JP3923642B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CAM(Content Addressable Memory)等の半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
メモリセル内のデータと入力データとをビット単位で比較し、その比較結果を1本のマッチ線上に出力して、これらのデータの一致、不一致を判定するCAMは、従来より知られている。
【0003】
図11は、従来のCAMの1ビット構成例を示す回路図である。
【0004】
このCAMは、メモリセル部150、比較部160、ビット線111A,111B、及び比較データ入力線112A,112Bを備えている。メモリセル部150は、パストランジスタ151,152(Nチャネルトランジスタ)を含む6個のトランジスタで構成されている。比較部160は、4つのNチャネルトランジスタ161,162,163,164で構成されている。トランジスタ161は、そのゲートがメモリセル部150の内部ノードN11に、ドレインがマッチ線113にそれぞれ接続され、トランジスタ162は、ゲートがメモリセル部150の内部ノードN12に、ドレインがマッチ線113にそれぞれ接続している。さらに、トランジスタ163及び164は、その各ゲートがそれぞれ比較データ入力線112Aと112Bに接続されている。そして、マッチ線113にはプリチャージトランジスタ114が接続されている。
【0005】
次に、動作を説明する。
【0006】
比較部160の比較動作は、図12(a)に示すようになる。
【0007】
この場合では、クロックCLKの立ち下り期間でマッチ線113をプリチャージし、後半で比較データを入力して実際の比較を行う。例えばメモリセル部150の内部ノードN11が“High”でノードN12が“Low”であった場合、比較部160のトランジスタのうちのトランジスタ161がオン、トランジスタ162はオフとなる。このとき、比較データ入力線112Aが“High”になると(図12(a)のP11)、マッチ線113を“Low”にして不一致を検出する(図12(a)のP12)。逆に、比較データ入力線112Aが“Low”ならばマッチ線113を“High”にして一致を検出し、マッチ線113につながる全ビットのCAMがこの状態であるときに一致状態とする。
【0008】
一方、CAMの書き込み動作は、通常のメモリセルの書き込みと同じである。すなわち、図12(b)に示すようにワード線110を“High”にして、パストランジスタ151,152をオンさせ、ビット線111A,111Bの変化をラッチ内部に取り込むというものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のCAMでは、マッチ線113に、1ビットのCAMにつき2個のトランジスタのドレイン容量が付加されることになる。そのため、比較対象とするビットが増えるほど比較結果を出力するマッチ線113の動作速度が遅くなるという問題があった。さらには、比較部160内のトランジスタのうち常にトランジスタ161または162がオンの状態であるため、チャージシェアリングを避けることができないという問題もある。
【0010】
この問題を解決するためには、CAMの回路面積を抑える方法が考えられる。CAMの回路面積を抑えることはマッチ線113を短くすることにつながり、その結果、動作速度を速くすることになる。CAMの動作を考えたとき、比較と書き込みの動作は同時に起こり得ないことが分かる。それは、書き込みと比較を同時に行うと比較データは書き込み前のデータと比較するのか、書き込み後のデータと比較するのか分からなくなるからである。比較と書き込みの動作は同時に起こり得ないことから、周辺回路となるライトバッファと比較データ入力バッファとを共通のビット線に結合して回路面積を抑制する方法が可能である(図13(a),(b)のビット線111,112を参照)。また、ビット線と比較データ線を共用することにより、配線間のカップリングが無くなり高速化も実現できる。
【0011】
