JP3957659B2 - カラー陰極線管 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビジョン受像機又はコンピュータディスプレイとして好ましく用いられるカラー陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラー陰極線管では、電子銃から射出される電子ビームが、シャドウマスクに形成された開孔を通過した後、蛍光体スクリーンに射突して、蛍光体を発光させる。
【0003】
図15に示すように、シャドウマスク95は、矢印9の方向(垂直方向、即ちY軸方向)に張力が印加された状態でマスクフレーム96に溶接されている。シャドウマスク95には、多数の開孔90が形成されており、電子ビームはこの開孔90を通過して蛍光体スクリーンに到達する。
【0004】
このようなテンション方式のシャドウマスク95に形成される開孔90の形状及び配置としては、図16のように、垂直方向を長手方向とする略スロット型のほぼ同じ形状の開孔90を多数配列したものが一般的である。
【0005】
カラー陰極線管の動作時に、シャドウマスク95は電子ビームにより加熱され膨張する。垂直方向の熱膨張はシャドウマスク95に印加された張力により吸収されるが、水平方向の熱膨張はブリッジ91を介して水平方向に伝わり、いわゆるドーミングを発生する。このドーミングを防止するためには、ブリッジ91の垂直方向ピッチが長い方が好ましい。また、ブリッジ91の垂直方向ピッチを長くすると、開孔面積が増加することにより表示画像の輝度が向上する。しかしながら、規則正しく配置されたブリッジ91と水平方向の走査線との相互干渉によってモアレ縞が発生し画質が劣化するという問題がある。
【0006】
この問題を解決するために、特許文献1には、シャドウマスク95の各開孔90の一対の垂直辺を凹凸状とする技術が開示されている。図17に、このシャドウマスク95、蛍光体スクリーン2a、および、シャドウマスク95の開孔90を通過した後の電子ビーム(通過ビーム)94を電子銃側から見た様子を簡略化して示す。
【0007】
このような技術によれば、開孔90の一対の垂直辺から内側に突出する複数の凸部92が疑似ブリッジとしての役割を果たすので、ブリッジ91の垂直方向ピッチを長くしてもブリッジ91と走査線との干渉作用によるモアレ縞の発生を抑えることができる。また、ブリッジ91の数を減らすことができるため、ブリッジ91を介して熱が水平方向に伝達されにくくなるので、ドーミングによりシャドウマスクの開孔の位置ずれを抑えることができ、色ズレ防止効果が得られる。
【0008】
さらに、特許文献2には、シャドウマスクの破断防止と輝度向上のために、図18のように、垂直方向の長さが異なる2種類の開孔90a,90bを組み合わせて配列することが提案されている。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−84918号公報
【0010】
【特許文献2】
特開昭63−43241号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の技術はそれぞれ以下のような問題を有していた。
【0012】
図17に示した技術では、蛍光体スクリーン2aの蛍光体ライン12がほぼ直線であるのに対し、電子ビームはブリッジ91および凸部(擬似ブリッジ)92によって遮られるので通過ビーム94は開孔90とほぼ同じ形状となる。従って、蛍光体ライン12には非発光部分ができる。一般に陰極線管では単位電流当たりに得られる輝度は高い方が望ましく、このためには非発光部分をなくすことが有効であるが、図17の技術ではブリッジ91と多数の凸部92とが存在するために輝度を高めることが困難であった。なお、ブリッジ91の垂直方向幅を小さくすれば非発光部分の面積は少なくなるが、ブリッジ91の垂直方向ピッチが大きいため機械的強度が不足してブリッジ91の破断が発生しやすくなるといった問題があり、ブリッジ91の垂直方向幅を小さくするのは困難である。また、複数の凸部92の垂直方向幅を小さくしても非発光部分の面積を少なくできるが、狭幅の凸部92を寸法精度良く形成することは難しく、このため色純度のばらつきが生じるといった問題もある。
【0013】
また、蛍光体ライン12を形成するための方法として、シャドウマスク95をマスクとして使用して蛍光体ライン12を露光して形成する露光法が一般に使用されている。この露光法では、光の照度が異なると形成される蛍光体ラインの幅に変化が生じる。図18に示した技術では、2つの開孔90a,90bの水平方向幅が同一であるので、垂直方向の両端の一対のブリッジ91の間隔が狭い短い開孔90bを通過した光の照度は、これより一対のブリッジ91の間隔が広い長い開孔90aを通過した光の照度より小さくなる。従って、露光法により均一幅の蛍光体ライン12を形成することが困難であるという問題があった。
【0014】
本発明は、前記のような従来の課題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、モアレ縞及び色ズレに加えてシャドウマスクの破断や色純度ばらつきを生じることなく、輝度が向上したカラー陰極線管を提供することを目的とする。また、本発明は、均一幅の蛍光体ラインを備えたカラー陰極線管を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のカラー陰極線管は、内面に蛍光体スクリーンが形成されたパネルと、前記蛍光体スクリーンと対向するシャドウマスクとを備えたカラー陰極線管において、前記シャドウマスクは複数の孔列を有し、前記孔列は、垂直方向幅が長い開孔と、垂直方向幅が短い開孔と、これらの開孔間のブリッジとを有し、前記各孔列には、1つの前記長い開孔と、1又は2以上の前記短い開孔とが交互に配置されており、前記短い開孔の水平方向最大幅HSmaxは前記長い開孔の水平方向基本幅HLより大きいことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明のカラー陰極線管では、シャドウマスクの各孔列には、1つの前記長い開孔と、1又は2以上の前記短い開孔とが交互に配置されている。従って、短い開孔を垂直方向に挟む2つのブリッジの垂直方向間隔が狭くなる。そのために、各ブリッジの垂直方向幅を小さくしてもシャドウマスクに必要な機械的強度を確保できる。また、ブリッジの垂直方向幅を小さくできるので、表示画像の輝度が向上する。
