JP3921153B2 - 防塵フィルタの保護機構およびこれを備えた温風暖房器 - Google Patents

防塵フィルタの保護機構およびこれを備えた温風暖房器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気中に含まれる塵や埃を除去する防塵フィルタの保護機構に関するものであり、また、この防塵フィルタの保護機構を備えた温風暖房器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
機器本体外部の空気を機器本体内部へ取り込み、その後、機器本体外部へ吹き出す機構を備えた機器にあっては、空気を取り込むための吸気口と空気を吹き出すための吹出口とが機器本体に設けられる。このうち吸気口には、空気中に含まれる塵や埃を除去するための防塵フィルタが取付けられるのが一般的である。この防塵フィルタを備えた機器として、たとえば石油ファンヒータに代表される温風暖房器が知られている。
【0003】
図8は、従来の一般的な温風暖房器の構造を示す概略斜視図である。図8に示すように、温風暖房器101は、箱形状の筐体を備えている。筐体は、前板104、側裏板103および天板105が組み合わされることによって形成されており、この筐体が置台102の上に載置されることにより、温風暖房器101の外装体が構成される。
【0004】
前板104には、温風の吹出口(図示せず)が設けられる。天板105には、燃料タンク106を筐体内部にセットするための開口や、温風暖房器101の運転動作の切換え等を行なうための操作部107が配置される。側裏板103の背面部分には、外部の空気を取り込むための吸気口である取込口(図示せず)が設けられる。
【0005】
側裏板103の背面部分に設けられた取込口は、ファンガード120によって覆われる。ファンガード120は、その主面に多数の通気孔120aを有している。ファンガード120は、筐体内部に設置されたプロペラファン110(図9参照)を保護したり、プロペラファン110を取付けるための部材として機能するものであり、たとえば金属製の板状部材をプレス加工することによって形成される。ファンガード120は、たとえばビス等によって筐体の側裏板103に固定される。
【0006】
ファンガード120は、さらに防塵フィルタ130によって覆われる。防塵フィルタ130は、たとえば金属製の細線を平織りにすることによって形成された網目状部を有しており、この網目状部には微細な孔が無数に存在している。防塵フィルタ130は、たとえばビス等によって筐体の側裏板103に固定される。
【0007】
図9は、図8に示す温風暖房器のIX−IX線に沿う概略断面図である。なお、図中に示す矢印は空気の流れを示すものである。温風暖房器101の運転動作時には、ファンガード120に取付けられたモータ109が通電されることにより駆動され、プロペラファン110を回転駆動する。プロペラファン110の回転動作により、防塵フィルタ130の微細孔およびファンガード120の通気孔120aを介して温風暖房器101の筐体外部に位置する空気が側裏板103に設けれた取込口103aから筐体内部へと取り込まれる(図中、矢印B1方向)。このとき、防塵フィルタ130の網目状部によって空気中に含まれる塵や埃が除去されるため、筐体内部へ清浄な空気が取り込まれることになる。
【0008】
筐体内部へと取り込まれた空気は、筐体内部を前方に向かって移動し(図中、矢印B2方向)、バーナー部108によって加熱された空気と混ざり合い、前板104に設けられた吹出口104aから筐体外部へと吹き出される(図中、矢印B3方向)。これにより、室内の空気が暖められ、暖房効果が得られるようになる。なお、上述のように取込口103aに防塵フィルタ130を取付けることにより、筐体内部に塵や埃が取り込まれることが防止されるため、安定した暖房効果が得られるようになる。
【0009】
上述のようにファンガードや防塵フィルタは、空気を通気させるための孔を多数有しているため、筐体に比べて強度の点で劣っている。特に、防塵フィルターは主に金属細線を平織りにすることによって形成された網目状部から構成されているため、強度の点で大きく劣っている。このため、ファンガードや防塵フィルタに小さい外力がかかっただけでもその形状が大きく変形してしまうおそれがある。また、最悪の場合にはファンガードや防塵フィルタが破損してしまうことも考えられる。ファンガードおよび防塵フィルタの変形や破損は、吸気効率の悪化や防塵効果の低下につながり、温風暖房器の暖房能力の低下を誘発する。
