JP3919365B2 - ポリプロピレン系積層シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば医薬品等の錠剤や食品等を収容するPTP包装(プレススルーパッケージ)におけるポケット部分を熱成形するPTP包装用シートやその他の熱成形用シートに用いられるポリプロピレン系積層シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリ塩化ビニル(以下、PVCと略記する。)樹脂は、真空成形や圧空成形などの熱成形性が良好であり、常温での剛性、耐衝撃性、防湿性および透明性の良さを生かして医薬品等の錠剤や食品等の商品を個別に包装するPTP包装用シートとして用いられてきた。
【0003】
PTP包装は、PVC樹脂シートを圧空・真空成形して商品の形に応じたポケット部分と、このポケット部分の内側に商品を収容した際に開口部を密閉するアルミ箔などの易開封性の箔やフィルムとを一体に積層した包装形態である。PTP包装されたカプセルや錠剤などの粒状の固形剤や食品等は、透明なポケット部分を透かして商品を確認でき、開封するときにはポケット部分を指で押して箔を押し破れば容易に取り出せる。
【0004】
PTP包装に類似した包装形態としてブリスターパッケージがあり、この形態では商品の形に応じて真空成形したPVC樹脂シート等の透明なプラスチックポケットに商品を入れ、印刷された台紙に接着して包装されている。
【0005】
近年、PVC樹脂シートは、燃焼時に塩化水素ガスを発生して焼却炉を劣化させるという問題点等が指摘され、これに代えて塩化水素ガスを発生しない包装材用シートとしてポリプロピレン系樹脂が使用され始めている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ポリプロピレン系樹脂からなるシートは、PVC樹脂シートに比べてて熱成形性が劣るという問題点がある。具体的には、PVC樹脂シートに比べて成形温度範囲が狭く、かつ高温であるので、PTP包装材用の成形機での熱成形が困難であり、特に成形温度範囲の下限が高いことから、PVC樹脂シートと同様な熱成形条件を採用できないという問題があった。
【0007】
ポリプロピレン系樹脂の熱成形性を改良する技術としては、ポリプロピレンに高密度ポリエチレン及びエチレン−プロピレン共重合体を添加する方法(特公昭63−29704号公報)、ポリプロピレンに石油樹脂及びエチレン−α−オレフィン共重合体を添加する方法(特公平6−89191号公報)、三層構成のポリプロピレンフィルム中に石油樹脂をそれぞれの層に特定量を入れ、全構成厚みに対する両表層の厚み比を一定の範囲内とする方法(特許第1641371号公報、特許第1973906号公報)等が知られているが、常温でのシートの剛性と熱成形性のバランスを充分に調整し難いという点で、いまだPVC並に満足するものが得られていないのが現状である。
【0008】
すなわち、特公昭63−29704号公報や特公平6−89191号公報に開示された技術では、常温でのシートの剛性を保持するために、エチレン−プロピレン共重合体などの軟質成分の添加量を制限しているが、これでは低温での熱成形性があまり改良されない。一方、低温での熱成形性を改良する為に、軟質成分を多く添加すると常温でのシートの剛性が大幅に低下してしまうという問題が起こる。
【0009】
また、前述の特許第1641371号公報、特許第1973906号公報に記載の発明では、常温でのシートの剛性は充分に確保されているが、熱成形を適正に行える加工温度範囲は、PVC樹脂シートの場合に比べて充分に確保されているとはいえない。
【0010】
さらに、異種材料を積層する方法としては、環状オレフィンを含有した非晶性ポリオレフィン樹脂の両外層に結晶性ポリプロピレンフィルムを積層する方法(特開平7−40520号公報)、非晶性ポリオレフィン樹脂を中間層にしてその両面に接着層、次いでポリプロピレン層を設ける方法(特開平8−39742号公報)、未延伸ポリエステル樹脂層の両面にポリプロピレン系樹脂層を積層したもの(特開平5−309798号公報)等が挙げられる。
【0011】
しかしながら、これらの層構成では、熱成形性については良好であるが、異種材料を積層しているために、シート残材等を一括してリサイクルすると透明性が低下したり、外観にムラが生じるという問題が起こる。
【0012】
そこで、本願の各請求項に係る発明の課題は、上記した問題点を解決してポリプロピレン系積層シートの熱成形性を改善し、PVC樹脂シートと同程度の温度または温度範囲で熱成形が可能であり、特に従来のポリプロピレン系シートの成形温度範囲の下限を低く設定でき、PVC樹脂シートと同様な熱成形条件を採用できるポリプロピレン系積層シートとすることである。