この方法では、共用したビット線は予め初期状態として“High”または“Low”にしておく。しかし、初期状態としてビット線を“High”に固定した場合、メモリセル部150はビット線の“Low”を検出して書き込むが、比較部160のトランジスタは初期状態で常にオン状態であり、マッチ線113をプリチャージしている期間中、リーク電流が流れて消費電流が増えてしまう。
【0012】
逆に、初期状態としてビット線を“Low”に固定する場合は、図13(a)に示すように、メモリセル部150のパストランジスタ部分をPチャネルトランジスタ201,202とすることにより実現できるが、書き込みにかかる時間がNチャネルトランジスタを用いた場合より遅くなるという問題が生じる。
【0013】
また、マッチ線113につながるトランジスタを1ビット当たり1個にし(Nチャネルトランジスタ301)、ビット線からの入力で比較する例も、図13(b)に示すような構成で既にある。しかし、この場合では、ビット線の初期状態を“High”とすると、メモリセルの内部ノードで選択されるパスゲート311,312のいずれかがスルー状態となり、マッチ線113が著しく不安定な状態になり、余分な消費電力が発生するという問題がある。
【0014】
本発明は、上述の如き従来の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、高速な比較動作、低消費電力化、及びチャージシェアリングの回避を可能にする半導体記憶装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1の発明の特徴は、1ビット毎にデータを記憶するN個のデータ保持回路と、前記データ保持回路内のNビットデータとNビット入力データとをビット単位で比較するN個の比較回路と、前記各比較回路の比較結果を1本のマッチ線上に出力するN個のワイヤードオア論理回路とを有し、前記各比較回路による比較動作後の前記マッチ線上の電位により、前記データ保持回路内のNビットデータと前記Nビット入力データとの一致、不一致を判定する半導体記憶装置であって、前記各比較回路による比較動作前に、それぞれ前記各ワイヤードオア論理回路を非活性状態に設定し、前記各データ保持回路は、第1のビット線より書き込みデータを取り込む第1のデータ保持部と、第2のビット線より書き込みデータを取り込む第2のデータ保持部とで構成し、前記各比較回路は、電源と出力ノードとの間にそれぞれ直列接続された2組の第1及び第2のPチャネルトランジスタと第3及び第4のPチャネルトランジスタと、前記出力ノードと接地との間に直列接続された第1及び第2のN−MOSとを有し、前記第1のPチャネルトランジスタのゲートに前記第1のデータ保持部の記憶データを入力し、前記第2のPチャネルトランジスタのゲートに前記第1のビット線を接続し、前記第3のPチャネルトランジスタのゲートに前記第2のデータ保持部の記憶データを入力し、前記第4のPチャネルトランジスタのゲートに前記第2のビット線を接続して構成し、前記各比較回路の出力ノードの電位に基づいて、それぞれ前記各ワイヤードオア論理回路の活性/非活性状態を制御するようにしたことにある。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わるCAMの実施形態について説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施形態に係るCAMの1ビットの構成を示す回路図である。 このCAMは、ワード線1とビット線2A,3Aとの交差箇所に接続されたメモリセル部10と、比較データ入力線2B,3Bの間に接続された比較部20と、トランジスタ51から成るワイヤード・OR論理部とを備えている。メモリセル部10は、従来と同じ構成であり、パストランジスタ(Nチャネルトランジスタ)11,12と、Pチャネルトランジスタ13,14と、Nチャネルトランジスタ15,16とで構成されている。
【0019】
比較部20は、直列に接続された2組のPチャネルトランジスタ21,23、22,24と、1組のNチャネルトランジスタ25,26とからなり、ワイヤード・OR論理部は、比較部20の出力ノードNOUTをゲートに、マッチ線50をドレインに接続するNチャネルトランジスタ51からなる。また、各エントリのマッチ線50には初期状態を作るプリチャージトランジスタ52が接続されている。
【0020】