【0010】
また、温風暖房器を室内の壁に沿うように設置した場合には、壁によって防塵フィルタの網目状部が覆われてしまうことがある。この場合、吸気効率が悪化し、暖房能力が低下する。また、温風暖房器を窓の近傍などに設置した場合には、カーテンが防塵フィルタの網目状部に吸い込まれ、網目状部を覆ってしまうことがある。この場合にも吸気効率が悪化し、満足な暖房効果が得られなくなってしまう。特にカーテンを吸い込んだ場合には吸気効率が大幅に低減し、その暖房能力の低下は顕著なものとなる。
【0011】
上記問題点を解決すべくなされたものに、特開昭63−127053号公報に開示の温風暖房器がある。上記公報に開示の温風暖房器は、本体ケースの後部に設けられた吸気口の上方(防塵フィルタの主表面の側方)に把手を設けることにより、この把手によって防塵フィルタを保護するとともに、障害物によって防塵フィルタが覆われることを防止するものである。
【0012】
しかしながら、上記公報に開示の温風暖房器にあっては、防塵フィルタの上方(防塵フィルタの主表面の側方)に把手が設けられているため、防塵フィルタの主表面の法線方向からかかる外力に対しては何らの保護機能もなく、またカーテンなどが防塵フィルタに吸い寄せられることを防止する効果も殆ど得られない。
【0013】
【特許文献1】
特開昭63−127053号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明は上記問題点を解決すべくなされたものであり、外力が加わることによるファンガードや防塵フィルタの変形および破損を確実に防止するとともに、壁面やカーテンなどによって防塵フィルタが塞がれることによる吸気効率の悪化を確実に防止することが可能な防塵フィルタの保護機構およびこれを備えた温風暖房器を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明に基づく防塵フィルタの保護機構は、内部にファンが設置され、空気を取り込むための開口が設けられた筐体と、上記開口を覆うように上記筐体に取付けられるファンガードと、上記ファンガードを覆う防塵フィルタと、上記防塵フィルタの主表面上方に位置し、上記防塵フィルタを跨ぐように延びる防塵フィルタ保護部材とを備える。上記防塵フィルタ保護部材は、それぞれが上記防塵フィルタの主表面上方に位置する第1の位置と上記防塵フィルタの主表面側方に位置する第2の位置との間を互いに異なる方向に向かって自在に回動するように設けられた一対の部材からなり、上記一対の防塵フィルタ保護部材のそれぞれは、上記回動動作の基点となる第1および第2の回動軸部と、上記第1および第2の回動軸部のそれぞれから立設して延びる第1および第2の延伸部と、上記第1および第2の延伸部の上記第1および第2の回動軸部側とは反対側の端部同士を結ぶ連結部とを含む。上記第1および第2の延伸部のそれぞれには、上記防塵フィルタ保護部材が上記第1の位置から上記第2の位置へ回動する方向に向かって、曲げ加工が施されている。上記防塵フィルタは、上記主表面を構成する網目状部と、射出成形により上記網目状部の周縁を覆うように上記網目状部に一体的に形成される樹脂成形部とを含み、上記樹脂成形部は、上記第1および第2の回動軸部を受入れる軸支部と、上記防塵フィルタを固定するための突出形状の係止部とを有する。上記ファンガードは、上記突出形状の係止部が挿し込み可能な係止穴を有する。上記一対の防塵フィルタ保護部材のそれぞれは、上記第1および第2の回動軸部が上記軸支部に軸支されることによって上記防塵フィルタに取付けられており、上記防塵フィルタは、上記突出形状の係止部が上記係止穴に挿し込まれることによって上記ファンガードに取付けられている。
【0016】
このように、防塵フィルタの主表面上方、つまり防塵フィルタの主表面の法線方向に防塵フィルタ保護部材を設けることにより、防塵フィルタ保護部材によって防塵フィルタが確実に保護されるため、直接外力が防塵フィルタの主表面にかかることを回避することが可能になる。本構成のように、防塵フィルタの主表面を跨ぐように防塵フィルタ保護部材を配置することにより、防塵フィルタが最も変形し易い防塵フィルタの主表面の法線方向からの外力に対しても防塵フィルタを十分に保護することが可能になる。また、この防塵フィルタ保護部材によって防塵フィルタの主表面と室内の壁やカーテンとの距離が保たれるようになるため、防塵フィルタの主表面が壁やカーテンによって塞がれることもなくなり、吸気効率が悪化することもなくなる。
