JP3923389B2 - めっき装置及び配線基板の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、めっき装置及び配線基板の製造方法に係り、より詳しくは、厚みが比較的薄い被めっき基板に何ら不具合が発生することなくめっきを施すためのめっき装置及びそれを用いた配線基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、マルチメディア機器を実現するためのキーテクノロジーであるLSI技術はデータ伝送の高速化、大容量化に向かって着実に開発が進んでいる。これに伴って、LSIと電子機器とのインターフェイスとなる実装技術の高密度化が進められている。
【0003】
さらなる高密度化の要求から、半導体チップを複数実装したマルチチップパッケージが開発されている。このマルチチップパッケージには、複数の半導体チップを平面的に並べたものと複数の半導体チップを厚み方向に積層したものとがある。半導体チップを平面的に並べたマルチチップパッケージは、広い実装面積を必要とするため、半導体チップを積層した3次元実装の開発が盛んに行われている。
【0004】
これらのマルチチップパッケージの配線基板としては、3次元配線を備えたシリコン基板などが用いられる。この3次元配線基板の製造方法の一例は、まず、シリコン基板にその一方の面から他方の面に貫通するスルーホールが形成される。その後、シリコン基板の両面及びスルーホール内にめっきにより金属膜が成膜される。このとき、シリコン基板の微小なスルーホール内に金属膜を安定して成膜させるため、スルーホール内にめっき液を十分に供給する必要がある。このため、シリコン基板の両面に向けてめっき液を所定圧力で流動させた状態でシリコン基板上及びスルーホール内にめっきが施される。続いて、金属膜がパターニングされて、スルーホールを介して電気的に接続された所定の金属配線がシリコン基板の両面にそれぞれ形成される。
【0005】
このように、3次元配線基板の製造方法では、スルーホールを有するシリコン基板などの両面に金属膜をめっきにより成膜する際に、一般にシリコン基板の両面に向けて所定圧力でめっき液を流動させた状態でめっきを施す必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年、マルチチップパッケージのトータルの厚みを薄くする要求があることから、シリコン基板の厚みを例えば300μm程度以下と薄くする場合、厚みが薄いシリコン基板がめっき液の流動で加圧されて撓ることによってめっき処理中にシリコン基板が割れてしまう恐れがある。
【0007】
本発明は以上の問題点を鑑みて創作されたものであり、厚みが例えば300μm程度以下の薄い被めっき基板がめっき処理中にめっき液の流動による加圧によって割れることを防止できるめっき装置及びそれを用いた配線基板の製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明はめっき装置に係り、被めっき基板をめっき液内に浸漬させ、前記めっき液を前記被めっき基板のめっき面に流動させることにより前記被めっき基板のめっき面に圧力がかかった状態で前記被めっき基板の上にめっきを施すめっき装置であって、前記めっき液を収容する容器と、前記容器内の前記被めっき基板のめっき面の近傍に配置され、前記めっき液の流動による前記被めっき基板への前記圧力を低減する多孔質体からなる圧力制御板とを有することを特徴とする。
【0009】
上記したように、スルーホールを有する被めっき基板の両面及びスルーホール内にめっきにより金属膜を成膜する場合、信頼性の高いスルーホール接続を得るために被めっき基板のめっき面に向けてめっき液を流動させた状態で行われる。本発明のめっき装置は、被めっき基板の厚みが例えば300μm程度以下に薄くなった場合に、めっき液の流動により被めっき基板が撓って割れることを防止するために工夫されたものである。
【0010】
すなわち、本発明のめっき装置では、被めっき基板のめっき面の近傍に多孔質体(例えばウレタンスポンジなど)からなる圧力制御板を設けることにより、めっき液が圧力制御板を透過することで所望の圧力に低減された状態で被めっき基板にめっき液が供給される。このため、被めっき基板が割れない程度の圧力でめっき液が被めっき基板の表面及びスルーホールに供給されてめっきが施される。
