方向長さは、被動力伝達部が設けられた領域と前記被ガイド部形成領域とを含めた領域の開閉方向長さにしなければならない。このため、本発明は上記仮定した構成と比べ、ガラス保持部材の開閉方向長さを短くでき、部材のコンパクト化及び軽量化が量られる。
請求項4に記載の発明においては、請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の発明の作用に加えて以下の作用を得る。ガイド部材と固定パネルとを一体に形成したため部品点数が削減される。
請求項5に記載の発明においては、請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載の発明の作用に加えて以下の作用を得る。ウインドガラスの厚み方向に沿った距離が変わっても、動力伝達部と被動力伝達部とがその距離の変化を許容しつつ動力伝達部から被動力伝達部へ動力が伝達される。
請求項6に記載の発明においては、請求項5に記載の発明の作用に加えて以下の作用を得る。動力伝達アームとガラス保持部材とがなす角度が変わっても、動力伝達部と被動力伝達部とがその角度の変化を許容しつつ動力伝達部から被動力伝達部へ動力が伝達される。
請求項7に記載の発明においては、請求項6に記載の発明の作用に加えて以下の作用を得る。動力伝達部及び被動力伝達部のうち何れか一方には他方に当接する球面部を備えているため、ガラス保持部材が動力伝達アームに対する角度が変わっても、動力伝達部と被動力伝達部とが当接したままでその角度変化を許容することが可能となる。
請求項8に記載の発明においては、請求項1乃至請求項7のうちいずれか1項に記載の発明の作用に加えて以下の作用を得る。本発明では、レール体が延出された方向と被ガイド部形成領域とが交差するように、レール体をガラス保持部材に設けた。このため、開閉方向において前記被ガイド部形成領域内にレール体が位置する。従って、ガラス保持部材の開閉方向長さは、被ガイド部形成領域の開閉方向長さ分だけあればよい。これが例えば、レール体が延出された方向と被ガイド部形成領域とが交差しないように、レール体をガラス保持部材に設けると、開閉方向において前記被ガイド部形成領域外にレール体が位置する。すると、ガラス保持部材の開閉方向長さは、被ガイド部形成領域とレール体が設けられた領域とを含めた領域の開閉方向長さにしなければならない。このため、本発明は上記仮定した構成と比べ、ガラス保持部材の開閉方向長さを短くでき、部材のコンパクト化及び軽量化が量られる。
請求項9に記載の発明においては、請求項4乃至請求項8のうちいずれか1項に記載の発明の作用に加えて以下の作用を得る。固定パネルは、合成樹脂により形成したため軽量化できる。また、固定パネルとガイド部材とを合成樹脂により一体に形成することも可能となり、ドアモジュールの製造コストを低減することが可能となる。
本発明によれば、ウインドガラスを開閉する機構の部品点数を削減できる。
以下、本発明を車両(自動車)用の前席ドアモジュールに具体化した一実施形態を図1〜図8に従って説明する。
図1に示すように、ドアモジュール11は、車両の前席ドア本体Dに取り付けられている。図2(a)に示すように、ドアモジュール11は、モジュール用パネル12、ウインドレギュレータ13、ガイドレール14、キャリア15、及び所定の曲率を有するウインドガラス16(図2(b)参照)を備えている。前記モジュール用パネル12は固定パネルに相当し、ガイドレール14はガイド部材に相当し、キャリア15はガラス保持部材に相当する。
モジュール用パネル12は、車両用の前席ドア本体Dの図示しないアウタパネルより室内側、詳しくはアウタパネルと図示しないドアトリムの間に設けられている。モジュール用パネル12は、図2(a)に示すように、車両側方(図において表側)から視て略平行四辺形の板形状をなしている。
前記ウインドレギュレータ13は、ウインドモータ20と、ウインドモータ20から駆動力が伝達されて回動する動力伝達アーム21とを備えている。ウインドモータ20は、前記モジュール用パネル12における車内側面(図3のモジュール用パネル12における下面側)12aに固定されている。
図2(a)に示すように、前記ウインドモータ20は、ウインドモータ本体20aとギア部20bとからなり、ギア部20bはウインドモータ本体20aと一体化されている。図3に示すように、ギア部20bの出力軸20cは、モジュール用パネル12を貫通してモジュール用パネル12の車外側面(図3のモジュール用パネル12における上面側)12bから突出するように配置されている。その出力軸20cの車外側先端にはピニオンギア20dが該出力軸20cと一体回転するように固定されている。