【0013】
また、本願の各請求項に係る他の課題としては、焼却した際に塩素ガスが発生せず、かつ包装形態に所要の剛性を備え、しかも熱成形がPVC樹脂シートと同程度に容易な包装材用ポリプロピレン系積層シート、特にPTP包装材用シートを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本願の請求項に係る発明では、A層に重ねてB層を積層した少なくとも2層の積層シートからなり、前記A層は下記の成分(a)、(b)、(c)の割合(重量%)が、
{(a)+(b)}:(c)=60〜90:40〜10であり、かつ(a)≧10、で示される樹脂組成物からなり、前記B層は下記の成分(b)を主成分とし、成分(c)を10重量%以下の割合で含有する樹脂組成物からなるポリプロピレン系積層シートとしたのである。
【0015】
記
成分(a):下記(1)〜(3)の条件を満足し、13C−NMRスペクトルによるメソペンタッド分率とラセモペンタッド分率の和(mmmm+rrrr)が30〜80%の範囲にあり、分子鎖中に結晶性ブロックと非晶性ブロックが混在する軟質ポリプロピレン系樹脂である。
(1) 示差走査熱量計を用いて加熱速度10℃/分で昇温した時に測定されるガラス転移温度が−15℃以上
(2) 示差走査熱量計を用いて加熱速度10℃/分で結晶融解後、冷却速度10℃/分で降温した時に測定される結晶化熱量が10〜60J/g
(3) 230℃でのメルトフローレートが0.4〜40g/10分
成分(b):結晶性ポリプロピレン系樹脂
成分(c):石油樹脂、テルペン樹脂、クマロン−インデン樹脂、ロジン系樹脂、またはそれらの水素添加誘導体 。
【0016】
また、前記課題を解決する本願の請求項に係る発明は、上記のポリプロピレン系積層シートにおいて、B層が所定の樹脂組成物からなることに代えて、B層が成分(b)のみからなることを特徴とするポリプロピレン系積層シートとする手段を採用することもできる。
【0017】
また、前記PTP包装材用シートについての課題を解決するために、本願の請求項に係る発明は、上記したポリプロピレン系積層シートからなるPTP包装材用シートとしたのである。
【0018】
【発明の実施の形態】
この発明のポリプロピレン系積層シートは、前述の成分(a)、(b)および(c)から選ばれる成分を含有し、2層構造のものではA層の片面に重ねてB層を積層し、3層構造のものでは中間層を構成するA層の両外層にB層を積層し、また上記構造を組み合わせた3層以上の積層シートであってもよい。また、3層構造のものではA層の厚みは、全層厚みの20〜95%であることが好ましい。
【0019】
ポリプロピレン系樹脂は、高結晶性で強度も高く、ポリオレフィン系樹脂の中では、比較的に高い融点で耐熱性も良好であるが、高結晶性のため熱成形時には高温を要し、かつ適正な成形温度範囲が狭く、また成形温度域に加熱されたシートの弾性率が高いために成形に大きな力を要し、また成形に必要な伸びは不均一である。
【0020】
本願の発明においては、比較的低温域においても熱成形性の良好なポリプロピレン系積層シートを得るために、結晶性が比較的低い所定の軟質ポリプロピレン系樹脂をA層に混合する。
【0021】
因みに、軟質ポリプロピレン系樹脂の周知のものとして、低温特性や常温での柔軟性を付与させるためにプロピレンにエチレンまたは炭素数4〜12程度のα−オレフィンを多量に共重合等の形態で含有させたものがあるが、このものは本願の発明には適さない。なぜなら、この種の軟質ポリプロピレン系樹脂は、プロピレンにα−オレフィンが多量に含有されているため、そのガラス転移温度がポリプロピレン本来のガラス転移温度(−10℃前後)よりもかなり低く、A層に混合すると、熱成形性は改良される傾向にあるが、常温域での剛性はかなり低下し、成形機での加工適性(ワークの送り安定性、カール適性等)や成形後の包装工程でのワークの搬送性が悪くなり、集積の際にトラブルを起こす可能性が生じる。
【0022】
本願各発明において中間層等を構成する(A)層の(a)成分である軟質ポリプロピレン系樹脂(以下、(a)成分と略記することがある。)は、後述する(1)〜(3)の条件を満足し、13C−NMRスペクトルによるメソペンタッド分率とラセモペンタッド分率の和(mmmm+rrrr)が30〜80%の範囲にあり、分子鎖中に結晶性のブロックと非晶性のブロック部分が混在している立体規則性を調整された樹脂である。
【0023】
