JP3921460B2 - カラー陰極線管 - Google Patents

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Description

本発明はシャドウマスクを備えたカラー陰極線管に関する。
カラー陰極線管では、電子銃から射出される電子ビームが、シャドウマスクに形成された開孔を通過した後、蛍光体スクリーンに射突して、蛍光体を発光させる。
図9に示すように、シャドウマスク95は、矢印9の方向(垂直方向、即ちY軸方向)に張力が印加された状態でマスクフレーム96に溶接されている。シャドウマスク95には、多数の開孔90が形成されており、電子ビームはこの開孔90を通過して蛍光体スクリーンに到達する。
このようなテンション方式のシャドウマスク95に形成される開孔90の形状及び配置としては、図10のように、Y軸方向を長手方向とする略スロット型のほぼ同じ形状の開孔90を多数配列したものが一般的である。また、シャドウマスクの破断防止と輝度向上のために、図11のように、Y軸方向の長さが異なる2種類の開孔90a,90bを組み合わせて配列することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図10,図11のいずれにおいても、Y軸方向に隣り合う2つの開孔90(又は90a、90b)を仕切るブリッジ91によって電子ビームが遮断されるので、蛍光体スクリーン上にブリッジ91による影が形成される。この影の部分では蛍光体は発光しないから、非発光領域となる。このような非発光領域の存在は、表示画像の輝度の低下をもたらす。
従って、表示画像の輝度を向上させるためには、ブリッジ91のY軸方向のピッチを拡大してその数を減少させることが好ましい。
ところが、ブリッジ91のY軸方向ピッチを拡大させると、ブリッジ91の影のY軸方向の間隔も拡大するため、ブリッジの影が認識されやすくなり、画面全体に点在する影が水平方向に連続するように見えて、黒い横縞として認識されてしまう。
特開昭63−43241号公報
一方、電子ビームが蛍光体ストライプを照射するにあたり、シャドウマスクに衝突した電子ビームのうち約20%がシャドウマスクの開孔を通過するので、残りの約80%によってシャドウマスクが加熱され、熱膨張する。図9に示したテンション方式のシャドウマスク95では、Y軸方向に印加された張力がY軸方向の熱膨張を吸収することができる。ところが、X軸方向の熱膨張はブリッジ91を介して伝達されるので、シャドウマスクの開口90位置がX軸方向に変位して、いわゆるドーミングが発生する。このドーミングにより、開孔90を通過した電子ビームが蛍光体スクリーン上の所望する蛍光体ストライプを照射できず、いわゆる色ズレが生じるという問題がある。
これを防ぐためには熱膨張のX軸方向の伝達を低減すれば良く、熱膨張の伝達に寄与するブリッジ91の数を減らせば実現できるのではないかと考えられる。ところが、ブリッジ91の数の減少は、ブリッジ91のY軸方向ピッチの拡大を意味し、上述した横縞模様が発生してしまう。
このように、従来のシャドウマスクでは、横縞模様の低減と、ドーミングによる色ズレの防止とを両立させることは困難であった。
本発明は、上記の従来の問題を解決し、横縞模様及びドーミングによる色ズレが低減され、表示画像品質が向上したカラー陰極線管を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のカラー陰極線管は、枠状のフレームと、前記フレームに垂直方向に引っ張り力が付与された状態で架張されたシャドウマスクとを備えたカラー陰極線管であって、前記シャドウマスクは、垂直方向に沿った複数の孔列を有し、前記孔列は、第1開孔と、第2開孔と、第3開孔と、これらの開孔間のブリッジとを有し、前記ブリッジの垂直方向の中心位置を通る水平方向線を水平方向中心線とし、前記第1開孔、前記第2開孔、及び前記第3開孔を垂直方向にそれぞれ挟む一対のブリッジの前記水平方向中心線の垂直方向間隔を順にPBa、PBb、PBcとしたとき、PBb=N1×PBa、PBc=N2×PBa(N1,N2は自然数、1<N1<N2)を満足し、水平方向に相互に隣り合う任意の2つの前記孔列に含まれる全ての前記ブリッジについての前記水平方向中心線の垂直方向の間隔が略一定であることを特徴とする。