図2(a)に示すように、前記モジュール用パネル12の車外側面12bにはアーム支持部22が形成されており、そのアーム支持部22に前記動力伝達アーム21が軸支されている。動力伝達アーム21はモジュール用パネル12に対して平行に回動可能に支持されている。前記ウインドモータ20はアーム支持部22より車両前方(図2(a)において左方)に取着され、動力伝達アーム21におけるアーム支持部22を基準としてピニオンギア20d側の端部には、そのピニオンギア20dに噛合するセクタ状のギア部23が形成されている。前記ピニオンギア20dが回転すると動力伝達アーム21が所定角度範囲内を回動可能とされている。
前記動力伝達アーム21におけるギア部23が形成された端部とは反対側の端部には、動力伝達部、軸体としての係合突部25が設けられている。図3に示すように、係合突部25は、動力伝達アーム21の車外側(図3における上側)面に設けられている。図7に示すように、係合突部25は、動力伝達アーム21の車外側面から該面と略垂直方向(以下、車外側方向という)に延びるように形成された基端側の部位である軸部25aと、該軸部25aの先端に形成された先端側の部位である係合部25bとを備えている。前記係合部25bは軸部25aよりも外径が大きくなるように形成されている。
また、図2(a),(b)に示すように、前記モジュール用パネル12の車外側面12bには開閉方向(矢印V1方向)へ沿って延びる前記ガイドレール14が設けられている。本実施形態では、ガイドレール14は、モジュール用パネル12と一体形成されている。ガイドレール14はアーム支持部22より車両後方(図2(a)において左方)に形成されている。ガイドレール14は、図2(a)に示すように、車両側方(図において表側)から視て直線状をなし、図2(b)に示すように、開閉方向中央部が車外側へ向けて最も突出するように湾曲形成されている。ガイドレール14の曲率は、ウインドガラス16の曲率と同じ曲率で形成されている。
図5に示すように、前記ガイドレール14は、モジュール用パネル12(図3参照)から車外側に向かって突出形成された土台部30と、その土台部30の先端に一体に形成されたガイド部31,32とを備えている。
図2(b)に示すように、土台部30は車外側先端が前記ウインドガラス16の曲率に応じて湾曲して形成されている。土台部30は、図2(a)に示すように、車両前後方向(矢印V2方向)に所定の幅を有し、図5に示すように、後端に断面鉤型形状(断面L字形状)をなすガイド部31が形成され、前端に断面矩形状をなすガイド部32が形成されている。
尚、本実施形態では、車両前後方向とは、開閉方向と直交する方向である。車両前後方向は、ウインドガラス16の車外側面に略沿う方向でもあり、モジュール用パネル12の車外側面に沿う方向でもある。
ガイド部31,32は、互いに対向する側面がそれぞれガイド面31a,32aとされている。ガイド面31a,32aは、開閉方向に沿って形成されている。本実施形態では、ガイド面31a,32aは、互いに平行となるように形成されているが、平行とならないように形成してもよい。土台部30は、ガイド部31とガイド部32との間の先端面がガイド底面30aとされている。図2(b)に示すように、ガイド部31,32は土台部30に沿って開閉方向に延びるように形成されている。また、ガイド部31,32は、土台部30の先端から車外側に向かって一定の幅にて形成されている。従って、ガイド部31,32の先端は、ウインドガラス16の曲率に応じて湾曲して形成されている。
尚、ガイド部31,32の先端がウインドガラス16の曲率に応じて湾曲していればよく、土台部30の車外側方向の幅を一定にて形成するとともにガイド部31,32の車外側方向の幅を開閉方向に応じた幅に形成してもよい。
前記ガイドレール14には、前記キャリア15が支持されている。図2(a)に示すように、キャリア15にはウインドガラス16が相対回転しないように二点固定されている。
図5及び図6(a),(b)に示すように、キャリア15は、ガイドレール14に対向する側の面(以下、対向面Tという)に、断面矩形状をなす第1被ガイド部35及び第2被ガイド部36と、断面鉤型形状(断面L字形状)をなす第3被ガイド部37とを備えている。図2(a)に示すように、第1被ガイド部35はキャリア15における上端に形成され、第2被ガイド部36はキャリア15における下端に形成されている。第3被ガイド部37はキャリア15における上下方向略中央に形成されている。即ち、第1被ガイド部35と第2被ガイド部36は、開閉方向において互いに所定間隔をおいて配置されている。