【0018】
また、上述のように、防塵フィルタ保護部材を回動自在に取付けることにより、使用状況により選択的に防塵フィルタ保護部材を機能させることが可能になる。つまり、防塵フィルタ保護部材を機能させる場合には第1の位置へと移動させ、防塵フィルタ保護部材を機能させずに収納しておく場合には第2の位置へと移動させておくことが可能になる。これにより、たとえば長期間にわたって機器を保管収納する場合などに機器が嵩張ることがなくなるため、収納性に優れたものとなる。
【0020】
また、上述のように、防塵フィルタの網目状部と枠部分である樹脂成形部とを射出成形によって一体的に形成することにより、樹脂成形部に簡便に防塵フィルタ保護部材の軸支部を形成することが可能になる。この結果、簡易な作業にて防塵フィルタ保護部材を機器に組付けることが可能になる。
【0022】
また、上述のように、防塵フィルタ保護部材を一対設け、互いに異なる方向に向かって回動するように構成することにより、より簡便な構造にて確実に防塵フィルタを外力から保護することが可能になる。また、一対の防塵フィルタ保護部材とすることにより、その取扱性も優れたものとなる。
【0024】
また、上述のように、防塵フィルタ保護部材の第1および第2の延伸部に第1の位置から第2の位置へ回動する方向に向かって曲げ加工を施しておくことにより、第1の位置にある防塵フィルタ保護部材に防塵フィルタの主表面の法線方向から外力が加わった場合にも、防塵フィルタ保護部材が第2の位置に向かって回動するようになるため、機器に加わる衝撃をより緩和する効果が得られるようになる。
【0025】
本発明に基づく温風暖房器は、上述のいずれかの防塵フィルタの保護機構を備えていることが望ましい。
【0026】
このように、上述のいずれかの防塵フィルタ保護機構を温風暖房器に適用することにより、防塵フィルタに向かって外力が加わった場合にも防塵フィルタ保護部材によって防塵フィルタが確実に保護されるため、防塵フィルタが変形したり破損したりする心配がなくなる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図を参照して説明する。なお、本実施の形態においては、本発明に基づく防塵フィルタ保護機構を温風暖房器に適用した場合を例示する。
【0028】
(温風暖房器の全体構造)
まず、本実施の形態における温風暖房器の全体構造について説明する。図1は、本実施の形態における温風暖房器の構造を示す概略斜視図である。
【0029】
図1に示すように、本実施の形態における温風暖房器1は、箱形状の筐体を備えている。筐体は、前板4、側裏板3および天板5が組み合わされることによって形成されており、この筐体が置台2の上に載置されることにより、温風暖房器1の外装体が構成される。
【0030】
前板4には、温風の吹出口(図示せず)が設けられる。天板5には、燃料タンク6を筐体内部にセットするための開口や、温風暖房器1の運転動作の切換え等を行なうための操作部7が配置される。側裏板3の背面部分には、外部の空気を取り込むための吸気口である取込口(図示せず)が設けられる。
【0031】
側裏板3の背面部分に設けられた取込口は、ファンガード20によって覆われる。ファンガード20は、その主面に多数の通気孔20aを有している。ファンガード20は、筐体内部に設置されたプロペラファン10(図2参照)を保護したり、プロペラファン10を取付けるための部材として機能するものであり、たとえば金属製の板状部材をプレス加工することによって形成される。
【0032】
ファンガード20は、さらに防塵フィルタ30によって覆われる。防塵フィルタ30は、たとえば金属製の細線を平織りにすることによって形成された網目状部31を有しており、この網目状部31には微細な孔が無数に存在している。網目状部31の周縁は、樹脂成形部32によって覆われており、この樹脂成形部32が主に網目状部31の枠材として機能している。樹脂成形部32の側面には、軸支部33が設けられている。
【0033】