比較部20を構成するトランジスタ21は、メモリセル部10の内部ノードN1がゲートに接続され、トランジスタ22はメモリセル部10の内部ノードN2がゲートに接続されている。さらに、トランジスタ23及び25は、比較データ入力線2Bがそれぞれのゲートに、トランジスタ24及び26にはもう一方の比較データ入力線3Bがそれぞれのゲートに接続されている。
【0021】
次に、本実施形態のCAMの動作を図2の動作波形図を参照しつつ説明する。なお、図中CLKはクロック、DFは比較データの有効期間を示している。
【0022】
2本の比較データ入力線2B,3Bの初期状態は“High”で、このとき、直列に接続された2つのNチャネルトランジタ25,26がオンするため、出力ノードNOUTは“Low”である。
【0023】
比較部20は、メモリセル部10で保持している内容と比較データ入力線2Bまたは3B上の比較データとが異なる場合は、2組ある直列に接続されたPチャネルトランジスタ21,23、22,24のうち一方の組のトランジスタが共にオンする。例えば、内部ノードN1が“High”、内部ノードN2が“Low”のときは、トランジスタ21はオフ、トランジスタ22はオンの状態にある。ここで比較データ入力線3Bに“Low”の信号が入力されると(図2のP1)、トランジスタ24がオンになり、トランジスタ26はオフになる。そのため、出力ノードNOUTが“High”となり(図2のP2)、トランジスタ51をオンさせ、マッチ線50を“Low”にして不一致を検出する(図2のP3)。
【0024】
逆に、メモリセル部10が保持している内容と比較データが一致した場合は、2組ある直列に接続されたPチャネルトランジスタのうち2つはオンしない。例えば、内部ノードN1が“High”、内部ノードN2が“Low”のとき、トランジスタ21はオフ、トランジスタ22はオンの状態にある。ここで、比較データ入力線2Bに“Low”、比較データ入力線3Bに“High”の信号が入力されると、トランジスタ23がオンに、トランジスタ24がオフになる。つまり直列に接続されたトランジスタ21と23またはトランジスタ22と24が同時にオンしないため、出力ノードNOUTは初期状態の“Low”のままでNチャネルトランジスタ51はオフのままである。全ビットについてこの状態が起きた場合にのみ、マッチ線50はプリチャージした状態のままであり、一致を検出する。
【0025】
本実施形態のCAMでは、比較データ入力線2B,3Bの初期状態が“High”であるため、比較部20の出力ノードNOUTが“L”レベルで安定している。また、マッチ線50につながるトランジスタが1ビット当たり1個(トランジスタ51)であるため、チャージシェアリングの問題がなくなる。従来のCAMのトランジスタ数が10個であるのに対し、本実施形態のCAMは13個であるが、図3に示すように、実際のレイアウトパターンの面積は、従来回路61が4.0×11.3[μm]であるのが、本実施形態の回路62では4.0×11.9[μm]で高さが0.6[μm]増えたにすぎない。
【0026】
また、HSPICEによる30ビット×64エントリのCAMのシミュレーション結果から比較の速度は、従来回路では1.52[nsec]に対して本実施形態は1.26[nsec]と速くなっている。さらに消費電力(平均)では従来回路が36mAであったのが、本実施形態では30mAとなり、低消費電力化が図られている。
【0027】
以下、本発明のCAMの周辺回路を含めて具体的に説明する。
【0028】
図4は、本発明のCAMのバッファ回路の構成例を示す回路図であり、図5は、図1のCAMを図4のバッファ回路で動作させる場合の構成図である。また、図6及び図7はそのときの動作波形図である。
【0029】
まず、図4を用いてCAMのバッファ回路について説明する。
【0030】
このバッファ回路は、2つのインバータ71,72と2つのNANDゲート73,74及び2つのセレクタ75,76からなる。図13(a)の従来例と同様にCAM内部のメモリセル用のビット線と比較データ入力線を信号線2,3で共通化している。上記第1実施形態で説明したように、この信号線2,3は初期状態が“High”である。すなわち、書き込みイネーブル信号WEnと比較イネーブル信号CEnが共に“Low”であれば、セレクタ75の出力は“Low”となり、信号線2,3に出力する2つのNANDゲート73,74の出力レベルは“High”のままである。