図5に示すように、第1及び第2被ガイド部35,36は、ガイドレール14におけるガイド部31とガイド部32との間に配置されると共に、ガイド面31a,32a及びガイド底面30aに当接(摺接)するように形成されている。キャリア15は、この第1及び第2被ガイド部35,36がガイド部31,32間に配置されていることにより、ガイドレール14に対する車両前後方向への揺動が抑制される。第3被ガイド部37は、第1及び第2被ガイド部35,36と協働してガイド部31を挟むように形成されると共に、ガイド部31に当接(摺接)するように構成されている。ガイド部31と第3被ガイド部37は互いの先端が逆方向に突出し、ガイド部31の先端が第3被ガイド部37とキャリア15との間に挿入されている。ガイド部31の突出した先端と第3被ガイド部37の突出した先端とが車外側方向(図5における上下方向)において当接(摺接)し、かつ第1及び第2被ガイド部35,36とガイド底面30aとが当接(摺接)することにより、キャリア15の対向面Tとガイドレール14との間に隙間ができるように構成されている。従って、キャリア15は、ガイド部31と第3被ガイド部37の係合と、第1及び第2被ガイド部35,36がガイド面31a,32a及びガイド底面30aに当接することにより傾きが規制され、ガイドレール14から外れることなくガイドレール14(開閉方向)に沿って摺動する。
図3に示すように、前記キャリア15は動力伝達アーム21よりも車外側(図3における上側)に配置されている。図3及び図7に示すように、キャリア15における車内側(図3における下側)面には係合レール40が設けられている。係合レール40は、被動力伝達部及びレール体に相当する。係合レール40は、第1〜第3被ガイド部35〜37よりも車両前方(図2(a)において右方)に設けられている。
図6(b)に示すように、係合レール40は車両側方(図において表側)から視て略U字形状をなしている。図6(b)及び図8に示すように、係合レール40は、第1レール部41と、第2レール部42と、連結部43と、係合部44とを備えている。第1レール部41及び第2レール部42は、キャリア15から立設され互いに所定間隔をおいて車両前後方向(図6(b)において左右方向)へ延びる板状に形成されている。連結部43は、第1及び第2レール部41,42における第3被ガイド部37側の端部同士を一体に連結するように形成されている。
係合部44は、第1レール部41における第2レール部42側の側面、連結部43における第3被ガイド部37とは反対側の側面、及び第2レール部42における第1レール部41側の側面にかけて突出するように形成されている。係合部44は、第1及び第2レール部41,42及び連結部43において、車内側(図8における右側)の端部に形成されている。図8に示すように、係合部44がなす幅方向(図8における上下方向)の間隔は、両第1及び第2レール部41,42がなす幅方向(図8における上下方向)の間隔よりも狭く、前記係合突部25の係合部25bの外径よりも小さくかつ係合突部25の軸部25aの外径よりも大きく形成されている。
図8に示すように、前記係合突部25の係合部25bは、両第1及び第2レール部41,42間に配置されている。係合部25bにはその外周に球面部25cを備えており、その球面部25cが第1レール部41及び第2レール部42に当接(摺接)するように構成されている。第1及び第2レール部41,42におけるキャリア15に対して直交する方向の長さ(以下、「レール高さH1」という)は、係合部25bのキャリア15に対して直交する方向の長さ(以下、「係合部高さH2」という)と、ガイドレール14の湾曲に対応した長さとの合計よりも長く形成されている。詳しく述べると、ガイドレール14はウインドガラス16の曲率に応じてその上下方向中央部が車外側方向にふくらむように湾曲して形成されている。従って、ガイドレール14によって開閉方向に案内されるキャリア15は、そのガイドレール14の湾曲によってモジュール用パネル12と直交する方向に移動する。そして、「レール高さH1」は、キャリア15が開閉方向への移動に伴ってモジュール用パネル12に対して直交方向へ移動する距離と、「係合部高さH2」とを足した長さよりも長くなるように形成されている。
従って、係合突部25の係合部25bは、係合レール40(第1及び第2レール部41,42)に対して傾動可能でかつ第1及び第2レール部41,42に沿って摺動する。係合突部25の係合部25bは第1及び第2レール部41,42内をキャリア15に対して直交する方向へ摺動する。
