JP3923688B2 - 皮膚老化防止剤 - Google Patents
皮膚老化防止剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3923688B2 JP3923688B2 JP27196999A JP27196999A JP3923688B2 JP 3923688 B2 JP3923688 B2 JP 3923688B2 JP 27196999 A JP27196999 A JP 27196999A JP 27196999 A JP27196999 A JP 27196999A JP 3923688 B2 JP3923688 B2 JP 3923688B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- skin
- hydrogen atom
- preferable
- general formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Cosmetics (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、皮膚の老化によって生じるしわ、たるみの形成やはりの減少などの外観変化を防止又は改善できる皮膚老化防止剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
皮膚が老化することにより生じる外観変化の代表例としては、しわ、たるみの発生、はりの減少などがある。かかるしわ、たるみの発生、はりの減少などの皮膚の形態的変化に対して、例えばコラーゲンを配合した化粧料が用いられているが、充分なしわ発生等の防止効果は得られていない。
【0003】
しわなどの発生については、特に紫外線との関連性が強いとされており、紫外線照射により生じた皮膚の老化を光老化と称して、種々研究されている。しかし、未だ紫外線吸収剤又は紫外線防禦剤に代わる化粧料が開発されていないのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的はしわに代表される皮膚の老化によって生じる症状を防止又は改善することのできる薬剤又は化粧料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、真皮線維芽細胞由来の中性エンドペプチダーゼを用いて、その活性と皮膚の老化との関係を検討したところ、中性エンドペプチダーゼ活性を阻害すればしわ、たるみ等の皮膚の老化によって生じる症状を防止でき、以下の一般式(6)で示される化合物が皮膚老化防止剤として有用であることを見出した。
【0006】
すなわち、本発明は、下記一般式(6)で示される化合物を有効成分とする皮膚老化防止剤を提供するものである。
一般式(6):
【化2】
〔式中、R19は水素原子を示し;R20は水素原子を示し;R21は水素原子を示し;lは1の整数を示す〕
で表されるジペプチド類。
【0007】
【発明の実施の形態】
中性エンドペプチダーゼは、エンケファリンなどのオピオイドペプチドやサブスタンスP、ブラジキニンなどの神経ペプチドを分解する酵素であり、この阻害剤はモルヒネ系物質の代替物質、すなわち鎮痛剤として有用であることは知られているが、しわ、たるみ等の皮膚の老化によって生じる症状を防止できることは知られていない。
【0008】
本発明において、中性エンドペプチダーゼを阻害するとは、真皮線維芽細胞由来の中性エンドペプチダーゼを阻害することが好ましく、例えば培養ヒト線維芽細胞から0.1%トリトンX−100/0.2Mトリス−塩酸緩衝液(pH8.0)で抽出した酵素液を用い、塩化ナトリウム(300mM)を添加したMES緩衝液(100mM、pH6.5)中でグルタリル−Ala−Ala−Phe−4−メトキシ−2−ナフチルアミンを基質とした酵素活性測定系において1mMで50%以上の阻害活性を示すことが挙げられる。
【0031】
上記式(6)において、アルキル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、メチルチオアルキル基等のアルキル部分の炭素数は1〜6が好ましい。アラルキル基としては、フェニル−C1-6アルキル基が好ましい。ヘテロアラルキル基としては、ヘテロアリール−C1-6アルキル基が好ましく、特にピリジル−C1-6アルキル基、ピリミジニル−C1-6アルキル基、プリル−C1-6アルキル基等が好ましい。アルキレン基としては炭素数1〜8のアルキレン基が好ましい。アリール基としてはフェニル基、ナフチル基が好ましい。アラルキルオキシ基としてはフェニル−C1-6アルキル基が好ましい。ヘテロアラルキルオキシ基としてはヘテロアリール−C1-6アルキルオキシ基が好ましく、ピリジル−C1-6アルキルオキシ基、ピリミジニル−C1-6アルキルオキシ基、プリン−C1-6アルキルオキシ基が特に好ましい。アルケニル基としては炭素数2〜6のものが好ましい。アルキル基、アラルキル基、フェニル基等の置換基としては、カルボキシ基、ハロゲン原子、アルコキシ基等が挙げられる。また、R3とR4又はR19とR20が一緒になって形成する複素環としてはピロリジン環、ピペリジン環等が挙げられる。
