JP3923767B2 - 車両用前照灯 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、可動シェードを移動させて灯具配光を変化させるように構成された車両用前照灯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両用前照灯は、光源からの光をリフレクタで前方へ反射させてロービーム用またはハイビーム用のビームを照射するようになっているが、ロービームとハイビームとでは要求される配光パターンが異なるので、2つの光源を有する光源バルブあるいは2つの光源バルブを用い、その点灯切換えを行うことによりロービームとハイビームとのビーム切換えを行うのが一般的である。
【0003】
しかしながら、単一の光源でビーム切換えを行うように構成された車両用前照灯も知られている。特に、光源バルブとして放電バルブを用いた2灯式前照灯においては、このような構成とせざるを得ない場合が多い。
【0004】
光源が単一である場合におけるビーム切換え方法の1つとして、従来より、例えば特開2000−207918号公報に開示されているように、可動シェードを移動させてビーム切換えを行う方法が知られている。この方法では、円筒形状のシェード本体および該シェード本体から下方へ延びるシェード脚部からなる可動シェードを、シェード駆動装置により、光源からリフレクタへの入射光に対する遮蔽量が異なった値となる2つの所定位置間において移動させるようになっている。その際、可動シェードの移動は、シェード脚部の所定部位を回動中心とする前後方向の回動運動として行われるようになっている。
【0005】
このような可動シェードを備えた車両用前照灯において、可動シェードの前方に固定シェードを設けるようにすれば、光源から前方へ向かう直射光を遮蔽することができ、また、可動シェードおよびその周辺構造を灯具外部から見えにくくして灯具の見映え向上を図ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この場合、固定シェードは、可動シェードと干渉しないよう、その回動軌跡から外れた位置に設ける必要があるが、円筒形状を有するシェード本体の回動軌跡の最大半径はかなり大きいものとなるので、固定シェードもかなり大型のものとせざるを得ない。その反面、固定シェードは、リフレクタからの反射光を不必要に遮蔽しないように配置する必要がある。このため、固定シェードの配置スペースは大きな制約を受けてしまうこととなり、そのデザイン自由度はかなり小さいものとなってしまう、という問題がある。
【0007】
このような問題は、可動シェードを移動させてロービームとハイビームとのビーム切換えを行う場合だけでなく、可動シェードを移動させて灯具配光を変化させるようにした場合一般において生じ得る問題である。
【0008】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、可動シェードを移動させて灯具配光を変化させるように構成された車両用前照灯において、可動シェードの前方近傍に設けられる固定シェードのデザイン自由度を大きくすることができる車両用前照灯を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、可動シェードのシェード本体の形状に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
【0010】
すなわち、本願発明に係る車両用前照灯は、
光源と、この光源からの光を前方へ反射させるリフレクタと、上記光源から上記リフレクタへ入射する光の一部を遮蔽可能な可動シェードと、この可動シェードを上記入射光に対する遮蔽量が異なった値となる2つの所定位置間において移動させるシェード駆動装置と、上記可動シェードの前方近傍に設けられた固定シェードと、を備えてなる車両用前照灯において、
上記可動シェードが、上記光源を所定範囲にわたって囲むシェード本体と、このシェード本体から延びるシェード脚部とからなり、
上記可動シェードの移動が、上記シェード脚部の所定部位を回動中心とする前後方向の回動運動として行われるように構成されており、
上記シェード本体が、プレス成形品で構成されており、このシェード本体の前端部が略半球状に形成されるとともに、該前端部に上記可動シェードの回動面に沿って延びる長孔が形成されており、