図6(b)に示すように、開閉方向において、係合レール40をキャリア15に形成する位置は、キャリア15に第1〜第3被ガイド部35〜37を形成した被ガイド部形成領域S内の位置とされている。被ガイド部形成領域Sは、開閉方向における第1被ガイド部35が形成されている位置から第2被ガイド部36が形成されている位置までの領域のことをいう。言い換えると、図6(b)に示すように、係合レール40が延出された方向と、被ガイド部形成領域Sとが交差するように、係合レール40はキャリア15に対して形成されている。さらに換言すると、キャリア15は、第1及び第2被ガイド部35,36を結ぶ線分と、係合レール40が延出された方向(図において横方向)と、が交差するように形成されている。
次に、本実施形態のように構成されたドアモジュール11の作用について説明する。
ガイドレール14のガイド部31に対してキャリア15の第1〜第3被ガイド部35〜37を三点支持しているため、キャリア15はガイドレール14に対して回転不能な状態で支持されている。そして、キャリア15には、ウインドガラス16が二点固定されている。従って、ウインドガラス16は、キャリア15により、ガイドレール14に対して回転不能に支持されている。
図2(a)に示すように、ウインドモータ本体20aを正逆回転駆動させると、その正逆回転駆動力はギア部20bを介してピニオンギア20dに伝達される。ピニオンギア20dが正逆回転駆動すると、動力伝達アーム21はアーム支持部22を中心として図2(a)における時計方向または反時計方向へ回動する。図2(a)に示すように、モジュール用パネル12の開閉方向中央から上方へ動力伝達アーム21の係合突部25を回動(時計方向へ回動)させると、キャリア15及びウインドガラス16は押し上げられる。係合突部25の係合部25bは、キャリア15の係合レール40における両第1及び第2レール部41,42に対して摺動する。即ち、係合部25bは、係合レール40に対して相対移動する。
図2(b)に示すようにキャリア15は、開閉方向へ移動する際にはガイドレール14に沿う湾曲した軌道となる。一方、動力伝達アーム21の回動により、係合突部25はモジュール用パネル12に対して平行な軌道となる。そのため、図2(a)において、実線で図示したキャリア15及び動力伝達アーム21がなす互いの距離に比して、二点鎖線で図示したキャリア15A及び動力伝達アーム21Aがなす互いの距離は短くなる。そして、図7及び図8に示すように、第1及び第2レール部41,42のレール高さH1を、係合部25bの係合部高さH2よりも長く形成し、キャリア15に直交する方向において係合突部25の係合部25bと係合レール40とを係合した。そのため、係合レール40は、モジュール用パネル12と直交する方向のキャリア15の移動を許容し、動力伝達アーム21を撓めたりキャリア15を撓めたりすることなくキャリア15及びウインドガラス16が閉鎖方向へ円滑に移動される。
加えて、キャリア15は、ガイドレール14が湾曲しているため、ウインドの開放方向又は閉鎖方向に移動するに従って傾く。図8に示すように、球面部25cの中心Oを中心として係合突部25は回転可能とされている。言い換えると、動力伝達アーム21に対するキャリア15の動きが球面運動可能とされている。従って、ガイドレール14の湾曲に応じて、キャリア15が動力伝達アーム21に対する角度を変えても、動力伝達アーム21を撓めたりキャリア15を撓めたりすることなくキャリア15及びウインドガラス16が閉鎖方向へ円滑に移動される。
図8に示すように、係合部44がなす間隔を、軸部25aの外径より大きく係合部25bの外径より小さくした。そのため、キャリア15に直交する方向において、係合突部25の係合部25bが第1及び第2レール部41,42から抜け出すことがない。
キャリア15がモジュール用パネル12の開閉方向中央部でガイドレール14にガイドされる場合(状況1)と、モジュール用パネル12の開閉方向閉鎖端側でガイドレール14にガイドされる場合(状況2)とでキャリア15がガイドレール14に沿う移動量を比較すると以下に示すようになる。動力伝達アーム21の回動角度がそれぞれ同じであっても、上記状況1よりも上記状況2の方がキャリア15の閉鎖方向の移動量が少なくなり、ウインドガラス16の移動速度が下がる。
同様に、図2(a)に示すように、モジュール用パネル12の開閉方向中央から下方へ動力伝達アーム21の係合突部25を回動(反時計方向へ回動)させると、キャリア15及びウインドガラス16は押し下げられる。この場合においても、図2(a)にて実線で図示したキャリア15及び動力伝達アーム21がなす互いの距離に比して、二点鎖線で図示したキャリア15B及び動力伝達アーム21Bがなす互いの距離は短くなる。この動力伝達アーム21とキャリア15とがなす距離の変化や、上記キャリア15を押し上げる場合で説明した動力伝達アーム21に対するキャリア15の角度変化が、係合突部25と係合レール40との係合により許容された状態で、キャリア15及びウインドガラス16は押し下げられる。