【0033】
一般式(1)中のR1 及びR3 におけるアルキル基又はアルケニル基としては炭素数1〜8のもの、特に炭素数1〜4のもの、さらに炭素数1〜4のアルキル基が好ましい。このうち、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基又はt−ブチル基が特に好ましい。アラルキル基としては、フェニルアルキル基、ビフェニルアルキル基、ナフチルアルキル基が挙げられるが、このうち、フェニル−C1-6アルキル基、ビフェニル−C1-6アルキル基が好ましく、ベンジル基がさらに好ましい。
R1 としては、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、フェニル−C1-6アルキル基又はビフェニル−C1-6アルキル基が特に好ましい。
R3 としては、水素原子が最も好ましい。
【0034】
R2 及びR4 としては、水素原子、炭素数1〜12の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル若しくはアルケニル基又はアラルキル基が好ましい。このうち、水素原子又は炭素数3〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル若しくはアルケニル基がより好ましく、中でも、水素原子、n−プロピル基、イソプロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基が特に好ましい。アラルキル基としては、フェニルアルキル基、ナフチルアルキル基が挙げられるが、このうち、フェニル−C1-6アルキル基が好ましく、ベンジル基、フェネチル基がさらに好ましい。
【0035】
R3 及びR4 が一緒になって形成する複素環としては、ピロリジン環、ピペリジン環等が挙げられるが、ピロリジン環が好ましい。
【0036】
R5 におけるアルコキシ基又はアルケニルオキシ基としては、炭素数1〜8、特に炭素数1〜4のアルコキシ又はアルケニルオキシ基、さらに炭素数1〜4のアルコキシ基が好ましい。またアミノ酸残基としては、必須アミノ酸の残基が挙げられる。ここで当該アミノ酸のアミノ基と一般式(1)中のカルボニル基はアミド結合している。R5 としては、水酸基又は炭素数1〜4のアルコキシ基が好ましく、水酸基、メトキシ基、エトキシ基、n−プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、n−ブチルオキシ基、イソブチルオキシ基、t−ブチルオキシ基が特に好ましい。
nは、0又は1が最も好ましい。
【0037】
一般式(6)中、R19としては水素原子が好ましい。R20としては、水素原子、メチル基、イソプロピル基、イソブチル基、t−ブチル基、ベンジル基、フェネチル基、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基が好ましい。R21としては、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、ベンジル基が好ましい。lは0、1又は2が好ましい。
【0038】
一般式(7)中、R22は水素原子が好ましく、R23は水素原子又はメチル基が好ましい。
【0039】
一般式(1)〜(7)の化合物の塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アミン塩、アミノ酸塩、酸付加塩等が挙げられる。好ましくはアルカリ金属塩又はアミノ酸塩である。なお、一般式(1)〜(7)の化合物は光学活性を有していてもよく、立体配置はR、Sのいずれでも、ラセミ体でもよい。また、本化合物は水和物の形態であってもよい。
【0040】
一般式(1)の化合物のうち、特に好ましい化合物としては、次のようなものを例示できる。
【0041】
【化8】
【0042】
一般式(1)で表される化合物は、例えば次式のようなNakanoらの方法(Chem. Lett., 505-8(1990))により合成することができる。
【0043】
【化9】
【0044】
(R1 〜R5 、nは前記と同じ)
すなわち、マロン酸ハーフエステル(2)とアミノ酸エステル(3)を脱水縮合剤の存在下で反応させる。必要に応じて水酸化ナトリウムなどの塩基を反応させて目的物を得る。
又、一般式(1)で表される化合物は次式のKatsuki らの方法(Bull. Chem. Soc. Jpn., 49, 3287-3290(1976))によっても合成することができる。
【0045】
【化10】
【0046】
(R1 〜R5 、nは前記と同じ)
すなわち、マロン酸ハーフエステル酸クロリド(4)とアミノ酸エステル(3)を塩基の存在下で反応させる。必要に応じてハロゲン化アルキルによるアルキル化反応や水酸化ナトリウムなどの塩基による加水分解反応を行ない目的物を得る 。
【0047】