【0031】
クロックCLKが“High”になった期間で比較イネーブル信号CEnが“High”のとき、セレクタ76は比較データCDを選択する。もし、比較データCDが“High”であった場合は、NANDゲート73の出力が“Low”になり、もう一方のNANDゲート74の出力は“High”のままである。逆に、比較データCDが“Low”の場合は、インバータ71を通してNANDゲート74が“Low”になる。
【0032】
また、クロックCLKが“Low”になった期間で書き込みイネーブル信号WEnが“High”のときは、インバータ72を通してNANDゲート74が“High”になる。このとき、セレクタ76は書き込みデータWDを選択しており、これが“High”であった場合はNANDゲート73が“Low”に、逆に書き込みデータWDが“Low”の場合はインバータ71を通してNANDゲート74が“Low”になる。
【0033】
このように、書き込み時及び比較時に信号線2,3うち所望する一方の線を“Low”にすることにより、比較または書き込みのための信号が生成される。
【0034】
次に、図5、図6及び図7を用いて全体的な動作を説明する。なお、図6は比較動作時の要部波形図、図7は書き込み動作時の要部波形図である。
【0035】
図5に示す回路は、ビット線2,3に接続されたCAM80(図1のCAM)と、バッファ90(図4のバッファ回路)と、ビット線2,3をプリチャージするプリチャージ回路100と、マッチ線50のプリチャージトランジスタ52とを備えている。
【0036】
[比較動作]
クロックCLKが“High”のときに(図6のt1)比較イネーブルCEnが“High”になると、比較データCDが“High”ならばビット線2が“Low”にビット線3は“High”になる。CAMのメモリセル部80の内部ノードN1が“Low”、内部ノードN2が“High”ならば、比較部20のトランジスタ21は、内部ノードN1が“Low”のためオンしており、さらに直列につながっているトランジスタ23がビット線2の“Low”を受けてオンする。これによって出力ノードNOUTが“High”となり、マッチ線50につながるトランジスタ51をオンさせ、マッチ線50を“Low”にして不一致を検出する(図6参照)。
【0037】
逆に、CAM80の内部ノードN1が“High”、内部ノードN2が“Low”ならば、比較トランジスタ22は“Low”の内部ノードN2でオンしているが、それに直列につながっているトランジスタ24はビット線3が“High”のままであるのでオフとなる。これによって出力ノードNOUTは“Low”のままとなり、マッチ線50につながるトランジスタ51もオフのままで、マッチ線50につながる全ビットのトランジスタがオフの場合に一致を検出する。なお、この期間中はビット線プリチャージ信号PRは“High”、マッチ線プリチャージ信号MPRは“High”になる。
【0038】
[書き込み動作]
クロックCLKが“Low”のときに(図7のt2)書き込みイネーブルWEnが“High”になると、書き込みデータWDが“High”ならば、ビット線2が“Low”に、ビット線3は“High”になる。ワード線1が“High”になると、メモリセル部10のパストランジスタ11,12がオンする。そのとき、内部ノードN1に“High”が、内部ノードN2に“Low”が保持される。
【0039】
逆に、書き込みデータWDが“Low”ならば、ビット線2が“High”にビット線3は“Low”になる。パストランジスタ11,12がオンになれば、内部ノードN1に“Low”が、内部ノードN2に“High”が保持される。なお、この期間中はビット線プリチャージ信号PRは“High”、マッチ線プリチャージ信号MPRはワイヤドオア トランジスタのリークを押さえるため“high”とする。
【0040】
このように本実施形態では、従来回路と異なりビット線の初期状態が“High”であるため、メモリセル部のパストランジスタをPチャネルトランジスタに換える必要がなく、そのため書き込み動作が遅くなるという問題が生じない。また、ビット線の読み出しスタンバイ時及び初期状態においてマッチ線50につながるトランジスタ51の入力が“Low”となるため、マッチ線50の不安定な動作がなくなり、余分な消費電力が減ることなる。