上記可動シェードが上記2つの所定位置のうち遮蔽量が相対的に大きい値となる位置にあるとき、上記光源を有する光源バルブの前端部が上記長孔を貫通して上記シェード本体の前端部よりも前方まで延びるように構成されている、ことを特徴とするものである。
【0011】
上記「光源」の種類は特に限定されるものではなく、例えば、放電バルブの放電発光部であってもよいし、ハロゲンバルブ等の白熱バルブのフィラメント等であってもよい。
【0012】
上記「可動シェード」は、光源バルブからリフレクタへの入射光の一部を遮蔽可能なものであれば、その具体的構成は特に限定されるものではなく、シェード本体とシェード脚部とが一体で形成されたものであってもよいし、別体で形成されたものであってもよい。
【0013】
上記「入射光に対する遮蔽量が異なった値となる2つの所定位置」は、該所定位置に可動シェードが位置することによりロービーム用配光パターンまたはハイビーム用配光パターンを形成する位置であってもよいし、それ以外の配光パターンを形成する位置であってもよい。
【0014】
上記「シェード駆動装置」は、可動シェードを上記2つの所定位置間において移動させるように構成されたものであれば、特定の駆動装置に限定されるものではなく、例えばソレノイドを用いたもの、パルスモータを用いたもの等が採用可能である。
【0015】
上記「前後方向の回動運動」は、シェード脚部の所定部位を回動中心とするものであれば、その回動軸線の方向は特に限定されるものではなく、左右方向、上下方向、斜め方向のいずれであってもよい。
【0016】
上記「可動シェードの回動面」とは、可動シェードの回動軸線と直交する平面を意味するものである。
【0017】
上記「回動面に沿って」とは、可動シェードの回動面とシェード本体の前端部との交線として形成される略円弧状の曲線に沿って、という意味である。
【0018】
【発明の作用効果】
上記構成に示すように、本願発明に係る車両用前照灯は、光源を所定範囲にわたって囲むシェード本体と、このシェード本体から延びるシェード脚部とからなる可動シェードを、シェード脚部の所定部位を回動中心として前後方向に回動させて灯具配光を変化させるように構成されているが、シェード本体は、その前端部が略半球状に形成されており、該前端部には可動シェードの回動面に沿って延びる長孔が形成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
【0019】
すなわち、シェード本体の前端部が略半球状に形成されているので、これを従来のように円筒形に形成した場合に比して、シェード本体の回動軌跡の最大半径を小さいものとすることができる。また、シェード本体の前端部に長孔が形成されているので、シェード本体の前端部の径をかなり小さい値に設定しても、シェード本体が光源バルブと干渉しないようにすることが可能となる。しかも、この長孔は、可動シェードの回動面に沿って延びるように形成されているので、可動シェードが回動したときにも、シェード本体が光源バルブと干渉しないようにすることが容易に可能となる。したがって、シェード本体の回動軌跡の最大半径を、従来のものに比して大幅に小さいものとすることができる。
【0020】
このため、可動シェードの前方近傍に設けられる固定シェードについても、これをかなり小型に形成することが可能となり、これによりリフレクタからの反射光を不必要に遮蔽しない範囲で許容される固定シェードの配置スペースを大きく確保することが可能となる。
【0021】
したがって本願発明によれば、可動シェードを移動させて灯具配光を変化させるように構成された車両用前照灯において、可動シェードの前方近傍に設けられる固定シェードのデザイン自由度を大きくすることができる。
【0022】
しかも本願発明に係る車両用前照灯においては、可動シェードが回動する際にシェード本体に作用する慣性荷重を、シェード本体の小型化により低減することができるので、シェード駆動装置の負担軽減を図ることができる。また本願発明に係る車両用前照灯においては、可動シェードが上記2つの所定位置のうち遮蔽量が相対的に大きい値となる位置にあるとき、上記光源を有する光源バルブの前端部が、シェード本体の前端部に形成された長孔を貫通してシェード本体の前端部よりも前方まで延びるように構成されているので、シェード本体の径寸法をさらに小さくすることができ、これにより固定シェードのデザイン自由度をより一層大きくすることができる。
【0023】