【0011】
このように、本発明では、被めっき基板の近傍に多孔質体からなる圧力制御板を設けた簡易な構成のめっき装置でスルーホールを有する厚みが薄い被めっき基板に何ら不具合が発生することなくめっきを施すことができるようになる。
【0012】
上記しためっき装置において、前記めっき液は、前記被めっき基板の一方の面及び他方の面に向ってそれぞれ所定圧力で流動しており、前記圧力制御板は、前記被めっき基板の前記一方の面及び他方の面の近傍にそれぞれ配置されるようにしてもよい。このようにすることにより、被めっき基板は両面側から略均等な圧力がかかって圧力負担が均等になるため被めっき基板がさらに割れ難くなると共に、スルーホール内への金属膜の成膜が安定して信頼性の高いスルーホール接続が得られるようになる。
【0013】
また、上記しためっき装置の一つの好適な態様では、先端部が前記被めっき基板に電気的に接続される陰極電極と、前記容器内に配置された陽極電極とをさらに有し、前記圧力制御板は、該圧力制御板の一部に前記陰極電極の先端側が突き抜けた状態で設けられている。また、本発明のめっき装置は、電解めっき装置であってもよいし、無電解めっき装置であってもよい。
【0014】
また、この陰極電極は前記被めっき基板に接触する部分を除いて絶縁体により被覆されていることが好ましい。金属からなる陰極電極の表面が露出している場合には陰極電極上にもめっきが施されてしまうため、被めっき基板上と陰極電極上とに同一層のめっき層が繋がって形成されてしまう。このため、陰極電極を被めっき基板から引き離す際に比較的大きな引張り力を必要とするので、厚みの薄い被めっき基板がその衝撃で割れてしまう恐れがある。
【0015】
しかしながら、陰極電極が絶縁体で被覆されている場合、陰極電極上にはめっき膜が形成されないため、陰極電極を被めっき基板から引き離す際に大きな引張り力を必要としない。従って、厚みの薄い被めっき基板から陰極電極を引き離す際にその衝撃で被めっき基板が割れてしまうといった懸念がなくなる。
【0016】
また、上記しためっき装置において、前記容器内を減圧する排気手段をさらに有することが好ましい。容器内を排気手段で減圧することによりめっき液内の気泡を除去することができるため、スルーホール内に気泡が入り込んでボイドが発生したり、スルーホール内でめっき膜の成膜のばらつきが発生したりすることを防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照して説明する。
【0018】
(めっき装置の説明)
図1は本発明の実施形態のめっき装置の内部構成を示す概略平面図、図2は同じくめっき装置の内部構成を示す概略断面図、図3は図1の陰極電極の先端部を拡大した部分拡大図である。なお、図2は図1のI−Iに沿った断面図に略相当する。
【0019】
図1に示すように、本発明の実施形態のめっき装置1では、めっき液10が入る容器12を備えていて、この容器12は第1容器12a及び第2容器12bにより基本構成されている。第1容器12a及び第2容器12bにはめっき液10を供給する第1及び第2供給管13a,13bがそれぞれ設けられている。また第1容器12aと第2容器12bとの境界部にはめっき液10を排出する第1排出管15a及び第2排出管15bが設けられている。特に図示しないが、第1及び第2排出管15a,15bから排出されためっき液10は、その濃度やpHなどを再調整してポンプにより第1及び第2供給管13a,13bに循環させるなどしている。
【0020】
また、図2に示すように、容器12の上部には真空ポンプなどの排気手段19に接続された排気管11が設けられていて、めっき液10が溜まっていない空洞部17の大気を排気することでめっき液10内の気泡を除去することができる。あるいは、特に図示しないが、第1及び第2供給管13a,13b又は第1及び第2排出管15a,15bの配管の途中にめっき液10内の気泡を除去する排気手段(脱泡手段)を設けるようにしてもよい。
【0021】