一般式(6)で表されるジペプチド類の例としては、Phe−Gly、Phe−β−Ala、Phe−Phe、Phe−Leu、Phe−Ala、Phe−Asp等が挙げられる。これらは、例えばK.Ienaga,K.Higashihara and H.Kimura,Chem.Pharm.Bull.,35,1249−1254(1987)に記載の方法により合成できる。また一般式(7)で表されるジペプチド類としてはAsp−Phe−OMe(アスパルテーム)、Asp−Phe等が挙げられる。これら一般式(6)及び(7)の化合物は市販品を用いることもできる。
【0048】
本発明の皮膚老化防止剤は、皮膚の老化により生じる形態的変化、例えばしわ、たるみの形成やはりの減少に対して防止又は改善作用を有するが、特にしわ形成防止又は改善作用に優れている。
【0049】
本発明の皮膚老化防止剤の投与形態としては皮膚外用剤、経口剤などが挙げられるが、皮膚外用剤とすることが好ましい。皮膚外用剤とする場合の植物抽出物の配合量は、皮膚老化防止・改善の観点から、蒸発残分として0.00001〜10重量%(以下、単に%で示す)、特に0.0001〜5%とするのが好ましい。
【0050】
本発明の皮膚老化防止剤には、上記植物抽出物以外に紫外線吸収剤、紫外線防禦剤、コラーゲン、保湿剤、抗炎症剤、抗酸化剤等の成分を配合できるが、皮膚老化防止・改善の観点から、特に紫外線吸収剤及び/又は紫外線防禦剤を配合することが好ましい。
【0051】
紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系、パラアミノ安息香酸系、p−メトキシ桂皮酸系(p−メトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル等)又はサリチル酸系紫外線吸収剤が挙げられる。紫外線防禦剤としては、酸化チタン、酸化亜鉛等が挙げられる。紫外線吸収剤、紫外線防禦剤等は、皮膚老化防止・改善の観点から、本発明の皮膚老化防止・改善剤中に0.001〜99%、特に0.001〜50%配合することが好ましい。
【0052】
本発明の皮膚老化防止剤の具体的な剤型としては、クリーム、軟膏、ゲル、ローション、溶液、パック、ファンデーション等が挙げられ、これらの剤型とするにあたって各種油剤、界面活性剤、ゲル化剤、防腐剤、酸化防止剤、溶剤、アルコール、キレート剤、増粘剤、色素、香料、水等を配合できる。
【0053】
【実施例】
[合成例1]化合物1の合成
グリシンエチルエステル塩酸塩16.05g(114mmol)及びトリエチルアミン23.27g(228mmol)をクロロホルム50mLに溶解し、氷冷で5℃まで冷却した。そのままの温度でエチルマロン酸クロリド10.00g(57mmol)を滴下し、滴下終了後、薄層クロマトグラフィーで原料消失を確認した後、5%リン酸水溶液を加えて反応を終了した。有機層を蒸留水及び飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。次いで溶媒を留去し、残留物をカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒で溶出した。溶媒を留去して化合物1 9.40g(収率76%)を得た。
NMR(DMSO-d6)δ:2.48-2.51(m,6H), 3.30(d,2H,J=9Hz), 3.85(d,2H,J=6Hz),
4.02-4.20(m,4H), 8.49(t,1H,J=5Hz).
【0054】
[合成例2]化合物2の合成
化合物1 5.00g(23.0mmol)を無水テトラヒドロフラン50mLに溶解した。これを、水素化ナトリウム1.10g(27.6mmol)のテトラヒドロフラン30mLに懸濁した溶液中に加え、50℃に加熱した。さらにベンジルブロミド3.74g(21.9mmol)をゆっくりと滴下しそのままの温度で3時間攪拌した後、反応を終了した。冷却後、反応溶液に5%リン酸水溶液を加え、酢酸エチル300mLで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水及び飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。次いで溶媒を留去し、残留物をカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒で溶出した。溶媒を留去して化合物2 3.89g(収率55%)を得た。
NMR(DMSO-d6)δ:1.16(t,1H,J=7Hz), 2.93-3.19(m,2H), 3.71(t,1H,J=7Hz),
3.80(d,2H,J=6Hz), 4.06(q,4H,J=7Hz), 7.13-7.29(m,5H), 8.61(t,1H,J=6Hz).
【0055】
[合成例3]化合物3の合成
化合物2 3.00g(9.8mmol)をメタノール30mLに溶解した。水素化カリウム1.20g(21.5mmol)を水10mLに溶解したものを加え、室温で2時間攪拌し反応を終了した。メタノールを減圧留去した後、5%リン酸水溶液を加え、生成する結晶をろ過した。結晶を水洗し減圧乾燥し、化合物2 2.17g(収率88%)を得た。
NMR(DMSO-d6)δ:2.90(m,2H), 3.59(t,1H,J=7Hz), 3.74(d,2H,J=6Hz),
7.12-7.32(m,5H), 8.37(t,1H,J=6Hz), 12.49(br.s,2H).