ここで、メソペンタッド分率(mmmm)とは、任意の連続する5つのプロピレン単位で構成される炭素−炭素結合による主鎖に対し、側鎖である5つのメチル基がいずれも同方向に位置する立体構造(イソタクティック構造)の割合を意味する。また、ラセモペンタッド分率(rrrr)とは、任意の連続する5つのプロピレン単位で構成される炭素−炭素結合による主鎖に対して、側鎖である5つのメチル基が交互に反対方向に位置する立体構造(シンジオタクティツク構造)の割合を意味する。
【0024】
立体規則性については結晶性のブロック部分の割合を示す1つの指標として13C−NMRスペクトルによるメソペンタッド分率とラセモペンタッド分率の和(mmmm+rrrr)が30〜80%の範囲、より好ましくは35〜75%の範囲に制御されたものが好ましい。
【0025】
(mmmm+rrrr)が30%未満では、常温でのシートが柔らか過ぎたり強度が不足して実用上の問題がある。また原料自体がブロッキングしやすくなり、ハンドリング性(取り扱い易さ)の面でも好ましくない。一方、(mmmm+rrrr)が80%を越えると、本願の各発明の目的である熱成形性の改良効果が小さくなるので好ましくない。
【0026】
このように(a)成分の分子鎖中に結晶性のブロックと非晶性のブロック部分が混在している軟質ポリプロピレン系樹脂は、ゴム弾性を有して柔軟で破れにくく、透明性も良好であるという特性を有し、また剛直性を示すイソタクチック構造とシンジオタクチック構造の結晶性のブロック部分と、エラストマー性を示すアタクチック構造の非晶性のブロック部分の割合をバランスよく混在させているので、本願の各発明の目的を達成する材料として適するのである。
【0027】
(a)成分の軟質ポリプロピレン系樹脂が満足すべき具体的な条件(1)は、示差走査熱量計を用いて加熱速度10℃/分で昇温した時に測定されるガラス転移温度が−15℃以上、好適には−10℃以上であるものである。ガラス転移温度が−15℃未満では、(A)層に混合した場合に常温域における剛性を低下させるので好ましくない。
【0028】
また(a)成分の軟質ポリプロピレン系樹脂は、条件(2)として、示差走査熱量計を用いて加熱速度10℃/分で結晶融解後、冷却速度10℃/分で降温した時に測定される結晶化熱量が10〜60J/gの範囲にあるものを用いる。結晶化熱量が10J/g未満では、結晶性が低すぎて製膜性が極めて悪いということの他に、常温でシートが柔らかすぎたり、強度が不足するなどの実用上問題がある。また、結晶化熱量が60J/gを超えるものでは、熱成形性の改良効果が目立って現れないため適さない。
【0029】
さらに(a)成分の軟質ポリプロピレン系樹脂は、条件(3)として、230℃でのメルトフローレートが0.4〜40g/10分、好適には0.5〜30g/10分、特には1〜5g/10分の範囲にあるものを用いる。メルトフローレートが0.4g/10分未満では、ポリマー自身の粘度が高すぎて押出成形が困難になって適さず、40g/10分を超えるとポリマー自身の粘度が低くなり過ぎて製膜安定性が悪化し、シート自体の強度が不足するという問題が起こる。
【0030】
このような軟質ポリプロピレン系樹脂としては、共重合組成中のプロピレン成分が少なくとも90モル%以上、好適には95モル%以上であるものが好適に用いられる。プロピレン以外の成分としては、エチレンまたは炭素数4〜12程度のα−オレフィンや4−メチルペンテン−1、環状オレフィン、スチレンなどが挙げられる。
【0031】
プロピレン成分が90モル%未満では、立体規則性による結晶性の制御範囲が狭くなったり、α−オレフィンを共重合した場合にガラス転移温度がポリプロピレン本来のガラス転移温度(−10℃前後)よりもかなり低下し、常温での剛性が低くなって好ましくなく、また経済性の観点からも好ましくない。
【0032】
なお、(a)成分は、本願の各発明の目的に適合するものであれば、2種類以上の成分を混合して用いることもできる。
【0033】
軟質ポリプロピレン系樹脂の製造方法としては、各種のメタロセン触媒や非メタロセン触媒を用いた重合方法が提案されている。また、本願の各発明においては、結晶性のブロックと非晶性のブロック部分の長さと種類を効率よく制御できる点からいわゆる振子型触媒を用いた重合方法も有効である。
【0034】
次に、本願の各発明の中間層等を構成する(A)層およびその外層を構成する(B)層に適用される(b)成分、すなわち結晶性ポリプロピレン系樹脂(以下、(b)成分と略記することがある。)は、プロピレン単独重合体、プロピレンとエチレン、ブテン、ヘキセンなどのα−オレフィンとの共重合体、またはその混合物の中から任意に選択されるものであり、常温域における剛性と熱成形制御とのバランスをとるため、プロピレン単独重合体を使用することが好ましい。また、(b)成分のメルトフローレシオ(MFR)は、通常、所要の熱成形性を確保するために0.5〜20g/10分、好ましくは1〜5g/10分である。