上記構成において、可動シェードが上記2つの所定位置のうち遮蔽量が相対的に大きい値となる位置にあるとき、シェード本体の前端部が形成する仮想半球面の中心位置が光源の位置と略一致するように構成すれば、シェード本体の径寸法を最小限に抑えることができ、これにより固定シェードのデザイン自由度をより大きくすることができる。
【0025】
上記構成において、シェード本体の前端部に、該前端部に形成された長孔を囲むようにして段差部が形成された構成とすれば、シェード本体の剛性を高めることができるので、その分だけ長孔の開口面積を大きくすることができ、またシェード本体の薄肉化を図ることもできる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
【0027】
図1は、本願発明の一実施形態に係る車両用前照灯を示す側断面図であり、図2は、図1のII部詳細図である。また、図3は、図1のIII 方向矢視図であり、図4は、上記車両用前照灯の要部を詳細に示す断面斜視図である。
【0028】
これらの図に示すように、本実施形態に係る車両用前照灯10は、透明カバー12とランプボディ14とで形成される灯室内に、リフレクタユニット16が図示しないエイミング機構を介して上下方向および左右方向に傾動可能に設けられてなっている。
【0029】
リフレクタユニット16は、放電バルブ(メタルハライドバルブ)18と、リフレクタ20と、可動シェード22と、シェード駆動装置24と、バルブ支持ベース26と、固定シェード28とを備えてなっている。
【0030】
透明カバー12は素通し状に形成されており、リフレクタユニット16に配光制御機能が付与されている。すなわち、このリフレクタユニット16のリフレクタ20は、放電バルブ18の放電発光部18a(光源)からの光を前方へ反射する反射面20aを有しており、該反射面20aの拡散あるいは偏向反射機能により、所定の配光パターンでビームを前方に照射するようになっている。
【0031】
放電バルブ18は、バルブ支持ベース26を介してリフレクタ20に固定支持されている。すなわち、バルブ支持ベース26は、リフレクタ20の後頂開口部20bに後方から挿入された状態で該リフレクタ20にネジ締め固定されており、このバルブ支持ベース26の環状支持部26aに放電バルブ18が線バネにより固定支持されている。そしてこれにより、放電発光部18aがリフレクタ20の光軸Ax上に位置決めされるようになっている。
【0032】
リフレクタ20の反射面20aにおける後頂開口部20bの下方部位には、該後頂開口部20bと連通するようにして矩形開口部20dが形成されており、この矩形開口部20d内にシェード駆動装置24のシェード移動機構が収容されるようになっている。また、リフレクタ20における反射面20aの下端部には下面壁20eが形成されており、この下面壁20eにおける矩形開口部20dの前端部には固定シェード取付用突起部20fが上方へ突出するように形成されている。そして、リフレクタ20の反射面20aにおける矩形開口部20dの左右両側部には、1対の立壁部20gが形成されている。
【0033】
可動シェード22は、放電バルブ18の放電発光部18aを所定範囲にわたって囲むシェード本体22Aと、このシェード本体22Aの下端部から下方へ向けて延びるシェード脚部22Bとからなり、シェード脚部22Bの下端部近傍部位において左右方向に延びる回動軸線A回りに回動可能にバルブ支持ベース26に支持されている。
【0034】
そして、この可動シェード22は、シェード駆動装置24により回動軸線A回りに前後方向に回動して、図2において実線で示すロービーム構成位置と、同図において2点鎖線で示すハイビーム構成位置とを取り得るようになっている。ロービーム構成位置では、放電バルブ18の放電発光部18aから反射面20aの周縁領域への入射光を遮蔽して、ロービーム照射に必要な光だけを反射面20aへ入射させるようになっている。一方、ハイビーム構成位置では、この遮蔽を解除して、ハイビーム照射に必要な光量を確保するようになっている。
【0035】
図5は、車両用前照灯10から前方へ照射されるビームの配光パターンを示す図である。
【0036】
同図(a)は、ロービーム用の配光パターンP(L)であって、反射面20aの中央領域からの反射光(図1において実線で示す反射光B1)により形成されるようになっている。このロービーム用の配光パターンP(L)は、その上端部にカットオフライン(明暗境界線)CLを有しており、これにより対向車ドライバに対してグレアを与えないようになっている。
【0037】