【0056】
[合成例4〜6]
化合物4〜6を、表1に示すアミノ酸エステル、ハロゲン化アルキルを用い、合成例1〜3の方法に順じて合成した。
【0057】
【表1】
【0058】
試験例1
培養ヒト線維芽細胞の中性エンドペプチダーゼ活性抑制試験
大日本製薬社より市販されている正常ヒト線維芽細胞は10%牛胎児血清を含むDME培地で継体培養し、本試験に供した。ラバーポリスマンを用いてシャーレからはがした細胞は、リン酸緩衝生理食塩水中に浮遊させ、低速の遠心分離器を使って細胞を集め、同生理食塩水で3回洗浄した。細胞は、0.1%トリトンX−100/0.2M トリス−塩酸緩衝液(pH8.0)に浮遊させ、超音波破砕し、酵素液とした。
酵素活性測定は、塩化ナトリウム(300mM)を添加したMES緩衝液(100mM、pH6.5)100μLに酵素液2μL、当該化合物溶液1μL、酵素活性測定の基質として20mMグルタリル−Ala−Ala−Phe−4−メトキシ−2−ナフチルアミン1μLを添加し、37℃で1時間反応させ、最終濃度0.4μMとなるようホスホラミドンを添加して反応を停止した。最終濃度20mUのアミノペプチダーゼMを添加し、37℃で15分間反応させ、生成した4−メトキシ−2−ナフチルアミン量は蛍光分光光度計で励起波長340nm、蛍光波長425nmにて蛍光強度を測定し、当該化合物の酵素活性阻害率を求めた。結果を表2に示す。
【0059】
【表2】
【0060】
試験例2 ヘアレスマウスによるしわ形成抑制試験
ヘアレスマウス(HR/ICR ,実験開始時6週齢)の背部に、健康線用ランプ(東芝製、SE20)で、1回の照射量を1MED以下に調節してUV−B照射し、直後に被験化合物を含む80%エタノール溶液(被験体)を100μLを塗布した。この作業を20週間にわたって行なった。照射エネルギー量はUV−Radiometer(TOKYOOPTICAL社製、UVR-305/365D)を用いて測定した。また、コントロールとして80%エタノールのみを塗布したものを同様に試験した。試験終了後、形成されたしわの度数を肉眼により下記の基準(しわスコア)で評価した。結果を表3に示す。
【0061】
<しわスコア>
0:しわが無形成
1:しわがかすかに形成
2:しわが微量形成
3:しわが若干形成
4:しわが強固に形成
【0062】
【表3】
【0063】
表3の結果から、中性エンドペプチダーゼ阻害剤である一般式(6)の化合物は、顕著なしわ形成抑制作用を有し、優れた皮膚老化防止効果を示した。
【0064】
試験例3 ラットによる皮膚弾力性維持試験
3週齢のSD系雄性ラットの両足底を4群に分け、被験物質(80%エタノール溶液)塗布群、溶媒(80%エタノール)塗布群、無処理群とした。UV−B(1MED以下)照射後、被験物質又は溶媒を1足当たり10μLを塗布した。この作業を、隔日、週3回、6週間にわたって行なった。
皮膚の弾力性測定はキュートメーターSES575(クレージュ・カザカ社製)を用い、500mbで3秒間吸引後、解放し、その後3秒間の計6秒間の変位を測定した。測定は1足当たり5回行ない、Ue値及びUf値を求めた。
弾性繊維の直線性の解析はSEM写真の画像解析を用いたImokawa らの方法(J. Invest. Dermatol., 105, 254-258(1995))によった。すなわち、走査型電子顕微鏡(SEM)用試料は、試験終了後、ラット足底をメルコックス(大日本インキ(株))にて還流固定後、ギ酸消化を行ないSEMに供した。各試料ごとに採取1000倍のSEM写真からそれぞれ代表的な10枚を抽出し、拡大コピーをした後、均等に16分割した。各領域で任意の弾性繊維を一本抽出し、透明フィルム上に一定太さの線(8ピクセル幅)でトーレスした。この弾性繊維をトーレスした線の占める面積をA、トーレスが囲まれる最小面積の長方形の縦長をB、横長をCとして弾性繊維の直線性はA/(B×C)で表わされる。例えば、弾性繊維のトーレスが直線であれば直線性は1となる。結果を表4に示す。
【0065】
【表4】
【0066】
表4の結果から、中性エンドペプチダーゼ阻害剤である一般式(6)の化合物はUV−Bによる皮膚の弾力性低下及びその原因となる弾性繊維の3次元構造の変性を強く予防する効果を示し、皮膚のはりを保持できる。
【0067】
配合例1
次に示す配合で皮膚老化改善用クリームを常法に従い製造した。
【0068】
配合例2
次に示す配合で皮膚老化防止・改善用パックを常法に従い製造した。
【0069】
【発明の効果】
本発明の皮膚老化防止剤を用いれば、しわやたるみ等の皮膚の老化により生じる症状を予防又は改善できる。
Claims (3)
- 下記一般式(6)で示される化合物を有効成分とする皮膚老化防止剤。
一般式(6):
で表されるジペプチド類。 - 皮膚のしわ、たるみの形成又ははりの減少の予防・改善剤である請求項1
記載の皮膚老化防止剤。 - 外用剤である請求項1又は2記載の皮膚老化防止剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27196999A JP3923688B2 (ja) | 1999-04-28 | 1999-09-27 | 皮膚老化防止剤 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12166199 | 1999-04-28 | ||
JP11-121661 | 1999-04-28 | ||
JP27196999A JP3923688B2 (ja) | 1999-04-28 | 1999-09-27 | 皮膚老化防止剤 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006220143A Division JP2006328082A (ja) | 1999-04-28 | 2006-08-11 | 皮膚老化防止剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001010948A JP2001010948A (ja) | 2001-01-16 |
JP3923688B2 true JP3923688B2 (ja) | 2007-06-06 |
Family