また、容器12の上部にはシャッタ23により開閉される被めっき基板16の搬入口21が設けられており、搬送手段(不図示)により被めっき基板16がめっき液10の中に搬入されて浸漬される。
【0022】
さらに、図1に示すように、第1容器12a内にはめっき給電電極である例えば4つの第1陰極電極(14a〜14d)が挿入され、また第2容器12bには同じく例えば4つの第2陰極電極(14e〜14h)が挿入されている。これらの陰極電極(14a〜14h)はステンレスなどの金属からなる。なお、これらの陰極電極(14a〜14h)はめっき処理中に被めっき基板16を支持する機能を兼ねるため、より多く設けられている方が好ましい。
【0023】
そして、この第1陰極電極(14a〜14d)及び第2陰極電極(14e〜14h)の先端部には、多孔質体からなる第1圧力制御板18a及び第2圧力制御板18bが陰極電極(14a〜14h)と平行な方向に微動できる状態で略固定されて設けられている。この第1及び第2圧力制御板18a,18bは、ウレタンスポンジ(ウレタン系多孔質体)、ポリビニルアルコール(PVA)スポンジ(PVA系多孔質体)、セラミック多孔質体、又は金属多孔質体(アルミニウムや鉄などの多孔質体)などからなる。このような圧力制御板18a,18bは、一見、ソリッドなブロック状であっても、例えば、ミクロの眼でとらえると多数の微細な気孔(中空)が連続化して分散された立体網目構造を有する。
【0024】
これらの圧力制御板18a18bは、めっき液10を所定の圧力で被めっき基板16の両面に流動させる際に、めっき液10が圧力制御板18a,18bを透過してその圧力が低減された状態で被めっき基板16にめっき液10が供給される。つまり、これらの圧力制御板18a18bを設けることで、めっき液10の流動によって被めっき基板16にかかる圧力が所望の圧力に低減される。供給管13a,13bから圧力制御板18a,18b側に供給されるめっき液10の圧力が所望の圧力に低減されるように圧力制御板18a,18bの厚み、気孔の径及び気孔の容積率などが適宜調整される。
【0025】
また、第1陰極電極(14a〜14d)及び第2陰極電極(14e〜14h)は移動手段(不図示)にそれぞれ接続されていて、容器12の中央部から端部にかけて移動できるようになっている。そして、搬入口21からめっき液10中に浸漬された被めっき基板16は、第1陰極電極(14a〜14d)及び第2陰極電極(14e〜14h)により挟まれて支持されると共に、被めっき基板16とこれらの陰極電極(14a〜14d)の先端部とが電気的に接続される。
【0026】
さらに、第1陰極電極(14a〜14d)及び第2陰極電極(14e〜14h)は、図3に示すように、被めっき基板16に接触する先端部14xを除いて絶縁体25により被覆されている。この絶縁体25はシリコーン樹脂又はフッ素系樹脂などからなる。この絶縁体25はめっき処理が終了した後に陰極電極(14a〜14h)を被めっき基板16から引き離す際に被めっき基板16が割れないようにするために設けられている。詳細については後で説明する配線基板の製造方法の欄で説明する。
【0027】
また、図1に示すように、第1容器12a及び第2容器12bの中央部には、第1陽極電極22a及び第2陽極電極22bがそれぞれ配置されている。これらの陽極電極22a,22bは、銅からなるメッシュ板や銅ボールが入った篭などから構成されており、めっき液10の流動を妨げないようになっている。
【0028】
そして、第1陰極電極(14a〜14d)は第1定電流電源20aのマイナス側に接続され、また第1陽極電極22aが第1定電流電源20aのプラス側に接続されている。また同様に、第2陰極電極(14e〜14h)は第2定電流電源20bのマイナス側に接続され、また第2陽極電極22bは第2定電流電源20bのプラス側に接続されている。
【0029】
そして、第1陽極電極22aと第1陰極電極(14a〜14d)との間に第1定電流電源20aからめっき電流が供給されると同時に、第2陽極電極22bと第2陰極電極(14e〜14h)との間に第2定電流電源20bからめっき電流が供給される。
【0030】