【0035】
(c)成分は、石油樹脂、テルペン樹脂、クマロン−インデン樹脂、ロジン系樹脂、またはそれらの水素添加誘導体(以下、(c)成分と略記することがある)である。
【0036】
(c)成分は、各層に混合した場合に樹脂組成物のガラス転移温度を高めることでシートの常温域での剛性を高めたり、耐透湿性、熱成形性、透明性等を向上させるために効果があるものである。
【0037】
ここで(c)成分のうち、石油樹脂としては、シクロペンタジエンまたはその二量体からの脂環式石油樹脂やC9 成分からの芳香族石油樹脂があり、テルペン樹脂としては、β−ピネンからのテルペン樹脂やテルペン−フェノール樹脂を例示できる。また、ロジン系樹脂としては、ガムロジン、ウッドロジンなどのロジン樹脂、およびグリセリンやペンタエリスリトールなどで変性したエステル化ロジン樹脂などを例示できる。
【0038】
このような(c)成分は前記(a)、(b)成分と混合した場合に、比較的良好な相溶性を示す。さらに色調や熱安定性、相溶性、耐透湿性といった面から水素添加誘導体を用いることが好ましく、特に水添率が95%以上で、水酸基、カルボキシル基、ハロゲン基などの極性基や2重結合などの不飽和結合を実質上含有しない石油樹脂あるいはテルペン樹脂を用いることが好ましい。
【0039】
(c)成分は、主に分子量に応じて種々のガラス転移温度を有するものがあるが、本願の発明に適合し得るのはガラス転移温度が50〜100℃、好ましくは70〜90℃のものである。ガラス転移温度が50℃未満のものは、前述の(a)、(b)成分と混合した際に、常温域での剛性と熱成形性とのバランスを調整するために多量に含有させる必要があり、その場合にシート表面にブリードし、ブロッキングを招いたり、シート全体の機械的強度が不足して破れやすくなり、実用的に問題になる場合がある。一方、ガラス転移温度が100℃を超える(c)成分を採用すると、(a)、(b)成分との相溶性が悪化し、経時的にシート表面にブリードしたり、ブロッキングや透明性の低下を招くことがある。
【0040】
なお、(A)、(B)各層に使用する(b)、(c)成分は、同一のものであってもよく、また異なるものであってもよい。
【0041】
次に中間層等を構成する(A)層は、上記(a)、(b)および(c)成分を主成分とし、各成分の割合が重量比で、{(a)+(b)}:(c)=60〜90:40〜10、かつ(a)≧10からなる混合樹脂層である。
【0042】
この関係において、(c)成分の含有量が10重量%未満では常温域の剛性が低下し、成形機での加工適性(ワークの送り安定性、カール適性等)や成形後の包装工程でのワーク搬送及び集積のトラブルを起こしたり、耐透湿性が悪くなって好ましくない。一方、40重量%を越えるとシートの打抜き加工性や押出成形性が悪化して好ましくない。これらのことから(A)層における好適な(c)成分の配合量は、15〜35重量%である。
【0043】
また、(A)層における(a)成分の含有量が10重量%未満では、熱形成性の改良効果が不充分であり好ましくない。常温域での剛性と熱成形性とのバランスから好適な(a)成分の含有量は20〜85重量%である。ここで、(a)成分である立体規則性を制御された軟質ポリプロピレン系樹脂と(b)成分である結晶性ポリプロピレン系樹脂の合計量を60〜90重量%とする必要があるが、これは(a)成分の中でも比較的結晶性の高い軟質ポリプロピレン系樹脂を用いる場合には相対的に(a)成分を多くし、逆に(a)成分の中でも比較的結晶性の低い軟質ポリプロピレン系樹脂を用いる場合には相対的に(a)成分を少なく用い、適宜に常温での剛性と熱成形制御とのバランスを図ればよいことを現している。
【0044】
また、(A)層の片面または両面の外層を構成する(B)層は、(b)成分を主成分とし(c)成分を10重量%以下の割合で含有する樹脂組成物、または(b)成分のみからなる樹脂層であり、すなわち、各成分の割合が重量比で、(b):(c)=100〜90:0〜10から成る樹脂層である。
【0045】
この関係において、(c)成分の含有量が10重量%を越えると、樹脂組成物の常温域における剛性は高くなるが、熱成形の際、シート表面が熱板と粘着を起こし易くなり、シートの透明性や外観が悪化するため好ましくない。このような傾向から好適な(c)成分の含有量は1〜8重量%である。