一方、同図(b)は、ハイビーム用の配光パターンであって、上記ロービーム用の配光パターンP(L)と反射面20aの周縁領域からの反射光(図1において2点鎖線で示す反射光B2)により形成される付加配光パターンP(H)との合成配光パターンとして形成されるようになっている。
【0038】
この可動シェード22は、そのシェード本体22Aがプレス成形品で構成されており、そのシェード脚部22Bが板材の曲げ加工品で構成されている。シェード脚部22Bの上端部は、略L字形に折り曲げられて上端フランジ部22Bcを構成しており、この上端フランジ部22Bcにシェード本体22Aの下端部がリベット固定されている。
【0039】
シェード本体22Aは、その前端部22Aaが略半球状に形成されている。図2に示すように、この前端部22Aaが形成する半径rの仮想半球面の中心位置Oは、可動シェード22がロービーム構成位置にあるとき、放電発光部18aの位置と略一致するように設定されている。また、この前端部22Aaには、上下方向に延びる長孔22Abが形成されている。そして、この前端部22Aaは、可動シェード22がロービーム構成位置にあるとき、放電バルブ18の前端部が長孔22Abを貫通して該前端部22Aaよりも前方まで延びるよう、その径寸法が設定されている。
【0040】
シェード本体22Aの前端部22Aaには、長孔22Abを囲むようにして段差部22Adが形成されている。ただし、この段差部22Adは、シェード本体22Aの下端部においては、長孔22Abの左右幅のままシェード本体22Aの後端縁22Acまで延びるように形成されている。
【0041】
シェード本体22の後端縁22Acは、可動シェード22がロービーム構成位置にあるとき、放電発光部18aから反射面20aの周縁領域への光入射を阻止すべく、複雑な凹凸形状に形成されている。
【0042】
シェード駆動装置24は、リフレクタ20の光軸Axの下方においてバルブ支持ベース26にネジ締め固定されたソレノイド34と、このソレノイド34のプランジャ(可動鉄芯)36に装着され、該プランジャ36を非励磁位置へ向けて付勢するリターンスプリング38とを備えてなっている。
【0043】
プランジャ36は、バルブ支持ベース26の下端部に形成された逆U字溝26bを挿通するようにして前方へ延びており、その中間部にはリターンスプリング38の前端部に当接して該リターンスプリング38の弾性付勢力を受け止めるEリング40が装着されている。また、このプランジャ36の先端近傍部位の周面には、平面視においてコ字形の断面形状を有する切欠き部36aが形成されている。
【0044】
上述したように、可動シェード22は、そのシェード脚部22Bの下端部近傍部位においてバルブ支持ベース26に支持されているが、この支持は、該バルブ支持ベース26から前方へ突出するように形成された支持ブラケット部26cに軸部材42を介して行われている。その際、シェード脚部22Bと支持ブラケット部26cとの間には環状スペーサ48が装着されており、これによりシェード脚部22Bと軸部材42との連結部のガタ発生を最小限に抑えるようになっている。
【0045】
また、可動シェード22は、そのシェード脚部22Bの下端部においてプランジャ36の先端部に係合連結されている。この係合連結は、シェード脚部22Bの下端部に形成された係合部22Baをプランジャ36の切欠き部36aに挿入することにより行われている。そして、係合部22Baと切欠き部36aの前端面または後端面との当接作用により、プランジャ36の往復運動を可動シェード22の回動運動に変換するようになっている。係合部22Baの前端面および後端面は、可動シェード22の回動角度が変化したときでも、切欠き部36aの前端面または後端面との当接がスムーズに行われるよう、略円弧面状に形成されている。
【0046】
バルブ支持ベース26における支持ブラケット部26cの基端部近傍部位には、上下2段で前方へ延びる弾性片32A、32Bを有する変位規制部材32が取り付けられている。一方、可動シェード22のシェード脚部22Bには、両弾性片32A、32Bの間に位置するようにして後方へ突出する突起部22Bbが形成されている。この突起部22Bbの上端面は斜め下がりで延びており、その下端面は水平に延びている。そして、この突起部22Bbは、可動シェード22がハイビーム構成位置へ回動したときには弾性片32Aと当接して該弾性片32Aを弾性変形させる一方、可動シェード22がロービーム構成位置へ回動したときには弾性片32Bと当接して該弾性片32Bを弾性変形させるようになっている。そしてこれにより、ビーム切換えの際に大きな打音を発生させることなく可動シェード22の位置決めを図るようになっている。