従って、本実施形態のドアモジュール11によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1) キャリア15はウインドガラス16を保持する部品であり、更に動力伝達アーム21から動力が伝達される係合レール40と、ガイドレール14にガイドされる第1〜第3被ガイド部35〜37とを備えた。このドアモジュール11においては、ウインドモータ20、動力伝達アーム21、キャリア15、ガイドレール14にてウインドガラス16を開閉方向へ移動させることができる。従って、ドアモジュール11は従来例に対してウインドガラス16を開閉させるための部品点数を削減でき、ドアモジュール11の製作コストを低減させることができる。また、ウインドガラス16を開閉させるための部品点数を削減した分だけドアモジュール11の組み付けを簡単にすることができる。
(2) 図6(b)に示すように、開閉方向において、係合レール40をキャリア15に形成する位置は、キャリア15に第1〜第3被ガイド部35〜37を形成した被ガイド部形成領域S内の位置とした。このため、キャリア15の開閉方向長さは、被ガイド部形成領域Sの開閉方向長さだけあればよい。これが例えば、開閉方向において、係合レール40をキャリア15に形成する位置が、被ガイド部形成領域S外とすると、キャリア15における開閉方向長さは以下に示すようになる。キャリア15の開閉方向長さは、係合レール40が形成された領域と被ガイド部形成領域Sとを含めた領域の開閉方向長さにしなければならない。しかしながら、本実施形態のキャリア15は係合レール40を被ガイド部形成領域S内に位置するように形成したため、上記の仮定の場合と比べてキャリア15の開閉方向長さを短くでき、コンパクト化及び材料費の削減並びに軽量化できる。
(3) モジュール用パネル12にガイドレール14を一体に形成した。これが例えば、モジュール用パネル12とガイドレール14とを別々に形成し、モジュール用パネル12とガイドレール14とを互いにボルト締めなどで固定したドアモジュールと比べて、本実施形態のドアモジュール11は部品点数を少なくでき、製作コストを低減させることができる。
(4) モジュール用パネル12の車外側面12bに対して直交する方向において、動力伝達アーム21の係合突部25とキャリア15の係合レール40とが摺動可能に係合するように構成した。即ち、第1及び第2レール部41,42のレール高さH1を、係合突部25の係合部25bの係合部高さH2よりも長く形成し、キャリア15に直交する方向すなわちウインドガラス16の厚み方向(車外側方向)において係合突部25を第1及び第2レール部41,42に摺動可能に形成した。このため、キャリア15及びガイドレール14がなすウインドガラス16の厚み方向に沿った互いの距離の変化があっても、動力伝達アーム21を撓めたりキャリア15を撓めたりすることなくキャリア15及びウインドガラス16を開閉方向へ円滑に移動させることができる。
従って、動力伝達アーム21及びキャリア15を可撓可能に構成しなくとも、ウインドガラス16の開閉動作を円滑に行うことができる。また、動力伝達アーム21が撓んだりキャリア15が撓んだりすると、ウインドモータ20から動力伝達アーム21及びキャリア15を介してウインドガラス16へ伝達する動力が減ってしまうという動力伝達損失が大きくなる現象が起こる。しかしながら、本実施形態のドアモジュール11は動力伝達アーム21及びキャリア15が撓まないため、ウインドモータ20からウインドガラス16へ動力が伝達する際の損失を少なくすることができる。
(5) ガイドレール14がウインドガラス16の曲率と同じ曲率を備えており、その湾曲したガイドレール14に沿って開閉方向へ移動するキャリア15は、モジュール用パネル12に対する角度が変化する。動力伝達アーム21の係合突部25は開閉方向へ移動してもモジュール用パネル12に対する角度は変化しない。この動力伝達アーム21に対するキャリア15の角度が可変可能となるように、動力伝達アーム21の係合突部25とキャリア15の係合レール40とを摺動可能に係合した。
従って、キャリア15及びウインドガラス16における開閉方向への移動に伴い、キャリア15が動力伝達アーム21に対する角度が変わっても係合突部25と係合レール40とがその角度変化を許容しつつ係合突部25から係合レール40へ動力を伝達できる。そのため、動力伝達アーム21及びキャリア15を可撓可能に構成しなくとも、ウインドガラス16の開閉動作を円滑に行うことができる。また、動力伝達アーム21に対するキャリア15の角度が可変可能としたことにより、ウインドガラス16の曲率(ガイドレール14の曲率)を適宜代えてもウインドガラス16の開閉動作を円滑に行うことができる。