軸支部33には、防塵フィルタ保護部材であるガード37a,37bが回動自在に組付けられている。図示する温風暖房器にあっては、ガードは上下に一対配置されており、上ガード37aと下ガード37bとからなる。ガード37a,37bは、防塵フィルタ30の主表面を構成する網目状部31の上方を跨ぐように延びている。ガード37a,37bは、軸支部33に回動自在に軸支されており、図中矢印A1方向またはA2方向にそれぞれ略90度回動する。なお、ガード37a,37bが防塵フィルタ30の主表面上方にある場合を第1の位置(図に示す位置)とし、側方に位置する場合を第2の位置とする。
【0034】
(内部構造および空気の流れ)
次に、本実施の形態における温風暖房器の内部構造および空気の流れについて説明する。図2は、図1示す温風暖房器のII−II線に沿う概略断面図である。なお、図中に示す矢印は空気の流れを示すものである。
【0035】
温風暖房器1の運転動作時には、ファンガード20に取付けられたモータ9が通電されることにより駆動され、プロペラファン10を回転駆動する。プロペラファン10の回転動作により、防塵フィルタ30の微細孔およびファンガード20の通気孔20aを介して温風暖房器1の筐体外部に位置する空気が側裏板3に設けれた取込口3aから筐体内部へと取り込まれる(図中、矢印B1方向)。このとき、防塵フィルタ30の網目状部31によって空気中に含まれる塵や埃が除去されるため、筐体内部へ清浄な空気が取り込まれることになる。
【0036】
筐体内部へと取り込まれた空気は、筐体内部を前方に向かって移動し(図中、矢印B2方向)、バーナー部8によって加熱された空気と混ざり合い、前板4に設けられた吹出口4aから筐体外部へと吹き出される(図中、矢印B3方向)。
【0037】
(防塵フィルタおよび防塵フィルタ保護部材の構造)
次に、本実施の形態における防塵フィルタおよび防塵フィルタ保護部材であるガードの構造について説明する。図3は、図1に示す温風暖房器に組付けられる防塵フィルタの構造をより詳細に説明するための図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。また、図4は、防塵フィルタに組付けられる防塵フィルタ保護部材であるガードの形状を示す斜視図である。
【0038】
図3(a)および図3(b)に示すように、防塵フィルタ30は、網目状部31、金属枠42および樹脂成形部32からなる。網目状部31は、上述のように金属細線を平織りすることによって形成され、略方形の形状を有している。金属枠42は、網目状部41の上端を覆う断面コの字状の板状部材からなり、かしめることによって網目状部41に固定される。樹脂成形部32は、網目状部31の側方端および下端を覆うように射出成形により形成される。樹脂成形部32の側面の所定位置には、軸支部33が形成される。
【0039】
網目状部31の上端を金属枠42で覆っているのは、万が一、温風暖房器が異常加熱した場合に熱が上部に集中することを考慮したものであり、上端を覆う枠部分を耐熱性に優れた金属の枠とすることによって破損を防止するためである。また、網目状部31の側方端および下端を樹脂成形部32で覆っているのは、軸支部33を射出成形によって簡便に形成できるように考慮したものであり、万が一、温風暖房器が異常加熱した場合にも上端に比べて熱の集中が少なく、樹脂が変形することもないためである。
【0040】
軸支部33は、ガード37a,37bを回動自在に軸支するための軸支穴33aと、ガード37a,37bの回動範囲が第1の位置から第2の位置までとなるように規定するための突出部33bとを有する。軸支穴33aは、樹脂成形部33の側面に設けられる。突出部33bの内側には凸部33cが設けられており、この凸部33cによってガード37a,37bが防塵フィルタ31の主表面上方の第1の位置に位置した状態で保持されるようになる。
【0041】
樹脂成形部32の所定位置には、ファンガード20に防塵フィルタ30を固定するための係止部34,35および36が形成されている。係止部34,35および36は、それぞれ端面から外側に向かって突出した形状を有しており、ファンガード20に設けられた係止穴に挿し込むことが可能なように配置される。
【0042】