【0047】
可動シェード22の前方近傍には、該可動シェード22を覆うようにして固定シェード28が設けられている。
【0048】
この固定シェード28は、前方へ向けて半球状に突出するように形成されたシェード本体28Aと、このシェード本体28Aの下端部から下方へ向けて延びるとともその中間部分において後方へオフセットした断面コ字状のシェード脚部28Bとが一体形成されてなっている。そして、この固定シェード28は、そのシェード脚部28Bの下端部においてリフレクタ20の固定シェード取付用突起部20fの後面に後方からネジ50により締付け固定されている。この固定シェード28のシェード脚部28Bは、リフレクタ20の矩形開口部20dの幅と略同じ幅で形成されており、該シェード脚部28Bを矩形開口部20dに挿入することにより、その両側の立壁部20gに挟持されるようになっている。
【0049】
図2に示すように、シェード本体28Aの半球面の径寸法は、シェード本体22Aの前端部22Aaの径寸法よりもある程度大きい値に設定されており、その半球面の中心位置は光軸Axよりもやや下方の位置に設定されている。そしてこれにより、可動シェード22がロービーム構成位置にあるときのみならず、ハイビーム構成位置へ回動したときにも、そのシェード本体22Aの前端部22Aaと固定シェード28のシェード本体28Aとの間に所定の間隙が確保されるようにしている。
【0050】
以上詳述したように、本実施形態に係る車両用前照灯10は、放電発光部18aを所定範囲にわたって囲むシェード本体22Aと、このシェード本体22Aから延びるシェード脚部22Bとからなる可動シェード22を、シェード脚部22Bの下端部近傍部位を回動中心として前後方向に回動させて灯具配光を変化させるように構成されているが、シェード本体22Aは、その前端部22Aaが略半球状に形成されており、該前端部22Aaには可動シェード22の回動面に沿って延びる長孔22Abが形成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
【0051】
すなわち、シェード本体22Aの前端部22Aaが略半球状に形成されているので、これを従来のように円筒形に形成した場合に比して、シェード本体22Aの回動軌跡の最大半径を小さいものとすることができる。また、シェード本体22Aの前端部22Aaに長孔22Abが形成されているので、シェード本体22Aの前端部22Aaの径をかなり小さい値に設定しても、シェード本体22Aが放電バルブ18と干渉しないようにすることが可能となる。しかも、この長孔22Abは、可動シェード22の回動面に沿って延びるように形成されているので、可動シェード22が回動したときにも、シェード本体22Aが放電バルブ18と干渉しないようにすることが容易に可能となる。したがって、シェード本体22Aの回動軌跡の最大半径を、従来のものに比して大幅に小さいものとすることができる。
【0052】
このため、可動シェード22の前方近傍に設けられる固定シェード28についても、これをかなり小型に形成することが可能となり、これによりリフレクタ20からの反射光を不必要に遮蔽しない範囲で許容される固定シェード28の配置スペースを大きく確保することが可能となる。そしてこれにより固定シェード28のデザイン自由度を大きくすることができる。
【0053】
しかも本実施形態に係る車両用前照灯10においては、可動シェード22が回動する際にシェード本体22Aに作用する慣性荷重を、シェード本体22Aの小型化により低減することができるので、シェード駆動装置24の負担軽減を図ることができる。
【0054】
また本実施形態においては、可動シェード22がロービーム構成位置にあるとき、シェード本体22Aの前端部22Aaが形成する仮想半球面の中心位置が放電発光部18aの位置と略一致するように構成されているので、シェード本体22Aの径寸法を最小限に抑えることができ、これにより固定シェード28のデザイン自由度をより大きくすることができる。
【0055】
さらに本実施形態においては、可動シェード22がロービーム構成位置にあるとき、放電バルブ18の前端部がシェード本体22Aの前端部22Aaに形成された長孔22Abを貫通してシェード本体22Aの前端部22Aaよりも前方まで延びるように構成されているので、シェード本体22Aの径寸法をさらに小さくすることができ、これにより固定シェード28のデザイン自由度をより一層大きくすることができる。