(6) 係合突部25は、係合レール40に当接する球面部25cを備えた。そのため、動力伝達アーム21に対するキャリア15の動きが球面運動可能となる。従って、キャリア15が動力伝達アーム21に対する角度が変わっても、係合突部25及び係合レール40は、互いに当接したままでその角度変化を許容し、動力伝達アーム21及びキャリア15の撓みを防止することができる。
(7) 係合レール40が延出された方向と被ガイド部形成領域Sとが交差するように、係合レール40をキャリア15に形成した。従って、上記効果(2)と同様の効果を得ることができる。
(8) キャリア15を、ガイドレール14のガイド部31に対して第1〜第3被ガイド部35〜37を三点支持した。この結果、キャリア15とガイドレール14との係合関係だけで、キャリア15をガイドレール14に対して回転不能とした。そのため、本実施形態のドアモジュール11は、ドア上部に対してウインドガラス16の両端をガイドして同ウインドガラス16の回転を防ぐための一対の窓枠を形成する必要がない。従って、このドアモジュール11は、ドアの上部に窓枠が無い車両にも、ドアの上部に窓枠がある車両にも採用することができる。即ち、ドアモジュール11を様々な車種に採用でき、様々な車種を製作する上で製作コストを低減できる。
(9) キャリア15は、第1及び第2被ガイド部35,36がガイド部31,32間に配置されていることにより、ガイドレール14に対する車両前後方向への揺動が抑制されるようにした。ガイド部31の突出した先端と第3被ガイド部37の突出した先端とが車外側方向(図5における上下方向)において当接(摺接)し、かつ第1及び第2被ガイド部35,36とガイド底面30aとが当接(摺接)するようにした。そのため、キャリア15は、ガイドレール14に対して車外側方向へ移動不能となる。従って、キャリア15を、湾曲したガイドレール14に対して確実に沿うように開閉方向へ移動させることができる。
また、ガイド部31の突出した先端と第3被ガイド部37の突出した先端とが車外側方向において当接(摺接)し、かつ第1及び第2被ガイド部35,36とガイド底面30aとが当接(摺接)することにより、キャリア15の対向面Tとガイドレール14との間に隙間ができるようにした。そのため、たとえガイド部31,32の先端面が凸凹していても、その凸凹した先端面が対向面Tに摺接することがないため、ガイドレール14に支持されたキャリア15を、好適に開閉方向へ移動させることができる。
(10) 特許文献2のドアモジュールは、ウインドの両側を一対のガイドレールにそれぞれ支持するようにしていたため、ドアモジュールを組み付ける際には、その両ガイドレールの相対位置を調整することが煩雑であった。しかしながら、本実施形態のドアモジュール11はキャリア15を一つのガイドレール14にてガイドするようにしたため、特許文献2のドアモジュールのような両ガイドレールの相対位置の調整を行う工程すらなく、その分組み付けを簡単にすることができる。
(11) 図2(a)において表側から視て直線状をなすガイドレール14をモジュール用パネル12に形成した。従って、図2(a)において表側から視て湾曲したガイドレール14を形成した場合と比べて、本実施形態のガイドレール14は加工・設計・組み付け作業を容易とすることができ、製作コストを低減できる。また、図6(b)において表側から視て直線状をなす係合レール40をキャリア15に形成した。従って、図6(b)において表側から視て湾曲した係合レール40を形成した場合と比べて、本実施形態の係合レール40は加工・設計・組み付け作業を容易とすることができ、製作コストを低減できる。
(12) ドアモジュール11は、動力伝達アーム21の係合突部25からキャリア15の係合レール40へ動力を伝達するようにした。即ち、ドアモジュール11は、動力伝達アーム21からキャリア15へ直接動力を伝達するように構成した。従って、動力伝達アーム21とキャリア15との間に動力を仲介する部材を設けた場合と比べて、本実施形態のドアモジュール11は、動力伝達アーム21からキャリア15へ動力伝達損失を抑えつつ動力を伝達することができる。
(13) キャリア15がモジュール用パネル12の開閉方向中央部でガイドレール14にガイドされる場合と、モジュール用パネル12の開閉方向両端側でガイドレール14にガイドされる場合とでは、動力伝達アーム21の回動角度がそれぞれ同じでもウインドガラス16の移動速度は後者の方が遅くなる。従って、ウインドガラス16を閉鎖する手前やウインドガラス16を全開する手前において、ウインドガラス16を少しだけ開閉方向へ移動させたい場合の操作性を向上できる。