図4に示すように、防塵フィルタ保護部材であるガード37は、金属製の線材に曲げ加工を施すことによって形成される。ガード37は、回動動作の基点となる第1および第2の回動軸部38と、この第1および第2の回動軸部38から立設して延びる第1および第2の第1および第2の延伸部39と、第1および第2の延伸部38の第1および第2の回動軸部39側とは反対側の端部同士を結ぶ連結部40とからなる。このうち第1および第2の延伸部39のそれぞれの所定位置にはさらに曲げ加工が施されており、曲げ部39aを有している。なお、本実施の形態においては、上ガード37aと下ガード37bとは同一の形状である。
【0043】
(組付け構造)
次に、本実施の形態におけるファンガード、防塵フィルタおよび防塵フィルタ保護部材の組付け構造について説明する。図5は、図1に示す温風暖房器のファンガード、防塵フィルタおよび防塵フィルタ保護部材としてのガードの組付構造を説明するための分解斜視図である。
【0044】
図に示すように、ファンガード20は、温風暖房器1の側裏板3の背面部分に設けられた空気を取り込むための開口である取込口3aを覆うように、ビス50によって側裏板3に組付けられる。防塵フィルタ30は、側裏板3に取付けられたファンガード20を覆うようにファンガード20に組付けられる。防塵フィルタの30のファンガード20への組付けは、防塵フィルタ30の樹脂成形部32に設けられた係止部34,35および36をファンガード20に設けられた係止穴22に挿し込むことによって行なわれる。
【0045】
上ガード37aおよび下ガード37bの防塵フィルタ30への組付けは、防塵フィルタ30のファンガード20への組付けにさきがけて行なわれる。具体的には、防塵フィルタ30の樹脂成形部32に設けられた軸支部33に上ガード37aおよび下ガード37bの回動軸部38を挿し込むことによって行なわれる。以上により、ファンガード20、防塵フィルタ30および防塵フィルタ保護部材であるガード37a,37bの温風暖房器1への組付けが完了する。
【0046】
(防塵フィルタ保護部材の回動動作)
次に、本実施の形態における防塵フィルタ保護部材の回動動作に付いて説明する。図6は、防塵フィルタ保護部材が第1の位置にある状態を示す側面図であり、図7は、第2の位置にある状態を示す側面図である。
【0047】
図6に示すように、防塵フィルタ保護部材であるガード37a,37bが第1の位置にある場合は、防塵フィルタ30の主表面はこれらガード37a,37bによって覆われることになる。このため、図中矢印C方向から外力が加わった場合にも、防塵フィルタ30およびファンガード20を保護することが可能になる。また、図7に示すように、ガード37a,37bが第2の位置にある場合は、防塵フィルター30の主表面側方にガード37a,37bが収納されるため、温風暖房器1の筐体である側裏板3からガードが突出して嵩張ることもない。
【0048】
上述のように、上ガード37aおよび下ガード37bの各々の第1および第2の延伸部39には、第1の位置から第2の位置へと回動する方向に向かって曲げ加工が施されている。このため、外力Cが一定以上の大きさである場合には上ガード37aおよび下ガード37bが係止部33bに設けられた凸部33cを乗り越えて第1の位置(図6の状態)から第2の位置(図7の状態)の方向(図中矢印A1およびA2方向)へと回動する。これにより、外力Cが温風暖房器1の機器本体に直接作用せず、衝撃の緩和を図ることが可能になる。
【0049】
(効果)
上記構成の防塵フィルタ保護機構を備えた温風暖房器とすることにより、ガードによって確実に防塵フィルタが保護されるため、直接外力が防塵フィル多の主表面にかかることを回避することが可能になる。特に、防塵フィルタの主表面の法線方向からの外力に対する保護機能が確実に確保されるため、防塵フィルタやファンガードの変形・破損が防止されるようになる。また、ガードによって室内の壁との距離が確保されるため、所望の暖房効果が確実に得られるようになる。また、温風暖房器を窓際に設置した場合にカーテンが防塵フィルタに吸い寄せられて防塵フィルタを覆うこともなくなるため、所望の暖房効果が確実に得られるようになる。
【0050】
上記実施の形態においては、防塵フィルタ保護部材を金属製の線材からなるガードにて構成した場合を例示して説明を行なったが特にこれに限定されるものではなく、どのような材質を用いてもよいし、さらにはどのような形状としてもよい。また、上記実施の形態においては、防塵フィルタ保護部材を一対すなわち2本のガードにて構成した場合を例示して説明を行なったが特にこれに限定されるものではない。
【0051】