【0017】
一方、長い開孔を垂直方向に挟む2つのブリッジの間隔は拡げられる。即ち、垂直方向のブリッジ間隔が狭い部分と広い部分とが混在する。これにより、水平方向における熱及び熱膨張の伝達を抑えることができ、ドーミングによる色ズレを防止できる。
【0018】
また、垂直方向に、1つの長い開孔と、1又は2以上の短い開孔とが交互に配置されるので、ブリッジの配置の規則性が希薄になり、モアレ縞の発生が抑えられる。従って、図17に示したような凸部92の形成が不要になる。これにより、凸部92の寸法バラツキによる色純度の低下という問題が発生しない。また、凸部の形成が不要であるために、輝度が一層向上する。
【0019】
また、短い開孔の水平方向最大幅HSmaxは長い開孔の水平方向基本幅HLより大きいことにより、垂直方向幅の違いに起因して長い開孔と短い開孔との間で生じるよる照度差を少なくできるので、露光法により均一幅の蛍光体ラインを形成することができる。ここで、長い開孔の水平方向基本幅HLとは、長い開孔の水平方向幅がほぼ一定の場合にはその幅を意味し、水平方向幅が垂直方向において変化している場合には、垂直方向において最も長い範囲に亘って水平方向幅がほぼ一定であると認められる部分の水平方向幅を意味する。
【0020】
上記の本発明のカラー陰極線管において、垂直方向において最も近い2つの前記長い開孔の間に挟まれる全ての前記ブリッジの総面積をS1、前記2つの長い開孔の間に挟まれる全ての前記短い開孔のうち前記長い開孔の前記水平方向基本幅HLを定義する一対の基本垂直辺の延長線よりも水平方向の外側に拡がった部分の総面積をS2とするとき、0.9<S1/S2<1.1の関係を満足することが好ましい。これにより、露光法により、一層均一幅の蛍光体ラインを形成することができる。
【0021】
また、上記の本発明のカラー陰極線管において、前記シャドウマスクに含まれる全ての前記ブリッジについて、その垂直方向の中心位置を通る水平方向中心線をそれぞれ定義したとき、前記水平方向中心線の垂直方向の間隔PBVが略一定であることが好ましい。これにより、ブリッジの垂直方向幅を狭くすることなく、黒い縞模様を見えにくくすることができる。また、ブリッジの垂直方向幅を狭くする必要がないので、シャドウマスクの機械的強度を確保でき、また地磁気特性が劣化することがない。
【0022】
以下、本発明のカラー陰極線管を図面を用いて説明する。
【0023】
本発明のカラー陰極線管の一実施形態を図1に示す。カラー陰極線管1は、内面に蛍光体スクリーン2aが形成されたパネル2とファンネル3とからなる外囲器を備える。ファンネル3のネック部3aには電子銃4が内装されている。蛍光体スクリーン2aに対向するシャドウマスク5がマスクフレーム6によって支持され、マスクフレーム6はスプリング(図示せず)を介してパネル2の内壁に設けられたパネルピン(図示せず)に取り付けられる。また、電子銃4から射出される3本の電子ビーム7を偏向走査させるために、ファンネル3の外部に偏向ヨーク8が設けられている。
【0024】
(実施の形態1)
実施の形態1にかかるシャドウマスク5とマスクフレーム6とからなる組み立て体を図2に示す。マスクフレーム6は、長辺をなす対向する一対の支持体10と短辺をなす一対の弾性部材11とが長方形状の枠体となるように固定されて構成される。シャドウマスク5は、矢印9の方向(垂直方向、即ちY軸方向)に張力を印加された状態で支持体10に溶接されている。シャドウマスク5は、電子ビームが通過する開孔が垂直方向に並んだ孔列15を水平方向(X軸方向)に多数有している。
【0025】
図3は、本実施の形態に係るカラー受像管において、シャドウマスク5、蛍光体スクリーン2a、および、電子ビームが開孔を通過後に蛍光体スクリーン2aへ到達した通過ビームを電子銃側から見た様子を簡略化して示したものである。蛍光体スクリーン2aには、垂直方向に沿った多数のストライプ状の蛍光体ライン12が配列形成されている。シャドウマスク5の1つの孔列15に対して3本の蛍光体ライン12が対応する。電子ビームがシャドウマスク5の開孔16,17を通過し通過ビーム18,19として蛍光体スクリーン2aに到達すると蛍光体ライン12が照射される。ここで、シャドウマスク5の垂直方向に隣り合う2つの開孔を仕切るブリッジ14によって電子ビームが遮断されるので、蛍光体ライン12上のブリッジ14に対応する領域には電子ビームが入射せず、非発光領域20が形成される。
【0026】
本実施の形態では、この非発光領域20の面積を極力少なくすることができる。この点について以下に詳細に説明する。
【0027】
本実施の形態では、シャドウマスク5の電子ビーム通過孔として、水平方向(X軸方向)幅よりも垂直方向(Y軸方向)幅が大きい垂直方向に長い開孔(以下、単に「長い開孔」という)16と、この長い開孔16に比べて垂直方向幅が小さい短い開孔(以下、単に「短い開孔」という)17とが形成されている。図3に示した実施形態では、各孔列15においては、1つの長い開孔16と、1つの短い開孔17とが交互に形成されている。
【0028】