(14) 両被ガイド部35,36をキャリア15に形成する場合に、両被ガイド部35,36の距離を開閉方向において離すほど、キャリア15に対してウインドガラス16の表面(車外側面)に沿って回転するような力が加わった際の両被ガイド部35,36にかかる負荷を小さくできる。両被ガイド部35,36にかかる負荷を小さくできると、その分、両被ガイド部35,36の強度を小さく設定できる。即ち、両被ガイド部35,36の小型化、軽量化を図ることができる。よって、両被ガイド部35,36同士の距離を開閉方向において離すことにより、両被ガイド部35,36の小型化、軽量化を図ることができる。
(15) モジュール用パネル12は、合成樹脂により形成したため軽量化できる。また、モジュール用パネル12とガイドレール14とを一体に形成しているため、モジュール用パネル12とガイドレール14とを一回の樹脂成形作業により製造することができ、ドアモジュール11の製造コストを低減することができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、モジュール用パネル12とガイドレール14とを合成樹脂により形成していたが、金属により形成してもよい。
・上記実施形態では、係合レール40が延出された方向と被ガイド部形成領域Sとが交差するように、係合レール40をキャリア15に形成していた。これに限らず、係合レール40が延出された方向と被ガイド部形成領域Sとが交差しないように、係合レール40をキャリア15に形成してもよい。
・上記実施形態では、係合部25bにおける係合レール40に当接する部位に、球面状をなす球面部25cを形成していた。これに限らず、係合部25bにおける係合レール40に当接する部位を、球面状に形成しなくてもよい。この場合、係合部25bの外径は、両第1及び第2レール部41,42がなす距離よりも小さく、第1レール部41に形成された係合部44と第2レール部42に形成された係合部44とがなす距離よりも大きく形成されていればよい。
・上記実施形態では、動力伝達アーム21に対するキャリア15の角度が可変可能となるように、動力伝達アーム21の係合突部25とキャリア15の係合レール40とを摺動可能に係合していた。これに限らず、動力伝達アーム21に対するキャリア15の角度が可変不能となるように、動力伝達アーム21の係合突部25とキャリア15の係合レール40とを摺動可能に係合してもよい。この場合、動力伝達アーム21またはキャリア15を可撓可能に構成する。
・上記実施形態では、モジュール用パネル12の車外側面12bに対して直交する方向において、動力伝達アーム21の係合突部25とキャリア15の係合レール40とが摺動可能に係合するように構成していた。これに限らず、モジュール用パネル12の車外側面12bに対して直交する方向において、動力伝達アーム21の係合突部25とキャリア15の係合レール40とが摺動不能に係合するように構成してもよい。この場合、動力伝達アーム21またはキャリア15を可撓可能に構成する。
・上記実施形態では、モジュール用パネル12にガイドレール14を一体に形成していた。これに限らず、モジュール用パネル12とガイドレール14とを別々に形成し、モジュール用パネル12とガイドレール14とを互いにボルト締めなどで固定してもよい。
・上記実施形態では、開閉方向において、係合レール40をキャリア15に形成する位置は、キャリア15に第1〜第3被ガイド部35〜37を形成した被ガイド部形成領域S内の位置としていた。これに限らず、開閉方向において、係合レール40をキャリア15に形成する位置を被ガイド部形成領域S外の位置としてもよい。
・上記実施形態では、両ガイド部31,32内に配置される被ガイド部を、第1被ガイド部35と第2被ガイド部36との2つとしていた。これに限らず、両ガイド部31,32内に配置される被ガイド部を、一つの長尺な被ガイド部としてもよい。
・上記実施形態では、キャリア15に係合レール40を形成し、動力伝達アーム21に係合突部25を形成していた。これに限らず、キャリア15に係合突部25を形成し、動力伝達アーム21に係合レール40を形成するようにドアモジュール11を構成してもよい。この場合、キャリア15の係合突部25は「被動力伝達部」に相当し、動力伝達アーム21の係合レール40は「動力伝達部」に相当する。