【0046】
また、(b)成分である結晶性ポリプロピレン系樹脂を単独で用いた(B)層である場合には、アルミ箔との貼り合わせ性等を良くするために、プロピレン−エチレンランダム共重合体を用いることが好ましい。
【0047】
(B)層/(A)層/(B)層からなる3層構成の積層シートにおける(A)層の厚みは、全厚みの20〜95%、好ましく30〜90%であることが好ましい。中間層を構成する(A)層の厚みが全層厚の20%未満では、熱形成性の改良効果が不十分になって好ましくない。一方、(A)層の厚みが全層厚の95%を超えると、熱成形時に両外層である(B)層にべたつきが生じ、シート表面が熱板と粘着を起こし、シートの透明性や外観が悪化し易くなるため好ましくない。ここでは、(B)層/(A)層/(B)層の3層構成についてのみ説明しているが、本発明の主旨を越えない範囲で、(B)層/(A)層/(B)層/(A)層/(B)層あるいは(B)層/接着層/(A)層/接着層/(B)層などの構成にしてもよい。
【0048】
本願の各発明における積層シートの全体の厚みは、特に限定されるものではないが、概ね50〜700μm程度、代表的には100〜300μmであり、(B)層の厚みが5μm以上あれば、両外層の(B)層の厚みは同一であっても異なっていてもかまわない。
【0049】
本願の発明の積層シートの各層には、この発明の効果を損なわない程度に、他の熱可塑性エラストマーなどの耐衝撃性改良剤や各種添加剤、例えば、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、核剤、抗菌・防かび剤、帯電防止剤、滑剤などを適宜配合しても良い。
【0050】
特に核剤を添加することは、プロピレン系樹脂が本来有する優れた特性を損なうことなく、結晶粒子が微細で結晶化度、つまり常温での剛性がさらに向上したシートが得られる点で好ましい。
【0051】
【実施例および比較例】
以下に説明する実施例および比較例では、下記の(1)〜(4)の条件で測定した物性値で評価された樹脂材料を用いた。
【0052】
(1)ガラス転移温度(Tg)、結晶融解ピーク温度(Tm)
JIS K7121(プラスチックの転移温度測定方法)に準拠し、示差走査熱量計(パーキンエルマー社製:DSC−7)を用いて、試料10mgを加熱速度10℃/分で昇温したときのサーモグラムからTgおよびTmを求めた。
【0053】
(2)結晶化温度(Tc)、結晶化熱量
JIS K7121およびJIS K7122に準拠し、示差走査熱量計(パーキンエルマー社製:DSC−7)を用いて、試料10mgを加熱速度10℃/分で結晶融解後、200℃まで昇温し、冷却速度10℃/分で降温したときのサーモグラムからTcおよび結晶化熱量(J/g)を求めた。
【0054】
(3)メルトフローレート(MFR)
JIS K7210に準拠し、試験温度230℃、試験荷重2.16kgfの条件で測定した。
【0055】
(4)メソペンタッド分率(mmmm)、ラセモペンタッド分率(rrrr)
日本電子社製のJNM−GSX−270を用い、次の条件で測定した。
測定モード:1 H完全デカップリング
パルス幅:8.6マイクロ秒
パルス繰り返し時間:30秒
積算回数:7200回
溶媒:オルトジクロロベンゼン/重ベンゼンの混合溶媒(80/20容量%)
試料濃度:100mg/1ミリリットル溶媒
測定温度:130℃
ここで、各々のペンタッド分率は、13C−核磁気共鳴スペクトルのメチル基領域における分裂ピークの測定により求めた。また、メチル基領域のシグナルの帰属は、A.Zambelli et al(Macromolecules 13,267(1980))に依った。
【0056】
〔実施例1〕
表1に層を構成する樹脂材料とその配合割合(重量%)を示すように、中間層の(A)層用の樹脂として、立体規則性を制御された軟質ポリプロピレン系樹脂(原料I)(プロピレン含量;100モル%、mmmm;64.3%、rrrr;8.2%、MFR;3.0g/10分、Tg;−6℃、Tm;158℃、Tc;108℃、結晶化熱量;54J/g)を(a)成分として40重量%含み、(b)成分として結晶性ポリプロピレン系樹脂(原料III)(日本ポリケム(株)社製:ノバテックPP FY−6、MFR;2.5g/10分、Tm;166℃)30重量%含み、(c)成分として軟化点125℃(Tg=81℃)のシクロペンタジエン系石油樹脂の水素添加誘導体30重量%を含む樹脂組成物を、口径65mm、L/D25の二軸押出機を用いて210℃で溶融混練した。
【0057】