本実施形態のめっき装置1は以上ようにして構成されている。なお、本実施形態のめっき装置1として電解めっき装置を例示したが、上記しためっき装置1において所定の無電解めっき液を使用し、かつ陽極電極と陰極電極との間にめっき電流を供給しないことにより無電解めっき装置としても使用することができる。
【0031】
(配線基板の製造方法)
次に、上記しためっき装置1を用いることに基づいて3次元配線基板を製造する方法を説明する。図4(a)はめっき装置の陰極電極が絶縁体で被覆されていない場合の問題点を示す部分断面図、図4(b)は本発明の実施形態のめっき装置を用いてめっきを施すときの陰極電極回りの様子を示す部分断面図、図5は本発明の実施形態の配線基板の製造方法を示す部分断面図である。
【0032】
まず、図5(a)に示すように、厚みが例えば150〜300μm程度のシリコン基板16(被めっき基板)を用意する。なお、厚みが300μm程度以下のシリコン基板16は取り扱いが困難で割れやすいため、本実施形態のめっき装置1で処理する工程以外は、所定の支持体で支持された状態で処理することが好ましい。
【0033】
その後、シリコン基板16の一方の面(A)及び他方の面(B)を粗面化処理する。この粗面化処理は、フッ素系ガスを用いたプラズマエッチング、苛性ソーダ(NaOH)や水酸化カリウム(KOH)などの強アルカリによる化学処理、又はサンドブラスト法により行われる。この粗面化処理を行うことにより、シリコン基板16の表面に微細な凹凸が形成されるので、いわゆるアンカー効果によってシリコン基板16とその上に形成される層との密着性を向上させることができる。
【0034】
次いで、図5(b)に示すように、シリコン基板16の所定部に一方の面(A)から他方の面(B)に貫通するスルーホール16aを形成する。このスルーホール16aはフッ素系ガスなどを用いたプラズマエッチング、薬液を用いたケミカルエッチング又はサンドブラスト法により、その径が例えば5〜50μm程度で形成される。
【0035】
なお、シリコン基板16の代わりに膜厚が300μm程度以下のガラス基板を使用してもよい。この場合、スルーホールはレーザトリミング法やプラズマエッチング法などにより形成される。
【0036】
続いて、同じく図5(b)に示すように、シリコン基板16を熱酸化することにより、シリコン基板16の一方の面(A)、他方の面(B)及びスルーホール16a内に膜厚が例えば5〜15nmのシリコン酸化膜24を形成する。なお、熱酸化に代えてCVD(Chemical Vapor Deposition)によりシリコン酸化膜24を形成してもよい。なお、ガラス基板を用いる場合はシリコン酸化膜を形成する必要はない。
【0037】
その後、図5(c)に示すように、シリコン基板16の一方の面(A)、他方の面(B)及びスルーホール16a内のシリコン酸化膜24上に前述しためっき装置1を用いた無電解めっきにより膜厚が例えば1〜5μmのシードCu膜26(シード金属膜)を形成する。シードCu層26を形成する工程は、下記で説明するCu層を電解めっきで成膜する工程において、所定の無電解Cuめっき液を使用し、かつ陰極電極と陽極電極との間に電流を流さないようにすればよいので詳細は下記のCu層の成膜工程を参照されたい。
【0038】
次いで、図5(d)に示すように、上記しためっき装置1を用いてシードCu膜26をめっき給電層に利用した電解めっきによりシリコン基板16の一方の面(A)、他方の面(B)及びスルーホール16a内のシードCu膜26上に配線用金属膜の一例である第1Cu層28a、第2Cu膜28b及びCuプラグ28cを形成する。
【0039】
このめっき工程は図1及び図2に示すめっき装置1を適宜参照しながら説明する。まず、図2に示すように、めっき装置1のシャッタ23を開けて搬入口21から容器12内のめっき液10の中に図5(c)の構造のシリコン基板16を所定の搬送手段(不図示)により浸漬する。
【0040】
次いで、図1及び図2に示すように、第1陰極電極(14a〜14d)及び第2陰極電極(14e〜14h)が移動手段(不図示)によりシリコン基板16側に移動してシリコン基板16を挟んで支持する。このとき、これらの陰極電極(14a〜14h)のそれぞれの先端面14x(図3)とシリコン基板16の一方の面(A)及び他方の面(B)とが電気的に接続される。
【0041】