このため、各孔列15において、短い開孔17を垂直方向に挟む2つのブリッジ14は互いに接近して配置される。このように互いに接近する二つのブリッジ14の相乗効果によりシャドウマスク5の強度が補強されるので、各ブリッジ14の垂直方向幅Gを従来より狭くしても、シャドウマスク5の必要な機械的強度を確保できる。
【0029】
また、ブリッジ14の垂直方向幅Gを狭めることができるため、ブリッジ14の影による非発光領域20の垂直方向幅Gsdを狭くすることができる。これにより、輝度を高めることができる。
【0030】
また、ブリッジ14の垂直方向幅Gが狭いので、ブリッジ14の影はほとんど目立たない。このため、熱膨張による色ズレを抑えるために開孔の垂直方向ピッチを拡げて各孔列15におけるブリッジ14の数を減らしても、走査線とブリッジ14との干渉によるモアレ縞が発生しにくなる。従って、図17に示した従来技術のように、開孔の垂直辺に開孔内に突出する凸部92を複数設けるといった複雑な開孔形状が必要がない。
【0031】
また、短い開孔17の水平方向最大幅HSmaxは、長い開孔16の水平方向基本幅HLより大きい。蛍光体ライン12を形成するための方法として、シャドウマスク5をマスクとして使用して蛍光体ライン12を露光して形成する露光法が一般に使用される。この露光法では、光の照度が異なると形成される蛍光体ラインの幅に変化が生じる。全ての開孔の水平方向幅が一定の場合には、ブリッジ間隔が狭い短い開孔を通過した光の照度は、これよりブリッジ間隔が広い長い開孔を通過した光の照度より小さくなる。本実施の形態では、短い開孔17の水平方向最大幅HSmaxを長い開孔16の水平方向基本幅HLより大きくしているので、垂直方向幅の違いに起因して長い開孔16と短い開孔17との間で生じるよる照度差を少なくできるので、蛍光体ライン12を均一幅に形成することができる。
【0032】
ここで、図3に示すように、長い開孔16の水平方向基本幅HLを定義する垂直方向の一対の辺161を基本垂直辺と呼ぶ。垂直方向において最も近い2つの長い開孔16の間に挟まれる全てのブリッジ14の、一対の基本垂直辺161の延長線の間の部分21a,21bの総面積をS1とする。また、短い開孔17のうち一対の基本垂直辺161の延長線よりも水平方向の外側に拡がった部分22a,22bの総面積をS2とする。このとき、0.9<S1/S2<1.1を満足することが望ましい。このようにすることで、蛍光体ライン12を露光法により形成する際に、短い開孔17及びブリッジ14の部分での光の照度の不足を補うことができるので、蛍光体ライン12の幅をほぼ均一にすることができる。
【0033】
また、垂直方向において最も近い2つの長い開孔16の間の垂直方向距離をL1(ブリッジ14の垂直方向幅をG、短い開孔17の垂直方向幅をVSとしたとき、図3の場合にはL1=VS+2G)、シャドウマスク5の開孔16又は17に対する蛍光体スクリーン上の通過ビーム18又は19の垂直方向の倍率をλY、露光法により蛍光体ライン12を形成する場合において、シャドウマスク5及びパネル2のうちの一方を他方に対して垂直方向に相対的に往復移動させながら露光する際の垂直方向の相対的移動量をYとするとき、L1<λY×Yの関係を満足することが望ましい。このようにすると、短い開孔17の水平方向最大幅HSmaxを大きくすることで短い開孔17を通過した光の照度が大きくなりすぎて蛍光体ライン12の幅が局部的に広がってしまうようなことがなく、蛍光体ライン12の幅をほぼ均一にすることができる。
【0034】
さらに、長い開孔16の水平方向基本幅HLと短い開孔17の水平方向最大幅HSmaxとは、1.0≦HSmax/HL≦1.5を満足することが好ましい。シャドウマスク5の開孔16,17を通過し蛍光体スクリーンに到達する通過ビーム18,19の水平方向幅が大きすぎると、本来照射するべき色の蛍光体ラインだけでなく他の色の蛍光体ラインをも照射しやすく、色ずれや白色品質低下の要因となりうる。これらの現象を防ぐために、上記式を満足するように水平方向最大幅HSmaxが設定されることが好ましい。
【0035】
また、さらに、ブリッジ14の影を目立ちにくくするために、ブリッジ14による非発光領域20の垂直方向幅Gsdが、Gsd<蛍光体スクリーンの垂直方向有効幅/走査線本数×0.05を満足することが望ましい。この関係を満足するように、ブリッジ14の垂直方向幅Gを決定することが好ましい。
【0036】
なお、図3では、長い開孔16及び短い開孔17は共に矩形であるが、図4に示すように、長い開孔16及び短い開孔17が丸みを帯びた形状であってもよい。シャドウマスク5の開孔は一般にエッチングで形成されるため、完全な矩形とならず、このように4隅が丸みを帯びた形状となる場合も少なくない。
【0037】
長い開孔16は、図3のような長方形に限らず、図5に示すように、長い開孔16の垂直方向両端又はその近傍で水平方向幅が拡大するように、長い開孔16の水平方向基本幅HLを定義する一対の基本垂直辺162よりも外側に突出した突出部23を形成して、長い開孔16を略「I」字状の開孔形状に形成しても良い。この場合、垂直方向において最も近い2つの長い開孔16の間に挟まれる全てのブリッジ14に相当する部分24a,24bの総面積をS11とする。また、長い開孔16のうち、一対の基準垂直辺162の延長線よりも水平方向の外側に拡がった突出部23に相当する部分25a、25b、25c、25dと、短い開孔17のうち一対の基準垂直辺162の延長線よりも水平方向の外側に拡がった部分26a、26bとの総面積をS22とする。このとき、0.9<S11/S22<1.1を満足することが望ましい。このようにすることで、蛍光体ライン12を露光法により形成する際に、短い開孔17及びブリッジ14の部分での光の照度の不足を補うことができるので、蛍光体ライン12の幅をほぼ均一にすることができる。
【0038】
また、垂直方向において最も近い2つの長い開孔16の間の垂直方向距離をL1とする(ブリッジ14の垂直方向幅をG、短い開孔17の垂直方向幅をVSとしたとき、図5の場合にはL1=VS+2G)。また、突出部23の垂直方向幅をVLaとしたとき、図5の場合には、長い開孔16において水平方向基本幅HLより大きな水平方向幅を有する部分の垂直方向幅の合計長さVLaTは、VLaT=2VLaとなる。これらより、広幅部の垂直方向長さL11をL11=L1+VLaTにより定義する。また、シャドウマスク5の開孔16又は17に対する蛍光体スクリーン上の通過ビーム18又は19の垂直方向の倍率をλY、露光法により蛍光体ライン12を形成する場合において、シャドウマスク5及びパネル2のうちの一方を他方に対して垂直方向に相対的に往復移動させながら露光する際の垂直方向の相対的移動量をYとする。このとき、L11<λY×Yの関係を満足することが望ましい。このようにすると、長い開孔16に突出部23を設けること及び短い開孔17の水平方向最大幅HSmaxを大きくすることで突出部23及び短い開孔17を通過した光の照度が大きくなりすぎて蛍光体ライン12の幅が局部的に広がってしまうようなことがなく、蛍光体ライン12の幅をほぼ均一にすることができる。
【0039】
短い開孔17についても、その開孔形状は、図3,図5のような矩形や、図4のような丸みを帯びた形状に限定されず、例えば、後述する図13,図14のように、水平方向幅が、ブリッジ14の近傍で広く、垂直方向の中央部でこれよりやや細い略「I」字状であっても良い。
【0040】
図2〜図5では、各孔列15において1つの長い開孔16と1つの短い開孔17とが交互に配設される例を示したが、これに限らず、図6に示すように、各孔列15において1つの長い開孔16と2つの短い開孔17a,17bとが交互に配設されていてもよい。この場合、垂直方向に隣り合う2つの長い開孔16の間の3つのブリッジ14が互いに接近して配置される。従って、この3つのブリッジ14の相乗効果によりシャドウマスク5の強度が補強されるので、各ブリッジ14の垂直方向幅を更に狭めることができる。なお、垂直方向に隣り合う2つの長い開孔16の間の短い開孔17の個数は、1又は2に限定されず、3以上であっても良い。
【0041】
なお、蛍光体ライン12の形成方法は上記の露光法に限定されず、例えば印刷法などの他の方法であっても良い。
【0042】
次に、本発明の実施の形態1に係る具体的な一実施例として、画面対角サイズ51cm、偏向角90°のカラー陰極線管を例に挙げて説明する。
【0043】
図3に示した実施形態に対応する実施例のカラー陰極線管用シャドウマスクは、孔列15の水平方向ピッチPH=0.4mm、長い開孔16の垂直方向ピッチPLV=5.0mm、長い開孔16の水平方向基本幅HL=0.1mm、ブリッジ14の垂直方向幅G=0.025mm、短い開孔17の水平方向最大幅HSmax=0.12mm、短い開孔17の垂直方向幅VS=0.375mmとした。また、シャドウマスク5と蛍光体スクリーン2aとの間隔は9mmとした。このとき、垂直方向において最も近い2つの長い開孔16の間に挟まれる全てのブリッジ14の、一対の基本垂直辺161の延長線の間の部分21a,21bの総面積S1と、短い開孔17のうち一対の基本垂直辺161の延長線よりも水平方向の外側に拡がった部分22a,22bの総面積S2との比率は、S1/S2=1.06であった。また、垂直方向において最も近い2つの長い開孔16の間の垂直方向距離L1は0.425mmであり、これは、シャドウマスク5の開孔に対する通過ビームの垂直方向の倍率λY=0.03と、露光法により蛍光体ライン12を形成するときの、露光時のシャドウマスク5又はパネル2の垂直方向の相対的移動量Y=24mmとの積(0.720)より十分小さい値とした。このようにすることで、各蛍光体ライン12の幅をほぼ一定にすることができた。
【0044】
また、垂直方向幅Gが0.025mmである各ブリッジ14の蛍光体スクリーン2a上での影(非発光領域)20の垂直方向幅Gsdは0.012mmであった。この値は、カラー陰極線管の通常使用時にほとんど目立たないレベルであるため、走査線と非発光領域20との干渉によるモアレ縞が視認されなかった。また、ブリッジ14の垂直方向幅Gが0.025mmと狭くても、短い開孔17を挟む二つのブリッジ14の相乗効果によりシャドウマスク5の強度が補強されるので、シャドウマスク5の破断の可能性はほとんどない。
【0045】
なお、図16,図17に示した従来技術のように、全ての開孔の垂直方向幅が同一である場合には、本実施例と同等の機械的強度を得るためにはブリッジ91の垂直方向幅Gを0.050mm程度としなければならず、この場合、蛍光体スクリーン2a上でのブリッジの影(非発光領域)の垂直方向幅Gsdは0.032mmとなり、この値は、本実施例のブリッジ14の影の垂直方向幅Gsdの2倍より更に大きい。このことから、本発明によればブリッジの影が目立たず、モアレ縞防止効果および輝度向上の効果が得られることがわかる。
【0046】
(実施の形態2)
実施の形態2にかかるシャドウマスク5とマスクフレーム6とからなる組み立て体を図7に示す。図7に示した組み立て体は、シャドウマスク5に形成される開孔の配置において図2に示した組み立て体と異なる。図2と同様の機能を有する部材には同一の符号を付して、それらの説明を省略する。
【0047】
図8は、本実施の形態に係るカラー受像管において、シャドウマスク5、蛍光体スクリーン2a、および、電子ビームが開孔を通過後に蛍光体スクリーン2aへ到達した通過ビームを電子銃側から見た様子を簡略化して示したものである。蛍光体スクリーン2aには、垂直方向に沿った多数のストライプ状の蛍光体ライン12が配列形成されている。シャドウマスク5の1つの孔列15に対して3本の蛍光体ライン12が対応する。電子ビームがシャドウマスク5の開孔51,52を通過し通過ビーム53,54として蛍光体スクリーン2aに到達すると蛍光体ライン12が照射される。ここで、シャドウマスク5の垂直方向に隣り合う2つの開孔を仕切るブリッジ14によって電子ビームが遮断されるので、蛍光体ライン12上のブリッジ14に対応する領域には電子ビームが入射せず、非発光領域20が形成される。
【0048】
図18に示した従来のシャドウマスクでは、表示画像においてこの非発光領域20が影となって認識されてしまい、例えば画面上に横方向(X軸方向)に延びる黒い縞模様が見えるといった問題が生じていた。ブリッジ91の垂直方向の幅を小さくすれば、ブリッジ91の影は目立ちにくくなるが、このようなブリッジ91を形成するためには、現在のエッチング技術では、シャドウマスクの板厚をより薄くしなければならず、その結果、ブリッジ91の機械的強度が低下するので、ブリッジ91の破断が発生しやすくなるという課題があった。また、シャドウマスクの板厚を薄くすると、地磁気による電子ビームの軌道変化が大きくなり、軌道変化を補正するための部品が必要となり、コストアップになってしまうという課題があった。
【0049】
本実施の形態では、この非発光領域20によって画面上に現れる黒い縞模様を見えにくくすることができる。この点について以下に詳細に説明する。
【0050】
本実施の形態では、シャドウマスク5の電子ビーム通過孔として、水平方向(X軸方向)幅よりも垂直方向(Y軸方向)幅が大きい垂直方向に長い開孔(以下、単に「長い開孔」という)51と、この長い開孔51に比べて垂直方向幅が小さい短い開孔(以下、単に「短い開孔」という)52とが形成されている。各孔列15においては、1つの長い開孔51と、1又は2以上の短い開孔52とが交互に形成されている。
【0051】
また、シャドウマスク5に含まれる全てのブリッジ14について、各ブリッジ14の垂直方向の中心位置を通る水平方向中心線14aをそれぞれ定義する(後述する図9〜図11参照)。このとき、全ての水平方向中心線14aは、垂直方向に略一定間隔(間隔PBV)に配置される。換言すれば、シャドウマスク5上に形成されるいずれのブリッジ14も、シャドウマスク5上に間隔PBVで等間隔に配置された多数の水平方向線14aのうちのいずれかにほぼ沿って配置される。ブリッジ14をこのように配置することにより、蛍光体スクリーン2a上の非発光領域20も、蛍光体スクリーン2a上に等間隔に配置された多数の水平方向線20aのうちのいずれかに沿って配置されることになる。この結果、人間の目は非発光領域20の繰返しを縞と認識しにくくなる。なお、実験の結果から水平方向線20aの垂直方向間隔SBVが1.2mmを越えると、非発光領域20が黒の縞模様として認識されやすいことが分かっており、水平方向線20aの垂直方向間隔SBVは1.2mm以下であることが好ましい。間隔PBVは間隔SBVとほぼ一致することから、ブリッジ14の水平方向中心線14aの垂直方向間隔PBVも1.2mm以下であることが好ましい。
【0052】
本実施の形態は、このようにブリッジ14の水平方向中心線14aの垂直方向間隔PBVを小さくすることにより、黒い縞模様を現れにくくしている。単に、垂直方向間隔PBVを小さくするのであれば、開孔の垂直方向幅を小さくすればよい。しかしながら、その場合には、ブリッジ14の数が増えて、非発光領域20が増加して、表示画像の輝度が低下してしまう。本発明は、孔列15に短い開孔52に加えて長い開孔51を設けることにより、輝度の低下を招くことなく、垂直方向間隔PBVを小さくして黒い縞模様の発生を防止している。
【0053】
また、短い開孔52の水平方向最大幅HSmaxは、長い開孔51の水平方向基本幅HLより大きい。蛍光体ライン12を形成するための方法として、シャドウマスク5をマスクとして使用して蛍光体ライン12を露光して形成する露光法が一般に使用される。この露光法では、光の照度が異なると形成される蛍光体ラインの幅に変化が生じる。全ての開孔の水平方向幅が一定の場合には、ブリッジ間隔が狭い短い開孔を通過した光の照度は、これよりブリッジ間隔が広い長い開孔を通過した光の照度より小さくなる。本実施の形態では、短い開孔52の水平方向最大幅HSmaxを長い開孔51の水平方向基本幅HLより大きくしているので、垂直方向幅の違いに起因して長い開孔51と短い開孔52との間で生じるよる照度差を少なくできるので、蛍光体ライン12を均一幅に形成することができる。
【0054】
図9に、シャドウマスクの開孔配置パターンに関する好ましい一実施形態を示す。この実施形態は、水平方向に隣り合う2つの孔列15からなる繰り返し単位55を水平方向に繰り返した開孔配置パターンを有している。図9に示すように、1つの長い開孔51を挟む一対のブリッジ14の水平方向中心線14aの間隔BL、1つの短い開孔52を挟む一対のブリッジ14の水平方向中心線14aの間隔BSをそれぞれ定義する。また、垂直方向において最も近い2つの長い開孔51の間に挟まれる短い開孔52の個数(短い開孔52の連続個数)N(Nは1以上の整数)、長い開孔51の垂直方向の配列ピッチPLV(PLV=BL+BS×N)をそれぞれ定義する。本実施の形態では、全ての孔列15において、長い開孔51の配列ピッチPLVが略同一である。また、全ての孔列15において、BL=BS×(N+2)の関係がほぼ成立する。本実施の形態によれば、隣り合う2つの孔列15にそれぞれ含まれるブリッジ14の垂直方向の位置が一致しない。その結果、カラー陰極線管の動作時において、電子ビームがシャドウマスク5により遮られることによってシャドウマスク5の温度が上昇しても、その温度上昇が水平方向に伝わりにくくなるので、熱膨張によるシャドウマスク5の変形を防止することができる。
【0055】
図9の実施形態において、水平方向に相互に隣り合う任意の2つの孔列15にそれぞれ含まれる短い開孔52が水平方向に並ばないように、即ち短い開孔52の垂直方向位置が重なり合わないように、長い開孔51と短い開孔52とが配置されることが好ましい。これにより、隣り合う2つの孔列にそれぞれ含まれるブリッジ14の垂直方向の位置も一致しなくなるので、熱膨張によるシャドウマスク5の変形を防止することができる。
【0056】
図9に示した実施形態では、ブリッジ14の水平方向中心線14aの間隔PBVは、短い開孔52を挟む一対のブリッジ14の水平方向中心線14aの間隔BSと一致している(PBV=BS)。
【0057】
図10に、シャドウマスクの開孔配置パターンに関する好ましい別の実施形態を示す。この実施形態は、水平方向に連続する4つの孔列15からなる繰り返し単位56を水平方向に繰り返した開孔配置パターンを有している。更に、全ての孔列15において長い開孔51の配列ピッチPLVが略同一である。また、ブリッジ14の水平方向中心線14aの間隔PBVと、短い開孔52を挟む一対のブリッジ14の水平方向中心線14aの間隔BSとが、BS=2×PBVの関係を全ての孔列15においてほぼ満足する。本実施の形態によれば、垂直方向の位置が一致するブリッジ14が4列ごとに現れることになるので、2列ごとに現れる図9の構成に比べて、黒い縞模様のコントラストを低くでき、また、走査線とブリッジとの干渉によるモアレ縞が見えにくくなる。なお、本実施形態でも、図9の実施形態と同様に、水平方向に相互に隣り合う任意の2つの孔列15にそれぞれ含まれる短い開孔52が水平方向に並ばないことが好ましい。また、図9の実施形態と同様に、全ての孔列15においてBL=BS×(N+2)の関係がほぼ成立することが好ましい。
【0058】
図11に、シャドウマスクの開孔配置パターンに関する好ましい更に別の実施形態を示す。この実施形態は、水平方向に連続する4つの孔列15からなる繰り返し単位57を水平方向に繰り返した開孔配置パターンを有している。更に、全ての孔列15において長い開孔51の配列ピッチPLVが略同一である。また、繰り返し単位57を構成する4つの孔列15のそれぞれにおける短い開孔52の連続個数Nが同一ではない(換言すれば、繰り返し単位57を構成する4つの孔列15において、1つの長い開孔51を挟む一対のブリッジ14の水平方向中心線の間隔BLが同一ではない)。本実施の形態によれば、図10の実施形態と同様に、垂直方向の位置が一致するブリッジ14が4列ごとに現れることになるので、黒い縞模様のコントラストを低くでき、また、走査線とブリッジとの干渉によるモアレ縞が見えにくくなる。なお、本実施形態でも、図9の実施形態と同様に、水平方向に相互に隣り合う任意の2つの孔列15に含まれる短い開孔52が水平方向に並ばないことが好ましい。また、図10の実施形態と同様に、ブリッジ14の水平方向中心線14aの間隔PBVと、短い開孔52を挟む一対のブリッジ14の水平方向中心線14aの間隔BSとが、BS=2×PBVの関係を全ての孔列15においてほぼ満足することが好ましい。
【0059】
図12に、シャドウマスクの開孔形状に関する好ましい実施形態を示す。図12に示すように、長い開孔51を、垂直方向両端又はその近傍で水平方向幅を拡大して、略「I」字状の開孔形状に形成しても良い。ブリッジ14の近傍で水平方向幅を拡大することにより、蛍光体ライン12を露光法により形成する際に、短い開孔52及びブリッジ14の部分での光の照度の不足を補うことができるので、蛍光体ライン12の幅を一層均一に形成することができる。長い開孔51がこのような略「I」字状の開孔形状を有する場合、長い開孔51の水平方向基本幅HLは、両端の広幅部分(突出部23)以外の部分の水平方向幅で定義されるものとする。なお、図12は、図9に示した開孔配置パターンにおける長い開孔51を略「I」字状の開孔形状に形成した例を示したが、図10,図11の開孔配置パターンにおいても、同様に長い開孔51を略「I」字状の開孔形状に形成しても良い。
【0060】
図13及び図14に、シャドウマスクの開孔形状に関する別の好ましい実施形態を示す。図13は、短い開孔52の水平方向幅が、ブリッジ14の近傍で広く、垂直方向の中央部でこれよりやや細い点で、短い開孔52が略矩形状の開孔形状を有している図8と相違する。図13の場合には、短い開孔52の水平方向最大幅HSmaxは、ブリッジ14の近傍の水平方向幅が最も広い部分の幅で定義されるものとする。図14は、長い開孔51は図12と同様の形状を有し、短い開孔52は図13と同様の形状を有する点で、図8と相違する。図13,図14においても、短い開孔52の水平方向最大幅HSmaxは、長い開孔51の水平方向基本幅HLより大きい。図13,図14に示すように、ブリッジ14の近傍で短い開孔52(好ましくは更に長い開孔51)の水平方向幅を拡大することにより、蛍光体ライン12を露光法により形成する場合に、蛍光体ライン12の幅を一層均一に形成することができる。図13は、図8,図9に示した開孔配置パターンにおいて、短い開孔52のブリッジ14の近傍での水平方向幅を拡大した例を示したが、図10,図11の開孔配置パターンにおいても、短い開孔52の開孔形状を図13に示したのと同様の形状に形成しても良い。
【0061】
次に、本発明の実施の形態2に係る具体的な一実施例として、画面対角サイズ76cm、偏向角100°のカラー陰極線管を例に挙げて説明する。
【0062】
図9に示した実施形態に対応する実施例のカラー陰極線管用シャドウマスクは、孔列15の水平方向ピッチPH=0.5mm、長い開孔51を挟む一対のブリッジ14の水平方向中心線14aの間隔BL=3.6mm、長い開孔51の水平方向基本幅HL=0.125mm、ブリッジ14の垂直方向幅G=0.050mm、短い開孔52の水平方向最大幅HSmax=0.135mm、短い開孔52を挟む一対のブリッジ14の水平方向中心線14aの間隔BS=0.60mm、垂直方向において隣り合う2つの長い開孔51の間に挟まれる短い開孔52の個数N=4とした。また、シャドウマスク5と蛍光体スクリーン2aとの間隔は11mmとした。
【0063】
このカラー陰極線管を動作させた状態では、垂直方向幅G=0.050mmである各ブリッジ14の蛍光体スクリーン2a上での影(非発光領域)20の垂直方向幅Gsdが0.045mmで、この影20が垂直方向にピッチSBVが0.6mmで5つ連続して配置された。このようなブリッジの影20の繰り返しは、カラー陰極線管の通常使用時にはほとんど縞として認識されないレベルであった。また、短い開孔52が垂直方向に連続する部分においてブリッジ14の数が多くなっているので、シャドウマスク5の機械的強度が向上する。従って、破断の可能性はほとんどなく、製造工程における歩留まり向上が期待できる。また、シャドウマスク5の振動特性も改善される。このことから、本発明によれば、ブリッジ14の影の繰り返しによる黒い縞模様が認識されないことがわかる。
【0064】
図11に示した実施形態に対応する実施例のカラー陰極線管用シャドウマスクは、孔列15の水平方向ピッチPH=0.5mm、長い開孔51の水平方向基本幅HL=0.125mm、ブリッジ14の垂直方向幅G=0.045mm、短い開孔52の水平方向最大幅HSmax=0.132mm、短い開孔52を挟む一対のブリッジ14の水平方向中心線14aの間隔BS=0.95mmとした。繰り返し単位57を構成する4つの孔列15のうち、2つの孔列15では、垂直方向において最も近い2つの長い開孔51の間に挟まれる短い開孔52の個数N=2であり、残りの2つの孔列15ではN=3とした。N=2の孔列では、長い開孔51を挟む一対のブリッジ14の水平方向中心線14aの間隔BL=4.75mmとし、N=3の孔列では、間隔BL=3.80mmとした。また、シャドウマスク5と蛍光体スクリーン2aとの間隔は11mmとした。
【0065】
このカラー陰極線管を動作させた状態では、垂直方向幅G=0.045mmである各ブリッジ14の蛍光体スクリーン2a上での影(非発光領域)20の垂直方向幅Gsdが0.040mmで、この影20が垂直方向にピッチSBVが0.95mmで3つ又は4つ連続して配置された。このようなブリッジの影20の繰り返しは、カラー陰極線管の通常使用時にはほとんど縞として認識されないレベルであった。また、モアレ縞もほとんど認められなかった。また、短い開孔52が垂直方向に連続する部分においてブリッジ14の数が多くなっているので、シャドウマスク5の機械的強度が向上する。従って、破断の可能性はほとんどなく、製造工程における歩留まり向上が期待できる。また、シャドウマスク5の振動特性も改善される。このことから、本発明によれば、ブリッジ14の影の繰り返しによる黒い縞模様やモアレ縞が認識されないことがわかる。
【0066】
【発明の効果】
本発明のカラー陰極線管では、シャドウマスクの各孔列には、1つの前記長い開孔と、1又は2以上の前記短い開孔とが交互に配置されている。従って、短い開孔を垂直方向に挟む2つのブリッジの垂直方向間隔が狭くなる。そのために、各ブリッジの垂直方向幅を小さくしてもシャドウマスクに必要な機械的強度を確保できる。また、ブリッジの垂直方向幅を小さくできるので、表示画像の輝度が向上する。
【0067】
一方、長い開孔を垂直方向に挟む2つのブリッジの間隔は拡げられる。即ち、垂直方向のブリッジ間隔が狭い部分と広い部分とが混在する。これにより、水平方向における熱及び熱膨張の伝達を抑えることができ、ドーミングによる色ズレを防止できる。
【0068】
また、垂直方向に、1つの長い開孔と、1又は2以上の短い開孔とが交互に配置されるので、ブリッジの配置の規則性が希薄になり、モアレ縞の発生が抑えられる。従って、図17に示したような凸部92の形成が不要になる。これにより、凸部92の寸法バラツキによる色純度の低下という問題が発生しない。また、凸部の形成が不要であるために、輝度が一層向上する。
【0069】
また、短い開孔の水平方向最大幅HSmaxは長い開孔の水平方向基本幅HLより大きいことにより、垂直方向幅の違いに起因して長い開孔と短い開孔との間で生じるよる照度差を少なくできるので、露光法により均一幅の蛍光体ラインを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるカラー陰極線管の一実施形態を示した側面断面図
【図2】本発明の実施の形態1にかかるカラー陰極線管におけるシャドウマスクとマスクフレームとからなる組み立て体を示す斜視図
【図3】本発明の実施の形態1にかかるカラー受像管において、シャドウマスク、蛍光体スクリーン、及び電子ビームが開孔を通過後に蛍光体スクリーンへ到達した通過ビームを電子銃側から見た切り欠き概略図
【図4】本発明の実施の形態1にかかる別のカラー受像管において、シャドウマスク、蛍光体スクリーン、及び電子ビームが開孔を通過後に蛍光体スクリーンへ到達した通過ビームを電子銃側から見た切り欠き概略図
【図5】本発明の実施の形態1にかかる更に別のカラー受像管において、シャドウマスク、蛍光体スクリーン、及び電子ビームが開孔を通過後に蛍光体スクリーンへ到達した通過ビームを電子銃側から見た切り欠き概略図
【図6】本発明の実施の形態1にかかる更に別のカラー受像管において、シャドウマスク、蛍光体スクリーン、及び電子ビームが開孔を通過後に蛍光体スクリーンへ到達した通過ビームを電子銃側から見た切り欠き概略図
【図7】本発明の実施の形態2にかかるカラー陰極線管におけるシャドウマスクとマスクフレームとからなる組み立て体を示す斜視図
【図8】本発明の実施の形態2にかかるカラー受像管において、シャドウマスク、蛍光体スクリーン、及び電子ビームが開孔を通過後に蛍光体スクリーンへ到達した通過ビームを電子銃側から見た切り欠き概略図
【図9】本発明の実施の形態2にかかるカラー受像管におけるシャドウマスクの開孔配置パターンの一実施形態を示した図
【図10】本発明の実施の形態2にかかる別のカラー受像管におけるシャドウマスクの開孔配置パターンを示した図
【図11】本発明の実施の形態2にかかる更に別のカラー受像管におけるシャドウマスクの開孔配置パターンを示した図
【図12】本発明の実施の形態2にかかる更に別のカラー受像管におけるシャドウマスクの開孔配置パターンを示した図
【図13】本発明の実施の形態2にかかる更に別のカラー受像管において、シャドウマスク、蛍光体スクリーン、及び電子ビームが開孔を通過後に蛍光体スクリーンへ到達した通過ビームを電子銃側から見た切り欠き概略図
【図14】本発明の実施の形態2にかかる更に別のカラー受像管において、シャドウマスク、蛍光体スクリーン、及び電子ビームが開孔を通過後に蛍光体スクリーンへ到達した通過ビームを電子銃側から見た切り欠き概略図
【図15】従来のカラー陰極線管におけるシャドウマスクとマスクフレームとからなる組み立て体を示す斜視図
【図16】従来のカラー陰極線管のシャドウマスクに形成される開孔の形状及び配置の一例を示した図
【図17】従来の別のカラー陰極線管において、シャドウマスク、蛍光体スクリーン、及び電子ビームが開孔を通過後に蛍光体スクリーンへ到達した通過ビームを電子銃側から見た切り欠き概略図
【図18】従来の更に別のカラー陰極線管のシャドウマスクに形成される開孔の形状及び配置を示した図
【符号の説明】
1 カラー陰極線管
2 パネル
2a 蛍光体スクリーン
3 ファンネル
4 電子銃
5 シャドウマスク
6 マスクフレーム
7 電子ビーム
8 偏向ヨーク
10 支持体
11 弾性部材
12 蛍光体ライン
14 ブリッジ
14a ブリッジの水平方向中心線
15 孔列
16 長い開孔
17 短い開孔
18,19 通過ビーム
20 非発光領域
23 突出部
51 長い開孔
52 短い開孔
53,54 通過ビーム
55,56,57 繰り返し単位

Claims (10)

  1. 内面に蛍光体スクリーンが形成されたパネルと、前記蛍光体スクリーンと対向するシャドウマスクとを備えたカラー陰極線管において、
    前記シャドウマスクは複数の孔列を有し、
    前記孔列は、垂直方向幅が長い開孔と、垂直方向幅が短い開孔と、これらの開孔間のブリッジとを有し、
    前記各孔列には、1つの前記長い開孔と、1又は2以上の前記短い開孔とが交互に配置されており、
    前記短い開孔の水平方向最大幅HSmaxは前記長い開孔の水平方向基本幅HLより大きいことを特徴とするカラー陰極線管。
  2. 垂直方向において最も近い2つの前記長い開孔の間に挟まれる全ての前記ブリッジの総面積をS1、前記2つの長い開孔の間に挟まれる全ての前記短い開孔のうち前記長い開孔の前記水平方向基本幅HLを定義する一対の基本垂直辺の延長線よりも水平方向の外側に拡がった部分の総面積をS2とするとき、0.9<S1/S2<1.1の関係を満足する請求項1に記載のカラー陰極線管。
  3. 前記長い開孔は、垂直方向の両端又はその近傍において、前記水平方向基本幅HLより大きな水平方向幅を有する請求項1に記載のカラー陰極線管。
  4. 垂直方向において最も近い2つの前記長い開孔の間に挟まれる全ての前記ブリッジの総面積をS11、前記長い開孔のうち前記水平方向基本幅HLを定義する一対の基本垂直辺よりも水平方向の外側に拡がった部分と、前記2つの長い開孔の間に挟まれる全ての前記短い開孔のうち前記一対の基本垂直辺の延長線よりも水平方向の外側に拡がった部分との総面積をS22とするとき、0.9<S11/S22<1.1の関係を満足する請求項に記載のカラー陰極線管。
  5. 1.0≦HSmax/HL≦1.5の関係を満足する請求項1に記載のカラー陰極線管。
  6. 前記シャドウマスクに含まれる全ての前記ブリッジについて、その垂直方向の中心位置を通る水平方向中心線をそれぞれ定義したとき、前記水平方向中心線の垂直方向の間隔PBVが略一定である請求項1に記載のカラー陰極線管。
  7. 水平方向に相互に隣り合う任意の2つの前記孔列にそれぞれ含まれる前記短い開孔が水平方向に並ばない請求項1に記載のカラー陰極線管。
  8. 前記シャドウマスクは、水平方向に隣り合う2つの前記孔列からなる繰り返し単位を水平方向に繰り返した開孔配置パターンを有し、
    前記長い開孔を挟む一対のブリッジの前記水平方向中心線の間隔をBL、前記短い開孔を挟む一対のブリッジの前記水平方向中心線の間隔をBS、垂直方向において最も近い2つの前記長い開孔の間に挟まれる前記短い開孔の個数をN(Nは1以上の整数)、前記長い開孔の垂直方向の配列ピッチをPLV(PLV=BL+BS×N)としたとき、全ての前記孔列において前記長い開孔の配列ピッチPLVが略同一であり、且つ、全ての前記孔列においてBL=BS×(N+2)の関係がほぼ成立する請求項に記載のカラー陰極線管。
  9. 前記シャドウマスクは、水平方向に連続する4つの前記孔列からなる繰り返し単位を水平方向に繰り返した開孔配置パターンを有し、
    全ての前記孔列において前記長い開孔の垂直方向の配列ピッチPLVが略同一であり、且つ、前記短い開孔を挟む一対のブリッジの前記水平方向中心線の間隔をBSとしたとき、前記水平方向中心線の間隔PBVとの間にBS=2×PBVの関係が全ての前記孔列においてほぼ成立する請求項に記載のカラー陰極線管。
  10. 前記シャドウマスクは、水平方向に連続する4つの前記孔列からなる繰り返し単位を水平方向に繰り返した開孔配置パターンを有し、
    全ての前記孔列において前記長い開孔の垂直方向の配列ピッチPLVが略同一であり、且つ、垂直方向において最も近い2つの前記長い開孔の間に挟まれる前記短い開孔の個数をN(Nは1以上の整数)としたとき、前記繰り返し単位を構成する4つの前記孔列のそれぞれにおける前記個数Nが同一ではない請求項に記載のカラー陰極線管。
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