(A)層の両面の外層を構成する(B)層用の樹脂は、(b)成分として結晶性ポリプロピレン系樹脂(原料III)96重量%と、(c)成分として軟化点125℃(Tg=81℃)のシクロペンタジエン系石油樹脂の水素添加誘導体4重量%とからなる樹脂組成物を口径45mm、L/D25の二軸押出機を用いて220℃で溶融混練した。
【0058】
そして、上記それぞれの樹脂組成物を三層Tダイ内で合流させたのち、(B)/(A)/(B)の3層構造からなる溶融体を50℃に保たれたキャストロールで冷却し、総厚み250μm(25μm/200μm/25μm)の3層シートを作製した。
【0059】
積層シート作製時の熱成形性や得られたシートの物性を以下の(5)〜(9)の試験方法によって評価し、その結果を表2中に示した。
【0060】
(5)適正成形加工温度範囲
PTP用成形機(CKD(株)社製:FBP−200U)を用い、シート加熱板の温度を2℃間隔で変えて積層シートを錠剤のPTP包装用ポケットとして圧空成形する際、目視にて実用上支障のないレベルに成形できる温度範囲(上限、下限)を測定し、この温度範囲が30℃を越える場合(◎印)、20℃を越え30℃以下の場合(○印)、10℃を越え20℃以下の場合(△印)、10℃以下の場合(×印)として4段階に評価し、表2中に前記記号を併記した。
【0061】
(6)成形機加工適性
PTP用成形機(CKD(株)社製:FBP−200U)を用いて積層シートを錠剤のPTP包装用ポケットとして圧空成形し、凹部が形成された面にアルミ箔をシール後、PTP包装の形態に打ち抜き加工を行った。そのときのワークの送り安定性(ワークが加熱板に粘着して生ずる送りピッチのずれの有無)とシート成形部の外観(成形されたポケット部の外観むらと潰れ)を目視で評価し、順調に加工できた場合を○印とし、それ以外の場合を×印とする2段階評価を行ない、結果を表2中に示した。
【0062】
(7)シート製膜性
シート製膜時に、外観が良好で問題なく製膜できたものを○印とし、均一な膜厚にならず製膜が困難であったものを×印とする2段階評価を行ない、その結果を表2中に示した。
【0063】
(8)曇度
JIS K 7105の測定法Aに準拠して測定した。
【0064】
(9)曲げ剛性率
JIS K 7106に準拠して測定した。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】
〔実施例2〕
表1に樹脂材料とその配合割合を示すように、実施例1において、両外層を構成する(B)層用の樹脂として、(b)成分である結晶性ポリプロピレン樹脂(原料IV)((株)トクヤマ社製:徳山ポリプロFC540、MFR;6.5g/10分、Tm;147℃)100重量%を使用したこと以外は同様にして3層シートを作製した。このシートの物性および熱成形性等の評価結果を実施例1の場合と同様に評価し、結果を表2中に併記した。
【0068】
〔実施例3〕
表1に樹脂材料とその配合割合を示すように、実施例1において、(B)/(A)/(B)の3層構造からなる総厚み250μmの積層シートの厚み比を100μm/50μm/100μmに変更したこと以外は同様にして3層シートを作製した。このシートの物性および熱成形性等の評価結果を実施例1の場合と同様に評価し、結果を表2中に併記した。
【0069】
〔実施例4〕
表1に樹脂材料とその配合割合を示すように、実施例1において、中間層を構成する(A)層用の樹脂として、(a)成分:65重量%、(b)成分:0重量%、(c)成分:35重量%とし、両外層を構成する(B)層用の樹脂として、(b)成分:92重量%、(c)成分:8重量%とし、(B)/(A)/(B)の3層構造からなる総厚み250μmの積層シートの厚み比を75μm/100μm/75μmに変更したこと以外は同様にして3層シートを作製した。このシートの物性および熱成形性等の評価結果を実施例1の場合と同様に評価し、結果を表2中に併記した。
【0070】
〔実施例5〕
表1に樹脂材料とその配合割合を示すように、実施例1において、中間層である(A)層用の樹脂として、立体規則性を制御された軟質ポリプロピレン系樹脂(原料I)の代わりに、軟質ポリプロピレン系樹脂(原料II)(プロピレン含量;100モル%、mmmm;35.3%、rrrr;15.4%、MFR;2.0g/10分、Tg;−6℃、Tm;155℃、Tc;99℃、結晶化熱量;25J/g)を(a)成分として20重量%、(b)成分を50重量%、(c)成分を30重量%とする樹脂組成物を採用し、その両外層を構成する(B)層用の樹脂として(b)成分を92重量%、(c)成分を8重量%の樹脂組成物を採用し、これらの樹脂組成物を用いて(B)/(A)/(B)の3層構造からなる総厚み250μmの積層シートの厚み比を75μm/100μm/75μmに変更したこと以外は同様にして3層シートを作製した。このシートの物性および熱成形性等の評価結果を実施例1の場合と同様に評価し、結果を表2中に併記した。