その後、搬送手段をシリコン基板16から外した後、シャッタ23を閉じる。続いて、図2に示すように、めっき液10が溜まっていない空洞部17の大気を排気手段19により排気することにより、めっき液10中の気泡を除去する。めっき液10中に気泡が残存している状態でめっき処理を行う場合、シリコン基板16のスルーホール16a内に気泡が入り込んでスルーホール16a内にボイドが発生するなどの不具合が発生しやすい。
【0042】
本実施形態のめっき装置1では排気手段19を備えていて、めっき処理前又はめっき処理中にめっき液10内の気泡を除去できるため、スルーホール16a内にボイドが発生したり、スルーホール16a内でCu膜の成膜のばらつきが発生したりすることを防止できる。このため、径が20μm程度以下の微小なスルーホール16aを有するシリコン基板16にCu膜を成膜する場合においても、信頼性の高いスルーホールの電気接続が得られるようになる。この排気処理はめっき処理の前に行うようにしてもよいし、あるいはめっき処理前及びめっき処理中を通じて行うようにしてもよい。
【0043】
続いて、図1に示すように、第1陰極電極(14a〜14d)と第1陽極電極22aとの間に第1定電流電源20aから所定のめっき電流が供給されると共に、第2陰極電極(14e〜14h)と第2陽極電極22bとの間に第2定電流電源20bから所定のめっき電流が供給される。
【0044】
これと同時に、第1容器12a及び第2容器12bにそれぞれ繋がった第1及び第2供給管13a及び13bからめっき液10を所定の圧力で被めっき基板16の一方の面(A)及び他方の面(B)に向けて所定の圧力で流動させる。これによりシリコン基板16上へのめっき処理が開始される。
【0045】
このとき、めっき液10は、第1陰極電極(14a〜14d)及び第2陰極電極(14e〜14h)の先端側にそれぞれ設けられた第1圧力制御板18a及び第2圧力制御板18b中を透過して被めっき基板16に供給されることになる。
【0046】
このため、シリコン基板16に供給されるめっき液10の圧力が所望の圧力に低減されると共に、シリコン基板16の一方の面(A)及び他方の面(B)にはめっき液10の低減された圧力がそれぞれ均等にかかるようになる。
【0047】
このように、本実施形態のめっき装置1では、シリコン基板16の両面近傍に第1及び第2圧力制御板18a,18bをそれぞれ設けることでめっき液10の圧力が低減された状態でシリコン基板16にめっき液10が供給されるようにしている。このため、厚みが300μm程度以下の割れやすいシリコン基板16であっても、めっき液10の流動による圧力によってシリコン基板16が撓って割れることが防止される。
【0048】
しかも、めっき液10の流動による圧力が圧力制御板18a,18bによって低減されても、シリコン基板16のスルーホール16a内に十分に供給される圧力でめっき液10が供給される。これと同時に、図1に示すように、圧力制御板18a,18bを透過してシリコン基板16側に供給されるめっき液10は、シリコン基板16と第1圧力制御板18aとの間、及びシリコン基板16と第2圧力制御板18bとの間をそれぞれ通り抜けて第1及び第2排気管15a,15bから外部に排出される。
【0049】
めっき液10を流動させる前はシリコン基板16と第1及び第2圧力制御板18a,18bとは概ね接触した状態となっている。その後、めっき液10を流動させた後では、第1及び第2圧力制御板18a,18bは第1及び第2陰極電極(14a〜14h)の先端部に微動できる状態でそれぞれ設けられているため、めっき液10がシリコン基板16の両面近傍を流れる圧力により第1及び第2圧力制御板18aがシリコン基板16側と反対方向にそれぞれ微動する。
【0050】
すなわち、シリコン基板16と第1圧力制御板18aとの間、及びシリコン基板16と第2圧力制御板18bとの間にはめっき液10が流れることで所定の隙間d(図1)が確保される。
【0051】
従って、めっき液10を流動させているめっき処理中にはシリコン基板16と第1及び第2圧力制御板18a,18bとが接触しないので、圧力制御板18a,18bの表層部の気孔に起因するパターン跡がCu層28a,28bに残って形成されるといった不具合は発生しない。