・上記実施形態では、ドアモジュール11を車両の前席ドア本体Dに取り付けていたが、後席ドア本体及びバックゲートに取り付けてもよい。尚、ドアモジュール11をバックゲートに取り付けた場合には、開閉方向と直交する方向とは車両左右方向となる。
ドアモジュールを前席ドア本体に取り付け状態における車外側を示す平面図。 (a)は、モジュール用パネルにおける車外側を示す平面図。(b)は、図2(a)におけるA−A矢視断面図。 図2(a)におけるB−B矢視断面図。 図2(a)における部分拡大図。 図4におけるC−C矢視断面図。 (a)は、キャリアの側面図。(b)は、キャリアの背面図。 キャリアと動力伝達アームとの摺動関係を示す説明図。 図7における部分拡大図。
符号の説明
11…ドアモジュール、12…固定パネルとしてのモジュール用パネル、14…ガイド部材としてのガイドレール、15…ガラス保持部材としてのキャリア、16…ウインドガラス、20…ウインドモータ、21…動力伝達アーム、25…動力伝達部及び軸体としての係合突部、25c…球面部、31a,32a…ガイド面、35…第1被ガイド部、36…第2被ガイド部、37…第3被ガイド部、40…被動力伝達部及びレール体としての係合レール、S…被ガイド部形成領域、V1…開閉方向。

Claims (9)

  1. ウインドモータと、
    前記ウインドモータから駆動力が伝達されて正逆回動すると共に動力伝達部を有する動力伝達アームと、
    ウインドガラスを保持するガラス保持部材と、
    前記ウインドガラスの開閉方向に沿って延び、前記ガラス保持部材を前記ウインドガラスの開閉方向に沿って摺動可能にかつ回転不能に支持するガイド部材と、
    を備え、
    前記ガラス保持部材は、前記ガイド部材に対して開閉方向と直交する方向への揺動を抑制した状態で支持される被ガイド部と、前記動力伝達アームに設けられた前記動力伝達部を摺動可能に係合させる被動力伝達部とを有し、
    前記動力伝達アームの正逆回動に伴い前記動力伝達部が前記被動力伝達部に対して相対移動することにより、前記被ガイド部が前記ガイド部材に支持された状態で前記ガラス保持部材を開閉方向へ移動するように構成したことを特徴とするドアモジュール。
  2. 前記ガイド部材は、開閉方向と直交する方向に面した一対のガイド面を備え、
    前記ガラス保持部材が有する複数の被ガイド部は、開閉方向に所定間隔をおいて配置され、前記両ガイド面に摺動するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のドアモジュール。
  3. 開閉方向において、前記被動力伝達部を前記ガラス保持部材に設ける位置は、前記ガラス保持部材に前記被ガイド部を設けた被ガイド部形成領域内としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のドアモジュール。
  4. 前記動力伝達アームを回動可能に支持する固定パネルを備え、前記ガイド部材は前記固定パネルに一体に形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載のドアモジュール。
  5. 前記ガイド部材は開閉方向に沿って湾曲するように設けられ、
    前記動力伝達アームと前記ガラス保持部材とがなす前記ウインドガラスの厚み方向に沿った距離の変化を許容するように、前記動力伝達部と前記被動力伝達部とを係合したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載のドアモジュール。
  6. 前記動力伝達アームと前記ガラス保持部材とがなす角度の変化を許容するように、前記動力伝達部と前記被動力伝達部とを係合したことを特徴とする請求項5に記載のドアモジュール。
  7. 前記動力伝達アームに対する前記ガラス保持部材の動きが球面運動可能となるように、前記動力伝達部及び前記被動力伝達部のうちいずれか一方には他方に当接する球面部を備えていることを特徴とする請求項6に記載のドアモジュール。
  8. 前記被動力伝達部はレール体であり、前記動力伝達部は前記レール体にガイドされる軸体であり、
    前記レール体が延出された方向と前記ガラス保持部材に前記被ガイド部を設けた被ガイド部形成領域とが交差するように、前記レール体を前記ガラス保持部材に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のうちいずれか1項に記載のドアモジュール。
  9. 前記固定パネルは合成樹脂により形成されていることを特徴とする請求項4乃至請求項8のうちいずれか1項に記載のドアモジュール。
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