【0041】
また、マッチ線50につながるトランジスタ51は1ビットにつき1個となるため、従来回路の場合よりもトランジスタの接合容量による配線容量が減り、さらにはビット線と比較データ入力線を共用したことで、これらの配線間のカップリングがなくなり、高速に動作できる。
【0042】
次に、本発明のCAM及びバッファ回路を用いた応用例を説明する。
【0043】
図8は、BTB(Branch Target Buffer)を持つRISCプロセッサの要部ブロック図であり、図9はその動作を示すタイムチャートである。
【0044】
BTB110は、コントローラ130の制御によりプログラムカウンタ120のアドレスをCAMアレイに入力し、内容の一致したエントリにあるRAMセルに含まれるターゲットアドレスTADを出力する。このときCAMは比較動作を行う。この動作は、プログラムカウンタ120が動作する限り毎サイクル行う。
【0045】
もし、一致するエントリが1つもなかった場合、またはターゲットアドレスに変更が生じた場合、そのエントリとターゲットアドレスをそれぞれCAMとRAMに書き込む必要がある。BTBの性能を向上させるためには、毎サイクルのアクセスと、CAMでの一致を検出しなかった値の書き込みを同一サイクルで行うことが必要である。
【0046】
図9に示すのタイムチャートにおいては、BTB110はDステージでプログラムカウンタ120からのアドレスを比較して、ターゲットアドレスを出力し、Bステージでミスを起こした場合のリフィルを行うものとする。
【0047】
このとき、例えば、2番目の命令がクロック3でBTBをアクセスしたにもかかわらず1つも一致したエントリがない場合はミス信号を出力し(図9のW1)、分岐先アドレスが確定したクロック5のBステージで(図9のW2)、BTB110のCAMにミスを生じたプログラムカウンタ120のアドレスから得られたターゲットアドレスをRAMに書き込む。しかし、クロック5では4番目の命令がBTB110にアクセスする。すなわち同一クロックにおいてCAMの比較動作と書き込み動作が生じることになる。
【0048】
ここで、図5のようなCAMとバッファ回路の構成を用い、図10に示すタイミングで動作を行うことで、1サイクルで比較と書き込みを実行できる。すなわち、比較イネープルCEnをアクティブして、クロックCLKの前半でプリチャージPRを“Low”にし(時刻t1)、比較すべきデータCDをバッファ90に入力する。
【0049】
比較データCDが“High”ならば、ビット線2が“Low”にビット線3は“High”になる。CAM80にあるメモリセル部の内部ノードN1が“Low”、内部ノードN2が“High”ならば、比較トランジスタ21が内部ノードN1でオンしており、さらに直列につながっているトランジスタ23がビット線2の“Low”を受けてオンする。これによって出力ノードNOUTが“High”となり、マッチ線50につながるトランジスタ51をオンさせ、マッチ線50を“Low”にして不一致を検出する。
【0050】
逆に、CAM80の内部ノードN1が“High”、内部ノードN2が“Low”ならば、比較トランジスタ22が内部ノードN2でオンしているが、直列につながっているトランジスタ24はビット線3が“High”のままであるのでオフとなる。これによって出力ノードNOUTは“Low”のままとなり、マッチ線50につながるトランジスタ51もオフのままである。もし、マッチ線50につながる全ビットのトランジスタ51がオフならば一致を検出する。
【0051】
次に、クロックCLKの“Low”の期間中、書き込みイネーブルWEnを“High”にする。このとき、書き込みデータWDが“High”ならばビット線2が“Low”に、ビット線3は“High”になる。CAM80にあるメモリセルのバストランジスタ11,12がオンすれば、内部ノードN1に“High”が、内部ノードN2に“Low”が保持される。
【0052】
逆に、書き込みデータWDが“Low”ならばビット線2が“High”に、ビット線3は“Low”になる。CAM80にあるメモリセルのパストランジスタ11,12がオンになれば、内部ノードN1に“Low”が、内部ノードN2に“High”が保持される。
【0053】