また、上記実施の形態においては、本発明に基づく防塵フィルタの保護機構を温風暖房器に適用した場合を例示して説明を行なったが、防塵フィルタを備える機器であればどのような機器に対して本発明を適用することは可能である。
【0052】
このように、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
【0053】
【発明の効果】
本発明によれば、外力が加わることによるファンガードや防塵フィルタの変形および破損を確実に防止することが可能になるとともに、壁面やカーテンなどによって防塵フィルタが塞がれることによる吸気効率の悪化を確実に防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態における温風暖房器の概略斜視図である。
【図2】 図1に示す温風暖房器のII−II線に沿う概略断面図である。
【図3】 本発明の一実施の形態における温風暖房器の防塵フィルタの構造を説明するための上面図および側面図である。
【図4】 本発明の一実施の形態における温風暖房器の防塵フィルタ保護部材の形状を説明するための斜視図である。
【図5】 図1に示す温風暖房器のファンガード、防塵フィルタおよび防塵フィルタ保護部材の組付構造を説明するための分解斜視図である。
【図6】 本発明の一実施の形態における温風暖房器において、防塵フィルタ保護部材が第1の位置にある状態を示す側面図である。
【図7】 本発明の一実施の形態における温風暖房器において、防塵フィルタ保護部材が第2の位置にある状態を示す側面図である。
【図8】 従来の一般的な温風暖房器の概略斜視図である。
【図9】 図8に示す温風暖房器のIX−IX線に沿う概略断面図である。
【符号の説明】
1 温風暖房器、2 置台、3 側裏板、3a 取込口、4 前板、4a 吹出口、5 天板、6 燃料タンク、7 操作部、8 バーナー部、9 モータ、10 ファン、20 ファンガード、20a 通気孔、22 係止穴、30 防塵フィルタ、31 網目状部、32 樹脂成形部、33 軸支部、33a 軸支穴、33b 突出部、33c 凸部、34,35,36 係止部、37a 上ガード、37b 下ガード、38 回動軸部、39 延伸部、39a 曲げ部、40 連結部、42 金属枠、43 かしめ部、50 ビス。

Claims (2)

  1. 内部にファンが設置され、空気を取り込むための開口が設けられた筐体と、
    前記開口を覆うように前記筐体に取付けられるファンガードと、
    前記ファンガードを覆う防塵フィルタと、
    前記防塵フィルタの主表面上方に位置し、前記防塵フィルタを跨ぐように延びる防塵フィルタ保護部材とを備え
    前記防塵フィルタ保護部材は、それぞれが前記防塵フィルタの主表面上方に位置する第1の位置と前記防塵フィルタの主表面側方に位置する第2の位置との間を互いに異なる方向に向かって自在に回動するように設けられた一対の部材からなり、
    前記一対の防塵フィルタ保護部材のそれぞれは、前記回動動作の基点となる第1および第2の回動軸部と、前記第1および第2の回動軸部のそれぞれから立設して延びる第1および第2の延伸部と、前記第1および第2の延伸部の前記第1および第2の回動軸部側とは反対側の端部同士を結ぶ連結部とを含み、
    前記第1および第2の延伸部のそれぞれには、前記防塵フィルタ保護部材が前記第1の位置から前記第2の位置へ回動する方向に向かって、曲げ加工が施されており、
    前記防塵フィルタは、前記主表面を構成する網目状部と、射出成形により前記網目状部の周縁を覆うように前記網目状部に一体的に形成される樹脂成形部とを含み、
    前記樹脂成形部は、前記第1および第2の回動軸部を受入れる軸支部と、前記防塵フィルタを固定するための突出形状の係止部とを有し、
    前記ファンガードは、前記突出形状の係止部が挿し込み可能な係止穴を有し、
    前記一対の防塵フィルタ保護部材のそれぞれは、前記第1および第2の回動軸部が前記軸支部に軸支されることによって前記防塵フィルタに取付けられており、
    前記防塵フィルタは、前記突出形状の係止部が前記係止穴に挿し込まれることによって前記ファンガードに取付けられている、防塵フィルタの保護機構。
  2. 請求項1に記載の防塵フィルタの保護機構を備えた、温風暖房器。
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