本発明のカラー陰極線管によれば、横縞模様及びドーミングによる色ズレが低減され、表示画像品質が向上したカラー陰極線管を提供することができる。
本発明のカラー陰極線管において、前記孔列に含まれる開孔のうち、垂直方向幅が最も大きな開孔を垂直方向に挟む一対のブリッジの前記水平方向中心線の垂直方向間隔が3mm以下であることが好ましい。これにより、横縞模様の発生を一層防止できる。
また、本発明のカラー陰極線管において、前記第1開孔、前記第2開孔、及び前記第3開孔の水平方向幅をそれぞれWa,Wb,Wcとしたとき、Wa>Wb且つWa>Wcを満足することが好ましい。更には、Wa>Wb>Wcを満足することが好ましい。これにより、第1に、蛍光体スクリーンの蛍光体ストライプを、シャドウマスクを露光マスクとして露光法により形成する場合に、均一幅の蛍光体ストライプを容易に形成することができる。第2に、画面全体における輝度差を少なくして、表示画質を向上させることができる。
また、本発明のカラー陰極線管において、水平方向に相互に隣り合う任意の2つの前記孔列にそれぞれ含まれる前記ブリッジが水平方向に並ばないことが好ましい。これにより、ドーミングの発生を一層防止できる。
また、本発明のカラー陰極線管において、水平方向に相互に隣り合う2つの前記孔列からなる繰り返し単位を水平方向に繰り返した開孔配置パターンを有することが好ましい。これにより、シャドウマスクの開孔配置パターンの設計を簡略化できる。
以下、本発明のカラー陰極線管を図面を用いて説明する。
本発明のカラー陰極線管の一実施形態を図1に示す。カラー陰極線管1は、内面に蛍光体スクリーン2aが形成されたパネル2とファンネル3とからなる外囲器を備える。ファンネル3のネック部3aには電子銃4が内装されている。蛍光体スクリーン2aに対向するシャドウマスク5がマスクフレーム6によって支持され、マスクフレーム6はスプリング(図示せず)を介してパネル2の内壁に設けられたパネルピン(図示せず)に取り付けられる。また、電子銃4から射出される3本の電子ビーム7を偏向走査させるために、ファンネル3の外部に偏向ヨーク8が設けられている。以下の説明の便宜のために、管軸をZ軸、Z軸を通る水平方向軸をX軸、Z軸を通る垂直方向軸をY軸とするXYZ直交座標系を設定する。
シャドウマスク5とマスクフレーム6とからなる組み立て体を図2に示す。マスクフレーム6は、長辺をなす対向する一対の支持体10と短辺をなす対向する一対の弾性部材11とが長方形状の枠体となるように固定されて構成される。シャドウマスク5は、矢印9の方向(垂直方向、即ちY軸方向)に張力を印加された状態で一対の支持体10に溶接されている。シャドウマスク5は、電子ビームが通過する開孔が垂直方向に並んだ孔列15を水平方向(X軸方向)に多数有している。
図3は図2の部分IIIの拡大正面図である。各孔列15は、エッチングにより形成された略長方形状(スロット状)の第1開孔14a,第2開孔14b,及び第3開孔14cと、これらの開孔間のブリッジ20とを含む。開孔14a,14b,14cは、垂直方向幅に関して、14a<14b<14cの関係を満足する。
図3に示すように、ブリッジ20の垂直方向の中心位置を通る水平方向線を水平方向中心線21とする。また、開孔14a,14b,14cを垂直方向にそれぞれ挟む一対のブリッジ20,20の水平方向中心線21,21の垂直方向間隔を順にPBa、PBb、PBcとする。本発明では、N1,N2を自然数(1<N1<N2)としたとき、PBb=N1×PBa、PBc=N2×PBaを満足する。全てのブリッジ20の垂直方向幅はほぼ一定である。
本発明のカラー陰極線管は、以上のような開孔が形成されたシャドウマスクを備えることにより、横縞模様とドーミングによる色ズレとをともに低減させることができる。以下にこれを説明する。
最初に横縞模様の低減について説明する。
図4(A)は図10に示した同サイズの開孔90が多数形成されたテンション方式のシャドウマスクにおいてブリッジ91の垂直方向ピッチが小さい場合についての図であり、図4(B)はブリッジ91の垂直方向ピッチが大きい場合についての図である。図4(A)及び図4(B)のいずれにおいても、紙面左側に示した図は、開孔90及びブリッジ91の配置を示した拡大正面図であり、紙面右側に示した図は、各孔列ごとに求められる、垂直方向に並ぶ開孔90を通過した電子ビームによって発光する蛍光体の垂直方向における輝度分布曲線のうち、紙面左側に示した水平方向に隣り合う2つの孔列に対応する2つの輝度分布曲線を足し合わせて得た輝度分布図である。隣り合う2つの孔列にそれぞれ対応する2つの輝度分布曲線を足し合わせるのは、隣り合う2つの孔列にそれぞれ対応する蛍光体の発光部分は肉眼で区別しにくい程に水平方向において接近しているからである。
図4(A)及び図4(B)のいずれにおいても、垂直方向における範囲97では高い輝度レベルBHを示し、この範囲97は隣り合う2つの孔列のいずれにおいても開孔90が配置されている範囲に対応している。一方、垂直方向における範囲98では低い輝度レベルBLを示し、この範囲98は隣り合う2つの孔列のうちの一方はブリッジ91が配置されている範囲に対応している。範囲98において輝度レベルが低下しているのは、ブリッジ91による影により蛍光体が発光していないためである。
但し、低輝度レベルBLを示す位置の垂直方向のピッチPLは図4(A)より図4(B)の方が大きい。人間の目には輝度差を認識できる解像度限界が存在する。図4(A)のように低輝度レベルBLの垂直方向ピッチPLが小さいと、低輝度レベルBLの部分を認識することができないが、図4(B)のように低輝度レベルBLの垂直方向ピッチPLが大きくなると、低輝度レベルBLの部分を認識することができる。垂直方向位置が一致するブリッジ91が水平方向に一定間隔で配置されるので、図4(B)のようにブリッジ91の垂直方向ピッチが拡大されると、低輝度レベルBLの部分が黒い横縞として認識されるのである。なお、シャドウマスクと蛍光体スクリーンとの距離は小さいから、このピッチPLは後述するブリッジ配置基本間隔PCとほぼ一致する。
次に、本発明の開孔配置による作用を説明する。図5の紙面左側に示した図は、開孔14a,14b,14c及びブリッジ20の配置を示した拡大正面図であり、紙面右側に示した図は、各孔列15ごとに求められる、垂直方向に並ぶ開孔14a,14b,14cを通過した電子ビームによって発光する蛍光体の垂直方向における輝度分布曲線のうち、紙面左側に示した水平方向に隣り合う2つの孔列に対応する2つの輝度分布曲線を足し合わせて得た輝度分布図である。隣り合う2つの孔列にそれぞれ対応する2つの輝度分布曲線を足し合わせるのは、隣り合う2つの孔列にそれぞれ対応する蛍光体の発光部分は肉眼で区別しにくい程に水平方向において接近しているからである。
本発明のシャドウマスクでは、各孔列15が垂直方向幅が互いに異なる3つの開孔14a,14b,14cを備える。そして、開孔14a,14b,14cを垂直方向にそれぞれ挟む一対のブリッジ20,20の水平方向中心線21,21の垂直方向間隔PBa、PBb、PBcが、N1,N2を自然数(1<N1<N2)としたとき、PBb=N1×PBa、PBc=N2×PBaを満足する。このために、図5の右側の輝度分布図に示すように、低輝度レベルBLを示す位置の垂直方向のピッチPLを小さくすることが容易になる。その結果、横縞模様の発生を抑えることができる。
なお、本実施の形態では、第1開孔14a、第2開孔14b、第3開孔14cの垂直方向幅がそれぞれ異なる3種類の開孔を有するシャドウマスクについて説明しているが、本発明はこれに限ったものではなく、例えば、これら3種類の開孔の他に更に他の種類の開孔(第4開孔、第5開孔、・・・)を有していてもよい。この場合にも、他の種類の開孔はその垂直方向幅が互いに異なっており、且つ、それぞれの開孔を垂直方向に挟む一対のブリッジの垂直方向間隔PBNは、第1開孔を垂直方向に挟む一対のブリッジの垂直方向間隔PBaの自然数倍とする。但し、開孔の種類は、少なくとも3種類は必要であるが、開孔の配置の複雑化を避けたい場合には多くなり過ぎないことが好ましい。
更に、図5に示すように、水平方向に相互に隣り合う2つの任意の孔列15に含まれる全てのブリッジ20についての水平方向中心線21が、垂直方向に略一定間隔(この間隔を「ブリッジ配置基本間隔PC」と呼ぶ)で配置されることが好ましい。換言すれば、水平方向に相互に隣り合う2つの任意の孔列15に含まれるいずれのブリッジ20も、シャドウマスク5上に間隔PCで等間隔に配置された多数の水平方向線21のうちのいずれかにほぼ沿って配置される。ブリッジ20がこのように配置されることにより、図5の右側図に示したように、低輝度レベルBLの全ての垂直方向のピッチPLがシャドウマスクの全体に亘ってほぼ一定となる。シャドウマスクと蛍光体スクリーンとの距離は小さいから、ピッチPLは間隔PCにほぼ一致し、且つこれは垂直方向幅が最も小さな第1開孔14aを挟む一対のブリッジ20,20の水平方向中心線21,21の垂直方向間隔PBaとほぼ一致する。この結果、横縞模様の発生を一層抑えることができる。これを実現するためには、例えば、PBb=2×PBa、PBc=3×PBaとすればよい。
孔列15は、上記の3種類の開孔14a,14b,14c以外のサイズの開孔を有していても良いが、その場合であっても、孔列15に含まれる開孔のうち、垂直方向幅が最も大きな開孔を垂直方向に挟む一対のブリッジ20の水平方向中心線21の垂直方向間隔は3mm以下であることが好ましい。より好ましくは、孔列15が含む開孔が上記の3種類の開孔14a,14b,14cのみであって、第3開孔14cについてのブリッジ間隔PBcが3mm以下であることが好ましい。これにより、低輝度レベルBLの垂直方向のピッチPLの拡大を抑えることができるので、横縞模様の発生を一層防止できる。
また、第1開孔14a,第2開孔14b,及び第3開孔14cの水平方向の開孔幅をそれぞれWa,Wb,Wcとすると、Wa>Wb且つWa>Wcを満足することが好ましい。更に、Wa>Wb>Wcを満足することがより好ましい。このように、垂直方向幅が小さい開孔ほど水平方向幅を大きく設定することにより以下の効果が得られる。
第1の効果は以下の通りである。蛍光体スクリーン2aに蛍光体ストライプを形成するための方法として、シャドウマスク5をマスクとして使用して蛍光体ストライプを露光して形成する露光法が一般に使用される。この露光法では、光の照度が異なると形成される蛍光体ストライプの幅に変化が生じる。全ての開孔の水平方向幅が一定の場合には、ブリッジ間隔が狭い開孔を通過した光の照度は、これよりブリッジ間隔が広い長い開孔を通過した光の照度より小さくなる。上記のように、開孔の垂直方向幅が小さいほど、水平方向幅を大きく設定することにより、垂直方向幅の違いに起因する照度差を少なくできるので、蛍光体ストライプを均一幅に形成することができる。
第2の効果は以下の通りである。全ての開孔の水平方向幅が一定の場合には、ブリッジ間隔が狭い開孔を通過した光の照度は、これよりブリッジ間隔が広い長い開孔を通過した光の照度より小さくなる。従って、蛍光体の発光輝度に差が生じる。即ち、高輝度レベルBHのバラツキが発生しやすい。上記のように、開孔の垂直方向幅が小さいほど、水平方向幅を大きく設定することにより、垂直方向幅の違いに起因する発光輝度の差を少なくできるので、画面全体における輝度差を少なくして、表示画質を向上させることができる。
次に、ドーミングの低減について説明する。
図6は図10に示した同サイズの開孔90が多数形成された従来のテンション方式のシャドウマスクにおけるドーミングの発生のしくみを説明するための図である。上述したようにテンション方式のシャドウマスクにおいては、テンション方向(垂直方向)の熱膨張は印加された張力によりほぼ吸収されるから、水平方向の熱膨張が特に問題となる。熱膨張の水平方向の伝達は、ブリッジを介して行われる。例えば、熱膨張によりブリッジ91aに水平方向の変位Saが伝達されたとする。この変位Saは、孔列93aと孔列93bとの間の領域94a,94bを介してブリッジ91b,91cに伝達されて、ブリッジ91b,91cに水平方向の変位Sb,Scを生じさせる。このようにブリッジの位置が水平方向に変位することにより、そのブリッジによって挟まれた開孔も水平方向に変位するので、ドーミングが発生し、色ズレが生じる。
図6から分かるように、ドーミングの発生を防止するためには、第1に、水平方向に相互に隣り合う任意の2つの孔列にそれぞれ含まれるブリッジが水平方向に並ばないことが好ましい。更に、第2に、水平方向に相互に隣り合う任意の2つの孔列にそれぞれ含まれるブリッジの垂直方向間隔が離れていることが好ましい。この第2の条件を図7を用いて説明する。
図7は、図10に示した同サイズの開孔90が多数形成された従来のテンション方式のシャドウマスクの各孔列におけるブリッジ91の垂直方向ピッチPBと、電子ビームを照射時のシャドウマスクの熱膨張によってシャドウマスクのX軸上の水平方向端部の水平方向の移動量との関係を示したものである。図7より、ブリッジ91の垂直方向ピッチPBが大きくなるとシャドウマスクの熱膨張による端部の水平方向移動量(ドーミング)が減少することが分かる。これは、上述したとおり、シャドウマスクの水平方向の熱膨張がブリッジ91を介して伝達されていることを意味している。そして、ドーミングによる色ズレを抑えるためには、ブリッジの垂直方向ピッチPBを拡大することが有効であることが分かる。換言すれば、図6において、ブリッジ91a,91b,91cの垂直方向の中心位置を通る水平方向線を水平方向中心線92a,92b,92cとしたとき、これらの垂直方向間隔(ブリッジ配置基本間隔)PC(本例ではPC=PB/2)を拡大することが有効である。ブリッジの垂直方向ピッチPB及びブリッジ配置基本間隔PCを拡大すると、ブリッジの配置密度が減少し、シャドウマスクの開孔率が向上するので、表示画像の輝度の向上にも有効である。
しかしながら、図10に示した従来のシャドウマスクにおいて、単にピッチPBや間隔PCを拡大すると、図4において説明したように、低輝度レベルBLの垂直方向ピッチPLが拡大し、黒い横縞が認識されるという問題が発生する。
図8を用いて本発明がドーミングと横縞模様とを同時に低減できるしくみを説明する。(A)〜(C)は相互に隣り合う2つの孔列の開孔の配置パターンを示しており、(A)及び(B)は本発明に対応する実施形態例であり、(C)は図10に示した従来のシャドウマスクに対応する。(B)では、各孔列において第1開孔14a,第2開孔14b,及び第3開孔14cがこの順に繰り返して配置されているが、(A)では各孔列において第1開孔14a,第2開孔14b,及び第3開孔14cが複雑に順序を変えて配置されている。比較しやすいように、相互に隣り合う2つの孔列に含まれる全てのブリッジについての水平方向中心線21の間隔PCは、(A)〜(C)の全てについて同一に設定している。従って、低輝度レベルBLの垂直方向のピッチPLも、(A)〜(C)の全てについて同一であり、横縞模様の見え方もほぼ同一である。
(A)〜(C)における矩形領域24は、一方の孔列のブリッジと他方の孔列のブリッジとの間での水平方向変位の伝達に寄与する領域(変位伝達領域)を示しており、これは図6で説明した領域94a,94bに相当する。図8に示したように、相互に隣り合う2つの孔列の間の領域をブリッジの水平方向中心線21によって13の領域に区分する。(C)では、この13の領域の全てが変位伝達領域24である(13/13×100=100%)。これに対して、(A)では13の領域のうち変位伝達域24は、領域1,3,4,6,8,9,11,13の8つである(8/13×100=62%)。また、(B)では13の領域のうち変位伝達領域24は、領域1,3,4,5,7,9,10,11,13の9つである(9/13×100=69%)。即ち、(A)及び(B)は、(C)に比べて、相互に隣り合う2つの列の間の領域において変位伝達領域24が占める面積割合が小さいので、ドーミングの発生を低減することが可能である。
(C)に示すような従来の開孔配置の場合には、ドーミングを防止するためにはブリッジ配置基本間隔PCを拡大する必要があった。ところが、間隔PCを拡大すると、横縞模様が発現するという問題が発生する。これに対して、(A)及び(B)に示すような本発明の開孔配置であれば、変位伝達領域24の面積割合が小さいために、ブリッジ配置基本間隔PCを拡大しなくてもドーミングの発生を防止できる。しかも、間隔PCを拡大する必要がないので横縞模様は発現しない。このように、本発明によれば、ドーミングと横縞模様とを同時に抑制することが可能である。従って、表示画像品質が向上したカラー陰極線管を提供できる。
本発明を画面対角サイズ76cmのワイド型カラー陰極線管に適用した例を説明する。
図8の(A)、(B)、(C)に示した2列の孔列が水平方向に繰り返された開孔配置をそれぞれ有するシャドウマスク(順に、実施例1、実施例2、比較例1とする)を製造した。実施例1,2のシャドウマスクにおいて、開孔14a,14b,14cを垂直方向にそれぞれ挟む一対のブリッジ20,20の水平方向中心線21,21の垂直方向間隔PBa=0.71mm、PBb=1.42mm、PBc=2.13mm、開孔14a,14b,14cの水平方向幅Wa=0.125mm,Wb=0.123mm,Wc=0.120mmとした。比較例1のシャドウマスクにおいて、開孔90を垂直方向にそれぞれ挟む一対のブリッジ91,91の水平方向中心線92,92の垂直方向間隔PB=1.42mm、開孔90の水平方向幅0.120mmとした。孔列の水平方向ピッチは(A)〜(C)のいずれも0.49mmとした。(A)〜(C)において、ブリッジ配置基本間隔PC=0.71mmで同一とした。
シャドウマスクの開孔配置が異なる以外は同様にして、上記の3種のシャドウマスクを用いてカラー陰極線管を製造した。
実施例1,2及び比較例1のいずれのカラー陰極線管でも、ブリッジの影による黒い横縞模様は認められなかった。画面対角サイズ76cmのワイド型カラー陰極線管に関する本発明者らの検討では、図4及び図5で説明した低輝度レベルBLの垂直方向ピッチPL(≒PC)が0.9mm以下であれば横縞模様は認識されないことを確認している。
一方、ドーミングに関して、シャドウマスクのX軸上の端部における開孔の水平方向移動量を測定したところ、比較例1では約90μmであったのに対して、実施例1,2ではいずれも約50μmであった。
比較例1において、上記の開孔の水平方向移動量を実施例1,2と同じ50μm程度にするためには、ブリッジの垂直方向間隔PB=3.00mm、ブリッジ配置基本間隔PC=1.50mmにそれぞれ拡大する必要があり、この場合には、間隔PCが横縞模様が発生しない上限である1.0mmを越えることを確認した。
このように、実施例1,2では、横縞模様とドーミングとが同時に低減できることが分かった。
本発明の利用分野は特に限定はなく、一軸方向に架張保持されたシャドウマスクを備えたカラー陰極線管に広く利用することができる。
本発明のカラー陰極線管の一実施形態を示した側面断面図である。 本発明のカラー陰極線管に搭載されるシャドウマスクとマスクフレームとからなる組み立て体の一実施形態を示した斜視図である。 図2の部分IIIの拡大正面図である。 図4(A)及び図4(B)は、従来のシャドウマスクにおいて横縞模様が発生するしくみを説明する図である。 本発明のカラー陰極線管のシャドウマスクが横縞模様の発生を抑制するしくみを説明する図である。 従来のテンション方式のシャドウマスクにおいてドーミングが発生するしくみを説明する図である。 従来のテンション方式のシャドウマスクにいて、ブリッジの垂直方向ピッチとドーミングとの関係を示した図である。 本発明のシャドウマスクがドーミングを抑制できるしくみを説明する図である。 従来のカラー陰極線管に搭載されるシャドウマスクとマスクフレームとからなる組み立て体の一実施形態を示した斜視図である。 従来のカラー陰極線管におけるシャドウマスクに形成された開孔を示した部分拡大正面図である。 従来の別のカラー陰極線管におけるシャドウマスクに形成された開孔を示した部分拡大正面図である。
符号の説明
1 カラー陰極線管
2 パネル
2a 蛍光体スクリーン
3 ファンネル
4 電子銃
5 シャドウマスク
6 マスクフレーム
7 電子ビーム
8 偏向ヨーク
10 支持体
11 弾性部材
14a 第1開孔
14b 第2開孔
14c 第3開孔
15 孔列
20 ブリッジ
21 ブリッジの水平方向中心線
24 変位伝達領域

Claims (6)

  1. 枠状のフレームと、前記フレームに垂直方向に引っ張り力が付与された状態で架張されたシャドウマスクとを備えたカラー陰極線管であって、
    前記シャドウマスクは、垂直方向に沿った複数の孔列を有し、
    前記孔列は、第1開孔と、第2開孔と、第3開孔と、これらの開孔間のブリッジとを有し、
    前記ブリッジの垂直方向の中心位置を通る水平方向線を水平方向中心線とし、前記第1開孔、前記第2開孔、及び前記第3開孔を垂直方向にそれぞれ挟む一対のブリッジの前記水平方向中心線の垂直方向間隔を順にPBa、PBb、PBcとしたとき、PBb=N1×PBa、PBc=N2×PBa(N1,N2は自然数、1<N1<N2)を満足し、
    水平方向に相互に隣り合う任意の2つの前記孔列に含まれる全ての前記ブリッジについての前記水平方向中心線の垂直方向の間隔が略一定であることを特徴とするカラー陰極線管。
  2. 前記孔列に含まれる開孔のうち、垂直方向幅が最も大きな開孔を垂直方向に挟む一対のブリッジの前記水平方向中心線の垂直方向間隔が3mm以下である請求項1に記載のカラー陰極線管。
  3. 前記第1開孔、前記第2開孔、及び前記第3開孔の水平方向幅をそれぞれWa,Wb,Wcとしたとき、Wa>Wb且つWa>Wcを満足する請求項1に記載のカラー陰極線管。
  4. 前記第1開孔、前記第2開孔、及び前記第3開孔の水平方向幅をそれぞれWa,Wb,Wcとしたとき、Wa>Wb>Wcを満足する請求項1に記載のカラー陰極線管。
  5. 水平方向に相互に隣り合う任意の2つの前記孔列にそれぞれ含まれる前記ブリッジが水平方向に並ばない請求項1に記載のカラー陰極線管。
  6. 水平方向に相互に隣り合う2つの前記孔列からなる繰り返し単位を水平方向に繰り返した開孔配置パターンを有する請求項1に記載のカラー陰極線管。
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