【0052】
また、本実施形態のめっき装置1では、図3に示すように、陰極電極14aは、シリコン基板16に接触する先端面14x以外が絶縁体25により被覆されている。ここで、陰極電極14aに絶縁体25が被覆されていない場合を想定してみる。この場合、図4(a)に示すように、陰極電極14aは金属からなるため、電解めっきでCu層を成膜する際に、陰極電極14a上にもシリコン基板16上のCu膜28aに繋がったCu膜28zが成膜されることになる。
【0053】
従って、シリコン基板16にCu膜28aを成膜した後、陰極電極14aがCu膜28z,28aを介してシリコン基板16に繋がった状態となるので、陰極電極14aをシリコン基板16から引き離す際に比較的大きな引張り力を要する。しかも、同様に、シリコン基板16の両面に複数の陰極電極(14a〜14h)がそれぞれ繋がった状態となるため、陰極電極(14a〜14h)をシリコン基板16から引き離す際に、厚みの薄いシリコン基板16が撓って割れてしまう恐れがある。
【0054】
しかしながら、本実施形態のめっき装置1では、図4(b)に示すように、陰極電極14aのシリコン基板16に接触する先端面14x以外は絶縁体25により被覆されているので、シリコン基板16に電流を供給することができると共に、陰極電極14aの主要部にはCu層28zが成膜されない。このようにすることにより、複数の陰極電極(14a〜14h)をシリコン基板16から引き離す際に大きな引張り力を必要としないので、厚みの薄いシリコン基板16が撓って割れてしまうことが防止される。なお、陰極電極(14a〜14h)をシリコン基板16から引き離すときは、シリコン基板16が予め搬送手段に支持された状態で行われる。
【0055】
以上のようにして、図5(d)に示すように、シリコン基板16のスルーホール16a内にCuプラグ28cが埋め込まれて形成されると同時に、このCuプラグ28cに繋がってシリコン基板16一方の面(A)に延在する第1Cu膜28aと、Cuプラグ28cに繋がって他方の面(B)に延在する第2Cu膜28bとがシードCu層26上に形成される。
【0056】
なお、第1及び第2Cu膜28a,28bは、図5(d)に示すようにスルーホール16a内に完全に埋め込まれてスルーホール16a上が略平坦な状態になるように形成されるようにしてもよいし、又はスルーホール16aの上部に凹部が形成されるようにしてもよい。あるいはスルーホール16aの孔が残存するように薄膜のCu膜を成膜するようにしてもよい。つまり、第1Cu膜28aと第2Cu膜28bとがスルーホール16aを介して電気的に接続された構造を形成すればよい。例えば、スルーホール16aの径が20μm程度の場合、18μm程度以上のCu膜を成膜することによりスルーホール16a上が略平坦な状態で成膜される。
【0057】
次いで、好ましくは支持体でシリコン基板16を支持した状態で、第1Cu膜28a及び第2Cu膜28b上にフォトリソグラフィによりそれぞれレジスト膜(不図示)をパターニングする。続いて、このレジスト膜をマスクにして、第1Cu膜28aとその下地のシードCu膜26、及び第2Cu膜28bとその下地のシードCu膜26とをそれぞれエッチングする。
【0058】
これにより、図5(e)に示すように、シリコン基板16一方の面(A)に第1Cu配線28x(金属配線)が形成され、また他方の面(B)に第2Cu配線28y(金属配線)が形成される。そして、第1Cu配線28xと第2Cu配線28yとはそれらと同一材料で形成されたCuプラグ28cを介して電気的に接続される。
【0059】
以上により、本実施形態の配線基板の製造方法により製造された配線基板2が得られる。以上のように、本実施形態のめっき装置1では、複雑な治具を使用することなく、被めっき基板16の両面の近傍に第1及び第2圧力制御板18a,18bをそれぞれ配置した簡易な構成でありながら、スルーホール16aを有する厚みが薄いシリコン基板16の両面に何ら不具合が発生することなくCu膜28a,28bを安定して形成することができる。
【0060】
なお、特に図示しないが、必要に応じてセミアディティブ法などを用いて第1又は第2Cu膜28x,28yに絶縁性樹脂に形成されたビアを介して接続される上層Cu配線層を形成してもよい。このように、所望の層数のCu配線が積層された配線基材を製造してもよい。
【0061】
本実施形態に係る配線基板2は、1)一方の面に3次元的に半導体チップが複数積層され、他方の面がマザーボードなどに実装される3次元実装基板、2)両面にそれぞれ複数の半導体チップが実装され、これらの半導体チップがスルーホールを介して電気的に接続された配線基板(シリコンインターポーザ)、3)種類が異なる複数の半導体チップを平面的に実装するSiP(System In Package)に用いられる配線基板などに適用される。
【0062】
また、本実施形態のめっき装置1は、上記したような配線基板2を製造する他に、所定の素子とスルーホールとが形成された薄い半導体ウェハの該スルーホール内にCuプラグを形成するためのめっき工程などにも適用できる。この半導体ウェハはダイシングされて個別の半導体チップとなった後、複数の半導体チップが3次元的に積層され、上下の半導体チップはこのCuプラグを介して電気的に接続される。
【0063】
以上、実施形態により、本発明の詳細を説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態に具体的に示した例に限られるものではなく、この発明を逸脱しない要旨の範囲における上記の実施形態の変更は本発明の範囲に含まれる。
【0064】
例えば、本実施形態では、被めっき基板16が容器12内のめっき液10中に垂直方向に配置されためっき装置を例示したが、被めっき基板が容器内のめっき液中に水平方向に配置されたものであってもよい。この場合、めっき液の供給管をめっき装置の上部及び下部にそれぞれ設け、まためっき液の排出管をめっき装置の側面部に設けるようにすればよい。
【0065】
また、Cu膜をめっきにより成膜する形態を例示したが、はんだ、錫、ニッケル、金などの金属膜の電解めっき又は無電解めっきにも適用することができる。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のめっき装置では、被めっき基板のめっき面の近傍に多孔質体からなる圧力制御板を配置することにより、めっき液が圧力制御板を透過することで所望の圧力に低減された状態で被めっき基板に供給されるようにしている。このため、厚みの薄い被めっき基板が割れない程度の圧力でめっき液が被めっき基板の表面及びスルーホールに供給されてめっきが施される。
【0067】
このように、被めっき基板の近傍に圧力制御板を設けた簡易な構成のめっき装置でスルーホールを有する厚みの薄いめっき基板に何ら不具合が発生することなくめっきを施すことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施形態のめっき装置の内部構成を平面側からみた概略平面図である。
【図2】図2は本発明の実施形態のめっき装置の内部構成を側面側からみた概略断面図である。なお、図2は図1のI−Iに沿った断面図に略相当する。
【図3】図3は図1に示すめっき装置の陰極電極の先端部を拡大した部分拡大図である。
【図4】図4(a)はめっき装置の陰極電極が絶縁体で被覆されていない場合の問題点を示す部分断面図、図4(b)は本発明の実施形態のめっき装置を用いてめっきを施すときの陰極電極回りの様子を示す部分断面図である。
【図5】図5は本発明の実施形態の配線基板の製造方法を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1…めっき装置、2…配線基板、10…めっき液、12a…第1容器、12b…第2容器、12…容器、13a…第1供給管、13b…第2供給管、14a〜14d…第1陰極電極、14e〜14h…第2陰極電極、14x…先端面、15a…第1排出管、15b…第2排出管,16…シリコン基板(被めっき基板)、17…空洞部、18a…第1圧力制御板、18b…第2圧力制御板、19…排気手段、20a…第1定電流電源、20b…第2定電流電源、21…搬入口、22a…第1陽極電極、22b…第2陽極電極、23…シャッタ、24…シリコン酸化膜、25…絶縁体、26…シードCu膜(シード金属膜)、28a…第1Cu膜(配線用金属膜)、28b…第2Cu膜(配線用金属膜)、28c…Cuプラグ、28x…第1Cu配線(金属配線)、28y…第2Cu配線(金属配線)。