【0056】
なお、本実施形態のように、可動シェード22のシェード本体22Aの前端部22Aaに長孔22Abを形成し、かつ、この長孔22Abから放電バルブ18の前端部を前方へ突出させるようにしても、放電発光部18aから長孔22Abを介して前方へ向かう直射光は、固定シェード28により遮蔽されるので、灯具機能が損なわれてしまうことはない。
【0057】
本実施形態においては、シェード本体22Aの前端部22Aaに、該前端部22Aaに形成された長孔22Abを囲むようにして段差部22Adが形成されているので、シェード本体22Aの剛性を高めることができ、その分だけ長孔22Abの開口面積を大きくすることができ、またシェード本体22Aの薄肉化を図ることもできる。
【0058】
さらに本実施形態においては、シェード本体22Aがプレス成形品で構成されているので、シェード本体22Aを薄肉で構成しても十分に高い剛性を確保することができる。
【0059】
なお、本実施形態においては、固定シェード28のシェード本体28Aが半球状に形成されているものとして説明したが、これ以外の形状を採用することももちろん可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態に係る車両用前照灯を示す側断面図
【図2】図1のII部詳細図
【図3】図1のIII 方向矢視図
【図4】上記車両用前照灯の要部を詳細に示す断面斜視図
【図5】上記車両用前照灯から前方へ照射されるビームの配光パターンを示す図であって、同図(a)がロービーム用の配光パターン、同図(b)がハイビーム用の配光パターンを示す図
【符号の説明】
10 車両用前照灯
16 リフレクタユニット
18 放電バルブ
18a 放電発光部(光源)
20 リフレクタ
20a 反射面
20f 固定シェード取付用突起部
22 可動シェード
22A シェード本体
22Aa 前端部
22Ab 長孔
22Ac 後端縁
22Ad 段差部
22B シェード脚部
22Ba 係合部
22Bb 突起部
22Bc 上端フランジ部
24 シェード駆動装置
26 バルブ支持ベース
26c 支持ブラケット部
28 固定シェード
28A シェード本体
28B シェード脚部
32 変位規制部材
32A 上部弾性片
32B 下部弾性片
34 ソレノイド
36 可動鉄芯
36a 切欠き部
38 リターンスプリング
42 軸部材
A 回転軸線
Ax 光軸

Claims (3)

  1. 光源と、この光源からの光を前方へ反射させるリフレクタと、上記光源から上記リフレクタへ入射する光の一部を遮蔽可能な可動シェードと、この可動シェードを上記入射光に対する遮蔽量が異なった値となる2つの所定位置間において移動させるシェード駆動装置と、上記可動シェードの前方近傍に設けられた固定シェードと、を備えてなる車両用前照灯において、
    上記可動シェードが、上記光源を所定範囲にわたって囲むシェード本体と、このシェード本体から延びるシェード脚部とからなり、
    上記可動シェードの移動が、上記シェード脚部の所定部位を回動中心とする前後方向の回動運動として行われるように構成されており、
    上記シェード本体が、プレス成形品で構成されており、このシェード本体の前端部が略半球状に形成されるとともに、該前端部に上記可動シェードの回動面に沿って延びる長孔が形成されており、
    上記可動シェードが上記2つの所定位置のうち遮蔽量が相対的に大きい値となる位置にあるとき、上記光源を有する光源バルブの前端部が上記長孔を貫通して上記シェード本体の前端部よりも前方まで延びるように構成されている、ことを特徴とする車両用前照灯。
  2. 上記可動シェードが上記2つの所定位置のうち遮蔽量が相対的に大きい値となる位置にあるとき、上記シェード本体の前端部が形成する仮想半球面の中心位置が上記光源の位置と略一致するように構成されている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用前照灯。
  3. 上記シェード本体の前端部に、上記長孔を囲むようにして段差部が形成されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用前照灯。
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