【0071】
〔実施例6〕
表1に樹脂材料とその配合割合を示すように、実施例5において、中間層を構成する(A)層用の樹脂として、(a)成分:20重量%、(b)成分:65重量%、(c)成分:15重量%を採用し、(B)/(A)/(B)の3層構造からなる総厚み250μmの積層シートの厚み比を50μm/150μm/50μmに変更した以外は同様にして3層シートを作製した。このシートの物性および熱成形性等の評価結果を実施例1の場合と同様に評価し、結果を表2中に併記した。
【0072】
〔比較例1〕
表1に樹脂材料とその配合割合を示すように、実施例1において、中間層を構成する(A)層用の樹脂として、(a)成分:0重量%、(b)成分:70重量%、(c)成分:30重量%の樹脂組成物としたこと以外は同様にして3層シートを作製した。このシートの物性および熱成形性等の評価結果を実施例1の場合と同様に評価し、結果を表2中に併記した。
【0073】
〔比較例2〕
表1に樹脂材料とその配合割合を示すように、実施例1において、中間層を構成する(A)層用の樹脂として、立体規則性を制御された軟質ポリプロピレン系樹脂(原料I)の代わりに低分子量ポリプロピレン樹脂(宇部興産(株)社製:UBETAC APAO UT2180、プロピレン含量;100モル%、mmmm;39.8%、rrrr;6.7%、190℃における溶融粘度;8000cps、Tg;−13℃、Tm;154℃、Tc;95℃、結晶化熱量;25J/g)を(a)成分として用いたこと以外は同様にして3層シートを作製した。
【0074】
この場合は中間層を構成する(A)層の溶融粘度が非常に低く、厚みムラがひどいため製膜が困難であったため、以後の評価試験を行なえなかった。
【0075】
〔比較例3〕
表1に樹脂材料とその配合割合を示すように、実施例1において、中間層を構成する(A)層用の樹脂として、立体規則性を制御された軟質ポリプロピレン系樹脂(原料I)の代わりに低結晶性プロピレン−エチレン−プロピレン共重合体エラストマー系樹脂(トクヤマ社製:P.E.R.T310J、プロピレン含量;88モル%、MFR;1.5g/10分、Tg;−25℃、Tm;156℃、Tc;101℃、結晶化熱量;31J/g)を(a)成分として用いたこと以外は同様にして3層シートを作製した。このシートの物性および熱成形性等の評価結果を実施例1の場合と同様に評価し、結果を表2中に併記した。このシートは、常温でのシートの剛性が低いため、成形機加工適正評価において、ワークの送りトラブルを起こした。
【0076】
〔比較例4〕
表1に樹脂材料とその配合割合を示すように、実施例1において、中間層を構成する(A)層用の樹脂として、(a)成分:95重量%、(b)成分:0重量%、(c)成分:5重量%の樹脂組成物を採用し、両外層を構成する(B)層用の樹脂として、(b)成分:92重量%、(c)成分:8重量%の樹脂組成物とし、(B)/(A)/(B)の3層構造からなる総厚み250μmの積層シートの厚み比を75μm/100μm/75μmに変更した以外は同様にして3層シートを作製した。このシートの物性および熱成形性等の評価結果を実施例1の場合と同様に評価し、結果を表2中に併記した。このシートは、常温でのシートの剛性が低いため、成形機加工適正評価において、ワークの送りトラブルを起こした。
【0077】
〔比較例5〕
表1に樹脂材料とその配合割合を示すように、実施例1において、中間層を構成する(A)層用の樹脂として、(a)成分:55重量%、(b)成分:0重量%、(c)成分:45重量%の樹脂組成物を採用し、両外層を構成する(B)層用の樹脂として、(b)成分:92重量%、(c)成分:8重量%の樹脂組成物を採用し、(B)/(A)/(B)の3層構造からなる総厚み250μmの積層シートの厚み比を75μm/100μm/75μmに変更したこと以外は同様にして、3層シートを作製した。このシートの物性および熱成形性等を実施例1の場合と同様に評価し、その結果を表2中に併記した。このシートは、シートの耐衝撃性が低く、成形機加工適正評価において、ワークの送りトラブルを起こした。また、適正加工温度範囲の上限以上ではシートの加熱板に粘着トラブルを起こし、シートが脆いため、ワークの打ち抜き時にシートにクラックが発生した。
【0078】
〔比較例6〕
表1に樹脂材料とその配合割合を示すように、実施例1において、中間層を構成する(A)層用の樹脂として、(a)成分:0重量%、(b)成分:92重量%、(c)成分:8重量%の樹脂組成物を採用し、両外層を構成する(B)層用の樹脂として、(b)成分:92重量%、(c)成分:8重量%の樹脂組成物を採用したこと以外は同様にして、実質上の単層の総厚み250μmのシートを作製した。このシートの物性および熱成形性等を実施例1の場合と同様に評価し、結果を表2中に併記した。
【0079】
表1、2の結果からも明らかなように、実施例1〜6の積層シートは、中間層に特定の軟質ポリプロピレン系樹脂を石油樹脂類と共に規定の割合で配合し、かつ結晶性ポリプロピレン系樹脂をその両外層に積層することにより、従来品の熱成形シートよりも低温域からの熱成形が可能となり、その結果、適正加工温度範囲が広くなり、また成形機加工適正や透明性、シート残材等のリサイクル性の良好なシートが得られたことがわかる。
【0080】
一方、比較例1、6のように結晶性ポリプロピレン系樹脂と石油樹脂類だけからなる積層シートでは、常温でのシートの剛性は良好だが、低温でのシートの熱成形性が不充分である。また、比較例2、3のように特定の軟質プリプロピレン系樹脂以外のものを用いた積層シートは、製膜が困難であったり(比較例2)、常温での剛性が低くなり成形機加工適正が悪く実用に適さなかった(比較例3)。さらにまた、比較例4、5のように中間層に添加する石油樹脂類が規定の範囲よりも少ない積層シートでは、常温での剛性が低くなり、成形機加工適正が悪くて実用性が低かった(比較例4)。また、石油樹脂類の配合量が多すぎると、熱成形時に積層シートが加熱板に粘着し、熱成形性が悪化すると共に透明性が低くなり外観が悪くなった(比較例5)。
【0081】
【発明の効果】
本願の各請求項に係る発明は、以上説明したように、PTP包装などの各種熱成形用シートとして常温でのシートの剛性と熱成形性のバランスが良く、かつシート残材等のリサイクル性が良好なポリプロピレン系積層シートになるという利点がある。
【0082】
すなわち、本願のポリプロピレン系積層シートに係る発明では、熱成形性に関して、PVC樹脂シートと同程度の温度または温度範囲で熱成形が可能であり、特に従来のポリプロピレン系シートの成形温度範囲の下限を低く設定でき、PVC樹脂シートと同様な熱成形条件を採用できるという利点がある。
【0083】
また、本願のPTP包装材用シートに係る発明では、上記したポリプロピレン系積層シートに係る利点を備えていて、リサイクル性が良好であると共に包装形態に所要の剛性を備えており、しかも熱成形性がPVC樹脂シートと同程度に容易なPTP包装材用シートになるという利点がある。
Claims (5)
- A層に重ねてB層を積層した少なくとも2層の積層シートからなり、前記A層は下記の成分(a)、(b)、(c)の割合(重量%)が、{(a)+(b)}:(c)=60〜90:40〜10であり、かつ(a)≧10(但し(b)=0でもよい。)で示される樹脂組成物からなり、前記B層は下記の成分(b)を主成分とし、成分(c)を10重量%以下の割合で含有する樹脂組成物からなるポリプロピレン系積層シート。
記
成分(a):下記(1)〜(3)の条件を満足し、13C−NMRスペクトルによるメソペンタッド分率とラセモペンタッド分率の和が30〜80%の範囲にあり、分子鎖中に結晶性ブロックと非晶性ブロックが混在する軟質ポリプロピレン系樹脂である。
(1)示差走査熱量計を用いて加熱速度10℃/分で昇温した時に測定されるガラス転移温度が−15℃以上
(2)示差走査熱量計を用いて加熱速度10℃/分で結晶融解後、冷却速度10℃/分で降温した時に測定される結晶化熱量が10〜60J/g
(3)230℃でのメルトフローレートが0.4〜40g/10分
成分(b): 結晶性ポリプロピレン系樹脂
成分(c): 石油樹脂、テルペン樹脂、クマロン−インデン樹脂、ロジン系樹脂、またはそれらの水素添加誘導体 - B層が、成分(b)を主成分とし、成分(c)を1〜8重量%含有する樹脂組成物である請求項1記載のポリプロピレン系積層シート。
- 成分(c)が、ガラス転移温度50〜100℃の樹脂である請求項1または2に記載のポリプロピレン系積層シート。
- 請求項1または2に記載のポリプロピレン系積層シートにおいて、B層が所定の樹脂組成物からなることに代えて、B層が成分(b)のみからなることを特徴とするポリプロピレン系積層シート。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリプロピレン系積層シートからなるPTP包装材用シート。
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