このように1サイクルで比較と書き込みの両方の動作を行うことができる。
【0054】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、各比較回路による比較動作前に、それぞれ各ワイヤードオア論理回路を非活性状態に設定するようにしたので、例えばビット線の読み出しスタンバイ時や初期状態においてマッチ線が不安定な状態になることがなくなり、余分な消費電力が減少する。さらに、従来のCAMで問題になっていたチャージシェアリングも回避できる。
【0055】
第2の発明によれば、比較回路の入力データ用信号線とデータ保持回路の書き込みデータ用信号線とをビット線で共用するので、入力データ用信号線と書き込みデータ用信号線を個別に設けた場合にこれらの信号線間に生じるカップリングがなくなり、配線が減るばかりか低消費電力、高速化が可能になる。さらに、マッチ線につながる各ワイヤードオア論理回路を1ビット当たりトランジスタ1個で構成することができるので、配線容量を減らすことでき、より高速に比較動作を行うことが可能になる。
【0056】
これらの効果により、BTBのような1サイクルで比較と書き込みが必要となるような回路において、低消費電力及び高速化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るCAMの1ビットの構成を示す回路図である。
【図2】実施形態のCAMの動作を示す動作波形図である。
【図3】従来と本発明のCAMのレイアウトパターンの比較図である。
【図4】本発明のCAMのバッファ回路の構成例を示す回路図である。
【図5】図1のCAMを図4のバッファ回路で動作させる場合の構成図である。
【図6】比較動作時の要部波形図である。
【図7】書き込み動作時の要部波形図である。
【図8】本発明の応用例に係るRISCプロセッサの要部ブロック図である。
【図9】図8に関連したタイミングチャートである。
【図10】図8の装置に本発明を適用した場合のタイミングチャートである。
【図11】従来のCAMの1ビット構成例を示す回路図である。
【図12】図11に関連したタイミングチャートである。
【図13】従来の他のCAMの1ビット構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
2,3 ビット線
10 メモリセル部
20 比較部
51 ワイヤード・OR論理部
21〜24 Pチャネルトランジスタ
25,26 Nチャネルトランジスタ
N1,N2 メモリセル部10の内部ノード
NOUT 出力ノード

Claims (1)

  1. 1ビット毎にデータを記憶するN個のデータ保持回路と、前記データ保持回路内のNビットデータとNビット入力データとをビット単位で比較するN個の比較回路と、前記各比較回路の比較結果を1本のマッチ線上に出力するN個のワイヤードオア論理回路とを有し、前記各比較回路による比較動作後の前記マッチ線上の電位により、前記データ保持回路内のNビットデータと前記Nビット入力データとの一致、不一致を判定する半導体記憶装置であって、
    前記各比較回路による比較動作前に、それぞれ前記各ワイヤードオア論理回路を非活性状態に設定し、
    前記各データ保持回路は、第1のビット線より書き込みデータを取り込む第1のデータ保持部と、第2のビット線より書き込みデータを取り込む第2のデータ保持部とで構成し、
    前記各比較回路は、電源と出力ノードとの間にそれぞれ直列接続された2組の第1及び第2のPチャネルトランジスタと第3及び第4のPチャネルトランジスタと、前記出力ノードと接地との間に直列接続された第1及び第2のN−MOSとを有し、前記第1のPチャネルトランジスタのゲートに前記第1のデータ保持部の記憶データを入力し、前記第2のPチャネルトランジスタのゲートに前記第1のビット線を接続し、前記第3のPチャネルトランジスタのゲートに前記第2のデータ保持部の記憶データを入力し、前記第4のPチャネルトランジスタのゲートに前記第2のビット線を接続して構成し、
    前記各比較回路の出力ノードの電位に基づいて、それぞれ前記各ワイヤードオア論理回路の活性/非活性状態を制御するようにしたことを特徴とする半導体記憶装置。
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