ID=26458959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27196999A Expired - Fee Related JP3923688B2 (ja) | 1999-04-28 | 1999-09-27 | 皮膚老化防止剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3923688B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2867683B1 (fr) * | 2004-03-22 | 2012-12-21 | Lm Cosmetics | Compositions cosmetiques ou dermatologiques et leurs applications |
JP2008536797A (ja) * | 2004-12-29 | 2008-09-11 | ラボ コスプロファー アクチェンゲゼルシャフト | 表情皺を緩和するのに好適な皮膚投与のための美容組成物 |
CN106282033A (zh) * | 2016-08-15 | 2017-01-04 | 郑毅男 | 一株新青霉菌及其代谢产物安他拟酸a |
-
1999
- 1999-09-27 JP JP27196999A patent/JP3923688B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001010948A (ja) | 2001-01-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
DE69530936T2 (de) | Boronsäure-und-esterverbindungen, deren systhese und verwendungen | |
JP2594014B2 (ja) | ヒドロキサム酸誘導体 | |
US7056499B2 (en) | Treating method for suppressing hair growth | |
FR2518088A1 (fr) | Nouveaux derives d'aminoacides, et leur application therapeutique | |
JPH0629228B2 (ja) | ヒドロキシルアミン誘導体 | |
US6171595B1 (en) | Skin external preparation | |
JP2010031039A (ja) | 皮膚外用剤 | |
JPS62502749A (ja) | パラメトキシ桂皮酸及びウロカニン酸のアミド、それらの製造法、それらのソ−ラ−フイルタ−としての用途及びそれらを含有する皮膚−薬理的及び化粧用組成物 | |
CA2315679A1 (en) | Vitamin e derivatives | |
JP4070357B2 (ja) | 皮膚外用剤 | |
JP3923688B2 (ja) | 皮膚老化防止剤 | |
EA006919B1 (ru) | Соединение лактама | |
JP4986110B2 (ja) | レゾルシノール誘導体を含有するメラニン生成抑制剤 | |
JP2006306863A (ja) | メラニン生成抑制剤 | |
JP4784725B2 (ja) | メイラード反応阻害剤 | |
JP5524630B2 (ja) | ドーパオキシダーゼ活性抑制剤及び美白剤 | |
JP4631463B2 (ja) | 新規なカルノシンエステル化合物 | |
JP2006328082A (ja) | 皮膚老化防止剤 | |
JP3887109B2 (ja) | 皮膚外用剤 | |
JP4028665B2 (ja) | 発毛抑制剤 | |
JP2000178163A (ja) | 皮膚外用剤 | |
CA1113458A (en) | Phenylglycine derivatives | |
KR100630905B1 (ko) | 신규한 히드록시아닐린 유도체의 염을 포함하는 화장품조성물 | |
JP2001172197A (ja) | 皮膚外用剤 | |
JP4457132B2 (ja) | 皮膚外用剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040127 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040329 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20040329 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060613 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060811 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061128 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070129 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070220 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070222 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 3923688 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100302 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110302 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110302 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120302 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120302 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130302 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130302 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140302 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |