JP3921743B2 - 木口材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家具や什器の棚板、扉やドアの木口部分である帯状の狭幅な端面を被覆する木口材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
家具や什器の棚板などの木口部分を被覆する木口材として用いられる化粧材などは、機械的強さや寸法安定性、耐薬品性、防湿性等に優れた樹脂素材が用いられており、このような樹脂素材としては、一般にポリ塩化ビニル系樹脂やジアリルフタレート(DAP)樹脂を基材としたシート状の木口材とされている。
【0003】
そして、このシート状木口材として、ポリ塩化ビニル系樹脂を用いた木口材の場合では、着色や、エンボス加工、印刷処理などの自由度が高く、意匠性を付加することができ、木口材の素材として適したものとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のポリ塩化ビニル系樹脂製のシート状木口材は、その特徴に安定性、及び難燃性を有しており、燃焼時には塩化水素ガスが生成されてしまうことから、廃物となった場合に焼却などの処分が行えずこのシート状木口材の素材の代替品が望まれていた。
また、DAP樹脂の場合は、その素材の特性から十分な意匠性を付加させることが困難であり、このようなことからもシート状木口材としての素材の代替品が望まれていた。
【0005】
そこで本発明は、上記問題点を解消するために、ポリ塩化ビニル系樹脂等の代替品となる素材にて、家具や什器の棚板などの木口部分に対して接着性が良好で、十分な強度等を有し、かつ、意匠性のよい木口材を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
この発明の木口材11は、耐熱性を有するABS系樹脂からなる着色フィルムを基材2とし、該基材2の表面2a側にはエンボス模様3が形成され、該基材2の裏面2b側にはホットメルト接着剤用のプライマー組成物が塗布されてプライマー層4が形成されていることを特徴としている。
【0007】
上記のような木口材11によれば、基材2をABS系樹脂フィルムとして構成させたことにより、この木口材11を焼却処分しても有毒なガス等を発生することがなく、また、ABS系樹脂フィルムよりなることから十分な強度等を得ることか可能となる。
また、着色等を付与させることが可能である素材であることから、意匠性の良好な木口材11を得ることができ、また、裏面2bにプライマー層4を形成したことにより、木質材などの被接着材に対して良好な接着剤であるホットメルト接着剤との接着性が向上することとなり、すなわちこの木口材1が木質材に対して良好に接着できることとなる。
【0008】
また、この発明の木口材21は、耐熱性を有するABS系樹脂からなる着色フィルムを基材2とし、該基材2の表面2a側には例えばアクリル樹脂系インクによる印刷模様層5が形成されているとともに、該印刷模様層5上に透明保護層6が形成され、かつ該透明保護層6にはエンボス模様3が形成され、前記基材2の裏面2b側にはホットメルト接着剤用プライマー組成物が塗布されてプライマー層4が形成されていることを特徴としている。
【0009】
なお、上記透明保護層6は、2液硬化型ウレタン樹脂よりなる構成としてもよく、またはオーバーレイフィルムにて形成される構成としてもよい。
【0010】
このような構成によれば、印刷模様層5により意匠性を付与することが可能となり、また、表面を構成する透明保護層6により印刷模様層5及び基材2が保護され意匠性を保つことが可能となる。
【0011】
さらに、この発明の木口材31は、耐熱性を有するABS系樹脂からなる着色フィルムよりなる一対の基材2A,2Bを貼着させ、上層となる前記一方の基材2Aの表面2Aa側にはエンボス模様3が形成され、下層となる前記他方の基材2Bの裏面2Bb側にはホットメルト接着剤用プライマー組成物が塗布されてプライマー層4が形成されていることを特徴としている。
【0012】
このような構成によれば、層状となった一対の基材2A,2Bにより十分な強度を得ることが可能となるとともに、深みを表現できるデザインにて構成することが可能となり、そして、基材2をABS系樹脂フィルムとして構成させたことから、この木口材31を焼却処分しても有毒なガス等を発生することがない。
【0013】
また、この発明の木口材41は、耐熱性を有するABS系樹脂からなる着色フィルムよりなる一対の基材2A,2Bを貼着させ、上層となる前記一方の基材2Aの表面2Aa側には例えばアクリル樹脂系インクによる印刷模様層5が形成されているとともに、該印刷模様層5上に透明保護層6が形成され、かつ該透明保護層6にはエンボス模様3が形成されており、下層となる前記他方の基材2Bの裏面2Bb側にはホットメルト接着剤用のプライマー組成物が塗布されてプライマー層4が形成されていることを特徴としている。
【0014】
なお、上記透明保護層6は、2液硬化型ウレタン樹脂よりなる構成としてもよく、またはオーバーレイフィルムにて形成される構成としてもよい。
【0015】
このような構成によれば、印刷模様層5により意匠性を付与することが可能となるとともに、層状となった一対の基材により深みを表現できるデザインにて構成することが可能となり、また、表面を構成する透明保護層6により印刷模様層5及び基材2が保護され意匠性を保つことが可能となる。
【0016】
また、前記耐熱性を有するABS系樹脂からなる着色フィルムは、通常のABS樹脂70〜95重量部およびα−メチルスチレンを含有する耐熱ABS樹脂およびまたは耐熱AS樹脂5〜30重量部からなる樹脂組成物に着色剤や他の相溶性のある樹脂、MBS(メチルメタクリレート・ブタジエン・スチレン)樹脂,ポリカーボネート樹脂,スチレン系樹脂等を配合したものとしてもよい。
【0017】
さらに、前記プライマー組成物は、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂およびまたは熱可塑性ウレタン樹脂からなるバインダー樹脂と微粒子状シリカからなる固形分を溶剤に配合したもので、このプライマー組成物を構成する固形分が、10〜20重量%とされ、前記プライマー組成物の粘度が10〜500cpsとされていることが好ましい。
【0018】
特に、上記プライマー組成物の固形分は、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂が25〜60重量%、熱可塑性ウレタン樹脂が10〜40重量%とされるバインダー樹脂と、微粒子状シリカが10〜40重量%とされ、溶剤に配合されたものであることが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の木口材は、家具や什器,システムキッチン等の棚板、扉やドアの木口部分である帯状の狭幅な端面を被覆する表面材などとして用いられるものである。
【0020】
以下、各実施の形態毎に具体的に説明する。
なお、各実施の形態において、同一の材質となる部分には同一符号を付して説明を行う。
【0021】
実施の形態1
図1は本発明による木口材11の実施の形態1を示す断面図である。
【0022】
この実施の形態1の木口材11は、着色されたABS系樹脂フィルムを基材2として、その表面2aに、エンボス模様3が形成され、また、裏面2bに、ホットメルト接着剤用のプライマー組成物が塗布されてプライマー層4が形成された構造となっている。
【0023】
基材2であるABS系樹脂フィルムは、アクリロニトリル,ブタジエン,スチレンの3成分からなる通常のABS樹脂を70〜95重量部と、通常のABS樹脂のスチレンの一部又は全部をα−メチルスチレンに置き換えた、ビカット軟化点が110℃以上の耐熱ABS樹脂およびまたは耐熱AS樹脂、例えばカネエースMUH(商品名;鐘淵化学株式会社製)やデンカHSポリマー(商品名;電気化学工業株式会社製)を5〜30重量部とを混合した耐熱性の向上されている樹脂フィルムであり、本実施の形態では、これらABS系樹脂に着色剤や加工助剤,光安定剤.滑剤,帯電防止剤などが配合された、すなわち耐熱性を有する着色された樹脂フィルムよりなるものである。
【0024】
また、基材2の裏面2bに形成されるプライマー層4は、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)樹脂と、微粒子状のシリカなどの無機充填剤とを溶剤に配合した溶液よりなるプライマー組成物を塗布することで得られるようになっている。
【0025】
さらに、基材表面2aのエンボス模様3は、所望の模様であり、例えば木目調の凹凸面による模様である。
【0026】
次に、上記実施の形態1の木口材11の製造手順について説明する。
まず、基材2となる着色されたABS系樹脂フィルムをカレンダー法又は押出機によるエキストルージョン法にて製造する。
【0027】
カレンダー法の場合は、温度150〜250°、速度5〜50m/minの条件とし、また、押出機の場合では、温度150〜250°、速度5〜20m/minの条件としてフィルム状に成形する。
【0028】
なお、本実施の形態では、この基材2となるABS系樹脂フィルムは、上述した通常のABS樹脂を90PHR、上記耐熱性ABS樹脂を10PHR、滑剤を1PHR、着色剤を数PHRの配分とされ混合されたものを原料とする。
【0029】
そして、このABS系樹脂は、厚さ350μmのフィルムに形成され、すなわち耐熱性を有する着色されたABS系樹脂フィルムよりなる基材2となる。
【0030】
また、この基材2の成形と同時に、表面2aとなる一方の面には、エンボスロールにてエンボス加工が施され、この表面2aに所望の凹凸模様よりなるエンボス模様3が形成される。
【0031】
次に、エンボス模様3が施された基材2の裏面2bには、裏処理が行われ、プライマー層4が形成される。
【0032】
このプライマー層4は、本実施の形態では、EVA樹脂を75重量%,微粒子状シリカを25重量%からなる固形分100重量部に対し、溶剤を750重量部とされたプライマー組成物よりなり、この溶液からなるプライマー組成物を塗布することで得られる。
【0033】
そして、ロールコーターにて、上記溶液(プライマー組成物)を基材2の裏面2bに5〜100g/m2 (wet)として、略均等な厚さとなるように塗布される。
【0034】
塗布後、20〜100°Cでエージング処理が行われ、上記EVA樹脂とシリカとによるプライマー組成物が乾燥され、1〜9g/m2 (dry)のプライマー層4が形成される。
【0035】
これにより、厚さ0.2〜1.5mmの単層単色の木口材11が得られる。
【0036】
以上のように形成された木口材11によれば、基材2をABS系樹脂としたので、従来と同様に、着色剤等を含有させることができ、すなわち従来と同様な色彩や柄、紋様を付加でき、良好な意匠性を得ることができ、また、この基材2であるABS系樹脂に耐熱性を付加したので棚板などの木口に貼着させる際に、ホットメルト接着剤による加熱接着を施しても熱変形などを起こすことなくその施工が行えることとなる。
【0037】
特に基材2の裏面2bに形成したプライマー層4により、EVAホットメルト接着剤との密着性が良好となり、すなわち、木質材の木口部分に対してこのホットメルト接着剤により本発明の木口材11を良好に接着させることが可能となる。
【0038】
また、この木口材11では、基材2をABS系樹脂より形成させたので、耐衝撃性など機械的強度に良好な木口材11が得られることとなる。
【0039】
そして、基材2がABS系樹脂フィルムより構成されていることから、焼却処分が可能となる。
【0040】
実施の形態2
図2は本発明による木口材21の実施の形態2を示す断面図である。
【0041】
この実施の形態2の木口材21は、耐熱性を有する着色されたABS系樹脂フィルムを基材2として、その裏面2bに、ホットメルト接着剤用のプライマー組成物が塗布されプライマー層4が形成されており、また、基材2の表面2aには印刷模様層5が形成されているとともに、この印刷模様層5上に透明保護層6が形成され、かつこの透明保護層6の表面にエンボス模様3が形成された構造となっており、印刷模様を有した木口材21とされている。
【0042】
印刷模様層5は、着色インク、例えば、ウレタン系や塩化ビニル−酢酸ビニル系、アクリル系のインクよりなり、例えば木目などの柄が印刷される。
【0043】
また、透明保護層6は、ポリオールを主剤として、この主剤にポリイソシアネート硬化剤を混合することで得られる2液硬化型ウレタン樹脂を塗布し、これを硬化させることで得られるものである。
【0044】
そして、この透明保護層6の表面にエンボス加工が施され、凹凸面よりなるエンボス模様3が形成されている。
【0045】
次に、上記実施の形態2の木口材21の製造手順について説明する。
まず、基材2となる耐熱性を有するABS系樹脂からなる着色フィルムの表面2aに、ウレタン樹脂系インクにて所望の柄を印刷する。
この印刷は例えば3版にて行われる。
そして、印刷模様層5を形成させる。
【0046】
次に、印刷模様層5上に、ポリオールを主剤として、この主剤に例えばヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)などのポリイソシアネート硬化剤を混合することで得られる2液硬化型ウレタン樹脂をロールコーターなどにて5〜100g/m2 (wet)、150メッシュ1版で塗布する。
塗布後、20〜200℃にて乾燥させ、透明保護層6を形成させる。
【0047】
そして、20〜80℃で1〜7日間、例えば50℃で3日間のエージング処理を行った後、透明保護層6の表面に例えば木目調などのエンボス加工を施し、凹凸面によるエンボス模様3が形成される。このときのエンボスロール温度は50〜150℃とされる。
【0048】
次に、基材2の裏面2bには、裏処理が行われ、プライマー層4が形成される。
このプライマー層4は、本実施の形態では、EVA樹脂を50重量%,熱可塑性ウレタン樹脂20重量%,微粒子状シリカ30重量%からなる固形分100重量部に対し、溶剤を620重量部とされた溶液よりなるプライマー組成物を用いる。
【0049】
そして、ロールコーターにて、上記溶液(プライマー組成物)を基材2の裏面2bに5〜100g/m2 (wet)で75メッシュ1版として、略均等な厚さとなるように塗布される。
【0050】
塗布後、20〜100℃でエージング処理が行われ、上記EVA樹脂,熱可塑性ウレタン樹脂とシリカとによるプライマー組成物が乾燥され、プライマー層4を形成させる。
【0051】
これにより、厚さ0.2〜1.5mmの単層印刷柄の木口材21が得られる。
【0052】
以上のように形成された木口材21によれば、基材2をABS系樹脂としたので、従来と同様に、着色剤等を含有させることができ、すなわち従来と同様な色彩や柄、紋様を付加でき、意匠性を得ることが可能となるとともに、この基材2の表面2aに印刷模様層5を形成し印刷柄を表現できることから、良好な意匠性を得ることが可能となる。
【0053】
そして、印刷模様層5の上面に2液硬化型ウレタン樹脂よりなる透明保護層6が形成されることから、深みのあるデザインとなるとともに、この透明保護層6により耐擦傷性や耐候性が向上されることとなる。
【0054】
また、前述した第1の実施の形態と同様に、基材2であるABS系樹脂に耐熱性を付加したので棚板などの木口に貼着させる際に、加熱接着を施しても熱変形などを起こすことなくその施工が行えることとなる。
【0055】
そして、基材2の裏面2bに形成したプライマー層4により、EVAホットメルト接着剤との密着性が良好となり、すなわち、木質材の木口部分に対してこのホットメルト接着剤により本発明の木口材21を良好に接着させることが可能となる。
【0056】
また、この木口材21では、基材2をABS系樹脂より形成させたので、耐衝撃性など機械的強度に良好なものが得られることとなる。
【0057】
そして、基材2がABS系樹脂フィルムより構成されていることから、焼却処分が可能となる。
【0058】
実施の形態3
図3は本発明による木口材31の実施の形態3を示す断面図である。
【0059】
この実施の形態3の木口材31は、耐熱性を有するABS系樹脂からなる着色フィルムを基材2とし、この基材2を2枚一対で構成させ、これら一対の基材2A,2Bを貼着させて、上層となる一方の基材2Aの表面2Aaにエンボス模様3を施し、また下層となる他方の基材2Bの裏面2Bbにプライマー組成物からなる溶液が塗布されプライマー層4が形成される構造とされている。
【0060】
基材2A,2BであるABS系樹脂フィルムは、上述した第1,第2の実施の形態と同様であり、耐熱性の向上されたABS系樹脂よりなる着色フィルムより形成されている。
【0061】
また、各基材2A,2B同士の接合は、熱ラミネート用プライマー、例えば、インク用バインダー樹脂よりなる接着剤を使用し、一対の基材2A,2Bのいずれか一方の基材の一面、すなわち上層となる基材2Aの裏面2Ab側(下面)若しくは下層となる基材2Bの表面2Ba側(上面)に層状に塗布され熱ラミネートされてもよく、あるいは高温の熱ラミネートにより接着剤を用いなくても可能である。
【0062】
次に、上記実施の形態3の木口材31の製造手順について説明する。
まず、基材2A,2Bとなる厚さ180μmの耐熱性を有するABS系樹脂からなる着色フィルムを2枚製造する。
【0063】
次に、各基材2A,2Bのいずれか一方の基材2A(2B)の片面2Ab(2Ba)に、接着剤となる印刷インクバインダーからなる透明インクを5〜100g/m2 (wet)で塗布し、接着用プライマー層7を形成させる。
【0064】
次に、この接着用プライマー層7の形成された基材2A(2B)の一面(2Ab(2Ba))上に、他方の基材2B(2A)を重ね、温度100〜250℃で熱ラミネート処理を行い、接着用プライマー層7の接着にて互いに貼着させ層状に形成させる。
【0065】
また、この熱ラミネート処理に続けて、上層となる一方の基材2Aの表面2Aa側に、温度50〜150℃、速度5〜70m/minにてエンボス加工を施し、この表面2Aaに凹凸面を形成させ、エンボス模様3、例えば木目調などの模様を形成させる。
【0066】
次に、下層となる他方の基材2Bの裏面2Bbには、裏処理が行われ、プライマー層4が形成される。
【0067】
このプライマー層4は、上記第1,第2の実施の形態と同様に、EVA樹脂を75重量%,微粒子シリカを25重量%からなる固形分100重量分に対し、溶剤を700重量部とされた溶液よりなるプライマー組成物を用いる。
【0068】
そして、ロールコーターにて、上記溶液(プライマー組成物)を基材2Bの裏面2Bbに5〜100g/m2 (wet)で75メッシュ1版として、略均等な厚さとなるように塗布される。
【0069】
塗布後、20〜100°Cでエージング処理が行われ、上記EVA樹脂とシリカとによるプライマー組成物が乾燥され、プライマー層4を形成させる。
【0070】
これにより、厚さ0.3〜1.0mmの複層単色の木口材31が得られる。
【0071】
以上のように形成された木口材31によれば、基材2(2A,2B)をABS系樹脂としたので、従来と同様に、着色剤等を含有させることができ、すなわち従来と同様な色彩や柄、紋様を付加でき、良好な意匠性を得ることができ、また、この基材2(2A,2B)であるABS系樹脂に耐熱性を付加したので棚板などの木口に貼着させる際に、加熱接着を施しても熱変形などを起こすことなくその施工が行えることとなる。
【0072】
また、基材2Bの裏面2Bbに形成したプライマー層4により、EVAホットメルト接着剤との密着性が良好となり、すなわち、木質材の木口部分に対してこのホットメルト接着剤により本発明の木口材31を良好に接着させることが可能となる。
【0073】
また、この木口材31では、基材2A,2BをABS系樹脂より形成させたので、耐衝撃性など機械的強度に良好な木口材が得られることとなる。
【0074】
そして、基材2A,2BがABS系樹脂フィルムより構成されていることから、焼却処分が可能となる。
【0075】
実施の形態4
図4は本発明による木口材41の実施の形態4を示す断面図である。
【0076】
この実施の形態4の木口材41は、耐熱性を有するABS系樹脂からなる着色フィルムを基材2とし、この基材2を2枚一対で構成させ、これら一対の基材2A,2Bを接着剤を介して層状に貼着させて、上層となる一方の基材2Aの表面2Aaには印刷模様層5が形成され、またこの印刷模様層5の上には透明保護層6が形成されており、また下層となる他方の基材2Bの裏面2Bbには、ホットメルト接着剤用のプライマー組成物が塗布されてプライマー層4が形成される構造とされている。また、透明保護層6上には、凹凸面よりなるエンボス模様3が形成される。
【0077】
基材2A,2BであるABS系樹脂フィルムは上述した第3の実施の形態と同様であり、耐熱性の向上されたABS系樹脂よりなる着色フィルムより形成されている。
【0078】
また、各基材2A,2B同士を接着させる接着剤は、熱ラミネート用プライマー、例えば印刷インク用バインダーを用いて構成させており、一対の基材2A,2Bのいずれか一方の基材2A(2B)の対向する面に塗布させ、接着用プライマー層7を形成させるようになっている。
【0079】
また、上層となる一方の基材2Aの表面2Aaに形成される印刷模様層5は、ウレタン系や塩化ビニル−酢酸ビニル系、アクリル系のインクよりなる着色インクとされ、例えば木目などの柄が印刷される。
【0080】
透明保護層6は、オーバーレイフィルムより構成され、例えばアクリル系フィルムやポリビニルアルコール系フィルム、またはフッ化ビニリデンとアクリルとの2層構造とされるフィルムが用いられる。
【0081】
次に、上記実施の形態4の木口材41の製造手順について説明する。
まず、基材2A,2Bとなる厚さ180μmの耐熱性を有するABS系樹脂からなる着色フィルムを2枚製造する。
【0082】
次に、各基材2A,2Bの上層となる一方の基材2Aの上面(表面2Aa)に、ウレタン樹脂系インクにて所望の柄を例えば3版で印刷を施し、印刷模様層5を形成させる。
【0083】
次に、下層となる他方の基材2Bの表面2Baに、印刷インク用バインダーからなる透明インクを5〜100g/m2 (wet)で塗布し、接着用プライマー層7を形成させる。
【0084】
次に、この接着用プライマー層7の形成された基材2Bの一面(2Ba)上に、上層となる基材2Aの裏面2Abを重ね、さらにこの基材2Aの印刷模様層5上にアクリル系のオーバーレイフィルムを重ね、温度100〜250℃、速度5〜70m/minにて3層の熱ラミネート処理を行い、互いに貼着させ層状に形成させる。
【0085】
また、この熱ラミネート処理に続けて、アクリル系オーバーレイフィルムからなる透明保護層6上に、温度50〜150℃、速度5〜70m/minにてエンボス加工を施し、この表面に凹凸面を形成させ、エンボス模様3、例えば木目調などの模様を形成させる。
【0086】
次に、下層となる他方の基材2Bの裏面2Bbには、上記各実施の形態と同様に、EVA樹脂を75重量%,微粒子シリカを25重量%からなる固形分100重量部に対し、溶剤を700重量部とされた溶液からなるプライマー組成物を、ロールコーターにて、5〜100g/m2 wetで75メッシュ1版として、略均等な厚さとなるように塗布する。
【0087】
塗布後、20〜100°Cでエージング処理が行われ、上記EVA樹脂とシリカとによる溶液(プライマー組成物)が乾燥され、プライマー層4を形成させる。
【0088】
これにより、厚さ0.2〜1.5mmの複層印刷柄の木口材41が得られる。
【0089】
以上のように形成された木口材41によれば、基材2(2A,2B)をABS系樹脂としたので、従来と同様に、着色剤等を含有させることができ、すなわち従来と同様な色彩や柄、紋様を付加でき、良好な意匠性を得ることができ、また、この基材2(2A,2B)であるABS系樹脂に耐熱性を付加したので棚板などの木口に貼着させる際に、加熱接着を施しても熱変形などを起こすことなくその施工が行えることとなる。
【0090】
そして、印刷模様層5の上面にアクリル樹脂よりなる透明保護層6が形成されることから、さらに深みのあるデザインを得ることができ、また、この透明保護層6により耐擦傷性や耐候性が向上される木口材41を得ることが可能となる。
【0091】
また、基材2Bの裏面2Bbに形成したプライマー層4により、EVAホットメルト接着剤との密着性が良好となり、すなわち、木質材の木口部分に対してこのホットメルト接着剤により本発明の木口材41を良好に接着させることが可能となる。
【0092】
また、この木口材41では、基材2A,2BをABS系樹脂より形成させたので、耐衝撃性など機械的強度に良好な木口材が得られることとなる。
【0093】
そして、基材2A,2BがABS系樹脂フィルムより構成されていることから、焼却処分が可能となる。
【0094】
なお、上述した実施の形態4では、透明保護層6を構成するオーバーレイフィルムを、アクリル系のオーバーレイフィルムとした例について述べたが、フッ化ビニリデンとアクリルとが層状に形成されるオーバーレイフィルムにて構成する木口材41としてもよい。
このフッ化ビニリデンとアクリルとが層状に形成されるオーバーレイフィルムを透明保護層6とすると、アクリル層は印刷模様層5に対して良好に密着が可能となり、また、フッ化ビニリデン層は、その表面が耐擦傷性に良好で、かつ汚れの付きにくい特性とされ、木口材にこのような特長を付加できることとなる。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したように本発明による木口材では、耐熱性を有するABS系樹脂を、ポリ塩化ビニル系樹脂の代替品とし、そのフィルムを基材として木口材を構成したので、焼却処分が可能であるという効果がある。
【0096】
さらに、この木口材によれば、基材をABS系樹脂としたので、従来のポリ塩化ビニル系樹脂と同様に、着色剤等を含有させることができ、すなわち従来と同様な色彩や柄、紋様を付加でき、良好な意匠性を得ることができるという効果がある。
【0097】
また、この基材であるABS系樹脂が耐熱性を有する構成としたので、木口に貼着させる際に、加熱接着を施しても熱変形などを起こすことなく、その施工を行うことが可能となる。
【0098】
さらに、この木口材によれば、基材をABS系樹脂より形成させたので、耐衝撃性など機械的強度に良好な木口材が得られることとなる。
【0099】
また、裏面にプライマー層を形成させたことにより、EVAホットメルト接着剤との密着性が良好となり、すなわち、木質材の木口部分に対してこのホットメルト接着剤により本発明の木口材を良好に接着させることが可能となる効果を得られる。
【0100】
また、請求項2の木口材によれば、印刷模様層が形成されることから、意匠性を付与することができるという効果を得られ、従来品のような色彩や柄、紋様が得られ、木口表面の化粧材として適したものとなる効果を得られる。
【0101】
さらに、木口材の表面を構成する透明保護層により、印刷模様層及び基材を保護することとなり、この木口材に対して、耐擦傷性や耐候性を付与することができ、そして、意匠性を保つことが可能となる効果を得られる。
【0102】
また、請求項3及び4の木口材によれば、基材を一対とし、層状に構成することから、十分な強度を得ることが可能となるとともに、深みを表現できるデザインにて構成することが可能となる効果を得られる。
【0103】
さらに、請求項4の木口材によれば、表面側の印刷模様層により意匠性を得られるとともに、この印刷模様層を透かし、上層の基材を通して下層の基材を視認することが可能な木口材を得ることができ、深みを有した立体感のあるデザインを表現できることとなり、かつ表面に透明保護層を形成させる構成であることから、さらに深みを有するデザインとなる木口材が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による木口材の実施の形態1を示す断面図
【図2】同木口材の実施の形態2を示す断面図
【図3】同木口材の実施の形態3を示す断面図
【図4】同木口材の実施の形態4を示す断面図
【符号の説明】
2…基材(ABS系樹脂フィルム)
2A…上層となる一方の基材(ABS系樹脂フィルム)
2B…下層となる他方の基材(ABS系樹脂フィルム)
2a,2Aa,2Ba…表面
2b,2Ab,2Bb…裏面
3…エンボス模様
4…プライマー層
5…印刷模様層
6…透明保護層
11,21,31,41…木口材

Claims (7)

  1. 耐熱性を有するABS系樹脂からなる着色フィルムを基材とし、該基材の表面側にはエンボス模様が形成され、該基材の裏面側にはホットメルト接着剤用のプライマー組成物が塗布されてプライマー層が形成されている木口材において、
    前記プライマー組成物は、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂およびまたは熱可塑性ウレタン樹脂からなるバインダー樹脂と微粒子状シリカからなる固形分を溶剤に配合したものであることを特徴とする木口材。。
  2. 耐熱性を有するABS系樹脂からなる着色フィルムを基材とし、該基材の表面側には印刷模様層が形成されているとともに、該印刷模様層上に透明保護層が形成され、かつ該透明保護層にはエンボス模様が形成され、前記基材の裏面側にはホットメルト接着剤用のプライマー組成物が塗布されてプライマー層が形成されている木口材において、
    前記プライマー組成物は、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂およびまたは熱可塑性ウレタン樹脂からなるバインダー樹脂と微粒子状シリカからなる固形分を溶剤に配合したものであることを特徴とする木口材。
  3. 耐熱性を有するABS系樹脂からなる着色フィルムよりなる一対の基材を貼着させ、上層となる前記一方の基材の表面側にはエンボス模様が形成され、下層となる前記他方の基材の裏面側にはホットメルト接着剤用のプライマー組成物が塗布されてプライマー層が形成されている木口材において、
    前記プライマー組成物は、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂およびまたは熱可塑性ウレタン樹脂からなるバインダー樹脂と微粒子状シリカからなる固形分を溶剤に配合したものであることを特徴とする木口材。
  4. 耐熱性を有するABS系樹脂からなる着色フィルムよりなる一対の基材を貼着させ、上層となる前記一方の基材の表面側には印刷模様層が形成されているとともに、該印刷模様層上に透明保護層が形成され、かつ該透明保護層にはエンボス模様が形成されており、下層となる前記他方の基材の裏面側にはホットメルト接着剤用のプライマー組成物が塗布されてプライマー層が形成されている木口材において、
    前記プライマー組成物は、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂およびまたは熱可塑性ウレタン樹脂からなるバインダー樹脂と微粒子状シリカからなる固形分を溶剤に配合したものであることを特徴とする木口材。
  5. 前記耐熱性を有するABS系樹脂からなる着色フィルムは、通常のABS樹脂70〜95重量部およびα−メチルスチレンを含有する耐熱ABS樹脂およびまたは耐熱AS樹脂5〜30重量部からなる樹脂組成物に着色剤を配合したものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の木口材。
  6. 前記プライマー組成物を構成する固形分が、10〜20重量%とされ、前記プライマー組成物の粘度が10〜500cpsとされていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の木口材。
  7. 前記プライマー組成物の固形分は、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂が25〜60重量%、熱可塑性ウレタン樹脂が10〜40重量%とされるバインダー樹脂と、微粒子状シリカが10〜40重量%とされ、溶剤に配合されたものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の木口材。
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