Claims (12)
- 被めっき基板をめっき液内に浸漬させ、前記めっき液を前記被めっき基板のめっき面に流動させることにより前記被めっき基板のめっき面に圧力がかかった状態で前記被めっき基板の上にめっきを施すめっき装置であって、
前記めっき液を収容する容器と、
前記容器内の前記被めっき基板のめっき面の近傍に配置され、前記めっき液の流動による前記被めっき基板への前記圧力を低減する多孔質体からなる圧力制御板とを有することを特徴とするめっき装置。 - 前記めっき液は、前記被めっき基板の一方の面及び他方の面に向ってそれぞれ前記圧力で流動しており、前記圧力制御板は、前記被めっき基板の前記一方の面及び他方の面の近傍にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1に記載のめっき装置。
- 前記被めっき基板は、厚みが300μm以下で、かつ一方の面から他方の面に貫通するスルーホールを備えたシリコン基板又はガラス基板であることを特徴とする請求項1又は2に記載のめっき装置。
- 前記めっき装置は、
先端部が前記被めっき基板のめっき面に電気的に接続される陰極電極と、前記容器内に配置された陽極電極とをさらに有する電解めっき装置であって、
前記圧力制御板は、該圧力制御板の所定部に前記陰極電極の先端側が突き抜けた状態で設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のめっき装置。 - 前記めっき装置は無電解めっき装置であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のめっき装置。
- 前記容器内を減圧する排気手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のめっき装置。
- 前記陰極電極は、前記被めっき基板のめっき面に接触する部分を除いて絶縁体により被覆されていることを特徴とする請求項4に記載のめっき装置。
- 前記圧力制御板を構成する前記多孔質体は、ウレタン系多孔質体、ポリビニルアルコール系多孔質体、セラミック多孔質体及び金属多孔質体の群から選択されるものであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のめっき装置。
- 一方の面から他方の面に貫通するスルーホールを備えた被めっき基板を用意する工程と、
容器内に収容されためっき液中に浸漬した前記被めっき基板の両面の近傍にそれぞれ多孔質体からなる圧力制御板を設けためっき装置を用いて、前記めっき液を前記被めっき基板の両面側に流動させることにより前記圧力制御板に圧力をかけ、前記めっき液が前記圧力制御板を透過することで前記めっき液の流動による前記被めっき基板にかかる前記圧力を低減させた状態で前記被めっき基板の両面及びスルーホール内に金属膜を形成する工程と、
前記金属膜をパターニングすることにより前記スルーホールを介して電気的に接続された金属配線を前記被めっき基板の両面にそれぞれ形成する工程とを有することを特徴とする配線基板の製造方法。 - 前記被めっき基板の両面及びスルーホール内に金属膜を形成する工程は、前記容器を減圧した後に行われるか、又は前記容器を減圧しながら行われることを特徴とする請求項9に記載の配線基板の製造方法。
- 前記被めっき基板の両面及びスルーホール内に金属膜を形成する工程は、
前記被めっき基板の両面及びスルーホール内に前記めっき装置を用いた無電解めっきによりシード金属膜を形成する工程と、該シード金属膜の上に前記めっき装置を用いた電解めっきにより配線用金属膜を形成する工程とを含み、前記金属膜は前記シード金属膜及び前記配線用金属膜により構成されることを特徴とする請求項9又は10に記載の配線基板の製造方法。 - 前記被めっき基板は、厚みが300μm以下のシリコン基板又はガラス基板であることを特徴とする請求項9乃至11のいずれか一項に記載の配線基板の製造方法。
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